JP2002111995A - 画像編集装置および方法ならびに画像印刷制御装置および方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ユーザの画像を用いてアルバムを作成すると
きに，見栄えの良いものを作る。 【構成】 アルバムを構成する各ページの背景画像にユ
ーザが撮影した画像を用いる。そのユーザ画像を背景画
像として，背景画像上にユーザが撮影した画像を貼り付
ける。背景画像上に貼り付けたユーザ画像を引き立たせ
るために背景画像についてはぼかし処理，濃度低下処理
などを行う。テンプレート画像を背景画像に用いたアル
バムと異なり，見栄えの良いページを構成したアルバム
を作成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【技術分野】この発明は，画像編集装置および方法，画
像印刷制御装置および方法ならびにそれらのコンピュー
タを制御するためのプログラムを格納した記録媒体に関
する。

【０００２】

【発明の背景】ユーザを撮影し，ユーザを表す画像をテ
ンプレート画像に合成し，合成した画像をシールなどに
プリントする装置が実用化されている。このような装置
においては，あらかじめ多数のテンプレート画像が用意
されており，ユーザによってテンプレート画像が選択さ
れる。そして，撮影によって得られたユーザを表す画像
が，選択されたテンプレート画像に合成され，プリント
される。

【０００３】しかしながら，テンプレート画像は単なる
枠，飾りなどありきたりのものが多く，合成された画像
はすぐ飽きてしまうことがある。また，そのようにして
合成された画像の見栄えも余りよくないことが多い。

【０００４】

【発明の開示】この発明は，比較的見栄えの良い合成画
像を得ることを目的とする。

【０００５】第１の発明による画像編集装置は，複数の
ユーザ画像を表すユーザ画像データが格納されている第
１の可搬型記録媒体からユーザ画像データを読み取るユ
ーザ画像データ読み取り手段，上記ユーザ画像データ読
み取り手段によって読み取られたユーザ画像データによ
り表されるユーザ画像の中から背景画像とすべき第１の
ユーザ画像を選択する第１の選択手段，上記ユーザ画像
データ読み取り手段によって読み取られたユーザ画像デ
ータにより表されるユーザ画像の中から，上記第１の選
択手段によって選択された第１のユーザ画像に貼り付け
るべき第２のユーザ画像を選択する第２の選択手段，上
記第１の選択手段によって選択された第１のユーザ画像
上において，上記第２の選択手段によって選択された第
２のユーザ画像を貼り込む位置を指定する位置指定手
段，ならびに上記第１の選択手段によって選択された第
１のユーザ画像を識別する第１の識別データ，上記第２
の選択手段によって選択された第２のユーザ画像を識別
する第２の識別データおよび上記位置指定手段によって
指定された位置を表す位置データを互いに関連づけて出
力する出力制御手段を備えていることを特徴とする。

【０００６】第１の発明は，上記装置に適した方法も提
供している。すなわち，この方法は，複数のユーザ画像
を表すユーザ画像データが格納されている第１の可搬型
記録媒体からユーザ画像データを読み取り，読み取られ
たユーザ画像データにより表されるユーザ画像の中から
背景画像とすべき第１のユーザ画像を選択し，読み取ら
れたユーザ画像データにより表されるユーザ画像の中か
ら選択された第１のユーザ画像に貼り付けるべき第２の
ユーザ画像を選択し，選択された第１のユーザ画像上に
おいて，選択された第２のユーザ画像を貼り付ける位置
を指定し，選択された第１のユーザ画像を識別する第１
の識別データ，選択された第２のユーザ画像を識別する
第２の識別データおよび指定された位置を表す位置デー
タを互いに関連づけて出力するものである。

【０００７】第１の発明は，上記方法を実施するための
プログラムを格納した記録媒体も提供している。

【０００８】ユーザ画像とは，デザイナーなどによりあ
らかじめ作成されているテンプレート画像等とは異な
り，ユーザが人物などの被写体を撮像することにより得
られた画像のことをいう。

【０００９】第１の発明によると，上記第１の可搬型記
録媒体に記録されているユーザ画像データが読み取られ
る。読み取られたユーザ画像データによって表されるユ
ーザ画像の中から，背景画像とすべき第１のユーザ画像
が選択される。必要であれば，上記第１の可搬型記録媒
体から読み取られたユーザ画像データによって表される
ユーザ画像が表示装置に一覧表示され，その一覧表示さ
れたユーザ画像の中から背景画像とすべき第１のユーザ
画像が選択されよう。

【００１０】また，上記第１の可搬型記録媒体から読み
取られたユーザ画像データによって表されるユーザ画像
の中から，上記背景画像として選択された第１のユーザ
画像に貼り付けるべき第２のユーザ画像が選択される。
この場合も必要であれば，上記第１の可搬型記録媒体か
ら読み取られたユーザ画像データによって表されるユー
ザ画像が表示装置に一覧表示され，その一覧表示された
ユーザ画像の中から第２のユーザ画像が選択されよう。

【００１１】上記第１のユーザ画像および上記第２のユ
ーザ画像が選択されると，上記第１のユーザ画像上にお
いて，貼り付けるべき上記第２のユーザ画像の位置が指
定される。

【００１２】このようにして選択された上記第１のユー
ザ画像を識別する第１の識別データ，上記第２のユーザ
画像を識別する第２の識別データおよび貼り付けるべき
位置を示す位置データが互いに関連づけられて出力され
る。たとえば上記第２の可搬型記録媒体（第１可搬型記
録媒体と同じであってもよい）に記録されてもよいし
（記録制御手段），ラボラトリに送信してもよい（送信
手段）。

【００１３】第１の識別データ，第２の識別データおよ
び位置データが読み取られ，第１の識別データによって
識別される第１のユーザ画像データおよび第２の識別デ
ータによって識別される第２のユーザ画像データが上記
第１の可搬型記録媒体から読み取られると，上記第１の
ユーザ画像上であって上記位置データによって指定され
た位置に上記第２のユーザ画像を貼り付けることができ
る。

【００１４】このようにして合成画像を生成し，その合
成画像の印刷を制御するものが第２の発明である。

【００１５】第２の発明による画像印刷制御装置は，第
１の可搬型記録媒体に複数のユーザ画像を表すユーザ画
像データが記録されており，背景画像として選択された
第１のユーザ画像を表す第１のユーザ画像データを識別
する第１の識別データ，上記第１のユーザ画像に貼り付
けられるべき第２のユーザ画像を表す第２のユーザ画像
データを識別する第２の識別データおよび上記第１のユ
ーザ画像上に貼り付けられるべき上記第２のユーザ画像
の位置を表す位置データを読み取る第１の読み取り手
段，上記第１の読み取り手段によって読み取られた第１
の識別データによって識別される上記第１のユーザ画像
データおよび上記第２の識別データによって識別される
上記第２のユーザ画像データを上記第１の可搬型記録媒
体から読み取る第２の読み取り手段，上記第１のユーザ
画像を拡大するように，上記第２の読み取り手段によっ
て読み取られた上記第１のユーザ画像データを拡大処理
する拡大処理手段，上記拡大処理手段によって拡大され
た上記第１のユーザ画像上において，上記第１の読み取
り手段によって読み取られた上記位置データによって指
定された位置に，上記第２の読み取り手段によって読み
取られた上記第２のユーザ画像データによって表わされ
る第２のユーザ画像を合成する合成手段，ならびに上記
合成手段によって合成された画像を印刷するように印刷
装置を制御する印刷制御手段を備えていることを特徴と
する。

【００１６】第２の発明は，上記装置に適した方法も提
供している。すなわち，第１の可搬型記録媒体に複数の
ユーザ画像を表すユーザ画像データが記録されており，
背景画像として選択された第１のユーザ画像を表す第１
のユーザ画像データを識別する第１の識別データ，上記
第１のユーザ画像に貼り付けられるべき第２のユーザ画
像を表す第２のユーザ画像データを識別する第２の識別
データおよび上記第１のユーザ画像上に貼り付けられる
べき上記第２のユーザ画像の位置を表す位置データを読
み取り，読み取られた第１の識別データによって識別さ
れる上記第１のユーザ画像データおよび上記第２の識別
データによって識別される上記第２のユーザ画像データ
を上記第１の可搬型記録媒体から読み取り，上記第１の
ユーザ画像を拡大するように，読み取られた上記第１の
ユーザ画像データを拡大処理し，拡大された上記第１の
ユーザ画像上において，読み取られた上記位置データに
よって指定された位置に，読み取られた上記第２のユー
ザ画像データによって表わされる第２のユーザ画像を合
成し，合成された画像を印刷するものである。

【００１７】第２の発明は，上記方法を実施するための
プログラムを格納した記録媒体も提供している。

【００１８】第２の発明によると，上記第１の識別デー
タ，上記第２の識別データおよび位置データが読み取ら
れる。これらのデータが第２の可搬型記録媒体に記録さ
れているときにはその第２の可搬型記録媒体から読み取
られるであろうし，送信されるときには受信することに
より読み取られることとなろう（受信手段）。読み取ら
れた上記第１の識別データによって識別される第１のユ
ーザ画像データおよび上記第２の識別データによって識
別される第２のユーザ画像データが上記第１の可搬型記
録媒体から読み取られる。

【００１９】読み取られた上記第１のユーザ画像データ
によって表される第１のユーザ画像は，ユーザによって
撮影されたものであるから，通常はユーザによって撮影
された第２のユーザ画像の大きさと同じである。そのま
まの大きさでは上記第１のユーザ画像に上記第２のユー
ザ画像を貼り付けることができないことが多い。このた
めに，上記第１のユーザ画像は拡大される。拡大された
ユーザ画像に，位置データによって指定される位置に上
記第２のユーザ画像が貼り付けられて合成画像が生成さ
れる。生成された合成画像が印刷装置によって印刷され
る。

【００２０】印刷された合成画像の背景画像（第１のユ
ーザ画像）はありきたりのテンプレート画像ではなく，
ユーザ画像であるので，見栄えのよいものとなってい
る。

【００２１】また，背景画像として選択された第１のユ
ーザ画像は拡大されているので，背景画像上に貼り付け
られる第２のユーザ画像よりも画質は粗くなっている。
このために，上記第１のユーザ画像上に貼り付けられた
上記第２のユーザ画像は上記第１のユーザ画像よりも目
立つこととなる。

【００２２】上記第１のユーザ画像データのデータ量と
上記第２のユーザ画像データのデータ量とはほぼ同じ量
であってもよい。

【００２３】上記第２の読み取り手段は，上記第１の識
別データ，上記第２の識別データおよび上記位置データ
のほかに上記第１のユーザ画像の調整処理方法を指定す
る処理方法指定データを読み取るものであってもよい。

【００２４】この場合，上記第１の読み取り手段によっ
て読み取られた上記第１のユーザ画像データを，上記第
２の読み取り手段によって読み取られた調整処理方法指
定データによって指定された処理方法にしたがった画像
調整処理を行う画像調整手段をさらに備えることが好ま
しい。

【００２５】たとえば，第１のユーザ画像データがカラ
ー画像データであれば，白黒画像データにすることによ
り画像調整が行なわれるし，特定の濃度を表す画像デー
タをカットすることによりセピア色にして画像調整処理
ができるし，画像のシャドウ部分を示すデータをカット
することにより，濃度の低い画像となるように画像調整
処理することもできる。

【００２６】背景画像に比べて背景画像に貼り付けた上
記第２のユーザ画像が引き立つこととなる。

【００２７】上記第１のユーザ画像データのデータ量と
上記第２のユーザ画像データのデータ量とがほぼ同じ量
の場合，上記第１のユーザ画像データによって表わされ
る第１のユーザ画像（背景画像）は画素補間などにより
拡大されることとなる。この拡大処理により背景画像の
画質は低下するが，その背景画像はぼかし処理，濃度低
下処理等が行なわれることにより画質が低下していても
あまり目立たないようになる。また背景画像とその背景
画像に貼り付ける貼り付け画像とを明確に区別できる。

【００２８】上記第２の読み取り手段は，アルバムを構
成する各ページに対応して互いに関連づけられている上
記第１の識別データ，上記第２の識別データおよび上記
位置データを読み取るものであってもよい。

【００２９】この場合，上記合成手段は，上記各ページ
に対応して，上記拡大処理手段によって拡大された上記
第１のユーザ画像上において，上記第２の読み取り手段
によって読み取られた上記位置データによって指定され
る位置に，上記第１の読み取り手段によって読み取られ
た上記第２のユーザ画像データによって表される第２の
ユーザ画像を合成するものとなろう。

【００３０】各ページが，第１のユーザ画像上に第２の
ユーザ画像が貼り付けられた複数ページからなるアルバ
ムを構成することができる。

【００３１】上記各ページに対応して生成された複数の
合成画像の縮小画像を一覧するインデックス画像を表す
データを生成するインデックス画像生成手段をさらに備
えてもよい。この場合，上記印刷制御手段は，上記イン
デックス画像生成手段によって生成されたインデックス
画像データによって表されるインデックス画像を印刷す
るように印刷装置を制御するものとなろう。

【００３２】アルバムを構成したときに，そのアルバム
を構成する各ページの画像を一見して分かるようにな
る。

【００３３】上記インデックス画像において縮小画像の
貼り付けを禁止する領域を指定する禁止領域指定手段を
さらに備えてもよい。

【００３４】この場合，上記インデックス画像生成手段
は，上記禁止領域指定手段によって指定された領域を除
いた領域に上記縮小画像が貼り付けられたインデックス
画像を表わすデータを生成するものとなろう。

【００３５】上記インデックス画像の背景に用いられて
いる画像上に縮小画像を貼り付けたくない領域があると
きに，その領域に縮小画像の貼り付けを禁止できるよう
になる。たとえばインデックス画像の背景に用いられて
いる画像に人物の顔が含まれているときにその顔の部分
を貼り付け禁止領域として指定でき，顔の画像上に縮小
画像が貼り付けられるのを未然に防止できる。

【００３６】

【実施例の説明】以下，アルバムを生成する実施例につ
いて説明する。この実施例においては，ユーザが自宅で
行う処理とラボラトリのオペレータが行う処理とに分か
れる。もちろん，両方の処理をユーザまたはラボラトリ
のオペレータが行うようにしてもよい。

【００３７】まず，ユーザ画像が格納されたコンパクト
・ディスク（ＣＤ）が用意される。コンパクト・ディス
クからユーザ画像が読み出され，所望のユーザ画像が選
択される。ユーザ画像を使用してアルバムの各ページが
編集される。編集された画像を再現するための編集情報
がフロッピィ・ディスクに格納される。ユーザは，コン
パクト・ディスクおよびフロッピィ・ディスクをラボラ
トリに持参する。

【００３８】ラボラトリにおいては，ユーザが持参した
コンパクト・ディスクおよびフロッピィ・ディスクを受
け取り，フロッピィ・ディスクに格納されている編集情
報にもとづいて，編集に用いられたユーザ画像をコンパ
クト・ディスクから読み取る。編集情報にしたがってユ
ーザ画像を用いて編集された画像が再現され，アルバム
を構成する各ページがプリントされる。プリントされた
各ページが１冊のアルバムにまとめられることとなる。

【００３９】より詳細は，以下の説明によって明らかと
なろう。

【００４０】(1) ユーザの処理 まず，ユーザの自宅で行われる画像編集処理について説
明する。

【００４１】図１は，画像編集装置を示し，図２は，画
像合成装置の電気的構成を示すブロック図である。画像
編集装置は，通常はパーソナル・コンピュータが利用さ
れる。

【００４２】画像編集装置は，コンピュータ１を含む。
このコンピュータ１によって画像編集装置の全体の動作
が統括される。コンピュータ１には，データを一時的に
記憶するための内部メモリ９が内蔵されている。

【００４３】コンピュータ１には，編集中の画像その他
の情報を表示するための表示装置２およびプリント出力
のためのプリンタ３が接続されている。さらに，コンピ
ュータ１には，データ入力，コマンド入力などの入力を
するためのキーボード４およびマウス５が接続されてい
る。

【００４４】さらに，コンピュータ１には，データをフ
ロッピィ・ディスク11に読み書きするためのＦＤ（フロ
ッピィ・ディスク）ドライブ６，コンパクト・ディスク
に記録されているデータを読み取るためのＣＤ−ＲＯＭ
（コンパクト・ディスク−リード・オンリ・メモリ）ド
ライブ７およびデータをハードディスクに読み書きする
ためのハードディスク・ドライブ（ＨＤ）ユニット８が
接続されている。

【００４５】コンパクト・ディスク10には，画像編集に
用いられるユーザ画像を表す画像データ，テンプレート
画像データおよびその画像編集のためのソフトウエアが
記録されている。もちろん，コンパクト・ディスク10に
ユーザ画像データ，テンプレート画像データおよび画像
編集のためのソフトウエアのすべてが格納されていなく
ともよく，別々の媒体にユーザ画像データ等が格納され
ていてもよいのはいうまでもない。

【００４６】図３および図４は，画像編集の処理手順を
示すフローチャートである。図５は，表示装置２の表示
画面に表示されるウインドウの一例である。

【００４７】まず，カラーのユーザ画像データ（白黒で
あってもよい）および画像編集ソフトウエアが格納され
ているコンパクト・ディスク10が画像編集装置に装填さ
れる。ＣＤ−ＲＯＭドライブ７によってコンパクト・デ
ィスク10に格納されているユーザ画像データおよびテン
プレート画像データが読み取られる。読み取られたユー
ザ画像データおよびテンプレート画像データがＨＤユニ
ット８によってコンピュータ１のハードディスクに格納
される（ステップ21）。コンパクト・ディスク10に格納
されている編集ソフトウエアが読み取られ，起動させら
れる（ステップ22）。すると，表示装置２の表示画面に
は，図５に示すアルバム作成ウインドウが表示される
（ステップ23）。

【００４８】アルバム作成ウインドウには，次の各領域
が含まれている。

【００４９】ユーザ画像一覧表示領域51：コンパクト・
ディスク10から読み取られたユーザ画像データによって
表されるユーザ画像のサムネイル画像が一覧表示される
領域である。サムネイル画像データがコンパクト・ディ
スク10に格納されていれば，そのサムネイル画像データ
が読み取られることによりサムネイル画像が一覧表示さ
れ，サムネイル画像データがコンパクト・ディスク10に
格納されていなければ，コンピュータ１によってユーザ
画像データからサムネイル画像データが生成される。ス
クロール・バー52がスクロールされることにより，領域
51に表示されていないサムネイル画像が領域51に表示さ
れることとなる。

【００５０】白枠指定領域53Ａ：後述するように，背景
画像に貼り付けるべきユーザ画像の回りを白い枠で囲む
ときにユーザによってクリックされる領域である。

【００５１】セピア指定領域53Ｂ：後述するように背景
画像または背景画像に貼り付けるべきユーザ画像をセピ
ア色にするときにユーザによってクリックされる領域で
ある。

【００５２】ぼかし指定領域53Ｃ：後述するように背景
画像をぼかすときにユーザによってクリックされる領域
である。

【００５３】編集領域55：編集しているアルバムのペー
ジ（見開き２ページ）の様子を示す領域である。アルバ
ムの各ページの背景画像54，その背景画像54に貼り付け
られるユーザ画像等が表示される。

【００５４】テンプレート画像一覧表示領域56：アルバ
ムを構成する各ページの背景として選択できるテンプレ
ート画像のサムネイル画像が一覧表示される領域であ
る。スクロール・バー58がスクロールされることによ
り，領域56に表示されていない他のサムネイル画像が領
域56に表示されることとなる。

【００５５】大きさ指定領域57：アルバムの各ページの
大きさを指定する領域である。アルバムの各ページは，
Ａ５サイズ，Ａ６サイズまたはＣＤサイズ（コンパクト
・ディスクのパッケージに対応したサイズ）がある。

【００５６】ユーザ画像背景指定領域61：背景画像にユ
ーザ画像を利用するときにユーザによってクリックされ
る領域である。

【００５７】編集ページ表示領域62：現在編集領域55で
編集しているアルバムのページを表示する領域である。

【００５８】決定領域63：編集した結果を決定するとき
にユーザによってクリックされる領域である。

【００５９】図３にもどって，編集しているページの背
景画像にユーザ画像を使用するかどうかが判断される
（ステップ24）。上述したようにこの実施例による画像
編集装置においては，背景画像にテンプレート画像だけ
でなく，ユーザ画像を利用することができる。背景画像
にユーザ画像が使用されるときには（ステップ24でＹＥ
Ｓ），アルバム作成ウインドウのユーザ画像背景領域61
がユーザによってクリックされる。その後，ユーザ画像
一覧表示領域51に表示されているユーザ画像のサムネイ
ル画像の中から背景画像として使用すべきユーザ画像の
サムネイル画像がクリックされる。すると背景画像とな
るユーザ画像が選択されたこととなる（ステップ25）。
たとえば，図５に示す例では，ｉｍｇ５のユーザ画像が
背景画像として選択され，編集領域55にｉｍｇ５のユー
ザ画像が背景画像として表示される。コンパクト・ディ
スク10にはプリント用のユーザ画像データが格納されて
おり，そのユーザ画像データから間引きなどが行なわれ
ることにより，プリント用のユーザ画像データのデータ
量よりもデータ量の少ない表示用のユーザ画像データが
生成される。生成されたユーザ画像データを用いて以下
の処理が行なわれる。

【００６０】つづいて，選択されたユーザ画像の大きさ
がアルバム作成ウインドウの編集領域55の大きさとなる
ように（編集領域55には見開き２ページの画像が表示さ
れるから選択された各ページの２倍の大きさとなるよう
に）解像度が低下させられてリサイズされる（ステップ
26）。リサイズされたユーザ画像が背景画像54として，
編集領域55に表示される。

【００６１】編集領域55に表示される見開き２ページの
横方向の画素数がＡ画素縦方向の画素数がＢ画素，選択
されたユーザ画像の横方向の画素数がａ画素縦方向の画
素数がｂ画素であると，Ａ／Ｂ＞ａ／ｂであれば選択さ
れたユーザ画像の横方向の画素数が（1.1〜1.2）×Ａ倍
となるように全体を拡大し，Ａ／Ｂ＜ａ／ｂであれば選
択されたユーザ画像の縦方向の画素数が（1.1〜1.2）×
Ｂ倍となるように全体を拡大する。

【００６２】つづいて，背景画像の特殊効果がユーザに
よって選択される（ステップ27）。背景画像の特殊効果
には，上述したようにセピア処理およびぼかし処理があ
る。セピア処理を行わせるときには，編集領域55に表示
されている背景画像54をクリックした後に，セピア領域
53Ｂがクリックされる。ぼかし処理を行われるときに
は，編集領域55に表示されている背景画像54をクリック
した後に，ぼかし領域53Ｃがクリックされる。

【００６３】ユーザによって指定された特殊効果処理が
背景画像として選択されたユーザ画像を表すユーザ画像
データについて行われる（ステップ28）。たとえば，セ
ピア処理が指定された場合には，ユーザ画像が白黒画像
とされ，白黒画像に茶色成分が加えられる。ぼかし処理
が指定された場合には，ユーザ画像データをシャドウ側
からハイライト側に濃度ヒストグラムを生成したときに
シャドウ側からヒストグラム全体の25％から60％程度を
削除する。

【００６４】もちろん，特殊効果処理はユーザに選択さ
せずにあらかじめ定まっていても良い。また，特殊効果
処理は，セピア処理およびぼかし処理に限らず白黒変換
処理など他の処理を行っても良いのはいうまでもない。

【００６５】つづいて，背景画像54に貼り付けるべきユ
ーザ画像が選択され（ステップ29），その貼り付け位置
も指定される（ステップ30）。具体的には，ユーザ画像
一覧表示領域51内に表示されているユーザ画像の中から
背景画像54に貼り付けるべきユーザ画像がクリックされ
ることにより，ユーザ画像が選択される。背景画像54に
貼り付けるべき位置まで，ユーザ画像がドラッグ・アン
ド・ドロップされ，ドロップ位置が背景画像に貼り付け
るべきユーザ画像の位置として指定される。

【００６６】ユーザ画像のサムネイル画像を背景画像に
ドロップしたときには，最初，背景画像54上には，サム
ネイル画像に対応するユーザ画像であって背景画像の1/
4 の大きさをもつユーザ画像が重ねて表示される。ユー
ザ画像の端部がマウス５によってドラッグされると，そ
のドラッグに応じてユーザ画像の大きさが拡大または縮
小される（ステップ31）。背景画像として貼り付けられ
るべきユーザ画像が所望の大きさに指定される。

【００６７】背景画像に貼り付けるべきユーザ画像の大
きさが決定すると，そのユーザ画像上がクリックされ
る。すると，背景画像に貼り付けるべきユーザ画像の形
状（フレーム形状）を矩形とするか楕円とするかを選択
させるためのウインドウが現れる。ユーザは，いずれか
の形状を選択することとなる（ステップ32）。

【００６８】以上のようにして，背景画像に貼り付ける
べきユーザ画像の位置および大きさが決定することとな
る。複数枚のユーザ画像を背景画像に貼り付けるときに
は上述の処理が繰り返されることとなる。

【００６９】たとえば，図５に示す例では，ユーザ画像
一覧表示領域に表示されているユーザ画像のサムネイル
画像のうち，ｉｍｇ１のユーザ画像の中心が背景画像54
の（ｘ１，ｙ１）の座標位置に貼り付けられるように位
置決めされ，その形状は，矩形に指定されている（フレ
ームＦ１）。同様に，ｉｍｇ３のユーザ画像およびｉｍ
ｇ２のユーザ画像が背景画像54の（ｘ２，ｙ２）および
（ｘ３，ｙ３）の位置に位置決めされ，それぞれ楕円の
フレーム形状Ｆ２およびＦ３が指定されている。また，
ｉｍｇ４のユーザ画像が背景画像54の（ｘ４，ｙ４）の
位置に位置決めされ，楕円のフレーム形状Ｆ４が指定さ
れている。

【００７０】背景画像にユーザ画像を使用しないときに
は（ステップ24でＮＯ），テンプレート画像一覧表示領
域56に表示されているテンプレート画像のサムネイル画
像の中から所望のサムネイル画像が編集領域55にドラッ
グ・アンド・ドロップされることにより選択処理が実行
れさる（ステップ33）。

【００７１】つづいて，背景画像にユーザ画像を使用し
た場合にその背景画像に貼り付けるべきユーザ画像の選
択と同様にしてテンプレート画像に貼り付けるべきユー
ザ画像がユーザ画像一覧表示領域51の中から選択される
（ステップ34）。背景画像がテンプレート画像の場合に
は，ユーザ画像を貼り付けるべきフレームが定まってい
るから，貼り付けるべきフレームにユーザ画像がドラッ
グ・アンド・ドロップされる（ステップ35）。ユーザ画
像の端部がドラッグされることにより，フレームに貼り
付けられるユーザ画像の大きさが指定され，拡大または
縮小処理が行われる（ステップ36）。

【００７２】ユーザによって選択されたテンプレート画
像に形成されているフレームのすべてにユーザ画像が貼
り付けられるまで上述した処理が行われる。

【００７３】背景画像にユーザ画像が選択された場合で
あっても，背景画像にテンプレート画像が選択された場
合であっても，背景画像に貼り付けるべきユーザ画像お
よびその位置，大きさ等が決定すると，背景画像に貼り
付けるべきユーザ画像についての特殊効果が指定される
（ステップ37）。具体的には，背景画像に貼り付けられ
るユーザ画像のうち特殊効果を指定すべきユーザ画像が
クリックされる。その後，白枠領域53Ａまたはセピア領
域53Ｂがユーザによってクリックされる。すると，領域
53Ａまたは領域53Ｂのうちクリックされた領域に対応す
る特殊効果が実行され，特殊効果が施されたユーザ画像
が編集領域55上に表示されることとなる。背景画像の特
殊効果と背景画像に貼り付けるべき特殊効果とは変える
ことが好ましい。

【００７４】背景画像54に貼り付けるべきユーザ画像の
うち特殊効果処理の指定が必要なユーザ画像についてそ
の指定が終了すると，ユーザによって決定領域63がクリ
ックされる（ステップ39）。すると，そのページについ
ての編集処理が終了したこととなる。

【００７５】アルバムを構成するすべてのページについ
て上述した編集処理が繰り返される（ステップ40）。

【００７６】さらに，この実施例による画像編集装置に
おいては背景画像に貼り付けるべきユーザ画像の下（も
ちろん，ユーザ画像の下に限らず，上下左右のどの場所
でもよいのはいうまでもない）にキャプション領域（Ｃ
２，Ｃ３）を設定することができる。このキャプション
領域に，対応するユーザ画像の説明文を印刷するように
編集することができる。キャプション領域に説明文を印
刷するように編集画像を生成する場合には，背景画像に
貼り付けるユーザ画像のうち説明文を印刷すべきユーザ
画像がクリックされる。その後，そのユーザ画像の下に
規定されているキャプション領域がクリックされる。そ
して，キーボード４から説明文を入力すると，キャプシ
ョン領域Ｃ３に示すように説明文が表示されることとな
る。

【００７７】アルバムを構成するすべてのページについ
て編集が終了すると（ステップ40でＹＥＳ），画像編集
装置にフロッピィ・ディスクが装填される。以上の編集
処理で得られた編集情報が，フロッピィ・ディスクに記
録されることとなる（ステップ41）。

【００７８】図６は，フロッピィ・ディスクに記録され
る編集情報テーブルの一例である。

【００７９】編集情報テーブルには，アルバムを構成す
る各ページごとに，用いられたコンパクト・ディスク10
を識別するためのＣＤ−ＩＤナンバ，そのページの背景
画像を表す番号，その背景画像に貼り付けられるべきユ
ーザ画像のフレームを識別するためのフレーム番号，貼
り付ける画像を識別する画像番号，貼り付けるべき画像
の位置を表す貼り付け画像中心座標，貼り付け画像の拡
大縮小率，背景画像の特殊効果，貼り付け画像の特殊効
果，フレーム形状およびキャプションが格納されてい
る。またラボラトリを識別するためのラボラトリＩＤお
よびユーザを識別するためのユーザＩＤも編集情報テー
ブルに関連して記録される。

【００８０】上述した編集処理に応じて編集情報が生成
されていき，アルバム全体の編集が終了することにより
フロッピィ・ディスクに編集情報テーブルが格納される
こととなる。

【００８１】このようにして編集情報がフロッピィ・デ
ィスク11に格納されると，そのフロッピィ・ディスク11
とユーザ画像が格納されているコンパクト・ディスク10
がユーザによってラボラトリに持参される。ラボラトリ
において，フロッピィ・ディスク11に格納されている編
集情報にしたがって画像合成処理が実行され，アルバム
を構成する各ページごとにプリントされる。プリントを
製本することにより１冊のアルバムが作成される。もち
ろん，ユーザの画像編集装置とラボラトリの画像出力シ
ステムとが通信可能であれば必要なデータを送信しても
よい。

【００８２】(2) ラボラトリの処理 図７は，ラボラトリに配置されている画像出力システム
の概要を示している。

【００８３】画像出力システムは，画像出力受付装置71
と画像出力受付装置71を制御するための受付コントロー
ラ100 とプリンタ104 とが含まれている。画像出力受付
装置71と受付コントローラ100 およびプリンタ104 とは
ハブ105 によって互いに接続されている。受付コントロ
ーラ100 には，ＣＤドライブ103 ，ＦＤドライブ102お
よびメモリ・カード・ライタ101 が接続されている。

【００８４】画像出力受付装置71の動作はコンピュータ
72によって統括される。

【００８５】コンピュータ72には，モニタ表示装置75が
接続されている。このモニタ表示装置75の表示画面上に
はタッチパネルが形成されている。このタッチ・パネル
を制御するためのタッチ・パネル・アダプタ74がコンピ
ュータ72とタッチ・パネルとの間に接続されている。

【００８６】また，コンピュータ72には，可視記録媒体
に記録されている画像を読み取るためのスキャナ76，Ｃ
Ｄに記録されている画像データを読み取るためのＣＤド
ライブ77，ＦＤに記録されている画像データを読み取る
ためのＦＤドライブ78およびメモリ・カードに記録され
ている画像データを読み取るためのメモリ・カード・リ
ーダ79が接続されている。

【００８７】さらに，コンピュータ72には，レシート・
プリンタ80ならびにキーボードおよびマウス81が接続さ
れている。また，無停電装置83もコンピュータ72に接続
されている。

【００８８】図８は，主として画像出力受付装置71の電
気的構成を示すブロック図である。この図において，図
７に示すものと同一物については同一符号を付して説明
を省略する。

【００８９】コンピュータ72には，ＳＣＳＩカード86が
装着されている。このＳＣＳＩ（small computer syste
m interface ）カード86により，上述したスキャナ76，
ＣＤドライブ77，ＦＤドライブ78およびメモリ・カード
・リーダ79がコンピュータ72と接続される。また，コン
ピュータ72には，ＬＡＮ（local area network）カード
87が装着されており，このＬＡＮカード87によって画像
受付装置71と受付コントローラ100 とプリンタ104 とが
接続される（図８においては，ハブ（hub ）105 は図示
が省略されている）。

【００９０】さらに，コンピュータ72には，ＣＯＭ（co
mponet object model ）カード90および91，グラフィッ
ク・カード92，パラレル・カード93およびＩＤＥ（inte
lligent drive electronics ）カード96が装着されてい
る。ＣＯＭカード90には，上述した無停電装置73が接続
されている。ＣＯＭカード91には，上述したタッチ・パ
ネル・アダプタ74が接続されている。グラフィック・カ
ード92には，上述したモニタ表示装置75が接続されてい
る。パラレル・カード93には，上述したレシート・プリ
ンタ80が接続されている。ＩＤＥカード96には，内蔵Ｈ
Ｄドライブ84および内蔵ＦＤドライブ85が接続されてい
る。

【００９１】さらに，コンピュータ72には，ＤＳＰ（di
gital signal processing ）カード18，ＩＳＡ（indust
ry standard architecture）カード94およびＵＳＢ（un
iversal serial bus）カード95が装着されている。

【００９２】また，コンピュータ72には，ＲＡＭなどの
メモリが内蔵されており，後述するようにモニタ表示装
置75に表示される画像を表すデータなどが記憶されるの
はいうまでもない。

【００９３】図９および図10は，画像出力システムを用
いてアルバムを作成する処理手順を示すフローチャート
である。

【００９４】ラボラトリの店員は，ユーザが持参したコ
ンパクト・ディスク10およびフロッピィ・ディスク11を
受け取り，コンパクト・ディスク10をＣＤドライブ77
に，フロッピィ・ディスク11をＦＤドライブ78にそれぞ
れ装填する（ステップ111 ）。

【００９５】つづいてアルバムのページ数ｎがリセット
される（ステップ112 ）。

【００９６】装填されたフロッピィ・ディスク11に格納
されている編集情報テーブルから第ｎページ目の背景画
像番号が読み取られる（ステップ113 ）。読み取られた
背景画像番号がユーザ画像を示すものか，テンプレート
画像を示すものかが判定される（ステップ114 ）。

【００９７】背景画像がユーザ画像を示すものであれば
（ステップ114 でＹＥＳ），そのユーザ画像を表すユー
ザ画像データが，装填されたコンパクト・ディスク10か
ら読み取られる（ステップ115 ）。読み取られたユーザ
画像データによって表されるユーザ画像の大きさが，画
像編集処理においてユーザによって指定されたアルバム
の大きさ（見開き２ページの大きさ）となるようにリサ
イズ処理が行われる（ステップ116 ）。ユーザによって
指定された大きさを表すデータも編集情報テーブルに格
納されているのはいうまでもない。

【００９８】また，編集処理において背景画像に特殊効
果が設定されているとその設定に応じた特殊効果が背景
画像を表すユーザ画像データについて行われる。特殊効
果が設定されていなければ，所定の特殊効果（ぼかし処
理など）が背景画像を表すユーザ画像データについて行
われよう。もっとも，背景画像に特殊効果を施さないよ
うにしてもよい。

【００９９】背景画像がテンプレート画像を示すもので
あれば（ステップ114 でＮＯ），背景画像番号によって
特定されるテンプレート画像を表すテンプレート画像デ
ータがハードディスクから読み取られる（ステップ117
）。テンプレート画像は，Ａ５，Ａ６およびＣＤの倍
の各サイズがあらかじめ格納されており，対応するテン
プレート画像データが読み取られる。したがってリサイ
ズ処理は行われない。もっとも，１つのサイズのテンプ
レート画像を表す画像データのみを格納しておき，その
テンプレート画像データによって表されるテンプレート
画像をリサイズしてもよい。

【０１００】つづいて，編集情報テーブルから貼り付け
番号が読み取られ，その貼り付け番号によって特定され
るユーザ画像データがコンパクト・ディスク10から読み
取られる（ステップ118 ）。読み取られたユーザ画像デ
ータによって表されるユーザ画像が指定された拡大／縮
小率にしたがって拡大または縮小される。拡大または縮
小されたユーザ画像が，指定されたフレーム形状となる
ように形が調整され，画像中心位置座標によって指定さ
れる位置に貼り付けられることとなる（ステップ119
）。

【０１０１】つづいて，貼り付けられたユーザ画像に特
殊効果が設定されているとその特殊効果処理がそのユー
ザ画像を表すユーザ画像データについて行われる（ステ
ップ120 ）。また，ユーザ画像にキャプションがあれ
ば，そのキャプションを合成する処理も行われるのはい
うまでもない。

【０１０２】ユーザ画像を貼り付けた背景画像に，さら
に貼り付けるべきユーザ画像があれば（ステップ121 で
ＹＥＳ），ステップ118 からの処理が繰り返される。背
景画像にさらに貼り付けるべきユーザ画像が無ければ
（ステップ121 でＮＯ），そのページの処理が終了した
としてページ数ｎがインクレメントされる（ステップ12
2 ）。見開き２ページで１つの背景画像を用いているか
らページ数は＋２インクレメントされよう。もちろん１
ページで１つの背景画像を用いるときには＋１インクレ
メントされる。

【０１０３】アルバムのすべてのページについて合成処
理が終了するまで（ステップ123 ），ステップ113 から
の処理が繰り返され，各ページの合成処理が行われる。

【０１０４】このようにして得られた各ページがモニタ
表示装置75の表示画面上に表示され（表示装置75の表示
画面上に表示されているユーザ画像は表示用の比較的低
解像度のものが用いられている。必要に応じてコンパク
ト・ディスク10に格納されているユーザ画像データから
低解像度のユーザ画像がコンピュータ72によって生成さ
れよう。），必要であればラボラトリのオペレータによ
ってレイアウトが修正される（ステップ124 ）。

【０１０５】この実施例による画像編集装置を用いて作
成されるアルバムは，その最後のページがインデックス
画像ページとされる。このインデックス画像ページに
は，アルバムを構成する各ページの画像のうち選択され
た画像のサムネイル画像が一覧表示される。インデック
ス画像を構成する画像がオペレータによって選択される
（ステップ125 ）。

【０１０６】さらにインデックス画像ページにはサムネ
イル貼り付け禁止領域が指定される（ステップ126 ）。
後述するように，指定されたサムネイル貼り付け禁止領
域にサムネイル画像の貼り付けが禁止され，この禁止領
域を除いた領域にサムネイル画像が貼り付けられること
となる。たとえばインデックス画像の背景に用いられる
画像に人物の顔の画像が含まれているときに，その顔の
画像上にサムネイル画像が貼り付けられてしまうのを未
然に防止できる。

【０１０７】つづいて，選択された画像のサムネイル画
像が生成され，インデックス画像を表わす画像データが
生成される（ステップ127 ）。サムネイル貼り付け禁止
領域が指定されているときにはその禁止領域を避けてサ
ムネイル画像が配置されるのはいうまでもない。また，
選択された画像の駒数に応じて，インデックス画像ペー
ジ内に収まるようにサムネイル画像の大きさも調整され
よう。

【０１０８】オペレータによって終了指令が入力される
と（ステップ128 でＹＥＳ），レイアウト修正後の編集
情報を表わすデータおよびインデックス画像を生成する
ためのデータが，フロッピィ・ディスク11の，ユーザに
よって生成された編集情報テーブルが記録されている領
域とは異なる領域に記録される（ステップ129 ）。修正
後の編集情報テーブルにもとづいて，高解像度のユーザ
画像データ（コンパクト・ディスク10に格納されている
ユーザ画像データそのもの）を用いて，背景画像にユー
ザ画像が貼り付けられた合成画像をプリントするための
プリント用のファイルが各ページごとに作成される（ス
テップ130 ）。

【０１０９】生成されたファイルがプリンタ10のフォー
マットに対応するようにフォーマット変換が行なわれ
（ステップ131 ），プリンタ104 に送信される。アルバ
ムを構成する各ページがプリンタ104 によってプリント
されることとなる（ステップ132 ）。このようにしてア
ルバムを構成するすべてのページがプリントされると，
それらのプリントを用いて製本され１冊のアルバムが作
成されることとなる。

【０１１０】図11は，プリントの一例である。

【０１１１】プリントＰｒ１は，アルバムの第２ページ
から第３ページを構成するものである。

【０１１２】ユーザ画像は，たとえば水平方向1500画素
垂直方向1000画素の画素数をもつ。背景画像として画像
番号ｉｍｇ５のユーザ画像が選択され，アルバムのサイ
ズとしてＡ５が指定されていると，そのユーザ画像の大
きさがＡ４の大きさとなるよように（上述のようにアル
バムのサイズは，１ページのサイズであり，背景画像は
見開き２ページの画像であるから，アルバムのサイズと
してＡ５が指定されるとユーザ画像の大きさはそのアル
バム・サイズの２倍のＡ４の大きさとなる）画素補間な
どを利用して拡大される。

【０１１３】背景画像にぼかしなどの特殊処理（図11に
おいては，特殊処理が施されている様子がハッチングで
示されている）が施される。特殊処理された背景画像
に，指定されたユーザ画像が貼り付けられることとな
る。上述した例では，画像番号ｉｍｇ１のユーザ画像が
フレームＦ１の矩形の形状で貼り付けられる。同様にし
てその他にユーザ画像がフレームＦ２，Ｆ３およびＦ４
の形状で背景画像に貼り付けられることとなる。さらに
キャプションがあれば対応するユーザ画像の下にそのキ
ャプションが合成され印刷される。

【０１１４】背景画像に白黒，セピア色変換，ぼかし，
濃度低下などの特殊処理が施されていると背景画像に貼
り付けられるユーザ画像は，背景画像よりも引き立つよ
うになる。

【０１１５】図12は，アルバムを構成する各ページのプ
リントを示している。

【０１１６】上述したように各ページごとに合成された
プリントＰが得られる。第ｍページ目にそれらの各ペー
ジをサムネイル画像として一覧で得られているインデッ
クス画像ページのプリントＰｉが得られる。インデック
ス画像ページを見ることにより，アルバムの中の画像を
一見して認識できるようになる。

【０１１７】インデックス画像のページのプリントＰに
は，アルバムの各ページの画像のサムネイル画像Ｔｈが
貼り付けられている。インデックス画像には上述したよ
うにサムネイル貼り付け禁止領域140 が指定されてお
り，この領域140 内にはサムネイル画像Ｔｈの貼り付け
は禁止されている。インデックス画像ページに用いられ
ている背景画像のうちサムネイル画像を貼り付けたくな
い領域にはサムネイル画像の貼り付けを禁止できるよう
になる。

【０１１８】このようにして得られた各ページのプリン
トを上述したように製本することにより１冊のアルバム
が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】画像編集装置の外観を示している。

【図２】画像編集装置の電気的構成を示すブロック図で
ある。

【図３】画像編集処理の手順を示すフローチャートであ
る。

【図４】画像編集処理の手順を示すフローチャートであ
る。

【図５】アルバム作成ウインドウの一例である。

【図６】編集情報テーブルの一例である。

【図７】画像出力システムの概要を示している。

【図８】画像出力システムの電気的構成を示すブロック
図である。

【図９】アルバム作成処理手順を示すフローチャートで
ある。

【図１０】アルバム作成処理手順を示すフローチャート
である。

【図１１】プリントの一例を示している。

【図１２】インデックス画像ページを示している。

【符号の説明】

１，12 コンピュータ ２，75 モニタ表示装置 ３，104 プリンタ ４ キーボード ５ マウス ６，78，102 ＦＤドライブ ７，77，101 ＣＤ−ＲＯＭドライブ ８ ＨＤユニット 10 コンパクト・ディスク 11 フロッピィ・ディスク

フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｈ０４Ｎ 5/76 Ｈ０４Ｎ 5/76 Ｅ ５Ｃ０５３ 5/91 5/91 Ｈ ５Ｃ０７６ Ｆターム(参考） 2C087 BA03 BB03 BB15 BD05 BD06 BD07 BD31 CA02 CA05 CB13 2H106 AA82 AB95 BA23 BA95 2H109 BA06 BA11 5B050 AA09 AA10 BA06 BA10 BA11 BA12 BA15 CA07 EA19 FA03 5C052 AA01 AA11 AC08 CC20 DD04 EE02 EE03 FA03 FA05 FB01 FD06 FD09 FE08 5C053 FA04 FA14 FA23 HA30 KA22 KA24 LA03 LA06 LA11 5C076 AA12 AA14 AA16 AA17 AA21 AA22 BA02 BA06 BB06 CA02 CB01 CB02

Claims (13)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数のユーザ画像を表すユーザ画像デー
   タが格納されている第１の可搬型記録媒体からユーザ画
   像データを読み取るユーザ画像データ読み取り手段，上
   記ユーザ画像データ読み取り手段によって読み取られた
   ユーザ画像データにより表されるユーザ画像の中から背
   景画像とすべき第１のユーザ画像を選択する第１の選択
   手段，上記ユーザ画像データ読み取り手段によって読み
   取られたユーザ画像データにより表されるユーザ画像の
   中から，上記第１の選択手段によって選択された第１の
   ユーザ画像に貼り付けるべき第２のユーザ画像を選択す
   る第２の選択手段，上記第１の選択手段によって選択さ
   れた第１のユーザ画像上において，上記第２の選択手段
   によって選択された第２のユーザ画像を貼り付ける位置
   を指定する位置指定手段，ならびに上記第１の選択手段
   によって選択された第１のユーザ画像を識別する第１の
   識別データ，上記第２の選択手段によって選択された第
   ２のユーザ画像を識別する第２の識別データおよび上記
   位置指定手段によって指定された位置を表す位置データ
   を互いに関連づけて出力する出力制御手段，を備えた画
   像編集装置。
2. 【請求項２】 上記第１の選択手段によって選択された
   第１のユーザ画像を表すユーザ画像データのデータ量を
   減少させるための処理方法を指定する処理方法指定手段
   をさらに備え，上記出力制御手段は，上記第１の識別デ
   ータ，上記第２の識別データおよび上記位置データのほ
   かに上記処理方法指定手段によって指定された処理方法
   を示すデータを互いに関連づけて出力するものである，
   請求項１に記載の画像編集装置。
3. 【請求項３】 上記第１の選択手段による第１のユーザ
   画像の選択，上記第２の選択手段による第２のユーザ画
   像の選択，上記位置指定手段による貼り付け位置の指定
   は，複数枚のプリントを製本してなるアルバムを構成す
   る各ページごとに行われるものであり，上記出力制御手
   段は，上記各ページに対応して，上記第１の識別デー
   タ，上記第２の識別データおよび上記位置データを互い
   に関連づけて出力するものである，請求項１に記載の画
   像編集装置。
4. 【請求項４】 第１の可搬型記録媒体に複数のユーザ画
   像を表すユーザ画像データが記録されており，背景画像
   として選択された第１のユーザ画像を表す第１のユーザ
   画像データを識別する第１の識別データ，上記第１のユ
   ーザ画像に貼り付けられるべき第２のユーザ画像を表す
   第２のユーザ画像データを識別する第２の識別データお
   よび上記第１のユーザ画像上に貼り付けられるべき上記
   第２のユーザ画像の位置を表す位置データを読み取る第
   １の読み取り手段，上記第１の読み取り手段によって読
   み取られた第１の識別データによって識別される上記第
   １のユーザ画像データおよび上記第２の識別データによ
   って識別される上記第２のユーザ画像データを上記第１
   の可搬型記録媒体から読み取る第２の読み取り手段，上
   記第１のユーザ画像を拡大するように，上記第２の読み
   取り手段によって読み取られた上記第１のユーザ画像デ
   ータを拡大処理する拡大処理手段，上記拡大処理手段に
   よって拡大された上記第１のユーザ画像上において，上
   記第１の読み取り手段によって読み取られた上記位置デ
   ータによって指定された位置に，上記第２の読み取り手
   段によって読み取られた上記第２のユーザ画像データに
   よって表わされる第２のユーザ画像を合成する合成手
   段，ならびに上記合成手段によって合成された画像を印
   刷するように印刷装置を制御する印刷制御手段，を備え
   た画像印刷制御装置。
5. 【請求項５】 上記第１のユーザ画像データのデータ量
   と上記第２のユーザ画像データのデータ量とがほぼ同じ
   量である，請求項４に記載の画像印刷制御装置。
6. 【請求項６】 上記第２の読み取り手段は，上記第１の
   識別データ，上記第２の識別データおよび上記位置デー
   タのほかに上記第１のユーザ画像の調整処理方法を指定
   する処理方法指定データを読み取るものであり，上記第
   １の読み取り手段によって読み取られた上記第１のユー
   ザ画像データを，上記第２の読み取り手段によって読み
   取られた調整処理方法指定データによって指定された処
   理方法にしたがった画像調整処理を行う画像調整手段，
   をさらに備えた請求項４に記載の画像印刷制御装置。
7. 【請求項７】 上記第２の読み取り手段は，アルバムを
   構成する各ページに対応して互いに関連づけられている
   上記第１の識別データ，上記第２の識別データおよび上
   記位置データを読み取るものであり，上記合成手段は，
   上記各ページに対応して，上記拡大処理手段によって拡
   大された上記第１のユーザ画像上において，上記第２の
   読み取り手段によって読み取られた上記位置データによ
   って指定される位置に，上記第１の読み取り手段によっ
   て読み取られた上記第２のユーザ画像データによって表
   される第２のユーザ画像を合成するものである，請求項
   ４に記載の画像印刷制御装置。
8. 【請求項８】 上記各ページに対応して生成された複数
   の合成画像の縮小画像を一覧するインデックス画像を表
   すデータを生成するインデックス画像生成手段をさらに
   備え，上記印刷制御手段は，上記インデックス画像生成
   手段によって生成されたインデックス画像データによっ
   て表されるインデックス画像を印刷するように印刷装置
   を制御するものである，請求項７に記載の画像印刷制御
   装置。
9. 【請求項９】 上記インデックス画像において縮小画像
   の貼り付けを禁止する領域を指定する禁止領域指定手段
   をさらに備え，上記インデックス画像生成手段は，上記
   禁止領域指定手段によって指定された領域を除いた領域
   に上記縮小画像が貼り付けられたインデックス画像を表
   わすデータを生成するものである，請求項８に記載の画
   像印刷装置。
10. 【請求項１０】 複数のユーザ画像を表すユーザ画像デ
    ータが格納されている第１の可搬型記録媒体からユーザ
    画像データを読み取り，読み取られたユーザ画像データ
    により表されるユーザ画像の中から背景画像とすべき第
    １のユーザ画像を選択し，読み取られたユーザ画像デー
    タにより表されるユーザ画像の中から選択された第１の
    ユーザ画像に貼り付けるべき第２のユーザ画像を選択
    し，選択された第１のユーザ画像上において，選択され
    た第２のユーザ画像を貼り付ける位置を指定し，選択さ
    れた第１のユーザ画像を識別する第１の識別データ，選
    択された第２のユーザ画像を識別する第２の識別データ
    および指定された位置を表す位置データを互いに関連づ
    けて出力する，画像編集方法。
11. 【請求項１１】 第１の可搬型記録媒体に複数のユーザ
    画像を表すユーザ画像データが記録されており，背景画
    像として選択された第１のユーザ画像を表す第１のユー
    ザ画像データを識別する第１の識別データ，上記第１の
    ユーザ画像に貼り付けられるべき第２のユーザ画像を表
    す第２のユーザ画像データを識別する第２の識別データ
    および上記第１のユーザ画像上に貼り付けられるべき上
    記第２のユーザ画像の位置を表す位置データを読み取
    り，読み取られた第１の識別データによって識別される
    上記第１のユーザ画像データおよび上記第２の識別デー
    タによって識別される上記第２のユーザ画像データを上
    記第１の可搬型記録媒体から読み取り，上記第１のユー
    ザ画像を拡大するように，読み取られた上記第１のユー
    ザ画像データを拡大処理し，拡大された上記第１のユー
    ザ画像上において，読み取られた上記位置データによっ
    て指定された位置に，読み取られた上記第２のユーザ画
    像データによって表わされる第２のユーザ画像を合成
    し，合成された画像を印刷する，画像印刷制御方法。
12. 【請求項１２】 画像編集装置を制御するためのプログ
    ラムであって，複数のユーザ画像を表すユーザ画像デー
    タが格納されている第１の可搬型記録媒体からユーザ画
    像データを読み取らせ，読み取られたユーザ画像データ
    により表されるユーザ画像の中から背景画像とすべき第
    １のユーザ画像を選択させ，読み取られたユーザ画像デ
    ータにより表されるユーザ画像の中から選択された第１
    のユーザ画像に貼り付けるべき第２のユーザ画像を選択
    させ，選択された第１のユーザ画像上において，選択さ
    れた第２のユーザ画像を貼り付ける位置を指定させ，選
    択された第１のユーザ画像を識別する第１の識別デー
    タ，選択された第２のユーザ画像を識別する第２の識別
    データおよび指定された位置を表す位置データを互いに
    関連づけて出力させるように画像合成装置のコンピュー
    タを制御するプログラムを格納した記録媒体。
13. 【請求項１３】 画像合成装置を制御するためのプログ
    ラムであって，第１の可搬型記録媒体に複数のユーザ画
    像を表すユーザ画像データが記録されており，背景画像
    として選択された第１のユーザ画像を表す第１のユーザ
    画像データを識別する第１の識別データ，上記第１のユ
    ーザ画像に貼り付けられるべき第２のユーザ画像を表す
    第２のユーザ画像データを識別する第２の識別データお
    よび上記第１のユーザ画像上に貼り付けられるべき上記
    第２のユーザ画像の位置を表す位置データを読み取ら
    せ，読み取られた第１の識別データによって識別される
    上記第１のユーザ画像データおよび上記第２の識別デー
    タによって識別される上記第２のユーザ画像データを上
    記第１の可搬型記録媒体から読み取らせ，上記第１のユ
    ーザ画像を拡大するように，読み取られた上記第１のユ
    ーザ画像データを拡大処理させ，拡大された上記第１の
    ユーザ画像上において，読み取られた上記位置データに
    よって指定された位置に，読み取られた上記第２のユー
    ザ画像データによって表わされる第２のユーザ画像を合
    成させ，合成された画像を印刷させるように画像印刷制
    御装置のコンピュータを制御するプログラムを格納した
    記録媒体。