JP2002104736A - 線状材自動巻取り装置 - Google Patents

線状材自動巻取り装置

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JP2002104736A
JP2002104736A JP2000299177A JP2000299177A JP2002104736A JP 2002104736 A JP2002104736 A JP 2002104736A JP 2000299177 A JP2000299177 A JP 2000299177A JP 2000299177 A JP2000299177 A JP 2000299177A JP 2002104736 A JP2002104736 A JP 2002104736A
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spool
winding
linear material
arrow
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JP2000299177A
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Takashi Kinoshita
木下  孝
Yoshiki Mizuta
良樹 水田
Takahiro Yamada
隆広 山田
Shogo Ueda
省吾 植田
Eiji Kudo
英治 工藤
Yuichi Kimura
裕一 木村
Yukio Sagawa
幸男 寒川
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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  • Replacing, Conveying, And Pick-Finding For Filamentary Materials (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】設備稼働率を向上する。 【解決手段】線状材自動巻取り装置14には、スプール
供給部16の空スプール受け17上にセットされた空ス
プール10を、巻取り位置に運搬するクレーン18が配
設されており、スプール10が巻取り位置にセットされ
ると、スプール10はスプール保持アーム24、26に
よって保持されると共に、コード挿入ガイドユニット1
31を介して、スプール10に形成されたコード挿入穴
にコード12の先端部が挿入され、巻取りが開始され
る。また、巻取りが終了すると、スプール10に設けた
クリップ20にコード12の終端末部が保持され、コー
ド12が溶断され、その後、製品起こし機54が保持し
たスプール10を次工程の開始位置へ移動するようにな
っている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴム部品補強用ス
チールコード等の線状材をスプール等の巻取り部材に巻
取る際に使用する線状材自動巻取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、空気入りタイヤ用スチー
ルコード等の線状材は、加工後、巻取りスプール(「ボ
ビン」ともいう)に巻き取られ、満巻または規定長さを
巻き取った後に作業者が、線状材の終端末処理及び品質
確認を行った後、スプールを入換え、再稼動するという
繰返し作業を行っていた。
【0003】しかしながら、この様な繰返し作業では、
作業者が複数台の設備を掛け持ちしているため、満巻停
止または規定長さを巻き取った後からスプールの入換え
交換作業にかかるまでに時間ロスが発生し、設備稼働率
が低下していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、設備稼働率を向上できる線状材自動巻取り装置を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、巻取り部材を回転することで、線状材を前記巻取り
部材に巻取る際に使用する線状材自動巻取り装置であっ
て、前記巻取り部材停止後に前記線状材の端末部を前記
巻取り部材に装備された止め部に固定する固定手段と、
前記巻取り部材の止め部に固定された線状材の終端末側
の部位を切断する切断手段と、前記切断手段により線状
材が切断された前記巻取り部材を装置から取出す取出し
手段と、新たな巻取り部材を装置に装着する装着手段
と、装着した巻取り部材に線状材の始端末をセットする
線状材セット手段と、前記各手段を自動連続運転する制
御手段と、を有することを特徴とする。
【0006】従って、制御手段の制御によって、巻取り
部材停止後に、固定手段が線状材を巻取り部材に装備さ
れた止め部に保持する。その後、切断手段により、巻取
り部材の止め部に固定された線状材の終端末側の部位を
切断する。また、取出し手段により、線状材が切断され
た巻取り部材を装置から取出し、装着手段により、新た
な巻取り部材を装置に装着する。また、線状材セット手
段により、装着した巻取り部材に線状材の始端末をセッ
トする。この結果、「巻取り部材への線状材の巻き取り
〜巻取り部材の停止〜線状材の終端末処理〜巻取り部材
の装置からの取出し〜空巻取り部材のセット〜巻取り部
材への線状材の始端末挿入〜巻取り部材への線状材の巻
き始め」という一連の作業を並行して行うことができ
る。このため、従来のような時間ロスが発生せず設備稼
働率が向上する。
【0007】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の線状材自動巻取り装置において、前記線状材が持つ
残留トーションを測定する残留トーション測定手段と、
前記線状材の真直性を測定する真直性測定手段と、の少
なくとも何れか一方を有することを特徴とする。
【0008】従って、請求項1に記載の一連の作業と同
時に、残留トーション測定手段による線状材が持つ残留
トーションの測定と、真直性測定手段による線状材の真
直性の測定と、の少なくとも何れか一方を行えるため、
これらの測定による時間ロスも発生せず、設備稼働率が
更に向上する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明における線状材自動巻取り
装置の一実施形態を図1〜図5に基づいて詳細に説明す
る。
【0010】図1に示される如く、本実施形態は、巻取
り部材としてのスプール(「ボビン」ともいう)10
を、回転させることで、線状材としてのコード12をス
プール10に巻取る際に使用する線状材自動巻取り装置
14である。
【0011】図2に示される如く、この線状材自動巻取
り装置14には、コード12を巻付けていない空のスプ
ール10を供給するためのスプール供給部16が形成さ
れている。このスプール供給部16は、滑り台形状とな
っており、上部16Aから供給され充填された空のスプ
ール10が、下部16B側から順次使用されるようにな
っている。また、スプール供給部16の下部16Bに充
填されたスプール10は、リフト15によって、先ず、
空スプール受け17上にセットされるようになってお
り、この空スプール受け17上において、装着手段とし
てのクレーン18に設けたセンサ(図示省略)及び回転
機構(図示省略)によりスプール10が位置決めされる
ようになっている。
【0012】その後、スプール10はクレーン18によ
って、図1及び図2に符号Sで示す巻取り位置に運搬さ
れるようになっている。なお、スプール10におけるフ
ランジ10Aに形成された回り止め用の穴(図示省略)
が所定の位置(巻取軸側の回り止めピンと合う位置)と
なるように、スプール10が巻取り位置にセットされる
ようになっている。また、図3に示される如く、スプー
ル10におけるフランジ10Aの外側面10Bには固定
手段としてのクリップ20が装備されている。
【0013】図5に示される如く、スプール10が巻取
り位置にセットされると、スプール10は、軸方向両側
を、巻取軸23に連結された左右一対のスプール保持ア
ーム24、26によって保持されるようになっており、
スプール10がスプール保持アーム24、26によって
保持されると、クレーン18はスプール10から離れ、
元の位置に戻るようになっている。
【0014】なお、少なくとも一方の保持アーム24は
エアシリンダ等の移動手段28によって、スプール10
を挟持する方向と、スプール10を外す方向へ移動可能
となっている。また、巻取軸23は巻き取りサーボモー
タ30に連結されており、巻き取りサーボモータ30に
より、スプール10は軸回り方向へ回転可能になってい
る。
【0015】図1に示される如く、巻取り位置にセット
されたスプール10の上方には、コード12をスプール
10側に送り出す一対の送り出しローラ(「プーリ」と
もいう)36が配設されており、この送り出しローラ3
6は移動手段(図示省略)によって、二点鎖線で示す装
置上方の待機位置と、実線で示す装置下方の挿入位置と
へ移動可能となっている。また、一対の送り出しローラ
36は移動手段(図示省略)によって、互いに接離可能
となっている。従って、送り出しローラ36は上方の待
機位置において、コード12の先端部近傍を挟持した
後、この状態で下方へ移動し、スプール10の上方に移
動された後述する線状材セット手段としてのコード挿入
ガイドユニット131を介して、スプール10のコード
巻付け部(コア部又は胴ともいう)10Cに形成された
コード挿入穴にコード12の先端部を挿入するようにな
っている。
【0016】なお、コード12の先端部がスプール10
のコード挿入穴に挿入されると、コード挿入ガイドユニ
ット131は、スプール10の巻取り位置の上方から装
置後方へ退避するようになっている。また、スプール1
0が回転しコード12の巻き取りが開始されると共に、
一対の送り出しローラ36は、互いに離間しコード12
の挟持を解除した後、上方の待機位置へ戻るようになっ
ている。
【0017】スプール10へのコード12の巻取りが完
了すると、スプール10は、図3に示す停止位置に停止
するようになっており、停止したスプール10のフラン
ジ10Aの外側面と対向する部位には、クリップ止めピ
ン40が配設されている。また、クリップ止めピン40
の略上方には、コード押さえ込みピン42が平行に配設
されている。
【0018】図4に示される如く、クリップ止めピン4
0とコード押さえ込みピン42は、駆動手段(図示省
略)によって軸方向(矢印B方向及び矢印C方向)へ移
動可能となっており、このうち、クリップ止めピン40
は、矢印B方向へ移動すると、先端部40Aがクリップ
20に当接し、クリップ20を図4に示されるように弾
性変形させるようになっている。また、クリップ20
は、スプール10のコード巻付け部10C側の一端20
Aがリベット46等によって、スプール10のフランジ
10Aに固定されており、自由端となっている他方の端
部20Bには、断面円弧状のコード止め部20Cが形成
されている。
【0019】従って、クリップ止めピン40に押圧され
ると、クリップ20は図4に示すように弾性変形して、
コード止め部20Cが、スプール10のフランジ10A
に形成された貫通穴44を挿通し、コード止め部20C
とフランジ10Aとの間に隙間が形成されるようになっ
ている。
【0020】一方、コード押さえ込みピン42は、駆動
手段(図示省略)によって、クリップ止めピン40の上
方となる位置方向(矢印D方向)とその逆方向(矢印E
方向)へ移動可能となっており、矢印D方向へ移動する
際に、コード12に当接し、コード12をコード止め部
20Cとフランジ10Aとの間に隙間に押し込むように
なっている。なお、コード12をコード止め部20Cと
フランジ10Aとの間に隙間に押し込むと、クリップ止
めピン40とコード押さえ込みピン42が、駆動手段
(図示省略)によって矢印C方向へ移動し、コード12
がクリップ20のコード止め部20Cに保持されるよう
になっている。
【0021】なお、クリップ止めピン40に比べコード
押さえ込みピン42の方が突出量が大きくなっており、
コード12がクリップ20のコード止め部20Cに保持
された状態でもコード押さえ込みピン42にコード12
が係合した状態に保持できるようになっている。
【0022】また、コード押さえ込みピン42の上方に
は溶断チャック50が配設されており、この溶断チャッ
ク50が図4に二点鎖線で示す矢印Fのように移動し、
コード12を挟み込み溶断するようになっている。
【0023】コード12が溶断されると、図1に示され
る如く、スプール送り出し機52が上昇して、図1に二
点鎖線で示す受け取り位置へ移動し、スプール10を下
方から支持するようになっており、スプール10が支持
されると、左右一対のスプール保持アーム24、26が
離間してスプール保持アーム24、26がスプール10
から外れるようになっている。
【0024】その後、スプール送り出し機52が、装置
後方(矢印G方向)へ移動し、図1に一点鎖線で示す引
渡し位置となる。
【0025】この引渡し位置へスプール10が移動する
と、取出し手段としての製品起こし機54がスプール1
0を保持するようになっている。製品起こし機54は一
対の保持アーム54A、54Bが互いに接離可能となっ
ており、図1に実線で示すように、一対の保持アーム5
4A、54Bでスプール10を保持するようになってい
る。
【0026】また、製品起こし機54の保持アーム54
A、54Bは図1に矢印Hで示されるように、水平方向
に回転可能になっていると共に、図1に矢印Jで示され
る如く、垂直方向にも回転可能となっている。従って、
製品起こし機54は保持アーム54A、54Bに保持し
たスプール10を図1に実線で示す引渡し位置から、図
1に一点鎖線で示す、次工程の開始位置へ移動すると共
に、図1に二点鎖線で示す中間位置において、スプール
10を垂直方向に90度回転するようになっている。
【0027】なお、本実施形態では、巻き取りサーボモ
ータ30等の各駆動手段及びセンサ等の検知手段が、そ
れぞれコンピュータを有する制御装置34に電気的に接
続されており、装置が自動連続運転されるようになって
いる。
【0028】次に、本実施形態のコードセットユニット
を図6〜図8に従って説明する。
【0029】図6に示される如く、スプール10のコー
ド巻付け部(コア部又は胴ともいう)10Cは、塗装さ
れた板金126で構成されており、板金126の継ぎ目
(以後、コアエッジという)126Aがスプール10の
軸方向に沿って形成されている。また、コード巻付け部
10Cにおけるコアエッジ126Aの近傍には、コード
挿入穴128が形成されている。
【0030】図7に示される如く、コード挿入穴128
の中心位置は、スプール10における近い方のフランジ
10Aからの距離がL1、コアエッジ126Aから近い
方の外周に沿った距離がL2の位置に形成されている。
【0031】保持アーム24、26によって保持された
スプール10の上方近傍には、コード12の先端部をガ
イドするコード挿入ガイドユニット131が配設されて
おり、このコード挿入ガイドユニット131は、エアシ
リンダ等の駆動装置(図示省略)によって、図7に示す
ようにスプール10に接近したガイド位置と、スプール
10から、図7の紙面奥方へ離間した待機位置とへ移動
可能となっている。
【0032】なお、コード挿入ガイドユニット131に
おける挿入位置の上方には、一対の送り出しローラ36
が配設されており、上方の待機位置において、コード1
2の先端部近傍を挟持した後、この状態で下方へ移動
し、コード12の先端部をコード挿入ガイドユニット1
31に近づけ、その後、回転して、コード12の先端部
をコード挿入ガイドユニット131内に送り込むように
なっている。
【0033】また、コード挿入ガイドユニット131
は、左右一対のガイド132、134を備えており、図
6に示される如く、双方のガイド132、134は、互
いに当接し、漏斗形状のガイド孔135を形成するよう
になっている。
【0034】また、一方のガイド132の先端内部に
は、制御装置34に電気的に接続された反射型フォトセ
ンサ136(スキャン用センサー)が配設されており、
他方のガイド134の先端外部には、制御装置34に電
気的に接続されたカラーマークセンサ138が配設され
ている。また、双方のガイド132、134及びカラー
マークセンサ138は、コード挿入ガイドユニット13
1に配設したステッピングモータ142とギヤ144に
よって、ガイドロッド140に沿って、スプール10の
軸方向へ移動可能になっている。なお、ステッピングモ
ータ142はステッピングモータドライバ146を介し
て制御装置34に電気的に接続されている。
【0035】なお、反射型フォトセンサ136の発光部
と受光部は、ガイド孔135によって案内されるコード
12の延長線上の位置に向けられており、スプール10
の軸方向へスキャンすることで、スプール10に形成し
たコード挿入穴128の円周部における同一直線(スプ
ール10の軸方向に沿った直線)と交差する2点の座標
を検出できるようになっている。
【0036】即ち、図8(A)に示される如く、コード
挿入穴128に対し中心線Sより下の半円部のポイント
B1、B2の線C上に沿って、コード挿入ガイドユニッ
ト131とともに反射型フォトセンサ136を図8
(A)に矢印Eで示す方向にスキャンし、ポイントB
1、B2の座標を検出するようになっている。
【0037】次に、本実施形態の残留トーション測定手
段を図9〜図13に基づいて詳細に説明する。
【0038】図9に示される如く、本実施形態における
残留トーション測定手段としての残留トーション測定装
置210の基部210Aは、駆動手段(図示省略)によ
って、コード12の下方となる方向(図9の矢印M方
向)と、コード12から離間する方向(図9の矢印N方
向)へ移動可能とされている。また、コード12の下端
側の端末12Aは、規定角度θに折り曲げられており、
コード12における下端から所定距離(例えば、5m)
上方の部位は、保持手段(図示省略)等によってコード
12が軸回り方向へ回転しないように保持されている。
【0039】残留トーション測定装置210の基部21
0A上には、ロータ214が配設されており、このロー
タ214は、基部210A内に配設されたモータ216
によって回転軸218を中心に図9の矢印A方向及び矢
印B方向へ回転可能となっている。
【0040】ロータ214の上面外周部には、所定の間
隔を開けて2本の電極220、222が立設されてお
り、これらの電極220、222は回転軸218方向に
延設された棒状とされている。また、電極220、22
2及びモータ216は制御装置34に電気的に接続され
ている。なお、制御装置34にはディスプレイ226を
有する操作部228が設けられている。また、操作部2
28には、コード12の種類または試験規格に応じたス
イッチ228A、228B、228Cが配設されてい
る。例えば、S縒りスイッチ228Aを押圧操作した場
合には、時計方向回りを+表示、反時計方向回りを−表
示し、Z縒りスイッチ228Bを押圧操作した場合に
は、反時計方向回りを+表示、時計方向回りを−表示す
るようになっている。また、スイッチ228Cを操作す
ることによって、例えば、コード12の軸径、材質等に
応じてロータ214の回転速度を可変することができる
ようになっている。
【0041】また、ロータ214の上面にはカバー23
0が配設されている。このカバー230は、電極22
0、222の近傍からロータ214の回転中心に至る壁
部230A、230Bを備えており、コード12の端末
12Aが電極220、222から外れるのを防止し、コ
ード12の端末12Aを電極220、222に確実に接
触させるようになっている。
【0042】また、操作部228からコード12の軸
径、材質等を入力すると、制御装置34は、これに応じ
て、モータ216の回転速度を変えるようになってい
る。
【0043】ロータ214の上方には、コード12が軸
線方向(矢印C方向)と直交する方向へ移動するのを防
止するガイドユニット248が配設されている。このガ
イドユニット248は、駆動手段(図示省略)により基
部210Aと一体的に図9の矢印M方向と矢印N方向へ
移動可能となっており、図9に示す位置決め位置と、コ
ード12から離間した待機位置へ移動する。
【0044】図10に示される如く、ガイドユニット2
48の基部250の先端部には、V字状の凹部252を
有する固定ガイド254が取付けられており、固定ガイ
ド254の両側には左右一対の移動ガイド256、25
8がそれぞれ上下2枚配設されている。これらの移動ガ
イド256、258は基部250に回転可能に取付けら
ており、エアシリンダ等の駆動手段により、図10に実
線で示す互いに離間した待機位置と、図10に二点鎖線
で示す互いに重合するガイド位置とへ移動可能となって
いる。
【0045】また、移動ガイド256、258における
互いに対向するガイド面256A、258Aは、略円弧
状の曲線となっている。従って、移動ガイド256、2
58が待機位置からガイド位置方向(矢印D方向及び矢
印E方向)へ移動すると、例えば、固定ガイド254に
おける凹部252の開口部近傍等にあったコード12
を、凹部252の底部252A方向へ移動できるように
なっている。そして、移動ガイド256、258がガイ
ド位置になると、ガイド面256Aとガイド面258A
との交線Pが、固定ガイド254における凹部252の
底部252Aと対向する近傍位置となり、コード12の
コード軸に対し直交する方向の位置決めが行えるように
なっている。なお、位置決めされたコード12は、その
コード軸方向及び軸回り方向には移動及び回転可能とな
っている。
【0046】次に、コード12の一箇所を切断し、その
端末12Aを規定角度に折り曲げるための曲げユニット
を図12及び図13に従がって説明する。
【0047】図12に示される如く、本実施形態の曲げ
ユニット260の基部260Aは駆動手段(図示省略)
によってコード12に接近する方向(図12の矢印K方
向)と離間する方向(図12の矢印L方向)へ移動可能
とされている。また、基部260Aの上方には、チャッ
ク261が配設されている。このチャック261は、駆
動手段(図示省略)によってコード12に接近する方向
(図12の矢印K方向)と、離間する方向(図12の矢
印L方向)へ移動可能とされている。また、チャック2
61の保持部261A、261Bは駆動手段(図示省
略)によって開閉可能になっており、図10に示される
如く、保持部261A、261Bによってコード12を
挟持可能となっている。
【0048】また、基部260Aの下方には、溶断チャ
ック262が配設されている。この溶断チャック262
は駆動手段(図示省略)によってコード12に接近する
方向(図12の矢印K方向)と離間する方向(図12の
矢印L方向)へ移動可能とされている。なお、溶断チャ
ック262の溶断部262A、262Bは、駆動手段
(図示省略)によって開閉可能になっており、図12に
示される如く、コード12を溶断部262A、262B
によって挟持し溶断するようになっている。
【0049】また、基部260Aの側面には、ガイドチ
ャック264が配設されている。このガイドチャック2
64は円柱を縦割りにした形状になっており、曲げユニ
ット260をコード12に接近させると、ガイドチャッ
ク264の保持部264Aと保持部262Bとの間にコ
ード12が入るようになっている。また、一方の保持部
264Aは、他方の保持部264Bに接離する方向(矢
印F方向及び矢印G方向)へ、駆動手段(図示省略)に
より移動可能となっており、曲げユニット260がコー
ド12に接近し図12に示す曲げ位置になると、保持部
264Aを保持部262B側へ移動することによってコ
ード12を挟持するようになっている。
【0050】また、基部260Aの側面におけるガイド
チャック264の外周部には、ロータ266が配設され
ており、このロータ266は、基部260A内に配設さ
れた駆動手段としてのモータ(図示省略)によって図1
2の矢印H方向及び矢印J方向へ回転可能となってい
る。
【0051】ロータ266には、回転角度可変カム26
8が形成されており、このカム268を、ロータ266
の回転軸方向から見た形状は円弧状となっている。ま
た、カム268は、回転方向の一方の端部268Aから
他方の端部268Bに向かって高さYが徐々に高くなっ
ており、両端部間が傾斜面268Cとなっている。
【0052】従って、図13(A)に示される如く、チ
ャック261とガイドチャック264でコード12を挟
持した状態で、ロータ266を矢印H方向へ所定角度回
転させると、ロータ266に配設された2カム68の端
部268Bがコード12の端末12Aに当接し、コード
12の端末12Aを回転方向(矢印H方向)へ押圧し、
これを折り曲げるようになっている。なお、ロータ26
6の回転角度によって、コード12の端末12Aの折り
曲げ角度を変えることができ、図13(B)に示される
如く、コード12の端末12Aが所定角度θ(θ=90
度±30度)に折り曲げられると、ロータ266は矢印
J方向へ回転(逆転)するようになっている。この際、
ガイドチャック264の保持部264Aが図12の矢印
F方向へ移動し、コード12の挟持を解除すると共に、
カム268が端部268A側から、コード12の直線部
12Bとロータ266との間に入り込み、コード12を
ガイドチャック264から押し出すようになっている。
【0053】次に、本実施形態の真直性測定手段を図1
4及び図15に基づいて詳細に説明する。
【0054】図14に示される如く、本実施形態におけ
る真直性測定手段としての真直性測定装置310は、コ
ード12を載置する測定板314を備えており、この測
定板314には、幅方向(矢印W方向)に3本のスリッ
ト316が平行に形成されている。これらのスリット3
16は、測定板314における幅方向の一端314Aの
近傍から、幅方向の他端314Bに連続して形成された
傾斜部314Cに達している。また、これらのスリット
316の上下には、それぞれ透過型光ファイバーセンサ
ー320、322、324の各発光部と受光部が対向配
置されており、各センサー320、322、324の各
発光部と受光部は、移動アーム326に固定されてい
る。
【0055】移動アーム326は、モータ等の駆動手段
によって、図15に二点鎖線で示す、測定板314の端
部314B側の測定開始位置から、図15に実線で示
す、端部314A側のリターン位置との間を移動可能と
なっている。従って、移動アーム326が測定開始位置
から、リターン位置方向(図14の矢印A方向)へ移動
することで、各センサー320、322、324によっ
て、コード12における長手方向に沿った異なる3点の
座標を検出できるようになっている。
【0056】また、各センサー320、322、324
は、制御装置34に電気的に接続されており、制御装置
34は、各センサー320、322、324で検出した
3点の座標を通る曲線の曲率より、コード12の真直性
を演算するようになっている。なお、制御装置34には
ディスプレイ330が設けられており、演算したコード
12の真直性を数値にて表示するようになっている。
【0057】図15に示される如く、移動アーム326
における、スリット316と対向する部位には、それぞ
れ送りだしピン332が配設されている。これらの送り
だしピン332は、エアシリンダ等の駆動手段(図示省
略)により、図15に二点鎖線で示すように測定板31
4の下方に隠れる倒れ位置と、図15に実線で示すよう
に測定板314上に先端部が突出する起立位置とへ移動
可能となっている。
【0058】従って、移動アーム326が図15に実線
で示すリターン位置に達した際に、倒れ位置にある送り
だしピン332を起立位置にすることで、移動アーム3
26が二点鎖線で示す測定開始位置方向(矢印B方向)
へ移動する際に、送りだしピン332によって、コード
12を傾斜部314Cへ送り出すことができるようにな
っている。なお、傾斜部314Cへ送り出されたコード
12は、傾斜部314Cに沿って移動し、所定の回収箱
内に落下するようになっている。
【0059】次に、コード12を所定のサンプリング長
さに切断して、測定板314上に載置するためのストレ
ートネスサンプリング装置を図16〜図18に基づいて
詳細に説明する。
【0060】図16に示される如く、本実施形態のスト
レートネスサンプリング装置340は、図16に一点鎖
線で示すサンプリング位置において、コード12の一部
を他の部位から切断し、図16に二点鎖線で示す回転位
置を経由して、図16に実線で示す載置位置へ移動し、
測定板314上にサンプリングしたコード12を載置す
るようになっている。
【0061】ストレートネスサンプリング装置340の
先端部には、サンプリングユニット342が配設されて
おり、このサンプリングユニット342は、アーム34
3に取付られたエアシリンダ344によって、シリンダ
軸方向(矢印C方向及び矢印D方向)へ移動可能になっ
ている。
【0062】また、エアシリンダ344は、ロータ34
6によってアーム343に対して回転可能とされてお
り、図16に二点鎖線で示す回転位置において、下方
(図16の矢印E方向)へ90度回転し、破線で示す位
置(測定板314と平行な位置)へ回転するようになっ
ている。なお、エアシリンダ344は、ロータ346に
よって矢印E方向と逆方向にも回転可能となっている。
【0063】また、アーム343は駆動手段(図示省
略)によって、回転位置から載置位置方向(図16の矢
印F方向)及びその反対方向へ移動可能になっている。
【0064】サンプリングユニット342には、その長
手方向に沿って3個のガイドユニット348が配設され
ている。
【0065】図17に示される如く、ガイドユニット3
48の基部350の先端部には、V字状の凹部352を
有する固定ガイド354が取付けられており、固定ガイ
ド354の両側には左右一対の移動ガイド356、35
8が配設されている。これらの移動ガイド356、35
8は基部350に回転可能に取付けらており、エアシリ
ンダ等の駆動手段により、図17に実線で示す互いに離
間した待機位置と、図17に二点鎖線で示す互いに重合
するガイド位置とへ移動可能となっている。
【0066】また、移動ガイド356、358における
互いに対向するガイド面356A、358Aは、略円弧
状の曲線となっている。従って、移動ガイド356、3
58が待機位置からガイド位置方向(矢印G方向及び矢
印H方向)へ移動すると、例えば、固定ガイド354に
おける凹部352の開口部近傍等にあったコード12
を、凹部352の底部352A方向へ移動できるように
なっている。そして、移動ガイド356、358がガイ
ド位置になると、ガイド面356Aとガイド面358A
との交線Pが、固定ガイド354における凹部352の
底部352Aと対向する近傍位置となり、コード12の
コード軸に対し直交する方向の位置決めが行えるように
なっている。なお、位置決めされたコード12は、その
コード軸方向及び軸回り方向には移動及び回転可能とな
っている。
【0067】図18に示される如く、サンプリングユニ
ット342における両端部近傍に配設された各ガイドユ
ニット348の外側には、それぞれ溶断チャック360
が配設されている。これらの溶断チャック360は、ガ
イドユニット348によって位置決めされたコード12
を開閉可能な溶断部360A、360Bによって挟持溶
断し、その後、挟持を解除する(開く)ようになってい
る。
【0068】また、サンプリングユニット342におけ
る隣接する2つのガイドユニット348の中間部の一方
には、チャック362が配設されている。このチャック
362は、ガイドユニット348によって位置決めされ
たコード12を開閉可能な保持部362A、362Bに
よって挟持するようになっている。なお、図16に実線
で示される如く、サンプリングユニット342が、載置
位置へ移動すると、チャック362が開き、コード12
の挟持を解除すると共に、移動ガイド356、358が
ガイド位置方向から待機位置方向(矢印G方向と反対方
向及び矢印H方向と反対方向)へ移動するため、サンプ
リングしたコード12が落下し測定板314上に載置さ
れるようになっている。
【0069】次に、本実施形態の作用を説明する。
【0070】本実施形態では、制御装置34の自動制御
により、例えば、コード12のスプール10への巻取が
規定長さで停止する数m手前で、コード12のスプール
10への巻取が減速を開始すると同時に、コード12の
特性を測定するためのコード12の長さを確保するため
に、送り出しローラ36の上方に設けたハンガープーリ
(図示省略)が上昇する。
【0071】その後、コード12のスプール10への巻
取が停止すると、図4に示される如く、クリップ止めピ
ン40とコード押さえ込みピン42が、制御装置34に
より自動制御される駆動手段によって矢印B方向へ移動
する。この結果、クリップ止めピン40に押圧されたク
リップ20が図4に示すように弾性変形して、コード止
め部20Cが、スプール10のフランジ10Aに形成さ
れた貫通穴44を挿通し、コード止め部20Cとフラン
ジ10Aとの間に隙間が形成される。
【0072】一方、コード押さえ込みピン42は、制御
装置34により自動制御される駆動手段によって、矢印
D方向へ移動することで、コード12に当接し、コード
12をコード止め部20Cとフランジ10Aとの間に隙
間に押し込む。その後、クリップ止めピン40とコード
押さえ込みピン42が、矢印C方向へ移動し、コード1
2がクリップ20のコード止め部20Cに保持される。
【0073】その後、溶断チャック50が図4に二点鎖
線で示す矢印Fのように移動し、コード12を挟み込み
溶断する。
【0074】なお、コード12を溶断する時には、溶断
箇所の上部が図示を省略した保持器により保持されてお
り、後述する残留応力測定、真直性測定を実施する。
【0075】コード12が溶断されると、図1に示され
る如く、スプール送り出し機52が上昇して、図1に二
点鎖線で示す受け取り位置へ移動し、スプール10を下
方から支持する。
【0076】スプール送り出し機52によってスプール
10が支持されると、左右一対のスプール保持アーム2
4、26が離間して、スプール10から外れる。
【0077】その後、スプール送り出し機52が、図1
の矢印G方向へ移動し、図1に一点鎖線で示す引渡し位
置となり、製品起こし機54が一対の保持アーム54
A、54Bでスプール10を保持する。
【0078】その後、製品起こし機54の保持アーム5
4A、54Bが図1に矢印Hで示されるように、水平方
向に回転し、スプール10を図1に実線で示す引渡し位
置から、図1に一点鎖線で示す、次工程の開始位置へ移
動する。この時、図1に二点鎖線で示す中間位置におい
て、図1に矢印Jで示されるように、スプール10を垂
直方向に90度回転する。
【0079】この時、クレーン18は空スプール10を
供給するための位置へと移動しており、空スプール10
を、空スプール受け17上にセットすると共にスプール
10が位置決めされ、スプール10の回り止め穴、及び
クリップ20が所定の位置となる。その後、スプール1
0はクレーン18によって、図2に符号Sで示す巻取り
位置に運搬され、巻取り位置にセットされる。
【0080】図5に示される如く、スプール10が巻取
り位置にセットされると、スプール10は、軸方向両側
を、左右一対のスプール保持アーム24、26によって
保持され、クレーン18はスプール10から離れ元の位
置に戻る。
【0081】なお、スプール10が巻取軸23にセット
されると、制御装置34からの信号により、巻き取りサ
ーボモータ30が作動し、スプール10が所定方向、本
実施形態では、図7の矢印C方向へ回転する。この回転
と同時に、カラーマークセンサ138によって、スプー
ル10のコアエッジ126Aを検出し、検出した位置
で、スプール10を停止する(測定基準位置決め)。
【0082】次に、制御装置34に記憶したデータに基
づき、再度、巻き取りサーボモータ30を所定量α回転
させ、反射型フォトセンサ136の略下方となる補正用
スキャン開始座標にコード挿入穴128を移動させる。
この際、コード挿入ガイドユニット131の先端部がコ
ード挿入穴128に対し中心線Sより下(回転方向Cの
上流側)の半円部となるように前記所定量αを設定す
る。
【0083】次に、制御装置34に記憶したデータに基
づき、ステッピングモータ142を駆動し、コード挿入
ガイドユニット131とともに反射型フォトセンサ13
6を、図8(A)に示される如く、線C上に沿って、図
8(A)に矢印Eで示す方向にスキャンし、ポイントB
1、B2の座標を検出し、ポイントB2で停止する。
【0084】この際、ポイントB1、B2の座標が検出
できなかった場合には、制御装置34に記憶したデータ
に基づき、巻き取りサーボモータ30を所定量θ回転さ
せ、測定基準位置にコード挿入穴128を移動させ、ポ
イントB1、B2の座標を再度検出する。
【0085】次に、ポイントB1、B2の座標が検出さ
れると、制御装置34では、ポイントB1、B2の座標
からポイントB1、B2間の距離yを求めると共に、下
記計算式より、直線Cとコード挿入穴128の中心Pと
の距離xを算出しコード挿入穴128の中心Pの座標を
求める。
【0086】
【数1】
【0087】(ここで、rはコード挿入穴128の半径
である。) 次に、算出したコード挿入穴128の中心Pの座標に、
ガイド孔135の先端中心が対向するように、制御装置
34により、ステッピングモータ142を駆動し、コー
ド挿入ガイドユニット131を矢印F方向へ距離y/2
移動させると共に、巻き取りサーボモータ30を駆動
し、スプール10を矢印C方向へ距離x移動するように
回転させる。
【0088】この結果、コード挿入ガイドユニット13
1におけるガイド孔135の先端中心が、コード挿入穴
128の中心Pと一致する。その後、品質測定を終え上
方の待機位置にある一対の送り出しローラ36によっ
て、コード12の先端部近傍を挟持した後、送り出しロ
ーラ36を下方へ移動し、コード12の先端部をコード
挿入ガイドユニット131のガイド孔135に接近させ
る。その後、送り出しローラ36を回転させ、コード1
2を所定量送りだし、スプール10のコード挿入穴12
8に挿入し、送り出しローラー36の送り量を加工機等
の繰り出し速度および巻取速度を同調させることにより
極低張力で初期の巻付けを行った後、規定速度で巻取を
繰り返す。
【0089】一方、コード12の先端部がコード挿入穴
128に挿入されると、双方のガイド132、134は
互いに離間し、コード12が通過できる隙間を形成した
後、コード挿入ガイドユニット131は、図7の紙面奥
方となる退避位置へ移動する。また、スプール10が回
転しコード12の巻き取りが開始されると、一対の送り
出しローラ36は、互いに離間しコード12の挟持を解
除した後、上方の待機位置へ戻る。
【0090】従って、本実施形態では、「スプール10
へのコード12の巻き取り〜スプール10の停止〜コー
ド12の終端末処理〜スプール10の装置からの取出し
〜空スプール10のセット〜スプール10へのコード1
2の始端末挿入〜スプール10へのコード12の巻き始
め」という一連の作業を並行して行うことができるた
め、この間の時間ロスが発生せず設備稼働率が向上す
る。
【0091】また、本実施形態では、空スプール10を
巻取軸23にセットする際に、一対の送り出しローラ3
6が、待機位置へ逃げる機構を有しているるため、スプ
ール10の交換が短時間で行え、設備稼働率を更に向上
できる。
【0092】次に、本実施形態における残留応力測定に
ついて説明する。
【0093】本実施形態では、先ず、曲げユニット26
0のチャック261が図12の矢印K方向へ移動し、コ
ード巻取り装置等に配線されたコード12を挟持する。
次に、曲げユニット260の基部260Aが図12の矢
印K方向へ移動し、その後、ガイドチャック264の保
持部264Aが、図12の矢印F方向へ移動し、ガイド
チャック264によりコード12を挟持する。次に、曲
げユニット260の溶断チャック262が図12の矢印
K方向へ移動し、コード12を挟持し溶断する。その
後、溶断チャック262は溶断部262Aと溶断部26
2Bが離間し、図12の矢印L方向へ移動し、コード1
2から離れる。
【0094】次に、図13(A)及び図13(B)に示
される如く、チャック261とガイドチャック264で
コード12を挟持した状態で、ロータ266が矢印H方
向へ所定角度回転し、コード12の端末12Aを所定角
度θに折り曲げる。
【0095】次に、ガイドチャック264の保持部26
4Aが、図12の矢印G方向へ移動し、コード12の挟
持を解除すると共に、ロータ266が矢印J方向へ回転
(逆転)し、カム268が端部268A側から、コード
12の直線部12Bとロータ266との間に入り込み、
コード12をガイドチャック264から押し出す。その
後、曲げユニット260の基部260Aが図12の矢印
L方向へ移動し、コード12から離れる。
【0096】次に、残留トーション測定装置210が、
例えば、チャック261の移動方向と直交する方向(図
9の矢印M方向)へ移動し、チャック261に挟持され
たコード12に接近し、その後、ガイドユニット248
の移動ガイド256、258が待機位置からガイド位置
へ移動しコード12の位置決めを行う。
【0097】この結果、図9に示される如く、コード1
2の端末12Aが2本の電極220、222間に挿入さ
れる。
【0098】次に、図11(A)に示される如く、ロー
タ214を二点鎖線で示す位置から矢印B方向へ回転
し、コード12の端末12Aに一方の電極222を当接
させる。コード12の端末12Aが電極222に当接す
ると、電気信号が制御装置34に入力され、制御装置3
4がロータ214の回転を停止し、検出角α1を記憶す
る。その後、図9に示すチャック261は、保持部26
1Aと保持部261Bが離間し、図9の矢印L方向へ移
動してコード12から離れる。
【0099】この結果、コード12の残留トーションに
より、コード12の端末12Aが、図11(B)に示さ
れる如く、二点鎖線で示す位置から矢印R方向へ回転
し、他方の電極220に当接する。
【0100】次に、制御装置34がロータ214を矢印
B方向へ回転させる。この際、図11(C)に示される
如く、ロータ214の回転角が所定角に達するまでは、
コード12の残留トーションにより、コード12の端末
12Aは、電極220に当接した状態になっている。
【0101】ロータ214が更に回転すると、コード1
2の端末12Aが電極220から離れ電極222に再度
当接する。この時の電気信号が制御装置34に入力さ
れ、制御装置34がロータ214の回転を停止し、検出
角α2を記憶すると共に、検出角α1と検出角α2との
差からコード12の残留トーションを演算し、操作部2
28のディスプレイ226に表示する。
【0102】次に、本実施形態における真直性測定につ
いて説明する。
【0103】本実施形態では、ストレートネスサンプリ
ング装置340が、図16に一点鎖線で示すサンプリン
グ位置に移動すると、各ガイドユニット348によって
移動ガイド356、358を待機位置からガイド位置へ
移動しコード12の位置決め行う。その後、位置決めさ
れたコード12をチャック362で挟持すると共に、溶
断チャック360によって、コード12を所定長さに切
断する。
【0104】次に、図16に二点鎖線で示す回転位置に
おいて、エアシリンダ344をロータ346によってア
ーム343に対して矢印E方向へ回転し、ストレートネ
スサンプリング装置340を、測定板314と平行な位
置へ移動する。
【0105】その後、アーム343を駆動手段(図示省
略)によって、回転位置から図16に実線で示す載置位
置へ移動すると共に、載置位置において、チャック36
2を開き、コード12の挟持を解除すると共に、移動ガ
イド356、358をガイド位置から待機位置方向へ移
動して、真直性測定装置310の測定板314上にサン
プリングしたコード12を載置する。
【0106】測定板314上にサンプリングしたコード
12が載置されると、図13に示される如く、移動アー
ム326が測定開始位置から、リターン位置方向(図1
3の矢印A方向)へ移動する。この時、各センサー32
0、322、324によって、コード12における長手
方向に沿った異なる3点の座標を検出する。
【0107】制御装置34は、各センサー320、32
2、324で検出した3点の座標を通る曲線の曲率よ
り、コード12の真直性を下記計算式により演算する。
【0108】即ち、3点A、B、Cの各座標を、検出座
標A:(Ax,Ay)、検出座標B:(Bx,By)、
検出座標C:(Cx,Cy)とすると、直線ABの中心
を通り、直交する直線、および直線BCの中心を通り、
直交する直線は下記式で表され、
【0109】
【数2】
【0110】
【数3】
【0111】検出座標A、B、Cを通る円の中心座標
(X,Y)は上記2つの直線の交点となり下記式で求め
られる。
【0112】
【数4】
【0113】
【数5】
【0114】よって、曲率半径ρは下記式となり、
【0115】
【数6】
【0116】コード長さL当りの真直性(曲がり量)H
は下記式で求められる。
【0117】
【数7】
【0118】また、制御装置34は、演算したコード1
2の真直性Hをディスプレイ330上に数値にて表示す
る。
【0119】従って、本実施形態では、「スプール10
へのコード12の巻き取り〜スプール10の停止〜コー
ド12の終端末処理〜スプール10の装置からの取出し
〜空スプール10のセット〜スプール10へのコード1
2の始端末挿入〜スプール10へのコード12の巻き始
め」という一連の作業と同時に、残留トーション測定装
置210によるコード12が持つ残留トーションの測定
と、真直性測定装置310によるコード12の曲率の測
定とを行えるため、これらの測定による時間ロスも発生
せず、設備稼働率が更に向上する。
【0120】以上に於いては、本発明を特定の実施形態
について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に
限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々
の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかで
ある。例えば、残留トーション測定と真直性測定とは、
本実施形態の方法に限定されず他の方法で測定しても良
い。また、残留トーション測定と真直性測定とを行わな
い構成又は、残留トーション測定と真直性測定との何れ
か一方のみを行う構成としても良い。
【0121】
【発明の効果】請求項1に記載の本発明は、巻取り部材
を回転することで、線状材を前記巻取り部材に巻取る際
に使用する線状材自動巻取り装置であって、巻取り部材
停止後に線状材の端末部を巻取り部材に装備された止め
部に固定する固定手段と、巻取り部材の止め部に固定さ
れた線状材の終端末側の部位を切断する切断手段と、切
断手段により線状材が切断された巻取り部材を装置から
取出す取出し手段と、新たな巻取り部材を装置に装着す
る装着手段と、装着した巻取り部材に線状材の始端末を
セットする線状材セット手段と、各手段を自動連続運転
する制御手段と、を有するため、設備稼働率を向上でき
るという優れた効果を有する。
【0122】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の線状材自動巻取り装置において、前記線状材が持つ
残留トーションを測定する残留トーション測定手段と、
線状材の真直性を測定する真直性測定手段と、の少なく
とも何れか一方を有するため、設備稼働率が更に向上す
るという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る線状材自動巻取り装
置を示す概略構成図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る線状材自動巻取り装
置を示す概略側面図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る線状材自動巻取り装
置のコード終端末固定手段を示す斜視図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る線状材自動巻取り装
置のコード終端末固定手段を示す作用説明図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る線状材自動巻取り装
置を示す概略正面図である。
【図6】本発明の一実施形態に係る線状材自動巻取り装
置の線状材セット手段を示す概略斜視図である。
【図7】本発明の一実施形態に係る線状材セット手段の
要部を示す拡大斜視図である。
【図8】(A)は本発明の一実施形態に係る線状材セッ
ト手段の検出ポイントを示す説明図であり、(B)は本
発明の一実施形態に係る線状材セット手段の検出ポイン
トと穴の中心との関係を示す説明図である。
【図9】本発明の一実施形態に係る線状材自動巻取り装
置の残留トーション測定装置を示す斜視図である。
【図10】本発明の一実施形態に係る残留トーション測
定装置におけるガイドユニットを示す平面図である。
【図11】(A)〜(D)は本発明の一実施形態に係る
残留トーション測定装置の作用説明図である。
【図12】本発明の一実施形態に係る線状材自動巻取り
装置の折り曲げユニットを示す斜視図である。
【図13】(A)、(B)は本発明の一実施形態に係る
線状材自動巻取り装置における折り曲げユニットの作用
説明図である。
【図14】本発明の一実施形態に係る線状材自動巻取り
装置の真直性測定装置を示す斜視図である。
【図15】本発明の一実施形態に係る真直性測定装置に
おけるコード送り出し状態を示す斜視図である。
【図16】本発明の一実施形態に係る真直性測定装置に
コードを載置するためのストレートネスサンプリング装
置を示す斜視図である。
【図17】ストレートネスサンプリング装置のガイドユ
ニットを示す平面図である。
【図18】ストレートネスサンプリング装置を示す拡大
斜視図である。
【符号の説明】
10 スプール(巻取り部材) 12 コード(線状材) 14 線状材自動巻取り装置 16 スプール供給部 18 クレーン(装着手段) 20 クリップ(固定手段) 24 スプール保持アーム 26 スプール保持アーム 34 制御装置(制御手段) 36 送り出しローラ 40 クリップ止めピン 42 コード押え込みピン 50 溶断チャック(切断手段) 52 スプール送り出し機 54 製品起こし機(取出し手段) 131 コード挿入ガイドユニット(線状材セット手
段) 210 残留トーション測定装置(残留トーション測
定手段) 310 真直性測定装置(真直性測定手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 隆広 栃木県黒磯市下中野800番地 株式会社ブ リヂストン黒磯工場内 (72)発明者 植田 省吾 栃木県黒磯市下中野800番地 株式会社ブ リヂストン黒磯工場内 (72)発明者 工藤 英治 栃木県黒磯市下中野800番地 株式会社ブ リヂストン黒磯工場内 (72)発明者 木村 裕一 栃木県黒磯市下中野800番地 株式会社ブ リヂストン黒磯工場内 (72)発明者 寒川 幸男 埼玉県蓮田市東6丁目2−12 Fターム(参考) 3B153 CC52 DD43 DD47 FF12 FF16 GG40 3F112 AA01 BA01 EB03 ED07 EE04 FB02 GC06 GD05 GD08 4F212 AH20 VA12 VD19 VM04

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻取り部材を回転することで、線状材を
    前記巻取り部材に巻取る際に使用する線状材自動巻取り
    装置であって、 前記巻取り部材停止後に前記線状材の端末部を前記巻取
    り部材に装備された止め部に固定する固定手段と、 前記巻取り部材の止め部に固定された線状材の終端末側
    の部位を切断する切断手段と、 前記切断手段により線状材が切断された前記巻取り部材
    を装置から取出す取出し手段と、 新たな巻取り部材を装置に装着する装着手段と、 装着した巻取り部材に線状材の始端末をセットする線状
    材セット手段と、 前記各手段を自動連続運転する制御手段と、 を有することを特徴とする線状材自動巻取り装置。
  2. 【請求項2】 前記線状材が持つ残留トーションを測定
    する残留トーション測定手段と、前記線状材の真直性を
    測定する真直性測定手段と、の少なくとも何れか一方を
    有することを特徴とする請求項1に記載の線状材自動巻
    取り装置。
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