JP2002127419A - インクジェットヘッドとその製造方法及びインクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェットヘッドとその製造方法及びインクジェット記録装置

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JP2002127419A
JP2002127419A JP2000326644A JP2000326644A JP2002127419A JP 2002127419 A JP2002127419 A JP 2002127419A JP 2000326644 A JP2000326644 A JP 2000326644A JP 2000326644 A JP2000326644 A JP 2000326644A JP 2002127419 A JP2002127419 A JP 2002127419A
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liquid chamber
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ink jet
plate
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Eiji Mochizuki
栄二 望月
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/14Structure thereof only for on-demand ink jet heads
    • B41J2002/14411Groove in the nozzle plate

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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ノズルプレートの反りを低減し、振動板・液室
部材と良好に接合して安定してインクを吐出して良質な
画像を形成する。 【解決手段】ノズルプレート14の振動板・液室部材1
5との接合領域外に応力緩衝用貫通孔13を設け、Ni
電鋳でノズルプレート14を形成するときにノズルプレ
ート14に生じる応力を緩衝して、ノズルプレート14
の反りや変形を抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 〔発明の詳細な説明〕この発明は、インク液滴をノズル
から吐出させて文字や画像を記録するインクジェットヘ
ッドとその製造方法及びインクジェット記録装置、特に
インクを吐出するノズルの変形の抑制に関するものであ
る。
【0002】ノンインパクト記録装置は記録時の騒音発
生が無視できる程度に小さい点でオフィス用等として注
目されている。そのうち高速記録可能で、かつ普通紙に
特別の定着処理を要せずに記録できるインクジェット記
録装置が近年多く使用されている。このインクジェット
記録装置のなかで特にオンデマンド方式は従来のインパ
クト方式の記録装置などと比べると、動作音が小さいこ
とや、高精細な画像を出力できることなどの特徴を有
し、近年は急速に普及している。
【0003】このインクジェット記録装置の記録ヘッド
3aは、図7の分解斜視図に示すように、ノズルプレー
ト14aと振動板・液室部材15及び個別電極部材16
を有する。そして図8の断面図に示すように、振動板・
液室部材15と個別電極部材16を例えば直接接合にて
接合した後、複数のノズル12が形成されたノズルプレ
ート14aを振動板・液室部材15に例えば接着剤接合
により接合して記録ヘッド3を形成している。この記録
ヘッド3aのインクを吐出する複数のノズル12を有す
るノズルプレート14aは、例えば特開平5−4346号公
報に示すように、2層以上の電鋳法により作製される。
【0004】このノズルプレート14aを作製すると
き、図9に示すように、複数のノズルプレート14aが
ブリッジ22により接続された形で複数同時に作製さ
れ、完成後にブリッジ22で切断されて個々のノズルプ
レート14aとなる。このノズルプレート14aを電鋳
法で作製するときは、例えばステンレス板等の導電性基
板からなるマスター基板にポジ型レジストでノズルパタ
ーンを形成した後、電鋳にてマスター基板にNiメッキ
層を析出させ、Niメッキ層にノズル孔を形成する。そ
の後、Niメッキ層上に電鋳マスク材、例えばネガ型ド
ライフィルムレジストをラミネートし、フォトリソグラ
フィーの手法を用いてノズル連通孔とインク供給溝のパ
ターンを形成し、ノズル連通孔とインク供給溝のパター
ンを除いたNiメッキ層の上に第2Niメッキ層を析出
させる。その後、Niメッキ層及び第2Niメッキ層を
マスター基板から遊離させて、各レジストを剥離除去し
てノズルプレート14aを形成する。
【0005】このノズルプレート14aを用いた記録ヘ
ッド3aでインク滴の吐出特性を良好にするためには、
インクを保持するインク供給溝やノズル連通孔やノズル
の内面はインクとの親水性を高くする必要があり、か
つ、インク滴が形成されるノズルの外周部に位置する吐
出面はインクとの撥水性が高い必要がある。そこでノズ
ルプレート14aのインク吐出側の表面への撥水層を形
成する。撥水層を形成するときは、ノズルプレート14
aをネガ型ドライフィルムレジストで挟み込んだ後に、
下面から全面露光してから現像とリンスを行い、ノズル
プレート14aの下面とノズル12の部分のネガ型ドラ
イフィルムレジストを残存させ、この状態でフッ素系樹
脂例えばポリテトラフルオロエチレン(以下、PTFE
という)の粒子を含有したNi電鋳液中にて電解共析メ
ッキ法により、ネガ型ドライフィルムレジストが残存し
ていないノズルプレート14aのノズル孔以外の上面で
ある吐出面にのみPTFE−Ni層を形成する。その
後、ネガ型ドライフィルムレジストを剥離して洗浄して
から、例えば350℃で1時間加熱して、ノズルプレート
14aのノズル孔以外の吐出面にだけ良好な撥水性を示
すPTFE層を形成する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、Ni電
鋳でノズル形成部材を形成した後、撥水性を示すPTF
E層を形成すると、インク滴の良好な吐出特性を得られ
るが、この作製工程において、Ni電鋳後はノズル両端
は吐出面側に反っているが、最終工程の熱処理後には反
対側に反っている。この反りの現象はNiとPTFEの
熱膨張係数の差に起因するものであり、Ni電鋳液とP
TFE共析メッキ液の組成や、NiとPTFEの膜厚の
差や、熱処理条件、ノズルプレートの大きさ及びブリッ
ジの間隔等の要因により大きく変動し、反り量を制御す
ることは困難であった。この反り量は最も大きいと500
μmになる場合もある。
【0007】このように反り量が大きい場合は、ノズル
プレートを振動板・液室部材に接合する際に、ノズルプ
レートを接合装置の吸着装置に吸着して保持できないと
ともに、振動板・液室部材に対して正確なアライメント
ができず、ノズルプレートと振動板・液室部材の接合が
容易でなく、ノズルプレートと振動板・液室部材の接合
不良が多く発生するという短所があった。
【0008】この発明は、かかる短所を改善し、ノズル
プレートの反りを低減し、振動板・液室部材と良好な接
合を得ることができるとともに安定してインクを吐出し
て良質な画像を形成することができるインクジェットヘ
ッドとその製造方法とその製造方法及びインクジェット
記録装置を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係るインクジ
ェットヘッドは、複数のノズルがアレイ状に設けられた
ノズルプレートと、各ノズルに対向して設けられた振動
板を有し、加圧液室を形成する振動板・液室部材と、振
動板を変形して加圧液室のインクをノズルから吐出させ
る駆動部材とを有するインクジェットヘッドにおいて、
ノズルプレートの振動板・液室部材との接合領域外に応
力緩衝用の貫通孔を設けたことを特徴とする。
【0010】上記ノズルプレートのインクを吐出する側
の表面に撥水層を形成することが望ましい。
【0011】この発明に係るインクジェットヘッドの製
造方法は、複数のノズルがアレイ状に設けられたノズル
プレートと、各ノズルに対向して設けられた振動板を有
し、加圧液室を形成する振動板・液室部材と、振動板を
変形して加圧液室のインクをノズルから吐出させる駆動
部材とを有するインクジェットヘッドの製造方法におい
て、複数のノズルをNi電鋳により作製するときに、振
動板・液室部材との接合領域外に応力緩衝用の貫通孔を
設け、ノズルのインク吐出面の表面に撥水処理をしてノ
ズルプレートを作製し、作製したノズルプレートを振動
板・液室部材に接合することを特徴とする。
【0012】上記ノズルプレートをブリッジで接続して
複数を1度に作成すると良い。このブリッジの間隔を10
mmを超えないように定めることが望ましい。
【0013】また、ノズルプレートを振動板・液室部材
に接合する前に加圧,加熱処理を行うと良い。
【0014】この発明に係るインクジェットヘッド記録
装置は、上記インクジェットヘッドの製造方法により作
製されたインクジェットヘッドを有することを特徴とす
る。
【0015】
【発明の実施の形態】この発明のインクジェットヘッド
は、複数のノズルと応力緩衝用貫通孔が設けられたノズ
ルプレートと、振動板・液室部材及び個別電極部材を有
し、個別電極部材に接合された振動板・液室部材の上面
にノズルプレートが接合されている。ノズルプレートの
応力緩衝用貫通孔は振動板・液室部材との接合領域外に
設けられている。振動板・液室部材は、ノズルと対向し
て設けられた振動板を有する加圧液室と流体抵抗路と共
通液室を有する。個別電極部材には、振動板に対して所
定間隔で設けられた個別電極を有し、振動板と個別電極
の間に電圧を印加して正又は負の電荷をそれらに与えて
振動板を個別電極側に静電的吸引又は反発させて変形さ
せ、加圧液室のインクをノズルから吐出させて記録紙に
印字する。
【0016】このインクジェットヘッドを製造するとき
は、複数のノズル及び振動板・液室部材との接合領域外
に設けられた応力緩衝用貫通孔を有するノズル形成部材
をNi電鋳法で作製し、作製したノズル形成部材のイン
ク吐出面の表面に撥水処理をしてノズルプレートを作製
してノズルプレートの反りを応力緩衝用貫通孔で抑制す
る。このノズルプレートを振動板・液室部材に接合す
る。
【0017】
【実施例】図1はこの発明の一実施例の構成図である。
図に示すように、インクジェットプリンタ1はシアン
C,マゼンタM、イェロY,ブラックBkの各色のイン
クをそれぞれ収納した4個のインクカートリッジ2と、
複数のノズルを有し各インクカートリッジ2からインク
が供給される4個の記録ヘッド3と、インクカートリッ
ジ2と記録ヘッド3を搭載したキャリッジ4と、記録紙
を収納した給紙トレイ5a,5bと、給紙トレイ5a,
5bや手差しテーブル6から記録紙を印字部7に搬送す
る搬送ローラ8と、印字した記録紙を排紙トレイ9に排
出する排出ローラ10を有する。そしてホスト装置から
送られる画像データを記録紙に印字するときは、キャリ
ッジ4をキャリッジガイドローラ11に倣って走査しな
がら、搬送ローラ8により印字部7に送られた記録紙に
記録ヘッド3のノズルから画像データに応じてインクを
噴射して文字や画像を記録する。
【0018】記録ヘッド3は、図2の分解斜視図に示す
ように、複数のノズル12と応力緩衝用貫通孔13が設
けられたノズルプレート14と、振動板・液室部材15
及び個別電極部材16を有し、図3の断面図に示すよう
に、個別電極部材16に接合された振動板・液室部材1
5の上面にノズルプレート14が接合されて記録ヘッド
3を形成している。ノズルプレート14の応力緩衝用貫
通孔13は振動板・液室部材15との接合領域外に設け
られている。振動板・液室部材15は、ノズル12と対
向して設けられた振動板17を有する加圧液室18と流
体抵抗路19と共通液室20を有する。個別電極部材1
6には、振動板17に対して所定間隔で設けられた個別
電極21を有し、振動板17と個別電極21の間に電圧
を印加して正又は負の電荷をそれらに与えて振動板17
を個別電極21側に静電的吸引又は反発させて変形さ
せ、加圧液室18のインクをノズル12から吐出させて
記録紙に印字する。
【0019】この複数のノズル12と応力緩衝用貫通孔
13が設けられたノズルプレート14は、図4の斜視図
に示すように、複数のノズルプレート14がブリッジ2
2により接続された形で同時に複数作製され、完成後に
ブリッジ22で切断して個々のノズルプレート14とな
る。このノズルプレート14の製造方法を図5の工程図
を参照して説明する。
【0020】まず、図5(a)に示すように、ステンレ
ス板等の導電性基板であるマスター基板31に、ポジ型
レジスト32を塗布してから露光,現像して、所定の形
状例えば直径80μm、厚さ1μmの円形パターンのノズ
ルパターン32aとプレート分割パターン32bと応力
緩衝用貫通パターン32cを形成する。次に,例えばN
i電鋳液中において電鋳法により第1Niメッキ層33
を例えば30μm析出させる。このとき、第1Niメッキ
層33はノズルパターン32aに約30μmオーバーハン
グしてくるので、直径約20μmのノズル孔12が形成さ
れる。その後、(b)に示すように、第1Niメッキ層
33上に電鋳マスク材、例えば厚さ30μmのネガ型ドラ
イフィルムレジスト(以下、DFRという)34を熱圧
着ローラによりラミネートした後、フォトリソグラフィ
ーの手法を用いてノズル連通孔パターン34aとインク
供給溝パターン34bとプレート分割パターン34c及
び応力緩衝用貫通パターン34dを形成する。次に、
(c)に示すように、第2Niメッキ層35を例えば25
μm析出させる。その後、(d)に示すように、第1N
iメッキ層33と第2Niメッキ層35をマスター基板
31から遊離させて、ポジ型レジスト32とネガ型DF
R34を剥離除去することにより所望のノズル形成部材
36を得る。その後、ノズル形成部材36のインク吐出
側の表面に撥水性処理を行う。撥水性処理に入ると、図
5(e)に示すように、ノズル形成部材36の下面から
例えば厚さ70μmのネガ型DFR37を熱圧着ローラ
(温度60℃)によりラミネートしてネガ型DFR37を
ノズル孔12や貫通孔13内へ潜り込ませる。さらに、
ノズル形成部材36の上面から例えば厚さ20μmのネガ
型DFR37を熱圧着ローラ(温度60℃)によりラミネ
ートしてノズル形成部材36をネガ型DFR37で挟み
込んだ後に、ノズル形成部材36の下面から全面露光を
行い、現像とリンスを行うことにより、(f)に示すよ
うに、光の当たったノズル形成部材36の下面のネガ型
DFR37とノズル12や応力緩衝用貫通孔13等から
突出した円柱状のネガ型DFR37aが残存する。その
後、フッ素系樹脂例えばポリテトラフルオロエチレン
(以下、PTFEという)の粒子を含有したNi電鋳液
中にて電解共析メッキ法により、(g)に示すように、
ノズル形成部材36の円柱状のネガ型DFR37aがな
い上面(吐出面)にだけPTFE−Ni層38を例えば
厚さ2μmで形成する。その後、ノズル形成部材36の
下面のネガ型DFR37と円柱状のネガ型DFR37a
を剥離し、洗浄してから所定の温度、例えば350℃で1
時間熱処理することにより、(h)に示すように、ノズ
ル形成部材36のノズル12や応力緩衝用貫通孔13を
除いた吐出面にのみ良好な撥水性を示すPTFE層39
を有するノズルプレート14を形成することができる。
【0021】このようにして、図4に示すように、ブリ
ッジ22で接続された複数のノズルプレート14を作製
したときに、各ノズルプレート14の外周部の振動板・
液室部材15との接合領域外に応力緩衝用貫通孔13を
設けることにより、Ni電鋳でノズル形成部材36を形
成するときや、最終工程で撥水性を示すPTFE層39
を形成するときの熱処理により生じる応力を緩衝するこ
とができ、ノズルプレート14の反りや変形を抑制する
ことできる。したがってノズルプレート14を振動板・
液室部材15に接合するときに、ノズルプレート14を
接合装置の吸着装置で容易に吸着して搬送することがで
きるとともに、振動板・液室部材15に対して正確にア
ライメントでき、ノズルプレート14を振動板・液室部
材15に容易に、かつ確実に接合することができる。ま
た、このように振動板・液室部材15に対して確実に接
合したノズルプレート14を有する記録ヘッド3により
文字や画像を形成することにより良質な画像を安定して
形成することができる。
【0022】また、上記のように形成したノズルプレー
ト14の反りを更に低減する方法として、作製したノズ
ルプレート14をステンレスやセラミックス等のプレー
トに例えば4kgfの加圧力で挟み込んで、例えば350℃、
1時間の熱処理を追加する方法がある。このようにノズ
ルプレート14を加圧して追加熱処理をすると、ノズル
プレート14の端部に応力が集中して傷が発生する場合
があるが、ノズルプレート14の端部に応力緩衝用貫通
孔13を設けることにより、ノズルプレート14を加圧
して追加熱処理しても、発生する応力を緩衝することが
でき、ノズルプレート14に傷が付くことを防ぐことが
できる。
【0023】また、上記のように、複数のノズルプレー
ト14をブリッジ22で接続して製造するときに、ブリ
ッジ22の間隔によってもノズルプレート14に加えら
れる応力が変動し、作製されたノズルプレート14の反
りが変化する。例えば各ノズルプレート14の間隔0.2
mmとし、ブリッジ22の幅を1mmとした場合、ブリ
ッジ22の間隔W(mm)とノズルプレート14の反り
量(μm)を調べた結果を図6に示す。図6に示すよう
に、ブリッジ22の間隔W(mm)を10mmより小さく
すると、ノズルプレート14の反り量(μm)を100μ
m以下に低減することができた。このように、ノズルプ
レート14の反り量(μm)を100μm以下にすること
により、ノズルプレート14を振動板・液室部材15に
接着剤で安定して接合することができる。
【0024】上記実施例はNi電鋳でノズル形成部材3
6を形成し、最終工程で撥水性を示すPTFE層39を
形成してノズルプレート14を製造した場合について説
明したが、膨張係数の異なる複数層を積層して形成する
ノズルプレートにおいても、振動板・液室部材15との
接合領域外のノズルプレートの端部に応力緩衝用貫通孔
13を設けることにより、ノズルプレートの反りを低減
することができる。
【0025】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように、ノズ
ルプレートの振動板・液室部材との接合領域外に応力緩
衝用の貫通孔を設けることにより、Ni電鋳でノズルプ
レートを形成するときにノズルプレートに生じる応力を
緩衝することができ、ノズルプレートの反りや変形を抑
制することできる。
【0026】また、Ni電鋳でノズルプレートを作製し
た後に、インクを吐出する側の表面に撥水層を形成する
ときの熱処理によりノズルプレートに生じる応力も応力
緩衝用の貫通孔で緩衝することができ、ノズルプレート
の反りや変形を抑制することでき、ノズルプレートを振
動板・液室部材に接合するときに、ノズルプレートを接
合装置の吸着装置で容易に吸着して搬送することができ
るとともに、振動板・液室部材に対して正確にアライメ
ントでき、ノズルプレートを振動板・液室部材に容易
に、かつ確実に接合することができる。
【0027】また、ノズルプレートをブリッジで接続し
て複数を1度に作成するときに、ブリッジの間隔を10m
mを超えないように定めることにより、各ノズルプレー
トの反りや変形を抑制することでき、各ノズルプレート
を振動板・液室部材に接着剤で安定して接合することが
できる。
【0028】さらに、作製したノズルプレートを振動板
・液室部材に接合する前に加圧,加熱処理を行うことに
より、応力緩衝用の貫通孔により加圧,加熱で発生する
応力を低減して、各ノズルプレートの反りや変形をより
抑制することができる。
【0029】このノズルプレートを使用して振動板・液
室部材に対して確実に接合したインクジェットヘッドを
インクジェットヘッド記録装置に使用して文字や画像を
形成することにより、良質な画像を安定して形成するこ
とができる。良好な接合を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例の構成図である。
【図2】上記実施例の記録ヘッドの構成を示す分解斜視
図である。
【図3】上記実施例の記録ヘッドの構成を示す断面図で
ある
【図4】1度に作製した複数のノズルプレートを示す斜
視図である。
【図5】ノズルプレートの製造方法を示す工程図であ
る。
【図6】ブリッジ間隔と反り量の変化特性図である。
【図7】従来例の記録ヘッドの構成を示す分解斜視図で
ある。
【図8】従来例の記録ヘッドの構成を示す断面図である
【図9】従来例で1度に作製した複数のノズルプレート
を示す斜視図である。
【符号の説明】
1;インクジェットプリンタ、3;記録ヘッド、4;キ
ャリッジ、12;ノズル、13;応力緩衝用貫通孔、1
4;ノズルプレート、15;振動板・液室部材、16;
個別電極部材、17;振動板、18;加圧液室、19;
流体抵抗路、20;共通液室。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のノズルがアレイ状に設けられたノ
    ズルプレートと、各ノズルに対向して設けられた振動板
    を有し、加圧液室を形成する振動板・液室部材と、振動
    板を変形して加圧液室のインクをノズルから吐出させる
    駆動部材とを有するインクジェットヘッドにおいて、 ノズルプレートの振動板・液室部材との接合領域外に応
    力緩衝用の貫通孔を設けたことを特徴とするインクジェ
    ットヘッド。
  2. 【請求項2】 上記ノズルプレートのインクを吐出する
    側の表面に撥水層を形成した請求項1記載のインクジェ
    ットヘッド。
  3. 【請求項3】 複数のノズルがアレイ状に設けられたノ
    ズルプレートと、各ノズルに対向して設けられた振動板
    を有し、加圧液室を形成する振動板・液室部材と、振動
    板を変形して加圧液室のインクをノズルから吐出させる
    駆動部材とを有するインクジェットヘッドの製造方法に
    おいて、 複数のノズルをNi電鋳により作製するときに、振動板
    ・液室部材との接合領域外に応力緩衝用の貫通孔を設
    け、ノズルのインク吐出面の表面に撥水処理をしてノズ
    ルプレートを作製し、作製したノズルプレートを振動板
    ・液室部材に接合することを特徴とするインクジェット
    ヘッドの製造方法。
  4. 【請求項4】 上記ノズルプレートをブリッジで接続し
    て複数を1度に作成するとき、ブリッジの間隔を10mm
    を超えないように定める請求項3記載のインクジェット
    ヘッドの製造方法。
  5. 【請求項5】 上記ノズルプレートを振動板・液室部材
    に接合する前に加圧,加熱処理を行う請求項3又は4記
    載のインクジェットヘッドの製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項3乃至5のいずれかに記載された
    インクジェットヘッドの製造方法により作製されたイン
    クジェットヘッドを有することを特徴とするインクジェ
    ットヘッド記録装置。
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