JP2002119584A - 揮散成分の放散装置 - Google Patents

揮散成分の放散装置

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JP2002119584A
JP2002119584A JP2000315789A JP2000315789A JP2002119584A JP 2002119584 A JP2002119584 A JP 2002119584A JP 2000315789 A JP2000315789 A JP 2000315789A JP 2000315789 A JP2000315789 A JP 2000315789A JP 2002119584 A JP2002119584 A JP 2002119584A
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water
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Hidenori Nohara
秀憲 野原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 揮散成分含有物質からの揮散成分を、効率
的に水蒸気を含む高湿度の空気と効率的に混合して放散
させることができ、自然感のある匂いを簡便に実現する
ことのできる揮散成分の放散装置を提供すること。 【解決手段】 揮散成分含有物質4中の揮散成分を揮散
させる加熱装置(揮散手段)43と、水2に超音波振動
を与えて水蒸気を発生させる超音波装置(水蒸気生成手
段)5とを備えており、揮散させた前記揮散成分Aが、
前記水蒸気を含む空気と混合されて外部に放散されるよ
うになされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、芳香剤等の揮散成
分含有物質中の揮散成分を、自然の匂いに質的に近い匂
いとして放散させることのできる揮散成分放散装置に関
する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】花や果
物の匂い等の芳香は、気分をリラックスさせる等、人に
良い影響を与えることが知られており、芳香を室内等に
放散させるための芳香成分の放散装置が開発されてい
る。このような放散装置においては、匂いを自然物のも
のに類似させた調合香料等からなる芳香剤が汎用されて
いる。しかし、従来の放散装置において、芳香剤から放
散される匂いは、薬品的な匂いであったり、きつすぎる
など、人工的な匂いになり易く、自然の匂いと質的に同
じ匂いを出せないという問題があった。
【0003】従って、本発明の目的は、揮散成分含有物
質からの揮散成分を、水蒸気を含む高湿度の空気と効率
的に混合して放散させることができ、芳香剤等の揮散成
分含有物質中の揮散成分を、自然の匂いと質的に近い匂
いとして放散させることのできる揮散成分の放散装置を
提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、揮散成分含有
物質から揮散成分を揮散させる揮散手段と、水に超音波
振動を与えて水蒸気を発生させる水蒸気生成手段とを備
えており、揮散させた前記揮散成分が、前記水蒸気を含
む空気と混合されて外部に放散されるようになされてい
る揮散成分の放散装置を提供することにより、上記の目
的を達成したものである。
【0005】本発明における揮散成分含有物質として
は、芳香成分を揮散成分として含有する芳香剤や、消臭
成分を揮散成分として含有する消臭剤等が挙げられる。
本発明における揮散成分は、芳香成分又は消臭成分であ
る。本発明は、芳香剤中に含まれる芳香成分の放散用に
特に適している。また、揮散成分含有物質は、揮散成分
のみからなるものと、揮散成分以外に揮散しない成分を
含むものとの両者を包含し、液体でも固体でも良い。
【0006】芳香剤としては、従来公知の芳香剤を特に
制限なく用いることができ、例えば、ペパーミントオイ
ル等の天然物から抽出した天然香料、リモネン等の合成
した合成香料、二種以上の公知香料を適宜の割合で混合
して得られる香料、グランホル等のような常温では固体
で昇華性のあるもの等が挙げられる。更に、果実、ハー
ブなどの草木、樹木等、芳香を有する植物体(ポプリ等
の植物乾燥体を含む)を芳香剤として用いることもでき
る。また、「揮散させる」との表現には、加熱により放
散させること、超音波振動を与えて微粒子として飛散さ
せること、送風等により放散させることの何れもが含ま
れる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明をその好ましい実施
形態に基づいて説明する。本発明の一実施形態としての
揮散成分の放散装置1は、図1に示すように、水蒸気源
としての水2を貯留する貯水槽21と、貯水槽21の上
方に設けられ、連通孔31を有する境界板32の該連通
孔31を介して貯水槽21に連通する気体混合室3とを
備えている。
【0008】本装置1における貯水槽21の上部には、
収容部形成部材41が境界板32に支持されて設けられ
ており、収容部形成部材41の上部に、芳香剤等の揮散
成分含有物質4を収容する収容部42が形成されてい
る。収容部42は、上方に向けて開口する凹状部として
形成され、固体及び/又は液体の揮散成分含有物質4を
収容可能になされている。本実施形態の放散装置1にお
いては、収容部42の下部に、揮散手段としての加熱装
置43が設けられている。加熱装置43は、電気ヒータ
を主体として構成されており、図示しない電源部からの
電力の供給を受けて電気ヒータが発熱し、これにより、
収容部42内の揮散成分含有物質4を加熱するようにな
されている。
【0009】貯水槽21には、貯水槽21内の貯留水
に、超音波振動を与えて水蒸気を発生させる、水蒸気生
成手段としての超音波装置5が設けられている。超音波
装置5は、貯水槽21の底部に設けられた超音波振動子
51と、その振動を制御する制御部(図示せず)とから
なり、該超音波振動子51により、貯水槽21内の貯留
水に超音波振動を与え、その水面から水蒸気を発生させ
るようになされている。
【0010】本実施形態の放散装置1は、貯水槽21内
に発生した水蒸気を、気体混合室31内に送る送風ファ
ン6を備えている。送風ファン6の取付位置の前方に
は、空気流制御板22が設けられている。
【0011】本実施形態の放散装置を用いて揮散成分を
放散させるには、先ず、収容部42内に芳香剤等の揮散
成分含有物質4を収容すると共に、貯水槽21内に水蒸
気源としての水2を収容しておく。そして、本装置を作
動させると、揮散手段としての加熱装置43により、収
容部4内の揮散成分含有物質4が加熱され、揮散成分含
有物質4中の揮散成分が、気体混合室3中に揮散される
(図中Aで示す)。また、水蒸気生成手段としての超音
波装置5により、貯水槽21内に貯留された水に超音波
振動が与えられ、貯留水の水面から水蒸気Bが発生す
る。更に、送気ファン6により、外部から空気が取り入
れられ、取り入れ口61から、空気流制御板22の下端
縁と水面との間の隙間23及び前記境界板32の連通孔
31を通って、気体混合室3内へと流れる空気流(図示
せず)が形成される。
【0012】貯水槽21内に発生した水蒸気Bは、この
空気流に取り込まれ、水蒸気を含む高湿度の空気とし
て、気体混合室3へと導入される。気体混合室3に導入
された空気は、気体混合室3内に、循環する流れを形成
し、これにより、気体混合室3内に揮散させた揮散成分
Aと気体混合室3内に導入された水蒸気を含む空気とが
効率的に混合される。そして、揮散成分Aと水蒸気を含
む空気とが混合された混合気体Cが、気体混合室3の天
面部に形成された放出口7から外部(室内等)へと放出
される。気体混合室3の放出口7は、円形、矩形等、任
意形状の開口として形成することができる。
【0013】本実施形態の揮散成分の放散装置によれ
ば、揮散成分含有物質からの揮散成分を、効率的に水蒸
気を含む高湿度の空気と混合して放散させることがで
き、収容部42に収容した揮散成分含有物質4中の揮散
成分(特に芳香成分)を、自然の匂いに質的に近い匂い
として放散させることができる。
【0014】放散される揮散成分の匂いの質を、天然物
の匂いに極めて近い自然な感じのものとする観点から、
揮散成分と混合される水蒸気を含む空気は、その相対湿
度が70%以上、特に80%以上であることが好まし
い。相対湿度は、放散装置の設置場所における環境の温
度(通常、15〜40℃)において測定する。尚、揮散
成分含有物質からの揮散成分を、水蒸気を含む高湿度の
空気と混合することにより、自然の匂いに質的に近い匂
いを実現することができることを、本発明者は、確認し
ている。
【0015】また、超音波装置5により、水に超音波振
動を与えて水蒸気を発生させるようにしてあるため、放
出される混合空気が、清涼感のあるものとなり、芳香成
分等による効果と相俟って、より快適な室内空間等を実
現することができる。例えば、よりリラグゼーション効
果等の所望の効果が得られる居住空間等を実現すること
ができる。また、超音波装置5により、水蒸気を発生さ
せるようにしてあるため、水蒸気を加熱により発生させ
た場合と異なり、匂いの質感に暖かみがでるのを防止で
き、放散させる芳香等の質感を一層自然なものとするこ
とができ、また、発生させる水蒸気量を容易に変化させ
ることができる。
【0016】更に、揮散成分を揮散させる揮散手段とし
て加熱装置43を用いているため、装置構成を簡略化で
き、コンパクト化、低コスト化を図ることができる。ま
た、超音波により発生させた水蒸気により、揮散成分が
揮散し難い場合であっても、加熱の制御により、容易に
揮散量を調整することができる。
【0017】本発明の揮散成分の放散装置は、上記実施
形態に制限されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない
範囲内において適宜に変更可能である。例えば、上記実
施形態の放散装置において、加熱装置43に代えて、揮
散成分含有物質に超音波振動を与える超音波装置を揮散
手段として用いることもできる。この超音波装置として
は、水蒸気を発生させるために用いた上記実施形態にお
ける超音波装置5と同様の構成のものを用いることがで
き、例えば、収容部42の底面部に、該超音波装置の超
音波振動子を設け、該収容部42に収容した液状の芳香
剤等に超音波を与えて芳香成分を揮散させるようにする
ことができる。
【0018】超音波装置を揮散手段として用いることに
より、熱の発生による温感を感じる香りを防止でき、よ
り自然観のあるさわやかな香調を得ることができ、一層
快適な室内空間等を実現することができる。更に、高沸
点材料も揮散させることができ、また、揮散成分含有物
質中における成分比と放散させた空気中の成分比とのズ
レを抑制することもできる。
【0019】また、液状の揮散成分含有物質を収容部4
に供給方法としては、スポイト等の汎用器具又は専用器
具等による滴下や注入、自動供給装置による自動供給、
カートリッジによる供給等を挙げることができる。固体
の場合における供給方法としては、汎用器具又は専用器
具等による充填や載置、手による直接の載置、自動供給
装置による自動供給等を挙げることができる。また、貯
水槽21には、水位調整手段を設けても良く、また、貯
水槽21への水の供給は、各種公知の方法により行うこ
とができる。また、水蒸気源としての水は、水蒸気を生
じ得るものであれば良く、水以外の成分を含有するもの
であっても良い。
【0020】
【発明の効果】本発明の揮散成分の放散装置によれば、
揮散成分含有物質からの揮散成分を、効率的に水蒸気を
含む高湿度の空気と混合して放散させることができ、こ
れにより、従来再現が難しいとされてきた自然感のある
匂いを簡便に実現することができる。例えば、自然の花
や果実の匂いに似せて調合されてはいるが、従来人工的
な質感しか得られなかった香料等の匂いを、自然の匂い
と質的に近い極めて自然な感じを与える匂いに改質して
放散させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の揮散成分の放散装置の一実施
形態を示す模式図である。
【符号の説明】 1 揮散成分の放散装置 2 水 3 気体混合室 4 揮散成分含有物質 5 超音波装置(水蒸気生成手段) 6 送風ファン 7 放出口

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 揮散成分含有物質から揮散成分を揮散さ
    せる揮散手段と、水に超音波振動を与えて水蒸気を発生
    させる水蒸気生成手段とを備えており、揮散させた前記
    揮散成分が、前記水蒸気を含む空気と混合されて放散さ
    れるようになされている揮散成分の放散装置。
  2. 【請求項2】 放出口を有する気体混合室と、前記水蒸
    気を含む空気を該気体混合室に送る送風ファンとを具備
    し、揮散させた前記揮散成分が、該気体混合室内におい
    て該水蒸気を含む空気と混合されて、前記放出口から放
    出されるようになされている請求項1記載の揮散成分の
    放散装置。
  3. 【請求項3】 前記揮散手段が、前記揮散成分含有物質
    を加熱する加熱装置である請求項1又は2記載の揮散成
    分の放散装置。
  4. 【請求項4】 前記揮散手段が、前記揮散成分含有物質
    に超音波振動を与える超音波装置である請求項1又は2
    記載の揮散成分の放散装置。
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Cited By (4)

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