JP2002094472A - データ取得装置及びその方法 - Google Patents

データ取得装置及びその方法

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JP2002094472A
JP2002094472A JP2001162480A JP2001162480A JP2002094472A JP 2002094472 A JP2002094472 A JP 2002094472A JP 2001162480 A JP2001162480 A JP 2001162480A JP 2001162480 A JP2001162480 A JP 2001162480A JP 2002094472 A JP2002094472 A JP 2002094472A
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Akiyoshi Kamiya
昭良 神谷
Yoshiro Ishikawa
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 厳しいハードウェア資源の制約の下で、様々
なアプリケーションから発せられる多くのデータ取得要
求に対して、大量のデータを効率よく取得し供給するこ
とが可能なデータ取得装置を提供する。 【解決手段】 データ取得条件の設定を受け付け、設定
されたリクエスト条件のいずれかを満たすデータが、送
信されてきたデータ中に含まれている場合にはそのデー
タを抽出して取得するデータ取得部507と、複数のア
プリケーションから、特定のデータを取得したい旨の要
求を、そのデータを特定する条件とともに受け取るデー
タ取得要求受信部501と、受け取った全ての要求に対
するデータ取得をスケジューリングすることによって要
求の待ち行列を生成し、その待ち行列に従って、対応す
る条件をデータ取得部507に設定することによってデ
ータ取得を開始させる制御をするリクエスト条件設定ス
ケジューリング部113等を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、送信されてくるデ
ータストリームから特定の条件を満たすデータを抽出し
て取得する装置に関し、特に、ハードウェア資源の制約
の下で大量のデータを効率良く取得するデータ取得装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタル放送受信機等のデータ取得装置
は、限られたハードウェア資源と時間制約の下で、送信
側から送られてくる放送データの中から、特定の条件を
満たすものを効率よく抽出し、取得することが要求され
る。図28は、従来のデータ取得装置の構成を示す機能
ブロック図である。このデータ取得装置500は、デジ
タル放送受信機における放送データの受信・多重分離・
デコード・フィルタリング等の受信に関わる基本処理を
行うハードウェア及びソフトウェア部分に相当し、受信
機の様々な機能を実現するための各種アプリケーション
プログラム(以下、単に「アプリケーション」とい
う。)からのデータ取得要求を取得するデータ取得要求
受信部501と、取得した要求をデータ取得部507に
適したパラメータに変換してデータ取得部507に設定
するデータ取得要求設定部509と、設定されたデータ
取得要求を満たすデータを放送データから抽出して取得
するデータ取得部507と、取得されたデータを要求元
のアプリケーションに返すデータ送信部508とから構
成される。
【0003】図29は、図28に示される従来のデータ
取得装置500によるデータ取得処理の流れを示すフロ
ーチャートである。データ取得要求受信部501は、ア
プリケーションから、特定の番組情報や制御情報等のデ
ータを取得する旨のデータ取得要求を受信すると、その
データ取得要求をデータ取得要求設定部509に伝える
(ステップS100)。データ取得要求設定部509
は、通知されたデータ取得要求をデータ取得部509に
適したパラメータに変換し、データ取得部507に設定
する(ステップS101)。
【0004】データ取得部507は、設定されたパラメ
ータに対応するデータ取得を開始する(ステップS10
2)。例えば、放送データ中に一定条件を満たす番組情
報が含まれているか否か監視する。データ取得部507
は、目的とするデータを取得することができたか否かを
判断し(ステップS103)、取得できていない場合に
は、取得できるまでこの判断を繰り返す(ステップS1
03:No)。取得できた場合には(ステップS10
3:Yes)、データ取得部507は、そのデータをデ
ータ送信部508に渡し、データ送信部508は、渡さ
れたデータを要求元のアプリケーションに返す(ステッ
プS104)。
【0005】このようにして、従来のデータ取得装置
は、アプリケーションからのデータ取得要求に対して、
忠実にデータ取得を実行することで、個々のデータ取得
要求に応えている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のデータ取得装置では、あるデータ取得要求に
対するデータ取得が一旦開始されると、何らかの明示的
な方法でそのデータ取得がキャンセルされない限り、一
定のハードウェア資源を占有し続けることになるため
に、多くのアプリケーションからの複数のデータ取得要
求が錯綜した場合や、低い頻度でしか送信されてこない
データに対するデータ取得が開始された場合等において
は、極めて効率の悪い(データ取得率の低い)データ取
得となってしまう。
【0007】その対策として、アプリケーションごと
に、無駄な待ち時間が発生しないように、内部の処理手
順やデータ取得要求の発生タイミング等を事前に考慮し
てプログラミングしておくという方法も考えられるが、
アプリケーション相互の影響(他のアプリケーションか
ら発せられたデータ取得要求との競合)まで考慮して設
計しておくことは困難であるために、同様の問題が残
る。
【0008】そこで、本発明は、かかる問題点に鑑み、
厳しいハードウェア資源の制約の下で、様々なアプリケ
ーションから発せられる多くのデータ取得要求に対し
て、大量のデータを効率よく取得し供給することが可能
なデータ取得装置及びその方法を提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のデータ取得装置は、複数のデータ処理装置
からの各要求に基づいて、送信されてくるデータストリ
ームから各要求に対応する特定条件を満たすデータを抽
出して取得し、取得したデータを要求元のデータ処理装
置に返すデータ取得装置であって、前記複数のデータ処
理装置から、特定のデータを取得したい旨の前記要求を
受け取る要求受け取り手段と、前記要求受け取り手段か
ら前記要求を受け取り、対応する前記条件を生成する条
件生成手段と、生成された前記条件の設定を受け付け、
設定された前記条件のいずれかを満たすデータが前記デ
ータストリーム中に含まれているか否かを監視し、含ま
れている場合にはそのデータを抽出して取得するデータ
抽出手段と、受け取った前記要求に対応する前記条件の
待ち行列を生成し、その待ち行列に従って、前記データ
抽出手段に前記設定を行うことにより、データ取得を開
始させ、前記データ抽出手段から前記設定を削除するこ
とにより、データ取得を終了させ、データ取得をスケジ
ューリングするスケジューリング手段と、前記データ抽
出手段により取得されたデータを要求元のデータ処理装
置に出力する出力手段とを備えることを特徴とする。
【0010】また、本発明は、上記データ取得装置にお
ける各手段をステップとするデータ取得方法として実現
したり、そのようなステップを含むプログラムとして実
現することもできる。また、本発明のデータ取得装置
は、複数のデータ処理装置からの各要求に基づいて、送
信されてくるデータストリームから前記要求に対応する
特定の条件を満たすデータを抽出して取得し、取得した
データを要求元の各データ処理装置に返すデータ取得装
置であって、複数のデータ処理装置から、前記要求に対
応する前記条件を取得する取得手段と、前記条件の設定
を受け付け、設定された前記条件のいずれかを満たすデ
ータが前記データストリーム中に含まれているか否かを
監視し、含まれている場合にはそのデータを抽出して取
得するデータ抽出手段と、前記条件と、前記データ抽出
手段に前記条件の設定が「有る」か、「無い」かを示す
設定情報と、前記条件の取得順序に対応した値を示し、
前記条件の設定が前記データ抽出手段から削除されたと
きに最も新しい前記取得順序を示す値に初期化される順
序値との対応関係を示すテーブルを保持するテーブル保
持手段と、前記取得手段によって新たに前記条件が取得
される毎に、新たに取得された前記条件と、当該前記条
件の前記設定情報と、最も新しい前記取得順序を示す前
記順序値とを組にして前記テーブルに記録し、前記テー
ブルに記録された前記設定情報と前記順序値を参照する
ことにより、前記データ抽出手段への前記条件の設定を
制御するスケジューリング手段と前記データ抽出手段に
より取得されたデータを要求元のデータ処理装置に出力
する出力手段とを備えることを特徴としてもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を用いて詳細に説明する。 (実施の形態1)図1は、本発明の実施の形態1におけ
るデータ取得装置110の構成を示す機能ブロック図で
ある。このデータ取得装置110は、複数のデータ処理
装置(この装置には、ソフトウェアによって実現される
アプリケーションも含まれる。以下、単に「アプリケー
ション」という。)から発せられるデータ取得要求を、
優先度に応じてスケジューリングすることを特徴とする
データ取得装置であり、具体的には、デジタル放送受信
機における放送データの受信・多重分離・デコード・フ
ィルタリング等の受信に関わる基本処理を行うハードウ
ェア及びソフトウェア部分に相当し、データ取得要求受
信部501、リクエスト条件生成部112、リクエスト
条件設定スケジューリング部113、リクエスト条件記
録部114、タイマー部115、リクエスト条件設定部
116、データ取得部507及びデータ送信部508か
ら構成される。なお、図28に示された従来のデータ取
得装置500と同一の構成要素については同一の符号を
付している。
【0012】本実施の形態では、各アプリケーション
は、ヘッダ情報や、取得したいデータを具体的に特定す
るための情報等からなるデータ取得要求に加えて、その
データ取得における優先の度合いを指定する情報である
優先度を本データ取得装置110(データ取得要求受信
部501)に通知することによって、データ取得を要求
するものとする。
【0013】具体的には、データ取得要求は、例えば、
放送局から送信されてくるトランスポートストリーム
(TS)にパケット化されて含まれている番組配列情報
である各種テーブルの中から特定のものを指定するため
の情報(テーブルIDやセクション番号など)である。
ここで、各種テーブルには、例えば、変調周波数など伝
送路の情報と放送番組を関連付ける情報からなるNIT
(Network InformationTable)や、番組の名称、放送日
時、内容の説明など番組に関する情報からなるEIT
(Event Information Table)や、編成チャネルの名
称、放送事業者の名称など編成チャネルに関する情報か
らなるSDT(Service Description Table)等が含ま
れ、これらは、いずれも、MPEG-2 Systemで規定される
セクション形式のデータ構造が採用されたデータであ
る。
【0014】また、優先度は、予め定められた複数の優
先度の中から選択された1つ(ここでは、優先の高い順
に、「1」,「2」,「3」)を示す。データ取得要求
受信部501は、各アプリケーションから通知されるデ
ータ取得要求と優先度との組を受信し、その内容をリク
エスト条件生成部112に通知する本データ取得装置1
10における入力インタフェースである。なお、データ
取得要求受信部501は、1つ又は複数のアプリケーシ
ョンから、複数のデータ取得要求と優先度との組を一括
して受信したときには、それらをまとめてリクエスト条
件生成部112に渡す。
【0015】リクエスト条件生成部112は、データ取
得要求受信部501から渡されたデータ取得要求と優先
度との組ごとに、その内容を示すリクエスト条件を生成
し、生成したリクエスト条件をリクエスト条件設定スケ
ジューリング部113に通知したり、リクエスト条件記
録部114に格納したりする。ここで、「リクエスト条
件」とは、本データ取得装置110によるスケジューリ
ング及び管理の対象となる個々のデータ取得要求に対応
する情報レコードをいい、本実施の形態では、少なくと
も、取得要求の対象となるデータを特定する条件を示す
データ取得条件と優先度が含まれる。
【0016】図2は、リクエスト条件生成部112によ
って生成されたリクエスト条件の一覧の例を示す図であ
る。ここでは、データ取得要求の発生順に従って生成さ
れた8個のリクエスト条件が示されている。各リクエス
ト条件1101には、データ取得条件1102と優先度
1103が含まれている。リクエスト条件記録部114
は、フラッシュメモリ等からなり、リクエスト条件11
01を記録する書き換え可能な記憶装置である。
【0017】タイマー部115は、カレンダ・タイマや
プリセットカウンタ等からなり、現在日時を出力した
り、予め設定された一定時間が経過した旨の通知や割り
込み信号を、1回だけ、又は、繰り返して出力したりす
る。データ取得部507は、PID(Packet ID)等に基づ
いて、トランスポートストリームから特定のTSパケット
を抽出し、エレメンタリーストリームにデコードするTS
デコーダ等であり、ここでは、最大20個のデータ取得
要求を同時に処理する(待ち受け受信する)能力を有す
る。つまり、このデータ取得部507は、リクエスト条
件設定部116による最大20個のリクエスト条件の設
定を受け付ける能力を有し、それら設定された個々のリ
クエスト条件に対応するデータ取得の状態(取得済みか
否か)をデータ取得情報としてリクエスト条件設定スケ
ジューリング部113に報告したり、取得したデータを
データ送信部508に送ったりする。
【0018】なお、このデータ取得部507は、リクエ
スト条件設定部116によってリクエスト条件が一旦設
定されると、リクエスト条件設定スケジューリング部1
13によって削除されない限り、設定されたリクエスト
条件に対応するデータ取得を継続する。リクエスト条件
設定部116は、リクエスト条件設定スケジューリング
部113から通知されたリクエスト条件をデータ取得部
507に設定する。具体的には、リクエスト条件設定ス
ケジューリング部113から送られてきたスケジューリ
ング後のリクエスト条件を、データ取得部507が理解
できる専用のパラメータ(PIDなど)に変換し、データ
取得部507に設定する。
【0019】データ送信部508は、データ取得部50
7で取得されたデータを受け取り、リクエスト条件記録
部114に記録されたリクエスト条件等を参照すること
によって要求元アプリケーションを特定し、そのアプリ
ケーションに取得したデータを返す。リクエスト条件設
定スケジューリング部113は、CPUや制御プログラ
ムを格納したROM等からなり、各構成要素と通信する
ことによって、リクエスト条件生成部112が生成した
リクエスト条件に対応するデータ取得を統括してスケジ
ューリングして制御するものであり、そのために、リク
エスト条件記録部114を用いて各リクエスト条件につ
いてのデータ取得状態(「実行可能状態」、「実行
中」、「待ち状態」、「実行停止中」)を監視・管理し
たり、タイマー部115からの通知に従って、一定時間
ごとに、新たに生成されたリクエスト条件を優先度に従
ってスケジューリングしたり、一定条件が揃った実行可
能状態のリクエスト条件をリクエスト条件記録部114
から読み出してリクエスト条件設定部116に通知した
りする。
【0020】図3は、リクエスト条件の状態遷移、即
ち、個々のリクエスト条件に対する本データ取得装置1
10によるデータ取得状態(実行状態)及びその遷移を
示す図である。ここで、「実行中」とは、そのリクエス
ト条件がデータ取得部507に設定されている状態(目
的とするデータが送信されてきたら必ず取得される状
態)をいい、「実行可能状態」とは、データ取得部50
7に設定される前の待ち行列にある状態をいい、「待ち
状態」とは、直前までデータ取得部507に設定されて
いたが一定時間を経過したためにデータ取得部507で
の設定が一時的に削除された状態をいい、「実行停止
中」とは、後述するリクエスト条件の結合などの原因に
よって一時的にデータ取得の対象から外されている状態
をいう。
【0021】なお、リクエスト条件生成部112による
リクエスト条件の生成を除く全ての状態遷移は、リクエ
スト条件設定スケジューリング部113による制御の下
で行われる。例えば、リクエスト条件設定スケジューリ
ング部113は、実行中のリクエスト条件が20個未満
となると、その空いた分だけ、「実行可能状態」にある
リクエスト条件の待ち行列の先頭からリクエスト条件を
読み出して「実行中」に遷移させ、「実行中」にあるリ
クエスト条件に対応するデータが取得されないまま一定
時間が経過した場合には「待ち状態」に遷移させ、さら
に一定時間が経過した場合には「実行可能状態」に遷移
させ、「実行中」のリクエスト条件よりも優先度の高い
リクエスト条件が発生した場合には「実行中」のリクエ
スト条件を「実行可能状態」に遷移させ、「実行中」の
リクエスト条件に対応するデータが取得されたり、他の
アプリケーションから明示的な削除命令が発せられた場
合には、そのリクエスト条件をリクエスト条件記録部1
14から削除(「削除状態」)したりする。
【0022】図4は、図2に示されたリクエスト条件が
リクエスト条件設定スケジューリング部113によりス
ケジューリングされた後、即ち、優先度順に並べ替えら
れた後の状態を示している。ここでは、優先度の高いリ
クエスト条件が先頭(上方)に位置するように並べられ
ている。リクエスト条件設定スケジューリング部113
は、このような待ち行列の上方を優先させて、「実行可
能状態」にあるリクエスト条件をリクエスト条件記録部
114から読み出し、リクエスト条件設定部116に通
知することで、データ取得を開始させる(「実行中」に
遷移させる)。
【0023】次に、以上のように構成されたデータ取得
装置110の動作を説明する。図5は、データ取得装置
110によるデータ取得処理全体の流れを示すフローチ
ャートである。1以上のアプリケーションからの複数の
データ取得要求は、データ取得装置のデータ取得要求受
信部501において一括受信される(ステップS20
0)。その受信されたデータ取得要求は、リクエスト条
件生成部112に送信され、そこで、データを取得する
ためのリクエスト条件がデータ取得要求ごとに生成され
る(ステップS201)。
【0024】続いて、リクエスト条件設定スケジューリ
ング部113は、予め設定しておいたタイマー部115
からの一定時間ごとの割り込みがあるかどうかを確認し
(ステップS202)、割り込みがなければ、ステップ
S202の処理を繰り返す(ステップS202:N
o)。割り込みがあれば(ステップS202:Ye
s)、リクエスト条件生成部112から渡されたリクエ
スト条件に対するデータ取得の設定を行うタイミング
(順序)を優先度に基づいてスケジューリングする(ス
テップS203)。そして、それらリクエスト条件の中
でデータ取得の設定を行えるもの、即ち、直に実行させ
得るものがあるかどうかを確認し(ステップS20
4)、なければ、リクエスト条件をリクエスト条件記録
部114に記録する(ステップS205:No)。あれ
ば(ステップS204:Yes)、リクエスト条件をリ
クエスト条件記録部114に記録し(ステップS20
6)、続いてそのリクエスト条件をリクエスト条件設定
部116に設定し(ステップS207)、データ取得部
507によるデータ取得を開始させる(ステップS20
8)。
【0025】データ取得部507は、データを取得でき
たかどうかを確認し(ステップS209)、データが取
得されてなければ、ステップS209を繰り返す(ステ
ップS209:No)。データが取得されていれば(ス
テップS209:Yes)、データ取得部507は、取
得データをデータ送信部508に渡し、データ送信部5
08は、その取得データを要求元に送信する(ステップ
S210)。
【0026】図6は、データ取得装置110による優先
度に基づくリクエスト条件のスケジューリングを中心と
する処理手順を示すフローチャートである。データ取得
要求受信部501は、新規のデータ取得要求と各データ
取得要求の優先度とを受信すると、それらをリクエスト
条件生成部112に渡す(ステップS300)。
【0027】それらデータ取得要求と優先度とを受け取
ったリクエスト条件生成部112は、各データ取得要求
に対応するリクエスト条件を生成した後(ステップS3
01)に、図2に示されるように、対応する優先度を、
いま生成した各リクエスト条件に付加しておく(ステッ
プS302)。続いて、リクエスト条件設定スケジュー
リング部113は、タイマー部115からの割り込みが
あるかどうかを確認し(ステップS303)、割り込み
がなければ、ステップS303の処理を繰り返す(ステ
ップS303:No)。
【0028】割り込みがあれば(ステップS303:Y
es)、リクエスト条件記録部114から既存のリクエ
スト条件を取り出し(ステップS304)、新規のリク
エスト条件の優先度と既存のリクエスト条件の優先度と
の大小を比較し(ステップS305)、新規のリクエス
ト条件の優先度が既存のリクエスト条件の優先度より大
きくない時には(ステップS305:No)、新規のリ
クエスト条件を既存のリクエスト条件の後に処理するこ
ととなるように、新規のリクエスト条件をリクエスト条
件記録部114に格納すると共にそれらを並べ替える
(ステップS306)。
【0029】新規のリクエスト条件の優先度が既存のリ
クエスト条件の優先度より大きい時には(ステップS3
05:Yes)、新規のリクエスト条件を既存のリクエ
スト条件より早く処理することとなるように、新規のリ
クエスト条件をリクエスト条件記録部114に格納する
と共にそれらを並べ替える(ステップS307)。この
ような新規及び既存のリクエスト条件の並べ替えを終え
ると、リクエスト条件設定スケジューリング部113
は、それらの中からデータ取得の設定が可能なものにつ
いて、先頭から順にリクエスト条件設定部116に対し
てデータ取得の登録要求を出す(ステップS308)。
具体的には、リクエスト条件記録部114から、該当す
るリクエスト条件を読み出してリクエスト条件設定部1
16に送る。
【0030】そして、リクエスト条件を受け取ったリク
エスト条件設定部116は、設定パラメータに変換し、
データ取得部507に設定する。これによって、データ
取得部507による当該リクエスト条件についてのデー
タ取得が開始される(ステップS309)。以上のよう
に、本実施の形態におけるデータ取得装置110によれ
ば、複数のアプリケーションから多数のデータ取得要求
が同時に発せられた場合であっても、それら錯綜したデ
ータ取得要求は、リクエスト条件設定スケジューリング
部113によって統括的にスケジューリングされ相互の
調整が図られるので、全体として効率的なデータ取得が
実現される。
【0031】また、各データ取得要求は、優先度の高い
ものほど早く処理されるようにスケジューリングされる
ので、緊急度や重要度の低いデータ取得が先に開始され
ているために緊急度や重要度の高いデータ取得が開始さ
れないまま待機され続けるという不具合の発生が回避さ
れ、効率的なデータ取得が実現される。次に、本データ
取得装置110によるデータ取得制御のうち、データ取
得要求に対する実行状態を「実行中」から「待ち状態」
を経て「実行可能状態」に遷移させる制御について、詳
細に説明する。
【0032】リクエスト条件設定スケジューリング部1
13は、リクエスト条件ごとにタイムアウト時刻を設
け、「実行中」にあるリクエスト条件についてタイムア
ウト時刻が到来すると「待ち状態」に遷移させる。そし
て、その遷移と同時に今度はタイムアウト復活時刻を設
け、「待ち状態」にあるリクエスト条件について、タイ
ムアウト復活時刻が到来すると「実行可能状態」に遷移
させる。
【0033】例えば、優先度が「1」のリクエストにつ
いては、「実行可能状態」から「実行中」へ、及び、
「実行中」から「待ち状態」へ遷移してから10秒経過
した時刻をそれぞれタイムアウト時刻及びタイムアウト
復活時刻とし、優先度が「2」のリクエストについては
同様に20秒経過した時刻を、優先度が「3」のリクエ
ストについては同様に30秒経過した時刻を、それぞれ
タイムアウト時刻及びタイムアウト復活時刻とする。
【0034】このような管理を実現するために、リクエ
スト条件設定スケジューリング部113は、リクエスト
条件記録部114に格納されているリクエスト条件それ
ぞれについて、実行状態、タイムアウト時刻及びタイム
アウト復活時刻等の管理情報を付加して記録したり更新
したりしながら、各リクエスト条件のデータ取得を制御
する。
【0035】図7は、リクエスト条件設定スケジューリ
ング部113により各種管理情報が付加されたリクエス
ト条件の一覧の例を示す図である。各リクエスト条件1
101には、実行状態情報1104、タイムアウト時刻
1105及びタイムアウト復活時刻1106が含まれて
いる。図8は、タイマー部115から読み出された現在
時刻の例を示す図である。ここでは、年月日時分秒によ
る現在時刻が示されている。
【0036】図9は、データ取得要求に対する実行状態
を「実行中」から「待ち状態」を経て「実行可能状態」
に遷移させる場合におけるデータ取得装置110の処理
手順を示すフローチャートである。リクエスト条件設定
スケジューリング部113は、リクエスト条件記録部1
14からリクエスト条件を取り出し(ステップS70
0)、リクエスト条件の実行状態情報1104が「実行
中」であるかどうかを確認し(ステップS701)、
「実行中」でなければ(ステップS701:No)、こ
のタイムアウト制御の対象外として終了する。
【0037】一方、実行状態情報1104が「実行中」
であれば、予め設定した時間間隔に基づくタイマー部1
15からの割り込みがあるかどうかを確認し(ステップ
S702)、割り込みがなければ、ステップS702の
処理を繰り返す(ステップS702)。割り込みがあれ
ば(ステップS702:Yes)、タイマー部115か
ら現在時刻を読み出し(ステップS703)、その現在
時刻とリクエスト条件に付加されたタイムアウト時刻1
105とを比較することにより(ステップS704)、
タイムアウト処理を行うタイミング(現在時刻がタイム
アウト時刻を超過した)かどうかを確認する(ステップ
S705)。その結果、タイムアウト処理を行うタイミ
ングでない時は、ステップS702〜S704までの処
理を繰り返す(ステップS705:No)。
【0038】タイムアウト処理を行うタイミングである
時は(ステップS705:Yes)、リクエスト条件の
実行状態情報1104を「待ち状態」に更新し(ステッ
プS706)、タイムアウト復活時刻1106をリクエ
スト条件に付加した後に(ステップS707)、リクエ
スト条件設定部116に対して、リクエスト条件に対す
るデータ取得の設定の削除要求を出す(ステップS70
8)。これによって、そのリクエスト条件のデータ取得
は中止され(ステップS709)、実質的に、その実行
状態が「実行中」から「待ち状態」に遷移する。
【0039】以下、同様にして、リクエスト条件設定ス
ケジューリング部113は、「待ち状態」にあるリクエ
スト条件について、タイムアウト復活時刻が到来したも
のを「実行可能状態」へ遷移させる。つまり、リクエス
ト条件記録部114から読み出したリクエスト条件の実
行状態情報1104が「待ち状態」である場合には、現
在時刻がタイムアウト復活時刻1106を超過したこと
を確認した後に、そのリクエスト条件の実行状態情報1
104を「実行可能状態」に更新し、上述の優先度に従
った待ち行列に入れる。これによって、そのリクエスト
条件の「待ち状態」は解除され、実質的に、その実行状
態が「待ち状態」から「実行可能状態」に遷移する。
【0040】以上のように、本実施の形態におけるデー
タ取得装置110によれば、「実行中」にあるデータ取
得要求であっても、一定時間内にデータが取得されない
場合にはタイムアウトとなり、「待ち状態」を経て「実
行可能状態」に戻され、待ち行列に組み入れられる。こ
れによって、放送局での機器故障や番組変更等の理由に
より予定されていた放送データが送信されてこないため
に無駄にハードウェア資源が占有され続けるという不具
合の発生が回避され、効率的なデータ取得が実現され
る。
【0041】次に、本データ取得装置110によるデー
タ取得制御のうち、データ取得要求に対する実行状態を
「実行可能状態」から「実行停止中」に遷移させる制御
について、詳細に説明する。リクエスト条件生成部11
2は、新たなデータ取得要求に対応するリクエスト条件
を生成することに加えて、生成したリクエスト条件と結
合可能な既存のリクエスト条件をリクエスト条件記録部
114で検索し、可能なものについてそれらリクエスト
条件を結合することで、新たなリクエスト条件を生成す
る。
【0042】具体的には、複数のリクエスト条件それぞ
れのデータ取得条件1102中に、共通する条件が含ま
れている場合に、それらリクエスト条件は結合可能であ
ると判断し、それら共通の条件だけからなる(条件が論
理和によって結合された)新たなリクエスト条件を生成
する。図10は、リクエスト条件生成部112によるリ
クエスト条件の結合処理の様子を示す図である。ここで
は、ID1(例えば、テーブルIDなど)=0x0001で、か
つ、ID2(例えば、セクション番号など)=0x01のテーブ
ルの取得を要求するリクエスト条件request1と、ID1=0x
0001で、かつ、ID2=0x02のテーブルの取得を要求するリ
クエスト条件request2とが結合された結果、ID1=0x0001
のテーブルを要求する新たなリクエスト条件requestAが
生成される様子が示されている。
【0043】ここで、例えば、ID1=0x0001であるテーブ
ルには、必ず、ID2=0x00〜0x09のいずれかが付与されて
いるとすると、結合によって生成されたリクエスト条件
requestAは、10種類のテーブル、即ち、ID1=0x0001
で、かつ、ID2=0x00のテーブルと、ID1=0x0001で、か
つ、ID2=0x01のテーブルと、・・・、ID1=0x0001で、か
つ、ID2=0x09の10種類のテーブルの取得を要求するデ
ータ取得要求であることを意味する。
【0044】リクエスト条件設定スケジューリング部1
13は、リクエスト条件生成部112によってリクエス
ト条件が結合されたときに、結合に用いられた元のリク
エスト条件それぞれについては、その実行状態を「実行
可能状態」を経て「実行停止中」に遷移させ、結合によ
って生成された新たなリクエスト条件については、その
実行状態を「実行可能状態」を経て「実行中」に遷移さ
せる制御を行う。
【0045】図11は、データ取得装置110によるリ
クエスト条件の結合処理の流れを示すフローチャートで
ある。リクエスト条件生成部112は、新規のリクエス
ト条件を生成すると(ステップS600)、リクエスト
条件記録部114に格納された既存のリクエスト条件を
取り出し(ステップS601)、それら2つのリクエス
ト条件のデータ取得条件1102を比較することにより
(ステップS602)、それら2つのリクエスト条件を
結合できるかどうかを判断する(ステップS603)。
共通の条件が存在しない場合には、結合処理を断念する
(ステップS603:No)。
【0046】共通の条件が存在する場合には(ステップ
S603:Yes)、それらリクエスト条件を結合する
ことによって新たなリクエスト条件を生成し(ステップ
S604)、リクエスト条件記録部114に格納すると
共に、リクエスト条件設定スケジューリング部113に
対して、いま生成したリクエスト条件を新たに制御対象
として追加する旨の登録要求を出す(ステップS60
5)。
【0047】登録要求を受けたリクエスト条件設定スケ
ジューリング部113は、結合に用いられた元の2つの
リクエスト条件については、その実行状態が「実行中」
であった場合にはデータ取得部507に対して実行停止
要求を出し(ステップS606)、登録要求がなされた
リクエスト条件については、データ取得を開始するため
に、そのリクエスト条件の実行状態を「実行可能状態」
の待ち行列に登録する(ステップS607)。
【0048】そして、リクエスト条件設定スケジューリ
ング部113は、「実行可能状態」に戻った元の2つの
リクエスト条件を「実行停止中」に遷移させる(ステッ
プS608)。つまり、後述するリクエスト条件の分割
が行われるまで、これらリクエスト条件については、デ
ータ取得の対象から外しておく。以上のように、本実施
の形態におけるデータ取得装置110によれば、データ
取得条件1102中に共通する条件を持つ複数のリクエ
スト条件は、論理和的に1つに統合され、それら複数の
リクエスト条件に代わって統括的にデータ取得が行われ
る。これによって、データ取得部507に設定されるリ
クエスト条件の数が減少されるので、限られたハードウ
ェア資源の下で、より多くのデータ取得要求に対するデ
ータ取得が同時に行われる。
【0049】次に、本データ取得装置110によるデー
タ取得制御のうち、データ取得要求に対する実行状態を
「実行停止中」から「実行可能状態」に復帰させる制御
について、詳細に説明する。リクエスト条件設定スケジ
ューリング部113は、リクエスト条件の結合によって
「実行停止中」となったリクエスト条件に対応するデー
タが、一定時間経過しても未だ取得されていないことを
確認すると、上述の結合を解いて元の状態に戻すように
制御する。これは、結合によって生成された新たなリク
エスト条件によるデータ取得によって元のリクエスト条
件に対応するデータが取得された場合には問題ないが、
上述のように、結合によって生成されたリクエスト条件
は、元のリクエスト条件と同一か又は緩い条件となるの
で、いつまで経っても元のリクエスト条件に対応するデ
ータが取得されないという不都合な状態も起こり得る。
その手当てをするためである。
【0050】そのために、リクエスト条件生成部112
は、リクエスト条件を生成した際に、リクエスト識別情
報、リクエスト生成時刻、結合後のリクエスト識別情報
も生成し、対応するリクエスト条件に付加してリクエス
ト条件設定スケジューリング部113に通知したり、リ
クエスト条件記録部114に格納したりする。また、リ
クエスト条件設定スケジューリング部113は、リクエ
スト条件記録部114に格納されているリクエスト条件
それぞれについて、データ取得部507から得たデータ
取得情報に基づくデータ取得判定情報等の管理情報を付
加して記録したり更新したりしながら、各リクエスト条
件のデータ取得を制御する。
【0051】ここで、「リクエスト識別情報」とは、個
々のリクエスト条件を識別する情報であり、「リクエス
ト生成時刻」とは、そのリクエスト条件が新規に生成さ
れたときの時刻であり、「結合後のリクエスト識別情
報」とは、上述の結合に用いられた場合に、その結合に
よって生成されたリクエスト条件のリクエスト識別情報
であり、「データ取得判定情報」とは、リクエスト条件
記録部114に格納されているリクエスト条件につい
て、データが取得されたか否か(「データ取得済」か
「データ取得中」)を示す情報である。
【0052】図12は、リクエスト条件設定スケジュー
リング部113により各種管理情報が付加されたリクエ
スト条件の一覧の例を示す図である。各リクエスト条件
1101には、リクエスト識別情報1110、データ取
得条件1102、リクエスト生成時刻1111、実行状
態情報1104、結合後のリクエスト識別情報1112
及びデータ取得判定情報1113が含まれている。
【0053】ここでは、リクエスト識別情報がそれぞれ
0x0004,0x0005,0x0008である3つのリクエスト条件は、
いずれも、リクエスト識別情報が0x0001であるリクエス
ト条件を生成するために結合され「実行停止中」となっ
ていること、リクエスト識別情報が0x0001であるリクエ
スト条件に対するデータ取得が継続していること、それ
によって、リクエスト識別情報が0x0004のデータは取得
されたが、リクエスト識別情報が0x0005,0x0008のデー
タは未だ取得されていないこと等が示されている。
【0054】図13は、データ取得装置110により結
合されたリクエスト条件の分割処理の流れを示すフロー
チャートである。リクエスト条件設定スケジューリング
部113は、リクエスト条件記録部114から、結合に
用いられた元のリクエスト条件を取り出し(ステップS
800)、その元のリクエスト条件のデータ取得判定情
報1113が「未済」(「データ取得済」でない)であ
るかどうかを確認し(ステップS801)、「未済」で
ない場合は、元に戻す必要がないと判断し、この処理の
対象から外す(ステップS801:No)。
【0055】一方、「未済」である場合は(ステップS
801:Yes)、予め設定したタイマー部115から
の割り込みがあるかどうかを確認し(ステップS80
2)、割り込みがない時はステップS802の処理を繰
り返す(ステップS802:No)。割り込みがある時
は(ステップS802:Yes)、タイマー部115か
ら現在時刻を取り出し(ステップS803)、その現在
時刻とリクエスト条件のリクエスト生成時刻1111と
を比較する(ステップS804)。これによって、デー
タ取得されずに一定時間が経過したかどうかを確認し
(ステップS805)、一定時間が経過していなけれ
ば、ステップS802〜S804の処理を繰り返す(ス
テップS805:No)。
【0056】一定時間が経過していれば(ステップS8
05:Yes)、結合後のリクエスト条件を分割して元
に戻すために、そのリクエスト条件の実行状態情報11
04を「実行停止中」に更新し(ステップS806)、
リクエスト条件設定部116に対して、そのリクエスト
条件のデータ取得の設定の削除要求を出す(ステップS
807)。さらに元のリクエスト条件の実行状態情報1
104を「実行可能状態」にした後に(ステップS80
8)、待ち行列の先頭となったときに、リクエスト条件
設定部116に対して元のリクエスト条件のデータ取得
の登録要求を出し(ステップS809)、データ取得を
開始する(ステップS810)。
【0057】その結果、例えば、図12に示されたリク
エスト識別情報が0x0001であるリクエスト条件に対応す
るデータ取得は「実行中」から「待ち状態」を経て「実
行可能状態」に遷移され、リクエスト識別情報がそれぞ
れ0x0005及び0x0008であるリクエスト条件に対応するデ
ータ取得は「実行停止中」から「実行可能状態」を経て
「実行中」に遷移される。
【0058】以上のように、本実施の形態におけるデー
タ取得装置110によれば、データ取得要求の結合後に
おいて、元のリクエスト条件に対応するデータが一定時
間経過しても未だ取得されていない場合には、その結合
が解かれ、元のリクエスト条件によるデータ取得状態に
復帰される。これによって、リクエスト条件の結合に起
因する不具合、即ち、いつまで経っても元のリクエスト
条件に対応するデータが取得されないという不具合の発
生が回避され、効率的なデータ取得が実現される。
【0059】(実施の形態2)次に、本発明の実施の形
態2について説明する。図14は、本発明の実施の形態
2におけるデータ取得装置120の構成を示す機能ブロ
ック図である。このデータ取得装置120は、アプリケ
ーションからの指示に従ってデータ取得の実行頻度を変
えることを特徴とするデータ取得装置であり、データ取
得要求受信部501、リクエスト条件生成部122、リ
クエスト条件設定スケジューリング部123、リクエス
ト条件記録部114、タイマー部115、リクエスト条
件設定部116、データ取得部507及びデータ送信部
508から構成される。なお、図1に示された実施の形
態1におけるデータ取得装置110と同一の構成要素に
ついては同一の符号を付し、以下、相違点を中心に説明
する。
【0060】本実施の形態では、各アプリケーション
は、データ取得要求に加えて、データ取得の態様を指定
する情報であるデータ取得監視状態情報を本データ取得
装置120(データ取得要求受信部501)に通知する
ことによって、データ取得を要求するものとする。ここ
で、「データ取得監視状態情報」とは、データ取得を継
続して常に行う「常時監視取得」、データ取得を一定時
間間隔で定期的に行う「間欠監視取得」、及び、目的と
するデータが取得されたらそれ以上の監視(データ取得
の試み)を行わないデータ取得である「監視不要取得」
のいずれかを示す情報である。
【0061】これら3つの態様は、例えば、アプリケー
ションによって、次のように使い分けられている。つま
り、送信されてきたときには見落とすことなく受信する
義務を負い、かつ、短い頻度で送信されてくるNIT等
についてはデータ取得監視状態情報を「常時監視取得」
にし、データサイズが大きい等の理由で常時取得する必
要はないが適当な頻度で繰り返し取得する必要があるE
IT等についてはデータ取得監視状態情報を「間欠監視
取得」にし、一定頻度で繰り返し送信されてくるが内容
が更新される頻度が極めて低いSDT等についてはデー
タ取得監視状態情報を「監視不要取得」にして、データ
取得装置120(データ取得要求受信部501)にデー
タ取得を要求する。
【0062】リクエスト条件生成部122は、データ取
得要求受信部501から渡されたデータ取得要求とデー
タ取得監視状態情報との組ごとに、データ取得監視状態
情報を付加したリクエスト条件を生成し、生成したリク
エスト条件をリクエスト条件設定スケジューリング部1
23に通知したり、リクエスト条件記録部114に格納
したりする。
【0063】図15は、リクエスト条件生成部122が
生成したリクエスト条件の一覧の例を示す図である。こ
こには、データ取得要求の発生順に従って生成された8
個のリクエスト条件が示されている。各リクエスト条件
1201には、データ取得条件1102及びデータ取得
監視状態情報1202が含まれている。リクエスト条件
設定スケジューリング部123は、各構成要素と通信す
ることによって、リクエスト条件生成部122が生成し
たリクエスト条件に対応するデータ取得を統括して制御
するものであり、そのために、リクエスト条件記録部1
14を用いて各リクエスト条件についてのデータ取得状
態を監視・管理したり、新たに生成されたリクエスト条
件に対応するデータ取得がデータ取得監視状態情報12
02によって指定された態様で行われるように制御す
る。
【0064】図16は、図15に示されたリクエスト条
件に対するリクエスト条件設定スケジューリング部12
3によるデータ取得の制御の様子、即ち、データ取得監
視状態情報1202によって特定される監視状態ごとに
一定手順のスケジューリングによってデータ取得が行わ
れる様子を示している。ここでは、同一のデータ取得監
視状態情報1202に属するリクエスト条件がまとめら
れている。
【0065】リクエスト条件設定スケジューリング部1
23は、「常時監視取得」のリクエスト条件について
は、一旦「実行中」に設定されると、他のアプリケーシ
ョンから削除する等の明示的な命令を受け取らない限り
その状態を維持させ、「間欠監視取得」のリクエスト条
件については、一定時間サイクルで「実行中」から「待
ち状態」及び「実行可能状態」を経て「実行中」に遷移
させることを繰り返し、「監視不要取得」のリクエスト
条件については、目的とするデータが一旦取得された後
は、「実行中」から「削除状態」に遷移させるように制
御する。
【0066】次に、以上のように構成されたデータ取得
装置120の動作を説明する。図17は、データ取得装
置120によるデータ取得処理全体の流れを示すフロー
チャートである。データ取得要求受信部501は、新規
のデータ取得要求と各データ取得要求に対応するデータ
取得監視状態情報1202とを受け付けてリクエスト条
件生成部122に渡す(ステップS400)。
【0067】それらデータ取得要求とデータ取得監視状
態情報1202とを受け取ったリクエスト条件生成部1
22は、各データ取得要求に対応するリクエスト条件を
生成し(ステップS401)、生成した各リクエスト条
件に、対応するデータ取得監視状態情報1202を付加
した後に、それらをリクエスト条件記録部114に格納
すると共にリクエスト条件設定スケジューリング部12
3に通知する(ステップS402)。
【0068】リクエスト条件設定スケジューリング部1
23は、通知されたリクエスト条件についてのデータ取
得監視状態情報1202が「常時監視取得」かどうかを
確認し(ステップS403)、「常時監視取得」であれ
ば(ステップS403:Yes)、常にデータ取得を行
うように制御する(ステップS404)。具体的には、
そのリクエスト条件を、リクエスト条件設定部116を
介してデータ取得部507に設定させ、何らかの明示的
な削除命令を受け取るまで、その設定を維持する。
【0069】続いて、リクエスト条件設定スケジューリ
ング部123は、データ取得監視状態情報1202が
「常時監視取得」でなければ(ステップS403:N
o)、受信したデータ取得監視状態情報1202が「間
欠監視取得」かどうかを確認し(ステップS405)、
「間欠監視取得」であれば(ステップS405:Ye
s)、定期的にデータを取得するように制御する(ステ
ップS406)。具体的には、そのリクエスト条件を、
リクエスト条件設定部116を介してデータ取得部50
7に設定させた後に、タイマー部115による一定時間
の経過を監視することで、一定時間だけ「実行中」にあ
ったリクエスト条件を「待ち状態」に強制的に遷移させ
た後に、さらに一定時間の経過後に「実行可能状態」を
経て「実行中」に遷移させるという制御を繰り返す。
【0070】さらに、リクエスト条件設定スケジューリ
ング部123は、データ取得監視状態情報1202が
「間欠監視取得」でなければ(ステップS405:N
o)、受信したデータ取得監視状態情報1202が「監
視不要取得」かどうかを確認し(ステップS407)、
「監視不要取得」であれば(ステップS407:Ye
s)、1回だけデータを取得するように制御する(ステ
ップS408〜S409)。
【0071】つまり、リクエスト条件設定スケジューリ
ング部123は、予め設定した時間間隔によるタイマー
部115からの割り込みが発生するのを待ち(ステップ
S408)、割り込みが発生した時に(ステップS40
8:Yes)、そのリクエスト条件をスケジューリング
し、不定期にデータ取得を行う(ステップS409)。
具体的には、そのリクエスト条件を、リクエスト条件設
定部116を介してデータ取得部507に設定させた後
に、データ取得部507での取得状態を監視すること
で、そのリクエスト条件に対応するデータが取得され取
得データが返信されたことを検出した場合には、そのリ
クエスト条件をリクエスト条件記録部114から削除す
る。
【0072】もし、データ取得監視状態情報1202が
「監視不要取得」でなければ(ステップS407:N
o)、リクエスト条件設定スケジューリング部123
は、予定された監視状態のいずれにも該当しないものと
して、それ以上のデータ取得の制御を行うことなく終了
する。以上のように、本実施の形態におけるデータ取得
装置120によれば、アプリケーションが要求する監視
状態に応じたデータ取得が行われるので、アプリケーシ
ョンは、送信されてくるデータの態様に応じてデータ取
得要求を発する頻度やタイミングを調整する必要がなく
なる。
【0073】また、同種のデータ取得要求が繰り返し発
行されるという不具合が回避される共に、送信データの
サイズ(帯域)、送信頻度、受信の必要性等に応じたき
め細かいデータ取得が行われ、限られたハードウェア資
源の下で、単位時間当たりに取得できるデータ量が向上
される。次に、データ取得装置120によるデータ取得
制御のうち、データ取得監視状態情報1202が「監視
不要取得」であるリクエスト条件に対する制御(「待ち
状態」から「実行可能状態」への遷移)について、詳細
に説明する。
【0074】リクエスト条件設定スケジューリング部1
23は、データ取得監視状態情報1202が「監視不要
取得」であり、かつ、実行状態情報1104が「待ち状
態」であるリクエスト条件については、タイムアウト復
活時刻が到来したか監視し、到来した場合には、「実行
可能状態」を経て「実行中」に遷移させる制御を行う。
そのために、リクエスト条件設定スケジューリング部1
23は、リクエスト条件記録部114に格納されている
リクエスト条件それぞれについて、データ取得監視状態
情報1202だけでなく、実行状態情報やタイムアウト
復活時刻等の管理情報を付加して記録したり更新したり
しながら、各リクエスト条件のデータ取得を制御する。
【0075】図18は、リクエスト条件設定スケジュー
リング部123により各種管理情報が付加されたリクエ
スト条件の一覧の例を示す図である。各リクエスト条件
1201には、データ取得条件1102、データ取得監
視状態情報1202、実行状態情報1104及びタイム
アウト復活時刻1106が含まれている。ここでは、例
えば、データ取得条件1102が「request2」であるリ
クエスト条件は、データ取得監視状態情報1202が
「監視不要取得」であり、かつ、実行状態情報1104
が「待ち状態」であり、タイムアウト復活時刻1106
(1999/4/1 1:00:50)になると「実行可能状態」に復帰
されるべきものであることが示されている。
【0076】図19は、データ取得装置120によるデ
ータ取得制御のうち、データ取得監視状態情報1202
が「監視不要取得」であるリクエスト条件に対する制御
(「待ち状態」から「実行可能状態」への遷移)の流れ
を示すフローチャートである。リクエスト条件設定スケ
ジューリング部123は、アプリケーションが発したデ
ータ取得要求に基づくリクエスト条件を生成した旨の通
知をリクエスト条件生成部122から受信すると(ステ
ップS900)、そのリクエスト条件に付加されたデー
タ取得監視状態情報1202が「監視不要取得」かどう
かを確認し(ステップS901)、「監視不要取得」で
なければ、処理の対象外として終了する(ステップS9
01:No)。
【0077】「監視不要取得」であれば(ステップS9
01:Yes)、リクエスト条件の実行状態情報110
4が「待ち状態」であるかどうかどうかを確認し(ステ
ップS902)、「待ち状態」でなければ、処理の対象
外として終了する(ステップS902:No)。「待ち
状態」であるならば(ステップS902:Yes)、タ
イマー部115から現在時刻を取り出し(ステップS9
03)、リクエスト条件のタイムアウト復活時刻110
6と現在時刻とを比較する(ステップS904)。これ
によって、タイムアウトされたリクエスト条件を再実行
させる時間になっているかどうかを確認し(ステップS
905)、再実行させる時間になっていなければ、処理
の対象外として終了する(ステップS905:No)。
【0078】再実行させる時間になっていれば(ステッ
プS905:Yes)、リクエスト条件の実行状態情報
1104を「実行可能状態」にした後に(ステップS9
06)、待ち行列の先頭となったときに、リクエスト条
件設定部116に対して、リクエスト条件に対するデー
タ取得の設定の登録要求を出し(ステップS907)、
データ取得を開始する(ステップS908)。
【0079】以上のように、本実施の形態におけるデー
タ取得装置120によれば、データ取得監視状態情報が
「監視不要取得」であるデータ取得要求については、タ
イムアウトによって「実行中」から「待ち状態」に遷移
し、その後、一定時間の経過後に再び「実行可能状態」
を経て「実行中」に復活され、繰り返してデータ取得が
試みられる。これによって、目的とするデータが送信さ
れてこない場合であっても、無駄にハードウェア資源を
占有し続けるという非効率なデータ取得が回避される。
【0080】次に、データ取得装置120によるデータ
取得制御のうち、データ取得監視状態情報1202が
「監視不要取得」であるリクエスト条件に対する制御
(「実行可能状態」と「実行中」と間の遷移)につい
て、詳細に説明する。リクエスト条件設定スケジューリ
ング部123は、データ取得監視状態情報1202が
「監視不要取得」であるリクエスト条件については、
「実行中」で、かつ、「データ取得済」であるリクエス
ト条件が存在する場合には、そのリクエスト条件の優先
度よりも高い優先度で、かつ、「実行可能状態」で、か
つ、「データ取得済」でないリクエスト条件を探し、見
つかった場合に、それらリクエスト条件の実行状態を入
れ替える制御をする。
【0081】そのために、リクエスト条件設定スケジュ
ーリング部123は、リクエスト条件記録部114に格
納されているリクエスト条件それぞれについて、データ
取得監視状態情報や実行状態情報だけでなく、データ取
得判定情報や優先度等の管理情報を付加して記録したり
更新したりしながら、各リクエスト条件のデータ取得を
制御する。
【0082】図20は、リクエスト条件設定スケジュー
リング部123により各種管理情報が付加されたリクエ
スト条件の一覧の例を示す図である。各リクエスト条件
1201には、データ取得条件1102、データ取得監
視状態情報1202、実行状態情報1104、データ取
得判定情報1113及び優先度1103が含まれてい
る。
【0083】ここでは、例えば、データ取得条件110
2が「request3」である「実行中」のリクエスト条件
は、それよりも優先度の高い、データ取得条件1102
が「request6」である「実行可能状態」にあるリクエス
ト条件と、実行状態が入れ替えられるべき状態にあるこ
とが示されている。図21は、データ取得装置120に
よるデータ取得制御のうち、データ取得監視状態情報1
202が「監視不要取得」であるリクエスト条件に対す
る制御(「待ち状態」から「実行可能状態」への遷移)
の流れを示すフローチャートである。
【0084】リクエスト条件設定スケジューリング部1
23は、リクエスト条件記録部114から任意のリクエ
スト条件を取り出し(ステップS1000)、そのリク
エスト条件のデータ取得監視状態情報1202が、「監
視不要取得」であるかどうかを確認し(ステップS10
01)、「監視不要取得」でなければ、処理の対象外と
して終了する(ステップS1001:No)。
【0085】「監視不要取得」であれば(ステップS1
001:Yes)、そのリクエスト条件の実行状態情報
1104が、「実行中」であるかどうかを確認し(ステ
ップS1002)、「実行中」でなければ、処理の対象
外として終了する(ステップS1002:No)。「実
行中」であれば(ステップS1002:Yes)、その
リクエスト条件のデータ取得判定情報1113が「デー
タ取得済」であるかどうかを確認し(ステップS100
3)、「データ取得済」でなければ、処理の対象外とし
て終了する(ステップS1003:No)。
【0086】「データ取得済」であれば(ステップS1
003:Yes)、リクエスト条件記録部114におい
て、そのリクエスト条件の優先度1103よりも高い優
先度を持つリクエスト条件があるかどうかを確認し(ス
テップS1004)、なければ、実行状態を入れ替える
べき対象が存在しないとして終了する(ステップS10
04:No)。
【0087】より高い優先度を持つリクエスト条件があ
れば(ステップS1004:Yes)、そのリクエスト
条件をリクエスト条件記録部114から取り出し(ステ
ップS1005)、取り出したリクエスト条件のデータ
取得監視状態情報1202が、「監視不要取得」である
かどうかを確認し(ステップS1006)、「監視不要
取得」でなければ(ステップS1006:No)、実行
状態を入れ替えるべき対象でないとして終了する。
【0088】「監視不要取得」であれば(ステップS1
006:Yes)、そのリクエスト条件の実行状態情報
1104が、「実行可能状態」であるかどうかを確認し
(ステップS1007)、「実行可能状態」でなけれ
ば、実行状態を入れ替えるべき対象でないとして終了す
る(ステップS1007:No)。「実行可能状態」で
ある時(ステップS1007:Yes)、そのリクエス
ト条件の実行状態情報1104を「実行中」にし(ステ
ップS1008)、リクエスト条件設定部116に対し
て、そのリクエスト条件に対するデータ取得の設定の登
録要求を出すことによって(ステップS1009)、そ
のリクエスト条件に対するデータ取得を開始させる(ス
テップS1010)。
【0089】そして、既に取り出している「実行中」の
リクエスト条件の実行状態情報1104を「実行可能状
態」に戻し(ステップS1011)、リクエスト条件設
定部116に対して、そのリクエスト条件のデータ取得
の設定の削除要求を出すことによって(ステップS10
12)、そのリクエスト条件に対するデータ取得を中止
させる(ステップS1013)。
【0090】以上のように、本実施の形態におけるデー
タ取得装置120によれば、「データ取得済」であるに
も拘わらず「実行中」となっているリクエスト条件が存
在した場合には、そのリクエスト条件の優先度よりも高
い優先度の「実行可能状態」にあるリクエスト条件と実
行状態が入れ替えられる。これによって、優先度の低い
データ取得が繰り返し継続されることによって優先度の
高いデータ取得がいつまでの開始されないという不具合
の発生が防止され、効率的なデータ取得が実現される。
【0091】(実施の形態3)次に、本発明の実施の形
態3について説明する。図22は、本発明の実施の形態
3におけるデータ取得装置130の構成を示す機能ブロ
ック図である。このデータ取得装置130は、アプリケ
ーションからのデータ取得要求の種類に応じてデータ取
得のタイムアウト処理を行うことを特徴とするデータ取
得装置であり、データ取得要求受信部501、リクエス
ト条件生成部132、リクエスト条件設定スケジューリ
ング部133、リクエスト条件記録部114、タイマー
部115、リクエスト条件設定部116、データ取得部
507及びデータ送信部508から構成される。なお、
図1に示された実施の形態1におけるデータ取得装置1
10と同一の構成要素については同一の符号を付し、以
下、相違点を中心に説明する。
【0092】リクエスト条件生成部132は、リクエス
ト条件を生成することに加えて、データ取得要求受信部
501から渡されたデータ取得要求に含まれるヘッダ情
報に基づいてタイムアウト時刻を決定し、生成したリク
エスト条件に付加する。なお、本実施の形態におけるタ
イムアウト時刻は、「実行中」にあるリクエスト条件を
強制的に「待ち状態」に遷移させた後に「削除状態」に
遷移させるために用いられる。
【0093】図23は、リクエスト条件生成部132に
よって生成されたリクエスト条件の一覧の例を示す図で
ある。ここには、データ取得要求の発生順に従って生成
された6個のリクエスト条件が示されている。各リクエ
スト条件1301には、ヘッダ情報を構成しているデー
タ取得要求の種別を示す識別情報であるヘッダ判別情報
1302、データ取得条件1102及びタイムアウト時
刻1303が含まれている。
【0094】リクエスト条件生成部132は、例えば、
ヘッダ判別情報1302がNIT等の重要度の高いテー
ブルの取得要求であることを示す場合には、リクエスト
条件を生成した時刻に対して比較的短い時間(例えば、
10秒)が経過したときの時刻をタイムアウト時刻と
し、ヘッダ判別情報1302がSDT等の重要度の低い
テーブルの取得要求であることを示す場合には、リクエ
スト条件を生成した時刻に対して比較的長い時間(例え
ば、30秒)が経過したときの時刻をタイムアウト時刻
として付加する。
【0095】リクエスト条件設定スケジューリング部1
33は、各構成要素と通信することによって、リクエス
ト条件生成部122が生成したリクエスト条件に対応す
るデータ取得を統括して制御するものであり、そのため
に、リクエスト条件記録部114を用いて各リクエスト
条件についてのデータ取得状態を監視・管理することに
加えて、リクエスト条件生成部132によってタイムア
ウト時刻が付加されたリクエスト条件については、デー
タ取得が開始されて「実行中」となったときに、タイム
アウト時刻が到来したか監視し、到来したときには、そ
のリクエスト条件を「実行中」から「待ち状態」を経て
「削除状態」に遷移させる。
【0096】次に、以上のように構成されたデータ取得
装置130の動作を説明する。図24は、データ取得装
置130によるタイムアウト時刻の生成とタイムアウト
処理、即ち、「実行中」のデータ取得状態を「待ち状
態」に遷移させる処理の流れを示すフローチャートであ
る。データ取得要求受信部501は、各アプリケーショ
ンからヘッダ情報を含むデータ取得要求を受け付けてリ
クエスト条件生成部132に渡す(ステップS50
0)。
【0097】リクエスト条件生成部132は、データ取
得要求受信部501から渡された新規のデータ取得要求
のヘッダ情報とリクエスト条件記録部114に既に保持
している全てのリクエスト条件のヘッダ判別情報130
2とを比較することにより(ステップS501)、既に
保持しているヘッダ判別情報1302の中に新規のデー
タ取得要求のヘッダ情報と同じものがあるかを否かを確
認する。
【0098】その結果、同じものがなければ(ステップ
S502:No)、通常の新規なデータ取得要求と同様
の処理、即ち、タイムアウト時刻を設けることなく、新
たなリクエスト条件を生成し、リクエスト条件記録部1
14に格納すると共にリクエスト条件設定スケジューリ
ング部133に通知する。これによって、リクエスト条
件設定スケジューリング部133は、そのリクエスト条
件を「実行可能状態」の待ち行列に組み入れて、データ
取得制御を開始する。
【0099】一方、既に保持しているヘッダ判別情報1
302の中に新規のデータ取得要求のヘッダ情報と同じ
ものがあれば(ステップS502:Yes)、重複した
データ取得要求が連続して発行されたものと認識し、リ
クエスト条件生成部132は、新規のリクエスト条件を
生成してリクエスト条件記録部114に格納した後に
(ステップS503)、生成した新規のリクエスト条件
に対して、ヘッダ判別情報1302で判別されたデータ
取得要求の種類に応じたタイムアウト時刻を付加する
(ステップS504)。
【0100】このような、リクエスト条件に対しては、
リクエスト条件設定スケジューリング部133は、一旦
「実行中」に遷移させた後に、リクエスト条件記録部1
14とタイマー部115とを参照することにより、リク
エスト条件に付加されているタイムアウト時刻と現在時
刻とを比較し、タイムアウトする時間であるかどうかを
確認する(ステップS505)。
【0101】タイムアウトする時間でない時は、ステッ
プS505の処理を繰り返す(ステップS505:N
o)。タイムアウト時刻が到来した時は(ステップS5
05:Yes)、そのリクエスト条件の実行状態を「実
行中」から強制的に「待ち状態」に遷移させた後に(ス
テップS506)、「削除状態」に遷移させる(ステッ
プS507)。具体的には、リクエスト条件設定スケジ
ューリング部133は、リクエスト条件設定部116に
対して、リクエスト条件に対するデータ取得の設定の削
除要求を出すと共に(ステップS507)、そのリクエ
スト条件をリクエスト条件記録部114から削除するこ
とによって、データ取得を中止する(ステップS50
8)。
【0102】以上のように、本実施の形態におけるデー
タ取得装置130によれば、アプリケーションが要求す
るデータ取得要求に含まれるヘッダ情報に基づいて、重
複してデータ取得要求が発行されたか否かが判断され、
重複して発行されている場合には、一定時間に限ってデ
ータ取得が行われる。これによって、目的とするデータ
が送信されてくる頻度が極めて低い等のためにアプリケ
ーションから重複したデータ取得要求が繰り返し発行さ
れた場合であっても、そのような送信頻度の低いデータ
を求めるデータ取得要求に対するデータ取得処理によっ
てハードウェア資源が占有されてしまうという不具合の
発生が防止され、効率的なデータ取得が実現される。
【0103】(実施の形態4)次に、本発明の実施の形
態4について説明する。図25は、本発明の実施の形態
4におけるデータ取得装置140の構成を示す機能ブロ
ック図である。このデータ取得装置140は、送信され
てくるデータに含まれるバージョン情報を参照すること
により、優先度とデータ取得の状態が同じである「実行
可能状態」のリクエスト条件については、バージョン更
新回数が最大であるデータを要求するものを優先してデ
ータ取得することを特徴とするデータ取得装置であり、
データ取得要求受信部501、リクエスト条件生成部1
12、リクエスト条件設定スケジューリング部143、
リクエスト条件記録部114、タイマー部115、リク
エスト条件設定部116、データ取得部507及びデー
タ送信部508から構成される。なお、図1に示された
実施の形態1におけるデータ取得装置110と同一の構
成要素については同一の符号を付し、以下、相違点を中
心に説明する。
【0104】本実施の形態では、データ取得部507が
取得するデータのヘッダ部には、バージョン情報が含ま
れているものとする。ここで、「バージョン情報」と
は、送信されてくるデータ単位(例えば、テーブルな
ど)ごとに付けられたバージョンを特定する情報であ
り、同一の識別情報を持つデータ単位であっても、バー
ジョンが異ればその内容が異なる(改定されている)こ
とを意味する。
【0105】また、データ取得部507は、リクエスト
条件設定部116によってリクエスト条件の設定を受け
る際に、そのリクエスト条件を特定するためのリクエス
ト識別情報も併せて受け取り、そのリクエスト識別情報
によってデータ取得状態等を管理し、外部に出力したり
するものとする。リクエスト条件設定スケジューリング
部143は、各構成要素と通信することによって、リク
エスト条件生成部122が生成したリクエスト条件に対
応するデータ取得を統括して制御するものであり、リク
エスト条件記録部114を用いて各リクエスト条件につ
いてのデータ取得状態を監視・管理することに加えて、
リクエスト条件記録部114における各リクエスト条件
のバージョンに関する情報を付加して更新したり、優先
度とデータ取得状態が同一の「実行可能状態」にあるリ
クエスト条件については、要求データのバージョン更新
回数が最大であるものを優先して「実行中」に遷移させ
る制御を行う。
【0106】そのために、リクエスト条件設定スケジュ
ーリング部143は、リクエスト条件記録部114に格
納されているリクエスト条件それぞれについて、リクエ
スト識別情報、データ取得条件、データ取得監視状態情
報、実行状態情報、データ取得判定情報、優先度だけで
なく、バージョン情報、バージョン更新判定情報及びバ
ージョン更新回数情報等の管理情報を付加して記録した
り更新したりしながら、各リクエスト条件のデータ取得
を制御する。
【0107】ここで、「バージョン更新判定情報」と
は、リクエスト条件が生成されてから、その要求データ
について、少なくとも1回のバージョン更新があったか
否か(「更新済」又は「未更新」)を示す情報である。
また、「バージョン更新回数情報」とは、その更新回数
を示す情報である。図26は、リクエスト条件設定スケ
ジューリング部143により各種管理情報が付加された
リクエスト条件の一覧の例を示す図である。各リクエス
ト条件1401には、リクエスト識別情報1110、デ
ータ取得条件1102、データ取得監視状態情報120
2、実行状態情報1104、データ取得判定情報111
3、優先度1103、バージョン情報1402、バージ
ョン更新判定情報1403及びバージョン更新回数情報
1404等が含まれている。
【0108】ここでは、例えば、リクエスト識別情報1
110が0x0006と0x0007である2つのリクエスト条件
は、いずれも、データ取得監視状態情報1202が「監
視不要取得」であり、かつ、実行状態情報1104が
「実行可能状態」であり、かつ、データ取得判定情報1
113と優先度1103とが同一内容であるが、バージ
ョン更新回数情報1403が異なることが示されてい
る。
【0109】次に、以上のように構成されたデータ取得
装置140の動作を説明する。図27は、データ取得装
置140によるデータ取得制御のうち、受信データのバ
ージョンと関連する処理の流れを示すフローチャートで
ある。リクエスト条件設定スケジューリング部143
は、データ取得部507から、データのリクエスト識別
情報と取得されたデータとを受信し(ステップS110
0)、データのヘッダ情報に含まれるバージョン情報を
取り出し(ステップS1101)、リクエスト条件記録
部114中に、いま受信したリクエスト識別情報に対応
するリクエスト条件があるかどうかを確認し(ステップ
S1102)、対応するリクエスト条件がなければ終了
する(ステップS1102:No)。
【0110】対応するリクエスト条件があれば(ステッ
プS1102:Yes)、そのバージョン情報をバージ
ョン情報1401としてリクエスト条件に付加すると共
に(ステップS1103)、それに伴う新たなバージョ
ン更新判定情報1402とバージョン更新回数情報14
03とを生成・更新し、リクエスト条件に付加した後に
(ステップS1104)、そのリクエスト条件をリクエ
スト条件記録部114に登録する(ステップS110
5)。
【0111】さらにリクエスト条件記録部114から、
任意のリクエスト条件を取り出し(ステップS110
6)、そのリクエスト条件のデータ取得監視状態情報1
202が「監視不要取得」であるかどうかを確認し(ス
テップS1107)、「監視不要取得」でなければ、ス
テップS1106の処理を繰り返す(ステップS110
7:No)。
【0112】「監視不要取得」であれば(ステップS1
107:Yes)、そのリクエスト条件の実行状態情報
1104が「実行可能状態」であるかどうかを確認し
(ステップS1108)、「実行可能状態」でなけれ
ば、ステップS1106〜S1107の処理を繰り返す
(ステップS1108:No)。「実行可能状態」であ
れば(ステップS1108:Yes)、そのリクエスト
条件の優先度1103が、既に取り出したリクエスト条
件の優先度1103と同じであるかどうかを確認し(ス
テップS1109)、同じでなければ、ステップS11
06〜S1108の処理を繰り返す(ステップS110
9:No)。
【0113】優先度1103が同じであれば(ステップ
S1109:Yes)、そのリクエスト条件のデータ取
得判定情報1113が、既に取り出したリクエスト条件
のデータ取得判定情報1113と同じであるかどうかを
確認し(ステップS1110)、同じでなければ、終了
する(ステップS1110:No)。データ取得判定情
報1113が同じであれば(ステップS1110:Ye
s)、リクエスト条件のバージョン更新回数1403が
最大であるかどうかを確認し(ステップS1111)、
最大でなければ、ステップS1106〜S1110の処
理を繰り返す(ステップS1111:No)。
【0114】バージョン更新回数情報1403が最大で
あれば(ステップS1111:Yes)、リクエスト条
件設定部116に対して、そのリクエスト条件に対する
データ取得の設定の登録要求を出すことにより(ステッ
プS1112)、データ取得を開始させる(ステップS
1113)。その結果、例えば、図26に示されたリク
エスト識別情報1110が0x0006と0x0007である2つの
リクエスト条件が比較された場合であれば、バージョン
更新回数情報1403の大きいリクエスト条件0x0006の
ついてのデータ取得が開始される。
【0115】以上のように、本実施の形態におけるデー
タ取得装置140によれば、送信されてくるデータに含
まれるバージョン情報を参照することによって、各アプ
リケーションが要求するデータがいかなる頻度でバージ
ョンが更新されているかが記録される。そして、データ
取得状態や優先度が同一の「実行可能状態」にあるリク
エスト条件については、最も頻繁にバージョンが更新さ
れているデータを要求しているものが最優先されてデー
タ取得が開始される。これによって、頻繁に内容が変化
するデータが優先して取得されるので、同一内容のデー
タが繰り返し取得されることによってハードウェア資源
が無駄に占有されるという不具合の発生が回避され、効
率的なデータ取得が実現される。
【0116】(実施の形態5)図30は、実施の形態5
におけるデータ取得装置200の構成を示す機能ブロッ
ク図である。このデータ取得装置200は、複数のデー
タ処理装置(この装置はソフトウェアによって実現され
るアプリケーションも含まれる。以下、単に「アプリケ
ーション」という。)から発せられる取得したいデータ
を具体的に特定するための情報等からなるデータ取得要
求(以下取得条件という。)を受信し、受信した取得条
件をテーブルに順序づけて格納して管理し、アプリケー
ションから取得条件の入換要求に応じて、テーブルに格
納された取得条件の順序の入換制御を行い、入れ換えた
順序に従って効率よくデータ取得を行うことを特徴とす
るデータ取得装置であり、具体的には、デジタル放送受
信機における放送データの受信・多重分離・デコード・
フィルタリング等の受信に関わる基本処理を行うハード
ウェア及びソフトウェア部分に相当し、取得条件受信部
201、データ取得部507、データ送信部508、取
得条件格納部202、取得条件入換要求部203、取得
条件設定スケジューリング部204から構成される。な
お、図1に示された実施形態1におけるデータ取得装置
110と同一の構成要素については同一の符号を付し、
以下、相違点を中心に説明する。
【0117】取得条件受信部201は、各アプリケーシ
ョンから要求される取得条件を受信、受信した取得条件
を取得条件スケジューリング部204に渡す。データ取
得部507は、取得条件設定スケジューリング部204
によって取得条件が設定されると、取得条件設定スケジ
ューリング部204によって当該取得条件が削除されな
い限り、当該取得条件を満たすデータの受信を継続して
監視し、当該データが受信されると、そのデータの抽出
を行う。
【0118】データ送信部508は、データ取得部50
7で取得されたデータを受け取り、取得条件格納部20
2に格納された取得条件等を参照することによって要求
元アプリケーションを特定し、そのアプリケーションに
取得したデータを返す。取得条件格納部202は取得条
件と、設定情報と、順序値とを組にしてテーブルに格納
する。ここで、「設定情報」とは、格納された取得条件
がデータ取得部507に設定されているか否かを「有
効」と「無効」で示す情報をいう。「有効」とは、デー
タ取得部507に当該取得条件が設定されていることを
示し、「無効」とは、データ取得部507に当該取得条
件が設定されていないことを示す。「順序値」とは、取
得条件が取得条件受信部201に受信された順序に対応
する値であり、取得条件が受信され、取得条件設定スケ
ジューリング部204によってテーブルに新たに格納さ
れたときに、当該取得条件に受信順序が最も新しいこと
を示す初期値0が付与され、その後他の取得条件がテー
ブルに格納される場合と、取得条件入換要求部203か
ら取得条件の入換要求がされたとき又はデータ抽出に成
功した取得条件が通知されたとき(実施の形態6で後述
する。)に設定情報が「無効」を示す取得条件の組が取
得条件格納部202に格納されている場合に1ずつ増加
され、当該取得条件が取得条件設定スケジューリング部
204によってデータ取得部507に設定された後、当
該取得条件の設定が削除されると、再び初期値0に戻さ
れる値をいう。
【0119】取得条件入換要求部203は、データ取得
部507に設定されている取得条件の入換のタイミング
を用意し、アプリケーションからの要求に従って取得条
件設定スケジューリング部204に取得条件の入換要求
をする。なお、取得条件入換要求部203は、タイマー
などの定期的な通知に従って入換要求をすることとして
もよい。
【0120】取得条件設定スケジューリング部203
は、CPUや制御プログラムを格納したROMなどから
なり、取得条件格納部202のテーブルに格納されてい
る各データ取得条件の登録情報と順序値を監視すること
により、各取得条件のデータ取得部507への設定をス
ケジューリングし、取得条件入換要求部203からの取
得条件の入換要求に従って、データ取得部507に設定
されているデータ取得条件の入換を制御する。
【0121】取得条件設定スケジューリング部204
は、取得条件受信部201からデータ取得条件が渡され
ると、既に取得条件格納部202のテーブルに格納され
ている各取得条件の順序値を1増加させ、続いて、デー
タ取得部507に通知された取得条件を設定できるか否
かを、テーブルに格納されている設定情報が「有効」を
示す取得条件(データ取得部507に設定されている取
得条件)の組の総数がデータ取得部507に取得条件を
設定できる上限(ここでは、説明の都合上3個とする)
未満か否かで判定する。設定情報が「有効」を示す取得
条件の組の総数が3個未満の場合、受信した取得条件を
取得条件格納部202のテーブルに格納し、その登録情
報を有効にし、その順序値を初期値0に設定して、さら
に受信した取得条件をデータ取得部507に登録する。
設定情報が「有効」を示す取得条件の組の総数が3個の
場合、受信した取得条件を取得条件格納部202のテー
ブルに格納し、その設定情報を「無効」にし、その順序
値を初期値0に設定する。
【0122】また、取得条件入換要求に応じて、既に取
得条件格納部202のテーブルに格納されている取得条
件の順序値を1増加させ、続いて、データ取得部507
に登録されている取得条件の入換を行う。以下、図3
1、図32のフローチャートを用いて、取得条件設定ス
ケジューリング部204がアプリケーションから受信さ
れた取得条件のデータ取得部507への設定をスケジュ
ーリングするために行う処理について、説明する。
【0123】図31は、アプリケーションから受信した
取得条件を取得条件格納部202のテーブルに格納する
処理を示すフローチャートである。取得条件設定スケジ
ューリング部204は、取得条件受信部201から取得
条件を受け取ると(ステップS1201)、取得条件格納部
202のテーブルに1つ以上の取得条件が格納されてい
るか判定し(ステップS1202)、格納されている場合
(ステップS1202:Y)はその順序値を1増加し(ステッ
プS1203)、格納されていない場合(ステップS1202:N)
は、順序値を増加しない。
【0124】次に取得条件設定スケジューリング部20
4は、取得条件格納部202のテーブルに格納済みの取
得条件の組のうち、設定情報が「有効」を示す取得条件
の組の総数が3個未満か否かにより、データ取得部50
7に取得条件の設定が可能かどうか判定し(ステップS1
204)、設定が可能である場合(ステップS1204:Y)、
受信した取得条件を取得条件格納部202のテーブルに
格納し、当該取得条件と組をなす設定情報を「有効」、
順序値を初期値0に設定し、当該取得条件をデータ取得
部507に設定する(ステップS1205)。データ取得部
507への取得条件の設定が不可能である場合(ステッ
プS1204:N)、受信した取得条件を取得条件格納部20
2のテーブルに格納し、受信した取得条件の組の設定情
報を「無効」、順序値を初期値0に設定し(ステップS1
206)、次に取得条件を受け取るまで待機し、受け取る
と、上記の処理を繰り返す。
【0125】図32は、取得条件設定スケジューリング
部204が取得条件格納部202のテーブルに格納され
ている取得条件をデータ取得部507に設定する処理を
示すフローチャートである。取得条件スケジュール部2
04は、取得条件入換要求部203から取得条件の入換
要求をされると(ステップS1301)、取得条件格納部2
02のテーブルに格納されている取得条件の組のうち、
設定情報が「無効」を示す取得条件の組があるかどうか
を判定し(ステップS1302)、設定情報が「無効」を示
す取得条件の組がない場合(ステップS1302:N)、取得
条件の入換は必要ないため、次の取得条件の入換要求を
待ち、設定情報が「無効」を示すデータ取得条件の組が
テーブルに格納されていない限り上記の処理を繰り返
す。
【0126】設定情報が「無効」を示すデータ取得条件
の組が格納されている場合(ステップS1302:Y)、取得
条件格納部202のテーブルに格納されている全てのデ
ータ取得条件の組の順序値を1増加し(ステップS130
3)、取得条件格納部202のテーブルに格納されてい
るデータ取得条件の組のうち、設定情報が「有効」を示
すデータ取得条件の組の総数が3個未満であるか否かに
より、データ取得部507に新たなデータ取得条件の設
定が可能かどうか判定する(ステップS1304)。
【0127】データ取得部507に取得条件の設定が不
可能である場合(ステップS1304:N)、取得条件格納部
202のテーブルから、設定情報が「有効」、かつ、順
序値が最大の組の取得条件を選択し、データ取得部50
7から選択した取得条件の設定を削除し、テーブルに格
納されている選択した取得条件の組の設定情報を「無
効」、順序値を初期値0に設定する(ステップS130
5)。次にテーブルから、設定情報が「無効」、かつ、
順序値が最大の組のデータ取得条件を選択し、当該組の
設定情報を「有効」、順序値を初期値0に設定し(ステ
ップS1306)、選択した取得条件をデータ取得部507
に設定する。
【0128】データ取得部507に取得条件の設定が可
能である場合(ステップS1304:Y)、テーブルから、設
定情報が「無効」、かつ、順序値が最大の組の取得条件
を選択し、当該組の設定情報を「有効」、順序値を初期
値0に設定し(ステップS1306)、選択した取得条件を
データ取得部507に設定する。上記の処理(ステップ
S1301〜S1306)について、さらに具体例を示して説明す
る。
【0129】図33は、取得条件と設定情報と順序値の
組を格納している取得条件格納部202のテーブルの例
を示す。図33では、6つの取得条件1〜6がテーブル
に格納され、そのうち、取得条件1〜3がデータ取得部
507に設定されていることを示す。図34は、取得条
件設定スケジューリング部204が上記の処理を行うこ
とにより、更新された図33のテーブルの例を示す。図
33のテーブルには、設定情報が「無効」を示す取得条
件4〜6が格納されている(ステップS1302:Y)ので、
取得条件設定スケジューリング部204は、テーブルに
格納されている各組の順序値を1増加させ、また、設定
情報が「有効」を示す取得条件の総数が3個であるた
め、データ取得部507に取得条件の設定が不可能と判
定し(ステップS1304:N)、図33のテーブルから、設
定情報が「有効」、かつ、順序値が最大の組のデータ取
得条件1を選択し、データ取得部507から取得条件1
の設定を削除し、テーブルに格納されている取得条件1
の組の設定情報を「無効」、順序値を初期値0に設定す
る(ステップS1305)。次にテーブルから、設定情報が
「無効」、かつ、順序値が最大の組の取得条件4を選択
し、取得条件4の設定情報を「有効」、順序値を初期値
0に設定し(ステップS1306)、選択した取得条件4を
データ取得部507に設定する。この処理の結果、図3
3に示すテーブルは、図34に示すように更新される。
【0130】次に、取得条件設定スケジューリング部2
04によって取得条件がデータ取得部507に設定され
た後のデータ取得部507が行う処理について説明す
る。図35は、取得条件がデータ取得部507に設定さ
れた後のデータ取得装置200が行う処理を示すフロー
チャートである。データ取得部507は、データを受信
すると(ステップS1401)、受信したデータが設定され
た取得条件を満たすかどうか判定し(ステップS140
2)、取得条件を満たす場合(ステップS1402:Y)はその
データ抽出を行う(ステップS1403)。取得条件を満た
さない場合(ステップS1402:N)は、取得条件を満たす
データが受信されるまで上記判定を継続する(ステップS
1402)。データ取得部507は、抽出したデータをデー
タ送信部508に渡し、データ送信部508は、取得条
件格納部202に格納された取得条件等を参照すること
によって要求元アプリケーションを特定し、そのアプリ
ケーションに取得したデータを送信する(ステップS140
4)。
【0131】なお、本実施形態においては、図31のス
テップS1206において、データ取得部507に受信した
取得条件を設定できない場合は、当該取得条件のデータ
取得部507への設定は行わず、受信した取得条件を取
得条件格納部202のテーブルに格納し、受信した取得
条件の組の設定情報を「無効」、順序値を初期値0に設
定するとしたが、ステップS1206の代わりに、取得条件
格納部202のテーブルから、設定情報が「有効」、か
つ、順序値が最大の組の取得条件を選択し、データ取得
部507から選択した取得条件の設定を削除し、テーブ
ルに格納されている選択した取得条件の組の設定情報を
「無効」、順序値を初期値0に設定するステップS1207
を図31のフローチャートに挿入し、このステップの
後、受信した取得条件を取得条件格納部202のテーブ
ルに格納し、当該データ取得条件の組の設定情報を有
効、順序値を初期値0に設定し、データ取得部507に
設定する(ステップS1205)こととしてもよい。この場
合のフローチャートを図36に示す。ステップS1207以
外のステップS1201〜S1205については、図31のフロー
チャートと同じであるので、これらのステップの説明は
省略する。
【0132】これにより、アプリケーションから要求さ
れた取得条件が受信されるとすぐにデータ取得が優先的
に実行されるので、アプリケーションからの要求に対す
る応答を早めることができる。以上のように、本実施形
態におけるデータ取得装置200によれば、同時にデー
タの抽出、監視を行うことができる実際の取得条件の数
以上の取得条件の受信が可能である。また、取得条件を
入れ換えるタイミングを与えることによって、全ての取
得条件を用いて、データ抽出、監視を自動的にスケジュ
ール調整することが可能となる。
【0133】(実施の形態6)図37は、実施形態6に
おけるデータ取得装置300の構成を示す機能ブロック
図である。このデータ取得装置300は、複数のアプリ
ケーションから発せられる取得条件を受信し、受信した
取得条件をテーブルに順序付けて格納して管理し、デー
タ取得に成功したタイミングで、テーブルに格納された
取得条件の順序の入換を行い、入れ換えた順序に従って
効率よくデータ取得を行うことを特徴とするデータ取得
装置であり、具体的には、デジタル放送受信機における
放送データの受信・多重分離・デコード・フィルタリン
グ等の受信に関わる基本処理を行うハードウェア及びソ
フトウェア部分に相当し、取得条件受信部201、デー
タ取得部507、データ送信部508、取得条件格納部
202、取得条件設定スケジューリング部204から構
成される。なお、図30に示された実施形態5における
データ取得装置200と同一の構成要素については同一
の符号を付し、以下、相違点を中心に説明する。
【0134】取得条件設定スケジューリング部204
は、データ取得部507からデータの抽出に成功した取
得条件の通知を受信すると、既に取得条件格納部202
のテーブルに格納されている設定情報が「無効」を示す
取得条件の組がある場合、テーブルに格納されている全
ての組の順序値を1増加させ、データ取得部507に新
たに取得条件の設定が可能であるか否かを判定し、可能
である場合は、新たに取得条件の設定を行い、可能でな
ければ、設定されている取得条件の入換を行う。
【0135】以下、図31、図38のフローチャートを
用いて、取得条件スケジューリング部204がアプリケ
ーションから受信された取得条件の設定をスケジューリ
ングするために行う処理について、説明する。図31に
ついては、実施形態5で説明済みなので、説明を省略す
る。図38は、取得条件設定スケジューリング部204
が取得条件格納部202のテーブルに格納されている取
得条件をデータ取得部507に設定する処理を示すフロ
ーチャートである。取得条件設定スケジューリング部2
04は、データ取得部507からデータの抽出に成功し
た取得条件の通知を受信すると(ステップS1501)、取
得要求格納部202のテーブルに格納されている取得条
件の組のうち、設定情報が「無効」を示す取得条件の組
があるかどうかを判定し(ステップS1502)、設定情報
が「無効」を示す取得条件の組がない場合(ステップS1
502:N)、取得条件の入換は必要ないため、次の通知を
待ち、設定情報が「無効」の取得条件の組がテーブルに
格納されていない限り上記の処理を繰り返す。
【0136】設定情報が「無効」を示す取得条件の組が
格納されている場合(ステップS1502:Y)、取得要求格
納部202のテーブルに格納されている全ての組の順序
値を1増加し(ステップS1503)、取得条件格納部20
2のテーブルに格納されている組のうち、設定情報が
「有効」を示す取得条件の組の総数が3個未満であるか
否かにより、データ取得部507に新たな取得条件の設
定が可能かどうか判定する(ステップS1504)。
【0137】データ取得部507に取得条件の設定が不
可能である場合(ステップS1504:N)、取得要求格納部
202のテーブルから、設定情報が「有効」、かつ、順
序値が最大の組の取得条件を選択し、データ取得部50
7から選択した取得条件の設定を削除し、テーブルに格
納されている選択した取得条件の組の設定情報を「無
効」、順序値を初期値0に設定する(ステップS150
5)。次にテーブルから、設定情報が「無効」、かつ、
順序値が最大の組の取得条件を選択し、当該組の設定情
報を「有効」、順序値を初期値0に設定し(ステップS1
506)、選択した取得条件をデータ取得部507に設定
する。
【0138】データ取得部507に取得条件の設定が可
能である場合(ステップS1504:Y)、テーブルから、設
定情報が「無効」、かつ、順序値が最大の組の取得条件
を選択し、当該組の設定情報を「有効」、順序値を初期
値0に設定し(ステップS1506)、選択した取得条件を
データ取得部507に設定する。取得条件設定スケジュ
ーリング部204によって取得条件がデータ取得部50
7に設定された後のデータ取得装置300が行う処理に
ついては、実施の形態5の場合(図35のフローチャー
ト)と同じであるので、説明を省略する。
【0139】なお、本実施形態においては、データ取得
部507に受信した取得条件を設定できない場合は、図
31のステップS1206において、当該取得条件のデータ
取得部507への設定は行わず、受信した取得条件を取
得条件格納部202のテーブルに格納し、受信した取得
条件の組の設定情報を「無効」、順序値を初期値0に設
定するとしたが、ステップS1206の代わりに、取得条件
格納部202のテーブルから、設定情報が「有効」、か
つ、順序値が最大の組の取得条件を選択し、データ取得
部507から選択した取得条件の設定を削除し、テーブ
ルに格納されている選択した取得条件の組の設定情報を
「無効」、順序値を初期値0に設定するステップS1207
を図31のフローチャートに挿入することとしてもよ
い。この場合のフローチャートを図36に示す。ステッ
プS1207以外のステップS1201〜S1205については、図3
1のフローチャートと同じであるので、これらのステッ
プの説明は省略する。
【0140】これにより、アプリケーションから取得条
件が受信されるとすぐに当該取得条件によるデータ取得
が優先的に実行されるので、当該取得条件に対する応答
を早めることができる。また、本実施形態においては、
図38において、データ取得部507に受信した取得条
件を設定できない場合は、ステップS1505において、取
得条件格納部202のテーブルから、設定情報が「有
効」、かつ、順序値が最大の組の取得条件を選択し、選
択した取得条件の設定をデータ取得部507から削除
し、テーブルに格納されている選択した取得条件の組の
設定情報を「無効」、順序値を初期値0に設定するとし
たが、ステップS1505の代わりに、データの抽出に成功
した取得条件の設定をデータ取得部507から削除し、
取得条件格納部202のテーブルの当該データ取得要求
の組の登録情報を無効、順序値を初期値0に設定するス
テップS1507を挿入することとしてもよい。この場合の
フローチャートを図39に示す。ステップS1507以外の
ステップS1501〜S1506については、図38のフローチャ
ートと同じであるので、これらのステップの説明は省略
する。
【0141】これにより、データ取得に成功した取得条
件をデータ取得部507によるデータの監視及び抽出対
象から優先的に削除し、他のデータ取得が未成功の取得
条件に対して効率的にデータ取得の機会を与えることが
できる。また、図36と図39のフローチャートに従っ
て、取得条件スケジューリング部204がアプリケーシ
ョンから受信された取得条件の設定をスケジューリング
する処理を行う場合において、図39のフローチャート
のステップS1503とS1504の間に、取得条件格納部202
のテーブルのデータの抽出に成功した取得条件の組の順
序値を2増加するステップS1508を挿入することとして
もよい。この場合のフローチャートを図40に示す。ス
テップS1508以外のステップS1501〜S1504、S1506〜S150
7については、図39のフローチャートと同じであるの
で、これらのステップの説明は省略する。
【0142】これにより、S1504において、データ取得
部507に取得条件の設定が可能であるため、S1507に
おいて、データの抽出に成功した取得条件の設定をデー
タ取得部507から削除しない場合でも、データ取得に
成功した取得条件をデータ取得部507によるデータの
監視及び抽出対象からより早く外すことができる。以
上、本発明に係るデータ取得装置について、実施の形態
に基づいて説明したが、本発明はこれら実施の形態に限
られないことは勿論である。
【0143】例えば、これら実施の形態では、本発明の
データ取得装置をデジタル放送受信機に適用した場合に
ついて説明したが、本発明は、これに限られず、インタ
ネット等の通信網に接続されたコンピュータや、CAT
V、ビデオ配信システムにおける受信機等にも適用でき
る。また、実施の形態1では、リクエスト条件生成部1
12によって生成されたリクエスト条件は、リクエスト
条件設定スケジューリング部113に渡され、リクエス
ト条件設定スケジューリング部においてスケジューリン
グされた後にリクエスト条件記録部114に格納された
が、リクエスト条件生成部112によって生成されたリ
クエスト条件がリクエスト条件記録部114を介してリ
クエスト条件設定スケジューリング部113に渡される
というデータの流れであってもよい。つまり、本データ
取得装置におけるスケジューリング前及びスケジューリ
ング後のリクエスト条件の格納場所としてリクエスト条
件記録部114を利用してもよい。
【0144】また、リクエスト条件生成部112は、2
つのリクエスト条件について、共通する条件が含まれて
いる場合にそれらリクエスト条件は結合可能であると判
断し、それら条件の論理和で表現される新たなリクエス
ト条件を生成したが、3つ以上のリクエスト条件につい
て論理積で表現されるリクエスト条件を生成してもよ
い。多種類の独立したアプリケーションが共通するデー
タの取得を要求する場合には、それら要求の全てに合致
する共通データの取得を優先することが全体として効率
的なデータ取得となり得るからである。
【0145】また、これら結合の対象については、可能
な限り多くのリクエスト条件が1つに結合されるよう
に、リクエスト条件記録部114に記録されている全て
のリクエスト条件を対象として、結合の可能性を検討し
最適化することとしてもよい。また、本データ取得装置
においては、リクエスト条件生成部は、リクエスト条件
の生成に際して、リクエスト識別情報、リクエスト生成
時刻、結合後のリクエスト識別情報等の付加情報を生成
したが、これら付加情報の生成・格納処理を、リクエス
ト条件設定スケジューリング部に一括して委託してもよ
い。
【0146】また、リクエスト条件設定スケジューリン
グ部は、リクエスト生成時刻、タイムアウト時刻及びタ
イムアウト復活時刻等の絶対時刻に基づく時間スケジュ
ーリングを行ったが、これに代えて、タイムアウト時間
やタイムアウト復活時間等の時間情報を生成してリクエ
スト条件に付加しておくことで、経過時間(相対時間)
に基づく時間スケジューリングとしてもよい。
【0147】また、上記実施の形態1〜4におけるリク
エスト条件生成部やリクエスト条件設定スケジューリン
グ部の機能を組み合わせることで、さらに高機能で多様
なスケジューリングを行うデータ取得装置が実現され
る。例えば、これら実施の形態におけるスケジューリン
グ機能を併せ持つリクエスト条件設定スケジューリング
部が、動的に、いずれか最適なものを選択して採用する
方式としてもよい。
【0148】また、リクエスト条件設定スケジューリン
グ部は、データが取得されたリクエスト条件について
は、削除するのではなく、待ち行列の最後尾に入れてお
いてもよい。例えば、データ取得装置は、監視状態情報
が「監視不要取得」であるリクエスト条件に対するデー
タ取得として、本実施の形態のように1回のデータ取得
に限定するのではなく、不定期にデータ取得を繰り返し
てもよい。
【0149】また、データ取得装置は、状態監視情報が
「常時監視取得」の場合に、常時監視取得になっている
データ取得同士において、データ取得を高速にスイッチ
ングするようにしても良い。また、リクエスト条件設定
スケジューリング部は、データ取得における状態遷移の
態様や特定状態での滞留時間等の要因によって、リクエ
スト条件に付加されているデータ取得監視状態情報を変
更してもよい。これによって、データ取得状態等に基づ
いて動的に監視状態が決定されることとなり、送信され
てくるデータの内容や頻度等の変化に追随可能なデータ
取得装置が実現される。
【0150】さらに、本発明の特徴的な構成(データ取
得装置のリクエスト条件生成部やリクエスト条件設定ス
ケジューリング部等)は、専用の電子回路等のハードウ
ェアによって実現することができるだけでなく、汎用の
CPUによって実行されるプログラムとして実現するこ
ともできる。また、実施の形態5〜6においては、デー
タ取得部507に設定できるデータ取得条件の数は3個
としたが、設定できる取得条件の数は3個に限らない。
さらに、実施の形態5の例(図33、34)において
は、取得条件格納部202に格納する取得条件を6個と
しているが、格納できるデータ取得条件の数は6個に限
らない。
【0151】また、実施の形態5〜6においては、順序
値は0を初期値として、0から順に値を1ずつ増加させ
る形式で設定したが、0以外の数値を初期値としてもよ
い。さらに、他の取得条件がテーブルに格納される場合
か、取得条件入換要求部203から取得条件の入換要求
がされたとき又はデータ抽出に成功した取得条件が通知
されたときに設定情報が「無効」を示す取得条件の組が
取得条件格納部202に格納されている場合に増加され
る順序値の数は1に限定されない。また、順序値の値を
増加させる代わりに減少させることとしてもよい。
【0152】
【発明の効果】上記目的を達成するために、本発明は、
複数のデータ処理装置からの各要求に基づいて、送信さ
れてくるデータストリームから各要求に対応する特定条
件を満たすデータを抽出して取得し、取得したデータを
要求元のデータ処理装置に返すデータ取得装置であっ
て、前記複数のデータ処理装置から、特定のデータを取
得したい旨の前記要求を受け取る要求受け取り手段と、
前記要求受け取り手段から前記要求を受け取り、対応す
る前記条件を生成する条件生成手段と、生成された前記
条件の設定を受け付け、設定された前記条件のいずれか
を満たすデータが前記データストリーム中に含まれてい
るか否かを監視し、含まれている場合にはそのデータを
抽出して取得するデータ抽出手段と、受け取った前記要
求に対応する前記条件の待ち行列を生成し、その待ち行
列に従って、前記データ抽出手段に前記設定を行うこと
により、データ取得を開始させ、前記データ抽出手段か
ら前記設定を削除することにより、データ取得を終了さ
せ、データ取得をスケジューリングするスケジューリン
グ手段と、前記データ抽出手段により取得されたデータ
を要求元のデータ処理装置に出力する出力手段とを備え
ることを特徴とする。
【0153】この構成により、複数のデータ処理装置か
らのデータ取得要求に対するデータ取得は、データの発
生源であるデータストリームを受信するデータ取得装置
に備えられたスケジューリング手段によって統括してス
ケジューリングされた後に実行されるので、限られたハ
ードウェア資源の下で、効率的なデータ取得が実現され
る。また、各データ処理装置は、他のデータ処理装置か
ら発せられるデータ取得要求との競合を考慮することな
く、自らの都合によって、データ取得装置にデータ取得
要求を発することができる。
【0154】ここで、前記要求受け取り手段は、前記要
求とともに、その要求に対するデータ取得の優先度を受
け取り、前記スケジューリング手段は、受け取った優先
度の高い要求に対応する前記条件によるデータ取得が優
先されるように前記待ち行列を生成してもよい。この構
成により、優先度の低いデータ取得が継続されているた
めに、優先度の高いデータ取得が実行されないで待たさ
れるという不具合を回避することができる。
【0155】また、前記要求受け取り手段は、前記要求
とともに、その要求に対するデータ取得の態様を指定し
た監視状態情報を受け取り、前記スケジューリング手段
は、受け取った監視状態情報が常時監視によるデータ取
得を指定している場合には、その要求に対応するデータ
取得が継続されるように前記データ抽出手段への前記条
件の設定を行い、受け取った監視状態情報が間欠監視に
よるデータ取得を指定している場合には、その要求に対
するデータ取得が定期的に開始されるように前記データ
抽出手段への前記条件の設定と削除を行い、受け取った
監視状態情報が監視不要によるデータ取得を指定してい
る場合には、その要求に対するデータ取得が1回だけ行
われるように前記データ抽出手段への前記条件の設定と
削除を行ってもよい。
【0156】この構成により、送信されてくるデータの
性質(繰り返し性、頻度、帯域等)やそれに対する監視
の態様(頻度、緊急性等)に依存したきめ細かい効率的
なデータ取得をすることができる。また、前記データ取
得装置は、さらに、前記条件を一時的に記録しておくた
めの記録手段を備え、前記条件生成手段は、生成した前
記条件を前記記録手段に記録し、前記スケジューリング
手段は、前記記録手段に記録された前記条件を読み出し
て並び替えた後に前記記録手段に書き戻すことによって
前記待ち行列を生成してもよい。
【0157】この構成により、スケジューリングの対象
となる要求を格納しておく共通の記憶場所が確保される
ので、この記憶場所を介して様々な機能手段どうしが容
易に通信することができる。また、前記要求受け取り手
段は、前記要求とともに、その要求の種類を示すヘッダ
情報を受け取り、前記条件生成手段は、前記要求受け取
り手段から、前記要求と前記ヘッダ情報を受け取り、受
け取った前記要求に対応する前記条件を生成し、生成し
た前記条件と受け取った前記ヘッダ情報とを関連付けて
前記記録手段に記録し、前記スケジューリング手段は、
前記記録手段に記録されたヘッダ情報に基づいて、前記
データ抽出手段に設定された前記条件を削除することに
よって特定の要求に対するデータ取得を終了させてもよ
い。そして、前記データ取得装置は、さらに、現在時刻
を示すタイマー手段を備え、前記要求受け取り手段は、
前記要求とともに、その要求の種類を示すヘッダ情報を
受け取り、前記条件生成手段は、前記要求受け取り手段
から、前記要求と前記ヘッダ情報を受け取り、受け取っ
た前記要求に対応する前記条件を生成し、前記ヘッダ情
報に基づいて、データ取得を中断させる時刻を示すタイ
ムアウト時刻を生成し、生成した前記条件と関連付けて
前記記録手段に記録し、前記スケジューリング手段は、
前記データ抽出手段に設定されている前記条件につい
て、前記タイマー手段が示す現在時刻と前記記録手段に
記録されている対応するタイムアウト時刻とを比較する
ことによってタイムアウト時刻が到来したか否かを判断
し、到来したと判断した前記条件については、前記デー
タ抽出手段における設定から削除することによってデー
タ取得を終了させてもよい。
【0158】この構成により、データ取得要求の種類に
依存したデータ取得の実行制御、例えば、同一種類のデ
ータ取得要求が発生された場合に、古いデータ取得要求
に対するデータ取得を中断させることが可能となり、無
駄なデータ取得が継続されることが防止される。また、
前記データ取得装置は、さらに、現在時刻を示すタイマ
ー手段を備え、前記条件生成手段は、前記要求受け取り
手段から、前記要求を受け取ったときに、その要求に対
応する前記条件とその時刻を示す要求生成時刻情報を生
成し、生成した前記条件と関連付けて前記要求生成時刻
情報を前記記録手段に記録し、前記スケジューリング手
段は、前記タイマー手段が示す現在時刻と前記記録手段
に記録された要求生成時刻情報が示す時刻とを比較する
ことによって、前記要求を受け取ったときからの経過時
間を算出し、その経過時間に基づいて前記スケジューリ
ングをしてもよい。
【0159】この構成により、データ取得要求が発生し
てからの経過時間に基づくデータ取得制御が行われるの
で、いつまでもデータ取得が実行されないデータ取得要
求が残っているという不具合の発生を回避することがで
きる。また、前記条件生成手段は、前記要求受け取り手
段から、前記要求を受け取ると、その要求に対応する前
記条件を生成し、生成した前記条件と前記記録手段に既
に記録されている条件とを比較することによって、それ
らを結合することができるか否かを判断し、結合できる
と判断した場合には、それら条件を結合した新たな条件
を生成して前記記録手段に記録し、前記スケジューリン
グ手段は、結合によって生成された新たな条件を前記記
録手段から読み出し、その新たな条件を前記待ち行列に
組み入れた後に前記データ抽出手段に設定することによ
ってデータ取得を開始させるとともに、結合に用いられ
た条件を前記データ抽出手段における設定から削除する
ことによってデータ取得を終了させてもよい。このとき
に、前記条件生成手段は、前記要求受け取り手段から、
前記要求を受け取ると、その要求に対応する前記条件を
生成し、その条件を識別するための識別情報を生成する
とともに、前記結合によって新たな条件を生成した場合
には、結合に用いられた条件と結合によって生成された
条件とを関連付ける結合情報を前記識別情報を用いて生
成し、それら識別情報及び結合情報を、識別情報に対応
する前記条件と関連付けて前記記録手段に記録し、前記
スケジューリング手段は、前記記録手段に記録された識
別情報及び結合情報に基づいて、結合によって新たに生
成された条件及び結合に用いられた条件を特定し、それ
ぞれ、データ取得の開始及び終了を制御してもよい。そ
して、前記条件生成手段は、結合の対象となる2以上の
前記条件それぞれに共通する内容が含まれている場合
に、それら条件を結合することができると判断し、共通
する内容だけを条件とする新たな条件を生成してもよ
い。
【0160】この構成により、複数の条件は、それらの
条件を同時に満たす1つの条件に結合されるので、デー
タ抽出手段に設定すべき条件の数が減少し、ハードウェ
ア資源の有効利用が図られる。また、前記データ取得装
置は、さらに、現在時刻を示すタイマー手段を備え、前
記スケジューリング手段は、データ取得を開始させた場
合には、その開始時刻から一定時間だけ経過した時刻を
示すタイムアウト時刻を生成し、対応する前記条件と関
連付けて前記記録手段に記録し、前記タイマー手段が示
す現在時刻と前記記録手段に記録されている対応するタ
イムアウト時刻とを比較することによってタイムアウト
時刻が到来したか否かを判断し、タイムアウト時刻が到
来したと判断した場合には、前記データ抽出手段に設定
された前記条件を削除することによってデータ取得を終
了させるとともに、その終了時刻から一定時間だけ経過
した時刻を示すタイムアウト復活時刻を生成し、対応す
る前記条件と関連付けて前記記録手段に記録し、前記タ
イマー手段が示す現在時刻と前記記録手段に記録されて
いる対応するタイムアウト復活時刻とを比較することに
よってタイムアウト復活時刻が到来したか否かを判断
し、タイムアウト復活時刻が到来したと判断した場合に
は、その条件を前記待ち行列に組み入れた後に前記デー
タ抽出手段に設定することによってデータ取得を開始さ
せてもよい。
【0161】この構成により、目的とするデータが送信
されてこない場合であっても、一旦データ取得が中断さ
れて一定時間後に再び復活されるので、無駄にハードウ
ェア資源が占有され続けるということを防止することが
できる。また、前記データ抽出手段は、設定されている
前記条件について、データが取得されたか否かを示すデ
ータ取得情報を出力し、前記スケジューリング手段は、
前記データ取得情報に基づいて、前記記録手段に記録さ
れている前記条件について、データが取得されたか否か
を示すデータ取得判定情報を生成し、対応する前記条件
と関連付けて前記記録手段に記録するとともに、生成し
たデータ取得判定情報に基づいて、前記スケジューリン
グをしてもよい。
【0162】この構成により、目的とするデータが取得
されたか否かに依存した効率的なデータ取得をすること
ができる。また、前記データ取得装置は、さらに、現在
時刻を示すタイマー手段を備え、前記条件生成手段は、
前記要求受け取り手段から、前記要求を受け取ったとき
に、その要求に対応する前記条件を生成するとともに、
その時刻を示す条件生成時刻情報を生成し、生成した前
記条件と関連付けて前記条件生成時刻情報を前記記録手
段に記録し、前記スケジューリング手段は、前記データ
抽出手段に設定されている前記条件に対応するデータ取
得について、前記タイマー手段が示す現在時刻と前記記
録手段に記録された条件生成時刻情報が示す時刻とを比
較するとともに、前記記録手段に記録されたデータ取得
判定情報を参照することによって、前記要求を受け取っ
てから一定時間を超えてデータが取得されていない前記
条件が前記記録手段に存在するか否かを判断し、その判
断結果に基づいて、前記スケジューリングをしてもよ
い。
【0163】この構成により、目的とするデータが送信
されてこないために、データ取得できないまま無駄にハ
ードウェア資源が占有され続けるという不具合の発生が
回避される。また、前記条件生成手段は、前記要求受け
取り手段から、前記要求を受け取ると、その要求に対応
する前記条件を生成し、生成した前記条件と前記記録手
段に既に記録されている条件とを比較することによっ
て、それらを結合することができるか否かを判断し、結
合できると判断した場合には、それら条件を結合した新
たな条件を生成して前記条件生成時刻情報とともに前記
記録手段に記録し、前記スケジューリング手段は、結合
によって生成された新たな条件を前記記録手段から読み
出し、前記待ち行列に組み入れた後にその条件を前記デ
ータ抽出手段に設定することによってデータ取得を開始
させるとともに、結合に用いられた条件を前記データ抽
出手段における設定から削除することによってデータ取
得を終了させ、結合によって新たに生成された条件につ
いて、前記要求を受け取ってから一定時間を超えてデー
タが取得されていないと判断した場合には、前記データ
抽出手段に設定された前記条件を削除することによって
その新たな条件に対応するデータ取得を終了させ、結合
に用いられた条件を前記記録手段から読み出し、前記待
ち行列に組み入れた後にそれら条件を前記データ抽出手
段に設定することによってデータ取得を開始させてもよ
い。
【0164】この構成により、一旦結合されたデータ取
得条件に基づくデータ取得によってデータ取得状態が向
上しなかった場合であっても、その手当てがなされ、元
のデータ取得状態に復元される。また、前記要求受け取
り手段は、前記要求とともに、その要求に対するデータ
取得の態様を指定した監視状態情報、データ取得の優先
度及びその要求を識別するための識別情報を受け取り、
前記条件生成手段は、前記要求受け取り手段から、前記
要求と前記監視状態情報と前記識別情報を受け取り、そ
の要求に対応する前記条件を生成し、生成した前記条件
と関連付けて前記監視状態情報と前記識別情報とを前記
記録手段に記録し、前記データ抽出手段は、前記データ
ストリーム中に含まれるヘッダ情報を参照することによ
り、前記データストリームに含まれるデータに対応する
前記識別情報及びそのバージョンを示すバージョン情報
を抽出して出力し、前記スケジューリング手段は、前記
データ抽出手段が出力した前記識別情報及び前記バージ
ョン情報に基づいて、前記記録手段に記録されている前
記条件それぞれについて、対応するデータが取得された
か否かを示すデータ取得判定情報と、対応するデータの
最新バージョンを示す最新バージョン情報と、その最新
バージョンを更新した回数を示すバージョン更新回数情
報とを生成して前記記録手段に記録するとともに、前記
監視状態情報が監視不要によるデータ取得を示し、か
つ、前記優先度が同一であり、かつ、前記データ取得判
定情報の内容が同一である複数の前記条件が前記待ち行
列にある場合には、それら条件のうち、前記記録手段に
記録された対応する前記バージョン更新回数情報が示す
バージョンの更新回数が多い条件を優先して前記データ
抽出手段に設定することによってデータ取得を開始させ
てもよい。
【0165】この構成により、内容の更新頻度が激しい
データに対応するデータ取得が優先されて実行されるの
で、より多くの内容を取得する効率的なデータ取得が実
現される。また、複数のデータ処理装置からの各要求に
基づいて、送信されてくるデータストリームから前記要
求に対応する特定の条件を満たすデータを抽出して取得
し、取得したデータを要求元の各データ処理装置に返す
データ取得装置であって、複数のデータ処理装置から、
前記要求に対応する前記条件を取得する取得手段と、前
記条件の設定を受け付け、設定された前記条件のいずれ
かを満たすデータが前記データストリーム中に含まれて
いるか否かを監視し、含まれている場合にはそのデータ
を抽出して取得するデータ抽出手段と、前記条件と、前
記データ抽出手段に前記条件の設定が「有る」か、「無
い」かを示す設定情報と、前記条件の取得順序に対応し
た値を示し、前記条件の設定が前記データ抽出手段から
削除されたときに最も新しい前記取得順序を示す値に初
期化される順序値との対応関係を示すテーブルを保持す
るテーブル保持手段と、前記取得手段によって新たに前
記条件が取得される毎に、新たに取得された前記条件
と、当該前記条件の前記設定情報と、最も新しい前記取
得順序を示す前記順序値とを組にして前記テーブルに記
録し、前記テーブルに記録された前記設定情報と前記順
序値を参照することにより、前記データ抽出手段への前
記条件の設定を制御するスケジューリング手段と前記デ
ータ抽出手段により取得されたデータを要求元のデータ
処理装置に出力する出力手段とを備えてもよい。
【0166】この構成により、同時にデータの抽出、監
視を行うことができる実際の取得条件の数以上の取得条
件を受信することができる。また、前記スケジューリン
グ手段は、前記テーブルにおいて、前記設定が「有る」
ことを示す前記設定情報と組をなす前記条件の数が、前
記データ抽出手段に設定できる前記条件の数の上限値未
満か否かを判定することにより、前記データ抽出手段に
新たに前記条件を設定可能か否かを判定する設定判定手
段と、前記設定判定手段によって、「設定可能」と判定
された場合に、決定された前記条件を前記データ抽出手
段に新たに設定し、前記設定判定手段によって、「設定
不可」と判定された場合に、前記テーブルにおいて、前
記設定が「有る」ことを示す前記設定情報と組をなす前
記条件の中から前記データ抽出手段から削除すべき前記
条件を選択し、選択した前記条件を前記データ抽出手段
から削除し、前記決定手段によって決定された前記条件
を前記データ抽出手段に新たに設定する設定制御手段と
を有してもよい。
【0167】この構成により、まだデータの抽出、監視
の行われていない取得条件に優先的にデータ取得の機会
を与えることができる。また、前記決定手段は、前記テ
ーブルにおいて、前記設定が「無い」ことを示す前記設
定情報と組をなす前記条件の中で、前記取得順序が最も
古いことを示す前記順序値を組にもつ前記条件を、前記
データ抽出手段に新たに設定すべき前記条件と決定し、
前記設定制御手段は、「設定不可」と判定された場合
に、前記テーブルにおいて、前記設定が「有る」ことを
示す前記設定情報と組をなす前記条件の中から、最も古
い取得順序を示す前記順序値を組にもつ前記条件を選択
し、選択した前記条件の設定を前記データ抽出手段から
削除してもよい。この構成により、データ処理装置から
要求された取得条件でのデータ取得が要求された順序で
実行されるので、データ取得装置からの要求に対して適
度な間隔で応答することができる。
【0168】また、前記決定手段は、前記テーブルにお
いて、前記設定が「無い」ことを示す前記設定情報と組
をなす前記条件の中で、前記取得順序が最も新しいこと
を示す前記順序値を組にもつ前記条件を、前記データ抽
出手段に新たに設定すべき前記条件と決定し、前記設定
制御手段は、「設定不可」と判定された場合に、前記テ
ーブルにおいて、前記設定が「有る」ことを示す前記設
定情報と組をなす前記条件の中から、最も古い取得順序
を示す前記順序値を組にもつ前記条件を選択し、選択し
た前記条件の設定を前記データ抽出手段から削除しても
よい。
【0169】この構成により、データ処理装置から新し
く要求された取得条件でのデータ取得が優先的に実行さ
れるので、特定のデータ取得装置からの要求に対する応
答を早めることができる。また、前記データ処理装置は
さらに、前記データ処理装置からの要求に応じて、前記
データ抽出手段に設定された前記条件の入換を前記スケ
ジュール手段に要求する入換要求手段と、前記スケジュ
ール手段は、前記入換を要求されると、前記テーブルに
記録された前記設定情報と前記順序値を参照することに
より、前記データ抽出手段に設定された前記条件の入換
を制御してもよい。
【0170】この構成により、データ処理装置からの要
求に応じて、取得条件を入れ換えるタイミングを与える
ことができるので、全てのデータ取得条件を用いて、デ
ータ抽出、監視を自動的にスケジュール調整することが
できる。また、前記データ抽出手段は、設定された前記
条件でデータ抽出に成功すると、前記スケジュール手段
に当該前記条件の通知をし、前記スケジュール手段は、
前記通知をうけると、前記テーブルに記録された前記設
定情報と前記順序値を参照することにより、前記データ
抽出手段に設定された前記条件の入換を制御してもよ
い。
【0171】この構成により、データ取得条件を入れ換
えるタイミングを、データ抽出に成功したことによって
与えることができるので、データ処理装置からの取得条
件の入換要求を必要とせずに、全ての取得条件を用い
て、データ抽出、監視を自動的にスケジュール調整する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるデータ取得装置
の構成を示す機能ブロック図である。
【図2】リクエスト条件生成部によって生成されたリク
エスト条件の一覧の例を示す図である。
【図3】個々のリクエスト条件に対するデータ取得状態
についての状態遷移図である。
【図4】リクエスト条件がリクエスト条件設定スケジュ
ーリングによって優先度順に並べ替えられた後の状態を
示す図である。
【図5】同装置によるデータ取得処理全体の流れを示す
フローチャートである。
【図6】同装置による優先度に基づくリクエスト条件の
スケジューリングを中心とする処理手順を示すフローチ
ャートである。
【図7】リクエスト条件設定スケジューリング部により
各種管理情報が付加されたリクエスト条件の一覧の例を
示す図である。
【図8】タイマー部から読み出された現在時刻の例を示
す図である。
【図9】データ取得要求に対する実行状態を「実行中」
から「待ち状態」を経て「実行可能状態」に遷移させる
場合における同置の処理手順を示すフローチャートであ
る。
【図10】リクエスト条件生成部によるリクエスト条件
の結合処理の様子を示す図である。
【図11】同装置によるデータ取得要求の結合処理の流
れを示すフローチャートである。
【図12】リクエスト条件設定スケジューリング部によ
り各種管理情報が付加されたリクエスト条件の一覧の例
を示す図である。
【図13】同装置により結合されたデータ取得要求の分
割処理の流れを示すフローチャートである。
【図14】本発明の実施の形態2におけるデータ取得装
置の構成を示す機能ブロック図である。
【図15】リクエスト条件生成部が生成したリクエスト
条件の一覧の例を示す図である。
【図16】データ取得監視状態情報によって特定される
監視状態ごとに一定手順のスケジューリングによってデ
ータ取得が行われる様子を示す図である。
【図17】同装置によるデータ取得処理全体の流れを示
すフローチャートである。
【図18】リクエスト条件設定スケジューリング部によ
り各種管理情報が付加されたリクエスト条件の一覧の例
を示す図である。
【図19】同装置によるデータ取得制御のうち、データ
取得監視状態情報が「監視不要取得」であるリクエスト
条件に対する制御(「待ち状態」から「実行可能状態」
への遷移)の流れを示すフローチャートである。
【図20】リクエスト条件設定スケジューリング部によ
り各種管理情報が付加されたリクエスト条件の一覧の例
を示す図である。
【図21】同装置によるデータ取得制御のうち、データ
取得監視状態情報が「監視不要取得」であるリクエスト
条件に対する制御(「待ち状態」から「実行可能状態」
への遷移)の流れを示すフローチャートである。
【図22】本発明の実施の形態3におけるデータ取得装
置の構成を示す機能ブロック図である。
【図23】リクエスト条件生成部によって生成されたリ
クエスト条件の一覧の例を示す図である。
【図24】同装置によるタイムアウト時刻の生成とタイ
ムアウト処理の流れを示すフローチャートである。
【図25】本発明の実施の形態4におけるデータ取得装
置の構成を示す機能ブロック図である。
【図26】リクエスト条件設定スケジューリング部によ
り各種管理情報が付加されたリクエスト条件の一覧の例
を示す図である。
【図27】同装置によるデータ取得制御のうち、受信デ
ータのバージョンと関連する処理の流れを示すフローチ
ャートである。
【図28】従来のデータ取得装置の構成を示す機能ブロ
ック図である。
【図29】従来のデータ取得装置によるデータ取得処理
の流れを示すフローチャートである。
【図30】データ取得装置200の構成を示す機能ブロ
ック図である。
【図31】アプリケーションから受信した取得条件を取
得条件格納部202のテーブルに格納する処理を示すフ
ローチャートである。
【図32】取得条件設定スケジューリング部204が取
得条件格納部202のテーブルに格納されている取得条
件をデータ取得部507に設定する処理を示すフローチ
ャートである。
【図33】取得条件と設定情報と順序値の組を格納して
いる取得条件格納部202のテーブルの例を示す。
【図34】取得条件設定スケジューリング部204が取
得条件格納部202のテーブルに格納されている取得条
件をデータ取得部507に設定する処理を行うことによ
り、更新された図33のテーブルの例を示す。
【図35】取得条件がデータ取得部507に設定された
後のデータ取得装置200が行う処理を示すフローチャ
ートである。
【図36】図31のステップS1206の代わりに、取得条
件格納部202のテーブルから、設定情報が「有効」、
かつ、順序値が最大の組の取得条件を選択し、データ取
得部507から選択した取得条件の設定を削除し、テー
ブルに格納されている選択した取得条件の組の設定情報
を「無効」、順序値を初期値0に設定するステップS120
7を挿入した場合のアプリケーションから受信した取得
条件を取得条件格納部202のテーブルに格納する処理
を示すフローチャートである。
【図37】データ取得装置300の構成を示す機能ブロ
ック図である。
【図38】取得条件設定スケジューリング部204が取
得条件格納部202のテーブルに格納されている取得条
件をデータ取得部507に設定する処理を示すフローチ
ャートである。
【図39】図38のステップS1505の代わりに、データ
の抽出に成功した取得条件の設定をデータ取得部507
から削除し、取得条件格納部202のテーブルの当該デ
ータ取得要求の組の登録情報を無効、順序値を初期値0
に設定するステップS1507を挿入した場合の取得条件設
定スケジューリング部204が取得条件格納部202の
テーブルに格納されている取得条件をデータ取得部50
7に設定する処理を示すフローチャートである。
【図40】図39のフローチャートのステップS1503とS
1504の間に、取得条件格納部202のテーブルのデータ
の抽出に成功した取得条件の組の順序値を2増加するス
テップS1508を挿入した場合の取得条件設定スケジュー
リング部204が取得条件格納部202のテーブルに格
納されている取得条件をデータ取得部507に設定する
処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
110,120,130,140,200,300,5
00 データ取得装置 112,122,132 リクエスト条件生成部 113,123,133,143 リクエスト条件設定
スケジューリング部 114 リクエスト条件記録部 115 タイマー部 116 リクエスト条件設定部 201 取得条件受信部 202 取得条件格納部 203 取得条件入換要求部 204,304 取得条件設定スケジューリング部 501 データ取得要求受信部 507 データ取得部 508 データ送信部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石川 義朗 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 小寺 貴 大阪府門真市大字門真1006番地 松下ソフ トリサーチ内 Fターム(参考) 5B098 GA04 GB13 GC03 5C025 BA11 BA14 BA28 BA30 CA03 CA06 CA09 CA10 CA20 CB06 CB07 CB08 CB09 CB10 DA01 DA04 DA05 5C064 BA01 BB05 BB07 BB10 BC06 BC07 BC10 BC16 BC20 BC23 BC27 BD02 BD05 BD08 BD09 BD16

Claims (35)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のデータ処理装置からの各要求に基
    づいて、送信されてくるデータストリームから各要求に
    対応する特定条件を満たすデータを抽出して取得し、取
    得したデータを要求元のデータ処理装置に返すデータ取
    得装置であって、 前記複数のデータ処理装置から、特定のデータを取得し
    たい旨の前記要求を受け取る要求受け取り手段と、 前記要求受け取り手段から前記要求を受け取り、対応す
    る前記条件を生成する条件生成手段と、 生成された前記条件の設定を受け付け、設定された前記
    条件のいずれかを満たすデータが前記データストリーム
    中に含まれているか否かを監視し、含まれている場合に
    はそのデータを抽出して取得するデータ抽出手段と、 受け取った前記要求に対応する前記条件の待ち行列を生
    成し、その待ち行列に従って、前記データ抽出手段に前
    記設定を行うことにより、データ取得を開始させ、前記
    データ抽出手段から前記設定を削除することにより、デ
    ータ取得を終了させ、データ取得をスケジューリングす
    るスケジューリング手段と、 前記データ抽出手段により取得されたデータを要求元の
    データ処理装置に出力する出力手段とを備えることを特
    徴とするデータ取得装置。
  2. 【請求項2】 前記要求受け取り手段は、前記要求とと
    もに、その要求に対するデータ取得の優先度を受け取
    り、 前記スケジューリング手段は、受け取った優先度の高い
    要求に対応する前記条件によるデータ取得が優先される
    ように前記待ち行列を生成することを特徴とする請求項
    1記載のデータ取得装置。
  3. 【請求項3】 前記要求受け取り手段は、前記要求とと
    もに、その要求に対するデータ取得の態様を指定した監
    視状態情報を受け取り、 前記スケジューリング手段は、受け取った監視状態情報
    が常時監視によるデータ取得を指定している場合には、
    その要求に対応するデータ取得が継続されるように前記
    データ抽出手段への前記条件の設定を行い、 受け取った監視状態情報が間欠監視によるデータ取得を
    指定している場合には、その要求に対するデータ取得が
    定期的に開始されるように前記データ抽出手段への前記
    条件の設定と削除を行い、 受け取った監視状態情報が監視不要によるデータ取得を
    指定している場合には、その要求に対するデータ取得が
    1回だけ行われるように前記データ抽出手段への前記条
    件の設定と削除を行うことを特徴とする請求項1記載の
    データ取得装置。
  4. 【請求項4】 前記データ取得装置は、さらに、前記条
    件を一時的に記録しておくための記録手段を備え、 前記条件生成手段は、生成した前記条件を前記記録手段
    に記録し、 前記スケジューリング手段は、前記記録手段に記録され
    た前記条件を読み出して並び替えた後に前記記録手段に
    書き戻すことによって前記待ち行列を生成することを特
    徴とする請求項1記載のデータ取得装置。
  5. 【請求項5】 前記要求受け取り手段は、前記要求とと
    もに、その要求の種類を示すヘッダ情報を受け取り、 前記条件生成手段は、前記要求受け取り手段から、前記
    要求と前記ヘッダ情報を受け取り、受け取った前記要求
    に対応する前記条件を生成し、生成した前記条件と受け
    取った前記ヘッダ情報とを関連付けて前記記録手段に記
    録し、 前記スケジューリング手段は、前記記録手段に記録され
    たヘッダ情報に基づいて、前記データ抽出手段に設定さ
    れた前記条件を削除することによって特定の要求に対す
    るデータ取得を終了させることを特徴とする請求項4記
    載のデータ取得装置。
  6. 【請求項6】 前記データ取得装置は、さらに、現在時
    刻を示すタイマー手段を備え、 前記要求受け取り手段は、前記要求とともに、その要求
    の種類を示すヘッダ情報を受け取り、 前記条件生成手段は、前記要求受け取り手段から、前記
    要求と前記ヘッダ情報を受け取り、受け取った前記要求
    に対応する前記条件を生成し、前記ヘッダ情報に基づい
    て、データ取得を中断させる時刻を示すタイムアウト時
    刻を生成し、生成した前記条件と関連付けて前記記録手
    段に記録し、 前記スケジューリング手段は、前記データ抽出手段に設
    定されている前記条件について、前記タイマー手段が示
    す現在時刻と前記記録手段に記録されている対応するタ
    イムアウト時刻とを比較することによってタイムアウト
    時刻が到来したか否かを判断し、到来したと判断した前
    記条件については、前記データ抽出手段における設定か
    ら削除することによってデータ取得を終了させることを
    特徴とする請求項4記載のデータ取得装置。
  7. 【請求項7】 前記データ取得装置は、さらに、現在時
    刻を示すタイマー手段を備え、 前記条件生成手段は、前記要求受け取り手段から、前記
    要求を受け取ったときに、その要求に対応する前記条件
    とその時刻を示す要求生成時刻情報を生成し、生成した
    前記条件と関連付けて前記要求生成時刻情報を前記記録
    手段に記録し、 前記スケジューリング手段は、前記タイマー手段が示す
    現在時刻と前記記録手段に記録された要求生成時刻情報
    が示す時刻とを比較することによって、前記要求を受け
    取ったときからの経過時間を算出し、その経過時間に基
    づいて前記スケジューリングをすることを特徴とする請
    求項4記載のデータ取得装置。
  8. 【請求項8】 前記条件生成手段は、前記要求受け取り
    手段から、前記要求を受け取ると、その要求に対応する
    前記条件を生成し、生成した前記条件と前記記録手段に
    既に記録されている条件とを比較することによって、そ
    れらを結合することができるか否かを判断し、結合でき
    ると判断した場合には、それら条件を結合した新たな条
    件を生成して前記記録手段に記録し、 前記スケジューリング手段は、結合によって生成された
    新たな条件を前記記録手段から読み出し、その新たな条
    件を前記待ち行列に組み入れた後に前記データ抽出手段
    に設定することによってデータ取得を開始させるととも
    に、結合に用いられた条件を前記データ抽出手段におけ
    る設定から削除することによってデータ取得を終了させ
    ることを特徴とする請求項4記載のデータ取得装置。
  9. 【請求項9】 前記条件生成手段は、前記要求受け取り
    手段から、前記要求を受け取ると、その要求に対応する
    前記条件を生成し、その条件を識別するための識別情報
    を生成するとともに、前記結合によって新たな条件を生
    成した場合には、結合に用いられた条件と結合によって
    生成された条件とを関連付ける結合情報を前記識別情報
    を用いて生成し、それら識別情報及び結合情報を、識別
    情報に対応する前記条件と関連付けて前記記録手段に記
    録し、 前記スケジューリング手段は、前記記録手段に記録され
    た識別情報及び結合情報に基づいて、結合によって新た
    に生成された条件及び結合に用いられた条件を特定し、
    それぞれ、データ取得の開始及び終了を制御することを
    特徴とする請求項8記載のデータ取得装置。
  10. 【請求項10】 前記条件生成手段は、結合の対象とな
    る2以上の前記条件それぞれに共通する内容が含まれて
    いる場合に、それら条件を結合することができると判断
    し、共通する内容だけを条件とする新たな条件を生成す
    ることを特徴とする請求項9記載のデータ取得装置。
  11. 【請求項11】 前記データ取得装置は、さらに、現在
    時刻を示すタイマー手段を備え、 前記スケジューリング手段は、データ取得を開始させた
    場合には、その開始時刻から一定時間だけ経過した時刻
    を示すタイムアウト時刻を生成し、対応する前記条件と
    関連付けて前記記録手段に記録し、前記タイマー手段が
    示す現在時刻と前記記録手段に記録されている対応する
    タイムアウト時刻とを比較することによってタイムアウ
    ト時刻が到来したか否かを判断し、 タイムアウト時刻が到来したと判断した場合には、前記
    データ抽出手段に設定された前記条件を削除することに
    よってデータ取得を終了させるとともに、その終了時刻
    から一定時間だけ経過した時刻を示すタイムアウト復活
    時刻を生成し、対応する前記条件と関連付けて前記記録
    手段に記録し、前記タイマー手段が示す現在時刻と前記
    記録手段に記録されている対応するタイムアウト復活時
    刻とを比較することによってタイムアウト復活時刻が到
    来したか否かを判断し、 タイムアウト復活時刻が到来したと判断した場合には、
    その条件を前記待ち行列に組み入れた後に前記データ抽
    出手段に設定することによってデータ取得を開始させる
    ことを特徴とする請求項4記載のデータ取得装置。
  12. 【請求項12】 前記データ抽出手段は、設定されてい
    る前記条件について、データが取得されたか否かを示す
    データ取得情報を出力し、 前記スケジューリング手段は、前記データ取得情報に基
    づいて、前記記録手段に記録されている前記条件につい
    て、データが取得されたか否かを示すデータ取得判定情
    報を生成し、対応する前記条件と関連付けて前記記録手
    段に記録するとともに、生成したデータ取得判定情報に
    基づいて、前記スケジューリングをすることを特徴とす
    る請求項4記載のデータ取得装置。
  13. 【請求項13】 前記データ取得装置は、さらに、現在
    時刻を示すタイマー手段を備え、 前記条件生成手段は、前記要求受け取り手段から、前記
    要求を受け取ったときに、その要求に対応する前記条件
    を生成するとともに、その時刻を示す条件生成時刻情報
    を生成し、生成した前記条件と関連付けて前記条件生成
    時刻情報を前記記録手段に記録し、 前記スケジューリング手段は、前記データ抽出手段に設
    定されている前記条件に対応するデータ取得について、
    前記タイマー手段が示す現在時刻と前記記録手段に記録
    された条件生成時刻情報が示す時刻とを比較するととも
    に、前記記録手段に記録されたデータ取得判定情報を参
    照することによって、前記要求を受け取ってから一定時
    間を超えてデータが取得されていない前記条件が前記記
    録手段に存在するか否かを判断し、その判断結果に基づ
    いて、前記スケジューリングをすることを特徴とする請
    求項12記載のデータ取得装置。
  14. 【請求項14】 前記条件生成手段は、前記要求受け取
    り手段から、前記要求を受け取ると、その要求に対応す
    る前記条件を生成し、生成した前記条件と前記記録手段
    に既に記録されている条件とを比較することによって、
    それらを結合することができるか否かを判断し、結合で
    きると判断した場合には、それら条件を結合した新たな
    条件を生成して前記条件生成時刻情報とともに前記記録
    手段に記録し、 前記スケジューリング手段は、結合によって生成された
    新たな条件を前記記録手段から読み出し、前記待ち行列
    に組み入れた後にその条件を前記データ抽出手段に設定
    することによってデータ取得を開始させるとともに、結
    合に用いられた条件を前記データ抽出手段における設定
    から削除することによってデータ取得を終了させ、 結合によって新たに生成された条件について、前記要求
    を受け取ってから一定時間を超えてデータが取得されて
    いないと判断した場合には、前記データ抽出手段に設定
    された前記条件を削除することによってその新たな条件
    に対応するデータ取得を終了させ、結合に用いられた条
    件を前記記録手段から読み出し、前記待ち行列に組み入
    れた後にそれら条件を前記データ抽出手段に設定するこ
    とによってデータ取得を開始させることを特徴とする請
    求項13記載のデータ取得装置。
  15. 【請求項15】 前記データ取得装置は、さらに、現在
    時刻を示すタイマー手段を備え、 前記要求受け取り手段は、前記要求とともに、その要求
    に対するデータ取得の態様を指定した監視状態情報を受
    け取り、 前記スケジューリング手段は、タイムアウト時刻の到来
    によってデータ取得を終了させた要求に対応する前記監
    視状態情報が監視不要によるデータ取得を指定している
    場合には、その終了時刻から一定時間だけ経過した時刻
    を示すタイムアウト復活時刻を生成した後に、前記タイ
    マー手段が示す現在時刻と前記タイムアウト復活時刻と
    を比較することによってタイムアウト復活時刻が到来し
    たか否かを判断し、タイムアウト復活時刻が到来したと
    判断したときに、その要求に対応する前記条件を前記待
    ち行列に組み入れた後に前記データ抽出手段に設定する
    ことによってデータ取得を開始させることを特徴とする
    請求項1記載のデータ取得装置。
  16. 【請求項16】 前記要求受け取り手段は、前記要求と
    ともに、その要求に対するデータ取得の態様を指定した
    監視状態情報及びデータ取得の優先度を受け取り、 前記スケジューリング手段は、前記データ抽出手段に設
    定されている前記条件に対応する前記監視状態情報が監
    視不要によるデータ取得を指定しており、かつ、そのデ
    ータが取得されていない場合であって、その条件に対応
    する優先度よりも高い優先度の条件が前記待ち行列にあ
    る場合には、前記データ抽出手段に設定されている前記
    条件を削除することによって前記データ取得を終了させ
    るとともに、前記待ち行列にある前記条件を前記データ
    抽出手段に設定することによってデータ取得を開始させ
    ることを特徴とする請求項1記載のデータ取得装置。
  17. 【請求項17】 前記要求受け取り手段は、前記要求と
    ともに、その要求に対するデータ取得の態様を指定した
    監視状態情報、データ取得の優先度及びその要求を識別
    するための識別情報を受け取り、 前記条件生成手段は、前記要求受け取り手段から、前記
    要求と前記監視状態情報と前記識別情報を受け取り、そ
    の要求に対応する前記条件を生成し、生成した前記条件
    と関連付けて前記監視状態情報と前記識別情報とを前記
    記録手段に記録し、 前記データ抽出手段は、前記データストリーム中に含ま
    れるヘッダ情報を参照することにより、前記データスト
    リームに含まれるデータに対応する前記識別情報及びそ
    のバージョンを示すバージョン情報を抽出して出力し、 前記スケジューリング手段は、前記データ抽出手段が出
    力した前記識別情報及び前記バージョン情報に基づい
    て、前記記録手段に記録されている前記条件それぞれに
    ついて、対応するデータが取得されたか否かを示すデー
    タ取得判定情報と、対応するデータの最新バージョンを
    示す最新バージョン情報と、その最新バージョンを更新
    した回数を示すバージョン更新回数情報とを生成して前
    記記録手段に記録するとともに、 前記監視状態情報が監視不要によるデータ取得を示し、
    かつ、前記優先度が同一であり、かつ、前記データ取得
    判定情報の内容が同一である複数の前記条件が前記待ち
    行列にある場合には、それら条件のうち、前記記録手段
    に記録された対応する前記バージョン更新回数情報が示
    すバージョンの更新回数が多い条件を優先して前記デー
    タ抽出手段に設定することによってデータ取得を開始さ
    せることを特徴とする請求項4記載のデータ取得装置。
  18. 【請求項18】 複数のデータ処理装置からの各要求に
    基づいて、送信されてくるデータストリームから各要求
    に対応する特定条件を満たすデータを抽出して取得し、
    取得したデータを要求元のデータ処理装置に返すデータ
    取得方法であって、 前記複数のデータ処理装置から、特定のデータを取得し
    たい旨の前記要求を受け取る要求受け取りステップと、 前記要求受け取りステップから前記要求を受け取り、対
    応する前記条件を生成する条件生成ステップと、 生成された前記条件の設定を受け付け、設定された前記
    条件のいずれかを満たすデータが前記データストリーム
    中に含まれているか否かを監視し、含まれている場合に
    はそのデータを抽出して取得するデータ抽出ステップ
    と、 受け取った前記要求に対応する前記条件の待ち行列を生
    成し、その待ち行列に従って、前記データ抽出ステップ
    に前記設定を行うことにより、データ取得を開始させ、
    前記データ抽出手段から前記設定を削除することによ
    り、データ取得を終了させ、データ取得をスケジューリ
    ングするスケジューリングステップと、 前記データ抽出ステップにより取得されたデータを要求
    元のデータ処理装置に出力する出力ステップとを含むこ
    とを特徴とするデータ取得方法。
  19. 【請求項19】 複数のデータ処理装置からの要求に基
    づいて、送信されてくるデータストリームから特定の条
    件を満たすデータを抽出して取得し、取得したデータを
    要求元のデータ処理装置に返すデータ取得装置のための
    プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録
    媒体であって、 前記プログラムは、前記複数のデータ処理装置から、特
    定のデータを取得したい旨の前記要求を受け取る要求受
    け取りステップと、 前記要求受け取りステップから前記要求を受け取り、対
    応する前記条件を生成する条件生成ステップと、 生成された前記条件の設定を受け付け、設定された前記
    条件のいずれかを満たすデータが前記データストリーム
    中に含まれているか否かを監視し、含まれている場合に
    はそのデータを抽出して取得するデータ抽出ステップ
    と、 受け取った前記要求に対応する前記条件の待ち行列を生
    成し、その待ち行列に従って、前記データ抽出ステップ
    に前記設定を行うことにより、データ取得を開始させ、
    前記データ抽出手段から前記設定を削除することによ
    り、データ取得を終了させ、データ取得をスケジューリ
    ングするスケジューリングステップと、 前記データ抽出ステップにより取得されたデータを要求
    元のデータ処理装置に出力する出力ステップとを含むこ
    とを特徴とする記録媒体。
  20. 【請求項20】 複数のデータ処理装置からの各要求に
    基づいて、送信されてくるデータストリームから前記要
    求に対応する特定の条件を満たすデータを抽出して取得
    し、取得したデータを要求元の各データ処理装置に返す
    データ取得装置であって、 複数のデータ処理装置から、前記要求に対応する前記条
    件を取得する取得手段と、 前記条件の設定を受け付け、設定された前記条件のいず
    れかを満たすデータが前記データストリーム中に含まれ
    ているか否かを監視し、含まれている場合にはそのデー
    タを抽出して取得するデータ抽出手段と、 前記条件と、前記データ抽出手段に前記条件の設定が
    「有る」か、「無い」かを示す設定情報と、前記条件の
    取得順序に対応した値を示し、前記条件の設定が前記デ
    ータ抽出手段から削除されたときに最も新しい前記取得
    順序を示す値に初期化される順序値との対応関係を示す
    テーブルを保持するテーブル保持手段と、前記取得手段
    によって新たに前記条件が取得される毎に、新たに取得
    された前記条件と、当該前記条件の前記設定情報と、最
    も新しい前記取得順序を示す前記順序値とを組にして前
    記テーブルに記録し、前記テーブルに記録された前記設
    定情報と前記順序値を参照することにより、前記データ
    抽出手段への前記条件の設定を制御するスケジューリン
    グ手段と前記データ抽出手段により取得されたデータを
    要求元のデータ処理装置に出力する出力手段とを備える
    ことを特徴とするデータ取得装置。
  21. 【請求項21】 前記スケジュール手段は、 前記テーブルにおいて、前記設定が「無い」ことを示す
    前記設定情報と組をなす前記条件が記録されているか否
    かを判定する条件判定手段と、 前記条件判定手段によって、前記設定が「無い」ことを
    示す前記設定情報と組をなす前記条件が記録されている
    と判定された場合に、前記テーブルにおいて、前記設定
    が「無い」ことを示す前記設定情報と組をなす前記条件
    の中から、当該前記条件と組をなす前記順序値を参照す
    ることにより前記データ抽出手段に新たに設定すべき前
    記条件を決定する決定手段とを有することを特徴とする
    請求項20記載のデータ取得装置。
  22. 【請求項22】 前記スケジューリング手段は、 前記テーブルにおいて、前記設定が「有る」ことを示す
    前記設定情報と組をなす前記条件の数が、前記データ抽
    出手段に設定できる前記条件の数の上限値未満か否かを
    判定することにより、前記データ抽出手段に新たに前記
    条件を設定可能か否かを判定する設定判定手段と、 前記設定判定手段によって、「設定可能」と判定された
    場合に、決定された前記条件を前記データ抽出手段に新
    たに設定し、前記設定判定手段によって、「設定不可」
    と判定された場合に、前記テーブルにおいて、前記設定
    が「有る」ことを示す前記設定情報と組をなす前記条件
    の中から前記データ抽出手段から削除すべき前記条件を
    選択し、選択した前記条件を前記データ抽出手段から削
    除し、前記決定手段によって決定された前記条件を前記
    データ抽出手段に新たに設定する設定制御手段とを有す
    ることを特徴とする請求項21記載のデータ取得装置。
  23. 【請求項23】 前記決定手段は、前記テーブルにおい
    て、前記設定が「無い」ことを示す前記設定情報と組を
    なす前記条件の中で、前記取得順序が最も古いことを示
    す前記順序値を組にもつ前記条件を、前記データ抽出手
    段に新たに設定すべき前記条件と決定し、 前記設定制御手段は、「設定不可」と判定された場合
    に、前記テーブルにおいて、前記設定が「有る」ことを
    示す前記設定情報と組をなす前記条件の中から、最も古
    い取得順序を示す前記順序値を組にもつ前記条件を選択
    し、選択した前記条件の設定を前記データ抽出手段から
    削除することを特徴とする請求項22記載のデータ取得
    装置。
  24. 【請求項24】 前記決定手段は、前記テーブルにおい
    て、前記設定が「無い」ことを示す前記設定情報と組を
    なす前記条件の中で、前記取得順序が最も新しいことを
    示す前記順序値を組にもつ前記条件を、前記データ抽出
    手段に新たに設定すべき前記条件と決定し、 前記設定制御手段は、「設定不可」と判定された場合
    に、前記テーブルにおいて、前記設定が「有る」ことを
    示す前記設定情報と組をなす前記条件の中から、最も古
    い取得順序を示す前記順序値を組にもつ前記条件を選択
    し、選択した前記条件の設定を前記データ抽出手段から
    削除することを特徴とする請求項22記載のデータ取得
    装置。
  25. 【請求項25】 前記データ処理装置はさらに、前記デ
    ータ処理装置からの要求に応じて、前記データ抽出手段
    に設定された前記条件の入換を前記スケジュール手段に
    要求する入換要求手段を備え、 前記スケジュール手段は、前記入換を要求されると、前
    記テーブルに記録された前記設定情報と前記順序値を参
    照することにより、前記データ抽出手段に設定された前
    記条件の入換を制御することを特徴とする請求項20記
    載のデータ取得装置。
  26. 【請求項26】 前記スケジュール手段は、 前記入換を要求されると、前記テーブルにおいて、前記
    設定が「無い」ことを示す前記設定情報と組をなす前記
    条件が記録されているか否かを判定する条件判定手段
    と、 前記条件判定手段によって、前記設定が「無い」ことを
    示す前記設定情報と組をなす前記条件が記録されている
    と判定された場合に、前記テーブルにおいて、前記設定
    が「無い」ことを示す前記設定情報と組をなす前記条件
    の中から、当該前記条件と組をなす前記順序値を参照す
    ることにより前記データ抽出手段に新たに設定すべき前
    記条件を決定する決定手段とを有することを特徴とする
    請求項25記載のデータ取得装置。
  27. 【請求項27】 前記スケジューリング手段はさらに、 前記テーブルにおいて、前記設定が「有る」ことを示す
    前記設定情報と組をなす前記条件の数が、前記データ抽
    出手段に設定できる前記条件の数の上限値未満か否かを
    判定することにより、前記データ抽出手段に新たに前記
    条件を設定可能か否かを判定する設定判定手段と、 前記設定判定手段によって、「設定可能」と判定された
    場合に、決定された前記条件を前記データ抽出手段に新
    たに設定し、前記設定判定手段によって、「設定不可」
    と判定された場合に、前記テーブルにおいて、前記設定
    が「有る」ことを示す前記設定情報と組をなす前記条件
    の中から前記データ抽出手段から削除すべき前記条件を
    選択し、選択した前記条件を前記データ抽出手段から削
    除し、決定された前記条件を前記データ抽出手段に新た
    に設定する設定制御手段とを有することを特徴とする請
    求項26記載のデータ取得装置。
  28. 【請求項28】 前記決定手段は、前記テーブルにおい
    て、前記設定が「無い」ことを示す前記設定情報と組を
    なす前記条件の中で、前記取得順序が最も古いことを示
    す前記順序値を組にもつ前記条件を、前記データ抽出手
    段に新たに設定すべき前記条件と決定し、 前記設定制御手段は、「設定不可」と判定された場合
    に、前記テーブルにおいて、前記設定が「有る」ことを
    示す前記設定情報と組をなす前記条件の中から、最も古
    い取得順序を示す前記順序値を組にもつ前記条件を選択
    し、選択した前記条件の設定を前記データ抽出手段から
    削除することを特徴とする請求項27記載のデータ取得
    装置。
  29. 【請求項29】 前記データ抽出手段は、設定された前
    記条件でデータ抽出に成功すると、前記スケジュール手
    段に当該前記条件の通知をし、 前記スケジュール手段は、前記通知をうけると、前記テ
    ーブルに記録された前記設定情報と前記順序値を参照す
    ることにより、前記データ抽出手段に設定された前記条
    件の入換を制御することを特徴とする請求項20記載の
    データ取得装置。
  30. 【請求項30】 前記スケジュール手段は、 前記通知をうけると、前記テーブルにおいて、前記設定
    が「無い」ことを示す前記設定情報と組をなす前記条件
    が記録されているか否かを判定する条件判定手段と、前
    記条件判定手段によって、前記設定が「無い」ことを示
    す前記設定情報と組をなす前記条件が記録されていると
    判定された場合に、前記テーブルにおいて、前記設定が
    「無い」ことを示す前記設定情報と組をなす前記条件の
    中から、当該前記条件と組をなす前記順序値を参照する
    ことにより前記データ抽出手段に新たに設定すべき前記
    条件を決定する決定手段とを有することを特徴とする請
    求項29記載のデータ取得装置。
  31. 【請求項31】 前記スケジューリング手段はさらに、 前記テーブルにおいて、前記設定が「有る」ことを示す
    前記設定情報と組をなす前記条件の数が、前記データ抽
    出手段に設定できる前記条件の数の上限値未満か否かを
    判定することにより、前記データ抽出手段に新たに前記
    条件を設定可能か否かを判定する設定判定手段と、 前記設定判定手段によって、「設定可能」と判定された
    場合に、決定された前記条件を前記データ抽出手段に新
    たに設定し、前記設定判定手段によって、「設定不可」
    と判定された場合に、前記テーブルにおいて、前記設定
    が「有る」ことを示す前記設定情報と組をなす前記条件
    の中から前記データ抽出手段から削除すべき前記条件を
    選択し、選択した前記条件を前記データ抽出手段から削
    除し、決定された前記条件を前記データ抽出手段に新た
    に設定する設定制御手段とを有することを特徴とする請
    求項30記載のデータ取得装置。
  32. 【請求項32】 前記決定手段は、前記テーブルにおい
    て、前記設定が「無い」ことを示す前記設定情報と組を
    なす前記条件の中で、前記取得順序が最も古いことを示
    す前記順序値を組にもつ前記条件を、前記データ抽出手
    段に新たに設定すべき前記条件と決定し、 前記設定制御手段は、「設定不可」と判定された場合
    に、前記テーブルにおいて、前記設定が「有る」ことを
    示す前記設定情報と組をなす前記条件の中から、最も古
    い取得順序を示す前記順序値を組にもつ前記条件を選択
    し、選択した前記条件の設定を前記データ抽出手段から
    削除することを特徴とする請求項31記載のデータ取得
    装置。
  33. 【請求項33】 前記決定手段は、前記テーブルにおい
    て、前記設定が「無い」ことを示す前記設定情報と組を
    なす前記条件の中で、前記取得順序が最も新しいことを
    示す前記順序値を組にもつ前記条件を、前記データ抽出
    手段に新たに設定すべき前記条件と決定し、 前記設定制御手段は、「設定不可」と判定された場合
    に、前記テーブルにおいて、前記設定が「有る」ことを
    示す前記設定情報と組をなす前記条件の中から、最も古
    い取得順序を示す前記順序値を組にもつ前記条件を選択
    し、選択した前記条件の設定を前記データ抽出手段から
    削除することを特徴とする請求項31記載のデータ取得
    装置。
  34. 【請求項34】 前記決定手段は、前記テーブルにおい
    て、前記設定が「無い」ことを示す前記設定情報と組を
    なす前記条件の中で、前記取得順序が最も古いことを示
    す前記順序値を組にもつ前記条件を、前記データ抽出手
    段に新たに設定すべき前記条件と決定し、 前記設定制御手段は、「設定不可」と判定された場合
    に、前記テーブルにおいて、前記設定が「有る」ことを
    示す前記設定情報と組をなす前記条件の中から、前記通
    知をされた前記条件を選択し、選択した前記条件の設定
    を前記データ抽出手段から削除することを特徴とする請
    求項31記載のデータ取得装置。
  35. 【請求項35】 前記決定手段は、前記テーブルにおい
    て、前記設定が「無い」ことを示す前記設定情報と組を
    なす前記条件の中で、前記取得順序が最も新しいことを
    示す前記順序値を組にもつ前記条件を、前記データ抽出
    手段に新たに設定すべき前記条件と決定し、 前記設定制御手段は、「設定不可」と判定された場合
    に、前記テーブルにおいて、前記設定が「有る」ことを
    示す前記設定情報と組をなす前記条件の中から、前記通
    知をされた前記条件を選択し、選択した前記条件の設定
    を前記データ抽出手段から削除することを特徴とする請
    求項31記載のデータ取得装置。
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