JP2002099769A - 流通システム - Google Patents

流通システム

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JP2002099769A
JP2002099769A JP2000291751A JP2000291751A JP2002099769A JP 2002099769 A JP2002099769 A JP 2002099769A JP 2000291751 A JP2000291751 A JP 2000291751A JP 2000291751 A JP2000291751 A JP 2000291751A JP 2002099769 A JP2002099769 A JP 2002099769A
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JP2000291751A
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English (en)
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Toshihisa Takanashi
稔久 高梨
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Adtec Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 出品された車全てを各ディーラーの仮想在庫
に見立てることができ、車の保管地域やタイプ等に応じ
て所望の車を抽出できる流通システムの提供。 【解決手段】 中古車等を売却ないし購入しようとする
ディーラーの端末に、インターネットを介して接続され
たサーバとしての流通システムである。売却しようとす
る車自体やその売却条件等に関する物品・出品情報を、
ディーラー端末から受信してデータベースに登録する手
段と、物品・出品情報をデータベースから取得してディ
ーラー端末に開示する手段とを備える。物品・出品情報
には、その車の保管地域やタイプ等に応じて、仮想在庫
コードが付されている。ディーラー端末からの要求に基
づいて、仮想在庫コードにてデータベースを検索するこ
とで、物品・出品情報を保管地域やタイプ等ごとに開示
して所望の車を抽出できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種物品の流通シ
ステムに関し、特に中古車ディーラー間での中古車の流
通を図る流通システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、中古車ディーラー間の中古車の流
通には、オークションが知られている。オークションの
場合、車の売却希望者や購入希望者は、それぞれオーク
ション運営会社にエントリーする。エントリーされた車
の情報はオークション開催日の前日等に、オークション
参加者に公開され、実際のオークションにかけられるこ
とになる。
【0003】また、従来、中古車ディーラー間で中古車
をやり取りするために、顧客からのリクエストに基づい
て系列や知り合いのディーラーに照会して、中古車を流
通することも行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
方法では、円滑で迅速な流通を図ることができなかっ
た。すなわち、従来のオークションの場合には、開催の
日時や場所が指定されていたので、指定の日時にオーク
ション会場までわざわざ足を運ばなければならず、いつ
でもどこからでも気軽に参加することができなかった。
また、従来のオークションの場合には、車の搬送を、売
主からオークション会場までと、オークション会場から
買主までの2度行う必要があった。
【0005】さらに、従来のオークションの場合、エン
トリーされた車の情報はオークション開催日の前日等に
しか見られなかったので、オークション参加者はエント
リー車について十分に検討することができなかった。そ
の上、従来のオークションの場合、オークションへの参
加費用を支払うのが一般的であった。このようなことか
ら、費用を支払って参加したのに、買い方としては、希
望する車を手に入れられなかった場合のリスクが大き
く、また売り方としても、車を売却できない場合のリス
クが大きかった。
【0006】一方、系列や知り合いのディーラー間で中
古車をやり取りする場合には、やり取りできる車の数や
種類に限界があった。その反面、各ディーラーがより多
くの在庫を保有することは、保管や展示場所や、売れ残
り等の問題が残り、現実的ではない。そのため、より広
範囲のディーラー間での車の円滑なやり取りを可能にす
るシステムが望まれていた。
【0007】ところで、従来、中古車ディーラーは、各
自において在庫車の管理をし、必要に応じて個別にオー
クションへの出品や取引を行う必要があった。つまり、
各ディーラーによる在庫管理機能と、オークション運営
会社による取引管理機能等が完全に分離されており、手
続きが煩雑であった。
【0008】さらに、従来のいずれの方法でも、車の人
気状況を確認することが難しかった。また、売買契約完
了後に陸送する場合、その陸送費は買い方が負担する場
合が一般的であるため、買い方としては近場にて調達し
たいのであるが、それを可能にするシステムはなかっ
た。
【0009】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、その主たる目的は、出品された車全てをあたか
も各ディーラーの在庫車であるかのように仮想在庫に見
立てることができ、車の保管場所等に応じて所望の車を
抽出できる流通システムを提供することにある。また好
ましくは、いつでもどこからでも気軽に出品された車の
情報を見て早い者順に商談可能で、自己の車の在庫や出
品等の管理を容易に行うことができ、車の人気状況を確
認することができ、車の搬送コストを低減できる流通シ
ステムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の流通システムは、中古車等の物品を売却な
いし購入しようとする利用者の端末に、ネットワークを
介して接続可能とされた流通システムであり、(1)売
却しようとする物品自体やその売却条件等に関する物品
・出品情報を、利用者端末から受信して情報記憶手段に
登録する手段と、(2)前記物品・出品情報を情報記憶
手段から取得して利用者端末に開示する手段とを備え
る。
【0011】そして、前記物品・出品情報には、その物
品の保管地域やタイプ等に応じて、仮想在庫コードが付
されており、利用者端末からの要求に基づいて、前記仮
想在庫コードにて前記情報記憶手段を検索することで、
物品・出品情報を保管地域やタイプ等ごとに開示可能と
されたことを特徴とする。
【0012】或いは、本発明の流通システムは、交渉支
援手段をさらに備えると共に、前記物品・出品情報に
は、最低販売価格と、その価格を購入希望者に開示する
か否かと、価格交渉時の購入希望者による価格上げ幅の
最低額と、価格交渉時の交渉上限回数の内、少なくとも
最低販売価格の設定が含まれていることを特徴とする。
ここで、交渉支援手段は、購入希望者から購入希望価格
を受信して、その購入希望価格と最低販売価格とを比較
し、購入希望価格が最低販売価格以上の場合には商談成
立に向けた処理を行う一方、購入希望価格が最低販売価
格未満の場合には、交渉価格を上げるよう購入希望者の
端末に返信する手段である。
【0013】そして、最低販売価格の購入希望者への開
示が設定されている場合、交渉支援手段は、その価格を
指値の売却価格として購入希望者の端末に開示可能とさ
れている。また、価格上げ幅額が設定されている場合、
交渉支援手段は、購入希望者により購入希望価格が上げ
られると、前回の購入希望価格からの上昇額を算出し、
その上昇額が価格上げ幅額未満の場合には、上げ幅を上
げるよう購入希望者の端末に返信する。さらに、交渉上
限回数が設定されている場合、交渉支援手段は、購入希
望者による交渉回数を計数して、その交渉回数が交渉上
限回数に達したのに商談が成立しない場合には交渉を終
了する処理を行う。
【0014】なお、好ましくは、上記構成に加えて、同
一物品に対し一の購入希望者との交渉中に、他の購入希
望者から交渉希望があった場合、前記交渉支援手段は、
他の購入希望者の端末には商談中である旨を返信すると
共に商談予約の受付を行い、商談予約の早い順から商談
可能とされたことを特徴とする流通システムである。
【0015】また、好ましくは上記いずれかの構成に加
えて、前記物品・出品情報の登録手段は、(1)利用者
が保有する物品自体に関する物品情報を、利用者端末か
ら受信して情報記憶手段に登録し、利用者端末の操作に
より利用者自身がそれぞれ自己の在庫管理を可能とする
手段と、(2)在庫管理された物品中から売却しようと
する物品の指定と、その売却条件等に関する出品情報
を、利用者端末から受信して情報記憶手段に登録する手
段とからなることを特徴とする流通システムである。
【0016】さらに好ましくは、上記いずれかの構成に
加えて、(1)前記物品・出品情報が利用者端末から閲
覧された回数を、各物品ごとに計数して記憶する手段
と、(2)各物品ごとに利用者端末から指定可能な備忘
録チェックの指定を受けて、そのチェックされた物品と
そのチェックを行った者とを対応させて記憶する手段と
を備えることを特徴とする流通システムである。この場
合、前記各物品ごとの閲覧回数及び備忘録チェック数
は、少なくともその物品を出品した利用者端末に開示可
能とされる。また、備忘録チェックを行った利用者か
ら、その備忘録チェックを行った物品の抽出が可能とさ
れ、ないしその備忘録チェックを行った物品に関する前
記物品・出品情報の閲覧がなされる場合に備忘録チェッ
クがなされている旨を表示可能とされている。
【0017】なお、好ましくは上記構成に加えて、前記
物品・出品情報は、基本情報と詳細情報とに区分けされ
ており、各物品について基本情報ないし詳細情報ごと
に、利用者端末から閲覧された回数が計数されると共
に、これら閲覧回数は各利用者端末に開示可能とされ、
基本情報ないし詳細情報の閲覧数と、前記物品・出品情
報とを用いて、物品のタイプ等ごとに統計処理が可能と
されたことを特徴とする流通システムとできる。
【0018】一層好ましくは上記いずれかの構成に加え
て、(1)購入しようとする物品自体やその購入条件等
に関するリクエスト情報を、利用者端末から受信して情
報記憶手段に登録する手段と、(2)前記リクエスト情
報を情報記憶手段から取得して利用者端末に開示する手
段と、(3)リクエストされた物品について、売却を希
望する利用者の端末から、その利用者が出品している該
当物品の指定を受ける手段と、(4)リクエストした利
用者の端末に、前記指定された物品についての通知を行
う手段とを更に備えることを特徴とする流通システムで
あり、この通知を受けた利用者は、その通知内容に基づ
いて、指定された物品に関する物品・出品情報を閲覧し
て商談が可能とされている。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の流通システムにつ
いて、更に詳細に説明する。ここでは、中古車ディーラ
ー間にて、中古車の流通を行う場合を例に説明する。図
1は、本発明の一実施例の中古車流通システムの一例を
示すシステム構成図である。
【0020】本実施例のシステムは、中古車ディーラー
等の業者がそれぞれ自己の在庫管理をネット上で行うと
共に、その在庫から必要に応じてネット上の仮想市場
(仮想在庫置場)に出品でき、他の業者が出品した車を
閲覧して、必要ならば匿名で商談を行って購入できるシ
ステムである。また、本システムの運営会社等となる事
務局は、ディーラーの登録、仮想市場への出品受付、売
買成約状況や陸送の管理等、取引の一連の流れを管理す
る。
【0021】事務局の側には、流通システムの主要部を
なすサーバ1が備えられている。そして、このサーバ1
は、複数のディーラーの端末(ディーラー端末)3,3
…と双方向通信可能にネットワーク2を介して接続可能
とされている。本実施例では、インターネットを介して
接続されている。
【0022】各ディーラー端末3は、ディーラーにより
操作される入出力装置であり、本実施例ではパーソナル
コンピュータから構成されている。すなわち、例えばパ
ソコン本体、キーボードやマウス、ディスプレイの他、
サーバ1との通信を可能にするためにモデムないしター
ミナルアダプター等、及びWWWブラウザやメールソフ
ト等を備えて構成されている。
【0023】一方、各ディーラーとその顧客とは、イン
ターネット、電話、ファクシミリ、各種携帯情報端末、
対面等にて情報のやり取りがなされる。ここで、インタ
ーネットの場合には、各顧客はパソコンや各種携帯端末
を用いて、ディーラーないし事務局のサーバを介して、
ディーラー端末との間でウェブページ上や電子メールに
て連絡をとることができる。例えば、購入希望のリクエ
ストをディーラーに連絡したり、ディーラーが仮想市場
の出品情報や成約情報を顧客に連絡したりすることがで
きる。なお、事務局のサーバを利用する場合には、本発
明の流通システムのサーバにディーラー毎の顧客管理機
能を付加して、ディーラー端末と顧客端末のそれぞれが
ブラウザやメーラーを備え、それぞれが事務局のサーバ
を介してウェブページ上やEメールにて連絡可能に構成
すればよい。
【0024】各ディーラーは、事務局との予めの契約に
よりサーバ側に登録されることで、本システムを利用で
きるようになる。つまり、事務局は、ディーラーの受
付、審査、売買実績等のディーラーの管理を行う。具体
的には、所定のディーラー情報が事務局に登録され、デ
ィーラーIDとパスワードの付与を受けたディーラー
は、それらを用いて認証を受けることで、本システムの
サービスを受けることができる。
【0025】ディーラー情報は、事務局のサーバ自体、
或いはこのサーバに接続された管理者端末にて、情報記
憶手段たるデータベースに登録される。
【0026】ディーラー情報とは、ディーラーに関する
所定の情報である。例えば、図2の「ディーラー情報」
テーブルに示されるように、受付ID、登録日時、正式
登録日時、ディーラーID、パスワード、セキュリティ
用Q&A、会社名、住所、電話番号、FAX番号、Eメ
ールアドレス、会社代表者氏名、会社情報、古物許可書
番号、その取得年月日、取得警察署、取引銀行情報、登
録種別FLGが含まれる。
【0027】この内、受付IDは、ディーラーの新規登
録毎にサーバから付されるシリアルナンバーである。ま
た、セキュリティ用Q&Aとは、取引の重要場面にて利
用される質問とそれに対する解答であり、必要時に事務
局(サーバ)側がその質問を出してディーラー(ディー
ラー端末)からそれを解答してもらい、その正誤により
認証を行うために利用される。
【0028】各ディーラーは、自己のディーラー端末を
用いて、サーバが提供するウェブページ上にて、自己の
在庫車の在庫管理を行うことができる。すなわち、事務
局のサーバには、在庫管理手段が備えられており、在庫
管理機能が達成される。なお、在庫に関する情報が、他
のディーラーに開示されないのは言うまでもない。
【0029】在庫管理手段は、ディーラー端末からの指
示に基づいて、在庫管理情報を受信して情報記憶手段た
るデータベースに登録したり、登録した在庫管理情報を
ディーラー端末に送信して閲覧させたり、必要に応じて
在庫管理情報の加入や削除、修正等を行うことで各種の
在庫管理を行う手段である。
【0030】在庫管理情報とは、在庫車に関する情報で
あり、本実施例では車情報、置場情報、各種情報(傷情
報、装備情報、装備品質情報)、各種マスタ情報(メー
カーマスタ情報、タイプマスタ情報、車種マスタ情報、
ボディーカラーマスタ情報、カラーマスタ情報、燃料マ
スタ情報)の内、少なくとも車情報が含まれる。なお、
置場情報については一旦登録すると登録済みの場所であ
る限り車ごとに登録する必要はなく、またマスタ情報は
通常、事務局により予め登録されている。
【0031】車情報とは、在庫車自体に関する情報であ
り、本実施例では例えば在庫ナンバー、登録日、登録時
間、ディーラーID、社内管理ナンバー、登録番号1〜
4、置場ナンバー、メーカーナンバー、タイプナンバ
ー、車種ナンバー、グレード、シャーシナンバー、型
式、ボディーカラーナンバー、カラーナンバー、ツート
ンFLG、年式、ドア数、排気量、車歴、走行距離、燃
料ナンバー、NOX、車検年・月、修復履歴、査定評価
(内装,外装)、評価基準、参考価格、画像(前・後・
内装)、基本情報閲覧数、詳細情報閲覧数、備忘登録
数、売買成立FLGが含まれる。なお、車情報等におい
て「ナンバー」とあるのは、数字に限らず文字列等の各
種のコードを採用し得るのは言うまでもない。
【0032】車情報中の在庫ナンバーは、在庫車の新規
登録の都度、自動的にサーバ側にて付されるシリアル番
号である。また、ディーラーIDは、前記ディーラー情
報中のディーラーIDである。従って、このディーラー
IDにより、車情報とディーラー情報とが関連付けられ
ることになり、例えばどのディーラーがどの車を持って
いるのかや、どの車がどのディーラーのものか等を区別
することが可能となる。
【0033】また、車情報中の画像情報とは、その車を
撮影した画像データであり、例えば車両を展開図的に撮
影した複数枚の画像からなる。本実施例では、車を前側
から撮影した写真画像と、後側から撮影した画像と、内
装を撮影した画像とが含まれている。これらは、ウェブ
ページ上にてアップロードされる。
【0034】また、車情報中、基本情報閲覧数とは、そ
の在庫車を後述するネット上の仮想市場に出品した場合
に、その在庫車の基本情報を表示するウェブページをど
れだけのディーラーが閲覧したかを示す閲覧数である。
詳細情報閲覧数についても同様に、その在庫車を後述す
るネット上の仮想市場に出品した場合に、その在庫車の
詳細情報を表示するウェブページをどれだけのディーラ
ーが閲覧したかを示す閲覧数である。なお、基本情報に
は、例えば車種、年式、色、走行距離、車検の有無、車
検がある場合のその残数等が含まれ、傷情報、事故歴、
車内装備等の他の項目を含めたものが詳細情報とされ
る。なお、どの項目を基本情報とし、どの項目を詳細情
報とするかは適宜に設定される。また、閲覧数について
は、その車を出品したディーラーにのみ開示するように
してもよいが、本実施例ではどのディーラー端末からも
閲覧可能としている。
【0035】さらに、車情報中の備忘登録数とは、その
在庫車を後述するネット上の仮想市場に出品した場合
に、その在庫車の情報を閲覧した他のディーラーが付け
た備忘録チェック数の合計である。なお、備忘録チェッ
クを付けた場合には、チェックを付けたディーラー(デ
ィーラーID)と、チェックが付けられた車(在庫ナン
バー或いは後述の出品エントリーナンバー)と、好まし
くは備忘録チェックされた日時が対応してデータベース
に登録される。よって、そのディーラーから後に、備忘
録チェックを付けた車が閲覧された場合には、備忘録チ
ェックが付されていることを併せて表示し、或いは備忘
録チェックを付した車を検索して抽出することが可能と
されている。
【0036】車情報中、売買成立FLGとは、その車が
仮想市場等にて売却されたか否かを示すフラグである。
売買成立時にこのフラグを切り替えることで、例えば各
ディーラーは未切替のフラグの在庫車を検索すること
で、自己の本当の在庫車のみを抽出することができる。
【0037】置場情報とは、在庫車の置場(駐車場)に
関する情報であり、例えば置場ナンバー、ディーラーI
D、置場名、郵便番号、都道府県コード、住所1・2、
電話番号、FAX番号、担当者名が含まれる。ところ
で、置場ナンバーは、置場ごとのシリアルナンバーとさ
れ、前記車情報中の置場ナンバーである。従って、この
置場ナンバーを介して、置場情報と車情報とが関連付け
られることになり、例えばある車の置場について置場情
報を参照することで、置場について詳しい情報を得るこ
とができる。また、置場情報にディーラーIDが付され
ているので、例えば事務局はその置場がどのディーラー
のものかを判別することができる。さらに、置場情報に
は置場の住所が含まれているので、置場間の距離を求め
ることができ、仮想市場での売買成約時の陸送費の算出
に利用することができる。
【0038】一方、各種マスタ情報は、メーカーナンバ
ー、タイプナンバー、車種ナンバー、ボディーカラーナ
ンバー、カラーナンバー又は燃料ナンバーが付されてお
り、車情報と関連付けられている。例えば、メーカーマ
スタ情報には、メーカーナンバーとメーカー名等とが対
応している。よって、車情報中のメーカーナンバーに基
づいて、メーカーマスタ情報を参照することで、その車
のメーカーについて詳しく知ることができる。
【0039】また、傷情報等、図2中の各種情報には、
それぞれ在庫ナンバーが付されることで、車情報と関連
付けられている。よって、例えば、車情報中の在庫ナン
バーに基づいて、傷情報を参照することで、その車の傷
の状態を詳しく知ることができる。
【0040】各ディーラーは、自己の持つ在庫車それぞ
れについて、以上のような在庫管理情報を事務局側のデ
ータベースに登録し、それを閲覧したり修正等したりす
ることで、ウェブページ上で在庫管理が可能となる。そ
して、各ディーラーは、登録された自己の在庫車の内か
ら、必要に応じて事務局が設定したネット上の仮想市場
(仮想置場)へ出品する車を指定して、他のディーラー
へ売却を打診することができる。
【0041】つまり、ディーラーは、自己のディーラー
端末を用いてウェブページ上にて、自己の在庫車中から
仮想市場に出品したい車を指定し、その際、指値や成行
き等の価格条件等も設定することができる。事務局のサ
ーバには、出品情報登録手段が備えられており、この出
品機能が達成される。なお、仮想置場に登録した車は、
売り希望とみなされ全てのディーラーに情報公開され
る。従って、この仮想在庫全体が各ディーラーの在庫と
みることができる。
【0042】出品情報登録手段は、出品情報をディーラ
ー端末から受信して、情報記憶手段たるデータベースに
登録する手段である。この出品情報を作成することで、
どの車をどのような条件で売却したいのかが登録され、
他のディーラーに開示されることになる。
【0043】出品情報とは、仮想市場への出品に関する
情報であり、本実施例では、出品エントリーナンバー、
仮想在庫ナンバー、在庫ナンバー、最低販売価格、価格
表示、価格上げ幅額、参考価格、交渉形態、交渉回数、
出品登録日、出品登録時間、取引区分、売却決定価格、
決定商談エントリーナンバー、精算予定日、精算FL
G、陸送予定日、取消FLGが含まれる。この内、出品
エントリーナンバーは、仮想市場への出品の新規登録の
都度、自動的にサーバによって付されるシリアル番号で
ある。
【0044】出品情報中、仮想在庫ナンバーとは、出品
された車の保管地域や、車のタイプ等に応じて付される
ナンバーである。なお、地域による区別の場合には、出
品しようとする車の置場情報に基づいて仮想在庫ナンバ
ーを選択すればよい。この場合、仮想在庫ナンバーごと
に複数の置場ナンバーを対応させたテーブルを用いて、
出品車が指定されることでその出品車の置場ナンバーに
基づいてテーブルを検索し、自動的に仮想在庫ナンバー
を決定するようにしてもよい。一方、車のタイプによる
区別の場合には、出品しようとする車の車情報に基づい
て、車のタイプ等を選択すればよい。なお、タイプに限
らず、車情報中のその他の項目等にても区分け可能であ
る。
【0045】出品情報には在庫ナンバーが車情報のもの
と対応して付されているので、どの在庫車が出品された
のかを判別することができ、その車情報中のディーラー
IDをたどることでどのディーラーの車かも分かる。
【0046】出品情報登録時には、ディーラーはその車
をいくらで売りたいのかという売却条件を指定可能であ
る。この売却条件として、本実施例の出品情報では、例
えば図7(a)の表に示すように、最低販売価格、価格
表示、価格上げ幅額、交渉形態、交渉回数を指定可能と
されている。この内、最低販売価格の入力と、交渉形態
の選択は必須とされている。また、出品情報には、参考
価格が含まれる。
【0047】最低販売価格とは、購入希望価格がこの最
低販売価格に達しない場合には売却しないという最低限
の希望売却価格である。価格表示とは、前記最低販売価
格を購入希望者に開示するか否かの選択をいい、価格表
示する場合にはネット上にその価格が開示されるので、
指値の売り注文となる。一方、価格表示しない場合に
は、他のディーラーはその価格を知ることはできない。
【0048】価格上げ幅額とは、価格交渉時の購入希望
者による価格上げ幅の最低限の額であり、一の交渉にお
いて購入希望者が複数回価格提示できる場合に使用さ
れ、二回目以降の価格提示時には前回の提示価格からこ
の価格上げ幅額よりも大きな上げ幅で価格提示すべきと
するための額である。この価格上げ幅額を用いること
で、次回の提示価格がある額以上に制限されるので、各
回の価格を考えて提示する必要があり、価格交渉に面白
味を出すことができる。なお、この価格上げ幅額は、例
えば1万円から5万円まで1万円きざみにてラジオボタ
ン形式にて選択可能とされている。
【0049】参考価格とは、出品しようとする車の車種
や年式等に応じて、サーバ側から自動表示される市場価
格である。本実施例では、車種や年式等の所定の車情報
と、その市場価格が対応して記憶されたデータベース
(テーブル)が使用される。従って、在庫車から出品車
を特定した場合には、その車の車情報に基づいてデータ
ベースが検索されて、その車に近似した参考価格が抽出
されて、出品情報の登録画面の所定欄に自動表示される
ことになる。よって、出品者は、この参考価格を参考に
して、最低販売価格等を決定することができる。
【0050】交渉形態の選択は、購入希望者との交渉を
事務局へ委託するのか、それともサーバの交渉支援シス
テムを使用して自動で行うのかの選択である。そして、
交渉形態の選択にて交渉支援システムの使用を選択した
場合には、交渉回数を入力ないし選択する。この交渉回
数は、交渉支援システムによる交渉時に、購入希望者に
よる価格変更を何回まで許すかという回数である。一の
交渉では、購入希望者は、この交渉回数分だけしか価格
提示ができず、それを超えると交渉は流れることにな
る。
【0051】出品情報中、出品登録日と出品登録時間
は、最低販売価格等の登録に伴って自動的に登録される
ことになる。また、売却決定価格と決定商談エントリー
ナンバー等は、商談成立に伴って付される情報である。
さらに、精算FLGとは、精算の有無を確認するための
フラグであり、商談成立後の精算が完了すると、このフ
ラグを切り替えてその旨を登録することになる。また、
取消FLGとは、出品情報の公開の有無を確認するため
のフラグであり、出品自体を止めたい場合や、商談が成
立することで公開を止める場合等に切り替えられる。
【0052】各ディーラーは、以上のようにして出品さ
れた車の情報を、ディーラー端末を用いてウェブページ
上にて閲覧することができる。そして、必要に応じて、
匿名で商談することができる。そのために、事務局のサ
ーバには、情報閲覧手段と交渉支援手段が備えられてお
り、閲覧機能と購入機能が達成される。
【0053】情報閲覧手段は、ディーラー端末からの指
示に基づいて、出品された車の情報(主として出品情報
や車情報の内の必要項目)を前記データベースから取得
してディーラー端末に開示する手段である。これによ
り、各ディーラーは、出品された車の情報を見ることが
でき、どの車を購入しようか検討することが可能にな
る。
【0054】ディーラーは、出品された車の情報を閲覧
し、気に入った車があった場合等には必要に応じて、交
渉支援手段を用いて、その車を所有するディーラーが指
定した条件との間で、ネット上の匿名同士の商談をする
ことができる。
【0055】交渉支援手段は、商談したい車の特定とそ
の購入希望条件に関する商談情報を、購入希望者のディ
ーラー端末から受信して、売却希望者が登録した前記出
品情報と比較して成約に向けてマッチングを行うと共
に、必要に応じて情報記憶手段たるデータベースに情報
を登録するための手段である。
【0056】商談情報には、本実施例では例えば、商談
エントリーナンバー、出品エントリーナンバー、希望購
入価格、購入希望ディーラーID、商談日、商談時間、
陸送先、取引区分、取引FLGが含まれる。この内、商
談エントリーナンバーは、商談情報の新規登録に基づい
て自動的に付されるシリアルナンバーである。また、出
品エントリーナンバーを付すことで、商談情報は出品情
報と対応され、いずれの出品車に対する応募なのかが判
別可能となる。さらに、商談情報には購入希望ディーラ
ーが提示した交渉価格や、商談日時、商談の成否等が、
商談の履歴として残される。
【0057】商談情報登録時には、ディーラーはその車
をいくらで買いたいのかという購入条件を指定可能であ
る。この購入条件として、本実施例の商談情報では、例
えば希望購入価格(交渉価格)を一回以上指定可能とさ
れている。この希望購入価格とは、この価格ならば購入
するという価格である。
【0058】商談日や商談時間は、商談情報の登録に伴
って付される情報であり、陸送先とは購入者が車を搬送
して欲しい場所の情報であり、置場情報の置場ナンバー
にて指定することができる。出品車の置場と陸送先の置
場とにより、輸送距離が求まるので、陸送費を算出する
ことが可能となる。取消FLGとは、商談情報を登録し
たが商談が流れた場合等に変化させるフラグである。
【0059】交渉支援手段等にて商談が成立した場合に
は、事務局は、その車を出品したディーラーにその旨通
知する。この通知は、例えばサーバが、出品したディー
ラーのディーラーIDに基づいてディーラー情報データ
ベースを検索し、そのディーラーのメールアドレス(或
いはTEL、FAX、住所等のいずれか)の連絡先情報
を取得して、それに基づいて通知を行う。Eメールでの
通知の場合には、出品エントリーナンバーと売却決定価
格とが少なくとも通知される。なお、FAX、TEL、
携帯端末へ通知してもよい。また、これと同様に、念の
ため、購入ディーラー宛てに確認メールを送信するよう
にしてもよい。
【0060】商談が成立した場合には、約定情報が作成
される。この約定情報には、この実施例では例えば約定
ナンバー、出品エントリーナンバー、陸送費、約定日が
含まれる。この内、約定ナンバーは、商談成立の度、つ
まり約定情報のレコードごとに付されるシリアルナンバ
ーである。また、約定情報には、出品エントリーナンバ
ーが付されており、出品情報と対応しているので、どの
出品車について約定情報なのかが判別される。
【0061】また、事務局は、約定情報とは別に、売買
契約管理情報についてデータベースを作成して管理す
る。そのため、サーバには、サーバ自体或いはそれに接
続された1以上の管理者端末から操作可能な売買契約管
理手段が備えられている。なお、管理者端末は、ネット
ワークを介してサーバに接続してもよい。その場合、イ
ンターネットないしイントラネット経由として、ブラウ
ザを備える管理者端末からサーバに接続して認証後に、
売買契約管理手段にてウェブページ上にて売買契約管理
情報の登録や修正等と閲覧を可能にすることができる。
【0062】売買契約管理情報には、本実施例では例え
ば、売買契約ナンバー、出品エントリーナンバー、支払
通知ナンバー、支払金額、出荷予定日、出荷日、支払予
定日、支払日、自動車税FLG、入金予定日、入金日、
納入予定日、納入日、請求書ナンバー、書類受付日、書
類不備FLGが含まれている。
【0063】この内、売買契約ナンバーは、売買契約管
理情報のレコードごとに付されるシリアル番号である。
また、出品エントリーナンバーを付すことで、出品情報
と対応させることができ、ひいては車情報や約定情報等
とも対応させることができる。支払や出荷、入金、納入
等の他の項目については、必要に応じて情報が付加され
ることになる。
【0064】各ディーラーは、出品された車の情報を閲
覧したが、希望する車を探し出せなかった場合、必要な
らば、自己が希望する車をリクエストして登録すること
ができる。そのために、サーバには、リクエスト登録手
段が備えられている。
【0065】リクエスト登録手段は、ディーラー端末か
ら、リクエスト情報を受信して情報記憶手段たるデータ
ベースに登録し、必要に応じてその情報の削除や修正等
を行う手段である。
【0066】リクエスト情報とは、主として購入希望車
に関する情報であり、本実施例ではリクエストナンバ
ー、リクエストディーラーID、購入価格(最高・最
低)、希望購入価格、希望仮想在庫ナンバー、リクエス
ト登録日、リクエスト登録時間、取引区分の他、メーカ
ーナンバー、タイプナンバー、車種ナンバー、グレー
ド、型式、ボディーカラーナンバー、カラーナンバー、
ツートンFLG、年式、ドア数、排気量、走行距離、燃
料ナンバー、NOX、車検年月、修復履歴、査定評価、
評価基準、更にはリクエスト閲覧数、備忘登録数、取消
FLGが含まれる。
【0067】この内、リクエストナンバーは、リクエス
トの新規登録の都度、自動的にサーバ側から付されるシ
リアル番号である。また、リクエストディーラーID
は、リクエストを登録したディーラーのディーラーID
であり、ディーラー情報中のディーラーIDである。
【0068】また、リクエスト情報中の希望仮想在庫ナ
ンバーとは、出品情報中の仮想在庫ナンバーに対応する
ものであり、例えば地域や車種等にて指定することがで
きる。リクエスト登録日や登録時間は、リクエストの登
録に伴ってサーバ側で自動的に付される情報である。メ
ーカーナンバー以下の各項目は、入手を希望している車
の情報である。また、閲覧数は、後述するように、その
リクエストがネット上で公開された場合に、他のディー
ラーからそのリクエストが閲覧された回数を示す情報で
あり、備忘登録数は、そのリクエスト情報について備忘
録チェックを行っているディーラーの数である。さら
に、取消FLGはそのリクエストに対し応募があり商談
成立等によって、そのリクエストを取り消す場合に切り
替えるフラグであり、このフラグが切り替えられた後
は、そのリクエストは公開されないよう取り扱われる。
【0069】各ディーラーは、リクエストされた情報を
閲覧することができ、必要に応じてそのリクエストに応
募することができる。そのために、サーバには、リクエ
スト閲覧手段とリクエスト応募手段が備えられている。
【0070】リクエスト閲覧手段は、ディーラー端末か
らの指示に基づいて、データベースから所望のリクエス
ト情報を取得して、そのリクエスト情報をディーラー端
末に開示する手段である。リクエスト情報のディーラー
端末への公開時には、ディーラーによるリクエスト情報
の検索を可能にして、必要なリクエストのみを抽出可能
とするのが好ましい。例えば、リクエスト情報中のメー
カーナンバー以下の希望する車自体に関する各情報や、
希望仮想在庫ナンバー等を用いた検索を可能としてお
き、ディーラー端末にて入力された検索条件を受信した
サーバが、その条件にてデータベースを検索して、必要
なリクエスト情報をディーラー端末に返信するよう構成
しておく。なお、リクエストの公開は匿名で行われ、リ
クエストしたディーラーやそのID等が他のディーラー
に知られることのないよう構成されている。
【0071】リクエスト情報を閲覧した他のディーラー
は、リクエスト応募手段を用いてそのリクエストに対し
応募することができる。このリクエスト応募手段は、リ
クエストの内容を満足する車を自己が保有する旨を、デ
ィーラー端末から受信して、データベースに登録する手
段である。この応募登録時には、リクエストナンバー
と、応答ディーラーのディーラーIDと、その応答ディ
ーラーが出品している出品エントリーナンバーとが登録
される。
【0072】本実施例においては、リクエストに対する
応答は、応答ディーラーが既に仮想市場に出品している
ことが前提である。よって、応答ディーラーとしては、
リクエストされた車は在庫として所有しているがそれを
出品していない場合には、まず出品手続を行って出品エ
ントリーナンバーを取得してから、リクエストに対する
応募を行うことになる。これにより、全ての商談を仮想
在庫市場側で行うことができ、システムをシンプルなも
のとすることができる。
【0073】ところで、リクエストに対する応募情報を
受信したサーバは、その情報をデータベースに登録する
と共に、応募があった旨をリクエストディーラーに知ら
せる。例えば、リクエストディーラーのディーラーID
に基づいてデータベースのディーラー情報を検索し、そ
のディーラーのメールアドレス(或いはTEL、FA
X、住所等のいずれか)の連絡先情報を取得して、それ
に基づいて通知を行う。Eメール等での通知の場合に
は、リクエストナンバーと、応募された出品エントリー
ナンバーとが少なくとも通知される。従って、リクエス
トディーラーとしては、その出品エントリーナンバーに
基づいて出品情報を閲覧し、必要に応じて商談をすれば
よい。
【0074】なお、Eメールでの通知時に、ハイパーテ
キストにてその応募出品車が表示されるウェブページの
アドレス(URL)を指定してもよい。この場合には、
そのメール上に表示されたURLをクリックすること
で、ブラウザを立ち上げて出品車のページを直ぐに閲覧
することが可能である。但し、そのページへリンクする
前や、或いは商談開始前に、認証を行う必要があろう。
【0075】次に、以上のようにして構成された流通シ
ステムの動作について説明する。本システムを新たに利
用しようとする新規のディーラーは、予め事務局に所定
事項を届け出て登録を受けておく。この登録のための手
続案内や書類は、事務局のウェブページから取り出せる
ようにすることができる。また、事務局のウェブページ
上にて、オンラインにて登録の受付等を可能にしてもよ
い。
【0076】事務局は、ディーラーに関し所要の審査を
行った後、ディーラー情報をデータベースに登録する。
登録時には、パスワードとセキュリティQ&Aがディー
ラーとの間で設定されると共に、ディーラーIDがディ
ーラーに付与される。
【0077】ディーラーIDとパスワード等の付与を受
けたディーラーは、以後、それらを利用することで本シ
ステムによるサービスを受けることができる。つまり、
ディーラーは、ディーラー端末を用いて事務局のサーバ
に接続することで、在庫管理や、ネット上の仮想市場へ
の出品、出品された車の閲覧、購入等が可能とされてい
る。
【0078】ディーラーは、インターネットを利用可能
なディーラー端末を用いて、WWWブラウザにより事務
局のウェブサイトに接続する。これに伴い、事務局側の
サーバは、正規のディーラーか否かの認証を行う。具体
的には、例えば図3に示すように、ディーラーIDとパ
スワードの入力を要求する認証画面をディーラー端末に
送信して、ディーラー端末のディスプレイに表示させ
る。これに対して、ディーラーは、表示された認証画面
の所定欄に自己のディーラーIDとパスワードを入力し
て、送信ボタンをクリックする等によりその情報を事務
局のサーバに返信する。
【0079】この情報を受信したサーバは、受信した情
報に基づいて、そのディーラーが正規に登録されたディ
ーラーか否かの認証を行う。例えば、ウェブサーバに接
続された認証サーバを用いて、受信したディーラーID
に基づいて、ディーラー情報データベースを検索して、
そのディーラーIDに対応したパスワードの一致性を確
認することで行われる。そして、正規のディーラーと認
証した場合に限って、図4に示すようなメニュー画面を
そのディーラー端末に送信して、そのディスプレイに表
示させる。
【0080】このメニュー画面には、例えば「在庫管
理」、「出品」、「仮想在庫閲覧(出品閲覧)」、「リ
クエスト登録」、「リクエスト閲覧」、「バックオフィ
ス」の項目が表示され、これらの項目から選択を受け付
けることになる。
【0081】いま、ディーラーがネット上で在庫管理を
行う場合について考える。この場合、ディーラーは、メ
ニュー画面上の「在庫管理」を選択すればよい。例え
ば、画面上にて「在庫管理」の項目をマウスにてクリッ
クすることで選択される。この選択信号を受けたサーバ
は、図5に示されるような在庫管理用サブメニュー画面
をディーラー端末に返信して、ディーラー端末のディス
プレイに表示させる。
【0082】この在庫管理用サブメニュー画面には、例
えば「在庫登録」、「修正」、「出品」、「在庫表
示」、「検索」等の項目が表示され、これらの内からい
ずれかを選択可能とされている。
【0083】このサブメニュー画面において「在庫登
録」がマウスでクリックされる等して選択された場合、
その選択信号を受信したサーバは、在庫登録画面をディ
ーラー端末に返信する。よって、これを受信したディー
ラー端末には、在庫登録画面がそのディスプレイに表示
される。本実施例の在庫登録画面には、車情報中の所要
項目と、それに対応してその入力欄(空欄)や選択欄
(例えばプルダウン形式)が表示されるので、キーボー
ドやマウスを使用して必要部分を埋めていけばよい。な
お、在庫登録画面には、サーバにて割り当てられた在庫
ナンバーが予め付された状態で表示される。
【0084】在庫登録画面にて所望事項を入力ないし選
択等した後、画面中に表示された「登録」ボタンをクリ
ックする等により、それら情報がサーバに送信され、そ
れを受信したサーバはそれら情報を車情報データベース
に登録する。なお、車情報と同様に、置場情報や傷情報
等の各種情報についても、ディーラー端末から情報を収
集してデータベースに登録することができる。また、在
庫車の登録後すぐに出品できるように、車情報等の在庫
情報管理情報の登録後に、その車をネット上の仮想市場
に出品するか否かの選択欄を設けてもよい。この場合、
今登録したばかりの車について、後述の「出品」が選択
されたのと同様の処理がなされることになる。
【0085】サブメニュー画面において在庫管理情報の
「修正」を選択した場合、サーバは、まずディーラーに
在庫管理情報を修正したい対象を特定させる。例えば車
情報の修正の場合、在庫ナンバーや社内管理ナンバー等
の入力欄を表示させて、その入力を受けることで在庫車
を特定させる。或いは、そのディーラーの在庫車を一覧
表示させて、その中から情報を修正したい在庫車を選択
させてもよい。
【0086】在庫管理情報の修正を行いたい在庫車が選
択されると、その選択信号を受信したサーバは、それに
基づいてデータベースを検索して、その車の車情報を取
得して、それら情報を記入した状態の前記在庫登録画面
と同様の画面をディーラー端末に送信して、そのディス
プレイに表示させる。よって、ディーラーは、その画面
表示を見て、所望の情報を修正(加入や削除等を含む)
した後、「登録」ボタンをクリックすればよい。これに
より、修正後の情報が、サーバに送信されて、それを受
信したサーバはデータベースに登録し直すことになる。
なお、車情報以外の情報の修正も同様に行われる。
【0087】サブメニュー画面ないしメニュー画面にお
いて仮想市場への「出品」が選択された場合、サーバは
そのディーラーが保有する在庫車の一覧をディーラー端
末に送信して、そのディスプレイに表示させる。よっ
て、ディーラーは、その一覧中からネット上の仮想市場
に出品したい車を選択すればよい。つまり、ディーラー
は、自己の在庫車の中から出品したい車を選択するだけ
で仮想置場(市場)に登録することができる。出品車が
特定されると、サーバの出品情報登録手段は、売却条件
等の出品情報の登録を受け付けるための出品登録画面を
ディーラー端末に送信して、そのディスプレイに表示さ
せる。
【0088】本実施例の出品登録画面には、出品情報中
の所要項目と、その各項目に対応して入力欄や選択欄が
表示されるので、キーボードやマウスを使用して必要部
分を埋めていけばよい。なお、出品登録画面には、選択
された在庫車の在庫ナンバーが予め付されると共に、サ
ーバにて割り当てられた出品エントリーナンバーも予め
付された状態で表示される。
【0089】そして、まず出品したい仮想市場(置場)
を選択する。地域により選択可能な場合には、例えば市
程度の単位で区分けされているので、そのいずれかが選
択される。ところで、車の売買の場合、成約後の陸送費
は購入者側が負担することが一般的であるので、購入者
にとって自己に近い地域での選択を可能にするために、
仮想置場を地域ごとに区分けするのは極めて有益であ
る。なお、仮想市場は、地域に限らず、車種やメーカー
等、その他の項目によっても区分け可能であることは言
うまでもない。例えば、「(春の)RV車特集」、「1
ボックスカー」というような項目での区分けも可能であ
る。
【0090】仮想市場を特定した後、図7(a)の表に
示すような売却条件を設定する。すなわち、最低販売価
格、価格表示、価格上げ幅額、交渉形態、交渉回数の
内、少なくとも最低販売価格を入力すると共に、交渉形
態を選択し、所望によりその他の項目に対して入力ない
し選択する。なお、これら売却条件を設定する出品登録
画面には、その出品車に対する参考価格が表示されるの
で、その参考価格を参照して最低販売価格を決定するこ
とができる。
【0091】出品登録画面で売却条件等を設定した後、
画面上の「登録」ボタンをクリック等して選択する。す
ると、入力ないし選択した情報がサーバに送られ、それ
を受信したサーバは、それらを出品情報データベースに
登録する。
【0092】一方、サブメニュー画面において「在庫表
示」が選択された場合、サーバはそのディーラーが保有
する在庫車をデータベースから抽出して、その一覧をデ
ィーラー端末に送信し、そのディスプレイに表示させ
る。なお、そのディーラーの在庫車の抽出は、ディーラ
ーIDに基づいて、データベースを検索することで実行
される。
【0093】また、その一覧中にてディーラーが車を指
定することで、その選択信号を受信したサーバは、その
車の基本情報や詳細情報をデータベースから取得して、
ディーラー端末に送信してディーラーに開示する。な
お、この処理は、ディーラーから指定された車の在庫ナ
ンバーや社内管理ナンバー等に基づいて、データベース
を検索して情報を抽出することで行われる。なお、出品
車に対する在庫閲覧では、その車の基本情報や詳細情報
がそれぞれ、他のディーラーからどれだけ見られたかを
示す閲覧数や、どれだけのディーラーが備忘録としてチ
ェックしているかも知ることが可能とされている。
【0094】サブメニュー画面において「検索」が選択
された場合、サーバは検索画面をディーラー端末に送信
して表示させる。この検索画面では、例えば検索項目選
択欄と、それに対する入力欄が表示されている。検索項
目選択欄には、車情報等の主要項目をプルダウン形式に
て選択可能とされており、いずれかの項目を選択した
後、それに対応した条件を入力欄に入力してサーバに送
信すればよい。すると、この検索条件を受け取ったサー
バは、その検索条件を用いて車情報等のデータベースを
検索して、条件に該当する車を抽出してディーラー端末
に送信して一覧表示するので、後は必要に応じてその車
について、詳細情報の閲覧や、車情報の修正、ネット上
仮想市場への出品等を可能とすればよい。
【0095】各ディーラーは、他のディーラーが出品し
た在庫車をいつでも閲覧することができ、必要に応じて
商談を行うことができる。従って、各ディーラーは、出
品車全てをあたかも自己の在庫車であるかのように仮想
して、顧客に対し幅広い車を提供することができる。
【0096】ディーラーがネット上で仮想在庫(仮想市
場)を閲覧するには、ディーラーは、メニュー画面上の
「仮想在庫閲覧」を選択すればよい。この選択信号を受
けたサーバは、まず仮想市場の選択画面をディーラー端
末に送信して表示させる。この選択画面では、例えば、
地域や車のタイプ等で区分けされた仮想市場の一覧が表
示されるので、その内のいずれかを選択すればよい。こ
の選択信号はサーバに送信され、それを受信したサーバ
は、選択された仮想在庫ナンバーを有する出品車を出品
情報データベースから抽出する。そして、その在庫ナン
バーに基づいて車情報データベースを検索して、必要な
基本情報を取得して、まず基本情報を順にディーラー端
末に表示させる(図6,図7(b))。
【0097】基本情報の閲覧画面では、例えば所定台数
ずつ(図6では3台ずつ)、出品エントリーナンバー
と、車種、年式、色、走行距離、車検の有無や残数が表
示される。ディーラーは、さらに詳細な情報を得たい場
合には、例えば「詳細情報」ボタンをクリックする等し
て選択する。その選択信号を受信したサーバは、車情報
等のデータベースから更に詳細な情報を取得して、詳細
情報としてディーラー端末に開示する(図7(c))。
【0098】なお、基本情報や詳細情報が閲覧された車
は、閲覧されるごとに、車情報中の基本情報閲覧数や詳
細情報閲覧数を1ずつ加算して書き換えていく。この閲
覧数は、その車の車情報の開示画面にて公開可能であ
る。また、閲覧にレベルを付けて閲覧数や備忘録チェッ
ク数を、Eメール等で各ディーラーに通知してもよい。
従って、各ディーラーは、買い希望の車の人気情報を把
握可能となる。人気度が分かることで、他のディーラー
は市場ニーズを知ることができ、同様の車を出品したら
売れる可能性が高いことなどが分かり、取引のスピーデ
ィーさを確保することができる。
【0099】また、基本情報等の閲覧画面では、その車
に備忘録チェックを付すチェックボックスが表示され
る。従って、ディーラーは、備忘録チェックを付けてお
きたい車がある場合には、その車のチェックボックスに
マウスを使用してチェックを付ければよい。備忘録チェ
ックを付した場合、サーバはチェックを付したディーラ
ーと、チェックが付された車とを対応させて情報記憶手
段に登録しておく。例えば、ディーラーIDと出品エン
トリーナンバー(又は在庫ナンバー)、好ましくは備忘
録チェックを付した日時と共に保存しておく。
【0100】そして、後に、備忘録チェックを付したデ
ィーラーが、そのチェックを行った出品車を閲覧する場
合には、その閲覧画面の備忘録チェックのチェックボッ
クスには予めチェックが入られており、備忘録チェック
がなされている旨を示すことになる。このために、ディ
ーラーが出品車を閲覧する場合には、上記したディーラ
ーIDと出品エントリーナンバーとを対応させて保存し
ておいたテーブルを検索し、このテーブルにある組合せ
の場合にはチェックボックスにチェックを付して表示す
る。チェックが付された場合、その車の車情報中の備忘
録登録数が1だけ加算されて保存される。
【0101】なお、チェックが付されたチェックボック
スをマウスで再度クリックすればチェックを外すことが
でき、その情報は前記テーブルにも反映される。また、
メニュー画面で「仮想在庫閲覧」を選択した後、所定の
検索画面を設けて、備忘録チェックが付された車のみを
抽出して表示可能にすることができる。その場合、閲覧
しようとしているディーラーのディーラーIDに基づい
て、前記テーブルを検索し、そのディーラーIDと対応
して保存されている出品エントリーナンバーに基づいて
車情報等を開示すればよい。
【0102】仮想在庫の開示画面中には、各出品車ごと
に「商談」ボタンが表示されており、閲覧中の車を購入
したいディーラーはそのボタンをクリックすればよい。
これにより、その出品車に対して双方とも匿名で、商談
して取引を行うことが可能となる。
【0103】もし、出品情報の登録時に交渉形態として
事務局への委託が選択されている場合には、図7(d)
に示すような画面が表示される。すなわち、商談を事務
局へ委託している旨と、事務局の連絡先電話番号、連絡
可能時間等が表示される。従って、購入希望ディーラー
は、その画面表示を見て、事務局と電話等で連絡をとっ
て商談を進めることができる。なお、事務局の運用時間
外は、後述の交渉支援システムを使用して自動的に商談
を行うことができる。
【0104】一方、交渉形態として交渉支援システムの
使用が選択されている場合には、例えば図7(e)に示
すような交渉支援画面が表示される。図示の交渉支援画
面では、画面上部に商談中の出品車の基本情報が表示さ
れると共に、出品情報登録時に指定された最低上げ幅額
や交渉回数が表示される。また、価格表示するとした場
合には、最低販売価格が売却価格として表示される。さ
らに、交渉支援画面では、現在の交渉価格と「交渉す
る」と表示された交渉ボタン、「流す」と表示された交
渉中止ボタンが表示され、また残り交渉回数と、交渉価
格、交渉に対する返答コメントが順に表示される履歴欄
が設けられている。
【0105】図示の交渉支援画面での交渉を例に説明す
ると、売り手側は最低上げ幅を2万円、交渉可能回数5
回、最低販売価格の表示をしないに設定していることが
分かる。一方、買い手側は、1回目(残り交渉回数5
回)の交渉時には、10万円を提示している。なお、こ
の提示は、交渉価格の入力欄に数字を入力して交渉ボタ
ンをクリックすることで行われる。これにより交渉価格
がサーバに送信され、それを受信したサーバは、交渉価
格と出品情報中の最低販売価格とを比較する。ここで
は、交渉価格が最低販売価格未満であったため、サーバ
は「交渉価格を上げて下さい」とのコメントをディーラ
ー端末に送信して交渉支援画面の該当欄に表示させる。
【0106】このコメントを見た買い手は、交渉価格を
上げてもよいならば、2回目(残り交渉回数4回)の交
渉として、例えば15万円を提示してサーバに送信す
る。ところが、15万円でも最低販売価格に達しなかっ
たため、サーバは「交渉価格を上げて下さい」とのコメ
ントを返信する。
【0107】これに対し、3回目(残り交渉回数3回)
の交渉として、例えば16万円を提示しているが、前回
の提示価格である15万円から1万円しか上昇しておら
ず、最低上げ幅額(ここでは2万円)未満である。つま
り、サーバは提示価格が切り替わる度に、前回の提示価
格と比較して提示価格の上昇額を算出し、その上昇額が
最低上げ幅額より大きい場合に限って交渉を継続させ、
上昇額が最低上げ幅額より小さい場合には「エラー:上
げ幅が間違いです」と返信する。実際、図示の例ではこ
のエラーコメントが表示されている。
【0108】これに対し、図示例では4回目(残り交渉
回数2回)の交渉として、直前の正当な交渉価格15万
円より最低上げ幅額の2万円だけ上昇させた17万円を
提示している。そして、この17万円が最低販売価格以
上であったため、サーバは交渉支援画面のコメント欄に
「購入する」と表示された購入ボタンを表示させる。
【0109】従って、買い方のディーラーとしては、実
際にその車を購入したい場合には、その購入ボタンをク
リックすればよい。購入ボタンがクリックされると、そ
の出品車について約定情報が作成される。また、取引が
成立すると、その車の以後の出品を中止するために、出
品情報中の取消FLGを切り替えたり、車情報中の売買
成立FLGを切り替えたりする。さらに、その車の出品
情報には、売却決定価格、精算や陸送の日付等が適宜記
入される。なお、売買された車は、手続完了次第、その
購入ディーラーや売却ディーラーの在庫管理情報(特に
車情報)に反映されることになる。
【0110】ところで、本実施例のシステムでは、ある
車について、一のディーラーが商談中には他のディーラ
ーは商談できないように構成されている。つまり、取引
(商談)は早い者順に行われることになり、ある出品車
に対して複数の商談が入った場合、時間的に先に商談事
象を取ったディーラーが優先されることになる。
【0111】具体的には、「商談」ボタンをクリックし
て商談に入ろうとした場合において、既に他の者と商談
中の場合には、図7(f)に示すようにその旨の表示と
商談予約を促す表示がなされる。つまり、例えば「他の
ディーラー様と商談中です。商談予約しますか?」との
案内と、「商談予約する」及び「商談予約しない」の各
ボタンも表示される。従って、商談予約したいディーラ
ーは、画面中の「商談予約する」のボタンをクリックし
て選択すればよい。これにより、ディーラーと出品車と
が対応させられて、時間順に保存されることになる。例
えば、ディーラーIDと出品エントリーナンバーと、好
ましくは商談予約時間とがサーバ側に保存されることに
なる。
【0112】商談予約したディーラーには、先に商談な
いしその予約をしたディーラーとの間で成約がなされな
い限り、順番がくれば商談可能な旨が通知されることに
なる。例えば、先のディーラーとの交渉が不成立で終わ
った場合、サーバはその出品エントリーナンバーで商談
予約がなされているか否かを検索し、もし商談予約がな
されている場合には、時間的に最先のディーラーを検索
し、そのディーラーIDに基づいてディーラー情報のデ
ータベースを検索し、そのディーラーのEメールアドレ
スを取得し、それに基づいてそのディーラーにEメール
発信して、商談可能となった旨を知らせる。なお、Eメ
ールでの通知に限らず、必要に応じて電話やFAX、各
種携帯端末への通知も可能である。
【0113】Eメールでの通知の場合、例えば出品エン
トリーナンバーと出品車の基本情報や売却条件等を付記
して商談可能な旨を知らせる。或いは、ハイパーテキス
トにて該当出品車の交渉支援画面のあるアドレス(UR
L)を記載してメールで送り、それを受信したディーラ
ーがそのURLをクリックすることで、ブラウザを立ち
上げて交渉支援画面を表示させて即座に交渉に入れるよ
うにしてもよい。この場合において、必要に応じてディ
ーラーを認証させることは勿論である。
【0114】なお、商談可能な旨を通知した後、そのデ
ィーラーが所定時間経過しても商談を開始しない場合に
は、商談を放棄したものとして次のディーラーに商談さ
せることにしている。
【0115】一方、メニュー画面にて「リクエスト登
録」を選択した場合には、サーバはリクエスト登録画面
をディーラー端末に送信して、そのディスプレイに表示
させる。本実施例のリクエスト登録画面には、リクエス
ト情報中の所要項目と、それに対応してその入力欄(空
欄)や選択欄(例えばプルダウン形式)が表示されるの
で、キーボードやマウスを使用して必要部分を埋めてい
けばよい。なお、在庫登録画面には、サーバにて割り当
てられた在庫ナンバーが予め付された状態で表示され
る。
【0116】リクエスト登録画面に所望事項を埋めた
後、リクエストディーラーは画面中の「登録」ボタンを
クリックする。これにより、リクエスト情報がサーバに
送信され、それを受信したサーバはリクエストディーラ
ーIDと共にデータベースに登録する。
【0117】メニュー画面にて「リクエスト閲覧」を選
択した場合、サーバはリクエストの一覧を送信し、ディ
ーラー端末からの選択操作により必要に応じて各リクエ
ストの詳細を閲覧させる。或いは、サーバは、リクエス
トの検索画面をディーラー端末に送信して、そのディス
プレイに表示させる。この検索画面では、リクエスト情
報中のメーカー、タイプ、車種、年式等の車自体に関す
る各情報や、仮想在庫ナンバー等のリクエスト情報に基
づいた検索条件を入力可能とされている。
【0118】従って、ディーラー端末からその条件を指
定した後、検索ボタンをクリックすることで、その条件
がサーバに送られ、それを受信したサーバはその検索条
件にてデータベースを検索し、条件に合致したリクエス
トを抽出してディーラー端末に返信することになる。そ
して、そのリクエスト内容の詳細を順に閲覧可能とされ
ている。なお、リクエストの公開時は、リクエストした
ディーラーが誰か分からないよう匿名で行われる。ま
た、リクエスト情報が閲覧された場合には、そのリクエ
スト情報のデータベースレコードのリクエスト閲覧数が
1ずつ加算される。この閲覧数は、リクエストディーラ
ーがリクエスト登録手段にて情報の修正をする画面にて
確認可能であると共に、リクエスト情報の開示画面で公
開してもよい。なお、このリクエスト閲覧数や、前記仮
想在庫の基本ないし詳細情報の閲覧数は、同一車、車
種、タイプ、月数などでクロス集計され統計データとし
て利用可能である。
【0119】ところで、各リクエスト情報の開示画面に
は、出品エントリーナンバーの入力欄と、リクエスト応
募ボタンが表示されている。従って、出品エントリーナ
ンバーを入力して応募ボタンをクリックすることで、リ
クエスト応募手段を用いて各ディーラーはそのリクエス
トに対する応募が可能である。応募ボタンのクリックに
よって、応募用の出品エントリーナンバーがサーバに送
信され、それを受信したサーバは、リクエスト情報のリ
クエストIDと、応募したディーラーのディーラーID
と、受信した出品エントリーナンバーとをデータベース
に保存する。またこれに伴い、サーバは、リクエストデ
ィーラー宛てにEメールを送信して、応募があった旨を
知らせる。この情報を受信したリクエストディーラー
は、該当の出品情報を閲覧し、必要ならば商談を開始す
ればよい。
【0120】メニュー画面にて「バックオフィス」が選
択された場合には、約定情報や出品情報等に基づいて、
そのディーラーに関する仮想市場での取引結果の一覧
や、手続の進行状況をチェックすることが可能である。
なお、事務局側においては、サーバないしそれに接続さ
れた管理者端末を使用して、売買成約状況や手続進行状
況の登録や閲覧が可能とされている。また、事務局側で
も、出品車の一覧表示や、出品車等の管理が可能で、市
場の買い希望、売り希望の異常値の検出や、各ディーラ
ー間の売買契約の管理、陸送に関する管理が可能とされ
ている。
【0121】上記実施例のシステムでは、インターネッ
トを利用することで、24時間、全国どこからでも参加
可能である。また、各ディーラーは、自分の端末を使用
することで、オークション会場までわざわざ足を運ばな
くてもよくなる。さらに、車は成約時にだけ搬送すれば
よいので、従来のように売主からオークション会場まで
とオークション会場から買主までの2度の搬送料を、1
度に節約することができる。さらに、全てのディーラー
の出品車を自己の在庫のように仮想できるので、顧客の
ニーズに、より近い車を提供することができる。しか
も、出品車の情報を随時、印刷等で出力できるので、車
の「質」情報を顧客に迅速に提供できて効率がよい。さ
らに、取引は匿名で、相手の顔を見ることなく、納得い
くまで交渉することができる。また、自社の在庫を登録
して管理可能で、その在庫からオークションにすぐに出
品することができる。
【0122】なお、本発明の流通システムは、上記実施
例の構成に限らず、適宜変更可能である。例えば、上記
実施例では、中古車ディーラー間での中古車の流通に適
用した例について説明したが、中古車以外の各種物品の
流通にも適用可能である。その際、適用する物品に応じ
て、前記各情報の項目の内容が変更されることは勿論で
ある。また、上記実施例では、業者間の物品流通に適用
した例について説明したが、個人間などでの物品流通に
も適用可能である。
【0123】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の流通シス
テムによれば、出品された物品全てをあたかも各利用者
の在庫であるかのように仮想在庫に見立てることがで
き、物品の保管場所やタイプ等に応じて所望の物品を抽
出することが可能となる。
【0124】また、交渉支援機能によれば、いつでもど
こからでも気軽に出品物の情報を見て商談可能である。
しかも、その際、早い者順に商談可能とできる。
【0125】さらに、在庫管理機能によれば、自己の在
庫や出品等の管理を容易に行うこともできる。また、閲
覧数や備忘録チェック数を利用することで、物品の人気
状況を確認することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の流通システムの一実施例のシステム構
成図である。
【図2】図1の流通システムのデータベースの内容を示
す図である。
【図3】図1の流通システムにおける認証画面の一例を
示す図である。
【図4】図1の流通システムにおけるメニュー画面の一
例を示す図である。
【図5】図1の流通システムにおける在庫管理サブメニ
ュー画面の一例を示す図である。
【図6】図1の流通システムにおける基本情報閲覧画面
の一例を示す図である。
【図7】図1の流通システムにおける交渉支援手段の機
能説明図である。
【符号の説明】
1 サーバ(事務局) 2 ネットワーク(インターネット) 3 利用者端末(ディーラー端末)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 17/60 322 G06F 17/60 322 B65G 1/137 B65G 1/137 A

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中古車等の物品を売却ないし購入しよう
    とする利用者の端末に、ネットワークを介して接続可能
    とされた流通システムであって、 売却しようとする物品自体やその売却条件等に関する物
    品・出品情報を、利用者端末から受信して情報記憶手段
    に登録する手段と、 前記物品・出品情報を情報記憶手段から取得して利用者
    端末に開示する手段とを備え、 前記物品・出品情報には、その物品の保管地域やタイプ
    等に応じて、仮想在庫コードが付されており、 利用者端末からの要求に基づいて、前記仮想在庫コード
    にて前記情報記憶手段を検索することで、物品・出品情
    報を保管地域やタイプ等ごとに開示可能とされたことを
    特徴とする流通システム。
  2. 【請求項2】 中古車等の物品を売却ないし購入しよう
    とする利用者の端末に、ネットワークを介して接続可能
    とされた流通システムであって、 売却しようとする物品自体やその売却条件等に関する物
    品・出品情報を、利用者端末から受信して情報記憶手段
    に登録する手段と、 前記物品・出品情報を情報記憶手段から取得して利用者
    端末に開示する手段とを備え、 前記物品・出品情報には、最低販売価格と、その価格を
    購入希望者に開示するか否かと、価格交渉時の購入希望
    者による価格上げ幅の最低額と、価格交渉時の交渉上限
    回数の内、少なくとも最低販売価格の設定が含まれてお
    り、 購入希望者から購入希望価格を受信して、その購入希望
    価格と最低販売価格とを比較し、購入希望価格が最低販
    売価格以上の場合には商談成立に向けた処理を行う一
    方、購入希望価格が最低販売価格未満の場合には、交渉
    価格を上げるよう購入希望者の端末に返信する交渉支援
    手段をさらに備え、 最低販売価格の購入希望者への開示が設定されている場
    合、交渉支援手段は、その価格を指値の売却価格として
    購入希望者の端末に開示可能とされ、 価格上げ幅額が設定されている場合、交渉支援手段は、
    購入希望者により購入希望価格が上げられると、前回の
    購入希望価格からの上昇額を算出し、その上昇額が価格
    上げ幅額未満の場合には、上げ幅を上げるよう購入希望
    者の端末に返信し、 交渉上限回数が設定されている場合、交渉支援手段は、
    購入希望者による交渉回数を計数して、その交渉回数が
    交渉上限回数に達したのに商談が成立しない場合には交
    渉を終了する処理を行うことを特徴とする流通システ
    ム、又は請求項1に記載の流通システム。
  3. 【請求項3】 同一物品に対し一の購入希望者との交渉
    中に、他の購入希望者から交渉希望があった場合、前記
    交渉支援手段は、他の購入希望者の端末には商談中であ
    る旨を返信すると共に商談予約の受付を行い、商談予約
    の早い順から商談可能とされたことを特徴とする請求項
    2に記載の流通システム。
  4. 【請求項4】 前記物品・出品情報の登録手段は、 利用者が保有する物品自体に関する物品情報を、利用者
    端末から受信して情報記憶手段に登録し、利用者端末の
    操作により利用者自身がそれぞれ自己の在庫管理を可能
    とする手段と、 在庫管理された物品中から売却しようとする物品の指定
    と、その売却条件等に関する出品情報を、利用者端末か
    ら受信して情報記憶手段に登録する手段とからなること
    を特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに記
    載の流通システム。
  5. 【請求項5】 前記物品・出品情報が利用者端末から閲
    覧された回数を、各物品ごとに計数して記憶する手段
    と、 各物品ごとに利用者端末から指定可能な備忘録チェック
    の指定を受けて、そのチェックされた物品とそのチェッ
    クを行った者とを対応させて記憶する手段とを備え、 前記各物品ごとの閲覧回数及び備忘録チェック数は、少
    なくともその物品を出品した利用者端末に開示可能とさ
    れ、 備忘録チェックを行った利用者から、その備忘録チェッ
    クを行った物品の抽出が可能とされ、ないしその備忘録
    チェックを行った物品に関する前記物品・出品情報の閲
    覧がなされる場合に備忘録チェックがなされている旨を
    表示可能とされたことを特徴とする請求項1から請求項
    4までのいずれかに記載の流通システム。
  6. 【請求項6】 前記物品・出品情報は、基本情報と詳細
    情報とに区分けされており、 各物品について基本情報ないし詳細情報ごとに、利用者
    端末から閲覧された回数が計数されると共に、これら閲
    覧回数は各利用者端末に開示可能とされ、 基本情報ないし詳細情報の閲覧数と、前記物品・出品情
    報とを用いて、物品のタイプ等ごとに統計処理が可能と
    されたことを特徴とする請求項1から請求項5までのい
    ずれかに記載の流通システム。
  7. 【請求項7】 購入しようとする物品自体やその購入条
    件等に関するリクエスト情報を、利用者端末から受信し
    て情報記憶手段に登録する手段と、 前記リクエスト情報を情報記憶手段から取得して利用者
    端末に開示する手段と、 リクエストされた物品について、売却を希望する利用者
    の端末から、その利用者が出品している該当物品の指定
    を受ける手段と、 リクエストした利用者の端末に、前記指定された物品に
    ついての通知を行う手段とを更に備え、 この通知を受けた利用者は、その通知内容に基づいて、
    指定された物品に関する物品・出品情報を閲覧して商談
    が可能とされたことを特徴とする請求項1から請求項6
    までのいずれかに記載の流通システム。
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