JP2002127052A - ロボット制御位置補正方法およびロボット制御位置補正システム - Google Patents

ロボット制御位置補正方法およびロボット制御位置補正システム

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JP2002127052A
JP2002127052A JP2000325566A JP2000325566A JP2002127052A JP 2002127052 A JP2002127052 A JP 2002127052A JP 2000325566 A JP2000325566 A JP 2000325566A JP 2000325566 A JP2000325566 A JP 2000325566A JP 2002127052 A JP2002127052 A JP 2002127052A
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robot
point
control
position correction
calibration
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JP2000325566A
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Hidetoshi Nogo
英俊 野吾
Akio Shindo
明男 進藤
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 制御点を変更可能なロボットに対し、較正点
以外の制御点を先端位置として動作する場合に、機構較
正を有効に反映させる。 【解決手段】 ロボットの制御点を較正対象点以外に変
更して作業を行う際、較正対象点として指定された点
と、制御点として指定された点により、同じ位置を指示
したとき、較正対象点と制御点で計算される座標値の差
分を求め、これを制御点に対する位置補正値として設定
し、位置補正値を制御点の名称と関連付けて記憶する制
御点補正値記憶手段10を備えた。これにより、較正対
象点に対して求められるロボット機構較正補正値を用い
て、較正点以外の制御点においても有効な補正を行うこ
とが可能となり、較正作業時間の短縮を実現することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、各種作業を行う
産業用ロボットの先端位置を正確に制御するための、ロ
ボット機構要素に対するロボット制御位置補正方法およ
びロボット制御位置補正システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、産業用ロボットには関節角度原
点やツール長に、加工・組み立ての誤差が存在する。そ
のため、ロボットの関節角度情報からロボット先端の位
置座標を計算する場合、設計値により計算される座標と
実際の位置の間に誤差が発生する。
【0003】この位置誤差をなくすことを目的として、
ロボットの機構誤差であるロボット関節の原点位置、各
リンクの長さなどを補正するためのロボット機構較正演
算方式が開発されている。これは、ロボットの関節角度
と先端位置を測定することで、機構誤差を計算するとと
もに、計算モデルにその機構誤差を反映させることで、
実際のロボットの動きとモデルロボットの動きを近づけ
ようとするものである。
【0004】図18に従来のロボット機構較正演算シス
テムの、ブロック図の一例を示す。すなわち、このロボ
ット機構較正演算システムは、一般にロボットコントロ
ーラ内に構成されており、ロボット動作プログラム記憶
手段1と、演算装置2と、ロボット情報入力手段3と、
ロボット動作制御手段4と、ロボット動作出力手段5
と、ロボット教示入力手段6と、ロボット機構パラメー
タ記憶手段7と、ロボット較正データ記憶手段8と、プ
ログラム記憶手段9とを有してなる。
【0005】具体的に述べると、ロボット動作プログラ
ム記憶手段1は、ロボットが行う作業の動作プログラム
を記憶する手段であり、較正操作を行う場合に必要なロ
ボットの動きを指示した動作プログラムなども、ここに
記憶される。演算手段2はロボットを動作させるに必要
な、位置指令の作成など各種演算を行う部分であり、ロ
ボットの較正演算もこの部分で実行される。ロボット情
報入力手段3は、図示しないロボット関節部に取り付け
られているエンコーダのパルスデータなどのロボット内
部情報を入力する。ロボット動作制御手段4は、ロボッ
トを動作させるためのモータの動きを制御するためのサ
ーボ演算を行う部分であり、前記ロボット情報入力手段
3からのエンコーダパルスデータと前記演算装置2から
の動作指示命令から、必要なサーボ制御を行う。ロボッ
ト動作出力手段5は、コントローラとロボット本体のイ
ンタフェースであり、前記ロボット動作制御手段4の結
果を、図示しないロボットを動作させるモータに伝え
る。ロボット教示入力手段6は、作業者からのロボット
ヘの動作指示のインタフェースであり、例えばティーチ
ングペンダントからの入力監視などを行う。ロボット機
構パラメータ記憶手段7は、ロボット動作に必要なロボ
ット機構に関するパラメータについて設計値を記憶する
部分であり、関節角度からロボット先端位置への変換
や、逆変換に利用される。ロボット較正データ記憶手段
8は、実際の値であるロボット機構パラメータの較正さ
れた補正値を記憶する部分であり、較正操作が行われた
後の補正値が記憶される。プログラム記憶手段9は、演
算装置2で実行されるロボット制御プログラムを記憶す
る部分であり、ロボット機構の較正演算を行うプログラ
ムもここに記憶される。
【0006】このようなシステムを用いて、ロボットの
機構誤差の較正を行う場合、作業効果器上もしくは専用
の治具上に、較正の対象とする1点を指定する。ロボッ
ト先端座標としては、その点を基準とした座標値が求め
られるように、ロボット機構パラメータ記憶手段7から
パラメータを入力する。そして、ロボット教示入力手段
6によりロボット動作を指令し、関節角度とロボット先
端座標の関係を測定する。その測定結果は演算装置2に
送られ 関節角度から計算される位置と、実際の先端の
位置との誤差が最も小さくなるようなロボット機構要素
の計算を行い、これをロボット較正データ記憶手段8に
記憶する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記に示す従来技術の
ごとく、ロボット機構の較正では、任意の1点を指定
し、その点において関節角度と座標値の関係が最適とな
るような、機構較正補正値を求めるものであった。
【0008】ところで実際の作業においては、ロボット
の先端位置として位置を制御する点を変更する場合があ
る。例えば、動作の基準を作業対象物の把持の有無によ
り、把持用ハンドから把持された物体に変えて、環境と
の干渉を避けながら動作する場合などである。
【0009】このように補正に用いた点以外で、関節角
度と位置の関係を正確に補正するためには、較正点と制
御点の位置関係を正確に求める必要がある。較正補正値
は、較正に使用した点に対する補正値を求めたものであ
り、較正点と制御に利用する点が異なる場合、制御点の
位置を直接補正するものではないからである。較正点は
機構較正用の補正が加わっており、モデルデータから較
正点と制御点の関係を正確に求めることは一般にできな
い。また、制御点がハンドで把持された物体の中心など
の場合、その位置を正確にモデルとして決定することが
できない場合もある。さらに、使用する制御点におい
て、それぞれに較正操作を行ってロボット機構較正補正
値を決定することは、作業工数の増加を招く。
【0010】したがって、この発明の目的は、このよう
な点に鑑みてなされたものであり、機構較正補正された
ロボットにおいて、作業制御点を較正点以外に変更して
作業を行う場合に、作業制御点において較正点と等しく
機構誤差の補正が行えるロボット制御位置補正方法およ
びロボット制御位置補正システムを提供することであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
にこの発明の請求項1記載のロボット制御位置補正方法
は、ロボットの関節角度情報と、ロボットの先端座標位
置情報の関係を決定するロボットの関節角度、原点やリ
ンク長の機構パラメータを較正するロボット制御位置補
正方法であって、ロボットの制御点を較正対象点以外に
変更して作業を行う際、較正対象点として指定された点
と、制御点として指定された点により、同じ位置を指示
したとき、較正対象点と制御点で計算される指示目標の
座標値の差分を求め、これを制御点に対する位置補正値
として、目標制御位置を補正する。
【0012】このように、ロボットの制御点を較正対象
点以外に変更して作業を行う際、較正対象点として指定
された点と、制御点として指定された点により、同じ位
置を指示したとき、較正対象点と制御点で計算される指
示目標の座標値の差分を求め、これを制御点に対する位
置補正値として、目標制御位置を補正するので、較正対
象点に対して求められるロボット機構較正補正値を用い
て、較正点以外の制御点においても有効な補正を行うこ
とが可能となり、較正作業時間の短縮を実現することが
できる。
【0013】請求項2記載のロボット制御位置補正方法
は、請求項1において、複数の制御点について制御点の
位置補正値を設定し、得られた複数の制御点の位置補正
値から、設定した以外の制御点の位置補正値を幾何学手
法により演算する。このように、複数の制御点について
制御点の位置補正値を設定し、得られた複数の制御点の
位置補正値から、設定した以外の制御点の位置補正値を
幾何学手法により演算するので、制御点で位置を直接指
示できない場合にも、較正対象点に対して求められるロ
ボット機構較正補正値を用いて、制御点に有効な補正を
行うことが可能となり、較正作業時間の短縮を実現する
ことができる。
【0014】請求項3記載のロボット制御位置補正方法
は、請求項1において、制御点が複数あるとき、それぞ
れの制御点ごとに位置補正値の設定が可能であり、動作
時にその選択を行う。このように、制御点が複数あると
き、それぞれの制御点ごとに位置補正値の設定が可能で
あり、動作時にその選択を行うので、制御点を複数変更
しながら作業を行う場合にも、それぞれの点に最適な補
正値を与えることで、較正点と同様の精度の向上が図れ
る。このため、較正作業時間を削減するとともに、作業
の効率を改善することができる。
【0015】請求項4記載のロボット制御位置補正方法
は、ロボットの関節角度情報と、ロボットの先端座標位
置情報の関係を決定するロボットの関節角度、原点やリ
ンク長の機構パラメータを較正するロボット制御位置補
正方法であって、ロボットの制御点を較正対象点以外に
変更して作業を行う際、較正対象点として指定された点
と、制御点として指定された点により、同じ位置を指示
したとき、2つの点での較正対象点の座標値の差分から
制御点機構パラメータを求め、これを設定して目標制御
位置を補正する。
【0016】このように、ロボットの制御点を較正対象
点以外に変更して作業を行う際、較正対象点として指定
された点と、制御点として指定された点により、同じ位
置を指示したとき、2つの点での較正対象点の座標値の
差分から制御点機構パラメータを求め、これを設定して
目標制御位置を補正するので、制御点の機構パラメータ
がモデルとして与えられていない場合にも、較正対象点
に対して求められるロボット機構較正補正値を用いて、
制御点に有効な補正を行うことが可能となり、較正作業
時間の短縮を実現することができる。
【0017】請求項5記載のロボット制御位置補正方法
は、請求項4において、複数の制御点について制御点の
位置補正値を設定し、得られた複数の制御点の位置補正
値から、設定した以外の制御点の位置補正値を幾何学手
法により演算する。このように、複数の制御点について
制御点の位置補正値を設定し、得られた複数の制御点の
位置補正値から、設定した以外の制御点の位置補正値を
幾何学手法により演算するので、制御点の位置がモデル
として与えられず、制御点での位置を直接指示できない
場合にも、較正対象点に対して求められるロボット機構
較正補正値を用いて、制御点に有効な補正を行うことが
可能となり、較正作業時間の短縮を実現することができ
る。
【0018】請求項6記載のロボット制御位置補正方法
は、請求項4において、制御点が複数あるとき、それぞ
れの制御点ごとに位置補正値の設定が可能であり、動作
時にその選択を行う。このように、制御点が複数あると
き、それぞれの制御点ごとに位置補正値の設定が可能で
あり、動作時にその選択を行うので、制御点を複数変更
しながら作業を行う場合にも、それぞれの点に最適な補
正値を与えることで、較正点と同様の精度の向上が図れ
る。このため、較正作業時間を削減するとともに、作業
の効率を改善することができる。
【0019】請求項7記載のロボット制御位置補正シス
テムは、ロボットが行う作業の動作プログラムを記憶す
るロボット動作プログラム記憶手段と、ロボットを動作
させる各種演算を行う演算装置と、ロボット動作に必要
なロボット機構に関するパラメータについて設計値を記
憶するロボット機構パラメータ記憶手段と、実際の値で
あるロボット機構に関するパラメータの較正された補正
値を記憶するロボット較正データ記憶手段とを備え、ロ
ボットの関節角度情報とロボットの先端座標情報の関係
を決定する前記ロボット機構パラメータ記憶手段からの
機構パラメータを前記演算装置で較正するロボット機構
較正演算システムであって、ロボットの制御点を較正対
象点以外に変更して作業を行う際、較正対象点として指
定された点と、制御点として指定された点により、同じ
位置を指示したとき、較正対象点と制御点で計算される
指示目標の座標値の差分を求め、これを制御点に対する
位置補正値として、制御点の名称と関連付けて記憶する
制御点補正値記憶手段を備えた。
【0020】このように、ロボットの制御点を較正対象
点以外に変更して作業を行う際、較正対象点として指定
された点と、制御点として指定された点により、同じ位
置を指示したとき、較正対象点と制御点で計算される指
示目標の座標値の差分を求め、これを制御点に対する位
置補正値として、制御点の名称と関連付けて記憶する制
御点補正値記憶手段を備えたので、請求項1と同様の効
果があり、請求項1のロボット制御位置補正方法を的確
に実施し得る。
【0021】請求項8記載のロボット制御位置補正シス
テムは、請求項7において、複数の制御点について制御
点の位置補正値を設定し、得られた複数の制御点の位置
補正値から、設定した以外の制御点の位置補正値を幾何
学手法により演算可能である。このように、複数の制御
点について制御点の位置補正値を設定し、得られた複数
の制御点の位置補正値から、設定した以外の制御点の位
置補正値を幾何学手法により演算可能であるので、請求
項2と同様の効果があり、請求項2のロボット制御位置
補正方法を的確に実施し得る。
【0022】請求項9記載のロボット制御位置補正シス
テムは、請求項7において、制御点が複数あるとき、そ
れぞれの制御点ごとに位置補正値の設定が可能であり、
動作時にその選択が可能である。このように、制御点が
複数あるとき、それぞれの制御点ごとに位置補正値の設
定が可能であり、動作時にその選択が可能であるので、
請求項3と同様の効果があり、請求項3のロボット制御
位置補正方法を的確に実施し得る。
【0023】請求項10記載のロボット制御位置補正シ
ステムは、ロボットが行う作業の動作プログラムを記憶
するロボット動作プログラム記憶手段と、ロボットを動
作させる各種演算を行う演算装置と、ロボット動作に必
要なロボット機構に関するパラメータについて設計値を
記憶するロボット機構パラメータ記憶手段と、実際の値
であるロボット機構に関するパラメータの較正された補
正値を記憶するロボット較正データ記憶手段とを備え、
ロボットの関節角度情報とロボットの先端座標情報の関
係を決定する前記ロボット機構パラメータ記憶手段から
の機構パラメータを前記演算装置で較正するロボット機
構較正演算システムであって、ロボットの制御点を較正
対象点以外に変更して作業を行う際、較正対象点として
指定された点と、制御点として指定された点により、同
じ位置を指示したとき、2つの点での較正対象点の座標
値の差分から制御点機構パラメータを求め、これを前記
ロボット機構パラメータ記憶手段に設定可能とした。
【0024】このように、ロボットの制御点を較正対象
点以外に変更して作業を行う際、較正対象点として指定
された点と、制御点として指定された点により、同じ位
置を指示したとき、2つの点での較正対象点の座標値の
差分から制御点機構パラメータを求め、これをロボット
機構パラメータ記憶手段に設定可能としたので、請求項
4と同様の効果があり、請求項4のロボット制御位置補
正方法を的確に実施し得る。
【0025】請求項11記載のロボット制御位置補正シ
ステムは、請求項10において、複数の制御点について
制御点の位置補正値を設定し、得られた複数の制御点の
位置補正値から、設定した以外の制御点の位置補正値を
幾何学手法により演算可能である。このように、複数の
制御点について制御点の位置補正値を設定し、得られた
複数の制御点の位置補正値から、設定した以外の制御点
の位置補正値を幾何学手法により演算可能であるので、
請求項5と同様の効果があり、請求項5のロボット制御
位置補正方法を的確に実施し得る。
【0026】請求項12記載のロボット制御位置補正シ
ステムは、請求項10において、制御点が複数あると
き、それぞれの制御点ごとに位置補正値の設定が可能で
あり、動作時にその選択が可能である。このように、制
御点が複数あるとき、それぞれの制御点ごとに位置補正
値の設定が可能であり、動作時にその選択が可能である
ので、請求項6と同様の効果があり、請求項6のロボッ
ト制御位置補正方法を的確に実施し得る。
【0027】
【発明の実施の形態】この発明の第1の実施の形態を図
1〜図4に基づいて説明する。図1は、この発明の第1
の実施の形態を実施するための、ロボット制御位置補正
システムを示すブロック図である。
【0028】この発明を実施するロボット制御位置補正
システムは、例えばロボットコントローラ上において実
現され、図1に示すようにロボット動作プログラム記憶
手段1と、演算装置2と、ロボット情報入力手段3と、
ロボット動作制御手段4と、ロボット動作出力手段5
と、ロボット教示入力手段6と、ロボット機構パラメー
タ記憶手段7と、ロボット較正データ記憶手段8と、プ
ログラム記憶手段9と、制御点補正値記憶手段10とを
有してなる。1から9までに関しては、従来例と同様で
あるので、説明を省略する。
【0029】制御点補正値記憶手段10は、演算装置2
により求められた、較正点と制御点の間の、ツール座標
系での位置関係補正値を、制御点の名称と関連付けて記
憶する手段である。較正点に関する機構較正補正値は、
従来通りロボット較正データ記憶手段8に記憶される。
【0030】制御点を先端位置としてロボットを動作さ
せる場合には、ロボット較正データ記憶手段8に記憶さ
れているロボットアームの補正値と、制御点補正値記憶
手段10に記憶されている制御点の座標位置の補正デー
タを用いて、関節角度とロボット先端位置の変換が行わ
れる。これにより、ロボット動作時の制御点が較正点と
異なる場合にも、較正点に対して求められた較正補正値
を利用して、正確な動作を行うことが可能となる。
【0031】ここで、較正点ならびに制御点で同一点を
指示することにより得られた位置データから、制御位置
補正値を得る方法を示す。図2は、この発明の第1の実
施の形態を実施するための、ロボット制御位置補正方法
のフロー図である。以下、Sに続く数値はステップ番号
を示す。
【0032】まず、ロボットの先端位置計算点を較正点
とし、較正点で指示目標を指示した場合に、較正点機構
パラメータを用いて計算された座標値Prを読み込む
(S1)。ロボットの先端位置計算点を較正点とは異な
る制御点とし、制御点で指示目標を指示した場合に、制
御点機構パラメータを用いて計算された座標値Pcを読
み込む(S2)。ロボット座標系でのPrとPcの差分
dP=Pc−Prを計算する(S3)。ロボット座標系
から見たツール座標系への座標変換行列Mを計算する
(S4)。ツール座標系で表される座標値の差分dPf
を、dPf=M-1*dPにより求める(S5)。制御点
のツール座標系での位置補正値を、制御点に対しdPf
として設定する(S6)。
【0033】ステップ1ならびにステップ2において、
ロボットの先端位置は、ロボットの関節角度とロボット
を構成するリンク長から公知の機構学を用いることによ
り計算される。較正に使用した較正点と制御点の場所が
異なる場合には、それぞれの点についてロボットアーム
最終段から、制御点ならびに較正点までのリンク長にあ
たる値が異なる。従って、同じ関節角度を与えても、ロ
ボット座標として計算されるそれぞれの座標値は異な
る。
【0034】ステップ3においては、較正点と制御点の
場所は異なるが、同じ位置を指示しているため、Prと
Pcは同じ座標値となるはずである。較正点と制御点の
設定された機構パラメータに誤差がある場合には、Pr
とPcの差分dP=Pc−Prにより、その位置誤差が
求まる。
【0035】ステップ4において、座標変換行列Mは、
ロボットの各動作関節に対して設定される座標変換行列
を、ロボット原点からツール原点まで繰り返して計算す
ることで得られる公知の行列である。例えば、ツール座
標系Σtで示されるツール上の位置Ptをロボット座標
系Σ0でのP0として表すと、Σ0からΣtへの座標変
換行列Mを用いて、P0=M*Ptとなる。ここで、*
は行列の積を表す。
【0036】ステップ5において、前記変換行列の逆行
列M-1を用いて、dPf=M-1*dPにより、ロボット
座標系Σ0で得られた座標値を、ツール座標系Σtに変
換できる。ステップ6においてdPfとして得られる制
御点補正値を制御点補正値記憶手段10に保存する。
【0037】図3は、前記演算に必要なデータを収集す
るための、実ロボットの動作フロー図を示す。以下、S
に続く数値はステップ番号を示す。
【0038】まず、ロボットの先端位置計算点として、
較正点を設定する(S11)。ロボットを動作させ、較
正点により空間内の1点を指示する(S12)。ロボッ
ト機構較正補正値ならびに較正点への機構パラメータを
用いて、公知の機構学の変換式により計算された、ロボ
ット先端座標値Prを記録する(S13)。姿勢を保ち
ながらロボットを動作させて、制御点により較正点で指
示したのと同じ位置を指示する(S14)。ロボットの
先端位置計算点として、制御点を設定する(S15)。
ロボット機構較正補正値ならびに較正点への機構パラメ
ータを用いて、公知の機構学の変換式により計算され
た、ロボット先端座標値Pcを記録する(S16)。
【0039】図4にその時のロボットの動作例を示す。
較正点での位置合わせの図が、ステップ12に対応し、
制御点での位置合わせの図がステップ14を示す。図4
において、20はロボット、21はデータ取得のための
指示点、22はロボット機構較正に使用した較正点、2
3はロボット動作時の制御点である。
【0040】この発明の第2の実施の形態を図5〜図7
に基づいて説明する。図5は、この発明の第2の実施の
形態を実施するための、ロボット制御位置補正システム
を示す。
【0041】この発明を実施するロボット制御位置補正
システムは、例えばロボットコントローラ上において実
現され、図5に示すようにロボット動作プログラム記憶
手段1と、演算装置2と、ロボット情報入力手段3と、
ロボット動作制御手段4と、ロボット動作出力手段5
と、ロボット教示入力手段6と、ロボット機構パラメー
タ記憶手段7と、ロボット較正データ記憶手段8と、プ
ログラム記憶手段9と、制御点補正値記憶手段10、制
御点補正値演算用データ一時保管手段11とを有してな
る。1から10に関しては、第1の実施の形態と同様で
あるので、説明を省略する。
【0042】制御点演算用データ一時保管手段11は、
複数の制御点に関して得られた制御点機構パラメータ
を、対象とすべき制御点の制御点機構パラメータ演算の
ために、一時記憶する手段である。
【0043】複数の制御点に関して求められた位置補正
値の関係から、別な制御点の制御点機構パラメータを求
め、関節角度とロボット先端位置の変換が行われる。こ
れにより、実ロボットの動作による制御点の指示が困難
な場合にも、較正点での較正補正を反映して、正確な動
作を行うことが可能となる。
【0044】ここで、較正点ならびに複数の制御点で同
一点を指示することにより得られた位置データから、制
御点位置補正値を得る方法を示す。図6は、この発明の
第2の実施の形態を実施するための、ロボット制御位置
補正方法のフロー図である。以下、Sに続く数値はステ
ップ番号を示す。
【0045】まず、ロボットの先端位置計算点Prとし
て、較正点で指示目標を指示した場合に、較正点におい
て計算される座標値Prを読み込む(S21)。ロボッ
トの先端位置計算点Pc1として、制御点1で指示目標
を指示した場合に、制御点1において計算される座標値
Pc1を読み込む(S22)。ロボットの先端位置計算
点Pc2として、制御点2で指示目標を指示した場合
に、制御点2において計算される座標値Pc2を読み込
む(S23)。例えば、幾何学的条件として制御点1と
制御点2の中間点にある制御点0の座標を計算する(S
24)。PrとPc0で同じ位置を指示した場合の位置
誤差を計算する(S25)。ロボット原点から見たツー
ル原点での座標変換行列Mを計算する(S26)。ロボ
ット座標での位置誤差をツール座標系に変換する(S2
7)。較正点0に対して位置補正値dPfを登録する
(S28)。
【0046】ステップ21、ステップ22ならびにステ
ップ23において、ロボットの先端位置は、ロボットの
関節角度とロボットを構成するリンク長に、公知の機構
学を用いることにより計算される。
【0047】ステップ24において、例えば、2つの制
御点である制御点1と制御点2の中間点としての制御点
0の位置は、2つの座標値の中点として計算することが
できる。
【0048】ステップ25において、較正点と制御点0
で、同じ位置を指示した場合に発生すると考えられる座
標値の誤差を、PrとPcの差分dP=Pc0−Prに
より計算する。これにより、制御点0のロボット座標系
上でのモデル誤差が求められる。ステップ26におい
て、ステップ4同様の操作により座標変換行列Mが求め
られる。
【0049】ステップ27において、ステップ5と同様
の操作により、ツール座標系Σ0での制御点の位置補正
値差分dPは、ツール座標系Σtの位置補正値dPfに
変換される。
【0050】ステップ28において、較正点のツール座
標系での位置補正値dPfを、制御点の名前と関連付け
て制御点補正値記憶手段10に登録する。
【0051】図7は、前記演算に必要なデータを収集す
るための、実ロボット操作フローを示す。以下、Sに続
く数値はステップ番号を示す。
【0052】まず、ロボットの先端位置計算点として、
較正点を設定する(S31)。ロボットを動作させ、較
正点により空間内の1点を指示する(S32)。ロボッ
ト機構補正値ならびに、較正点への機構パラメータを用
いて公知の機構学により計算された座標値Prを記録す
る(S33)。姿勢を保ちながらロボットを動作させ
て、制御点1で同じ位置を指示する(S34)。ロボッ
トの先端位置計算点として、制御点1を設定する(S3
5)。ロボット機構補正値ならびに、制御点1の機構パ
ラメータを用いて公知の機構学により計算された座標値
Pc1を記録する(S36)。姿勢を保ちながらロボッ
トを動作させて、制御点2で同じ位置を指示する(S3
7)。ロボットの先端位置計算点として、制御点2を設
定する(S38)。ロボット機構補正値ならびに、制御
点2の機構パラメータを用いて公知の機構学により計算
された座標値Pc2を記録する(S39)。座標値Pc
1,Pc2は制御点演算用データ一時保管手段11に記
録し、読み込む。
【0053】この発明の第3の実施の形態を図8および
図9に基づいて説明する。図8は、この発明の第3の実
施の形態を実施するための、ロボット制御位置補正シス
テムを示す。
【0054】この発明を実施するロボット制御位置補正
システムは、例えばロボットコントローラ上において実
現され、図8に示すようにロボット動作プログラム記憶
手段1と、演算装置2と、ロボット情報入力手段3と、
ロボット動作制御手段4と、ロボット動作出力手段5
と、ロボット教示入力手段6と、ロボット機構パラメー
タ記憶手段7と、ロボット較正データ記憶手段8と、プ
ログラム記憶手段9と、制御点補正値記憶手段10と、
制御点補正値選択手段12とを有してなる。1から10
までに関しては、第1の実施の形態と同様であるので、
説明を省略する。
【0055】制御点補正値選択手段12は、制御点補正
値記憶手段10に記憶されている制御点の補正値を、そ
の名称やIDなどをキーとして検索し選択する手段であ
る。
【0056】先端位置として指定可能な制御点を複数有
するロボットを動作させる場合には、ロボット較正デー
タ記憶手段8に記憶されているロボットアームの補正値
と、制御点補正値選択手段12を用いて、制御点補正値
記憶手段10に記憶されている制御点の座標位置の補正
データから、現在の動作に指定されている制御点の補正
データを選択することで、関節角度とロボット先端位置
の変換が行われる。
【0057】これにより、ロボットに指定可能な制御点
が複数存在する場合にも、それぞれの制御点に対して必
要な補正値を設定することで、較正点に対して求められ
た較正補正値を利用した正確な動作を行うことが可能と
なる。
【0058】ここで、複数の制御点が存在する場合に、
ロボット動作時の命令解析を行う部分で、制御位置補正
値を操作する方法を示す。図9は、この発明の第3の実
施の形態を実施するための、ロボット制御位置補正方法
のフロー図である。以下、Sに続く数値はステップ番号
を示す。
【0059】まず、ロボット動作命令が座標指定動作命
令か調べる(S41)。座標指定動作命令であれば、設
定されている制御点に対して、補正値格納領域に補正値
が格納されているかを制御点補正値選択手段12により
検索する(S42)。座標指定命令でない場合は、終了
する(S43)。補正値が設定されている場合には、対
応する補正値を制御点補正値記憶手段10から読み込む
(S44)。読込んだ補正値を作業変換行列式に代入す
る(S45)。補正値が設定されていない場合は、補正
値の設定処理は行わない(S46)。
【0060】ステップ41においては、ロボットの動作
命令が、ロボットの先端位置を指定して動作する、座標
指定動作命令であるかを判定する。座標指定動作命令
は、予め全ての座標指定が必要な動作命令名を登録して
おくことで判定を行う。
【0061】ステップ42においては、制御点に対する
補正値が保存されている領域において、制御点の名称を
キーとしてテーブルを検索する。対応する名称がテーブ
ルにある場合には補正値が設定されており、名前がない
場合には補正値がないものとする判断する。
【0062】ステップ44においては、検索された補正
値を格納領域から読込み、公知の機構学計算部の、対応
する長さ表現部の補正値に設定する。
【0063】ステップ45においては、制御点が格納領
域の検索で見つからなかった場合、補正値がないものと
判断し、対応する制御点の補正値領域をクリアする。補
正値の格納時においても、格納領域を検索し、新規の制
御点に対する補正値であれば新たに格納し、既存のもの
であれば上書きするという操作を実施する。
【0064】この発明の第4の実施の形態を図10〜図
12に基づいて説明する。図10は、この発明の第4の
実施の形態を実施するための、ロボット制御位置補正シ
ステムを示す。
【0065】この発明を実施するロボット制御位置補正
システムは、例えばロボットコントローラ上において実
現され、図10に示すようにロボット動作プログラム記
憶手段1と、演算装置2と、ロボット情報入力手段3
と、ロボット動作制御手段4と、ロボット動作出力手段
5と、ロボット教示入力手段6と、ロボット較正データ
記憶手段8と、プログラム記憶手段9と、ロボット機構
パラメータ記憶手段13と、を有してなる。1から6な
らびに8,9に関しては、従来例と同様であるので、説
明を省略する。
【0066】ロボット機構パラメータ記憶手段13は、
基本的には従来例のロボット機構パラメータ記憶手段7
と同じであるが、演算装置2により求められた、制御点
の制御点機構パラメータを、追加して格納することも可
能な手段である。
【0067】新たな制御点を先端位置として登録する場
合、求められた制御点の制御点機構パラメータを登録し
て、その値をロボット機構パラメータとして扱う。そし
て、ロボット較正データ記憶手段8に記憶されているロ
ボットアームの補正値と、ロボット機構パラメータ記憶
手段13に記憶されているロボット機構パラメータと、
現在の動作に指定されている制御点の制御点機構パラメ
ータにより、関節角度とロボット先端位置の変換が行わ
れる。
【0068】これにより、ロボット動作時の制御点が較
正点と異なる場合にも、制御点において、較正点での較
正補正を反映した制御点機構パラメータを求めること
で、正確な動作を行うことが可能となる。
【0069】ここで、較正点ならびに制御点で同一点を
指示することにより得られた位置データから、制御点機
構パラメータを得る方法を示す。図11は、この発明の
第4の実施の形態を実施するための、ロボット制御位置
補正方法のフロー図である。以下、Sに続く数値はステ
ップ番号を示す。
【0070】まず、ロボットの先端位置計算点Prとし
て、較正点で指示目標を指示した場合に、較正点におい
て計算される座標値Prを読み込む(S51)。ロボッ
トの先端位置計算点Pcとして、制御点で指示目標を指
示した場合に、較正点において計算される座標値Pcを
読み込む(S52)。PrとPcの座標値の差分dP=
−(Pc−Pr)を計算する(S53)。ロボット原点
から見たツール原点での座標変換行列Mを計算する(S
54)。ツール座標系で表される座標値の差分dPf
を、dPf=M-1*dPにより求める(S55)。制御
点のツール座標系での制御点機構パラメータを決定する
(S56)。
【0071】ステップ51ならびにステップ52におい
て、ロボットの先端位置は、ロボットの関節角度とロボ
ットを構成するリンク長から公知の機構学を用いること
により計算される。
【0072】ステップ53において、異なるロボット先
端位置で同じ位置を指示することで発生する較正点の座
標の変化を、PrとPcの差分dP=Pc−Prにより
計算する。これにより、同じ姿勢での較正点と制御点の
間のロボット座標での差分が求められる。
【0073】ステップ54において、座標変換行列M
は、ロボット関節に対して設定される座標変換行列を、
ロボット原点からツール原点まで繰り返して計算するこ
とで得られる公知の行列である。例えば、ツール座標系
Σtで示されるツール上の位置Ptをロボット座標系Σ
0で表すには、これをP0として、Σ0からΣtへの座
標変換行列Mを用いて、P0=M*Ptとなる。ここ
で、*は行列の積を表す。
【0074】ステップ55において、M-1は前記変換行
列の逆行列を表す。これにより、ロボット座標系Σ0で
得られた座標値を、ツール座標系Σtに変換できる。
【0075】ステップ56において、ツール座標系で表
現されている制御点と較正点を位置あわせした時の較正
点の差分が、制御点の機構パラメータとなるので、これ
をロボット機構パラメータ記憶手段13に登録する。
【0076】図12は、前記演算に必要なデータを収集
するための、実ロボット操作フローを示す。以下、Sに
続く数値はステップ番号を示す。
【0077】まず、ロボットの先端位置計算点として、
較正点を設定する(S61)。ロボットを動作させ、較
正点により空間内の1点を指示する(S62)。ロボッ
ト機構補正値ならびに、較正点の機構パラメータを用い
て公知の機構学により計算された較正点の座標値Prを
記録する(S63)。姿勢を保ちながらロボットを動作
させて、制御点で同じ位置を指示する(S64)。ロボ
ットの先端位置計算点として、ロボット機構補正値なら
びに、較正点の機構パラメータを用いて公知の機構学に
より計算された較正点の座標値Pcを記録する(S6
5)。
【0078】この発明の第5の実施の形態を図13〜図
15に基づいて説明する。図13は、この発明の第5の
実施の形態を実施するための、ロボット制御位置補正シ
ステムを示す。
【0079】この発明を実施するロボット制御位置補正
システムは、例えばロボットコントローラ上において実
現され、図13に示すようにロボット動作プログラム記
憶手段1と、演算装置2と、ロボット情報入力手段3
と、ロボット動作制御手段4と、ロボット動作出力手段
5と、ロボット教示入力手段6と、ロボット較正データ
記憶手段8と、プログラム記憶手段9と、制御点補正値
演算用データ一時保管手段11、ロボット機構パラメー
タ記憶手段13とを有してなる。1から6,8,9,1
1に関しては、この発明の上記第2の実施の形態に記載
のものと同様、13に関しては、この発明の上記第4の
実施の形態に記載のものと同様であるので、具体的な説
明は省略する。
【0080】制御点補正値演算用データー時保管手段1
1に記憶された複数の制御点に関する制御点位置補正値
から、別な制御点の制御点位置補正値を求め、これをロ
ボット機構パラメータ記憶手段13に記憶することで、
関節角度とロボット先端位置の変換が行われる。これに
より、実ロボットの動作による制御点の指示が困難な場
合にも、較正点での較正補正を反映した制御点位置補正
値を求めることで、正確な動作を行うことが可能とな
る。
【0081】ここで、較正点ならびに複数の制御点で同
一点を指示することにより得られた位置データから、制
御点機構パラメータを得る方法を示す。図14は、この
発明の第5の実施の形態を実施するための、ロボット制
御位置補正方法のフロー図である。以下、Sに続く数値
はステップ番号を示す。
【0082】まず、ロボットの先端位置計算点Prとし
て、較正点で指示目標を指示した場合に、較正点におい
て計算される座標値Prを読み込む(S71)。ロボッ
トの先端位置計算点Pc1として、制御点1で指示目標
を指示した場合に、較正点において計算される座標値P
c1を読み込む(S72)。ロボットの先端位置計算点
Pc2として、制御点2で指示目標を指示した場合に、
較正点において計算される座標値Pc2を読み込む(S
73)。例えば、幾何学的条件として制御点1と制御点
2の中間点にある制御点0の座標を計算する(S7
4)。PrとPc0の座標値の差分を計算する(S7
5)。ロボット原点から見たツール原点での座標変換行
列Mを計算する(S76)。ツール座標系で表される制
御点機構パラメータdPfを、dPf=M-1*dPによ
り求める(S77)。制御点のツール座標系での制御点
機構パラメータを決定し、制御点名とともに登録する
(S78)。
【0083】ステップ71、ステップ72ならびにステ
ップ73において、ロボットの先端位置は、ロボットの
関節角度とロボットを構成するリンク長から公知の機構
学を用いることにより計算される。
【0084】ステップ74において、例えば、制御点1
と制御点2の中間点としての制御点0の位置は、2つの
座標値の中点として計算することができる。
【0085】ステップ75において、ロボット先端にあ
る較正点と制御点0で、同じ位置を指示した場合に発生
する較正点座標値の変化を、PrとPc0の差分dP=
−(Pc0−Pr)により計算する。これにより、較正
点と制御点0の間のロボット座標系上での差分が求めら
れる。
【0086】ステップ76において、座標変換行列M
は、ロボットの各関節に対して設定される座標変換行列
を、ロボット原点からツール原点まで繰り返して計算す
ることで得られる公知の行列である。例えば、ツール座
標系Σtで示されるツール上の位置Ptを、ロボット座
標系Σ0でP0として表すと、Σ0からΣtへの座標変
換行列Mを用いて、P0=M*Ptとなる。ここで、*
は行列の積を表す。
【0087】ステップ77において、M-1は前記変換行
列の逆行列を表す。これにより、ロボット座標系Σ0で
得られた座標値を、ツール座標系Σtに変換できる。
【0088】ステップ78において、ツール座標系で表
現されている制御点機構パラメータdPfを名前と関連
付けてロボット機構パラメータ記憶手段13に登録す
る。
【0089】図15は、前記演算に必要なデータを収集
するための、実ロボット操作フローを示す。以下、Sに
続く数値はステップ番号を示す。
【0090】まず、ロボットの先端位置計算点として、
較正点を設定する(S81)。ロボットを動作させ、較
正点により空間内の1点を指示する(S82)。ロボッ
ト機構補正値ならびに、較正点の機構パラメータを用い
て公知の機構学により計算された座標値Prを記録する
(S83)。姿勢を保ちながらロボットを動作させて、
制御点1で同じ位置を指示する(S84)。ロボット機
構補正値ならびに、較正点の機構パラメータを用いて公
知の機構学により計算された座標値Pc1を記録する
(S85)。姿勢を保ちながらロボットを動作させて、
制御点2で同じ位置を指示する(S86)。ロボット機
構補正値ならびに、較正点の機構パラメータを用いて公
知の機構学により計算された座標値Pc2を記録する
(S87)。座標値Pc1,Pc2は制御点演算用デー
タ一時保管手段11に記録し、読み込む。
【0091】この発明の第6の実施の形態を図16およ
び図17に基づいて説明する。図16は、この発明の第
6の実施の形態を実施するための、ロボット制御位置補
正システムを示す。
【0092】この発明を実施するロボット制御位置補正
システムは、例えばロボットコントローラ上において実
現され、図16に示すようにロボット動作プログラム記
憶手段1と、演算装置2と、ロボット情報入力手段3
と、ロボット動作制御手段4と、ロボット動作出力手段
5と、ロボット教示入力手段6と、ロボット較正データ
記憶手段8と、プログラム記憶手段9と、ロボット機構
パラメータ記憶手段13と、制御点機構パラメータ選択
手段14とを有してなる。1から6ならびに8、9、1
3に関しては、本発明の上記第4の実施の形態に記載の
ものと同様であるので、説明を省略する。
【0093】制御点機構パラメータ選択手段14は、ロ
ボット機構パラメータ記憶手段13に記憶されている制
御点の補正値を、その名称やIDなどをキーとして検索
し選択する手段である。
【0094】先端位置として指定可能な制御点を複数個
有するロボットを動作させる場合には、ロボット較正デ
ータ記憶手段8に記憶されているロボットアームの補正
値と、ロボット機構パラメータ記憶手段13に記憶され
ているロボット機構パラメータと、制御点機構パラメー
タ選択手段14を用いて、ロボット機構パラメータ記憶
手段13から選択される、現在の動作に指定されている
制御点の制御点機構パラメータにより、公知の機構学に
より関節角度とロボット先端位置の変換が行われる。
【0095】これにより、ロボットに指定可能な制御点
が複数存在する場合にも、それぞれめ制御点に対して、
較正点での較正補正を反映した制御点機構パラメータを
設定することができるので、制御点においても較正点と
同様の動作を行うことが可能となる。
【0096】ここで、複数の制御点が存在する場合に、
ロボット動作時の命令解析を行う部分で、制御点機構パ
ラメータを操作する方法を示す。図16は、この発明の
第6の実施の形態を実施するための、ロボット制御位置
補正方法のフロー図である。以下、Sに続く数値はステ
ップ番号を示す。
【0097】まず、ロボット動作命令が座標指定動作命
令か調べる(S91)。座標指定動作命令であれば、設
定されている制御点に対して、ロボット機構パラメータ
格納領域に制御点機構パラメータが格納されているかを
制御点機構パラメータ選択手段14により検索する(S
92)。座標指定命令でない場合は、終了する(S9
3)。制御点機構パラメータが設定されている場合に
は、対応する制御点機構パラメータをロボット機構パラ
メータ13から読み込む(S94)。読込んだ制御点機
構パラメータを作業変換行列式に代入する(S95)。
制御点機構パラメータが設定されていない場合は、制御
点機構パラメータの設定処理は行わずエラーとする(S
96)。
【0098】ステップ91においては、ロボットの動作
命令が、ロボットの先端位置を指定して動作する座標指
定動作命令であるかを判定する。座標指定動作命令は、
予め全ての座標指定が必要な動作命令名を登録しておき
判定を行う。
【0099】ステップ92においては、制御点に対する
ロボット機構パラメータが保存されている領域におい
て、制御点の名称をキーとしてテープルを検索する。対
応する名称がテーブルにある場合には制御点機構パラメ
ータが設定されており、名前がない場合には制御点機構
パラメータがないものとする判断する。
【0100】ステップ94においては、検索された制御
点機構パラメータを格納領域から読込み、公知の機構学
計算部の、対応する機構パラメータ部に設定する。
【0101】ステップ95においては、制御点が格納領
域の検索で見つからなかった場合、補正値がないものと
判断し、対応する制御点の制御点機構パラメータをクリ
アして、エラー発生する。
【0102】補正値の格納時においても、格納領域を検
索し、新規の制御点に対する制御点機構パラメータであ
れば新たに格納し、既存のものであれば上書きするとい
う操作を実施する。
【0103】
【発明の効果】この発明の請求項1記載のロボット装置
によれば、ロボットの制御点を較正対象点以外に変更し
て作業を行う際、較正対象点として指定された点と、制
御点として指定された点により、同じ位置を指示したと
き、較正対象点と制御点で計算される指示目標の座標値
の差分を求め、これを制御点に対する位置補正値とし
て、目標制御位置を補正するので、較正対象点に対して
求められるロボット機構較正補正値を用いて、較正点以
外の制御点においても有効な補正を行うことが可能とな
り、較正作業時間を削減するとともに、教示作業の効率
を改善することができる。
【0104】請求項2では、複数の制御点について制御
点の位置補正値を設定し、得られた複数の制御点の位置
補正値から、設定した以外の制御点の位置補正値を幾何
学手法により演算するので、制御点で位置を直接指示で
きない場合にも、較正対象点に対して求められるロボッ
ト機構較正補正値を用いて、制御点に有効な補正を行う
ことが可能となり、較正作業時間を削減するとともに、
教示作業の効率を改善することができる。
【0105】請求項3では、制御点が複数あるとき、そ
れぞれの制御点ごとに位置補正値の設定が可能であり、
動作時にその選択を行うので、制御点を複数変更しなが
ら作業を行う場合にも、それぞれの点に最適な補正値を
与えることで、較正点と同様の精度の向上が図れる。こ
のため、較正作業時間を削減するとともに、教示作業の
効率を改善することができる。
【0106】この発明の請求項4記載のロボット制御位
置補正方法によれば、ロボットの制御点を較正対象点以
外に変更して作業を行う際、較正対象点として指定され
た点と、制御点として指定された点により、同じ位置を
指示したとき、2つの点での較正対象点の座標値の差分
から制御点機構パラメータを求め、これを設定して目標
制御位置を補正するので、制御点の機構パラメータがモ
デルとして与えられていない場合にも、較正対象点に対
して求められるロボット機構較正補正値を用いて、制御
点に有効な補正を行うことが可能となり、較正作業時間
を削減するとともに、教示作業の効率を改善することが
できる。
【0107】請求項5では、複数の制御点について制御
点の位置補正値を設定し、得られた複数の制御点の位置
補正値から、設定した以外の制御点の位置補正値を幾何
学手法により演算するので、制御点の位置がモデルとし
て与えられず、制御点での位置を直接指示できない場合
にも、較正対象点に対して求められるロボット機構較正
補正値を用いて、制御点に有効な補正を行うことが可能
となり、較正作業時間を削減するとともに、教示作業の
効率を改善することができる。
【0108】請求項6では、制御点が複数あるとき、そ
れぞれの制御点ごとに位置補正値の設定が可能であり、
動作時にその選択を行うので、制御点を複数変更しなが
ら作業を行う場合にも、それぞれの点に最適な補正値を
与えることで、較正点と同様の精度の向上が図れる。こ
のため、較正作業時間を削減するとともに、教示作業の
効率を改善することができる。
【0109】この発明の請求項7記載のロボット制御位
置補正システムによれば、ロボットの制御点を較正対象
点以外に変更して作業を行う際、較正対象点として指定
された点と、制御点として指定された点により、同じ位
置を指示したとき、較正対象点と制御点で計算される指
示目標の座標値の差分を求め、これを制御点に対する位
置補正値として、制御点の名称と関連付けて記憶する制
御点補正値記憶手段を備えたので、請求項1と同様の効
果があり、請求項1のロボット制御位置補正方法を的確
に実施し得る効果がある。
【0110】請求項8では、複数の制御点について制御
点の位置補正値を設定し、得られた複数の制御点の位置
補正値から、設定した以外の制御点の位置補正値を幾何
学手法により演算可能であるので、請求項2と同様の効
果があり、請求項2のロボット制御位置補正方法を的確
に実施し得る効果がある。
【0111】請求項9では、制御点が複数あるとき、そ
れぞれの制御点ごとに位置補正値の設定が可能であり、
動作時にその選択が可能であるので、請求項3と同様の
効果があり、請求項3のロボット制御位置補正方法を的
確に実施し得る効果がある。
【0112】この発明の請求項10記載のロボット制御
位置補正システムによれば、ロボットの制御点を較正対
象点以外に変更して作業を行う際、較正対象点として指
定された点と、制御点として指定された点により、同じ
位置を指示したとき、2つの点での較正対象点の座標値
の差分から制御点機構パラメータを求め、これをロボッ
ト機構パラメータに設定可能としたので、請求項4と同
様の効果があり、請求項4のロボット制御位置補正方法
を的確に実施し得る効果がある。
【0113】請求項11では、複数の制御点について制
御点の位置補正値を設定し、得られた複数の制御点の位
置補正値から、設定した以外の制御点の位置補正値を幾
何学手法により演算可能であるので、請求項5と同様の
効果があり、請求項5のロボット制御位置補正方法を的
確に実施し得る効果がある。
【0114】請求項12では、制御点が複数あるとき、
それぞれの制御点ごとに位置補正値の設定が可能であ
り、動作時にその選択が可能であるので、請求項6と同
様の効果があり、請求項6のロボット制御位置補正方法
を的確に実施し得る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態によるロボット制御
位置補正システムを示す概略ブロック図である。
【図2】この発明の第1の実施形態によるロボット制御
位置補正方法を利用し演算を実施するためのフローチャ
ートである。
【図3】この発明の第1の実施形態によるロボット制御
位置補正方法を利用し演算を実施するために必要な位置
データを取得するためのロボット動作のフローチャート
である。
【図4】この発明の第1の実施形態によるロボット制御
位置補正方法を利用し演算を実施するために必要な位置
データを取得するためのロボット動作の一例である。
【図5】この発明の第2の実施形態によるロボット制御
位置補正システムを示す概略ブロック図である。
【図6】この発明の第2の実施形態によるロボット制御
位置補正方法を利用し演算を実施するためのフローチャ
ートである。
【図7】この発明の第2の実施形態によるロボット制御
位置補正方法を利用し演算を実施するために必要な位置
データを取得するためのロボット動作のフローチャート
である。
【図8】この発明の第3の実施形態によるロボット制御
位置補正システムを示す概略ブロック図である。
【図9】この発明の第3の実施形態によるロボット制御
位置補正方法を利用し演算を実施するためのフローチャ
ートである。
【図10】この発明の第4の実施形態によるロボット制
御位置補正システムを示す概略プロック図である。
【図11】この発明の第4の実施形態によるロボット制
御位置補正方法を利用し演算を実施するためのフローチ
ャートである。
【図12】この発明の第4の実施形態によるロボット制
御位置補正方法を利用し演算を実施するために必要な位
置データを取得するためのロボット動作のフローチャー
トである。
【図13】この発明の第5の実施形態によるロボット制
御位置補正システムを示す概略ブロック図である。
【図14】この発明の第5の実施形態によるロボット制
御位置補正方法を利用し演算を実施するためのフローチ
ャートである。
【図15】この発明の第5の実施形態によるロボット制
御位置補正方法を利用し演算を実施するために必要な位
置データを取得するためのロボット動作のフローチャー
トである。
【図16】この発明の第6の実施形態によるロボット制
御位置補正システムを示す槻略ブロック図である。
【図17】この発明の第6の実施形態によるロボット制
御位置補正方法を利用し演算を実施するためのロボット
動作のフローチャートである。
【図18】従来例によるロボット制御位置補正システム
を示す概略ブロック図である。
【符号の説明】
1 ロボット動作プログラム記憶手段 2 演算手段 3 ロボット情報入力手段 4 ロボット動作制御手段 5 ロボット動作出力手段 6 ロボット教示入力手段 7 ロボット機構パラメータ記憶手段 8 ロボット較正データ記憶手段 9 プログラム記憶手段 10 制御点補正値記憶手段 11 制御点演算用データー時保管手段 12 制御点補正値選択手段 13 ロボット機構パラメータ記憶手段 14 制御点機構パラメータ選択手段 20 ロボット 21 データ取得のための指示点 22 ロボット機構較正に使用した較正点 23 ロボット動作時の制御点

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロボットの関節角度情報と、ロボットの
    先端座標位置情報の関係を決定するロボットの関節角
    度、原点やリンク長の機構パラメータを較正するロボッ
    ト制御位置補正方法であって、ロボットの制御点を較正
    対象点以外に変更して作業を行う際、較正対象点として
    指定された点と、制御点として指定された点により、同
    じ位置を指示したとき、較正対象点と制御点で計算され
    る指示目標の座標値の差分を求め、これを制御点に対す
    る位置補正値として、目標制御位置を補正すること特徴
    とするロボット制御位置補正方法。
  2. 【請求項2】 複数の制御点について制御点の位置補正
    値を設定し、得られた複数の制御点の位置補正値から、
    設定した以外の制御点の位置補正値を幾何学手法により
    演算する請求項1記載のロボット制御位置補正方法。
  3. 【請求項3】 制御点が複数あるとき、それぞれの制御
    点ごとに位置補正値の設定が可能であり、動作時にその
    選択を行う請求項1記載のロボット制御位置補正方法。
  4. 【請求項4】 ロボットの関節角度情報と、ロボットの
    先端座標位置情報の関係を決定するロボットの関節角
    度、原点やリンク長の機構パラメータを較正するロボッ
    ト制御位置補正方法であって、ロボットの制御点を較正
    対象点以外に変更して作業を行う際、較正対象点として
    指定された点と、制御点として指定された点により、同
    じ位置を指示したとき、2つの点での較正対象点の座標
    値の差分から制御点機構パラメータを求め、これを設定
    して目標制御位置を補正すること特徴とするロボット制
    御位置補正方法。
  5. 【請求項5】 複数の制御点について制御点の位置補正
    値を設定し、得られた複数の制御点の位置補正値から、
    設定した以外の制御点の位置補正値を幾何学手法により
    演算する請求項4記載のロボット制御位置補正方法。
  6. 【請求項6】 制御点が複数あるとき、それぞれの制御
    点ごとに位置補正値の設定が可能であり、動作時にその
    選択を行う請求項4記載のロボット制御位置補正方法。
  7. 【請求項7】 ロボットが行う作業の動作プログラムを
    記憶するロボット動作プログラム記憶手段と、ロボット
    を動作させる各種演算を行う演算装置と、ロボット動作
    に必要なロボット機構に関するパラメータについて設計
    値を記憶するロボット機構パラメータ記憶手段と、実際
    の値であるロボット機構に関するパラメータの較正され
    た補正値を記憶するロボット較正データ記憶手段とを備
    え、ロボットの関節角度情報とロボットの先端座標情報
    の関係を決定する前記ロボット機構パラメータ記憶手段
    からの機構パラメータを前記演算装置で較正するロボッ
    ト機構較正演算システムであって、ロボットの制御点を
    較正対象点以外に変更して作業を行う際、較正対象点と
    して指定された点と、制御点として指定された点によ
    り、同じ位置を指示したとき、較正対象点と制御点で計
    算される指示目標の座標値の差分を求め、これを制御点
    に対する位置補正値として、制御点の名称と関連付けて
    記憶する制御点補正値記憶手段を備えたこと特徴とする
    ロボット制御位置補正システム。
  8. 【請求項8】 複数の制御点について制御点の位置補正
    値を設定し、得られた複数の制御点の位置補正値から、
    設定した以外の制御点の位置補正値を幾何学手法により
    演算可能である請求項7記載のロボット制御位置補正シ
    ステム。
  9. 【請求項9】 制御点が複数あるとき、それぞれの制御
    点ごとに位置補正値の設定が可能であり、動作時にその
    選択が可能である請求項7記載のロボット制御位置補正
    システム。
  10. 【請求項10】 ロボットが行う作業の動作プログラム
    を記憶するロボット動作プログラム記憶手段と、ロボッ
    トを動作させる各種演算を行う演算装置と、ロボット動
    作に必要なロボット機構に関するパラメータについて設
    計値を記憶するロボット機構パラメータ記憶手段と、実
    際の値であるロボット機構に関するパラメータの較正さ
    れた補正値を記憶するロボット較正データ記憶手段とを
    備え、ロボットの関節角度情報とロボットの先端座標情
    報の関係を決定する前記ロボット機構パラメータ記憶手
    段からの機構パラメータを前記演算装置で較正するロボ
    ット機構較正演算システムであって、ロボットの制御点
    を較正対象点以外に変更して作業を行う際、較正対象点
    として指定された点と、制御点として指定された点によ
    り、同じ位置を指示したとき、2つの点での較正対象点
    の座標値の差分から制御点機構パラメータを求め、これ
    を前記ロボット機構パラメータ記憶手段に設定可能とし
    たことを特徴とするロボット制御位置補正システム。
  11. 【請求項11】 複数の制御点について制御点の位置補
    正値を設定し、得られた複数の制御点の位置補正値か
    ら、設定した以外の制御点の位置補正値を幾何学手法に
    より演算可能である請求項10記載のロボット制御位置
    補正システム。
  12. 【請求項12】 制御点が複数あるとき、それぞれの制
    御点ごとに位置補正値の設定が可能であり、動作時にそ
    の選択が可能である請求項10記載のロボット制御位置
    補正システム。
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