JP2002142351A - 光海底中継器のフィードスルー - Google Patents

光海底中継器のフィードスルー

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JP2002142351A
JP2002142351A JP2000335746A JP2000335746A JP2002142351A JP 2002142351 A JP2002142351 A JP 2002142351A JP 2000335746 A JP2000335746 A JP 2000335746A JP 2000335746 A JP2000335746 A JP 2000335746A JP 2002142351 A JP2002142351 A JP 2002142351A
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Japan
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housing
hole
outside
optical submarine
repeater
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JP2000335746A
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English (en)
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Hironori Shioda
裕基 塩田
Makoto Tsukiji
真 築地
Sadamu Matsuda
定 松田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 接続ジグなどの接続部の構造を簡素化できる
光海底中継器のフィードスルーを提供すること。 【解決手段】 本発明に係る海底中継器のフィードスル
ーは、筐体外と筐体内とを連通させる貫通孔1aが設け
られた中継器筐体1と、貫通孔1aを介して筐体外から
筐体内に引き込まれた光海底ケーブル2と、中継器筐体
1を気密密封するように光海底ケーブル2を保持すると
ともに、筐体外側の端面が筐体外の水圧により押圧され
るように貫通孔1aに嵌合された接続ジグ4とを備えて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐圧、水密型筐体
を有する光海底中継器のフィードスルーに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】光ファイバーを用いた海底ケーブルの海
底中継器は、海底ケーブルとともに数千メートルの深海
に布設されるため、高圧の海水圧を受ける。このため、
海底中継器が耐圧、水密性を有することはもちろん、海
底ケーブルが海底中継器に挿入される部位の端子構造
(フィードスルー)もまた、耐圧、水密性が必要とな
る。
【0003】この海底ケーブルと海底中継器との接続部
分であるフィードスルーは、一般には光増幅等を行う中
継回路を格納する中継器の筐体に貫通孔を設け、この中
にケーブルを挿入する構造になっている。すなわち、ケ
ーブル内の導電線が貫通孔を介して海底中継器内の中継
回路と接続されるようにするとともに、この貫通孔内壁
と導電線との間の空間を密封するために、この空間に絶
縁性部材を設けた構造になっている。
【0004】このように貫通孔内壁と導電線の間の空間
は絶縁性部材で密封されるが、海底中継器筐体に小さい
径の貫通孔を形成し、この中に径の小さい海底ケーブル
を通して絶縁性部材で密封することは困難であるため、
一度、中心軸に沿って貫通孔を有する接続ジグの貫通孔
内に海底ケーブルを挿入して絶縁性部材で密封し、この
海底ケーブルが通された接続ジグを海底中継器筐体に設
けた穴部に挿入して密封するようにしている。
【0005】図10は従来の海底中継器のフィードスル
ーを示す断面図である。図において、101は光ファイ
バー、102は絶縁部材、103は内部の貫通孔に海底
ケーブル(光ファイバー)101が挿入された接続ジグ
としての気密コーン、104は耐圧カバーで、気密コー
ン103を保持するセットスクリュー104aが貫通孔
内壁に設けられている。このように、気密コーン103
は海底ケーブル101を保持するとともに、セットスク
リュー104a及び耐圧カバー104の中ほどに形成さ
れたテーパ部に挟まれて固定されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の海底中継器のフ
ィードスルーは上記のように、接続ジグとしての気密コ
ーンを耐圧カバーの貫通孔内の中ほどに配置し、それを
密封して固定するため、気密コーンなどの接続部の構造
が複雑になってしまうという問題点があった。また、セ
ットスクリューによる固定、すなわち、ネジ止めにより
気密コーンが止められているため、ネジ止めが緩かった
り、緩んだりした場合に外部から海水が浸入してしまう
という問題点があった。
【0007】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたもので、接続ジグなどの接続部の構造を簡素化でき
る光海底中継器のフィードスルーを提供することを目的
とするものである。
【0008】また、海水による圧力を利用した接続構造
を有する光海底中継器のフィードスルーを提供すること
を目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる光海底中
継器のフィードスルーは、筐体外と筐体内とを連通させ
る貫通孔が設けられた中継器筐体と、上記貫通孔を介し
て筐体外から筐体内に引き込まれた光海底ケーブルと、
上記中継器筐体を気密密封するように上記光海底ケーブ
ルを保持するとともに、筐体外側の端面が筐体外の水圧
により押圧されるように上記貫通孔に嵌合された接続ジ
グとを備えている。
【0010】また、貫通孔に、筐体外から筐体内に向か
って径半径が小さくなるテーパ状部位を形成し、接続ジ
グが上記テーパ状部位と嵌合するテーパ部位を有するよ
うにしてもよい。
【0011】また、筐体外側又は筐体内側の貫通孔開口
部付近に接続ジグストッパーを設けるようにしてもよ
い。
【0012】さらに、接続ジグの硬度を、中継器筐体外
の水圧により変形可能な硬度にしてもよい。
【0013】また、本発明にかかる光海底中継器のフィ
ードスルーは、筐体外と筐体内とを連通させる貫通孔が
設けられた中継器筐体と、上記貫通孔を介して筐体外か
ら筐体内に引き込まれた光海底ケーブルと、上記光海底
ケーブルを被い上記貫通孔内から上記筐体外にまで延在
する絶縁部材とを備え、上記貫通孔内壁に雌ネジを設け
るとともに、上記貫通孔内に配置される絶縁部材の表面
に雄ネジを設け、これら雄ネジ、雌ネジのネジ止めによ
り、上記絶縁部材に被覆された光海底ケーブルを上記貫
通孔内に固定するものである。
【0014】さらに、ネジ止めされる部位に吸水膨潤材
を設けるようにしてもよい。
【0015】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1はこの実施の
形態1の光海底中継器のフィードスルーを示す断面図で
ある。図2は図1に示した光海底中継器のフィードスル
ーを海水側よりみた正面図である。図3は図1に示した
光海底中継器のフィードスルーの海底ケーブルを被う樹
脂モールド部、接続ジグ、接続ジグストッパーを示す分
解斜視図である。
【0016】図において、1は内部に中継回路が配置さ
れ(図示は省略する)、かつ、筐体外と筐体内とを連通
させる貫通孔1aが設けられた中継器筐体で、この貫通
孔は、筐体外から筐体内に向かって径半径が小さくなる
テーパ状に形成されている。2は貫通孔1aを介して筐
体外から筐体内に引き込まれた光ファイバー2a及び給
電線2bを有する光海底ケーブル、3は絶縁部材で形成
されている樹脂モールド部である。
【0017】4は中継器筐体1を気密密封するように光
海底ケーブル2を保持するとともに、筐体外側の端面が
中継器筐体外の海水の水圧により押圧されるように貫通
孔1aに嵌合された接続ジグで、この接続ジグには、テ
ーパ状の貫通孔1aと嵌合するように、筐体外から筐体
内に向かってなだらかなテーパ部が設けられている。ま
た、この接続ジグ4はポリエチレン等の絶縁材料で形成
されている。
【0018】この接続ジグ4の筐体外側の端面が外部
(海水)からの圧力を受けることで、接続ジグ4が筐体
内側に押され、貫通孔1a内壁、接続ジグ4に設けられ
たテーパー部がより密接に接合することになる。
【0019】5は筐体外側の貫通孔開口部付近に設けら
れた接続ジグストッパーで、接続ジグ4の筐体外側の端
面がこの接続ジグストッパーで止められるようにしてい
る。なお、この接続ジグストッパーは接続ジグ4には固
定しないようにする。6は接続ジグストッパー5を光海
底中継器筐体1に固定するためのリベットあるいはボル
ト等からなる固定手段である。
【0020】この構造によれば、光海底ケーブル2およ
び光海底中継器を海中に沈降する際にかかる水圧によ
り、自動的に接続ジグ4が光海底中継器筐体1側に押さ
れ、接続ジグ4と光海底中継器1端面板間の気密封止が
なされるため、気密封止のための光海底ケーブル2-光
海底中継器端面板1間のロー付けなどの工程が省略で
き、作業性も良くすることが出来る。また、気密封止に
従来のような複雑な構造部品を使用することがなく、構
造を簡素化することが可能である。
【0021】また、接続ジグストッパー5を設けたこと
により、光海底中継器を海底に沈降する前、および沈降
中に、接続ジグ4がフィードスルーから抜けおちたり、
光海底中継器内の気密漏れが発生するのを防止すること
が可能である。
【0022】実施の形態2.実施の形態1では、外側開
口部から内側開口部まで延在するテーパ状の貫通孔を形
成し、このテーパ状の貫通孔に嵌合する接続ジグを用い
ているが、この実施の形態2では、外側開口部から内側
開口部までの一部にテーパ状の孔部を形成し、このテー
パ状の孔部に嵌合する接続ジグを用いるようにしたもの
である。
【0023】図4はこの実施の形態2の光海底中継器の
フィードスルーを示す断面図である。図において、1b
は中継器筐体1に設けられた貫通孔で、この貫通孔は、
その筐体外から筐体内の一部、すなわち、外側開口部か
ら貫通孔の中間部位にまで延在形成されたテーパ状の孔
部を有している。
【0024】4aは中継器筐体1を気密密封するように
光海底ケーブル2を保持するとともに、筐体外側の端面
が中継器筐体外の水圧により押圧されるように貫通孔1
bに嵌合された接続ジグで、この接続ジグには、貫通孔
のテーパ状の孔部と嵌合するように、光筐体外から筐体
内に向かってなだらかなテーパ部が設けられている。な
お、その他は実施の形態1と同様であるので説明は省略
する。
【0025】図4では、外側開口部から貫通孔の中間部
位にまで延在形成されたテーパ状の孔部を有する貫通孔
を示しているが、図5に示すように、貫通孔の中間部位
から内側開口部にまで延在形成されたテーパ状の孔部を
有する貫通孔1cを設け、このテーパ状の孔部に嵌合す
る接続ジグ4bを用いるようにしても良い。なお、貫通
孔の中央部位にのみテーパ状の孔部を有する貫通孔を設
けてよいことは言うまでもない。
【0026】実施の形態3.実施の形態1、2では、貫
通孔及び接続ジグにテーパ部位を設け、接続ジグの筐体
外側の端面が水圧により押圧されることによりテーパ部
位の嵌合をより密接にさせるようにしているが、この実
施の形態3では、貫通孔に、テーパ状の部位ではなく径
半径の小さい部位を設け、接続ジグの筐体外側の端面が
水圧により押圧されることにより、この径半径が小さく
なる部位に接続ジグが押し付けられるようにしたもので
ある。
【0027】図6はこの実施の形態3の光海底中継器の
フィードスルーを示す断面図である。図において、1d
は中継器筐体1に設けられた貫通孔で、この貫通孔は、
その筐体内側の径半径が、筐体外側の径半径よりも小さ
くなるように形成されている。
【0028】4cは中継器筐体1を気密密封するように
光海底ケーブル2を保持するとともに、筐体外側の端面
が中継器筐体外の水圧により押圧されるように貫通孔1
dに嵌合された接続ジグで、この接続ジグの形状は、貫
通孔1dの形状にあわせた形状になっており、筐体内側
の部位は、その径半径が、筐体外側の径半径よりも小さ
くなるように形成されている。また、この径半径が変る
部位には、Oリング等水密性を維持できる部材が形成さ
れている。なお、その他は実施の形態1と同様であるの
で説明は省略する。
【0029】この構造によれば、光海底ケーブル2およ
び光海底中継器を海中に沈降する際にかかる水圧によ
り、自動的に接続ジグ4が光海底中継器筐体1側に押さ
れ、接続ジグ4と光海底中継器端面板1間の気密封止が
なされる。
【0030】実施の形態4.実施の形態1〜3では、接
続ジグの筐体外側の端面が、筐体の外壁面とほぼ同じに
なるようにしているが、この実施の形態4では、接続ジ
グの筐体外側の端面が、筐体の外壁面よりも内側になる
ようにし、筐体の内側に折り曲げられた形状の接続ジグ
ストッパーにより、この接続ジグを止めるようにしたも
のである。
【0031】図7はこの実施の形態4の光海底中継器の
フィードスルーを示す断面図である。図において、4d
は中継器筐体1を気密密封するように光海底ケーブル2
を保持するとともに、筐体外側の端面が中継器筐体外の
水圧により押圧されるように貫通孔1aに嵌合された接
続ジグで、この接続ジグには、貫通孔1aのテーパ状の
貫通孔1aと嵌合するように、筐体外から筐体内に向か
ってなだらかなテーパが設けられている。ただし、この
接続ジグは、貫通孔1aにはめ込まれたときに、その筐
体外側の端面が、筐体の外壁面よりも内側になるような
寸法に形成されている。
【0032】5aは筐体外側の貫通孔開口部付近に設け
られた接続ジグストッパーで、この接続ジグストッパー
は筐体の内側に折り曲げられた形状になっており、接続
ジグ4dの筐体外側の端面がこの接続ジグストッパーの
折り曲げられた部位で止められるようにしている。な
お、その他は実施の形態1と同様であるので説明は省略
する。
【0033】図7では、接続ジグの筐体外側の端面が、
筐体の外壁面よりも内側になるようにし、筐体の内側に
折り曲げられた形状の接続ジグストッパーにより、この
接続ジグを止めるようにした例を示しているが、逆に、
接続ジグの筐体外側の端面が、筐体の外壁面よりも外側
になるようにし、この接続ジグを止める接続ジグストッ
パーを設けるようにしてもよい。
【0034】実施の形態5.実施の形態1〜4では、筐
体外側の貫通孔開口部付近に接続ジグストッパーを設け
るようにしているが、この実施の形態5では、筐体内側
の貫通孔開口部付近に接続ジグストッパーを設けるよう
にしたものである。
【0035】図8はこの実施の形態5の光海底中継器の
フィードスルーを示す断面図である。図において、1e
は中継器筐体1に設けられた貫通孔で、この貫通孔は、
その外側開口部から貫通孔の中間部位にまで延在形成さ
れたテーパ状の孔部を有し、貫通孔の内側開口部には接
続ジグストッパー5bの挿入が可能な形状に形成されて
いる。
【0036】4eは中継器筐体1を気密密封するように
光海底ケーブル2を保持するとともに、筐体外側の端面
が中継器筐体外の水圧により押圧されるように貫通孔1
eに嵌合された接続ジグで、この接続ジグには、貫通孔
1eのテーパ状の孔部と嵌合するように、テーパ部が設
けられている。そして、その筐体内側の部分には、接続
ジグストッパー5bに接続する接続手段、例えば雄ネジ
が設けられている。
【0037】5bは筐体内側の貫通孔開口部に設けら
れ、接続ジグ4eの筐体内側を保持する接続ジグストッ
パーで、この接続ジグストッパーには接続ジグ4と接続
するための接続手段、例えば雌ネジが設けられている。
ただし、この接続ジグストッパー5bは中継器筐体1に
は固定しないようにする。また、接続手段による接続ジ
グの固定力は海底中継器筐体内圧力よりも強い圧力で海
底中継器筐体方向に接続されるようにする。
【0038】この構造によれば、接続ジグストッパー5
を設けたことにより、光海底中継器を海底に沈降する
前、および沈降中に、接続ジグ4がフィードスルーから
抜けおちたり、光海底中継器内の気密漏れが発生するの
を防止することが可能である。
【0039】また、筐体内側の貫通孔開口部付近に接続
ジグストッパーを設けるようにしているので、海水によ
る圧力を、この接続ジグストッパーに阻害されることな
く、接続ジグにかけることができる。
【0040】実施の形態6.実施の形態1〜5では、接
続ジグの材質をポリエチレン等の絶縁材料にしている
が、この実施の形態6では、接続ジグの材質を硬度の小
さい金属等にしたものである。
【0041】ここで、接続ジグは、中継器筐体外の水圧
により接続ジグが受ける応圧により、接続ジグが変形す
る程度の硬度のものを用い、例えば、鉛や半田のような
金属等を用いれば良い。
【0042】この実施の形態6では、接続ジグの材質を
硬度の小さい金属等にしているので、接続ジグが海水に
より押されると、接続ジグが変形し、接続ジグを貫通孔
(あるいは海底ケーブルを覆っている絶縁部材)により
密着させることができる。
【0043】また、あらかじめ接続ジグを光海底ケーブ
ルに融着する必要がないため、工程削減が可能である。
【0044】実施の形態7.図9はこの実施の形態7の
光海底中継器のフィードスルーを示す断面図である。図
において、1は内部に中継回路が配置され(図示は省略
する)、かつ、筐体外と筐体内とを連通させる貫通孔1
fが設けられた中継器筐体で、この貫通孔1fの内壁に
は雌ネジが設けられている。
【0045】2は貫通孔1fを介して筐体外から筐体内
に引き込まれた光ファイバー2a及び給電線2bを有す
る光海底ケーブル、3aは光海底ケーブル2を被い貫通
孔内1fから中継器筐体外にまで延在する樹脂モールド
部で、絶縁部材で形成されている。また、この樹脂モー
ルド部には雄ネジが設けられており、貫通孔1f内壁の
雌ネジとで樹脂モールド部3aが貫通孔1fにネジ止め
されるようになっている。
【0046】7は雄ネジ、雌ネジによりネジ止めされる
部位に設けられた吸水膨潤材、8は貫通孔1fの筐体外
側の開口部付近、及び筐体内側の開口部付近に設けられ
た吸水膨潤材保持ジグである。
【0047】この構造によれば、樹脂モールド部3aに
直接ネジ切りを行うため、接続ジグを使用することな
く、工程や構成部品の削減が可能となる。
【0048】また、ネジ止めされる部位に吸水膨潤材を
設けたことにより、海水がネジ止めされる部位に進入し
てきても、光海底中継器内部まで海水が進入することを
防ぐことが可能である。
【0049】
【発明の効果】本発明にかかる光海底中継器のフィード
スルーは、筐体外と筐体内とを連通させる貫通孔が設け
られた中継器筐体と、上記貫通孔を介して筐体外から筐
体内に引き込まれた光海底ケーブルと、上記中継器筐体
を気密密封するように上記光海底ケーブルを保持すると
ともに、筐体外側の端面が筐体外の水圧により押圧され
るように上記貫通孔に嵌合された接続ジグとを備えてい
るので、光海底中継器を海底に沈めた際にかかる水圧に
より、自動的に接続ジグが光海底中継器側に押されて光
海底中継器内の気密封止を行うことができ、複雑な構造
部品を使用する必要がなく、簡単な構造で光海底中継器
内の気密封止を行うことができる。
【0050】また、貫通孔に、筐体外から筐体内に向か
って径半径が小さくなるテーパ状部位を形成し、接続ジ
グが上記テーパ状部位と嵌合するテーパ部位を有してい
る場合には、海水による圧力がテーパの小さい径方向に
向かってかかるため、光海底中継器を海底に沈めた際に
かかる水圧により、自動的に接続ジグが光海底中継器側
に押されて嵌合部での嵌合が強まり、光海底中継器内の
気密封止を行うことができ、複雑な構造部品を使用する
必要がなく、簡単な構造で光海底中継器内の気密封止を
行うことができる。
【0051】また、筐体外側又は筐体内側の貫通孔開口
部付近に接続ジグストッパーを設けた場合には、光海底
中継器を海底に沈降前、あるいは沈降中に接続ジグを所
定の場所に保持することができ、接続ジグのフィードス
ルーからの抜けおちや光海底中継器内の気密漏れを防止
することができる。
【0052】さらに、接続ジグの硬度を、中継器筐体外
の水圧により変形する硬度にした場合には、水圧がかか
った際、金属が変形することで、接続ジグを貫通孔(あ
るいは海底ケーブルを覆っている絶縁部材)により密着
させることができる。
【0053】また、本発明にかかる光海底中継器のフィ
ードスルーは、筐体外と筐体内とを連通させる貫通孔が
設けられた中継器筐体と、上記貫通孔を介して筐体外か
ら筐体内に引き込まれた光海底ケーブルと、上記光海底
ケーブルを被い上記貫通孔内から上記筐体外にまで延在
する絶縁部材とを備え、上記貫通孔内壁に雌ネジを設け
るとともに、上記貫通孔内に配置される絶縁部材の表面
に雄ネジを設け、これら雄ネジ、雌ネジのネジ止めによ
り、上記絶縁部材に被覆された光海底ケーブルを上記貫
通孔内に固定するようにしているので、部品数が低減
し、工程削減が可能になる。
【0054】さらに、ネジ止めされる部位に吸水膨潤材
を設けた場合には、海水がネジ止めされる部位に進入し
てきても、光海底中継器内部まで海水が進入することを
防ぐことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1の光海底中継器のフィ
ードスルーを示す断面図である。
【図2】 図1に示した光海底中継器のフィードスルー
を海水側よりみた正面図である。
【図3】 図1に示した光海底中継器のフィードスルー
の海底ケーブル、接続ジグ、接続ジグストッパーを示す
分解斜視図である。
【図4】 本発明の実施の形態2の光海底中継器のフィ
ードスルーを示す断面図である。
【図5】 本発明の実施の形態2の他の光海底中継器の
フィードスルーを示す断面図である。
【図6】 本発明の実施の形態3の光海底中継器のフィ
ードスルーを示す断面図である。
【図7】 本発明の実施の形態4の光海底中継器のフィ
ードスルーを示す断面図である。
【図8】 本発明の実施の形態5の光海底中継器のフィ
ードスルーを示す断面図である。
【図9】 本発明の実施の形態7の光海底中継器のフィ
ードスルーを示す断面図である。
【図10】 従来の海底中継器のフィードスルーを示す
断面図である。
【符号の説明】
1 中継器筐体 1a〜1f 貫通孔 2 光海底ケーブル 2a 光ファイバー 2b 給電線 3、3a 樹脂モールド
部 4、4a〜4e 接続ジグ 5、5a、5b 接続ジ
グストッパー 6 固定手段 7 吸水膨潤材 8 吸水膨潤材保持ジグ 101 光ファイバー 102 絶縁部材 103 気密コーン 104 耐圧カバー 104a セットスクリュー
フロントページの続き (72)発明者 松田 定 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 2H038 CA43 CA49 5G375 AA18 BA02 BB05 BB46 CC02 DB22 EA08 5K046 AA08 KK07 KK17 YY01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筐体外と筐体内とを連通させる貫通孔が
    設けられた中継器筐体と、上記貫通孔を介して筐体外か
    ら筐体内に引き込まれた光海底ケーブルと、上記中継器
    筐体を気密密封するように上記光海底ケーブルを保持す
    るとともに、筐体外側の端面が筐体外の水圧により押圧
    されるように上記貫通孔に嵌合された接続ジグとを備え
    たことを特徴とする光海底中継器のフィードスルー。
  2. 【請求項2】 貫通孔には、筐体外から筐体内に向かっ
    て径半径が小さくなるテーパ状部位が形成されており、
    接続ジグが上記テーパ状部位と嵌合するテーパ部位を有
    していることを特徴とする請求項1記載の光海底中継器
    のフィードスルー。
  3. 【請求項3】 筐体外側又は筐体内側の貫通孔開口部付
    近に接続ジグストッパーを設けたことを特徴とする請求
    項1記載の光海底中継器のフィードスルー。
  4. 【請求項4】 接続ジグの硬度を、中継器筐体外の水圧
    により変形可能な硬度にすることを特徴とする請求項1
    記載の光海底中継器のフィードスルー。
  5. 【請求項5】 筐体外と筐体内とを連通させる貫通孔が
    設けられた中継器筐体と、上記貫通孔を介して筐体外か
    ら筐体内に引き込まれた光海底ケーブルと、上記光海底
    ケーブルを被い上記貫通孔内から上記筐体外にまで延在
    する絶縁部材とを備え、 上記貫通孔内壁に雌ネジを設けるとともに、上記貫通孔
    内に配置される絶縁部材の表面に雄ネジを設け、これら
    雄ネジ、雌ネジのネジ止めにより、上記絶縁部材に被覆
    された光海底ケーブルを上記貫通孔内に固定することを
    特徴とする光海底中継器のフィードスルー。
  6. 【請求項6】 ネジ止めされる部位に吸水膨潤材を設け
    たことを特徴とする請求項5記載の光海底中継器のフィ
    ードスルー。
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