JP2002124137A - 架空配電線 - Google Patents
架空配電線Info
- Publication number
- JP2002124137A JP2002124137A JP2000315202A JP2000315202A JP2002124137A JP 2002124137 A JP2002124137 A JP 2002124137A JP 2000315202 A JP2000315202 A JP 2000315202A JP 2000315202 A JP2000315202 A JP 2000315202A JP 2002124137 A JP2002124137 A JP 2002124137A
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- JP
- Japan
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- fiber
- overhead distribution
- tension member
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Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【課題】 架空配電線の撚線導体が断線して、該架空配
電線が垂れ下がり落下するのを防止する。 【解決手段】 銅やアルミニウムの撚線導体１よりも５
倍以上の抗張力を有する高強度非金属繊維のテンション
メンバー３を撚線導体１の中心部に配設する。前記テン
ションメンバー３は撚線導体１の外周を覆った被覆層、
あるいはプラスチック絶縁被覆２内に埋め込まれた埋込
み線条体、あるいは撚線導体１とプラスチック絶縁被覆
２との間にある介在層として配設することが出来る。ま
た、高強度非金属繊維としては、アラミッド繊維やガラ
ス繊維を採用することができる。
電線が垂れ下がり落下するのを防止する。 【解決手段】 銅やアルミニウムの撚線導体１よりも５
倍以上の抗張力を有する高強度非金属繊維のテンション
メンバー３を撚線導体１の中心部に配設する。前記テン
ションメンバー３は撚線導体１の外周を覆った被覆層、
あるいはプラスチック絶縁被覆２内に埋め込まれた埋込
み線条体、あるいは撚線導体１とプラスチック絶縁被覆
２との間にある介在層として配設することが出来る。ま
た、高強度非金属繊維としては、アラミッド繊維やガラ
ス繊維を採用することができる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、支柱間にわたっ
て架設される架空配電線に関するものである。
て架設される架空配電線に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】現在一般に用いられている架空配電線
は、多数本のアルミニウム素線や銅素線を撚り合わせて
なるアルミニウムまたは銅の撚線導体の上にポリエチレ
ン等のプラスチック絶縁被覆を設けた構造をなしてお
り、上記アルミニウムまたは銅からなる撚線導体自身を
架設張力を負担するテンションメンバーとして機能させ
て電柱等の支柱間にわたって架設されるようになってい
る。
は、多数本のアルミニウム素線や銅素線を撚り合わせて
なるアルミニウムまたは銅の撚線導体の上にポリエチレ
ン等のプラスチック絶縁被覆を設けた構造をなしてお
り、上記アルミニウムまたは銅からなる撚線導体自身を
架設張力を負担するテンションメンバーとして機能させ
て電柱等の支柱間にわたって架設されるようになってい
る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記の架空配電線にお
いて、架設張力を負担するテンションメンバーとして機
能しているアルミニウムや銅の撚線導体が腐食して断線
した場合には、該撚線導体の外周のプラスチック絶縁被
覆のみが架設張力を負担することになるが、ポリエチレ
ン等のプラスチックは架設張力を負担し得る程の抗張力
を到底持ち合わせないので、斯かる事態においては早晩
配電線の全断線が生じて、断線した配電線が地上に垂れ
下がり落下し、延いては感電事故その他の二次災害を引
き起こす恐れを招くものであった。
いて、架設張力を負担するテンションメンバーとして機
能しているアルミニウムや銅の撚線導体が腐食して断線
した場合には、該撚線導体の外周のプラスチック絶縁被
覆のみが架設張力を負担することになるが、ポリエチレ
ン等のプラスチックは架設張力を負担し得る程の抗張力
を到底持ち合わせないので、斯かる事態においては早晩
配電線の全断線が生じて、断線した配電線が地上に垂れ
下がり落下し、延いては感電事故その他の二次災害を引
き起こす恐れを招くものであった。
【０００４】この発明は、上述の点に鑑みなされた新規
な架空配電線を提供することを目的とするものである。
な架空配電線を提供することを目的とするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明においては、撚線導体の外周にプラスチッ
ク絶縁被覆を有する架空配電線の内部に、撚線導体より
も５倍以上の抗張力を有する高強度非金属繊維からなる
テンションメンバーを設けた。上記高強度非金属繊維か
らなるテンションメンバーは、撚線導体の中心部に配置
した線条体として形成したり、撚線導体の外周を覆った
被覆層として形成したり、プラスチック絶縁被覆の内部
に埋め込んだ埋込み線条体として形成したり、撚線導体
とプラスチック絶縁被覆との間に有する介在層として形
成したりすることができる。また、高強度非金属繊維と
しては、アラミッド繊維やガラス繊維を採用することが
できる。
に、この発明においては、撚線導体の外周にプラスチッ
ク絶縁被覆を有する架空配電線の内部に、撚線導体より
も５倍以上の抗張力を有する高強度非金属繊維からなる
テンションメンバーを設けた。上記高強度非金属繊維か
らなるテンションメンバーは、撚線導体の中心部に配置
した線条体として形成したり、撚線導体の外周を覆った
被覆層として形成したり、プラスチック絶縁被覆の内部
に埋め込んだ埋込み線条体として形成したり、撚線導体
とプラスチック絶縁被覆との間に有する介在層として形
成したりすることができる。また、高強度非金属繊維と
しては、アラミッド繊維やガラス繊維を採用することが
できる。
【０００６】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る架空配電線
の実施の形態を図示の例によって説明する。図１はこの
発明の第１実施形態を示すものであって、複数本の銅素
線やアルミニウム素線を撚り合わせてなる撚線導体１の
外周にポリエチレン等のプラスチック絶縁被覆２を有す
る架空配電線において、撚線導体１よりも５倍以上の抗
張力を有する高強度非金属繊維からなるテンションメン
バー３が、撚線導体１の中心部に配設された線条体４と
して形成されてこの発明の架空配電線が構成されてい
る。
の実施の形態を図示の例によって説明する。図１はこの
発明の第１実施形態を示すものであって、複数本の銅素
線やアルミニウム素線を撚り合わせてなる撚線導体１の
外周にポリエチレン等のプラスチック絶縁被覆２を有す
る架空配電線において、撚線導体１よりも５倍以上の抗
張力を有する高強度非金属繊維からなるテンションメン
バー３が、撚線導体１の中心部に配設された線条体４と
して形成されてこの発明の架空配電線が構成されてい
る。
【０００７】図２はこの発明の第２実施形態を示すもの
であって、ここでは撚線導体１よりも５倍以上の抗張力
を有する高強度非金属繊維からなるテンションメンバー
３が、撚線導体１の外周を覆った被覆層５として形成さ
れてこの発明の架空配電線が構成されている。
であって、ここでは撚線導体１よりも５倍以上の抗張力
を有する高強度非金属繊維からなるテンションメンバー
３が、撚線導体１の外周を覆った被覆層５として形成さ
れてこの発明の架空配電線が構成されている。
【０００８】図３はこの発明の第３実施形態を示すもの
であって、ここでは撚線導体１よりも５倍以上の抗張力
を有する高強度非金属繊維からなるテンションメンバー
３が、プラスチック絶縁被覆２内に埋め込まれた埋込み
線条体６として形成されてこの発明の架空配電線が構成
されている。
であって、ここでは撚線導体１よりも５倍以上の抗張力
を有する高強度非金属繊維からなるテンションメンバー
３が、プラスチック絶縁被覆２内に埋め込まれた埋込み
線条体６として形成されてこの発明の架空配電線が構成
されている。
【０００９】図４はこの発明の第４実施形態を示すもの
であって、ここでは撚線導体１よりも５倍以上の抗張力
を有する高強度非金属繊維からなるテンションメンバー
３が、撚線導体１とプラスチック絶縁被覆２との間に有
する介在層７として形成されてこの発明の架空配電線が
構成されている。
であって、ここでは撚線導体１よりも５倍以上の抗張力
を有する高強度非金属繊維からなるテンションメンバー
３が、撚線導体１とプラスチック絶縁被覆２との間に有
する介在層７として形成されてこの発明の架空配電線が
構成されている。
【００１０】上記図１乃至図４に示した各実施形態の構
成においては、架空配電線の内部に撚線導体１よりも５
倍以上の抗張力を有する高強度非金属繊維からなるテン
ションメンバー３が設けられているので、アルミニウム
や銅からなる撚線導体１が腐食断線した場合であって
も、架空配電線を垂れ下がり落下させることなく、上記
テンションメンバー３により正規の架設状態に維持して
おくことができる。
成においては、架空配電線の内部に撚線導体１よりも５
倍以上の抗張力を有する高強度非金属繊維からなるテン
ションメンバー３が設けられているので、アルミニウム
や銅からなる撚線導体１が腐食断線した場合であって
も、架空配電線を垂れ下がり落下させることなく、上記
テンションメンバー３により正規の架設状態に維持して
おくことができる。
【００１１】なお、この発明を実施する場合、上記テン
ションメンバー３となす高強度非金属繊維としては、そ
の抗張力が約３５０ｋｇｆ／ｍｍ2であるアラミッド繊
維や、抗張力が約２５０〜４００ｋｇｆ／ｍｍ2である
ガラス繊維や、抗張力が約２１０〜４５０ｋｇｆ／ｍｍ
2である炭素繊維等を用いることができる。そして、こ
れらのテンションメンバー３となす高強度非金属繊維
は、撚線導体１の構成材料とされる銅の抗張力が約４０
ｋｇｆ／ｍｍ2、またアルミニウムの抗張力が約１３〜
１４ｋｇｆ／ｍｍ2であるので、撚線導体１よりも遙に
大きい５倍以上の抗張力を有する。
ションメンバー３となす高強度非金属繊維としては、そ
の抗張力が約３５０ｋｇｆ／ｍｍ2であるアラミッド繊
維や、抗張力が約２５０〜４００ｋｇｆ／ｍｍ2である
ガラス繊維や、抗張力が約２１０〜４５０ｋｇｆ／ｍｍ
2である炭素繊維等を用いることができる。そして、こ
れらのテンションメンバー３となす高強度非金属繊維
は、撚線導体１の構成材料とされる銅の抗張力が約４０
ｋｇｆ／ｍｍ2、またアルミニウムの抗張力が約１３〜
１４ｋｇｆ／ｍｍ2であるので、撚線導体１よりも遙に
大きい５倍以上の抗張力を有する。
【００１２】ここで、上記高強度非金属繊維のうち、ア
ラミッド繊維およびガラス繊維は非導電性でもあるの
で、図１乃至図４に示す全ての実施形態の架空配電線に
おけるテンションメンバー３として採用することがで
き、また、炭素繊維は導電性を有するので、図３に示す
テンションメンバー３、すなわちプラスチック絶縁被覆
２内に埋め込む線条体６としては適さないが、図１、図
２および図４に示す実施形態におけるテンションメンバ
ー３として採用することができる。
ラミッド繊維およびガラス繊維は非導電性でもあるの
で、図１乃至図４に示す全ての実施形態の架空配電線に
おけるテンションメンバー３として採用することがで
き、また、炭素繊維は導電性を有するので、図３に示す
テンションメンバー３、すなわちプラスチック絶縁被覆
２内に埋め込む線条体６としては適さないが、図１、図
２および図４に示す実施形態におけるテンションメンバ
ー３として採用することができる。
【００１３】
【発明の効果】この発明によれば、プラスチック絶縁被
覆と銅やアルミニウム等の撚線導体とからなる架空配電
線の内部に、該撚線導体よりも５倍以上の抗張力を有す
ると共に非金属であるので腐食することがない高強度非
金属繊維のテンションメンバーが複合されているので、
上記撚線導体が腐食断線しても上記テンションメンバー
により架空配電線を正規の架設状態に維持しておくこと
ができ、したがって撚線導体の断線に基づき架空配電線
が垂れ下がり落下するのを防止することができ、延いて
は感電事故等の二次災害発生の恐れを排除することがで
きる効果が得られる。
覆と銅やアルミニウム等の撚線導体とからなる架空配電
線の内部に、該撚線導体よりも５倍以上の抗張力を有す
ると共に非金属であるので腐食することがない高強度非
金属繊維のテンションメンバーが複合されているので、
上記撚線導体が腐食断線しても上記テンションメンバー
により架空配電線を正規の架設状態に維持しておくこと
ができ、したがって撚線導体の断線に基づき架空配電線
が垂れ下がり落下するのを防止することができ、延いて
は感電事故等の二次災害発生の恐れを排除することがで
きる効果が得られる。
【図１】この発明に係る架空配電線の第１実施形態を示
す概略横断面図である。
す概略横断面図である。
【図２】この発明に係る架空配電線の第２実施形態を示
す概略横断面図である。
す概略横断面図である。
【図３】この発明に係る架空配電線の第３実施形態を示
す概略横断面図である。
す概略横断面図である。
【図４】この発明に係る架空配電線の第４実施形態を示
す概略横断面図である。
す概略横断面図である。
１ 撚線導体 ２ プラスチック絶縁被覆 ３ 高強度非金属繊維からなるテンションメンバー ４ 線条体 ５ 被覆層 ６ 埋め込み線条体 ７ 介在層
Claims (6)
- 【請求項１】 撚線導体（１）の外周にプラスチック絶
縁被覆（２）を有する架空配電線であって、該架空配電
線の内部に、撚線導体（１）よりも５倍以上の抗張力を
有する高強度非金属繊維からなるテンションメンバー
（３）が設けられていることを特徴とする架空配電線。 - 【請求項２】 前記高強度非金属繊維からなるテンショ
ンメンバー（３）が、撚線導体（１）の中心部に配置さ
れている線条体（４）である請求項１記載の架空配電
線。 - 【請求項３】 前記高強度非金属繊維からなるテンショ
ンメンバー（３）が、撚線導体（１）の外周を覆った被
覆層（５）である請求項１記載の架空配電線。 - 【請求項４】 前記高強度非金属繊維からなるテンショ
ンメンバー（３）が、プラスチック絶縁被覆（２）内に
埋め込まれた埋込み線条体（６）である請求項１記載の
架空配電線。 - 【請求項５】 前記高強度非金属繊維からなるテンショ
ンメンバー（３）が、撚線導体（１）とプラスチック絶
縁被覆（２）との間に有する介在層（７）である請求項
１記載の架空配電線。 - 【請求項６】 前記高強度非金属繊維がアラミッド繊維
またはガラス繊維である請求項１、２、３、４または５
記載の架空配電線。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000315202A JP2002124137A (ja) | 2000-10-16 | 2000-10-16 | 架空配電線 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000315202A JP2002124137A (ja) | 2000-10-16 | 2000-10-16 | 架空配電線 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002124137A true JP2002124137A (ja) | 2002-04-26 |
Family
ID=18794346
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000315202A Pending JP2002124137A (ja) | 2000-10-16 | 2000-10-16 | 架空配電線 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002124137A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US9040826B2 (en) | 2009-04-23 | 2015-05-26 | Hitachi Metals, Ltd. | Cable |
| JP2019125557A (ja) * | 2018-01-19 | 2019-07-25 | ナミテイ株式会社 | 信号乃至は電力を伝送するケーブル |
| CN110232994A (zh) * | 2019-04-24 | 2019-09-13 | 上海起帆电缆股份有限公司 | 一种超柔高可靠性焊接机器人用电源电缆及制备方法 |
-
2000
- 2000-10-16 JP JP2000315202A patent/JP2002124137A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US9040826B2 (en) | 2009-04-23 | 2015-05-26 | Hitachi Metals, Ltd. | Cable |
| JP2019125557A (ja) * | 2018-01-19 | 2019-07-25 | ナミテイ株式会社 | 信号乃至は電力を伝送するケーブル |
| CN110232994A (zh) * | 2019-04-24 | 2019-09-13 | 上海起帆电缆股份有限公司 | 一种超柔高可靠性焊接机器人用电源电缆及制备方法 |
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