JP2002130110A - 縦軸型風力発電装置 - Google Patents

縦軸型風力発電装置

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JP2002130110A
JP2002130110A JP2000330668A JP2000330668A JP2002130110A JP 2002130110 A JP2002130110 A JP 2002130110A JP 2000330668 A JP2000330668 A JP 2000330668A JP 2000330668 A JP2000330668 A JP 2000330668A JP 2002130110 A JP2002130110 A JP 2002130110A
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    • F03D3/02Wind motors with rotation axis substantially perpendicular to the air flow entering the rotor  having a plurality of rotors
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Abstract

(57)【要約】 【課題】風力エネルギーの捕捉効率のよいサボニウス型
風力発電装置 【解決手段】集風機能のあるガイドベーン27及び補助
ガイドベーン29を装着したサボニウス型の風車ユニッ
ト30を複数個,同軸に積み重ねて一端に発電機46を
連結して風力発電装置を構成し,地表よりの高さの異な
る各高度の風力エネルギーを捕捉する。それぞれの風車
ユニット30のロータ20とロータ軸23は爪25と爪
車26で連結してロータ20のトルクをロータ軸23に
伝達し,それぞれのロータ20は協同してトルクを発電
機46に伝え,電力を発生する。ガイドベーン27は可
動式であって強風時には通風路を閉鎖する。発電機46
にはフライホイール調速機49で回転速度及び蓄積エネ
ルギーを調整できるフライホイール52を選択的に付加
し,風力の強弱に応じて過剰エネルギーを蓄積及び放出
して発電機入力を平準化する。複数の風力発電装置ユニ
ット54を設置する場合には,装置間ガイドベーン54
Aによってより効果的に集風する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は,縦軸型風力発電
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より実用されている風力発電装置は
横軸型と縦軸型に区分される。横軸型には高速型のプロ
ペラ型のほか,多翼型などの低速型があり,縦軸型には
ダリウス型やサボニウス型がある。現在は横軸型のプロ
ペラ型が最も多く実用されているが,この型は一般に風
向に従って方位制御が必要という特徴がある。一方,縦
軸型は現在はあまり実用されていないが,構造が簡単で
あって,破壊に強く,かつ,風向に関係しない即ち方位
制御が不要であるという特徴がある。プロペラ型及びダ
リウス型は揚力利用の高速型であって,現在では最も風
力エネルギー捕捉効率が高いとされている,一方,サボ
ニウス型は抗力利用の低速型であって風力エネルギー変
換効率が基本的に低いとされている。
【0003】この発明はサボニウス型風車又はそのルー
ツであるS字型ロータ風車による風力発電装置の改良に
関わる。従来の基本的なサボニウス型風車は,図1に示
すように円筒を縦半分に切った形の一対の受風用のバケ
ット2を向かい合わせ,中心軸3よりずらして2枚の円
形の端板1の間に取り付けている。順風となる気流Fは
一対のバケット2の開口側に進入し,一方のバケット2
に回転作用を及ぼした後,偏向作用を受け,中心軸3近
傍の両バケット2の隙間より他側のバケット2側に流
れ,他側のバケット2にも付加的な回転作用を及ぼすも
のである。なお,S字型風車は,図面は省略するが,サ
ボニウス型風車の両バケット2の内縁を中心軸3の位置
でS字状に連結したものである。
【0004】サボニウス型又はS字型風車は,バケット
2の凹面に当たる順風によって大きな回転力を生じるも
のの,バケット2の凸面に当たる気流は逆風となってバ
ケット2に逆方向の回転力を与えるので,総合的には風
力エネルギーを効率よく捕捉できないという欠点があ
る。
【0005】エンジンの出力Pは一般に P=ω・T の関係にある。特にサボニウス型風車の場合は, T=Tf−Ta とすることができる。ここに,ωはロータの角速度,T
は回転トルク,Tfは順風トルクすなわちバケットの凹
側に作用するトルク,Taは逆風トルクすなわちバケッ
トの凸側に作用するトルクで,Tf>Taによって回転
力を得ている。
【0006】サボニウス型風車は抗力型で低速型の風車
であって,角速度ωは小さいが,順風によるトルクTf
を大きくする一方,逆風によるトルクTaを小さくする
ことができれば,前述の欠点が改善され,トルクTは大
きくなって,エネルギーの捕捉効率は上がる。
【0007】この問題を改善するために,ガイドベーン
付きサボニウス型風車が発表されている。これは,小川
武範,田原和之,鈴木計夫の3氏が日本機械学会論文集
(B編)51巻471号(昭和60―11)に「サボニ
ウス風車に関する研究(第2報,静止案内羽根をもつ場
合)」と題して発表されたものである。
【0008】この発表による風車は,図2に示すよう
に,図1の基本的なサボニウス型風車に対して,ロータ
4の周囲に複数の軸対称の静止案内羽根(ガイドベー
ン)5を付加し,静止案内羽根5によって集風,偏向し
てロータ4に作用する実効風速を高め,さらにディフュ
ーザ効果により性能を向上させることが試みられてい
る。
【0009】この研究は,構造上のパラメータを種々変
化させて行われているが,代表的な試験結果を図3に示
す。同図は,風向Fに対するバケットの方向Φsと起動
トルク係数Ctの関係を静止案内羽根がある場合とない
場合で比較したもので,静止案内羽根の数は8,バケッ
トの数は2,案内羽根の取付角度は30度の場合であ
る。同図に示すように,起動トルク係数Ctは明らかに
静止案内羽根5を使用しないときよりも増加し,静止案
内羽根5の効果が表れている。また,いずれの場合と
も,起動トルク係数は風向Fに対するバケット2の方向
Φsによって変化が大きいことが分かる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】この発明は,方位制御
が不要であるというサボニウス型風車本来の特徴を生か
し,かつ先行技術による静止案内羽根(ガイドベーン)
に改良を加え,更に次に挙げる 諸課題を解決すること
である。
【0011】課題1.風力は本来密度の小さいエネルギ
ーである。したがって電力変換に際してはできるだけそ
のエネルギー密度を大きくし,かつ負の作用を制限する
必要がある。そのためにガイドベーンによって順風トル
クTfを強めるよう集風し,同時に逆風トルクTaを制
限して回転トルクの大きいサボニウス型風車を構成する
ことである。
【0012】課題2.風速は高度が増すに伴って増加す
るが,装置占有面積を大きくすることなく,高低各層の
風力エネルギーを有効に捕捉することである。 プロペ
ラ型風車では高層の風力を利用するには支柱を高くしな
けばならないが,それでは低層の風力エネルギーを利用
できない。また,プロペラ直径を大きくすると装置占有
面積が大きくなるという問題がある。
【0013】課題3.風力は元来,時間的な変動の激し
いエネルギー源である。ロータと発電機を常時連結して
いる風力発電装置では,発電機が一定の速度で回転中に
風速が低下し,ロータの回転速度が低下するとき,ロー
タが発電機に対してブレーキとなる。故に,その作用を
防止する必要がある。
【0014】課題4.前述の風力エネルギーの入力変動
を平準化して安定した電気的出力を取り出すことであ
る。
【0015】課題5.従来の風力発電装置の発電機は,
変動の激しい風力エネルギーの利用範囲の最大値に見合
う比較的大きい容量のものを備えるているが,この発明
では,平準化された風力エネルギーに対応した比較的小
さい容量のものとし,発電機の機械損・電気損を少なく
し,装置の使用率とエネルギー効率を高め,経済性を高
めることである。現在広く実施されているプロペラ型の
風力発電装置は,風況の良好な立地点であっても装置の
使用率は30%程度であって,設備容量が十分生かされ
ていない。
【0016】すなわち,プロペラ型風力発電装置は一般
的に出力を開始する最低風速(カットイン)は3m/s
程度,発電機の定格出力を発生する定格風速は14m/
s程度であるが,使用率30%は平均風速が7〜8m/
sに対応する。装置はこのように平均的な出力よりもか
なり大容量の発電機を装備しているのが常である。ま
た,それに伴って,設備費が高価で発電単価も高くな
り,在来型の発電方式と経済的に対抗することが難し
い。
【0017】課題6.抗力型のサボニウス風車は揚力型
のプロペラ風車に比べて回転速度が低いので歯車増速機
を使用するのが常識的であるが,運転騒音の一因になる
からそれを排除する。
【0018】課題7.風向が比較的安定している場合
で,複数の装置を設置する場合は風力発電装置群を構成
し,装置群全体で集風して,さらに出力を高めることで
ある。
【0019】課題8.風力発電装置群を構成する場合
は,装置相互の間隔を短縮し,装置占有総面積を少なく
することである。
【0020】課題9.抗力型の風車にあって,強風時に
入力を制限できる機構とすることである。
【0021】課題10.暴風に際しても破壊されない装
置とすることである。
【0022】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に関わる
手段は,鉛直な中心軸をもち,間隔を隔てて同軸かつ平
行に保持される上下一対のフレーム端板よりなるフレー
ムにロータ軸を中心軸上に回転自在に装着し,間隔を隔
てて同軸に配置された一対の円盤状のロータ端板の間に
山型又は円弧状に湾曲した板による複数個のバケットを
湾曲方向を揃えてロータ端板の中心軸に対して等しい角
度間隔となるように分散して装着されたロータをロータ
軸に回転自在に貫挿し,ロータとロータ軸間はロータの
一定方向の回転運動をロータ軸の回転運動に伝達するが
ロータ軸の一定方向の回転運動はロータに伝達しない方
向性回転運動伝達機構で連結し,円弧状に湾曲した板で
構成され,一端に装着されたガイドベーン軸によってフ
レーム端板のロータの外側直近部分に等角度間隔に支承
される複数のガイドベーンを備え,装置の閉鎖状態では
ガイドベーンがロータの外周を遮蔽し,装置の開口状態
ではガイドベーンの各々が閉鎖状態より一定の角度まで
回動してロータの通風口を開くようにガイドベーンを回
動操作するガイドベーン操作機構とによって風車ユニッ
トを構成し,風車ユニットの複数個を同軸に積重ね,そ
れぞれの風車ユニットのロータ軸を連結し,最下段の風
車ユニットのフレームを支柱によって基礎上に固定し,
連結されたロータ軸の一端と発電機の回転軸の一端とを
結合して縦軸型風力発電装置 を構成する。
【0023】請求項2の発明に関わる手段は,請求項1
による縦軸型風力発電装置において,発電機の回転軸の
他端にフライホイール調速機とフライホイールとを連結
するものである。
【0024】請求項3に関わる手段は,請求項1又は2
による縦軸型風力発電装置において,風車ユニットの外
周にあって,開口状態のガイドベーンの外端に一端が接
近し,開口状態のガイドベーンを延長する方向に板状の
補助ガイドベーンをフレーム端板に装着するものであ
る。
【0025】請求項4記載の発明に関わる手段は,請求
項2又は3による縦軸型風力発電装置において,連結さ
れたロータ軸の一端と発電機の回転軸の一端との間にも
発電機調速機を挿入するものである。
【0026】請求項5に関わる手段は,請求項1又は3
による縦軸型風力発電装置の複数基を時間的持続性の最
も強い風向に対向して一列に相互に若干の間隔を隔てて
配列して風力発電装置群を構成し,縦軸型風力発電装置
相互間に装置間ガイドベーンを設けるものである。
【0027】この発明による作用及び効果は次のとおり
である。
【0028】効果1.ガイドベーンによって順風が流通
する開口面積を大きくするとともに集風して実効風速を
高めて風力のエネルギー密度を高め,効果的に順風トル
クTfを増強するとともに,逆風の流通路を遮蔽して逆
風トルクTaを制限し,両者あいまって回転トルクの大
きいサボニウス型風車を構成することができる。
【0029】効果2.各風車ユニットに,補助ガイドベ
ーンを付加した場合は,集風効果がさらに高まり,若干
の経済的負担増でさらに電気的出力を大きくすることが
できる。
【0030】効果3.複数の風車ユニットを同軸に積み
重ねて高層構造とし,それぞれのロータ軸を連結して,
低層より高層に至る風力を捕捉するようにすることによ
って,プロペラ型風力発電装置に比較して小さい装置占
有面積で大きい出力を得ることができる。
【0031】効果4.高層構造とした場合,上層と下層
では風速が異なるが,それぞれの風車ユニットのロータ
とロータ軸は固着されておらず,爪と爪車の組み合わせ
のように方向性回転運動伝達機構で結合されているの
で,風速が弱く,トルクの小さい下層の風車ユニットの
ロータが,風速が強く,トルクの大きい上層の風車ユニ
ットのロータに対してブレーキになることなく,各層の
風速に応じた動力を効果的に電力に変換することができ
る。
【0032】効果5.発電機運転中に風速が弱まってロ
ータの回転速度が低下しつつあるとき,ロータと発電機
が機械的に結合されていると,ロータがブレーキになっ
て発電機の回転エネルギーを奪うが,本発明では,ロー
タとロータ軸が前述の方向性回転運動伝達機構で連結さ
れているので,その場合にロータがブレーキになること
なく,発電機は慣性で回転を持続することができる。特
にこの発明では,発電機にフライホイールが連結されて
いるので,風速が弱まったときでも動力がフライホイー
ルより供給されて発電機の運転を積極的に継続するもの
であり,その時にロータがブレーキにならないようにし
ている。
【0033】効果6.風速が強くて電気出力の所要分又
は発電機定格値の100%相当分を取り出してもなお動
力が過剰である場合に,過剰分をフライホイールに機械
的エネルギーとして一時的に蓄積し,風速が弱まったと
きにそれを電力に変換するので,出力の平準化が図れ,
装置の使用率が向上する。
【0034】効果7.発電機にフライホイールを連結す
ると,風力エネルギーは電気エネルギーに変換する前の
機械エネルギーの段階で平準化されるので,発電機の容
量はこの平準化された値,すなわち通常取り出せる出力
の平均値程度の比較的小さい値に設計して,装置の使用
率を高め,同時に発電機の機械損・電気損を軽減してエ
ネルギー効率を高め,さらに装置の経済性を高めること
ができる。
【0035】参考までに,プロペラ型風力発電装置は,
設備の使用率は高くても30%程度で低い。また,エネ
ルギーを発電機で電力に変換した後,インバータで交流
変換するものがあるが,その場合でも,発電機は定格風
速に相当する容量のものが必要であり,発電機の機械損
・電気損を軽減することができない。
【0036】効果8.発電機にフライホイールを連結し
ているので,風速の急変に対して発電機の速度が急変す
ることはない。
【0037】効果9.フライホイールにはその前段に専
用の調速機が付属しているので,フライホイール回転体
の慣性モーメントは一定であっても回転速度の調整によ
って貯蔵回転エネルギーの大きさが調整できる可変速型
で,慣性エネルギー可調整型のフライホイールを提供す
る。また,フライホイールがエネルギーを放出する時も
発電機の回転速度を調節することができる。
【0038】なお,回転エネルギーの大きさは,慣性モ
ーメントをI,角速度をωとすると(Iω2/2)であ
る。本発明のフライホイールは,Iを固定値とし,ωを
可変としている。
【0039】効果10.発電機が商用周波の交流として
出力しようとするときは,増速機と2台のフライホイー
ル調速機とフライホイールとの連携作用により,発電機
の回転速度を制御できる。したがって,同期発電機を使
用する場合は出力周波数を安定させることができる。ま
た,誘導発電機を使用する場合は滑り及び出力を制御す
ることができる。
【0040】効果11.本発明の方式は発電機やフライ
ホイールを収容するナセルが風の流通路内に配置されて
いないため,ナセル直径を大きくし,発電機を直径の大
きい超多極機(たとえば120ないし180極程度のも
の)として調速機による増速率を小さくするか,もしく
は省略することが可能である。同時にフライホイールも
直径を大きくして慣性モーメントの大きいものを得るこ
とが容易である。
【0041】なお,風向とロータ回転軸と発電機回転軸
が同方向である一般的なプロペラ型風力発電装置では,
直径の大きい超多極機を設置すると通風が阻害されるの
で限界がある。
【0042】効果12.本発明のサボニウス型風車は低
速型であるが,ガイドベーンによってロータに作用する
実効風速を高めるとともに,ロータの実効半径を小さく
して回転速度を高めることができる。したがって,発電
機を同期発電機として120極を超えるほどの超多極型
とすれば,交流出力は低風速時でも10Hz程度の周波
数が得られ,インバータによって商用周波にして系統に
接続することができるので,ロータと発電機の間に歯車
増速機を設置する必要がなく,ギアレスで騒音の低い装
置とすることができる。
【0043】効果13.風力発電装置を複数基設置する
場合で風向が比較的安定している場合は,装置を最も時
間的持続性の最も強い風向に対向して一列に相互に若干
の間隔を隔てて配列して風力発電装置群を構成し,装置
相互間の間隙には装置間ガイドベーンを設けることによ
って装置外を通過する気流も積極的に集風して出力を高
めることができる。
【0044】効果14.装置群を構成するときは,風力
発電装置相互の中心間隔を装置直径の1.5倍以下の程
度に短縮できるので,装置占有総面積を少なくすること
ができる。
【0045】なお,現在広く実用されているプロペラ型
風車発電装置では,乱流による出力低下を防止するため
に装置中心間隔をプロペラ直径の3倍以上としている。
【0046】効果15.強風時に発電機が定格出力を発
生し,かつ,フライホイールが回転エネルギーの計画最
大値を蓄積してもなお風力が過剰である場合は,適当数
の風車ユニットをガイドベーンによって閉鎖し,入力を
制限することができる。
【0047】効果16.装置を破壊する恐れがある暴風
時には,全風車ユニットのガイドベーンを閉鎖し,風を
ロータの外周に逃がして入力を完全に阻止し,ロータを
破壊から防止することができる。
【0048】その他の一般的な効果としては,通常のサ
ボニウス型風車はバケット数が2であるが,この発明の
実施形態ではこれを6とし,風向に対するロータの位置
によるトルク変動を少なくしている。
【0049】また,ロータを後述する分割シフトバケッ
ト型とする場合には,トルク変動を更に少なくすること
ができる。
【0050】また,従来のプロペラ型風力発電装置で
は,タワーによって風の流れが阻害されるタワーシャド
ウ現象がおきるが,本発明では関係がない。
【0051】また,発電装置の最大高さが60mを超過
する場合には,航空法による航空障害灯を設置しなけれ
ばならないが,従来のプロペラ式風力発電装置では専用
の塔を設けてその先端に障害灯を設置していた。しかし
この発明では風力発電装置自体に障害灯を設置すること
ができる。
【0052】更に,本発明の風力発電装置は,電気要素
が装置下部にあり,フレームなどの上部及び外周部分は
接地が容易な金属製とするのが常識的であり,雷害対策
は万全であるという特徴も具備している。
【0053】
【発明の実施の形態】図4はこの発明の縦軸型風力発電
装置の基本構造の側面図で,風車ユニットが単一の場合
である。図5及び図6は風車ユニットの断面平面図で,
図5はガイドベーンの開口状態を,図6はその閉鎖状態
を示す。図4に明示されている線Z−Zは,この装置の
鉛直中心軸で,以下に説明するようにロータなど多くの
主要な部材の回転中心となっている。
【0054】これらの諸図において,10はフレーム
で,同心で平行な上下一対の円盤状のフレーム端板11
A,11Bと,その間隔を固定する6本のスペーサ12
で構成されている。フレーム10は支柱13によって支
持され基礎14に固定されている。
【0055】15は諸軸の軸受けで,後述するロータ軸
23を軸支するもののほか,発電機やフライホイールを
軸支するもので多数が使用されている。16は天板で,
雨滴を防ぐものである。
【0056】20はロータで,同軸上で平行な上下一対
の円盤状のロータ端板21A,21Bと,両ロータ端板
相互間に固定された6個のバケット22より構成されて
いる。バケット22は,図5及び図6に示すように山型
又は円弧状に湾曲した板材で,一端をロータ端板21
A,21Bの外周にほぼ一致させて,他端は同心の小円
r上に位置するよう等角度間隔で,かつ湾曲方向を揃え
て配列されている。23はロータ軸で,軸受け15によ
ってフレーム10に軸支され,ロータ軸23は上下一対
のロータ受け24を介してロータ20を中心軸Z−Zに
同心で軸支している。ロータ20の回転方向はバケット
22の湾曲方向によって定まり,図5に示す矢印Rの方
向である。
【0057】25は一対の爪で,下側のロータ端板21
Bに回転自在に軸支され,ロータ軸23に固定された爪
車26に対峙し,ロータ20の矢印R方向の回転をロー
タ軸23に伝えるが,ロータ軸23の同方向の回転はロ
ータ20には伝えない方向性回転運動伝達機構となって
いる。爪25と爪車26の関係は図4の正面図のほか,
図7にロータ20の側より見た平面図で示されている。
すなわち,一対の爪25は,ばね25Aで押圧されて爪
車26の歯に係合している。ロータ軸23の回転方向も
ロータ20と同じく矢印Rの方向で,逆回転はしない。
【0058】27はガイドベーンで,バケット22と同
数の6個有り,円弧状に湾曲した板で,フレーム端板1
1A,11Bによって軸支されたガイドベーン軸27A
に固定されている。ガイドベーン27はガイドベーン軸
27Aを中心に回動する。その回動範囲は図5の状態よ
り図6の状態までで,図5の位置で通風口の開口状態,
図6の位置で通風口の閉鎖状態となる。図6の閉鎖状態
では,6枚のガイドベーン27は集合して円を形成す
る。27Bはガイドベーン27の補強板で,ガイドベー
ン27の上下両端に接合されている。
【0059】27C及び27Dはガイドベーン操作板で
6本のガイドベーン軸27Aがそれぞれ下側のフレーム
端板11Bの下部に突出した部分に一端が固着されてい
る。ガイドベーン操作板27C及び27Dはともに三角
形状のリンクで,1個のガイドベーン操作板27Cだけ
は外周がギアになっている。隣接するガイドベーン操作
板27C,27Dはそれぞれの隣接リンク点相互間をガ
イドベーン操作リンク27Eで全体が環状になるように
連結されている。ガイドベーン操作板27Cはウオーム
28Aを装着したガイドベーン操作モータ28で操作さ
れる。すなわち,ガイドベーン操作モータ28の正逆転
によって,ガイドベーン操作板27C,27Dが揺動
し,ガイドベーン27を図5と図6の状態の間の開閉を
する。
【0060】なお,以上のガイドベーン操作機構は電動
方式のものについて説明したが,油圧式又は空圧式とし
てもよい。また,ガイドベーン27の全数をガイドベー
ン操作リンク27Eで連結して一括して操作する代わり
に,図は省略するが,ガイドベーン27を複数のグルー
プに分割してそれぞれのグループごとにガイドベーン操
作リンク27Eで結合し,それぞれのグループをガイド
ベーン操作モータ28で個別に操作することもできる。
【0061】29は補助ガイドベーンで,図5に示すよ
うにガイドベーン27の開口状態でおおむねその延長線
上に位置し,フレーム端板11A,11Bに固定されて
いる。
【0062】ガイドベーン27及び補助ガイドベーン2
9を含むフレーム10とロータ20とロータ軸23との
集合体を風車ユニット30と定義する。
【0063】40はナセルで,下側のフレーム端板11
Bに取り付けられ,下方に延びるナセルカバー40Aが
次に述べる発電機等の機械・電気系の諸部材を収容して
いる。
【0064】ナセル40内の機構を上より順に説明す
る。41は歯車増速機で必要に応じて設けられるもので
ある。以下にその詳細を説明する。41A及び41Bは
一対の第一歯車で,第一中間軸41Cを経て一対の第二
歯車41D及び41Eに連結され,さらに第二中間軸4
1Fに連結されている。歯車増速機41は風車ユニット
30のロータ軸23の回転運動を増速して第二中間軸4
1Fに伝達する。第一中間軸41Cは中心軸Z−Zより
シフトした位置にあるが,第二中間軸41Fは中心軸Z
−Z上に戻っている。
【0065】42は発電機調速機で,これも必要に応じ
て設けられる。以下にその詳細を説明する。図8及び図
9は発電機調速機の平面図で,それぞれニュートラル状
態及び最大増速状態又は最大減速状態を表している。発
電機調速機42は,一対の半円形断面の溝をもつ上側デ
ィスク42Aと下側ディスク42Bと,中間子43とよ
り構成されている。両ディスク42A,42Bは同心で
あり,細隙42Cを隔てて対向配置され,上側ディスク
42Aは上方より加圧ばね42Dで下方に押圧されてい
る。両ディスク42A,42Bの半円形の溝は対向して
円を構成する。
【0066】中間子43は図8及び図9にて示されるよ
うに中心軸Z−Zの周辺に対称に4組配置され,それぞ
れの中間子43はゴムタイヤで構成されるリム43A
と,ハブ43Bとよりなり,中間子支持枠43Cに回転
可能に支持されている。中間子支持枠43Cには中間子
操作軸43Dが中間子43の幅の中心上で回転中心軸と
直交する方向に両側に延びている。中間子操作軸43D
はそれぞれ2個の中間子支持台43Eによって支持さ
れ,両端に傘歯車43Fを装着し,隣接する中間子43
の傘歯車43Fと結合して全体的に正方形に環状結合さ
れる。
【0067】4組の中間子43の内の一組には延長中間
子操作軸43Gがナセルカバー40Aの外側に導出さ
れ,先端にウオームギア43Hを備えて中間子操作モー
タ43Jで操作される。
【0068】発電機調速機42の動作は,中間子操作モ
ータ43J及びウオームギア43Hの回転により4組の
中間子43がいっせいに中心軸Z−Zに関して対称に回
動する。図4に示されている目盛「N」の位置では,中
間子43と上側ディスク42A及び下側ディスク42B
との接触点は中心軸Z−Zより等距離であり,発電機調
速機42は増速も減速もしないニュートラル状態で,単
に動力を伝達するだけである。
【0069】中間子43が図4に示すように目盛「A」
方向に回動すると,中間子43と上側ディスク42Aと
の接触点は中心軸Z−Zより遠ざかり,下側ディスク4
2Bとの接触点は中心軸Z−Zに接近するので下側ディ
スク42Bは増速される。逆に,中間子43が目盛
「D」方向に回動すると下側ディスク42Bは減速され
る。
【0070】リム43Aは,ゴムタイヤの代わりに磁気
を帯びたゴム輪又は永久磁石とし,上側及び下側ディス
ク42A及び42Bは磁性体としてもよい。強力な永久
磁石を使用する場合は,加圧ばね42Dを省略し,さら
に,上側及び下側ディスク42A,42Bと中間子43
の間は僅かなギャップを保って非接触とすることができ
る。この方法は調速機の摩擦損を減じるという特長をも
つ。
【0071】下側ディスク42Bには第三中間軸42E
が接続され,さらに第一クラッチ45を経て発電機(記
号「G」)46の回転軸の上側の一端46Aに接続され
ている。発電機46は,誘導発電機又は同期発電機の何
れであってもよい。46Bは発電機ロータ,46Cは発
電機ステータである。
【0072】46Dは発電機46の回転軸の下側の他端
で,第二クラッチ47が接続され,更に第四中間軸48
を経てフライホイール調速機49が接続されている。フ
ライホイール調速機49の構造は,上側ディスク49
A,下側ディスク49B及び中間子50が主要な構成要
素であり,その構造及び動作は発電機調速機42と全く
同様で,発電機調速機と同様に目盛「N」がニュートラ
ル位置,目盛「A」が増速方向,目盛「D」が減速方向
である。
【0073】フライホイール調速機49の下側ディスク
49Bにはフライホイール軸51及びフライホイール5
2が接続されている。発電機ロータ46Bの回転運動は
フライホイール調速機49で増減速してフライホイール
52に伝達する。
【0074】なお,以上に述べたフライホイール調速機
49とフライホイール52は一組の組合わせの場合につ
いて説明したが,これを二組以上のタンデムとし,フラ
イホイールの容量増しと制御性の向上を図ることができ
る。
【0075】S1乃至S6は,6個の回転速度センサー
で,S1はロータ20,S2はロータ軸23,S3は第
三中間軸42E,S4は発電機ロータ46B,S5は第
四中間軸48,S6はフライホイール52の回転速度を
それぞれ検出している。
【0076】以上に述べた歯車増速機41からフライホ
イール52までの諸部材と回転速度センサーS2乃至S
6とがナセルカバー40A内に収納されて,ナセル40
を構成している。
【0077】発電機46の出力はスイッチSを経て商用
周波電力系統(記号L)55に接続されている。
【0078】次に以上に述べた風力発電装置の基本動作
を説明する。通風路の開口状態である図5において左側
を風上とし,気流を矢印F1ないしF7とする。気流F
1は補助ガイドベーン29に衝突し,矢印F1Aで示す
ように一部は装置内に,他は装置外に流れる。気流F2
及びF3はガイドベーン27に衝突し,F1Aの一部と
合体して気流F8となってバケット22の凹面に作用
し,ロータ20を回転させる。気流F4,F5,F6は
F9に集合してバケット22の凹面に作用しロータ20
を回転させる主力となる。気流F7は補助ガイドベーン
29に衝突し,矢印F7Aで示すように一部は装置内に
進行して気流F10となり,同様にロータ20を回転さ
せ,残部は装置外に流れる。ロータ20は風向に関係な
く矢印「R」の方向に回転する。
【0079】ロータ20を回転させた気流F8,F9,
F10は,気流F11,F12となって風下側に排出さ
れる。ガイドベーン27及び補助ガイドベーン29の配
置は風下側が広がっているので排気の風圧が低下し,排
出を容易とするディフューザ効果を生む。なお,バケッ
ト22に作用した気流の一部はロータ軸23の周辺に設
けられた隙間を通って反対側のバケット22の凹側に作
用し,ロータ20のトルクを補足するサボニウス風車固
有の効果を発揮する。
【0080】このように,ガイドベーン27及び補助ガ
イドベーン29の存在は,集風してバケット22の凹面
に作用する順風の実効風速を高め,バケット22の凸面
に作用する逆風をカットし,排気に対してディフューザ
効果を発揮してロータ20の順風トルクを増加させ,逆
風トルクを削減する。なお,補助ガイドベーン29はこ
の機能を強化するものであって,ガイドベーン27単独
であっても適宜その機能を発揮する。
【0081】風速が強くなり,発電機46及びフライホ
イール52がそのエネルギーを吸収しきれない場合又は
ロータ20等装置が破壊される恐れがある場合には,図
6に示すようにガイドベーン27がロータ20の周囲を
閉鎖する。この動作は,ガイドベーン操作モータ28に
よってガイドベーン操作板27Cを回動させ,ガイドベ
ーン操作リンク27Eによってすべてのガイドベーン操
作板27Dを連動して回動させて行う。
【0082】通常の風速状態では,ロータ軸23の回転
は歯車増速機41で一定の比率で加速され,発電機調速
機42に入力される。発電機調速機42は低風速時には
目盛「A」寄りに,高風速時には目盛「D」寄りに制御
され,第三中間軸42Eを同期速度に保持する。風速が
きわめて弱く,第三中間軸42Eを同期速度に保てない
場合は,第一クラッチが不動作になっているが,その他
の場合は動作して発電機46を駆動し,電力を発生す
る。
【0083】風速が増すに従って,ロータ20の回転速
度が上昇するが,発電機46は発電機調速機42によっ
て速度を一定に保たれて出力を増す。このようなときに
は発電機46の回転速度は出力の大きさと発電機調速機
42の位置によって決定される。風速が低下してくる
と,ロータ20の回転速度が低下するが,発電機は出力
を制限し,発電機調速機42を制御することで一定速度
が保たれる。それでもなお風速が低下すると,ロータ2
0は停止に向かうが,発電機は慣性で依然として回転を
続けているので,ロータ20はロータ軸23よりも回転
速度が低下する。このような事態になっても,発電機4
6の回転は爪車26を回転させるが爪25はエスケープ
するので,ロータ20がブレーキ作用することなく発電
機46の回転は維持される。
【0084】風速が強くて発電機46が定格負荷を出力
してもなお回転速度が増えようとする場合には,第二ク
ラッチ47を作動させ,フライホイール52を始動させ
る。フライホイール52を始動するときは,フライホイ
ール調速機49は目盛「D」側より出発し,発電機46
の回転速度を定格に維持しながら次第に目盛「A」側に
移行させ,フライホイール52の回転速度を上昇させ
る。フライホイール52の回転速度を高めることで蓄積
エネルギーが増すので,発電機46の定格出力を超過す
る動力が風車より入力される場合は一時的にフライホイ
ール52に慣性エネルギーとして貯蔵し,風速が低下し
たときに取り出して電力に変換する。このようにして,
フライホイール調速機49とフライホイール52の組み
合わせによって,慣性エネルギー可調整型のフライホイ
ールを構成している。
【0085】フライホイール52の慣性エネルギーを電
力に変換するときは,ロータ20の回転速度が低下した
ときであるが,その場合でも爪25と爪車26によっ
て,ロータ20はブレーキ作用することなく,発電機は
回転速度を維持できる。
【0086】次に図10及び図11によって実用的な実
施の形態と動作を説明する。図10は地表又は水面より
の高さと風速の関係を示す図で,横軸の風速は変動する
ので数値は記載していないが,上層のほうが風速が強い
ことを示している。図11は複数の風車ユニットを積み
重ねた風力発電装置ユニット54の構成を示す図であ
る。
【0087】図10より分かるように,できるだけ上層
の気流を捕捉することが有利である。そのために,図1
1に示すように複数の風車ユニット30を積み重ねてそ
れぞれのロータ軸23を連結してナセル40内の既述の
諸要素を作動させている。図11の実施形態では風車ユ
ニット30の数は5である。この場合,連結されたロー
タ軸23が長くなるので,歪みを受けないようにそれぞ
れのロータ軸23の間の結合は緩やかにしておく。ま
た,既述のとおり,各風車ユニット30のロータ20と
ロータ軸23とは爪25及び爪車26により結合されて
いる。
【0088】このようにすることによって,下層より上
層に至る広い範囲の気流を捕捉することができる。各部
の風速の差異によって,動力の負担率に差異が生じ,風
速の低下時には上層のロータ20が回転し,下層のロー
タ20が停止する場合もあるが,ロータ軸23は爪25
と爪車26によって停止したロータ20がブレーキ作用
を及ぼすことなく回転を維持する。
【0089】また,強風時に発電機46が全定格を出力
し,フライホイール52が最大エネルギーに達し,なお
風力に余りある場合は,いくつかの風車ユニット30の
ガイドベーン27を全閉し,それぞれのロータ20を停
止させて入力を調整する。その場合でも停止されたロー
タ20がブレーキ作用を及ぼすことなく,ロータ軸23
はガイドベーン27の開放状態にある風車ユニット30
で運転が継続される。
【0090】次に,複数の風力発電装置ユニット54に
よって風力発電装置群を構成する場合について説明す
る。風向は本質的には不定であるが,立地点によっては
浜風や谷風等といわれるように風向がほぼ一定もしくは
風上,風下が180度逆転する場合がある。本発明の発
電装置では,複数の装置を風向に対してほぼ直角方向に
間隔を接近して配列して風力発電装置群とし,気流に対
して障壁を構成する場合は,集風効果を更に高めること
ができる。この場合はサボニウス風車の特長である無方
向性は抹殺される。
【0091】図12及び図13はそれぞれ風力発電装置
群の正面図及びその風車ユニット30の断面平面図であ
る。両図に示すように風力発電装置群は,図11に示す
風力発電装置ユニット54の複数基を若干の間隙を隔て
て並立させ,装置間ガイドベーン54Aが風力発電装置
ユニット54の配列方向に対して傾斜して設置されて間
隙を閉鎖している。装置間ガイドベーン54Aの左右の
両端は両側の風車ユニット30の補助ガイドベーン29
と連結されている。各風力発電装置ユニット54の最上
段と最下段の風車ユニット30の上側と下側のフレーム
端板11A,11Bはそれぞれを連結板54Bで連結さ
れている。
【0092】図13に示すように,風向をFとする。風
向Fは図示と正反対であってもよい。風車ユニット20
の正面に吹き付ける気流は図5で説明したように補助ガ
イドベーン29及びガイドベーン27に案内,集風され
てロータ20を回転させる。風車ユニット30の正面か
ら外れた位置に吹き付ける気流は,装置間ガイドベーン
54A及び連結板54Bに案内,集風されて装置外に逃
れることなく風上より見て左側の風車ユニット30に引
き込まれる。強風の場合にガイドベーン27が閉鎖され
ると気流はロータ20に作用することなく,その外周を
通過する。
【0093】図14は風力発電装置群の別の一形態で,
図12のロータ20がすべて同一回転方向であるのに対
して,図14では発電装置ユニット54ごとに交互にロ
ータ20の回転方向を逆転させているもので,装置間ガ
イドベーン54A2は風力発電装置ユニット54の配列
方向に平行に設置されている。
【0094】風力発電装置群は風力発電装置ユニット5
4を図12又は図14に示すように比較的接近して配置
される。その発電装置ユニット54の中心間隔は装置直
径の1.2ないし1.5倍程度とするが,この程度であ
ってもロータ20には乱流によってさしたる悪影響はな
いので装置占有総面積を小さくすることができる。この
点については,現在広く実用されているプロペラ型風力
発電装置ではこの間隔は風車直径の3倍程度必要であっ
て,しかも装置間を通過する気流は捕捉できないことと
対比すると,この発明の実施形態は装置占有総面積に対
する電気出力が相当大きいということができる。なお,
図4,図11,図12では,風力発電装置を陸上に設置
した図となっているが,これを洋上に設置することもで
きる。
【0095】次に,この発明のロータ20の改良型とし
て,分割シフトバケット型ロータについて説明する。図
15及び図16は,それぞれ分割シフトバケット型ロー
タ20Aの断面上面図ならびに側面図である。図16に
示すように,分割シフトバケット型ロータ20Aは2枚
の仕切り板21Cによって上下方向に3分割され,各区
画にはそれぞれ6枚の小バケット22A,22B,22
Cが上から順に装着されている。それぞれの区画におい
て,小バケット22A,22B,22Cはバケット22
と同様に角度60度間隔に配置されているが,各区画相
互間は図15に示すように上から順に角度20度ずつシ
フトしている。
【0096】この分割シフトバケット型ロータ20Aの
機能を説明する。本発明の基本構造では図5に示すよう
に,ロータ20のバケット22及びガイドベーン27の
数は6で,円周を6等分して角度60度おきに配置され
ている。ロータ20の回転に伴ってガイドベーン27の
開口部とバケット22の開口部の相対関係が変化するの
で回転トルクが回転角60度ごとに脈動する。したがっ
て,このロータを3段に分割し,バケットを20度ずつ
シフトすると,この脈動は回転角20度ごととなって平
準化され,トルクが安定する。
【0097】次に,ナセル40内の機械系統及び出力側
の電気系統の諸要素の可能な組み合わせについて説明す
る。既述の発明の実施の形態に述べた構造は次に挙げる
要素組合せIに該当する。
【0098】次にいう多極発電機とは80乃至120極
程度の低速の定格回転速度の同期又は誘導発電機,超多
極発電機とは120極乃至180極程度の極低速の定格
回転速度の同期又は誘導発電機を意味する。また,低周
波交流励磁式非同期発電機とは,多極又は超多極の非同
期発電機であって,発電機ロータに可変低周波の回転磁
界を発生させ,発電機ロータの回転速度と回転磁界の相
対速度が同期速度となる発電機である。
【0099】要素組合せI(図4):機械系統;歯車増
速機41・発電機調速機42・発電機46(多極型同期
発電機又は多極型誘導発電機)・フライホイール調速機
49・フライホイール52,電気系統;発電機46より
直接商用周波電力系統55へ電力送出
【0100】要素組合せII(図17):機械系統;発電
機調速機42・発電機46(超多極型同期発電機又は超
多極型誘導発電機)・フライホイール調速機49・フラ
イホイール52,電気系統;発電機46より直接商用周
波電力系統55へ電力送出
【0101】要素組合せIII(図18):機械系統;発
電機46(超多極型同期発電機)・フライホイール調速
機49・フライホイール52,電気系統;発電機46よ
り出力用インバータ56を経て商用周波電力系統55へ
電力送出
【0102】要素組合せIV(図19):機械系統;発電
機調速機42・発電機46(低周波交流励磁式非同期発
電機)・フライホイール調速機49・フライホイール5
2,電気系統;発電機46より直接商用周波電力系統5
5へ電力送出,発電機の励磁は界磁用インバータ57に
よって低周波回転磁界を発電機ロータ46Bに発生させ
る。
【0103】要素組合せV(図20):機械系統;発電
機46(超多極型同期発電機),電気系統;発電機46
より出力用インバータ56を経て商用周波電力系統55
へ電力送出
【0104】図17に示す要素組合せIIについて説明す
る。この組合せは発電機46を超多極型として極低速の
定格回転速度のものとし,発電機調速機42によって同
期発電機使用の場合は同期速度に,誘導発電機使用の場
合は負の滑りになるように発電機46の速度を制御し,
商用周波の電気出力を発生する。
【0105】図18に示す要素組合せIIIについて説明
する。この組合せは前述の組合せIIの発電機調速機42
を省略し,代わりに出力用インバータ56を使用するも
のである。発電機調速機42を省略して増速は全くなさ
れないので,同期発電機46は超多極型であっても風速
が弱いときには出力周波数は低く,また周波数調整機能
がないので出力周波数は風速に応じて変動する。したが
って,出力用インバータ56でDCリンクして安定した
商用周波の電気出力に変換する。.
【0106】図19に示す要素組合せIVについて説明す
る。この組合せは発電機調速機42によって発電機46
を同期速度近傍に粗調整し,界磁用インバータ57によ
って発電機ロータ46Bに可変低周波の回転磁界を発生
させ,発電機ロータ46Bの回転速度と回転磁界の相対
速度が同期速度となるように回転磁界の速度を微調整
し,発電機ステータ46Cに商用周波の電力を発生させ
るもので,出力用インバータ56は省略できる。
【0107】図20に示す要素組合せVについて説明す
る。この組合せは発電機46を超多極型として発電機調
速機42を省略し,電気的出力は出力用インバータ56
によってDCリンクして安定した商用周波に変換される
最も簡単な組み合わせである。しかしこの方法はフライ
ホイール52及びフライホイール調速機49も省略して
いるので,変動する風力エネルギーを機械エネルギーの
状態で一時的に蓄積することができない。したがって,
発電機46は定格風速に適合する定格容量としなければ
ならない。この組み合わせでは設備使用率は低下する。
【0108】以上に説明する実施の形態及び動作によっ
て,この風力発電装置は前述の課題に対処して前述の効
果を奏するものである。
【0109】以上のI乃至Vによる組合わせにおいて,
発電機46は一般に三相交流用が適用されるが,本発明
による風車は本来低速型であって,発電機46は多極型
になり,発電機ロータ46Bは直径対長さの比D/Lが
大きいマシーンにならざるをえない。
【0110】そこで,直径を大きくすることなく極数を
3倍増する手段として,図21に示すように発電機ステ
ータ46Cを46C1,46C2,46C3のように3
分割し,おのおのに共通の回転軸46A,46Dをもつ
発電機ロータ46B1,46B2,46B3を対応させ
て3台の単相発電機46−1,46−2,46−3と
し,おのおのの発電機ステータ46C1,46C2,4
6C3は発電機ロータ46B1,46B2,46B3を
基準として電気角で120度づつずらせて設定し,発電
機ステータから三相電力を取り出すことによって同一の
回転子直径で在来型の三相発電機46の極数を3倍増で
き,同一回転数において出力周波数が3倍高くなる。ま
た,歯車増速機41を使用する要素組合わせIの場合は
必要な増速率を1/3に低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術のサボニウス型風車
【図2】従来技術の静止案内羽根をもつサボニウス型風
【図3】図2による風車の代表的な試験結果
【図4】本発明の実施の形態による風力発電装置の基本
構造の側面図で,風車ユニットが単一の場合
【図5】風車ユニットの断面平面図で,ガイドベーンの
開口状態
【図6】風車ユニットの断面平面図で,ガイドベーンの
閉鎖状態
【図7】ロータに設けられた爪と爪車の平面図
【図8】フライホイール調速機又は発電機調速機のニュ
ートラル状態の平面図
【図9】フライホイール調速機又は発電機調速機の増速
又は減速状態の平面図
【図10】地表又は水面よりの高さと風速の関係
【図11】複数の風車ユニットを積み重ねた風力発電装
置(風力発電装置ユニット)
【図12】風力発電装置群(ロータ回転方向がすべて同
一の場合)
【図13】風力発電装置群の風車ユニットの断面平面図
【図14】風力発電装置群(ロータ回転方向が風力発電
装置ユニットごとに逆転させる場合)
【図15】分割シフトバケット型ロータの断面平面図
【図16】図15の側面図
【図17】要素組合せIIによるナセル内機械要素及び出
力側電気要素の構成図
【図18】要素組合せIIIによるナセル内機械要素及び
出力側電気要素の構成図
【図19】要素組合せIVによるナセル内機械要素及び出
力側電気要素の構成図
【図20】要素組合せVによるナセル内機械要素及び出
力側電気要素の構成図
【図21】単相発電機3台の組合わせによる多極三相発
電機の構成図
【符号の説明】
10 フレーム,11A・11B フレーム端板,20
ロータ,21A・21B ロータ端板,22 バケッ
ト,23 ロータ軸,25 爪,26 爪車(25・2
6 方向性回転運動伝達機構),27 ガイドベーン,
29 補助ガイドベーン,30 風車ユニット,40
ナセル,40A ナセルカバー,41 歯車増速機,4
2 発電機調速機,46 発電機,49 フライホイー
ル調速機,52 フライホイール,54 風力発電装置
ユニット,54A 装置間ガイドベーン,55 商用
周波電力系統,56 出力用インバータ,57 界磁用
インバータ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鉛直な中心軸をもち,間隔を隔てて同軸か
    つ平行に保持される上下一対のフレーム端板よりなるフ
    レームにロータ軸を前記中心軸上に回転自在に装着し,
    間隔を隔てて同軸に配置された一対の円盤状のロータ端
    板の間に山型又は円弧状に湾曲した板による複数個のバ
    ケットを湾曲方向を揃えて前記ロータ端板の中心軸に対
    して等しい角度間隔となるように分散して装着されたロ
    ータを前記ロータ軸に回転自在に貫挿し,前記ロータと
    前記ロータ軸間は前記ロータの一定方向の回転運動を前
    記ロータ軸の回転運動に伝達するが前記ロータ軸の前記
    一定方向の回転運動は前記ロータに伝達しない方向性回
    転運動伝達機構で連結し,円弧状に湾曲した板で構成さ
    れ,一端に装着されたガイドベーン軸によって前記フレ
    ーム端板の前記ロータの外側直近部分に等角度間隔に支
    承される複数のガイドベーンを備え,装置の閉鎖状態で
    は前記ガイドベーンが前記ロータの外周を遮蔽し,装置
    の開口状態では前記ガイドベーンの各々が閉鎖状態より
    一定の角度まで回動して前記ロータの通風口を開くよう
    に前記ガイドベーンを回動操作するガイドベーン操作機
    構とによって風車ユニットを構成し,前記風車ユニット
    の複数個を同軸に積重ね,それぞれの前記風車ユニット
    の前記ロータ軸を連結し,最下段の前記風車ユニットの
    前記フレームを支柱によって基礎上に固定し,前記連結
    されたロータ軸の一端と発電機の回転軸の一端とを結合
    した縦軸型風力発電装置 。
  2. 【請求項2】前記発電機の回転軸の他端にフライホイー
    ル調速機とフライホイールとを連結したことを特徴とす
    る請求項1記載の縦軸型風力発電装置。
  3. 【請求項3】前記風車ユニットの外周にあって,開口状
    態の前記ガイドベーンの外端に一端が接近し,開口状態
    の前記ガイドベーンを延長する方向に板状の補助ガイド
    ベーンを前記フレーム端板に装着したことを特徴とする
    請求項1又は2記載の縦軸型風力発電装置。
  4. 【請求項4】前記連結されたロータ軸の一端と前記発電
    機の回転軸の一端との間にも発電機調速機を挿入したこ
    とを特徴とする請求項2又は3記載の縦軸型風力発電装
    置。
  5. 【請求項5】請求項1又は3記載の縦軸型風力発電装置
    の複数基を時間的持続性の最も強い風向に対向して一列
    に相互に若干の間隔を隔てて配列して風力発電装置群を
    構成し,前記縦軸型風力発電装置相互間には装置間ガイ
    ドベーンを設けたことを特徴とするもの。
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