JP2002091713A - 印刷システム、及び、コンテンツデータ再現システム - Google Patents

印刷システム、及び、コンテンツデータ再現システム

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JP2002091713A
JP2002091713A JP2000275509A JP2000275509A JP2002091713A JP 2002091713 A JP2002091713 A JP 2002091713A JP 2000275509 A JP2000275509 A JP 2000275509A JP 2000275509 A JP2000275509 A JP 2000275509A JP 2002091713 A JP2002091713 A JP 2002091713A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンテンツデータの不正なコピーを防止す
る。 【解決手段】 コンテンツサーバ44からプロテクトの
施された印刷ジョブデータを受信したプリンタ36は、
このプロテクトを解除することなく、ハードディスク3
8に格納する。プリンタ36は、印刷する直前に、この
ハードディスク38から印刷ジョブデータを読み出し、
コンテンツサーバ44にそのプロテクトを解除するのに
必要なプロテクト解除キーを要求して、印刷ジョブデー
タのプロテクトを解除する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷システム、及
び、コンテンツデータ再現システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、インターネット等の公衆ネットワ
ークが、爆発的に普及してきている。このため、一般ユ
ーザが、このインターネットを介して、ユーザとは離れ
た所にあるコンテンツサーバからコンテンツデータをダ
ウンロードし、自己のプリンタから印刷することができ
るようになってきている。
【0003】例えば、インターネットに接続されたコン
テンツサーバが、芸能人の写真のデータをコンテンツデ
ータベースに蓄積している場合、ユーザは、インターネ
ットを介して、このコンテンツデータベースを管理する
コンテンツサーバにアクセスできる。そして、コンテン
ツデータベースから自分の希望する芸能人の写真を、自
己のコンピュータにダウンロードし、このコンピュータ
に接続されたプリンタから、印刷することができる。こ
のダウンロードに際し、コンテンツサーバを提供する業
者は、ユーザに相応の課金をすることにより、サービス
事業が成立する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、コンテンツサ
ーバからユーザがダウンロードする写真等のコンテンツ
データには、不正なコピー印刷を防止する機構が設けら
れていない。このため、コンテンツサーバからダウンロ
ードしたコンテンツデータを、ユーザが何回でもプリン
タで印刷することができてしまう。これでは、コンテン
ツデータについて十分な著作権の保護が図られていると
は言えない。
【0005】そこで本発明は、前記課題に鑑みてなされ
たものであり、ユーザがダウンロードしたコンテンツデ
ータをプリンタから印刷できるとともに、そのコンテン
ツデータを不正にコピー印刷できないようにした、印刷
システムを提供することを目的とする。
【0006】また、ユーザがダウンロードしたコンテン
ツデータをプリンタやテレビ、音楽/音声再生プレイヤ
ー等の再現装置で再現できるとともに、そのコンテンツ
データを不正に再現できないようにした、コンテンツデ
ータ再現システムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係る印刷システムは、コンテンツデータに
不正コピーを防止するプロテクトを施した印刷ジョブデ
ータを生成する、コンテンツサーバと、前記コンテンツ
サーバから前記印刷ジョブデータを受信するプリンタで
あって、前記印刷ジョブデータを補助記憶装置に一旦格
納してから印刷を行う場合には、前記補助記憶装置に格
納する段階では前記プロテクトを解除せずに、前記補助
記憶装置から前記印刷ジョブデータを読み出した後に前
記プロテクトを解除して印刷を行う、プリンタと、を備
えることを特徴とする。これにより、プリンタの補助記
憶装置に格納された印刷ジョブデータを、何らかの手段
で不正な意図を有する者が取り出したとしても、正常な
印刷結果を得ることができないようになり、コンテンツ
データの不正コピーを防止することができる。
【0008】この場合、前記コンテンツサーバは、コン
テンツデータを印刷できるプリンタを特定するためのプ
リンタ識別子を含むプリンタ特定情報を、前記コンテン
ツデータに含ませて前記印刷ジョブデータを生成し、前
記プリンタは、前記印刷ジョブデータのプロテクトを解
除する際に、前記プリンタ特定情報の前記プリンタ識別
子を読み出し、これが自らのプリンタ識別子と一致する
かどうかを判断して、両者が一致する場合にのみ前記プ
ロテクトを解除するのに必要なプロテクト解除キーを前
記コンテンツサーバに要求するようにしてもよい。これ
により、プロテクト解除キーをコンテンツサーバに要求
できるのは、その印刷ジョブデータについて正当に印刷
する権利を有するプリンタのみに限定することができ
る。
【0009】さらに、前記プリンタ特定情報は、これか
ら生成する印刷ジョブデータを送信しようとしている前
記プリンタに対して、前記コンテンツサーバが要求する
ことにより、前記プリンタから前記コンテンツサーバに
送信されるようにしてもよい。これにより、コンテンツ
サーバは、印刷ジョブデータを生成するたびに、印刷ジ
ョブデータを送信しようとしているプリンタのプリンタ
特定情報を取得することができる。
【0010】この場合、前記プリンタが前記コンテンツ
サーバに前記プリンタ特定情報を送信する際には、前記
プリンタが前記プリンタ識別子を暗号化し、これをプリ
ンタ特定情報として送信するようにしてもよい。これに
より、コンテンツサーバの生成した印刷ジョブデータ
を、他のユーザが入手したとしても、プリンタ特定情報
を解読できないので、不正な目的を持つ者にプリンタ識
別子を知られないようにすることができる。
【0011】一方、前記プリンタが前記コンテンツサー
バに前記プリンタ特定情報を送信する際には、前記プリ
ンタが前記プリンタ識別子を暗号化しないでそのままプ
リンタ特定情報として送信するようにしてもよい。これ
により、ユーザの不正な行動が起きないと信頼できる環
境においては、プリンタが印刷ジョブデータを受信した
際のプリンタ特定情報を解読するための処理を省くこと
ができる。
【0012】また、前記印刷ジョブデータは、特定の位
置に挿入された1つの第1コピーガードコードと、コン
テンツデータのデータ長に応じて必要により前記コンテ
ンツデータの間に分散して挿入される1又は複数の第2
コピーガードコードとを、前記プロテクトとして、少な
くとも含んでおり、前記コンテンツサーバは、前記プリ
ンタ特定情報と、次の第2コピーガードコードの位置を
示す第1コードポインタとを、少なくとも含む前記第1
コピーガードコードを生成して、前記特定の位置に挿入
し、前記第1コードポインタが示す位置に前記コンテン
ツデータが存在する場合には、その位置に、前記次の第
2コピーガードコードのさらに次の第2コピーガードコ
ード位置を示す第2コードポインタを少なくとも含む第
2コピーガードコードを挿入し、この第2コピーガード
コードの挿入を、コンテンツデータのデータ長に至るま
で繰り返すとともに、前記第1及び前記第2コードポイ
ンタは、これら第1及び第2コードポインタを生成する
都度ランダムに決定されるようにしてもよい。これによ
り、本発明のような不正なコピー印刷を防止する機構を
有しないプリンタで、この印刷ジョブデータを印刷しよ
うとしても、正しい印刷結果が得られないようにでき
る。
【0013】また、前記第1コードポインタを、前記コ
ンテンツサーバが暗号化するようにしてもよい。このよ
うに第1コードポインタを暗号化しておくことにより、
不正な目的を持つ者に、この第1コードポインタの内容
を知られないようにすることができ、この第1コピーガ
ードコードに続く第2コピーガードコードの挿入位置が
わからないようにできる。
【0014】さらに、暗号化した前記第1コードポイン
タの解読キーであるコードポインタ解読キーは、前記プ
ロテクト解除キーとして、コンテンツサーバで保持して
おくようにしてもよい。このように、コードポインタ解
読キーをコンテンツサーバ側で保持することにより、コ
ードポインタ解読キーの秘密性をより確かなものとする
ことができる。
【0015】一方、前記コンテンツサーバは、前記プリ
ンタ特定情報を少なくとも含む第3コピーガードコード
を生成し、前記プロテクトとして前記コンテンツデータ
を暗号化して暗号化コンテンツデータを生成するととも
に、前記第3コピーガードコードと前記暗号化コンテン
ツデータとを少なくとも用いて、前記印刷ジョブデータ
を生成するようにしてもよい。これによりプリンタ特定
情報を解読して得られるプリンタ識別子を有するプリン
タでしか、暗号化されたコンテンツデータを解読して、
正しい印刷結果を得られないようにすることができる。
【0016】さらに、前記暗号化コンテンツデータの解
読キーであるコンテンツデータ解読キーは、前記プロテ
クト解除キーとして、前記コンテンツサーバで保持して
おくようにしてもよい。これによりサーバが保持するコ
ンテンツデータ解読キーを正当に入手したプリンタでの
み、暗号化コンテンツデータを解読できるようになる。
【0017】なお、本発明は上述した印刷システムで用
いられるプリンタとして実現することもできるし、同じ
く上述した印刷システムで用いられるコンテンツサーバ
として実現することもできる。また、これら印刷システ
ム、プリンタ、及び、コンテンツサーバを制御するため
の制御方法として、実現することもできる。
【0018】さらに本発明は、プリンタに限らずあらゆ
るコンテンツデータを再現するコンテンツデータ再現シ
ステムに適用することができる。この場合、そのコンテ
ンツデータ再現システムで用いられる再現装置やコンテ
ンツサーバとして実現することもできる。
【0019】
【発明の実施の形態】〔第1実施形態〕本発明に係る印
刷システムは、インターネットを介してコンテンツサー
バから画像データを印刷ジョブデータとしてダウンロー
ドする際に、その印刷ジョブデータの中に正常な印刷が
できなくなるようなコピーガードコードを挿入してお
き、この印刷ジョブデータをプリンタが印刷する際に、
このコピーガードコードを解除するに必要な解読キーを
コンテンツサーバからプリンタに送信するようにしたも
のである。また、プリンタの備える補助記憶装置にこの
印刷ジョブをダウンロードした段階では、印刷ジョブの
コピーガードコードを取り除かずに、プリンタがこの補
助記憶装置から印刷ジョブを読み出した後に取り除く。
さらに、最初のコピーガードコードにこの印刷ジョブデ
ータを印刷できるプリンタを特定するプリンタ特定情報
を含ませておくことにより、その特定のプリンタでしか
印刷ジョブデータを印刷できないようにしたものであ
る。そして、これらにより、画像データに関して適切な
著作権保護を図れるようにした。より詳しくを、以下に
説明する。
【0020】まず、図1に基づいて、本実施形態に係る
印刷システムの構成を説明する。この図1は、本実施形
態に係る印刷システムの構成をブロックで示す概略図で
ある。
【0021】図1に示すように、本実施形態に係る印刷
システム10は、インターネット20に接続されたロー
カルエリアネットワーク(LAN)30と、同じくイン
ターネット20に接続されたコンテンツ提供システム4
0とを備えている。インターネット20は、公衆ネット
ワークの一例であり、今日において、最も普及している
コンピュータの公衆ネットワークである。
【0022】ローカルエリアネットワーク30は、プロ
キシサーバ32を介して、このインターネット20と接
続されている。このローカルエリアネットワーク30
は、例えば、イーサーネットから構成されており、クラ
イアントコンピュータ34と、プリンタ36とを備えて
いる。プリンタ36はハードディスク38を備えてい
る。このハードディスク38は、プリンタ36に内蔵さ
れていてもよいし、外付けで接続されていてもよい。こ
のハードディスク38が本実施形態における補助記憶装
置を構成する。
【0023】クライアントコンピュータ34から送信さ
れた印刷ジョブデータは、ローカルエリアネットワーク
30を介して、プリンタ36で受信され、ハードディス
ク38に一旦格納される。そしてプリンタ36は、ハー
ドディスク38に格納された印刷ジョブデータを順次読
み出して、印刷を実行する。
【0024】また、インターネット20からプロキシサ
ーバ32を介して受信された各種データは、クライアン
トコンピュータ34やプリンタ36で受信されるように
なっている。特に、インターネット20からプロキシサ
ーバ32を介してプリンタ36で受信された印刷ジョブ
データは、ハードディスク38に一旦格納される。そし
てプリンタ36は、ハードディスク38に格納された印
刷ジョブデータを順次読み出して、印刷を実行する。
【0025】なお、プリンタ36の設定や、印刷ジョブ
データの設定によっては、プリンタ36は印刷ジョブデ
ータを一旦ハードディスク38に格納することなく、そ
のまま印刷してしまう場合もある。
【0026】コンテンツ提供システム40も、プロキシ
サーバ42を介して、インターネット20に接続されて
いる。このコンテンツ提供システム40においては、プ
ロキシサーバ42にコンテンツサーバ44が接続されて
おり、このコンテンツサーバ44はコンテンツデータベ
ース46を有している。本実施形態においては、コンテ
ンツデータベース46には、1又は複数の芸能人の写真
が、1又は複数のデジタルの画像データとして格納され
ている。
【0027】これらの構成からわかるように、図1に示
す印刷システム10では、コンテンツデータベース46
に格納されている画像データを、インターネット20を
介してプリンタ36が印刷ジョブデータとして取り込ん
で、印刷することが可能である。本実施形態において
は、プリンタ36におけるこの画像データの印刷にあた
り、不正なコピー印刷が行われてしまうのを防止しよう
としている。
【0028】次に、図2に基づいて、コンテンツサーバ
44からプリンタ36に送信される画像データの印刷ジ
ョブデータ構造を説明する。この図2は、コンテンツサ
ーバ44が画像データをプリンタ36に送信するために
生成する印刷ジョブデータの構造を示す図である。
【0029】図2に示すように、印刷ジョブデータは、
先頭位置にコピーガードコードCGCO1が挿入されて
おり、コンテンツデータCDの間に、コピーガードコー
ドCGCO2が分散してランダムに挿入されている。コ
ンテンツデータCDは、画像データを印刷する上で必要
不可欠な本来のデータである。コピーガードコードCG
CO1、CGCO2は、これを抜いてからでないとプリ
ンタ36や他のプリンタで正常に印刷できないようにす
るための不正コピー防止用のデータである。本実施形態
では、印刷ジョブデータの先頭には、必ずコピーガード
コードCGCO1が存在している。そして、コピーガー
ドコードCGCO2をコンテンツデータCDの間にもラ
ンダムに散りばめることにより、不正なコピー印刷がプ
リンタ36や他のプリンタで行われないようにしてい
る。コピーガードコードCGCO2は、コンテンツデー
タCDのデータ長に応じて必要によりランダムに挿入さ
れる。つまり、コピーガードコードCGCO2は、コン
テンツデータのデータ長によっては、印刷ジョブデータ
中に存在しない場合もあるし、1つだけ存在する場合や
複数存在する場合もある。
【0030】図3(a)は、本実施形態に係るコピーガ
ードコードCGCO1のデータ構成を示す図であり、図
3(b)は、本実施形態に係るコピーガードコードCG
CO2のデータ構成を示す図である。
【0031】図3(a)に示すように、コピーガードコ
ードCGCO1は、コピーガードコマンドCGCM1
と、プリンタ特定情報PIと、コードポインタCP1と
を、含んでいる。
【0032】コピーガードコマンドCGCM1は、これ
以降数バイトが、コピーガードコードCGCO1に関す
るデータが格納されていることを示すコマンドである。
本実施形態においては、このコピーガードコマンドCG
CM1については、何の暗号化もされていない。
【0033】プリンタ特定情報PIは、この印刷ジョブ
データを印刷できるプリンタを限定するための情報であ
る。ここでの説明においては、プリンタ36でのみ印刷
でき、他のプリンタでは印刷できないようにするため
に、プリンタ36を特定するための情報が格納されてい
る。また、このプリンタ特定情報PIは、プリンタ36
が生成する情報であり、プリンタ36自体が、自らのプ
リンタ識別子を暗号化することにより生成され、コンテ
ンツサーバ44に送信される情報である。したがって、
このプリンタ特定情報PIは、プリンタ36でしか解読
できないようになっている。
【0034】コードポインタCP1は、次のコピーガー
ドコードCGCO2が格納されている位置を示すポイン
タである。コピーガードコードCGCO1は、印刷ジョ
ブデータの先頭に格納されていることは決まっている
が、それ以降のコピーガードコードCGCO2は、印刷
ジョブデータのどの位置に格納されているのかは決まっ
ておらず、コピーガードコードCGCO2を生成する毎
にランダムに決定される。このため、次のコピーガード
コードCGCO2の位置を、先頭のコピーガードコード
CGCO1がコードポインタCP1により指し示すよう
にしている。本実施形態では、このコードポインタCP
1は、コンテンツサーバ44が暗号化した上で生成す
る。このため、プリンタ36は、印刷ジョブデータを受
信したとしても、コンテンツサーバ44からこれを解読
するためのコードポインタ解読キーを受信しないと、こ
のコードポインタCPの情報を得ることができないよう
になっている。このため、コードポインタ解読キーが本
実施形態におけるプロテクト解除キーを構成している。
【0035】図3(b)に示すように、2番目以降のコ
ピーガードコードCGCO2は、コピーガードコマンド
CGCM2と、コードポインタCP2とを、含んでい
る。
【0036】コピーガードコマンドCGCM2は、これ
以降数バイトが、コピーガードコードCGCO2に関す
るデータが格納されていることを示すコマンドである。
【0037】コードポインタCP2は、次のコピーガー
ドコードCGCO2が格納されている位置を示すポイン
タである。すなわち、次のコピーガードコードCGCO
2の位置を、前のコピーガードコードCGCO2がコー
ドポインタCP2により指し示すようにしている。
【0038】本実施形態では、これらコピーガードコマ
ンドCGCM2とコードポインタCP2は、暗号化され
ていない。これは、コピーガードコードCGCO2の挿
入位置が印刷ジョブデータ毎に異なるので、最初のコー
ドポインタCP1が暗号化されている以上、暗号化せず
とも第三者に解読されて、その位置を特定されるおそれ
は実質的にほとんどないからである。
【0039】なお、図3(a)及び図3(b)に示した
コピーガードコードCGCO1、CGCO2は、これら
の図に示す以外のデータ項目を備えていてもよいし、ま
た、図示以外のデータ項目順であってもよい。
【0040】次に、図4に基づいて、本実施形態に係る
印刷システム10における画像データの印刷処理を概略
的に説明する。この図4は、画像データをプリンタ36
で印刷する際に、クライアントコンピュータ34と、プ
リンタ36と、コンテンツサーバ44との間で送受され
るデータ及び指令を、順番に説明するためのブロック図
である。
【0041】図4に示すように、ユーザはクライアント
コンピュータ34からインターネット20を介して、コ
ンテンツデータベース46にアクセスする。そして、コ
ンテンツデータベース46に蓄積されている複数種類の
画像データの中から、印刷したい画像データを特定す
る。続いて、ユーザは、(1)その画像データの印刷要
求と、印刷先のプリンタとしてプリンタ36を指定する
情報を、インターネット20を介してコンテンツサーバ
44に送信する。
【0042】この画像データの印刷要求と印刷先のプリ
ンタの指定とを受信したコンテンツサーバ44は、
(2)印刷先に指定されているプリンタ36に対して、
プリンタを特定するためのプリンタ特定情報PIを要求
する。
【0043】このプリンタ特定情報PIの要求を受けた
プリンタ36は、暗号化処理部50において、(3)暗
号化したプリンタ特定情報PIを生成する。本実施形態
においては、プリンタ36は、プリンタ固有のIDと、
プリンタ36の管理者がこのプリンタ36に任意に割り
付けた情報とを用いて、プリンタ36を他のプリンタと
識別するためのプリンタ識別子を暗号化することによ
り、プリンタ特定情報PIを生成する。このため、これ
らプリンタ固有のIDと、プリンタ36に管理者が割り
付けた情報とが、プリンタ特定情報PIを解読するプリ
ンタ解読キーとなる。また、本実施形態においては、プ
リンタ36を他のプリンタと識別するためのプリンタ識
別子として、MAC(Media Access Control)アドレス
を用いている。MACアドレスは、イーサネット(登録
商標)に接続するLANカードに、製造時に割り当てら
れる固有のアドレスである。続いて、プリンタ36の暗
号化処理部50は、(4)この生成したプリンタ特定情
報PIを、インターネット20を介して、コンテンツサ
ーバ44に送信する。
【0044】プリンタ特定情報PIを受信したコンテン
ツサーバ44は、(5)このプリンタ特定情報PIを用
いて、コピーガードコードCGCO1(図3(a)参
照)を生成し、またこれに続くコピーガードコードCG
CO2(図3(b)参照)を生成する。そして、(6)
このコピーガードコードCGCO1、CGCO2をコン
テンツデータDCの間に適宜挿入して、印刷ジョブデー
タ(図2参照)を生成する。コピーガードコードCGC
O2をコンテンツデータDCに挿入する位置は、印刷ジ
ョブデータの生成の都度、乱数によりランダムに定めら
れる。そして、コンテンツサーバ44は、(7)生成し
た印刷ジョブデータを、インターネット20を介して、
プリンタ36に送信する。
【0045】送信された印刷ジョブデータは、(8)プ
リンタ36の受信部51で受信され、一旦、ハードディ
スク38に格納される。そして、(9)印刷を行う直前
のタイミングでハードディスク38から暗号解読処理部
52に読み出される。読み出された印刷ジョブデータ
は、暗号解読処理部52において、(10)印刷ジョブ
データの先頭から、コピーガードコードCGCO1を抜
き取る。続いて、(11)このコピーガードコードCG
CO1からプリンタ特定情報PIを読み出し、この印刷
ジョブデータがプリンタ36用に生成された印刷ジョブ
データであるかどうかを確認する。具体的には、暗号解
読処理部52において、この受信したプリンタ特定情報
PIが、プリンタ固有のIDと、プリンタ36に管理者
が割り付けた情報とからなるプリンタ解読キーで解読で
きるかどうかを確認し、解読できた場合には、解読によ
り得られたプリンタ識別子が、プリンタ36自身のもの
であるかどうかを確認する。解読することにより得られ
たプリンタ識別子がプリンタ36自身のものであること
を示している場合には、(12)インターネット20を
介して、コンテンツサーバ44にコードポインタ解読キ
ーを要求する。一方、解読したプリンタ識別子がプリン
タ36自身のものであることを示していない場合や、そ
もそも解読ができなかった場合には、コードポインタ解
読キーを要求することなく、この印刷処理を終了する。
このため、プリンタ36では、他のプリンタ用の印刷ジ
ョブデータを受信したとしても、それを印刷することは
できない。
【0046】プリンタ36からコードポインタ解読キー
を要求されたコンテンツサーバ44は、インターネット
20を介して、(13)プリンタ36にコードポインタ
解読キーを送信する。このコードポインタ解読キーを受
信したプリンタ36は、暗号解読処理部52において、
コピーガードコードCGCO1に含まれるコードポイン
タCP1を抜き取り、コードポインタ解読キーを用いて
解読する。この解読により、2番目のコピーガードコー
ドCGCO2の位置が得られる。そして、コピーガード
コードCGCO1を印刷ジョブデータから抜き取って、
印刷部54に送信する。また、2番目以降のコピーガー
ドコードCGCO2も、その前のコピーガードコードC
GCO2に含まれるコードポインタCP2の位置情報に
基づいて、順次、抜き取った上で、印刷部54に送信す
る。これにより、(14)印刷部54で印刷が正常に実
行される。
【0047】以上、本実施形態に係る印刷システム10
における印刷処理を概略的に説明したが、次に、コンテ
ンツサーバ44及びプリンタ36の個別の処理を詳しく
説明する。
【0048】まず、図5及び図6に基づいて、コンテン
ツサーバ44における印刷ジョブデータ生成処理につい
て説明する。これら図5及び図6は、クライアントコン
ピュータ34から画像データの印刷要求と印刷先プリン
タの指定とを受信したクライアントコンピュータ34が
実行する印刷ジョブデータ生成処理を説明するフローチ
ャートである。
【0049】まず、図5に示すように、コンテンツサー
バ44は、印刷ジョブデータの送信先となるプリンタ3
6に、インターネット20を介して接続する(ステップ
S10)。接続すべきプリンタは、コンテンツサーバ4
4から送信された印刷先プリンタの指定により、特定す
ることができる。
【0050】次に、コンテンツサーバ44は、印刷先の
プリンタ36に接続できたかどうかを判断する(ステッ
プS11)。印刷先のプリンタ36に接続できなかった
場合(ステップS11:No)には、この印刷ジョブデ
ータ生成処理を終了する。
【0051】一方、印刷先のプリンタ36に接続できた
場合(ステップS11:Yes)には、コンテンツサー
バ44は、プリンタ36に対して、プリンタを特定する
ためのプリンタ特定情報PIを要求する(ステップS1
2)。なお、このコンテンツサーバ44とプリンタ36
との間のインターネット20を介した接続は、この一連
の印刷処理が終了するまで維持されるものとする。
【0052】続いて、コンテンツサーバ44は、プリン
タ36からプリンタ特定情報PIを受信したかどうかを
判断(ステップS13)し、受信していない場合(ステ
ップS13:No)には、このステップS13の処理を
繰り返して待機する。
【0053】一方、プリンタ36からインターネット2
0を介して、プリンタ特定情報PIを受信した場合(ス
テップS13:Yes)には、印刷ジョブデータの先頭
に挿入させるコピーガードコードCGCO1のコードポ
インタCP1を、乱数で決定する(ステップS14)。
続いて、コンテンツサーバ44は、この生成したコード
ポインタCP1を暗号化処理する。この際、コンテンツ
サーバ44は、この暗号化したコードポインタCP1を
解読するのに必要なコードポインタ解読キーを保持して
おく(ステップS16)。
【0054】次に、コンテンツサーバ44は、プリンタ
36で暗号化されたプリンタ特定情報PIと、コンテン
ツサーバ44で暗号化されたコードポインタCP1を、
コピーガードコマンドCGCM1に付加することによ
り、コピーガードコードCGCO1を生成する(ステッ
プS17)。
【0055】次に、図6に示すように、コンテンツサー
バ44は、生成したコピーガードコードCGCO1を、
印刷ジョブデータの先頭に挿入する(ステップS1
8)。印刷ジョブデータを生成するにあたり、コンテン
ツデータCDは、コンテンツデータベース46に蓄積さ
れている画像データに基づいて生成される。すなわち、
コンテンツデータベース46からユーザの選択した画像
データを読み出し、この画像データをコンテンツデータ
CDとする。
【0056】続いて、ステップS14で生成したコード
ポインタCP1の位置に、コンテンツデータCDがまだ
存在するかどうかを判断する(ステップS19)。この
位置にコンテンツデータCDが存在しない場合(ステッ
プS19:No)には、ユーザが指定した画像データに
ついての印刷ジョブデータの生成が完了したことになる
ので、この印刷ジョブデータ生成処理を終了する。
【0057】一方、ステップS14で生成したコードポ
インタCP1の位置に、コンテンツデータCDが存在す
る場合(ステップS19:Yes)には、その次のコー
ドポインタCP2を乱数で決定する(ステップS2
0)。続いて、コンテンツサーバ44は、このステップ
S20で決定したコードポインタCP2を、コピーガー
ドコマンドCGCM2に付加することにより、2番目の
コピーガードコードCGCO2を生成する(ステップS
21)。そして、このステップS21で生成したコピー
ガードコードCGCO2を、ステップS14で決定した
コードポインタCP1の位置に、挿入する(ステップS
22)。そして、上述したステップS18の処理に戻
る。
【0058】以後、上述したステップS18〜ステップ
S22の処理を繰り返す。但し、2度目以降のループで
は、ステップS19においては、前回のステップS20
の処理で決定したコードポインタCP2の位置に、コン
テンツデータCDがまだ存在するかどうかを判断するこ
とになり、また、ステップS22においては、このコー
ドポインタCP2の位置にコピーガードコードCGCO
2を挿入することになる。
【0059】次に、図7に基づいて、プリンタ36にお
けるプリンタ特定情報回答処理について説明する。この
図7は、コンテンツサーバ44からプリンタ特定情報P
Iを要求されたプリンタ36が実行するプリンタ特定情
報回答処理を説明するフローチャートである。つまり、
図5のステップS12のプリンタ特定情報PIの要求に
基づいて、プリンタ36で実行される処理である。
【0060】まず、プリンタ36は、プリンタ固有のI
Dと、プリンタ36の管理者がこのプリンタ36に任意
に割り付けた情報とがプリンタ解読キーとなるように、
プリンタ36を識別するためのプリンタ識別子を暗号化
し、プリンタ特定情報PIを生成する(ステップS3
0)。上述したように、本実施形態においては、プリン
タ36を他のプリンタと識別するためのプリンタ識別子
として、MAC(MediaAccess Control)アドレスを用
いている。
【0061】次に、プリンタ36は、インターネット2
0を介して、コンテンツサーバ44に、この生成したプ
リンタ特定情報PIを送信する(ステップS31)。そ
して、プリンタ固有のIDと、プリンタ36の管理者が
このプリンタ36に割り付けた情報とを、プリンタ解読
キーとして保持する(ステップS32)。これにより、
本実施形態に係るプリンタ特定情報回答処理が終了す
る。
【0062】次に、図8に基づいて、コンテンツサーバ
44における印刷ジョブデータ送信処理について説明す
る。この図8は、上記図5及び図6に示した印刷ジョブ
データ生成処理を終了したコンテンツサーバ44が実行
する印刷ジョブデータ送信処理を説明するフローチャー
トである。つまり、図6のステップS19で画像データ
の最後まで印刷ジョブデータを生成したと判断した場合
に、コンテンツサーバ44で実行される処理である。
【0063】まず、図8に示すように、コンテンツサー
バ44は、インターネット20を介して、1つのコピー
ガードコードCGCO1と、画像データの長さによって
は1又は複数のコピーガードコードCGCO2とを挿入
した印刷ジョブデータを、プリンタ36に送信する(ス
テップS40)。続いて、コンテンツサーバ44は、プ
リンタ36からコードポインタ解読キーの送信を要求さ
れたかどうかを判断する(ステップS41)。このコー
ドポインタ解読キーの送信を要求されていない場合(ス
テップS41:No)には、このステップS41の処理
を繰り返して待機する。
【0064】一方、プリンタ36からコードポインタ解
読キーの送信を要求された場合には、印刷の承認を兼ね
て、プリンタ36にコードポインタ解読キーを送信する
(ステップS42)。そして、本実施形態では、プリン
タ36にこの画像データの印刷を1回しか認めていない
ので、ステップS42でコードポインタ解読キーを送信
した場合には、これによりプリンタ36で印刷が実行さ
れたとみなして、これ以降、プリンタ36からこの印刷
ジョブデータについてのコードポインタ解読キーの送信
要求があったとしても、受け付けないこととする。この
ため、プリンタ36は、受信した印刷ジョブデータを1
回に限り印刷することができるようになる。
【0065】次に、図9及び図10に基づいて、プリン
タ36における印刷ジョブデータ解読処理について説明
する。これら図9及び図10は、上記図7に示したプリ
ンタ特定情報回答処理を終了したプリンタ36が実行す
る印刷ジョブデータ解読処理を説明するフローチャート
である。つまり、図7のステップS32でプリンタ解読
キーを保持した後に、プリンタ36で実行される処理で
ある。
【0066】まず、図9に示すように、プリンタ36
は、コンテンツサーバ44から印刷ジョブデータを受信
したかどうかを判断する(ステップS48)。印刷ジョ
ブデータを受信していない場合(ステップS48:N
o)には、このステップS48の処理を繰り返して待機
する。
【0067】一方、コンテンツサーバ44から印刷ジョ
ブデータを受信した場合(ステップS48:Yes)に
は、プリンタ36は、この受信した印刷ジョブデータを
ハードディスク38に一旦格納する(ステップS4
9)。そして、プリンタ36は、任意のタイミングでハ
ードディスク38に格納した印刷ジョブデータを読み出
す(ステップS50)。任意のタイミングとは、例え
ば、前の印刷ジョブデータのプリンタエンジンにおける
印刷が終了し、次の印刷ジョブデータをプリンタエンジ
ンで印刷しようとする場合である。
【0068】次に、プリンタ36は、印刷ジョブデータ
にコピーガードコードCGCO1が挿入されているかど
うかを確認する(ステップS51)。具体的には、プリ
ンタ36は、印刷ジョブデータの先頭位置において、コ
ピーガードコマンドCGCM1が存在するかどうかを確
認する。コピーガードコマンドCGCM1が存在する場
合には、この印刷ジョブデータにコピーガードコードC
GCO1、CGCO2が挿入されていることを示してい
る。
【0069】コピーガードコードCGCO1が挿入され
ていない場合(ステップS52:No)には、通常の印
刷ジョブデータであるので、そのまま、この印刷ジョブ
データを印刷部54に送信する(ステップS53)。こ
れにより、通常の印刷が実行される。
【0070】一方、コピーガードコードCGCO1が挿
入されている場合(ステップS52:Yes)には、印
刷ジョブデータの先頭にあるコピーガードコードCGC
O1からプリンタ特定情報PIを抜き出して、ステップ
S32(図7参照)で保持したプリンタ解読キーを用い
て、プリンタ特定情報PIを解読する(ステップS5
4)。すなわち、プリンタ特定情報PIを、プリンタ固
有のIDと、プリンタ36の管理者がこのプリンタ36
に任意に割り付けた情報とからなるプリンタ解読キーを
用いて解読し、このプリンタ特定情報PIからプリンタ
識別子を取得する。
【0071】次に、プリンタ36は、プリンタ特定情報
PIを解読して取得したプリンタ識別子と、自己のプリ
ンタ識別子とが、一致するかどうかを判断する(ステッ
プS55)。プリンタ特定情報PIを解読して取得した
プリンタ識別子と、自己のプリンタ識別子とが、一致し
ない場合や、そもそも解読できない場合(ステップS5
5:No)には、この印刷ジョブデータは、このプリン
タ36のために生成されたデータではないので、この印
刷ジョブデータ解読処理を終了する。
【0072】一方、プリンタ特定情報PIを解読して取
得したプリンタ識別子と、自己のプリンタ識別子とが、
一致した場合(ステップS55:Yes)には、図10
に示すように、インターネット20を介して、コンテン
ツサーバ44にコードポインタ解読キーを要求する(ス
テップS56)。そして、プリンタ36は、コンテンツ
サーバ44からコードポインタ解読キーを受信したかど
うかを判断し(ステップS57)、受信していない場合
(ステップS57:No)には、このステップS57の
処理を繰り返して、受信するまで待機する。
【0073】コンテンツサーバ44からコードポインタ
解読キーを受信した場合(ステップS57:Yes)に
は、プリンタ36は、そのコードポインタ解読キーを用
いて、印刷ジョブデータの先頭に位置するコピーガード
コードCGCO1のコードポインタCP1を解読する
(ステップS58)。これにより、2番目のコピーガー
ドコードCGCO2の位置が判明する。
【0074】次に、プリンタ36は、印刷ジョブデータ
の先頭からコピーガードコードCGCO1を取り除い
て、印刷部54に送信する(ステップS59)。続い
て、プリンタ36は、ステップS58で解読したコード
ポインタCP1で指し示される位置に、印刷ジョブデー
タがまだ存在するかどうかを判断する(ステップS6
0)。この位置に、印刷ジョブデータが存在しない場合
(ステップS60:No)には、コンテンツサーバ44
から受信した印刷ジョブデータから、コピーガードコー
ドCGCO1、CGCO2をすべて取り除いたことにな
るので、この印刷ジョブデータ解読処理を終了する。
【0075】コードポインタCP1の位置に、印刷ジョ
ブデータがまだ存在する場合(ステップS60:Ye
s)には、このコードポインタCP1により指し示され
る位置から、コピーガードコードCGCO2を読み出し
て、そのコードポインタCP2を取得する(ステップS
61)。
【0076】次に、プリンタ36は、ステップS61で
読み出したコピーガードコードCGCO2を取り除い
て、印刷部54に送信する(ステップS62)。そし
て、上述したステップS60に戻る。
【0077】以降、上述したステップS60〜ステップ
S62の処理を繰り返す。但し、2回目以降のループに
おいては、ステップS60においては、前回のステップ
S61で取得したコードポインタCP2の位置に、印刷
ジョブデータが存在するかどうかを判断する。また、ス
テップS61においては、前回のステップ61で取得し
たコードポインタCP2の位置から、さらにその次のコ
ピーガードコードCGCO2のコードポインタCP2を
取得する。続いて、ステップS62においては、前々回
のステップS61で取得したコードポインタCP2の位
置から、コピーガードコードCGCO2を取り除いて、
印刷部54に送信する(ステップS62)。
【0078】以上のように、本実施形態に係る印刷シス
テム10によれば、コンテンツサーバ44から送信され
た画像データの印刷ジョブデータをプリンタ36が印刷
する際に、プリンタ36でのみ1回に限り印刷すること
ができるようにしたので、コンテンツデータベース46
に蓄積された画像データの不正なコピー印刷を防止する
ことができる。
【0079】具体的には、プリンタ36のプリンタ識別
子を含むプリンタ特定情報PIを、コンテンツサーバ4
4からプリンタ36に送信する印刷ジョブデータに含ま
せた。そして、プリンタ識別子が一致した場合にのみ、
プリンタがその印刷ジョブデータを印刷するようにし
た。このため、プリンタ36以外の他のプリンタが、こ
の印刷ジョブデータを受信したとしても、印刷できない
ようにすることができる。
【0080】しかも、このプリンタ特定情報PIは、プ
リンタ36の固有のIDと、プリンタ36の管理者が任
意に割り付けた情報とを組み合わせたプリンタ解読キー
でしか解読できないようにしてあるので、プリンタ36
以外のプリンタがこの印刷ジョブデータを取得したとし
ても、プリンタ特定情報PIを解読することができな
い。
【0081】また、このような不正コピー印刷防止の機
構のないプリンタであっても、印刷ジョブデータの先頭
にコピーガードコードCGCO1が挿入されているの
で、このまま印刷ジョブデータを、このような機構のな
いプリンタで印刷させようとしても、意味不明な印刷結
果しか得ることができない。
【0082】さらに、先頭のコピーガードコードCGC
O1の位置は固定的なものであるが、2番目以降のコピ
ーガードコードCGCO2の位置は、印刷ジョブデータ
毎にランダムに異なるので、先頭にあるコピーガードコ
ードCGCO1を取り除いただけでは、正常な印刷結果
を得ることができない。
【0083】また、不正な第三者がこの先頭に位置する
コピーガードコードCGCO1を解読しようとしても、
コードポインタCP1は暗号化されているので、2番目
以降のコピーガードコードCGCO2の位置を知ること
ができない。このため、何らかの手段でコピーガードコ
ードCGCO1を取り除いたとしても、2番目のコピー
ガードコードCGCO2以降のコンテンツデータCD
は、正常に印刷することができない。
【0084】しかも、2番目以降のコピーガードコード
CGCO2は、印刷ジョブデータの中の随所に散りばめ
られているので、複数のパケットに分割して、パケット
毎に正常なコンテンツデータCDを不正に得ようとして
も、容易には取得することができない。
【0085】さらに、画像データの不正コピーを防止す
る手法として、コピーガードコードCGCO1、CGC
O2をコンテンツデータCDの間に挿入するという簡便
な方法を用いたので、プリンタ36で正常な印刷結果を
得るために行う処理は、受信した印刷ジョブデータから
これらコピーガードコードCGCO1、CGCO2を取
り除くという簡単な処理だけである。このため、データ
処理に多くの時間を必要とせず、プリンタ36の処理負
担を軽減することができる。
【0086】また、コンテンツサーバ44から印刷許可
を兼ねたコードポインタ解読キーは、1度だけプリンタ
36に送信することとしたので、プリンタ36で不正に
複数枚の画像データのコピー印刷が行われてしまうの
を、防止することができる。しかも、プリンタ36で
は、このコードポインタ解読キーの要求は、プリンタ特
定情報PIに含まれるプリンタ識別子と、自らのプリン
タ識別子とが一致した場合にのみ、コンテンツサーバ4
4に送信するようにした。このため、コンテンツサーバ
44が生成した印刷ジョブデータの送信先と、実際に印
刷をするプリンタとが一致した場合にのみ、コードポイ
ンタ解読キーを要求することができ、且つ、取得するこ
とができる。
【0087】さらに、本実施形態においては、プリンタ
36が備えるハードディスク38に、印刷ジョブデータ
を格納する段階ではコピーガードコードCGCO1、C
GCO2を取り除かずに、プリンタ36が印刷する直前
にハードディスク38から印刷ジョブデータを読み出し
た後にコピーガードコードCGCO1、CGCO2を取
り除くこととした。このため、不正な意図を持つユーザ
が、ハードディスク38から印刷ジョブデータを不正な
手段で読み出したとしても、この印刷ジョブデータから
正常な印刷を行うことができない。また、コンテンツサ
ーバ44からコードポインタ解読キーが送信されるのは
一度だけであるので、このハードディスク38から印刷
ジョブデータを何度も読み出して印刷をすることもでき
ない。
【0088】なお、本実施形態は、上記説明に限定され
ずに、種々に変形可能である。例えば、上記図3におい
て、2番目以降のコピーガードコードCGCO2のコー
ドポインタCP2は、暗号化されていないと説明した
が、これを暗号化して、コードポインタ解読キーを用い
ないと解読できないようにしてもよい。
【0089】さらに、上述した実施形態においては、コ
ピーガードコマンドCGCM2は、暗号化されていない
と説明したが、これを暗号化するようにしてもよい。こ
の場合、解読キーとして、コードポインタ解読キーをそ
のまま用いるようにしてもよいし、別の解読キーを用い
るようにしてもよい。別の解読キーを用いる場合には、
プリンタ36は別途コンテンツサーバ44からその解読
キーを取得する必要がある。
【0090】また、2番目以降のコピーガードコードC
GCO2の位置は、その前にあるコピーガードコードC
GCO1又はコピーガードコードCGCO2により特定
されている。このため、コピーガードコマンドCGCM
2はデータ構造から省くことも可能である。
【0091】さらに、2番目以降のコピーガードコード
CGCO2については、プリンタ特定情報PIをデータ
構造上設けないこととしたが、このプリンタ特定情報P
Iを設けるようにしてもよい。この場合、プリンタ36
ではこのコピーガードコードCGCO2毎に自己のプリ
ンタ36用の印刷ジョブデータであるかどうかを確認す
るようにしてもよい。
【0092】また、上述した実施形態では、プリンタ特
定情報PIを、プリンタ固有のIDと、プリンタ36に
管理者が任意に割り付けた情報とからなるプリンタ解読
キーで解読できるようにしたが、どちらか一方に基づい
て暗号化し、解読できるようにしてもよい。但し、本実
施形態のようにプリンタ固有のIDと、プリンタ36に
管理者が割り付けた情報との2つの情報が一致して初め
て解読できるようにすることにより、プリンタ特定情報
PIの解読の困難性は向上する。一方、これとは反対
に、プリンタ36のプリンタ識別子を暗号化することな
く、そのままプリンタ特定情報として、プリンタ36か
らコンテンツサーバ44に送信するようにしてもよい。
これは、プリンタ識別子を暗号化してプリンタ特定情報
PIとせずとも、第三者が不正な意図を持って印刷ジョ
ブデータを操作しなければ、コンテンツサーバ44で特
定したプリンタ以外では印刷できないことには変わりな
いからである。
【0093】〔第2実施形態〕本発明の第2実施形態
は、画像データであるコンテンツデータ全体をコンテン
ツサーバ44で暗号化するとともに、コピーガードコー
ドCGCO1に含まれるプリンタ特定情報PIが一致し
たプリンタ32に対してのみ、暗号を解読するコンテン
ツデータ解読キーをコンテンツサーバ44から送信する
ことにより、画像データに関して適切な著作権保護を図
れるようにしたものである。より詳しくを、以下に説明
する。
【0094】なお、本実施形態に係る印刷システム10
の構成は、上述した第1実施形態の図1と同様であるの
で、その詳しい説明は省略する。
【0095】まず、図11に基づいて、コンテンツサー
バ44からプリンタ36に送信される画像データの印刷
ジョブデータ構造を説明する。この図11は、コンテン
ツサーバ44が画像データをプリンタ36に送信するた
めに生成する印刷ジョブデータの構造を示す図である。
【0096】図11に示すように、印刷ジョブデータ
は、先頭位置にコピーガードコードCGCO3が挿入さ
れており、これに続くコンテンツデータCDは暗号化さ
れている。暗号化されたコンテンツデータCDは、その
解読キーであるコンテンツデータ解読キーをコンテンツ
サーバ44から取得しないと、解読できないようになっ
ている。このため、本実施形態においては、コピーガー
ドコードCGCO3は、先頭位置に1つだけ挿入されて
いれば足りる。このコンテンツデータ解読キーが、本実
施形態におけるコンテンツデータ解読キーを構成してい
る。
【0097】図12は、本実施形態に係るコピーガード
コードCGCO3のデータ構成を示す図である。この図
12に示すように、コピーガードコードCGCO3は、
コピーガードコマンドCGCM3と、プリンタ特定情報
PIとを、含んでいる。
【0098】コピーガードコマンドCGCM3は、これ
以降数バイトが、コピーガードコードCGCO3に関す
るデータが格納されていることを示すコマンドである。
本実施形態においては、このコピーガードコマンドCG
CM1については、何の暗号化もされていない。
【0099】プリンタ特定情報PIは、上述した第1実
施形態と同様に、この印刷ジョブデータを印刷できるプ
リンタを限定するための情報である。ここでの説明にお
いては、プリンタ36でのみ印刷でき、他のプリンタで
は印刷できないようにするために、プリンタ36を特定
するための情報が格納されている。また、このプリンタ
特定情報PIは、プリンタ36が生成する情報であり、
プリンタ36自体が、プリンタ36のプリンタ識別子を
暗号化することにより生成され、コンテンツサーバ44
に送信される情報である。したがって、このプリンタ特
定情報PIは、プリンタ36でしか解読できないように
なっている。
【0100】なお、図12に示したコピーガードコード
CGCO3は、この図に示す以外のデータ項目を備えて
いてもよいし、また、図示以外のデータ項目順であって
もよい。
【0101】次に、図13に基づいて、本実施形態に係
る印刷システム10における画像データの印刷処理を概
略的に説明する。この図13は、画像データをプリンタ
36で印刷する際に、クライアントコンピュータ34
と、プリンタ36と、コンテンツサーバ44との間で送
受されるデータ及び指令を、順番に説明するためのブロ
ック図であり、上述した第1実施形態における図4に相
当する図である。
【0102】この図13においては、(4)の処理まで
は、上述した第1実施形態と同様の処理である。すなわ
ち、ユーザはクライアントコンピュータ34からインタ
ーネット20を介して、コンテンツデータベース46を
アクセスする。そして、コンテンツデータベース46に
蓄積されている複数種類の画像データの中から、印刷し
たい画像データを特定する。続いて、ユーザは、(1)
その画像データの印刷要求と、印刷先のプリンタとして
プリンタ36を指定する情報を、インターネット20を
介してコンテンツサーバ44に送信する。
【0103】この画像データの印刷要求と印刷先のプリ
ンタの指定とを受信したコンテンツサーバ44は、
(2)印刷先に指定されているプリンタ36に対して、
プリンタを特定するためのプリンタ特定情報PIを要求
する。
【0104】このプリンタ特定情報PIの要求を受けた
プリンタ36は、暗号化処理部50において、(3)プ
リンタ識別子を暗号化したプリンタ特定情報PIを生成
する。続いて、プリンタ36の暗号化処理部50は、
(4)この生成したプリンタ特定情報PIを、インター
ネット20を介して、コンテンツサーバ44に送信す
る。
【0105】次の(5)以降の処理は、上述した第1実
施形態と異なる。すなわち、プリンタ特定情報PIを受
信したコンテンツサーバ44は、(5)このプリンタ特
定情報PIを用いて、コピーガードコードCGCO3
(図12参照)を生成するとともに、画像データである
コンテンツデータCD全体を暗号化する。そして、
(6)このコピーガードコードCGCO3を、暗号化し
たコンテンツデータDCの先頭に挿入して、印刷ジョブ
データ(図11参照)を生成する。続いて、コンテンツ
サーバ44は、(7)生成した印刷ジョブデータを、イ
ンターネット20を介して、プリンタ36に送信する。
【0106】送信された印刷ジョブデータは、(8)プ
リンタ36の受信部51で受信され、ハードディスク3
8に一旦格納される。そして、(9)印刷を行う直前の
タイミングでハードディスク38から暗号解読処理部5
2に読み出される。読み出された印刷ジョブデータは、
暗号解読処理部52において、(10)印刷ジョブデー
タの先頭から、コピーガードコードCGCO1を抜き取
る。続いて、(11)このコピーガードコードCGCO
3からプリンタ特定情報PIを読み出し、この印刷ジョ
ブデータがプリンタ36用に生成された印刷ジョブデー
タであるかどうかを確認する。具体的には、暗号解読処
理部52において、この受信したプリンタ特定情報PI
が、プリンタ固有のIDと、プリンタ36に管理者が任
意割り付けた情報とからなるプリンタ解読キーで解読で
きるかどうかを確認し、解読できた場合には、解読して
得られたプリンタ識別子が、プリンタ36自身のもので
あるかどうかを確認する。解読したプリンタ識別子がプ
リンタ36自身のものであることを示している場合に
は、(12)インターネット20を介して、コンテンツ
サーバ44にコンテンツデータ解読キーを要求する。一
方、解読したプリンタ識別子がプリンタ36自身のもの
であることを示していない場合や、そもそも解読できな
い場合には、コンテンツデータ解読キーを要求すること
なく、この印刷処理を終了する。このため、プリンタ3
6では、他のプリンタ用の印刷ジョブデータを受信した
としても、それを印刷することはできない。
【0107】プリンタ36からコンテンツデータ解読キ
ーを要求されたコンテンツサーバ44は、インターネッ
ト20を介して、(13)プリンタ36にコンテンツデ
ータ解読キーを送信する。このコンテンツデータ解読キ
ーを受信したプリンタ36は、暗号解読処理部52にお
いて、暗号化されたコンテンツデータCDをコンテンツ
データ解読キーを用いて解読する。そして、解読したコ
ンテンツデータCDを、印刷部54に送信する。これに
より、(14)印刷部54で印刷が正常に実行される。
【0108】以上、本実施形態に係る印刷システム10
における印刷処理を概略的に説明したが、次に、コンテ
ンツサーバ44及びプリンタ36の個別の処理を詳しく
説明する。
【0109】まず、図14に基づいて、コンテンツサー
バ44における印刷ジョブデータ生成処理について説明
する。この図14は、クライアントコンピュータ34か
ら画像データの印刷要求と印刷先プリンタの指定を受信
したクライアントコンピュータ34が実行する印刷ジョ
ブデータ生成処理を説明するフローチャートである。
【0110】図14において、ステップS70〜ステッ
プS73の処理は、上述した第1実施形態における図5
のステップS10〜ステップS13の処理と、同様の処
理である。すなわち、コンテンツサーバ44は、印刷ジ
ョブデータの送信先となるプリンタ36に、インターネ
ット20を介して接続する(ステップS70)。
【0111】次に、コンテンツサーバ44は、印刷先の
プリンタ36に接続できたかどうかを判断する(ステッ
プS71)。印刷先のプリンタ36に接続できなかった
場合(ステップS71:No)には、この印刷ジョブデ
ータ生成処理を終了する。
【0112】一方、印刷先のプリンタ36に接続できた
場合(ステップS71:Yes)には、コンテンツサー
バ44は、プリンタ36に対して、プリンタを特定する
ためのプリンタ特定情報PIを要求する(ステップS7
2)。なお、このコンテンツサーバ44とプリンタ36
との間のインターネット20を介した接続は、この一連
の印刷処理が終了するまで維持されるものとする。
【0113】続いて、コンテンツサーバ44は、プリン
タ36からプリンタ特定情報PIを受信したかどうかを
判断(ステップS73)し、受信していない場合(ステ
ップS73:No)には、このステップS13の処理を
繰り返して待機する。
【0114】続くステップS74以降の処理は、上述し
た第1実施形態の処理と異なる。すなわち、プリンタ3
6からインターネット20を介して、プリンタ特定情報
PIを受信した場合(ステップS73:Yes)には、
コンテンツデータベース46からユーザの選択したコン
テンツデータを読み出し、このコンテンツデータ全体を
暗号化処理する(ステップS74)。そして、この暗号
化の処理の際に、これを解読するためのコンテンツデー
タ解読キーを保持しておく(ステップS75)。
【0115】次に、コンテンツサーバ44は、コピーガ
ードコマンドCGCM3に、プリンタ36から受信した
プリンタ特定情報PIを付加することにより、コピーガ
ードコードCGCO3を生成する(ステップS76)。
続いて、コンテンツサーバ44は、上記ステップS74
で暗号化したコンテンツデータCDの先頭に、コピーガ
ードコードCGCO3を付加して、印刷ジョブデータを
生成する(ステップS77)。以上により、本実施形態
に係る印刷ジョブデータ生成処理が終了する。
【0116】なお、本実施形態におけるプリンタ特定情
報回答処理は、上述した第1実施形態における図7のプ
リンタ特定情報回答処理と同様の処理である。このた
め、ここではその詳しい説明は省略する。
【0117】次に、図15に基づいて、コンテンツサー
バ44における印刷ジョブデータ送信処理について説明
する。この図15は、上記図14に示した印刷ジョブデ
ータ生成処理を終了したコンテンツサーバ44が実行す
る印刷ジョブデータ送信処理を説明するフローチャート
である。つまり、図14のステップS77で印刷ジョブ
データの生成が完了した場合に、コンテンツサーバ44
で実行される処理である。
【0118】まず、図15に示すように、コンテンツサ
ーバ44は、インターネット20を介して、先頭に1つ
のコピーガードコードCGCO3が挿入された印刷ジョ
ブデータを、プリンタ36に送信する(ステップS8
0)。続いて、コンテンツサーバ44は、プリンタ36
からコンテンツデータ解読キーの送信を要求されたかど
うかを判断する(ステップS81)。このコンテンツデ
ータ解読キーの送信を要求されていない場合(ステップ
S81:No)には、このステップS81の処理を繰り
返して待機する。
【0119】プリンタ36からコンテンツデータ解読キ
ーの送信を要求された場合には、印刷の承認を兼ねて、
プリンタ36にコンテンツデータ解読キーを送信する
(ステップS82)。そして、本実施形態では、プリン
タ36にこの画像データの印刷を1回しか認めていない
ので、ステップS82でコンテンツデータ解読キーを送
信した場合には、これによりプリンタ36で印刷が実行
されたとみなして、これ以降、プリンタ36からこの印
刷ジョブデータについてのコンテンツデータ解読キーの
送信要求があったとしても、受け付けないこととする。
このため、プリンタ36は、受信した印刷ジョブデータ
を1回に限り印刷することができるようになる。
【0120】次に、図16に基づいて、プリンタ36に
おける印刷ジョブデータ解読処理について説明する。こ
の図16は、上述した第1実施形態における図7のプリ
ンタ特定情報回答処理を終了したプリンタ36が実行す
る印刷ジョブデータ解読処理を説明するフローチャート
である。つまり、本実施形態においても、印刷ジョブデ
ータ解読処理は、図7のステップS32でプリンタ解読
キーを保持した後に実行される。
【0121】まず、図16に示すように、プリンタ36
は、コンテンツサーバ44から印刷ジョブデータを受信
したかどうかを判断する(ステップS88)。印刷ジョ
ブデータを受信していない場合(ステップS88:N
o)には、このステップS88の処理を繰り返して待機
する。
【0122】一方、コンテンツサーバ44から印刷ジョ
ブデータを受信した場合(ステップS88:Yes)に
は、プリンタ36は、この受信した印刷ジョブデータを
ハードディスク38に一旦格納する(ステップS8
9)。そして、プリンタ36は、任意のタイミングでハ
ードディスク38に格納した印刷ジョブデータを読み出
す(ステップS90)。任意のタイミングとは、例え
ば、前の印刷ジョブデータのプリンタエンジンにおける
印刷が終了し、次の印刷ジョブデータをプリンタエンジ
ンで印刷しようとする場合である。
【0123】次に、プリンタ36は、印刷ジョブデータ
にコピーガードコードCGCO3が挿入されているかど
うかを確認する(ステップS91)。具体的には、プリ
ンタ36は、印刷ジョブデータの先頭位置において、コ
ピーガードコマンドCGCM3が存在するかどうかを確
認する。コピーガードコマンドCGCM3が存在する場
合には、この印刷ジョブデータにコピーガードコードC
GCO3が挿入されていることを示している。
【0124】コピーガードコードCGCO3が挿入され
ていない場合(ステップS92:No)には、通常の印
刷ジョブデータであるので、そのまま、この印刷ジョブ
データを印刷部54に送信する(ステップS93)。こ
れにより、通常の印刷が実行される。
【0125】一方、コピーガードコードCGCO3が挿
入されている場合(ステップS92:Yes)には、印
刷ジョブデータの先頭にあるコピーガードコードCGC
O3からプリンタ特定情報PIを抜き出して、ステップ
S32(図7参照)で保持したプリンタ解読キーを用い
て、プリンタ特定情報PIを解読する(ステップS9
4)。すなわち、プリンタ特定情報PIを、プリンタ固
有のIDと、プリンタ36の管理者がこのプリンタ36
に任意に割り付けた情報とからなるプリンタ解読キーを
用いて解読し、このプリンタ特定情報PIからプリンタ
識別子を取得する。
【0126】次に、プリンタ36は、プリンタ特定情報
PIを解読して取得したプリンタ識別子と、自己のプリ
ンタ識別子とが、一致するかどうかを判断する(ステッ
プS95)。プリンタ特定情報PIを解読して取得した
プリンタ識別子と、自己のプリンタ識別子とが、一致し
ない場合や、そもそも解読できない場合(ステップS9
5:No)には、この印刷ジョブデータは、このプリン
タ36のために生成されたデータではないので、この印
刷ジョブデータ解読処理を終了する。
【0127】プリンタ特定情報PIを解読して取得した
プリンタ識別子と、自己のプリンタ識別子とが、一致し
た場合(ステップS95:Yes)には、インターネッ
ト20を介して、コンテンツサーバ44にコンテンツデ
ータ解読キーを要求する(ステップS96)。そして、
プリンタ36は、コンテンツサーバ44からコンテンツ
データ解読キーを受信したかどうかを判断し(ステップ
S97)、受信していない場合(ステップS97:N
o)には、このステップS97の処理を繰り返して、受
信するまで待機する。
【0128】コンテンツサーバ44からコンテンツデー
タ解読キーを受信した場合(ステップS97:Yes)
には、プリンタ36は、そのコンテンツデータ解読キー
を用いて、印刷ジョブデータに含まれているコンテンツ
データCDを解読する(ステップS98)。そして、こ
の解読したコンテンツデータCDを、印刷ジョブデータ
として印刷部54に送信する(ステップS99)。これ
により、正常な画像データの印刷結果が得られる。
【0129】以上のように、本実施形態に係る印刷シス
テム10によれば、コンテンツサーバ44から送信され
た画像データの印刷ジョブデータをプリンタ36が印刷
する際に、プリンタ36でのみ1回に限り印刷すること
ができるようにしたので、コンテンツデータベース46
に蓄積された画像データの不正なコピー印刷を防止する
ことができる。
【0130】具体的には、プリンタ36のプリンタ識別
子を含むプリンタ特定情報PIを、コンテンツサーバ4
4からプリンタ36に送信する印刷ジョブデータに含ま
せた。そして、プリンタ識別子が一致した場合にのみ、
プリンタがその印刷ジョブデータを印刷するようにし
た。このため、プリンタ36以外の他のプリンタが、こ
の印刷ジョブデータを受信したとしても、印刷できない
ようにすることができる。
【0131】しかも、このプリンタ特定情報PIは、プ
リンタ36の固有のIDと、プリンタ36の管理者が任
意に割り付けた情報とを組み合わせたプリンタ解読キー
でしか解読できないようにしてあるので、プリンタ36
以外のプリンタがこの印刷ジョブデータを取得したとし
ても、プリンタ特定情報PIを解読することができな
い。
【0132】また、このような不正コピー印刷防止の機
構のないプリンタであっても、コンテンツデータCD全
体が暗号化されているので、コンテンツサーバ44から
コンテンツデータ解読キーを取得しないと、正常な印刷
ができない。
【0133】また、コンテンツサーバ44から印刷許可
を兼ねたコンテンツデータ解読キーは、1度だけプリン
タ36に送信することとしたので、プリンタ36で不正
に複数枚の画像データのコピー印刷が行われてしまうの
を、防止することができる。しかも、プリンタ36で
は、このコンテンツデータ解読キーの要求は、プリンタ
特定情報PIに含まれるプリンタ識別子と、自らのプリ
ンタ識別子とが一致した場合にのみ、コンテンツサーバ
44に送信するようにした。このため、コンテンツサー
バ44が生成した印刷ジョブデータの送信先と、実際に
印刷をするプリンタとが一致した場合にのみ、コンテン
ツデータ解読キーを要求することができ、且つ、取得す
ることができる。
【0134】さらに、本実施形態においては、プリンタ
36が備えるハードディスク38に、印刷ジョブデータ
を格納する段階ではコピーガードコードCGCO3を取
り除いたり、コンテンツデータCDを解読したりせず
に、そのまま格納することとした。そして、プリンタ3
6が印刷する直前にハードディスク38から印刷ジョブ
データを読み出した後に、コピーガードコードCGCO
3を取り除いて、コンテンツデータCDを解読すること
とした。このため、不正な意図を持つユーザが、ハード
ディスク38から印刷ジョブデータを不正な手段で読み
出したとしても、この印刷ジョブデータから正常な印刷
を行うことができない。また、コンテンツサーバ44か
らコンテンツデータ解読キーが送信されるのは一度だけ
であるので、このハードディスク38から印刷ジョブデ
ータを何度も読み出して印刷をすることもできない。
【0135】なお、本実施形態は、上記説明に限定され
ずに、種々に変形可能である。例えば、上述した実施形
態では、プリンタ特定情報PIを、プリンタ固有のID
と、プリンタ36に管理者が割り付けた情報とからなる
プリンタ解読キーで解読できるようにしたが、どちらか
一方に基づいて暗号化し、解読できるようにしてもよ
い。但し、本実施形態のようにプリンタ固有のIDと、
プリンタ36に管理者が割り付けた情報との2つの情報
が一致して初めて解読できるようにすることにより、プ
リンタ特定情報PIの解読の困難性は向上する。一方、
これとは反対に、プリンタ36のプリンタ識別子を暗号
化することなく、そのままプリンタ特定情報として、プ
リンタ36からコンテンツサーバ44に送信するように
してもよい。これは、プリンタ識別子を暗号化してプリ
ンタ特定情報PIとせずとも、第三者が不正な意図を持
って印刷ジョブデータを操作しなければ、コンテンツサ
ーバ44で特定したプリンタ以外では印刷できないこと
には変わりないからである。
【0136】さらに加えて、本発明は、上述した第1及
び第2実施形態に限定されずに、種々に変形可能であ
る。例えば、上述した第1及び第2実施形態では、正当
なプリンタ36で1回だけコンテンツデータCDの印刷
ができるようにしたが、2枚、3枚等の複数枚の印刷が
できるようにしてもよい。これは、例えば、コンテンツ
サーバ44からプリンタ36に、コードポインタ解読キ
ー又はコンテンツデータ解読キーを複数回送信するよう
にすればよい。このようにすれば、プリンタ36では、
このコードポインタ解読キー又はコンテンツデータ解読
キーを受信した回数だけ、コンテンツデータCDの印刷
ができるようになる。また、コンテンツサーバ44から
プリンタ36に、コードポインタ解読キー又はコンテン
ツデータ解読キーを送信する際に、印刷可能枚数につい
ての情報を含ませておくようにしてもよい。
【0137】また、上述した第1及び第2実施形態にお
いては、それぞれ、コードポインタ解読キーやコンテン
ツデータ解読キーを、コンテンツサーバ44で保持し、
プリンタ36からの要求に基づいて、これらコードポイ
ンタ解読キー及びコンテンツデータ解読キーをプリンタ
36へ送信することとしたが、これらコードポインタ解
読キーやコンテンツデータ解読キーは、必ずしもコンテ
ンツサーバ44で保持する必要はない。例えば、コンテ
ンツサーバ44とプリンタ36との間で、予め、これら
コードポインタ解読キーやコンテンツデータ解読キーに
ついて取り決めをしておき、コンテンツサーバ44から
コードポインタ解読キーやコンテンツデータ解読キーを
取得しなくとも、プリンタ36で印刷ジョブデータを解
読できるようにしておいてもよい。
【0138】また、コンテンツデータCDに対する不正
コピーを防止するプロテクトの手法は、上述した第1及
び第2実施形態に限るものではなく、他の手法でプロテ
クトを施すようにしてもよい。この場合、プリンタ36
は、ハードディスク38から印刷ジョブデータを読み出
した後に、そのプロテクトを解除するプロテクト解除キ
ーを、コンテンツサーバ44から取得することになる。
【0139】さらに、上述した第1及び第2実施形態に
おいては、コンテンツデータCDが写真等の静止画像デ
ータであり、これをプリンタ36で印刷する場合を例に
説明したが、本発明はこれら条件に限定されるものでは
ない。例えば、コンテンツデータCDは、動画像デー
タ、音楽データ、音声データ等でもよく、その再現装置
としては、テレビ、音楽/音声再生プレイヤ等でもよ
い。
【0140】また、上述した第1及び第2実施形態で説
明した各処理については、これら各処理を実行するため
のプログラムをフロッピー(登録商標)ディスク、CD
−ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、RO
M、メモリカード等の記録媒体に記録して、記録媒体の
形で頒布することが可能である。この場合、このプログ
ラムが記録された記録媒体をクライアントコンピュータ
34やプリンタ36、コンテンツサーバ44に読み込ま
せ、実行させることにより、上述した実施形態を実現す
ることができる。
【0141】また、クライアントコンピュータ34やプ
リンタ36、コンテンツサーバ44は、オペレーティン
グシステムや別のアプリケーションプログラム等の他の
プログラムを備える場合がある。この場合、クライアン
トコンピュータ34やプリンタ36、コンテンツサーバ
44の備える他のプログラムを活用し、記録媒体にはこ
れらクライアントコンピュータ34やプリンタ36、コ
ンテンツサーバ44が備えるプログラムの中から、本実
施形態と同等の処理を実現するプログラムを呼び出すよ
うな命令を記録するようにしてもよい。
【0142】さらに、このようなプログラムは、記録媒
体の形ではなく、ネットワーク(例えば、インターネッ
ト20)を通じて搬送波として頒布することも可能であ
る。ネットワーク上を搬送波の形で伝送されたプログラ
ムは、クライアントコンピュータ34やプリンタ36、
コンテンツサーバ44に取り込まれて、このプログラム
を実行することにより上述した実施形態を実現すること
ができる。
【0143】また、記録媒体にプログラムを記録する際
や、ネットワーク上を搬送波として伝送される際に、プ
ログラムの暗号化や圧縮化がなされている場合がある。
この場合には、これら記録媒体や搬送波からプログラム
を読み込んだクライアントコンピュータ34やプリンタ
36、コンテンツサーバ44は、そのプログラムの復号
化や伸張化を行った上で、実行する必要がある。
【0144】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
コンテンツデータに不正コピーを防止するプロテクトを
施した印刷ジョブデータを受信したプリンタは、この印
刷ジョブデータを補助記憶装置に一旦格納してから印刷
を行う場合に、補助記憶装置に格納する段階ではプロテ
クトを解除せずに、補助記憶装置からこの印刷ジョブデ
ータを読み出した後にプロテクトを解除して印刷を行う
こととしたので、不正な意図を有する者が、補助記憶装
置から印刷ジョブデータを取り出したとしても、正常な
印刷を行えないようにすることができる。
【0145】また、本発明によれば、コンテンツデータ
に不正コピーを防止するプロテクトを施した送信データ
を受信した再現装置は、この送信データを補助記憶装置
に一旦格納してから再現を行う場合に、補助記憶装置に
格納する段階ではプロテクトを解除せずに、補助記憶装
置から送信データを読み出した後にプロテクトを解除し
て再現を行うこととしたので、不正な意図を有する者
が、補助記憶装置から受信データを取り出したとして
も、正常な再現を行えないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る印刷システムのハー
ドウェア構成の一例を示す図。
【図2】本発明の第1実施形態に係る印刷ジョブデータ
の構造の一例を示す図。
【図3】本発明の第1実施形態に係るコピーガードコー
ドの構成の一例を示す図。
【図4】本発明の第1実施形態に係る印刷処理システム
の印刷処理全体を概略的に説明するブロック図。
【図5】本発明の第1実施形態に係るコンテンツサーバ
で実行される印刷ジョブデータ生成処理を説明するフロ
ーチャート(その1)。
【図6】本発明の第1実施形態に係るコンテンツサーバ
で実行される印刷ジョブデータ生成処理を説明するフロ
ーチャート(その2)。
【図7】本発明の第1実施形態に係るプリンタで実行さ
れるプリンタ特定情報回答処理を説明するフローチャー
ト。
【図8】本発明の第1実施形態に係るコンテンツサーバ
で実行される印刷ジョブデータ送信処理を説明するフロ
ーチャート。
【図9】本発明の第1実施形態に係るプリンタで実行さ
れる印刷ジョブデータ解読処理を説明するフローチャー
ト(その1)。
【図10】本発明の第1実施形態に係るプリンタで実行
される印刷ジョブデータ解読処理を説明するフローチャ
ート(その2)。
【図11】本発明の第2実施形態に係る印刷ジョブデー
タの構造の一例を示す図。
【図12】本発明の第2実施形態に係るコピーガードコ
ードの構成の一例を示す図。
【図13】本発明の第2実施形態に係る印刷処理システ
ムの印刷処理全体を概略的に説明するブロック図。
【図14】本発明の第2実施形態に係るコンテンツサー
バで実行される印刷ジョブデータ生成処理を説明するフ
ローチャート。
【図15】本発明の第2実施形態に係るコンテンツサー
バで実行される印刷ジョブデータ送信処理を説明するフ
ローチャート。
【図16】本発明の第2実施形態に係るプリンタで実行
される印刷ジョブデータ解読処理を説明するフローチャ
ート。
【符号の説明】
10 印刷システム 20 インターネット 30 ローカルエリアネットワーク 32 プロキシサーバ 34 クライアントコンピュータ 36 プリンタ 40 コンテンツ提供システム 42 プロキシサーバ 44 コンテンツサーバ 46 コンテンツデータベース CD コンテンツデータ CGCO1、CGCO2、CGCO3 コピーガードコ
ード CGCM1、CGCM2、CGCM3 コピーガードコ
マンド PI プリンタ特定情報 CP1、CP2 コードポインタ 50 暗号化処理部 52 暗号解読処理部 54 印刷部

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンテンツデータに不正コピーを防止する
    プロテクトを施した印刷ジョブデータを生成する、コン
    テンツサーバと、 前記コンテンツサーバから前記印刷ジョブデータを受信
    するプリンタであって、前記印刷ジョブデータを補助記
    憶装置に一旦格納してから印刷を行う場合には、前記補
    助記憶装置に格納する段階では前記プロテクトを解除せ
    ずに、前記補助記憶装置から前記印刷ジョブデータを読
    み出した後に前記プロテクトを解除して印刷を行う、プ
    リンタと、 を備えることを特徴とする印刷システム。
  2. 【請求項2】前記コンテンツサーバは、コンテンツデー
    タを印刷できるプリンタを特定するためのプリンタ識別
    子を含むプリンタ特定情報を、前記コンテンツデータに
    含ませて前記印刷ジョブデータを生成し、 前記プリンタは、前記印刷ジョブデータのプロテクトを
    解除する際に、前記プリンタ特定情報の前記プリンタ識
    別子を読み出し、これが自らのプリンタ識別子と一致す
    るかどうかを判断して、両者が一致する場合にのみ前記
    プロテクトを解除するのに必要なプロテクト解除キーを
    前記コンテンツサーバに要求する、 ことを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。
  3. 【請求項3】前記プリンタ特定情報は、これから生成す
    る印刷ジョブデータを送信しようとしている前記プリン
    タに対して、前記コンテンツサーバが要求することによ
    り、前記プリンタから前記コンテンツサーバに送信され
    る、ことを特徴とする請求項2に記載の印刷システム。
  4. 【請求項4】前記プリンタが前記コンテンツサーバに前
    記プリンタ特定情報を送信する際には、前記プリンタが
    前記プリンタ識別子を暗号化し、これをプリンタ特定情
    報として送信する、ことを特徴とする請求項3に記載の
    印刷システム。
  5. 【請求項5】前記プリンタが前記コンテンツサーバに前
    記プリンタ特定情報を送信する際には、前記プリンタが
    前記プリンタ識別子を暗号化しないでそのままプリンタ
    特定情報として送信する、ことを特徴とする請求項3に
    記載の印刷システム。
  6. 【請求項6】前記印刷ジョブデータは、特定の位置に挿
    入された1つの第1コピーガードコードと、コンテンツ
    データのデータ長に応じて必要により前記コンテンツデ
    ータの間に分散して挿入される1又は複数の第2コピー
    ガードコードとを、前記プロテクトとして、少なくとも
    含んでおり、 前記コンテンツサーバは、前記プリンタ特定情報と、次
    の第2コピーガードコードの位置を示す第1コードポイ
    ンタとを、少なくとも含む前記第1コピーガードコード
    を生成して、前記特定の位置に挿入し、 前記第1コードポインタが示す位置に前記コンテンツデ
    ータが存在する場合には、その位置に、前記次の第2コ
    ピーガードコードのさらに次の第2コピーガードコード
    位置を示す第2コードポインタを少なくとも含む第2コ
    ピーガードコードを挿入し、この第2コピーガードコー
    ドの挿入を、コンテンツデータのデータ長に至るまで繰
    り返すとともに、 前記第1及び前記第2コードポインタは、これら第1及
    び第2コードポインタを生成する都度ランダムに決定さ
    れる、 ことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の印刷シ
    ステム。
  7. 【請求項7】前記第1コードポインタを、前記コンテン
    ツサーバが暗号化することを特徴とする請求項6に記載
    の印刷システム。
  8. 【請求項8】暗号化した前記第1コードポインタの解読
    キーであるコードポインタ解読キーは、前記プロテクト
    解除キーとして、コンテンツサーバで保持しておく、こ
    とを特徴とする請求項7に記載の印刷システム。
  9. 【請求項9】前記コンテンツサーバは、 前記プリンタ特定情報を少なくとも含む第3コピーガー
    ドコードを生成し、前記プロテクトとして前記コンテン
    ツデータを暗号化して暗号化コンテンツデータを生成す
    るとともに、 前記第3コピーガードコードと前記暗号化コンテンツデ
    ータとを少なくとも用いて、前記印刷ジョブデータを生
    成する、 ことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の印刷シ
    ステム。
  10. 【請求項10】前記暗号化コンテンツデータの解読キー
    であるコンテンツデータ解読キーは、前記プロテクト解
    除キーとして、前記コンテンツサーバで保持しておく、
    ことを特徴とする請求項9に記載の印刷システム。
  11. 【請求項11】コンテンツサーバから、コンテンツデー
    タに不正コピーを防止するプロテクトを施した印刷ジョ
    ブデータを受信するプリンタであって、前記印刷ジョブ
    データを補助記憶装置に一旦格納してから印刷を行う場
    合には、前記補助記憶装置に格納する段階では前記プロ
    テクトを解除せずに、前記補助記憶装置から前記印刷ジ
    ョブデータを読み出した後に前記プロテクトを解除して
    印刷を行う、ことを特徴とするプリンタ。
  12. 【請求項12】前記印刷ジョブデータは、そのコンテン
    ツデータを印刷できるプリンタを特定するためのプリン
    タ識別子を含むプリンタ特定情報を有しており、 前記印刷ジョブデータのプロテクトを解除する際に、前
    記プリンタ特定情報の前記プリンタ識別子を読み出し、
    これが自らのプリンタ識別子と一致するかどうかを判断
    して、両者が一致する場合にのみ前記プロテクトを解除
    するのに必要なプロテクト解除キーを前記コンテンツサ
    ーバに要求する、 ことを特徴とする請求項11に記載のプリンタ。
  13. 【請求項13】前記コンテンツサーバからの要求に基づ
    いて、前記プリンタ特定情報を、前記コンテンツサーバ
    に送信する、ことを特徴とする請求項12に記載のプリ
    ンタ。
  14. 【請求項14】前記コンテンツサーバに前記プリンタ特
    定情報を送信する際には、前記プリンタ識別子を暗号化
    し、これをプリンタ特定情報として送信する、ことを特
    徴とする請求項13に記載のプリンタ。
  15. 【請求項15】前記コンテンツサーバに前記プリンタ特
    定情報を送信する際には、前記プリンタ識別子を暗号化
    しないでそのままプリンタ特定情報として送信する、こ
    とを特徴とする請求項13に記載のプリンタ。
  16. 【請求項16】前記印刷ジョブデータは、特定の位置に
    挿入された1つの第1コピーガードコードと、コンテン
    ツデータのデータ長に応じて必要により前記コンテンツ
    データの間に分散して挿入される1又は複数の第2コピ
    ーガードコードとを、前記プロテクトとして、少なくと
    も含んでおり、 前記第1コピーガードコードは、前記プリンタ特定情報
    と、次の前記第2コピーガードコードの位置を示す第1
    コードポインタとを、少なくとも含んでおり、 前記第2コピーガードコードは、それぞれ、さらに次の
    第2コピーガードコードの位置を示す第2コードポイン
    タを少なくとも含んでおり、 前記第1及び前記第2コードポインタは、これら第1及
    び第2コードポインタを生成する都度ランダムに決定さ
    れる、 ことを特徴とする請求項14又は請求項15に記載のプ
    リンタ。
  17. 【請求項17】前記第1コードポインタは、前記コンテ
    ンツサーバにより暗号化されている、ことを特徴とする
    請求項16に記載のプリンタ。
  18. 【請求項18】前記印刷ジョブデータは、 前記プリンタ特定情報を、少なくとも含む第3コピーガ
    ードコードと、 前記プロテクトとして前記コンテンツデータを暗号化し
    た暗号化コンテンツデータとを、 少なくとも含んでいる、ことを特徴とする請求項14又
    は請求項15に記載のプリンタ。
  19. 【請求項19】コンテンツデータに不正コピーを防止す
    るプロテクトを施した送信データを生成する、コンテン
    ツサーバと、 前記コンテンツサーバから前記送信データを受信する再
    現装置であって、前記送信データを補助記憶装置に一旦
    格納してから再現を行う場合には、前記補助記憶装置に
    格納する段階では前記プロテクトを解除せずに、前記補
    助記憶装置から前記送信データを読み出した後に前記プ
    ロテクトを解除して再現を行う、再現装置と、 を備えることを特徴とするコンテンツデータ再現システ
    ム。
  20. 【請求項20】コンテンツサーバから、コンテンツデー
    タに不正コピーを防止するプロテクトを施した送信デー
    タを受信する再現装置であって、前記送信データを補助
    記憶装置に一旦格納してから再現を行う場合には、前記
    補助記憶装置に格納する段階では前記プロテクトを解除
    せずに、前記補助記憶装置から前記送信データを読み出
    した後に前記プロテクトを解除して再現を行う、ことを
    特徴とする再現装置。
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