JP2002102131A - 清掃方法およびその清掃具 - Google Patents

清掃方法およびその清掃具

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JP2002102131A JP2000293847A JP2000293847A JP2002102131A JP 2002102131 A JP2002102131 A JP 2002102131A JP 2000293847 A JP2000293847 A JP 2000293847A JP 2000293847 A JP2000293847 A JP 2000293847A JP 2002102131 A JP2002102131 A JP 2002102131A
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disinfectant
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Toshiyuki Suzuki
敏之 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 例えば病院の清掃に好適で院内感染を効果的
に防止でき、日常的な清掃過程で簡潔かつ効果的に清掃
および消毒し、従来の煩雑な使用薬剤とその使用期間の
管理を廃し、清掃現場での混乱を防止し、薬剤の効果的
な使用を図るとともに、清掃現場の汚染状態に適切に対
応でき、しかも消毒洗浄剤を用途別に作成し、かつこれ
を清掃具別に使い分ける面倒がなく、その作成の合理化
と使用の一様化を図れる一方、酸性の消毒剤や酸性水の
使用を廃し、建物の仕上材や躯体構造を傷めることなく
洗浄かつ除菌処理し、またバクテリア等の繁殖を促す水
の使用を可及的に抑制し、合理的かつ低廉な床面清掃を
実現するとともに、床面を清潔に保ち、その衛生を確保
する一方、簡単な構成で容易かつ安価に製作でき、清掃
の精度を向上し清拭部の洗濯時のほつれを防止し得る、
清掃方法およびその清掃具を提供すること。 【解決手段】 消毒剤に所定の界面活性剤を添加して、
洗浄作用と消毒作用とを備えた略中性ないし弱アルカリ
性の除菌洗浄剤を調製する。前記除菌洗浄剤を所定の区
域に恒常的に終始使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば病院の清掃
に好適で院内感染を効果的に防止でき、日常的な清掃過
程で簡潔かつ効果的に清掃および消毒し、従来の使用薬
剤とその使用期間の煩雑な管理を廃し、清掃現場での混
乱を防止し、薬剤の効果的な使用を図るとともに、清掃
現場の汚染状態に適切に対応でき、しかも除菌洗浄剤を
用途別に作成し、かつこれを清掃具別に使い分ける面倒
がなく、その作成の合理化と使用の一様化を図れる一
方、酸性の消毒剤や酸性水の使用を廃し、建物の仕上材
や躯体構造を傷めることなく洗浄かつ除菌処理し、また
バクテリア等の繁殖を促す水の使用を可及的に抑制し、
合理的かつ低廉な床面清掃を実現するとともに、床面を
清潔に保ち、その衛生を確保する一方、簡単な構成で容
易かつ安価に製作でき、清掃の精度を向上し清拭部の洗
濯時のほつれを防止し得るようにした、清掃方法および
その清掃具に関する。
【0002】
【従来の技術】病院には種々の細菌類が存在し、院内感
染の危険性があるため、その清掃には特別の配慮がなさ
れている。例えば、特開平10−309540号公報に
は、病院内を細菌類による汚染の可能性の程度によっ
て、高度清潔区域、準清潔区域、一般区域、汚染拡散防
止区域、汚染区域に区分し、各区域に使用する清掃用具
およびその付属具を色分けして、その混同使用を防止す
る清掃管理方法が示されている。
【0003】しかし、この従来の方法は、清掃用具およ
びその付属具の混同使用の防止に有効であるが、その確
実性を期し難く、また清掃方法自体は従来と変わりない
から、院内感染防止に十分な成果を期待することはでき
ない。
【0004】また、特公平6−55217号公報には、
病院内の清潔区域および準清潔区域の環境殺菌として、
第4級アンモニウム塩系消毒剤、両性界面活性剤、ビグ
アナイト系消毒剤を順にそれぞれ所要期間用いて日常清
掃殺菌処理を繰り返し行い、次いで所定濃度の別の薬剤
で定期清掃殺菌処理を行なうローテーション殺菌法が示
されている。
【0005】しかし、この殺菌法は院内感染防止に一応
の成果を期待できるが、日常清掃殺菌処理の使用薬剤と
その使用期間の管理、および定期清掃殺菌処理との連係
が複雑で、清掃現場での混乱を生じ易く、しかも前記薬
剤を清潔区域および準清潔区域に画一的に使用している
ため、清掃殺菌処理に軽重を生じ、薬剤の効果的な使用
を図れないばかりか、清掃区域の汚損状態に適切に対応
できない等の問題があった。
【0006】しかも、消毒剤による清掃殺菌処理の前後
に、洗浄を目的とした界面活性剤の処理工程を介在させ
ているため、消毒剤による折角の清掃殺菌効果が消失
し、再度同様な消毒剤による清掃殺菌処理を行なうた
め、薬剤の効果的な使用を図れない不合理があった。ま
た、実際の清掃は既存のモップやスポンジを用いて清拭
しているため、清掃の精密性に欠け、前記成果の実効を
上げることが難しかった。
【0007】ところで、従来の院内清掃は、一般に消毒
と清掃を工程上区別し、消毒は日常的ではなく定期的に
行なっていた。しかし、このような清掃法では消毒と清
掃とが乖離し、その連係を欠く一方、日常的な汚れであ
る有機物を単に清掃するだけでは、バクテリアが死滅せ
ずに生息して繁殖し、悪臭の原因になる。
【0008】特に、日常的な清掃の中でワックスを塗布
した床面を清掃する場合、次亜塩素酸等の強・中酸性の
消毒剤を使用したり、酸性水を多量に使用していたが、
このような清掃法では建物の仕上材を剥離し、躯体構造
を傷付けてしまう等の問題があった。しかも、従来の床
面清掃は、大量の水や動力、作業員を動員して、床面を
洗浄し表面のワックスを剥離して、ワックスを再塗布す
るため、作業が大掛かりになり清掃費用が高価になる等
の問題があった。
【0009】一方、日常使用する清掃具として、例えば
特開平9−276194号公報には外筒に内軸を回動可
能に嵌合し、それらの下端に多数の紐状モップ材をルー
プ状に取り付け、該モップ材を簡単に絞れるようにした
モップが示されている。しかし、この従来のモップは、
多数のモップ材を一本一本外筒と内軸とに取り付けてい
るため、その取付けおよび取外しが面倒で使用時に抜け
易く、しかもその洗濯時にはモップ材を取り外して行な
うため、これがばらばらになって絡まり、またほつれて
取り扱い辛い等の問題があった。
【0010】また、他の清掃具として清拭部に厚手の拭
布を使用するラーグは、その清拭面が平坦なため、清拭
したゴミや塵埃を保持させることが難しく、それらを定
期的に除去する面倒があった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような問
題を解決し、例えば病院の清掃に好適で院内感染を効果
的に防止でき、日常的な清掃過程で簡潔かつ効果的に清
掃および消毒し、従来の使用薬剤とその使用期間の煩雑
な管理を廃し、清掃現場での混乱を防止し、薬剤の効果
的な使用を図るとともに、清掃現場の汚染状態に適切に
対応でき、しかも除菌洗浄剤を用途別に作成し、かつこ
れを清掃具別に使い分ける面倒がなく、その作成の合理
化と使用の一様化を図れる一方、酸性の消毒剤や酸性水
の使用を廃し、建物の仕上材や躯体構造を傷めることな
く洗浄かつ除菌処理し、またバクテリア等の繁殖を促す
水の使用を可及的に抑制し、合理的かつ低廉な床面清掃
を実現するとともに、床面を清潔に保ち、その衛生を確
保する一方、簡単な構成で容易かつ安価に製作でき、清
掃の精度を向上し清拭部の洗濯時のほつれを防止し得る
ようにした、清掃方法およびその清掃具を提供すること
を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1の発
明は、所定の消毒剤に界面活性剤を添加して、洗浄作用
と消毒作用とを備えた略中性ないし弱アルカリ性の除菌
洗浄剤を調製し、該除菌洗浄剤を所定の区域に恒常的に
終始使用し、日常的な清掃過程で簡単かつ効果的に清掃
および消毒し、従来のような使用薬剤とその使用期間の
煩雑な管理を廃し、清掃現場での混乱を防止して、薬剤
の効果を確実に得られるとともに、薬剤の効果的な使用
を促し、しかも従来のように用途別に洗浄剤を作成し、
かつこれを清掃具別に使い分ける面倒がなく、また従来
のような酸性の消毒剤や酸性水の使用を廃し、建物の仕
上材や躯体構造を傷めることなく洗浄かつ除菌処理し、
例えば院内感染を効果的に防止し得るようにしている。
【0013】請求項2の発明は、異種の消毒剤に界面活
性剤を添加して、洗浄作用と消毒作用とを備えた略中性
ないし弱アルカリ性の複数種の除菌洗浄剤を調製し、こ
れら除菌洗浄剤を清潔区域と準清潔区域と一般区域とに
選択的に使い分け、従来のように複数種の殺菌処理剤を
周期的に使用する不合理と、清掃区域毎に清掃殺菌処理
に軽重を生じる不具合を解消し、薬剤の効果的な使用を
図るとともに、清掃法に一定の融通性を持たせ、清掃現
場の汚染状態に適切に対応できようにしている請求項3
の発明は、過酸化水素水系消毒剤と第4級アンモニウム
塩系消毒剤に界面活性剤を添加して各除菌洗浄剤を調製
し、これら各除菌洗浄剤を選択的に使用するようにし
て、薬剤の効果的な使用とその融通性を図るようにして
いる。例えば、消毒作用の優れる過酸化水素水系除菌洗
浄剤を、手術室や新生児、ICU等の清潔区域に使用
し、前記除菌洗浄剤に準ずる消毒作用を有する第4アン
モニウム塩系除菌洗浄剤を診察室、処置室、検査室等の
準清潔区域に使用すれば、所期の効果を得られる。
【0014】請求項4の発明は、前記除菌洗浄剤を清掃
具の清拭部に染込ませて使用し、前記除菌洗浄剤が略中
性ないし弱アルカリ性に作成され、床材やワックスを腐
食させたり変色させないから、モップやラーグ、ウェ
ス、自動床洗浄機等の清掃具に利用可能にしている。請
求項5の発明は、前記清掃具の清拭部の洗濯後、前記清
拭部に前記除菌洗浄剤を染込ませて使用し、洗濯後の清
拭部を除菌し、その使用前の衛生を確保するとともに、
清掃具の速やかな使用を確保するようにしている。
【0015】請求項6の発明は、ワックスを塗布した床
面の清掃方法において、光沢復元剤を用いて床面を周期
的に光沢復元処理し、該光沢復元処理を所定期間継続
後、前記床面にワックスを再塗布し、従来のように前記
ワックスの剥離や磨耗の度に、大量の水や動力を使用し
大勢の作業者を動員してワックスを再塗布する大掛かり
な作業を廃し、床面清掃の合理化と清掃費用の低廉化を
図るとともに、バクテリアの繁殖を促す水の使用を可及
的に抑制し、床面の衛生を確保するようにしている。し
たがって、前記光沢復元処理によって床面を常時平滑に
仕上げ、床面を清潔に保つとともに、その衛生を確保す
るようにしている。請求項7の発明は、約二週間に一回
の割合で前記光沢復元処理し、約半年に一回の割合で前
記床面にワックスを再塗布し、前記床面清掃の合理化と
低廉化を実現している。
【0016】請求項8の発明は、シート状の清拭部を備
え、該清拭部を平面的な清掃箇所に押し当てて清拭する
清掃具において、前記清拭部の少なくとも片面に短小な
起毛を突設し、該起毛を複数の閉合形模様に配置して塵
埃溜を形成し、床面等の傷部や凹部のゴミや塵埃を容易
に除去し得るとともに、前記塵埃溜にゴミや塵埃を係留
させ、それらの落ち零れを防止するようにしている。ま
た、前記清拭部の両面に塵埃溜を設けることで、その作
用効果を増進し、長時間の清掃を実現し得る。請求項9
の発明は、複数の長尺な拭紐または拭布を蛇行状に複数
回折り返し、それらの両端部をループ状に形成するとと
もに、その中央部を拭紐または拭布と直交方向に括り帯
で束ね、該括り帯に沿って前記清拭部を二つ折り可能に
するとともに、前記清拭部を括り帯周辺で保持可能にし
たから、従来のように多数の拭紐または拭布を束ねたも
のに比べて、簡単な構成で容易かつ安価に製作すること
ができ、また簡単な構造で清拭部の強固な結束構造を得
られ、洗濯時における拭紐または拭布のほつれを防止し
得るとともに、洗濯時の利便を図れる。
【0017】請求項10の発明は、前記清拭部の二つ折
り可能な中間部を、一本または複数本の綴り帯で別々に
束ね、簡単な構造で清拭部の強固な結束構造を得られ、
清拭部の洗濯時におけるほつれを防止するとともに、洗
濯時の利便を図るようにしている。請求項11の発明
は、前記清拭部の中間部を一本の綴り帯で一体に束ね、
清掃時に清拭部の重量を先端部に集中的に作用させて、
清拭精度を向上するとともに、清拭部に染込ませた除菌
洗浄剤の消費を抑制し、長時間の清掃を実現し得るよう
にしている。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を病院の清掃に適用
した図示の実施形態について説明すると、図1乃至図1
1において1は床面等の清拭具であるラーグのシート状
の清拭部で、木綿または木綿と合成繊維との混紡の横長
矩形の厚手の拭布2を有している。前記清拭部1は使用
区域に応じて、例えば白、赤、黄、緑、青のように色分
けされ、その長さ方向に沿う両側部を折り畳み、柄の下
端に設けたクリップ(図示略)に挟持させている。
【0019】前記清拭部1の両面中央に厚手の起毛布が
縫着され、該布に短小の起毛3が多数取付けられてい
る。前記起毛3は、針状の合成樹脂を約15mm突出
し、若しくは2〜3mm径の木綿または木綿と合成繊維
との混紡の紐の両端を縫着し、その先端部をループ状に
形成して、構成している。
【0020】前記起毛3は図1のように平面的に多数の
閉合形模様、実施形態では格子模様に配置され、各格子
部に空所の塵埃溜4を設けて、その内部にゴミや塵埃を
係留可能にしている。この場合、塵埃溜4は前述の矩形
形状模様に限らず円形を含む多角形でもよく、要は周囲
を起毛3で区画すれば良い。
【0021】図4乃至図11は床面等の清拭具であるモ
ップ5を示し、その清拭部6は、複数本の2〜3mm径
の木綿、または木綿と合成繊維との混紡の拭紐若しくは
拭布を多数回折り返し、それらを密接かつ重合配置し、
その両端部をループ状に形成するとともに、それらの中
央に括り帯8を拭紐若しくは拭布と直交方向に巻き掛
け、これらを縫着している。前記括り帯8の両側に肉厚
の補強帯9を内外二重に縫着し、前記清拭部6を括り帯
8を中心に二つ折り可能にしている。前記補強帯9は使
用区域に応じて、例えば白、赤、黄、緑、青のように色
分けされている。
【0022】前記二つ折りした清拭部6の中間部に綴り
帯10が巻き掛けて縫着され、該清拭部6を束ねてい
る。図4乃至図6の実施形態では、二つ折りした各清拭
部6を更に二つに分け、それらの中間部を綴り帯10で
別々に束ねている。この場合、前記各清拭部6を三つま
たはそれ以上に分け、または二つ折りした各清拭部6を
一本の綴り帯10で束ねても良く、更には二つ折りした
清拭部6を図7のように一本の綴り帯10で束ねても良
い。
【0023】前記モップ5の柄12の下端部にクリップ
13が取り付けられ、該クリップ13にピン14を介し
て、クリップアーム15が回動自在に取り付けられてい
る。前記クリップ13とクリップアーム15の間に捩り
バネ(図示略)が取り付けられ、該バネの弾性を介して
クリップアーム15を回動可能に付勢し、その先端部を
クリップ13の先端部に係合可能にしている。前記クリ
ップ13とクリップアーム15の先端部は、図11のよ
うに鋸歯状に形成され、それらの間に前記清拭部6の補
強布9を噛合可能にしている。
【0024】前記ラーグとモップ5および清拭専用のウ
ェス(図示略)には、日常的および毎週、定期的に行な
う日常清掃の際、それらの清拭部6に除菌洗浄剤を染込
ませて使用するようにしている。なお、前記ウェスも使
用区域に応じて、例えば白、赤、黄、緑、青のように色
分けされている。
【0025】前記除菌洗浄剤は、いわゆる消毒薬ではな
く、洗浄作用と消毒作用とを備え、使用上の安全性を確
保したケミカルで、実施形態では第4級アンモニウム塩
系(要HIV・HBV・MRSA対応)の消毒剤、また
は前記消毒剤よりも消毒および漂白能力に優れる過酸化
水素水系消毒剤に、適当な陰イオン界面活性剤(水を除
く)を混合して、PH6.5〜8.0の略中性ないし弱
アルカリ性に調製している。
【0026】なお、人結核菌の伝播が確認されたとき
は、除菌洗浄剤としてEPA(アメリカ環境保護局)に
登録されたブラッドボーンパソーゲン(血液体液由来病
原体)に有効なフェノール系(要HIV・人結核菌・M
RSA対応)の非アルカリ性除菌洗浄剤を使用すること
も可能である。
【0027】前記除菌洗浄剤のうち、前記過酸化水素水
系のものは、より精密な除菌環境を要する清潔区域、例
えば病院の手術室、新生児室、未熟児室、ICUおよび
その付属設備等に基本的に使用され、該除菌洗浄剤を当
該域を清拭するラーグ、モップ5、ウェスの各清拭部に
染込ませて使用している。
【0028】また、第4級アンモニウム塩系(要HIV
・HBV・MRSA対応)の除菌洗浄剤は、前記清潔区
域に準ずる精密な除菌環境を要する準清潔区域、例えば
病院の診察室、処置室、検査室、入院病室およびその付
属設備と、該準清潔区域に準ずる除菌環境を要する一般
区域、例えば病院の待合室、玄関、廊下、階段、ジュー
タン部分、ホール、トイレ、浴室およびその付属設備と
に基本的に使用され、該除菌洗浄剤を当該域を清拭する
ラーグ、モップ5、ウェスの各清拭部に染込ませて使用
している。
【0029】この場合、前記除菌洗浄剤は前記基本的な
使用の他、病院からの指示または現場の汚染状況を観察
した清掃担当者の判断によって、選択的に変更使用可能
にしている。例えば、準清潔区域または一般区域が通常
時よりも著しく汚染されているとき、例えば前記区域に
血液や体液が付着している場合は、第4級アンモニウム
塩系の除菌洗浄剤の代わりに、過酸化水素水系の除菌洗
浄剤を使用し精密に除菌処理するようにしている。その
際、前記血液や体液の除去には専用の薬剤が用いられ
る。
【0030】前記除菌洗浄剤は、自動希釈装置(図示
略)によって、各使用区域に応じて使用ケミカル、つま
り除菌洗浄剤の選択と、その希釈動作が自動的に行なわ
れる。前記希釈は、前記消毒剤の使用書に基づいて行な
われ、調製後の除菌洗浄剤をラーグ、モップ5、ウェス
の各清拭部に噴霧し染込ませている。
【0031】前記自動希釈装置(図示略)は、ラーグ、
モップ5、ウェス等の洗濯機の近接位置に設置され、該
装置に前記ケミカル、つまり第4級アンモニウム塩系の
除菌洗浄剤と過酸化水素水系の除菌洗浄剤、フェノール
系の非アルカリ性除菌洗浄剤、希釈剤である水とが別々
に供給され、これらを予め設定した使用区域の希釈度に
応じて自動的に調製し、これを洗濯し終えた脱水工程後
のラーグ、モップ5の清拭部およびウェスに噴霧し、そ
れらを次期使用に待機させている。
【0032】一方、前記日常清掃とは別に一定の通路な
いし廊下に対し、特別清掃を定期的に行なうようにして
いる。すなわち、トイレ、授乳室、階段、エスカレータ
ー、エレベーター等を除いた院内区域中の通路ないし廊
下について、約2週間に1回の割合で、例えば水性サー
モプラスチック成分を含有する光沢復元処理剤を用い
て、床面の光沢復元清掃作業を行ない、更に同所に対し
約半年に1回の割合で、純アクリルポリマー配合ウレタ
ン樹脂ワックスを使用した塗布作業を行なうようにして
いる。なお、前記以外の区域については、純アクリルポ
リマー配合ウレタン樹脂ワックスを使用した塗布作業を
行なうようにしている。
【0033】このように構成した清掃方法およびその清
掃具において、清掃具であるラーグは、その清拭部1の
両面に合成樹脂製、若しくはループ状の紐拭からなる短
小の起毛4を多数設けたから、従来の平坦なシート状の
清拭部1を有するものに比べて、後述のようにゴミや塵
埃を能率良く精密に除去でき、また片面が汚損したとき
は、これを取り外して反転装着すればよく、従来のもの
に比べて長時間の清掃が可能になる。
【0034】また、別の清掃具であるモップ5の清拭部
6は、複数本の2〜3mm径の木綿または木綿と合成繊
維との混紡の拭紐若しくは拭布を多数回折り返し、それ
らを密接かつ重合配置し、その両端部をループ状に形成
するとともに、それらの中央に括り帯8を拭紐若しくは
拭布と直交方向に巻き掛けて縫着する。そして、前記括
り帯8の両側に補強帯9を内外二重に縫着し、前記清拭
部6を括り帯8を中心に二つ折り可能にし、その各中間
部を綴り帯10,10で別々に束ねる。
【0035】したがって、従来のモップの清拭部に比べ
て構成が簡単で、容易かつ安価に製作できるとともに、
清拭部6が四束に分かれて結束されているから、それら
の結束が強化され、またその洗濯時には洗浄液と精密か
つ速やかに接触し、精密かつ速やかに洗濯、乾燥できる
とともに、4本の綴り帯10で束ねている分、洗濯時の
絡まりやほつれを強力に防止する。
【0036】一方、図7のように二つ折りした清拭部6
の中間部を1本の綴り帯11で一体に束ねると、構成お
よび製作が簡単になり、清拭部6の一体性が得られ、そ
の動作や変位が抑制されて、先端のループ部分が清掃箇
所に小面積で接触する。また、その重量を小面積の床面
に集中的に作用して、しつこい汚れを強力に清拭し得る
とともに、清拭部6に含ませた除菌洗浄剤の消費が抑制
され、長時間の清掃を可能にする。
【0037】なお、前記ラーグ、モップ5、ウェスは、
清拭部6若しくは補強布9が複数の色に色分けされ、そ
の使用区域を特定して、その混同使用を防止する。
【0038】そこで、前記ラーグを用いて清掃する場合
は、先ず所定の除菌洗浄剤を染込ませたラーグの清拭部
1を保持し、その長さ方向に沿う両端部を折り返して、
当該部を柄の下端に設けたクリップ(図示略)に挟持
し、清拭部1の一側面に付設した起毛3を下向きに位置
付ける。
【0039】また、前記モップ6を用いて清掃する場合
は、所定の除菌洗浄剤を染込ませたモップ5の清拭部6
を括り帯8を中心に二つ折りし、その補強布9,9を柄
12の下端に設けたクリップ13とクリップアーム15
の間に差し込み、その鋸歯状部を補強布9,9に食い込
ませて強力に挟持する。更に、前記ウェスを用いて清掃
する場合は、所定の除菌洗浄剤を染込ませたウェスを用
意する。
【0040】このような清掃具を用いて、日常的および
毎週、定期的に行なう日常清掃を行なう場合、前記清掃
に使用する除菌洗浄剤は、実質上、第4級アンモニウム
塩系のものと過酸化水素水系のものとの2種類で、これ
らを使用区域に応じて選択的に使い分け、かつ当該除菌
洗浄剤を特定の区域に恒常的に終始使用する。つまり、
特定の使用区域に所定の除菌洗浄剤を終始使用し続け
る。
【0041】したがって、使用除菌剤とその使用期間の
管理が簡単で、従来のようにそれらの煩雑な管理を廃
し、清掃現場での混乱を防止するとともに、所定の除菌
洗浄剤を終始使用し続けることで薬剤の効果を確実に得
られ、薬剤の効果的な使用を図れる。また、消毒作用と
洗浄作用とを備えた除菌洗浄剤を用いて、日常的な清掃
過程で簡単かつ効果的に清掃および消毒できるから、従
来の消毒洗浄剤のように用途別に作成し、かつこれを清
掃具別に使い分ける面倒がない。
【0042】しかも、前記除菌洗浄剤は略中性または弱
アルカリ性に調製され、従来のような酸性の消毒剤や酸
性水の使用を廃しているから、モップやラーグ、ウェ
ス、自動床洗浄機等の清掃具ないし清掃装置に広く利用
でき、建物の仕上材や躯体構造を傷めることなく洗浄か
つ除菌処理でき、院内感染を効果的に防止し得る。
【0043】この場合、前記除菌洗浄剤を前記基本的な
使用の他に、例えば病院からの指示または現場の汚染状
況を観察した清掃担当者の判断によって、使用を選択的
に変更することもある。例えば、準清潔区域または一般
区域が通常時よりも著しく汚染されているとき、例えば
前記区域に血液や体液が付着している場合は、第4級ア
ンモニウム塩系の除菌洗浄剤の代わりに、過酸化水素水
系の除菌洗浄剤を使用して精密に除菌処理する。その
際、前記血液や体液の除去に専用の薬剤を用いる。この
ように除菌洗浄剤を選択的に使用することで、清掃法に
一定の融通性が得られ、清掃現場の汚染状態に適切に対
応できる。
【0044】前記日常清掃のうち、例えば病院の待合
室、玄関、廊下、階段、ジュータン部分、ホール、トイ
レ、浴室およびその付属設備等の一般区域の清掃は、ラ
ーグまたはモップ5の清拭部1,6に第4級アンモニウ
ム塩系の除菌洗浄剤を染込ませて清拭する。また、前記
区域の廊下、階段、待合室の手摺は、ウェスに前記除菌
洗浄剤を染込ませて拭く。エレベーターについては、ウ
ェスに前記除菌洗浄剤を染込ませて手摺、低所壁面(手
の届く床面より150〜200cmの範囲)、扉を清拭
し、床面を前記除菌洗浄剤を染込ませたラーグまたはモ
ップ5で清拭する。
【0045】エスカレーターについては、ウェスに前記
除菌洗浄剤を染込ませて手摺、低所壁面(手の届く床面
より150〜200cmの範囲)を清拭し、ステップを
前記除菌洗浄剤を染込ませたラーグまたはモップ5で清
拭する。
【0046】トイレ、浴室、シャワー室等の清掃は、床
面を掃き、該床面を前記除菌洗浄剤を染込ませたラーグ
またはモップ5で清拭し、衛生陶器類および浴槽は、前
記除菌洗浄剤を用いて消毒洗浄し、前記低所壁面、扉、
金属類はウェスに前記除菌洗浄剤を染込ませて清拭す
る。
【0047】カーペットやタイルカーペット部分につい
ては、高性能超微粒子フィルター排気装置付きの電気掃
除機を用いて、砂、埃、塵を取り除き、またシミ等の汚
れを除去する。
【0048】一方、前記清掃をラーグで行なうと、起毛
3が床面の凹部に進入して、ゴミや砂、塵埃を精密に清
拭かつ除去し、これらを塵埃溜4に係留する。したがっ
て、従来のラーグのように床面の凹部における塵埃の取
り残しや、清拭部に一旦保持したゴミや砂、塵埃の落ち
零れがなく、精密に除菌洗浄する。なお、清拭部1の片
面の起毛3が汚損した場合は、清拭部1を取り外して反
転装着し、他面の起毛3を下向きに取り付けて使用を再
開する。
【0049】また、前記清掃をモップ5で行なうと、清
拭部6下端の多数のループ部が床面やその凹部と接触し
てゴミや砂、塵埃を精密に清拭かつ除去する。この場
合、前記ループ部は従来の拭紐に比べて、接触面積を広
く確保できるから、精密で広範囲かつソフトに清掃で
き、また複数の綴り帯10で清拭部6を複数に束ねてい
るから、各束の重量が床面に集中的に作用し、ゴミや
砂、塵埃を精密かつ強力に清拭し除去する。したがっ
て、図7の場合は、清拭部6を一本の綴り帯10で束
ね、その重量をループ部に集中的に作用しているから、
ゴミや砂、塵埃を強力に清拭できる。
【0050】一方、高い清潔度を要する、例えば病院の
手術室、新生児室、未熟児室、ICUおよびその付属設
備等の清潔区域の清掃は、過酸化水素水系の除菌洗浄剤
を染込ませたラーグまたはモップ5、ウェスで清拭す
る。また、前記低所壁面、扉、間仕切り、血液体液によ
り著しく汚染された個所は、前記ウェスに前記除菌洗浄
剤を染込ませて清拭する。
【0051】その際、例えば手術室は、室内に配備され
たエア掃除機または高性能超微粒子フィルター排気装置
付きの電気掃除機を用いて、砂、埃、塵を取り除き、手
術台、低所壁面、什器類、洗面陶器類、扉、間仕切り
は、前記ウェスで清拭する。
【0052】この場合、前記清掃区域の床面をラーグま
たはモップ5の何れか一方で清拭する他、この両方を用
いて清拭しても良く、その場合は先ずラーグで床面の砂
やゴミ、塵埃を除去し、次にモップ5で清拭すれば、合
理的かつ精密に清掃でき、またラーグとモップ5の二回
に亘る除菌清掃によって除菌効果が倍増する。
【0053】前記清掃において、ラーグ、モップ5、ウ
ェスは感染防止上、各フロア、各清掃区域毎に別々のも
のを使用し、更に各手術室、各トイレについては、それ
ぞれ専用のものを使用する。前記ラーグ、モップ5、ウ
ェス類は、使用後は清潔区域用と準清潔区域用と一般区
域用に分けて、必ず洗濯機を利用して洗濯、漂白洗浄
し、かつその脱水工程後に所定の除菌洗浄剤を噴霧し染
込ませる。
【0054】その際、ラーグの清拭部1をクリップ(図
示略)から掛け外し、またモップ5の清拭部6をクリッ
プ13およびクリップアーム15から掛け外し、これら
の清拭部1,6とウェスを清潔区域用と準清潔区域用と
一般区域用とに分けて、洗濯機に投入し洗濯する。この
場合、前記清拭部1,6とウェスは清掃区域別に色分け
されているから、それらを洗濯する際の仕分けを容易か
つ正確に行なえる。
【0055】前記洗濯機の近接位置に自動希釈装置(図
示略)が設置され、該装置に前記ケミカル、つまり第4
級アンモニウム塩系の除菌洗浄剤と、過酸化水素水系の
除菌洗浄剤と、希釈剤である水が別々に供給され、これ
らを予め設定した各区画域の希釈度に応じて調製し、こ
れを洗濯した脱水工程後の前記清拭部1,6とウェスに
噴霧し、染込ませて次期使用を待機させる。したがっ
て、洗濯後の清拭部1,6を除菌し、その使用前の衛生
を確保するとともに、清掃具の速やかな使用を図れる。
【0056】一方、前記日常清掃とは別に、院内の一定
の清掃区域を定期的に特別清掃するすなわち、トイレ、
授乳室、階段、エスカレーター、エレベーター等を除い
た院内の清掃区域中において、人の通行および歩行頻度
の多い通路ないし廊下について、約2週間に1回の割合
で、例えば水性サーモプラスチック成分を含有する光沢
復元剤を用いて、床面の光沢復元清掃作業を行ない、更
に同所を約半年に1回の割合で、純アクリルポリマー配
合ウレタン樹脂ワックスを再塗布する。なお、前記以外
の区域については、純アクリルポリマー配合ウレタン樹
脂ワックスを塗布する。
【0057】前記のように床面の光沢を比較的短い期間
で定期的に復元することによって、人の通行等でワック
スを剥離され傷付いて凹凸になった床面を早めに平滑に
修復し、前記凹凸部による履物の磨耗による粉塵の発生
を防止し、前記通路の環境が改善する。
【0058】また、前記光沢復元剤を所定期間継続的に
使用して光沢復元処理し、従来のように床面が傷付く度
に大量の水と動力および作業員を使用して、前記通路を
洗浄し乾燥してワックスを塗布する大掛かり作業を廃し
たから、床面清掃作業の合理化と作業時間の短縮化と清
掃費の低減を図れ、しかも前記水の染込みによる床面の
仕上材の剥離と躯体の損傷を未然に防止する。そして、
複数回に亘る前記床面の光沢復元処理では修復が難しく
なる一定の時期に、所定のワックスを再塗布し、当初の
通路状態およびその環境を回復する。
【0059】前記特別清掃は、例えば石材床面の清掃
は、中性キレート(Chelate)を含まない石材専
用洗剤で洗浄し、VOC(揮発性有機化合物)空気清浄
規制に合致している維持剤を塗布する。
【0060】また、弾性材床面については、トイレ、授
乳室、階段、エスカレーター、エレベーター等を除いた
清掃区域中の通路ないし廊下について、水性サーモプラ
スチック成分を含有する洗剤を用いて、オートスクラバ
ー(自動床洗浄機)で洗浄し、純アクリルポリマー配合
ウレタン樹脂ワックスの表面にできた傷を埋め、高速バ
ーニッシャー(高速研磨機)で高速研磨し、光沢復元清
掃作業を行なう。前記洗浄の際、多少の水を使用する
が、該水はオートスクラバーで直ちに除去されるから、
床面下への染込みや仕上材の剥離の問題は生じない。
【0061】なお、前記トイレ、授乳室、階段、エスカ
レーター、エレベーター等を除いた清掃区域中の通路な
いし廊下、および前記以外の区域について、苛性剤、溶
剤、アンモニアを使用していない洗剤で洗浄し、純アク
リルポリマー配合ウレタン樹脂ワックスを塗布する。
【0062】また、木材床面については、表面の砂や
埃、塵埃を取り除き、水性サーモプラスチック成分を含
有する洗剤を用いてオートスクラバーで洗浄し、純アク
リルポリマー配合ウレタン樹脂ワックスの表面にできた
傷を埋め、高速バーニッシャーで高速研磨して、光沢復
元清掃作業する。この場合の作用効果は、前述と同じで
ある。
【0063】更に、モルタル床面については、表面の埃
や汚れを除去し、苛性剤、溶剤、アンモニアを使用して
いない洗剤を用いて、ポリッシャーまたはオートスック
ラバーで洗浄し、また扉の把手や階段のすべり止め、金
具を前記除菌洗浄剤を用いて清拭する。
【0064】このように、前記特別清掃における床面清
掃は、従来のような清掃毎に表面洗浄剤や剥離剤を使用
する床面の洗浄と、ワックスの再塗布による対処管理を
廃し、バクテリアの繁殖を促す大量の水の使用をなるべ
く抑えて、ワックス塗布の周期を延ばすようにしてい
る。したがって、ワックス塗布の大掛かりな作業を廃
し、これを合理化して作業時間の短縮化と清掃費の低減
を図り、しかも前記水の染込みによる床面の仕上材の剥
離と躯体の損傷を未然に防止する。
【0065】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明は、所定
の消毒剤に界面活性剤を添加して、洗浄作用と消毒作用
とを備えた略中性ないし弱アルカリ性の除菌洗浄剤を調
製し、該除菌洗浄剤を所定の区域に恒常的に終始使用し
たから、日常的な清掃過程で簡単かつ効果的に清掃およ
び消毒でき、従来のような使用薬剤とその使用期間の煩
雑な管理を廃し、清掃現場での混乱を防止して、薬剤の
効果を確実に得られ、薬剤の効果的な使用を促せるとと
もに、従来のように用途別に洗浄剤を作成し、かつこれ
を清掃具別に使い分ける面倒がなく、また従来のような
酸性の消毒剤や酸性水の使用を廃し、建物の仕上材や躯
体構造を傷めることなく洗浄かつ除菌処理でき、例えば
院内感染を効果的に防止できる効果がある。
【0066】請求項2の発明は、異種の消毒剤に界面活
性剤を添加して、洗浄作用と消毒作用とを備えた略中性
ないし弱アルカリ性の複数種の除菌洗浄剤を調製し、こ
れら除菌洗浄剤を清潔区域と準清潔区域と一般区域とに
選択的に使い分けたから、従来のように複数種の殺菌処
理剤を周期的に使用する不合理と、使用区域毎に殺菌処
理に軽重を生じる不具合を解消し、薬剤の効果的な使用
を図れるとともに、清掃法に一定の融通性を得られ、清
掃現場の汚染状態に適切に対応することができる。請求
項3の発明は、過酸化水素水系消毒剤と第4級アンモニ
ウム塩系消毒剤に界面活性剤を添加して各除菌洗浄剤を
調製し、これら各除菌洗浄剤を選択的に使用するように
したから、薬剤の効果的な使用とその融通性を図ること
ができる。例えば、消毒作用の優れる過酸化水素水系除
菌洗浄剤を、手術室や新生児、ICU等の清潔区域に使
用し、前記除菌洗浄剤に準ずる消毒作用を有する第4ア
ンモニウム塩系除菌洗浄剤を、診察室、処置室、検査室
等の準清潔区域に使用すれば、所期の効果を得られる。
【0067】請求項4の発明は、前記除菌洗浄剤を清掃
具の清拭部に染込ませて使用するようにしたから、前記
除菌洗浄剤が略中性ないし弱アルカリ性に調製されてい
ることで、床材やワックスを腐食させたり変色させず、
モップやラーグ、ウェス、自動床洗浄機等の清掃具に広
く利用することができる。請求項5の発明は、請求項5
の発明は、前記清掃具の清拭部の洗濯後、前記清拭部に
前記除菌洗浄剤を染込ませて使用したから、洗濯後の清
拭部を除菌し、その使用前の衛生を確保するとともに、
清掃具の速やかな使用を確保することができる。
【0068】請求項6の発明は、光沢復元剤を用いて床
面を周期的に光沢復元処理し、該光沢復元処理を所定期
間継続後、前記床面にワックスを再塗布したから、従来
のように前記ワックスの剥離や磨耗の度に、大量の水や
動力を使用し大勢の作業者を動員してワックスを塗布す
る大掛かりな作業を廃し、床面清掃の合理化と清掃費用
の低廉化を図るとともに、バクテリアの繁殖を促す水の
使用を可及的に抑制し、床面の衛生を確保することがで
きる。したがって、前記光沢復元処理によって床面を常
時平滑に仕上げ、床面を清潔に保ち、その衛生を確保す
ることができる。請求項7の発明は、約二週間に一回の
割合で前記光沢復元処理し、約半年に一回の割合で前記
床面にワックスを再塗布したから、前記床面清掃の合理
化を実現することができる。
【0069】請求項8の発明は、シート状の清拭部を備
え、該清拭部を平面的な清掃箇所に押し当てて清拭する
清掃具において、前記清拭部の少なくとも片面に短小な
起毛を突設し、該起毛を複数の閉合形模様に配置して塵
埃溜を形成したから、床面等の傷部や凹部のゴミや塵埃
を容易に除去し得るとともに、前記塵埃溜にゴミや塵埃
を係留させ、それらの落ち零れを防止することができ
る。したがって、前記清拭部の両面に塵埃溜を設けるこ
とで、その作用効果を増進し、長時間の清掃を実現する
ことができる。
【0070】請求項9の発明は、複数の長尺な拭紐また
は拭布を蛇行状に複数回折り返し、それらの両端部をル
ープ状に形成するとともに、その中央部を拭紐または拭
布と直交方向に括り帯で束ね、該括り帯に沿って前記清
拭部を二つ折り可能にするとともに、前記清拭部を括り
帯周辺で保持可能にしたから、従来のように多数の拭紐
または拭布を束ねたものに比べて、簡単な構成で容易か
つ安価に製作することができ、また簡単な構造で清拭部
の強固な結束構造を得られ、洗濯時における拭紐または
拭布のほつれを防止し得るとともに、洗濯時の利便を図
ることができる
【0071】請求項10の発明は、前記清拭部の二つ折
り可能な中間部を、一本または複数本の綴り帯で別々に
束ね、簡単な構造で清拭部の強固な結束構造を得られ、
清拭部の洗濯時におけるほつれを防止するとともに、洗
濯時の利便を図ることができる。請求項11の発明は、
前記清拭部の中間部を一本の綴り帯で一体に束ねたか
ら、清掃時に清拭部の重量を先端部に集中的に作用させ
て、清拭精度を向上するとともに、清拭部に染込ませた
除菌洗浄剤の消費を抑制し、長時間の清掃を実現するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を清掃具であるラーグの清拭部に適用し
た平面図で、拭布の両面に起毛を設けている。
【図2】図1の正面図である。
【図3】図1の側面図である。
【図4】本発明を清掃具であるモップの清拭部に適用し
た平面図で、二つ折りした清拭部をそれぞれ二本の綴り
帯で結束している。
【図5】図4の清拭部を二つ折りした状況を示す正面図
である。
【図6】図5の側面図である。
【図7】前記モップの清拭部を一本の綴り帯で一体に束
ねた結束状況を示す側面図である。
【図8】図4のA―A線に沿う拡大断面図である。
【図9】本発明の清掃具であるモップの外観を示す正面
図で、清拭部を取り外して示している。
【図10】図9の要部を拡大して示す側面図で、クリッ
プとクリップアームの取り付け状態を示している。
【図11】図10の要部を拡大して示す底面図で、クリ
ップとクリップアームの噛合状況を示している。
【符号の説明】
1,6 清拭部 3 起毛 4 塵埃溜 8 括り帯 10,11 綴り帯

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の消毒剤に界面活性剤を添加して、
    洗浄作用と消毒作用とを備えた略中性ないし弱アルカリ
    性の除菌洗浄剤を調製し、該除菌洗浄剤を所定の区域に
    恒常的に終始使用することを特徴とする清掃方法。
  2. 【請求項2】 異種の消毒剤に界面活性剤を添加して、
    洗浄作用と消毒作用とを備えた略中性ないし弱アルカリ
    性の複数種の除菌洗浄剤を調製し、これら除菌洗浄剤を
    清潔区域と準清潔区域と一般区域とに選択的に使い分け
    るようにした請求項1記載の清掃方法。
  3. 【請求項3】 過酸化水素水系消毒剤と第4級アンモニ
    ウム塩系消毒剤に界面活性剤を添加して各除菌洗浄剤を
    調製し、これら各除菌洗浄剤を選択的に使用する請求項
    2記載の清掃方法。
  4. 【請求項4】 前記除菌洗浄剤を清掃具の清拭部に染込
    ませて使用する請求項1または請求項2記載の清掃方
    法。
  5. 【請求項5】 前記清掃具の清拭部の洗濯後、前記清拭
    部に前記除菌洗浄剤を染込ませて使用する請求項4記載
    の清掃方法。
  6. 【請求項6】 ワックスを塗布した床面の清掃方法にお
    いて、光沢復元剤を用いて床面を周期的に光沢復元処理
    し、該光沢復元処理を所定期間継続後、前記床面にワッ
    クスを再塗布する床面の清掃方法。
  7. 【請求項7】 約二週間に一回の割合で前記光沢復元処
    理し、約半年に一回の割合で前記床面にワックスを再塗
    布する請求項6記載の床面の清掃方法。
  8. 【請求項8】 シート状の清拭部を備え、該清拭部を平
    面的な清掃箇所に押し当てて清拭する清掃具において、
    前記清拭部の少なくとも片面に短小の起毛を突設し、該
    起毛を複数の閉合形模様に配置して塵埃溜を形成したこ
    とを特徴とする清掃具。
  9. 【請求項9】 複数の長尺な拭紐または拭布を蛇行状に
    複数回折り返し、それらの両端部をループ状に形成する
    とともに、その中央部を拭紐または拭布と直交方向に括
    り帯で束ね、該括り帯に沿って前記清拭部を二つ折り可
    能にするとともに、前記清拭部を括り帯周辺で保持可能
    にしたことを特徴とする清掃具。
  10. 【請求項10】 前記清拭部の二つ折り可能な中間部
    を、一本または複数本の綴り帯で別々に束ねた請求項9
    記載の清掃具。
  11. 【請求項11】 前記清拭部の中間部を一本の綴り帯で
    一体に束ねた請求項9記載の清掃具。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH055058U (ja) * 1991-07-08 1993-01-26 ユシロ化学工業株式会社 床面清掃車
JP2002505658A (ja) * 1996-01-12 2002-02-19 ザ、プロクター、エンド、ギャンブル、カンパニー 消毒組成物および表面の消毒方法

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