JP2002100590A - 割断装置及びその方法 - Google Patents

割断装置及びその方法

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JP2002100590A JP2000288717A JP2000288717A JP2002100590A JP 2002100590 A JP2002100590 A JP 2002100590A JP 2000288717 A JP2000288717 A JP 2000288717A JP 2000288717 A JP2000288717 A JP 2000288717A JP 2002100590 A JP2002100590 A JP 2002100590A
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cooling
cleaving
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Satoshi Iwazu
聡 岩津
Koichi Sawada
浩一 沢田
Naoki Sawada
直樹 沢田
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  • Perforating, Stamping-Out Or Severing By Means Other Than Cutting (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 加工屑の発生なしに、割断予定線に沿って高
精度の割断を容易かつ経済的に行える割断装置及びその
方法を提供すること。 【解決手段】 レーザー3による加熱個所に冷却パイプ
8を機械的に接触させたり、複数のレーザー23、33
間又は少なくとも一方の加熱位置に冷却手段を配し、或
いは全体を所定温度に加熱した状態で被割断位置を冷却
して、被割断位置を十二分に加熱すると共に、その冷却
で生じた温度勾配による熱応力を局部的にかつ均一に、
しかも十二分に生じさせ、高精度の割断加工を可能とす
る。この結果、割断を一工程で行え、特に比較的薄い材
料であれば容易に割断することができ、加工屑を出さな
いで容易かつ経済的に割断することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、割断装置及びその
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体ウエーハやガラス等の脆性材料を
切断する方法としては、従来、研磨剤を使用する研削、
又はレーザービームによる溶断等の方法があるが、これ
らの方法によると、いずれの場合も、加工点に熱による
歪みが発生したり(溶断時)、機械的な構造破壊等の発
生によって加工点の周辺に研削割れ等が生じる(研削
時)等のように材料の劣化を伴うという欠点があり、
又、研磨屑の発生(研削時)や蒸発や溶融による材料の
損失・ゆがみ(溶断時)が避けられない等の欠点があ
る。
【0003】そこで、このような欠点を解消するため
に、レーザービームの照射によって生じる熱応力を利用
して材料を割断する、いわゆるレーザー割断方法が、例
えば特開平7−323384公報「脆性材料の割断方
法」に提案されている。
【0004】この方法は、脆性材料に、予め切欠き等に
より加工予定線を形成しておき、その近傍にレーザービ
ームを照射して、その加熱によって発生する熱応力によ
り微小亀裂を発生させ、さらに、レーザービームを加工
予定線に沿う方向に誘導することによって、亀裂を加工
予定線上で発生させ、材料の分子間の結合を切り、加工
屑の発生なしに割断するというものである。
【0005】しかし、この技術を実際に実施しようとし
た場合に、予め材料にある程度の深さ以上の切欠きがな
いと加工予定線通りに割断することができず、その場
合、切り屑を発生させてしまい、材料の損失が少なくな
るという利点が若干失われてしまう。又、加工の手間と
しては、切欠きなしで切断してしまっても、結果が変わ
らなくなるという問題が指摘されている。
【0006】そして、もし、切欠きを用いた加工予定線
を予め形成しなかった場合には、特に加工材料におい
て、加工予定箇所を挟んで材料の両側の幅が対称でない
ものでは、両側のそれぞれの材料の体積や表面積等が違
うために剛性が両側で違ってしまう。この結果、加工予
定線に発生する熱応力に不均衡が生じ、幅の狭い側にお
いてレーザーのスポットの中心から外れた部分で割断が
起こり、レーザーの誘導通りに割断を行なうことができ
ないという問題もある。
【0007】これに対し、例えば特開平7−32338
5公報「脆性材料の割断方法」、特開平7−32878
1公報「脆性材料の割断方法」、特開平9−1370公
報「割断加工方法及び割断加工装置」、特開平11−1
0374公報「割断加工方法」、特開平11−1037
5公報「割断加工方法」等では、割断(加工)予定線を
挟んだ両側の幅が非対称なものに対しても、レーザーの
誘導通りに割断するための制御方法が開示されている。
これらは、例えば、加工用の熱源を2個以上準備して全
体の熱量をセンサー等で監視しながら、亀裂発生部分の
熱が均等に分布するように、それぞれの熱源の熱量を調
整する技術や、常に画像等で加工部分を監視しながら、
亀裂が加工予定線からずれた場合には、レーザーの位置
を調整して加工予定線にもどるように誘導する技術等で
あるが、いずれも、制御に大変高度な技術が必要であ
り、設備等にも多くの費用がかかり難しいものが多かっ
た。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】こうした割断方法で
は、レーザービームにより起こる高温部と、レーザー通
過後の自然冷却による温度低下部とで発生する温度勾配
(温度差)から加工予定線に亀裂を発生させていた。こ
れに対し、レーザービームを移動させながら照射し、こ
の通過後の熱をもった部分に冷風を当てることにより急
冷し、亀裂の発生を促進させる方法もあった。
【0009】即ち、特許第3027768号「脆弱非金
属材料の分断方法」等では、簡易制御法として、冷却風
の吹付けによる強制冷却で材料の任意の箇所に熱応力差
を発生させて割断する方法が提案されている。しかしな
がら、実際に半導体ウエーハやガラス等で実施してみる
と、これらは熱伝達性が悪い材料であるために、冷却風
を当てた部分(表面)では綺麗にクラックが入るが、完
全には材料を割断できず、最終的には、機械的にかつ強
制的に分断しなければならない。このため、切り屑が発
生し、手間もかかり、実用的ではなかった。
【0010】しかも、この方法によると、吹き出し口か
ら冷風を放出するので、冷却風が被加工面に当たって拡
がってしまい、冷却点を絞れないことになるので、割断
ラインが不均一となることがあった。又、冷却用に冷媒
ガスを使用するので、冷却装置の構造が複雑となった
り、放出されたガスを再利用できないという欠点もあっ
た。
【0011】本発明は、上記のような従来の実情に鑑み
てなされたものであって、その目的は、加工屑の発生な
しに、割断予定線に沿って高精度の割断を容易かつ経済
的に行なえる割断装置及びその方法を提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の第1の発
明は、被割断位置を加熱するための加熱手段と、前記加
熱手段が加熱した個所に機械的に接触して前記個所を冷
却する冷却手段とを有する割断装置、及びその方法に係
るものである。
【0013】また、本発明の第2の発明は、被割断位置
を加熱する第一の加熱手段と、前記第一の加熱手段に後
続して前記被割断位置を再加熱する第二の加熱手段とを
有し、前記第一の加熱手段による加熱位置と前記第二の
加熱手段による加熱位置との間、又はその少なくとも一
方に冷却手段が配置されている割断装置、及びその方法
に係るものである。
【0014】また、本発明の第3の発明は、被加工体の
全体を所定の温度に設定する第一の温度設定手段と、前
記被加工体の被割断位置を前記所定温度とは逆方向に温
度変化させる第二の温度設定手段を有する割断装置、及
びその方法に係るものである。
【0015】更に、本発明は、加熱手段によって被割断
位置を走査しながら加熱すると共に、この加熱個所を冷
却手段によって冷却し、しかる後、前記加熱手段を元の
位置に戻して前記被割断位置を再度走査しながら加熱す
る割断方法も提供するものである。
【0016】本発明によれば、加熱手段による加熱個所
に冷却手段を機械的に接触させたり、複数の加熱手段間
又は少なくとも一方の加熱位置に冷却手段を配し、また
一旦加熱、冷却した箇所を再び原位置から加熱し、或い
は全体を所定温度に設定した状態で被割断位置を逆方向
に温度変化させているので、被割断位置を十二分に加熱
すると共に、その冷却により生じる温度勾配に基づく熱
応力を局部的にかつ均一に、しかも十二分に生じさせる
ことができ、高精度の割断加工が可能となる。この結
果、割断を一工程で行え、特に比較的薄い材料であれ
ば、容易に割断することができ、加工屑を出さないで容
易かつ経済的に割断することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明においては、前記加熱手段
による加熱面積よりも前記冷却手段による冷却面積が小
さく、前記冷却手段の冷却部が所定幅で若しくは点接触
的に前記個所に接触するのが望ましい。
【0018】又、前記加熱手段がレーザービームなどの
加熱ビームの照射手段からなり、前記冷却手段が冷媒流
通式に構成され、前記加熱手段と前記冷却手段とが相前
後して配置され、前記被割断位置に対して順次移動する
のが望ましい。
【0019】特に本発明の第2の発明においては、前記
第一の加熱手段による加熱面積よりも前記冷却手段によ
る冷却面積が小さく、前記第一の加熱手段による加熱面
積に対し、前記第二の加熱手段による加熱面積が小さい
のが望ましい。
【0020】又、前記冷却手段が所定幅で若しくは点接
触的に前記個所に接触する冷却部を有するか、或いは前
記個所に冷媒を吹付ける構造を有しているのが望まし
い。
【0021】又、前記第一及び第二の加熱手段がレーザ
ービームなどの加熱ビームの照射手段からなり、前記冷
却手段が冷媒流通式又は冷媒吹付け式に構成され、前記
第一及び第二の加熱手段と前記冷却手段とが相前後して
配置され、被割断位置に対して順次移動するのが望まし
い。
【0022】特に本発明の第3の発明においては、前記
第一の温度設定手段が前記被加工体の加熱又は冷却手段
からなり、前記第二の温度設定手段が冷却又は加熱手段
からなるのが望ましい。
【0023】又、前記第一の温度設定手段が加熱手段か
らなり、前記第二の温度設定手段が所定幅で若しくは点
接触的に前記被加工体に接触する冷却部を有するか、或
いは前記個所に冷媒を吹付ける構造を有しているのがよ
い。この場合、前記第一の温度設定手段がヒーターから
なり、前記第二の温度設定手段が冷媒流通式又は冷媒吹
付け式に構成されているのが望ましい。
【0024】又、前記第二の温度設定手段が前記被割断
位置に対して移動するのが好ましい。
【0025】以下、本発明を好ましい実施形態について
図面参照下に詳細に説明する。
【0026】第1の実施の形態 本実施の形態による装置は、図1の(a)及び(b)に
示すように、ガラス、アルミナセラミック、シリコンウ
エーハ等の被加工材料1を載置するステージ2と、ステ
ージ2上に置かれた被加工材料1にレーザービーム19
を照射するレーザー3及び冷却用の冷却パイプ8を含む
割断加工機12とで構成されている。
【0027】そして、レーザー3と冷却パイプ8とは、
矢印の方向へ移動させることができ、その移動により、
レーザービーム19の被加工材料1への照射位置を割断
加工予定線7上に沿って移動させることができる。
【0028】ここでは、図1(a)に示すように、冷媒
11の循環用の冷却パイプ8を、レーザービーム19の
照射位置の後方近傍に被加工材料1に接触して配置して
いる。なお、冷却パイプ8の冷却径14(冷媒11によ
る冷却域の径)をレーザービーム径13より小さなもの
とする。これにより、割断に必要な温度勾配をつけ易く
なり、熱応力がシャープになる。
【0029】又、本実施の形態では、冷却パイプ8のパ
イプ径は例えばφ0.3mm程度とし、その先端8aが
被加工材料1に対してビーム照射位置から例えば10.
0mm後方にずらした場所に所定幅又は点接触的に当る
ように配置する。しかし、同等の効果があるならば、パ
イプ径や位置等は自由に変えてよい。
【0030】冷却パイプ8は被加工材料1の表面に一定
の圧力で接しながらレーザー3に後続して移動するが、
その接触圧や接触面積は任意に変えてもよい。
【0031】なお、冷却法としては、冷却パイプ8のよ
うに、レーザービーム径13より幅の小さな凸状部又は
エッジ状に形成された先端8aを有し、これを被割断体
1に接触させて熱を奪うものとしてよいが、その他の同
様の形状の冷却部材を用いてもよい。
【0032】次に、割断加工に際しては、先ず、レーザ
ー3からレーザービーム19を被加工材料1の加工開始
点5に照射して加熱し、そこに熱応力による微小亀裂を
発生させる。
【0033】この場合、例えば、レーザー3の出力は8
0W〜100Wとし、スポット径はφ6〜7mm程度と
し、レーザー3及び冷却パイプ8を有する割断加工機1
2の送り速度は30mm/secとする。
【0034】次いで、レーザー3を、レーザービーム1
9の照射位置が被加工材料1の割断加工予定線7上に沿
うように移動させてスポット加熱を連続して行い、かつ
その照射に後続して、冷却パイプ8によりレーザー加熱
部分を点接触的に冷却し、レーザービーム19の進行方
向の後方に急峻な温度勾配を生じさせる。
【0035】即ち、循環する冷却剤11によって冷却さ
れた冷却パイプ8の先端部8aを、加熱された加工部に
点接触させて急冷却する。
【0036】その時、亀裂の先端の応力拡大係数が被加
工材料1の破壊靭性値を超えることにより、亀裂がレー
ザー3及び冷却パイプ8の進行に付随して順次進行して
いき、最終的に、亀裂が被加工材料1の加工終点6に達
した時点で、1ライン分の割断加工が完了する。
【0037】ここで、従来までの加工法においては、レ
ーザービームにより生じる高温部がレーザービーム通過
後の自然冷却で温度低下することにより発生する温度勾
配(温度差)から亀裂を発生させていたが、本実施の形
態では、レーザービームの通過後の熱をもった部分に冷
却部を点接触で当てることにより急冷し、亀裂の発生を
促進させることができる。
【0038】これにより、従来の加工法のようにレーザ
ー加工後に自然冷却を用いる方法では、割断加工予定線
7の両側の材料の幅が異なるためにそれぞれの放熱効率
の差によって不均一になる温度勾配の発生部分が、本発
明に基づく方法による強制冷却で意図する限定された場
所である割断加工予定線7上に存在するようになる。従
って、たとえ割断加工予定線7の両側の材料が非対称で
あったとしても、レーザービームの誘導通りに割断でき
るように制御可能となり、これは実験でも確認されてい
る。
【0039】なお、冷却ノズル8内を通過する冷媒の温
度や送量は、被加工材料1の種類、厚さやレーザー3の
出力パワー等の諸条件によって異なるが、本実施の形態
では、室温(25℃程度)の水等の液体11を送ること
により割断加工を行なえる。
【0040】さらに、加熱方法に対しては、レーザービ
ームに限らず、赤外線ヒーターや電熱線等の如く加熱で
きるものであればよい。又、冷却パイプ8内の冷媒の冷
却温度については、温度勾配によって熱応力を発生させ
て亀裂を進展させる技術であるため、低くできればでき
る程、加工速度が上がることから、結果が一層良好とな
る。なお、加熱部を強制冷却することが目的であるた
め、冷媒はガス状の気体である必要はなく、冷却水や液
体窒素等の冷却液体を用いてよい。
【0041】上記したことから、本実施の形態は、レー
ザービーム19による加熱個所に冷却パイプ8の先端部
8aを機械的に接触させているので、被割断位置を十二
分に加熱すると共に、その冷却で生じる温度勾配による
熱応力を局部的にかつ均一に、しかも十二分に生じさせ
ることができ、高精度の割断加工が可能となる。この結
果、割断を一工程で行え、特に比較的薄い材料であれ
ば、容易に割断することができ、加工屑を出さないで容
易かつ経済的に割断することができる。
【0042】しかも、冷却パイプ8からは冷媒11が放
出されないので、冷却点を先端部8aにより絞れて割断
ラインが均一となり、又、冷却用の冷媒を循環させて再
利用できる。
【0043】このように、これまでネックとなっていた
レーザービームによる割断加工の制御を、安価で簡易に
実施できるようになり、また、材料の損失が少なくな
り、効率的に材料を使用することができるようになる。
【0044】従来までの割断技術では、切り屑、研磨屑
等が発生し、洗浄工程が材料の加工後に必要であった
が、この加工方法を実現できることにより、屑が殆ど発
生しないため、洗浄の必要が無くなり、工程削減が図
れ、洗浄設備も必要無くなり、大幅なコストダウンが可
能となる。
【0045】又、従来までの接触加工方法では、治具の
磨耗等が発生するため、加工前半と後半とでの製品の精
度のバラツキ、定期的なメンテナンス、又、治具の刃等
の消耗品の交換等が発生していたが、非接触のレーザー
が使用できるのでその必要がなくなる。
【0046】又、非接触加工であるレーザービームの溶
断加工方法は、ウエーハ等で実施しようとすると、溶解
若しくは蒸発した物質がウエーハ等に集積したLSIや
ICの表面に付着し、電極部の導電性を劣化させる等の
悪影響があったため、行なえなかったが、本発明に基づ
けば実施できるようになる。
【0047】又、特に、ウエーハに関しては、加熱温度
が300℃を越えると、配線、回路にダメージを与える
ため、強力なレーザービームを照射し難かったが、冷却
媒体11の温度を低くすることにより加熱部と冷却部と
の温度差を大きくとれるので、レーザー自体の加熱温度
を抑え、冷却に例えば液体窒素を使うことで大きな温度
差を生じさせることができ、実施できるようになる。
【0048】又、特に、ウエーハ等の加工では、その品
質の維持のために、クリーンルームでの加工や、何回も
の洗浄が行なわれるが、屑の出ない本加工法により、工
程を大幅に削減でき、又、品質信頼性を向上させること
ができる。
【0049】さらに、この手法においては、急峻な温度
勾配(又は応力勾配)で割断を行なうため、割断後の形
状は短冊状に限定する必要がなく、意図的な曲線でカッ
トすることも可能となり、例えば円形にカットすること
も可能となる。
【0050】第2の実施の形態 本実施の形態による装置は、図2に示すように、ガラ
ス、アルミナセラミック、シリコンウエーハ等の被加工
材料1を載置するステージ2と、このステージ2上に置
かれた被加工材料1にレーザービーム19を照射するレ
ーザー3及び冷却用の冷却ノズル4を含む割断加工機1
2とで構成されている。
【0051】そして、レーザー3と冷却ノズル4とは、
矢印の方向へ移動させることができ、その移動により、
レーザービーム19の被加工材料1への照射位置を割断
加工予定線上に沿って移動させることができる。
【0052】そして、図2に示すように、冷風噴出用の
冷却ノズル4をレーザービーム19の照射位置の後方近
傍に配置していて、その被加工材料1に所定幅又は点接
触的に接する冷却部4aの冷却径は、レーザービーム1
9の径より小さなものとする。これにより、温度勾配の
幅が狭くなり、熱応力がシャープになる。
【0053】又、本実施の形態では、冷却ノズル4の径
は例えばφ0.3mm程度とし、被加工材料1へのビー
ム照射位置から例えば10.0mm後方にずらした場所
に先端部4aが当るよう配置した。しかし、同等の効果
があるならば、ノズルの径や位置は自由に変えてよい。
【0054】さらに、冷却ノズル4の曲部(先端部)4
aは被加工材料1の表面に一定の圧力で接しながら、レ
ーザー3に後続して移動するが、その接触圧や接触面積
は任意に変えてよい。
【0055】次に、割断加工に際しては、先ず、レーザ
ー3からレーザービーム19を被加工材料1の加工開始
点5に照射して加熱し、そこに熱応力による微小な亀裂
を発生させる。
【0056】この場合も、例えば、レーザー3の出力は
80W〜100Wとし、スポット径はφ6〜7mm程度
とし、レーザー3及び冷却ノズル4を有する割断加工機
12の送り速度は30mm/secとする。
【0057】次いで、レーザー3を、レーザービーム1
9の照射位置が被加工材料1の割断加工予定線(図示せ
ず)上に沿うように移動させて加熱し、レーザービーム
19の進行方向の後方に急峻な温度勾配を生じさせる。
【0058】即ち、冷却ノズル4内を通る冷却材11に
よって冷却された冷却ノズル4の曲部4aをレーザー加
熱された加工部に点接触させて急冷却する。なお、冷却
剤11は噴出口16より噴出する。
【0059】その時、亀裂の先端の応力拡大係数が被加
工材料1の破壊靭性値を超えることにより、亀裂がレー
ザー3及び冷却ノズル4の進行に付随して順次進行して
いき、最終的に、亀裂が被加工材料1の加工終点6に達
した時点で、1ライン分の割断加工が完了する。
【0060】本実施の形態では、レーザービームの通過
後の熱をもった部分に冷却部4aを点接触で当てること
により急冷し、亀裂の発生を促進させることができる。
【0061】これにより、温度勾配が発生する部分が、
上記の如き強制冷却により意図する限定された場所であ
る割断加工予定線7上に存在するようになり、たとえ割
断加工予定線の両側の材料の形が非対称であったとして
も、レーザービームの誘導通りに割断することができる
ようになる。
【0062】なお、冷却ノズル4内に送り込む冷却剤1
1の温度や送量は、被加工材料1の種類、厚さやレーザ
ー3の出力パワー等の諸条件によって異なるが、本実施
の形態では、室温(25℃程度)の冷却材11を冷却ノ
ズル4内に送ることで割断加工を行なえる。
【0063】その他、本実施の形態は、上述の第1の実
施の形態の優れた作用効果を得ることができる。
【0064】第3の実施の形態 本実施の形態による装置は、図3(a)及び(b)に示
すように、ガラス、アルミナセラミック、シリコンウエ
ーハ等の被加工材料1を載置するステージ2と2と、こ
のステージ2上に置かれた被加工材料1にレーザービー
ムを照射する第1のレーザー23、冷却パイプ8、第2
のレーザー33を順次配置した割断加工機12で構成さ
れている。
【0065】そして、第1のレーザー23と冷却パイプ
8と第2のレーザー33とは矢印の方向へ同時に移動さ
せることができ、その移動により第1及び第2のレーザ
ービームの被加工材料1への照射位置を割断加工予定線
7上に沿って移動させることができる。
【0066】ここでは、図3に示すように、冷却パイプ
8を第1のレーザー23と第2のレーザー33との間
で、かつレーザービームの照射位置近傍に配置してい
る。
【0067】冷却パイプ8のパイプ径は例えばφ0.3
mm程度とし、その冷却部8aは被加工材料1への第1
のレーザー23のレーザービーム19の照射位置から例
えば10.0mm後方にずらした場所に当るよう配置し
ている。しかし、パイプ径や位置は同等の効果があるな
らば、自由に変えて良い。
【0068】さらに、冷却パイプ8の曲部(冷却部)8
aは、被加工材料1に一定の圧力で接しながら、レーザ
ー23、33と共に移動するが、その接触圧、接触面積
は任意に変えてよい。
【0069】次に、割断加工に際しては、先ず、第1の
レーザー23からレーザービーム19を被加工材料1の
加工開始点5に照射して加熱し、そこに熱応力による微
小亀裂を発生させる。
【0070】ここで、例えば、第1及び第2のレーザー
23、33の出力は、それぞれ70Wとし、スポット径
はφ6〜7mm程度とし、加工機12の送り速度は30
mm/secとする。又、冷却パイプ8の冷却径14は
第1のレーザー23のレーザービーム19の径より小さ
なものとする。これによって温度勾配が生じる領域が狭
くなり、熱応力がシャープになる。
【0071】次いで、第1のレーザー23を、レーザー
ビーム19の照射位置が被加工材料1の割断加工予定線
7上に沿うように移動させ、そのレーザービーム19の
進行方向の後方に急峻な温度勾配を生じさせる。
【0072】即ち、循環する冷却剤11によって冷却さ
れた冷却パイプ8の曲部8aを第1のレーザー23のレ
ーザービーム19によって加熱された加工部に点接触さ
せて急冷却する。
【0073】次いで、それに追随して、第2のレーザー
33を、第1のレーザービームより小さなスポット径1
3の第2のレーザービーム19の照射位置が被加工材料
1の割断加工予定線7上に沿うように移動させて、冷却
された加工部を急速加熱し、急峻な温度勾配を再び生じ
させる。
【0074】その時、亀裂の先端の応力拡大係数が被加
工材料1の破壊靭性値を超えることにより、亀裂が第1
のレーザー23と冷却パイプ8と第2のレーザー33と
の進行に付随して順次進行していき、最終的に、亀裂が
被加工材料1の加工終点6に達した時点で、1ライン分
の割断加工が完了する。
【0075】本実施の形態では、第1のレーザービーム
の通過後の熱をもった部分に冷却部8aを点接触させる
ことにより急冷し、さらに第2のレーザービームによっ
て再加熱することによって亀裂の発生を一層促進させる
ことができる。
【0076】これにより、割断加工予定線7の両側の材
料のそれぞれの放熱効率の差によって生じうる不均一な
温度勾配の発生部分が、上記の如く強制冷却により意図
する限定された場所である割断加工予定線7上に存在す
るようになり、たとえ割断加工予定線7の両側の材料の
形が非対称であったとしても、レーザービームの誘導通
りに割断できるように制御できるようになる。
【0077】なお、冷却パイプ8を循環する冷却剤11
の温度や送量は、被加工材料1の種類、厚さやレーザー
の出力パワー等の諸条件によって異なるが、本実施の形
態では、室温(25℃程度)の冷媒を送ることで割断加
工を行なう。又、この方法は、加熱部を強制冷却するこ
とが目的であるため、ガス等の気体である必要はなく、
冷却水や液体窒素等の冷却液体を用いてよい。
【0078】本実施の形態によれば、2本のレーザービ
ームの中間に冷却部を配置しているので、割断面の蛇行
が1本のレーザービームの時よりは少なく、割断面の断
面が垂直になり易い。即ち、1本ビームの時は、割断加
工予定線の両側のうち被加工材料の面積が小さい側に割
断エッジがせり出す傾向があり、また1本ビームの場合
にはそのパワーを上げると、マイクロクラック(うろこ
状の断面)が入りやすいが、本実施の形態に用いる2本
ビームでは、各レーザーのパワー(熱源エネルギー)を
増やさず、割断加工予定線の付近に効率良く、急峻な温
度勾配を形成できるので、1本ビームの場合のような傾
向は生じ難くなる。
【0079】このように冷却部を両レーザービームの中
間に配置する場合は、1本目のレーザービームで与えら
れた熱とこれに続く冷却によって、表面に微細なクラッ
クが入り、2本目のレーザービームが通過した時点で、
再度加熱され、後方に引っ張り応力の極大値が生じ、割
断されることになるが、割断は表面のクラックが起点と
なって進展するので、割断の蛇行が抑制される。
【0080】なお、冷却パイプ8の如き冷却部は、レー
ザービームの1本目と2本目の中間に配したが、2本目
のビームの真下に冷却位置を持っていくこともできる。
このように2本目のビームの真下に冷却位置を持ってい
く場合は、レーザービームの後方にて冷却するより、よ
り急峻な温度差を形成でき、割断深さが大きくなると考
えられる。
【0081】その他、本実施の形態は、上述した第1の
実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。
【0082】第4の実施の形態 本実施の形態による装置は図4の(a)及び(b)に示
すように、第1のレーザー23と第2のレーザー33と
の間に、冷却剤11’(例えば冷却風)を吹付けるよう
に構成しており、それ以外は上述の第3の実施の形態と
同様である。
【0083】割断加工に際しては、先ず、第1のレーザ
ー23からレーザービーム19を被加工材料1の加工開
始点5に照射して加熱し、そこに熱応力による微小亀裂
を発生させる。
【0084】次に、ノズル4’から冷却風11’を、第
1のレーザー23のレーザービーム19によって加熱さ
れた加工部に吹付けて急冷却する。
【0085】次いで、それに追随して第2のレーザー3
3を、レーザービーム19の照射位置が被加工材料1の
割断加工予定線7上に沿うように移動させて、冷却され
た加工部を急速加熱し、急峻な温度勾配を再び生じさせ
る。
【0086】その時、亀裂の先端の応力拡大係数が被加
工材料1の破壊靭性値を超えることにより、亀裂が第1
のレーザー23と冷却ノズル4と第2のレーザー33と
の進行に付随して順次進行していき、最終的に、亀裂が
被加工材料1の加工終点6に達した時点で、1ライン分
の割断加工が完了する。
【0087】第5の実施の形態 本実施の形態による装置は、図5の(a)及び(b)に
示すように、ガラス、アルミナセラミック、シリコンウ
エーハ等の被加工材料1を載置するステージ2にヒータ
ー(図示せず)を内蔵し、被加工材料1の全体を予め2
00℃以上に加熱すると共に、ステージ2上に置かれた
被加工材料1に冷却剤11’を吹き付ける冷却ノズル
4’を具備している。
【0088】そして、冷却ノズル4’は矢印の方向へ移
動させることができ、その移動により、冷却ノズル4’
の被加工材料1への冷媒噴出口16の位置を割断加工予
定線7上に沿って移動させることができる。
【0089】なお、本実施の形態では、冷却ノズル4’
は上述の第4の実施の形態のものと同様である。
【0090】割断加工に際しては、電熱線(又は赤外線
ランプ)で被加工材料1の全体を200℃以上に加熱し
た後、冷却ノズル4’の噴出口16から噴出する冷却剤
11’を被加工材料1の加工開始点5に吹付けて冷却
し、熱応力による微小な亀裂を発生させる。
【0091】なお、この方法は、加熱された被加工材料
1を局部的に強制冷却することが目的であるので、冷媒
11’として必ずしも冷却風のような気体を用いる必要
はなく、冷却水や液体窒素等の冷却液体を用いてもよ
い。この場合は、図6の(a)に示すように、冷却剤1
1を通した冷却パイプ8の先端部8aを加熱された被加
工材料1に点接触させ、強制冷却する方法や、図6の
(b)に示すように、冷却剤11を通した冷却ノズル4
の曲部4aを加熱された被加工材料1に点接触させる方
法等を用いてもよく、その方法にはこだわらない。パイ
プ8や4は上述した第1、第2の実施の形態と同様のも
のである。
【0092】こうして、加熱された被加工材料1に、局
部冷却による温度勾配で熱応力を発生させ、亀裂を進展
させることができる。
【0093】この手法は、冷却に常温より遥かに低いも
のを利用することによって、加熱自体をレーザーに頼ら
ず、ヒーター等で被加工材料全体を加熱し、割断加工予
定線に沿って冷却するので、設備的にも安価で実施する
ことも可能である。
【0094】以上に説明した実施の形態は、本発明の技
術的思想に基づいて更に変形が可能である。
【0095】例えば、被加工材料に所定幅若しくは点接
触で接触する冷却手段は、上述したもの以外であってよ
く、例えば、ペルティエ素子のような電気的制御が可能
な冷却用素子を用いると、冷却径を一層小さくでき、か
つ高効率な冷却が可能となり、また冷却部を小型、軽量
化し、構造も簡略化できる。ペルティエ素子はまた、局
部加熱用としてもレーザービームの代りに用いることも
できる。
【0096】また、上述の第3又は第4の実施の形態と
は異なり、1本のレーザーを用い、これを走査して加熱
した直後に、接触式又は非接触式の冷却(例えば水冷パ
イプや冷風噴出ノズル又は自然冷却)で冷却して割断加
工予定線上にクラックを入れた後、上記レーザーを元の
位置に戻して前記被割断位置を再度走査しながら加熱す
ると、上述の第3又は第4の実施の形態と同様の効果を
1本のレーザーの使用によって(或いは既知の割断装置
を用いても)得ることができる。
【0097】また、被加工材料の全体を冷却しておき、
これを割断加工線に沿って加熱して熱応力による割断を
行うこともできる。レーザーによる加熱個所及びその冷
却個所の個数や位置も種々変えてよい。
【0098】
【発明の作用効果】本発明によれば、加熱手段による加
熱個所に冷却手段を機械的に接触させたり、複数の加熱
手段間又は少なくとも一方の加熱位置に冷却手段を配
し、或いは全体を所定温度に設定した状態で被割断位置
を逆方向に温度変化させているので、被割断位置を十二
分に加熱すると共に、その冷却により生じる温度勾配に
基づく熱応力を局部的にかつ均一に、しかも十二分に生
じさせることができ、高精度の割断加工が可能となる。
この結果、割断を一工程で行え、特に比較的薄い材料で
あれば、容易に割断することができ、加工屑を出さない
で容易かつ経済的に割断することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による割断加工機の
断面図及びその平面図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態による割断加工機の
断面図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態による割断加工機の
断面図及びその平面図である。
【図4】本発明の第4の実施の形態による割断加工機の
断面図及びその平面図である。
【図5】本発明の第5の実施の形態による割断加工機の
断面図及びその平面図である。
【図6】同、他の割断加工機の断面図である。
【符号の説明】
1…被加工材料、2…ステージ、3…レーザー、4、
4’…冷却ノズル、5…加工開始点、6…加工終了点、
7…割断加工予定線、8…冷却パイプ、10…集光レン
ズ、11、11’…冷却剤(冷媒)、12…割断加工
機、13…レーザービーム径、14…冷却径、15…熱
分布曲線、16…噴出口、19…レーザービーム、23
…第1のレーザー、33…第2のレーザー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/78 B (72)発明者 沢田 直樹 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 3C060 CF08 CF16 4E068 AA05 AE01 AJ00 AJ03 CB06 DA10 DB13 4G015 FA06 FB01 FC11

Claims (37)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被割断位置を加熱するための加熱手段
    と、前記加熱手段が加熱した個所に機械的に接触して前
    記個所を冷却する冷却手段とを有する割断装置。
  2. 【請求項2】 前記加熱手段による加熱面積よりも前記
    冷却手段による冷却面積が小さい、請求項1に記載の割
    断装置。
  3. 【請求項3】 前記冷却手段の冷却部が所定幅で若しく
    は点接触的に前記個所に接触する、請求項1に記載の割
    断装置。
  4. 【請求項4】 前記加熱手段が加熱ビーム照射手段から
    なり、前記冷却手段が冷媒流通式に構成されている、請
    求項1に記載の割断装置。
  5. 【請求項5】 前記加熱手段と前記冷却手段とが相前後
    して配置され、前記被割断位置に対して順次移動する、
    請求項1に記載の割断装置。
  6. 【請求項6】 被割断位置を加熱する第一の加熱手段
    と、前記第一の加熱手段に後続して前記被割断位置を再
    加熱する第二の加熱手段とを有し、前記第一の加熱手段
    による加熱位置と前記第二の加熱手段による加熱位置と
    の間、又はその少なくとも一方に冷却手段が配置されて
    いる割断装置。
  7. 【請求項7】 前記第一の加熱手段による加熱面積より
    も前記冷却手段による冷却面積が小さい、請求項6に記
    載の割断装置。
  8. 【請求項8】 前記第一の加熱手段による加熱面積に対
    し、前記第二の加熱手段による加熱面積が小さい、請求
    項6に記載の割断装置。
  9. 【請求項9】 前記冷却手段が所定幅で若しくは点接触
    的に前記個所に接触する冷却部を有するか、或いは前記
    個所に冷媒を吹付ける構造を有している、請求項6に記
    載の割断装置。
  10. 【請求項10】 前記第一及び第二の加熱手段が加熱ビ
    ーム照射手段からなり、前記冷却手段が冷媒流通式又は
    冷媒吹付け式に構成されている、請求項6に記載の割断
    装置。
  11. 【請求項11】 前記第一及び第二の加熱手段と前記冷
    却手段とが相前後して配置され、前記被割断位置に対し
    て順次移動する、請求項6に記載の割断装置。
  12. 【請求項12】 被加工体の全体を所定の温度に設定す
    る第一の温度設定手段と、前記被加工体の被割断位置を
    前記所定温度とは逆方向に温度変化させる第二の温度設
    定手段を有する割断装置。
  13. 【請求項13】 前記第一の温度設定手段が前記被加工
    体の加熱又は冷却手段からなり、前記第二の温度設定手
    段が冷却又は加熱手段からなる、請求項12に記載の割
    断装置。
  14. 【請求項14】 前記第一の温度設定手段が加熱手段か
    らなり、前記第二の温度設定手段が所定幅で若しくは点
    接触的に前記被加工体に接触する冷却部を有するか、或
    いは前記個所に冷媒を吹付ける構造を有している、請求
    項13に記載の割断装置。
  15. 【請求項15】 前記第一の温度設定手段がヒーターか
    らなり、前記第二の温度設定手段が冷媒流通式又は冷媒
    吹付け式に構成されている、請求項13に記載の割断装
    置。
  16. 【請求項16】 前記第二の温度設定手段が前記被割断
    位置に対して移動する、請求項12に記載の割断装置。
  17. 【請求項17】 被割断位置を加熱し、この加熱個所に
    冷却手段を機械的に接触させて前記個所を冷却する割断
    方法。
  18. 【請求項18】 前記加熱による加熱面積よりも前記冷
    却による冷却面積を小さくする、請求項17に記載の割
    断方法。
  19. 【請求項19】 前記冷却手段の冷却部を所定幅で若し
    くは点接触的に前記加熱個所に接触させる、請求項17
    に記載の割断方法。
  20. 【請求項20】 前記加熱を加熱ビームの照射によって
    行ない、前記冷却を冷媒流通式に行なう、請求項17に
    記載の割断方法。
  21. 【請求項21】 前記加熱と前記冷却とを前記被割断位
    置に対して順次行なう、請求項17に記載の割断方法。
  22. 【請求項22】 被割断位置を加熱する第一の加熱を行
    ない、この第一の加熱に後続して前記被割断位置を再加
    熱する第二の加熱を行ない、前記第一の加熱による加熱
    位置と前記第二の加熱による加熱位置との間、又はその
    少なくとも一方を冷却する割断方法。
  23. 【請求項23】 前記第一の加熱による加熱面積よりも
    前記冷却による冷却面積を小さくする、請求項22に記
    載の割断方法。
  24. 【請求項24】 前記第一の加熱による加熱面積に対
    し、前記第二の加熱による加熱面積を小さくする、請求
    項22に記載の割断方法。
  25. 【請求項25】 前記冷却を所定幅で若しくは点接触的
    に前記個所に接触する冷却部によって行なうか、或いは
    前記個所に冷媒を吹付けることによって行なう、請求項
    22に記載の割断方法。
  26. 【請求項26】 前記第一及び第二の加熱を加熱ビーム
    の照射によって行ない、前記冷却を冷媒流通式又は冷媒
    吹付け式で行なう、請求項22に記載の割断方法。
  27. 【請求項27】 前記第一及び第二の加熱と前記冷却と
    を前記被割断位置に対して順次行なう、請求項22に記
    載の割断方法。
  28. 【請求項28】 加熱手段によって被割断位置を走査し
    ながら加熱すると共に、この加熱個所を冷却手段によっ
    て冷却し、しかる後、前記加熱手段を元の位置に戻して
    前記被割断位置を再度走査しながら加熱する割断方法。
  29. 【請求項29】 前記加熱による加熱面積よりも前記冷
    却による冷却面積を小さくする、請求項28に記載の割
    断方法。
  30. 【請求項30】 前記冷却手段の冷却部を所定幅で若し
    くは点接触的に前記加熱個所に接触させる、請求項28
    に記載の割断方法。
  31. 【請求項31】 前記加熱を加熱ビームの照射によって
    行ない、前記冷却を冷媒流通式に行なう、請求項28に
    記載の割断方法。
  32. 【請求項32】 前記加熱と前記冷却とを前記被割断位
    置に対して順次行なう、請求項28に記載の割断方法。
  33. 【請求項33】 被加工体の全体を所定の温度に設定
    し、前記被加工体の被割断位置を前記所定温度とは逆方
    向に温度変化させる割断方法。
  34. 【請求項34】 前記被加工体の加熱又は冷却して前記
    温度設定を行ない、前記逆方向への温度変化を冷却又は
    加熱で行なう、請求項33に記載の割断方法。
  35. 【請求項35】 前記温度設定を加熱によって行い、前
    記逆方向への温度変化を所定幅で若しくは点接触的に前
    記被加工体に冷却部を接触させることにより行なう、請
    求項33に記載の割断方法。
  36. 【請求項36】 前記温度設定をヒーターによる加熱で
    行い、前記冷媒流通式又は冷媒吹付け式に行なう、請求
    項33に記載の割断方法。
  37. 【請求項37】 前記逆方向への温度変化を前記被割断
    位置に対して移動しながら行なう、請求項33に記載の
    割断方法。
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