JP2002141001A - 電子銃及び表示装置 - Google Patents

電子銃及び表示装置

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JP2002141001A
JP2002141001A JP2000337819A JP2000337819A JP2002141001A JP 2002141001 A JP2002141001 A JP 2002141001A JP 2000337819 A JP2000337819 A JP 2000337819A JP 2000337819 A JP2000337819 A JP 2000337819A JP 2002141001 A JP2002141001 A JP 2002141001A
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electrode
electron gun
screen
electron
color
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Norifumi Kikuchi
徳文 菊池
Yasunobu Amano
靖信 天野
Masahiko Mizuki
雅彦 水木
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数ビーム方式の電子銃におけるビームスポ
ット径の劣化の改善を図る。 【解決手段】 複数ビーム方式の電子銃であって、第1
電極G1 に、同一色のカソードに対して一方向に配列さ
れた複数のビーム透過孔41〔41R1及び41R2、41
G1及び41G2、41B1及び41B2〕を形成し、このビー
ム透過孔41を該複数のビーム透過孔の配列方向と直交
する方向に長い長孔形状(例えば縦型形状、横型形状)
に形成して成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数ビーム方式の
電子銃、及びこの電子銃を備えた表示装置、例えばカラ
ー陰極線管を組み込んだテレビ受像機、モニター、ディ
スプレイ、さらに投射型表示装置等の表示装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の例えばコンピュータディスプレイ
等に用いられるカラー陰極線管用電子銃は、3つのカソ
ードから3つの電子ビームを取出し、夫々電子ビームが
画面(蛍光面)上の赤、緑、青の互に異なる色の蛍光体
層に照射するようになっている。図12及び図13は、
そのような従来のカラー陰極線管用電子銃の一例を示
す。この電子銃1は、インライン配列された赤、緑及び
青に対応する3つのカソードK〔KR 、KG 及びKB
と、各カソードKR 、KG 及びKB に対して共通となる
ように、複数の電極、即ち本例では第1電極G1 、第2
電極G2 、第3電極G3 、第4電極G4 、第5A電極G
5A、第5B電極G5B、中間電極GM 、第6電極G6 から
成る。第6電極G6 の後段には之と一体のシールドカッ
プG7 が設けられる。
【0003】第5B電極G5Bと中間電極GM と第6電極
6 で主電子レンズが形成される。第5A電極G5Aと第
5B電極G5B間で、画面コーナでの電子ビームの水平、
垂直方向を同時にフォーカスさせるための四重極レンズ
が形成される。第5A電極G5Aには固定のフォーカス電
圧Fcが供給され、第5B電極G5Bにはダイナミックフ
ォーカス電圧Fvが供給される。第6電極G6 にはアノ
ード電圧が供給され、中間電極GM には第5A電極G5A
と第6電極G6 との中間の電圧が供給される。第2電極
2 と第4電極G4 は互いに共通接続される。
【0004】各第1電極G1 〜第6電極G6 には、図1
3に示すように、夫々3つの電子ビームBR 、BG 、B
B 通すためのビーム透過孔が設けられる。第1電極
1 、第2電極G2 のビーム透過孔2、3は円形に形成
される。
【0005】この電子銃1では、インライン配列された
各赤、緑及び青に対応する3つのカソードKR 、KG
びKB から出射された3つの電子ビームBR 、BG 及び
Bがメインレンズで収束され、図示しない画面(蛍光
面)上で集中(コンバージェンス)されて赤、緑、青の
各色蛍光体層に照射される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図12の電
子銃1においては、画面(蛍光面)の輝度を高めるため
に、カソード電流量(すなわち、カソードKから取り出
せる電子量)を増大させた場合、電子ビーム内での電子
間反撥等によってビーム径が大きくなり、結果として蛍
光面上でのビームスポット径が大きくなって、カラー陰
極線管の解像度が悪くなる。従って、蛍光面の輝度を高
めるために必要なカソード電流量の増大には、限界があ
る。
【0007】そこで、例えば各色のカソードKR
G 、KB に対して、第1電極G1 、第2電極G2 に2
つずつのビーム透過孔を形成し、各カソードから第1電
極G1 及び第2電極G2 を通して出射された各同一色の
2つの電子ビームを蛍光面上で1つのビームスポットと
なるように集中(コンバージェンス)させて高輝度化を
図るようにした複数ビーム方式の電子銃が開発されてい
る。このような電子銃では、1つのビーム透過孔当たり
電流量を減らすことができ、各電子ビームの蛍光面上で
のビームスポット径を小さくできる。また、1つのビー
ム透過孔当たりの電流量が少ないため、ドライブ電圧が
減り、同じカソードドライブ電圧では高電流を流すこと
ができる。
【0008】しかし乍ら、このような複数ビーム方式の
電子銃においては、蛍光面上でのビームスポット径の劣
化、例えば、各2つの電子ビームの集中のバラツキによ
るビームスポット径の劣化が生じ易い。
【0009】本発明は、上述の点に鑑み、ビームスポッ
ト径の劣化を抑制し良好なフォーカス特性を有する複数
ビーム方式の電子銃、及びこの電子銃を備えた表示装置
を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る電子銃は、
いわゆる複数ビーム方式の電子銃であって、第1電極
に、同一色のカソードに対して一方向に配列された複数
のビーム透過孔を形成し、このビーム透過孔を該複数の
ビーム透過孔の配列方向と直交する方向に長い長孔形状
に形成して構成する。複数のビーム透過孔が画面水平方
向に配列されるときは、ビーム透過孔の形状を垂直方向
に長い縦長形状にする。複数のビーム透過孔が画面垂直
方向に配列されるときは、ビーム透過孔の形状を水平方
向に長い横長形状にする。
【0011】本発明の電子銃では、第1電極のビーム透
過孔によって電子ビームがビーム透過孔の配列方向と直
交する方向に長くなる断面形状になり、画面上で同一色
の複数の電子ビームの集中にバラツキが生じても、即ち
ビーム透過孔の配列方向にずれが生じても、画面上での
ビームスポット径が改善される。
【0012】本発明に係る表示装置は、上記電子銃を備
えた構成とする。
【0013】本発明の表示装置では、上記構成の複数ビ
ーム方式の電子銃を備えることにより、画面上で集中さ
れるビームスポット径が改善され、高解像度化が可能に
なり高精細度の画質が得られる。
【0014】
【発明の実施の形態】
【0015】本発明に係る電子銃は、カソードから出射
された同一色の複数の電子ビームを画面上で集中させる
電子銃であって、第1電極に、同一色のカソードに対し
て画面水平方向に配列された複数のビーム透過孔が形成
され、このビーム透過孔が垂直方向に長い縦長形状に形
成された構成とする。本発明に係る電子銃は、カソード
から出射された同一色の複数の電子ビームを画面上で集
中させる電子銃であって、第1電極に、同一色のカソー
ドに対して画面垂直方向に配列された複数のビーム透過
孔が形成され、このビーム透過孔が水平方向に長い横長
形状に形成された構成とする。
【0016】本発明に係る表示装置は、上記のいずれか
の複数ビーム方式の電子銃を備えた陰極線管を有する構
成とする。
【0017】以下、図面を参照して本発明の実施の形態
の例を説明する。
【0018】先ず、本実施の形態の理解を容易にするた
めに、図10の比較例に係る電子銃について説明する。
本比較例に係る電子銃21は、インライン配列された
赤、緑及び青に対応する3つのカソードK〔KR
G 、KB 〕と、各カードKR 、KG 及びKB に対して
共通となるように、複数の電極、本例では第1電極
1 、第2電極G2 、第3電極G3 、第4電極G4 、第
5A電極G5A、第5B電極G5B、中間電極GM 、第6電
極G6 から成る。第6電極G6 の後段には之と一体のシ
ールドカップG7 が設けられる。
【0019】前述(図13参照)と同様に、第5BG5B
と中間電極GM と第6電極G6 で主電子レンズが形成さ
れる。第5A電極G5Aと第5B電極G5B間では、画面コ
ーナ部での電子ビームの水平、垂直方向を同時にフォー
カスさせるための四重極レンズが形成される。第5A電
極G5Aには固定のフォーカス電圧Fcが供給され、第5
B電極G5Bにはダイナミックフォーカス電圧Fvが供給
される。第6電極G6 にはアノード電圧が供給され、中
間電極GM には第5A電極G5Aと第6電極G6 との中間
の電圧が供給される。第2電極G2 と第4電極G4 は互
いに共通接続される。
【0020】そして、第1電極G1 及び第2電極G2
は、各カソードKR 、KG 、KB に対して2つのビーム
透過孔22〔22R1、22R2、22G1、22G2、2
B1、22B2〕及び23〔23R1、23R2、23G1、2
G2、23B1、23B2〕が形成される。各同一色のビー
ム透過孔22同士、ビーム透過孔23同士は画面水平方
向に配列するように形成される。その他の第3電極G3
〜第6電極G6 には、図示するように、夫々同一色の電
子ビームを透過するための3つのビーム透過孔が形成さ
れる。
【0021】この電子銃21は、図11A、Bに示すよ
うに、各カソードKR 、KG 、KBから第1電極G1
第2電極G2 を通して出射された各色の2つの電子ビー
ム〔BR1とBR2、BG1とBG2、BB1とBB2〕が交わらな
い軌道を通って画面上で互いに集中すると同時に、3色
の電子ビームBR (BR1、BR2)、BG (BG1、BG2
及びBB (BB1、BB2)が集中して夫々蛍光面の対応す
る赤、緑、青の各色蛍光体層に照射するようになされ
る。しかし乍ら、実際上は電子銃、陰極線管等を構成す
る各部品の精度の関係で、赤、緑、青の各同一色の2つ
の電子ビーム〔BR1及びBR2、BG1及び、BG2、B B1
びBB2〕を画面上で完全に集中させることは難しく、図
11Cに示すように、この例では各色の2つの電子ビー
ムが僅かながら画面水平方向にずれる。この結果、例え
ば画面中央で見たときにトータルのビームスポット径
が、真円形にならず、垂直方向の径φV に対して水平方
向の径φH が見かけ上大きくなり、垂直方向の径φV
水平方向の径φH に差が生じる。
【0022】陰極線管においては、その高精細度化が進
むに従って、このような原因によるビームスポット径の
劣化を抑制し、更なるビームスポット径の改善が望まれ
る。本発明は、複数ビーム方式の電子銃におけるビーム
スポット径の更なる改善を図るものである。
【0023】次に、図1は、本発明の実施の形態に係る
カラー陰極線管の一例を示す。本実施の形態に係るカラ
ー陰極線管31は、陰極線管体(ガラス管体)32のパ
ネル32Pの内面に赤、緑及び青の各色蛍光体層からな
るカラー蛍光面34が形成され、この蛍光面34に対向
して色選別機構35が配置され、ネック部32N内に本
発明による複数ビーム方式の電子銃36が配置されて成
る。管体32の外側には、電子銃36からの電子ビーム
R 、BG 及びBB を水平、垂直方向に偏向させるため
の偏向ヨーク37が配置される。
【0024】このカラー陰極線管31では、電子銃36
の赤、緑及び青に対応するカソードK〔KR 、KG 、K
B 〕から出射された各色に対応する電子ビームB
〔BR 、B G 、BB 〕が複数の電極で形成された主電子
レンズで収束され、蛍光面34上でフォーカスされ、且
つコンバージェンスされて赤、緑、青の各色蛍光体層に
照射される。この電子ビームBR 、BG 、BB が偏向ヨ
ーク37によって水平、垂直方向に偏向されて所要のカ
ラー画像が表示される。
【0025】図2及び図3は、かかるカラー陰極線管3
1における複数ビーム方式の電子銃36の一実施の形態
を示す。本実施の形態に係る複数ビーム方式の電子銃3
61は、インライン配列された赤、緑及び青に対応する
3つのカソードK〔KR 、KG 、KB 〕と各カソードK
R 、KG 及びKB に対して共通となるように、複数の電
極、本例では第1電極G 1 、第2電極G2 、第3電極G
3 、第4電極G4 、第5A電極G5A、第5B電極G5B
中間電極GM 、第6電極G6 から成る。第6電極G6
後段には、之と一体のシールドカップG7 が設けられ
る。
【0026】前述と同様に、第5BG5Bと中間電極GM
と第6電極G6 で主電子レンズが形成される。第5A電
極G5Aと第5B電極G5B間では、画面コーナ部での電子
ビームの水平、垂直方向を同時にフォーカスさせるため
の四重極レンズが形成される。第5A電極G5Aには固定
のフォーカス電圧Fcが供給され、第5B電極G5Bには
ダイナミックフォーカス電圧Fvが供給される。第6電
極G6 にはアノード電圧が供給され、中間電極GM には
第5A電極G5Aと第6電極G6 との中間の電圧が供給さ
れる。第2電極G2 と第4電極G4 は互いに共通接続さ
れる。
【0027】そして、第1電極G1 には、各カソードK
R 、KG 、KB に対して複数、本例では2つのビーム透
過孔41〔41R1及び41R2、41G1及び41G2、41
B1及び41B2〕が形成され、且つ、各同一色のビーム透
過孔41R1及び41R2、ビーム透過孔41G1及び4
G2、ビーム透過孔41B1及び41B2が、それぞれ画面
水平方向に配列するように形成される。そして、本実施
の形態では、特に、各ビーム透過孔41〔〔41R1及び
41R2、41G1及び41G2、41B1及び41B2〕が、同
一色の2つのビーム透過孔の配列方向と直交する垂直方
向に長い縦長形状に形成される。
【0028】また、第2電極G2 にも、各カソード
R 、KG 及びKB に対して複数、本例では2つのビー
ム透過孔42〔42R1及び42R2、42G1及び42G2
42B1及び42B2〕が形成され、且つ各同一色のビーム
透過孔42R1及び42R2、ビーム透過孔42G1及び42
G2、ビーム透過孔42B1及び42B2が、それぞれ画面水
平方向に配列するように形成される。第2電極G2 の各
ビーム透過孔42の孔形状は、第1電極G1 と同じ縦長
形状、または第1電極G1 を通して出射された断面縦長
の電子ビームか透過し得る大きさの円形状に形成するこ
とができる。本例では円形状のビーム透過孔42〔42
R1及び42R2、42G1及び42G2、42B1及び42B2
に形成される。
【0029】その他の第3電極G3 〜第6電極G6
は、図示するように、夫々同一色の電子ビームを透過す
るための3つのビーム透過孔が形成される。
【0030】この電子銃361では、図4に示すよう
に、各カソードKR 、KG 、KB から第1電極G1 、第
2電極G2 を通して出射された各色の2つの電子ビーム
R1とBR2同士、BG1とBG2同士、BB1とBB2同士が交
わらない軌道を通って、画面上で互いに集中すると同時
に、3色の電子ビームBR (BR1、BR2)、B
G (BG1、BG2)及びBB (BB1、BB2)が集中して夫
々画面(蛍光面)34の対応する赤、緑、青の各色蛍光
体層に照射するようになされる。
【0031】本実施の形態によれば、電子銃361を構
成する第1電極G1 のビーム透過孔42が縦長形状に形
成されるので、各カソードKR 、KG 及びKB から出射
された電子ビームは、夫々第1電極G1 の縦長形状のビ
ーム透過孔42〔42R1、42R2、42G1、42G2、4
B1、42B2〕で非点作用を受けてそれぞれ断面縦長の
電子ビームBR1及びBR2、電子ビームBG1及びBG2、電
子ビームBB1及びBB2となって(図5A、B参照)蛍光
面上で集中するように照射される。このため、電子銃、
陰極線管等を構成する各部品の精度の関係で、各同一色
の2つの電子ビームBR1及びBR2、2つの電子ビームB
G1及びBG2、2つの電子ビームBB1及びBB2が僅かなが
ら画面水平方向にずれたとしても、例えば画面中央で見
たときのトータルのビームスポット径は、円形ビームに
比べて改善される。即ち、2つの断面縦長の電子ビーム
G1及びBG2(他の電子ビームBR 、BB も同様であ
る)が水平方向にずれた状態と、前述の円形ビームとし
た比較例場合(同程度のずれ:図11参照))とを比較
すると、図5Cに示すように、本実施の形態のトータル
のビームスポットの水平方向の径φH と垂直方向の径φ
V との差の方が比較例より小さくなり(比φV /φH
1に近づく)、より改善される。
【0032】一方、カラー陰極線管においては、通常、
図6(模式図)に示すように、画面40の中央では真円
形のビームスポット45sとなるが、画面コーナでは横
長ビームスポット45cとなる。因みに、例えばφV
φH =1:2となる。これに対して、本実施の形態の電
子銃361を備えたカラー陰極線管では、図7(模式
図)に示すように、画面中央で縦長ビームスポット46
sになるも、画面コーナでのビームスポット46cの垂
直方向の径φV と水平方向の径φH との差が小さくな
る。すなわち、φV /φH の比が1に近づくことにな
る。因みに、例えば画面中央でのφV :φH が1:1/
1.5であると、画面コーナでは、φ V :φH =1:2
/1.5となる。
【0033】従って、本実施の形態では、2つの電子ビ
ームを水平方向に集中しつつ、水平方向のビームスポッ
ト径の劣化を抑制し、良好なフォーカス特性を得ること
ができる。従って、カラー陰極線管における高解像度
化、高精細度の画質化を可能にする。
【0034】図8A,Bは、上記カラー陰極線管31に
おける複数ビーム方式の電子銃36の他の実施の形態を
示す。本実施の形態に係る複数ビーム方式の電子銃36
2は、第1電極G1 に、各カソードKR 、KG 、KB
対して複数、本例では2つのビーム透過孔51〔51 R1
及び51R2、51G1及び51G2、51B1及び51B2〕が
形成され、且つ、各同一色のビーム透過孔51R1及び5
R2、ビーム透過孔51G1及び51G2、ビーム透過孔5
B1及び51B2が、それぞれ画面垂直方向に配列するよ
うに形成される。そして、本実施の形態では、特に、各
ビーム透過孔51〔〔51R1及び51R2、51G1及び5
G2、51B1及び51B2〕が、同一色の2つのビーム透
過孔の配列方向と直交する水平方向に長い横長形状に形
成される。
【0035】また、第2電極G2 にも、各カソード
R 、KG 及びKB に対して第1電極G 1 のビーム透過
孔と同数、本例では2つのビーム透過孔52〔52R1
び52R2、52G1及び52G2、52B1及び52B2〕が形
成され、且つ各同一色のビーム透過孔52R1及び5
R2、ビーム透過孔52G1及び52G2、ビーム透過孔5
B1及び52B2が、それぞれ画面垂直方向に配列するよ
うに形成される。第2電極G2の各ビーム透過孔42の
孔形状は、第1電極G1 と同じ横長形状、または第1電
極G1 を通して出射された断面縦長の電子ビームか透過
し得る大きさの円形状に形成することができる。本例で
は円形状のビーム透過孔52〔52R1及び52R2、52
G1及び52G2、52B1及び52B2〕に形成される。その
他の構成は、図3と同様であるので同一符号を付して重
複説明を省略する。
【0036】図8の本実施の形態では、各カソード
R 、KG 及びKB に対して第1電極の各2つのビーム
透過孔を縦配列した際に、各ビーム透過孔51〔〔51
R1及び51R2、51G1及び51G2、51B1及び51B2
が横長形状に形成されるので、各カソードKR 、KG
びKB から出射された電子ビームは、夫々第1電極G1
の横長形状のビーム透過孔51〔〔51R1、51R2、5
G1、51G2、51B1、51B2〕で非点作用を受けてそ
れぞれ断面横長の電子ビームとなって蛍光面に集中され
る。そしてこの場合、電子銃、陰極線管等を構成する各
部品の精度の関係で、各同一色の2つの電子ビームが僅
かながら画面垂直方向にずれたとしても、例えば画面中
央で見たときのトータルのビームスポット径は、縦配列
の円形ビーム透過孔を透過した円形ビームに比べて、前
述の横配列で説明したと同様の理由で、改善される。即
ち、2つの断面横長の電子ビームが垂直方向にずれた状
態では、円形ビームが同じようにずれた場合に比べて、
トータルのスポットの水平方向の径φH と垂直方向の径
φV との差が小さくなり(比φH /φV が1に近づ
く)、より改善される。
【0037】従って、本実施の形態では、2つの電子ビ
ームを垂直方向に集中しつつ、垂直方向のビームスポッ
ト径の劣化を抑制し、良好なフォーカス特性を得ること
ができる。カラー陰極線管における高解像度化、高精細
度の画質化を可能にする。
【0038】上例では、電子ビームを縦長、横長にする
ための非点作用手段として、第1電極G1 に形成した長
孔形状のビーム透過孔で構成したが、その他、例えば四
重極レンズで構成することもできる。この場合、例えば
図2の第5B電極G5Bに印加するダイナミックフォーカ
ス電圧Fvとして、、図9に示す直流分DCを重畳した
ダイナミックフォーカス電圧48を印加することによ
り、直流分DCによるスタティックな四重極レンズ作用
で電子ビームを縦長形状または横長形状にすることがで
きる。このときは、第1電極G1 のビーム透過孔を円形
に形成することができる。
【0039】上例では、第1電極G1 において各同一色
のビーム透過孔を2つ設けたが、3つ以上設けた構成に
も適用可能である。また、上例では、各同一色の複数の
(本例では2つの)ビーム透過孔に対して夫々1つのカ
ソードを設けた構成としたが、複数の(例えば2つの)
ビーム透過孔の夫々にカソード(合計6つのカソード)
を配置した構成とすることも可能である。複数ビーム方
式の電子銃の電極構成としては、図3に示す以外の種々
の電極構成に対しても、本発明は適用できる。
【0040】上例では、カラー陰極線管用の電子銃に適
用したが、その他、例えば投射型表示装置(いわゆるプ
ロジェクタ)に用いる単色陰極線管用の複数ビーム方式
の電子銃にも適用可能である。
【0041】さらに、本発明は、上述の本発明電子銃、
例えば複数ビーム方式の電子銃361、362を備えた
カラー陰極線管31をセットに組み込み、例えばテレビ
受像機、モニター、ディスプレイ等の表示装置、あるい
は単色用電子銃を備えた単色陰極線管を有する投射型表
示装置(カラープロジェクタ)として構成することがで
きる。かかる表示装置によれば、画面上でのビームスポ
ット径の劣化を抑制し良好なフォーカス特性が得られ、
より高解像度で高画質の表示装置を提供することができ
る。
【0042】
【発明の効果】本発明に係る電子銃によれば、複数ビー
ム方式の電子銃において、第1電極G 1 の各同一色の複
数のビーム透過孔を水平方向に配列したときには、各ビ
ーム透過孔を垂直方向に長い縦長形状にすることによ
り、上記ビーム透過孔を透過した複数の電子ビームの水
平方向集中を行いつつ、水平方向のビームスポット径の
劣化がない良好なフォーカス特性を得ることができる。
また、第1電極G1 の各同一色の複数のビーム透過孔を
垂直方向に配列したときには、各ビーム透過孔を水平方
向に長い横長形状にすることにより、上記ビーム透過孔
を透過した複数の電子ビームの垂直方向集中を行いつ
つ、垂直方向のビームスポット径の劣化がない良好なフ
ォーカス特性を得ることができる。
【0043】本発明に係る表示装置によれば、上記複数
ビーム方式の電子銃を備えることにより、電子ビームの
良好なフォーカス特性が得られ、より高精細度、高画質
の表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るカラー陰極線管の
構成図である。
【図2】本発明の第1実施の形態に係る複数ビーム方式
の電子銃の構成図である。
【図3】A〜B 本発明の第1実施の形態に係る複数ビ
ーム方式の電子銃の分解斜視図である。
【図4】本発明の第1実施の形態に係る複数ビーム方式
の電子銃におけるビーム軌道断面図である。
【図5】A〜C 本発明の第1実施の形態に係る複数ビ
ーム方式の電子銃の動作説明図である。
【図6】一般的な電子銃による画面中央と画面コーナの
ビームスポット形状を示す説明図である。
【図7】本発明の第1実施の形態に係る複数ビーム方式
の電子銃による画面中央と画面コーナのビームスポット
形状を示す説明図である。
【図8】A〜B 本発明の第2実施の形態に係る複数ビ
ーム方式の電子銃の分解斜視図である。
【図9】本発明の電子ビームに対する非点作用手段とし
ての四重極レンズを構成する電極に印加するダイナミッ
クフォーカス電圧の一例を示す波形図である。
【図10】A〜B 比較例に係る複数ビーム方式の電子
銃の分解斜視図である。
【図11】A〜C 比較例に係る複数ビーム方式の電子
銃の動作説明図である。
【図12】従来例に係る電子銃の構成図である。
【図13】従来例に係る電子銃の分解斜視図である。
【符号の説明】
1・・・電子銃、 31・・・カラー陰極線管、32・
・・管体、34・・・蛍光面、35・・・色選別機構、
21、36、361、362・・・複数ビーム方式の電
子銃、K〔KR 、KG 、KB 〕・・・カソード、G1
6 ・・・第1〜第6電極、41〔41R1及び41R2
41G1及び41G2、41B1及び41B2〕・・・縦長形状
のビーム透過孔、51〔51R1及び51R2、51G1及び
51G2、51B1及び51B2〕・・・横長形状のビーム透
過孔、BR (BR1、BR2)、BG(BG1、BG2)及びB
B (BB1、BB2)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水木 雅彦 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5C041 AA03 AB03 AB04 AC05 AC06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カソードから出射された同一色の複数
    の電子ビームを画面上で集中させる電子銃であって、 第1電極に、同一色のカソードに対して画面水平方向に
    配列された複数のビーム透過孔が形成され、 前記ビーム透過孔が画面垂直方向に長い縦長形状に形成
    されて成ることを特徴とする電子銃。
  2. 【請求項2】 カソードから出射された同一色の複数
    の電子ビームを画面上で集中させる電子銃であって、 第1電極に、同一色のカソードに対して画面垂直方向に
    配列された複数のビーム透過孔が形成され、 前記ビーム透過孔が水平方向に長い横長形状に形成され
    て成ることを特徴とする電子銃。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の電子銃を備えて成ること
    を特徴とする表示装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の電子銃を備えて成ること
    を特徴とする表示装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6612953B2 (en) * 2000-06-15 2003-09-02 Borg Warner Morse Tec Japan K.K. Blade tensioner

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