JP2002113823A - 多層樹脂延伸フィルム - Google Patents

多層樹脂延伸フィルム

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JP2002113823A
JP2002113823A JP2000307432A JP2000307432A JP2002113823A JP 2002113823 A JP2002113823 A JP 2002113823A JP 2000307432 A JP2000307432 A JP 2000307432A JP 2000307432 A JP2000307432 A JP 2000307432A JP 2002113823 A JP2002113823 A JP 2002113823A
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Hiroshi Koike
小池  弘
Masatsuki Yamanaka
昌月 山中
Masashi Mori
雅士 森
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Yupo Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 食品、化粧品、医薬品等の包装材料として高
度なガスバリア性、優れた印刷適性、バーコード等の光
学機器による情報認識性、優れた引裂き性と遮光性をか
ね備えた多層樹脂延伸フィルムを提供する。 【解決手段】 無機微細粉末及び/又は有機フィラー8
〜80重量%、および熱可塑性樹脂92〜20重量%を
含有する熱可塑性樹脂よりなる表面層(A)及び裏面層
(A’)、変性ポリオレフィンよりなる接着性樹脂層
(B)、及びエチレン・ビニルアルコール共重合体より
なるガスバリア層(C)の各層が、最外層から(A)/
(B)/(C)/(B)/(A’)の順で積層後に延伸
された、不透明度が70%以上である印刷可能な表面を
有する多層樹脂延伸フィルム(i)であって、該多層樹
脂延伸フィルム(i)の酸素透過率が50cc/m2
24hr・atm以下であることを特徴とする多層樹脂
延伸フイルム(i)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高度なガスバリア
性、水蒸気バリア性と優れた印刷適性を兼ね備えた多層
樹脂延伸フィルムに関するものである。該多層樹脂延伸
フィルム(i)は主に食品、化粧品、医薬品等の高レベ
ルの品質保存性を要求される包装材料として、又、工業
薬品、農薬、電子部品、機械部品等各種の包装材料とし
て幅広い用途に有用である。
【0002】
【従来の技術】従来から、食品、化粧品、医薬品等の高
レベル品質保存を必要とする包装には、被包装物を外部
酸素から遮断し、被包装物の酸化劣化を防止する手段が
一般的に採られて来た。塩化ビニリデン樹脂(PVD
C)、エチレン・ビニルアルコール共重合体(EVO
H)等のガスバリア性樹脂が使用したフィルムや、ポリ
エステル、ポリアミド、ポリオレフィンなどの熱可塑性
樹脂フィルムにアルミなどの金属または酸化ケイ素、酸
化アルミなどの無機酸化物を蒸着したフィルム、或いは
アルミ箔に代表される金属箔をバリア層に利用したフィ
ルムなどが使用されてきた。
【0003】前記無機酸化物の蒸着フィルムは真空チャ
ンバ内で無機化合物を蒸発させて前記チャンバ内の上部
に移動自在に配置された長尺フィルムの下面に無機化合
物からなるガスバリア層を形成することにより製造され
るため、大掛かりな装置を必要とするばかりか、時間当
たりの製造効率も自ずと限界がある。又、ガスバリア層
が硬い酸化ケイ素、酸化アルミのような無機化合物の蒸
着により形成されるため、屈曲させるとガスバリア層に
ピンホールやクラックが発生してガスバリア性が著しく
低下するという問題がある。
【0004】また、PVDCフィルムは廃棄処分する際
の焼却時に有害なダイオキシン、塩素ガスが発生すると
いう問題がある。アルミ箔を利用したガスバリアフィル
ムにおいても廃棄処分する際に不燃性の材料であるアル
ミを使用している為に焼却処分が不可能である。そのた
めにEVOHがガスバリアー性、環境適応性等の点から
広い分野の包装材料として多用されている。例えば、特
開平4−9670号公報にはEVOHからなるバリア層
の両面に接着層を配置し、更にその外側にポリプロピレ
ンとポリプロピレンコポリマーの混合物を配置した多層
延伸フィルムが開示され、またアメリカ特許第4501
797号明細書にはポリプロピレン/酸無水物変性ポリ
プロピレン/EVOH/熱接着層、又は、ポリプロピレ
ン/酸無水物変性ポリプロピレン/EVOH/酸無水物
変性ポリプロピレン/熱接着層の順に積層し表裏面が異
なる温度で延伸する多層延伸フィルムなどが開示されて
いる。
【0005】しかしながらこれら発明は、EVOHのガ
スバリア性を利用した透明な多層延伸フィルムを得るこ
とを目的としており、これら透明フィルムを使用した包
装材料にバーコードなどを印字して価格、製造年月日等
を管理するためには、予めバーコードを記録する部分に
白色の印刷等を施しておく必要があった。又、これら透
明フィルムは内容物の認識が出来る長所はあるが、内容
物が可視、紫外光により劣化し易い物品の包装には向い
ておらず、この様な場合には、全面に遮光性の印刷を施
したり、或いは、前述のアルミ箔を利用したガスバリア
フィルムが使用されている。更にこれら発明は印刷性に
欠けており、印刷を施す為には前処理や特殊なインクに
よる印刷が必要であり、加工コストも高くなった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】EVOHを利用した印
刷性の優れたフィルムとして、特開平4−90336号
公報には無機微細粉末を含有するポリオレフィンフィル
ムの少なくとも片面にEVOH延伸フィルムを積層した
印刷性の優れた合成紙が開示されている。この方法で得
られたフィルムはEVOH層が最外層であるためガスバ
リア性が湿度により変化してしまい、特に高湿度でのガ
スバリア性が低下する欠点があった。又、特開平5−4
90号公報には無機微細粉末を含有するポリオレフィン
よりなる2軸延伸フィルムからなる基材層の少なくとも
片面にEVOH延伸フィルムと無機微細粉末を含有する
ポリオレフィンよりなる1軸延伸フィルムを積層した印
刷性の優れた合成紙が開示されている。しかしながらこ
の方法で得られた合成紙は、2軸延伸フィルムを基材層
としている為に、特定方向への引裂き性が低く、包装材
料として袋状加工して使用した場合などに、引裂いて開
封しようとすると一定方向に直線的に引き裂けない欠点
が判明した。すなわち本発明は、食品、化粧品、医薬品
等の包装材料として高度なガスバリア性、優れた印刷適
性、バーコード等の光学機器による情報認識性、優れた
引裂き性と遮光性をかね備えた多層樹脂延伸フィルムを
提供することを解決すべき課題とした。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、これらの
課題を解決するために鋭意検討を進めた結果、特定の層
構成の熱可塑性樹脂フィルムを形成することによって所
期の特性を有する多層樹脂延伸フィルムを提供しうるこ
とを見い出し、本発明を完成するに至った。すなわち本
発明は、無機微細粉末及び/又は有機フィラー8〜80
重量%、および熱可塑性樹脂92〜20重量%を含有す
る熱可塑性樹脂よりなる表面層(A)及び裏面層
(A’)、変性ポリオレフィンよりなる接着性樹脂層
(B)、及びエチレン・ビニルアルコール共重合体より
なるガスバリア層(C)の各層が最外層から(A)/
(B)/(C)/(B)/(A’)の順で積層後に延伸
さた、不透明度が70%以上である多層樹脂延伸フィル
ム(i)であって、該多層樹脂延伸フィルムの酸素透過
率が50cc/m2 ・24hr・atm以下にすること
により、高度なガスバリア性、高度な水蒸気バリア性、
優れた印刷適性、バーコード等の光学機器による情報認
識性、優れた引裂き性と遮光性をかね備えた多層樹脂延
伸フィルム(i)を提供するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に本発明の多層樹脂延伸フィ
ルム(i)ついて、更に詳細に説明する。本発明の多層
樹脂延伸フィルム(i)は上述したように、表面層
(A)、裏面層(A’)、接着層(B)およびガスバリ
ア層(C)より構成されてなる。[表面層(A)、裏面
層(A’)]表面層(A)及び裏面層(A’)は無機及
び/又は有機フィラーを8〜80重量%、好ましくは9
〜75重量%、更に好ましくは10〜70重量%、熱可
塑性樹脂を92〜20重量%、好ましくは91〜25重
量%、更に好ましくは90〜30重量%を含有する熱可
塑性樹脂延伸フィルムである。本発明のガスバリア層
(C)に使用するエチレン・ビニルアルコール共重合体
は湿度によりその能力が変化する。特に高温・多湿条件
ではガスバリア性能が低下するため表面層(A)及び裏
面層(A’)の基材となる熱可塑性樹脂は水蒸気バリア
性の高い熱可塑性樹脂をもちいることが望ましい。
【0009】そのような熱可塑性樹脂の例としては、高
密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、低密度ポリエ
チレン等のエチレン系樹脂、あるいはプロピレン系樹
脂、ポリメチルペンテン−1、エチレン−環状オレフィ
ン共重合体等のポリオレフィン系樹脂、ナイロン−6、
ナイロン−6,6、ナイロン−6,10、ナイロン−
6,12、ナイロン−6,T等のポリアミド系樹脂、ポ
リエチレンテレフタレートやその共重合体、ポリエチレ
ンナフタレート、脂肪族ポリエステル等の熱可塑性ポリ
エステル系樹脂、ポリカーボネート、アタクティックポ
リスチレン、シンジオタクティックポリスチレン、ポリ
フェニレンスルフィド等の熱可塑性樹脂が挙げられる。
これらは2種以上混合して用いることもできる。これら
の中でも、非極性ポリオレフィン系樹脂を用いることが
好ましい。更にポリオレフィン系樹脂の中でも、水蒸気
バリア性、コスト面、耐水性、耐薬品性の面からプロピ
レン系樹脂、高密度ポリエチレンがより好ましい。
【0010】かかるプロピレン系樹脂としては、プロピ
レン単独重合体でありアイソタクティックないしはシン
ジオタクティック及び種々の程度の立体規則性を示すポ
リプロピレン、或いはプロピレンを主成分とし、これ
と、エチレン、ブテン−1、ヘキセン−1、ヘプテン−
1,4−メチルペンテン−1等のα−オレフィンとの共
重合体が使用される。この共重合体は、2元系でも3元
系でも4元系でもよく、またランダム共重合体でもブロ
ック共重合体であってもよい。プロピレン系樹脂には、
プロピレン単独重合体よりも融点が低い樹脂を2〜25
重量%配合して使用することが好ましい。そのような融
点が低い樹脂として、高密度ないしは低密度のポリエチ
レンを例示することができる。
【0011】無機微細粉末としては、平均粒径が通常
0.01〜15μm、好ましくは0.01〜8μm、更
に好ましくは0.03〜4μmのものが使用できる。具
体的には、炭酸カルシウム、焼成クレイ、シリカ、けい
そう土、タルク、酸化チタン、硫酸バリウム、アルミナ
などを使用することができる。有機フィラーとしては、
分散後の平均粒径が通常0.01〜15μm、好ましく
は0.01〜8μm、更に好ましくは0.03〜4μm
のものが使用できる。主成分である熱可塑性樹脂とは異
なる種類の樹脂を選択することが好ましい。例えば、熱
可塑性樹脂フィルムがポリオレフィン系樹脂フィルムで
ある場合には、有機フィラーとしては、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリカー
ボネート、ナイロン−6,ナイロン−6,6、環状オレ
フィンの単独重合体や環状オレフィンとエチレンとの共
重合体等で融点が120℃〜300℃、ないしはガラス
転移温度が120℃〜280℃を有するものを挙げるこ
とができる。
【0012】表面層(A)および裏面層(A’)には、
上記の無機微細粉末又は有機フィラーの中から1種を選
択してこれを単独で使用してもよいし、2種以上を選択
して組み合わせて使用してもよい。2種以上を組み合わ
せて使用する場合には、有機フィラーと無機微細粉末を
混合して使用してもよい。表面層(A)および裏面層
(A’)の無機微細粉末及び/又は有機フィラーの含有
量が8重量%未満では、不透明度70%以上を達成する
ことが困難であり、バーコード等の光学機器による情報
認識性に劣る。更に表面に微細な亀裂が十分に形成出来
ずインキの接着性が損なわれる。また80重量%を超え
ては均一な延伸成形が困難となる。
【0013】無機微細粉末又は有機フィラーの平均粒子
径を上記範囲内にすることによって、表面に微細な亀裂
を形成させてインキの接着性を向上させることができ
る。また、多層樹脂延伸フイルムの表面突起物の原因に
なる粒径44μm以上の粗大粒子の含有量を10ppm
以下にしておくことが印刷時の白抜けを有効に防ぐこと
ができるので好ましい。これらの無機微細粉末及び/又
は有機フィラーを熱可塑性樹脂中に配合混練する際に、
必要に応じて分散剤、酸化防止剤、相溶化剤、難燃剤、
紫外線安定剤、着色顔料等を添加することができる。本
発明の多層樹脂延伸フイルムを耐久資材として使用する
場合には、酸化防止剤や紫外線安定剤等を添加しておく
のが好ましい。さらに、有機フィラーを使用する場合
は、相溶化剤の種類や添加量が有機フィラーの粒子形態
を決定することから重要である。好ましい相溶化剤とし
て、マレイン酸変性ポリプロピレン(三洋化成工業
(株)製、商品名ユーメックス)を例示することができ
る。また、相溶化剤の添加量は、有機フィラー100重
量部に対して0.5〜10重量部にするのが好ましい。
【0014】表面層(A)および裏面層(A’)のそれ
ぞれの膜厚は、好ましくは5〜200μ、より好ましく
は7〜180μm、更に好ましくは10〜150μmの
範囲であることが望ましい。膜厚が5μm未満では、水
蒸気バリア性が不十分であり本発明の所期の性能を発揮
しない。又、膜厚が200μmを超えると多層樹脂延伸
フイルム(i)の腰が強くなり包装材料に使用する場合
の加工、印刷適性が低下する。表面層(A)と裏面層
(A’)は同じ膜厚、構成であっても良く、異なる厚み
であっても良いし、異なる構成であっても良い。
【0015】[接着性樹脂層(B)]接着性樹脂層
(B)に使用する変性ポリオレフィンとは、オレフィン
重合体に不飽和カルボン酸もしくはその誘導体のモノマ
ーをグラフト反応させてグラフト変性して得られたオレ
フィン重合体グラフト変性物であり、該変性ポリオレフ
ィンが接着性樹脂層(B)として用いられる。該オレフ
ィン重合体としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリブテン、ポリ(4‐メチルペンテン‐1)、エチレ
ン・プロピレン共重合体などから選ばれたものである。
また、上記グラフト変性に有用なモノマーとしては不飽
和カルボン酸またはその誘導体を挙げることができる。
【0016】該不飽和カルボン酸としては、例えばアク
リル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコ
ン酸等を挙げることができる。また上記不飽和カルボン
酸の誘導体としては、酸無水物、エステル、アミド、イ
ミド、金属塩等も使用可能である。具体的には無水マレ
イン酸、無水イタコン酸、無水シトラコン酸、アクリル
酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸メチル、メ
タクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、メタクリル酸ブ
チル、アクリル酸グリシジル、メタクリル酸グリシジ
ル、マレイン酸モノエチルエステル、マレイン酸ジエチ
ルエステル、フマル酸モノメチルエステル、フマル酸ジ
メチルエステル、イタコン酸モノメチルエステル、イタ
コン酸ジエチルエステル、アクリルアミド、メタクリル
アミド、マレイン酸モノアミド、マレイン酸ジアミド、
マレイン酸‐N‐モノエチルアミド、マレイン酸‐N,
N‐ジエチルアミド、マレイン酸‐N‐モノブチルアミ
ド、マレイン酸‐N,N‐ジブチルアミド、フマル酸モ
ノアミド、フマル酸ジアミド、フマル酸‐N‐モノエチ
ルアミド、フマル酸‐N,N‐ジエチルアミド、フマル
酸‐N‐モノブチルアミド、フマル酸‐N,N‐ジブチ
ルアミド、マレイミド、N‐ブチルマレイミド、N‐フ
ェニルマレイミド、アクリル酸ナトリウム、メタクリル
酸ナトリウム、アクリル酸カリウム、メタクリル酸カリ
ウム等を挙げることができる。グラフト変性物はグラフ
トモノマーをオレフィン重合体に対して一般に0.00
5〜10重量%、好ましくは0.01〜5重量%グラフ
ト変性したものである。このような接着剤樹脂層の厚さ
は特に限定されないが、その目的上から接着力が十分に
発現される厚みが必要であり、一般的には0.5〜25
μmの範囲が好ましい。
【0017】[ガスバリア層(C)]ガスバリア層
(C)は酸素、二酸化炭素、窒素、その他無機系、有機
系ガス等をバリアすることが目的である。該ガスバリア
層に使用するエチレン・ビニルアルコール共重合体樹脂
は、エチレン含有量が20〜60モル%の範囲内のエチ
レン・酢酸ビニル共重合体の酢酸ビニル成分に含有され
るアセチル基を鹸化反応により90%以上、好ましくは
95%以上ヒドロキシル基化して得られる共重合体であ
り、この条件を満たす共重合体を2種以上を混合して用
いてもよい。該エチレン・ビニルアルコール共重合体樹
脂のエチレン含有量が20モル%未満では、溶融成形性
が損なわれ均一なガスバリア層の形成が困難となる。一
方、エチレン含有量が60モル%超える、或いはアセチ
ル基鹸化率が90%未満では、ガスバリア性が不十分で
あり所期の性能を発揮しない。
【0018】ガスバリア層(C)はガスバリア性の観点
からエチレン・ビニルアルコール共重合体単独で構成す
る事が望ましいが、エチレン・ビニルアルコール共重合
体と他の熱可塑性樹脂を混合して使用することも可能で
ある。他の熱可塑性樹脂を混合して使用することにより
ガスバリア層(C)の延伸性を向上する事が可能であ
る。該熱可塑性樹脂としては、前記変性ポリオレフィ
ン、高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、低密度
ポリエチレン等のエチレン系樹脂、あるいはプロピレン
系樹脂、ポリメチルペンテン−1、エチレン−環状オレ
フィン共重合体等のポリオレフィン系樹脂、ナイロン−
6、ナイロン−6,6、ナイロン−6,10、ナイロン
−6,12、ナイロン−6,T等のポリアミド系樹脂、
ポリエチレンテレフタレートやその共重合体、ポリエチ
レンナフタレート、脂肪族ポリエステル等の熱可塑性ポ
リエステル系樹脂、ポリカーボネート、アタクティック
ポリスチレン、シンジオタクティックポリスチレン、ポ
リフェニレンスルフィド等の熱可塑性樹脂が挙げられ
る。これらは2種以上混合して用いることもできる。こ
れらの中でもポリオレフィン系樹脂を用いることが好ま
しい。更にポリオレフィン系樹脂の中でも、エチレンビ
ニルアルコール共重合体との相溶性がよく均一に分散が
可能な変性ポリオレフィンがより好ましい。
【0019】ガスバリア層(C)中に含有するエチレン
・ビニルアルコール共重合体の含有量は少なくとも50
重量%以上、好ましくは70重量%以上、より好ましく
は90重量%以上である。このガスバリア層(C)の厚
みは、使用するエチレン・ビニルアルコール共重合体樹
脂の性能により異なるが、通常2〜50μm、好ましく
は3〜30μmである。該ガスバリア層(C)の厚みが
2μm未満では、十分なガスバリア性が得られず、又均
一膜厚での成形が困難でありガスバリア性の均一なフィ
ルムの成形が困難となる。一方、前記厚みが50μmを
超えると経済的に不利である。
【0020】[樹脂フィルムの成形]熱可塑性樹脂フィ
ルムを形成する成形方法は特に限定されず、公知の種々
の方法が使用できるが、具体例としては、スクリュー型
押出機に接続された単層または多層のTダイやIダイを
使用して溶融樹脂をシート状に押し出すキャスト成形、
円形ダイを使用し溶融樹脂をチューブ状に押し出し内部
の空気圧力で膨張させるインフレ−ション成形、混練さ
れた材料を複数の熱ロールで圧延しシート状に加工する
カレンダー成形、圧延成形などが挙げられる。
【0021】[積層]表面層(A)、裏面層(A’)、
接着性樹脂層(B)及びガスバリア層(C)は積層後に
延伸されていることが必要である。本発明のガスバリア
層(C)のエチレン・ビニルアルコール共重合体樹脂
は、湿度によりガスバリア性能が変化する。特に、高湿
度下ではその性能の低下が大きく、水蒸気バリア性の高
い表面層(A)、裏面層(A’)及び、接着性樹脂層
(B)により保護することにより、該多層樹脂延伸フィ
ルム(i)のガスバリア性能の湿度依存性をなくすこと
が可能となる。かかる積層方法にも公知の種々の方法が
使用できるが、具体例としては、フィードブロック、マ
ルチマニホールドを使用した多層ダイス方式と、複数の
ダイスを使用する押出しラミネーション方式等がある。
又、多層ダイスと押出しラミネーションを組み合わせて
使用することも可能である。
【0022】[延伸]延伸の具体的な方法としては、ロ
ール郡の周速差を利用したロール間延伸、ロールの圧力
によるロール圧延、テンタークリップよる延伸などを挙
げることができる。中でもロール間延伸によれば、延伸
倍率を任意に調節することができ、形成される空孔の大
きさや個数をコントロールすることができるために好ま
しい。特に全層を1軸延伸することによって、フットボ
ール状の空孔や亀裂が形成されるため、2軸延伸よりも
微細な空孔を数多く形成させることができる。また、フ
ィルムの流れ方向に樹脂の延伸配向がなされるため、無
延伸フィルムに比べて高抗張力を有するので印刷時や加
工時の張力による寸法変化が小さい多層樹脂延伸フィル
ムを得ることができる。さらに、2軸延伸に比べると樹
脂の配向が直線的になり、特定方向への平行引裂き性の
優れた多層樹脂延伸フィルムを得ることができる。延伸
倍率は特に限定されず、本発明の多層樹脂延伸フィルム
(i)の使用目的と用いる熱可塑性樹脂の特性等を考慮
して適宜決定する。例えば、表面層(A)及び裏面層
(A’)の熱可塑性樹脂としてプロピレン単独重合体な
いしはその共重合体を使用するときには、一方向に延伸
する場合には約1.2〜12倍、好ましくは2〜7倍に
する。さらに、必要に応じて高温での熱処理を施す事が
できる。
【0023】本発明の多層樹脂延伸フィルム(i)は、
表面層(A)及び裏面層(A’)に微細な空孔を有する
多孔性構造を有しており、空孔率は好ましくは5〜60
%、より好ましくは10〜50%の範囲内であることが
望ましい。なお、本願明細書における空孔率は、電子顕
微鏡写真観測した領域の空孔を画像解析装置(ニレコ
(株)製:型式ルーゼックスIID)を用いた面積率から
求めたものを示す。空孔率が5%未満であると、表面層
(A)の微細な亀裂が不十分でありインキの接着性が低
下する。更に、本発明は微細な空孔により光拡散が発生
し不透明度が高くなることを利用したものであり、空孔
率が5%未満では、所期の性能の多層樹脂延伸フィルム
を得ることが出来ない。また、空孔率が60%を超える
と、フィルムの材料強度が低下して、セロテープ等によ
って容易に表面破壊が起きてしまう。
【0024】[ヒートシール層(D)]本発明の多層樹
脂延伸フィルム(i)は必要に応じ裏面層(A’)の更
に外側にヒートシール層(D)を設けることも可能であ
る。本発明の多層樹脂延伸フィルム(i)のガスバリア
性を有効に活用するためには、保存する内容物が外部の
空気と接触しない様な形で、多層樹脂延伸フィルム
(i)を加工することが望ましく、その様な加工方法の
代表例として、ヒートシール加工が挙げられる。本発明
の多層樹脂延伸フィルム(i)は単体でもヒートシール
加工を施す事は可能であるが、多層樹脂延伸フィルム
(i)にヒートシール層(D)を設けることにより、ヒ
ートシール加工時の密着性改善と加工時間の短縮が可能
となる。ヒートシール層(D)には一般的には熱可塑性
樹脂が用いられ、該熱可塑性樹脂の融点は50〜160
℃、好ましくは60〜150℃、更に好ましくは70℃
〜140℃の範囲であることが望ましい。融点が50℃
未満ではヒートシール加工した際、常温でヒートシール
層が軟化してしまいヒートシール強度が低下する。融点
が160℃を超えては加熱にる密着を得るのに時間を要
し実用的でない。ヒートシール層(D)に用いられる熱
可塑性樹脂の具体的な例としては、エチレン、プロピレ
ン、ブテン、ヘキセン、ペンテン、メチルペンテン、オ
クテン、スチレン、α−メチルスチレンに代表されるオ
レフィン類の単独重合体あるいはオレフィン類の2種以
上による共重合体、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、
酪酸ビニル、ピバリン酸ビニル、カプロン酸ビニル、ラ
ウリン酸ビニル、ステアリン酸ビニル、安息香酸ビニ
ル、ブチル安息香酸ビニルなどのカルボン酸ビニル類の
1種類以上とオレフィン類の1種類以上による共重合
体、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸エステル、
メタクリル酸エステル、アクリロニトリルなどのアクリ
ル酸類の1種類以上とオレフィン類の1種類以上による
共重合体及びその金属塩、アクリル酸類とカルボン酸ビ
ニル類とオレフィン類それぞれ1種類以上よりなる共重
合体などが挙げられる。
【0025】多層樹脂延伸フィルム(i)にヒートシー
ル層(D)を設ける手法としては、公知の種々の方法が
使用できるが、具体例としては、多層樹脂延伸フィルム
(i)の上に溶融した熱可塑性樹脂をダイよりシート状
に押出し金属ロールにり冷却す押出しラミ法、フィルム
状に加工された熱可塑性樹脂を多層樹脂延伸フィルム
(i)に積層するドライラミ法、熱可塑性樹脂の溶液、
エマルジョン、ディスパージョンを多層樹脂延伸フィル
ム(i)に塗布し乾燥することにより熱可塑性樹脂膜を
形成する塗布法などが挙げられる。
【0026】[酸素透過率]JIS−K−7126B法
に準拠し、酸素ガス透過性試験機(MOCON社製:O
X−TRAN 10/50)を用いて、雰囲気温度20
℃、相対湿度65%−Rh、24時間で酸素透過率を測
定する。本発明の多層延伸フィルム(i)の酸素透過率
は、好ましくは50cc/m2 ・24hr・atm以
下、より好ましくは30cc/m2 ・24hr・atm
以下、更に好ましくは10cc/m2 ・24hr・at
m以下である。酸素透過率が50cc/m2 ・24hr
・atmを超える場合は、食品、化粧品、薬品、工業薬
品、農薬、電子部品、機械部品などを包装して長期間に
渡って補間した場合に、腐食、劣化、酸化してしまい、
本発明の所期の性能を発揮しない。
【0027】[不透明度]JIS−P−8138に準拠
し、測定背面に、黒色および白色標準板を当て、光の反
射率の比(黒色板/白色板)を百分率で示した値で表示
する。本発明の多層樹脂延伸フィルム(i)の不透明度
は70〜100%であり、好ましく75〜100%、よ
り好ましくは80〜100%である。不透明度が70%
未満では、バーコード等を光学認識をする際に内容物の
色に影響され安定した計測が不可能となる。更に、遮光
性も悪く、可視、紫外光により内容物の劣化が発生す
る。
【0028】[引裂き強度]本発明に於ける引裂き強度
はJIS−K−7128の直角引裂き裂法に準拠して測
定される。本発明の多層樹脂延伸フィルム(i)は前述
の1軸延伸されていることが望ましく、この様な手法で
得られたフィルムは延伸方向と延伸方向に対して直角方
向の引裂き強度の比の値が、好ましくは1.5以上、よ
り好ましく2.0以上、更に好ましくは2.5以上とな
ることが望ましい。引裂き強度の比が1.5未満では、
例え平行引裂き性の良い1軸延伸で成形されたフィルム
であっても真っ直ぐに引き裂けず開封性に劣る。
【0029】[クラーク剛度]本発明におけるクラーク
剛度はJIS−P−8143に準拠して測定され、多層
樹脂延伸フィルム(i)のクラーク剛度は好ましくは1
〜500、より好ましくは3〜400、更に好ましくは
5〜300の範囲である。多層樹脂延伸フィルムはその
成形方法によりMD(マシンダイレクション)方向とT
D(トランスバースダイレクション)方向でそれぞれク
ラーク剛度が異なるが、本発明の目的を達成するために
はMD、TDどちらもこの範囲内であることが望まし
く、クラーク剛度が1未満では袋状に加工する場合や印
刷する際にシワが入りやすく加工が困難となる。又、ク
ラーク剛度が500を超えると変形しにくくなり包装材
料として適さない。
【0030】
【実施例】以下に実施例、比較例および試験例を挙げ
て、本発明を更に具体的に説明する。以下に示す材料、
使用量、割合、操作等は、本発明の精神から逸脱しない
限り適宜変更することができる。したがって、本発明の
範囲は以下に示す具体例に制限されるものではない。な
お、以下に記載される%は、特記しない限り重量%であ
る。使用した熱可塑性樹脂、及び熱可塑性樹脂組成物を
表1に纏めて示す。
【0031】
【表1】
【0032】<実施例および比較例> (実施例1〜5、比較例1〜2)以下の手順にしたがっ
て本発明の多層樹脂延伸フィルムおよび比較用の多層樹
脂延伸フィルムを製造した。表2に、各フィルムの製造
にあたって使用した材料の種類と量、延伸条件、および
製造したフィルムの状態をまとめて示した。表1に示し
た熱可塑性樹脂、及び熱可塑性樹脂組成物を210℃に
設定された4台の押出機でそれぞれ溶融混練し、ダイ前
(フィードブロック)でA/B/C/B/A’の順に積
層後、250℃に設定されたダイに供給して押出成形
し、冷却装置にて70℃まで冷却して、5層の無延伸シ
ートを得た。このシートを所定温度に加熱した後、縦方
向にロール間で所定倍率で延伸したあと熱処理した。次
いで、得られた延伸フィルムの両面に放電処理機(春日
電機(株)製)を用いて50W/m2 ・分のコロナ処理
を行って5層構造の多層樹脂延伸フィルムを得た。得ら
れた多層樹脂延伸フィルムの各層の空孔率、厚さおよび
不透明度は表2、表3に示すとおりであった。
【0033】(比較例3)表1に示した熱可塑性樹脂、
及び熱可塑性樹脂組成物を210℃に設定された4台の
押出機でそれぞれ溶融混練し、ダイ前(フィードブロッ
ク)でA/B/C/B/A’の順に積層後、250℃に
設定されたダイに供給して押出成形し、冷却装置にて7
0℃まで冷却して、5層の無延伸シートを得た。次い
で、無延伸シートの両面に放電処理機(春日電機(株)
製)を用いて50W/m2 ・分のコロナ処理を行って5
層構造の多層樹脂延伸フィルムを得た。 (比較例4)特開平5−490号公報の実施例6の合成
紙を使用した。
【0034】(実施例6)メタロセン触媒により得られ
たエチレン−ヘキセン共重合体(MFR=11g/10
min、密度=0.906、融点=90℃)を180℃
に設定された押出機で溶融混練し、200℃に設定され
たTダイに供給して押出成形し、実施例1の多層樹脂延
伸フィルムの裏面層(A’)側に押出ラミネートして膜
厚20μmのヒートシール層を持った積層フィルムを得
た。鮮度測定 この積層フィルムをヒートシール層側が相対向するよう
に重ね合わせ、三方を10mm幅で190℃で30秒間
ヒートインパルスシールして縦180mm、横120m
mの袋を成形した後、この袋内に高級煎茶を50g充填
し、開放口をヒートシールした。次いで、この高級煎茶
を充填した袋を相対湿度75%、温度25℃の恒温室に
3ヵ月間放置した後、袋を開封して煎茶の変色の有無、
風味を調べた。煎茶の変色及び風味は、いずれも包装前
の新茶のそれらと遜色がなかった。
【0035】(実施例7)エチレン−酢酸ビニル共重合
体(MFR=3、融点=105℃)を160℃に設定さ
れた押出機で溶融混練し、180℃に設定されたTダイ
に供給して押出成形し、30℃に設定した冷却ロールを
使用して膜厚30μmのヒートシール性フィルムを得
た。実施例2の多層樹脂延伸フィルムの裏面層(A’)
側にウレタン系接着剤を、固形分で3g/m2 になるよ
うに塗布し、70℃で溶剤を蒸発させた後、ヒートシー
ル性フィルムを積層し、ヒートシール層を持った積層フ
ィルムを得た。この得られた積層フィルムの鮮度測定の
評価を実施例6と同様に行った。その結果、煎茶の変色
及び風味は、いずれも包装前の新茶のそれらと遜色がな
かった。
【0036】(実施例8)エチレン−メタクリル酸共重
合体(融点=80℃)のエマルジョンを実施例1の多層
樹脂延伸フィルムの裏面層(A’)側に乾燥後の膜厚が
10μmになるように塗布し、120℃で水を蒸発させ
てヒートシール層を持った積層フィルムを得た。この得
られた積層フィルムの鮮度測定の評価を実施例6と同様
に行った。その結果、煎茶の変色及び風味は、いずれも
包装前の新茶のそれらと遜色がなかった。
【0037】
【表2】
【0038】<試験例> (ガスバリア性)前記酸素透過率測定方法にて測定し、 10cc/m2 ・24hr・atm未満 良好(◎) 10〜50cc/m2 ・24hr・atm やや良好(○) 50cc/m2 ・24hr・atmを超える 不良(×) の3段階で評価した。 (開封性)多層樹脂延伸フィルムをMD方向に300m
m(長手)、TD方向に200mm(短手)の大きさに
切り、長手方向に二つ折りにし、150mm×200m
mのサンプルを作成した。二つ折りにした辺の中央から
手でサンプルを引裂いて評価し、 軽く、真っ直ぐ綺麗に引き裂ける。 良好(◎) やや重いが、真っ直ぐ綺麗に引き裂ける。 やや良好(○) 非常に重いが、真っ直ぐ綺麗に引き裂ける。 やや不良(△) 真っ直ぐに引き裂けない。 不良(×) の4段階で評価した。
【0039】(情報確認性)バーコードプリンター
((株)テック製、商品名「B30」)にてバーコード
(CODE39)を印字した多層樹脂延伸フィルムを2
0サンプル作成し、黒画用紙の上に置いてバーコードリ
ーダー(富士電気冷凍機(株)製、LASERCHEK
・II)にて読みとり、バーコード認識に成功した回数
を評価し、 20回成功 良好(◎) 18〜19回成功 やや良好(○) 5〜17回成功 やや不良(△) 成功回数5回以下 不良(×) の4段階で評価した。
【0040】(インク密着性)表面層(A)側にグラビ
ア印刷をし、乾燥後、粘着テープ(ニチバン(株)製:
商品名「セロテープ」)を貼り付けて十分に押しつけた
後、粘着テープを粘着面に対して90度の方向に一定の
速度で引き剥がした。表面からのインクの取られ方を肉
眼で観察し、 ◎:全くインクが剥がれていない ○:フィルムの材料部分が破壊されているが、実用上は
問題ない △:テープ剥離時に抵抗があるがインクの殆どが剥が
れ、実用上問題がある ×:テープ剥離時に抵抗がなくインク全量が剥がれて、
実用上使用できない の4段階で評価した。結果を表3に示す。
【0041】
【表3】
【0042】
【発明の効果】本発明の多層樹脂延伸フィルムは、高度
なガスバリア性、優れた印刷適性、バーコード等の光学
機器による情報認識性と優れた引裂き性をかね備えてお
り、食品、化粧品、医薬品、工業薬品、農薬、電子部
品、機械部品等各種の包装材料として幅広い用途に有効
に利用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 101/00 C08L 101/00 // B29K 55:00 B29K 55:00 B29L 7:00 B29L 7:00 9:00 9:00 (72)発明者 森 雅士 茨城県鹿島郡神栖町東和田23番地 王子油 化合成紙株式会社鹿島工場内 Fターム(参考) 3E086 AB02 BA04 BA15 BA33 BA35 BB05 BB51 BB52 BB62 4F100 AH00A AH00D AH00H AK01A AK01D AK03A AK03D AK03G AK69B AL06G AR00C BA03 BA04 BA06 BA10A BA10B BA10C BA10D BA13 BA15 CA23A CA23D DE01A DE01D DE01H EJ37 GB15 GB23 GB41 GB66 JA20 JA20A JA20B JA20D JA20G JB16A JB16D JD03 JK03 JL12C JN02 YY00 YY00A YY00B YY00G 4F210 AA04E AA19E AG01 AG03 QA02 QA03 QC01 QG01 QG15 4J002 BB03W BB05W BB05X BB12W BB14W BB17W BC03W BK00W BK00X CF03W CF06W CF06X CF07X CF08W CG00W CG00X CL01W CL01X CL03W CL03X CN01W DE136 DE146 DE236 DG046 DJ016 DJ036 DJ046 FD01X FD016 GF00

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無機微細粉末及び/又は有機フィラー8
    〜80重量%、および熱可塑性樹脂92〜20重量%を
    含有する熱可塑性樹脂よりなる表面層(A)及び裏面層
    (A’)、変性ポリオレフィンよりなる接着性樹脂層
    (B)、及びエチレン・ビニルアルコール共重合体より
    なるガスバリア層(C)の各層が、最外層から(A)/
    (B)/(C)/(B)/(A’)の順で積層後に延伸
    された、不透明度が70%以上である印刷可能な表面を
    有する多層樹脂延伸フィルム(i)であって、該多層樹
    脂延伸フィルム(i)の酸素透過率が50cc/m2
    24hr・atm以下であることを特徴とする多層樹脂
    延伸フイルム(i)。
  2. 【請求項2】 延伸が一軸延伸であることを特徴とする
    請求項1に記載の多層樹脂延伸フィルム(i)。
  3. 【請求項3】 表面層(A)あるいは裏面層(A’)の
    空孔率が5%以上であることを特徴とする請求項1又は
    2に記載の多層樹脂延伸フイルム(i)。
  4. 【請求項4】 表面層(A)及び裏面層(A’)の膜厚
    がそれぞれ5〜200μm、接着性樹脂層(B)の膜厚
    が0.5〜25μm、ガスバリア層(C)の膜厚が2〜
    50μmであることを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    かに記載の多層樹脂延伸フイルム(i)。
  5. 【請求項5】 ガスバリア層(C)のエチレン・ビニル
    アルコール共重合体のエチレン共重合比率が20〜60
    モル%であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか
    に記載の多層樹脂延伸フィルム(i)。
  6. 【請求項6】 接着性樹脂層(B)の変性ポリオレフィ
    ンが不飽和カルボン酸変性ポリオレフィンであることを
    特徴とするる請求項1〜5のいずれかに記載の多層樹脂
    延伸フィルム(i)。
  7. 【請求項7】 表面層(A)の熱可塑性樹脂がポリオレ
    フィン系樹脂である請求項1〜6のいずいれかに記載の
    多層樹脂延伸フィルム(i)。
  8. 【請求項8】 クラーク剛度が1〜500であることを
    特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の多層樹脂延
    伸フィルム(i)。
  9. 【請求項9】 延伸方向と延伸方向に対して直角方向の
    引裂き強度の比が1.5以上であることを特徴とする請
    求項1〜8のいずれかに記載の多層樹脂延伸フィルム
    (i)。
  10. 【請求項10】 多層樹脂延伸フィルム(i)の裏面層
    (A’)側にヒートシール層(D)が積層されているこ
    とを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の包装
    材。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10のいずれかに記載の多
    層樹脂延伸フィルム(i)を使用した包装材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021112852A (ja) * 2020-01-17 2021-08-05 興人フィルム&ケミカルズ株式会社 熱収縮性ガスバリアフィルム

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