JP2002096412A - 印刷用膜材 - Google Patents

印刷用膜材

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JP2002096412A
JP2002096412A JP2000290892A JP2000290892A JP2002096412A JP 2002096412 A JP2002096412 A JP 2002096412A JP 2000290892 A JP2000290892 A JP 2000290892A JP 2000290892 A JP2000290892 A JP 2000290892A JP 2002096412 A JP2002096412 A JP 2002096412A
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JP2000290892A
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Kenji Suzuki
健二 鈴木
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Hiraoka and Co Ltd
Original Assignee
Hiraoka and Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 再生ポリエステル樹脂を利用し、布帛基材を
含み、機械的強度が高く、安価なインクジェット印刷用
膜材の提供。 【解決手段】 再生ポリエステル繊維を50重量%以上
の比率で含む繊維基布の少なくとも片面上にインク受理
層を形成し、全重量に対するインク受理層の重量比率を
5〜25%にコントロールする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷性、特にイン
クジェットプリンターによる印刷適性に優れ、屋内外看
板、垂れ幕、カーテン、壁装材、室内装飾材などの用途
に好適な印刷用膜材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレンテレフタレートに代表され
るポリエステル樹脂は、力学的特性、耐熱性、及び成形
加工性に優れていることから、繊維製品、フィルム、飲
料水用ボトルなどの成形品用原料として広範な用途で使
用され、その生産量は膨大である。これらの製品は、使
用後に埋め立て廃棄、あるいは焼却処分されるのが一般
的であるが、最近では環境への悪影響を低減する目的か
ら、資源を再利用する取り組みが活発に行われている。
【0003】こうした状況にあって、ポリエチレンテレ
フタレート製の飲料水用ボトル(いわゆるPETボト
ル)は、生産量が膨大なうえに分別回収システムが整っ
ていることもあって、他のプラスチック製品によりも再
資源化が進んでいる材料として注目されている。しかし
ながら、これらから作られる再生ポリエステル樹脂はコ
ストが安いというメリットを有するものの、安全衛生上
の問題から生産量の多い元の飲料水用ボトルの原料とし
ては使われず、その用途はじゅうたんや一部の衣料品向
け繊維原料に限られているため、資源の再利用を促進す
る目的において、さらなる用途の拡大が求めれている。
【0004】近年、屋内外看板、垂れ幕(バナー)、壁
装材、室内装飾材等の製作手段としてインクジェットプ
リンターが注目を浴びている。印字巾が1mを超えるワ
イドフォーマットプリンターが出現し、さらに、目覚ま
しい技術の進歩によって銀塩写真に迫る出力品質が得ら
れるようになるなど、急速に普及が進んでいる。インク
ジェットプリンターに用いられる被記録媒体としては、
紙、プラスチックフィルム、布帛など様々な印刷用シー
ト(あるいは印刷用膜材)が提供されている。これらの
表面には、例えば、特開昭57−102391号公報の
ようにポリビニルピロリドンとポリビニルブチラールを
用いる方法、又は特開平2−188287号公報のよう
に超微粒子状無水シリカとカチオン性ポリマーを用いる
方法などによって、インク受理層と呼称される特殊な表
面処理層が形成される。このインク受理層が、プリンタ
ーから吐出されるインク液滴を速やかに吸収することに
よって良好な印刷性が得られる。
【0005】このような印刷用シートは、装飾材のよう
に壁やパネルに貼り付けて使用する用途では紙やプラス
チックフィルムを基材としたものが多く使用されるが、
垂れ幕や屋外看板等の用途では、風に吹かれてはため
き、又は張力下に展張されることがあるため、折れ皺が
発生し易く、このため破れ易い紙やプラスチックフィル
ムではなく、風合いと強伸度特性に優れたポリエステル
繊維などからなる布帛基材の印刷用膜材が選ばれてい
る。しかしながら、布帛基材を用いる印刷用膜材には、
紙やプラスチックフィルム基材の印刷用シートに比べコ
ストが非常に高いという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、再生ポリエ
ステル樹脂から生産される繊維の用途を拡張すると共
に、生産コストの低い、布帛基材を含む印刷用膜材を提
供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の印刷用膜材は、
繊維基布とその少なくとも片面に形成された印刷用イン
ク受理層とを含む複合体であって、前記複合体の合計重
量に対する前記インク受理層の重量比率が5〜25%で
あり、且つ、前記繊維基布が前記複合体の合計重量の5
0%以上の再生ポリエステル繊維を含んでいることを特
徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の印刷用膜材において用い
られる繊維基布は、ポリエステル(ポリエチレンテレフ
タレート等)繊維からなる布帛、または、使用済みのポ
リエステル樹脂ボトル、ポリエステル樹脂梱包材料、及
びポリエステル樹脂製品を製造する工程の廃棄ルートか
ら発生した廃棄物の再生処理フレーク及び/又はペレッ
トを利用してリサイクルされた再生ポリエステルの繊維
(以下これらの繊維を再生ポリエステル繊維と記す)を
含み、前記繊維基布中の再生ポリエステル繊維の重量比
率は50%以上、好ましくは70%以上、である。再生
ポリエステル繊維の重量比率が50%未満では、十分な
コストメリットを得ることができず、また資源の再利用
の視点からも好ましくなく、したがって、本発明の目的
を達し得ない。
【0009】繊維基布中の繊維は、短繊維紡績糸、長繊
維糸条、スプリットヤーン、テープヤーンなどのいずれ
の形状のものでもよい。また基布組織は織物、編物、不
織布またはこれらの複合体のいずれであってもよい。基
布の編織組織にも格別の制限はないが、例えば、それぞ
れ、糸間間隙をおいて平行に配置された経糸及び緯糸を
少なくとも含む糸条により構成された粗目状の編織物、
及び非粗目状編織物(糸条間に実質上間隙が形成されて
いない編織物)を包含する。粗目織物の目付は30〜7
00g/m2 であることが好ましく、また粗目編織物の
透孔面積率は、粗目編織物の全表面面積に対して10〜
95%程度であることが好ましい。また繊維基布が非粗
目編織物である場合、その組織、目付、厚さなどに制限
はないが、使用目的に応じて、平織、綾織、丸編、緯
編、及び経編などの編織物を選ぶことができ、またその
目付は50〜1000g/m2 程度とすることが好まし
い。
【0010】本発明の膜剤に用いられる基布の強度につ
いては格別の制限はないが、例えば大面積テント、内照
式看板などの展張膜材の用途に使用する場合には、イン
ク受理層形成後の引張強さが392N/3cm(40kgf
/3cm)以上であることが好ましい。これらの繊維基布
には、耐水性、及び吸水防止性を付与する目的をもっ
て、予め、例えば、ワックスエマルジョン、樹脂バイン
ダーを含むワックスエマルジョン、及びシリコーン系化
合物のエマルジョン、及びこれらの溶液などの1種以上
を噴霧、あるいは浸漬する方法により撥水前処理を施さ
れていてもよい。
【0011】本発明の印刷用膜材には、顔料、バインダ
ー、カチオン性ポリマー等を適宜組み合わせた印刷用イ
ンク受理層が形成される。インク受理層に用いることが
できる顔料としては、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウ
ム、カオリン、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウ
ム、酸化チタン、酸化亜鉛、硫酸亜鉛、炭酸亜鉛、サチ
ンホワイト、珪酸アルミニウム、ケイソウ土、ゼオライ
ト、セピオライト、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウ
ム、シリカ、水酸化アルミニウム、アルミナ、リトポン
等の無機微粒子、あるいは、スチレン系プラスチックピ
グメント、アクリル系プラスチックピグメント、マイク
ロカプセル、尿素樹脂顔料、メラミン樹脂顔料、セルロ
ースパウダー、コラーゲンパウダー、シルクプロテイン
パウダー等の有機微粒子を用いることができる。
【0012】これらの顔料は、単独に、あるいは混合し
て用いてもよい。とくに、シリカ、又は炭酸カルシウム
を用いることが好適である。シリカとしては、湿式沈降
法、あるいはゲル法によって製造された合成非晶質シリ
カが好適に用いられる。炭酸カルシウムは、重質炭酸カ
ルシウム、軽質炭酸カルシウムの何れであってもよい。
インク受理層にこれらの顔料を添加すると、インク吸収
性が向上し、それに加えて、インク受理層のブロッキン
グを抑制することができる。また、吸油量の大きい顔料
を使用した場合には、インク吸収性がさらに向上し、よ
り好ましいものとなる。また、使用する顔料の粒子径に
は格別の制限はないが、20μmを超えないものを用い
ることが好ましい。粒子径が20μmを超えるとインク
受理層の被膜強度が低下し、かつ平滑性が不十分になる
ことがある。
【0013】インク受理層に用いることができるバイン
ダーとしては、酸化デンプン、エーテル化デンプンなど
のデンプン系、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキ
シエチルセルロースなどのセルロース系、カゼイン、ゼ
ラチン、大豆タンパク等の天然または半合成水溶性高分
子類;ポリビニルアルコール及びその誘導体、ポリエチ
レンオキサイド系、アクリル酸系、無水マレイン酸系、
ポリアクリルアミド系、ポリビニルピロリドン系、ポリ
アミン系等の合成水溶性高分子類;アクリル酸エステル
系、ポリアミド系、ポリウレタン系、ポリエステル系、
ポリビニルブチラール系、エポキシ系、ポリオレフィン
系等の合成高分子類;スチレン−ブタジエン共重合体、
メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体等の共役ジ
エン系重合体ラテックス類;アクリル酸エステル、メタ
クリル酸エステルの重合体または共重合体等のアクリル
系重合体ラテックス類;エチレン−酢酸ビニル共重合体
等のビニル系重合体ラテックス類;さらに、これらの各
種重合体に、カチオン性基、シラノール基、又はシリル
基などの官能基を付与して得られる官能基変性重合体類
を用いることができる。これらのバインダーは、単独あ
るいは混合して用いてもよい。上記バインダー用重合体
のなかで、エチレン−酢酸ビニル共重合体又はウレタン
系樹脂と、ポリビニルアルコール又はポリビニルピロリ
ドンなどの水溶性樹脂とを併用したものが好適である。
【0014】インク受理層に用いられるカチオン性ポリ
マーとしては、カチオン性基として、1級、2級および
3級アミノ基、ならびに4級アンモニウム塩基を含む重
合体、あるいは共重合体を用いることができる。例え
ば、ポリエチレンイミン塩、ジメチルアミンエピハロヒ
ドリン縮合体、ポリビニルアミン塩、ポリアリルアミン
塩、ポリジアリルアミン塩、ポリアルキレンポリアミン
類の塩、ポリジアリルジメチルアンモニウム塩、ポリジ
アリルアミン−アクリルアミド共重合体の塩等が挙げら
れる。とくに、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレ
ート、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、
N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリルアミ
ド、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリル
アミドなどの3級アミノ基を有するカチオン性モノマー
を単独で重合し、または他の共重合性モノマーと共重合
させて得られた重合体、あるいは3級アミノ基を有する
ジオール、トリオール、ジアミンまたはトリアミン化合
物をポリオール化合物とジイソシアネート化合物に反応
させて得られたウレタン重合体を酸で中和するか、又は
4級化剤によって4級化したカチオン性ポリマーが好適
である。このとき用いられる酸としては、例えば、蟻
酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、乳酸、クエン酸等の有
機酸類、あるいは、塩酸、リン酸、亜リン酸、硝酸等の
無機酸類が挙げられる。4級化剤としては、例えば、エ
チレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオ
キサイド、スチレンオキサイド、エピクロロヒドリン、
エピプロモヒドリン等のエポキシ化合物、またはジメチ
ル硫酸、ジエチル硫酸、パラトルエンスルホン酸メチル
等の硫酸化物、またはメチルクロライド、エチルクロラ
イド、ベンジルクロライド、メチルブロマイド、エチル
ブロマイド等のハロゲン化アルキル類を用いることがで
きる。
【0015】本発明の印刷用膜材のインク受理層におけ
る顔料、バインダー、カチオン性ポリマーの配合量は、
バインダー100重量部に対し、顔料10〜200重量
部、カチオン性ポリマーは30重量部以下であり、これ
らの配合比は、使用するインクの種類(例えば、水性染
料インク、溶剤系顔料インク)に応じて適宜調整され
る。また、インク受理層には、インク受理層の被膜強度
を上げる目的で硬化剤が添加されていてもよい。硬化剤
としては、イソシアネート系、カルボジイミド系、エポ
キシ系、メラミン系、オキサゾリン系、ジルコニウム系
硬化剤等が挙げられ、インク受理層に用いられるバイン
ダーの種類に応じて適宜選択される。インク受理層中
に、界面活性剤、撥水剤、防黴剤、抗菌剤、紫外線吸収
剤、光安定剤、酸化防止剤、防炎剤、蛍光増白剤、着色
剤、分散剤、増粘剤など、当該技術分野において公知の
添加剤を併用してもよい。また、インク受理層は、組成
の異なるインク受理層を2層以上積層したものであって
もよい。
【0016】本発明の印刷用膜材におけるインク受理層
の付着量は、繊維基布インク受理層複合体の合計重量の
5〜25%である。付着量が5%未満ではインクの吸収
性が十分でなくなるため、印刷用膜材としての利用価値
が失われてしまう。またそれが25%を超えて付着させ
た場合では、インクがインク受理層に深く吸収されすぎ
て発色性が低下し、それに加えて、コスト的にも不利で
ある。
【0017】本発明の印刷用膜材において、インク受理
層と繊維基布の密着性を向上させる目的から、必要に応
じて接着層を設けることができる。この接着層形成に用
いることが出来る接着剤としては、メラミン系、フェノ
ール系、エポキシ系、ポリエステル系、ポリエチレンイ
ミン系、ポリイソシアネート系、オキサゾリン系、ポリ
ウレタン系、アクリル系、ポリアミド系、及びエチレン
−酢酸ビニル共重合体系接着剤等を挙げることができ、
インク受理層に用いられるバインダーの種類に応じて適
宜選択される。
【0018】本発明の印刷用膜材において、繊維基布に
インク受理層を形成す方法としては、ブレードコータ
ー、エアーナイフコーター、ナイフコーター、ロールコ
ーター、カーテンコーター、バーコーター、グラビアコ
ーター、コンマコーター等が利用できる。あるいは、塗
工液を基布に含浸させたのちこれにマングルロールによ
り絞り操作を施すディップ−ニップ法を利用してもよ
い。
【0019】本発明の印刷用膜材に使用される印刷用イ
ンクの代表例としてインクジェット印刷用インクについ
て述べると、インクジェット印刷用インクは、水性イン
ク、油性インク、溶剤系インクの何れであってもよい。
ここでいう水性インクとは、染料、あるいは顔料の分散
溶媒として、水と水溶性有機溶剤とを主成分とするもの
である。水溶性有機溶剤には、ジエチレングリコール、
ポリエチレングリコール、グリセリンなどの多価アルコ
ール類、ポリアルキレンオキシド類、N−メチル−2−
ピロリドン、N−エチル−2−ピロリドン、N−ビニル
ピロリドンなどのピロリドン類などの、水性インク用湿
潤剤、並びにエチレングリコールモノメチルエーテル、
及びジエチレングリコールモノメチルエーテルなどのグ
リコールエーテル類などの水性インク用浸透剤が包含さ
れる。これらの水溶性有機溶剤の水に対する配合量とし
ては、水性インクの全重量に対し5〜60%の範囲内に
あることが好適である。その他必要に応じて水性インク
組成中にpH調整剤、界面活性剤、脱酸素剤、導電性付与
剤、水性高分子分散剤、キレート剤、消泡剤、防腐防黴
剤などの各種添加剤を加えても良い。
【0020】また、油性インクは、顔料の分散溶媒とし
て、ガス油、ナフサ、あるいは150℃以上の沸点を有
する非水溶性有機溶剤を主体として含むインクである。
溶剤系インクは、顔料の分散溶媒として、シクロヘキサ
ン、アセトン、メチルエチルケトン、カルボン酸エステ
ルなどの150℃以下の沸点を有する有機溶剤を主体と
して含むインクである。油性インク、及び溶剤系インク
の組成としては、染料(油溶性染料)、カーボンブラッ
ク、有機系顔料などの着色剤のほか、バインダー樹脂と
して、フェノール樹脂、アクリル樹脂、マレイン酸樹
脂、ロジン樹脂、エポキシ樹脂、ブチラール樹脂などの
熱可塑性樹脂が使用され、その他必要に応じて、界面活
性剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、導電性付与剤、防腐
防黴剤などの添加剤を加えても良い。
【0021】インクジェットインクの着色剤として用い
られる染料としては、天然染料、合成染料などの公知の
染料、例えばニトロソ系、ニトロ系、アゾ系、スチルベ
ン系、ジフェニルメタン系、トアリールメタン系、キノ
リン系、メチン系、ポリメチン系、チアゾール系、イン
ダミン系、インドフェノール系、アジン系、オキサジン
系、チアジン系、アミノケトン系、オキシケトン系、ア
ントラキノン系、インジゴイド系、フタロシアニン系の
染料が挙げられる。
【0022】一方、顔料としては、有機系顔料、無機系
顔料などの公知の顔料、例えばアゾ系、フタロシアニン
系、キナクリドン系、アントラキノン系、ジオキサジン
系、インジコ系、ベンチジン系、チオインジコ系、ペリ
ノン系、イソインドリノン系、酸化チタン、カドミウム
系、酸化鉄系、カーボンブラック系の顔料が挙げられ
る。
【0023】また、本発明の印刷用膜材は、インクジェ
ット印刷に限らず、水性インキ、油性インキ等の印刷イ
ンキを用いてグラビア印刷、スクリーン印刷、オフセッ
ト印刷することも可能である。これらの印刷インキとし
ては、顔料、バインダー、及び助剤から構成された公知
の印刷インキを使用することができる。水性インキとし
ては、有機系顔料、無機系顔料の着色剤成分と、水溶性
樹脂、コロイダルディスパージョン、エマルジョン、ラ
テックスなどのバインダー樹脂成分と、可塑剤、軟化剤
などの被膜柔軟化剤、アンモニア、水溶性アミンなどの
水溶化剤、その他、耐摩擦性向上剤、顔料分散剤、色分
れ防止剤、消泡剤、増粘剤、沈降防止剤、レベリング
剤、ツヤ消し剤などの添加助剤及び、水、アルコール
類、グリコール類などの乾燥性調整剤から得られるもの
が使用できる。
【0024】上記有機系顔料及び無機系顔料としては従
来公知のもの、例えば、アゾ系、フタロシアニン系、キ
ナクリドン系、アントラキノン系、ジオキサジン系、イ
ンジコ系、ベンチジン系、チオインジコ系、ペリノン
系、ペリレン系、イソインドリノン系、酸化チタン、カ
ドミウム系、酸化鉄系、カーボンブラック系などの顔料
が挙げられる。これらの水性印刷インキの製造に使用さ
れる顔料としては、上記有機系顔料及び、無機系顔料の
粉末又はプレスケーキからなる生顔料を使用しても良い
が、上記有機系顔料及び、無機系顔料を、非イオン系ま
たはアニオン系の界面活性剤を分散剤として水に分散さ
せた顔料水性分散体又は、親水性樹脂で顔料の表面処理
コートを施した水易分散顔料又は、顔料と樹脂を2本ロ
ールなどを用いて練肉、チップ化した着色チップからな
る加工顔料を使用することが作業性、発色安定性、色相
安定性の面で特に好ましい。
【0025】上記水溶性樹脂としては、例えば、デンプ
ン、デキストリン、アルギン酸塩などの天然物、ヒドロ
キシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロースな
どの天然物誘導体、ポリビニルアルコール、ポリビニル
アミン、ポリビニルメチルエーテル、ポリアクリルアミ
ド、ポリエチレンオキサイド、ポリアクリル酸ナトリウ
ム、メタアクリル酸ジメチルアミノエチルなどの合成樹
脂などが挙げられる。これらの水溶性樹脂は主にインキ
の粘度及び流動性の調整、顔料分散及び固着を目的に助
剤として併用することができる。上記コロイダルディス
パージョンとしては、例えば、セラック樹脂、スチレン
化セラック樹脂、スチレン−マレイン酸共重合樹脂、ロ
ジン−マレイン酸樹脂、アクリル酸エステル又はメタア
クリル酸エステルと不飽和カルボン酸との共重合によっ
て得られるカルボキシル基含有アルカリ可溶性のアクリ
ル系共重合樹脂などが挙げられ、このうちセラック樹脂
は水−アルコール混合系及び、アンモニア水に溶解して
使用でき、スチレン−マレイン酸共重合樹脂は、酸価が
約170〜350、軟化温度が130〜170℃のもの
をアンモニア及び、水溶性アミン(モノエタノールアミ
ン、ジメチルエタノールアミン、モルホリンなど)の存
在下で水溶化して、または、アルコール、グリコールエ
ーテルなどに可溶化して使用でき、インキ皮膜の可塑剤
としてオレイン酸などの不飽和脂肪酸、ポリエチレング
リコール及びその誘導体を添加することが好ましい。ま
た、カルボキシル基含有アルカリ可溶性のアクリル系共
重合樹脂は、酸価が150〜200、軟化温度が100
〜150℃のものをアンモニア及び、水溶性アミンの存
在下で水溶化して、または、アルコール、グリコールエ
ーテルなどに可溶化して使用でき、インキ皮膜柔軟化の
可塑剤としてDBP,DOP,DOA,DBS,DOS
など軟質塩ビ分野で汎用に使用されている可塑剤を添加
することが好ましい。上記エマルジョンとしては、例え
ば、アクリル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、スチレン系樹
脂、塩化ビニル系樹脂などの乳化重合樹脂など、また、
ポリウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、アルキド樹
脂、エポキシエステル樹脂、ロジンエステル樹脂などの
乳化性樹脂などが挙げられる。また、上記ラテックスと
してはスチレン−ブタジエン系樹脂、アクリロニトリル
−ブタジエン系樹脂、メチルメタアクリレート−ブタジ
エン系樹脂、ポリクロロプレン、ポリイソプレン、塩化
ビニリデン系樹脂などが挙げられる。このうち水性印刷
インキの樹脂バインダーとしては、アクリル系樹脂エマ
ルジョンが好ましく使用でき、特にアクリル酸、メタア
クリル酸、アクリル酸エステル、メタアクリル酸エステ
ルなどの1種以上から選ばれたモノマーの乳化重合によ
って得られるアクリル系樹脂エマルジョン及び、これら
のモノマーと共重合しうる他のモノマー、例えば、スチ
レン、酢酸ビニル、アクリロニトリル、N−メチロール
アクリルアミド、メタアクリル酸グリシジルなどと乳化
共重合して得られるアクリル系樹脂共重合エマルジョン
などが好ましく使用できる。これらのアクリル系共重合
樹脂エマルジョンには、インキの流動性、レベリング
性、インキ光沢の改良のため、上記コロイダルディスパ
ージョンを適量ブレンドして併用することもできる。ま
た、インキ皮膜柔軟化の可塑剤としては、DBP,DO
P,DOA,DBS,DOSなどの軟質塩ビ分野で汎用
に使用されている可塑剤の他、ブチルカルビトール、ク
エン酸トリエチル、p−トルエンスルホンアミド、トー
ル油脂肪酸などを使用することができる。
【0026】油性インキとしては、有機系顔料、無機系
顔料の着色剤成分と、バインダー樹脂成分と、可塑剤、
軟化剤などの被膜柔軟化剤、その他、耐摩擦性向上剤、
顔料分散剤、色分れ防止剤、消泡剤、増粘剤、沈降防止
剤、レベリング剤、ツヤ消し剤などの添加剤成分と溶剤
成分、もしくは水成分から構成されるものが使用でき
る。上記有機系顔料及び無機系顔料としては従来公知の
顔料、例えば、不溶性アゾ系、溶性アゾ系、銅フタロシ
アニン系、キナクリドン系、アントラキノン系、ジオキ
サジン系、インジゴ系、ベンチジン系、チオインジコ
系、ペリノン系、ペリレン系、イソトンドリノン系、ポ
リアゾ系などの有機系顔料、無機系顔料としては、酸化
チタン、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、カドミウム
系、酸化鉄系、カーボンブラック系などが挙げられる。
【0027】また、バインダー樹脂成分としては、ポリ
ウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹
脂(ダイマー酸とジアミンの縮合物)、アクリル系樹
脂、酢酸ビニル樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合樹
脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂、ポリビニルブ
チラール樹脂、塩素化ポリプロピレン樹脂(塩素化度2
5〜65重量%)、ニトロセルロース、セルロースエス
テル類、セルロースエーテル類、硬化ロジン(アビチエ
ン酸との金属塩)、二量化ロジン、ロジンエステル、ロ
ジン変性マレイン酸樹脂、ロジン変性フマル酸樹脂、ロ
ジン変性フェノール樹脂、ケトン樹脂、テルペン樹脂、
環化ゴム、塩化ゴムなどが挙げられ、これらの樹脂を併
用したものが使用できる。
【0028】油性インキに使用される溶剤としては、n
−ヘキサン、n−ヘプタン、シクロヘキサン、トルエ
ン、キシレンなどの炭化水素系溶剤、酢酸メチル、酢酸
エチル、酢酸イソプロピルなどのエステル系溶剤、アセ
トン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、
シクロヘキサノンなどのケトン系溶剤、メタノール、エ
タノール、イソプロピルアルコールなどのアルコール系
溶剤、メチルセロソルブ、エチルセロソルブなどの多価
アルコール誘導体系溶剤などが挙げられ、これらの溶剤
を併用して用いることができる。
【0029】
【実施例】本発明を下記実施例により更に説明する。本
発明の印刷用膜材の性能評価に用いられた試験項目は下
記の通りである。
【0030】1.インクジェット印刷性 インク受容層が形成された供試印刷用膜材に、ピエゾ型
ヘッドが搭載されたインクオンデマンド型インクジェッ
トプリンタ(ぺんてる(株)社製モデル:PRP−2
2;水性インク、ぺんてる(株)社製、商標:Dyna
jetII;油性インク、溶剤系インク)に、表1に示す
組成のインクジェットプリンタ用インクを充填して印刷
を施し、このときの水性インクによる印刷性、油性イン
クによる印刷性、及び溶剤インクによる印刷性をそれぞ
れ単独に評価した。印刷における出力解像度は360d
piにコントロールされ、風景写真画像を描画し、イン
ク吸収性とインクの発色性を評価した。 <インク吸収性> 上記インクジェットプリンターで印
刷し、指触によりインクの乾燥速度を評価した。30秒
以内に乾燥したものを「◎」、1分以内に乾燥したもの
を「○」、2分以内に乾燥したものを「△」乾燥時間が
2分を超えたものを「×」と表記した。 <発色性> 上記インクジェットプリンターで印刷した
ものについて、印字濃度が、「非常に濃い」、「濃
い」、「薄い」の三段階評価とし、それぞれ「◎」
「○」「×」により表記した。
【0031】
【表1】
【0032】
【表2】
【0033】
【表3】
【0034】2.スクリーン印刷性 インク受理層が形成された印刷用膜材に、水性インキ
(商標:テントアート(黒)、ターナー色彩製)、及び
油性インキ(商標:セリコールPPE(911墨)、帝
国インキ製造製)のそれぞれについて225メッシュの
スクリーンを用いてストライプ柄(5mm幅直線印刷部と
5mm幅非印刷部の交互連続パターン)を印刷し、インキ
の転写状態を観察した。インキの転写状態が均一なもの
を「○」、インキの転写状態が均一でないものを「×」
とした。
【0035】3.抗折れ皺性、抗破れ性 タテ30cm、ヨコ20cmの印刷用膜材の試験片の4隅角
部に金属製のはと目を打ち込み、ここにロープを通して
膜材用支持体に展張固定したものを屋外に曝露し、1ヶ
月後の状態を観察した。折れ皺、破れのないものを
「○」、折れ皺、あるいは破れが生じたものを「×」と
表記した。
【0036】実施例1 繊維基布として、下記の織り組織を有する再生ポリエス
テル樹脂100%の短繊維紡績糸からなる非粗目状平織
物を使用した。この非網目状織物は、重量が200g/
2 で、経糸方向の引張強度が1230N/3cmであっ
た。 (ポリエステル非粗目状平織物) 295dtex×(20英式番手)/2×295dtex×(20英式番手)/2 ─────────────────────────────────── 58×49(本/25.4mm)
【0037】下記組成のインク受理層用塗工液を調製し
た。 (インク受理層用塗工液) ポリビニルアルコール 100重量部 (商標:PVA117、クラレ製、鹸化度:99%) 非晶質合成シリカ 80重量部 (商標:ファインシールX−30、沈降法シリカ、平均
2次粒子径:3.2μm、トクヤマ製) 塩化ジアリルジメチルアンモニウム重合体 50重量部
(固形分換算で14部重量部) (商標:PAS−H−5L、日東紡製、固形分:28重
量%) イオン交換水 600重量部 この繊維基布の片面に、上記インク受理層用塗工液をナ
イフコーターにより塗工し、140℃で2分間乾燥させ
て、インク受理層付着層が30g/m2 の印刷用膜材を
作製した。インク受理層の重量比率は、30/(200
+30)×100=13%であった。得られた印刷用膜
材の試験結果を表4に示す。
【0038】実施例2 実施例1と同様にして印刷用膜材を作製した。但し、カ
チオン性ポリマーとして、塩化ジアリルジメチルアンモ
ニウム重合体の代わりに、塩化ジアリルジメチルアンモ
ニウム・アクリルアミド共重合体(商標:PAS−J−
81、日東紡製、固形分:25重量%)を、不揮発分換
算で14重量部添加した。得られた印刷用膜材の試験結
果を表4に示す。
【0039】実施例3 実施例1と同様にして印刷用膜材を作製した。但し、カ
チオン性ポリマーとして、塩化ジアリルジメチルアンモ
ニウム重合体の代わりに、ポリエチレンポリアミン系化
合物(商標:IJC−2、日華化学製、固形分:70重
量%)を不揮発分換算で14重量部添加した。得られた
印刷用膜材の試験結果を表4に示す。
【0040】実施例4 実施例1と同様にして印刷用膜材を作製した。但し、カ
チオン性ポリマーとして、塩化ジアリルジメチルアンモ
ニウム重合体の代わりに、ビニルピロリドンとメタクリ
ルアミドプロピルトリメチルアンモニウム塩の共重合体
(商標:GAFQUAT HS−100、ISP製、固
形分:20重量%)を不揮発分換算で14重量部添加し
た。得られた印刷用膜材の試験結果を表4に示す。
【0041】実施例5 実施例1と同様にして印刷用膜材を作製した。但し、カ
チオン性ポリマーとして、塩化ジアリルジメチルアンモ
ニウム重合体の代わりに、ジメチルアミノエチルメタク
リレート4級アンモニウム塩(商標:PCQ−1、セン
カ製、固形分:20重量%)を不揮発分換算で14重量
部添加した。得られた印刷用膜材の試験結果を表4に示
す。
【0042】実施例6 実施例1と同様にして印刷用膜材を作製した。但し、バ
インダーとして用いるポリビニルアルコールの配合量1
00重量部を20重量部に減量し、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体ラテックス(商標:スミカフレックス75
2、住友化学工業製、酢酸ビニル成分量:90重量%、
固形分:50重量%)を不揮発分換算で80重量部添加
した。得られた印刷用膜材の試験結果を表4に示す。
【0043】実施例7 実施例1と同様にして印刷用膜材を作製した。但し、バ
インダーとして、ポリビニルアルコールの代わりに、ウ
レタン系エマルジョン(商標:IJR−7、日華化学
製、固形分:40重量%)を不揮発分換算で100重量
部添加した。また、イオン交換水の添加量を600重量
部から200重量部に変更した。得られた印刷用膜材の
試験結果を表4に示す。
【0044】実施例8 実施例1と同様にして印刷用膜材を作製した。但し、顔
料として用いるシリカを平均2次粒子径8μmのものに
(商標:ミズカシルP−78D、ゲル法シリカ、水澤化
学工業製)に変更した。得られた印刷用膜材の試験結果
を表4に示す。
【0045】実施例9 実施例1と同様にして印刷用膜材を作製した。但し、顔
料として、シリカの代わりに、平均粒子径45nmのコロ
イダルシリカ(商標:スノーテックス20L、日産化学
工業製、固形分:20重量%)を固形分換算で20重量
部添加した。得られた印刷用膜材の試験結果を表4に示
す。
【0046】実施例10 実施例1と同様にして印刷用膜材を作製した。但し、顔
料として、シリカの代わりに、擬ベーマイト構造を有す
るアルミナ水和物が形成されているアルミナゾル(商
標:アルミナゾル520、日産化学工業製、固形分:2
1重量%)を固形分換算で40重量部添加した。得られ
た印刷用膜材の試験結果を表4に示す。
【0047】実施例11 実施例1と同様にして印刷用膜材を作製した。但し、顔
料として用いられているシリカを、アクリル系多孔質微
粒子(商標:マツモトマイクロスフェアー、平均粒径:
3μm、松本油脂製)に変更した。得られた印刷用膜材
の試験結果を表4に示す。
【0048】実施例12 実施例1と同様にして印刷用膜材を作製した。但し、イ
ンク受理層塗工液中に、架橋剤としてメラミン樹脂(商
標:スミレーズレジン613、住友化学工業製、固形
分:80)を固形分換算で5重量部添加した。得られた
印刷用膜材の試験結果を表4に示す。
【0049】実施例13 実施例1と同様にして印刷用膜材を作製した。但し、イ
ンク受理層塗工液の組成を下記の組成に変更した。得ら
れた印刷用膜材の試験結果を表4に示す。 (インク受理層用塗工液) ポリビニルピロリドン 100重量部 (商標:K−90、ISP製) 塩化ジアリルジメチルアンモニウム重合体 50重量部
(固形分換算で14部重量部) (商標:PAS−H−5L、日東紡製、固形分:28重
量%)
【0050】実施例14 実施例1と同様にして印刷用膜材を作製した。但し、イ
ンク受理層の付着量を50g/m2 とした。その重量比
率は50/(200+50)×100=20%であっ
た。得られた印刷用膜材の試験結果を表4に示す。
【0051】比較例1 実施例1と同様にして印刷用膜材を作製した。但し、繊
維基布をバージンポリエステル100%の短繊維紡績糸
からなる非粗目状平織物(織り組織は実施例1と同一)
に変更した。
【0052】比較例2 実施例1と同様にして印刷用膜材を作製した。但し、イ
ンク受理層の付着量を80g/m2 とした。その重量比
率は80/(200+80)×100=28.6%であ
った。得られた印刷用膜材の試験結果を表4に示す。
【0053】比較例3 実施例1と同様にして印刷用膜材を作製した。但し、イ
ンク受理層の付着量を6g/m2 とした。その重量比率
は6/(200+6)×100=2.9%であった。得
られた印刷用膜材の試験結果を表4に示す。
【0054】比較例4 実施例1と同様にして印刷用膜材を作製した。但し、繊
維基布の代わりに再生ポリエステル樹脂フィルム(厚
さ:100μm、重量:140g/m2 )を用い、バー
コーターによりインク受理層付着量が30g/m2 の印
刷用膜材を作製した。得られた印刷用膜材の試験結果を
表4に示す。
【0055】
【表4】
【0056】表4より明らかなように、本発明の印刷用
膜材は、インクジェットプリンターに対する印刷性に優
れ、環境負荷が小さいだけでなく、抗折れ皺性と抗破れ
性においても良好であった。スクリーン印刷性も良好で
あった。
【0057】
【発明の効果】本発明の印刷用膜材は、低コストであり
ながら印刷性と抗折れ皺性及び抗破れに優れているの
で、印刷用膜材として屋内外看板、垂れ幕、カーテン、
壁装材、室内装飾材などの用途に好適に使用できる。ま
た、再生ポリエステル繊維を多量に用いているので、P
ETボルトの再資源化により再生されるポリエステル樹
脂の用途として好適であり、資源の再利用という視点で
は環境負荷を低減できるという、これまでにない利点を
有している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) D06P 3/52 D06P 3/56 3/56 5/00 DBC 5/00 DBC 104 104 111A 111 B41J 3/04 101Y Fターム(参考) 2C056 EA13 FB03 FC06 2H086 BA01 BA15 BA22 4F100 AK21 AK41A AR00B BA02 CC00 DG11A DG12 EH462 EJ862 GB08 HB31B JD14B JL16A 4H057 AA01 BA81 DA01 DA02 DA17 DA34 GA06 4L033 AA07 AB05 AC15 BA86 BA87 CA28 CA29 CA36 CA50 CA68 DA06

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維基布と、その少なくとも片面に形成
    された印刷用インク受理層とを含む複合体であって、前
    記複合体の合計重量に対する前記インク受理層の重量比
    率が5〜25%であり、かつ、前記繊維基布が前記複合
    体の合計重量の50%以上の再生ポリエステル繊維を含
    んでいることを特徴とする印刷用膜材。
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