JP2002090692A - 画像表示装置 - Google Patents

画像表示装置

Info

Publication number
JP2002090692A
JP2002090692A JP2001009948A JP2001009948A JP2002090692A JP 2002090692 A JP2002090692 A JP 2002090692A JP 2001009948 A JP2001009948 A JP 2001009948A JP 2001009948 A JP2001009948 A JP 2001009948A JP 2002090692 A JP2002090692 A JP 2002090692A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical
image display
optical element
prism
eccentricity
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001009948A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Nakamura
透 中村
Tetsuei Takeyama
哲英 武山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP2001009948A priority Critical patent/JP2002090692A/ja
Publication of JP2002090692A publication Critical patent/JP2002090692A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Lenses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型で広画角で高性能かつ長い作動距離が確
保可能な接眼光学系を備えた画像表示装置。 【解決手段】 逆追跡順に、接眼光学系3が、少なくと
も1面の反射面を備え観察者の視軸2に対して側方へ光
路を屈曲させる第1光学素子10と、少なくとも1面の
反射面を備え第1光学素子により側方へ屈曲された光路
を観察者から離れる方向へ屈曲させる第2光学素子20
と、少なくとも1面の反射面を備え第2光学素子により
観察者から離れる方向へ屈曲された光路を第1光学素子
により屈曲された方向と略反対方向へ屈曲させる第3光
学素子30とを具備し、第2光学素子と第3光学素子は
画像表示素子5に表示された画像のリレー光学系を構成
しており、第1光学素子と第3光学素子は正のパワーを
有する画像表示装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像表示装置に関
し、特に、反射型液晶表示素子等の反射光によって画像
を表示するタイプの表示素子の明るい画像を、小型で広
画角で光量ロスを極力抑えた接眼光学系を通して観察し
得るように工夫された頭部装着型ディスプレイ等の画像
表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ヘッドアップディスプレイやメガ
ネ型ディスプレイの発展に伴ってコンパクトな接眼光学
系の開発が進み、特開平7−333551号や特開平8
−50256号、特開平8−234137号等に記載さ
れている薄型コンパクトな偏心プリズムを用いた接眼光
学系が提案されている。これらは反射面がパワーを持
ち、光路が折り畳まれたコンパクトな接眼光学系であ
り、パワーを持った偏心反射面により発生してしまう回
転非対称な偏心収差を、アナモルフィック反射面や1つ
の対称面を持った回転非対称反射面を使用して補正して
いる。
【0003】また、観察画像を表示する液晶表示素子に
関しても、より明るく観察しやすい画像形成のために、
反射型液晶表示素子が開発され、その照明形態をも含ん
だものとして、特開平10−268306号のものが公
開されている。
【0004】さらに、偏心プリズムを2個用いた接眼光
学系も特開2000−199853等において提案され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開2
000−199853の画像表示装置においては、2個
の偏心プリズムが視軸に直交する方向に延びて長く配置
されるため、接眼光学系が小型化されているとは言い難
い。また、画像表示素子とその直前の偏心プリズムの間
の間隔(作動距離:WD)が短いため、画像表示素子と
して反射型液晶表示素子を用いる場合に、照明光を導入
する光分割素子等を配置することが困難である。
【0006】本発明は従来技術のこのような問題点に鑑
みてなされたものであり、その目的は、小型で広画角で
高性能かつ長い作動距離が確保可能な接眼光学系を備え
た画像表示装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の画像表示装置は、画像表示素子と、前記画像表示素
子に表示された画像を観察者の眼球に投影すると共に射
出瞳を形成する全体として正のパワーを有する接眼光学
系とを備えた画像表示装置において、前記射出瞳から前
記画像表示素子に向かう逆光線追跡の順に、前記接眼光
学系は、少なくとも1面の反射面を備え、観察者の視軸
に対して側方へ光路を屈曲させる第1光学素子と、少な
くとも1面の反射面を備え、前記第1光学素子により側
方へ屈曲された光路を観察者から離れる方向へ屈曲させ
る第2光学素子と、少なくとも1面の反射面を備え、前
記第2光学素子により観察者から離れる方向へ屈曲され
た光路を前記第1光学素子により屈曲された方向と略反
対方向へ屈曲させる第3光学素子とを具備し、前記第2
光学素子と前記第3光学素子は前記画像表示素子に表示
された画像のリレー光学系を構成しており、少なくとも
前記第1光学素子と前記第3光学素子は正のパワーを有
することを特徴とするものである。
【0008】以下、本発明において上記の構成をとる理
由と作用について説明する。
【0009】まず、光軸を定義しておく。射出瞳の中心
を通り画像表示素子の中心を通る軸上主光線を光軸とす
る。
【0010】図7は後記の実施例1の光軸を含む断面図
である。光学系の構成を、観察者眼球(射出瞳1)を起
点に考える。射出瞳1から接眼光学系3へ向かう方向を
方向Aとする。接眼光学系3に入射した軸上主光線2
は、第1光学素子10での反射、屈折の後、方向Aと略
直交する方向の方向Bに向かう。その後、また、第2光
学素子20での反射、屈折して、方向Aと略平行の方向
A’の方向に向かう。さらに、第2光学素子30での反
射、屈折により、方向Bと対向する方向の方向Cに向か
って、画像表示素子の表示面5に達する。このように、
接眼光学系3を3個の光学素子10、20、30での反
射、屈折を用いて軸上主光線2を折り畳むようにするこ
とにより、接眼光学系3をコンパクトにまとめることが
できる。
【0011】ここで、各方向をより厳密に定義するため
に、以下のように考える。各方向の、起点、終点は軸上
主光線2と反射面との交点とする(ただし、A方向の起
点は、射出瞳1中心であり、C方向の終点は画像表示素
子の表示面5の中心である。)。各方向は、軸上主光線
2が次の反射面に達したときに終了するとする。各方向
の起点、終点を結ぶ直線をその方向を定義する直線とす
る。一般には、この方向は(間に屈折面があるので)軸
上主光線2とは一致しない。3面を越える反射面がある
光学系においては、上記に定義した何れの方向にも属さ
ない軸上主光線2の方向がある。
【0012】図7の実施例1を基にもう少し詳しく説明
する。この実施例は、射出瞳1の中心をPとし、軸上主
光線2と各面との交点に記号を付けていく。最初の屈折
面をA点、次の反射面をB点、再び最初の屈折面に当た
った点をA’点とする。A’点では光線は全反射する。
次の屈折面で第1光学素子10のプリズムを射出する
が、この点をC点。次に、再び第2光学素子20のプリ
ズムに入る点をD点、次の全反射面をE点、この2番目
のプリズムの射出点をF点、次の第3光学素子30のプ
リズムの入射点をG点、次の反射面をH点、さらにもう
一回反射する点をI点、このプリズムを射出する点をJ
点とする。次に、照明プリズム4に入射する点をK点、
照明プリズム4の射出点をL点、画像表示面5の中心点
をM点とする。
【0013】ここで、各方向を定義するのは、P点とB
点を結ぶ直線がA方向、A’点とE点とを結ぶ方向がB
方向、E点とH点を結ぶ方向がA’方向、I点とM点と
を結ぶ方向がC方向となる。
【0014】後記の各実施例において、第2光学素子2
0と第3光学素子30による画像表示素子の表示面5の
中間結像位置は、第2光学素子20のD点近傍にある。
【0015】ここで、折り畳んだ光学系の折り畳み方向
の制限について考える。B方向とC方向とが略反平行と
なるのが望ましい。B方向とC方向との成す角をθとす
ると、θは180°内外になるが、B方向を規定する直
線とC方向を規定する直線を考え、それらの交点Qとす
る。Q点が、方向A’を規定する直線に対し、A方向を
規定する直線と反対側にある場合(図7で下広がり)を
180°より小さいとし、A方向を規定する直線と同じ
側に有る場合(図7で上広がり)を180°より大きい
とする。
【0016】本発明の構成においては、 100°<θ<200° ・・・(1) の条件を満たすことが望ましい。条件式(1)の上限の
200°を越えると、画像表示素子中心と第1光学素子
10の間の距離が短くなりすぎ、画像表示素子と第1光
学素子10が干渉を起こして画像表示装置を構成するこ
とが困難になる。その下限の100°を越えると、今後
は画像表示素子と第1光学素子10の間にスペースが出
来すぎ、画像表示装置が大型化してしまう。
【0017】さらに望ましくは、 120°<θ<180° ・・・(1−1) を満たすことが好ましい。
【0018】さらに望ましくは、 150°<θ<170° ・・・(1−2) を満たすことがより好ましい。
【0019】後記の実施例においては、 である。
【0020】ところで、第1光学素子の少なくとも1つ
の反射面が正のパワーを与える回転非対称な曲面形状に
て形成されていることが望ましい。第1光学素子の正の
パワーを反射面に担わせることにより、色収差の発生を
少なくすることができる。ただし、反射面を傾いた凹面
にすると、非対称収差が発生するが、これを補正するた
めに、この反射面を回転非対称な曲面形状にすることが
望ましい。この回転非対称面は、軸上主光線の入射点で
の法線と軸上主光線とを含む平面に対して対称として構
成するのが普通である。その製作性を考慮して、対称面
が2つある回転非対称面を反射面に用いてもよい。
【0021】ここで、本発明で用いる上記の回転非対称
面は、対称面を1面のみ又は2面有する面対称自由曲面
であることが好ましい。ここで、本発明で使用する自由
曲面とは、以下の式(a)で定義されるものである。な
お、その定義式のZ軸が自由曲面の軸となる。
【0022】 ここで、(a)式の第1項は球面項、第2項は自由曲面
項である。
【0023】球面項中、 c:頂点の曲率 k:コーニック定数(円錐定数) r=√(X2 +Y2 ) である。
【0024】自由曲面項は、 ただし、Cj (jは2以上の整数)は係数である。
【0025】上記自由曲面は、一般的には、X−Z面、
Y−Z面共に対称面を持つことはないが、本発明ではX
の奇数次項を全て0にすることによって、Y−Z面と平
行な対称面が1つだけ存在する自由曲面となる。例え
ば、上記定義式(a)においては、C2 、C5 、C7
9 、C12、C14、C16、C18、C20、C23、C25、C
27、C29、C31、C33、C35・・・の各項の係数を0に
することによって可能である。
【0026】また、Yの奇数次項を全て0にすることに
よって、X−Z面と平行な対称面が1つだけ存在する自
由曲面となる。例えば、上記定義式においては、C3
5、C8 、C10、C12、C14、C17、C19、C21、C
23、C25、C27、C30、C32、C34、C36・・・の各項
の係数を0にすることによって可能である。
【0027】また上記対称面の方向の何れか一方を対称
面とし、それに対応する方向の偏心、例えば、Y−Z面
と平行な対称面に対して光学系の偏心方向はY軸方向
に、X−Z面と平行な対称面に対しては光学系の偏心方
向はX軸方向にすることで、偏心により発生する回転非
対称な収差を効果的に補正しながら同時に製作性をも向
上させることが可能となる。
【0028】また、上記定義式(a)は、前述のように
1つの例として示したものであり、本発明は、対称面を
1面のみ又は2面有する回転非対称面を用いることで偏
心により発生する回転非対称な収差を補正し、同時に製
作性も向上させるということが特徴であり、他のいかな
る定義式に対しても同じ効果が得られることは言うまで
もない。
【0029】また、同様の理由で、第3光学素子の少な
くとも1つの反射面が正のパワーを与える回転非対称な
曲面形状にて形成されていることが望ましい。
【0030】さらに、偏心収差を良好に補正可能にする
には、第1光学素子の少なくとも1つの屈折面をパワー
持った回転非対称な曲面形状にて形成することが望まし
い。
【0031】また、第3光学素子の少なくとも1つの屈
折面をパワー持った回転非対称な曲面形状にて形成する
ことが望ましい。
【0032】さらに、第2光学素子の少なくとも1つの
屈折面をパワー持った回転非対称な曲面形状にて形成す
ることが望ましい。
【0033】ここで、第2光学素子と第3光学素子から
なるリレー光学系の倍率について検討する。リレー光学
系の倍率が大きくなると、リレー光学系の画像表示素子
側の作動距離が相対的に小さくなり、作動距離を確保し
ようとすると、リレー光学系が全体的に大きくなる。本
発明の接眼光学系は、リレー光学系で一旦中間像を結像
させ、さらにそれを観察光学系の第1光学素子で拡大し
て観察するものであるが、リレー光学系での倍率が小さ
いと、観察光学系での拡大倍率を大きくする必要があ
り、観察光学系に必要な解像度が高くなるため、観察光
学系の第1光学素子を構成し難くなる。したがって、リ
レー光学系の倍率は等倍前後であることが望ましい。し
たがって、リレー光学系の倍率をMとするとき、 0.5<M<2.0 ・・・(2) さらに望ましくは、 0.8<M<1.4 ・・・(2−1) を満たすことが好ましい。
【0034】さらに望ましくは、 0.9<M<1.2 ・・・(2−2) を満たすことがより好ましい。
【0035】後記の実施例においては、 である。
【0036】また、第3光学素子の最も画像表示素子側
の屈折面と画像表示素子の画像表示面との間の間隔(作
動距離)をWDとし、画像表示素子の画像表示面の対角
長をDとするとき、 0.8<WD/D<1.5 ・・・(3) を満たすことが望ましい。
【0037】この条件式の下限の0.8より小さいと、
画像表示面に照明光を導入する光分割素子等を配置する
スペースが足りなくなる。この条件式の上限の1.5よ
り大きくなると、画像表示装置の光学系を小型に構成す
ることができなくなる。
【0038】さらに望ましくは、 0.9<WD/D<1.3 ・・・(3−1) を満たすことが好ましい。
【0039】さらに望ましくは、 1.0<WD/D<1.15 ・・・(3−2) を満たすことがより好ましい。
【0040】後記の実施例においては、 である。
【0041】ところで、本発明においては、第1光学素
子、第2光学素子、第3光学素子の何れか1つあるいは
複数を、屈折率(n)が1よりも大きい(n>1)媒質
で形成されたプリズム部材から構成し、それぞれ、第2
光学素子、第3光学素子、画像表示素子から射出された
光束をプリズム内に入射する入射面と、その光束をプリ
ズム内で反射する少なくとも1つの反射面と、その光束
をプリズム外に射出する射出面とを有するものとするの
が望ましい。
【0042】特に、第1光学素子のプリズム部材は、第
2光学素子から射出された光束をプリズム内に入射する
入射面と、射出面で反射された光束をプリズム内で反射
する反射面と、その入射面からプリズム内に入射された
光束を反射すると共にその反射面で反射された光束をプ
リズム外に射出する射出面とからなる偏心プリズムとし
て構成することができる。
【0043】また、第3光学素子のプリズム部材は、画
像表示素子から射出された光束をプリズム内に入射する
入射面と、その入射面からプリズム内に入射された光束
を反射する第1反射面と、第1反射面で反射された光束
を反射する第2反射面と、第2反射面で反射された光束
をプリズム外に射出する射出面とからなり、第1反射面
に入射する軸上主光線と第2反射面から反射された軸上
主光線とがプリズム部材内で交差する偏心プリズムとし
て構成することができる。
【0044】また、第2光学素子のプリズム部材は、第
3光学素子から射出された光束をプリズム内に入射する
入射面と、その入射面からプリズム内に入射された光束
を反射する反射面と、その反射面で反射された光束をプ
リズム外に射出する射出面とからなる偏心プリズムとし
て構成することができる。
【0045】さらに、第2光学素子と第3光学素子を一
体のプリズム部材から構成し、第3光学素子の射出面と
第2光学素子の入射面を省くことができる。
【0046】また、第1光学素子と第2光学素子を一体
のプリズム部材から構成し、第2光学素子の射出面と第
1光学素子の入射面を省くことができる。
【0047】さらには、第1光学素子と第2光学素子と
第3光学素子を一体のプリズム部材から構成し、第3光
学素子の射出面と第2光学素子の入射面を省き、第2光
学素子の射出面と第1光学素子の入射面を省くことがで
きる。
【0048】なお、本発明は、右眼用又は左眼用に以上
の光学系を備えて構成されている画像表示装置を含むも
のである。
【0049】また、右眼用と左眼用に以上の光学系を一
対備えて構成されている画像表示装置を含むものであ
る。
【0050】また、その画像表示装置が、観察者顔面前
方に位置するように、観察者頭部を支持する支持手段を
有して構成されている画像表示装置を含むものである。
【0051】なお、本発明の画像表示装置は、光路を逆
にして、画像表示素子の位置に撮像素子あるいは撮像フ
ィルムを配置し、射出瞳側から物体光を入射させるよう
にすることにより、撮像光学系あるいは撮像装置として
構成することもできる。
【0052】
【発明の実施の形態】以下、本発明の画像表示装置の光
学系の実施例1〜3について説明する。この実施例は逆
光線追跡で説明するが、像面に反射型画像表示素子を配
置し、その瞳位置に観察者の眼球の瞳を配置することに
より画像表示装置として用いることができる。なお、こ
の実施例の構成パラメータは後に示す。
【0053】各実施例において、図1に示すように、軸
上主光線2を物体中心を出て、瞳1の中心を通り、表示
面5中心を通り、その表示面5の中心で反射し、光源面
6の中心に到る光線で定義する。そして、軸上主光線2
が瞳1の面に入射する位置を画像表示装置の光学系を構
成する光学面の原点として、瞳1の面に入射する軸上主
光線2に沿う方向をZ軸正方向とし、このZ軸と像面中
心を含む平面をY−Z平面とし、原点を通りY−Z平面
に直交し、紙面の手前から裏面側に向かう方向をX軸正
方向とし、X軸、Z軸と右手直交座標系を構成する軸を
Y軸とする。図1には、原点について定められた座標系
を図示してある。
【0054】実施例1〜3では、瞳1の中心について定
められた座標系のY−Z平面内で面の偏心を行ってお
り、また、その各回転非対称自由曲面の唯一の対称面を
Y−Z面としている。各偏心面については、瞳1の中心
について定められた座標系の原点から、その面の面頂位
置の偏心量(X軸方向、Y軸方向、Z軸方向をそれぞれ
X,Y,Z)と、その面の中心軸(自由曲面について
は、前記(a)式のZ軸、非球面にについては、後記
(b)式のZ軸)のX軸、Y軸、Z軸それぞれを中心と
する傾き角(それぞれα,β,γ(°))とが与えられ
ている。なお、その場合、αとβの正はそれぞれの軸の
正方向に対して反時計回りを、γの正はZ軸の正方向に
対して時計回りを意味する。
【0055】また、実施例の光学系を構成する光学作用
面の中、特定の面とそれに続く面が共軸光学系を構成す
る場合には、面間隔が与えられており、その他、媒質の
屈折率、アッベ数が慣用法に従って与えられている。
【0056】また、本発明で用いられる自由曲面の面の
形状は前記(a)式により定義し、その定義式のZ軸が
自由曲面の軸となる。
【0057】また、非球面は、以下の定義式で与えられ
る回転対称非球面である。
【0058】 Z=(Y2 /R)/[1+{1−(1+K)Y2 /R2 1 /2] +AY4 +BY6 +CY8 +DY10+…… ・・・(b) ただし、Zを光の進行方向を正とした光軸(軸上主光
線)とし、Yを光軸と垂直な方向にとる。ここで、Rは
近軸曲率半径、Kは円錐定数、A、B、C、D、…はそ
れぞれ4次、6次、8次、10次の非球面係数である。
この定義式のZ軸が回転対称非球面の軸となる。
【0059】なお、データの記載されていない自由曲
面、非球面に関する項は0である。屈折率については、
d線(波長587.56nm)に対するものを表記して
ある。長さの単位はmmである。
【0060】また、自由曲面の他の定義式として、以下
の(c)式で与えられるZernike多項式がある。
この面の形状は以下の式により定義する。その定義式の
Z軸がZernike多項式の軸となる。回転非対称面
の定義は、X−Y面に対するZの軸の高さの極座標で定
義され、RはX−Y面内のZ軸からの距離、AはZ軸回
りの方位角で、X軸から測った回転角で表せられる。
【0061】 x=R×cos(A) y=R×sin(A) Z=D2 +D3 Rcos(A)+D4 Rsin(A) +D5 2 cos(2A)+D6 (R2 −1)+D7 2 sin(2A) +D8 3 cos(3A) +D9 (3R3 −2R)cos(A) +D10(3R3 −2R)sin(A)+D113 sin(3A) +D124cos(4A)+D13(4R4 −3R2 )cos(2A) +D14(6R4 −6R2 +1)+D15(4R4 −3R2 )sin(2A) +D164 sin(4A) +D175 cos(5A) +D18(5R5 −4R3 )cos(3A) +D19(10R5 −12R3 +3R)cos(A) +D20(10R5 −12R3 +3R)sin(A) +D21(5R5 −4R3 )sin(3A) +D225 sin(5A) +D236cos(6A)+D24(6R6 −5R4 )cos(4A) +D25(15R6 −20R4 +6R2 )cos(2A) +D26(20R6 −30R4 +12R2 −1) +D27(15R6 −20R4 +6R2 )sin(2A) +D28(6R6 −5R4 )sin(4A) +D296sin(6A)・・・・・ ・・・(c) なお、X軸方向に対称な光学系として設計するには、D
4 ,D5 ,D6 、D100,D11,D12,D13,D14,D
20,D21,D22…を利用する。
【0062】その他の面の例として、次の定義式(d)
があげられる。
【0063】Z=ΣΣCnmXY 例として、k=7(7次項)を考えると、展開したと
き、以下の式で表せる。
【0064】 Z=C2 +C3 Y+C4 |X| +C5 2 +C6 Y|X|+C7 2 +C8 3 +C9 2 |X|+C10YX2 +C11|X3 | +C124 +C133 |X|+C142 2 +C15Y|X3 |+C164 +C175 +C184 |X|+C193 2 +C202 |X3 | +C21YX4 +C22|X5 | +C236 +C245 |X|+C254 2 +C263 |X3 | +C272 4 +C28Y|X5 |+C296 +C307 +C316 |X|+C325 2 +C334 |X3 | +C343 4 +C352 |X5 |+C36YX6 +C37|X7 | ・・・(d) なお、本発明の実施例では、前記(a)式を用いた自由
曲面で面形状が表現されているが、上記(c)式、
(d)式を用いても同様の作用効果を得られるのは言う
までもない。
【0065】本発明の実施例1の光軸2を含むY−Z断
面図を図1に示す。この実施例の観察光学系の半画角
は、X方向18°、Y方向11.5°で、反射型画像表
示素子の大きさは11.5×7.2mmである。
【0066】この実施例は、逆光線追跡で、物体側から
光の通る順に、射出瞳1、偏心プリズム10、20、3
0からなる接眼光学系3、半透過反射面の光分割面40
を備えた光分割素子4、反射型画像表示素子の表示面5
からなり、また、光分割素子4の光分割面40の反射側
(照明光入射側)には光源面6が配置され、また、射出
瞳1に共役な面7が位置する。
【0067】接眼光学系3の偏心プリズム10は第1面
11から第3面13で構成され、その第1面11は物体
側からの光束をプリズム10内に入射させると共に第2
面12で反射された光束をプリズム内で反射し、第2面
12は第1面11から入射した光束をプリズム内で反射
し、第3面13は第1面11で反射された光束をプリズ
ム外へ射出するように構成されており、第1面11は透
過作用と反射作用を併せ持つ同一の光学作用面となって
いる。
【0068】接眼光学系3の偏心プリズム20は第1面
21から第3面23で構成され、その第1面21は偏心
プリズム10からの光束をプリズム20内に入射させ、
第2面22は第1面21から入射した光束をプリズム内
で反射し、第3面23は第2面22で反射された光束を
プリズム外へ射出するように構成されている。
【0069】接眼光学系3の偏心プリズム30は第1面
31から第4面34で構成され、その第1面31は偏心
プリズム20からの光束をプリズム30内に入射させ、
第2面32は第1面31から入射した光束をプリズム内
で反射し、第3面33は第2面32で反射した光束を第
1面31から第2面32に入射する光束と交差するよう
にプリズム内で反射し、第4面34は第3面33で反射
された光束をプリズム外へ射出するように構成されてい
る。
【0070】そして、この3つの偏心プリズム10〜3
0からなる接眼光学系3は、偏心プリズム30と偏心プ
リズム20からなるリレー光学系により中間像を1回結
像するタイプの光学系からなっており、中間像は、偏心
プリズム20の第1面21近傍に結像される。
【0071】光分割素子4は2つの透明媒体41と42
が接合された接合プリズム部材からなり、その接合面に
半透過反射面の光分割面40を備えており、逆光線追跡
では、その射出面44、光分割面40、画像表示素子対
向面45を透過し、画像表示素子対向面45に接着され
ている反射型画像表示素子のカバーガラス51を経て反
射型画像表示素子の表示面5に到り、その表示面5で反
射された光束は、カバーガラス51、画像表示素子対向
面45を透過して光分割面40で反射され、光分割素子
4の照明光入射面43からプリズム外へ射出し、光源面
6に到る。なお、射出瞳1の像は、光源面6より後の射
出瞳1と共役な面7に結像する。
【0072】このような配置であるので、射出瞳1と共
役な面7よりも光分割素子4に近い位置に配置された光
源面6からの照明光は、光分割素子4の照明光入射面4
3から接合プリズム部材内に入射し、光分割面40で反
射され略平行光束になって画像表示素子対向面45から
接合プリズム部材外に出てカバーガラス51を介して反
射型画像表示素子の表示面5を略垂直に照明する。反射
型液晶表示素子の表示面5からの表示光は、カバーガラ
ス51を介して光分割素子4の画像表示素子対向面45
から接合プリズム部材内に入射し、今度は光分割面40
を透過してその射出面44から接合プリズム部材外に出
て、接眼光学系3の偏心プリズム30の第4面34から
プリズム30内に入射し、第3面33で内部反射し、第
2面32で内部反射し、第1面31からプリズム30外
に射出し、偏心プリズム20の第3面23からプリズム
20内に入射し、第2面22で内部反射し、第1面21
からプリズム20外に射出し、プリズム10の第3面1
3からプリズム10内に入り、第1面11で全反射さ
れ、第2面12で反射されて今度は第1面11で屈折さ
れてプリズム10外に射出し、射出瞳1の位置にある観
察者眼球内に入り、反射型液晶表示素子の表示画像の拡
大像を形成する。
【0073】後記の構成パラメータの第2面から第5面
までがプリズム10であり、第6面から第8面までがプ
リズム20であり、第9面から第12面までがプリズム
30であり、第13面から第14面までが画像表示時の
光分割素子4であり、第14面から第15面までがカバ
ーガラス51であり、第15面が表示面5であり、第1
5面から第16面までがカバーガラス51であり、第1
7面が反射面としての光分割面40であり、第18面が
光分割素子4の照明光入射面43であり、第19面が光
源面6であり、像面(第20面)が射出瞳1と共役な面
7である。そして、第2面から像面(第20面)の各面
は第1面の射出瞳1の中心を基準とした偏心量で表され
ている。
【0074】本発明の実施例2の光軸2を含むY−Z断
面図を図2に示す。この実施例の観察光学系の半画角
は、X方向16°、Y方向10.2°で、反射型画像表
示素子の大きさは11.52×7.2mmである。
【0075】この実施例は、逆光線追跡で、物体側から
光の通る順に、射出瞳1、偏心プリズム10、20、3
0からなる接眼光学系3、半透過反射面の光分割面40
を備えた光分割素子4、ウォブリング素子8、反射型画
像表示素子の表示面5からなり、また、光分割素子4の
光分割面40の反射側(照明光入射側)には光源面6が
配置され、また、射出瞳1に共役な面7が位置する。
【0076】ここで、ウォブリング素子8は、特開平7
−36054号に示されたいるように、位相変調素子と
複屈折媒体とが順次配置されてなり、画像表示素子の表
示面5を1次元方向又は2次元方向にウォブリング(絵
素ずらし、画素シフト)して高解像化する素子であり、
後記の構成パラメータ中では平行平板で表してある。
【0077】この実施例の接眼光学系3は実施例1の接
眼光学系3と同様である。
【0078】そして、光分割素子4は2つの透明媒体4
1と42が接合された接合プリズム部材からなり、その
接合面に半透過反射面の光分割面40を備えており、逆
光線追跡では、その射出面44、光分割面40、画像表
示素子対向面45を透過し、画像表示素子対向面45に
接着されているウォブリング素子8とそのウォブリング
素子8の反対側に接着されている反射型画像表示素子の
カバーガラス51とを経て反射型画像表示素子の表示面
5に到り、その表示面5で反射された光束は、カバーガ
ラス51、ウォブリング素子8、画像表示素子対向面4
5を透過して光分割面40で反射され、光分割素子4の
照明光入射面43からプリズム外へ射出し、光源面6に
到る。なお、射出瞳1の像は、光源面6より後の射出瞳
1と共役な面7に結像する。
【0079】このような配置であるので、射出瞳1と共
役な面7よりも光分割素子4に近い位置に配置された光
源面6からの照明光は、光分割素子4の照明光入射面4
3から接合プリズム部材内に入射し、光分割面40で反
射され略平行光束になって画像表示素子対向面45から
接合プリズム部材外に出て、ウォブリング素子8、カバ
ーガラス51を介して反射型画像表示素子の表示面5を
略垂直に照明する。反射型液晶表示素子の表示面5から
の表示光は、カバーガラス51とウォブリング素子8を
介して光分割素子4の画像表示素子対向面45から接合
プリズム部材内に入射し、今度は光分割面40を透過し
てその射出面44から接合プリズム部材外に出て、接眼
光学系3の偏心プリズム30の第4面34からプリズム
30内に入射し、第3面33で内部反射し、第2面32
で内部反射し、第1面31からプリズム30外に射出
し、偏心プリズム20の第3面23からプリズム20内
に入射し、第2面22で内部反射し、第1面21からプ
リズム20外に射出し、プリズム10の第3面13から
プリズム10内に入り、第1面11で全反射され、第2
面12で反射されて今度は第1面11で屈折されてプリ
ズム10外に射出し、射出瞳1の位置にある観察者眼球
内に入り、反射型液晶表示素子の表示画像の拡大像を形
成する。
【0080】後記の構成パラメータの第2面から第5面
までがプリズム10であり、第6面から第8面までがプ
リズム20であり、第9面から第12面までがプリズム
30であり、第13面から第14面までが画像表示時の
光分割素子4であり、第14面から第15面までがウォ
ブリング素子8であり、第15面から第16面までがカ
バーガラス51であり、第16面が表示面5であり、第
16面から第17面までがカバーガラス51であり、第
17面から第18面までがウォブリング素子8であり、
第19面が反射面としての光分割面40であり、第20
面が光分割素子4の照明光入射面43であり、第21面
が光源面6であり、像面(第22面)が射出瞳1と共役
な面7である。そして、第2面から像面(第22面)の
各面は第1面の射出瞳1の中心を基準とした偏心量で表
されている。
【0081】本発明の実施例3の光軸2を含むY−Z断
面図を図3に示す。この実施例の観察光学系の半画角
は、X方向18°、Y方向11.5°で、反射型画像表
示素子の大きさは11.52×7.2mmである。
【0082】この実施例は、逆光線追跡で、物体側から
光の通る順に、射出瞳1、偏心プリズム10、20、3
0からなる接眼光学系3、ウォブリング素子8、半透過
反射面の光分割面40を備えた光分割素子4、反射型画
像表示素子の表示面5からなり、また、光分割素子4の
光分割面40の反射側(照明光入射側)には光源面6が
配置され、また、射出瞳1に共役な面7が位置する。
【0083】この実施例は、ウォブリング素子8を光分
割素子4の接眼光学系3側に一体に接着して界面反射を
防止するようにした例である。
【0084】この実施例の接眼光学系3は実施例1の接
眼光学系3と同様である。
【0085】そして、光分割素子4は2つの透明媒体4
1と42が接合された接合プリズム部材からなり、その
接合面に半透過反射面の光分割面40を備えており、ま
た、光分割素子4の射出面44にウォブリング素子8が
接着されており、逆光線追跡では、そのウォブリング素
子8、射出面44、光分割面40、画像表示素子対向面
45を透過し、画像表示素子対向面45に接着されてい
る反射型画像表示素子のカバーガラス51を経て反射型
画像表示素子の表示面5に到り、その表示面5で反射さ
れた光束は、カバーガラス51、画像表示素子対向面4
5を透過して光分割面40で反射され、光分割素子4の
照明光入射面43からプリズム外へ射出し、光源面6に
到る。なお、射出瞳1の像は、光源面6より後の射出瞳
1と共役な面7に結像する。
【0086】このような配置であるので、射出瞳1と共
役な面7よりも光分割素子4に近い位置に配置された光
源面6からの照明光は、光分割素子4の照明光入射面4
3から接合プリズム部材内に入射し、光分割面40で反
射され略平行光束になって画像表示素子対向面45から
接合プリズム部材外に出てカバーガラス51を介して反
射型画像表示素子の表示面5を略垂直に照明する。反射
型液晶表示素子の表示面5からの表示光は、カバーガラ
ス51を介して光分割素子4の画像表示素子対向面45
から接合プリズム部材内に入射し、今度は光分割面40
を透過してその射出面44から接合プリズム部材外に出
て、ウォブリング素子8を経て、接眼光学系3の偏心プ
リズム30の第4面34からプリズム30内に入射し、
第3面33で内部反射し、第2面32で内部反射し、第
1面31からプリズム30外に射出し、偏心プリズム2
0の第3面23からプリズム20内に入射し、第2面2
2で内部反射し、第1面21からプリズム20外に射出
し、プリズム10の第3面13からプリズム10内に入
り、第1面11で全反射され、第2面12で反射されて
今度は第1面11で屈折されてプリズム10外に射出
し、射出瞳1の位置にある観察者眼球内に入り、反射型
液晶表示素子の表示画像の拡大像を形成する。
【0087】後記の構成パラメータの第2面から第5面
までがプリズム10であり、第6面から第8面までがプ
リズム20であり、第9面から第12面までがプリズム
30であり、第13面から第14面までがウォブリング
素子8であり、第14面から第15面までが画像表示時
の光分割素子4であり、第15面から第16面までがカ
バーガラス51であり、第16面が表示面5であり、第
16面から第17面までがカバーガラス51であり、第
18面が反射面としての光分割面40であり、第19面
が光分割素子4の照明光入射面43であり、第20面が
光源面6であり、像面(第21面)が射出瞳1と共役な
面7である。そして、第2面から像面(第21面)の各
面は第1面の射出瞳1の中心を基準とした偏心量で表さ
れている。
【0088】以下に上記実施例1〜3の構成パラメータ
を示す。以下の表中の“FFS”は自由曲面、“AS
S”は非球面を示す。 (実施例1) 面番号 曲率半径 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数 物体面 ∞ -1250.00 1 ∞(瞳) 偏心(1) 2 ASS 偏心(2) 1.4924 57.6 3 FFS 偏心(3) 1.4924 57.6 4 ASS 偏心(2) 1.4924 57.6 5 FFS 偏心(4) 6 ASS 偏心(5) 1.4924 57.6 7 ∞ 偏心(6) 1.4924 57.6 8 ASS 偏心(7) 9 FFS 偏心(8) 1.4924 57.6 10 FFS 偏心(9) 1.4924 57.6 11 FFS 偏心(10) 1.4924 57.6 12 FFS 偏心(11) 13 ∞ 偏心(12) 1.4924 57.6 14 ∞ 偏心(13) 1.5163 64.1 15 ∞ 偏心(14) 1.5163 64.1 16 ∞ 偏心(13) 1.4924 57.6 17 FFS 偏心(15) 1.4924 57.6 18 ∞ 偏心(16) 19 ∞ 偏心(17) 像 面 ∞ 偏心(18) ASS R -55.44 K 2.1396×10-1 A 3.9915×10-6 B 2.2958×10-9 C -3.1207×10-12 ASS R 18.43 K 7.4067×10-1 A 5.3964×10-5 B 1.0832×10-6 C -9.4725×10-9 ASS R 17.33 K -1.7782 A -5.5187×10-5 B -1.2987×10-7 C -7.8713×10-9 FFS C4 -1.3856×10-26 -1.3735×10-28 -1.0414×10-610 3.2479×10-511 -2.2932×10-613 -5.0980×10-615 -2.9220×10-617 -1.3012×10-919 -2.0877×10-821 1.0984×10-7 FFS C4 2.2988×10-26 8.7785×10-38 5.5743×10-410 4.1097×10-411 2.4130×10-413 7.6633×10-415 -7.3274×10-717 3.4372×10-619 -3.1331×10-521 -4.0687×10-7 FFS C4 -5.4349×10-36 -1.6790×10-28 -1.9228×10-310 -1.4828×10-311 -8.2821×10-513 -2.9887×10-415 -1.6176×10-417 -9.8905×10-619 -1.7842×10-521 -7.3258×10-6 FFS C4 3.9701×10-36 2.9194×10-38 -5.4333×10-510 1.9408×10-411 -1.4270×10-613 -1.1644×10-515 -9.9238×10-617 -6.3749×10-719 -1.1090×10-621 -8.1133×10-7 FFS C4 -1.2730×10-26 -1.0195×10-28 -1.0071×10-410 1.5580×10-411 2.7477×10-613 1.2945×10-515 1.0149×10-517 -5.9775×10-719 -5.9311×10-721 2.1818×10-7 FFS C4 5.4121×10-36 2.4681×10-28 -2.2435×10-310 -5.2114×10-411 2.3590×10-513 1.3835×10-415 2.4701×10-417 -6.3268×10-819 2.9510×10-521 2.5078×10-6 FFS C4 -2.2874×10-26 -1.5515×10-28 6.0651×10-410 2.6796×10-411 -3.0974×10-513 2.3913×10-515 -3.7454×10-517 -5.8534×10-619 -4.5885×10-621 -3.4778×10-6 偏心(1) X 0.00 Y 0.00 Z 0.00 α 0.00 β 0.00 γ 0.00 偏心(2) X 0.00 Y 9.36 Z 30.67 α 12.82 β 0.00 γ 0.00 偏心(3) X 0.00 Y -0.89 Z 39.29 α -23.24 β 0.00 γ 0.00 偏心(4) X 0.00 Y 14.24 Z 35.02 α 68.23 β 0.00 γ 0.00 偏心(5) X 0.00 Y 16.56 Z 35.83 α 83.43 β 0.00 γ 0.00 偏心(6) X 0.00 Y 24.62 Z 36.31 α 125.50 β 0.00 γ 0.00 偏心(7) X 0.00 Y 23.36 Z 44.53 α 176.05 β 0.00 γ 0.00 偏心(8) X 0.00 Y 22.40 Z 45.39 α 174.59 β 0.00 γ 0.00 偏心(9) X 0.00 Y 23.87 Z 58.07 α 153.85 β 0.00 γ 0.00 偏心(10) X 0.00 Y 32.07 Z 52.58 α 108.38 β 0.00 γ 0.00 偏心(11) X 0.00 Y 18.76 Z 51.08 α 89.86 β 0.00 γ 0.00 偏心(12) X 0.00 Y 17.76 Z 50.70 α 89.58 β 0.00 γ 0.00 偏心(13) X 0.00 Y 7.76 Z 50.62 α 89.58 β 0.00 γ 0.00 偏心(14) X 0.00 Y 4.48 Z 50.60 α 89.58 β 0.00 γ 0.00 偏心(15) X 0.00 Y 13.86 Z 50.67 α 125.47 β 0.00 γ 0.00 偏心(16) X 0.00 Y 11.73 Z 56.98 α 169.38 β 0.00 γ 0.00 偏心(17) X 0.00 Y 11.04 Z 58.73 α 154.38 β 0.00 γ 0.00 偏心(18) X 0.00 Y 10.78 Z 62.02 α 169.38 β 0.00 γ 0.00 。
【0089】 (実施例2) 面番号 曲率半径 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数 物体面 ∞ -1000.00 1 ∞(瞳) 偏心(1) 2 ASS 偏心(2) 1.4924 57.6 3 FFS 偏心(3) 1.4924 57.6 4 ASS 偏心(2) 1.4924 57.6 5 FFS 偏心(4) 6 -470.07 偏心(5) 1.4924 57.6 7 ∞ 偏心(6) 1.4924 57.6 8 18.57 偏心(7) 9 FFS 偏心(8) 1.4924 57.6 10 FFS 偏心(9) 1.4924 57.6 11 FFS 偏心(10) 1.4924 57.6 12 FFS 偏心(11) 13 ∞ 偏心(12) 1.4924 57.6 14 ∞ 偏心(13) 1.5163 64.1 15 ∞ 偏心(14) 1.5163 64.1 16 ∞ 偏心(15) 1.5163 64.1 17 ∞ 偏心(14) 1.5163 64.1 18 ∞ 偏心(13) 1.4924 57.6 19 FFS 偏心(16) 1.4924 57.6 20 ∞ 偏心(17) 21 ∞ 偏心(18) 像 面 ∞ 偏心(19) ASS R -51.67 K 2.4332 A -8.3613×10-7 B 2.3570×10-8 C -1.8757×10-11 FFS C4 -1.4290×10-26 -1.4176×10-28 1.7920×10-510 4.7202×10-511 -2.7695×10-613 -6.0900×10-615 -3.8163×10-617 -2.1081×10-819 4.1648×10-821 1.2537×10-7 FFS C4 -7.3719×10-36 -3.5314×10-28 8.0476×10-410 -2.2967×10-311 2.7243×10-513 3.1563×10-415 2.6656×10-417 -8.8980×10-719 -5.4431×10-621 1.9723×10-6 FFS C4 -1.0090×10-26 -3.3258×10-28 -5.3117×10-410 -6.2650×10-411 -1.1787×10-513 -1.0121×10-415 -1.0925×10-417 -7.2895×10-619 -2.1049×10-521 -1.9030×10-5 FFS C4 2.0590×10-36 -3.0456×10-38 2.6221×10-410 2.9679×10-411 -2.3378×10-613 -3.1006×10-615 1.0119×10-517 -6.1910×10-719 -3.9797×10-621 -2.9181×10-6 FFS C4 -1.4942×10-26 -1.4187×10-28 6.1858×10-510 2.1856×10-411 -8.7827×10-713 -2.8865×10-615 4.0624×10-617 -4.3121×10-719 -1.2927×10-621 -9.1384×10-7 FFS C4 -4.0255×10-36 2.1274×10-28 -2.6302×10-310 -3.3418×10-311 1.0966×10-513 1.5588×10-415 4.1184×10-417 -1.7475×10-519 -1.8305×10-521 -2.1189×10-5 FFS C4 -2.7168×10-26 -1.7403×10-28 3.3242×10-410 1.8083×10-411 -4.2453×10-513 2.1203×10-515 -3.4762×10-517 -5.2645×10-619 6.0649×10-821 -7.7514×10-7 偏心(1) X 0.00 Y 0.00 Z 0.00 α 0.00 β 0.00 γ 0.00 偏心(2) X 0.00 Y 8.95 Z 30.66 α 13.61 β 0.00 γ 0.00 偏心(3) X 0.00 Y 0.37 Z 39.39 α -20.44 β 0.00 γ 0.00 偏心(4) X 0.00 Y 14.51 Z 35.09 α 50.13 β 0.00 γ 0.00 偏心(5) X 0.00 Y 16.94 Z 36.49 α 80.10 β 0.00 γ 0.00 偏心(6) X 0.00 Y 22.80 Z 35.93 α 129.49 β 0.00 γ 0.00 偏心(7) X 0.00 Y 25.00 Z 41.92 α -165.94 β 0.00 γ 0.00 偏心(8) X 0.00 Y 21.30 Z 43.60 α 179.91 β 0.00 γ 0.00 偏心(9) X 0.00 Y 24.45 Z 57.19 α 151.80 β 0.00 γ 0.00 偏心(10) X 0.00 Y 30.18 Z 52.34 α 104.83 β 0.00 γ 0.00 偏心(11) X 0.00 Y 16.67 Z 52.53 α 88.31 β 0.00 γ 0.00 偏心(12) X 0.00 Y 14.89 Z 50.48 α 88.35 β 0.00 γ 0.00 偏心(13) X 0.00 Y 4.90 Z 50.19 α 88.35 β 0.00 γ 0.00 偏心(14) X 0.00 Y 3.20 Z 50.14 α 88.35 β 0.00 γ 0.00 偏心(15) X 0.00 Y 1.62 Z 50.10 α 88.35 β 0.00 γ 0.00 偏心(16) X 0.00 Y 11.39 Z 50.38 α 124.25 β 0.00 γ 0.00 偏心(17) X 0.00 Y 9.12 Z 56.68 α 173.24 β 0.00 γ 0.00 偏心(18) X 0.00 Y 8.94 Z 58.17 α 153.24 β 0.00 γ 0.00 偏心(19) X 0.00 Y 8.76 Z 59.66 α 173.24 β 0.00 γ 0.00 。
【0090】 (実施例3) 面番号 曲率半径 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数 物体面 ∞ -1000.00 1 ∞(瞳) 偏心(1) 2 ASS 偏心(2) 1.4924 57.6 3 FFS 偏心(3) 1.4924 57.6 4 ASS 偏心(2) 1.4924 57.6 5 FFS 偏心(4) 6 38.63 偏心(5) 1.4924 57.6 7 ∞ 偏心(6) 1.4924 57.6 8 17.96 偏心(7) 9 FFS 偏心(8) 1.4924 57.6 10 FFS 偏心(9) 1.4924 57.6 11 FFS 偏心(10) 1.4924 57.6 12 FFS 偏心(11) 13 ∞ 偏心(12) 1.5163 64.1 14 ∞ 偏心(13) 1.4924 57.6 15 ∞ 偏心(14) 1.5163 64.1 16 ∞ 偏心(15) 1.5163 64.1 17 ∞ 偏心(14) 1.4924 57.6 18 FFS 偏心(16) 1.4924 57.6 19 ∞ 偏心(17) 20 ∞ 偏心(18) 像 面 ∞ 偏心(19) ASS R -49.38 K 7.3241×10-1 A -4.5432×10-6 B 2.1489×10-8 C -1.5676×10-11 FFS C4 -1.4755×10-26 -1.4222×10-28 2.1241×10-510 6.9832×10-511 -3.4264×10-613 -7.9043×10-615 -5.2511×10-617 -1.5242×10-819 6.2794×10-821 1.3664×10-7 FFS C4 7.0756×10-36 -3.0049×10-28 2.4938×10-310 3.3990×10-411 -1.6790×10-513 3.6129×10-415 2.7244×10-417 -5.5578×10-619 -1.4474×10-521 -1.8818×10-5 FFS C4 -4.0931×10-36 -3.3939×10-28 -8.9423×10-410 -8.0161×10-411 1.0380×10-513 -1.0052×10-415 -1.4063×10-417 -6.0799×10-619 -1.8472×10-521 -1.7630×10-5 FFS C4 2.6279×10-36 -5.1566×10-38 1.9361×10-410 4.0746×10-411 -1.7992×10-713 -5.6199×10-615 -1.5344×10-717 -3.1243×10-719 -4.9444×10-621 -4.0163×10-6 FFS C4 -1.4303×10-26 -1.5096×10-28 4.7954×10-510 2.6118×10-411 2.5974×10-713 5.1685×10-615 7.2799×10-617 -1.1364×10-719 -7.3233×10-721 -8.9366×10-8 FFS C4 -3.8916×10-36 3.3438×10-28 -9.4525×10-410 -2.3903×10-311 5.1305×10-513 1.7649×10-415 1.6419×10-417 -4.4288×10-619 -4.9533×10-621 6.4161×10-6 FFS C4 -2.6649×10-26 -1.7207×10-28 6.5022×10-410 4.0120×10-411 -4.3523×10-513 2.4539×10-515 -3.5081×10-517 -6.6101×10-619 -1.3642×10-621 -1.9252×10-6 偏心(1) X 0.00 Y 0.00 Z 0.00 α 0.00 β 0.00 γ 0.00 偏心(2) X 0.00 Y 9.33 Z 30.86 α 12.62 β 0.00 γ 0.00 偏心(3) X 0.00 Y 0.63 Z 39.36 α -20.96 β 0.00 γ 0.00 偏心(4) X 0.00 Y 14.81 Z 35.78 α 52.39 β 0.00 γ 0.00 偏心(5) X 0.00 Y 17.97 Z 33.43 α 74.78 β 0.00 γ 0.00 偏心(6) X 0.00 Y 23.85 Z 37.23 α 124.04 β 0.00 γ 0.00 偏心(7) X 0.00 Y 24.60 Z 44.19 α -177.49 β 0.00 γ 0.00 偏心(8) X 0.00 Y 21.12 Z 45.44 α 170.38 β 0.00 γ 0.00 偏心(9) X 0.00 Y 21.31 Z 58.89 偏心(10) X 0.00 Y 28.58 Z 55.37 α 97.73 β 0.00 γ 0.00 偏心(11) X 0.00 Y 15.06 Z 53.03 α 79.22 β 0.00 γ 0.00 偏心(12) X 0.00 Y 14.26 Z 51.91 α 82.00 β 0.00 γ 0.00 偏心(13) X 0.00 Y 12.58 Z 51.68 α 82.00 β 0.00 γ 0.00 偏心(14) X 0.00 Y 2.67 Z 50.29 α 82.00 β 0.00 γ 0.00 偏心(15) X 0.00 Y 1.11 Z 50.07 α 82.00 β 0.00 γ 0.00 偏心(16) X 0.00 Y 9.11 Z 51.19 α 117.90 β 0.00 γ 0.00 偏心(17) X 0.00 Y 6.15 Z 57.20 α 164.00 β 0.00 γ 0.00 偏心(18) X 0.00 Y 5.65 Z 58.93 α 149.00 β 0.00 γ 0.00 偏心(19) X 0.00 Y 5.32 Z 60.08 α 164.00 β 0.00 γ 0.00 。
【0091】上記実施例1〜3の横収差をそれぞれ図4
〜図6に示す。これらの横収差図において、括弧内に示
された数字は(水平画角,垂直画角)を表し、その画角
における横収差を示す。
【0092】ところで、以上の実施例の本発明の画像表
示装置の接眼光学系を構成する単体の偏心プリズム10
〜30としては、上記の実施例の内部反射回数1〜2回
のものに限定されず種々の偏心プリズムを用いることが
できる。図8〜図11にその例を示す。なお、逆光線追
跡で説明する。
【0093】図8の場合は、プリズムPは第1面11
2、第2面113、第3面114、第4面115からな
り、瞳111を通って入射した光は、第1面112で屈
折してプリズムPに入射し、第2面113で内部反射
し、第3面114で内部反射し、第4面115に入射し
て屈折されて、像面116に結像する。
【0094】図9の場合は、プリズムPは第1面11
2、第2面113、第3面114、第4面115からな
り、瞳111を通って入射した光は、第1面112で屈
折してプリズムPに入射し、第2面113で内部反射
し、再び第1面112に入射して今度は全反射し、第3
面114で内部反射し、第4面115に入射して屈折さ
れて、像面116に結像する。
【0095】図10の場合は、プリズムPは第1面11
2、第2面113、第3面114からなり、瞳111を
通って入射した光は、第1面112で屈折してプリズム
Pに入射し、第2面113で内部反射し、第3面114
で内部反射し、再び第1面112に入射して今度は全反
射し、再び第2面113に入射して今度は屈折されて、
像面116に結像する。
【0096】図11の場合は、プリズムPは第1面11
2、第2面113、第3面114、第4面115からな
り、瞳111を通って入射した光は、第1面112で屈
折してプリズムPに入射し、第2面113で内部反射
し、第3面114に入射して内部反射し、第2面113
に再度入射して内部反射し、第4面115に入射して屈
折されて、像面116に結像する。
【0097】以上のような本発明による画像表示装置
は、例えば頭部装着型画像表示装置として用いることが
できる。その例を以下に示す。
【0098】まず、図12に頭部装着型で両眼装着用の
画像表示装置を観察者頭部に装着した状態を、図13に
その断面図を示す。この構成は、本発明による光学系を
図13に示すように表示用光学系100として用いてお
り(実施例1の光学系を用いている。)、この表示用光
学系100と反射型画像表示素子101からなる組みを
左右一対用意し、それらを眼輻距離だけ離して支持する
ことにより、両眼で観察できる据え付け型又は頭部装着
型画像表示装置のようなポータブル型の画像表示装置1
02として構成されている。
【0099】すなわち、表示装置本体102には、前記
のような表示用光学系100が観察光学系として用いら
れ、その表示用光学系100が左右一対備えられ、それ
らに対応して像面に反射型液晶表示素子からなる反射型
画像表示素子101が配置されている。そして、表示装
置本体102には、図12に示すように、左右に連続し
て図示のような側頭フレーム103が設けられ、表示装
置本体102を観察者の眼前に保持できるようになって
いる。なお、各画像表示装置102の接眼光学系100
のプリズム10の第1面11(図2)を保護するため
に、図13に示すように、接眼光学系100の射出瞳と
第1面11の間にカバー部材91が配置されている。こ
のカバー部材91としては、平行平面板、正レンズある
いは負レンズの何れを用いてもよい。
【0100】また、側頭フレーム103にはスピーカ1
04が付設されており、画像観察と共に立体音響を聞く
ことができるようになっている。このようにスピーカ1
04を有する表示装置本体102には、映像音声伝達コ
ード105を介してポータブルビデオカセット等の再生
装置106が接続されているので、観察者はこの再生装
置106を図示のようにベルト箇所等の任意の位置に保
持して、映像音響を楽しむことができるようになってい
る。図12の符号107は再生装置106のスイッチ、
ボリューム等の調節部である。なお、表示装置本体10
2の内部に映像処理、音声処理回路等の電子部品を内蔵
させてある。
【0101】なお、コード105は先端をジャックにし
て、既存のビデオデッキ等に取り付け可能としてもよ
い。さらに、TV電波受信用チューナーに接続してTV
鑑賞用としてもよいし、コンピュータに接続してコンピ
ュータグラフィックスの映像や、コンピュータからのメ
ッセージ映像等を受信するようにしてもよい。また、邪
魔なコードを排斥するために、アンテナを接続して外部
からの信号を電波によって受信するようにしてもよい。
【0102】さらに、本発明による表示用光学系は、接
眼光学系を左右何れか一方の眼前に配置した片眼用の頭
部装着型画像表示装置に用いてもよい。図14にその片
眼装着用の画像表示装置を観察者頭部に装着(この場合
は、左眼に装着)した状態を示す。この構成では、表示
用光学系100と反射型画像表示素子101からなる組
み1つからなる表示装置本体102が前フレーム108
の対応する眼の前方位置に取り付けられ、その前フレー
ム108には左右に連続して図示のような側頭フレーム
103が設けられており、表示装置本体102を観察者
の片眼前に保持できるようになっている。その他の構成
は図12の場合と同様であり、説明は省く。
【0103】以上の本発明の画像表示装置は例えば次の
ように構成することができる。
【0104】〔1〕 画像表示素子と、前記画像表示素
子に表示された画像を観察者の眼球に投影すると共に射
出瞳を形成する全体として正のパワーを有する接眼光学
系とを備えた画像表示装置において、前記射出瞳から前
記画像表示素子に向かう逆光線追跡の順に、前記接眼光
学系は、少なくとも1面の反射面を備え、観察者の視軸
に対して側方へ光路を屈曲させる第1光学素子と、少な
くとも1面の反射面を備え、前記第1光学素子により側
方へ屈曲された光路を観察者から離れる方向へ屈曲させ
る第2光学素子と、少なくとも1面の反射面を備え、前
記第2光学素子により観察者から離れる方向へ屈曲され
た光路を前記第1光学素子により屈曲された方向と略反
対方向へ屈曲させる第3光学素子とを具備し、前記第2
光学素子と前記第3光学素子は前記画像表示素子に表示
された画像のリレー光学系を構成しており、少なくとも
前記第1光学素子と前記第3光学素子は正のパワーを有
することを特徴とする画像表示装置。
【0105】〔2〕 光軸を前記射出瞳の中心を通り前
記画像表示素子の中心を通る光線で定義するとき、前記
画像表示素子に表示された画像の光軸上の中間像位置
が、前記第1光学素子の光路上前記第2光学素子に最も
近い反射面と、前記第2光学素子の光路上前記第1光学
素子に最も近い反射面との間に位置することを特徴とす
る上記1記載の画像表示装置。
【0106】〔3〕 光軸を前記射出瞳の中心を通り前
記画像表示素子の中心を通る光線で定義するとき、前記
第1光学素子の光路上前記第2光学素子に最も近い反射
面と光軸との交点と、前記第2光学素子の光路上前記第
1光学素子に最も近い反射面と光軸との交点とを結んだ
直線と、前記第3光学素子の光路上前記画像表示素子に
最も近い反射面と光軸との交点と、前記画像表示素子と
光軸との交点とを結んだ直線とのなす角度をθとすると
き、 100°<θ<200° ・・・(1) を満たすことを特徴とする上記1又は2記載の画像表示
装置。
【0107】〔4〕 前記第1光学素子の少なくとも1
つの反射面が正のパワーを与える回転非対称な曲面形状
にて形成されていることを特徴とする上記1から3の何
れか1項記載の画像表示装置。
【0108】〔5〕 前記第3光学素子の少なくとも1
つの反射面が正のパワーを与える回転非対称な曲面形状
にて形成されていることを特徴とする上記1から4の何
れか1項記載の画像表示装置。
【0109】〔6〕 前記第1光学素子の少なくとも1
つの屈折面がパワー持った回転非対称な曲面形状にて形
成されていることを特徴とする上記1から5の何れか1
項記載の画像表示装置。
【0110】〔7〕 前記第3光学素子の少なくとも1
つの屈折面がパワー持った回転非対称な曲面形状にて形
成されていることを特徴とする上記1から6の何れか1
項記載の画像表示装置。
【0111】〔8〕 前記第2光学素子の少なくとも1
つの屈折面がパワー持った回転非対称な曲面形状にて形
成されていることを特徴とする上記1から7の何れか1
項記載の画像表示装置。
【0112】
〔9〕 前記リレー光学系の倍率をMとす
るとき、 0.5<M<2.0 ・・・(2) を満たすことを特徴とする上記1から8の何れか1項記
載の画像表示装置。
【0113】〔10〕 前記第3光学素子は最も画像表
示素子側に屈折面を有し、その屈折面と前記画像表示素
子の画像表示面との間の間隔をWDとし、前記画像表示
素子の画像表示面の対角長をDとするとき、 0.8<WD/D<1.5 ・・・(3) を満たすことを特徴とする上記1から9の何れか1項記
載の画像表示装置。
【0114】〔11〕 前記第1光学素子が屈折率
(n)が1よりも大きい(n>1)媒質で形成されたプ
リズム部材からなり、前記第2光学素子から射出された
光束をプリズム内に入射する入射面と、前記光束をプリ
ズム内で反射する少なくとも1つの反射面と、前記光束
をプリズム外に射出する射出面とを有することを特徴と
する上記1から10の何れか1項記載の画像表示装置。
【0115】〔12〕 前記第2光学素子が屈折率
(n)が1よりも大きい(n>1)媒質で形成されたプ
リズム部材からなり、前記第3光学素子からから射出さ
れた光束をプリズム内に入射する入射面と、前記光束を
プリズム内で反射する少なくとも1つの反射面と、前記
光束をプリズム外に射出する射出面とを有することを特
徴とする上記1から11の何れか1項記載の画像表示装
置。
【0116】〔13〕 前記第2光学素子が屈折率
(n)が1よりも大きい(n>1)媒質で形成されたプ
リズム部材からなり、前記画像表示素子から射出された
光束をプリズム内に入射する入射面と、前記光束をプリ
ズム内で反射する少なくとも1つの反射面と、前記光束
をプリズム外に射出する射出面とを有することを特徴と
する上記1から12の何れか1項記載の画像表示装置。
【0117】〔14〕 前記第1光学素子のプリズム部
材が、前記第2光学素子から射出された光束をプリズム
内に入射する入射面と、射出面で反射された光束をプリ
ズム内で反射する反射面と、前記入射面からプリズム内
に入射された光束を反射すると共に前記反射面で反射さ
れた光束をプリズム外に射出する射出面とからなること
を特徴とする上記11記載の画像表示装置。
【0118】〔15〕 前記第3光学素子のプリズム部
材が、前記画像表示素子から射出された光束をプリズム
内に入射する入射面と、前記入射面からプリズム内に入
射された光束を反射する第1反射面と、前記第1反射面
で反射された光束を反射する第2反射面と、前記第2反
射面で反射された光束をプリズム外に射出する射出面と
からなり、前記第1反射面に入射する軸上主光線と前記
第2反射面から反射された軸上主光線とが前記プリズム
部材内で交差することを特徴とする上記12記載の画像
表示装置。
【0119】〔16〕 前記第2光学素子のプリズム部
材が、前記第3光学素子から射出された光束をプリズム
内に入射する入射面と、前記入射面からプリズム内に入
射された光束を反射する反射面と、前記反射面で反射さ
れた光束をプリズム外に射出する射出面とからなること
を特徴とする上記13記載の画像表示装置。
【0120】〔17〕 前記第2光学素子と前記第3光
学素子が一体のプリズム部材からなり、前記第3光学素
子の射出面と前記第2光学素子の入射面が省かれている
ことを特徴とする上記11から16の何れか1項記載の
画像表示装置。
【0121】〔18〕 前記第1光学素子と前記第2光
学素子が一体のプリズム部材からなり、前記第2光学素
子の射出面と前記第1光学素子の入射面が省かれている
ことを特徴とする上記11から16の何れか1項記載の
画像表示装置。
【0122】〔19〕 前記第1光学素子と前記第2光
学素子と前記第3光学素子が一体のプリズム部材からな
り、前記第3光学素子の射出面と前記第2光学素子の入
射面が省かれており、前記第2光学素子の射出面と前記
第1光学素子の入射面が省かれていることを特徴とする
上記11から16の何れか1項記載の画像表示装置。
【0123】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によると、小型で広画角で高性能かつ長い作動距離が確
保可能な接眼光学系を備えた画像表示装置を提供するこ
とができ、特に、反射型液晶表示素子等の反射光によっ
て画像を表示するタイプの表示素子の明るい画像を、小
型で広画角で光量ロスを極力抑えた接眼光学系を通して
観察し得る頭部装着型ディスプレイ等の画像表示装置を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の画像表示装置の光学系の断
面図である。
【図2】本発明の実施例2の画像表示装置の光学系の断
面図である。
【図3】本発明の実施例3の画像表示装置の光学系の断
面図である。
【図4】実施例1の横収差を示す図である。
【図5】実施例2の横収差を示す図である。
【図6】実施例3の横収差を示す図である。
【図7】光学面と軸上主光線の交点、方向、パラメータ
θの定義等を説明するための図である。
【図8】本発明の画像表示装置の接眼光学系のプリズム
に適用可能な偏心プリズムの1例を示す図である。
【図9】本発明の画像表示装置の接眼光学系のプリズム
に適用可能な偏心プリズムの別の例を示す図である。
【図10】本発明の画像表示装置の接眼光学系のプリズ
ムに適用可能な偏心プリズムの別の例を示す図である。
【図11】本発明の画像表示装置の接眼光学系のプリズ
ムに適用可能な偏心プリズムの別の例を示す図である。
【図12】本発明による頭部装着型で両眼装着用の画像
表示装置を観察者頭部に装着した状態を示す図である。
【図13】図12の断面図である。
【図14】本発明による頭部装着型で片眼装着用の画像
表示装置を観察者頭部に装着した状態を示す図である。
【符号の説明】
1…射出瞳 2…軸上主光線(光軸) 3…接眼光学系 4…光分割素子 5…表示面 6…光源面 7…射出瞳に共役な面(入射瞳) 8…ウォブリング素子 10、20、30…偏心プリズム 11、21、31…第1面 12、22、32…第2面 13、23、33…第3面 34…第4面 40…光分割面(半透過反射面) 41、42…透明媒体 43…照明光入射面 44…射出面 45…画像表示素子対向面 51…カバーガラス 91…カバー部材 100…表示用光学系 101…反射型画像表示素子 102…画像表示装置(表示装置本体) 103…側頭フレーム 104…スピーカ 105…映像音声伝達コード 106…再生装置 107…調節部 108…前フレーム 111…瞳 112…第1面 113…第2面 114…第3面 115…第4面 116…像面 P…偏心プリズム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02F 1/1335 G02F 1/1335 H04N 5/64 511 H04N 5/64 511A Fターム(参考) 2H087 KA07 KA24 LA12 RA06 RA45 TA01 TA02 TA05 TA06 2H088 EA10 HA21 HA23 HA28 MA07 2H091 FA14Z FA21X FA41X LA19 MA02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像表示素子と、前記画像表示素子に表
    示された画像を観察者の眼球に投影すると共に射出瞳を
    形成する全体として正のパワーを有する接眼光学系とを
    備えた画像表示装置において、 前記射出瞳から前記画像表示素子に向かう逆光線追跡の
    順に、前記接眼光学系は、少なくとも1面の反射面を備
    え、観察者の視軸に対して側方へ光路を屈曲させる第1
    光学素子と、少なくとも1面の反射面を備え、前記第1
    光学素子により側方へ屈曲された光路を観察者から離れ
    る方向へ屈曲させる第2光学素子と、少なくとも1面の
    反射面を備え、前記第2光学素子により観察者から離れ
    る方向へ屈曲された光路を前記第1光学素子により屈曲
    された方向と略反対方向へ屈曲させる第3光学素子とを
    具備し、 前記第2光学素子と前記第3光学素子は前記画像表示素
    子に表示された画像のリレー光学系を構成しており、 少なくとも前記第1光学素子と前記第3光学素子は正の
    パワーを有することを特徴とする画像表示装置。
  2. 【請求項2】 光軸を前記射出瞳の中心を通り前記画像
    表示素子の中心を通る光線で定義するとき、前記画像表
    示素子に表示された画像の光軸上の中間像位置が、前記
    第1光学素子の光路上前記第2光学素子に最も近い反射
    面と、前記第2光学素子の光路上前記第1光学素子に最
    も近い反射面との間に位置することを特徴とする請求項
    1記載の画像表示装置。
  3. 【請求項3】 光軸を前記射出瞳の中心を通り前記画像
    表示素子の中心を通る光線で定義するとき、前記第1光
    学素子の光路上前記第2光学素子に最も近い反射面と光
    軸との交点と、前記第2光学素子の光路上前記第1光学
    素子に最も近い反射面と光軸との交点とを結んだ直線
    と、前記第3光学素子の光路上前記画像表示素子に最も
    近い反射面と光軸との交点と、前記画像表示素子と光軸
    との交点とを結んだ直線とのなす角度をθとするとき、 100°<θ<200° ・・・(1) を満たすことを特徴とする請求項1又は2記載の画像表
    示装置。
JP2001009948A 2000-07-10 2001-01-18 画像表示装置 Pending JP2002090692A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001009948A JP2002090692A (ja) 2000-07-10 2001-01-18 画像表示装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000207811 2000-07-10
JP2000-207811 2000-07-10
JP2001009948A JP2002090692A (ja) 2000-07-10 2001-01-18 画像表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002090692A true JP2002090692A (ja) 2002-03-27

Family

ID=26595663

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001009948A Pending JP2002090692A (ja) 2000-07-10 2001-01-18 画像表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002090692A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7027229B2 (en) 2003-05-08 2006-04-11 Canon Kabushiki Kaisha Display optical system
US7081999B2 (en) 2000-09-27 2006-07-25 Canon Kabushiki Kaisha Image display apparatus and head mounted display using it
JP2020020857A (ja) * 2018-07-30 2020-02-06 セイコーエプソン株式会社 虚像表示装置
CN111308727A (zh) * 2018-12-12 2020-06-19 量子光电股份有限公司 显示装置
CN112346209A (zh) * 2019-08-09 2021-02-09 华为技术有限公司 摄像头模组及终端设备

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0943536A (ja) * 1995-05-25 1997-02-14 Canon Inc 画像表示装置
JP2000171717A (ja) * 1998-12-07 2000-06-23 Olympus Optical Co Ltd 結像光学系

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0943536A (ja) * 1995-05-25 1997-02-14 Canon Inc 画像表示装置
JP2000171717A (ja) * 1998-12-07 2000-06-23 Olympus Optical Co Ltd 結像光学系

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7081999B2 (en) 2000-09-27 2006-07-25 Canon Kabushiki Kaisha Image display apparatus and head mounted display using it
US7027229B2 (en) 2003-05-08 2006-04-11 Canon Kabushiki Kaisha Display optical system
JP2020020857A (ja) * 2018-07-30 2020-02-06 セイコーエプソン株式会社 虚像表示装置
JP7183610B2 (ja) 2018-07-30 2022-12-06 セイコーエプソン株式会社 虚像表示装置
CN111308727A (zh) * 2018-12-12 2020-06-19 量子光电股份有限公司 显示装置
CN112346209A (zh) * 2019-08-09 2021-02-09 华为技术有限公司 摄像头模组及终端设备
CN112346209B (zh) * 2019-08-09 2022-10-11 华为技术有限公司 摄像头模组及终端设备

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3865906B2 (ja) 画像表示装置
US6201646B1 (en) Image-forming optical system and viewing optical system
JPH10246865A (ja) 視覚表示装置
JPH09258104A (ja) 光学系
JP2000206446A (ja) 画像表示装置
JP5791991B2 (ja) 偏心光学系、偏心光学系を用いた画像表示装置及び撮像装置
JP2002311379A (ja) 観察光学系
JP2000187177A (ja) 画像表示装置
JP2000221440A (ja) 画像表示装置
JP2000066106A (ja) 結像光学系及び観察光学系
JP2001013446A (ja) 観察光学系
JP2002122783A (ja) 観察光学系及び撮像光学系及びそれを用いた装置
JP2001174747A (ja) 画像表示装置
JP5108966B2 (ja) 画像表示装置
JP5653816B2 (ja) 偏心光学系を有する画像表示装置
JP2000131614A (ja) 結像光学系及び観察光学系
JP2002116404A (ja) 3次元偏心光路を備えた画像表示装置
JP2002055303A (ja) 3次元偏心光路を備えた画像表示装置
JP2001330795A (ja) 3次元偏心光路を備えた画像表示装置
JP2000180783A (ja) 画像表示装置
JP2002139695A (ja) 観察光学系
JP2002090692A (ja) 画像表示装置
JP2002311378A (ja) 画像表示装置
JP2000010041A (ja) 画像表示装置
JP2000105349A (ja) 複数の反射画像を合成する視覚表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080116

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110216

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110629