JP2002107385A - 電流センサ - Google Patents

電流センサ

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JP2002107385A
JP2002107385A JP2000304156A JP2000304156A JP2002107385A JP 2002107385 A JP2002107385 A JP 2002107385A JP 2000304156 A JP2000304156 A JP 2000304156A JP 2000304156 A JP2000304156 A JP 2000304156A JP 2002107385 A JP2002107385 A JP 2002107385A
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magnetic
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Hiroyuki Sano
寛幸 佐野
Kimihiro Iritono
公浩 入戸野
Yasuo Itatsu
康雄 板津
Kazuhiko Ueno
一彦 上野
Takuya Kazama
拓也 風間
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Stanley Electric Co Ltd
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Stanley Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】一次導体の中央部に小窓を開口し、MI素子を
中心部に置くと中心部では磁界が、零であるためMI素
子の置く位置精度により磁場測定が正負にばらつき、測
定誤差が大きくなり、センサ設置位置に高精度を要す
る。 【解決手段】本発明は、一次導体1と二次導体1’の中
央部に切り欠きを設け且つ一次導体1と二次導体1’を
一体化し、小窓2を開口部とし設け、検出感度方向の異
なる一対の薄膜MI素子3、3’からなる磁気センサを
小窓2内に設けた。一次導体1と二次導体1’からなる
導体に大電流が流れても、小窓2内には、微小磁場領域
であり薄膜MI素子3、3’の検出感度には最適であ
る。更に、微小磁場勾配に外乱ノイズや熱ドリフトをキ
ャンセルする事この一方の磁気センサ3と、他方の磁気
センサ3’を夫々異なる方向に検出感度を持つように配
置することにより、簡単な検出回路4、4’の出力のセ
ンサ値の差をとることで電流出力6が達成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気インピーダンス素
子(以下MI素子)を用いた電流センサに関するもの
で、特に過電流が流れても大丈夫な車載用の電流検出に
おいて、特に高感度で広範囲に渡って検出磁界をえられ
るMI素子を用いた電流センサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のオートブレーカでは、主回路の通
電導体を一次導体としてここに鉄心に二次コイルを巻回
した通常の変流器を採用して電流検出を行っている。こ
れらの配線用しゃ断器,漏電しゃ断器などのオートブレ
ーカは、市場要求として小形、コンパクト化された製品
が求められており、この要望に沿って各種部品の小形
化、部品の配置などを改良するなどして外形寸法の縮小
化を進めているがこれには限界がある。
【0003】一方、各種の磁気センサが開発され、その
応用例としてホール素子、磁気抵抗素子などを使用し、
一次導体に流れる電流をその電流に比例した磁界強度の
形で計測する磁気センサ式変流器なども知られている。
【0004】しかも、これら磁気センサは通常の変流器
に比べて比較にならない程の超小形であり、この磁気セ
ンサ式変流器を通常の変流器に置き換えて採用すれば、
前記したオートブレーカの小形、コンパクト化を推進す
る上で大いに期待される。
【0005】しかしながら、配線用しゃ断器,漏電しゃ
断器などのオートブレーカは、フレームによって定格電
流が最小5Aから最大6000A程度まで広範囲に系列
化されており、電子式オートブレーカでは定格電流を複
数段階に調整することが可能である。これに対して、前
記したホール素子、磁気抵抗素子などは、不平衡電圧な
どの影響により微小磁場の下では分解能が低下するとい
った特性面での固有の問題があり、定格電流の小さいフ
レームでは高精度な電流計測が難しい。
【0006】これに対して、微小磁界を高い精度で検出
可能な磁気センサとしてフラックスゲート素子、あるい
はMI素子などが知られている。とくに、フラックスゲ
ート素子、MI素子の動作範囲は高々10ガウス以下の
微小磁界であり、このままでは定格電流の大きなオート
ブレーカへの適用が困難である。そこで、微小磁界の検
出に高い精度を発揮するフラックスゲート素子、MI素
子など磁気センサを採用して一次導体に流れる電流を広
範囲で精度良く計測できる磁気センサ応用の変流器を提
供する手段が用いられている。
【0007】それらの手段は、一次導体の中央部分に電
流通路を二分する小窓を開口し、該小窓の中心部位にフ
ラックスゲート素子、 あるいはMI素子の磁気センサ
を配置することにより達成される。なお、前記の一次導
体には平角導体を用いて実施するのがよい。周知のよう
に、導体に電流が流れると導体の周辺に磁界が発生し、
その磁界の方向、磁界強度はビオ・サバールの法則によ
って決まる。また、並行に配置した2本の導体に同じ向
きに同じ電流を流すと、導体相互間の中央では磁界強度
がゼロとなり、その両側で導体に近づくにつれて磁界強
度が大きくなる。
【0008】そこで、電流の流れる一次導体に平角導体
を採用し、この導体の中央部分を切欠して通電路を二分
するように小窓を開口すれば、この小窓を挟んだ両側の
導体部分が前記した2本の並行導体と同様な状態とな
り、小窓の空間における磁界強度はその中心でゼロ,両
サイド方向へ行くにしたがって磁界強度が高くなるよう
な分布を呈し、特に中心に近い部分に微小磁界領域が形
成される。
【0009】したがって、前記小窓内の中心部位に形成
される微小磁界領域に位置を合わせてフラックスゲート
素子、 あるいはMI素子を設置すれば、これら磁気セ
ンサにより一次導体に流れる電流を小電流から大電流ま
での広範囲で精度よく検出できる。
【0010】しかも、この小窓を磁気センサの外形寸法
に対応しておけば、磁気センサの素子は小窓内に収まる
ので、磁気センサを設置するために余分なスペースが不
要となる。
【0011】これらの実施例を図面に基づいてわかりや
すく説明する。図7において、71は配線用しゃ断器、
漏電しゃ断器などのオートブレーカに組み込まれた主回
路導体としての一次導体(平角導体)、72は一次導体
71の長手方向にそって通電路を二分するようにその中
央に切欠き開口した小窓、73は該小窓72の中の中央
部位に位置を合わせて配置したフラックスゲート素子、
あるいはMI素子の磁気センサ、74は、磁気センサ
73に接続した電流検出回路である。
【0012】なお、図中では一次導体71の幅をA、厚
さをB、小窓の幅をC、長さをDとし、一次導体71の
長手方向(電流Iの通流方向)に沿った中心線をOで表
している。
【0013】例えば、一次導体71の幅Aを20mm、厚
さBを3mm、小窓72の幅Cを5mm、長さDを10mmと
し、一次導体に100Aの電流を流した場合における小
窓72の内部の磁界強度を計算により求めたところ、そ
の磁界強度分布は図8のようになる。なお、磁界強度分
布は前記中心線Oに対して導体の幅方向に対称であり、
図1はその片側半分の磁界強度分布を示している。
【0014】図8に表した磁界強度分布図から明らかな
ように、中心線Oに沿った小窓2内の中心点では磁界強
度がゼロであり、その周域には幅方向に約1mm幅の範囲
で磁界強度が5ガウス以下の微小磁界領域(斜め破線で
表す)が存在している。
【0015】したがって、この微小磁界領域に位置を合
わせて小窓内にフラックスゲート素子、あるいはMI素
子の磁気センサ73を配置することにより、一次導体7
1に流れる電流、つまりオートブレーカの主回路に流れ
る負荷電流を小電流から大電流まで広範囲に精度よく検
出することができる。
【0016】このような構成にすることにより、一次導
体71の中央に小窓72を開口してその内方に微小磁界
領域を形成するとともに、この小窓内の中心部位に位置
を合わせてフラックスゲート素子、 あるいはMI素子
73のように微小磁界の検出精度が高い磁気センサを設
置したことにより、一次導体71に流れる電流を広範囲
で精度よく検出することができる。
【0017】しかも、外形寸法が超小形である磁気セン
サは一次導体71に開口した小窓内に収まるように配置
することができることから、通常の変流器のように一次
導体71の周辺に変流器を設置するための特別スペース
を確保する必要がなく、したがって当該変流器を配線用
しゃ断器、漏電しゃ断器などのオートブレーカに採用す
ることで、オートブレーカの製品の小形,コンパクト化
が達成できる。
【0018】このように、従来の技術では、一次導体に
流れる電流を、この電流に比例する磁界強度の形で計測
する磁気センサ応用の変流器において、平角導体として
なる一次導体部の中央部分に電流通路を二分する小窓を
有し、該小窓の中央部に微小磁界を形成し、この微小磁
界領域に磁気センサを配置して一次導体に流れる電流を
計測している。
【0019】
【発明が解決するための課題】一次導体の中央部に小窓
を開口し、磁気センサを設置していた為、MI素子を中
心部に置くと中心部では磁界が、零であるためMI素子
の置く位置精度により磁場測定が正負にばらつき、測定
誤差が大きくなってしまいセンサ設置位置にかなりの高
精度を要してしまう。
【0020】また、一次導体の中央部に小窓を開口し、
磁気センサを一個設置していた為、外乱ノイズと信号の
区別また、熱ドリフトをキャンセルする事ができず、測
定信頼性に欠ける。
【0021】そこで本出願人は、一次導体と二次導体を
一体化し、且つ一次導体と二次導体の中央部に切り欠き
をいれて、電流通路を分岐する小窓を開口部として設
け、検出感度方向が逆になる一対のMI素子を用いた磁
気センサを設け、該一次導体と二次導体が異なる導電性
材料を用い、該MI素子を用いた磁気センサのセンサ値
をとることで、磁界検出をすることで、センサ設置位置
の精度を要せず、外乱ノイズと信号の区別を可能とし、
熱ドリフトをキャンセルする、安定性があり測定信頼性
の高いコンパクト化も可能なMI素子を用いた電流セン
サを提供することを目的としている。
【0022】前記小窓内に検出感度方向が逆になる2つ
のMI素子を内蔵し、MI特性が対称であるMI素子で
も構成できる電流センサであり、更には、MI特性が非
対称であるMI素子を内蔵することで構成の煩雑化を防
止し、低コスト化も期待でき、2つのMI素子を設ける
ことで、センサ設置位置の精度を要せず簡単な検出回路
で出力の差をとることで電流検出が可能である電流セン
サである。
【0023】また、どのようなMI素子でも確かに高精
度の磁気検出が可能であるが、MI素子のMI特性のバ
ラツキや、インピーダンスの変化率のピークが±数[O
e]であり、バイアス磁界を印加したりしてシフトさせ
ることで非対称としており、非対称とした特性のピーク
の一方も、+3[Oe]付近であるため線形領域が、±
3[Oe]と狭く従来のMI素子の検出回路では、±3
[Oe]の範囲でしかリニアリティを得ることが出来な
かった。また±4[Oe]、±5[Oe]と出力が飽和
する領域では、検出が不可能である。
【0024】本発明においては、、一次導体と二次導体
を一体化し、且つ一次導体と二次導体の中央部に切り欠
きをいれて、電流通路を分岐する小窓を開口部として設
け、一次導体と二次導体を異なる導電性材料としたの
で、微小磁場領域を設けることによって、一次導体と二
次導体に流れる電流が大電流であっても小窓内に発生す
る外部磁界HB[Oe]を小さくすることができ、簡単
な検出回路で電流検出が可能になった。
【0025】更には、一次導体と二次導体を異なる導電
性材料とすることで電流をその抵抗値の比によって分岐
している。
【0026】
【課題を解決するための手段】請求項1は、一次導体と
二次導体に流れる電流を、該電流に比例する磁界強度の
形で計測する電流センサにおいて、該一次導体と二次導
体を一体化し且つ一次導体と二次導体の中央部に切り欠
きをいれて、電流通路を分岐する小窓を開口部として設
け、該一次導体と二次導体を異なる導電性材料で設け、
検出感度方向が逆になる一対のMI素子を用いた磁気セ
ンサを設け、該MI素子を用いた磁気センサでのセンサ
値の差をとることで、磁界検出をすることを特徴とする
電流センサであり、請求項2は、請求項1において、前
記小窓内に異なる検出感度方向が逆になる2つのMI素
子を用いた磁気センサを内蔵することを特徴とすること
を特徴とする電流センサである。
【0027】請求項3は、前記MI素子が、MI特性が
対称であることを特徴とする請求項1、2記載の電流セ
ンサであり、請求項4では、前記MI特性が非対称であ
ることを特徴とする請求項1、2記載の電流センサであ
る。
【0028】
【発明の実施形態】以下、本発明の各実施形態を図面に
基づいて説明する。ここでは、磁性体薄膜からなる薄膜
磁気インピーダンス素子(以下薄膜MI素子)で説明す
るが、ワイヤータイプの磁気インピーダンス素子でも同
様である。
【0029】第一の実施形態を図1(上面図)、図2
(断面図)に沿って説明する。1、1’は、磁界検出感
度が逆になる磁気インピーダンス素子からなる磁気セン
サを組み込んだ主回路導体としての一次導体1と二次導
体1’を一体化したした平角導体、2は、一次導体1、
二次導体1’の長手方向にそって通電路を分岐するよう
にその中央に切欠きをいれ、一次導体と二次導体を一体
化して設けた小窓、その小窓2の中に、磁気インピーダ
ンス素子3、3’(薄膜MI素子)からなる磁気センサ
を検出磁界感度が逆方向になるように内蔵する。4、
4’は、薄膜MI素子3、3’からなる磁気センサに接
続した電流検出回路である。
【0030】なお、図中では一次導体1と二次導体1’
の長手方向(電流Iの通流方向)に沿った中心線をOで
表している。また、図2では、図1のA−A断面図を示
している。5は、その磁力線である。小窓2内では、そ
の磁界強度が微小磁場領域となっており、その磁力線5
も点線で示されている。
【0031】また、一次導体1と二次導体1’が同一導
電性材料からなる場合は、磁界強度は前記中心線Oに対
して導体の幅方向に対称であるが、異なる導電性材料か
らなる場合は夫々の抵抗値が異なり、低抵抗の方の導体
に流れる電流が多くなるため電流密度が高くなり、磁界
強度は、前記中心線Oに対して導体の幅方向に対称には
ならず、電流密度が高い低抵抗値の導体の磁界強度が強
くなり、電流密度が低い高抵抗値の導体の磁界強度の方
が弱く、零磁界領域Gが高抵抗値をもつ導体側に発生す
る。
【0032】従って、微小磁界内で中心線Oと零磁界領
域Gが一致しない。その為、中心線Oに沿って、薄膜M
I素子3を一つ配置することができ他方の薄膜MI素子
3’も適当に配置することができる。その時、従来のよ
うな位置精度を必要としない。また、微小磁場領域中
で、微小磁場勾配が発生するので、二つの薄膜MI素子
3、3’の簡単な電流検出回路4、4’で高精度に簡単
なセンサ値を夫々出力しその差をとることで外乱磁界や
熱ドリフトの影響を受けず電流出力6を検出できる。
【0033】なお各薄膜MI素子3、3’にて感知する
磁界H、H’は、磁力線の半径をr、r’とすると H=(I/2πr) H’=(I/2πr’) で表れせられる磁界H[Oe]を形成する。この磁界は
薄膜MI素子に適した微小磁場勾配が得られその中に薄
膜MI素子3、3’を設けることを設けることで微小磁
場を検出している。
【0034】次に、本発明の第二の実施形態を図3(上
面図)、図4(側面図)に沿って説明する。符号は、第
一の実施形態と同様なので省略する。また、ここでは、
素子の配置が違うだけで、他は同様である。一方の素子
を零磁界領域Gに配置している。この様な構造でも、微
小磁界中では、微小磁界勾配をもつので、検出回路4、
4'で、夫々の検出出力の差をとることで電流検出値6
を得ることができる。
【0035】本発明の第三の実施形態を図5、図6に沿
って説明する。符号は、第一の実施形態と同様なので省
略する。また、ここでは、素子の配置が違うだけで、他
は同様である。一方の素子を微小磁場領域に置き、他の
素子に近づけて微小磁場勾配を形成している。この様な
構造でも、微小磁界中では、微小磁界勾配をもつので、
夫々の検出回路4、4'の検出出力の差をとることで電
流検出6を得ることができる。
【0036】また、薄膜MI素子は、インピーダンス変
化率―外部磁界Hexが、外部磁界の正負で、殆ど対称
となるためバイアス磁界ΔHex[Oe]を必要とす
る。そして、そのバイアス磁界を印加し特性を非対称と
している。
【0037】前述した被検出電流によって小窓内に発生
する磁界に対して、互いに逆方向のバイアス磁界Hb
印加さてれいるように配置されたMI素子素子3、3’
の両端電圧V1、V’2を読み取り、I1、I’2の電流を
得、それらの差をとることで簡単な構造の検出回路4、
4'を用いて微小磁場領域の出力を得ることが出来る。
【0038】このように、一対のMI素子3、3’を用
いた磁気センサは、夫々異なる方向に検出感度を持つよ
うに小窓2内に内蔵し、前記一方の磁気センサと他方の
磁気センサの差をとることでセンサ検出感度方向の外乱
ノイズをキャンセルする事ができ、コンパクト化も実現
できる。また、導体に流れる電流を微小磁場領域内で微
小磁場勾配をもたせセンサ設置精度に関係なく精度よく
簡単な検出回路4、4’でセンサ値を検出しその差を電
流検出6とすることができる。しかも、外形寸法が超小
形である磁気センサは、一次導体1に開口した小窓2内
に内蔵するように配置するため、車両用等でも高電流が
流れる電流センサに最適である。また、外乱ノイズ、熱
ドリフトを除去し、安定な磁界検出が可能なMI素子を
用いた電流センサであり、特別スペースを確保する必要
がない。
【0039】また、予め一次導体1と二次導体1’の中
央部に切り欠きをいれておくので、導体の加工もしやす
く、一体化するときもコネクタでも導電性の接着材料で
も簡単にできるといった利点がある。
【0040】MI特性が薄膜MI素子同様対称となるF
eCoSiBの磁性線ワイヤを利用した磁性線のMI素
子は、特に図示しないが、本出願に含まれることは言う
までもない。
【0041】MI特性が非対称となる軟磁性体薄膜を利
用した積層型である交差型薄膜MI素子13、13'の
構造は、特に図示しないが、従来のようにバイアス磁界
ΔH ex[Oe]を印加する必要もなく、一次導体1内
に検出感度が逆となるように小窓2に内蔵することで、
検出回路4、4'の出力の差をとり検出出力6とするこ
とも当然本出願に含まれる。
【0042】
【発明の効果】このように本発明では、一次導体と二次
導体の中央部に切り欠きをいれ且つ一次導体と二次導体
の中央部に小窓を開口し、小窓内に微小磁場領域を設
け、該小窓内に検出感度方向が逆になる一対のMI素子
からなる磁気センサを設け、簡単な検出回路でセンサ値
の出力の差をとる電流検出ができ、一次導体と二次導体
のもつ抵抗値が異なるので、電流通路を抵抗値の比によ
って分岐することができる。また、外乱ノイズ、熱ドリ
フトを除去し、安定な磁界検出をすることを特徴とする
電流センサである。更に、バイアス磁界を印加しなくて
も同様な効果を達成できる。更に、コンパクト化を達成
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関する第一の実施形態にてMI素子を
磁気センサとして設けた電流センサを示す上面図であ
る。
【図2】本発明に関する第一の実施形態にて図1のA−
A断面図である。
【図3】本発明に関する第二の実施形態にてMI素子を
磁気センサとして設けた電流センサを示す上面図であ
る。
【図4】本発明に関する第二の実施形態にて図3のB−
B断面図である。
【図5】本発明に関する第三の実施形態にてMI素子を
磁気センサとして設けた電流センサを示す上面図であ
る。
【図6】本発明に関する第三の実施形態にて図5のC−
C断面図である。
【図7】従来のMI素子を設置するこれらの磁気センサ
を用いたオートブレーカの斜視図を示す。
【図8】従来の磁界強度分布図を示す。
【符号の説明】
1、・・・一次導体 1’・・・二次導体 2、・・・小窓 3、3’・・・薄膜MI素子 4、4’・・・検出回路 5、・・・磁力線 6、・・・電流出力 13、13’・・・交差型薄膜MI素子 O、・・・中央線 G、・・・零磁界領域
フロントページの続き (72)発明者 上野 一彦 東京都目黒区中目黒2丁目9番地13号 ス タンレー電気株式会社内 (72)発明者 風間 拓也 東京都目黒区中目黒2丁目9番地13号 ス タンレー電気株式会社内 Fターム(参考) 2G017 AA10 AB01 AB05 AB07 AC02 AC04 AD54 2G025 AA08 AA11 AA12 AB01 AC02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一次導体と二次導体に流れる電流を、該電
    流に比例する磁界強度の形で計測する電流センサにおい
    て、該一次導体と二次導体を一体化し且つ一次導体と二
    次導体の中央部に切り欠きをいれて、該一次導体と二次
    導体を異なる導電性材料を用い電流通路を分岐する小窓
    を開口部として設け、検出感度方向が逆になる一対のM
    I素子を用いた磁気センサを設け、該MI素子を用いた
    磁気センサでのセンサ値の差をとることで、磁界検出を
    することを特徴とする電流センサ。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記小窓内に検出感度
    方向が逆になる2つのMI素子を用いた磁気センサを内
    蔵することを特徴とすることを特徴とする電流センサ。
  3. 【請求項3】前記MI素子が、MI特性が対称であるこ
    とを特徴とする請求項1、2記載の電流センサ。
  4. 【請求項4】前記MI素子が、MI特性が非対称である
    ことを特徴とする請求項1、2記載の電流センサ。
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