JP2002130449A - 車両の油圧制御装置 - Google Patents

車両の油圧制御装置

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JP2002130449A
JP2002130449A JP2000328842A JP2000328842A JP2002130449A JP 2002130449 A JP2002130449 A JP 2002130449A JP 2000328842 A JP2000328842 A JP 2000328842A JP 2000328842 A JP2000328842 A JP 2000328842A JP 2002130449 A JP2002130449 A JP 2002130449A
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pressure
accumulator
oil pump
hydraulic
engine
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JP2000328842A
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Atsushi Tabata
淳 田端
Hideo Tomomatsu
秀夫 友松
Tadashi Tomohiro
匡 友広
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジンの始動の際に変速機に対し充分な作
動油を供給するためにアキュムレータを使用し、このア
キュムレータの圧力を電動オイルポンプによって昇圧す
る構成において、消費電力を低減する。 【解決手段】 アキュムレータ123の圧力が基準値と
しての下限油圧を下回った場合に電動オイルポンプ19
bを駆動するが、この下限油圧として、変速機のシフト
ポジションがP・N・Dポジションのうちのどのポジシ
ョンにあるかに応じて、異なる値を用いる。昇圧の必要
性が低いシフトポジションの場合に電動オイルポンプ1
9bの作動を抑制することができ、消費電力を低減でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の変速機に対
し、電動オイルポンプとアキュムレータとにより油圧を
供給する機能を備えた油圧制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、走行時に、例えば交差点等で自動
車が停車した場合、所定の停止条件下でエンジンを自動
停止させ、その後、所定の始動条件下、例えばアクセル
ペダルを踏み込んだときに、エンジンを始動させる自動
停止始動制御(以下「エコラン制御」という。)を行う
車両が提案されている。また、エンジンとモータジェネ
レータとを駆動源として備え、両者を切り換えて使用す
るハイブリッド車も実用化されている。
【0003】このような車両において、油圧により作動
する変速機を利用する場合、この油圧の供給源である機
械式オイルポンプが、通常は駆動源であるエンジンやモ
ータジェネレータの機械的動力により作動するものであ
るため、エンジン等の停止中には機械式オイルポンプは
作動しないことになる。
【0004】このため従来、機械式オイルポンプに加え
て電動オイルポンプを備え、エンジンの停止中および再
始動時には、この電動オイルポンプによって、変速機内
の前進クラッチに油圧を供給するようにした装置が提案
されている。
【0005】また、再始動時に前進クラッチに油圧を供
給するために、油圧を蓄圧するアキュムレータを油圧回
路中に備えた装置も提案されている(特開平10−32
4177号公報)。この装置では、通常の再始動時には
アキュムレータの圧力によって油圧を供給する一方、ア
キュムレータの圧力が設定値を下回った場合には、電動
オイルポンプを作動させてアキュムレータの圧力を昇圧
するか、または電動オイルポンプにより直接、前進クラ
ッチに油圧を供給している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、アキュムレー
タの圧力が特定の設定値を下回った場合に、常に電動オ
イルポンプが作動するのでは、変速機を操作するシフト
レバーのシフトポジションが非駆動ポジションである場
合にも電動オイルポンプが作動し、電力を無駄に消費す
ることになる。
【0007】そこで本発明は、アキュムレータの圧力を
電動オイルポンプによって昇圧する構成において、消費
電力を低減することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の本発明は、駆動源
と、油圧により作動する変速機と、前記変速機を操作す
るための操作手段と、前記変速機に油圧を供給する電動
オイルポンプと、前記変速機へ供給する油圧を蓄圧する
アキュムレータと、前記アキュムレータの圧力が所定の
基準値を下回った場合に前記電動オイルポンプを駆動す
る制御手段と、を備えた車両の油圧制御装置において、
前記制御手段は、前記操作手段のシフトポジションに応
じて異なる前記基準値を用いることを特徴とする車両の
油圧制御装置である。
【0009】第1の本発明では、制御手段は、アキュム
レータの圧力が所定の基準値を下回った場合に電動オイ
ルポンプを駆動するが、この基準値として、操作手段の
シフトポジションに応じて異なる基準値を用いる。した
がって本発明では、昇圧の必要性が低いシフトポジショ
ンの場合に電動オイルポンプの作動を抑制することがで
き、消費電力を低減できる。
【0010】第2の本発明は、第1の本発明の車両の油
圧制御装置において、前記シフトポジションが非駆動ポ
ジションの場合には、駆動ポジションの場合に比して低
い前記基準値を用いることを特徴とする車両の油圧制御
装置である。
【0011】第2の本発明では、シフトポジションが非
駆動ポジションの場合には、駆動ポジションの場合に比
して低い基準値を用いる。したがって、非駆動ポジショ
ンの場合には、アキュムレータの圧力が当該基準値まで
低下するまでの間は電動オイルポンプが作動しないか
ら、その間の消費電力を節約できる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1において、本発明の第1実施
形態に係る車両20は、エンジン22と、エンジン22
からの動力を変速して駆動軸32に伝達する自動変速機
30と、エンジン22を始動でき且つ発電機としても動
作するモータジェネレータ40と、インバータ60を介
したモータジェネレータ40への電力の供給およびモー
タジェネレータ40により発電された電力による充電が
可能なバッテリ62と、車両20全体をコントロールす
る電子制御ユニット70とを備える。エンジン22から
の動力は、自動変速機30により変速されて駆動軸32
に出力され、最終的には駆動軸32に取り付けられたデ
ィファレンシャルギヤ34を介して駆動輪36,38に
出力される。
【0013】エンジン22はガソリンを燃料とする内燃
機関であり、その出力軸であるクランクシャフト24の
一端には自動変速機30の入力軸が接続されており、ま
た他端にはクラッチ26を介してプーリ28が取り付け
られている。エンジン22の運転制御は、エンジン用電
子制御ユニット(以下、EGECUという)23による
図示しないスロットルバルブの開度の制御や図示しない
燃料噴射弁の開弁時間の制御などによって行なわれてい
る。
【0014】自動変速機30は、循環する作動油の作用
によりトルクを増幅して後方に伝達する周知の流体式の
トルクコンバータ30aと、複数のクラッチやブレーキ
の作動の組み合わせにより複数の前進ギヤ段および後進
ギヤ段の一つが選択的に噛み合った状態とされる有段式
遊星歯車30cからなる歯車変速機構30bとから構成
されている。この自動変速機30は、走行状態に応じて
自動的に変速比が選択されるほか、車室内に設けられた
シフトレバー84の操作状態に応じて変速比が選択され
るように構成されている。シフトレバー84は、その操
作ポジションとして、P(停車)・D(走行)・R(後
退)・N(中立)・4・3・2・L(ロー)の各ポジシ
ョンおよびエコラン制御の際に選択されるDECOポジ
ションを有し、運転者の意志によりそれらのいずれかが
選択される。
【0015】自動変速機30の変速操作に用いられる機
械式オイルポンプ19aは、トルクコンバータ30aの
従動側部材に固定されている。また、機械式オイルポン
プ19aは、エンジン22に対して従動側にあるため、
車両20の停止に伴うエンジン22の自動停止の際など
には、機械式オイルポンプ19aの吐出量が十分確保で
きない場合がある。このような場合のために、図示しな
いモータの動力によって作動する電動オイルポンプ19
bが備えられている。電動オイルポンプ19bの動作
は、後述する電子制御ユニット70およびATECU3
1が車両20の走行状態に応じて制御する。
【0016】機械式オイルポンプ19aおよび電動オイ
ルポンプ19bは、自動変速機30の内部に設けられ前
進走行時に係合される前進クラッチであるC1クラッチ
105a、および後退走行時に係合される後退クラッチ
であるC2クラッチ105bと、図2に示す油圧制御回
路120によって結合されている。
【0017】図2において、C1クラッチ105aおよ
びC2クラッチ105bは、いずれも供給される作動油
圧の上昇により係合状態となり、下降により非係合状態
となる公知の構成である。機械式オイルポンプ19aお
よび電動オイルポンプ19bの吐出側は、切り換え用チ
ェックボール機構19cに接続されている。一方のポン
プから作動油の供給があると、その圧力によりチェック
ボールが他方の供給孔をふさぐように動作し、これによ
って供給源が切り換わる。切り換え用チェックボール機
構19cの吐出側は、プライマリレギュレータバルブ6
2を経てマニュアルバルブ64に接続されている。
【0018】機械式オイルポンプ19aまたは電動オイ
ルポンプ19bからの油圧は、ライン圧コントロールソ
レノイド61で調圧されている所定のライン圧で、プラ
イマリレギュレータバルブ62により供給される。マニ
ュアルバルブ64は、シフトレバー84の各ポジション
に応じて作動し、所定の作動部分にライン圧を供給す
る。マニュアルバルブ64の吐出側は、C1クラッチ1
05aおよびC2クラッチ105bに接続されている。
【0019】マニュアルバルブ64から大オリフィス1
06と切換え弁108とを介して、C1クラッチ105
aに油圧を供給する第1の油圧経路107(急速増圧経
路)が構成されている。また、大オリフィス106を通
過した後の第1の油圧経路107から分岐して、小オリ
フィス114を介しC1クラッチ105aへと油圧を供
給する第2の油圧経路109(通常油圧経路)が構成さ
れている。大オリフィス106を通過した後の第1の油
圧経路107と前記第2の油圧経路109との間には、
チェックボールからなる逆止弁113が、前記小オリフ
ィス114部分と並列に接続されている。この逆止弁1
13は、C1クラッチ105a側からマニュアルバルブ
64側へと向かう方向を順方向としている。
【0020】第1の油圧経路107には、これを断続す
る切換え弁108、およびその駆動用ソレノイド110
が設けられており、また、調圧用のC1アキュムレータ
103が設けられている。
【0021】また、プライマリレギュレータバルブ62
に対して機械式オイルポンプ19aおよび電動オイルポ
ンプ19b側には、アキュムレータ123が分岐して接
続されており、その分岐路にはアキュムレータコントロ
ールソレノイド124が断続可能に設けられている。ア
キュムレータコントロールソレノイド124はシール性
の高いノーマルクローズの2位置弁である。
【0022】油圧制御回路120は、後述するエコラン
制御におけるエンジン22の自動再始動の際に、C1ク
ラッチ105aへの油圧を素速く昇圧するように構成さ
れている(急速増圧制御)。すなわち、運転者がシフト
レバー84を操作すると、その操作の各ポジションに応
じてマニュアルバルブ64が作動し、プライマリレギュ
レータバルブ62からのライン圧をC1クラッチ105
aへと導くものであるが、特に、急速増圧制御の指令が
あった場合には、エンジン回転数NEが所定の基準値N
E1(図5参照)に達したことをトリガとして、切換え
弁108が開かれてライン圧がそのままC1クラッチ1
05aに供給され、また、急速増圧制御の終了指令があ
った場合には、切換え弁108が遮断されて小オリフィ
ス114を経た作動油が比較的ゆっくりと(従来と略同
等の速度で)C1クラッチ105aに供給される。逆止
弁113はC1クラッチ105aからの作動油のドレン
(排出)を許容する。
【0023】これを図5において説明すると、エンジン
回転数NEが、アイドリング回転数よりやや高い値であ
る目標回転数NETGTに上昇する場合に、C1クラッ
チ105aに対する供給油圧は、急速増圧制御の行われ
ていない通常の始動の場合には曲線aに示すとおりであ
るところ、急速増圧制御が実行されている場合には曲線
bのとおり比較的早いタイミングで高圧となる。切換え
弁108はTFASTの期間だけ開かれており、自動変
速機30の出力回転数はNTで示すとおり変化する。な
お、本実施形態では、エンジン22の自動再始動の際
に、C1クラッチ105aへの油圧を素速く昇圧する急
速増圧制御を実行する構成としたが、このような構成に
代えて、またはこのような構成に加えて、エンジン22
の自動再始動の際に、ライン圧コントロールソレノイド
61の設定値(調圧値)を上げ、これによりライン圧を
昇圧(昇圧制御)する構成としてもよい。
【0024】なお、図2に示すように、C1アキュムレ
ータ103はピストン118及びスプリング116を備
えており、C1クラッチ105aに作動油が供給される
ときに、スプリング116のバネ定数によって決定され
る所定の油圧がしばらく維持されるように機能し、これ
によりC1クラッチ105aの係合終了付近で発生する
ショックを低減するものである。この油圧制御回路12
0に設けられた複数のクラッチやブレーキの係合制御
は、自動変速機用電子制御ユニット(以下、ATECU
という)31による各ソレノイドバルブの開閉制御など
により行なわれる。
【0025】なお、急速増圧制御は、このようにエンジ
ン回転数NEが所定の基準値NE1に達したことをトリ
ガとするほか、機械式オイルポンプ19aに適宜の回転
センサを設けて回転数を直接検出し、この回転数が所定
の基準値に達したことをトリガとして実行する構成とし
てもよく、あるいは機械式オイルポンプ19aの作動状
態を間接的に検出する構成、例えば、機械式オイルポン
プ19aの吐出側の圧力を適宜の圧力センサないし圧力
スイッチにより検出し、この圧力が所定の基準値に達し
たことをトリガとして実行する構成としてもよい。
【0026】また、アキュムレータ123は、ピストン
128及びスプリング126を備えており、アキュムレ
ータコントロールソレノイド124が開かれたときに、
スプリング126のバネ定数によって決定される所定の
油圧がしばらく維持されるように機能し、これによりエ
ンジン22の再始動の際に必要とされる作動油のうち、
通常の動作における必要量に対する増加分を、C1クラ
ッチ105aまたはC2クラッチ105bに供給するも
のである。
【0027】アキュムレータ123はマニュアルバルブ
64に対して機械式オイルポンプ19aおよび電動オイ
ルポンプ19b側に接続されているので、アキュムレー
タ123はDポジションにおけるエンジン22の再始動
時と、NポジションからRポジションに切り換えられた
際のエンジン22の再始動時との両方の場面で機能す
る。ただし、アキュムレータ123はマニュアルバルブ
64に対してC1クラッチ105a側に設けてもよく、
その場合にはアキュムレータ123はDポジションの場
合にのみ機能することになる。
【0028】再び図1において、モータジェネレータ4
0は同期電動発電機であり、後述するエコラン制御の実
行中にエンジン22を再始動する際にはスタータモータ
の代わりに用いられ、またエンジン22の制動の際には
電力を回生するものである。モータジェネレータ40の
出力軸である回転軸42には、減速機44が取り付けら
れており、この減速機44にはプーリ58が取り付けら
れている。減速機44は、回転軸42に取り付けられた
サンギヤ46と、リングギヤ48と、サンギヤ46の周
囲を自転しながら公転する複数のピニオンギヤ50と、
複数のピニオンギヤ50を連結するキャリア52とから
なる遊星歯車機構を主部品として構成されている。リン
グギヤ48は、ブレーキ54によりケースに固定される
ようになっていると共にワンウェイクラッチ56により
回転軸42に接続されている。したがって、ブレーキ5
4を係合状態とすれば、回転軸42の回転は、遊星歯車
機構のギヤ比をもって減速してプーリ58に伝達され、
ブレーキ54を非係合状態とすれば、ワンウェイクラッ
チ56が係合して減速されずに伝達されるようになって
いる。プーリ58はベルト59によりプーリ28に連結
されており、モータジェネレータ40によりエンジン2
2を始動できると共に、逆にエンジン22の動力により
モータジェネレータ40を発電機として動作させること
ができるようになっている。
【0029】モータジェネレータ40の運転は、インバ
ータ60を介してモータ用電子制御ユニット(以下、モ
ータECUという)41により制御されている。モータ
ECU41によるモータジェネレータ40の運転制御
は、バッテリ62に接続されたインバータ60が備える
スイッチング素子としての6個のトランジスタのオン時
間の割合を順次制御してモータジェネレータ40の三相
コイルの各コイルに流れる電流を制御することによって
行なわれる。なお、本実施形態ではモータジェネレータ
40を同期電動発電機とし、モータジェネレータ40を
発電機として動作させることによりバッテリ62を充電
できるようになっているが、このモータジェネレータ4
0を発電機として動作させる制御もモータECU41に
よりなされる。バッテリ62は、充放電可能な二次電池
として構成されており、その蓄電状態や充放電はバッテ
リ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)
63により制御されている。
【0030】電子制御ユニット70は、CPU72を中
心としたワンチップマイクロプロセッサとして構成され
ており、処理プログラムを記憶したROM74と、一時
的にデータを記憶するRAM76と、EGECU23や
ATECU31,モータECU41,バッテリECU6
3と通信を行なう図示しない通信ポートと、入出力ポー
ト(図示せず)とを備える。
【0031】この電子制御ユニット70の入力側には、
車両20の各部から直接にあるいはATECU31また
はEGECU23等を経由して、図3に示すとおり、車
両20の状態を示す各種の信号が入力される。具体的に
は、エンジン回転数を検出するエンジン回転数センサか
らの回転数信号、エンジン水温計からの温度信号、車両
20の始動・停止を制御するイグニッションスイッチか
らの操作状態信号、バッテリ62に設けられたSOCセ
ンサからのSOC信号、電動オイルポンプ19bに設け
られたモータ温度センサからの温度信号、アキュムレー
タ123内の圧力を示す圧力センサ129からの圧力信
号、エアコンの作動状態を示す作動状態信号、駆動輪3
6,38に取り付けられた車輪速センサ37,39の検
出値VR,VLに基づく車速信号、自動変速機30の油
圧制御回路120に設けられたAT油温センサからの油
温信号、シフトポジションセンサ85により検出される
シフトレバー84の操作位置すなわちP(停車)・D
(走行)・R(後退)・N(中立)・4・3・2・L
(ロー)の各ポジションおよびエコラン制御の際に選択
されるDECOポジションを示す信号であるシフトポジ
ションSP、バッテリ62に設けられた温度センサから
の温度信号、フットブレーキスイッチ83により検出さ
れるフットブレーキペダル82のオン/オフの信号であ
るブレーキペダルポジションBP、排気管の排気浄化装
置に設けられた触媒温度センサからの温度信号、アクセ
ルペダルポジションセンサ81により検出されるアクセ
ルペダル80の踏み込み量であるアクセルペダルポジシ
ョンAP、クランクシャフト24に設けられたクランク
角センサからの角度信号、タービン回転数センサ106
からの回転数信号、車室内に設けられた自動停止禁止マ
ニュアルスイッチからの操作状態信号、およびシフトレ
バー84の基部に設けられたR溝スイッチおよびDEC
O溝スイッチからの操作状態信号などが、電子制御ユニ
ット70に入力される。これらの信号の入力に基づいて
電子制御ユニット70では各種の演算が行われる。
【0032】電子制御ユニット70の出力側からは、各
種のアクチュエータや車両10に搭載された他のコンピ
ュータ類に対する制御信号が出力される。具体的には、
点火時期制御装置に対する点火信号、燃料噴射装置に対
する噴射信号、スタータモータに対するスタータ信号、
モータECU41に対する制御信号、減速装置に対する
制御信号、自動変速機30の各ソレノイドに対する制御
信号、油圧制御回路120のライン圧コントロールソレ
ノイド61に対する制御信号、ヘッドライト・デホッガ
・エアコンに対する各制御信号、車室内に設けられた自
動停止未実施インジケータおよび自動停止実施インジケ
ータに対する各制御信号、アキュムレータコントロール
ソレノイド124に対する制御信号、および電動オイル
ポンプ19bに対する制御信号などが、電子制御ユニッ
ト70から出力される。
【0033】こうして構成された車両20では、電子制
御ユニット70によりエコラン制御、すなわち、車両の
状態に応じてエンジン22を自動停止したり自動再始動
する自動停止始動制御が行なわれている。エンジン22
の自動停止の条件は、シフトレバー84がNポジション
またはPポジションのときには、「車両が停止状態」か
つ「アクセルオフ」(アクセルペダル80が踏み込まれ
ていない状態)であり、シフトレバー84がDポジショ
ンのときには、「車両が停止状態」かつ「アクセルオ
フ」(アクセルペダル80が踏み込まれていない状態)
かつ「ブレーキオン」(ブレーキペダル82が踏み込ま
れている状態)である。車両の停止状態は、車輪速セン
サ37,39により検出される車輪速VR,VLから演
算される車速Vにより判定され、アクセルペダル80や
ブレーキペダル82の踏み込み状態は、アクセルペダル
ポジションセンサ81により検出されるアクセルペダル
ポジションAPやフットブレーキスイッチ83により検
出されるブレーキペダルポジションBPに基づいて判定
される。一方、エンジン22の自動再始動の条件は、こ
うした自動停止の条件が成立しなくなった状態である。
こうしたエコラン制御は、例えば市街地走行していると
きの交差点での信号待ち状態や踏切での列車の通過待ち
状態等のときに作動し、燃費の向上とエミッションの削
減を図っている。
【0034】以上のとおり構成された車両20において
行われる処理の一例について、以下に説明する。図4に
おいて、まず、電子制御ユニット70のCPU72は、
各種信号の入力処理を実行する(S100)。
【0035】次に、エンジン22がエコラン制御の実行
によって自動停止状態にあるか否かの判断を行う(S1
02)。この判断は、例えば上述の自動停止の条件が成
立し且つエンジン回転数NEがゼロである場合に肯定判
定する、というように車両20の状態に基づいて行って
もよいし、またエコラン制御の実行中にセットされるエ
コラン制御実行フラグのセットの有無に基づいて行って
もよい。
【0036】次に、自動再始動の条件が成立しているか
を判断する(S104)。ここでは、上述の自動停止の
条件が成立しなくなったときに、自動再始動の条件が成
立していると判断する。
【0037】肯定の場合には、エンジン22の再始動制
御が実施される(S122)。なお、その際に上述の急
速増圧制御が実行される(図5)。このステップS12
2により、本ルーチンの実行中に自動再始動条件が成立
した場合には、その時点でエンジン22が再始動され
る。
【0038】ステップS104で否定の場合、すなわち
エンジン22の再始動条件が成立していない場合には、
次に、アキュムレータ123内の油圧が作動油の漏れ等
によって低下したかが判断される(S106)。低下し
ている場合には、C1クラッチ105aおよびC2クラ
ッチ105bの作動に遅れが生ずることになる。このス
テップS104における判断は、圧力センサ129の検
出値に基づいて、アキュムレータ123内の油圧が、図
7に示される下限油圧を下回ったかにより行われる。な
お、この判断は他の方法、例えばタイマを用いてアキュ
ムレータコントロールソレノイド124が閉じられて以
降の経過時間に基づいて実行する構成としてもよい。否
定の場合には、自動停止制御が継続される(S10
8)。
【0039】このステップS106で用いられる下限油
圧は、図8に示すように、シフトレバー84によって選
択されているシフトポジションに応じて異なる値が設定
される。すなわち、PポジションおよびNポジションは
非駆動ポジションであるため、これらPポジションおよ
びNポジションにおける発進はないと基本的には考えら
れ、アキュムレータ123からの作動油の漏出による油
圧の低下は許容できる。したがって、消費電力を節約す
るために、できるだけ電動オイルポンプ19bを作動さ
せないでおくことが望ましい。この目的から、Pポジシ
ョンで用いる下限油圧の設定値a,bは、他のポジショ
ンにおける設定値に比して低い値とする。また、Nポジ
ションでは、Pポジションの場合に比して発進操作が行
われる蓋然性が高いといえるから、Nポジションで用い
る下限油圧の設定値d,eは、Pポジションにおける設
定値a,bより高い値とする。そしてDポジションで
は、発進操作が行われる蓋然性が最も高い場合であるか
ら、Dポジションで用いる下限油圧の設定値g,hは、
Nポジションにおける設定値d,eより高い値とする。
【0040】また、下限油圧の設定値は、電動オイルポ
ンプ19bによる予想される作動油の供給能力(SOC
やバッテリ温度などのバッテリ62の状態を示すパラメ
ータに基づいて算出する)A,B,Cに応じても異なる
値とし、それぞれa<b、d<e、g<hとする。これ
は、電動オイルポンプ19bによる作動油の供給能力が
高い場合に比して、供給能力が低い場合には、アキュム
レータ123内の圧力が高い時点で昇圧を行う必要があ
るからである。
【0041】ステップS106で肯定の場合、すなわち
アキュムレータ123内の油圧に余裕がないと判断され
た場合には、次に電動オイルポンプ19bが作動可能か
が判断される(S110)。この判断は、電動オイルポ
ンプ19bの図示しないモータへの供給電流の変化など
に基づく電動オイルポンプ19b自体の正常判断や、バ
ッテリ62のSOCに基づく給電系の正常判断を含む。
【0042】ステップS110において肯定の場合に
は、電動オイルポンプ19bが一時始動される(S11
2)。これによりアキュムレータ123の昇圧が行われ
る。
【0043】ステップS110において否定の場合、す
なわち電動オイルポンプ19bが作動可能でない場合に
は、機械式オイルポンプ19aによってアキュムレータ
123を昇圧するために、エンジン22が再始動される
(S114)。この一時始動の際に、エンジン22の回
転数を特に高くする必要はなく、所定の低回転を所定時
間維持すれば足りる。なお、エンジン22を再始動する
構成に代えて、モータジェネレータ40を一時的に始動
する構成としてもよい。
【0044】次に、アキュムレータコントロールソレノ
イド124の開制御出力が行われる(S116)。より
詳細には、図7のとおり、電動オイルポンプ19bの一
時始動の間、アキュムレータコントロールソレノイド1
24を開状態とする。この結果、電動オイルポンプ19
bの発生する油圧によってアキュムレータ123内の圧
力が補償されることになる。
【0045】次に、アキュムレータ123内の圧力が、
所定の補償油圧(図7参照)を上回っているかが判断さ
れる(S118)。この判断は、圧力センサ129の検
出値に基づいて行う構成のほか、電動オイルポンプ19
bの一時始動の開始前の油圧と、開始後の経過時間とか
ら、アキュムレータ123内の圧力を推定して実行する
構成としてもよい。
【0046】ステップS118で否定の場合には、再び
ステップS110に移行し、電動オイルポンプ19bの
始動またはエンジン22の始動による機械式オイルポン
プ19aの作動を利用したアキュムレータ123の昇圧
が、引き続き行われる。肯定の場合には、アキュムレー
タ123の昇圧制御を終了(S120)、すなわち昇圧
が終了した時点でアキュムレータコントロールソレノイ
ド124を閉じる処理を実行して、本ルーチンを終了す
る。
【0047】なお、アキュムレータコントロールソレノ
イド124の閉制御は、図6に示すように、エンジン2
2に対する自動停止指令の出力と同時に実施することと
し、これにより、アキュムレータ123では、エンジン
22の自動停止指令の時点における油圧が維持される。
また、エンジン22が自動停止したのち、作動油のドレ
ンに伴い、C1クラッチ105aに作用する油圧は徐々
に低下するが、ドレンが充分に行われる前に上述の急速
増圧制御や昇圧制御が実行されると、C1クラッチ10
5aの作動油圧が急に立ち上がり、係合ショックが発生
するおそれがある。これを避けるため、エンジン22に
対する自動停止指令の出力から所定の待機時間Toff
の経過までの間は、上述の急速増圧制御や昇圧制御の実
行を禁止するのが好適である。また、同じ目的から、エ
ンジン回転数NEが所定の基準値NE1を上回っている
間は、上述の急速増圧制御や昇圧制御の実行を禁止する
構成としてもよい。
【0048】以上のとおり、第1実施形態では、アキュ
ムレータ123の圧力が基準値としての下限油圧を下回
った場合に電動オイルポンプ19bを駆動するが、この
下限油圧として、シフトレバー84によって選択されて
いるシフトポジションがP・N・Dポジションのうちの
どのポジションにあるかに応じて、異なる値a,b,
d,e,g,hを用いる。したがって本実施形態では、
昇圧の必要性が低いシフトポジションの場合に電動オイ
ルポンプ19bの作動を抑制することができ、消費電力
を低減できる。
【0049】また本実施形態では、シフトポジションが
非駆動ポジションであるPポジションおよびNポジショ
ンの場合に、駆動ポジション(Dポジション)の場合に
比して低い基準値を用いる。非駆動ポジションは昇圧の
必要性が低いので、その間の消費電力を節約でき好適で
ある。
【0050】また本実施形態では、下限油圧の設定値
を、電動オイルポンプ19bによる予想される作動油の
供給能力A,B,Cに応じても異なる値とし、それぞれ
a<b、d<e、g<hとしたので、電動オイルポンプ
19bによる作動油の供給能力に応じて適切なタイミン
グで昇圧を行うことができる。
【0051】なお、本実施形態では、エンジン22の自
動再始動の際に、C1クラッチ105aへの油圧を素速
く昇圧する急速増圧制御を実行する構成としたが、本発
明はこのような急速増圧制御を実施しない車両に適用し
てもよい。
【0052】また、本実施形態では、アキュムレータ1
23による作動油の供給を、前進クラッチであるC1ク
ラッチ105aおよび後退クラッチであるC2クラッチ
105bに対して行う構成としたが、本発明は、自動変
速機30に内蔵される複数のクラッチやブレーキのいず
れについて適用してもよい。また、本実施形態では、歯
車変速機構30bを有する自動変速機30を備えた車両
20について本発明を適用した例について説明したが、
本発明における変速機は、油圧により作動する変速機で
あれば他の構成であってもよく、例えば、二組のプーリ
にベルトが懸架されプーリの溝幅の変更により変速比が
変更されるベルトプーリ式無段変速機(Continuously V
ariable Transmission; CVT)であってもよく、また、
対向する入力ディスクと出力ディスクに挟持されるパワ
ーローラを備えたトロイダル型無段変速機であってもよ
い。さらに、油圧により作動する自動クラッチを備えた
マニュアルトランスミッションでもよい。
【0053】また、本発明における駆動源はエンジン2
2としたが、本発明はエンジンのみを駆動源とする車両
のほか、エンジンとモータジェネレータとを駆動源とし
両者を切り換えて利用するハイブリッド車や、モータの
みを駆動源とする電気自動車についても適用することが
可能であり、かかる構成も本発明の範疇に属するもので
ある。
【0054】次に、第2実施形態について説明する。第
2実施形態は、第1実施形態における油圧制御回路12
0に代えて、図9に示される油圧制御回路220を用い
たものである。
【0055】図9において、油圧制御回路220の特徴
は、アキュムレータ123およびアキュムレータコント
ロールソレノイド124への分岐路を、マニュアルバル
ブ64とプライマリレギュレータバルブ62との間に接
続したことである。なお、第2実施形態における油圧制
御回路220で用いられている個々の構成部材は、第1
実施形態における油圧制御回路120におけるものと同
様であるので、同一符号を付してその詳細な説明は省略
する。また、第2実施形態においては、第1実施形態と
同様の制御が行われる。
【0056】しかして第2実施形態では、アキュムレー
タ123およびアキュムレータコントロールソレノイド
124への分岐路を、マニュアルバルブ64とプライマ
リレギュレータバルブ62との間に接続したので、これ
により、アキュムレータ123からの作動油を一層迅速
にC1クラッチ105aやC2クラッチ105bに供給
できるという利点がある。また第2実施形態では、エン
ジン22の再始動時に、アキュムレータ123と電動オ
イルポンプ19aとの両者により同時に作動油を供給で
きるので、再始動の際の立ち上がりの流量を十分確保で
きる。
【0057】次に、第3実施形態について説明する。
【0058】第3実施形態は、第1実施形態における油
圧制御回路120に代えて、図10に示される油圧制御
回路320を用いたものである。
【0059】図10において、C1クラッチ105aお
よびC2クラッチ105bは、いずれも供給される作動
油圧の上昇により係合状態となり、下降により非係合状
態となる公知の構成である。
【0060】機械式オイルポンプ19aまたは電動オイ
ルポンプ19bからの油圧は、ライン圧コントロールソ
レノイド61およびプライマリレギュレータバルブ62
により調圧されている所定のライン圧で供給される。マ
ニュアルバルブ64は、シフトレバー84の各ポジショ
ンに応じて作動し、所定の作動部分にライン圧を供給す
る。マニュアルバルブ64の吐出側は、C1クラッチ1
05aおよびC2クラッチ105bに接続されている。
【0061】マニュアルバルブ64から大オリフィス1
06と切換え弁108とを介して、C1クラッチ105
aに油圧を供給する第1の油圧経路107(急速増圧経
路)が構成されている。また、大オリフィス106を通
過した後の第1の油圧経路107から分岐して、小オリ
フィス114を介しC1クラッチ105aへと油圧を供
給する第2の油圧経路109(通常油圧経路)が構成さ
れている。大オリフィス106を通過した後の第1の油
圧経路107と前記第2の油圧経路109との間には、
チェックボールからなる逆止弁113が、前記小オリフ
ィス114部分と並列に接続されている。この逆止弁1
13は、C1クラッチ105a側からマニュアルバルブ
64側へと向かう方向を順方向としている。
【0062】第1の油圧経路107には、これを断続す
る切換え弁108、およびその駆動用ソレノイド110
が設けられており、また、調圧用のC1アキュムレータ
103が設けられている。
【0063】プライマリレギュレータバルブ62とマニ
ュアルバルブ64との間には、アキュムレータ123に
至る油圧経路132が接続されており、その油圧経路1
32にはアキュムレータコントロールソレノイド124
が断続可能に設けられている。油圧経路132におい
て、アキュムレータコントロールソレノイド124に対
しアキュムレータ123側には電動オイルポンプ19b
が、またC1クラッチ105aおよびC2クラッチ10
5b側には機械式オイルポンプ19aが、それぞれ接続
されている。アキュムレータコントロールソレノイド1
24はシール性の高いノーマルクローズの2位置弁であ
る。
【0064】油圧制御回路320は、後述するエコラン
制御におけるエンジン22の自動再始動の際に、C1ク
ラッチ105aへの油圧を素速く昇圧するように構成さ
れている(急速増圧制御)。すなわち、運転者がシフト
レバー84を操作すると、その操作の各ポジションに応
じてマニュアルバルブ64が作動し、プライマリレギュ
レータバルブ62からのライン圧をC1クラッチ105
aへと導くものであるが、特に、急速増圧制御の指令が
あった場合には、エンジン回転数NEが所定の基準値N
E1(図5参照)に達したことをトリガとして、切換え
弁108が開かれてライン圧がそのままC1クラッチ1
05aに供給され、また、急速増圧制御の終了指令があ
った場合には、切換え弁108が遮断されて小オリフィ
ス114を経た作動油が比較的ゆっくりと(従来と略同
等の速度で)C1クラッチ105aに供給される。逆止
弁113はC1クラッチ105aからの作動油のドレン
(排出)を許容する。
【0065】これを図5において説明すると、エンジン
回転数NEが、アイドリング回転数よりやや高い値であ
る目標回転数NETGTに上昇する場合に、C1クラッ
チ105aに対する供給油圧は、急速増圧制御の行われ
ていない通常の始動の場合には曲線aに示すとおりであ
るところ、急速増圧制御が実行されている場合には曲線
bのとおり比較的早いタイミングで高圧となる。切換え
弁108はTFASTの期間だけ開かれており、自動変
速機30の出力回転数はNTで示すとおり変化する。な
お、本実施形態では、エンジン22の自動再始動の際
に、C1クラッチ105aへの油圧を素速く昇圧する急
速増圧制御を実行する構成としたが、このような構成に
代えて、またはこのような構成に加えて、エンジン22
の自動再始動の際に、ライン圧コントロールソレノイド
61の設定値(調圧値)を上げ、これによりライン圧を
昇圧(昇圧制御)する構成としてもよい。
【0066】なお、図10に示すように、C1アキュム
レータ103はピストン118及びスプリング116を
備えており、C1クラッチ105aに作動油が供給され
るときに、スプリング116のバネ定数によって決定さ
れる所定の油圧がしばらく維持されるように機能し、こ
れによりC1クラッチ105aの係合終了付近で発生す
るショックを低減するものである。この油圧制御回路1
20に設けられた複数のクラッチやブレーキの係合制御
は、自動変速機用電子制御ユニット(以下、ATECU
という)31による各ソレノイドバルブの開閉制御など
により行なわれる。
【0067】なお、急速増圧制御は、このようにエンジ
ン回転数NEが所定の基準値NE1に達したことをトリ
ガとするほか、機械式オイルポンプ19aに適宜の回転
センサを設けて回転数を直接検出し、この回転数が所定
の基準値に達したことをトリガとして実行する構成とし
てもよく、あるいは機械式オイルポンプ19aの作動状
態を間接的に検出する構成、例えば、機械式オイルポン
プ19aの吐出側の圧力を適宜の圧力センサないし圧力
スイッチにより検出し、この圧力が所定の基準値に達し
たことをトリガとして実行する構成としてもよい。
【0068】また、アキュムレータ123は、ピストン
128及びスプリング126を備えており、アキュムレ
ータコントロールソレノイド124が開かれたときに、
スプリング126のバネ定数によって決定される所定の
油圧がしばらく維持されるように機能し、これによりエ
ンジン22の再始動の際に必要とされる作動油のうち、
通常の動作における必要量に対する増加分を、C1クラ
ッチ105aまたはC2クラッチ105bに供給するも
のである。
【0069】アキュムレータ123はマニュアルバルブ
64に対して機械式オイルポンプ19aおよび電動オイ
ルポンプ19b側に接続されているので、アキュムレー
タ123はDポジションにおけるエンジン22の再始動
時と、NポジションからRポジションに切り換えられた
際のエンジン22の再始動時との両方の場面で機能す
る。ただし、アキュムレータ123はマニュアルバルブ
64に対してC1クラッチ105a側に設けてもよく、
その場合にはアキュムレータ123はDポジションの場
合にのみ機能することになる。
【0070】本実施形態では、予め電子制御ユニット7
0のCPU72の制御出力により、エンジン22の運転
中(ライン圧PLが発生しているとき)に、アキュムレ
ータコントロールソレノイド124を開にして、アキュ
ムレータ123に油圧を蓄えておくようにする。そして
エンジン22が停止しそうなとき(エンジン22への自
動停止指令と同時)にアキュムレータコントロールソレ
ノイド124を閉にして、エンジン22の運転中に蓄圧
した油圧をアキュムレータ123内に確保(保持)する
ようにする。この保持した油圧は、上述した急速増圧制
御を実行するときに使用される。
【0071】以上のとおり構成された車両20において
行われる処理の一例について、以下に説明する。図11
において、まず、電子制御ユニット70のCPU72
は、各種信号の入力処理を実行する(S200)。
【0072】次に、エンジン22がエコラン制御の実行
によって自動停止状態にあるか否かの判断を行う(S2
02)。この判断は、例えば上述の自動停止の条件が成
立し且つエンジン回転数NEがゼロである場合に肯定判
定する、というように車両20の状態に基づいて行って
もよいし、またエコラン制御の実行中にセットされるエ
コラン制御実行フラグのセットの有無に基づいて行って
もよい。
【0073】次に、自動再始動の条件が成立しているか
を判断する(S204)。ここでは、上述の自動停止の
条件が成立しなくなったときに、自動再始動の条件が成
立していると判断する。
【0074】肯定の場合には、エンジン22の再始動制
御が実施される(S222)。なお、その際に上述の急
速増圧制御が実行される(図5)。このステップS22
2により、本ルーチンの実行中に自動再始動条件が成立
した場合には、その時点でエンジン22が再始動され
る。
【0075】ステップS204で否定の場合、すなわち
エンジン22の再始動条件が成立していない場合には、
次に、アキュムレータ123内の油圧が作動油の漏れ等
によって低下したかが判断される(S206)。低下し
ている場合には、C1クラッチ105aおよびC2クラ
ッチ105bの作動に遅れが生ずることになる。このス
テップS204における判断は、圧力センサ129の検
出値に基づいて、アキュムレータ123内の油圧が、図
7に示される下限油圧を下回ったかにより行われる。な
お、この判断は他の方法、例えばタイマを用いてアキュ
ムレータコントロールソレノイド124が閉じられて以
降の経過時間に基づいて実行する構成としてもよい。否
定の場合には、自動停止制御が継続される(S20
8)。
【0076】ステップS206で用いられる下限油圧
は、図8に示すように、シフトレバー84によって選択
されているシフトポジションに応じて異なる値が設定さ
れる。すなわち、PポジションおよびNポジションは非
駆動ポジションであるため、これらPポジションおよび
Nポジションにおける発進はないと基本的には考えら
れ、アキュムレータ123からの作動油の漏出による油
圧の低下は許容できる。したがって、消費電力を節約す
るために、できるだけ電動オイルポンプ19bを作動さ
せないでおくことが望ましい。この目的から、Pポジシ
ョンで用いる下限油圧の設定値a,bは、他のポジショ
ンにおける設定値に比して低い値とする。また、Nポジ
ションでは、Pポジションの場合に比して発進操作が行
われる蓋然性が高いといえるから、Nポジションで用い
る下限油圧の設定値d,eは、Pポジションにおける設
定値a,bより高い値とする。そしてDポジションで
は、発進操作が行われる蓋然性が最も高い場合であるか
ら、Dポジションで用いる下限油圧の設定値g,hは、
Nポジションにおける設定値d,eより高い値とする。
【0077】また、下限油圧の設定値は、電動オイルポ
ンプ19bによる予想される作動油の供給能力(SOC
やバッテリ温度などのバッテリ62の状態を示すパラメ
ータに基づいて算出する)A,B,Cに応じても異なる
値とし、それぞれa<b、d<e、g<hとする。これ
は、電動オイルポンプ19bによる作動油の供給能力が
高い場合に比して、供給能力が低い場合には、アキュム
レータ123内の圧力が高い時点で昇圧を行う必要があ
るからである。
【0078】ステップS206で肯定の場合、すなわち
アキュムレータ123内の油圧に余裕がないと判断され
た場合には、次に電動オイルポンプ19bが作動可能か
が判断される(S210)。この判断は、電動オイルポ
ンプ19bの図示しないモータへの供給電流の変化など
に基づく電動オイルポンプ19b自体の正常判断や、バ
ッテリ62のSOCの所定の基準値との比に基づく給電
系の正常判断を含む。
【0079】ステップS210において肯定の場合に
は、電動オイルポンプ19bが一時始動される(S21
2)。これによりアキュムレータ123の昇圧が行われ
る。
【0080】ステップS210において否定の場合、す
なわち電動オイルポンプ19bが作動可能でない場合に
は、機械式オイルポンプ19aによってアキュムレータ
123を昇圧するために、エンジン22が再始動される
(S214)。この一時始動の際に、エンジン22の回
転数を特に高くする必要はなく、所定の低回転を所定時
間維持すれば足りる。なお、エンジン22を再始動する
構成に代えて、モータジェネレータ40を一時的に始動
する構成としてもよい。
【0081】次に、アキュムレータコントロールソレノ
イド124の閉じ制御が継続される(S216)。より
詳細には、電動オイルポンプ19bまたは機械式オイル
ポンプ19aの一時始動の間、アキュムレータコントロ
ールソレノイド124を強制的に閉状態とする。この結
果、電動オイルポンプ19bまたは機械式オイルポンプ
19aの発生する油圧によってアキュムレータ123内
の圧力が補償されることになる。
【0082】次に、アキュムレータ123内の圧力が、
所定の補償油圧(図7参照)を上回っているかが判断さ
れる(S218)。この判断は、圧力センサ129の検
出値に基づいて行う構成のほか、電動オイルポンプ19
bの一時始動の開始前の油圧と、開始後の経過時間とか
ら、アキュムレータ123内の圧力を推定して実行する
構成としてもよい。
【0083】ステップS218で否定の場合には、再び
ステップS210に移行し、電動オイルポンプ19bの
始動またはエンジン22の始動による機械式オイルポン
プ19aの作動を利用したアキュムレータ123の昇圧
が、引き続き行われる。肯定の場合には、アキュムレー
タ123の昇圧制御を終了(S220)、すなわちステ
ップS212またはS214による蓄圧動作を終了し
て、本ルーチンを終了する。
【0084】なお、アキュムレータコントロールソレノ
イド124の閉制御は、図6に示すように、エンジン2
2に対する自動停止指令の出力と同時に実施することと
し、これにより、アキュムレータ123では、エンジン
22の自動停止指令の時点における油圧が維持される。
また、エンジン22が停止したのち、作動油のドレンに
伴い、C1クラッチ105aに作用する油圧は徐々に低
下するが、ドレンが充分に行われる前に上述の急速増圧
制御や昇圧制御が実行されると、C1クラッチ105a
の作動油圧が急に立ち上がり、係合ショックが発生する
おそれがある。これを避けるため、エンジン22に対す
る自動停止指令の出力から所定の待機時間Toffの経
過までの間は、上述の急速増圧制御や昇圧制御の実行を
禁止するのが好適である。また、同じ目的から、エンジ
ン回転数NEが所定の基準値NE1を上回っている間
は、上述の急速増圧制御や昇圧制御の実行を禁止する構
成としてもよい。
【0085】以上のとおり、第3実施形態では、油圧に
より作動するアクチュエータに作動油を供給するオイル
ポンプと、前記アクチュエータと、を結ぶ油路中に、油
圧を蓄圧するアキュムレータを分岐して接続すると共
に、当該分岐点に対して前記アクチュエータ側の前記油
路に、当該油路を遮断可能な切換弁を備えた。また、ア
キュムレータ内の油圧の低下時に、前記切換弁を閉じた
状態でオイルポンプにより前記アキュムレータを蓄圧す
ることとした。すなわち、油圧経路132において、ア
キュムレータコントロールソレノイド124に対しアキ
ュムレータ123側を分岐点として、電動オイルポンプ
19bを接続する構成とし、かつ、アキュムレータ12
3内の油圧の低下時に、アキュムレータコントロールソ
レノイド124を閉じた状態で、電動オイルポンプ19
bによって油圧を補償することとした。
【0086】このため、アキュムレータ123において
保持中の油圧が低下する原因となる作動油の漏れの要因
は、電動オイルポンプ19b自体、およびアキュムレー
タコントロールソレノイド124だけとなる。したがっ
て、従来のようにC1クラッチ105aやC2クラッチ
105bへの油圧経路全体の油圧を保持する構成に比
べ、はるかに作動油の漏れの量を少なくできるので、ア
キュムレータ123内の油圧を長時間にわたって保持で
き、電動オイルポンプ19bによるアキュムレータ12
3の蓄圧(圧力の補償)の頻度を減少できる。
【0087】また本実施形態では、蓄圧すべき領域の容
積が、アキュムレータ123、電動オイルポンプ19b
およびアキュムレータコントロールソレノイド124の
各内部およびこれらを結ぶ油圧経路の容積に限られるの
で、電動オイルポンプ19bによるアキュムレータ12
3の蓄圧(圧力の補償)を、従来の構成に比して効率よ
く行うことができる。したがって、電動オイルポンプ1
9bを小型化することが可能となる。
【0088】また本実施形態では、アキュムレータ12
3の圧力が基準値としての下限油圧を下回った場合に電
動オイルポンプ19bを駆動するが、この下限油圧とし
て、シフトレバー84によって選択されているシフトポ
ジションがP・N・Dポジションのうちのどのポジショ
ンにあるかに応じて、異なる値a,b,d,e,g,h
を用いる。したがって本実施形態では、昇圧の必要性が
低いシフトポジションの場合に電動オイルポンプ19b
の作動を抑制することができ、消費電力を低減できる。
【0089】また本実施形態では、シフトポジションが
非駆動ポジションであるPポジションおよびNポジショ
ンの場合に、駆動ポジション(Dポジション)の場合に
比して低い基準値を用いる。非駆動ポジションは昇圧の
必要性が低いので、その間の消費電力を節約でき好適で
ある。
【0090】また本実施形態では、下限油圧の設定値
を、電動オイルポンプ19bによる予想される作動油の
供給能力A,B,Cに応じても異なる値とし、それぞれ
a<b、d<e、g<hとしたので、電動オイルポンプ
19bによる作動油の供給能力に応じて適切なタイミン
グで昇圧を行うことができる。
【0091】なお、アクセルペダル80が踏み込まれ且
つエンジン22の再始動が行われる場合(すなわち、ア
クセルペダル80が踏み込まれたことにより再始動条件
が成立した場合、および、他の要因により再始動条件が
成立しこれによりエンジン22が再始動されつつある間
に同時にアクセルペダル80が踏み込まれた場合の両者
を含む。)には、アキュムレータコントロールソレノイ
ド124を開いてアキュムレータ123および電動オイ
ルポンプ19bの両者により同時に立ち上がりの油圧を
供給し、他方、アクセルペダル80が踏み込まれておら
ず且つエンジン22の再始動が行われる場合には、アキ
ュムレータコントロールソレノイド124を開いて、ア
キュムレータ123のみによって立ち上がりの油圧を供
給する構成としてもよい。このような制御を行う場合に
は、電動オイルポンプ19bの作動頻度の減少により、
電動オイルポンプ19bの劣化を抑制して寿命を延ばす
ことができる。この点、第3実施形態においては、エン
ジン22の始動に伴い機械式オイルポンプ19aも始動
しこれによる作動油の供給も同時に行われるので、立ち
上がりの油圧の供給量を十分確保でき好適である。
【0092】なお、本実施形態では、エンジン22の自
動再始動の際に、C1クラッチ105aへの油圧を素速
く昇圧する急速増圧制御を実行する構成としたが、本発
明はこのような急速増圧制御を実施しない車両に適用し
てもよい。
【0093】また、本実施形態では、アキュムレータ1
23による作動油の供給を、前進クラッチであるC1ク
ラッチ105aおよび後退クラッチであるC2クラッチ
105bに対して行う構成としたが、本発明は、自動変
速機30に内蔵される複数のクラッチやブレーキのいず
れについて適用してもよい。また、本実施形態では、歯
車変速機構30bを有する自動変速機30を備えた車両
20について本発明を適用した例について説明したが、
本発明における変速機は、油圧により作動する変速機で
あれば他の構成であってもよく、例えば、二組のプーリ
にベルトが懸架されプーリの溝幅の変更により変速比が
変更されるベルトプーリ式無段変速機(Continuously V
ariable Transmission; CVT)であってもよく、また、
対向する入力ディスクと出力ディスクに挟持されるパワ
ーローラを備えたトロイダル型無段変速機であってもよ
い。さらに、油圧により作動する自動クラッチを備えた
マニュアルトランスミッションでもよい。
【0094】また、本発明における駆動源はエンジン2
2としたが、本発明はエンジンのみを駆動源とする車両
のほか、エンジンとモータジェネレータとを駆動源とし
両者を切り換えて利用するハイブリッド車や、モータの
みを駆動源とする電気自動車についても適用することが
可能であり、かかる構成も本発明の範疇に属するもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る車両を示す構成図で
ある。
【図2】 第1実施形態の油圧制御回路を示す構成図で
ある。
【図3】 制御部に対する入出力信号を示すブロック図
である。
【図4】 第1実施形態の制御の一例を示すフロー図で
ある。
【図5】 エンジン再始動時の前進クラッチに対する急
速増圧制御を示すタイミング図である。
【図6】 エンジン停止の際の作動油のドレンの状態を
示すタイミング図である。
【図7】 アキュムレータの蓄圧の状態を示すタイミン
グ図である。
【図8】 下限油圧の設定値を示す表である。
【図9】 第2実施形態の油圧制御回路を示す構成図で
ある。
【図10】 第3実施形態の油圧制御回路を示す構成図
である。
【図11】 第3実施形態の制御の一例を示すフロー図
である。
【符号の説明】
19a 機械式オイルポンプ、19b 電動オイルポン
プ、20 車両、22エンジン、30 自動変速機、7
0 電子制御ユニット、105a C1クラッチ、10
5b C2クラッチ、120 油圧制御回路、123
アキュムレータ、124 アキュムレータコントロール
ソレノイド、129 圧力センサ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 友広 匡 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3J552 MA02 NA01 NB01 PA26 PA59 QA30C QA33C QC10 SA01 SA52 VA32Z VA52Y VA62W VA63W VA64Z VA65W VA66Z VA67Z VA72Z VC01Z VC06Z VC07Z VD02Z VD12Z

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動源と、油圧により作動する変速機
    と、前記変速機を操作するための操作手段と、前記変速
    機に油圧を供給する電動オイルポンプと、前記変速機へ
    供給する油圧を蓄圧するアキュムレータと、前記アキュ
    ムレータの圧力が所定の基準値を下回った場合に前記電
    動オイルポンプを駆動する制御手段と、を備えた車両の
    油圧制御装置において、 前記制御手段は、前記操作手段のシフトポジションに応
    じて異なる前記基準値を用いることを特徴とする車両の
    油圧制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の車両の油圧制御装置に
    おいて、 前記シフトポジションが非駆動ポジションの場合には、
    駆動ポジションの場合に比して低い前記基準値を用いる
    ことを特徴とする車両の油圧制御装置。
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