JP2002113725A - 成形型と成形品、成形型および成形品の製造方法 - Google Patents

成形型と成形品、成形型および成形品の製造方法

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JP2002113725A
JP2002113725A JP2000312400A JP2000312400A JP2002113725A JP 2002113725 A JP2002113725 A JP 2002113725A JP 2000312400 A JP2000312400 A JP 2000312400A JP 2000312400 A JP2000312400 A JP 2000312400A JP 2002113725 A JP2002113725 A JP 2002113725A
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Daisuke Ariga
大助 有賀
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形型による成形で製造される成形品におい
て、固有情報の後書きや、シールの貼付を不要とする成
形型、成形品及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 成形型の成形面に、1次元コードまたは
2次元コード化された成形型および/または成形品の固
有情報を書き込み、これを成形品に転写する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、成形型及び成形品
の製造方法に関し、識別情報、加工情報などの固有情報
を付加した成形型および成形品とそれらの製造方法、並
びに付加した固有情報を利用した成形型及び成形品の製
造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】成形型を用いた成形は、広く行われてい
る製造方法の一つで、樹脂製品の場合、熱可塑性樹脂の
射出成形、熱硬化性樹脂や紫外線硬化樹脂による重合成
形等が例示できる。
【0003】前記射出成形により製造される成形品とし
ては、パソコンやプリンタ、テレビ、CRTあるいは液
晶ディスプレイ等の筐体やピックアップレンズ等が代表
例として例示できる。また、前記重合成形により製造さ
れる成形品としては、眼鏡レンズに代表されるプラスチ
ックレンズが例示できる。
【0004】パソコンやプリンタ等、成形品を用いた完
成品(製品)には、その製品を識別するために製品名や
製造番号等の固有情報が付加されている。これらの固有
情報を製品あるいは成形品に付加する方法としては、固
有情報を表す文字やバーコードが印刷されたラベルを貼
ったり、あるいは成形品表面に直接刻印したり、あるい
は数字やアルファベット等の文字で表した固有情報を成
形型にマーキングし、これを成形品表面に転写する等、
を挙げることができる。
【0005】また、成形品の製造過程、あるいは成形品
を用いた完成品の製造過程において必要となる加工条件
や管理条件等の固有情報は、固有情報が書き込まれた加
工伝票を成形品に付帯させて流動する方法がとられてい
る。
【0006】また、成形品や成形品を用いた完成品のみ
ならず、成形型の製造時にも同様に固有情報の付加や加
工伝票が必要である。
【0007】一方、眼鏡レンズにも、その製品を識別す
るために製品名の略号等の固有情報が付加されている。
以降、眼鏡レンズを例に従来技術を説明する。
【0008】眼鏡レンズは視力を矯正するためのレンズ
であり、その用途によって、単焦点、多焦点、累進多焦
点レンズに大別できる。これに加え、度数、乱視軸、加
入度などが顧客によって異なるため、膨大な種類の一品
一様仕様となる。また、受注頻度が高い範囲と低い範囲
とで異なる方法で製造するのが一般的である。
【0009】受注頻度が高い範囲については、所望のレ
ンズ形状になるように成形型を組み合わせて注型成形を
行う。この形態で製造された成形レンズはフィニッシュ
レンズと呼ばれる。フィニッシュレンズは十分満足でき
る精度の光学面を有しているため、注文に応じて、染色
工程、ハードコート工程、蒸着工程、検査出荷工程等を
経て完成品となって出荷される。
【0010】一方、受注頻度が低い範囲については、完
成品よりも肉厚が厚い成形レンズ(以降、セミフィニッ
シュレンズと呼ぶ)を在庫しておき、受注した処方度数
を得るための屈折面をセミフィニッシュレンズの凹面に
形状創成して製造される。形状創成工程、研磨工程を経
て光学的に仕上げられたセミフィニッシュレンズは、注
文に応じて染色工程、ハードコート工程、蒸着工程、検
査出荷工程等を経て完成品となって出荷される。
【0011】眼鏡レンズの中でも、累進多焦点レンズに
は、玉型加工の際に削り落とされる遠用側外周部にレン
ズの種類を判別する数字やアルファベット等の文字が成
形型から転写刻印されている場合が多い。この転写され
た文字を目視確認することで処方に合わせたセミフィニ
ッシュレンズを選択したり、成形の際に使用した成形型
を特定することが可能となる。同様に単焦点、多焦点レ
ンズにおいてもレンズの有効範囲外に固有情報を表す文
字を転写刻印する場合がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、パソコ
ンやプリンタ等、成形品を用いた完成品(製品)は、そ
の製品や成形品を識別するために、それらが同一製品、
同一成形品であってもそれら個々に対して、固有情報を
表す文字やバーコードが印刷されたラベルを貼ったり、
固有情報を成形品表面に直接刻印する必要があった。従
って、製造数量分のラベルおよびラベル貼付コストが必
要となる。また、直接刻印する場合は、刻印工程や刻印
装置が必要となるため、その分コスト増となる。
【0013】また、数字やアルファベット等の文字で表
した固有情報を成形型にマーキングし、これを成形品表
面に転写する場合は、完成後の製品あるいは成形品の一
つ一つに固有情報を付加する手間は省けるが、スペース
を考慮すると数字やアルファベット等の文字のみでは付
加できる情報量に限界がある。
【0014】また、成形品の製造過程、あるいは成形品
を用いた完成品の製造過程において必要となる加工条件
や管理条件等の固有情報は、これが書き込まれた加工伝
票を成形型や成形品に付帯させた形で製造工程を流動さ
せている。よって、常に加工伝票と成形型あるいは成形
品との対応をとる必要がある。
【0015】一方、眼鏡レンズの場合は前記の通り、レ
ンズ外周部すなわちレンズの有効範囲外に転写刻印され
た文字を作業者が読み取ることで処方に応じたレンズを
選択している。従って、その作業時間に応じた工数が必
要である。
【0016】また、レンズに転写刻印する文字は、通
常、数字かアルファベットであり、目視で判別できる文
字の大きさと文字を転写刻印できるスペースを考慮する
と、転写刻印によって付加できる情報量には限りがあ
る。
【0017】更に、レンズに転写刻印された文字の読み
取りを画像認識技術を用いて自動的に読み取ろうとする
と、レンズの位置出しは、一般的な直交二軸の位置出し
機構のみでは非常に効率が悪くなるため、これに加えて
回転方向の位置出しが必要となり装置コストの上昇を招
く。
【0018】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、成形型を用いて製造される成形品において、固有情
報を表す文字やバーコードが印刷されたラベルを貼った
り、固有情報を成形品表面に後書きするための工程や工
数を増やすことなく、更には、加工伝票を付帯させずに
成形品を製造することを可能とする成形型、成形品及び
それらの製造方法を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するため鋭意検討を重ねた結果、成形型の成形面
に、成形型および/または成形品の識別情報、加工情報
等の固有情報を1次元コードまたは2次元コードの形で
書き込み、これを成形品に転写刻印することが有効であ
ることを知見した。
【0020】すなわち、成形型に固有情報を書き込んで
これを転写するため、書き込みの工程が成形型を製造す
る時だけで済み、一度書き込めば何度でもこれを転写す
ることが可能になる。従って、成形後に固有情報を後書
きする必要がなく、固有情報を後書きするための工程を
増やさずに済む。また、1次元コードまたは2次元コー
ドを書き込むことで単位面積当たりに書き込める情報量
が飛躍的に向上する。その結果、成形品やこれを用いた
製品の製品名や製造番号といった固有情報ばかりでな
く、例えば、成形型の製造番号や成形型名、製造履歴、
加工条件といった成形型そのものの固有情報も書き込め
るようになる。更には、成形品の成形条件や管理番号、
加工条件、工程流動条件等の固有情報までもが書き込め
るようになる。
【0021】また、成形型および成形品そのものに前記
に挙げた固有情報が書き込まれているため、加工伝票を
付帯することなく固有情報を得ることができる。加え
て、1次元コード又は2次元コードは、数字やアルファ
ベット等の文字を画像処理で読み取る場合に比べて読み
取り精度が良く、また安価な装置で読み取ることが可能
である。
【0022】更には、成形品が完成に至る過程で除去さ
れる部位に、成形型および/または成形品の識別情報、
加工情報等の固有情報を1次元コードまたは2次元コー
ドの形で書き込むことが有効であることも知見した。
【0023】例えば、眼鏡レンズのセミフィニッシュレ
ンズの形状創成面側(通常は凹面側)の成形面にセミフ
ィニッシュレンズの機種名や成形型名、成形型番号、形
状データ等の固有情報を1次元コードまたは2次元コー
ドの形で成形型から転写刻印する。セミフィニッシュレ
ンズは、処方に合わせて形状創成工程でレンズを削り落
とすため、形状創成面側に書き込まれた1次元コードま
たは2次元コードは、最終レンズに残ることがない。つ
まり、書き込み位置には制約条件が付かないことにな
る。従って、形状創成面側の成形面のほぼ幾何学中心に
固有情報をマーキングするとセミフィニッシュレンズの
外径基準で固有情報のマーキング位置を割り出すことが
可能となり、読み取り装置の構造をシンプルにすること
ができる。
【0024】同様に、セミフィニッシュレンズの形状創
成面と対向する側(通常は凸面)の成形面あるいはフィ
ニッシュレンズの成形面のうち、最終レンズに残らない
有効範囲外の部位に、成形工程以降で使用する識別情報
や加工情報等の固有情報を1次元コードまたは2次元コ
ードの形で成形型から転写刻印する。こうすることで、
製造工程で必要な固有情報を成形品から直接入手できる
ようになる。
【0025】また、固有情報を1次元コードまたは2次
元コード化することにより、書き込める情報量に実用上
の制限が無くなるばかりでなく、前記コードはスキャナ
ーで簡単に読み込めるため、作業者の目に頼ることなく
レンズの識別が可能となる。その結果、従来作業者が行
っていた識別作業を容易に自動化できる。
【0026】すなわち、請求項1記載の発明は、成形面
に、成形品および/または成形型の固有情報が付加され
ていることを特徴とする成形型を提供する。
【0027】請求項2記載の発明は、請求項1記載の成
形型において、成形品の完成に至る過程で除去される部
位に固有情報が付加されていることを特徴とする成形型
を提供する。
【0028】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の成形型において、付加される固有情報は、成形型
および/または成形品の識別情報および/または加工情
報であることを特徴とする成形型を提供する。
【0029】請求項4記載の発明は、請求項1〜3いず
れか一項に記載の成形型において、付加される固有情報
が1次元コードまたは2次元コードであることを特徴と
する成形型を提供する。
【0030】請求項5記載の発明は、請求項1〜4いず
れか一項に記載の成形型は、樹脂製光学レンズ用の成形
型であることを特徴とする成形型を提供する。
【0031】請求項6記載の発明は、請求項1〜5いず
れか一項に記載の成形型を用いて成形し、成形品の表面
に固有情報が転写されていることを特徴とする成形品を
提供する。
【0032】請求項7記載の発明は、請求項6記載の成
形品において、成形品が樹脂製光学レンズの半完成品で
あり、完成に至る過程で除去される部位に固有情報が転
写されていることを特徴とする成形品を提供する。
【0033】請求項8記載の発明は、成形面に成形品お
よび/または成形型の固有情報を付加することを特徴と
する成形型の製造方法を提供する。
【0034】請求項9記載の発明は、請求項8記載の成
形型の製造方法において、付加される固有情報は、成形
型および/または成形品の識別情報および/または加工
情報であることを特徴とする成形型の製造方法を提供す
る。
【0035】請求項10記載の発明は、請求項8または
9記載の成形型の製造方法において、付加される固有情
報が1次元コードまたは2次元コードであることを特徴
とする成形型の製造方法を提供する。
【0036】請求項11記載の発明は、請求項8〜10
いずれか一項に記載の成形型の製造方法において、前記
成形型は樹脂製光学レンズ用の成形型であることを特徴
とする成形型の製造方法を提供する。
【0037】請求項12記載の発明は、請求項8〜11
いずれか一項に記載の成形型の製造方法において、成形
品が樹脂製光学レンズの半完成品であり、前記成形品が
完成に至る過程で除去される部位に固有情報を付加する
ことを特徴とする成形型の製造方法を提供する。
【0038】請求項13記載の発明は、請求項8〜12
いずれか一項に記載の成形型の製造方法において、付加
された固有情報を用いて、成形型の識別および/または
加工を行うことを特徴とする成形型の製造方法を提供す
る。
【0039】請求項14記載の発明は、請求項1〜5い
ずれか一項に記載の成形型を用いて成形し、成形品の表
面に固有情報を転写することを特徴とする成形品の製造
方法を提供する。
【0040】請求項15記載の発明は、請求項14記載
の成形品の製造方法において、成形品が樹脂製光学レン
ズの半完成品であり、完成に至る過程で除去される部位
に固有情報を転写することを特徴とする成形品の製造方
法を提供する。
【0041】請求項16記載の発明は、請求項14また
は15記載の成形品の製造方法において、転写された固
有情報を用いて、成形品の識別および/または加工を行
うことを特徴とする成形品の製造方法を提供する。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、プ
ラスチック製眼鏡レンズ(以降、レンズと呼ぶ)および
これを成形する際に用いる成形型を例にとり説明する
が、本発明は下記の実施の形態に制限されるものではな
い。
【0043】図1から図3は、本発明の成形型およびレ
ンズの一実施形態を示すもので、図1は固有情報を付加
した成形型、図2はレンズの成形、図3は固有情報が転
写されたレンズの概略図である。
【0044】まず、成形型について説明する。一般的
に、レンズの成形型はガラス製である。但し、所望の精
度が得られる材料であればこの限りではない。図1に示
す、成形型1、成形型2はレンズの成形面を光学的に仕
上げることができる精度を持っている。また、成形型1
の成形面(以降、成形面5と呼ぶ)と成形型2の成形面
(以降、成形面6と呼ぶ)のうち、レンズ完成時までに
施される加工により除去される部位7には固有情報21
および22がマ−キングされている。固有情報21およ
び22は、1次元コードまたは2次元コード形式で、成
形型1および成形型2それぞれの成形型名、成形型番
号、製造履歴、レンズ形状データ等を含んでいる。これ
らのデータを表すために、本例ではQRコードを用い
た。固有情報21および22の付加手段としては、レー
ザ、ブラスト、ダイヤモンドペン、エッチングなどが例
示できるが、所望の精度と転写後の読み取り性が得ら
れ、繰り返し転写時に成形型のダメ−ジが少なくなるよ
うに加工できる方法であればこの限りではない。特に、
繰り返し成形時にクラックや型ハゲと呼ばれるカケを生
じさせないためには、マ−キングの深さは100μm以
下が望ましい。
【0045】次に成形工程について説明する。レンズの
成形は、図2(a)に示すように、成形型1と成形型2
を、所望間隔に位置決めして保持した上で成形型1と成
形型2の側面に粘着テープ3を巻き付け固定する。次に
これらによって形成された空間内にモノマー等のプラス
チック原料を充填する。これを加熱あるいは紫外線照射
等により硬化させてレンズを成形する。最後に成形型1
と成形型2を取り外してレンズ4を取り出す。成形型に
マーキングされていた固有情報21および22は成形時
にレンズ4の成形面に転写される。
【0046】なお、フィニッシュレンズ8を成形する場
合には、成形型1、成形型2共に図2(b)に示すよう
に、完成レンズとして使用する範囲10よりも外側(以
降、有効径範囲外11と呼ぶ)に固有情報21および2
2がマーキングされた成形型を用いる必要がある。
【0047】一方、セミフィニッシュレンズ9を成形す
る場合は、成形型1はフィニッシュレンズと同様に、有
効径範囲外11に固有情報21がマーキングされた成形
型を用いる必要がある。しかし、処方に応じた形状創成
加工を行う側の成形面6は、その全範囲が有効範囲外と
なるため、図2(c)に示すように有効径範囲内に固有
情報22がマーキングされた成形型2を使用しても良
い。
【0048】言い換えれば、セミフィニッシュレンズ9
を成形する成形型2は、固有情報22をその成形面6の
どこにマーキングしても構わないのである。よって、成
形面6のほぼ幾何学中心に固有情報22をマーキングす
るとセミフィニッシュレンズ9の外径基準で固有情報2
2のマーキング位置を割り出すことが可能となり、読み
取り装置の構造をシンプルにすることができる。
【0049】これにより、図3(a)に示すようにフィ
ニッシュレンズ8であれば成形面5および/または成形
面6の有効径範囲外11に、また、セミフィニッシュレ
ンズ9であれば図3(b)に示すように成形面5の有効
径範囲外11および/または成形面6の任意の部位に、
固有情報21および22が転写により付加される。
【0050】この固有情報21および22は、成形型お
よびレンズの製造にかかわる様々な情報を含んでいるた
め、製造工程の各工程で固有情報21および22をスキ
ャナ等で読み取ることにより、成形工程はもとより、形
状創成工程、研磨工程、染色工程、ハードコート工程、
蒸着工程等の各製造工程で必要に応じて加工情報や識別
情報を得ることができる。また、1次元コードまたは2
次元コード形式では収まらない情報量が必要となる場合
は、読み取った固有情報をキーにしてパソコンまたはサ
ーバーに保存されている加工情報を照会して加工に使用
することもできる。
【0051】同様にして、成形型やレンズの在庫管理に
も固有情報を使用することができる。例えば、成形型や
レンズが自動倉庫に保管されている場合、付加あるいは
転写された固有情報を読み取ることで、在庫の補充や払
い出し等の管理を自動で行うことが可能となる。
【0052】以上、眼鏡レンズを例にとって発明の実施
の形態を説明したが、眼鏡レンズに限らず、成形後に製
品の識別や加工、管理番号による流動管理を行う一般的
な成形品すべてにおいて、同様の方法を適用することが
可能である。
【0053】また、最終的な完成品に固有情報が残って
いても品質上差し支えない成形品であれば、加工により
除去される部位に限らず固有情報を付加することができ
る。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、1次元コードまたは2
次元コード化した固有情報を、成形型に書き込み、これ
を成形品に転写するため、固有情報の後書きや、シール
の貼付が不要となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明をプラスチック製眼鏡レンズ製造に適用
した例を示すもので、(a)はレンズの凸面側を成形す
る成形型の断面図、(b)は(a)を矢印A側から見た
成形面の正面図、(c)はレンズの凹面側を成形する成
形型の断面図、(d)は(c)を矢印B側から見た成形
面の正面図である。
【図2】プラスチック製眼鏡レンズの成形方法とそれに
用いる成形型を示すもので、(a)は成形方法、(b)
はフィニッシュレンズの成形、(c)はセミフィニッシ
ュレンズの成形の一形態を表す概略図である。
【図3】固有情報が転写されたプラスチック製眼鏡レン
ズを示すもので、(a)はフィニッシュレンズの断面図
と矢印A側から見た正面図、(b)はセミフィニッシュ
レンズの断面図と矢印A側から見た正面図である。
【符号の説明】
1 … 成形型1 2 … 成形型2 3 … 粘着テ−プ 4 … レンズ 5 … 成形型1の成形面(成形面) 6 … 成形型2の成形面(成形面) 7 … レンズ完成時までに施される加工により除去さ
れる部位 8 … フィニッシュレンズ 9 … セミフィニッシュレンズ 10… 完成レンズとして使用する範囲 11… 完成レンズとして使用する範囲よりも外側の範
囲(有効径範囲外)

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形面に、成形品および/または成形型
    の固有情報が付加されていることを特徴とする成形型。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の成形型において、成形品
    の完成に至る過程で除去される部位に固有情報が付加さ
    れていることを特徴とする成形型。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の成形型におい
    て、付加される固有情報は、成形型および/または成形
    品の識別情報および/または加工情報であることを特徴
    とする成形型。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3いずれか一項に記載の成形
    型において、付加される固有情報が1次元コードまたは
    2次元コードであることを特徴とする成形型。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4いずれか一項に記載の成形
    型は、樹脂製光学レンズ用の成形型であることを特徴と
    する成形型。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5いずれか一項に記載の成形
    型を用いて成形し、成形品の表面に固有情報が転写され
    ていることを特徴とする成形品。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の成形品において、成形品
    が樹脂製光学レンズの半完成品であり、完成に至る過程
    で除去される部位に固有情報が転写されていることを特
    徴とする成形品。
  8. 【請求項8】 成形面に成形品および/または成形型の
    固有情報を付加することを特徴とする成形型の製造方
    法。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の成形型の製造方法におい
    て、付加される固有情報は、成形型および/または成形
    品の識別情報および/または加工情報であることを特徴
    とする成形型の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項8または9記載の成形型の製造
    方法において、付加される固有情報が1次元コードまた
    は2次元コードであることを特徴とする成形型の製造方
    法。
  11. 【請求項11】 請求項8〜10いずれか一項に記載の
    成形型の製造方法において、前記成形型は樹脂製光学レ
    ンズ用の成形型であることを特徴とする成形型の製造方
    法。
  12. 【請求項12】 請求項8〜11いずれか一項に記載の
    成形型の製造方法において、成形品が樹脂製光学レンズ
    の半完成品であり、前記成形品が完成に至る過程で除去
    される部位に固有情報を付加することを特徴とする成形
    型の製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項8〜12いずれか一項に記載の
    成形型の製造方法において、付加された固有情報を用い
    て、成形型の識別および/または加工を行うことを特徴
    とする成形型の製造方法。
  14. 【請求項14】 請求項1〜5いずれか一項に記載の成
    形型を用いて成形し、成形品の表面に固有情報を転写す
    ることを特徴とする成形品の製造方法。
  15. 【請求項15】 請求項14記載の成形品の製造方法に
    おいて、成形品が樹脂製光学レンズの半完成品であり、
    完成に至る過程で除去される部位に固有情報を転写する
    ことを特徴とする成形品の製造方法。
  16. 【請求項16】 請求項14または15記載の成形品の
    製造方法において、転写された固有情報を用いて、成形
    品の識別および/または加工を行うことを特徴とする成
    形品の製造方法。
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