JP2002121597A - 漂白剤組成物 - Google Patents

漂白剤組成物

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JP2002121597A
JP2002121597A JP2000317485A JP2000317485A JP2002121597A JP 2002121597 A JP2002121597 A JP 2002121597A JP 2000317485 A JP2000317485 A JP 2000317485A JP 2000317485 A JP2000317485 A JP 2000317485A JP 2002121597 A JP2002121597 A JP 2002121597A
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tetramethylpiperidine
bleaching composition
integer
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JP2000317485A
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Sunao Nagai
永井  直
Shinichiro Ichikawa
真一郎 市川
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Mitsui Chemicals Inc
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Mitsui Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 過酸化化合物と極めて高活性な金属触媒を用
いる漂白系に於いて、従来問題とされた繊維への損傷を
抑制し、色素を分解する漂白剤組成物を提供する。 【解決手段】 過酸化化合物、一搬式Iで示される金属
触媒およびラジカル捕捉剤を含むことを特徴とする漂白
剤組成物。これにより色素を分解し繊維への損傷を抑制
することが可能となった。 [LnMmXp]Yr (I) (Mは金属、mは2から8の整数、Xは配位または架橋
種、pは0から32の整数、Yは対イオンでありその種
類は正、ゼロまたは負である錯体の電荷qに依存、rは
qに等価、LはN、P、OまたはSから選択されるヘテ
ロ原子を複数含有する有機分子であるリガンド、nは2
から8の整数。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は漂白剤、特に酸化型漂白
剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】溶液中で過酸化水素を放出する過酸化化
合物は、漂白力が劣り短時間の漂白処理では充分な漂白
効果を得ることができず、特に低温に於いて充分な漂白
効果を得るためには長時間の処理を要するという欠点を
有している。
【0003】低温で使用できる漂白剤にするために、過
酸化化合物を活性化する種々の提案がなされた。一つの
提案は、溶液中で過ホウ酸ナトリウム、過炭酸ナトリウ
ムのような過酸化化合物と反応することにより、低温に
おける漂白活性が高い有機パーオキシ酸を形成する、い
わゆる有機漂白活性化剤である。これは通常反応性のア
シル残基を1個またはそれ以上有する有機化合物を使用
する(Detergent Age,(6) 18-20, 1976. Ibid., (7) 2
6-27, 1976. Ibid., (8) 67 1976.)。しかしながらこ
れらの有機漂白活性化剤は触媒的に再生しないため洗剤
への添加量が多いという問題と脂溶性の色素を分解する
が水溶性の色素の分解が不十分という問題があった。
【0004】別の試みは過酸化化合物の分解を触媒する
遷移系列重金属イオンを該重金属用の特定タイプのキレ
ート剤と共に用いる方法である(米国特許第31566
54号、第3532634号、第4119557号、第
3372125号明細書、英国特許第984459号明
細書)。しかしながらこれらの方法では、特に低温度で
織物の洗濯に用いた場合の結果がしばしば一定せず満足
できないことが問題であった。
【0005】別の試みとしては過酸化化合物の分解を触
媒する、極めて高活性な金属触媒を用い、従来の問題点
であった低温での低いまたは一定しない漂白活性、漂白
活性化剤の多すぎる添加量の問題、水溶性色素への漂白
性等を一挙に解決する方法があった(欧州特許第458
397号、第458398号明細書)。この方法は金属
触媒の添加量も100ppm程度と少量であり、低温で
の漂白活性、水溶性色素に対する活性等極めて良好なも
のであったが、織物の洗濯に使用した場合、繊維を損傷
する場合があるという問題点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来の漂白剤
組成物に前記問題点があることに鑑み、より改善された
漂白剤組成物を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは過酸化化合
物と極めて高活性な金属触媒を用いる漂白系において、
酸化力を調節する添加剤を共存させることにより色素を
分解し、繊維への損傷を抑えることができないかと種々
探索と検討を行った。その結果、ラジカル捕捉剤を共存
させることにより該漂白系において色素を分解し繊維へ
の損傷を抑制できることを見出した。これは繊維の損傷
の原因と考えられるヒドロキシルラジカル等の反応性の
高いラジカルを捕捉し、繊維への損傷を抑え、一方金属
触媒と過酸化化合物の反応物が色素の分解に役立つため
と考えている。
【0008】すなわち本発明は、(1)過酸化化合物、
金属触媒およびラジカル捕捉剤を含むことを特徴とする
漂白剤組成物であり、(2)金属触媒が一般式(I)
[化3]
【0009】
【化3】
【0010】(式中、Mは金属であり、mは2から8の
整数である。Xは配位または架橋種であり、pは0から
32の整数である。Yは対イオンでありその種類は正、
ゼロまたは負である錯体の電荷qに依存し、rはq(Y
の電荷)に等しい。LはN、P、OまたはSから選択さ
れるヘテロ原子を複数含有する有機分子であるリガンド
であり、nは2から8の整数である。)で有ることを特
徴とする請求項1記載の漂白剤組成物であり、(3)過
酸化化合物、金属触媒の前駆体およびラジカル捕捉剤を
含むことを特徴とする漂白剤組成物であり、(4)ラジ
カル捕捉剤が一般式(II)[化4]
【0011】
【化4】
【0012】(式中、R1、R2は同一または相異なり置
換または無置換の、アルキル基、アルケニル基、アラル
キル基、アリール基、アシル基、またはアロイル基を表
す。)で表されるニトロキシルラジカル、または過酸化
化合物と金属触媒の存在下に一般式(II)で表される
ニトロキシルラジカルに誘導し得る化合物であることを
特徴とする漂白剤組成物である。
【0013】
【発明の実施の形態】請求項1において、金属触媒とは
金属を含む過酸化化合物を分解活性化する触媒ならばど
のようなものでもよい。
【0014】一般式(I)で表される金属触媒[LnM
mXp]qYr においてMは金属ならばどのようなも
のでもよいがMn、Fe等の酸化力が強く環境負荷の小
さい金属が好ましい。
【0015】Xで示される配位子または架橋種として
は、例えばH2O、OH-、O2 -、HO 2 -、SH-、S2 -
−SO−、NR2 -、RCOO-、NR3(Rは、水素原
子、置換または無置換のアルキル基または置換または無
置換のアリール基)、Cl-、N3 -、SCN-などまたは
それらの組み合わせを表す。
【0016】Yは錯体の電荷qに基づく性質の対イオン
を示し、qが正の時Yはアニオン、例えばCl-、B
-、I-、NO3 -、ClO4 -、NCS-、PF6 -、RS
3 -、RSO4 -、CF3SO3 -,BPh4 -、AcO-等で
あり、qが負の時Yは普通のカチオン、例えばアルカリ
金属、アルカリ土類金属または(アルキル)アンモニウ
ムなどのカチオンを示す。
【0017】LはN、P、OまたはSから選択されるヘ
テロ原子を複数含有する有機分子でるリガンドであり、
例えば1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザ
シクロノナン(Me−TACN)、1,4,7−トリメ
チル−1,4,7−トリアザシクロデカン、1,4,8
−トリメチル−1,4,8−トリアザシクロウンデカ
ン、1,5,9−トリメチル−1,5,9−トリアザシ
クロドデカン、トリス(ピリジン−2−イル)メタン、
トリス(ピラゾール−1−イル)メタン、トリス(イミ
ダゾール−1−イル)メタン、トリス(トリアゾール−
1−イル)メタン、トリス(ピリジン−2−イル)ボレ
ート、トリス(トリアゾール−1−イル)ボレート、ト
リス(イミダゾール−1−イル)ホスフィン、トリス
(イミダゾール−1−イル)ボレート、1,3,5−ト
リスアミノシクロヘキサン、1,1,1−トリス(メチ
ルアミノ)エタン、ビス(ピリジン−2−イルメチル)
アミン等を挙げることができる。これらすべてのリガン
ドは、アミンの窒素原子及び/またはCH2の炭素原子
及び/または方向間が任意に置換されてもよい。
【0018】最も好ましい触媒の例は、[Mn2(μ−
O)3(Me−TACN)2](Y)2[化5]
【0019】
【化5】
【0020】[Fe2(μ−O)3(Me−TAC
N)2](Y)2[化6]
【0021】
【化6】
【0022】活性触媒の前駆体の例は、[Mn2(μ−
O)(μ−OAc)2(Me−TACN)2](Y)
3[化7]
【0023】
【化7】
【0024】[Fe2(μ−O)(μ−OAc)2(Me
−TACN)2](Y)3[化8]
【0025】
【化8】
【0026】である。これらの前駆体は過酸化化合物の
存在下に活性触媒カチオン [Mn2(μ−O)3(Me−TACN)22+ [Fe2(μ−O)3(Me−TACN)22+ に変換される。
【0027】上記一般式(I)の説明中にあるR及び、
一般式(II)のR1,R2において置換または無置換の
アルキル基、アルケニル基、アラルキル基、アリール
基、アシル基、またはアロイル基とは、無置換のアルキ
ル基、アルケニル基、アラルキル基、アリール基、アシ
ル基、アロイル基、またはそれらの残基類に置換基がつ
いたものである。
【0028】無置換のアルキル基としては、直鎖、分岐
または環状の炭素数1〜8のアルキル基であり、例え
ば、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル
基、n-ブチル基、イソブチル基、sec-ブチル基、tert-
ブチル基、n-ペンチル基、ネオペンチル基、シクロペン
チル基、n-へキシル基、シクロヘキシル基、シクロヘプ
チル基、シクロオクチル基等が挙げられる。また、R1
とR2がメチレン鎖で結合し、窒素原子を含んだ5〜8
員環を形成してもよい。
【0029】無置換のアルケニル基としては、直鎖また
は分岐の炭素数2〜6のアルケニル基であり、例えば、
ビニル基、アリル基、イソプロペニル基、4-ペンテニル
基、5-ヘキセニル基等が挙げられる。
【0030】無置換のアラルキル基としては、例えば、
ベンジル基、フェネチル基、ベンズヒドリル基、フェニ
ルプロピル基等が挙げられる。
【0031】無置換のアリール基およびアロイル基のア
リール部分としては、例えば、フェニル基、ナフチル基
等が挙げられる。
【0032】無置換のアシル基としては、例えば、ホル
ミル基、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、バ
レイル基、ピバロイル基等が挙げられる。
【0033】置換基としては水酸基、ハロゲン基、アル
コキシ基、カルボニル基、アルキル基、アルケニル基、
アラルキル基、アリール基、アシル基等を挙げることが
でき、置換数、置換位置は特に指定はない。ここでハロ
ゲン基としては、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素であ
る。アルコキシ基としてはメトキシ基、エトキシ基、プ
ロポキシ基、n−ブトキシ基、iso−ブトキシ基、t
ert−ブトキシ基、n−ペンチル基、フェノキシ基、
ベンジルオキシ基等を挙げることができる。カルボニル
基としてはカルボキシル基、エトキシカルボニル基、n
−ブトキシカルボニル基等を挙げることができる。アル
キル基、アルケニル基、アラルキル基、アリール基、ア
シル基は前述の通りである。
【0034】請求項1において、ラジカル捕捉剤とはラ
ジカル補足能力のある化合物あるいは、過酸化化合物お
よび金属触媒の存在下にラジカル捕捉能力のある化合物
に変換されるものでもよい。例えばニトロベンゼン、p
−ジニトロベンゼン、1,3,5−トリニトロベンゼ
ン、フェノール、2,4−ジニトロフェノール、2,4
−ジニトロー6−sec−ブチルフェノール、p−ニト
ロフェノール、2,6−ジニトロ−p−クレゾール、
4,6−ジニトロ−o−クレゾール、ハイドロキノン、
1,2,3−トリヒドロキシベンゼン、4−メチルフェ
ノール、2,4,6−トリメチルフェノール、4−te
rt−ブチルカテコール、クロラニル、ジフェニルピク
リルヒドラジン及び、一般式(II)で表される化合物
または過酸化化合物と金属触媒の存在下に一般式(I
I)に変換し得る化合物、例えばN−ヒドロキシピペリ
ジン−2,6−ジオン、3−カルボキシプロキシル、3
−カルバモイルプロキシル、2,2,5,5−テトラメ
チル−3−ピロリン−1−オキシル−3−カルボキシア
ミド、ジ−tert−ブチルニトロキシド、メチル−5
−ドキシル ステアレート フリーラジカル、ビス(トリ
フルオロメチル)ニトロキシド、N,N−ジエチルヒド
ロキシルアミン、N,N−ジベンジルヒドロキシルアミ
ン及び、テトラメチルピペリジン N−オキシル誘導体
または過酸化化合物と金属触媒の存在下にテトラメチル
ピペリジン N−オキシル誘導体に変換し得る化合物、
例えば2,2,6,6−テトラメチルピペリジン N−
オキシル(TEMPO)、4−ヒドロキシ−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン N−オキシル(ヒド
ロキシTEMPO)、4−アミノ−2,2,6,6−テ
トラメチルピペリジン N−オキシル(アミノTEMP
O)、4−オキソ−2,2,6,6−テトラメチルピペ
リジン N−オキシル、4−メトキシ−2,2,6,6
−テトラメチルピペリジン N−オキシル、4−アセト
アミド−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン N
−オキシル、4−カルボキシ−2,2,6,6−テトラ
メチルピペリジン N−オキシル、4−ホスホノオキシ
−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン N−オキ
シル、4−ジアノ−2,2,6,6−テトラメチルピペ
リジン N−オキシル、4−メチルスルホニルオキシ−
2,2,6,6−テトラメチルピペリジン N−オキシ
ル、4−ヒドラゾノ−2,2,6,6−テトラメチルピ
ペリジン N−オキシル、4−イソチオシアナト−2,
2,6,6−テトラメチルピペリジン N−オキシル、
2,2,6,6−テトラメチルピペリジン N−オキシ
ル−4−イル ベンゾエート、(1−ヒドロキシ−2,
2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)ウレ
ア、4−アミノ−1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テ
トラメチルピペリジン−4−カルボン酸、N−(1−オ
キシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジニル)
マレイミド、4−アセチルアミノ−2,2,6,6−テ
トラメチルピペリジン N−オキシル等を挙げることが
できる。
【0035】本発明で使用し得る過酸化化合物は過酸化
水素、過酸化水素遊離化合物、過酸化水素発生システ
ム、過酸及びその塩、過酸漂白剤前駆体、並びにその混
合物を挙げることができる。過酸化水素源は当業者には
良く知られている、アルカリ金属過酸化化合物、過酸化
尿素のような有機過酸化化合物漂白化合物、無機過酸化
塩漂白化合物、例えばアルカリ金属過ホウ酸塩、過炭酸
塩、過リン酸塩及び過硫酸塩を挙げることができる。こ
れらの化合物は2種類以上を混合して使用しても良い。
好ましいのは過炭酸ナトリウム及び過ホウ酸ナトリウム
である。これらの漂白剤化合物は単独又は過酸漂白剤前
駆体と組み合わせて使用し得る。
【0036】過酸漂白剤前駆体としてはアシルフェノー
ルスルホネート及びアシルアルキルフェノールスルホネ
ートのようなエステル類、アシルアミド、並びに第四ア
ンモニウム置換過酸前駆体を挙げることができる。
【0037】本発明の漂白剤組成物には公知の一般的な
界面活性剤及び洗浄力ビルダーのほとんどのものを添加
することができる。
【0038】
【実施例】以下に実施例を示すが、本発明はこれらの実
施例に何ら限定されるものではない。
【0039】実施例1 0.42mMオレンジII水溶液(イオン交換水使用。
他水溶液も同様)0.5mlに[Mn2(μ−O)(μ
−OAc)2(Me−TACN)2](PF62 の20
μM水溶液0.5ml、炭酸水素ナトリウム−水酸化ナ
トリウム緩衝溶液(pH10.6)3ml、4−ヒドロキシ−
2,2,6,6−テトラメチルピペリジン N−オキシ
ルの3.15mM水溶液0.1ml、35wt%過酸化
水素水溶液0.434ml及び全量が5mlになるよう
に水を加え、反応溶液を室温で撹拌し、漂白活性の経時
変化を観測した。結果を図1[図1]に示した。漂白活
性は、 (漂白前吸光度−漂白後吸光度)/(漂白前吸光度−ブ
ランク吸光度)×100 で表した。吸光度は485nmの吸光度を用いた。
【0040】実施例2 4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリ
ジン N−オキシルの3.15mM水溶液の添加量を
0.2mlに変更した以外は実施例1と同様の操作を行
った。結果を図1[図2]に示した。
【0041】比較例1 4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリ
ジン N−オキシルを添加しないこと以外は実施例1と
同様の操作を行った。結果を図1[図1]に示した。
【0042】比較例2 [Mn2(μ−O)(μ−OAc)2(Me−TACN)
2](PF62と4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テ
トラメチルピペリジン N−オキシルを添加しないこと
以外は実施例1と同様の操作を行った。結果を図1[図
1]に示した。
【0043】比較例3 [Mn2(μ−O)(μ−OAc)2(Me−TACN)
2](PF62を添加しないこと以外は実施例1と同様
の操作を行った。結果を図1[図1]に示した。
【0044】実施例3 [Mn2(μ−O)(μ−OAc)2(Me−TACN)
2](PF62の代わりに[Fe2(μ−O)(μ−OA
c)2(Me−TACN)2](PF62を用いたこと以
外は実施例1と同様の操作を行った。結果を図2[図
2]に示した。
【0045】実施例4 4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリ
ジン N−オキシルの3.15mM水溶液の添加量を
0.2mlに変更した以外は実施例3と同様の操作を行
った。結果を図2[図2]に示した。
【0046】比較例4 4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリ
ジン N−オキシルを添加しないこと以外は実施例3と
同様の操作を行った。結果を図2[図2]に示した。
【0047】比較例5 [Fe2(μ−O)(μ−OAc)2(Me−TACN)
2](PF62と4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テ
トラメチルピペリジン N−オキシルを添加しないこと
以外は実施例3と同様の操作を行った。結果を図2[図
2]に示した。
【0048】比較例6 [Fe2(μ−O)(μ−OAc)2(Me−TACN)
2](PF62を添加しないこと以外は実施例3と同様
の操作を行った。結果を図2[図2]に示した。
【0049】実施例5 (繊維への損傷測定のモデル反応)セルロース(アルド
リッチ製、粉末、〜20μm)1gを炭酸水素ナトリウ
ム−水酸化ナトリウム緩衝液(pH11)50mlに分散さ
せた溶液に30%過酸化水素 0.27g (23.9 mmo
l)、[Mn2(μ−O)(μ−OAc)2(Me−TAC
N)2](PF62 2.5mg (2.87 μmol)、4−ヒ
ドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン
N−オキシル 31mg (0.181 mmol) を加え80℃で
30分撹拌した。その後、30%過酸化水素 0.27
g、[Mn2(μ−O)(μ−OAc)2(Me−TAC
N)2](PF62 2.5mg、4−ヒドロキシ−
2,2,6,6−テトラメチルピペリジン N−オキシ
ル 31mgを加え80℃、30分撹拌する操作を2度
繰り返した。室温まで冷却後、セルロースをろ過、乾燥
後、GPCで分子量分布を測定した。結果を表1[表
1]に示した。
【表1】
【0050】比較例7 未処理のセルロースの分子量分布をGPCで測定し、結
果を表1[表1]に示した。
【0051】比較例8 実施例において4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テト
ラメチルピペリジンN−オキシルを使用せずに同様の操
作を行い、分子量分布をGPCで測定した。結果を表1
[表1]に示した。
【0052】
【発明の効果】本発明により、過酸化化合物と極めて高
活性な金属触媒を用いる漂白系に於いて、従来問題とさ
れた繊維への損傷を抑制し、色素を分解する漂白剤組成
物を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】[Mn2(μ−O)(μ−OAc)2(Me−T
ACN)2](PF62触媒系での4−ヒドロキシ−
2,2,6,6−テトラメチルピペリジン N−オキシ
ルの添加効果を示す図である。
【図2】[Fe2(μ−O)(μ−OAc)2(Me−T
ACN)2](PF62触媒系での4−ヒドロキシ−
2,2,6,6−テトラメチルピペリジン N−オキシ
ルの添加効果を示す図である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C11D 7/34 C11D 7/34 7/36 7/36

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 過酸化化合物、金属触媒およびラジカル
    捕捉剤を含むことを特徴とする漂白剤組成物。
  2. 【請求項2】 金属触媒が一般式(I)[化1] 【化1】 (式中、Mは金属であり、mは2から8の整数である。
    Xは配位または架橋種であり、pは0から32の整数で
    ある。Yは対イオンでありその種類は正、ゼロまたは負
    である錯体の電荷qに依存し、rはq(Yの電荷)に等
    しい。LはN、P、OまたはSから選択されるヘテロ原
    子を複数含有する有機分子であるリガンドであり、nは
    2から8の整数である。)で有ることを特徴とする請求
    項1記載の漂白剤組成物。
  3. 【請求項3】 MがMnまたはFeであることを特徴と
    する請求項2記載の漂白剤組成物。
  4. 【請求項4】 pが3であり、nが2であり、mが2で
    あることを特徴とする請求項2または3に記載の漂白剤
    組成物。
  5. 【請求項5】 金属触媒の代わりに請求項2から4に記
    載の触媒の前駆体を含むことを特徴とする請求項1記載
    の漂白剤組成物。
  6. 【請求項6】 ラジカル捕捉剤が一般式(II)[化
    2] 【化2】 (式中、R1、R2は同一または相異なり、置換または無
    置換の、アルキル基、アルケニル基、アラルキル基、ア
    リール基、アシル基またはアロイル基を表す。)で表さ
    れるニトロキシルラジカル、または過酸化化合物と金属
    触媒の存在下に一般式(II)で表されるニトロキシル
    ラジカルに誘導し得る化合物であることを特徴とする請
    求項1記載の漂白剤組成物。
  7. 【請求項7】 ラジカル捕捉剤がテトラメチルピペリジ
    ン N−オキシル誘導体、または過酸化化合物と金属触
    媒の存在下テトラメチルピペリジン N−オキシル誘導
    体に誘導し得る化合物であることを特徴とする請求項1
    記載の漂白剤組成物。
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