JP2002127900A - 列車整備の自動化システム - Google Patents

列車整備の自動化システム

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JP2002127900A
JP2002127900A JP2000325487A JP2000325487A JP2002127900A JP 2002127900 A JP2002127900 A JP 2002127900A JP 2000325487 A JP2000325487 A JP 2000325487A JP 2000325487 A JP2000325487 A JP 2000325487A JP 2002127900 A JP2002127900 A JP 2002127900A
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vehicle
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Toshio Yokonishi
富志雄 横西
Hisao Sawada
尚夫 澤田
Masaru Koyama
大 小山
Kenjiro Fujii
健二郎 藤井
Kazuhisa Makino
和央 牧野
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Hitachi Ltd
Central Japan Railway Co
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Hitachi Ltd
Central Japan Railway Co
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    • B61DBODY DETAILS OR KINDS OF RAILWAY VEHICLES
    • B61D35/00Sanitation
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B61RAILWAYS
    • B61DBODY DETAILS OR KINDS OF RAILWAY VEHICLES
    • B61D35/00Sanitation
    • B61D35/005Toilet facilities
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  • Refuse-Collection Vehicles (AREA)
  • Loading And Unloading Of Fuel Tanks Or Ships (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 列車整備に関する作業を人手を介さず行う列
車整備の自動化システムを提供する。 【解決手段】 列車整備の自動化システムは、ゴミ貯留
庫10と汚物タンク20と水タンク30と、各伸縮具4
1,42,51,61とを備えている。この自動化シス
テムでは、車両が停止すると、各伸縮具41,42,5
1,61を伸張させて接続具45,54,64を車両に
向かって上昇させ、ゴミ貯留庫10、汚物タンク20、
水タンク30に接続させる。そしてこの自動化システム
では、ゴミの排出、汚物の抜き取り、水の供給を自動的
に行う。そして、これらが終了すると、各伸縮具41,
42,51,61を縮めて接続具44,45,54,5
5,64,65を各待機場所48,58に収納する。従
って、この列車整備の自動化システムを用いれば、人手
を介さず列車整備を自動的に行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、列車整備の自動化
システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、新幹線等の列車を編成する車
両には、車両内で発生するゴミを貯留するゴミ貯留庫
や、車両で使用する飲料等に使用する水を貯留する水タ
ンクや、車両内で発生する汚水を貯留する汚物タンク
が、車両の床の下部に設けられている。
【0003】そして、停車駅や列車整備場では、ゴミ貯
留庫に溜まったゴミを取り出すゴミ搬出作業、水タンク
に水を供給する給水作業、汚物タンクから汚物を吸引す
る汚物抜取作業等の列車整備が行われている。このうち
ゴミ搬出作業は、ゴミ貯留庫に通じるゴミ搬出用の蓋を
車両の外部から開け、作業員が直接手作業で貯留庫内に
溜まったゴミを外部に引き出すことによって行われる。
また給水作業は、地上側に設置された給水ポンプから延
びるホースを作業員が手作業で水タンクのコックに取り
付けることによって行われる。また、汚物抜取作業は、
地上側に設置された汚物を抜き取るための吸引ポンプか
ら延びるホースを作業員が手作業で汚物タンクのコック
に取り付けることによって行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの作業
はいわゆる3K(危険、汚い、きつい)作業であるため
担い手が少なく、少子化により今後ますます作業の担い
手が減少することが予想されるので、これらの作業を自
動的に行うことが望まれていた。
【0005】また、リニアモーターカーの列車整備を従
来の方法で行うと、作業員が超電導磁石の磁界の影響下
で作業を行うこととなるため、一旦超電導磁石を消磁し
て磁石でない状態にせねばならず、しかし消磁を行うと
再度超電導磁石を励磁して磁石の状態にするには時間を
要し、列車の稼動効率が悪くなる。また、リニアモータ
ーカーの軌道には、リニアモーターカーを案内するガイ
ドウエイが設けられ、リニアモーターカーの左右両側は
このガイドウエイの側壁により塞がれていて車両床下へ
は容易に近寄ることができないので、リニアモーターカ
ーの列車整備においては、これらの作業の自動化が強く
望まれている。
【0006】そこで、本発明は、列車整備を人手を介さ
ず行う列車整備の自動化システムを提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記課題
を解決するため、請求項1記載の発明は、列車の停止中
に列車整備を行う列車整備の自動化システムであって、
前記列車を編成する車両に設置された貯留手段と、地上
側に設置され、前記貯留手段への供給貯留物の供給又は
前記貯留手段からの排出貯留物の排出を給排口を介して
行う給排手段と、該給排手段の給排口を地上側の待機場
所から前記車両に向かって近づけて、前記給排口を前記
貯留手段に接続する接近動作及び、前記貯留手段に接続
された前記給排口を前記車両から前記待機場所に向かっ
て遠ざけて、前記給排口を前記貯留手段から外す離脱動
作を行う給排口移動手段と、前記列車が停止したか否か
を判定する停止判定手段と、前記給排口が前記貯留手段
に接続されたか否かを判定する接続判定手段と、前記供
給貯留物の供給又は前記排出貯留物の排出が終了したか
否かを判定する給排終了判定手段と、前記停止判定手段
で前記列車が停止したと判定したら、前記給排口移動手
段に前記接近動作を実行させる接近動作制御手段と、前
記接続判定手段で前記給排口が前記貯留手段に接続され
たと判定したら、前記給排手段に前記供給貯留物の供給
又は前記排出貯留物の排出を行わせる給排動作制御手段
と、前記給排終了判定手段で前記供給貯留物の供給又は
前記排出貯留物の排出が終了したと判定したら、前記給
排口移動手段に前記離脱動作を実行させる離脱動作制御
手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】本発明の列車整備の自動化システムでは、
給排手段と、給排手段の給排口を車両に対して近づけた
り遠ざけたりする給排口移動手段を地上側に設けてお
き、列車が停止したと判定したら給排口を待機場所から
車両に近づけて貯留手段に接続し、また、各貯留物の供
給・排出を終了したと判定したら給排口を貯留手段から
切り離すことによって、給排口を貯留手段に着脱する作
業を自動的に行っている。また、給排口を貯留手段に接
続したと判定したら給排手段を稼動し、各貯留物の供給
又は排出を終了したと判定したら給排手段を停止するこ
とによって、給排口が貯留手段に接続されているときに
各貯留物の供給あるいは排出する作業を自動的に行って
いる。つまり、本発明の列車整備の自動化システムで
は、給排口を貯留手段に対し着脱する作業と、給排手段
による各貯留物の供給・排出する作業とを自動的に行う
ことによって、列車整備に関する作業を自動化している
のである。従って、本発明の列車整備の自動化システム
を用いれば、人手を介さず列車整備を自動的に行うこと
ができる。
【0009】尚、例えば、貯留手段がゴミ貯留庫のとき
には排出貯留物は車両内で発生するゴミ等であり、貯留
手段が汚物タンクのときには排出貯留物は屎尿等の汚
物、供給貯留物は汚物を流動化するための水等であり、
貯留手段が水タンクのときには排出貯留物及び供給貯留
物は飲料水等であり、貯留手段が燃料タンクのときには
供給貯留物は燃料であるが、特にこれらの組合せに限ら
れるものではない。
【0010】次に、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の列車整備の自動化システムであって、前記給排口を
前記車両の進行方向に沿って移動する進行方向移動手段
を備え、前記接近動作制御手段は、前記停止判定手段で
前記列車が停止したと判定したとき、前記車両が実際に
停止した実停止位置と予め定められた予定停止位置とが
ずれていれば、そのずれを解消するように前記進行方向
移動手段により前記給排口を移動させた後、前記給排口
移動手段に前記接近動作を実行させることを特徴とす
る。この場合、実停止位置と予定停止位置とがずれてい
ればそのずれを解消するように補正することによって、
予定停車位置に車両が止まらない場合であっても列車整
備が可能な位置まで給排口を自動的に移動している。従
って、本発明の列車整備の自動化システムを用いると、
車両の停車位置がずれても列車整備を自動的に行うこと
ができる。
【0011】次に、請求項3記載の発明は、請求項1又
は2記載の列車整備の自動化システムであって、前記給
排口移動手段が、前記車両の揺動を吸収する揺動吸収部
材で形成されていることを特徴とする。この場合、乗客
の乗降中に車両が揺れる等しても、排出口移動手段はそ
の揺れに合わせて揺れ、給排口が貯留手段からはずれる
ことが防止される。そのため、本発明の列車整備の自動
化システムを用いれば、乗客の乗降中でも列車整備を確
実に行うことができる。具体的には、請求項4に記載し
たように、前記給排口移動手段は、伸縮自在なエアリン
グを、該エアリングの伸縮方向に積層した多層エアリン
グで構成するのが好ましい。
【0012】次に、請求項5載の発明は、請求項1〜4
のいずれかに記載の列車整備の自動化システムであっ
て、前記貯留手段が、前記貯留手段内の前記排出貯留物
を破砕する破砕手段を備えることを特徴とする。本発明
の列車整備の自動化システムを用いれば、貯留手段内に
貯留された排出貯留物は破砕されてしまうので、給排口
の開口面積よりも大きいゴミ等の貯留物でも、確実に排
出することができる。
【0013】次に、請求項6記載の発明は、前記給排手
段は、前記排出貯留物を真空吸引して前記貯留手段から
排出する真空吸引手段であり、前記貯留手段は、前記排
出貯留物を該貯留手段内に投入するため前記車両の客室
内に設けられた投入口を気密に閉じることができる蓋部
と、前記貯留手段内に空気を供給する空気供給手段とを
備え、前記真空吸引手段により前記排出貯留物の排出を
行っている吸引時に、前記蓋部で前記投入口を気密に閉
じるとともに、前記空気供給手段から前記貯留手段に空
気を供給することを特徴とする。本発明の列車整備の自
動化システムでは、ゴミ等の排出貯留物を真空吸引する
際、客室に設けられた投入口を蓋部で気密に閉じてしま
うので、客室内の空気の引き込みを防止して、客に不快
感を与えることなく排出貯留物の排出ができる。また、
本発明の列車整備の自動化システムでは、真空吸引の際
空気供給手段で貯留手段内に空気を供給しているので、
投入口を塞ぐなどして密閉された貯留手段内に当初存在
した空気を引き込んでしまっても、供給された空気によ
りその後も連続して排出貯留物の排出ができ、また、貯
留手段内の空気圧が低くなっても、貯留手段がつぶれて
しまうことを防止できる。
【0014】このとき、請求項7に記載したように、前
記空気供給手段は、前記貯留手段内に供給した空気によ
って前記排出貯留物を排出口方向に拡散するのが好まし
い。このようにすると、貯留手段内の排出貯留物が拡散
され、排出貯留物が貯留手段内で詰まることなく排出す
ることができる。
【0015】次に、請求項8記載の発明は、請求項1〜
7のいずれかに記載の列車整備の自動化システムであっ
て、前記貯留手段の接続口及び前記給排手段の給排口の
一方に設けられ、先端に向かって開口面積が大きくなる
ようテーパ状に形成した雌型接続手段と、前記貯留手段
の接続口及び前記給排手段の給排口の他方に設けられ、
該雌型接続手段に接続される雄型接続手段とを備え、前
記接近動作制御手段は、前記雌型接続手段と前記雄型接
続手段とが対向したときに前記給排口移動手段に前記接
近動作を実行させることを特徴とする。このようにすれ
ば、車両の停車位置がずれ、給排口が貯留手段に取り付
ける取り付け位置から多少ずれた位置にあっても、雄型
接続手段が雌型接続手段の開口面積内の位置にあれば、
給排口が車両に向かう際、雄型接続手段が雌型接続手段
のテーパに沿って移動し、貯留手段に接続される位置に
給排口が導かれるので、給排口を確実に貯留手段に接続
することができる。
【0016】次に、請求項9記載の発明は、前記車両内
に設置された前記貯留手段に前記給排口を接続するため
前記車両に設けられた開口を通じて、大気の圧力変動が
前記車両の内部に影響することを防止する隔離手段を備
えることを特徴とする。このようにすれば、列車整備の
最中、他の列車が通過するなどして外気が変化しても、
その変化が車両内部に伝わらないので、客室内の環境を
快適に保つことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明が適用された実施形態につ
いて以下説明する。ここで、図1は本実施形態の列車整
備の自動化システムの全体図である。図2は第1〜第3
給排口移動装置及びゴミ貯留庫、汚物タンク、水タンク
の車両及び地上側への配置図で、ゴミ貯留庫については
透過図で示してある。また、図3は車両の進行方向(図
2の矢印Y方向)から見た第3給排口移動装置及び水タ
ンクの配置図である。図4は、第1給排口移動装置の接
続具と、ゴミ貯留庫のコックの断面図で、(a)は接続
前、(b)は接続後、(c)は中仕切板が開いた様子を
示している。図5は第2給排口移動装置の接続具と汚物
タンクのコックの断面図、(a)は接続前、(b)は接
続後、(c)は弁が開いた様子を示している。図6は第
3給排口移動装置の接続具と水タンクのコックの断面図
で、(a)は接続前、(b)は接続後、(c)は弁が開
いた様子を示している。
【0018】本実施形態の自動化システム1は、図1に
示すように、ゴミ貯留庫10と、汚物タンク20と、水
タンク30と、第1給排口移動装置40と、第2給排口
移動装置50と、第3給排口移動装置60と、地上設備
70とからなる。この自動化システム1は、地上設備7
0に備えられた制御装置79で制御され、車両90との
間で通信される各種制御用の信号は、車両90側と地上
側との間で通信を行う既存の通信設備を用いて行われ
る。
【0019】まず、ゴミ貯留庫10について説明する。
このゴミ貯留庫10は、図2に示すように、車両90
(図1参照)の客室を形成する床面92の下部に設置さ
れ、破砕機11と、圧縮空気供給具12と、コック13
と、車体側カバー14と、隔壁15とを備えている。但
し、このゴミ貯留庫10は、一部が床面92の上部に延
びだしており、この部分をゴミ箱部18、このゴミ箱部
18から送られてくるゴミを貯留する部分を貯留部19
と以下呼ぶ。尚、このゴミ貯留庫10は、本発明の貯留
手段に相当し、ゴミ貯留庫10に貯留されるゴミは排出
貯留物に相当する。隔壁15は、本発明の隔離手段に相
当する。
【0020】破砕機11は、ゴミ箱部18と貯留部19
との境目付近に設置され、ゴミ箱部18に投入されたゴ
ミを破砕して貯留部19内に送り込むようにされてお
り、ゴミ箱部18にゴミが投入されたことを検知して一
定時間稼動するよう設定されている。この破砕機11
は、ゴミ貯留庫10の外部に設置されたモータ110に
より動作するようにされている。尚、この破砕機11
は、車両90の営業運転中、常時稼動させてもよい。
【0021】圧縮空気供給具12は、噴出具120と、
コック122とからなり、噴出具120は貯留部19の
天井部分に設置され、コック122はゴミ貯留庫10の
底面と、車両90の底部94との間に設置され、これら
噴出具120及びコック122は、ゴミ貯留庫10の外
周面に沿って設けられたパイプ124を介して接続され
ている。また、噴出具120は、複数のノズル121を
備えている。この圧縮空気供給具12は、コック122
が第1給排口移動装置40の接続具44と接続され、第
1給排口移動装置40側から圧縮空気が送り込むまれる
と噴出具120のノズル121から圧縮空気がゴミに向
かって噴出するようにされている。この圧縮空気供給具
12及び、地上設備70を構成する圧縮空気ポンプ73
(図1参照)は、本発明の空気供給手段に相当する。
【0022】コック13は、ゴミ貯留庫10の底部に取
り付けられ、図4(a)に示すように貯留部19に溜め
られたゴミを外部に排出する排出孔134が形成されて
いる。また、このコック13には、排出孔134を貯留
部19側で遮蔽する第1中仕切板130と、排出孔13
4を第1中仕切板130よりも外側で遮蔽する第2中仕
切板132とが備えられており、これら中仕切板13
0,132は、制御装置79からの指令で排出孔134
を自在に開閉することができるようにされている。ま
た、このコック13は、第1給排口移動装置40の接続
具45と接続される側の周囲側面を折り返して、傘状に
形成した雄型接続部136を備えており、その折り返し
の先端に設けた溝には接続具45に設けられた雌型接続
部453と雄型接続部136とが気密に接続されるよう
パッキン138が設けられている。尚、第1中仕切板1
30は、ゴミ貯留庫10の内部と外部とを直接遮蔽する
ゴミ遮蔽用で、第2中仕切板132は、ゴミが挟まるな
どして第1中仕切板130が完全に閉まらなかった場合
でも、ゴミ貯留庫10の内部と外部とを気密に遮蔽する
ため、第1中仕切板130の外側で、ゴミ貯留庫10の
内部と外部と遮蔽する気密確保用である。
【0023】車体側カバー14は、図2に示すように、
コック122及びコック13に対向する底部94に設け
られ、制御装置79からの指令で開閉して、コック12
2に接続具44を、コック13に接続具45を外部から
接続できるようにされている。
【0024】隔壁15は、コック122及びコック13
が設けられた、ゴミ貯留庫10と底部94との間の空間
を囲むように設けられ、車体側カバー14が開けられた
とき、車両90内と外部とを気密に隔離するように設置
されている。この隔壁15は、他の列車が駅を通過する
とき変化する外気の圧力変化が客室内に及ばないように
するためのものである。
【0025】ゴミ箱部18には、その上部側面に投入口
180が設けられており、またその投入口180を開閉
自在な蓋部182が備えられている。この蓋部182
は、制御装置79からの指令でロックして、ゴミ箱部1
8内と外部とを気密に閉じることができるようにされて
いる。
【0026】次に、汚物タンク20について説明する。
この汚物タンク20は、床面92の下部に設置され、汚
物排出管21と、基礎水給水管22と、コック23と、
コック24と、車体側カバー25と、隔壁26とを備え
ている。この汚物タンク20は、車両90に設置されて
いるトイレや洗面台で使用された排水等の汚物が貯留さ
れる。 尚、この汚物タンク20は、本発明の貯留手段
に相当し、貯留される汚物は排出貯留物に相当し、隔壁
26は本発明の隔離手段に相当する。
【0027】汚物排出管21は、汚物タンク20の底部
に接続され、汚物タンク20内の汚物をコック23を介
して外部に排出するようにされている。基礎水給水管2
2は、汚物が排出された後、汚物タンク20内に張る基
礎水を注入するための管で、コック24を介して外部か
ら給水された基礎水を汚物タンク20内に供給するよう
にされている。この基礎水は、汚物タンク20内に汚物
が貯留されているとき汚物が汚物タンク20に張り付く
のを防止し、また、汚物と共に排出することで、汚物タ
ンク20からスムーズに汚物を排出するとともに汚物タ
ンク20内を洗浄するためのものである。
【0028】コック23は、図5(a)に示すように、
回転弁238を介して汚物排出管21に接続され、汚物
排出管21と連通する連通孔231が形成されている。
回転弁238は、制御装置79からの指令で弁239を
回転させると、図5(c)に示すように、連通孔231
と汚物排出管21とを連通するように構成されている。
またこのコック23は、第2給排口移動装置50の接続
具54と接続される側の周囲側面を折り返して、傘状に
形成した雄型接続部233を備えており、その折り返し
の先端に設けた溝には接続具54に設けられた雌型接続
部543と雄型接続部233とが気密に接続されるよう
パッキン234が設けられている。
【0029】コック24は、図6(a)に示すように、
回転弁248を介して基礎水給水管22に接続され、基
礎水給水管22と連通する連通孔241が形成されてい
る。回転弁248は、制御装置79からの指令で弁24
9を回転させると、図6(c)に示すように、連通孔2
41と基礎水給水管22とを連通するように構成されて
いる。またこのコック24は、第2給排口移動装置50
の接続具55と接続される側の周囲側面に、先端に向か
って開口面積が大きくなるようにテーパ状に形成された
雌型接続部243を備えている。
【0030】車体側カバー25は、図2に示すように、
コック23及びコック24が対向する底部94に設けら
れ、制御装置79からの指令で開閉して、コック23に
接続具54を、コック24に接続具55を外部から接続
できるようにされている。隔壁26は、コック23,2
4を囲むように設けられ、車体側カバー25が開けられ
たとき、車両90内と外部とを気密に隔離するように設
置されている。この隔壁26は、隔壁15と同様、他の
列車が駅を通過するとき変化する外部の圧力変化が客室
内に及ばないようにするためのものである。
【0031】次に、水タンク30について説明する。こ
の水タンク30は、床面92の下部に設置され、給水管
31と、排水管32と、コック33、コック34と、車
体側カバー35と、隔壁36とを備えている。この水タ
ンク30は、車両90に設置されている洗面台やトイ
レ、飲料水機等で飲料水や洗浄水として使用される水が
貯留される。尚、この水タンク30は、本発明の貯留手
段に相当する。また、この水タンク30に貯留される水
は供給貯留物に相当する。
【0032】給水管31は、水タンク30の天井部分に
接続され、コック33を介して外部から注入された水を
水タンク30内に注入するようにされている。排水管3
2は、水タンク30の底部に接続され、コック34を介
して水タンク30内に貯留された水を外部に排出するよ
うにされている。水タンク30の水は予め決められた一
定時間ごとにすべて排出するように決められているた
め、この排水管32は、一定時間ごとに水タンク30内
の水を抜き取るために使用される。尚、本実施形態では
水タンク30の水の排出は、特に時間を限定せず、排水
が必要になった時に行うようにしてもよい。
【0033】コック33は、図6(a)に示すように、
回転弁338を介して給水管31に接続され、給水管3
1と連通する連通孔331が形成されている。回転弁3
38は、制御装置79からの指令で弁339を回転させ
ると、図6(c)に示すように、連通孔331と給水管
31とを連通するように構成されている。またこのコッ
ク33は、第3給排口移動装置60の接続具64と接続
される側の周囲側面に、先端に向かって開口面積が大き
くなるようにテーパ状に形成された雌型接続部333を
備えている。
【0034】コック34は、図5(a)に示すように、
回転弁348を介して排水管32に接続され、排水管3
2と連通する連通孔341が形成されている。回転弁3
48は、制御装置79からの指令で弁349を回転させ
ると、図5(c)に示すように、連通孔341と排水管
32とを連通するように構成されている。またこのコッ
ク34は、第3給排口移動装置60の接続具64と接続
される側の周囲側面を折り返して、傘状に形成した雄型
接続部343を備えており、その折り返しの先端に設け
た溝には接続具65に設けられた雌型接続部653と雄
型接続部343とが気密に接続されるようパッキン34
4が設けられている。
【0035】車体側カバー35は、図2に示すように、
コック33及びコック34が対向する底部94に設けら
れ、制御装置79からの指令で開閉して、コック33に
接続具64を、コック34に接続具65を外部から接続
できるようにされている。隔壁36は、コック33,3
4を囲むように設けられ、車体側カバー35が開けられ
たとき、車両90内と外部とを気密に隔離するように設
置されている。この隔壁36は、隔壁15と同様、他の
列車が駅を通過するとき変化する外部の圧力変化が客室
内に及ばないようにするためのものである。隔壁36は
本発明の隔離手段に相当する。
【0036】次に、第1給排口移動装置40について説
明する。この第1給排口移動装置40は、伸縮具41,
42と、ゴミ排出管43と、接続具44と、接続具45
と、移動機46と、地上側カバー47とからなる。この
第1給排口移動装置40は、車両90の一対の車輪9
6,96(図3参照)が接地する両走行路82,82の
略中央に掘穿された待機場所48内に設置される。
【0037】伸縮具41,42は、地上設備70から圧
縮空気を注入すると、待機場所48から車両90に向か
って垂直に伸縮するように形成されたエアリングを、そ
の伸縮方向に複数積層した多層エアリングからなる。こ
の伸縮具41,42は、ゴミ排出管43の両側に、車両
90の進行方向に沿って配置され、長尺状に形成された
底梁410の各両端部上に設置される。そしてこの伸縮
具41,42の上面には、伸縮具41,42が互いに共
動して接続具45を車両90(図1参照)に向かって持
ち上げるための天井梁420が設置されている。尚、伸
縮具41,42として多層エアリングを用いたのは、乗
客の乗降中車両90が揺れ、連結されたコック13等と
接続具45等とがはずれないようにするためである。つ
まり、この多層エアリングは、車両90が揺れるとその
揺れに合わせてくねり、コック13と接続具45との連
結がはずれないようにしているのである。
【0038】ゴミ排出管43は、ゴミ貯留庫10内に貯
留されたゴミを地上設備70側に送り込むためのもので
ある。このゴミ排出管43は、伸縮具41,42の伸縮
に合わせて伸縮するよう、蛇腹状に形成された伸縮自在
な管で形成され、接続具45が設置される天井梁420
の裏面側に先端部分が固定されている。
【0039】接続具44は、地上設備70(図1参照)
から送られてくる圧縮空気を中継して、圧縮空気供給具
12に圧縮空気を送り込むためのもので、伸縮具41の
天井部中央に設けられ、コック122と接続されるよう
に構成されている。接続具45は、伸縮具41,42の
上面に架けられた天井梁420の長さ方向の中央部分に
取り付けられ、図4(a)に示すように、ゴミ排出管4
3及び外部と連通する連通孔451が形成されている。
またこの接続具45の、コック13と接続される側の周
囲側面には、先端に向かって開口面積が大きくなるよう
にテーパ状に形成された雌型接続部453を備えてい
る。
【0040】移動機46は、底梁410の下部に設置さ
れ、制御装置79からの指令に従って底梁410に乗せ
られた伸縮具41,42を車両90の進行方向に沿って
移動する。この移動機46は、本発明の進行方向移動手
段に相当する。地上側カバー47は、待機場所48の天
井部に設置され、制御装置79からの指令に従って開閉
する。
【0041】次に、第2給排口移動装置50について説
明する。この第2給排口移動装置50は、伸縮具51
と、汚物排出管52と、基礎水給水管53と、接続具5
4と、接続具55と、移動機56と、地上側カバー57
とからなる。この第2給排口移動装置50は、車両90
の一対の車輪96,96(図3参照)が接地する両走行
路82,82の略中央に掘穿された待機場所58内に設
置される。
【0042】伸縮具51は、地上設備70から圧縮空気
を注入すると、待機場所58から車両90に向かって垂
直に伸縮するように形成されたエアリングを、その伸縮
方向に複数積層した多層エアリングからなる。この伸縮
具51は、車両90の進行方向に沿って長尺な底梁51
0の一端側の上部に設置される。
【0043】汚物排出管52は、汚物排出管21を介し
て汚物タンク20内から送られてきた汚物を地上設備7
0側に送り込むためのもので、伸縮具51のリング中央
を通って地上設備70側に接続されている。この汚物排
出管52は、可撓管で形成され、伸縮具51で移動可能
な長さ分だけ地上側に余らせて設置されている。
【0044】基礎水給水管53は、汚物タンク20内に
基礎水給水管22を介して基礎水を地上設備70側から
送り込むためのもので、伸縮具51のリング中央を通っ
て地上設備70側に接続されている。この基礎水給水管
53も、可撓管で形成され、伸縮具51で移動可能な長
さ分だけ地上側に余らせて設置されている。
【0045】接続具54は、図5(a)に示すように、
汚物排出管52に接続され、汚物排出管52と連通する
連通孔541が形成されている。またこの接続具54
は、コック23と接続される側の周囲側面に、先端に向
かって開口面積が大きくなるようにテーパ状に形成され
た雌型接続部543を備えている。
【0046】接続具55は、図6(a)に示すように、
基礎水給水管53と連通する連通孔551が形成されて
いる。またこの接続具55は、コック24と接続される
側の周囲側面を折り返して、傘状に形成した雄型接続部
553を備えており、その折り返しの先端に設けた溝に
はコック24に設けられた雌型接続部243と雄型接続
部553とが気密に接続されるようパッキン554が設
けられている。
【0047】移動機56は、図2に示すように、底梁5
10の下部に設置され、制御装置79からの指令に従っ
て底梁510に乗せられた伸縮具51,61を車両90
の進行方向に沿って移動する。この移動機56は、本発
明の進行方向移動手段に相当する。
【0048】地上側カバー57は、待機場所58の天井
部に設置され、制御装置79からの指令に従って待機場
所58を開閉する。この地上側カバー57は、図3に示
すように、車両90の幅方向両端を支点に両開きする2
枚のカバー570,571とからなり、これらのカバー
570,571は、開いたとき車両90の底部94に接
触しない幅で形成されている。尚、地上側カバー47も
この地上側カバー57と同様に構成されている。
【0049】次に、第3給排口移動装置60について説
明する。この第3給排口移動装置60は、伸縮具61
と、給水管62と、排水管63と、接続具64と、接続
具65と、移動機56と、地上側カバー57とからな
る。この第3給排口移動装置60は、待機場所58内に
設置される。尚、移動機56と地上側カバー57は前述
したので説明を省略する。
【0050】伸縮具61は、地上設備70から圧縮空気
を注入すると、待機場所58から車両90に向かって垂
直に伸縮するように形成されたエアリングを、その伸縮
方向に複数積層した多層エアリングからなる。この伸縮
具61は、車両90の進行方向に沿って長尺な底梁51
0の他端側の上部に設置される。
【0051】給水管62は、給水管31を介して水タン
ク30内に地上設備70側から水を送り込むためのもの
で、伸縮具61のリング中央を通って地上設備70側に
接続されている。この給水管62は、可撓管で形成さ
れ、伸縮具61で移動可能な長さ分だけ地上側に余らせ
て設置されている。
【0052】排水管63は、排水管32を介して水タン
ク30内から地上設備70側に水を排水するためのもの
で、伸縮具61のリング中央を通って地上設備70側に
接続されている。この排水管63も、可撓管で形成さ
れ、伸縮具61で移動可能な長さ分だけ地上側に余らせ
て設置されている。
【0053】接続具64は、図6(a)に示すように、
給水管62と連通する連通孔641が形成されている。
またこの接続具64は、コック33と接続される側の周
囲側面を折り返して、傘状に形成した雄型接続部643
を備えており、その折り返しの先端に設けた溝にはコッ
ク33に設けられた雌型接続部333と雄型接続部64
3とが気密に接続されるようパッキン644が設けられ
ている。
【0054】接続具65は、図5(a)に示すように、
排水管63に接続され、排水管63と連通する連通孔6
51が形成されている。またこの接続具65は、コック
34と接続される側の周囲側面に、先端に向かって開口
面積が大きくなるようにテーパ状に形成された雌型接続
部653を備えている。
【0055】次に、地上設備70について説明する。こ
の地上設備70は、図1に示すように、停止監視カメラ
71と、車両停止位置判定機72と、圧縮空気ポンプ7
3と、真空ゴミ吸引機74と、汚物引込機75と、給水
バルブ76と、基礎水給水バルブ77と、排水ポンプ7
8と、制御装置79とからなる。
【0056】停止監視カメラ71は、車両90を編成し
ている列車が停止したか否かを列車を撮影して判定する
ための装置で、常時列車が停止する場所を撮影してい
る。車両停止位置判定機72は、車両90に描かれたマ
ーカ99の位置を検出して、車両90が予め停止する予
定停止位置と、実際に車両90が停止した実停止位置と
のズレを判定するための装置である。
【0057】圧縮空気ポンプ73は、伸縮具41,4
2,51,61を伸縮するための圧縮空気や、ゴミ貯留
庫10内で噴出する圧縮空気を供給するポンプである。
この圧縮空気ポンプ73及び伸縮具41,42,51,
61は、本発明の給排口移動手段に相当する。
【0058】真空ゴミ吸引機74は、ゴミ排出管43に
接続され、ゴミ貯留庫10内に貯留されたゴミを真空引
込により引き込み、そのゴミを図示しないゴミ貯留施設
に送り込む装置で、制御装置79での処理に従って運転
される。この真空ゴミ吸引機74は、本発明の真空吸引
手段に相当する。
【0059】汚物引込機75は、汚物排出管52に接続
され、汚物タンク20内に貯留された汚物を汚物タンク
20から引き込み、引き込まれた汚物を図示しない汚物
貯留施設に送り込む装置で、制御装置79での処理に従
って運転される。給水バルブ76は、上水道管と給水管
62とを接続する接続点に設けられ、この給水バルブ7
6を開くと接続具64を介して水タンク30に水を供給
することができるもので、制御装置79での処理に従っ
て開閉される。
【0060】基礎水給水バルブ77は、上水道管と基礎
水給水管53とを接続する接続点に設けられ、この基礎
水給水バルブ77を開くと接続具55を介して汚物タン
ク20に基礎水を供給することができるもので、制御装
置79での処理に従って開閉される。
【0061】排水ポンプ78は、排水管63に接続さ
れ、水タンク30内に貯留された水を接続具65を介し
て水タンク30から引き込み、引き込まれた水を図示し
ない下水道管に送り込む装置で、制御装置79での処理
に従って運転される。制御装置79は、後述する停止確
認処理、ゴミ排出処理、汚物排出・水供給処理を行っ
て、本実施例の列車整備の自動化システム1全体を制御
する。
【0062】尚、真空ゴミ吸引機74、汚物引込機7
5、給水バルブ76は、本発明の給排手段に相当する。
以上のように構成された自動化システム1を制御するた
め制御装置79で実行される処理について以下説明す
る。
【0063】まず、制御装置79は、列車の停止を確認
する停止確認処理を実行する。図7はこの停止確認処理
のフローチャートである。停止確認処理の開始が指令さ
れると、制御装置79は、停止監視カメラ71を動作さ
せ、駅構内等に進入してきた列車が停止したか否かを判
定する(S10)。そして、列車が停止していなければ
(S10でNO)、再びS10に戻り、車両90が停止
したならば(S10でYES)、このプログラムを終了
する。尚、このS10が本発明の停止判定手段の処理に
相当する。
【0064】このように停止確認処理を実行した後、制
御装置79は、ゴミ貯留庫10からゴミを排出するゴミ
排出処理を実行する。図8はこのゴミ排出処理のフロー
チャート、図9はゴミ排出処理における各装置の動作説
明図である。尚、図9(a)〜(f)は、各動作過程で
動作する装置についてのみの符号を付してある。
【0065】ゴミ排出処理の開始が指令されると、制御
装置79は、まず、車両停止位置判定機72により車両
90が予め定められた予定停止位置の許容範囲内に停止
しているか否かを判定する(S20)。そして、車両9
0が許容範囲を超えて停止していれば(S20でN
O)、移動機46を稼動して底梁410ごと伸縮具4
1,42をズレ量分移動してズレ補正を行い(S2
1)、その後S22へ進む。尚、S20及びS21が本
発明の接近動作制御手段の処理に相当する。
【0066】そしてS22において、地上側カバー47
を開け(S22:図9(a))、車体側カバー14を開
け(S23:図9(b)の矢印)、圧縮空気ポンプ73
を稼動して伸縮具41,42内に圧縮空気を供給し、伸
縮具41,42を伸張して接続具44と接続具45とを
車両90に向かって近づけ、接続具44,45をそれぞ
れコック122,13と連結する接近動作を行う(S2
4:図9(c))。このとき、接続具45とコック13
とが、図4(a)に示すように、進行方向に沿って位置
がずれていても、接続具45をコック13に近づけ、雌
型接続部453を雄型接続部136に当接させ、そのま
ま上昇させると、雌型接続部453がテーパに沿って移
動し雄型接続部136に確実に接続される(図4(b)
参照)。したがって、前述のズレ補正は高精度で行う必
要はなく、車両が予定停止位置の許容範囲内に停止する
ようにすれば十分である。尚、このS24が、本発明の
接近動作制御手段の処理に相当する。
【0067】続いて、車両90側に取り付けられた図示
しないセンサにより、接続具44とコック122との連
結及び、接続具45とコック13との連結が検知された
か否かを判断し(S25)、検知されなければ(S25
でNO)、再びS25に戻り、検知されたならば(S2
5でYES)、伸縮具41,42への圧縮空気の供給を
停止し、ゴミ箱部18の蓋部182をロックした後、第
2中仕切板132、第1中仕切板130の順に開放する
(S26:図4(c)参照)。そして、圧縮空気供給具
12へ圧縮空気を供給して、ゴミ貯留庫10内に空気を
供給するとともに、真空ゴミ吸引機74を稼動させ、ゴ
ミ貯留庫10内のゴミの吸引を開始する(S27:図9
(d))。ゴミは予め破砕機11によって破砕されてい
るため、スムーズに排出される。また、圧縮空気供給具
12から噴出する圧縮空気がゴミに吹き付けられるた
め、ゴミは詰まることなく排出される。尚、S25が本
発明の接続判定手段の処理に相当し、S27が本発明の
給排動作制御手段の処理に相当する。
【0068】そして、ゴミの吸引を開始したら、真空ゴ
ミ吸引機74が予め定められた吸引時間の間正常に稼動
したか否かを判定する(S28)。この真空ゴミ吸引機
74は、時間当たり一定の引込流量でゴミを引き込むよ
う設定されているので、本実施形態では、真空ゴミ吸引
機74を稼動する吸引時間として、ゴミ貯留庫10内に
ゴミが満杯に貯留されたとき、その満杯のゴミを吸引可
能な時間と予め設定している。S28で吸引時間が経過
していなければ(S28でNO)、再びS28に戻り、
吸引時間が経過したならば(S28でYES)、真空ゴ
ミ吸引機74を停止すると共に圧縮空気供給具12への
圧縮空気の供給を停止し(S29)、第1中仕切板13
0、第2中仕切板132の順に閉鎖し、その後ゴミ箱部
18の蓋部182のロックを解除し(S30:図9
(e))、伸縮具41,42内の空気を図示しない排出
弁を開いて排出し、接続具44と接続具45とを車両9
0から遠ざけて、各接続具44,45をそれぞれコック
122,13から外す離脱動作を行う(S31)。尚、
S28が本発明の給排終了判定手段の処理に相当し、S
31が離脱動作制御手段の処理に相当する。
【0069】その後、伸縮具41,42が待機場所48
内に収納されたことを、図示しないセンサで確認し(S
32)、続いて、図9(f)に示すように、車体側カバ
ー14を閉じ、地上側カバー47も閉じ(S33)、移
動機46を稼動して伸縮具41、42を元の位置に戻し
(S34)、このゴミ排出処理を終了する。
【0070】以上のゴミ排出処理とは別に又は同時に、
制御装置79は、前述の停止確認処理後、汚物タンク2
0から汚物を排出し水タンク30に対して水を給排する
汚物排出・水給排処理を実行する。図10はこの汚物排
出・水給排処理のフローチャート、図11はこの処理に
おける各装置の動作説明図である。尚、図11(a)〜
(f)は、各動作過程で動作する装置についてのみの符
号を付してある。
【0071】汚物排出・水供給処理の開始が指令される
と、制御装置79は、まず、車両停止位置判定機72に
より車両90が予め定められた予定停止位置の許容範囲
内に停止しているか否かを判定する(S40)。そし
て、車両90が許容範囲を超えて停止していれば(S4
0でNO)、移動機56を稼動して底梁510ごと伸縮
具51,61をズレ量分移動してズレ補正を行い(S4
1)、その後S42へ進む。尚、S40及びS41が本
発明の接近動作制御手段の処理に相当する。
【0072】そしてS42において、地上側カバー57
及び車体側カバー25,35を開き(S42:図11
(a)矢印)、圧縮空気ポンプ73を稼動して伸縮具5
1,61内に圧縮空気を供給し、伸縮具51,61を伸
張して接続具54,55,64,65を車両90に向か
って近づけ、接続具54,55,64,65をそれぞれ
コック23,24,33,34と連結する接近動作を行
う(S43:図11(b))。このとき、図5(a)及
び図6(a)に示すように、前述したコック13及び接
続具45との接続と同様、車両90の進行方向に互いに
多少ずれていても確実に接続される。尚、このS43
が、本発明の接近動作制御手段の処理に相当する。
【0073】続いて、車両90側に取り付けられた図示
しないセンサにより、接続具54,55,64,65と
コック23,24,33,34との連結が検知されたか
否かを判断し(S44)、検知されなければ(S44で
NO)、再びS44に戻り、検知されたならば(S44
でYES)、伸縮具51,61への圧縮空気の供給を停
止し、図5(c)及び図6(c)に示すように、弁23
9,339を開弁して、汚物引込機75を稼動すると共
に給水バルブ76を開け、汚物タンク20内に貯留され
た汚物の吸引と、水タンク30への給水を開始する(S
45:図11(c))。尚、上述したように水タンク3
0内の水の貯留時間が一定時間を越えた場合など、水タ
ンク30内に貯留された水を排水する必要があるとき
は、接続具65等とコック34等との連結が検知された
後(S40でYES)、弁349を開弁し(図6(c)
参照)て排水処理を行った後、水タンク30への給水
(S45)を開始してもよい。また尚、S44が本発明
の接続判定手段の処理に相当し、S45が本発明の給排
動作制御手段の処理に相当する。
【0074】そして汚物が完全に引き込まれたか及び、
水タンク30内が満水か否かを判定する(S46)。こ
のうち汚物が完全に引き込まれたか否かの判定は、汚物
引込機75が、時間当たり一定の引込流量で汚物を引き
込むよう設定されているので、汚物引込機75が、汚物
タンク20内に汚物が満杯に貯留されたとき、その満杯
の汚物を引き込むのに要する時間を経過したか否かで行
っている。一方、水タンク30が満水になったか否かの
判定は、水タンク30内に図示しない満水フロートが設
置されているので、その満水フロートにより水タンク3
0が満水であると検知されたか否かで行っている。尚、
S46が本発明の給排終了判定手段の処理に相当する。
【0075】S46において、否定判定されたならば
(S46でNO)、再びS46に戻り、肯定判定された
ならば(S46でYES)、弁239,339を閉弁し
て、汚物引込機75を停止すると共に給水バルブ76を
閉じ、汚物の吸引及び給水を停止する(S47)。そし
て、汚物タンク20については、汚物が排出されたら基
礎水給水バルブ77及び弁249を開け、予め定められ
た量の基礎水を給水する(S48)。尚、基礎水は、汚
物の排出中に給水してもよい。
【0076】続いて、伸縮具51,61内の空気を図示
しない排出弁を開いて排出し、接続具54,55,6
4,65をコック23,24,33,34から外す離脱
動作を行う(S49)。尚、S49が離脱動作制御手段
の処理に相当する。その後、伸縮具51,61が待機場
所58内に収納されたことを、図示しないセンサで確認
し(S50)、続いて、車体側カバー25,35を閉じ
た後(図11(d))、地上側カバー57を閉じ(S5
1:図11(e))、移動機56を元の位置に戻し(S
52)、この汚物排出・水給排処理を終了する。
【0077】以上のように動作する本実施形態の列車整
備の自動化システム1を用いると以下のような効果があ
る。まず、本実施形態の列車整備の自動化システム1で
は、接続具45,54,55,64,65(本発明の給
排口に相当する)をゴミ貯留庫10、汚物タンク20及
び水タンク30に対し着脱する作業と、真空ゴミ吸引機
74、汚物引込機75、給水バルブ76の開閉によるゴ
ミや汚物を排出する作業や、水の供給を行う作業を自動
的に行うことによって、列車整備に関する作業を自動化
しているので、この自動化システム1を用いれば、人手
を介さず列車整備を自動的に行うことができる。
【0078】本実施形態の自動化システム1では、実停
止位置と予定停止位置とがずれていればそのずれを解消
するように補正する(S20〜S21)ことによって、
予定停車位置に車両90が止まらない場合であっても列
車整備が可能な位置まで接続具45,54,55,6
4,65を自動的に移動しているので、本実施形態の自
動化システム1を用いると、車両90の停車位置がずれ
ても列車整備を自動的に行うことができる。
【0079】本実施形態の自動化システム1では、多層
エアリングを利用し、乗客の乗降中に車両90が揺れる
等しても、伸縮具41,42,51,61はその揺れに
合わせて揺れ、接続具45,54,55,63,64が
ゴミ貯留庫10、汚物タンク20及び水タンク30から
はずれることが防止される。そのため、本実施形態の自
動化システム1を用いれば、乗客の乗降中でも列車整備
を確実に行うことができる。
【0080】本実施形態の自動化システム1を用いれ
ば、ゴミ貯留庫10に貯留されたゴミは破砕されてしま
うので、ゴミ排出管43の断面積よりも大きいゴミで
も、確実に排出することができる。本実施形態の列車整
備の自動化システム1では、ゴミを真空吸引する際、車
両90の客室に設けられた投入口180を蓋部182で
気密に閉じてしまうので、客室内の空気の引き込みを防
止して、客に不快感を与えることなくゴミの排出ができ
る。また、本実施形態の列車整備の自動化システム1で
は、真空吸引の際圧縮空気供給具12でゴミ貯留庫10
内に空気を供給しているので、投入口180を塞ぐなど
して密閉されたゴミ貯留庫10内に当初存在した空気を
引き込んでしまっても、供給された空気によりその後も
連続してゴミの排出ができ、また、ゴミ貯留庫10内の
空気圧が低くなっても、ゴミ貯留庫10がつぶれてしま
うことを防止できる。
【0081】また、本実施形態の自動化システム1で
は、ゴミ貯留庫10内に空気を供給するとき、その供給
する空気で貯留されたゴミに向かって空気を供給してい
るのでゴミが拡散され、ゴミがゴミ貯留庫10内で詰ま
ることなく排出することができる。
【0082】本実施形態の自動化システム1では、車両
90の停車位置がずれ、接続具45等がゴミ貯留庫10
等に取り付ける取り付け位置から多少ずれた位置にあっ
ても、雄型接続具136等が雌型接続具453等の開口
面積内の位置にあれば、接続具45等が車両90に向か
う際、雄型接続具136等あるいは雌型接続手段142
等の何れかが互いにテーパに沿って移動し、ゴミ貯留手
段10等に接続される位置に接続具45等が導かれるの
で、接続具45等を確実にゴミ貯留庫10等に接続する
ことができる。
【0083】本実施形態の列車整備の自動化システム1
では、車両90内に設置されたゴミ貯留庫10,汚物タ
ンク20,水タンク30に接続具44,45,54,5
5,64,65を接続するため車両90に設けられた開
口を通じて、大気の圧力変動が車両90の内部に影響す
るのを防止する隔壁15,26,36を設けている。そ
のため、列車整備の最中、他の列車が通過するなどして
大気の圧力が変動しても、その影響が車両90内部に伝
わらないので、車両90内の環境を快適に保つことがで
きる。
【0084】また、従来は、先頭の車両から順に作業員
が手作業で列車整備を行っていたため、列車整備のため
に列車を長く停止せねばならなかったが、本実施形態の
列車整備の自動化システム1を用いて全車両一斉に列車
整備を行うようにすれば、列車整備に要する整備時間が
大幅に短縮できるので、列車の稼動効率を上げることが
できる。
【0085】尚、本発明の実施の形態は、上記実施形態
に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に
属する限り種々の形態を採り得ることはいうまでもな
い。例えば、地上側カバー47,57は進行方向にスラ
イドして開閉するものでもよい。中仕切板130,13
2については、中仕切板130を常に気密に閉めること
ができる場合や、中仕切板130に多少のゴミが挟まる
等しても気密を確保する必要がない等の場合には第2中
仕切板132を省略してもよい。
【0086】また、本実施形態では、例えばゴミを排出
するコック13に雄型接続部136を設け、接続具45
に雌型接続部453を設けているが、コック13側に雌
型の接続部を設け、接続具45の側に雄型の接続部を設
けてもよい。また、本実施形態の自動化システムは、寝
台列車に編成されている電源車や、リニアモーターカー
の電源設備や気動車に燃料を供給する装置としても利用
してもよい。
【0087】また、伸縮具41,42として、乗客の乗
降中に車両90が揺れたとき、コック13と接続具45
とがはずれないようにするために多層エアリングを用い
たが、このような揺れを考慮しなくても良い場合、伸縮
具41,42,51,61は、油圧ジャッキ等で構成し
てもよい。
【0088】また、本実施形態の自動化システム1は、
ゴミを排出のみの設備でもよいし、汚物排出のみの、給
水のみの設備でもよい。また、在来線の鉄道車両のよう
に、列車が通過するときの外部の気圧の変化が車両90
内に及ぼす影響が小さい列車の場合、車体側カバー14
や隔壁15を必ずしも設ける必要はない。
【0089】また、待機場所48,58に圧縮空気を送
出する配管や、圧縮空気ポンプ73といった、自動化シ
ステム1を実行する機器を設置する機器空間と、車両9
0が通過する通過空間とが、待機場所48,58を介し
て通じないよう、機器空間は、待機場所48,58に対
し気密に設置するのが好ましい。このようにすると、列
車が通過して通過空間の大気の圧力が変化したとき、機
器の保守を行っている作業員が機器空間にいたとして
も、作業員は通過空間の大気の圧力変化の影響を受ける
ことなく、快適な環境で機器の整備をすることができ
る。
【0090】また、本実施形態では、車両90の下方か
ら上方に向かって伸縮具61等が伸縮するようにした自
動化システム1について説明したが、例えば、車両90
の側面に水タンク30等を備える場合あるいは、車両9
0の天井部分に水タンク30等を備える場合は、車両9
0の側面側からあるいは車両90の上方から接続具64
等を車両90に近づけたり遠ざけたりすることができる
よう伸縮具61等を地上側に設置してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態の列車整備の自動化システムの全
体図である。
【図2】 第1〜第3給排口移動機及びゴミ貯留庫、汚
物タンク、水タンクの車両及び走行路への配置図であ
る。
【図3】 車両の進行方向から見た第3給排口移動装置
及び水タンクの配置図である。
【図4】 第1給排口移動手段のコック及び接続具の断
面図で、(a)は接続前、(b)は接続後、(c)は貯
留部と連通する様子を示している。
【図5】 第2給排口移動手段のコック及び接続具の断
面図で、(a)は接続前、(b)は接続後、(c)は汚
物排出中の様子を示している。
【図6】 第3給排口移動手段のコック及び接続具の断
面図で、(a)は接続前、(b)は接続後、(c)は給
水中の様子を示している。
【図7】 停止確認処理のフローチャートである。
【図8】 ゴミ貯留庫からゴミを排出する際実行される
ゴミ排出処理のフローチャートである。
【図9】 ゴミ貯留庫からゴミを排出する際の各装置の
動作を説明するための動作説明図である。
【図10】 汚物タンクから汚物を排出する際実行され
る汚物排出及び、水タンクに水を供給する水供給処理の
フローチャートである。
【図11】 汚物タンクから汚物を抜き取る際及び水タ
ンクに水を給水する際の各装置の動作を説明するための
動作説明図である。
【符号の説明】
1…自動化システム、10…ゴミ貯留庫、11…破砕
機、12…圧縮空気供給具、13…コック、14…車体
側カバー、15…隔壁、18…ゴミ箱部、19…貯留
部、20…汚物タンク、21…汚物排出管、22…基礎
水給水管、23…コック、24…コック、25…車体側
カバー、26…隔壁、30…水タンク、31…給水管、
32…排水管、33…コック、34…コック、35…車
体側カバー、36…隔壁、40…第1給排口移動装置、
41,42…伸縮具、43…ゴミ排出管、44…接続
具、45…接続具、46…移動機、47…地上側カバ
ー、48…待機場所、50…第2給排口移動装置、51
…伸縮具、52…汚物排出管、53…基礎水給水管、5
4…接続具、55…接続具、56…移動機、57…地上
側カバー、58…待機場所、60…第3給排口移動装
置、61…伸縮具、62…給水管、63…排水管、64
…接続具、65…接続具、70…地上設備、71…停止
監視カメラ、72…車両停止位置判定機、73…圧縮空
気ポンプ、74…真空ゴミ吸引機、75…汚物引込機、
76…給水バルブ、77…基礎水給水バルブ、78…排
水ポンプ、79…制御装置、82…両走行路、90…車
両、92…床面、94…底部、96…車輪、99…マー
カ、110…モータ、120…噴出具、121…ノズ
ル、122…コック、124…パイプ、130…第1中
仕切板、132…第2中仕切板、134…排出孔、13
6…雄型接続部、138…パッキン、180…投入口、
182…蓋部、231…連通孔、233…雄型接続部、
234…パッキン、238…回転弁、239…弁、24
1…連通孔、243…雌型接続部、248…回転弁、2
49…弁、331…連通孔、333…雌型接続部、33
8…回転弁、339…弁、341…連通孔、343…雄
型接続部、344…パッキン、348…回転弁、349
…弁、410…底梁、420…天井梁、451…連通
孔、453…雌型接続部、510…底梁、541…連通
孔、543…雌型接続部、551…連通孔、553…雄
型接続部、554…パッキン、570…カバー、641
…連通孔、643…雄型接続部、644…パッキン、6
51…連通孔、653…雌型接続部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 澤田 尚夫 愛知県名古屋市中村区名駅一丁目1番4号 東海旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 小山 大 愛知県名古屋市中村区名駅一丁目1番4号 東海旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 藤井 健二郎 東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地 株式会社日立製作所内 (72)発明者 牧野 和央 東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地 株式会社日立製作所内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 列車の停止中に列車整備を行う列車整備
    の自動化システムであって、 前記列車を編成する車両に設置された貯留手段と、 地上側に設置され、前記貯留手段への供給貯留物の供給
    又は前記貯留手段からの排出貯留物の排出を給排口を介
    して行う給排手段と、 該給排手段の給排口を地上側の待機場所から前記車両に
    向かって近づけて、前記給排口を前記貯留手段に接続す
    る接近動作及び、前記貯留手段に接続された前記給排口
    を前記車両から前記待機場所に向かって遠ざけて、前記
    給排口を前記貯留手段から外す離脱動作を行う給排口移
    動手段と、 前記列車が停止したか否かを判定する停止判定手段と、 前記給排口が前記貯留手段に接続されたか否かを判定す
    る接続判定手段と、 前記供給貯留物の供給又は前記排出貯留物の排出が終了
    したか否かを判定する給排終了判定手段と、 前記停止判定手段で前記列車が停止したと判定したら、
    前記給排口移動手段に前記接近動作を実行させる接近動
    作制御手段と、 前記接続判定手段で前記給排口が前記貯留手段に接続さ
    れたと判定したら、前記給排手段に前記供給貯留物の供
    給又は前記排出貯留物の排出を行わせる給排動作制御手
    段と、 前記給排終了判定手段で前記供給貯留物の供給又は前記
    排出貯留物の排出が終了したと判定したら、前記給排口
    移動手段に前記離脱動作を実行させる離脱動作制御手段
    とを備えたことを特徴とする列車整備の自動化システ
    ム。
  2. 【請求項2】 前記給排口を前記車両の進行方向に沿っ
    て移動する進行方向移動手段を備え、 前記接近動作制御手段は、前記停止判定手段で前記列車
    が停止したと判定したとき、前記車両が実際に停止した
    実停止位置と予め定められた予定停止位置とがずれてい
    れば、そのずれを解消するように前記進行方向移動手段
    により前記給排口を移動させた後、前記給排口移動手段
    に前記接近動作を実行させることを特徴とする請求項1
    記載の列車整備の自動化システム。
  3. 【請求項3】 前記給排口移動手段は、前記車両の揺動
    を吸収する揺動吸収部材で形成されていることを特徴と
    する請求項1,2何れか記載の列車整備の自動化システ
    ム。
  4. 【請求項4】 前記給排口移動手段は、伸縮自在なエア
    リングを、該エアリングの伸縮方向に積層した多層エア
    リングで構成されていることを特徴とする請求項3記載
    の列車整備の自動化システム。
  5. 【請求項5】 前記貯留手段は、前記貯留手段内の前記
    排出貯留物を破砕する破砕手段を備えることを特徴とす
    る請求項1〜4何れか記載の列車整備の自動化システ
    ム。
  6. 【請求項6】 前記給排手段は、前記排出貯留物を真空
    吸引して前記貯留手段から排出する真空吸引手段であ
    り、 前記貯留手段は、前記排出貯留物を該貯留手段内に投入
    するため前記車両内に設けられた投入口を気密に閉じる
    ことができる蓋部と、 前記貯留手段内に空気を供給する空気供給手段とを備
    え、 前記真空吸引手段により前記排出貯留物の排出を行って
    いる吸引時に、前記蓋部で前記投入口を気密に閉じると
    ともに、前記空気供給手段から前記貯留手段に空気を供
    給することを特徴とする請求項1〜5何れか記載の列車
    整備の自動化システム。
  7. 【請求項7】 前記空気供給手段は、前記貯留手段内に
    供給した空気によって前記排出貯留物を拡散することを
    特徴とする請求項6記載の列車整備の自動化システム。
  8. 【請求項8】 前記貯留手段の接続口及び前記給排手段
    の給排口の一方に設けられ、先端に向かって開口面積が
    大きくなるようテーパ状に形成した雌型接続手段と、 前記貯留手段の接続口及び前記給排手段の給排口の他方
    に設けられ、該雌型接続手段に接続される雄型接続手段
    とを備え、 前記接近動作制御手段は、前記雌型接続手段と前記雄型
    接続手段とが対向したときに前記給排口移動手段に前記
    接近動作を実行させることを特徴とする請求項1〜7何
    れか記載の列車整備の自動化システム。
  9. 【請求項9】 前記車両内に設置された前記貯留手段に
    前記給排口を接続するため前記車両に設けられた開口を
    通じて、大気の圧力変動が前記車両の内部に影響するこ
    とを防止する隔離手段を備えることを特徴とする請求項
    1〜8何れか記載の列車整備の自動化システム。
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