JP2002132959A - 医療機関への医療用具供給方法、及び医療用具の在庫確認システム - Google Patents

医療機関への医療用具供給方法、及び医療用具の在庫確認システム

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JP2002132959A
JP2002132959A JP2000321488A JP2000321488A JP2002132959A JP 2002132959 A JP2002132959 A JP 2002132959A JP 2000321488 A JP2000321488 A JP 2000321488A JP 2000321488 A JP2000321488 A JP 2000321488A JP 2002132959 A JP2002132959 A JP 2002132959A
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Isao Matsumura
勲 松村
Yoshito Yoneyama
好人 米山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サービス提供システムと医療機関のサービス
利用端末と通信ネットワークとを有するネットワークシ
ステムを利用して、該医療機関で使用する医療用具を迅
速に供給する方法を提供する。 【解決手段】 サービス利用端末から通信ネットワーク
を介してオンラインで医療用具の注文を受ける。医療用
具の供給者が管理する在庫管理サーバーにアクセスし
て、注文を受けた医療用具が供給者に在庫があるかを確
認し、供給者に在庫がある場合は医療機関に対して医療
用具の供給を指示する。供給者に在庫が無い場合は通信
ネットワークを介して前記医療機関とは別の機関が管理
する在庫管理サーバーにアクセスして在庫を確認し、余
剰在庫がある場合は前記別の機関から前記医療機関に対
して前記医療用具の供給を指示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、病院や医療研究所
などの医療機関への医療用具供給方法、及び医療用具の
在庫確認システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】病院や医療研究所などの医療機関におい
ては、手術や医療検査のために種々の医療用具を使用す
る。これは例えば、器具、薬品、インプラント具(手術に
よって患者体内に埋め込むもの:眼内レンズ、ペースメ
ーカー、人工器官など)を含む装用具などである。医療
機関ではこれらの各種用具をメーカーから供給を受け
て、あるものは医療機関でストックし、あるものは必要
になる毎にオーダーする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、医療機関にお
いて医療用具の在庫管理は、使用の時期的な予測が困難
な上、種類が多いために非常に煩雑である。その理由の
ひとつとして、患者の発病は一般に突発的で需要が予測
しにくく、計画的な管理が行いにくいことが挙げられ
る。その一方で、医療現場では一刻を争う手術や検査も
しばしばある。そのため、医療用具の迅速な供給体制の
構築は極めて大きな課題である。これは医療分野に特有
の問題といえる。
【0004】とくに、インプラント具や薬品などの一部
は、経時的な劣化もあるため、長期間のストックは不向
きであり、医療機関にとっては長期間の在庫ができず、
必要になるごとに高い頻度でのオーダーが必要である。
また製造者にとっては需要を予測してきめ細かい生産管
理と迅速な供給が必要である。
【0005】経時的な劣化があるインプラント具の一例
として、眼手術で使用する眼内レンズ(通常の眼内レン
ズのほか、眼内コンタクトレンズも含む)がある。手術
を行う病院は患者の眼に適したレンズを選定して使用す
る。しかし使用する眼内レンズは、患者の個人差に対応
した種々のサイズ、形状があり、常に必要なものが病院
内にストックされているとは限らない。さらに患者眼の
サイズや形状が特異な場合は レンズメーカー内にもス
トックがない状況もあり得る。一刻を争う眼手術の場合
は供給の遅れは許されない。
【0006】本発明は上述の医療分野特有の課題を認識
することによってなされたものである。本発明の主目的
は、需要予測が難しく且つ供給の迅速性を要求される、
という医療用具の供給に関する課題を新しい方法やシス
テムの構築によって解決することである。
【0007】より具体的な本発明の目的の一つは、通信
ネットワークを利用して医療用具の供給をタイムリー且
つ無駄なく行うことができる方法やシステムの提供であ
る。
【0008】本発明のさらなる目的は、通信ネットワー
クを利用して患者に適切な医療用具をオンラインで簡便
に発注することができる方法やシステムの提供である。
【0009】本発明のさらなる目的は、通信ネットワー
クを利用して医療用具の製造者が納入や生産管理を効率
よく行うことができる方法やシステムの提供である。
【0010】本発明のさらなる目的は、通信ネットワー
クを利用して医療用具の良好なアフターサービスを提供
できる方法やシステムの提供である。
【0011】本発明のさらなる目的は、通信ネットワー
クを利用して医療用具の在庫不足を低減することができ
る方法やシステムの提供である。
【0012】本発明のさらなる目的は、以下の説明の中
で明らかになるであろう。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のある形態は、サ
ービス提供システムと医療機関のサービス利用端末と通
信ネットワークとを有するネットワークシステムを利用
して、該医療機関で使用する医療用具を迅速に供給する
方法であって、前記サービス提供システムにおいて、前
記サービス利用端末から前記通信ネットワークを介して
オンラインで医療用具の注文を受けるステップと、前記
医療用具の供給者が管理する在庫管理サーバーにアクセ
スして、前記注文を受けた医療用具が前記供給者に在庫
があるかを確認し、前記供給者に在庫がある場合は前記
医療機関に対して前記医療用具の供給を指示するステッ
プと、前記供給者に在庫が無い場合は、前記通信ネット
ワークを介して、前記医療機関とは別の機関が管理する
在庫管理サーバーにアクセスして在庫を確認し、余剰在
庫がある場合は前記別の機関から前記医療機関に対して
前記医療用具の供給を指示するステップとを有すること
を特徴とする。
【0014】本発明の別の形態は、医療機関のサービス
利用端末からアクセス可能な通信ネットワークを利用し
て、該医療機関で使用する医療用具の在庫状態を確認す
る在庫確認システムであって、複数種類の医療用具の在
庫状態を管理するデータベースを含むコンピュータシス
テムを備え、該コンピュータシステムは、前記サービス
利用端末から前記通信ネットワークを介してオンライン
で医療用具の注文を受けるステップ;前記医療用具の供
給者が管理する前記データベースにアクセスして、前記
注文を受けた医療用具が前記供給者に在庫があるかを確
認するステップ;及び前記供給者に在庫が無い場合は、
前記通信ネットワークを介して、前記医療機関とは別の
機関が管理する在庫管理サーバーにアクセスして余剰在
庫を確認するステップを実行することを特徴とする。
【0015】本発明の別の形態は、医療機関と該医療機
関で使用する医療用具の供給者との間の通信ネットワー
クを利用して、該医療機関で使用する医療用具の供給管
理を行うシステムであって、前記管理を行うプログラム
及びデータを格納する記憶装置および前記プログラムを
実行するプロセッサ、ならびにネットワークインターフ
ェースを有するコンピュータシステムを備え、前記コン
ピュータシステムは前記医療用具の供給者が管理するも
のであり、前記コンピュータシステムは、前記通信ネッ
トワークを介して前記医療機関が管理する在庫管理サー
バーにアクセスするステップ;前記在庫管理サーバーの
内容を参照し、前記記憶装置に記憶される前記供給者が
前記医療機関に以前に供給した医療用具の在庫を確認す
るステップ;及び在庫が不足していることが確認された
ら、該不足している医療用具を前記医療機関に供給する
ように指示するステップを実行することを特徴とする。
【0016】本発明のさらなる目的ならびに形態は以下
の説明の中で明らかにされる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。以下の説明では医療用具の例として、患者の体に
装着するインプラント具(その一例である眼内レンズ:I
OL)を例に挙げるが、本発明はそれには限定されず、他
のインプラント具(ペースメーカー、人工器官、人工歯
根、人工骨など人体に装着するもの)にも適用可能であ
る。さらに個々の患者に適した選定が必要である医療用
具、たとえば前記インプラント具の装着手術に使用する
専用器具、医薬品、検査や治療に用いる消耗品、などの
医療用具にも発明を適用可能である。
【0018】図1は、病院もしくは医療研究所などの医
療機関と、医療機関で使用する医療用具の供給者(製造
部門、営業部門、流通部門などからなる会社組織)とを
含む情報通信ネットワークの全体構成図である。大きく
は、病院A(1),病院B(2),医療研究所(3)、レンズ供
給会社(4)(医療用具供給者)があって、それらがイン
ターネット(5)を介して接続された構成となっている。
【0019】病院A(1)の内部には、ローカルエリアネ
ットワークである院内LAN(10)が構築され、各診療部
門である部門A(11)、部門B(12)、部門C(13)、部門D
(14)が有するコンピュータ機器、医療測定機器がネット
ワーク接続される。総合病院であればさまざまな分野の
部門が含まれる。眼科分野を例にとれば、医療測定器具
として、眼屈折力を計測するオートレフラクトメータ
ー、角膜屈折力を計測するケラトメータ(角膜曲率測定
装置)、眼軸長を測定する超音波眼軸長測定器、視力を
測定する視力計、眼底画像を撮影するデジタル眼底カメ
ラ、眼底血流速度を計測する眼底血流計、視野を測定す
る視野計、眼圧測定のための眼圧計、など様々な機器が
ある。この院内LAN(10)には電子カルテシステム(1
5)、院内在庫管理システム(16)が接続される。電子カル
テシステム(15)は、各部門で扱う全ての患者のカルテ情
報を電子化して管理するデータベースを含むサーバーを
有し、クライアント/サーバー形式によって、各診療部
門からアクセス可能となっている。カルテ情報は具体的
には、患者の個人識別データ(IDコード、氏名な
ど)、検査・治療記録(日付、検査内容、検査データ、
医師による所見、治療内容、使用した医療用具)などの
情報である。ここで前記医療用具とは、器具、薬品、イン
プラント具を含む装用具などである。図9は電子カルテ
のユーザーインターフェースの例であり、上記したカル
テ情報が表示される。
【0020】院内在庫管理システム(16)は、病院内で使
用する医療用具の在庫状態を管理するデータベースを含
むサーバーを有する。在庫管理は医療用具を製品シリア
ルコードによって管理する。院内在庫管理システム(16)
にはクライアント/サーバー形式によって、病院の各診
療分門ならびに病院の在庫管理部門からアクセス可能に
なっている。また後述するように外部ネットワークを介
して、医療用具の供給者は院内在庫管理システム(16)に
アクセスすることを条件付で許されている。治療を行う
医師あるいはその助手は、部門のアクセス端末(PCや
ワークステーション)から院内在庫管理システム(16)に
アクセスすることで、治療や検査に必要な医療用具が病
院内にストックされているか否かを在庫確認することが
できる。
【0021】病院A(1)とは別の病院B(2)においても同
様に、部門A(21),部門B(22),部門C(23)、電子カル
テシステム(25)、院内在庫管理システム(26)などが、院
内LAN(20)によってネットワーク化されている。電子
カルテシステム(25)、院内在庫管理システム(26)の詳細
は病院A(1)で説明したものと同様である。上記病院A
(1)との違いは、病院B(2)の院内LANに、さらにロー
カルなサービス提供システム24を接続していることであ
る。このサービス提供システムは後述するように、患者
情報から適切な医療用具の選定支援サービスを提供する
ためのサーバーを含み、クライアント/サーバー形式に
よって病院Bの各部門からアクセスすることができる。
【0022】また、上記病院A(1)、病院B(2)とは別の
医療研究所(3) についても、その内部では、部門A(3
1),部門B(32),部門C(33)が所内LAN30でネットワ
ーク化されている。そこに在庫管理システム(35)、研究
データを蓄積するデータベースシステム(34)が接続さ
れ、クライアント/サーバー形式によって各部門からア
クセス可能となっている。
【0023】レンズ供給会社(4)は、医療用具の供給者
の一例として挙げたもので、インプラント具の例である
医療手術用の眼内レンズの供給会社である。他にも上述
したように本発明の主旨の範囲内で、他のインプラント
具(例えば、ペースメーカ、人工器官、人工歯根、人工
骨など)、医薬品、検査や治療に用いる消耗品など供給
会社であってもよい。レンズ供給会社(4)を組織する営
業部門(41)(販売、流通を含む)、開発部門(42)、製造
部門(43)が社内LAN(40)でネットワーク化されてい
る。そこに社内在庫管理システム(44)、オンライン注文
システム(45)、レンズ選定のサービス提供システム(46)
が接続される。社内在庫管理システム(44)はレンズ供給
会社が扱う全製品の在庫状態を管理するデータベースを
含むサーバーを有する。オンライン注文システム(45)
は、インターネット(5)を介して、カスタマーである医
療機関(1.2.3)から製品のオンライン注文の受付を行う
サーバーを有する。サービス提供システム(46)は上記カ
スタマーが、患者に合わせたレンズを選定するのを支援
するサービスを提供するサーバーを有し、クライアント
/サーバー形式によってオンラインサービスを提供す
る。これらサービスの具体的内容については後述する。
上記オンライン注文システム(45)ならびにサービス提供
システム(46)はそれぞれ、ハードウェア的にはサービス
の手順を規定したコンピュータプログラムやデータベー
スのデータ群を格納する記憶装置(ハードディスクやメ
モリ)、該プログラムを実行するプロセッサ(演算装
置)、及びLANと接続するネットワークインターフェ
ースなどから構成される。
【0024】なお、全てのサービス機能のプログラムを
サーバー側のプロセッサで実行する代わりに、サービス
の機能の一部または全部を規定したプログラムを(およ
び必要ならデータベースのデータも併せて)クライアン
ト(サービス利用端末)側に持たせて、その機能に関し
てはクライアント側のプロセッサで実行するようにして
もよい。その場合、クライアント側で実行するプログラ
ムは、ネットワークを介してサーバーからクライアント
に転送する方法、あるいは予めクライアントの記憶装置
にサービス利用ソフトウェアとしてインストールする方
法のいずれでもよい。サービスの迅速なアップデートを
考えると、アプレット形式にして、サービスを利用する
毎にネットワークを介してサーバーからクライアントに
ダウンロードしてクライアント側で実行する方法が好ま
しい。
【0025】病院A(1),病院B(2),医療研究所(3)、
レンズ供給会社(4)のそれぞれのLANは、ファイアー
ウォールを含むゲートウェイを介してインターネット
(5)に接続されている。患者や病院のプライバシーを保
護するため、公衆使用が可能なインターネットを使用す
る際には堅牢なセキュリティ機能が必須である。これは
暗号化されたデータ通信やユーザーIDとパスワードを
使用したセキュリティシステムを使用する。第三者の侵
入の可能性を完全に排除することを望むなら、レンズ供
給会社(4)と病院(1)との間のデータ通信に、インターネ
ットを経由せずに専用通信回線(6)を使用するようにし
てもよい。また、レンズ供給会社(4)が管理するオンラ
イン注文サービス、レンズ選定支援サービスを提供する
各サーバー(46,45)をレンズ供給会社内のLAN(40)上
に置かずに、第三者がインターネット上に提供するレン
タルサーバー(7)上に置いてもよい。この場合、レンズ
供給会社(4)はインターネット(5)を介してプログラム修
正やデータ転送など行ない、レンタルサーバー(7)の内
容をリモート管理する。
【0026】以上はハードウェア的なネットワーク構成
の説明であるが、次に具体的なサービスの内容や手順を
示す。
【0027】図2は本サービスシステムを利用した医療
機関(病院A,病院Bまたは医療研究所)内での標準的
な手順のフローである。眼内レンズには患者の個人差に
対応した種々のサイズ、形状が存在する。そのため各部
門において医師や検査技師、あるいはその助手は、患者
に適した眼内レンズ選定のための作業が必要である。レ
ンズ供給会社は自社が保有するレンズに関する様々な情
報を利用して、患者に適したレンズの選定支援サービス
を提供する。
【0028】図2のステップ101(サービスにログオ
ン)では、医療機関の各部門において医師や検査技師あ
るいはその助手が、手元のサービス利用端末(ネットワ
ークに接続されたPCやワークステーション)から、院
内LAN及びインターネットを経由して、レンズ供給会
社のサービス提供サーバーにアクセスする。サービス使
用者に個別に付与された利用者コード及びパスワードを
入力して、希望するサービス内容のボタンを押す。登録
されたユーザー(病院A又は個人)のみがログオンでき
るようになっている。図4に示すように、サービス内容
の選択肢には「レンズ選定支援」「オンライン注文」の
2つがある。
【0029】ステップ102(患者データの入力)以降
は、レンズ選定支援サービスを選んだ場合のステップで
ある。眼内レンズの装着手術を行う患者情報を入力す
る。図5はサービス利用端末に表示される入力画面であ
る。入力データ項目として、患者ID、ケラトメータ
(角膜曲率測定装置)により測定されたケラト値(角膜屈
折力)、超音波眼軸長測定装置により測定された眼軸
長、眼内装入用レンズを挿入した後の患者眼の術後屈折
値、角膜直径、瞳孔直径、裸眼視力、矯正視力、矯正時
の球面度、乱視屈折度および乱視軸角度がある。さら
に、眼内装入用レンズのタイプ(CAT, PHAKIC)、挿入
位置(前房、後房)の選択項目もある、これらのデータ
は、その患者の電子カルテから院内LANを通じて自動
的に取り込まれ画面上に表示される。この電子カルテか
らのデータ取り込みは、サービス利用端末に組み込まれ
た院内ネットワークアクセスプログラムによってなされ
る。電子カルテにデータがない項目はブランクとして表
示され、必要に応じて医師がサービス利用端末のキーボ
ードから数値入力する。また医師が望むなら入力項目の
数値を電子カルテから取り込んだ数値と違うものに書き
換えることもできる。画面下方には、「適合レンズ検
索」の実行ボタンが表示され、これをクリックすると次
のステップ103に移行する。またレンズの選定基準と
なるパラメータを利用者がカスタマイズすることを可能
とするために、「パラメータカスタマイズ」ボタンも表
示される。
【0030】ステップ103(適合するレンズ検索)で
は、インターネットを介して受信した患者データに応じ
て、レンズ選定サービスシステムは選定基準に従って適
切な眼内レンズを検索する。その手順は以下のとおりで
ある。最初に患者眼に適切なレンズパワーを算出する。
これは眼科医療界で知られるレンズパワーを選定するた
めの既知のレンズパワー算出式を利用する。その一例と
してSRK/T式がある。式の詳細については、John A. Ret
zlaff, MD et al: LENS OMPLANT POWER CALCULATION (T
hird Edition), SLACK Incorporatedに詳しい。またSRK
/T式の他にも種々のレンズパワー算出式、例えばBinkho
rst式、Colenbrander-Hoffer式、Regression式があり、
SRK/T式の代わりにこれらを利用するすることもでき
る。
【0031】SRK/T式で使用するパラメータには、A定
数と呼ばれる眼内レンズ種類に固有のパラメータがあ
る。また前房深度などの他のパラメータもある。これら
パラメータは眼内レンズのメーカーによって微妙に変え
たほうがいい場合がある。パラメータの推奨値は通常は
レンズ供給者が提供するが、個々の医師の判断によって
数値を変える場合があり、いわゆる医師のノウハウに相
当する。医師のカスタマイズ利用を可能にするために、
上記ステップ102において、利用者が「パラメータカ
スタマイズ」ボタンを押すと、上記説明したA定数の値
をメーカーの推奨値とは違う数値を入力するための入力
項目が現れ、そこに利用者が数値を入力してレンズパワ
ーを計算することができる。レンズ選定の計算に用いた
A定数の値は、レンズ選定サービスシステムに自動記録
される。後に説明するように、多くの利用者の平均値を
計算してこれを推奨のA定数値として、通常はこの値を
用いてレンズパワーを計算する。
【0032】レンズ選定サービスシステムは上記算出式
でレンズパワーを求めたら、その値を検索条件とし、さ
らに角膜径データ、瞳孔径データなど他の患者データを
別の検索条件として、すべての検索条件を満たすものを
選び出すべくデータベースを検索する。すなわちデータ
ベースに格納される様々な種類の眼内レンズの中から、
<条件1>計算されたレンズパワーを持つレンズ種類、
<条件2>患者の角膜径データ及び瞳孔径データに適す
るレンズ、の両方の条件を満たしたものを検索して抽出
する。検索の結果、レンズパワーおよび光学部径の仕様
が合致する眼内レンズのモデルのすべてが選び出される
ことになる。本例のレンズ選定サービスシステムのデー
タベースは1メーカー(自社)のモデルだけでなく、複
数メーカーの眼内レンズの各種モデルのデータも含んで
おり、適合する眼内レンズを、メーカーを問わずに検索
することができる。
【0033】ステップ104(検索結果表示)は、上記
検索の結果をリストアップしてサービス利用端末に表示
させる。図6はサービス利用端末の画面に表示される検
索結果の例である。この例では、検索条件に適合する異
なるメーカーのレンズも一覧に表示しているが、特定の
1メーカー(自社)のモデルのみを表示するようにして
もよい。また、選択されたそれぞれの眼内レンズが在庫
があるか否が表示される。在庫の確認はサービス提供シ
ステム(46)が社内LANを介して(レンタルサーバーで
ある場合はインターネットを介して)社内在庫管理シス
テム(44)にアクセスして行う。この検索結果を見て医師
が最終的にどのレンズを用いるかを意思決定する。そし
て医師は患者の電子カルテを開いて、選定したレンズモ
デル、レンズパワー、挿入後の屈折力予測値、レンズの
特徴などを電子カルテに記録する。
【0034】なお、検索結果を医師が見て意思に沿わな
い場合は、図6の画面の「再検索」ボタンを押せば図5
の患者データの入力画面に戻るので、患者データの値、
あるいは選定パラメータを少し変えて再度検索を行うこ
とができる。また患者眼が特殊で規格品のレンズではど
うしても適切なものが見つからない場合は、後述のよう
に特注品を工場で製造すべく注文を出すこともできる。
【0035】ステップ105(オンライン注文)では、
オンラインで眼内レンズの注文を受付けるサービスを提
供する。このサービスは院内のローカルサーバーが主導
となり、レンズ供給会社のオンライン注文サービスシス
テム(45)と協同して動作する。サービス利用者にとって
はサーバーの場所は意識されない。
【0036】レンズ選定サービスの検索の後に、直ちに
オンライン注文する場合には、図6の検索結果一覧画面
で「オンライン注文」ボタンを押す。すると図7に示す
ようなオンライン注文画面に移行する。画面上にはメー
カー、モデル名、パワー、注文数量の4つの入力項目が
表示され、複数の注文(注文1、注文2、注文3、・・
・)を行うことができる。通常は各項目にレンズ選定サ
ービスの検索結果が自動的に入力され表示される。利用
者はそのうちの注文したいものを残して不要なものは項
目を削除して注文したいものだけを指定する。指定の
後、画面下方の「OK」ボタンをクリックすると、図8
に示すような注文確認画面に移行する。なお、最初のス
テップ101(図4)のサービス選択で「オンライン注
文」を選んだ場合にはダイレクトに図7の注文画面に飛
んで新規注文を行うことができる。新規注文の場合は入
力項目はブランクで表示されるので、メーカー、モデル
名、パワー、注文数量の項目の1つ又は複数に希望を入
力(プルダウンメニューから選択できるようにすると操
作性が向上する)して「OK」を押せば、その条件に合
致したモデルが図8のように一覧表示される。
【0037】図8はサービス利用端末に表示されるオン
ライン注文の最終確認画面である。それぞれの眼内レン
ズが院内に在庫があるか否か、さらにメーカーに在庫が
あるか否かも自動的に確認され、画面の右側に表示され
る。在庫の有無ではなく在庫数を数字で表示するように
してもよい。院内在庫に関するデータは院内在庫管理シ
ステム(16,26,35)から提供され、メーカー在
庫に関するデータはメーカー在庫管理サーバー44から
提供される。サービス利用者はこの表示内容を確認して
「注文」をクリックするとオーダーが完了する。「キャ
ンセル」をクリックすると注文は取り消される。
【0038】オンライン注文システムでオーダーがなさ
れた眼内レンズは、院内に在庫があるものと無いものと
でその後の処理が異なる。院内に在庫があるものに関し
ては、院内在庫管理システムに発注品、発注者、発注部
門などが記録され、病院内の在庫管理部門では患者手術
の時間と場所に合わせて眼内レンズを届ける。院内に在
庫がないものについては、インターネットを介してレン
ズ供給者のオンライン注文ーシステム(45)に自動的に発
注がなされる。
【0039】ステップ106(レンズ供給を受ける)で
は、注文したレンズが、院内在庫のあるものに関しては
院内の在庫管理部門から直ちにあるいは必要な時期に、
手術を行う医師の元に届けられる。また外部に発注され
たものに関しては、レンズ供給会社の営業部門もしくは
流通部門から院内の在庫管理部門に供給され、製品シリ
アル番号を院内在庫管理システムに登録した上で、必要
な時期に医師の元に届けられる。
【0040】ステップ107(患者の治療・手術)で
は、供給を受けた眼内レンズを用いて患者に対してレン
ズ装着の治療/手術などの処置を行う。
【0041】処置を行う医師またはその助手は、使用す
る眼内レンズが本当にその患者用に選定したものかどう
か、フェイルセーフシステムを用いて現場にて最終確認
を行う。この手順を説明する。眼内レンズを封入した製
品パッケージ上には、図10に示すように、出荷した製
品ごとに異なる製品シリアルコード(数字や記号から構
成される識別コード)がバーコードでプリントされたラ
ベルが付されている。製品シリアルコードには、モデル
名を識別するコード、製造番号(同じモデルであっても
1個1個異なるシリアルナンバー)、さらにレンズパワ
ーの3種類の情報が含まれている。ラベル上には人間が
視認できるようにモデル名やレンズパワーが文字で記載
されている。パッケージを開ける際に、医師又は助手が
ラベルの記載を目視で確認する。それと共に手術室の手
元の操作端末のバーコードリーダーでパッケージ上のバ
ーコードを読み取る。操作端末はバーコードに含まれる
レンズモデル名とレンズパワーを表示する。それと共に
操作端末は、院内LANを通じて患者の電子カルテに照
合して、バーコードで読取った製品シリアルコードの眼
内レンズのモデル及びレンズパワーが、電子カルテに記
録された製品情報、すなわち医師が選定した入力したレ
ンズモデル及びレンズパワーと一致するかを照合して確
認する。そして操作端末は照合が一致したことをディス
プレイ上の表示やスピーカーの音声で提示する。それを
確認してから医師は手術を開始する。このような手術前
のフェイルセーフシステムによって、装着する眼内レン
ズの間違える人為的なミスの可能性を未然に排除する。
操作端末の具体例としては、無線などのネットワークイ
ンターフェースで院内LANに接続された、コンピュー
タ内蔵のハンディーターミナルを用いると操作性良好で
ある。またネットワークインターフェースを持ったラッ
プトップ型PCもしくはデスクトップ型PCなどでもよ
い。
【0042】ステップ108(電子カルテ/選定基準の
更新)では、電子カルテ上の患者データを更新する。手
術の際に操作端末のバーコードで読み取られた製品シリ
アルコードはその患者の電子カルテにも自動的に記録さ
れる。同時に、眼内レンズの製品名や種類、使用日、担
当医師名(利用者コード)も電子カルテに自動的に記録
される。手術の終わった後、医師が眼内レンズの使用形
態に関するコメント(品質やクレーム情報を含む)を、
上記操作端末あるいは別の端末から入力すれば、それも
電子カルテに記録される。また手術の直後、あるいはそ
の後、術後経過を確認するために患者眼は各種計測機器
で計測されるが、その計測データも院内LANを通じて
電子カルテに記録される。
【0043】さらに、上記電子カルテに記録された情報
の一部、すなわち計測データの一部と、患者眼に挿入さ
れた眼内レンズの製品シリアルコード、使用日、使用場
所、使用形態などの情報は、インターネットを介してレ
ンズ供給会社に提供される。これらのうち、在庫に関す
る情報はレンズ供給会社の社内在庫管理システムのデー
タベースに記録される。さらに眼内レンズの装着手術後
には、患者カードと呼ばれる患者情報を入力する記入用
紙が病院から患者に渡されるが、その患者カードにも製
品シリアルナンバーがプリントされている。患者がこの
患者カードに個人情報や使用後の感想や意見などを記入
して眼内レンズ供給会社に返送すれば、供給会社ではカ
ードに記載されたデータを入力して製品シリアルナンバ
ーに関連付けて上記データベースに記録する。
【0044】またレンズ供給者側のレンズ選定支援サー
ビスシステムでは、受け取った計測データをもとに、上
記説明したレンズパワー算出式(SRK/T式)のA定数を
計算し直して、レンズ種類に対応付けて自動的に更新す
る。具体的な方法は以下のとおりである。
【0045】ある患者がn回目のサービス利用であると
する。その患者の計測データ:裸眼屈折度数=D0、矯
正屈折度=Dは病院から送信される。メーカー推奨値で
ある初期設定A定数=A0、上記D0、Dを用いて算出さ
れるA定数の値=A’、使用した眼内レンズのレンズ度
数=Pであるとき、A定数は下記のごとく更新される。
なお、初期設定の定数A0は1000人分のウェート付
けとしているが、その数値は変えても良い。n回目のA
値の更新方法: (1)|P|>=10 の場合 |D−D0|<=2: A=A0×(1000+n−1)
+A’/(1000+n) >2: 変更なし (2)10>|P|>=5 の場合 |D−D0|<=1: A=A0×(1000+n−1)
+A’/(1000+n) >1: 変更なし (3)P<5 の場合 |D−D0|<=0.5: A=A0×(1000+n−
1)+A’/(1000+n) >0.5: 変更なし こうして更新されたA定数は、本サービスを過去利用し
た全利用者が、そのレンズに関して過去に用いた多くの
A定数を反映した値であり、該レンズに関するノウハウ
の集大成といえる。このA定数がメーカー推奨値として
次回のレンズパワー計算に使用される。すなわち本シス
テムは、利用回数や利用者が増えるほどに、多種類の眼
内レンズそれぞれに最適なA定数、すなわち選定基準が
確かなものに進化するノウハウ吸収型の学習システムと
なっている。また医師は自分のノウハウが確かなものか
を確認することができる。これにより、レンズ選定の確
実度が高まり、個々の医師のばらつきを軽減して選定の
均質化に貢献する。
【0046】以上は医療機関側から見たサービスの流れ
であるが、これに対して図3はレンズ供給会社側から見
たレンズ供給サービスの手順を示すフローである。
【0047】ステップ201(レンズ選定オンラインサ
ービス提供)では、病院A(1),病院B(2)、医療研究所
(3)などの医療機関に対して、インターネットを通じて
上述したようなオンラインサービスを提供する。該サー
ビスを提供するレンズ選定サービスシステムは、レンズ
供給会社の社内LANのサーバーもしくはレンタルサー
バーに置かれる。ここにインターネットを介して、各医
療機関のサービス利用端末からのアクセスを許可して、
各医療機関で使用する眼内レンズの選定の支援を行う。
あるいは図1の医療機関Bのように、院内LANのロー
カルサービス提供サーバーにサービス提供のプログラム
やデータをインストールしてもよい。病院が術後に電子
カルテを更新するごとに、レンズ選定基準のパラメータ
(A定数)も更新され、サービス利用回数が増えるごと
に選定基準は確かなものとなる。
【0048】ステップ202(オンライン注文受付)で
は、医療機関からのオンライン注文を受ける。該サービ
スを提供するオンライン注文システムの主体は各病院の
在庫管理部門が管理するローカルサーバーに構築される
が、そこから発注される注文を処理するオンラインオー
ダーシステム(45)はレンズ供給会社の社内LANのサー
バーもしくはレンタルサーバーに置かれる。またオンラ
インオーダーシステム(45)は社内在庫の情報を得るため
に社内在庫管理システム(44)にアクセス可能となってい
る。社内在庫管理システム(44)は、レンズ供給会社が扱
う全ての商品の在庫を一元管理するもので、工場で製造
した全製品の製品シリアルコード(モデル名、製造番
号)、製造日、在庫場所、出荷日、出荷先、使用日、使
用場所、使用形態、その他、医療機関のコメントなど、
様々な情報が記録されるデータベースを備える。注文を
受けた製品の識別コードから、データベースにアクセス
することで、ただちに出荷可能な在庫が社内にあるか否
かが検索される。社内在庫があることが確認されたら、
オンライン注文システムは、注文品の病院への供給を営
業部門もしくは流通部門のコンピュータに対して出荷を
指示する(ステップ204)。指示を受けたら、営業部
門もしくは流通部門は直ちに病院に対して注文品を配達
する。
【0049】このようなレンズ選定支援サービスと連携
したオンライン注文サービスとすることで、医療機関に
とっては選定したレンズをその場で注文することがで
き、的確且つ迅速な発注が可能となる。もし緊急の患者
の処置に用いる眼内レンズであれば、一刻も早い供給が
受ける必要があるため、注文の際には供給の緊急度も指
示することもできる。その場合は以下に説明するするよ
うに、病院にもメーカーに在庫が無い場合は他の医療機
関の在庫品が供給される。
【0050】ステップ203(在庫確認)では、注文を
受けた眼内レンズの社内在庫が無い場合に、社内に在庫
があるかの確認作業を実行する。もし、社内に注文品の
在庫が無く且つ注文が緊急である場合、オンライン注文
システムは社外の在庫を確認する。これはオーダーを出
した病院の院内在庫管理システムだけでなく、その付近
にある他の病院や研究所などの医療機関がそれぞれ独自
に有する院内在庫管理システムに、インターネットを介
して順にアクセスして、目的の製品があるか否かを確認
する。そのために、レンズ供給会社は、院内在庫管理シ
ステムに対して、少なくとも自社の供給品の在庫状況を
検索できるだけの限定されたアクセス権の付与を事前に
受ける。オンライン注文システムは、アクセス権が与え
られている複数箇所を順に検索する。そして検索の結
果、余剰在庫を有していて且つ前記医療機関から物理的
又は時間的な距離が近い順ににリストアップする。リス
トアップした結果と共に、営業部門もしくは流通部門の
コンピュータに対して供給の指示を出す(ステップ20
4)。これを受けて、営業部門もしくは流通部門は最も
迅速に製品を供給できる医療機関に対して担当者を派遣
して、そこの余剰在庫の中から必要な個数だけ、オーダ
ーを出した病院に配達する。これにより緊急の医療処理
にも対応することができる。
【0051】なお、ステップ203においては、レンズ
供給会社から医療機関が管理する院内在庫管理サーバー
にアクセスした際に、過去に供給した他の種類の眼内レ
ンズの在庫状態も検索する。その結果、在庫がゼロもし
くは不足している製品が分かる。オンライン注文システ
ムは、まずその不足製品の社内在庫を社内在庫管理シス
テムで調べ、在庫があれば不足している医療機関に自主
的に供給するよう、営業部門もしくは流通部門のコンピ
ュータに指示を出す。もし社内在庫がなければ、工場に
対して不足品の製造の指示を出す。このように、医療機
関の在庫管理サーバーへのアクセスをレンズ供給会社に
一部開放して不足品を適宜供給するシステムを築くこと
で、医療機関にとっては常に必要十分な在庫状態が得ら
れる。
【0052】ステップ205(工場にレンズ製造を指
示)では、社内に在庫が無い場合、もしくは社外にも在
庫が無い場合に、その眼内レンズの製造を工場のコンピ
ュータに対して指示を出す。工場では注文を受けた製品
を迅速に製造して出荷し、在庫不足を解消するよう勤め
る。また規格品では合わない特殊な患者用に、特注品の
オンライン注文を受けて、開発部門でそれに合わせた設
計をしたものを工場で製造することも行われる。この場
合もインターネット及び社内LANのネットワークが活
用され迅速な製造供給が行われる。工場にて完成して出
荷前の製品パッケージには、図10に示すように1つ1
つに異なる製品シリアルコードを表示したバーコードラ
ベルが貼られる。このコードによって出荷した製品を管
理するため、工場のコンピュータから社内LANを介し
て社内在庫管理システムにアクセスして、新しい製品シ
リアルコードをデータベースにレコード追加して更新す
る。
【0053】上記説明したように、病院にて電子カルテ
に記録された情報の一部、すなわち計測データの一部
と、患者眼に挿入された眼内レンズの製品シリアルコー
ド、使用日、使用場所、使用形態などの情報は、インタ
ーネットを介してレンズ供給会社に提供される。これら
のうち、在庫に関する情報はレンズ供給会社の社内在庫
管理システムのデータベースに記録される。さらに患者
カードの情報も同じデータベースに記録される。すなわ
ち、本システムの導入によって、レンズ供給会社では自
社製品の出荷後を情報を医療機関から得て、追跡管理が
可能となる。製品シリアルコードに対応付けて、出荷後
の1つ1つの製品がいつどこでどのように使用されたか
が分かるので、製品のアフターサポートが容易になる。
また製品の使用形態、すなわち品質情報やクレーム情
報、さらに患者の感想や意見は製品の改良に有益な情報
である。これら情報は社内在庫管理システムのデータベ
ースに蓄積され、社内LANを介して開発部門や製造部
門からアクセス可能となっている。社内で有益な情報を
図ることで、迅速な製品開発や改良を図ることができ
る。また製造技術の向上を図ることができる。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、需要予測が難しく且つ
供給の迅速性を要求される、という医療分野に特有の医
療用具の供給問題を解決することができる。すなわち医
療機関にとってはタイムリーに適切な医療用具の供給を
受けることができ、また医療用具の供給者にとっては納
入や生産管理を効率よく行うことがでる。すなわち本発
明の導入は、医療機関、用具供給者の双方とって利益が
大きく、医療産業の発達に大きく寄与するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】サービスシステムのハードウェア的なネットワ
ーク構成図
【図2】医療機関における手順を示すフロー
【図3】医療用具の供給者におけるサービス提供の手順
を示すフロー
【図4】サービス選択の画面表示の例
【図5】患者データの入力を促す画面表示の例
【図6】検索結果一覧の画面表示の例
【図7】オンライン新規注文の画面表示の例
【図8】オンライン注文確認の画面表示の例
【図9】電子カルテの画面表示の例
【図10】眼内レンズの製品パッケージの外観
【符号の説明】
1 病院A 2 病院B 3 医療研究所 4 レンズ供給会社 5 インターネット 6 専用通信回線 7 レンタルサーバー 10、20 院内LAN 11−14、21−23 診療部門 15、25 電子カルテシステム 16、26 院内在庫管理システム 24 ローカルサービス提供サーバー 30 所内LAN 31−33 研究部門 34 研究データサーバー 35 所内在庫管理サーバー 40 社内LAN 41 営業・流通部門 42 開発部門 43 製造部門 44 社内在庫管理システム 45 オンライン注文システム 46 レンズ選定支援サービスシステム

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サービス提供システムと医療機関のサー
    ビス利用端末と通信ネットワークとを有するネットワー
    クシステムを利用して、該医療機関で使用する医療用具
    を迅速に供給する方法であって、 前記サービス提供システムにおいて、前記サービス利用
    端末から前記通信ネットワークを介してオンラインで医
    療用具の注文を受けるステップと、 前記医療用具の供給者が管理する在庫管理サーバーにア
    クセスして、前記注文を受けた医療用具が前記供給者に
    在庫があるかを確認し、前記供給者に在庫がある場合は
    前記医療機関に対して前記医療用具の供給を指示するス
    テップと、 前記供給者に在庫が無い場合は、前記通信ネットワーク
    を介して、前記医療機関とは別の機関が管理する在庫管
    理サーバーにアクセスして在庫を確認し、余剰在庫があ
    る場合は前記別の機関から前記医療機関に対して前記医
    療用具の供給を指示するステップとを有することを特徴
    とする医療機関への医療用具供給方法。
  2. 【請求項2】 医療機関のサービス利用端末からアクセ
    ス可能な通信ネットワークを利用して、該医療機関で使
    用する医療用具の在庫状態を確認する在庫確認システム
    であって、複数種類の医療用具の在庫状態を管理するデ
    ータベースを含むコンピュータシステムを備え、該コン
    ピュータシステムは、 前記サービス利用端末から前記通信ネットワークを介し
    てオンラインで医療用具の注文を受けるステップ;前記
    医療用具の供給者が管理する前記データベースにアクセ
    スして、前記注文を受けた医療用具が前記供給者に在庫
    があるかを確認するステップ;及び前記供給者に在庫が
    無い場合は、前記通信ネットワークを介して、前記医療
    機関とは別の機関が管理する在庫管理サーバーにアクセ
    スして余剰在庫を確認するステップを実行することを特
    徴とする医療用具の在庫確認システム。
  3. 【請求項3】 前記通信ネットワークを介して、複数の
    前記別の機関が管理する複数の在庫管理サーバーに次々
    にアクセスして在庫を検索する請求項1〜2のいずれか
    記載の方法又はシステム。
  4. 【請求項4】 前記検索の結果にもとずいて、余剰在庫
    を有する複数の機関を、前記医療機関から物理的又は時
    間的な距離が近い順ににリストアップするステップ、を
    更に有する請求項3記載の方法又はシステム。
  5. 【請求項5】 前記供給者に在庫がない場合、前記オー
    ダーを受けた医療用具の製造を製造者に指示するステッ
    プをさらに有する請求項1〜4のいずれか記載の方法又
    はシステム。
  6. 【請求項6】 前記別の機関の在庫管理サーバーにアク
    セスした際に、他に在庫が不足している医療用具がある
    かを確認し、不足があればその供給を指示するステップ
    をさらに有する請求項1〜5のいずれか記載の方法又は
    システム。
  7. 【請求項7】 医療機関と該医療機関で使用する医療用
    具の供給者との間の通信ネットワークを利用して、該医
    療機関で使用する医療用具の供給管理を行うシステムで
    あって、前記管理を行うプログラム及びデータを格納す
    る記憶装置および前記プログラムを実行するプロセッ
    サ、ならびにネットワークインターフェースを有するコ
    ンピュータシステムを備え、前記コンピュータシステム
    は前記医療用具の供給者が管理するものであり、前記コ
    ンピュータシステムは、 前記通信ネットワークを介して前記医療機関が管理する
    在庫管理サーバーにアクセスするステップ;前記在庫管
    理サーバーの内容を参照し、前記記憶装置に記憶される
    前記供給者が前記医療機関に以前に供給した医療用具の
    在庫を確認するステップ;及び在庫が不足していること
    が確認されたら、該不足している医療用具を前記医療機
    関に供給するように指示するステップを実行することを
    特徴とする医療用具の在庫確認システム。
  8. 【請求項8】 前記供給を指示を受けた営業部門もしく
    は流通部門が、前記医療機関に対して医療用具の供給を
    行う請求項1〜7のいずれか記載の方法又はシステム。
  9. 【請求項9】 前記医療用具は患者の体に装着するイン
    プラント具である請求項1〜8のいずれか記載の方法又
    はシステム。
  10. 【請求項10】 前記医療用具は眼内レンズである請求
    項9記載の方法又はシステム。
  11. 【請求項11】 前記通信ネットワークはインターネッ
    トもしくは専用通信線を用いたものである請求項1〜1
    0のいずれか記載の方法又はシステム。
  12. 【請求項12】 請求項1〜11のいずれか記載の方法
    またはシステムを実行するために使用するコンピュータ
    プログラム。
JP2000321488A 2000-10-20 2000-10-20 医療機関への医療用具供給方法、及び医療用具の在庫確認システム Withdrawn JP2002132959A (ja)

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US09/978,212 US6801913B2 (en) 2000-10-20 2001-10-17 Medical instrument control system
US10/869,901 US20040249729A1 (en) 2000-10-20 2004-06-18 Medical instrument control system

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009211549A (ja) * 2008-03-05 2009-09-17 Nidek Co Ltd 眼科用医療製品の受発注方法及び眼用医療製品の受発注システム
JP2011520722A (ja) * 2008-04-25 2011-07-21 ポリーレメディ インコーポレイテッド 自動創傷被覆材ファブリケータを使用した創傷ケア治療サービス
JP2013114083A (ja) * 2011-11-29 2013-06-10 Menicon Co Ltd コンタクトレンズの販売管理装置および販売管理方法

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