JP2002134974A - 電子機器 - Google Patents

電子機器

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JP2002134974A
JP2002134974A JP2000319769A JP2000319769A JP2002134974A JP 2002134974 A JP2002134974 A JP 2002134974A JP 2000319769 A JP2000319769 A JP 2000319769A JP 2000319769 A JP2000319769 A JP 2000319769A JP 2002134974 A JP2002134974 A JP 2002134974A
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temperature
housing
cooling
temperature detection
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JP2000319769A
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Kazuji Sakuma
和司 佐久間
Masataka Nishomiya
政孝 二所宮
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大きな温度変化に対しても回転駆動機構や回
路等の動作特性を安定状態に保持する。 【解決手段】 筐体3に、少なくとも情報記録媒体2の
回転駆動機構11と、発熱電子部品24と、温度検出手
段23と、冷却手段27とが備えられる。発熱電子部品
24の発生熱によって回転駆動機構11の加温が行われ
るとともに、温度検出手段23により筐体内の温度状態
が検出され、所定温度を超えると冷却手段27による冷
却が行われるように構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カーナビゲーショ
ン装置や携帯電話機、携帯音響機器等のように、高温か
ら低温までの比較的広い温度環境で用いられるととも
に、筐体の内部にディスク状記録媒体等を駆動する回転
駆動機構及び発熱量が比較的大きな電源回路素子やマイ
クロプロセッサ等の電子部品を備える電子機器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、カーナビゲーション装置は、低
価格化或いは機能や操作性の向上等によって次第に普及
率が高まっている。また、カーナビゲーション装置は、
自動料金収受システム(ETC:Electronic Toll
Collection System)や緊急通報サービス等の高度道路
交通システムへの対応或いはインターネット網との接続
機能等の次世代移動体通信システムの対応等も図られて
おり、機能の複合化、多様化が図られている。
【0003】カーナビゲーション装置においては、光デ
ィスク(CD−ROM)によるデジタルマップ情報を得
る仕様から光りディスク数枚分の情報を記録することが
可能な高記憶容量の多機能光ディスク(DVD−RO
M)を使用する仕様のものも提供されるようになってい
る。カーナビゲーション装置においては、これら光ディ
スクを再生するために装置本体にディスクプレィヤーが
内蔵されており、上述した各種光ディスクが装填されて
記録情報が読み出されてモニタに表示されるように構成
されている。
【0004】また、カーナビゲーション装置において
は、上述した再生専用型の光ディスクばかりでなく、情
報の書込が可能な記録型の光ディスク(CD−R)や多
機能光ディスク(DVD−RAM)或いはハードディス
クの利用も検討されている。さらに、カーナビゲーショ
ン装置においては、数メガバイト〜100メガバイト程
度の情報記録が可能な小型のメモリカードの利用も検討
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、カーナビゲ
ーション装置は、環境変化が大きな車輌に搭載されて使
用されることから、低温から高温の広い温度条件におい
ても安定した動作が行われることが必要とされる。カー
ナビゲーション装置は、寒冷地で使用される場合にディ
スクプレィヤーの回転軸のグリース特性が劣化して円滑
な回転駆動が抑制されて面振れ等の現象が発生すること
がある。したがって、カーナビゲーション装置において
は、例えば寒冷地仕様としてヒータが内蔵され、所定の
温度以下となった場合に回転軸を暖めるような対策を講
じることが考慮される。しかしながら、カーナビゲーシ
ョン装置は、このために電力の消費量が大きくなるとい
った問題が生じる。
【0006】一方、カーナビゲーション装置は、電源回
路素子やマイクロプロセッサ等の発熱を伴う電子部品等
を備えており、長時間の使用等に伴ってこれら部品から
発生する熱が筐体の内部にこもり高温となることがあっ
た。カーナビゲーション装置は、夏期或いは熱帯地で使
用される場合に筐体内部が高温となってしまう。カーナ
ビゲーション装置は、筐体内が高温となることによって
回路部品や回路素子等の回路動作が不安定となるといっ
た問題があった。
【0007】したがって、本発明は、大きな温度変化に
対しても回転駆動機構や回路等の動作特性が安定状態に
保持されるようにした電子機器を提供することを目的に
提案されたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
本発明に係る電子機器は、筐体の内部に、少なくとも情
報記録媒体の回転駆動機構と、発熱電子部品と、温度検
出手段と、冷却手段とが備えられる。電子機器は、発熱
電子部品の発生熱によって回転駆動機構が加温状態に保
持されるとともに、温度検出手段により筐体内の温度状
態が検出され、所定温度を超えると冷却手段による冷却
が行われるように構成される。
【0009】また、電子機器は、筐体の内部に、少なく
とも、情報記録媒体の回転駆動機構と、発熱電子部品と
が備えられる。電子機器は、回転駆動機構が、発熱電子
部品に対して熱伝達結合されて筐体内に配設され、その
発生熱によって加温されるように構成される。
【0010】以上のように構成された本発明に係る電子
機器によれば、回転駆動機構が発熱電子部品の発生熱に
よって加温状態に保持されることでヒータ等の加熱手段
を設けることなく低温条件下においても回転軸の潤滑特
性の劣化が抑制されて回転軸が低駆動トルクにより安定
して回転駆動されるようになり電力消費の低減が図られ
る。また、電子機器によれば、長時間の使用や高温条件
下において筐体内の温度が所定の温度以上となった場合
に温度検出手段の検出出力により冷却手段が駆動されて
冷却が行われることで、電子部品や回路素子等の動作安
定化が図られるとともに回転駆動機構の回転軸に充填さ
れた潤滑剤の粘性が適正に保持されて内部に飛散するこ
とが抑制される。したがって、電子機器においては、大
きな温度変化に対しても安定した動作が行われるように
なる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態として
示すカーナビゲーション装置1について、図面を参照し
て詳細に説明する。カーナビゲーション装置1は、図1
及び図2に示すように、地図情報やその他の適宜の情報
が記録されたディスク2が装填される装置本体3と、モ
ニタ4と、スピーカ5及びリモートコントローラ40等
の各機器によって構成される。また、カーナビゲーショ
ン装置1には、位置情報や方位情報を無線で取得するた
めにジー・ピー・エス(GPS:Global Positioning S
ystem)・アンテナや方位センサ7等が備えられてい
る。
【0012】カーナビゲーション装置1は、装置本体3
の電源部8が搭載される車の端子ボックスやシガーライ
タと接続されて、装置本体3の各部やモニタ4等への電
源の供給が行われる。カーナビゲーション装置1は、例
えば装置本体3が座席シートと床との間の下部空間やト
ランク内に設置されるとともに、モニタ4がダッシュボ
ード上に設置される。カーナビゲーション装置1は、G
PSアンテナがリアトレィやトランクリッドに取り付け
られる。
【0013】カーナビゲーション装置1には、図1に示
すように、装置本体3に設けたスロット3aからマップ
情報或いはバージョンアップ情報等を記録した光ディス
クや多目的光ディスク或いは音楽ディスク等のディスク
2が装填される。ディスク2は、後述するようにディス
クプレィヤー11によって記録された情報が再生されて
地図データメモリ部12に蓄積される。カーナビゲーシ
ョン装置1には、目的地までの経路案内機能とともに、
GPS受信ユニットや、渋滞情報提供サービス(VIC
S:Vehicle Information and Communication System
の受信ユニット或いはニュース・天気予報・交通情報等
を提供するエフエム文字多重放送等の受信ユニット6や
音声認識ユニット等が備えられている。
【0014】カーナビゲーション装置1には、現在の位
置情報からの方位情報を取得する方位センサ7が備えら
れている。カーナビゲーション装置1は、詳細を省略す
るがモニタ4にもリモートコントローラ40と同様に目
的地の設定等を行う操作部が設けられており、それぞれ
の操作部を操作することによって目的地データ生成部4
1において目的地データが生成される。カーナビゲーシ
ョン装置1は、目的地までの経路地図がモニタ4に表示
されるとともに、スピーカ5によって音声によるガイド
も行われる。カーナビゲーション装置1は、スピーカ5
から音楽ディスク等の音声出力も行われる。
【0015】装置本体3には、図2に示すように、現在
位置検出部9と、経路情報生成部10と、地図データメ
モリ部12と、経路地図データ生成部13とが備えられ
る。装置本体3には、画像処理部と14と、案内情報メ
モリ部15と、音声ガイド処理部16と、音声合成部1
7が備えられる。上述した各部は、CPU、ROM或い
はRAMからなるマイクロコンピュータにより構成され
る。現在位置検出部9は、受信ユニット6や方位センサ
7からの情報に基づいて現在位置を検出する。経路情報
生成部10は、現在位置検出部9からの現在位置情報
と、リモートコントローラ40の操作によって目的地デ
ータ生成部41において生成された目的地データ情報及
び地図データメモリ部12からの地図データが入力され
る。
【0016】地図データメモリ部12には、上述したよ
うに装置本体3に装填されてディスクプレィヤー11に
より再生されたディスク2の記録情報が格納される。地
図データメモリ部12は、格納情報を経路情報生成部1
0へと供給するとともに、経路地図データ生成部13に
も供給する。経路地図データ生成部13は、経路情報生
成部10及び地図データメモリ部12から供給される情
報に基づいて経路地図データを生成して画像処理部14
へと供給する。経路地図データ生成部13は、生成した
経路地図データを地図データメモリ部12にフィードバ
ックして追加情報として格納する。
【0017】画像処理部14は、供給された経路地図デ
ータから画像データを作成してモニタ4に供給して画像
表示を行わさせる。案内情報メモリ部15には、案内情
報が格納されており、経路情報生成部10において生成
された経路情報に基づいて所定の案内情報データを音声
ガイド処理部16に供給する。音声ガイド処理部16
は、現在位置検出部9から現在位置情報が供給されると
ともに、上述した案内情報データとを処理して音声合成
部17に音声ガイドの生成指示を行う。音声合成部17
は、所定の音声ガイドを合成して音声ガイド処理部16
にフィードバックし、この音声ガイド処理部16を介し
てスピーカ5からモニタ4の表示画像に応じた音声ガイ
ドが出力されるようにする。
【0018】カーナビゲーション装置1は、上述した構
成に限定されるものではないことは勿論であり、構成各
部からの出力も代表例を説明したものである。カーナビ
ゲーション装置1は、例えばモニタ4がコンソールボッ
クスに組み込まれるようにしてもよく、オーディオ機器
と兼用されるようにしてもよい。カーナビゲーション装
置1は、例えばテレビジョン放送やラジオ放送の受信機
能を搭載するようにしてもよい。
【0019】ディスクプレィヤー11は、装置本体3に
設けた取付基板18に組み立てられており、周知のよう
にモータ19や、このモータ19によって回転駆動され
る回転軸20及びこの回転軸20に設けられたディスク
テーブル21等からなる回転駆動機構を備えている。デ
ィスクプレィヤー11は、スロット3aから装置本体3
内に装填されたディスク2をディスクテーブル21に装
着して回転駆動する。ディスクプレィヤー11は、光ピ
ックアップ22によってディスク2に記録された各種情
報を再生し、或いはディスク2に情報を記録する。
【0020】装置本体3には、図1に示すように内部温
度を検出する温度センサ23が備えられるとともに、上
述した各部を構成するCPU、ROM或いはRAMから
なるマイクロコンピュータや電源回路部品等の発熱電子
部品24がプリント基板25に搭載されて内蔵されてい
る。装置本体3には、筐体に通気口26が設けられると
ともに、この通気口26に冷却ファン27が組み込まれ
ている。冷却ファン27は、図3に示すように温度セン
サ23によって開閉制御されるスイッチ28を介して電
源部8と接続されたファン制御部29によって動作制御
される。
【0021】ところで、カーナビゲーション装置1は、
車両に搭載されて寒冷地から熱帯までの広範囲の温度条
件で用いられる。カーナビゲーション装置1において
は、熱帯地等において装置本体3の内部が外気温度とと
もに発熱電子部品24からの発熱によって異常に高温と
なることがあるが、詳細を後述する構成が採用されるこ
とにより適当な温度環境に保持されるようにして上述し
た各部が安定した動作が行われる。カーナビゲーション
装置1には、上述したように装填されたディスク2に記
録された情報を再生し或いは情報を記録するディスクプ
レィヤー11が備えられている。カーナビゲーション装
置1においては、詳細を後述する構成が採用されること
により、寒冷地においてもディスクプレィヤー11の回
転軸20に充填された潤滑剤が硬化して円滑な回転駆動
が抑制されディスク2に面振れ等の現象を生じさせない
ようになっている。
【0022】カーナビゲーション装置1においては、装
置本体3の内部温度が所定の温度よりも高くなって温度
センサ23によりその状態が検出されると、この温度セ
ンサ23からスイッチ28に検出信号が出力される。カ
ーナビゲーション装置1においては、この検出信号によ
ってスイッチ28が閉成してファン制御部29に電源が
投入され、ファン制御部29を介して冷却ファン27が
回転駆動される。カーナビゲーション装置1は、冷却フ
ァン27が駆動されることにより、装置本体3内の高温
空気が通気口26を介して外部へと放出され内部冷却が
行われる。
【0023】カーナビゲーション装置1においては、装
置本体3の内部温度が所定の温度以下となり温度センサ
23によってその状態が検出されると、この温度センサ
23からスイッチ28に対する検出信号の出力が行われ
る。カーナビゲーション装置1においては、この検出信
号によってスイッチ28が開放され、ファン制御部29
の電源供給を停止することで冷却ファン27の回転動作
が停止される。したがって、カーナビゲーション装置1
においては、装置本体2の内部温度が一定に保持されて
各部の動作安定した状態に保持されるようになる。カー
ナビゲーション装置1においては、冷却ファン27が必
要な場合のみ駆動されるようにすることで、消費電力の
低減が図られる。
【0024】カーナビゲーション装置1は、上述した冷
却構造に限定されず、例えば図4に示すように温度セン
サ23とスイッチ28とを共通として、スイッチ28の
開閉動作により動作制御が行われるプランジャ30と、
このプランジャ30によって駆動されるシャッタ31と
を有する冷却構造を備えるようにしてもよい。シャッタ
31は、装置本体3の内面にスライド自在に設けられ、
プランジャ30によって駆動されることにより通気口2
6を開閉する。
【0025】カーナビゲーション装置1においては、通
常通気口26がシャッタ31によって閉塞されている。
カーナビゲーション装置1においては、装置本体3の内
部温度が異常に高くなって温度センサ23によってその
状態が検出されると、この温度センサ23から検出信号
が出力されてスイッチ28が閉成する。カーナビゲーシ
ョン装置1においては、これによってプランジャ30に
電源が投入され、シャッタ31がスライド動作して通気
口26が開放されて装置本体3内の高温空気が通気口2
6を介して外部へと放出され内部冷却が行われる。
【0026】カーナビゲーション装置1においては、装
置本体3の内部温度が所定の温度以下となり温度センサ
23によってその状態が検出されると、この温度センサ
23からスイッチ28に対する検出信号の出力が行われ
る。カーナビゲーション装置1においては、この検出信
号によってスイッチ28が開放されてプランジャ30へ
の電源供給が停止されることで、シャッタ31が図示し
ないスプリングの弾性力によって初期位置へと復帰し通
気口26が閉じられる。したがって、カーナビゲーショ
ン装置1においては、装置本体2の内部温度が一定に保
持されて各部の動作安定した状態に保持されるようにな
る。カーナビゲーション装置1においては、プランジャ
30が必要な場合のみ駆動されるようにすることで、消
費電力の低減が図られる。
【0027】カーナビゲーション装置1は、図5に示す
ように温度センサ23によって開閉される切替スイッチ
32と、ペルチェ素子33とからなる冷却・暖房構造を
備えるようにしてもよい。切替スイッチ32は、ペルチ
ェ素子33と電源8の各極間にそれぞれ直列に接続され
た第1のスイッチ32aと第2のスイッチ32b及びこ
れら第1のスイッチ32aと第2のスイッチ32bと接
続極を変えてペルチェ素子33と電源8の各極間にそれ
ぞれ直列に接続された第3のスイッチ32cと第4のス
イッチ32dとからなる。切替スイッチ32は、装置本
体3の内部温度を検出する温度センサ23からの検出信
号によって各スイッチ32a〜32dが切替動作され、
ペルチェ素子33に対して方向を異にして電流供給を行
う。ペルチェ素子33は、異種金属33a、33bが接
合されてなり、供給される電流の方向に応じて接合面に
おいてペルチェ効果により熱発生作用或いは熱吸収作用
が生じる素子である。
【0028】カーナビゲーション装置1は、例えば装置
本体3の内部温度が一定の温度を超えてその状態が温度
センサ23によって検出されると、この温度センサ23
から検出信号が切替スイッチ28へと出力されてその切
替動作が行われる。カーナビゲーション装置1は、図5
に示す状態から第1のスイッチ32aと第2のスイッチ
32bとが閉成されるとともに第3のスイッチ32cと
第4のスイッチ32dとが開放される切替スイッチ28
の切替動作が行われる。カーナビゲーション装置1にお
いては、これによってペルチェ素子33に同図時計方向
の電流が供給され、その異種金属33a、33bの接合
面において熱吸収現象が生じて装置本体3の冷却が行わ
れるようになる。
【0029】カーナビゲーション装置1は、例えば装置
本体3の内部温度が一定の温度よりも低くなってその状
態が温度センサ23によって検出されると、この温度セ
ンサ23から検出信号が切替スイッチ28へと出力され
てその切替動作が行われる。カーナビゲーション装置1
は、第1のスイッチ32aと第2のスイッチ32bとが
開放されるとともに第3のスイッチ32cと第4のスイ
ッチ32dとが閉成される切替スイッチ28の切替動作
が行われて図5に示した状態となる。カーナビゲーショ
ン装置1においては、これによってペルチェ素子33に
同図反時計方向の電流が供給され、その異種金属33
a、33bの接合面において熱発生現象が生じて装置本
体3の加熱が行われるようになる。
【0030】カーナビゲーション装置1は、発熱電子部
品24の冷却構造として、図6に示すように内部に相変
化冷却媒体35を充填した冷却器34を備えるようにし
てもよい。冷却器34は、例えば発熱電子部品24を搭
載したプリント基板25と取付基板18との間に位置し
て配設される。相変化冷却媒体35は、例えば水のよう
にある温度までは固体相の状態にあるとともにこの温度
を超えると液体相に相変化する特性を有している。相変
化冷却媒体35は、固体相の状態で熱伝導率が小さい
が、融点を超えて液体相の状態となることによって冷却
器34の内部で対流が生じるようになって熱伝導率が大
きくなる。
【0031】カーナビゲーション装置1においては、装
置本体3の内部温度が一定の温度を超えると相変化冷却
媒体35が固体相から液体相へと相変化し、発熱電子部
品24からの発熱や装置本体3の内部空気を取付基板1
8に効率的に伝達する。カーナビゲーション装置1にお
いては、取付基板18に図示しないがヒートシンクや放
熱板等の放熱手段が設けられており、これら放熱手段を
介して放熱が行われることで装置本体3の内部冷却が行
われるようにする。
【0032】カーナビゲーション装置1においては、上
述したように発熱電子部品24を備えており、この発熱
電子部品24から発生する熱を利用してディスクプレィ
ヤー11を加温状態に保持するように構成されている。
カーナビゲーション装置1においては、ディスクプレィ
ヤー11が加温状態に保持されることで、寒冷地等で装
置本体3の内部温度が低温状態となった場合でも回転軸
20に充填された潤滑剤が硬化して円滑な回転駆動が抑
制されてディスク2に面振れ等の現象が発生する不都合
が回避される。
【0033】したがって、カーナビゲーション装置1に
おいては、ディスクプレィヤー11を加温するヒータを
不要とすることで、消費電力の低減が図られる。なお、
カーナビゲーション装置1においては、ディスクプレィ
ヤー11の加温用のヒータを備えてもよいが、このヒー
タが常時は動作せず発熱電子部品24の発生熱では充分
な加温が行い得ない場合の補助的手段として用いられ
る。
【0034】カーナビゲーション装置1には、図7に示
すように取付基板18にディスクプレイャー11のモー
タ19が取り付けられており、このモータ19によって
上部にディスク2が装着されるディスクテーブル21を
取り付けた回転軸20が回転駆動される。カーナビゲー
ション装置1には、プリント基板25に発熱電子部品2
4が実装されているが、この発熱電子部品24がディス
クプレイャー11に対して略並列状態で近接して配置さ
れた構成に特徴を有している。カーナビゲーション装置
1においては、発熱電子部品24から発生した熱が近接
して配置されたディスクプレイャー11へと輻射されて
これを加温する。
【0035】カーナビゲーション装置1においては、デ
ィスクプレイャー11と発熱電子部品24とが上述した
略並列状態の配置構成に限定されるものではなく、例え
ば図8に示すように発熱電子部品24がディスクプレイ
ャー11の直下に位置して配置してもよい。すなわち、
カーナビゲーション装置1は、取付基板18の底面にモ
ータ19が取り付けられてその回転軸20が取付基板1
8を貫通して上方に臨ませられている。カーナビゲーシ
ョン装置1は、取付基板18の下方部にプリント基板2
5が延在され、このプリント基板25上に発熱電子部品
24がモータ19に対応して実装されている。したがっ
て、カーナビゲーション装置1においては、発熱電子部
品24から発生した熱が上方へと対流することから、デ
ィスクプレイャー11に効率的に伝達されてこれを加温
する。
【0036】カーナビゲーション装置1においては、デ
ィスクプレイャー11と発熱電子部品24とを近接して
設置することが困難な場合に、図9に示すように熱伝導
部材36を介してこれらディスクプレイャー11と発熱
電子部品24とを連結するように構成してもよい。熱伝
導部材36は、熱伝導率が良好な例えば銅板等の金属薄
板によって形成され、一端部36aがディスクプレイャ
ー11側のモータ19に固定されるとともに他端部36
bが発熱電子部品24側に固定される。カーナビゲーシ
ョン装置1においては、発熱電子部品24から発生した
熱が熱伝導部材36を介して離間して設置されたディス
クプレイャー11へと効率的に伝達されてこれを加温す
る。
【0037】なお、熱伝導部材36は、モータ19や発
熱電子部品24に対して電気的絶縁を保持されて取り付
けられる。熱伝導部材36は、薄板状ばかりでなく、例
えばモータ19や発熱電子部品24の周囲を覆う全体箱
状に形成されてもよい。
【0038】本発明は、上述したカーナビゲーション装
置に限定されるものではなく、回転駆動機構とCPUや
マイクロコンピュータ或いは電源回路部品等の発熱電子
部品を有する各種の電子機器にも適用されることは勿論
である。本発明は、例えば携帯型音響機器、モバイル機
器、携帯電話機等のように電池を電源として用いる電子
機器に適用した場合において、消費電力の低減による効
果が大きい。
【0039】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
る電子機器によれば、回転駆動機構が発熱電子部品の発
生熱によって加温状態に保持されることで、低温条件下
においても回転軸の潤滑特性の劣化が抑制され回転軸が
低駆動トルクにより安定して回転駆動されるようになり
電力消費の低減が図られるようになる。また、電子機器
によれば、長時間の使用や高温条件下において筐体内の
温度が所定の温度以上となった場合に温度検出手段の検
出出力により冷却手段が駆動されて冷却が行われること
で、電子部品や回路素子等の動作安定化が図られるとと
もに回転駆動機構の回転軸に充填された潤滑剤の粘性が
適正に保持されて内部に飛散することが抑制されるよう
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態として示すカーナビゲーシ
ョン装置の装置本体の一部切欠き斜視図である。
【図2】同カーナビゲーション装置の要部構成ブロック
図である。
【図3】同装置本体に備えられる冷却ファンによる温度
制御構造の説明図である。
【図4】同通気口とシャッタ部材とによる温度制御構造
の説明図である。
【図5】同ペルチェ素子による温度制御構造の説明図で
ある。
【図6】同冷却器による温度制御構造の説明図である。
【図7】同発熱電子部品の配置による温度制御構造の説
明図である。
【図8】同発熱電子部品の配置による他の温度制御構造
の説明図である。
【図9】同発熱電子部品と熱伝導部材との配置による温
度制御構造の説明図である。
【符号の説明】 1 カーナビゲーション装置、2 ディスク、3 装置
本体、4 モニタ、5スピーカ、8 電源部、11 デ
ィスクプレィヤー、18 取付基板、19モータ、20
回転軸、21 ディスクテーブル、22 光ピックア
ップ、23温度センサ、24 発熱電子部品、25 プ
リント基板、26 通気口、27冷却ファン、28 ス
イッチ、29 スイッチ制御部、31 シャッタ部材、
32 切替スイッチ、33 ペルチェ素子、34 冷却
器、35 冷却媒体、36 熱伝導部材

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筐体の内部に、少なくとも、情報記録媒
    体の回転駆動機構と、発熱電子部品と、温度検出手段
    と、冷却手段とが備えられ、 上記発熱電子部品の発生熱によって上記回転駆動機構が
    加温状態に保持されるとともに、上記温度検出手段によ
    り上記筐体内の温度状態が検出され、所定の温度を超え
    ると上記冷却手段による冷却が行われることを特徴とす
    る電子機器。
  2. 【請求項2】 上記冷却手段は、上記筐体に設けられた
    冷却ファンであり、上記温度検出手段による過温度の検
    出出力によって駆動されることを特徴とする請求項1に
    記載の電子機器。
  3. 【請求項3】 上記冷却手段は、上記筐体に設けられた
    通気口とこの通気口を開閉するシャッタ機構とから構成
    され、上記温度検出手段による過温度の検出出力により
    上記シャッタ機構が駆動されて上記通気口が開口される
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  4. 【請求項4】 上記加熱手段と冷却手段とが、ペルチェ
    素子と、このペルチェ素子に対する電流切替手段とから
    構成され、上記温度検出手段による上記筐体内の温度検
    出により上記電流切替手段が駆動されて上記ペルチェ素
    子の加温態様と冷却態様との制御が行われることを特徴
    とする請求項1に記載の電子機器。
  5. 【請求項5】 所定温度を境界として固体相と液体相と
    に相変化する媒体が充填された取付手段と、この取付手
    段と接続された放熱手段とを備え、上記発熱電子部品が
    上記取付手段に取り付けられることを特徴とする請求項
    1に記載の電子機器。
  6. 【請求項6】 上記筐体に設けられ上記温度検出手段に
    よる過温度の検出出力によって駆動される冷却ファン
    と、上記筐体に設けられた通気口及び上記温度検出手段
    による過温度の検出出力によって駆動されて上記通気口
    を開閉するシャッタ機構と、上記温度検出手段による過
    温度の検出出力によって電流切替が行われて加温態様と
    冷却態様との制御が行われるペルチェ素子と、所定温度
    を境界として固体相と液体相とに相変化する媒体を内蔵
    した取付手段及びこの取付手段と接続された放熱手段と
    の少なくとも2つが備えられて上記加熱手段及び/又は
    冷却手段が構成されることを特徴とする請求項1に記載
    の電子機器。
  7. 【請求項7】 筐体の内部に少なくとも、情報記録媒体
    の回転駆動機構と、発熱電子部品とが備えられ、 上記回転駆動機構が、上記発熱電子部品に対して熱伝達
    結合されて上記筐体内に配設されており、その発生熱に
    よって加温されることを特徴とする電子機器。
  8. 【請求項8】 上記回転駆動機構が、上記発熱電子部品
    に対して上方に位置して上記筐体内に配設されているこ
    とを特徴とする請求項7に記載の電子機器。
  9. 【請求項9】 上記回転駆動機構が、上記発熱電子部品
    と同一基板に搭載されて上記筐体内に配設されているこ
    とを特徴とする請求項7に記載の電子機器。
  10. 【請求項10】 上記回転駆動機構と発熱電子部品とが
    熱伝導部材によって接続されていることを特徴とする請
    求項7に記載の電子機器。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006176112A (ja) * 2004-12-20 2006-07-06 Harman Becker Automotive Systems Gmbh 電子ビルトインシステム
JP2008141089A (ja) * 2006-12-05 2008-06-19 Nitto Electric Works Ltd ペルチェ式盤用冷却装置
JP2009238882A (ja) * 2008-03-26 2009-10-15 Fujitsu Ltd 電子装置
KR101212981B1 (ko) * 2010-10-14 2012-12-18 엘아이지넥스원 주식회사 펠티어 소자를 이용한 온도 안정화 장치 및 방법

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