JP2002133357A - データエントリーシステム及びデータエントリー方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 テキストファイルの修正作業における評価、
管理が可能なデータエントリーシステム及びデータエン
トリー方法を提供する。 【解決手段】 ファクシミリ信号を受信して画像イメー
ジファイルに変換するファックシミリサーバ２と、画像
イメージファイルを様式毎に分類して様式イメージファ
イルに変換するイメージファイルサーバ４と、様式イメ
ージファイルと対比してテキスト入力を行う入力端末６
と、入力端末６とＬＡＮ−２で接続され、様式イメージ
ファイルに関連したテキスト入力をテキストファイルと
して記録するエントリーサーバ５と、様式イメージファ
イルとテキストファイルを表示して、テキストファイル
の修正を行う修正用入力端末７と、修正用入力端末７で
修正された修正テキストファイルを記録し、インターネ
ット上のサーバに前記修正テキストファイルを転送する
エバリュエーションサーバ８とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、データエントリー
システム及びデータエントリー方法、特に、書面に記載
された文字情報を、正確かつ低コストで電子的データに
変換すると共に、テキストデータ修正者の評価及び管理
が可能なデータエントリーシステム及びデータエントリ
ー方法に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、さまざまな分野において業務の電
子化が進められている。従来、書面による手続きであっ
たものが電子的な手続きに置き換えられるようになって
きている。しかしながら、書面による手続きも、まだま
だ広く行われている。例えば、契約において、契約関係
が複雑になる場合は、電子的手法では情報管理が困難に
なるため、主に書面が用いられている。しかし、書面に
よる手続きは最初だけであり、それ以後の事務管理にお
いてはコンピュータが用いられることが多い。このよう
な場合、書面に記入された個人情報などのデータをデー
タベースに登録する必要があり、その際、書面に記入さ
れた文字情報を電子的なデータ（テキスト）に変換する
必要がある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】書面に記入された文字
情報を電子データに変換する手法としてＯＣＲ（Optica
l Character Recognition）が知られている。しかしな
がら、ＯＣＲの認識精度は１００％ではなく、最終的に
は人間による検証と修正が必要であるという問題点があ
った。その一方で、人件費削減の要求も強い状況であ
る。

【０００４】そこで本発明は、以上のような従来の問題
点を解決するためになされたものであり、文字認識処理
のうち、もっとも高度な部分を人間に任せ、その他の部
分をコンピュータに処理させることにより、書面に記載
された文字情報を、正確かつ低コストで電子的データに
変換すると共に、テキストデータ修正者の評価及び管理
が可能なデータエントリーシステム及びデータエントリ
ー方法を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明に係るデータエン
トリーシステムは、通信回線からファクシミリ信号を受
信して画像イメージファイルに変換するファックシミリ
サーバと、前記画像イメージファイルを様式毎に分類し
て様式イメージファイルに変換するイメージファイルサ
ーバと、前記様式イメージファイルを表示して、表示さ
れた前記様式イメージファイルと対比してテキスト入力
を行う入力端末と、前記入力端末と第２のネットワーク
で接続され、前記様式イメージファイルに関連したテキ
スト入力をテキストファイルとして記録するエントリー
サーバと、前記様式イメージファイルと前記テキストフ
ァイルを表示して、前記テキストファイルの修正を行う
修正用入力端末と、前記修正用入力端末と第３のネット
ワークで接続され、インターネットヘの接続手段を備え
ると共に、前記修正用入力端末で修正された修正テキス
トファイルを記録し、インターネット上のサーバに前記
修正テキストファイルを転送するエバリュエーションサ
ーバとを備え、前記ファクシミリサーバ、イメージファ
イルサーバ、エントリーサーバおよびエバリュエーショ
ンサーバが、第１のネットワークで互いに接続されてい
ることを特徴とする。

【０００６】好ましくは、前記画像イメージファイルが
前記イメージファイルサーバに順次転送される毎に、前
記イメージファイルサーバは、その受信側より受信応答
信号を発信側に送出し、前記発信側ではファイル送出時
間と、前記受信側からの応答信号を受信した時間を記録
することを特徴とする。

【０００７】好ましくは、前記ファクシミリサーバで生
成される画像イメージファイルのファイル名が、前記フ
ァクシミリサーバのＩＤ及びシリアル番号で構成されて
いることを特徴とする。

【０００８】好ましくは、第１項記載のデータエントリ
ーシステムにおいて、修正テキストファイルとテキスト
ファイルの修正文字数をエバリュエーションサーバから
エントリーサーバに送信することを特徴とする。

【０００９】好ましくは、前記エントリーサーバ及び前
記エバリュエーションサーバにおいて、テキストファイ
ルの作成者ならびにファイル検証者のＩＤがそれぞれ記
録されることを特徴とする。

【００１０】好ましくは、前記イメージファイルサーバ
上で、パターン認識により画像イメージファイルの様式
を認識して分類し、様式番号が生成されることを特徴と
する。

【００１１】好ましくは、前記エントリーサーバ上で、
様式番号に基づいて前記入力端末上に表示するエリア情
報が生成されることを特徴とする。

【００１２】好ましくは、前記エントリーサーバ及び前
記エバリュエーションサーバはウェブサーバの機能を備
え、前記入力端末および前記修正用入力端末はブラウザ
機能を備えることを特徴とする。

【００１３】好ましくは、前記第１〜第３のネットワー
クは、それぞれ第１〜第３のローカルエリアネットワー
クであることを特徴とする。

【００１４】好ましくは、前記第１〜第３のネットワー
クは、インターネットであることを特徴とする。

【００１５】好ましくは、前記入力端末は、前記イメー
ジファイルサーバで分類された様式毎に入力を行う専用
の入力端末を含むことを特徴とする。

【００１６】好ましくは、前記エントリーサーバは、前
記専用の入力端末が使用する辞書を指定することを特徴
とする。

【００１７】好ましくは、前記イメージファイルサーバ
で分類された様式毎に分離されてテキスト入力された文
字データは、前記エントリーサーバにおいて元のイメー
ジファイルと同じレイアウトの文書データに統合される
ことを特徴とする。

【００１８】好ましくは、前記エバリュエーションサー
バは、前記修正用入力端末におけるテキストファイルの
修正結果を評価する機能を有することを特徴とする。

【００１９】好ましくは、前記テキストファイルの修正
結果の評価に基づいて、前記修正用入力端末の作業者の
管理が行われることを特徴とする。

【００２０】この発明に係るデータエントリー方法は、
通信回線から送信されたファクシミリ信号が画像イメー
ジファイルに変換され、前記画像イメージファイルは様
式毎に分類され様式イメージファイルに変換され、前記
様式イメージファイルを表示し、表示された前記様式イ
メージファイルと対比してテキスト入力が行われ、前記
様式イメージファイルに関連したテキスト入力はテキス
トファイルとして記録され、前記様式イメージファイル
と前記テキストファイルとを表示して、前記テキストフ
ァイルの修正が行われ、前記テキストファイルの修正結
果がエバリュエーションサーバにより評価され、この評
価結果が前記テキストファイルの修正を行う作業者にフ
ィードバックされることを特徴とする。

【００２１】本発明によれば、様式イメージファイルと
対比してテキスト入力が行われ、テキストファイルの修
正結果がエバリュエーションサーバにより評価され、こ
の評価結果が前記テキストファイルの修正を行う作業者
にフィードバックされるので、当該作業者の評価、管理
が可能となり、テキストファイルの作成作業が一層向上
し、効率的なデータエントリーシステムを構築すること
ができる。

【００２２】

【発明の実施の形態】図１は、データエントリーシステ
ムの全体構成を示す概略図である。図において、データ
エントリーシステム１の全体構成は、通信回線３からフ
ァクシミリ信号を受信して画像イメージファイルに変換
するファックシミリサーバ２と、前記画像イメージファ
イルを様式毎に分類して様式イメージファイルに変換す
るイメージファイルサーバ４と、前記様式イメージファ
イルを表示して、表示された前記様式イメージファイル
と対比してテキスト入力を行う入力端末６と、入力端末
６と第２のローカルエリアネットワーク（ＬＡＮ−２）
で接続され、前記様式イメージファイルに関連したテキ
スト入力をテキストファイルとして記録するエントリー
サーバ５と、前記様式イメージファイルと前記テキスト
ファイルを表示して、前記テキストファイルの修正を行
う修正用入力端末７と、修正用入力端末７と第３のロー
カルエリアネットワーク（ＬＡＮ−３）で接続され、イ
ンターネットヘの接続手段を備えると共に、修正用入力
端末７で修正された修正テキストファイルを記録し、イ
ンターネット上のサーバに前記修正テキストファイルを
転送するエバリュエーションサーバ８とを備えている。
これらのファクシミリサーバ２、イメージファイルサー
バ４、エントリーサーバ５及びエバリュエーションサー
バ８は、第１のローカルエリアネットワーク（ＬＡＮ−
１）で互いに接続されている。

【００２３】図２は、データエントリーシステム全体の
処理手順を示す概略図である。図において、ファクシミ
リサーバ２は、通信回線３を介してファクシミリ信号を
受信し（Ｓ１）、画像イメージファイルに変換した後、
この画像イメージファイルをイメージファイルサーバ４
に転送する（Ｓ２）。イメージファイルサーバ４では、
画像イメージファイルを受信したことを確認する受信応
答信号をファイル発信側であるファクシミリサーバ２に
送出すると共に（Ｓ３）、ファクシミリサーバ２ではフ
ァイルを転送した時間と、ファイル受信側であるイメー
ジファイルサーバ４からの応答信号を受信した時間とを
記録する。さらに、ファイルが各サーバに順次転送され
る毎に、受信側サーバより受信応答信号を発信側サーバ
に送出すると共に、発信側サーバでは、ファイル転送時
間と受信側サーバからの応答信号を受信した時間を記録
することが、以後のサーバにおいても同様に行われる。
図３（ａ）及び（ｂ）は、以上のように処理された、そ
れぞれファクシミリサーバ２及びイメージファイルサー
バ４におけるファイル管理テーブルを示す概略図であ
る。これらのファイル管理テーブルには、応答信号の送
信又は受信時間が記録されている。

【００２４】次に、各サーバ等の機能について、図面に
基づいてさらに説明する。まず、ファクシミリサーバ２
は、通信回線３からファクシミリ信号を受信して、画像
イメージファイルに変換する。ファクシミリサーバで生
成する画像イメージファイルのファイル名は、ファクシ
ミリサーバ２のＩＤとシリアル番号を含んで構成されて
いる。

【００２５】イメージファイルサーバ４は、画像イメー
ジファイルを様式毎に分類して様式イメージファイルに
変換する。処理の対象となる書面は、利用者ごとに所定
の書式が定められている。例えば、Ａ社の契約書とＢ社
の契約書とでは、たとえ記載されている内容は同じであ
っても、その書き方、記入欄の位置などが異なる。一
方、会社が異なっても同じ様式である場合もある。イメ
ージファイルサーバ４は、入力された画像イメージファ
イルが既存の様式イメージファイルに一致するかどうか
判定し、一致するときはその様式イメージファイルを当
該画像イメージファイルに対応付け、エントリーサーバ
５に送る。一致しないときは、当該画像イメージファイ
ル用の様式イメージファイルを作成する。

【００２６】また、イメージファイルサーバ４は、パタ
ーン認識により画像イメージファイルの様式を認識して
分類し、様式番号を生成する。多くの書面は、住所、氏
名、年齢、職業など共通の項目を含むから、これら項目
ごとにその書面上の位置などの情報を含む様式を作成す
る。すなわち、様式番号に基づいて、入力端末６上に表
示されるエリア情報が生成される。書面上の「氏名」な
どの文字を認識することにより、分類可能である。この
ように、様式を設定することにより、入力が容易になる
と共に、入力の間違いを減らすことができる。例えば、
氏名の欄の入力時に、入力に使用する辞書として人名用
辞書を選択し、住所の欄の入力時に、地名辞書を選択
し、職業の欄の入力時には職業名辞書を選択する。以上
のファクシミリサーバ２、イメージファイルサーバ４及
びエントリーサーバ５は、第１のローカルエリアネット
ワーク（ＬＡＮ−１）により互いに接続されている。な
お、第１〜３のローカルエリアネットワークは、インタ
ーネットであってもよい。後述するように、入力端末６
を中国に、修正用入力端末７を日本に置くことを考える
と、インターネットの方が好ましい。

【００２７】次に、エントリーサーバ５は、まず、画像
イメージファイルデータを記載項目（様式）ごとにばら
ばらに切り離し、切り離された記載項目（様式）単位で
専門化された入力端末６に送る。この処理を図４〜６に
基づいて説明する。図４はエントリーサーバ５における
画像イメージファイルデータの分離・統合処理を示す概
略図であり、図５は入力端末の概略構成図であり、図６
はエントリーサーバにおける画像イメージファイルデー
タの分離・統合処理を示すフローチャートである。エン
トリーサーバ５において、画像イメージファイルデータ
４１は、「氏名」、「住所」、「職業」、「その他」等
の様式毎に分離され（Ｓ１０）、各様式毎に専門の入力
端末６に送信される（Ｓ１１）。

【００２８】このとき、エントリーサーバ５は、文字の
変換効率を向上させるために、分離した様式毎に専門の
辞書を指定してもよい。各入力端末６１〜６４では、上
述のようにして作成された様式イメージファイルを表示
して、様式イメージファイルに対応するテキストの入力
を行い、テキストファイルに変換する（Ｓ１２）。入力
作業は、日本人に限らず、漢字等を判別できる例えば中
国人等の作業者が行うことができる。作業者は、様式イ
メージファイルに表 示されたイメージを見て、イメー
ジに対応する文字を直接キーボードから入力したり、あ
るいは文字認識装置から提供された候補文字のうちで最
適なものを選択して入力する。

【００２９】作業に当たっては、入力端末６に対して画
像単位で作業を割り当てることや、記載項目（様式）単
位で作業を割り当てることもできる。後者のやり方によ
れば、例えば「氏名」入力端末６１、「住所」入力端末
６２、「職業」入力端末６３、その他の入力端末６４等
のように、項目ごとに専門の入力端末を使用することに
より、入力の効率及び精度を向上させることができる。
また、途中の過程では分離されたデータを別個に扱うの
で、セキュリティーの点でも望ましい。

【００３０】次に、変換された文字データは、エントリ
ーサーバ５に送信され（Ｓ１３）、エントリーサーバ５
（専用の統合サーバを設けても良い）により元の画像デ
ータと同じレイアウトの文書データに統合、編集される
（Ｓ１４）。これは、セキュリティーの点でも望まし
い。

【００３１】エントリーサーバ５は、入力端末６と第２
のローカルエリアネットワーク（ＬＡＮ−２）で接続さ
れ、様式イメージファイルに関連したテキスト入力をテ
キストファイルとして記録する。エントリーサーバ５
は、様式番号に基づいて入力端末６上に表示するエリア
情報を生成する。例えば、エントリーサーバ５は、入力
端末６上に「氏名」欄に記載されたイメージを表示する
とともに、その下に氏名入力欄を表示させるようにす
る。このとき、上述したよに、入力端末６が使用する辞
書として「氏名」用の辞書を指定してもよい。このよう
に、エントリーサーバ５が入力端末６で使用する辞書と
して、適切な辞書を選択することによって、入力の変換
効率を向上させることができる。

【００３２】次に、修正用入力端末７は、様式イメージ
ファイルとテキストファイルとを共に表示して、テキス
トファイルの修正を行う。この時、修正用入力端末７の
作業者は、表示されたファイルの意味内容を検討するの
で、処理すべき言語に精通した例えば日本人等が望まし
い。

【００３３】評価サーバ（エバリュエーションサーバ）
８は、修正用入力端末７と第３のローカルエリアネット
ワーク（ＬＡＮ−３）で接続され、さらに、インターネ
ット９ヘの接続手段をも備えており、修正テキストファ
イルを記録し、インターネット９上のサーバ、例えばカ
スタマーサーバ１０に修正したテキストファイルを転送
する。図７（ａ）及び（ｂ）は、それぞれエントリーサ
ーバ及びエバリュエーションサーバでのファイル管理テ
ーブルを示す概略図である。これらのファイル管理テー
ブルには、様式番号や修正文字数、検証者ＩＤ、応答信
号の送受信時間等が記録されている。

【００３４】図８は、エバリュエーションサーバ８にお
ける処理を示すフローチャートである。図において、修
正用入力端末７においてテキストファイルを修正した修
正結果、例えば修正文字数等が、修正用入力端末７から
エバリュエーションサーバ８に送信される（Ｓ２０）。
修正がなければ、「修正なし」との通知が直ちにエント
リーサーバ５に送信される（Ｓ２１）。修正がある場合
には、「修正あり」との通知が送信される。この時、エ
バリュエーションサーバ８は、「修正文字数」、「誤り
率：何％」、「誤ったイメージデータ」、「誤って入力
された文字」、「正しい文字」、「総合成績（累積の誤
り率）」、「総合順位」等を求める機能を備えている。

【００３５】さらに、これらの評価結果に基づきエバリ
ュエーションサーバ８は、作業者をＡランク：早くて正
確、Ｂランク：遅くて正確、Ｃランク：早いが間違いが
多い、Ｄランク：遅くて間違いが多い、のいずれかにラ
ンク付けする機能を備えてもよい。このような評価結果
が集計され（Ｓ２２）、評価結果がエントリーサーバ５
に送信される（Ｓ２３）。以上のような作業は、すべて
の処理が終了するまで繰り返される（Ｓ２４）。得られ
た評価結果のデータは、修正用入力端末７における作業
者のＩＤと共に、管理者に送られる。これらのデータ
は、作業者の評価及び管理に使用でき、賃金、ボーナス
等に反映させることも可能である。

【００３６】なお、エントリーサーバ５及びエバリュエ
ーションサーバ８において、テキストファイルの作成者
ならびにファイル検証者（修正者）のＩＤをそれぞれ記
録する。また、エントリーサーバ５及びエバリュエーシ
ョンサーバ８は、Ｗｅｂ（ウェブ）サーバの機能を備
え、入力端末６および修正用入力端末７はブラウザ機能
を有する。また、ファクシミリサーバ２、イメージファ
イルサーバ４、エントリーサーバ５及びエバリュエーシ
ョンサーバ８は、第１のローカルエリアネットワーク
（ＬＡＮ−１）で互いに接続されている。

【００３７】本発明によるデータエントリーシステム
は、例えばデータエントリー事業に適用される。データ
エントリー事業とは、書面の内容を電子データに変換す
るサービスである。一般的には、言語を理解できる人間
が文字を読んでキーボードからテキストを打ち込む。デ
ータエントリーを自動的に行う装置としてＦＡＸ（ファ
クシミリ）−ＯＣＲがある。ＦＡＸ−ＯＣＲとは、利用
者が書面をＦＡＸでファクシミリサーバ２に送信し、フ
ァクシミリサーバ２がＦＡＸの内容（イメージデータ）
を文字認識によりテキストデータに変換し、クライアン
トに返すものである。しかし、ＯＣＲの認識率はせいぜ
い９５％であり、最後の５％は人間が手動で候補文字を
選択せざるを得ない。

【００３８】ところで、手動で候補文字を選択する作業
を日本人が行う必要はない。例えば、同じ漢字文化をも
つ中国人であれば作業をまかせることができる。意味が
わからなくてもイメージに近いテキストを選択できれば
足りる。中国で作業すれば、人件費の点でコストを抑え
ることができる。もっとも、最終的な照合は日本語を理
解できる者が行う必要があるものの、そのための手間は
少なくて済み、全体としてのコストを抑制することがで
きる。

【００３９】本発明のデータエントリーシステムをデー
タエントリー事業に適用することにより、少なくともテ
キスト入力端末を外国、例えば中国におき、低コストの
中国人が作業することができる。各サーバと端末がイン
ターネットで結ばれているので、各装置の設置場所は問
わず、データの送受信が可能である。

【００４０】以上はコストから見た利点を述べたが、作
業効率からも利点がある。テキスト入力端末を時差のあ
る外国、例えば南米におけば日本時間の夜の間も作業を
継続できる。２４時間連続しての作業が可能である。

【００４１】本発明においては、テキスト入力端末の作
業者の作業効率を監視することができる。すなわち、１
時間あたり何文字処理できるか、正解率（誤り率）など
を集計、評価することができる。作業効率の評価結果
は、作業者にフィードバックされ、例えば１００人中で
何番目かがわかる。システム管理者は、作業者ごとに、
早いが間違いが多い、早くて正確、遅くて正確、遅くて
間違いが多い、といった評価や管理が可能となり、これ
を賃金・ボーナスなどに反映させることも可能となる。
従って、テキストファイルの作成作業が一層向上し、効
率的なデータエントリーシステムを構築することができ
る。

【００４２】本発明は、以上の実施の形態に限定される
ことなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内
で、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内
に包含されるものであることは言うまでもない。

【００４３】また、本明細書において、手段とは必ずし
も物理的手段を意味するものではなく、各手段の機能
が、ソフトウェアによって実現される場合も包含する。
さらに、一つの手段の機能が、二つ以上の物理的手段に
より実現されても、若しくは、二つ以上の手段の機能
が、一つの物理的手段により実現されてもよい。

【００４４】

【発明の効果】以上のように本発明によれば、様式イメ
ージファイルと対比してテキスト入力が行われ、テキス
トファイルの修正結果がエバリュエーションサーバによ
り評価され、この評価結果が前記テキストファイルの修
正を行う作業者にフィードバックされるので、当該作業
者の評価、管理が可能となり、テキストファイルの作成
作業が一層向上し、効率的なデータエントリーシステム
を構築することができるという効果を奏する。また、効
率的かつ高精度な電子テキスト化システムを提供でき
る。本発明によるデータエントリーシステムは、インタ
ーネットを通じて接続されているので、物理的・時間的
制約から解放され、システム全体の効率化が達成できる
という効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】データエントリーシステムの全体構成を示す概
略図である。

【図２】データエントリーシステム全体の処理手順を示
す概略図である。

【図３】ファイル管理テーブルを示す概略図である。

【図４】エントリーサーバにおける画像イメージファイ
ルデータの分離・統合処理を示す概略図である。

【図５】入力端末の概略構成図である。

【図６】エントリーサーバにおける画像イメージファイ
ルデータの分離・統合処理を示すフローチャートであ
る。

【図７】ファイル管理テーブルを示す概略図である。

【図８】エバリュエーションサーバにおける処理を示す
フローチャートである。

【符号の説明】

１…データエントリーシステム、２…ファクシミリサー
バ、３…通信回線、４…イメージファイルサーバ、４１
…画像イメージファイルデータ、５…エントリーサー
バ、６…入力端末、６１…「氏名」入力端末、６２…
「住所」入力端末、６３…「職業」入力端末、６４…そ
の他の入力端末、７…修正用入力端末、８…エバリュエ
ーションサーバ、９…インターネット、１０…カスタマ
ーサーバ。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 5C062 AA13 AA15 AA30 AA35 AB17 AB20 AB23 AB38 AC02 AC05 AC21 AC29 AC34 AC43 AE02 AE08 BD00

Claims (16)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 通信回線からファクシミリ信号を受信し
   て画像イメージファイルに変換するファックシミリサー
   バと、 前記画像イメージファイルを様式毎に分類して様式イメ
   ージファイルに変換するイメージファイルサーバと、 前記様式イメージファイルを表示して、表示された前記
   様式イメージファイルと対比してテキスト入力を行う入
   力端末と、 前記入力端末と第２のネットワークで接続され、前記様
   式イメージファイルに関連したテキスト入力をテキスト
   ファイルとして記録するエントリーサーバと、 前記様式イメージファイルと前記テキストファイルを表
   示して、前記テキストファイルの修正を行う修正用入力
   端末と、 前記修正用入力端末と第３のネットワークで接続され、
   インターネットヘの接続手段を備えると共に、前記修正
   用入力端末で修正された修正テキストファイルを記録
   し、インターネット上のサーバに前記修正テキストファ
   イルを転送するエバリュエーションサーバとを備え、 前記ファクシミリサーバ、イメージファイルサーバ、エ
   ントリーサーバおよびエバリュエーションサーバが、第
   １のネットワークで互いに接続されていることを特徴と
   する、データエントリーシステム。
2. 【請求項２】 前記画像イメージファイルが前記イメー
   ジファイルサーバに順次転送される毎に、前記イメージ
   ファイルサーバは、その受信側より受信応答信号を発信
   側に送出し、前記発信側ではファイル送出時間と、前記
   受信側からの応答信号を受信した時間を記録することを
   特徴とする、請求項１に記載のデータエントリーシステ
   ム。
3. 【請求項３】 前記ファクシミリサーバで生成される画
   像イメージファイルのファイル名が、前記ファクシミリ
   サーバのＩＤ及びシリアル番号で構成されていることを
   特徴とする、請求項１に記載のデータエントリーシステ
   ム。
4. 【請求項４】 第１項記載のデータエントリーシステム
   において、修正テキストファイルとテキストファイルの
   修正文字数をエバリュエーションサーバからエントリー
   サーバに送信することを特徴とする、データエントリー
   システム。
5. 【請求項５】 前記エントリーサーバ及び前記エバリュ
   エーションサーバにおいて、テキストファイルの作成者
   ならびにファイル検証者のＩＤがそれぞれ記録されるこ
   とを特徴とする、請求項１に記載のデータエントリーシ
   ステム。
6. 【請求項６】 前記イメージファイルサーバ上で、パタ
   ーン認識により画像イメージファイルの様式を認識して
   分類し、様式番号が生成されることを特徴とする、請求
   項１に記載のデータエントリーシステム。
7. 【請求項７】 前記エントリーサーバ上で、様式番号に
   基づいて前記入力端末上に表示するエリア情報が生成さ
   れることを特徴とする、請求項６に記載のデータエント
   リーシステム。
8. 【請求項８】 前記エントリーサーバ及び前記エバリュ
   エーションサーバはウェブサーバの機能を備え、前記入
   力端末および前記修正用入力端末はブラウザ機能を備え
   ることを特徴とする、請求項１に記載のデータエントリ
   ーシステム。
9. 【請求項９】 前記第１〜第３のネットワークは、それ
   ぞれ第１〜第３のローカルエリアネットワークであるこ
   とを特徴とする、請求項１に記載のデータエントリーシ
   ステム。
10. 【請求項１０】 前記第１〜第３のネットワークは、イ
    ンターネットであることを特徴とする、請求項１に記載
    のデータエントリーシステム。
11. 【請求項１１】 前記入力端末は、前記イメージファイ
    ルサーバで分類された様式毎に入力を行う専用の入力端
    末を含むことを特徴とする、請求項１に記載のデータエ
    ントリーシステム。
12. 【請求項１２】 前記エントリーサーバは、前記専用の
    入力端末が使用する辞書を指定することを特徴とする、
    請求項１１に記載のデータエントリーシステム。
13. 【請求項１３】 前記イメージファイルサーバで分類さ
    れた様式毎に分離されてテキスト入力された文字データ
    は、前記エントリーサーバにおいて元のイメージファイ
    ルと同じレイアウトの文書データに統合されることを特
    徴とする、請求項１１に記載のデータエントリーシステ
    ム。
14. 【請求項１４】 前記エバリュエーションサーバは、前
    記修正用入力端末におけるテキストファイルの修正結果
    を評価する機能を有することを特徴とする、請求項１に
    記載のデータエントリーシステム。
15. 【請求項１５】 前記テキストファイルの修正結果の評
    価に基づいて、前記修正用入力端末の作業者の管理が行
    われることを特徴とする、請求項１４に記載のデータエ
    ントリーシステム。
16. 【請求項１６】 通信回線から送信されたファクシミリ
    信号が画像イメージファイルに変換され、前記画像イメ
    ージファイルは様式毎に分類され様式イメージファイル
    に変換され、 前記様式イメージファイルを表示し、表示された前記様
    式イメージファイルと対比してテキスト入力が行われ、 前記様式イメージファイルに関連したテキスト入力はテ
    キストファイルとして記録され、 前記様式イメージファイルと前記テキストファイルとを
    表示して、前記テキストファイルの修正が行われ、 前記テキストファイルの修正結果がエバリュエーション
    サーバにより評価され、この評価結果が前記テキストフ
    ァイルの修正を行う作業者にフィードバックされること
    を特徴とする、データエントリー方法。