JP2002128682A - 皮膚外用剤 - Google Patents

皮膚外用剤

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JP2002128682A
JP2002128682A JP2000315979A JP2000315979A JP2002128682A JP 2002128682 A JP2002128682 A JP 2002128682A JP 2000315979 A JP2000315979 A JP 2000315979A JP 2000315979 A JP2000315979 A JP 2000315979A JP 2002128682 A JP2002128682 A JP 2002128682A
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JP2000315979A
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Susumu Matsuda
晋 松田
Atsuko Ogawa
篤子 小川
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Noevir Co Ltd
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Noevir Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 美白効果が向上し、かつ皮膚刺激
性、皮膚感作性といった安全性の面にも優れた皮膚外用
剤を提供する。 【解決手段】 アスコルビン酸配糖体を除くL−
アスコルビン酸及びその塩又はその誘導体、ヒノキチオ
ール及びその誘導体、2−ヒドロキシカルボン酸及びそ
の塩又はその誘導体、ハイドロキノン及びその誘導体、
システイン及びその誘導体、グルコサミン及びその誘導
体、アゼライン酸及びその誘導体、胎盤抽出物、メラニ
ン産生阻害作用を有する植物・藻類抽出物から選択され
る1種又は2種以上と、糖蜜から抽出され着色成分を除
去して得られるエキスを皮膚外用剤に配合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メラニン産生阻害
作用が相乗的に増強され、紫外線による皮膚の黒化、シ
ミ,ソバカスといった皮膚の色素沈着の防止及び改善に
有効で、皮膚美白効果が著しく改良された、安全性に優
れた皮膚外用剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、紫外線による皮膚の黒化や、
シミ,ソバカスといった皮膚の色素沈着を防止又は改善
するため、メラニン産生を阻害したり、生成したメラニ
ン色素を還元する作用を有する成分がスクリーニングさ
れ、皮膚外用剤に配合されてきた。例えば、アスコルビ
ン酸,2−ヒドロキシカルボン酸,ハイドロキノン,シ
ステイン,胎盤抽出物,植物,藻類よりの抽出物などが
利用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、アスコ
ルビン酸,ハイドロキノン,システインは、酸化還元反
応を受けやすく不安定であり、2-ヒドロキシカルボン酸
は有効量を配合すると皮膚に対する安全性に問題があ
り、胎盤抽出物や植物,藻類よりの抽出物は有効量を配
合すると皮膚外用剤に好ましくない臭いや色を付与しか
ねない、等の問題点があった。
【0004】本発明は、上記のような問題点を解決し、
非常に強い皮膚のメラニン産生阻害作用を有し、かつ皮
膚刺激性や皮膚感作性といった安全性上の問題もない皮
膚外用剤を得ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するに
あたり、種々検討を行ったところ、糖蜜から抽出され着
色成分を除去して得られるエキスと、特定のメラニン産
生を阻害する作用を有する成分を併用することにより、
美白効果が相乗的に増強され、しかも皮膚刺激性や皮膚
感作性といった安全性上の問題もない皮膚外用剤が得ら
れることを見いだし、本発明を完成するに至った。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を説明する。
【0007】本発明に用いる、糖蜜から抽出され着色成
分を除去して得られるエキスについて述べる。原料とな
る糖蜜としては特にその種類は問わないが、例えば、サ
トウキビ,テンサイ中に含まれる糖汁を絞り出し、清
浄,濃縮,結晶化等の工程を経て蔗糖を精製する際、糖
液を蒸発させて蔗糖の結晶を分離した残液を用いること
が出来る。次に、糖蜜から抽出され着色成分を除去して
得られるエキスを調製する方法としては、着色成分を除
去し、美白効果成分が効果的に抽出される方法であれば
特に限定されないが、具体例としては、水,エタノー
ル,メタノール,n-ブタノール,イソプロピルアルコー
ル,1,3-ブチレングリコール,プロピレングリコール,
グリセリン,酢酸エチル等又はこれらの混液を抽出溶媒
とし、着色成分を除去する手段としては、活性炭,活性
白土処理、又はシリカゲル,活性アルミナ,合成樹脂吸
着剤,逆浸透膜等を用いる方法が例示できる。また、必
要に応じてスプレードライ,凍結乾燥等により乾燥する
ことも可能である。かかる糖蜜から抽出され着色成分を
除去して得られるエキスとしては、特開平5−8592
7号公報にて開示されているものが好適に使用され、市
販されている太陽化学社製モラシズリキッドを用いるこ
ともできる
【0008】本発明において、上記糖蜜から抽出され着
色成分を除去して得られるエキスの配合量は特に限定は
ないが、一般には0.0001〜10重量%、好ましく
は0.001〜5重量%配合する。0.0001重量%
未満ではその効果は発揮されず、10重量%以上では、
効果の増加が望めない。
【0009】本発明で、糖蜜から抽出され着色成分を除
去して得られるエキスと共に使用するアスコルビン酸配
糖体を除くL−アスコルビン酸及びその塩又はその誘導
体としては、例えばL−アスコルビン酸、L−アスコル
ビン酸ナトリウム,L−アスコルビン酸マグネシウム,
L−アスコルビン酸カリウム,L−アスコルビン酸カル
シウム等のL−アスコルビン酸塩、L−アスコルビン酸
モノステアレート,L−アスコルビン酸モノパルミテー
ト,L−アスコルビン酸モノオレエート等のL−アスコ
ルビン酸モノアルキル又はモノアルケニルエステル誘導
体、L−アスコルビン酸-2-硫酸エステル等のアスコル
ビン酸モノエステル誘導体、L−アスコルビン酸ジステ
アレート,L−アスコルビン酸ジパルミテート,L−ア
スコルビン酸ジオレエート等のL−アスコルビン酸ジア
ルキル又はジアルケニルエステル誘導体、L−アスコル
ビン酸トリステアレート,L−アスコルビン酸トリパル
ミテート,L−アスコルビン酸トリオレエート等のL−
アスコルビン酸トリアルキル又はトリアルケニルエステ
ル誘導体、L−アスコルビルリン酸、L−アスコルビル
リン酸ナトリウム,L−アスコルビルリン酸カリウム,
L−アスコルビルリン酸マグネシウム,L−アスコルビ
ルリン酸カルシウム等のL−アスコルビルリン酸塩を挙
げることができる。これらのL−アスコルビン酸及びそ
の塩又はその誘導体のうち、特に好ましいものとして
は、L−アスコルビン酸,L−アスコルビルリン酸及び
そのマグネシウム塩が挙げられる。
【0010】本発明で、糖蜜から抽出され着色成分を除
去して得られるエキスと共に使用するヒノキチオール及
びその誘導体としては、特に限定されず、ヒノキチオー
ル,ヒノキチオール亜鉛錯体,ヒノキチオールグルコシ
ド等のヒノキチオール配糖体及びそのアセチル誘導体等
が挙げられる。
【0011】本発明で、糖蜜から抽出され着色成分を除
去して得られるエキスと共に使用する2−ヒドロキシカ
ルボン酸及びその塩又はその誘導体としては、特に限定
されないが、炭素数2〜22の2−ヒドロキシカルボン
酸類が好ましく、さらには炭素数2〜6の2−ヒドロキ
シカルボン酸類が本発明の効果の点から好ましく用いら
れる。例えば、2−ヒドロキシ酢酸,乳酸,リンゴ酸,
酒石酸,クエン酸及びその塩、また2−ヒドロキシカル
ボン酸の皮膚親和性を改善した、2−ヒドロキシカルボ
ン酸のアルキルエステル,コレステロールエステル,配
糖体,ホスファチジルエステル,L−アルギニン塩等が
挙げられる。
【0012】本発明で、糖蜜から抽出され着色成分を除
去して得られるエキスと共に使用するハイドロキノン及
びその誘導体としては、特に限定されないが、ハイドロ
キノン配糖体が好ましく用いられ、例えば、ハイドロキ
ノン−α−D−グルコシド,ハイドロキノン−β−D−
グルコシド,ハイドロキノン−α−L−グルコシド,ハ
イドロキノン−β−L−グルコシド,ハイドロキノン−
α−D−ガラクトシド,ハイドロキノン−β−D−ガラ
クトシド,ハイドロキノン−α−L−ガラクトシド,ハ
イドロキノン−β−L−ガラクトシド等の六炭糖配糖
体、ハイドロキノン−α−D−リボース,ハイドロキノ
ン−β−D−リボース,ハイドロキノン−α−L−リボ
ース,ハイドロキノン−β−L−リボース,ハイドロキ
ノン−α−D−アラビノース,ハイドロキノン−β−D
−アラビノース,ハイドロキノン−α−L−アラビノー
ス,ハイドロキノン−β−L−アラビノース等の五炭糖
配糖体、ハイドロキノン−α−D−グルコサミン,ハイ
ドロキノン−β−D−グルコサミン,ハイドロキノン−
α−L−グルコサミン,ハイドロキノン−β−L−グル
コサミン,ハイドロキノン−α−D−ガラクトサミン,
ハイドロキノン−β−D−ガラクトサミン,ハイドロキ
ノン−α−L−ガラクトサミン,ハイドロキノン−β−
L−ガラクトサミン等のアミノ糖配糖体、ハイドロキノ
ン−α−D−グルクロン酸,ハイドロキノン−β−D−
グルクロン酸,ハイドロキノン−α−L−グルクロン
酸,ハイドロキノン−β−L−グルクロン酸,ハイドロ
キノン−α−D−ガラクツロン酸,ハイドロキノン−β
−D−ガラクツロン酸,ハイドロキノン−α−L−ガラ
クツロン酸,ハイドロキノン−β−L−ガラクツロン酸
等のウロン酸配糖体等を挙げることができる。またその
誘導体としては、アセチル化物等のエステル体、メチル
化物などのエーテル体等を挙げることができ、これらの
中でもハイドロキノン−β−D−グルコースが本発明の
効果の面から最も好ましい。
【0013】本発明で、糖蜜から抽出され着色成分を除
去して得られるエキスと共に使用するシステイン及びそ
の誘導体としては、特に限定されないが、例えばシステ
イン、又はシステインのリン脂質エステル、スフィンゴ
シン及びその誘導体のエステル、糖脂質エステル、糖エ
ステル、ステロールエステル及び炭素数8から20のア
ルキル若しくはアルケニルエステル等が挙げられる。
【0014】本発明で、糖蜜から抽出され着色成分を除
去して得られるエキスと共に使用するグルコサミン及び
その誘導体としては、特に限定されないが、例えばグル
コサミン、又はアセチルグルコサミン等のグルコサミン
エステル類、グルコサミンメチルエーテル等のグルコサ
ミンエーテル類等が挙げられる。
【0015】本発明で、糖蜜から抽出され着色成分を除
去して得られるエキスと共に使用するアゼライン酸及び
その誘導体としては、特に限定されないが、例えばアゼ
ライン酸、又はアゼライン酸モノアルキルエステル等の
アゼライン酸モノエステル類、アゼライン酸ジアルキル
エステル等のアゼライン酸ジエステル類等が挙げられ
る。
【0016】本発明で、糖蜜から抽出され着色成分を除
去して得られるエキスと共に使用する胎盤抽出物として
は、通常の皮膚外用剤に用いられるものであれば、特に
その基原は問わない。
【0017】本発明で、糖蜜から抽出され着色成分を除
去して得られるエキスと共に使用する、メラニン産生阻
害作用が知られている植物及び藻類からの抽出物として
は特に種類は問わず、マンサク(Hamamelis japonica S
ieb. et Zucc.),シナマンサク(Hamamelis mollis Ol
iv.),ハマメリス(Hamamelis virginiana L.)等のマ
ンサク属植物、ホシツヅリ(Saxifraga aizoon Jac
q.),シコタンソウ(Saxifraga cherlerioides D. Don
var. rebunshirensis (Engl. et Irmsch) Hara,Saxif
raga bronchialalis L.),ジンジソウ(Saxifraga cor
tusaefolia Sieb. et Zucc.),ダイモンジソウ(Saxif
raga fortunei Hook. f. var. incisolobata (Engl. et
Irmsch.) Nakai),ハルユキノシタ(Saxifraga nippo
nica Makino),センダイソウ(Saxifraga sendaica Ma
xim.),ユキノシタ(Saxifraga stolonifera Meer
b.),フキユキノシタ(Saxifraga japonica Bois
s.),クロクモソウ(Saxifraga fusca Maxim.),クモ
マグサ(Saxifraga merkii Fish. var. laciniata Naka
i),クモマユキノシタ(Saxifraga laciniata Nakai e
t Takeda),シコタンソウ(Saxifraga bronchialalis
L.),ムカゴユキノシタ(Saxifraga cernua L.)等の
ユキノシタ属植物、ジンコウ(Aquilaria agallocha Ro
xb.)に代表されるジンコウ属植物、ツバキ(Camellia
japonica L.)及びその変種,チャ(Camellia sinensis
(L.) O. Kuntze)及びその変種等のツバキ属植物、ベ
ニバナトチノキ(Aesculus carnea Hayne),シナトチ
ノキ(Aesculus chinensis Bunge),セイヨウトチノキ
Aesculus hippocastanum L.),トチノキ(Aesculus
turbinata Bl.)等のトチノキ属植物、イタドリ(Polyg
onum cuspidat um Sieb. et Zucc.),ハチジョウイタド
リ(Polygonum cuspidatum Sieb. et Zucc. var. hachi
dyoense Ohwi),オオイタドリ(Polygonum sachalinen
se Fr.Schm.)等のタデ属植物、メリッサ(Melissa off
icinalis L.)に代表されるセイヨウヤマハッカ属植
物、イブキジャコウソウ(Thymus serphyllum L. subs
p.quinquecostatus (Aelak.) Kitamura),タイム(Thy
mus vulgaris L.)等のイブキジャコウソウ属植物、ニ
ガヨモギ(Artemisia absinthium L.),クソニンジン
Artemisia annua L.),カワラニンジン(Artemisia
apiacea Hance),カワラヨモギ(Artemisia capillari
s Thunb.),シナヨモギ(Artemisia cinaBerg.),タ
ラゴン(Artemisia dracunculus L.),オトコヨモギ
Artemisia japonica Thunb.),ミブヨモギ(Artemis
ia maritima L.),ヨモギ(Artemisiaprinceps Pam
p.)等のヨモギ属植物、ノコギリソウ(Achillea alpin
a L.),セイヨウノコギリソウ(Achillea milleifoliu
m L.),ジャコウノコギリソウ(Achillea moschata Ja
cq.)等のノコギリソウ属植物、フジバカマ(Eupatoriu
mjaponicum Thunb.),サワヒヨドリ(Eupatorium lind
leyanum DC.),ヒヨドリバナ(Eupatorium chinense
L. var. oppositifolium (Koidz.) Murata et H. Koyam
a)等のヒヨドリバナ属植物、アメリカシナノキ(Tilia
americana L.),フユボダイジュ(Tilia cordata Mil
l.),セイヨウシナノキ(Tilia europaeaL.),シナノ
キ(Tilia japonica (Miq.) Simonk.),ボダイジュ(T
ilia miqueliana Maxim.),ナツボダイジュ(Tilia pl
atyphyllos Scop.)等のシナノキ属植物、トモエソウ
Hypericum ascyron L.),オトギリソウ(Hypericum
erectum Thunb.),ヒメオトギリ(Hypericum japonicu
m Thunb.),セイヨウオトギリ(Hypericum perforatum
L.)等のオトギリソウ属植物、イワユキノシタ(Tanak
aea radicans Fr. et Sav.)に代表されるイワユキノシ
タ属植物、サツマフジ(Daphne genkwa Sieb. et Zuc
c.),コショウノキ(Daphne kiusiana Miq.),コウシ
ュジンチョウゲ(Daphne mezereum L.),ジンチョウゲ
Daphne odora Thunb.),オニシバリ(Daphne pseudo
-mezereum A. Gray),ナニワズ(Daphne kamtchatica
Maxim. var. yezoensis Ohwi),カラスシキミ(Daphne
miyabeana Makino)等のジンチョウゲ属植物、オオシ
マガンピ(Diplomorpha phymatoglossa(Koidz.) Naka
i),ガンピ(Diplomorpha sikokiana (Fr. et Sav.) H
onda ),キガンピ(Diplomorpha trichotoma (Thunb.)
Nakai)等のガンピ属植物、ミツマタ(Edgeworthia ch
rysantha Lindl.)に代表されるミツマタ属植物、スペ
インカンゾウ(Glycyrrhiza glabra L.),キカンゾウ
Glycyrrhiza kansuensis Chang et peng),カンゾウ
Glycyrrhiza urarensis Fisch.)等のカンゾウ属植
物、ナガバノモウセンゴケ(Drosera angelica Hud
s.),イシモチソウ(Drosera peltata Smith),モウ
センゴケ(Drosera routundifolia L.),コモウセンゴ
ケ(Drosera spathulata Labill.)等のモウセンゴケ属
植物、ウラシマツツジ(Arctostaphylos alpina (L.) S
preng. var. japonica (Nakai) Hulten),ウワウルシ
Arctostaphylos uva-ursi (L.) Spreng.)等のウラシ
マツツジ属植物、カイメンソウ(Ceratodictyon spongi
osum)に代表されるカイメンソウ属藻類、無節サンゴモ
Corallina sp.),サンゴモ(Corallina officinali
s),ピリヒバ(Corallina pilurifera)等のサンゴモ
属藻類、ヤハズグサ(Dictyopteris latiuscula),シ
ワヤハズ(Dictyopteris undulata),ヘラヤハズ(Dic
tyopteris prolifera),スジヤハズ(Dictyopteris pl
agiogramma),ヒメヤハズ(Dictyopteris repens),
エゾヤハズ(Dictyopteris divaricata),ウラボシヤ
ハズ(Dictyopteris polypodioides)等のヤハズグサ属
藻類、ハリアミジ(Dictyota spinulosa)に代表される
アミジグサ属藻類、ヒジキ(Hizikia fusiformis)に代
表されるヒジキ属藻類、ソゾsp.(Laurencia sp.),ク
ロソゾ(Laurencia intermedia),ミツデソゾ(Lauren
cia okamurai),ソゾノハナ(Laurencia grevillean
a),オオソゾ(Laurencia glandulifera),ハネソゾ
Laurencia pinnata),コブソゾ(Laurencia undulat
a)等のソゾ属藻類、フシツナギ(Lomentaria catenat
a),コスジフシツナギ(Lomentaria hakodatensis)等
のフシツナギ属藻類、イワヒゲ(Myelophycus caespito
sus)に代表されるイワヒゲ属藻類、ダルス(Palmaria
palmata)に代表されるダルス属藻類、ホンダワラ(Sar
gassum fulvellum),エンドウモク(Sargassum yendo
i),マメタワラ(Sargassum piluriferum),ヤツマタ
モク(Sargassum patens),アカモク(Sargassum horn
eri),ノコギリモク(Sargassum serratifolium),オ
オバノコギリモク(Sargassum giganteifolium),ヨレ
モク(Sargassum tortile),ヤナギモク(オオバモ
ク:Sargassum ringgoldianum),ネジモク(Sargassum
sagamianu m),ハハキモク(Sargassum kjellmanianu
m),ウミトラノオ(Sargassum thunbergii),フシス
ジモク(Sargassum confusum),イソモク(Sargassum
hemiphyllum),ナラサモ(Sargassum nigrifolium),
トゲモク(Sargassum micracanthum),タマナシモク
Sargassum nipponicum),ジンメソウ(Sargassum vu
lgare),フタエモク(ヒイラギモク:Sargassum dupli
catum),エゾノネジモク(Sargassum yezoense)等の
ホンダワラ属藻類、イシモズク(Sphaerotrichia divar
icata)に代表されるイシモズク属藻類等が例示され
る。
【0018】上記の植物及び藻類のなかでも、ハマメリ
ス(Hamamelis virginiana L.),ユキノシタ(Saxifra
ga stolonifera Meerb.),ジンコウ(Aquilaria agall
ocha Roxb.),チャ(Camellia sinensis (L.) O. Kunt
ze)及びその変種,イタドリ(Polygonum cuspidatum S
ieb. et Zucc.),メリッサ(Melissa officinalis
L.),タイム(Thymus vulgaris L.),カワラヨモギ
Artemisia capillarisThunb.),セイヨウノコギリソ
ウ(Achillea milleifolium L.),オトギリソウ(Hype
ricum erectum Thunb.),セイヨウオトギリ(Hypericu
m perforatum L.),スペインカンゾウ(Glycyrrhiza g
labra L.),カンゾウ(Glycyrrhiza urarensis Fisc
h.),モウセンゴケ(Drosera routundifolia L.),ウ
ワウルシ(Arctostaphylos uva-ursi (L.) Spreng.),
ヘラヤハズ(Dictyopteris prolifera),ハリアミジ
Dictyota spinulosa),ヒジキ(Hizikia fusiformi
s),ソゾsp.(Laurencia sp.),フシツナギ(Lomenta
ria catenata),イワヒゲ(Myelophycus caespitosu
s),ダルス(Palmaria palmata),ヤナギモク(オオ
バモク:Sargassum ringgoldianum),フシスジモク(S
argassum confusum),エゾノネジモク(Sargassum yez
oense),イシモズク(Sphaerotrichia divaricata)か
ら選択される1種又は2種以上の植物,藻類が好ましく
用いられる。
【0019】メラニン産生阻害作用を有する植物・藻類
抽出物は、各種の全草又はその葉,樹皮,根,花,枝,
茎,種実等の1又は2以上の部位を生のまま若しくは乾
燥、粉砕して使用する。抽出溶媒としては特に限定され
ないが、水、エタノール,メタノール,イソプロパノー
ル,イソブタノール,n-ヘキサノール,メチルアミルア
ルコール,2-エチルブタノール,n-オクチルアルコール
等の1価アルコール類、グリセリン,エチレングリコー
ル,エチレングリコールモノメチルエーテル,プロピレ
ングリコール,プロピレングリコールモノメチルエーテ
ル,プロピレングリコールモノエチルエーテル,トリエ
チレングリコール,1,3-ブチレングリコール,へキシレ
ングリコール等の多価アルコール又はその誘導体、アセ
トン,メチルエチルケトン,メチルイソブチルケトン,
メチル-n-プロピルケトン等のケトン類、酢酸エチル,
酢酸イソプロピル等のエステル類、エチルエーテル,イ
ソプロピルエーテル,n-ブチルエーテル等のエーテル
類、スクワラン,ワセリン,パラフィンワックス,パラ
フィン油などの炭化水素類、オリーブ油,小麦胚芽油,
米油,ゴマ油,マカダミアンナッツ油,アルモンド油,
ヤシ油等の植物油脂、牛脂,豚脂,鯨油等の動物油脂な
どがあげられる。また、リン酸緩衝生理食塩水等の無機
塩類を添加した極性溶媒、界面活性剤を添加した溶媒を
用いることも出来る。
【0020】さらに抽出方法としては、室温,冷却又は
加熱した状態で含浸させて抽出する方法、水蒸気蒸留な
どの蒸留法を用いて抽出する方法、植物又は藻類を圧搾
して抽出物を得る圧搾法などが例示され、これらの方法
を単独で、又は2種以上を組み合わせて抽出を行う。
【0021】抽出の際の植物又は藻類と溶媒との比率は
特に限定されないが、植物又は藻類1に対して溶媒0.
1〜1000重量倍、特に抽出操作,効率の点で、0.
5〜100重量倍が好ましい。また抽出圧力及び抽出温
度は常圧下で0℃から溶媒の沸点以下の範囲とするのが
便利であり、抽出時間は抽出温度などにより異なるが2
時間〜2週間の範囲とするのが好ましい。
【0022】このようにして得られた植物又は藻類の抽
出物は、抽出物をそのまま用いることもできるが、その
効果を失わない範囲で、脱臭,脱色,濃縮などの精製操
作を加えたり、さらにはカラムクロマトグラフィーなど
を用いて分画物として用いてもよい。これらの抽出物や
精製物,分画物は、これらから溶媒を除去することによ
って乾固物とすることもでき、さらに、アルコールなど
の溶媒に可溶化した形態、或いは乳剤の形態で用いるこ
とができる。
【0023】植物抽出物から精製,分画して得られる成
分としては、ハマメリスの葉に多く含まれるハマメリタ
ンニン、甘草の油溶性抽出成分に含まれるフラボノイド
類,特にグラブリジン,ヒスパグラブリジン、タデ属植
物抽出物中に含まれる(-)-エピカテキン等が例示され
る。
【0024】これらのメラニン産生を阻害する作用を有
する成分の皮膚外用剤への配合量は特に限定されない
が、その効果や添加した際の臭い,色調の点から考え、
0.0001〜10重量%の濃度範囲とすることが望ま
しい。
【0025】本発明の皮膚外用剤には、必要に応じて、
通常医薬品,医薬部外品,皮膚化粧料,毛髪用化粧料及
び洗浄料に配合される、油脂,保湿剤,粉体,色素,乳
化剤,可溶化剤,洗浄剤,紫外線吸収剤,増粘剤,薬
剤,香料,樹脂,アルコール類等を適宜配合することが
できる。また、本発明の皮膚外用剤の剤型は任意であ
り、例えば化粧水などの可溶化系,クリーム,乳液など
の乳化系,カラミンローション等の分散系として提供す
ることもでき、また噴射剤と共に充填したエアゾールの
剤型をとってもよい。
【0026】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明について詳細に
説明する。
【0027】先ず本発明で用いる、糖蜜から抽出され着
色成分を除去して得られるエキス、胎盤抽出物及びメラ
ニン産生阻害作用を有する植物,藻類抽出物の調製例を
示す。
【0028】[糖蜜から抽出され着色成分を除去して得
られるエキス]市販されているモラシズリキッド(太陽
化学社製)を用いた。
【0029】[胎盤抽出物]市販されている水溶性プラ
センタエキス(ニチレイ社製)を用いた。
【0030】[イタドリ抽出物]イタドリ(Polygonum
cuspidatum Sieb. et Zucc.)の根茎550gを乾燥,
粉砕し、50容量%エタノール水溶液1,500ml中
にて25℃で5日間撹拌抽出した。次いで、抽出液をろ
過し、ろ液をイタドリ抽出物とした。
【0031】[イタドリ抽出分画物]イタドリ(Polygo
num cuspidatum Sieb. et Zucc.)の根茎の乾燥粉末2
00gを、50容量%エタノール水溶液2,000ml
中に浸漬し、室温で7日間抽出した。次いで、抽出液を
ろ過し、ろ液を減圧濃縮し、30容量%エタノール水溶
液800mlに溶解して、DIAION MCI Ge
l HP−20カラム(三菱化成株式会社製)にかけ、
40容量%エタノール水溶液にて溶出される画分を回収
した。次いで前記画分をシリカゲル薄層クロマトグラフ
ィーにてクロロホルム・メタノール混合物(容量比=
5:1)を展開溶媒として用いて分画した。得られた画
分のうち、(-)-エピカテキンを含む画分を掻き取り、5
0容量%エタノール50mlに溶解してイタドリ抽出分
画物とした。
【0032】[ハマメリス抽出物]ハマメリス(Hamame
lis virginiana L.)の葉500gを乾燥,粉砕し、5
0容量%エタノール水溶液1,000ml中にて25℃
で5日間撹拌抽出した。次いで抽出液をろ過し、ろ液を
回収してハマメリス抽出物とした。
【0033】[ハマメリス抽出分画物]ハマメリス(Ha
mamelis virginiana L.)の葉及び樹皮計500gを細
切し、熱水1,500ml中にて5時間撹拌抽出した。
ついで抽出液をろ過し、ろ液をDIAION MCI
Gel HP−20カラム(三菱化成株式会社製)にか
け、エタノール・水混合溶媒で溶出し、ハマメリタンニ
ン含量が50重量%以上の画分を回収してハマメリス抽
出分画物とした。
【0034】[セイヨウオトギリ抽出物]セイヨウオト
ギリ(Hypericum perforatum L.)の開花期の全草35
0gを細切し、オリーブ油1,000ml中にて20℃
で7日間浸漬して抽出した。抽出液をろ過してろ液を回
収してセイヨウオトギリ抽出物とした。
【0035】[カンゾウ抽出物]カンゾウ(Glycyrrhiz
a urarensis Fisch.)の根及び根茎500gを乾燥,粉
砕し、無水エタノール水溶液1,000ml中にて25
℃で24時間撹拌抽出した。抽出液をろ過してろ液を回
収し、減圧濃縮した後、凍結乾燥により乾固させる。乾
固物を酢酸エチル1,000ml中にて20℃で2日間
撹拌抽出した。抽出後、減圧乾燥して甘草抽出物とし
た。
【0036】[ジンコウ抽出物]ジンコウ(Aquillaria
agallocha Roxb.)の枝及び幹,計300gを乾燥,粉
砕し、エタノール1,000ml中にて20℃で10日
間浸漬した。次いで、抽出液をろ過し、ろ液を1/10
容量まで濃縮してジンコウ抽出物とした。
【0037】[ウーロン茶抽出物]ウーロン茶(Thea s
inensis L. var. viridis Szkzyl.)の葉440gを乾
燥,粉砕し、精製水1,000ml中にて50℃で24
時間撹拌抽出した。抽出液をろ過し、ろ液を1/5容量
まで濃縮してウーロン茶抽出物とした。
【0038】[メリッサ抽出物]メリッサ(Melissa of
ficinalis L.)の葉300gを粉砕し、1,3-ブチレング
リコール1,000ml中にて25℃で5日間撹拌抽出
した。抽出液をろ過し、ろ液を回収してメリッサ抽出物
とした。
【0039】[タイム抽出物]タイム(Thymus vulgari
s L.)の全草450gを乾燥,粉砕し、50容量%グリ
セリン水溶液1,500ml中にて25℃で5日間撹拌
抽出した。抽出液をろ過し、ろ液を回収してタイム抽出
物とした。
【0040】[セイヨウノコギリソウ抽出物]セイヨウ
ノコギリソウ(Achillea milleifolium L.)の花320
gを生理食塩水2,000ml中にて10℃にてホモジ
ナイズし、さらに4時間撹拌抽出した。抽出液をろ過
し、ろ液を回収してセイヨウノコギリソウ抽出物とし
た。
【0041】[モウセンゴケ抽出物]モウセンゴケ(Dr
osera routundifolia L.)の全草300gを粉砕し、無
水エタノール1,000ml中にて25℃で5日間撹拌
抽出した。抽出液をろ過し、ろ液を回収してモウセンゴ
ケ抽出物とした。
【0042】[ウワウルシ抽出物]ウワウルシ(Arctos
taphylos uva-ursi (L.) Spreng.)の葉350gを細切
し、1,3-ブチレングリコール1,000ml中にて20
℃で7日間浸漬して抽出した。抽出液をろ過してろ液を
回収してウワウルシ抽出物とした。
【0043】[ヘラヤハズ抽出物],[ハリアミジ抽出
物],[ソゾsp.抽出物],[ダルス抽出物]海から採
取した、ヘラヤハズ(Dictyopteris prolifera),ハリ
アミジ(Dictyota spinulosa),ソゾsp.(Laurencia s
p.),ダルス(Palmaria palmata)の全藻を水洗した
後、各500g毎細切し、等量のリン酸緩衝生理食塩水
(pH7.4)に分散後、ブレンダーミルで3時間撹拌
抽出した。抽出液をろ過し、ろ液を回収して上記各抽出
物とした。
【0044】表1に示した処方にて、本発明にかかる美
容液として実施例1〜実施例12及び比較例1〜比較例
12を調製した。これらの美容液は全成分を混合,均一
化することにより調製した。なお、量目は全て重量%に
て表示した。
【0045】
【表1】
【0046】
【表2】
【0047】
【表3】
【0048】上記処方にて調製した本発明の実施例1〜
実施例12及び比較例1〜比較例12について、色素沈
着症状の改善効果を評価した。色素沈着症状の改善効果
は、顕著なシミ,ソバカス等の色素沈着症状を有する女
性パネラー20名を一群とし、各群に実施例1〜実施例
12及び比較例1〜比較例12をそれぞれブラインドに
て1日2回ずつ1ヶ月間使用させ、1ヶ月後の皮膚の色
素沈着の状態を観察して使用前と比較して評価した。色
素沈着の状態は、表4に示す判定基準に従って評価し、
20名の平均値を算出して表5及び表6に示した。
【0049】
【表4】
【0050】
【表5】
【0051】
【表6】
【0052】表5及び表6より明らかなように、本発明
に係る実施例使用群では、全群で顕著な色素沈着症状の
改善が認められており、使用試験終了後には、軽度若し
くはわずかな色素沈着が認められるに過ぎない程度まで
症状が改善されていた。特に、糖蜜から抽出され着色成
分を除去して得られるエキスと、L−アスコルビルリン
酸マグネシウムを併用した実施例1,イタドリ抽出分画
物を併用した実施例8,ハマメリス抽出分画物を併用し
た実施例9使用群において、良好な改善が見られてい
た。これに対し、メラニン産生阻害作用を有する物質を
単独で配合した比較例使用群においては、色素沈着症状
の改善は認められ得るものの、それぞれ対応する実施例
使用群に比べ、改善の程度は明らかに小さいものであっ
た。
【0053】なお、本発明の実施例1〜実施例12につ
いては、上記使用試験期間中に含有成分の析出,分離,
凝集,変臭,変色といった製剤の状態変化は全く見られ
なかった。また、各実施例使用群において、皮膚刺激性
反応や皮膚感作性反応を示したパネラーは存在しなかっ
た。
【0054】本発明の他の実施例を示す。
【0055】 [実施例13]美容液 (1)ミツロウ 6.0(重量%) (2)セタノール 5.0 (3)還元ラノリン 8.0 (4)スクワラン 32.5 (5)脂肪酸グリセリン 4.0 (6)親油型モノステアリン酸グリセリン 2.0 (7)ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタンモノラウレート 2.0 (8)プロピレングリコール 5.0 (9)糖蜜から抽出され着色成分を除去して得られるエキス 0.4 (10)乳酸ナトリウム 0.3 (11)精製水 34.8 製法:(1)〜(7)の油性成分、及び(8)〜(11)の水性
成分をそれぞれ混合均一化して75℃に加熱する。水性
成分に油性成分を添加して乳化し、撹拌しながら冷却す
る。
【0056】 [実施例14] 美容液 (1)スクワラン 5.0(重量%) (2)白色ワセリン 2.0 (3)ミツロウ 0.5 (4)ソルビタンセスキオレエート 0.8 (5)ポリオキシエチレンオレイルエーテル(20E.O.) 1.2 (6)プロピレングリコール 5.0 (7)精製水 58.2 (8)カルボキシビニルポリマー(1重量%水溶液) 20.0 (9)糖蜜から抽出され着色成分を除去して得られるエキス 1.5 (10)水酸化カリウム 0.1 (11)エタノール 5.0 (12)香料 0.2 (13)L−アスコルビン酸 0.5 製法:(1)〜(5)の油相成分を混合し、75℃に加熱し
て溶解,均一化する。一方、(6)〜(9)の水相成分を混
合,溶解して75℃に加熱し、前記の油相成分を添加し
てホモミキサーにて均一に乳化し、(10)を加えてpHを
調整する。冷却後40℃にて(11)〜(13)を添加,混合す
る。
【0057】 [実施例15]皮膚用ローション (1)エタノール 10.0(重量%) (2)ヒドロキシエチルセルロース 1.0 (3)糖蜜から抽出され着色成分を除去して得られるエキス 1.0 (4)グリセリン 7.0 (5)グアイアズレンスルホン酸ナトリウム 0.5 (6)2-ヒドロキシ酢酸 0.5 (7)精製水 80.0 製法:(1)〜(7)を混合し、均一とする。
【0058】 [実施例16]皮膚用乳剤 (1)ステアリン酸 0.2(重量%) (2)セタノール 1.5 (3)ワセリン 3.0 (4)流動パラフィン 7.0 (5)ポリオキシエチレン(10E.O.)モノオレイン酸エステル 1.5 (6)グリセリン 5.0 (7)トリエタノールアミン 1.0 (8)糖蜜から抽出され着色成分を除去して得られるエキス 1.0 (9)精製水 79.0 (10)乳酸菌抽出物 0.5 (11)胎盤抽出物 0.3 製法:(1)〜(5)の油相成分を混合,加熱して均一に溶
解し、70℃に保つ。一方、(6)〜(9)の水相成分を混
合,加熱して均一とし、70℃とする。この水相成分に
油相成分を撹拌しながら徐々に添加して乳化した後冷却
し、40℃で(10),(11)の成分を添加する。
【0059】 [実施例17]皮膚用ゲル剤 (1)精製水 90.9(重量%) (2)カルボキシビニルポリマー 0.5 (3)糖蜜から抽出され着色成分を除去して得られるエキス 0.3 (4)ジプロピレングリコール 8.0 (5)水酸化カリウム 0.1 (6)ヒノキチオール 0.2 製法:(1)に(2)及び(3)を均一に溶解した後、(4)を
添加し、次いで(5)を加えて増粘させ、(6)を添加して
均一に混合する。
【0060】 [実施例18]皮膚用クリーム (1)ミツロウ 6.0(重量%) (2)セタノール 5.0 (3)還元ラノリン 8.0 (4)スクワラン 29.5 (5)親油型グリセリルモノステアリン酸エステル 4.0 (6)ホ゜リオキシエチレン(20E.O.)ソルヒ゛タンモノラウリン酸エステル 5.0 (7)プロピレングリコール 5.0 (8)糖蜜から抽出され着色成分を除去して得られるエキス 0.5 (9)ウーロン茶抽出物 0.2 (10)精製水 36.8 製法:(1)〜(6)の油相成分を混合,溶解して75℃に
加熱する。一方、(7)〜(10)の水相成分を混合,溶解し
て75℃に加熱する。次いで、上記水相成分に油相成分
を添加して予備乳化した後、ホモミキサーにて均一に乳
化する。
【0061】 [実施例19]水中油型乳剤性軟膏 (1)白色ワセリン 25.0(重量%) (2)ステアリルアルコール 25.0 (3)グリセリン 10.0 (4)ラウリル硫酸ナトリウム 1.0 (5)糖蜜から抽出され着色成分を除去して得られるエキス 0.5 (6)ジンコウ抽出物 0.2 (7)精製水 38.3 製法:(1)〜(4)の油相成分を混合,溶解して均一と
し、75℃に加熱する。一方、(5),(6)を(7)に溶解
して75℃にて加熱溶解し、これに前記油相成分を添加
して乳化する。
【0062】 [実施例20]化粧水 (1)エタノール 10.0(重量%) (2)1,3-ブチレングリコール 10.0 (3)ヒノキチオール 0.5 (4)グリチルリチン酸ジカリウム 0.5 (5)糖蜜から抽出され着色成分を除去して得られるエキス 0.2 (6)香料 0.1 (7)精製水 78.7 製法:(1)〜(6)を順次(7)に添加して均一に混合,溶
解する。
【0063】 [実施例21]メイクアップベースクリーム (1)ステアリン酸 12.0(重量%) (2)セタノール 2.0 (3)グリセリルトリ-2-エチルヘキサン酸エステル 2.5 (4)自己乳化型グリセリルモノステアリン酸エステル 2.0 (5)プロピレングリコール 10.0 (6)水酸化カリウム 0.3 (7)糖蜜から抽出され着色成分を除去して得られるエキス 0.5 (8)精製水 69.0 (9)酸化チタン 1.0 (10)ベンガラ 0.1 (11)黄酸化鉄 0.4 (12)香料 0.1 (13)タイム抽出物 0.1 製法:(1)〜(4)の油相成分を混合し、75℃に加熱し
て均一とする。一方、(5)〜(8)の成分を混合し、75
℃に加熱,溶解して均一とし、これに(9)〜(11)の顔料
を添加し、ホモミキサーにて均一に分散させ水相成分と
する。この水相成分に前記油相成分を添加し、ホモミキ
サーにて乳化した後冷却し、40℃にて(12),(13)の成
分を添加,混合する。
【0064】 [実施例22]乳液状ファンデーション (1)ステアリン酸 2.0(重量%) (2)スクワラン 5.0 (3)ミリスチン酸オクチルドデシル 5.0 (4)セタノール 1.0 (5)デカグリセリルモノイソパルミチン酸エステル 9.0 (6)1,3-ブチレングリコール 8.0 (7)水酸化カリウム 0.1 (8)糖蜜から抽出され着色成分を除去して得られるエキス 0.3 (9)精製水 51.2 (10)酸化チタン 9.0 (11)タルク 7.4 (12)ベンガラ 0.5 (13)黄酸化鉄 1.1 (14)黒酸化鉄 0.1 (15)香料 0.1 (16)メリッサ抽出物 0.2 製法:(1)〜(5)の油相成分を混合し、75℃に加熱し
て均一とする。一方、(6)〜(9)の水相成分を混合し、
75℃に加熱,溶解して均一とし、これに(10)〜(14)の
顔料を添加し、ホモミキサーにて均一に分散させる。油
相成分を添加して乳化した後冷却し、40℃にて(15),
(16)の成分を添加,混合する。
【0065】 [実施例23]ハンドクリーム (1)セタノール 4.0(重量%) (2)ワセリン 2.0 (3)流動パラフィン 10.0 (4)グリセリルモノステアリン酸エステル 1.5 (5)ホ゜リオキシエチレン(60E.O.)ク゛リセリルイソステアリン酸エステル 2.5 (6)酢酸トコフェロール 0.5 (7)グリセリン 20.0 (8)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (9)糖蜜から抽出され着色成分を除去して得られるエキス 0.3 (10)ハイドロキノン-β-D-グルコシド 0.1 (11)精製水 59.0 製法:(1)〜(6)の油相成分を混合,溶解して75℃に
加熱する。一方、(7)〜(11)の水相成分を混合,溶解し
て75℃に加熱する。ついで、水相成分に油相成分を添
加して予備乳化した後、ホモミキサーにて均一に乳化す
る。
【0066】 [実施例24]ゼリー状ピールオフパック (1)ポリビニルアルコール 15.0(重量%) (2)カルボキシメチルセルロース 5.0 (3)1,3-ブチレングリコール 3.0 (4)エタノール 6.0 (5)ポリオキシエチレン(20EO)オレイルエーテル 0.5 (6)糖蜜から抽出され着色成分を除去して得られるエキス 0.2 (7)セイヨウノコギリソウ抽出物 0.1 (8)精製水 70.2 製法:(8)に(3)を加えて75℃に加熱する。これに
(1),(2)を添加して溶解し、(4)〜(7)を添加して可
溶化する。
【0067】 [実施例25]マッサージゲル (1)ジプロピレングリコール 7.0(重量%) (2)グリセリン 8.0 (3)ポリオキシエチレン(15EO)オレイルエーテル 1.0 (4)カルボキシビニルポリマー 0.4 (5)メチルセルロース 0.2 (6)糖蜜から抽出され着色成分を除去して得られるエキス 0.4 (7)セイヨウオトギリ抽出物 0.2 (8)水酸化カリウム 0.1 (9)精製水 82.7 製法:75℃に加熱した(9)に、(1)〜(8)の成分を順
次添加,溶解,均一化する。
【0068】 [実施例26]洗顔料 (1)ステアリン酸 2.0(重量%) (2)セタノール 3.0 (3)ワセリン 10.0 (4)流動パラフィン 33.0 (5)ミリスチン酸イソプロピル 7.5 (6)グリセリルモノステアリン酸エステル 2.5 (7)ホ゜リオキシエチレン(20E.O.)ソルヒ゛タンモノステアリン酸エステル 2.5 (8)グリセリン 5.0 (9)糖蜜から抽出され着色成分を除去して得られるエキス 0.3 (10)水酸化カリウム 0.1 (11)精製水 33.9 (12)ヘラヤハズ抽出物 0.2 製法:(1)〜(7)の油相成分を混合,加熱溶解し、70
℃とする。一方、(8)〜(11)の水相成分を混合して加熱
溶解し、70℃とする。この水相成分に油相成分を徐々
に添加して予備乳化し、次いでホモミキサーにて均一に
乳化後冷却し、40℃で(12)の成分を添加する。
【0069】 [実施例27]皮膚用ローション (1)エタノール 20.0(重量%) (2)ヒドロキシエチルセルロース 1.0 (3)糖蜜から抽出され着色成分を除去して得られるエキス 0.2 (4)グリセリン 7.0 (5)グアイアズレンスルホン酸ナトリウム 0.5 (6)ハリアミジ抽出物 0.2 (7)精製水 71.1 製法:(1)〜(7)を混合し、均一とする。
【0070】 [実施例28]皮膚用ゲル剤 (1)精製水 84.2(重量%) (2)カルボキシビニルポリマー 0.5 (3)糖蜜から抽出され着色成分を除去して得られるエキス 0.1 (4)1,3-ブチレングリコール 15.0 (5)ソゾsp.抽出物 0.1 (6)水酸化カリウム 0.1 製法:(1)に(2)〜(5)を順次添加し、均一に溶解した
後(6)を加えて増粘させる。
【0071】 [実施例29]化粧水 (1)エタノール 10.0(重量%) (2)1,3-ブチレングリコール 10.0 (3)糖蜜から抽出され着色成分を除去して得られるエキス 0.1 (4)グリチルリチン酸ジカリウム 0.5 (5)ダルス抽出物 0.2 (6)香料 0.1 (7)精製水 79.1 製法:(1)〜(6)の成分を(7)に順次添加して均一に混
合,溶解する。
【0072】本発明の実施例13〜実施例29につい
て、皮膚刺激性及び色素沈着症状の改善効果を調べた。
皮膚刺激性は、男性パネラー20名による48時間の閉
塞貼付試験を行い、その結果を表7に示す判定基準に従
って判定し、20名の皮膚刺激指数の平均値にて示し
た。なお実施例24のゼリー状ピールオフパックは、塗
布後20分で皮膜を剥離した後閉塞して、実施例26の
洗顔料は1重量%水溶液にて各々評価を行った。色素沈
着症状の改善効果は、顕著なシミ,ソバカス等の色素沈
着症状を有する女性パネラー10名を一群とし、各群に
実施例をそれぞれブラインドにて1日2回ずつ1ヶ月間
使用させ、1ヶ月後の皮膚の色素沈着の状態を観察して
使用前と比較して改善効果があると評価したパネラーの
人数で改善効果を示した。皮膚刺激性及び色素沈着症状
の改善効果の結果を表8に示した。
【0073】
【表7】
【0074】
【表8】
【0075】表8のとおり、本発明の実施例は皮膚刺激
性を示すことが無く安全性が良好で、しかも色素沈着改
善効果に優れることが示された。
【0076】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明により、メ
ラニンの産生阻害作用が相乗的に増強され、日焼け後の
色素沈着・しみ・ソバカス・肝斑等の予防及び改善に有
効で、皮膚美白効果が著しく改良された、皮膚外用剤を
得ることが出来た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 7/00 A61K 7/00 R 7/021 7/021 7/48 7/48 7/50 7/50 31/05 31/05 31/122 31/122 31/19 31/19 31/194 31/194 31/198 31/198 31/375 31/375 31/7008 31/7008 35/50 35/50 35/78 35/78 C E Q T J Z 35/80 35/80 Z A61P 17/00 A61P 17/00 43/00 105 43/00 105 Fターム(参考) 4C083 AA032 AA071 AA072 AA081 AA082 AA111 AA112 AB032 AB232 AB242 AB442 AC012 AC022 AC072 AC102 AC122 AC182 AC242 AC302 AC352 AC422 AC442 AC482 AC542 AC782 AC792 AD092 AD112 AD202 AD262 AD272 AD282 AD512 AD532 AD552 AD641 AD642 AD662 CC04 CC05 CC07 CC11 CC12 CC23 DD22 DD23 DD27 DD33 DD41 EE06 EE10 EE12 EE16 4C086 AA01 AA02 BA18 EA02 MA02 MA04 MA08 MA09 MA63 NA05 NA06 ZA89 ZB21 ZC75 4C087 AA01 AA02 BB22 BB58 MA63 NA05 NA06 ZA89 ZB21 ZC75 4C088 AA13 AB12 AB26 AB29 AB38 AB43 AB44 AB45 AB60 AB66 MA63 NA05 NA06 ZA89 ZB21 ZC75 4C206 AA01 AA02 CA19 CB21 DA07 FA53 MA02 MA04 MA83 NA05 NA06 ZA89 ZB21 ZC75

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アスコルビン酸配糖体を除くL−アスコ
    ルビン酸及びその塩又はその誘導体、ヒノキチオール及
    びその誘導体、2−ヒドロキシカルボン酸及びその塩又
    はその誘導体、ハイドロキノン及びその誘導体、システ
    イン及びその誘導体、グルコサミン及びその誘導体、ア
    ゼライン酸及びその誘導体、胎盤抽出物、メラニン産生
    阻害作用を有する植物及び藻類抽出物から選択される1
    種又は2種以上と、糖蜜から抽出され着色成分を除去し
    て得られるエキスを含有することを特徴とする皮膚外用
    剤。
  2. 【請求項2】 メラニン産生阻害作用を有する植物及び
    藻類抽出物が、マンサク属,ユキノシタ属,ジンコウ
    属,ツバキ属,トチノキ属,タデ属,セイヨウヤマハッ
    カ属,イブキジャコウソウ属,ヨモギ属,ノコギリソウ
    属,ヒヨドリバナ属,シナノキ属,オトギリソウ属,イ
    ワユキノシタ属,ジンチョウゲ属,ガンピ属,ミツマタ
    属,カンゾウ属,イワナシ属,モウセンゴケ属,ウラシ
    マツツジ属の植物及び、カイメンソウ属,サンゴモ属,
    ヤハズグサ属,アミジグサ属,ヒジキ属,ソゾ属,フシ
    ツナギ属,イワヒゲ属,ダルス属,ホンダワラ属,イシ
    モズク属の藻類からの抽出物より成る群から選択される
    1種又は2種以上である、請求項1に記載の皮膚外用
    剤。
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