JP2002134437A - スクライブ用カッタ及びこのカッタを用いたスクライブ装置 - Google Patents
スクライブ用カッタ及びこのカッタを用いたスクライブ装置Info
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Abstract
でき、且つワークに凹みを形成するエッジ部が複数得ら
れるスクライブ用カッタを提供する。 【解決手段】 スクライブ用カッタ12は、四角形の底
面12aと、側面12b…とを有する。底面12aと側
面12b…との交わりの角には、底面12aの角近傍に
四角錘のエッジ部41…を形成するように面取りがされ
る。そして、この四角錘のエッジ部41…をワーク11
に当てる。四角錘のエッジ部41…をワークに食い込ま
せると、従来の三角錐のエッジ部を食い込ませる場合に
比べ、水平方向への凹みを抑え、垂直方向への凹みを大
きくとることができる。したがって、ワーク11に深い
垂直クラックを形成し、且つワーク11に水平クラック
が発生するのを防止することができる。
Description
料からなるワークにスクライブ線を形成するスクライブ
用カッタ及びスクライブ装置に関する。
ライブ線を形成するスクライブ装置が知られている。ス
クライブ装置は、振動するスクライブ用カッタをワーク
表面に押し付け、スクライブ用カッタをワークに沿って
移動することで、ワークにスクライブ線(刻線)を形成
する。
を示す。この図は、スクライブ用カッタ1を底面側から
見た斜視図である。スクライブ用カッタ1は、ダイヤ等
を所定の形状にカッティングしたもので、シャンク2に
取り付けられている。このスクライブ用カッタ1は、截
頭角スイ形状をなし、四角形の底面1aと4つの側面1
b…とを有する。側面1b…同士が交わる角には、稜線
1c…が形成される。底面1aと側面1bが交わる角に
は、稜線1d…が形成される。底面1aの角には4つの
三角錐のエッジ部3…が形成され、このエッジ部3…が
刃として使用される。
ワーク4の表面に当て、スクライブ用カッタ1を上下方
向に振動すると、ワーク4の表面に三角錐の凹み5が形
成される(図中凹み5は平面形状でも示されている)。
そして、この凹み5によってワークに垂直クラックが生
じる。そして、稜線1c側にスクイブ用カッタを移動す
ることで、ワーク4の表面にスクライブ線として連続し
た垂直クラックが形成される。
3は、使用により徐々に摩耗し、その稜線1c及び1d
が丸まってくる。エッジ部3が摩耗すると、ワーク4に
良好な垂直クラックを形成することができなくなる。こ
のため、エッジ部3が摩耗すると、スクライブ用カッタ
1を回転し、新たな尖っているエッジ部3をワーク4の
表面に当接する。
には、ワーク4に深い垂直クラックを形成できること、
並びに一つのスクライブ用カッタにできるだけ多くのエ
ッジ部3…が得られることが望まれる。しかしながら、
従来のスクライブ用カッタ1にあっては、ワーク4に深
い垂直クラックを形成するためにスクライブ用カッタ1
を深くワーク4に食い込ませると、垂直方向のみならず
水平方向へも凹み5が必然的に広がってしまい、この結
果、ワークに垂直クラックのみならず大きな水平クラッ
クが生じてしまうという問題が生じた。
ックを形成することができ、且つワークに凹みを形成す
るエッジ部が複数得られるスクライブ用カッタ及びこの
スクライブ用カッタを用いたスクライブ装置を提供する
ことを目的とする。
明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図
面の参照番号を括弧書きにて付記するが、それにより本
発明が図示の形態に限定されるものでない。
多角形の底面と、側面とを有するスクライブ用カッタに
おいて、底面と側面との交わりの角に、底面の角近傍に
四角錘のエッジ部を形成するように面取りした。そし
て、この四角錘のエッジ部をワークに当てた。すなわ
ち、本発明は、多角形の底面(12a)と、側面(12
b…)とを有し、前記底面(12a)と側面(12b
…)との交わりの角に、前記底面(12a)の角近傍に
四角錘のエッジ部(41…)を形成するように面取りが
され、前記四角錘のエッジ部(41…)をワーク(1
1)に当てることを特徴とするスクライブ用カッタによ
り、上述した課題を解決した。
と、従来の三角錐のエッジ部を食い込ませる場合に比
べ、水平方向への凹みを抑え、垂直方向への凹みを大き
くとることができる。したがって、ワークに深い垂直ク
ラックを形成し、且つワークに水平クラックが発生する
のを防止することができる。さらに、多角形の底面の角
には従来と同様に三角錘のエッジ部も形成される。した
がって、より多くの切り込み用のエッジ部をスクライブ
用カッタに形成することができる。
(41)は、前記側面(12b,12b)同士が交わる
第1の稜線(42)及びこの第1の稜線(42)に向か
い合う第2の稜線(45)が含まれる平面に対して、面
対称に形成されることを特徴とする。
第2の稜線を中心線として左右対称のエッジ部を形成す
ることができる。したがって、ワークに形成された凹み
の中心にセンターラインが形成され、しかも凹みはこの
センターラインに沿って平面上左右対称に形成される。
スクライブ用カッタを、このセンターラインが延びる方
向に移動すると、ワークに良好なスクライブ線を形成す
ることができる。
(12)は、前記底面(12a)が四角形となる四角柱
あるいは四角錘をなし、前記エッジ部(41…)は、四
角形の前記底面(12a)の角近傍に4箇所形成される
ことを特徴とする。
ジ部と、4箇所の三角錐のエッジ部とで、合計8箇所の
エッジ部を形成することができる。また、エッジ部の進
行方向と直交する平面内でのエッジ部の開き角度を略9
0度に設定することができ、エッジ部の強度(対摩耗
性)とワークへの深い凹みの形成とのバランスを良くす
ることができる。
と、側面(12b…)とを有し、前記底面(12a)と
側面(12b…)との交わりの角に、前記底面(12
a)の角近傍に四角錘のエッジ部(41…)を形成する
ように面取りがされるスクライブ用カッタ(12)と、
前記スクライブ用カッタ(12)を振動する加振機構
(17)と、前記スクライブ用カッタをワーク面に沿っ
て移動する移動機構(23)と、を備えることを特徴と
するスクライブ装置としても構成することができる。
クライブ用カッタを移動する方向は、前記四角錘のエッ
ジ部(41…)における、前記側面(12b)同士が交
わる第1の稜線(42)及びこの第1の稜線(42)に
向かい合う第2の稜線(45)が含まれる平面と平行で
あることを特徴とする。
第3の稜線及び第4の稜線の開き角度に比べ比較的大き
くとれる。したがって、スクライブ用カッタのエッジ部
は第1の稜線及び第2の稜線に沿う方向に細長く形成さ
れる。この発明によれば、スクライブ用カッタを、第1
の稜線及び第2の稜線が含まれる平面と平行な方向に移
動するので、スクライブ用カッタの進行方向の両側に形
成される凹みを少なくすることができ、ひいては水平ク
ラックが生じるのを防止することができる。
を詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態におけ
るスクライブ用カッタを組み込んだスクライブ装置を示
す。スクライブ装置は、半導体(シリコン、ガリウム砒
素)、サファイヤ、水晶等の脆性材料からなる薄板状の
ワーク11に、スクライブ用カッタ12(ヘッド、当接
部材)を用いて、垂直クラックからなるスクライブ線を
形成する。ワーク11の表面にはスクライブ用カッタ1
2(以下単にカッタ12という)が当接している。カッ
タ12を振動することによって、ワーク表面11a部分
に垂直クラック14(ワークの表面に対して垂直方向へ
延びる縦クラック)を発生させる。
と、ベースプレート15を水平方向に2次元的に移動す
る移動機構23と、このベースプレートに取り付けられ
たリニアガイド等の直線案内装置21と、この直線案内
装置21に垂直方向に直線運動可能に取り付けられ、カ
ッタ12を垂直方向に振動する加振機構としてのスクラ
イブ本体17と、スクライブ本体17に荷重を加える錘
18と、磁力を用いて錘18の荷重をスクライブ本体1
7に伝える一対の荷重用磁石19と、磁力を用いてカッ
タ12からワーク11に加わる静荷重を調整する一対の
浮上用磁石20とから構成される。ベースプレート15
と錘18との間には、錘18がベースプレート15に対
して垂直方向に直線運動可能なようにリニアガイド等の
直線案内装置22が設けられる。
荷重用板ばね24が取付けられる。錘18の下端には凹
部25が形成される。荷重用板ばね24が可撓可能なよ
うに、荷重用板ばね24は凹部25の両側の縁26に掛
け渡されている。荷重用板ばね24の下端中央には、荷
重用磁石19aが取り付けられる。
ぞれ直線案内装置21,22を介してベースに取付けら
れている。スクライブ本体17と錘18との間には、磁
力を用いて錘18の荷重をスクライブ本体17に伝える
一対の荷重用磁石19a,19bが設けられる。この一
対の荷重用磁石19a,19bは、それぞれが永久磁石
からなり、その一方19aが板ばね荷重用板ばね24の
下面に取り付けられ、他方19bがスクライブ本体17
の上面に取り付けられる。また、一対の荷重用磁石19
a,19bは、同極(例えばN極同士)が対面するよう
に垂直方向に並べて配置され、互いに反発している。磁
力の反発力によって、錘18の荷重をスクライブ本体1
7に伝えている。
2からワーク11に加わる静荷重を、磁力を用いて調整
する一対の浮上用磁石20a,20bが設けられる。こ
の一対の浮上用磁石20a,20bは、それぞれが永久
磁石からなり、浮上用磁石の一方20aは、スクライブ
本体17の下面に取り付けられる。他方は、ベースプレ
ート15から突出した水平板27に設けた高さ調整機構
28に取り付けられる。この高さ調整機構28は、周知
のマイクロメータと同様な構造で、浮上用磁石20bの
高さを調整する。
(例えばN極同士)が対面するように垂直方向に並べて
配置され、互いに反発している。磁力の反発力によっ
て、スクライブ本体17に浮上する力を与え、カッタ1
2からワーク11に加わる静荷重を調整する。また、浮
上用磁石20bには、永久磁石の代わりに、磁力を調整
可能な電磁石を用いてもよい。電磁石を用いる場合、電
圧を調整することによって磁力を調整する。
す。スクライブ本体17は、下端にカッタ12を有し、
このカッタ12を振動させる。このスクライブ本体17
は、ボディ30と、ボディ30内にスライド可能に支持
され、カッタ12を保持するホルダ31と、ホルダ31
の下端に設けたカッタ12と、カッタ12を振動する振
動発生部材としてのピエゾアクチュエータ32,32
と、を備える。ボディ30、ホルダ31およびピエゾア
クチュエータ32,32は、その中心線Lが一致する。
中心線Lは垂直方向を向いている。ピエゾアクチュエー
タ32,32に高周波電界をかけると、ピエゾアクチュ
エータ32,32が周期的に伸縮し、ひいてはカッタ1
2が振動する。このピエゾアクチュエータ32,32
は、上下に2個組み合わされている。
内部にホルダ31が収納されている。ホルダ31も縦形
の箱形状をなし、その内部にピエゾアクチュエータ3
2,32が収納されている。ボディ30に対するホルダ
31の中心線L方向へのスライドを案内するように、ボ
ディ30の上端部にはボディ30内部に突出する突起3
3が設けられ、ホルダ31の上端部にはこの突起33に
嵌合する孔34が開けられる。ホルダ31の下端には、
ピエゾアクチュエータ32,32に予圧を付与するボー
ル35及び板ばね36が設けられる。このボール35
は、ゴムや樹脂等の弾性材料からなり、ボディ30の下
端に取付けた受け板37に支持される。また、ボール3
5の上方にはボディ30に掛け渡された板ばね36が配
置される。ボール35及び板ばね36は、その弾性復元
力によって、ピエゾアクチュエータ32,32を上方に
付勢している。ピエゾアクチュエータ32,32に付与
される予圧は、ボディ30の上端部に設けた調整ねじ3
8を回すことで調整される。
2股に分かれて下方に延びる。図1に示すように、ホル
ダ31の下端には、アタッチメント39及びシャンク4
0を介してカッタ12が首振り可能に取り付けられてい
る。アタッチメント39は、ホルダ31に対して角度調
整可能である。なお、スクライブ本体17は、カッタ1
2を加振できるものであれば上述の構成に限られること
はなく、種々の設計変更が可能である。
ッタ12を示す。この図は、カッタ12を底面側から見
た斜視図である。カッタ12は、ダイヤ等を四角柱ある
いは截頭角スイ形状にカッティングすることで形成され
る。このカッタ12は、例えば正四角形の底面12a
と、4つの側面12b…とを有する。底面12aと側面
12b…との交わりの角には、底面12aの角近傍に4
つの四角錘のエッジ部41…を形成するように面取りが
される。四角錘のエッジ部41…は、側面12b…同士
が交わる第1の稜線42、第1の稜線42に向かい合
い、面取りした斜面12c…同士が交わる第2の稜線4
5、側面12bと斜面12cとが交わり、互いに向かい
合う第3及び第4の稜線43,44を有する。側面12
bに対する斜面12cの傾斜角は、4つの側面12b全
てにわたって一定に設定される。そして、エッジ部41
は、第1の稜線42及び第2の稜線45が含まれる平面
に対して面対称に形成される。この四角錘のエッジ部4
1がワーク11に当接する刃となる。
ジ部46…が形成される。三角錐のエッジ部46…は、
斜面12c…同士が交わる第2の稜線45と、斜面12
cと底面12aとが交わる第6及び第7の稜線47,4
8とを有する。この三角錐のエッジ部46…もワーク1
1に当接する刃となる。
を凹ませた状態を示す(図中(A)は四角錘のエッジ部
41を示し、図中(B)は三角錐のエッジ部46を示
す)。図中(A)に示すように、四角錘のエッジ部41
をワーク11に当接し、エッジ部41を振動すると、ワ
ーク11には四角錘の凹み50が形成される。エッジ部
41の第1の稜線42及び第2の稜線45の開き角度α
は、第3の稜線43及び第4の稜線44の開き角度β
(略90度、図5参照)よりも大きくされる。したがっ
て、凹み50は、平面上、第1の稜線42及び第2の稜
線45に沿う方向に細長く形成される。また、凹み50
の中心には、第1の稜線42及び第2の稜線45によっ
てセンターライン51が形成される。凹み50は、セン
ターライン51を中心にして左右対称に形成される。エ
ッジ部41は、移動機構23によって、第1の稜線42
及び第2の稜線45が含まれる平面と平行なX方向に移
動される。なお、この実施形態では、第3の稜線43及
び第4の稜線44の開き角度は、90度に設定されてい
るが、60度、120度等、ワークの種類、ダイヤモン
ドの結晶方位に応じて種々設定される。
部46をワーク11に当接し、エッジ部46を振動する
と、ワーク11には三角錐の凹み52が形成される。エ
ッジ部46は、移動機構23によって、第2の稜線45
が位置するX方向に移動される。
ように、四角錘のエッジ部41をワーク11に当接した
場合は、三角錐のエッジ部46をワーク11に当接した
場合に比べ、凹み50が水平方向に広がるのを抑え、且
つ凹み50を垂直方向に深くすることができる。すなわ
ち、四角錘のエッジ部41がワーク11を押し付ける力
を、垂直方向へ深い凹みを形成する力として集中的に使
用することができる。したがって、四角錘のエッジ部4
1を使用すると、ワーク11に深い垂直クラックを形成
し、且つワーク11に水平クラックが発生するのを防止
することができる。
ック14を示す。この図は、エッジ部41を進行方向か
ら見た図である。エッジ部41でワーク11に凹み50
を形成すると、凹み50のセンターライン51から鉛直
下方に向かって垂直クラック14が生成される。
る。まず、図1に示すように、錘18の質量およびスク
ライブ本体17の質量を、ガリウム砒素、シリコン等の
ワーク11の材料、および厚み等に合わせて決定する。
載せ、ワーク11を所定位置に位置決めする。カッタ1
2は、エッジ部41がワーク11に当接するようにアタ
ッチメント39によって傾けられる。カッタ12がワー
ク11に載り上げると、カッタ12からワーク11に静
荷重が付与される。この静荷重がワーク11に合わせて
略一定になるように、高さ調整機構28によって浮上用
磁石20bの高さを調整する。浮上用磁石20a,20
bを設けることによって、磁力による反発力の分だけ静
荷重が減じられる。静荷重を大きくしすぎると、ワーク
表面11aに水平クラックが発生してしまうことがあ
る。逆に、静荷重をあまりに小さくしすぎると、スクラ
イブ本体17を振動させたとき、カッタ12がワーク1
1から浮き上がり、カッタ12がワーク11に衝突し、
ワーク表面11aにダメージを与える。このため、静荷
重は、ワーク11に合わせて慎重に決定される。
ュエータ32,32に高周波電界をかける。これによ
り、ピエゾアクチュエータ32,32が周期的に伸縮
し、エッジ部41がワーク11に凹み50を形成する。
カッタ12は、静荷重によってワーク11に接触してい
るので、カッタ12を振動すると、スクライブ本体17
も振動する。スクライブ本体17の振動に伴って、荷重
用磁石19a,19bの反発力によって浮いている錘1
8も振動する。したがって、一対の荷重用磁石19a,
19b間の距離が変化することが少なく、一対の荷重用
磁石19a,19bの磁力の反発力が変動することもな
い。さらに、ワーク11の板厚が変化したり、あるいは
ワーク11がうねっていても、ワーク11に追従して錘
18が移動するので、このような場合でも磁力の反発力
が変動することがない。
って水平方向に移動される。これにより、エッジ部41
がワーク11の表面11aに沿って移動し、ワーク11
に連続したスクライブ線が形成される。スクライブ線が
形成されたワーク11は、テーブル13から取り外さ
れ、図示しない破断装置により、スクライブ線に沿って
破断される。
タ12のエッジ部41…は、使用により摩耗し、稜線近
傍が丸まる。エッジ部41…が摩耗すると、ワーク11
に凹み50を形成することはできるが、凹み50にくっ
きりしたセンターライン51を形成することができなく
なる。したがって、ワーク11に深い垂直クラック14
を形成することができなくなる。垂直クラック14を形
成するために、エッジ部41の食い込み量を大きくとる
と、ワーク11に水平クラックが生じてしまう。このた
め、エッジ部41が摩耗すると、カッタ12を回転し、
新たな尖っているエッジ部41を刃として使用する必要
がある。本発明によれば、面取りすることで四角錘部の
エッジ部41…(〜)を4箇所形成することがで
き、また三角錐部のエッジ部46…(〜)を4箇所
形成することができるので、合計8箇所のエッジ部41
…,46…を形成することができる。
多角形の底面と、側面とを有するスクライブ用カッタに
おいて、底面と側面との交わりの角に、底面の角近傍に
四角錘のエッジ部を形成するように面取りし、そして、
この四角錘のエッジ部をワークに当てたので、スクライ
ブ用カッタの底面の角近傍に、ワークの表面に当接する
複数の四角錘のエッジ部を形成することができる。ま
た、この四角錘のエッジ部をワークに食い込ませると、
従来の三角錐のエッジ部を食い込ませる場合に比べ、水
平方向への凹みを抑え、垂直方向への凹みを大きくとる
ことができる。したがって、ワークに深い垂直クラック
を形成し、且つワークに水平クラックが発生するのを防
止することができる。さらに、多角形の底面の角には従
来と同様に三角錘のエッジ部も形成される。したがっ
て、より多くの切り込み用のエッジ部をスクライブ用カ
ッタに形成することができる。
み込まれるスクライブ装置を示す側面図。
垂直方向断面図。
れた凹みを示す図(図中(A)は四角錘のエッジによっ
て形成された凹みを示し、図中(B)は三角錐のエッジ
によって形成された凹みを示す図)。
れた垂直クラックを示す断面図。
形成された凹みを示す図。
Claims (5)
- 【請求項1】 多角形の底面と、側面とを有し、 前記底面と側面との交わりの角に、前記底面の角近傍に
四角錘のエッジ部を形成するように面取りがされ、 前記四角錘のエッジ部をワークに当てることを特徴とす
るスクライブ用カッタ。 - 【請求項2】 前記四角錘のエッジ部は、前記側面同士
が交わる第1の稜線及びこの第1の稜線に向かい合う第
2の稜線が含まれる平面に対して、面対称に形成される
ことを特徴とする請求項1に記載のスクライブ用カッ
タ。 - 【請求項3】 前記スクライブ用カッタは、前記底面が
四角形となる四角柱あるいは四角錘をなし、 前記エッジ部は、四角形の前記底面の角近傍に4箇所形
成されることを特徴とする請求項1又は2に記載のスク
ライブ用カッタ。 - 【請求項4】 多角形の底面と、側面とを有し、 前記底面と側面との交わりの角に、前記底面の角近傍に
四角錘のエッジ部を形成するように面取りがされるスク
ライブ用カッタと、 前記スクライブ用カッタを振動する加振機構と、 前記スクライブ用カッタをワーク面に沿って移動する移
動機構と、 を備えることを特徴とするスクライブ装置。 - 【請求項5】 前記移動機構が前記スクライブ用カッタ
を移動する方向は、前記四角錘のエッジ部における、前
記側面同士が交わる第1の稜線及びこの第1の稜線に向
かい合う第2の稜線が含まれる平面と平行であることを
特徴とする請求項4に記載のスクライブ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000321398A JP2002134437A (ja) | 2000-10-20 | 2000-10-20 | スクライブ用カッタ及びこのカッタを用いたスクライブ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000321398A JP2002134437A (ja) | 2000-10-20 | 2000-10-20 | スクライブ用カッタ及びこのカッタを用いたスクライブ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002134437A true JP2002134437A (ja) | 2002-05-10 |
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ID=18799531
Family Applications (1)
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JP2000321398A Pending JP2002134437A (ja) | 2000-10-20 | 2000-10-20 | スクライブ用カッタ及びこのカッタを用いたスクライブ装置 |
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