JP2002104794A - ブーム作業車の制御装置 - Google Patents

ブーム作業車の制御装置

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JP2002104794A
JP2002104794A JP2000291605A JP2000291605A JP2002104794A JP 2002104794 A JP2002104794 A JP 2002104794A JP 2000291605 A JP2000291605 A JP 2000291605A JP 2000291605 A JP2000291605 A JP 2000291605A JP 2002104794 A JP2002104794 A JP 2002104794A
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JP2000291605A
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Hiroaki Mizuguchi
裕朗 水口
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Aichi Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブーム先端部の垂直面内での移動を容易且つ
正確に行うことができるようにして作業の安全性を向上
させる。 【解決手段】 作業台40上の操作ボックス50に設け
られた垂直な基準面S2には水平方向に延びた第2操作
レバー52が設けられており、その傾動方向は第2操作
検出器56により検出される。モード切換スイッチ54
が後方位置に位置されて垂直移動モードが設定されてい
るとき、バルブ駆動部71はコントローラ70の位置算
出部72において求められるブーム先端部の位置が第2
操作検出器56により検出された第2操作レバー52の
傾動方向に移動するように、上記位置情報をフィードバ
ックさせながら起伏シリンダ24、伸縮シリンダ31及
び旋回モータ23の各動作量を算出し、これら動作量に
対応する駆動量で制御バルブV1〜V3を電磁駆動す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車体にブームを移
動自在に設けて構成したブーム作業車の制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】車体にブームを移動自在に設けて構成し
たブーム作業車としてはクレーン車や高所作業車などが
知られている。高所作業車はブームの先端部に作業者搭
乗用の作業台が設けられており、作業者自らが作業台上
に設けたレバーの操作を行ってブームを起伏、伸縮、旋
回作動させ、作業台を所望の位置に移動させて作業を行
うことができるようになっている。
【0003】このようなブーム作業車の中には、レバー
の傾動操作によりブームを起伏、伸縮、旋回作動させて
作業台を移動させる上記のような通常モードのほかに、
この通常モードにおいて使用されるレバーを傾動させて
指定した方向にブーム先端部(高所作業車であれば作業
台)が水平移動するようにブームの作動が制御される水
平移動モードを備え、必要に応じてこれら両モードの切
換ができるようになっているものもある。
【0004】更には、上記両モードのほかに垂直移動モ
ードを備え、これら3モード間での切換ができるように
なっているものもある。ここで垂直移動モードとは、レ
バーの傾動操作により垂直面内での移動方向を指定し、
この指定された方向にブームの先端部が移動するように
ブームの作動が制御されるモードである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな垂直移動モードを備えている場合、垂直移動モード
において使用されるレバーは水平移動モードにおける場
合と同様、通常モードにおいて使用されるレバーがその
まま用いられるため、レバーの傾動方向とこの傾動方向
に対応する垂直面内での移動方向とは必ずしも一致せ
ず、実際に作業台を移動させたい方向とは違う方向にレ
バーを操作させてしまうなどの操作ミスが起こる可能性
があった。このような操作ミスがあると、作業台は作業
者の意図した方向とは別の方向へ移動してしまうため、
ブームやブーム先端部の作業装置を他の構造物等に衝突
させてしまう虞もあり、操作性が悪いのみならず作業の
安全性が確保できないという問題があった。
【0006】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
ものであり、ブーム先端部の垂直面内での移動を容易且
つ正確に行うことができるようにし、作業の安全性を向
上させることが可能なブーム作業車の制御装置を提供す
ることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るため、本発明に係るブーム作業車の制御装置は、車体
と、車体に起伏、伸縮及び旋回自在に設けられたブーム
と、垂直な基準面から水平方向に延び、中立位置からい
ずれの方向へも傾動操作することが可能なレバー(例え
ば実施形態における第2操作レバー52)と、このレバ
ーの傾動方向を検出する傾動方向検出手段(例えば実施
形態における第2操作検出器56)と、ブームの先端部
の位置を検出する位置検出手段(例えば実施形態におけ
る起伏角度検出器81、長さ検出器82、旋回角度検出
器83及び下部コントローラ70の位置算出部72)
と、この位置検出手段により検出されるブームの先端部
の位置が、傾動方向検出手段により検出されたレバーの
傾動方向に移動するようにブームを作動させる制御を行
う制御手段(例えば実施形態における下部コントローラ
70のバルブ駆動部71)とを有した構成となってい
る。ここで、上記レバーの傾動方向とは、レバーの中心
軸を基準面に投影して得られる投影線のレバーの基端部
側から先端部側へ向く方向のことである。
【0008】本発明に係るブーム作業車の制御装置で
は、垂直な基準面から水平方向に延びたレバーを中立位
置から傾動操作すると、傾動方向検出手段によりこのレ
バーの傾動方向が検出され、制御手段は、位置検出手段
により検出されるブームの先端部の位置が傾動方向検出
手段により検出されたレバーの傾動方向に移動するよう
にブームを作動させる制御を行う。このように垂直な基
準面から延びたレバーの傾動方向とブーム先端部の移動
方向とは一致しており、ブームの先端部を垂直面内で移
動させるには、その移動させたい方向にレバーを傾動操
作するだけでよい。このため、従来難しかったブーム先
端部を垂直面内で移動させるレバー操作を容易且つ正確
に行うことができ、レバー操作を誤ってブームを他の構
造物に衝突させるような事態が防止されるので作業の安
全性が高められる。
【0009】また、上記基準面は回転させて水平にする
ことができるようになっており、制御手段は、基準面が
水平にされてレバーが上下方向に延びているときには、
位置検出手段により検出されるブームの先端部の位置
が、傾動方向検出手段により検出されたレバーの傾動方
向に移動するようにブームを作動させる制御を行うよう
になっていることが好ましい。このような構成であれ
ば、基準面を垂直にしているときには上記のようにレバ
ーの傾動方向にブーム先端部を垂直面内で移動させるこ
とができ(垂直移動モード)、基準面を水平にしている
ときにはレバーの傾動方向にブーム先端部を水平面内で
移動させることができる(水平移動モード)。このよう
にブーム先端部の移動を垂直面内のみならず水平面内で
も容易且つ正確に行うことができ、更にこれら垂直移動
モードと水平移動モードとの切換えは基準面の垂直水平
間の切換えにより自動的に行われるので、両モードの切
換えを別途行う必要がなく、作業性が向上する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
ましい実施形態について説明する。図2は本発明の一実
施形態に係る制御装置を備えた高所作業車(ブーム作業
車の一実施形態)の側面図であり、図1はこの高所作業
車に備えられた制御装置の構成図である。図2に示すよ
うに、この高所作業車1はタイヤ車輪11を備えて道路
走行が走行可能な車体10と、この車体10に設けられ
た旋回台20に起伏自在に取り付けられたブーム30
と、このブーム30の先端部に水平旋回(首振り)自在
に取り付けられた作業台40とを有して構成されてい
る。
【0011】旋回台20は車体10の後部に取り付けら
れており、車体10に内蔵された旋回モータ23を油圧
駆動することにより上下軸まわりに回転させてブーム3
0を旋回させることが可能である。ブーム30は旋回台
20の上方に延びて形成された支柱21の上端部にフー
トピン22により枢支されており、旋回台20との間に
跨設された起伏シリンダ24を油圧駆動することにより
上下面内で起伏させることが可能である。また、ブーム
30は入れ子式に構成されており、内蔵された伸縮シリ
ンダ31を油圧駆動することにより長手方向に伸縮させ
ることが可能である。
【0012】ブーム30の先端部には垂直ポスト32が
取り付けられており、この垂直ポスト32の周囲を取り
囲むように作業台40のブラケット41が取り付けられ
ている。垂直ポスト32は図示しない油圧シリンダによ
り常時垂直に保持されるようになっており、作業台40
の床面は常に水平が保たれる。また、作業台40のブラ
ケット41には首振りモータ42が設けられており、こ
の首振りモータ42を油圧駆動することにより作業台4
0を垂直ポスト32まわりに首振り作動させることが可
能である。
【0013】車体10の前後左右4箇所にはジャッキ1
2が設けられており、これらを下方に張り出して車体1
0を持ち上げ支持することにより車体10を安定状態に
することができ、作業中に車体10に作用する大きな転
倒モーメントに抗することができるようになっている。
【0014】作業台40に備えられた操作ボックス50
には起伏シリンダ24、伸縮シリンダ31及び旋回モー
タ23の作動入力兼作業台40の水平移動入力を行うた
めの第1操作レバー51と、作業台40の垂直移動入力
を行うための第2操作レバー52と、首振りモータ42
の作動入力を行うための第3操作レバー53と、後述す
るモード切換を行うためのモード切換スイッチ54とが
設けられている。(図3参照)。
【0015】ここで、第1操作レバー51は操作ボック
ス50に設けられた水平な基準面S1から垂直方向(上
下方向)に延びたジョイスティック型のレバーであり、
中立位置から前後左右を含むいずれの方向にも傾動操作
することが可能であるとともに、上下方向に延びた軸回
りに捻り操作することが可能である。第2操作レバー5
2は操作ボックス50に設けられた垂直な基準面S2
(この基準面S2は作業台40の前後軸を含む垂直面と
平行である)から水平方向に延びたジョイスティック型
のレバーであり、中立位置から前後左右を含むいずれの
方向にも傾動操作することが可能であるとともに、前後
方向に延びた軸まわりに捻り操作することが可能であ
る。また、第3操作レバー53は操作ボックス50の基
準面S1から垂直方向に延びたレバーであり、中立位置
から左右方向に傾動操作することが可能である。
【0016】第1操作レバー51の基端部には複数のポ
テンショメータからなる第1操作検出器55が設けられ
ており、第2操作レバー52の基端部には複数のポテン
ショメータからなる第2操作検出器56が設けられてい
る。これにより第1操作レバー51及び第2操作レバー
52の操作方向(傾動方向及び捻り方向)とその操作量
(傾動量及び捻り量)が検出される。ここで第1操作レ
バー51の傾動方向とは、レバー51の中心軸を基準面
S1に投影して得られる投影線が、レバー51の基端部
から先端部へ向く方向、また、第2操作レバー52の傾
動方向とは、レバー52の中心軸を基準面S2に投影し
て得られる投影線が、レバー52の基端部から先端部へ
向く方向のことである。
【0017】また、第3操作レバー53の基端部には1
つのポテンショメータからなる第3操作検出器57が設
けられており、これにより第3操作レバー53の操作方
向(傾動方向)とその操作量(傾動量)が検出される。
そして図1に示すように、上記操作検出器55〜57に
より検出されレバー51,52,53の操作方向及び操
作量の情報は上部コントローラ60に入力され、このう
ち第1操作検出器55及び第2操作検出器56により検
出された第1、第2操作レバー51,52の操作方向及
び操作量の情報はブーム30内を延びる信号伝送路(図
示せず)から下部コントローラ70のバルブ駆動部71
に伝送される(図1参照)。
【0018】モード切換スイッチ54は中立位置、前方
位置及び後方位置のいずれかに位置させることが可能な
スイッチであり、中立位置に位置させたときには通常モ
ード設定信号が、前方位置に位置させたときには水平移
動モード設定信号が、また後方位置に位置させたときに
は垂直移動モード設定信号が上部コントローラ60に出
力される。そして、これらモード設定信号は上記信号伝
送路より下部コントローラ70に伝送される(図1参
照)。
【0019】ブーム30の基端部にはブーム30の起伏
角度を検出する起伏角度検出器81が設けられており、
ブーム30の上部にはブーム30の長さを検出する長さ
検出器82が設けられている。また、旋回台20の近傍
には旋回台20の旋回角度(すなわちブーム30の旋回
角度)を検出する旋回角度検出器83が設けられてお
り,垂直ポスト32の近傍には作業台40の垂直ポスト
32に対する首振り角度を検出する首振り角度検出器8
4が設けられている。これら検出器81〜84のうち起
伏角度検出器81、長さ検出器82及び旋回角度検出器
83からの検出信号は直接下部コントローラ70の位置
算出部72に入力されるようになっており、首振り角度
検出器84からの検出信号は上部コントローラ60から
上記信号伝送路を経て下部コントローラ70の位置算出
部72に入力されるようになっている(図1参照)。そ
して下部コントローラ70の位置算出部72は、入力さ
れたブーム30の起伏角度、長さ、旋回角度の各情報及
び作業台40の首振り角度の情報に基づいてブーム30
の先端部の位置を車体10の中心位置を原点とした座標
系において求めるとともに、作業台40の車体10に対
する向きを同座標系において求める。
【0020】モード切換スイッチ54が中立位置に位置
されているときには通常モード設定信号が下部コントロ
ーラ70に入力され、バルブ駆動部71には通常モード
が設定される。この通常モードが設定されているときバ
ルブ駆動部71は、第1操作検出器55からの検出情報
に基づいて第1操作レバー51の前後方向への傾動量
(前後方向成分)に応じた駆動量で起伏シリンダ24の
制御バルブV1を電磁駆動し、第1操作レバー51の左
右方向への傾動量(左右方向成分)に応じた駆動量で伸
縮シリンダ31の制御バルブV2を電磁駆動する。ま
た、バルブ駆動部71は第1操作検出器55からの検出
情報に基づいて第1操作レバー51の軸回り捻りの操作
量に応じた駆動量で旋回モータ23の制御バルブV3を
電磁駆動し、上部コントローラ60は第3操作検出器5
7からの検出情報に基づいて第3操作レバー53の傾動
量に応じた駆動量で首振りモータ42の制御バルブV4
を電磁駆動する。
【0021】このようなバルブ駆動部71による制御バ
ルブV1〜V3の電磁駆動により油圧ポンプPから起伏
シリンダ24、伸縮シリンダ31及び旋回モータ23へ
の作動油の供給制御が行われ、ブーム30は第1操作レ
バー51の操作に応じた起伏、伸縮、旋回動作を行う。
また、上部コントローラ60による制御バルブV4の電
磁駆動により油圧ポンプPから首振り振りモータ42へ
の作動油の供給制御が行われ、作業台40は第3操作レ
バー53の操作に応じた首振り動作を行う。
【0022】このため作業台40に搭乗した作業者は、
モード切換スイッチ54を中立位置に位置させて通常モ
ードを設定しているときには、操作ボックス50からブ
ーム30の起伏、伸縮、旋回作動と作業台40の首振り
作動を行うことができ、作業台40を所望の位置に位置
させて作業を行うことが可能である。
【0023】また、モード切換スイッチ54が前方位置
に位置されているときには水平移動モード信号が下部コ
ントローラ70に入力され、バルブ駆動部71には水平
移動モードが設定される。この水平移動モードが設定さ
れているときバルブ制御部71は、位置算出部72にお
いて求められるブーム先端部の位置が第1操作検出器5
5により検出された第1操作レバー51の傾動方向(こ
れは水平面内で定義される方向となる)に移動するよう
に、上記位置情報をフィードバックさせながら起伏シリ
ンダ24、伸縮シリンダ31及び旋回モータ23の各動
作量を算出し、これら動作量に対応する駆動量で制御バ
ルブV1〜V3を電磁駆動する。また上部コントローラ
60は、このようにブーム先端部の位置が第1操作レバ
ー51の傾動方向に移動しても作業台40の車体10に
対する向きが変わらないようにするのに必要な首振りモ
ータ42の動作量を求め、この動作量に対応する駆動量
で制御バルブV4を電磁駆動する。
【0024】またバルブ駆動部71は、位置算出部72
において求められるブーム先端部の位置が第1操作検出
器55により検出された第1操作レバー51の捻り操作
により指定される方向(例えば時計回り方向が上方で反
時計回りが下方)に移動するように、上記位置情報をフ
ィードバックさせながら起伏シリンダ24及び伸縮シリ
ンダ31の各動作量を算出し、これら動作量に対応する
駆動量で制御バルブV1、V2を電磁駆動する。
【0025】このため作業台40に搭乗した作業者は、
モード切換スイッチ54を前方位置に位置させて水平移
動モードを設定しているときには、操作ボックス50か
ら第1操作レバー51を傾動操作することにより、作業
台40の車体10に対する向きを変えることなく、ブー
ム30の先端部をその傾動方向に移動(水平面内移動)
させることができ、第1操作レバー51を捻り操作する
ことにより、作業台40の車体10に対する向きを変え
ることなく、ブーム30の先端部を上下方向に移動させ
ることができる。図4(A)は、この水平移動モードが
設定されているときの作業台40の移動方向を水平面P
L1上に表したものである。
【0026】また、モード切換スイッチ54が後方位置
に位置されているときには垂直移動モード信号が下部コ
ントローラ70に入力され、バルブ駆動部71には垂直
移動モードが設定される。この垂直移動モードが設定さ
れているときバルブ駆動部71は、位置算出部72にお
いて求められるブーム先端部の位置が第2操作検出器5
6により検出された第2操作レバー52の傾動方向(こ
れは垂直面内で定義される方向となる)に移動するよう
に、上記位置情報をフィードバックさせながら起伏シリ
ンダ24、伸縮シリンダ31及び旋回モータ23の各動
作量を算出し、これら動作量に対応する駆動量で制御バ
ルブV1〜V3を電磁駆動する。また上部コントローラ
60は、このようにブーム先端部の位置が第2操作レバ
ー52の傾動方向に移動しても作業台40の車体10に
対する向きが変わらないようにするのに必要な首振りモ
ータ42の動作量を求め、この動作量に対応する駆動量
で制御バルブV4を電磁駆動する。
【0027】またバルブ駆動部71は、位置算出部72
において求められるブーム先端部の位置が第2操作検出
器56により検出された第2操作レバー52の捻り操作
により指定される方向(例えば時計回り方向が右方で反
時計回りが左方)に移動するように、上記位置情報をフ
ィードバックさせながら起伏シリンダ24,伸縮シリン
ダ31、旋回モータ23及び首振りモータ42の各動作
量を算出し、これら動作量に対応する駆動量で制御バル
ブV1〜V4を電磁駆動する。
【0028】このため作業台40に搭乗した作業者は、
モード切換スイッチ54を後方位置に位置させて垂直移
動モードを設定しているときには、操作ボックス50か
ら第2操作レバー52を傾動操作することにより、作業
台40の車体10に対する向きを変えることなく、ブー
ム30の先端部をその傾動方向に移動(作業台40の前
後方向に延びる垂直面内で移動)させることができ、第
2操作レバー52を捻り操作することにより、作業台4
0の車体10に対する向きを変えることなく、ブーム3
0の先端部を作業台40の左右方向に移動させることが
できる。図4(B)は、この垂直移動モードが設定され
ているときの作業台40の移動方向を作業台40の前後
方向に延びる垂直面PL2上に表したものである。
【0029】このように本制御装置においては、垂直な
基準面S2から延びた第2操作レバー52の傾動方向と
ブーム先端部の移動方向とは一致しており、ブーム30
の先端部を垂直面内で移動させるには、その移動させた
い方向に第2操作レバー52を傾動操作するだけでよ
い。このため、従来難しかったブーム先端部(ここでは
作業台40)を垂直面内で移動させるレバー操作を容易
且つ正確に行うことができ、レバー操作を誤ってブーム
30や作業台40を他の構造物に衝突させるような事態
が防止されるので作業の安全性が高められる。また、こ
の制御装置ではこのような作業台40を垂直面内で移動
させる垂直モードのほか水平移動モードも備えているの
で作業台40(ブーム先端部)の移動を垂直面内のみな
らず水平面内でも容易且つ正確に行うことができ、更に
は、単純にブーム30を起伏、伸縮、旋回させる通常モ
ードも備えているので大変操作性がよい。
【0030】なお、これら水平移動モード及び垂直移動
モードにおいて、作業台40の水平面内での移動中若し
くは垂直面内での移動中に第3操作レバー53の操作
(首振り操作)を行ったときには、この第3操作レバー
53の操作による作業台40の首振りは、作業台40の
車体10に対する向きが変わらないように下部コントロ
ーラ70が制御して行う首振りに優先して行われるよう
になっていることが好ましい。このようにすれば、水平
面内での移動中に作業台40の車体10に対する向きの
修正を行ったり、垂直面内での移動中に移動方向の修正
を行ったりすることができるなど、操作性が向上する。
【0031】また、この制御装置の変形例として、作業
台40の水平面内での移動操作を行う第1操作レバー5
1と作業台40の垂直面内での移動操作を行う第2操作
レバー52との両方を備える代わりに、図5に示すよう
に、操作ボックス50上にその表面(基準面S)が水平
になる水平位置(図5(A)に示す位置)とこの水平位
置から90度回転させて基準面Sが垂直になる垂直位置
(図5(B)に示す位置)との間で揺動させることが可
能な揺動部150を設けてこの揺動部150に上記レバ
ー51,52の役割を兼ね備えた1本のレバー151を
垂設し、このレバー151を垂直に延びる姿勢(図5
(A)参照)にし、且つ水平移動モードを設定したとき
には作業台40の水平面内での移動操作を行うことがで
き、レバー151を水平に延びる姿勢(図5(B)参
照)にし、且つ垂直移動モードを設定したときには作業
台40の垂直面内での移動操作を行うことができる構成
としてもよい。このときレバー151の操作方向及び操
作量を検出する操作検出器は、上記実施形態における第
1操作検出器55と第2操作検出器56との働きを兼ね
備えたものとなる。
【0032】またこの場合、揺動部150が水平位置及
び垂直位置のいずれにあるかを揺動部150の近傍に設
けた位置検出器152(例えばリミットスイッチ。図5
(B)参照)により検出し、この位置検出器152から
の検出情報に基づいて得られる揺動部150の位置に応
じ、揺動部150を水平位置に位置させたとき(すなわ
ちレバー151を垂直に延びる姿勢にしたとき)には水
平移動モードが自動的に設定され、揺動部150を垂直
位置に位置させたとき(すなわちレバー151を水平に
延びる姿勢にしたとき)には垂直移動モードが自動的に
設定されるようになっていることが好ましい。このよう
な構成であれば、水平移動モードと垂直移動モードとの
切換えを上記実施形態のようなモード切換スイッチ54
の切換え操作により別途行う必要がなくなるので、作業
性が向上する。
【0033】これまで本発明の実施形態について説明し
てきたが、本発明の範囲は上述のものに限定されない。
例えば、上記実施形態においては、ブームの先端部を垂
直面内で移動させることができる機能に加えてブームの
先端部を水平面内で移動させることができる機能を備え
ていたが、本発明においては、このようなブームの先端
部を水平面内で移動させることができる機能は必ずしも
備えていなくてもよい。
【0034】また、上記実施形態では、ブーム先端部
(作業台40)の垂直面内での移動操作を行う第2操作
レバー52の取り付けられる基準面S2は作業台40の
前後方向に延びており、従って作業台40の移動面も作
業台40の前後方向に延びる垂直面であったが、これは
図6に示すように第2操作レバー52の取り付けられる
基準面S2を作業台40の左右方向に延びる垂直面と
し、これにより作業台40の移動面が作業台40の左右
方向に延びる垂直面(図7に示す垂直面PL3)となる
ようにしてもよい。更に、上記実施形態においては、本
発明はブーム式の高所作業車に適用されていたが、これ
に限られず、他のブーム作業車、例えばクレーン車等に
対して適用してもよい。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るブー
ム作業車の制御装置においては、垂直な基準面から水平
方向に延びたレバーを中立位置から傾動操作すると、傾
動方向検出手段によりこのレバーの傾動方向が検出さ
れ、制御手段は、位置検出手段により検出されるブーム
の先端部の位置が傾動方向検出手段により検出されたレ
バーの傾動方向に移動するようにブームを作動させる制
御を行うようになっているので、レバーの傾動方向とブ
ーム先端部の移動方向とは一致しており、ブームの先端
部を垂直面内で移動させるには、その移動させたい方向
にレバーを傾動操作するだけでよい。このため、従来難
しかったブーム先端部を垂直面内で移動させるレバー操
作を容易且つ正確に行うことができ、レバー操作を誤っ
てブームを他の構造物に衝突させるような事態が防止さ
れるので作業の安全性が高められる。
【0036】また、上記基準面は回転させて水平にする
ことができるようになっており、制御手段は、基準面が
水平にされてレバーが上下方向に延びているときには、
位置検出手段により検出されるブームの先端部の位置
が、傾動方向検出手段により検出されたレバーの傾動方
向に移動するようにブームを作動させる制御を行うよう
になっていることが好ましく、このような構成であれ
ば、基準面を垂直にしているときには上記のようにレバ
ーの傾動方向にブーム先端部を垂直面内で移動させるこ
とができ(垂直移動モード)、基準面を水平にしている
ときにはレバーの傾動方向にブーム先端部を水平面内で
移動させることができる(水平移動モード)。このよう
にブーム先端部の移動を垂直面内のみならず水平面内で
も容易且つ正確に行うことができ、更にこれら垂直移動
モードと水平移動モードとの切換えは基準面の垂直水平
間の切換えにより自動的に行われるので、両モードの切
換えを別途行う必要がなく、作業性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る制御装置の構成例を示
すブロック図である。
【図2】この制御装置を備えたブーム作業車の一例であ
る高所作業車の側面図である。
【図3】操作ボックスを右後方斜めから見た斜視図であ
る。
【図4】(A)は水平移動モードが設定されている場合
における作業台の移動方向を示しており、(B)は垂直
移動モードが設定されている場合における作業台の移動
方向を示している。
【図5】本制御装置の変形例における操作ボックスを右
後方斜めから見た斜視図であり、(A)は水平移動モー
ドが設定された状態、(B)は垂直移動モードが設定さ
れた状態をそれぞれ示している。
【図6】第2操作レバーが作業台の左右方向に延びる垂
直面から延びている場合の操作ボックスを右後方斜めか
ら見た斜視図である。
【図7】作業台の移動面が作業台の左右方向に延びる垂
直面である場合における作業台の移動方向を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 高所作業車(ブーム作業車) 10 車体 30 ブーム 40 作業台 51 第1操作レバー(レバー) 52 第2操作レバー 52 第3操作レバー 54 モード切換スイッチ 55 第1操作検出器 56 第2操作検出器(傾動方向検出手段) 57 第3操作検出器 60 上部コントローラ 70 下部コントローラ 71 バルブ駆動部(制御手段) 72 位置算出部(位置検出手段) 81 起伏角度検出器(位置検出手段) 82 長さ検出器(位置検出手段) 83 旋回角度検出器(位置検出手段) 84 首振り角度検出器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体と、 前記車体に起伏、伸縮及び旋回自在に設けられたブーム
    と、 垂直な基準面から水平方向に延び、中立位置からいずれ
    の方向へも傾動操作することが可能なレバーと、 前記レバーの傾動方向を検出する傾動方向検出手段と、 前記ブームの先端部の位置を検出する位置検出手段と、 前記位置検出手段により検出される前記ブームの先端部
    の位置が、前記傾動方向検出手段により検出された前記
    レバーの傾動方向に移動するように前記ブームを作動さ
    せる制御を行う制御手段とを有したことを特徴とするブ
    ーム作業車の制御装置。
  2. 【請求項2】 前記基準面は回転させて水平にすること
    ができるようになっており、 前記制御手段は、前記基準面が水平にされて前記レバー
    が上下方向に延びているときには、前記位置検出手段に
    より検出される前記ブームの先端部の位置が、前記傾動
    方向検出手段により検出された前記レバーの傾動方向に
    移動するように前記ブームを作動させる制御を行うこと
    を特徴とする請求項1記載のブーム作業車の制御装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2684836A1 (en) * 2012-07-12 2014-01-15 Miguel Leon Gonzalez Direction and speed control device for telescopic and articulated hydraulic lifting equipments.
JP2019522603A (ja) * 2016-05-23 2019-08-15 イヴェコ・マギルス・アー・ゲー 空中装置のための回転可能なジョイスティックを備えた制御センター
US12038774B2 (en) 2016-05-23 2024-07-16 Iveco Magirus Ag Control center for an aerial device comprising a rotatable joystick

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