JP2002123179A - プラズマディスプレイパネル - Google Patents

プラズマディスプレイパネル

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JP2002123179A
JP2002123179A JP2001161240A JP2001161240A JP2002123179A JP 2002123179 A JP2002123179 A JP 2002123179A JP 2001161240 A JP2001161240 A JP 2001161240A JP 2001161240 A JP2001161240 A JP 2001161240A JP 2002123179 A JP2002123179 A JP 2002123179A
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Japan
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heat
sensitive adhesive
pressure
radiating
plasma display
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Application number
JP2001161240A
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English (en)
Inventor
Hideaki Tanahashi
英明 棚橋
Kiyoaki Kamiya
清秋 神谷
Takayuki Shimizu
孝行 志水
Osamu Wakizaka
治 脇坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Riko Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Riko Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Riko Co Ltd filed Critical Sumitomo Riko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】実使用時にはスムーズに放熱が行われるととも
に、パネルと放熱板の分離を簡単に行うことができるプ
ラズマディスプレイパネルを提供する。 【解決手段】パネル2と、放熱板3と、両者の間に介在
する放熱性粘着シート層12とを備えたプラズマディス
プレイパネルであって、上記放熱性粘着シート層12を
構成する放熱性粘着シート11が、熱伝導付与剤を含有
しているウレタン系粘着剤組成物からなる放熱性粘着剤
組成物によって形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フラットパネル型
受像機(壁掛けテレビ)等に用いられるプラズマディス
プレイパネルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】プラズマディスプレイパネルは、一般
に、ガラスパネルと、アルミシャーシと、両者間に介在
する両面粘着性の放熱性粘着シートから構成され、放電
によって紫外線を発生させ、その紫外線をガラスパネル
の蛍光体に照射させて発光させるものである。上記放熱
性粘着シートはその粘着力によりガラスパネルとアルミ
シャーシとを強固に接着固定している。このようなプラ
ズマディスプレイパネルは、上記のように放電によって
蛍光体を発光させるものであるから、放電に伴う発熱を
除去することができるシステムを必要とする。特に、高
解像度を実現すべく高輝度を確保しようとすれば、発熱
量が大きくなるため、放熱量の大きな放熱性粘着シート
が設けられ、ガラスパネル面からアルミシャーシへ熱を
伝導させ放熱させることが行われている。
【0003】このような放熱性粘着シートとしては、高
い温度であっても充分な粘着性と放熱性を発揮しうるよ
うにするため、通常、アクリル系あるいは合成ゴム系の
熱硬化タイプのものが用いられる。この種のものは、プ
ラズマディスプレイの実使用時の温度(−20〜100
℃)では、安定で充分な粘着性、放熱性を発揮する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
のプラズマディスプレイパネルについて、リサイクルな
いし廃棄処分をする時には、ガラス部材と金属部材とを
分離して回収することが求められる。ところが、上記の
ような放熱性粘着シートを用いて強固に貼り合わせたも
のを分離することは容易ではない。無理矢理分離する方
法としては、数百度レベルの高温に加熱、ないしは極低
温に冷却して上記シートの粘着力を低下させて分離する
か、もしくは常温で強引に引き剥がすか、溶剤で上記シ
ートを溶解する等の方法が考えられる。しかしながら、
上記のような高温加熱、低温冷却は作業性の点で問題が
あり、また、強引に引き剥がすことは形状的に困難なこ
とがある。上記シートを溶剤で溶解することは、時間が
かかるうえ、溶解できない場合もある。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、実使用時にはスムーズに放熱が行われるととも
に、パネルと放熱板の分離を簡単に行うことができるプ
ラズマディスプレイパネルの提供をその目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明のプラズマディスプレイパネルは、パネル
と、放熱板と、これら両者の間に介在する放熱性粘着シ
ート層とを備えたプラズマディスプレイパネルであっ
て、上記放熱性粘着シート層を構成する放熱性粘着シー
トが、熱伝導付与剤を含有しているウレタン系粘着剤組
成物からなる放熱性粘着剤組成物によって形成されてい
るという構成をとる。
【0007】なお、本発明において、「粘着」とは、ピ
ール強度で2〜50N/inch程度のことをいう。
【0008】すなわち、本発明者らは、前記課題を解決
すべく、まず、パネルと放熱板との間に介在する放熱性
粘着シート層を構成する放熱性粘着シートの材料を中心
に鋭意研究を重ねた。その過程で、従来、耐熱性等の点
で、この種の放熱性粘着シートの材料には使用されてい
ないウレタン系樹脂を使用することを試みた。その結
果、従来の定説に反し優れた効果が得られ本発明に到達
した。すなわち、ウレタン系樹脂を主成分とする放熱性
粘着剤組成物を用いると、実使用時の温度で良好な粘着
性と放熱性を発揮し、100℃をやや超える程度の温度
(120〜200℃程度)にすると軟化・溶融して分離
を容易に行うことができることを見出し、本発明に到達
した。
【0009】本発明のプラズマディスプレイパネルは、
パネルと放熱板との間に介在する放熱性粘着シート層の
材料が放熱性粘着剤組成物として一般的なアクリル系粘
着剤組成物等に比べて安価なため、コスト低減の要求に
応えることもできる。
【0010】特に、上記放熱性粘着剤組成物中の熱伝導
付与剤の含有割合が30〜75重量%の範囲内であれ
ば、より一層良好な放熱性等が得られる。また、上記ウ
レタン系粘着剤組成物のNCOインデックスが0.8〜
1.2の範囲内であれば、実使用に充分耐え、かつリサ
イクルが容易なプラズマディスプレイパネルを得ること
ができる。さらに、上記放熱性粘着剤組成物中の熱伝導
付与剤としてアルミナを用いれば、放熱性およびコスト
面でより一層良好な結果が得られる。また、上記放熱性
粘着剤組成物の軟化点が120〜200℃の範囲内であ
れば、比較的容易にパネルと放熱板とを分離することが
できる。そして、上記放熱性粘着シートのアスカーC硬
度が50°以下であれば、パネルおよび放熱板との密着
性が改善され、より一層良好な放熱性が得られる。ま
た、上記放熱性粘着シートの厚みが3mm以下であれ
ば、放熱性およびコスト面において実使用に好適なプラ
ズマディスプレイパネルが得られる。
【0011】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態につ
いて説明する。
【0012】本発明では、特殊な放熱性粘着剤組成物か
らなる放熱性粘着シートを用いる。
【0013】上記放熱性粘着剤組成物は、ウレタン系粘
着剤組成物に、熱伝導付与剤を配合することにより得ら
れる。
【0014】上記ウレタン系粘着剤組成物は、ウレタン
系樹脂を主成分とするものである。ここで、主成分とす
るとは、全体が主成分のみで構成されている場合も含む
趣旨である。
【0015】そして、このウレタン系樹脂は、多価イソ
シアネート類と、硬化剤等とから構成される。この発明
に用いるウレタン系粘着剤組成物は、上記ウレタン系樹
脂を、そのまま、あるいは溶剤に溶解させたり、もしく
は水中に分散させたりすることにより得られるものであ
り、溶剤量や水中分散量等により粘度および硬化温度が
調整される。
【0016】上記ウレタン系樹脂に用いられるポリイソ
シアネート類としては、特に限定されるものではなく、
例えば、従来から用いられている2,4−トルエンジイ
ソシアネート(TDI)、2,6−トルエンジイソシア
ネート(TDI)、4,4′−ジフェニルメタンジイソ
シアネート(MDI)、1,5−ナフチレンジイソシア
ネート(NDI)等の芳香族イソシアネート、キシリレ
ンジイソシアネート(XDI)、1,6−ヘキサメチレ
ンジイソシアネート(HDI)、ジシクロヘキシルメタ
ン−4,4′−ジイソシアネート(HMDI)、3−イ
ソシアネートメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘ
キシルイソシアネート(IPDI)、2,6−ジイソシ
アネートエチイルカプロエート(LDI)等の脂肪族イ
ソシアネートがあげられる。これらは単独でもしくは併
せて用いられる。
【0017】上記ウレタン系樹脂に用いられる硬化剤と
しては、多価アミン類およびポリオール類が用いられ、
より好ましくは、多価アミン類が用いられる。そして、
これらは単独でもしくは併せて用いられる。
【0018】上記多価アミン類としては、分子内に2個
以上のアミノ基を有する化合物であればよく、具体的に
はエチレンジアミン、プロピレンジアミン、1,6−ヘ
キサメチレンジアミン、1,4−テトラメチレンジアミ
ン、フェニレンジアミン、トリレンジアミン、4,4′
−ジフェニルメタンジアミン、キシリレンジアミン、3
−アミノメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシ
ルアミン、ピペラジン、2−メチルピペラジン、2,6
−ジメチルピペラジン等があげられ、単独でもしくは併
せて用いられる。
【0019】上記ポリオールとしては、例えばエチレン
グリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジ
オール、1,6−ヘキサンジオール、ジエチレングリコ
ール、ジプロピレングリコール、ネオペンチルグリコー
ル等があげられ、単独でもしくは併せて用いられる。
【0020】そして、上記ウレタン系粘着剤組成物は、
NCOインデックスが0.8〜1.2の範囲に設定され
ているものが好ましい。より好ましくは、0.85〜
1.0の範囲である。このような範囲内になっていれ
ば、パネルと放熱板との間に介在する放熱性粘着シート
層が、実使用時に良好な粘着性を得ることができるた
め、実使用に耐えうるプラズマディスプレイパネルを得
ることができる。すなわち、NCOインデックスが1.
2を超えるものであると、実使用時に良好な粘着性が得
られないおそれがあるからであり、NCOインデックス
が0.8未満のものであると、実使用時の温度内での耐
熱性が不足するおそれがあるからである。
【0021】上記ウレタン系粘着剤組成物に含有される
熱伝導付与剤としては、例えば、窒化アルミニウム、炭
化ケイ素、窒化ケイ素、窒化ホウ素、金属酸化物(アル
ミナ等)、金属粉等があげられる。これらは単独である
いは2種以上併せて用いられる。なかでも、良好な放熱
性を付与できるとともに、汎用性やコストといった観点
から、アルミナが好ましい。
【0022】そして、上記熱伝導付与剤の含有割合が、
放熱性粘着剤組成物全体中の30〜75重量%の範囲に
設定されていることが好ましく、より好ましくは40〜
60重量%の範囲である。このような含有割合になって
いれば、実使用時の温度におけるパネルと放熱板との間
の粘着性および放熱性が良好となり、しかも100℃を
やや超える程度の温度において放熱性粘着シート層を軟
化・溶融させてパネルと放熱板との分離を行うことが特
に容易になる。すなわち、熱伝導付与剤の含有割合が3
0重量%を下回ると上記放熱性粘着シート層全体の放熱
性が不充分になるおそれがあり、逆に75重量%を上回
るとパネルと放熱板との間において良好な粘着性が得ら
れないおそれがあるからである。
【0023】上記放熱性粘着剤組成物には、上記各成分
に加えて、老化防止剤等を適宜に配合することができ
る。
【0024】上記老化防止剤として、例えばアルデヒド
類、アミン類、フェノール類等の各種のものを単独ある
いは2種以上組み合わせて用いることができるが、なか
でもヒンダート・フェノール、1,1−ビス−(4−ヒ
ドロキシフェニル)−シクロヘキサン、ジラウリル・チ
オジブロビオネート、テトラキス−〔メチレン−3−
(3′,5′−ジ−第三ブチル−4′−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオネート〕メタン、トリス(混合モノ−お
よびジ−ノニルフェニル)ホスファイト、ジ−n−ブチ
ル・ジチオカルバミン酸亜鉛を単独あるいは2種以上組
み合わせて用いることが好ましい。
【0025】そして、上記老化防止剤の含有割合は、放
熱性粘着シート層を構成する放熱性粘着シートの耐老化
性向上の観点から、ウレタン系樹脂ポリマー100重量
部(以下「部」と略す)に対して、0.5〜5部の範囲
に設定されていることが好ましい。
【0026】なお、上記放熱性粘着剤組成物には、上記
各成分の他に、必要に応じて、触媒、鎖延長剤、安定
剤、界面活性剤、難燃剤、着色剤、充填剤、可塑剤等を
加えてもよい。
【0027】そして、本発明に用いる放熱性粘着剤組成
物は、上記各成分を適宜の割合で配合し、各種の方法で
混合することにより得られる。
【0028】このようにして得られた放熱性粘着剤組成
物は、その軟化点が120〜200℃の範囲に設定され
ているものが好ましく、より好ましくは130〜180
℃の範囲である。このような範囲であれば、比較的低い
温度でパネルと放熱板の分離を行うことができるため、
リサイクル時等に容易に分離がなされる。すなわち、2
00℃を超えるものであると、上記放熱性粘着剤組成物
から構成される放熱性粘着シートを軟化・溶融させてパ
ネルと放熱板との分離を行うのが難しくなるおそれがあ
るからであり、逆に120℃未満のものであると、実使
用時の温度で上記放熱性粘着シートが軟化・溶融される
おそれがあるからである。
【0029】本発明で用いる放熱性粘着シートは、上記
放熱性粘着剤組成物を各種の方法でシート状に成形する
ことにより製造される。上記放熱性粘着シートは、厚み
3mm以下、好ましくは1〜2mmの範囲に形成され
る。すなわち、上記放熱性粘着シートの厚みが3mmを
超えると、プラズマディスプレイパネルの放熱性が不十
分になるおそれがあるからである。
【0030】上記放熱性粘着シートは、アスカーC硬度
で50°以下に設定することが好ましく、特に好ましく
は25〜45°の範囲である。すなわち、アスカーC硬
度が50°を超えると、プラズマディスプレイパネルに
おけるパネルと放熱板との密着性が低くなり放熱性が不
十分になるおそれがあるからである。
【0031】このようにして得られた放熱性粘着シート
を用いてなるプラズマディスプレイパネルは、例えば図
1に示すように、パネル2の裏面に、上記放熱性粘着シ
ート11、放熱板3を順次貼着することにより得られ
る。なお、図において、12は、上記放熱性粘着シート
11からなる放熱性粘着シート層である。
【0032】上記プラズマディスプレイパネルは、特殊
な放熱性粘着剤組成物からなる放熱性粘着シート11を
用いているため、実使用の際、パネル2と放熱板3との
貼着強度は良好であり、しかも、パネル2表面で発生す
る熱をスムーズに除去することができる。そして、寿命
等によりパネル2および放熱板3を分離して回収する必
要が生じた場合には、100℃をやや超える程度の温度
(120〜200℃程度)で加熱すれば放熱性粘着シー
ト層12が軟化・溶融するため、簡単に分離し回収する
ことができる。
【0033】つぎに、実施例および比較例について説明
する。
【0034】
【実施例1】ウレタン系樹脂(ハイプレンP306/ポ
リオールEP240、NCOインデックス:0.9、三
井化学社製)100部に対し、熱伝導付与剤(アルミナ
AS−30、昭和電工社製)100部と、老化防止剤
(アデカ・スタブ A060、旭電化社製)2部とを添
加し、放熱性粘着剤組成物(液状組成物)を調製した。
このとき、熱伝導付与剤の含有割合が液状組成物全体中
の50重量%であった。
【0035】つぎに、上記液状組成物を用い、セパレー
ター上に上記液状組成物からなる放熱性粘着シートを作
製した。なお、得られた放熱性粘着シートの厚みは、2
mmであった。このようにして得られた放熱性粘着シー
トを、ガラスパネル(長さ1150mm,幅670m
m)とアルミシャーシ(長さ1150mm,幅670m
m)との間に介在させて、プラズマディスプレイパネル
を作製した。
【0036】
【実施例2】熱伝導付与剤の配合割合を50部とする以
外は実施例1と同様にし、放熱性粘着剤組成物(液状組
成物)を調製した。このとき、熱伝導付与剤の含有割合
が液状組成物全体中の33重量%であった。そして、こ
の液状組成物を用い、実施例1と同様にして、放熱性粘
着シートを作製した。このようにして得られた放熱性粘
着シートを、ガラスパネルとアルミシャーシとの間に介
在させて、プラズマディスプレイパネルを作製した。
【0037】
【実施例3】熱伝導付与剤の配合割合を300部とする
以外は実施例1と同様にし、放熱性粘着剤組成物(液状
組成物)を調製した。このとき、熱伝導付与剤の含有割
合が液状組成物全体中の75重量%であった。そして、
この液状組成物を用い、実施例1と同様にして、放熱性
粘着シートを作製した。このようにして得られた放熱性
粘着シートを、ガラスパネルとアルミシャーシとの間に
介在させて、プラズマディスプレイパネルを作製した。
【0038】
【実施例4】ウレタン系樹脂(ハイプレンP306/ポ
リオールEP240、NCOインデックス:0.8、三
井化学社製)100部に対し、上記熱伝導付与剤100
部と、老化防止剤2部とを添加し、放熱性粘着剤組成物
(液状組成物)を調製した。このとき、熱伝導付与剤の
含有割合が液状組成物全体中の50重量%であった。そ
して、この液状組成物を用い、実施例1と同様にして、
放熱性粘着シートを作製した。このようにして得られた
放熱性粘着シートを、ガラスパネルとアルミシャーシと
の間に介在させて、プラズマディスプレイパネルを作製
した。
【0039】
【実施例5】ウレタン系樹脂(ハイプレンP306/ポ
リオールEP240、NCOインデックス:1.2、三
井化学社製)100部に対し、上記熱伝導付与剤100
部と、老化防止剤2部とを添加し、放熱性粘着剤組成物
(液状組成物)を調製した。このとき、熱伝導付与剤の
含有割合が液状組成物全体中の50重量%であった。そ
して、この液状組成物を用い、実施例1と同様にして、
放熱性粘着シートを作製した。このようにして得られた
放熱性粘着シートを、ガラスパネルとアルミシャーシと
の間に介在させて、プラズマディスプレイパネルを作製
した。
【0040】
【実施例6】熱伝導付与剤の配合割合を30部とする以
外は実施例1と同様にし、放熱性粘着剤組成物(液状組
成物)を調製した。このとき、熱伝導付与剤の含有割合
が液状組成物全体中の23重量%であった。そして、こ
の液状組成物を用い、実施例1と同様にして、放熱性粘
着シートを作製した。このようにして得られた放熱性粘
着シートを、ガラスパネルとアルミシャーシとの間に介
在させて、プラズマディスプレイパネルを作製した。
【0041】
【実施例7】熱伝導付与剤の配合割合を500部とする
以外は実施例1と同様にし、放熱性粘着剤組成物(液状
組成物)を調製した。このとき、熱伝導付与剤の含有割
合が液状組成物全体中の83重量%であった。そして、
この液状組成物を用い、実施例1と同様にして、放熱性
粘着シートを作製した。このようにして得られた放熱性
粘着シートを、ガラスパネルとアルミシャーシとの間に
介在させて、プラズマディスプレイパネルを作製した。
【0042】
【実施例8】ウレタン系樹脂(ハイプレンP306/ポ
リオールEP240、NCOインデックス:0.7、三
井化学社製)100部に対し、上記熱伝導付与剤100
部と、老化防止剤2部とを添加し、放熱性粘着剤組成物
(液状組成物)を調製した。このとき、熱伝導付与剤の
含有割合が液状組成物全体中の50重量%であった。そ
して、この液状組成物を用い、実施例1と同様にして、
放熱性粘着シートを作製した。このようにして得られた
放熱性粘着シートを、ガラスパネルとアルミシャーシと
の間に介在させて、プラズマディスプレイパネルを作製
した。
【0043】
【実施例9】ウレタン系樹脂(ハイプレンP306/ポ
リオールEP240、NCOインデックス:1.3、三
井化学社製)100部に対し、上記熱伝導付与剤100
部と、老化防止剤2部とを添加し、放熱性粘着剤組成物
(液状組成物)を調製した。このとき、熱伝導付与剤の
含有割合が液状組成物全体中の50重量%であった。そ
して、この液状組成物を用い、実施例1と同様にして、
放熱性粘着シートを作製した。このようにして得られた
放熱性粘着シートを、ガラスパネルとアルミシャーシと
の間に介在させて、プラズマディスプレイパネルを作製
した。
【0044】
【実施例10】老化防止剤の配合割合を5部とする以外
は実施例9と同様にし、放熱性粘着剤組成物(液状組成
物)を調製した。このとき、熱伝導付与剤の含有割合が
液状組成物全体中の49重量%であった。そして、この
液状組成物を用い、実施例1と同様にして、放熱性粘着
シートを作製した。このようにして得られた放熱性粘着
シートを、ガラスパネルとアルミシャーシとの間に介在
させて、プラズマディスプレイパネルを作製した。
【0045】
【比較例】一般的なアクリル系放熱性テープ(スコッチ
シリーズ、住友3M社製)を用い、実施例1と同様に、
ガラスパネルとアルミシャーシとの間に介在させて、プ
ラズマディスプレイパネルを作製した。
【0046】つぎに、上記各実施例で得られたプラズマ
ディスプレイパネルの貼着部分を目視したところ、強固
に貼着されていることが確認できた。また、実際にガラ
スパネル表面に画像を表示させたところ、良好な状態で
放熱が行われていることが確認できた。さらに、上記プ
ラズマディスプレイパネルを150℃程度に加熱したと
ころ、放熱性粘着シートの接着力が大幅に低下したた
め、ガラスパネルとアルミシャーシとを簡単に分離でき
ることが確認された。これに対し、比較例品である放熱
性粘着シートを用いてなるプラズマディスプレイパネル
は、150℃程度に加熱しても放熱性粘着シート層が軟
化せず、ガラスパネルおよびアルミシャーシの分離回収
が容易に行えなかった。
【0047】なお、上記実施例および比較例で得られた
放熱性粘着シートについて、アスカーC硬度、軟化温
度、熱伝導度、タック性を下記の方法に従って評価し
た。そして、これらの結果を後記の表1および表2に示
した。
【0048】〔アスカーC硬度〕SRIS 0101に
準拠してアスカーC硬度を測定した。
【0049】〔軟化温度〕ビカット軟化温度試験方法
(JIS K 4206)に従って測定した。
【0050】〔熱伝導度〕まず、測定試料である放熱性
粘着シートの一面を加熱し、その一面の温度Thと他面
の温度Tcを測定した。ついで、上記一面の温度Thを
一定に保ちつつ上記他面の温度Tcを変化させることに
よって、Th−Tc(温度差)を種々に変化させ、その
際に上記一面の温度Thを一定に保つために発生させた
熱量Pを各Th−Tcの値ごとに測定した。そして、上
記熱量Pの値とTh−Tcの値とで表される複数の座標
値(通常、3点)から、関係式P=(KS/L)(Th
−Tc)+Qeで表される直線を最小二乗法によって特
定し、その傾きから熱伝導度Kを求めた。なお、式中、
Qeは発生熱量のうちロスとして失われた誤差分となる
熱量、S,Lはそれぞれシートの断面積,厚みを表す。
【0051】〔タック性〕まず、図2に示すように、傾
斜角αが30°である傾斜板31上に、上記放熱性粘着
シート(長さ100mm,幅50mm,厚み1mm)3
2と、助走用のポリエステルフィルム(長さ100m
m,幅50mm,厚み25μm)33とを貼着した。つ
いで、鉄製のボール(15mmφ)34を上記ポリエス
テルフィルム33の上端部に載置した。そして、ポリエ
ステルフィルム33上を転がるボール34が、ポリエス
テルフィルム33の下端から100mm下方に離れた放
熱性粘着シート32上の地点Xまでに停止した時間を測
定し、5秒停止時を100とした指数(6秒なら12
0)にて評価した。
【0052】
【表1】
【0053】
【表2】
【0054】
【発明の効果】以上のように、本発明のプラズマディス
プレイパネルは、パネルと、放熱板と、両者の間に介在
する放熱性粘着シート層とを備え、上記放熱性粘着シー
ト層を構成する放熱性粘着シートが、熱伝導付与剤を含
有するウレタン系粘着剤組成物からなる放熱性粘着剤組
成物によって形成されている。このため、このプラズマ
ディスプレイパネルは、実使用時には強固に一体化され
ており、しかも放熱がスムーズに行われる。そして、分
離回収を行う必要が生じた場合には、100℃をやや超
える程度の温度にすると、放熱性粘着シート層が軟化・
溶融し、その接着力が大幅に低下するため、パネルと放
熱板との分離を簡単に行うことができる。さらに、本発
明のプラズマディスプレイパネルは、パネルと放熱板と
の間に介在する放熱性粘着シート層の材料がアクリル系
粘着剤組成物等に比べて安価なため、コスト低減の要求
に応えることができる。
【0055】特に、上記放熱性粘着剤組成物中の各成分
の含有割合を特定の範囲に設定した場合には、実使用時
の温度におけるパネルと放熱板との間の粘着性および放
熱性が良好となり、しかも100℃をやや超える程度の
温度において放熱性粘着シート層を軟化・溶融させてパ
ネルと放熱板との分離を行うことが特に容易になるとい
う利点がある。
【0056】また、上記放熱性粘着剤組成物中のウレタ
ン系粘着剤組成物のNCOインデックスを特定の範囲に
設定した場合には、パネルと放熱板との間に介在する放
熱性粘着シート層が、実使用時に良好な粘着性を得るこ
とができるため、実使用に耐えうるプラズマディスプレ
イパネルを得ることができるという利点がある。
【0057】さらに、上記放熱性粘着剤組成物中の熱伝
導付与剤がアルミナである場合には、良好な放熱性を付
与できるとともに、汎用性やコストといった観点から好
ましいという利点がある。
【0058】また、上記放熱性粘着剤組成物の軟化点を
特定の範囲に設定した場合には、比較的低い温度でパネ
ルと放熱板の分離を行うことができるという利点があ
る。
【0059】さらに、上記放熱性粘着シートのアスカー
C硬度を特定の範囲に設定した場合には、プラズマディ
スプレイパネルにおけるパネルと放熱板とを密着させる
ことができるという利点があり、上記シートの厚みを特
定の範囲内に設定した場合には、パネルと放熱板の間に
介在させる放熱性粘着シートとして好適な厚みとなり、
実使用に適したプラズマディスプレイパネルとすること
ができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプラズマディスプレイパネルの一例を
説明するための模式的な斜視図である。
【図2】タック性の測定方法を説明するための模式的な
説明図である。
【符号の説明】
2 パネル 3 放熱板 11 放熱性粘着シート 12 放熱性粘着シート層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 志水 孝行 愛知県小牧市東三丁目1番地 東海ゴム工 業株式会社内 (72)発明者 脇坂 治 愛知県小牧市東三丁目1番地 東海ゴム工 業株式会社内 Fターム(参考) 5C035 KK16 5C040 FA10 KA14 MA13 5C058 AA11 AB01 BA30 5C235 KK16 5G435 AA12 AA17 AA19 BB06 GG44

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パネルと、放熱板と、これら両者の間に
    介在する放熱性粘着シート層とを備えたプラズマディス
    プレイパネルであって、上記放熱性粘着シート層を構成
    する放熱性粘着シートが、熱伝導付与剤を含有している
    ウレタン系粘着剤組成物からなる放熱性粘着剤組成物に
    よって形成されていることを特徴とするプラズマディス
    プレイパネル。
  2. 【請求項2】 上記放熱性粘着剤組成物中の熱伝導付与
    剤の含有割合が、放熱性粘着剤組成物全体中の30〜7
    5重量%の範囲に設定されている請求項1記載のプラズ
    マディスプレイパネル。
  3. 【請求項3】 上記放熱性粘着剤組成物中のウレタン系
    粘着剤組成物のNCOインデックスが0.8〜1.2の
    範囲に設定されている請求項1または2記載のプラズマ
    ディスプレイパネル。
  4. 【請求項4】 上記放熱性粘着剤組成物中の熱伝導付与
    剤がアルミナである請求項1〜3のいずれか一項に記載
    のプラズマディスプレイパネル。
  5. 【請求項5】 上記放熱性粘着剤組成物の軟化点が12
    0〜200℃の範囲に設定されている請求項1〜4のい
    ずれか一項に記載のプラズマディスプレイパネル。
  6. 【請求項6】 上記放熱性粘着シートのアスカーC硬度
    が50°以下に設定されている請求項1〜5のいずれか
    一項に記載のプラズマディスプレイパネル。
  7. 【請求項7】 上記放熱性粘着シートの厚みが3mm以
    下に設定されている請求項1〜6のいずれか一項に記載
    のプラズマディスプレイパネル。
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