JP2002127714A - 重荷重用スタッドレスタイヤ - Google Patents

重荷重用スタッドレスタイヤ

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JP2002127714A
JP2002127714A JP2000323193A JP2000323193A JP2002127714A JP 2002127714 A JP2002127714 A JP 2002127714A JP 2000323193 A JP2000323193 A JP 2000323193A JP 2000323193 A JP2000323193 A JP 2000323193A JP 2002127714 A JP2002127714 A JP 2002127714A
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heavy
tread
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JP2000323193A
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Shigeo Kimura
重夫 木村
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Original Assignee
Bridgestone Corp
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29DPRODUCING PARTICULAR ARTICLES FROM PLASTICS OR FROM SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE
    • B29D30/00Producing pneumatic or solid tyres or parts thereof
    • B29D30/06Pneumatic tyres or parts thereof (e.g. produced by casting, moulding, compression moulding, injection moulding, centrifugal casting)
    • B29D30/52Unvulcanised treads, e.g. on used tyres; Retreading
    • B29D30/66Moulding treads on to tyre casings, e.g. non-skid treads with spikes
    • B29D2030/665Treads containing inserts other than spikes, e.g. fibers or hard granules, providing antiskid properties

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  • Tires In General (AREA)
  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業性と生産性を損なうことなく、氷雪路面
上での制動性や駆動性を向上させた重荷重用スタッドレ
スタイヤを提供する。 【解決手段】 【請求項1】 ブロックパターンを有し、少なくとも1
つの陸部列において、該陸部の総数と、トレッド幅方向
成分長さが陸部平均半幅以上であるサイプの総数と、の
和を全周長さで除した値が、60個/m以上である重荷
重用スタッドレスタイヤであって、トレッドのゴム組成
物が、SBRを10〜30重量部と、加硫時に最高温度
に達するまでの間に粘度がゴムマトリックスの粘度より
も低くなる熱可塑樹脂短繊維を2〜6重量部配合してな
り、加硫後の発泡率が5〜20%であり、かつ、25
℃、2%歪での動的弾性率(E′)が14MPa以上で
ある、ことを特徴とする重荷重用スタッドレスタイヤ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、作業性と生産性を
損なうことなく、氷雪路面上での制動性や駆動性(以
下、「氷雪上性能」ともいう)を向上させた重荷重用スタ
ッドレスタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】スパイクタイヤが規制されて以来、氷雪
路面上でのタイヤの制動・駆動性能(氷雪上性能)を向
上させるため、特にタイヤのトレッドのパターンと材質
についての研究が盛んに行われてきた。
【0003】前記氷雪路面においては、該氷雪路面と前
記タイヤとの摩擦熱等により水膜が発生し易く、該水膜
が、タイヤと氷雪路面との間の摩擦係数を減少させる原
因になっている。このため、タイヤのトレッド踏面の水
膜除去能やエッヂ効果が、前記氷雪上性能に大きく影響
する。したがって、タイヤにおける前記氷雪上性能を向
上させるためには、前記トレッドの水膜除去能やエッヂ
効果を改良することが必要である。
【0004】そこで、前記タイヤの表面にミクロな排水
溝(深さ、幅共に100μm程度)を多数設け、該ミク
ロな排水溝により前記水膜を排除し、該タイヤの前記氷
雪路面上での摩擦係数を大きくさせることが提案されて
いる。しかし、この場合、該タイヤの使用初期における
前記氷雪上性能を向上させることはできるものの、該タ
イヤの摩耗に伴い、徐々に前記氷雪上性能が低下してし
まうという問題がある。
【0005】また、タイヤが摩耗しても前記氷雪上性能
が低下しないようにするため、前記トレッドに発泡ゴム
を用いることが提案されている。しかし、単なる発泡ゴ
ムにおける気泡は、概ね球状でありトレッド周方向への
異方性を持たず、前記ミクロな排水溝として効果的には
機能し得ないため、この場合、市場の要求レベルを満た
す程度にまで前記氷雪上性能を向上させることが出来な
いという問題がある。
【0006】一方、特開平4−38207号公報には、
短繊維入発泡ゴムを前記トレッドに用いることにより、
該トレッドの表面に前記ミクロな排水溝を形成する手法
が記載されている。しかしながら、この場合、走行によ
り該トレッドが摩耗しても、摩耗面と略平行でない短繊
維は、該トレッドから容易に離脱せず、当初の狙いのよ
うな前記ミクロな排水溝が効率的に形成できず、前記氷
雪路面上での摩擦係数の向上が十分でない。また、前記
短繊維の離脱は走行条件等に大きく左右され、確実に前
記氷雪上性能を向上させることができないという問題が
ある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来技
術における諸問題を解決し、以下の目的を達成すること
を課題とする。即ち、本発明は、前記氷雪路面上に生ず
る水膜の除去能力に優れ、前記氷雪路面との間の摩擦係
数が大きく、前記氷雪上性能に優れた重荷重用スタッド
レスタイヤを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の手段は、本発明の手段は以下の通りである。即ち、 <1>タイヤのトレッド踏面内に多数の陸部からなるブ
ロックパターンを有し、略周方向に配列した少なくとも
1つの陸部列において、該陸部の総数と、該陸部に刻ま
れたサイプの内そのトレッド幅方向成分長さが陸部平均
半幅以上であるサイプの総数と、の和を該陸部列の全周
長さで除した値が、60個/m以上である重荷重用スタ
ッドレスタイヤであって、前記トレッドのゴム組成物
が、(1)スチレン−ブタジエン共重合ゴム(SBR)を
10〜30重量部含有するゴム成分100重量部に、加
硫時に該ゴム組成物の温度が加硫最高温度に達するまで
の間にその粘度が前記ゴム組成物マトリックスの粘度よ
りも低くなる熱可塑樹脂からなる短繊維を2〜6重量部
配合してなり、(2)加硫時に気体を発生する化合物を含
有しており、加硫後の発泡率が5〜20%であり、か
つ、(3)加硫後の25℃、2%歪での動的弾性率
(E′)が14MPa以上である、ことを特徴とする重
荷重用スタッドレスタイヤ。 <2>前記トレッドゴム成分100重量部が、天然ゴム
(NR)又は/及び合成ポリイソプレンゴム(IR)を
40〜70重量部含有する上記<1>に記載の重荷重用ス
タッドレスタイヤ。 <3>前記トレッドゴム成分100重量部が、ポリブタ
ジエンゴム(BR)を20〜50重量部含有する上記<
1>又は<2>に記載の重荷重用スタッドレスタイヤ。 <4>前記スチレン−ブタジエン共重合ゴム(SBR)
のスチレン含有量が、20〜40重量%である上記<1>
から<3>のいずれかに記載の重荷重用スタッドレスタイ
ヤ。 <5>前記トレッドゴム組成物の全オイル類含有量が、
ゴム成分100重量部に対して多くとも5重量部である
上記<1>から<4>のいずれかに記載の重荷重用スタッド
レスタイヤ。 <6>前記短繊維の径が、0.03〜0.3mmである
上記<1>から<5>のいずれかに記載の重荷重用スタッド
レスタイヤ。 <7>前記短繊維の長さが、1〜10mmである上記<
1>から<6>のいずれかに記載の重荷重用スタッドレス
タイヤ。 <8>前記短繊維が結晶性高分子からなり、その融点が
100〜190℃である上記<1>から<7>のいずれかに
記載の重荷重用スタッドレスタイヤ。 <9>前記短繊維が非晶性高分子からなり、その軟化点
が100〜190℃である上記<1>から<7>のいずれか
に記載の重荷重用スタッドレスタイヤ。 <10>加硫後のトレッドゴム中の気泡形状の少なくと
も大部分が、略長尺状である上記<1>から<9>のいずれ
かに記載の重荷重用スタッドレスタイヤ。 <11>略長尺状である気泡の少なくとも大部分が、ト
レッドの周方向に配向された上記<10>に記載の重荷重
用スタッドレスタイヤ。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の重荷重用スタッ
ドレスタイヤのブロックパターン、ゴム組成物、加硫及
び発泡体、タイヤ等について順次詳細に説明する。
【0010】(ブロックパターン)本発明の重荷重用ス
タッドレスタイヤは、図1に例を示すように、そのトレ
ッド踏面内に、多数の陸部(15、16、17)からな
るブロックパターンを有し、周方向に配列した少なくと
も1つの陸部列(図1の15或は17の列)において、
該陸部の総数と、この陸部内に設けられたサイプの幅方
向成分長さがその陸部の平均半幅以上であるサイプ(図
1の18或は19、これを「有効サイプ」と呼ぶ)の総数
との和を、該陸部列の全周長さで除した値が、60個/
m以上であることを前提とする。即ち、陸部自体のエッ
ジと幅方向成分長さがその陸部の平均半幅以上である有
効サイプのエッジ総数を確保することにより、氷雪路面
上でのエッジの“引っ掻き”効果により、制動や駆動を
良くし氷雪上性能を向上している。上記の陸部総数と有
効サイプ総数の和のタイヤ周方向密度が、60個/mに
満たない場合は、上記“引っ掻き”効果が少なく充分な
氷雪上性能を発揮できない。
【0011】ここで、陸部の形状が異形の場合は、その
陸部の平均半幅として、トレッド幅方向の長さの平均値
を取るものとする。また、略同一線上に刻まれている2
本以上のサイプで、各々の幅方向成分長さはその陸部幅
の平均値の半分未満であっても、各サイプの幅方向成分
長さの合計がその陸部幅の平均値の半分以上である場合
は、これらのサイプも有効サイプの1つと数えるものと
する。上記のブロック総数と有効サイプ総数の和のタイ
ヤ周方向密度は、一般に高い程氷雪上性能は向上する
が、高過ぎるとブロック剛性が低下しタイヤ諸性能に不
具合をもたらすので、高くとも600個/m以下が好ま
しい。 (ゴム組成物)
【0012】本発明の重荷重用スタッドレスタイヤのト
レッドゴム組成物は、(1)スチレン−ブタジエン共重合
ゴム(SBR)を10〜30重量部含有するゴム成分1
00重量部に、加硫時に該ゴム組成物の温度が加硫最高
温度に達するまでの間にその粘度が前記ゴム組成物マト
リックスの粘度よりも低くなる熱可塑樹脂からなる短繊
維を2〜6重量部配合してなり、(2)加硫時に気体を発
生する化合物を含有しており、加硫後の発泡率が5〜2
0%であり、かつ、(3)加硫後の25℃、2%歪での動
的弾性率(E′)が14MPa以上である、ことを特徴
とする。
【0013】前記ゴム成分100重量部中に、SBRゴ
ムを10〜30重量部含有することが必要であり、これ
により短繊維を含有することでややもすると肌荒れと作
業性低下をもたらし易い本発明ゴムの押出し品の品質と
生産性を改善できる。SBRが10重量部未満では、押
出し品の肌荒れを抑止できず、その後の製造工程で必要
なコンター形状が得られない等の問題があり、一方、3
0重量部を越えると、ゴムの破壊物性が低下して耐摩耗
性が悪くなる。前記SBRとしては、通常タイヤのトレ
ッドに用いられるSBRは全て使用することが可能で、
エマルジョン重合SBR、溶液重合SBR及びこれらの
油展物が好適に用いられる。
【0014】本発明に使用される前記SBRとしては、
特にそのスチレン含有量が20〜40重量%であること
が、押し出し品の外観品質と作業性を向上させることが
でき好ましい。SBRのスチレン含有量が20重量%未
満では、肌荒れを改善する効果が不充分である場合が多
く、一方、スチレン含有量が40重量%を越えると、耐
摩耗性を悪くする懸念がある。
【0015】前記トレッドゴム組成物は、加硫時に気体
を発生する化合物を含有しており、加硫後のトレッドゴ
ムの発泡率は、5〜20%である必要がある。前記発泡
率が、5〜20%であるとき、グリップ力と除水機能が
有効に作用して優れた氷雪上性能を発揮できる。発泡率
が5%未満では、除水効果が不足して氷雪路上での制動
性が低下し、一方、発泡率が20%を越えると、ブロッ
ク剛性が低下して氷上での発進性能が悪くなり、またゴ
ム中に亀裂が発生し易くなり耐摩耗性が大幅に低下す
る。
【0016】前記トレッドゴム組成物の加硫後物性は、
加硫後の25℃、2%歪での動的弾性率(E′)が14
MPa以上である必要がある。ここでE′の測定は、J
ISK7198に準拠して測定され、ゴム試験片に3〜
10%の静的歪をかけ、2%の動的歪を印加して測定し
た値である。前記25℃のE′が14MPa以上である
ことにより、トレッドのブロック剛性を高いレベルに保
持して、氷上での発進性能が確保される。25℃のE′
が14MPa未満では、ブロック剛性が低過ぎることに
よる諸種の不具合が発生する。但し、25℃のE′が余
り高くなると、振動や乗り心地が悪くなりブロック欠け
が発生する懸念があるので、高くとも90MPaを越え
ないことが好ましい。
【0017】本発明のトレッドゴム組成物は、前記ゴム
成分と前記熱可塑樹脂短繊維と前記発泡剤とを少なくと
も含有してなり、他の構成としては特に制限はなく、目
的に応じて適宜選択することができる。
【0018】(ゴム成分)本発明の前記ゴム成分100
重量部中には、必須成分としてSBRゴムを10〜30
重量部含有するが、SBR以外のゴム成分としては、特
に制限はなく、通常タイヤに使用される天然ゴム(N
R)及び合成ジエン系ゴムが用いられる。合成ジエン系
ゴムとしては、公知のものの中から目的に応じて適宜選
択することができ、例えば、ポリイソプレン(IR)、
ポリブタジエン(BR)などが挙げられる。
【0019】これらのジエン系ゴムの中でも、天然ゴム
(NR)又は/及び合成ポリイソプレンゴム(IR)
を、前記トレッドゴム成分100重量部に対して40〜
70重量部含有することが好ましく、これにより伸長結
晶性を有し耐亀裂破壊性に優れたトレッドゴムとなる場
合が多い。NR又は/及びIRの配合量が40重量部未
満では、耐亀裂破壊性が不充分な場合があり、一方、7
0重量部を越えて含有すると、ウェット制動性と転がり
抵抗の低下を齎す場合がある。
【0020】前記トレッドゴム成分100重量部に対し
て、ポリブタジエンゴム(BR)を20〜50重量部含
有することも、耐摩耗性と転がり抵抗を向上できる点で
好ましい。この場合、BRの配合量が20重量部未満で
は、耐摩耗性と転がり抵抗の向上効果が不充分で、一
方、50重量部を越えるとウェット制動性と耐亀裂破壊
性が低下する恐れがある。
【0021】(短繊維)本発明のトレッドゴム組成物
は、前記ゴム成分100重量部に対して、加硫時に該ゴ
ム組成物の温度が加硫最高温度に達するまでの間にその
粘度が前記ゴム組成物マトリックスの粘度よりも低くな
る熱可塑樹脂からなる短繊維を、2〜6重量部配合して
なることを特徴とする。ここで、ゴム組成物マトリック
スとは、本発明のゴム組成物における前記短繊維を除く
成分を含み、具体的には、SBRを含む前記ゴム成分と
前記発泡剤とを少なくとも含有してなり、他の構成とし
て目的に応じて適宜選択された充填材や加硫薬品や添加
剤その他からなる。
【0022】前記短繊維としては、前記ゴムマトリック
スが加硫最高温度に達するまでの間に溶融(軟化を含
む)する熱特性を有していること、換言すれば、前記ゴ
ム組成物の加硫時に前記ゴムマトリックスの温度が加硫
最高温度に達するまでの間に該短繊維の粘度が該ゴムマ
トリックスの粘度よりも低くなる熱特性を有しているこ
とが必要である。
【0023】前記加硫最高温度とは、前記ゴム組成物の
加硫時における前記ゴムマトリックスが達する最高温度
を意味する。例えば、モールド加硫の場合には、該ゴム
組成物がモールド内に入ってからモールドを出て冷却さ
れるまでに前記ゴムマトリックスが達する最高温度を意
味する。前記加硫最高温度は、例えば、前記ゴムマトリ
ックス中に熱電対を埋め込むこと等により測定すること
ができる。
【0024】なお、前記ゴムマトリックスの粘度は流動
粘度を意味し、前記短繊維の粘度は溶融粘度を意味し、
これらは、例えばコーンレオメーター、キャピラリーレ
オメーター等を用いて測定することができる。
【0025】前記短繊維の素材としては、前記熱特性を
有している熱可塑樹脂である限り特に制限はなく、目的
に応じて適宜選択することができる。前記熱特性を有す
る短繊維としては、例えば、その融点が前記加硫最高温
度よりも低い結晶性高分子からなる短繊維などが好適に
挙げられる。
【0026】該結晶性高分子からなる短繊維を例に説明
すると、該短繊維の融点と、前記ゴムマトリックスの前
記加硫最高温度との差が大きくなる程、前記ゴム組成物
の加硫中に速やかに該短繊維が溶融するため、該短繊維
の粘度が前記ゴムマトリックスの粘度よりも低くなる時
期が早くなる。
【0027】一方、前記短繊維の融点が、前記ゴムマト
リックスの前記加硫最高温度に近くなり過ぎると、加硫
初期に速やかに該短繊維が溶融せず、加硫終期に該短繊
維が溶融する。加硫終期では、該短繊維の内に存在して
いた空気が拡散し、加硫したゴムマトリックス中に分散
乃至取り込まれてしまっており、溶融した該短繊維内に
は十分な量の空気が保持されない。
【0028】他方、前記短繊維の融点が低くなり過ぎる
と、該ゴム組成物の混練り時の熱で該短繊維が溶融し、
混練りの段階で該短繊維同士の融着による分散不良、混
練りの段階で該短繊維が複数に分断されてしまう、該短
繊維が前記ゴム組成物中に溶け込んでミクロに分散して
しまう、等の不都合が生じ好ましくない。
【0029】前記短繊維の融点の上限としては、特に制
限はないものの、以上の点を考慮して選択するのが好ま
しく、一般的には、前記ゴムマトリックスの前記加硫最
高温度よりも、10℃以上低いのが好ましく、20℃以
上低いのがより好ましい。ゴム組成物の工業的な加硫温
度は、一般的には最高で約190℃程度であるが、例え
ば、加硫最高温度がこの190℃に設定されている場合
には、前記短繊維の融点としては、通常190℃以下の
範囲で選択され、180℃以下が好ましく、170℃以
下がより好ましい。
【0030】一方、ゴム組成物の混練りを考慮すると、
前記短繊維の融点としては、混練り時の最高温度に対し
て、5℃以上が好ましく、10℃以上がより好ましく、
20℃以上が特に好ましい。前記ゴム組成物の混練りで
の最高温度を例えば95℃と想定した場合には、前記短
繊維の融点としては、100℃以上が好ましく、105
℃以上がより好ましく、115℃以上が特に好ましい。
【0031】なお、前記短繊維の融点は、それ自体公知
の融点測定装置等を用いて測定することができ、例え
ば、DSC測定装置を用いて測定した融解ピーク温度を
前記融点とすることができる。
【0032】前記短繊維は、結晶性高分子から形成され
ていてもよいし、非結晶性高分子から形成されていても
よいし、結晶性高分子と非結晶性高分子とから形成され
ていてもよいが、本発明においては、相転移があるため
に粘度変化がある温度で急激に起こり、粘度制御が容易
な点で結晶性高分子を含む有機素材から形成されている
のが好ましく、結晶性高分子のみから形成されるのがよ
り好ましい。
【0033】前記結晶性高分子の具体例としては、例え
ば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、
ポリブチレン、ポリブチレンサクシネート、ポリエチレ
ンサクシネート、シンジオタクティック−1,2−ポリ
ブタジエン(SPB)、ポリビニルアルコール(PV
A)、ポリ塩化ビニル(PVC)等の単一組成重合物
や、共重合、ブレンド等により融点を適当な範囲に制御
したものも使用でき、更にこれらに添加剤を加えたもの
も使用できる。これらは、1種単独で使用してもよい
し、2種以上を併用してもよい。
【0034】これらの結晶性高分子の中でも、ポリオレ
フィン、ポリオレフィン共重合体が好ましく、汎用で入
手し易い点でポリエチレン(PE)、ポリプロピレン
(PP)がより好ましく、融点が低く、取扱いが容易な
点でポリエチレン(PE)が特に好ましい。
【0035】前記非結晶性高分子としては、例えば、ポ
リメチルメタクリレート(PMMA)、アクリロニトリ
ルブタジエンスチレン共重合体(ABS)、ポリスチレ
ン(PS)、ポリアクリロニトリル、これらの共重合
体、これらのブレンド物等が挙げられる。これらは、1
種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよ
い。また、前記結晶性高分子と前記非結晶性高分子とを
併用してもよい。
【0036】前記短繊維には、本発明の目的を害しない
範囲において、必要に応じて公知の添加剤が添加されて
いてもよい。
【0037】前記短繊維の素材の分子量は、該素材の化
学組成、分子鎖の分岐の状態等によって異なり一概に規
定することはできないが、一般に、該短繊維は、同じ素
材で形成されていてもその分子量が高い程、ある一定の
温度における粘度(溶融粘度)は高くなる。本発明にお
いては、前記短繊維の素材の分子量は、前記ゴムマトリ
ックスの加硫最高温度における粘度(流動粘度)よりも
該短繊維の粘度(溶融粘度)が高くならないような範囲
で選択するとよい。
【0038】前記短繊維のデニールとしては、特に制限
はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前
記氷上性能を向上させる観点からは、1〜1000デニ
ールが好ましく、2〜800デニールがより好ましい。
【0039】(短繊維の形状)前記短繊維の平均径
(D)としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選
択することができるが、該短繊維を含むゴム組成物を加
硫して得られる加硫ゴム中に、前記ミクロな排水溝とし
て機能し得る長尺状気泡を効率良く形成するためには、
0.03〜0.3mmが好ましく、0.06〜0.25
mmがより好ましい。
【0040】前記平均径(D)が、0.03mm未満で
あると、上記長尺状の円柱発泡溝が形成されにくくな
り、また前記短繊維の製造時に糸切れが多く発生する点
で好ましくなく、0.3mmを超えると、前記短繊維の
平均径(直径)が大きくなり、同一配合量では円柱発泡
溝の数が減少して、排水効率が悪くなる傾向がある。
【0041】前記短繊維の平均長さ(L)としては、特
に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる
が、前記氷上性能を向上させる観点からは、1〜10m
mが好ましく、2〜8mmがより好ましい。前記平均長
さ(L)が1mm未満であると、機械的な切断が困難に
なり、前記短繊維の生産性が悪化することがあり、10
mmを超えると、ゴム混練り時の分散不良や、押出時の
配向乱れが発生することがある。
【0042】なお、前記短繊維の平均長さ(L)と前記
平均径(D)は、例えば、光学顕微鏡等により測定でき
る。
【0043】(発泡体)本発明のトレッドゴム組成物
は、加硫時に気体を発生する化合物、所謂発泡剤又は発
泡剤と発泡助剤を含有しており、加硫後の該トレッドゴ
ムの発泡率が5〜20%である必要がある。トレッドゴ
ムが発泡率5〜20%の発泡体であるので、優れた除水
効果とグリップ効果を示し、氷雪上での制動・駆動性能
を飛躍的に向上出来る。発泡率が5%未満では、除水効
果とグリップ効果が小さくなり、一方、発泡率が20%
を越えると、ブロック剛性が低下して氷雪上での発進性
能が悪くなり、更に物性の低下による耐摩耗性の悪化も
著しくなる。
【0044】本発明の前記発泡剤としては、通常の加硫
ゴムを発泡させる発泡剤が好適に使用でき、例えば、ジ
ニトロソペンタメチレンテトラミン(DPT)、アゾジ
カルボンアミド(ADCA)、ジニトロソペンタスチレ
ンテトラミンやベンゼンスルホニルヒドラジド誘導体、
オキシビスベンゼンスルホニルヒドラジド(OBS
H)、二酸化炭素を発生する重炭酸アンモニウム、重炭
酸ナトリウム、炭酸アンモニウム、窒素を発生するニト
ロソスルホニルアゾ化合物、N,N’−ジメチル−N,
N’−ジニトロソフタルアミド、トルエンスルホニルヒ
ドラジド、P−トルエンスルホニルセミカルバジド、
P,P’−オキシービス(ベンゼンスルホニルセミカル
バジド)等が挙げられる。
【0045】これらの発泡剤の中でも、製造加工性を考
慮すると、ジニトロソペンタメチレンテトラミン(DP
T)、アゾジカルボンアミド(ADCA)が好ましく、
特にアゾジカルボンアミド(ADCA)が好ましい。こ
れらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用
してもよい。
【0046】前記発泡剤の形態としては、特に制限はな
く目的に応じて、粒子状、液状等の中から適宜選択する
ことができるが、短繊維中での該発泡剤の偏在を防止
し、発泡ムラを防止し、また、長手方向に垂直な断面形
状がほぼ円形であるカプセル状の長尺状気泡を潰れのな
い状態で効率良く形成する観点からは、径の細かい粒子
状であるのが好ましい。粒子状の発泡剤の平均粒径とし
ては、例えば、0.1〜20μmが好ましく、0.5〜
10μmがより好ましい。なお、前記発泡剤の形態は、
例えば顕微鏡等を用いて観察することができる。また、
前記粒子状の発泡剤の平均粒径は、例えば、コールター
カウンター等を用いて測定することがでる。
【0047】前記発泡助剤としては、例えば、尿素、ス
テアリン酸亜鉛、ベンゼンスルフィン酸亜鉛や亜鉛華
等、通常、発泡製品の製造に用る助剤等が挙げられる。
これらの中でも、尿素、ステアリン酸亜鉛、ベンゼンス
ルフィン酸亜鉛等が好ましい。これらは、1種単独で使
用してもよいし、2種以上を併用してもよい。一般に、
上記発泡剤に上記発泡助剤を併用する利点は、これによ
り発泡反応を促進し反応の完結度を高めて、経時的に不
要な劣化を抑制できることにある。
【0048】(他成分、全オイル量)前記その他の成分
としては、本発明の目的を損なわない範囲で適宜使用す
ることができ、例えば、カーボンブラックやシリカ、炭
酸カルシウム等の無機充填材、シランカップリング剤等
のカップリング剤、プロセスオイル等の軟化剤、硫黄等
の加硫剤、N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアジル−
スルフェンアミド、N−オキシジエチレン−ベンゾチア
ジル−スルフェンアミド、ジベンゾチアジルジスルフィ
ド等の加硫促進剤、老化防止剤、亜鉛華、ステアリン
酸、オゾン劣化防止剤等の添加剤等の他、通常ゴム業界
で用いられ各種配合剤添加剤などを適宜使用することが
できる。これらはそれぞれ1種単独で使用してもよい
し、2種以上を併用してもよい。なお、本発明において
は、前記その他の成分については市販品を使用すること
ができる。
【0049】ここで、前記プロセスオイル等の軟化剤と
しては、特に制限はなく、ゴム工業界で広く使用される
プロセスオイル、例えばアロマ系オイル、ナフテン系オ
イル等を目的に合わせて好適に使用できるが、全オイル
類の含有量は、ゴム成分100重量部に対して多くとも
5重量部であることが好ましい。オイル類の使用は、一
般に混練りや押出しの作業性と生産性を改善するために
用いられるが、その使用量は必要最小量が望ましく、5
重量部を越えて配合するのは、耐摩耗性を損なう恐れが
あるので避けた方が良い場合が多い。尚、ここでの全オ
イル類とは、軟化剤として単独に配合したオイル量と、
油展SBRのような油展ゴム中のオイル量との合計であ
る。
【0050】前記その他の成分としては、本発明の目的
を害しない限り特に制限はなく、目的に応じて適宜選択
することができ、例えば市販品を好適に使用することが
できる。これらは1種単独で使用してもよいし、2種以
上を併用してもよい。また、前記その他の成分における
含有量としては、特に制限はなく、本発明の目的を害し
ない範囲内において適宜選択することができる。
【0051】(発泡プロセス)本発明のゴム組成物にお
いては、加硫前、即ち非加熱下では、前記ゴムマトリッ
クスよりも前記短繊維中の熱可塑樹脂の方が粘度が高
い。該ゴム組成物の加硫開始後であって該ゴム組成物が
加硫最高温度に達するまでの間に、前記ゴムマトリック
スは架橋によりその粘度が上昇していき、前記短繊維中
の熱可塑樹脂は溶融して粘度が大幅に低下していく。そ
して、加硫途中において、前記ゴムマトリックスよりも
該短繊維中の熱可塑樹脂の方が粘度が低くなる。即ち、
加硫前の前記ゴムマトリックスと該短繊維中の熱可塑樹
脂との間における粘度の関係が、加硫反応中の段階で逆
転する現象が生ずる。
【0052】この間、前記加硫反応中に発生したこのガ
スは、加硫反応が進行して粘度が高くなった前記ゴムマ
トリックスに比べ、溶融して相対的に粘度が低下した前
記熱可塑樹脂の内部に留まる。その結果、該ゴム組成物
を加硫して得られた加硫ゴムにおいては、短繊維が存在
していた場所に気泡が存在する。この気泡は、その周囲
(気泡の壁面)が前記短繊維中の樹脂によって覆われ、
カプセル状になっている。また、この気泡は、加硫ゴム
内において独立して存在している。なお、前記短繊維中
の熱可塑樹脂の素材をポリエチレン、ポリプロピレン等
とした場合、加硫したゴムマトリックスと該樹脂とは強
固に接着している。
【0053】(加硫ゴム発泡体)本発明のトレッド加硫
ゴムは、前記本発明のゴム組成物を加硫することにより
得られる。以下、本発明の加硫ゴム発泡体のミクロ構造
を詳細を説明する。
【0054】本発明の加硫ゴム発泡体においては、加硫
したゴムマトリックス中に長尺状気泡が存在している。
短繊維の前記ゴム組成物中での配向を一方向に揃えた場
合には、図2に示すように、長尺状気泡21が一方向に
配向した状態で存在している。この長尺状気泡21は、
溶融した短繊維中の樹脂が、加硫したゴムマトリックス
25に接着してなる保護層23により囲まれている。該
保護層23内には、前記発泡剤から発生したガスが取り
込まれている。
【0055】本発明の加硫ゴムをタイヤのトレッドに使
用した場合、摩耗した後、図3に示すように、長尺状気
泡21が表面に露出して形成される凹部22が、効率的
な排水を行う排水路として機能する。
【0056】また、本発明の加硫ゴムは、該凹部22の
表面が保護層23で被覆されているため、水路形状保持
性、水路エッジ部摩耗性、荷重入力時の水路保持性等に
も優れる。保護層23の厚みとしては、0.5〜50μ
mが好ましい。
【0057】なお、保護層23は、ポリエチレン、ポリ
プロピレン等の場合には、加硫したゴムマトリックス2
25強固に接着しているが、該接着力をより向上させる
必要がある場合には、例えば、前記短繊維に、加硫した
ゴムマトリックス25との接着性を向上させ得る成分を
含ませることができる。
【0058】本発明の加硫ゴムにおいては、長尺状気泡
21の1個当たりの平均長さ(L)(図2参照)と、前
記平均径(D)との比(L/D)としては、小さくとも
3が好ましく、小さくとも5がより好ましい。なお、前
記比(L/D)の上限は、特に制限はないが、100程
度が選択される。
【0059】前記比(L/D)が3未満であると、摩耗
した加硫ゴムの表面に露出する長尺状気泡21による溝
を長くすることができず、またその容積を大きくするこ
とができないため、該加硫ゴムをタイヤのトレッド等に
用いる場合には、該タイヤの水排除性能を十分に向上さ
せることができない点で好ましくない。
【0060】本発明の加硫ゴムにおいては、図2に示す
ように、長尺状気泡21の平均径(D)(=保護層23
の内径)としては、20〜500μmが好ましい。
【0061】前記平均径(D)が、20μm未満である
と、該加硫ゴムをタイヤのトレッド等に用いても該タイ
ヤの水排除性能が向上せず、500μmを超えると、該
加硫ゴムの耐カット性、ブロック欠けが悪化し、また、
該加硫ゴムをタイヤのトレッド等に用いても該タイヤの
乾燥路面での耐摩耗性が悪化するため、いずれも好まし
くない。
【0062】本発明の加硫ゴムにおける発泡率Vsとし
ては、5〜20%の範囲内にあることを必要とし、8〜
15%が好ましい。
【0063】前記発泡率Vsは、長尺状気泡21の発泡
率を意味し(球状の気泡が形成されている場合には、球
状の気泡の発泡率Vs1と長尺状気泡21の発泡率Vs2
との合計を意味し)、次式により算出できる。 Vs=(ρ0 /ρ1 −1)×100(%) ここで、ρ1 は、加硫ゴム(発泡ゴム)の密度(g/c
3 )を表す。ρ0 は、加硫ゴム(発泡ゴム)における
固相部の密度(g/cm3 )を表す。
【0064】なお、前記加硫ゴム(発泡ゴム)の密度及
び前記加硫ゴム(発泡ゴム)における固相部の密度は、
エタノール中の重量と空気中の重量を測定し、これから
算出される。
【0065】なお、前記発泡率Vsは、前記発泡剤の種
類、量、組み合わせる前記発泡助剤の種類、量、樹脂の
配合量等により適宜変化させることができる。
【0066】本発明においては、前記平均発泡率Vsが
5〜20%であると共に、長尺状気泡21が前記発泡率
Vsにおける30%以上を占めることが好ましく、60
%以上を占めることがより好ましく、80%以上である
ことが最も好ましい。換言すれば、長尺状気泡21が加
硫ゴム中の全気泡の30体積%以上を占めることが好ま
しく、長尺状気泡21が加硫ゴム中の全気泡の80体積
%以上を占めることが最も好ましい。
【0067】前記短繊維を含むゴム組成物を加硫して得
られた加硫ゴムにおいては、長手方向に垂直な断面形状
がほぼ円形であるカプセル状の長尺状気泡が潰れのない
状態で効率良く形成されている。該カプセル状の長尺状
気泡は前記ミクロな排水溝として機能し得るため、該加
硫ゴムは、前記氷雪上性能に極めて優れる。
【0068】長尺状気泡21は、図2に示すように、実
質的にタイヤの周方向(A方向)に配向されており、そ
の周囲が前記短繊維中の熱可塑樹脂による保護層23で
被覆されている。なお、本発明においては、長尺状気泡
21の配向の向きは、総てタイヤの周方向となっていな
くてもよく、一部タイヤの周方向以外の向きになってい
てもよい。
【0069】(重荷重用スタッドレスタイヤ)本発明の
重荷重用スタッドレスタイヤとしては、少なくともトレ
ッドを有してなり、少なくとも該トレッドの踏面パター
ンが前記本発明のブロックパターンを有し、かつ前記本
発明の組成物からなる加硫ゴムを含んでなる限り、他の
構成要素としては特に制限はなく、ラジアル構造のタイ
ヤでもバイアス構造のタイヤでもよく、目的に応じて適
宜選択することができる。
【0070】例えば、JATMA(日本自動車タイヤ協
会)のYEAR BOOK(2000年版)のC章に記
載されているTruck & Bus用タイヤの各用途
及び各サイズのタイヤで、冬季氷雪路面走行用に好適に
適用できる。
【0071】タイヤの製造方法についても特に制限はな
いが、例えば、以下のようにして製造することができ
る。即ち、まず、前記本発明のゴム組成物を調製する。
このゴム組成物においては、押出し工程で前記短繊維を
一方向に配向させておく。該ゴム組成物を、生タイヤケ
ースのクラウン部に予め貼り付けられた未加硫のケース
タイヤのベース部の上に貼り付ける。このとき、前記短
繊維の配向の方向を、タイヤの周方向と一致させてお
く。そして、所定のモールドで所定温度、所定圧力の下
で加硫成型する。その結果、前記本発明のゴム組成物が
加硫されてなる本発明の加硫ゴムで形成されたトレッド
有してなるタイヤが得られる。
【0072】なお、このとき、未加硫のトレッドがモー
ルド内で加熱されると、前記ゴムマトリックス中の発泡
剤が発泡し、ガスが生ずる。一方、該短繊維の樹脂は溶
融(又は軟化)し、その粘度(溶融粘度)がゴムマトリ
クスの粘度(流動粘度)よりも低下することにより、該
ゴムマトリックス中で生じたガスの大部分は、溶融或は
軟化して相対的に粘度が低下した該短繊維の内部に留ま
る。
【0073】次に、タイヤにおける作用と効果について
説明する。氷雪路面上でタイヤを走行させる時、タイヤ
と前記氷雪路面との摩擦により、タイヤのトレッドの表
面が摩耗する。すると、長尺状気泡21による溝状の凹
部22が、トレッドの接地面に露出する。一方、タイヤ
を走行させると、タイヤとその接地面との間の接地圧及
び摩擦熱により、タイヤと氷雪路面との間に水膜が生じ
る。この水膜は、トレッド接地面に露出する無数の凹部
22により、素早く排除され、除去される。このため、
タイヤは、前記氷雪路面上でもスリップ等することが少
なくなる。
【0074】また、タイヤにおいては、実質的にタイヤ
の周方向に配向している溝状の凹部22が効率的な排水
を行う排水溝として機能する。凹部22は、その表面
(周囲)に耐剥離性に優れる保護層23が形成されてい
るため、高荷重時でも潰れ難く、高い排水溝形状保持
性、水排除性能を保持しており、この凹部22により、
タイヤの回転方向後方への排水除去性能が向上するた
め、タイヤは、氷雪上のブレーキ性能に特に優れる。タ
イヤにおいては、保護層23の引っ掻き効果によって横
方向の氷上μ(摩擦係数)が向上し、氷上ハンドリング
も良好になる。
【0075】
【実施例】以下に、本発明の効果を明確にするために、
実施例を用いて説明するが、本発明は、これらの実施例
に何ら限定されるものではない。
【0076】(実施例1〜18及び比較例1〜9)表1
〜表3に示すゴム配合で同表に示す短繊維を添加して、
通常の製法にて各ゴム組成物を作製した。得られた各ゴ
ム組成物を用いてタイヤのトレッドを形成し、通常の重
荷重用タイヤの製造条件に従って、各試験用のタイヤを
製造した。
【0077】このタイヤは、スノー走行用の重荷重ラジ
アルタイヤであり、そのサイズは11R22.5−14
PRである。
【0078】なお、このタイヤのトレッドには、図2に
示すように、長尺状気泡21が含まれており、その長手
方向が少なくとも大部分タイヤの周方向(A方向)に配
向されており、その周囲の少なくとも大部分が短繊維を
構成する熱可塑樹脂による保護層23で被覆されてい
る。
【0079】なお、各ゴム組成物の加硫時における加硫
最高温度は、該ゴム組成物中に熱電対を埋め込んで測定
したところ総て145℃であった。
【0080】前記短繊維中の熱可塑樹脂の融点は、前記
タイヤの加硫時における加硫最高温度よりも低くなって
いた。このため、タイヤの加硫温度がトレッドの最高温
度に達するまでの間に、前記短繊維中の樹脂の粘度は、
前記ゴムマトリックスの粘度よりも低くなっていた。
【0081】また、前記短繊維の前記加硫最高温度にお
ける粘度(溶融粘度)は、コーンレオメーターを用いて
測定(ゴムのトルクがMaxを迎えたら終了とし、トル
クをゴム粘度として、トルクの変化と発泡圧力の変化を
測定)したところ、6であった。
【0082】前記ゴムマトリックスの前記加硫最高温度
における粘度(流動粘度)は、モンサント社製コーンレ
オメーター型式1−C型を使用し、温度を変化させなが
ら100サイクル/分の一定振幅入力を与えて経時的に
トルクを測定し、その際の最小トルク値を粘度としたと
ころ(ドーム圧力0.59MPa、ホールディング圧力
0.78MPa、クロージング圧力0.78MPa、振
り角±5°)、11であった。
【0083】得られた各試験用のタイヤについて、氷上
制動性能、氷上発進性能、耐摩耗性、耐テアー性につい
て評価試験を実施して、その結果を従来例を100とす
る相対評価指数で表1〜表3に示した。指数が100を
超えるほど性能に優れ、100を下回るほど劣ることを
意味する。
【0084】なお、トレッド加硫ゴム(発泡ゴム)につ
いての発泡率は、既述の方法と計算式より算出した。ま
た、周方向動的弾性率(E′)は、タイヤのトレッドか
ら周方向に沿って、長さ10mm×幅4.7mm×厚さ
2mmのサンプルを切りだし、JIS K7198の測
定法に基ずいて、粘弾性スペクトロメーター(東洋精器
製)を使用して、温度25℃で2%歪、周波数52Hz
で計測した。以上の結果を表1〜表3に記載した。
【0085】
【表1】
【0086】
【表2】
【0087】
【表3】
【0088】表1〜3において、配合成分のスペックは
下記に示す通りで、数値(量)は「重量部」、「重量
%」を表す。
【0089】<配合成分スペック> *1)T0120: JSR(株)製のエマルジョン重
合SBR(27.3%油展物、結合スチレン量は35重
量%) *2)#1500: JSR(株)製のエマルジョン重
合SBR *3)タフデン1534: 旭化成(株)製の溶液重合
SBR(27.3%油展物) *4)T0147: JSR(株)製のエマルジョン重
合SBR(27.3%油展物、結合スチレン量は45重
量%) *5)BR01: JSR(株)製のシス−1,4−ポ
リブタジエン *6)SAF: 旭カーボン(株)製のカーボンブラッ
ク *7)6C: 大内新興化学工業(株)の老化防止剤
(ノクラック6C) *8)CZ: 加硫促進剤(N−シクロヘキシル−2−
ベンゾチアゾリル−スルフェンアミド) *9)ADCA: 発泡剤(アゾジカルボンアミド) *10)発泡助剤: 尿素/ステアリン酸(85:1
5)ブレンド物 *11)PE(ポリエチレン)、a−PP(非晶性ポリ
プロピレン)、c−PP(結晶性ポリプロピレン)、L
D−PE(低密度ポリエチレン)
【0090】表1〜表3の結果から、以下のことが明ら
かである。即ち、本発明の実施例1〜18の重荷重用ス
タッドレスタイヤは、比較例1〜9のタイヤに比べて、
氷上制動性能と氷上発進性能に優れ、耐摩耗性と耐テア
性が良好で、押出し品の肌にも問題はなく高性能の重荷
重用スタッドレスタイヤであることが判明した。
【0091】ここで、実施例11、12、13、14、
15、16、17、18は一部性能にやや劣る面もある
が、実用的に問題のないレベルである。なお、本実施例
の評価試験は、次に述べる方法で行なわれた。
【0092】<氷上制動性能>供試タイヤを10クラス
のトラック車に装着し、該トラック車を、一般アスファ
ルト路上で200km走行させた後、氷上平坦路を走行
させ、時速20km/hの時点でブレーキを踏んでタイ
ヤをロックさせ、停止するまでの距離を測定した。結果
は、距離の逆数を従来例1のタイヤを100として指数
表示した。なお、数値が大きいほど氷上制動性能が良い
ことを示す。
【0093】<氷上発進性能>供試タイヤを10クラス
のトラック車に装着し、該トラック車を、一般アスファ
ルト路上で200km走行させた後、氷上平坦路をに
て、停止状態から発進して、20kmに達するまでの走
行時間を測定した。結果は、時間の逆数を従来例1のタ
イヤを100として指数表示した。なお、数値が大きい
ほど氷上発進性能が良いことを示す。
【0094】<耐摩耗性>供試タイヤを10クラスのト
ラック車に6輪とも装着し、該トラック車を、一般道路
上で10,000km走行させた後、トレッドの残存溝
深さを測定して、その平均値を従来例1のタイヤを10
0として指数表示した。なお、数値が大きいほど耐摩耗
性が良いことを示す。
【0095】<耐テアー性>供試空気入りタイヤのトレ
ッドに用いたゴム組成物と同じものを、縦10mm×横
100mm×高さ10mmの四角柱形状のサンプルとし
て、それぞれ用意した。そして、各サンプルについて、
対向する2つの長方形状の側面に平行に、かつ両側面か
ら5mmの位置に切れ込み(各サンプルの長さ方向にお
ける中程まで)入れた。そして、各サンプルにおける、
前記切れ込みが入れられ2つに分離した2つの端面をそ
れぞれ挟んで、前記切れ込み方向と直交する方向に、か
つ互いに反対向きに、引っ張った。その際、前記切れ込
み方向に亀裂が形成されていくが、該亀裂の単位長さ当
たりのかかった力(即ち、亀裂進展に対する抗力)を耐
テアー(tear)性とした。なお、前記亀裂進展に対
する抗力は、ストログラフを用いて測定した。比較例1
の空気入りタイヤのトレッドに用いたゴム組成物を10
0として指数表示した。即ち数値が大きい程、耐テアー
性が良好である。
【0096】<押出し品の肌>工場にて、各配合をバン
バリーミキサーで混練りした後、押出し工程でトレッド
の口金形状に押出し、押し出されたトレッドの表面肌を
観察して、従来例1対比でその良否を評価した。従来例
と同等以上を○、従来例に若干劣るが問題無しを△、従
来例より劣り製造上の問題有りを×で表した。
【0097】
【発明の効果】本発明によると、前記従来における諸問
題を解決し、氷雪路面上に生ずる水膜の除去能力に優
れ、氷雪路面との間の摩擦係数が大きく、前記氷雪上性
能に優れた重荷重用スタッドレスタイヤを提供すること
ができる。また、本発明によると、前記トレッド組成物
は、押し出し工程において、その作業性と生産性を損な
うことがなく、押出し品の肌品質が良い重荷重用スタッ
ドレスタイヤを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明のブロックパターンを示すトレ
ッド踏面の展開図である。
【図2】図2は、本発明のトレッド加硫ゴムの断面概略
説明図である。
【図3】図3は、本発明の摩耗進行後のトレッド加硫ゴ
ムの断面概略説明図である。
【符号の説明】
10 トレッドの踏面 12 周方向のリブ溝 14 幅方向の横溝 15 陸部列 16 陸部列 17 陸部列 18 サイプ 19 サイプ 21 長尺状気泡 22 溝状の凹部 23 保護層 25 ゴムマトリックス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 7/02 C08K 7/02 C08L 7/00 C08L 7/00 9/00 9/00 21/00 21/00 //(C08L 21/00 (C08L 21/00 9:06) 9:06) Fターム(参考) 4F074 AA06 AA08 AA10 AA11 AA13A AA17 AA20 AA24 AB03 AC02 AG01 AG04 BA13 BA20 BB06 CA22 DA02 DA03 DA08 DA59 4J002 AC011 AC031 AC041 AC061 AC082 AE054 BB033 BB123 BB183 BD031 BE021 BH021 FA083 FD013 GN01

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タイヤのトレッド踏面内に多数の陸部か
    らなるブロックパターンを有し、略周方向に配列した少
    なくとも1つの陸部列において、該陸部の総数と、該陸
    部に刻まれたサイプの内そのトレッド幅方向成分長さが
    陸部平均半幅以上であるサイプの総数と、の和を該陸部
    列の全周長さで除した値が、60個/m以上である重荷
    重用スタッドレスタイヤであって、 前記トレッドのゴム組成物が、 (1)スチレン−ブタジエン共重合ゴム(SBR)を10
    〜30重量部含有するゴム成分100重量部に、加硫時
    に該ゴム組成物の温度が加硫最高温度に達するまでの間
    にその粘度が前記ゴム組成物マトリックスの粘度よりも
    低くなる熱可塑樹脂からなる短繊維を2〜6重量部配合
    してなり、 (2)加硫時に気体を発生する化合物を含有しており、加
    硫後の発泡率が5〜20%であり、かつ、 (3)加硫後の25℃、2%歪での動的弾性率(E′)が
    14MPa以上である、 ことを特徴とする重荷重用スタッドレスタイヤ。
  2. 【請求項2】 前記トレッドゴム成分100重量部が、
    天然ゴム(NR)又は/及び合成ポリイソプレンゴム
    (IR)を40〜70重量部含有する請求項1に記載の
    重荷重用スタッドレスタイヤ。
  3. 【請求項3】 前記トレッドゴム成分100重量部が、
    ポリブタジエンゴム(BR)を20〜50重量部含有す
    る請求項1又は2に記載の重荷重用スタッドレスタイ
    ヤ。
  4. 【請求項4】 前記スチレン−ブタジエン共重合ゴム
    (SBR)のスチレン含有量が、20〜40重量%であ
    る請求項1から3のいずれかに記載の重荷重用スタッド
    レスタイヤ。
  5. 【請求項5】 前記トレッドゴム組成物の全オイル類含
    有量が、ゴム成分100重量部に対して多くとも5重量
    部である請求項1から4のいずれかに記載の重荷重用ス
    タッドレスタイヤ。
  6. 【請求項6】 前記短繊維の径が、0.03〜0.3m
    mである請求項1から5のいずれかに記載の重荷重用ス
    タッドレスタイヤ。
  7. 【請求項7】 前記短繊維の長さが、1〜10mmであ
    る請求項1から6のいずれかに記載の重荷重用スタッド
    レスタイヤ。
  8. 【請求項8】 前記短繊維が結晶性高分子からなり、そ
    の融点が100〜190℃である請求項1から7のいず
    れかに記載の重荷重用スタッドレスタイヤ。
  9. 【請求項9】 前記短繊維が非晶性高分子からなり、そ
    の軟化点が100〜190℃である請求項1から7のい
    ずれかに記載の重荷重用スタッドレスタイヤ。
  10. 【請求項10】 加硫後のトレッドゴム中の気泡形状の
    少なくとも大部分が、略長尺状である請求項1から9の
    いずれかに記載の重荷重用スタッドレスタイヤ。
  11. 【請求項11】 略長尺状である気泡の少なくとも大部
    分が、トレッドの周方向に配向された請求項10に記載
    の重荷重用スタッドレスタイヤ。
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