JP2002120515A - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ

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JP2002120515A
JP2002120515A JP2000318304A JP2000318304A JP2002120515A JP 2002120515 A JP2002120515 A JP 2002120515A JP 2000318304 A JP2000318304 A JP 2000318304A JP 2000318304 A JP2000318304 A JP 2000318304A JP 2002120515 A JP2002120515 A JP 2002120515A
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base rubber
hardness
rubber portion
tire
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JP2000318304A
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Kazuya Suzuki
和也 鈴木
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/80Technologies aiming to reduce greenhouse gasses emissions common to all road transportation technologies
    • Y02T10/86Optimisation of rolling resistance, e.g. weight reduction 

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  • Tires In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 転がり抵抗を低減しつつ乗り心地と操縦安定
性とを両立する。 【解決手段】 トロイド状のカーカス6と、このカーカ
ス6の外側に配されたベルト層7を含むトレッド補強コ
ード層9とを具えた空気入りタイヤ1である。前記トレ
ッド補強コード層9の外側に配されたトレッドゴムが、
内側のベースゴム部と、外側に配されかつトレッド面を
なすキャップゴム部とを含む。前記ベースゴム部は、タ
イヤ軸方向の両外側に配された側部ベースゴム部と、こ
の側部ベースゴム部の間に配された中間ベースゴム部と
からなる。前記キャップゴム部のJISデュロメータA
硬さを53〜63度、かつ前記中間ベースゴム部のJI
SデュロメータA硬さを45〜60度、しかも前記側部
ベースゴム部のJISデュロメータA硬さを65〜75
度とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、転がり抵抗を向上
するのに役立つ空気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
地球環境問題を改善するために省資源化が進められてお
り、タイヤにあっても転がり抵抗を低減し、車両の燃費
を向上させる試みが種々なされている。タイヤの転がり
抵抗を低減する方法の一つとして、トレッド部の剛性を
高めることが知られている。そして、トレッド部の剛性
を高めるために、路面と接地するトレッド面に硬さが大
のゴム材料を用いることが行われている。
【0003】ところが、トレッド面に上述のような硬さ
が大のゴム材を配したタイヤでは、乗り心地が損なわれ
る傾向がある。このため、例えば図4に示すように、ト
レッドゴムaを、内側のベースゴム部bと外側のキャッ
プゴム部cとを含んで構成し、キャップゴム部cには硬
さが大のゴム材を用いるとともに、ベースゴム部bには
硬さが小のゴム材を用い、転がり抵抗の低減と乗り心地
の向上をバランスさせることが行われている。しかしな
がら、このようなタイヤでは、転がり抵抗と乗り心地と
を改善しうるものの、ベースゴム部bの全体がゴム硬さ
が小のゴム材から形成されているため、旋回走行時等に
おいて操縦安定性が低下するという問題がある。
【0004】本発明は、このような問題点に鑑み案出な
されたもので、トレッドゴムが、内側のベースゴム部
と、その外側に配されかつトレッド面をなすキャップゴ
ム部とを含むとともに、ベースゴム部を、タイヤ軸方向
の両外側に配された側部ベースゴム部と、この側部ベー
スゴム部の間に配された中間ベースゴム部とから構成し
かつそれぞれの部分のゴム硬さを適切に規制することを
基本として、転がり抵抗を低減しつつ乗り心地と操縦安
定性とを両立しうる空気入りタイヤを提供することを目
的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、トレッド部か
らサイドウォール部を経てビード部のビードコアに至る
カーカスと、このカーカスのタイヤ半径方向外側かつト
レッド部の内部に配されたベルト層を含むトレッド補強
コード層とを具えた空気入りタイヤであって、前記トレ
ッド補強コード層の外側に配されたトレッドゴムが、内
側のベースゴム部と、その外側に配されかつトレッド面
をなすキャップゴム部とを含み、かつ前記ベースゴム部
は、タイヤ軸方向の両外側に配された側部ベースゴム部
と、この側部ベースゴム部の間に配された中間ベースゴ
ム部とからなるとともに、前記キャップゴム部のJIS
デュロメータA硬さを53〜63度、かつ前記中間ベー
スゴム部のJISデュロメータA硬さを45〜60度、
しかも前記側部ベースゴム部のJISデュロメータA硬
さを65〜75度としたことを特徴としている。
【0006】なお本明細書において、JISデュロメー
タA硬さは、JIS−K6253に基づくデュロメータ
ータイプAによる硬さとして定義する。
【0007】また前記側部ベースゴム部は、例えばその
タイヤ軸方向の長さがトレッド接地巾の8〜40%であ
ることが望ましい。また前記トレッド補強コード層は、
前記ベルト層と、このベルト層のタイヤ半径方向外側に
配されかつ1本又は平行に配列された複数本の有機繊維
コードをトッピングゴムで被覆した帯状プライをタイヤ
周方向に対して5度以下の角度で螺旋状に巻回すること
により形成したバンド層とを含むことができる。
【0008】さらに前記中間ベースゴム部のJISデュ
ロメータA硬さが、前記キャップゴム部のJISデュロ
メータA硬さと異なること、とりわけ前記中間ベースゴ
ム部のJISデュロメータA硬さが、前記キャップゴム
部のJISデュロメータA硬さよりも小であることが望
ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の一形態を図面
に基づき説明する。図1には本実施形態の空気入りタイ
ヤの右半分断面図(左半分も内部構造については対称に
現れる。)を示している。図において、空気入りタイヤ
1は、トレッド部2からサイドウォール部3を経てビー
ド部4のビードコア5に至るカーカス6と、このカーカ
ス6のタイヤ半径方向外側かつトレッド部2の内部に配
されたベルト層7を含むトレッド補強コード層9とを具
え、本例では扁平率が50%以下の乗用車用のものが例
示されている。
【0010】前記カーカス6は、カーカスコードをタイ
ヤ赤道Cに対して75゜〜90゜の角度で配列したラジ
アル構造の1枚以上、本例では1枚のカーカスプライ6
Aから構成されている。前記カーカスコードは、本例で
はポリエステルコードが採用されているが、これ以外に
もナイロン、レーヨンなどの有機繊維コード、さらには
スチールコードなども採用しうる。また前記カーカスプ
ライ6Aは、トレッド部2からサイドウォール部3を経
てビード部4のビードコア5に至る本体部6aと、この
本体部6aから一体にのびて前記ビードコア5の廻りを
タイヤ軸方向内側から外側に折り返された折返し部6b
とを有する。なおカーカスプライ6Aの本体部6aの内
側には空気を透過しにくいゴムからなるインナーライナ
ーiが配されている。
【0011】前記カーカスプライ6Aの折返し部6b
は、その端部を、模様、突起を除くタイヤ軸方向最外側
の総巾位置Mよりもタイヤ半径方向外側に位置させたい
わゆるハイターンアップ構造としたものを例示する。本
例の折返し部6bの外端6beは、前記ベルト層7と前
記本体部6aとの間に挟まれて終端している。このよう
な構造を採用することにより、サイドウォール部3にプ
ライを2層に重ねて配することができ、タイヤの横剛性
を高め、操縦安定性を向上しうる他、転がり抵抗の低減
にも役立つ。また前記本体部6aと折返し部6bとの間
には、前記ビードコア5からタイヤ半径方向外側にのび
かつ例えば硬質のゴム材からなるビードエーペックス1
2が配されることによりビード部4が補強される。
【0012】さらに本実施形態では、前記ビードエーペ
ックス12と前記折返し部6bとの間に、補強層13を
配したものが例示される。この補強層13は、例えば金
属コード又は有機繊維コードをタイヤ半径方向に対して
15〜30゜で配列したコードプライからなり、ビード
部4の曲げ剛性とともに周方向剛性を高め、転がり抵抗
の低減に寄与しうる。なお補強層13の内端13iはビ
ードコア5の近傍に位置するとともに、外端13oは、
タイヤ断面高さの40〜60%の高さに設定することが
望ましい。
【0013】前記トレッド補強コード層9は、本例では
前記ベルト層7と、その外側に配されたバンド層8とを
含むものが例示される。
【0014】前記ベルト層7は、ベルトコードをタイヤ
赤道に対して10〜45°の小角度で傾けて配列した少
なくとも2枚、本例ではタイヤ半径方向の内、外2枚の
ベルトプライ7A、7Bを前記コードが互いに交差する
向きに重ね合わせて構成している。なお、半径方向内の
ベルトプライ7Aは、外のベルトプライ7Bに比べ巾広
に形成され、端部における著しい剛性段差の発生を防止
している。前記ベルトコードは、本例ではスチールコー
ドからなるが、アラミド、レーヨン等の高弾性の有機繊
維コードも必要に応じて用いうる。
【0015】前記バンド層8は、例えば図2(A)に示
すように複数本の有機繊維コード10を平行に引き揃え
かつこれをトッピングゴム20により被覆した例えば5
〜15mm程度の小巾の帯状プライ11を、前記有機繊維
コード10がタイヤ周方向に対して5度以下の角度とな
るようにベルト層7の上に螺旋状に巻回することにより
形成される。前記帯状プライ11は、使用する有機繊維
コード10の太さ、ベルト層の巾等により埋設するコー
ド本数を適宜変更することができる他、図2(B)に示
すように1本のバンドコード10をゴム被覆したもので
も良い。
【0016】本例のバンド層8は、前記ベルト層7の略
全巾を覆う第1のバンドプライ8Aと、この第1のバン
ドプライ8Aの内側に配されかつ前記ベルト層7の端部
分だけを覆う第2のバンドプライ8Bとを含んで構成さ
れたものを示す。このようなバンド層8は、ベルト層7
の半径方向の動き、とりわけ高速走行時のベルト層7の
端部が遠心力により浮き上がるリフティングを抑制し、
トレッド部2の変形を防止する。このようなトレッド部
2の変形防止は、接地時におけるトレッド部2の路面に
対する抵抗を減じ、しかも内部発熱を抑制できるため、
転がり抵抗の低減に寄与しうる。またバンド層8は、有
機繊維コード10よりなるため、トレッド部2の剛性を
過度に高めることがないため、乗り心地を損なわずに操
縦安定性の向上に寄与しうる。なおトレッド補強コード
層9は、バンド層8を省き前記ベルト層7のみから構成
しうるのは言うまでもない。
【0017】前記トレッド補強コード層9の外側に配さ
れたトレッドゴムTGは、内側のベースゴム部G1と、
その外側に配されかつトレッド面2aをなすキャップゴ
ム部G2とを含み、本例ではトレッドゴムTGが前記ベ
ースゴム部G1と前記キャップゴム部G2とからなる2
層構造をなすとともに、その端縁に断面略三角形状のウ
イングゴム部G3を配したものを例示している。なおサ
イドウォール部3には、前記カーカス6の外面にサイド
ウォールゴムG4が、またビード部5にはビードゴムG
5がそれぞれ配されている。
【0018】前記キャップゴム部G2は、本例ではトレ
ッド面2aから該トレッド面2aを凹設したトレッド溝
14の溝底よりもタイヤ半径方向内側までを占めるもの
を例示している。またキャップゴム部G2は、トレッド
面2aではトレッド接地端Eをタイヤ軸方向外側に超え
前記ウイングゴム部G3に接続されている。またキャッ
プゴム部G2は、トレッド溝14の部分を除き略一定厚
さをなし、タイヤ赤道Cの位置において、このキャップ
ゴム部G2の厚さt1と全トレッドゴム厚さtとの比
(t1/t)が、例えば0.50〜0.95、より好ま
しくは0.70〜0.90程度に設定される。前記比
(t1/t)が0.50未満であると、キャップゴム部
G2が摩耗してベースゴム部G1が表面に露出すると摩
耗が早期に進行するという傾向があり、逆に前記比(t
1/t)が0.95を超えると、ベースゴム部G1が薄
くなってしまい、後述の燃費性能の向上効果が低下する
傾向がある。このような観点より、前記比(t1/t)
は0.7〜0.9とすることが望ましい。
【0019】またキャップゴム部G2は、JISデュロ
メータA硬さが53〜63度のゴム材により形成されて
いる。前記硬さが53度未満の場合、操縦安定性能やブ
レーキング性能が低下する他、摩耗が早くなるという不
具合があり、逆に63度を超える場合には、乗り心地を
著しく悪化させる他、走行時のタイヤノイズも大きくな
るという問題がある。このような観点より、キャップゴ
ム部G2のJISデュロメータA硬さは、より好ましく
は55〜61度とすることが望ましい。
【0020】前記ベースゴム部G1は、本例では前記キ
ャップゴム部G2のタイヤ半径方向内側に配され、タイ
ヤ軸方向の両端部が前記トレッド補強コード層9をタイ
ヤ軸方向外側に越えかつ先細状をなし前記ウイングゴム
部G3に接続されている。また前記ベースゴム部G1
は、タイヤ軸方向の両外側に配された側部ベースゴム部
G1aと、この側部ベースゴム部G1a、G1a(図1
では一方のみ図示)の間に配された中間ベースゴム部G
1bとから構成される。
【0021】そして前記中間ベースゴム部G1bのJI
SデュロメータA硬さを45〜60度とし、しかも前記
側部ベースゴム部G1aのJISデュロメータA硬さを
65〜75度としている。このように、直進走行時等に
大きな接地圧が作用するトレッドクラウン部において
は、ゴム硬さが比較的小の中間ベースゴム部G1bを配
することにより、衝撃吸収性を高めて乗り心地を維持し
かつ転がり抵抗の低減に寄与しうる。またベースゴム部
G1において、旋回時等において大きな横力が作用する
トレッドショルダ部側には、ゴム硬さが大の側部ベース
ゴム部G1aを配することによって、トレッドショルダ
部の剛性を増し横力を増大させてコーナリング性能を高
めるなど操縦安定性を向上しうる。
【0022】ここで、前記中間ベースゴム部G1bのJ
ISデュロメータA硬さが45度未満の場合、乗り心地
は向上できるが、中間ベースゴム部G1aの剛性が不足
し、走行時においてトレッドクラウン部の変形量が大き
くなるため内部摩擦によるエネルギーロスが多くなって
転がり抵抗の低減が期待できない傾向にある。逆に中間
ベースゴム部G1bのJISデュロメータA硬さが60
度を超える場合には、転がり抵抗には有利となるが、キ
ャップゴム部G2とでトレッドクラウン部の剛性を高め
がちとなり、乗り心地の大幅な悪化を招きやすくなる。
このような観点より、前記中間ベースゴム部G1bのJ
ISデュロメータA硬さは、より好ましくは45〜55
度、さらに好ましくは50〜55度とすることが望まし
い。
【0023】また前記側部ベースゴム部G1aのJIS
デュロメータA硬さが65度未満の場合、トレッドショ
ルダ部側において剛性を十分に高めることができず、ひ
いては操縦安定性の向上が期待できない傾向にあり、逆
にJISデュロメータA硬さが75度を超える場合に
は、トレッドショルダ部側の剛性が著しく高められる結
果、衝撃緩和性能に劣り乗り心地を損ねやすい。このよ
うな観点より、前記側部ベースゴム部G1aのJISデ
ュロメータA硬さは、より好ましくは68〜75度、さ
らに好ましくは68〜73度とすることが望ましいもの
である。
【0024】なお前記中間ベースゴム部G1bのJIS
デュロメータA硬さは、前記キャップゴム部G2のJI
SデュロメータA硬さと同じにも設定することができる
が、好ましくは該中間ベースゴム部G1bのJISデュ
ロメータA硬さが、前記キャップゴム部G2のJISデ
ュロメータA硬さよりも小、より好ましくはキャップゴ
ム部G2のJISデュロメータA硬さと中間ベースゴム
部G1bのJISデュロメータA硬さの差が3〜10度
であることが望ましい。これにより、キャップゴム部G
2と中間ベースゴム部G1bとの変形時の差を小さくで
き、転がり抵抗を悪化させることなく乗り心地を向上す
ることができる。
【0025】また前記側部ベースゴム部G1aのタイヤ
軸方向の長さGWが過度に小さすぎると、上述の操縦安
定性の向上効果が十分に得られない傾向があり、逆に前
記長さGWが過度に大きい場合には、中間ベースゴム部
G1bの占める領域が減じられ満足のゆく乗り心地が得
られないなど、乗り心地と操縦安定性とのバランスが悪
化する傾向がある。このような観点より、前記側部ベー
スゴム部G1aのタイヤ軸方向の長さGWは、トレッド
接地巾TWの例えば8〜40%、より好ましくは10〜
30%。さらに好ましくは15〜25とし、前記トレッ
ド補強コード層9の端部9eを覆うことが望ましい。
【0026】なお前記トレッド接地巾TWとは、タイヤ
を正規リムにリム組みしかつ正規内圧を充填するととも
に正規荷重を作用させた状態の接地端E、E間のタイヤ
軸方向の距離とする。また「正規リム」とは、タイヤが
基づいている規格を含む規格体系において、当該規格が
タイヤ毎に定めるリムであり、例えばJATMAであれ
ば標準リム、TRAであれば "Design Rim" 、或いはE
TRTOであれば "Measuring Rim"とし、「正規内圧」
とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系におい
て、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JA
TMAであれば最高空気圧、TRAであれば表 "TIRE L
OAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATIONPRESSURES" に
記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSU
RE" であるが、タイヤが乗用車用である場合には180
KPaとする。さらに「正規荷重」とは、タイヤが基づ
いている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ
毎に定めている荷重であり、JATMAであれば最大負
荷能力、TRAであれば表"TIRE LOAD LIMITS AT VARIO
US COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ET
RTOであれば "LOAD CAPACITY"とする。
【0027】また上述のようなトレッドゴムTGは、多
層式ヘッドを具えた押出機により、例えば図3に示す如
く、前記キャップゴム部G2と、そのタイヤ半径方向内
側に配された側部ベースゴム部G1a、中間ベースゴム
部G1bと、ウイングゴム部G4と、前記ベースゴム部
G1の内側に小厚さで配されたトレッド補強コード層9
との接着性向上用のアンダーゴムGuとを連続してかつ
一体に押し出した一体押出し品Uを成形し、かつこの一
体押出し品UをトレッドゴムTGとして用いてタイヤの
生カバーを成形することにより、生産性の低下を損なわ
ずに能率良く生産しうる。
【0028】
【実施例】タイヤサイズが185/60R14でありか
つ図1、表1に示す乗用車用空気入りラジアルタイヤを
試作し(比較例、実施例)、転がり抵抗、乗り心地、操
縦安定性について次のような条件でテストを行った。な
お比較例1のタイヤは、トレッドゴムを1層構造とした
単一のゴムから構成されたものである。
【0029】<転がり抵抗>ドラム(外径:1706.
6mm、軸方向の巾:500mm)を有する転がり抵抗試験
機を用い、各供試タイヤを5.5J×14の正規リムに
装着し、内圧200kPaで速度80km/h、荷重40
0kNで転がり抵抗を測定し、比較例1のタイヤを10
0とする指数で表示した。指数は小さい方が良好であ
る。
【0030】<乗り心地、操縦安定性>供試タイヤを正
規リムにリム組みして内圧200kPaを充填し国産乗
用車(1500ccのFF車)の4輪に装着し、ドライ
アスファルト路面のテストコースを走行し、ドライバー
のフィーリングにて比較例1を「6」とする10点法に
より評価を行った。数値が大きいほど良好である。テス
トの結果などを表1に示す。
【0031】
【表1】
【0032】テストの結果、実施例のものは転がり抵抗
を減じつつ乗り心地と操縦安定性とを両立していること
が確認できる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の空気入り
タイヤは、トレッド面をなしかつゴム硬さを規制したキ
ャップゴム部により転がり抵抗を減じつつ乗り心地と操
縦安定性とを両立しうる。
【0034】また請求項2記載の発明のように、前記側
部ベースゴム部のタイヤ軸方向の長さをトレッド接地巾
に対して規制したときには、乗り心地と操縦安定性とを
バランス良く向上しうる。また請求項3記載の発明の如
く、前記トレッド補強コード層を、ベルト層と、このベ
ルト層のタイヤ半径方向外側に配されかつ1本又は平行
に配列された複数本の有機繊維コードをトッピングゴム
で被覆した帯状プライをタイヤ周方向に対して5度以下
の角度で螺旋状に巻回することにより形成したバンド層
とを含むことにより、乗り心地を損なわずに操縦安定性
をまし、かつ高速走行時のトレッド部の変形を最小限に
抑えることにより、内部摩擦と接地抵抗を減じてさらに
転がり抵抗を低減しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の空気入りタイヤを例示する右半分
断面図である。
【図2】(A)、(B)は帯状プライを例示する斜視図
である。
【図3】生トレッドゴムを例示する右半分断面図であ
る。
【図4】従来の空気入りタイヤのトレッド部を示す部分
断面図である。
【符号の説明】
2 トレッド部 3 サイドウォール部 4 ビード部 5 ビードコア 6 カーカス 6A カーカスプライ 6a カーカスプライの本体部 6b カーカスプライの折返し部 7 ベルト層 8 バンド層 9 トレッド補強コード層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トレッド部からサイドウォール部を経てビ
    ード部のビードコアに至るカーカスと、このカーカスの
    タイヤ半径方向外側かつトレッド部の内部に配されたベ
    ルト層を含むトレッド補強コード層とを具えた空気入り
    タイヤであって、 前記トレッド補強コード層の外側に配されたトレッドゴ
    ムが、内側のベースゴム部と、外側に配されかつトレッ
    ド面をなすキャップゴム部とを含み、 かつ前記ベースゴム部は、タイヤ軸方向の両外側に配さ
    れた側部ベースゴム部と、この側部ベースゴム部の間に
    配された中間ベースゴム部とからなるとともに、 前記キャップゴム部のJISデュロメータA硬さを53
    〜63度、かつ前記中間ベースゴム部のJISデュロメ
    ータA硬さを45〜60度、しかも前記側部ベースゴム
    部のJISデュロメータA硬さを65〜75度としたこ
    とを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 【請求項2】前記側部ベースゴム部は、そのタイヤ軸方
    向の長さがトレッド接地巾の8〜40%であることを特
    徴とする請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. 【請求項3】前記トレッド補強コード層は、前記ベルト
    層と、このベルト層のタイヤ半径方向外側に配されかつ
    1本又は平行に配列された複数本の有機繊維コードをト
    ッピングゴムで被覆した帯状プライをタイヤ周方向に対
    して5度以下の角度で螺旋状に巻回することにより形成
    したバンド層とを含むことを特徴とする請求項1又は2
    記載の空気入りタイヤ。
  4. 【請求項4】前記中間ベースゴム部のJISデュロメー
    タA硬さが、前記キャップゴム部のJISデュロメータ
    A硬さよりも小であることを特徴とする請求項1乃至3
    のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
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