JP2002090684A - 光走査装置及びその製造方法 - Google Patents

光走査装置及びその製造方法

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JP2002090684A
JP2002090684A JP2000284904A JP2000284904A JP2002090684A JP 2002090684 A JP2002090684 A JP 2002090684A JP 2000284904 A JP2000284904 A JP 2000284904A JP 2000284904 A JP2000284904 A JP 2000284904A JP 2002090684 A JP2002090684 A JP 2002090684A
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Naohito Shiga
直仁 志賀
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、ハンドリング性に優れ、衝撃にも
耐え、所望の駆動特性を使用温度域で安定して得られる
光走査装置を提供する。 【解決手段】 一対の立設片を有する支持体11と、前
記支持体11の一対の立設片上に設けた一対の保持枠1
2と、光を反射するための鏡面17が形成された可動板
13と、この可動板13の対向辺と前記一対保持枠12
との間を各々両持ち梁状に連結する一対の弾性部材18
と、前記可動板13を変位駆動する駆動手段とを有し、
前記保持枠12、可動板13及び弾性部材18を一つの
基板上に一体形成した光走査装置であって、弾性部材1
8が高分子樹脂中にフィラーを含有したものからなり、
25℃での引っ張り弾性率が10GPa以上20GPa
以下であり、使用環境温度範囲内での引っ張り弾性率変
動が2GPa以内であることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光源からの光を反
射し、その反射光を走査させるための光走査装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子写真式複写機やレーザープ
リンタやバーコードリーダー等において、画像形成又は
画像読み取りの際には、光走査装置が用いられて光走査
により取得した画像信号を伝達しているが、このような
光走査装置には高速走査性、高安定性、高耐久性、高画
質性等が要求されていた。
【0003】特開平7−175005号公報には、図
8、図9に示すように、シリコン基板502上に、全反
射ミラー508を中央部に備えた可動板504と、可動
板504上に設けた駆動コイル505と、シリコン基板
502と可動板504とを連結するトーションバー50
3とを一体に形成し、このシリコン基板502の上下面
に、ガラス基板506,506’を陽極接合法により接
合し、この上下のガラス基板506,506’に各々永
久磁石507を取り付けることで、ガルバノミラー50
0を構成するようにしたガルバノミラーの発明が開示さ
れている。尚、図8、図9中、509は電極端子であ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の特開平7−175005号公報に開示されたガ
ルバノミラー500の場合、シリコン基板502上に形
成したトーションバー503がシリコン基板502上で
表面処理を施した様な構成となり、可動板504のサイ
ズや高周波域での可動板504の駆動特性からすると、
トーションバー503の幅も厚さも極端に細く薄くせざ
るを得ず、その結果、非常に脆い卜ーションバー503
となり、製造時や使用時の衝撃に弱いものとなってしま
い、歩留まりを下げ、製品寿命を短くしてしまう要因と
なっていた。
【0005】これを回避するために、前記トーションバ
ー503をポリイミド等の高分子樹脂で形成することも
試みられているが、逆に軟らかいために高周波域での良
好な駆動特性を得難いという問題も有していた。
【0006】また、シリコン基板502をガラス基板5
06,506’で挟み込む構造とした場合、駆動コイル
505の近傍にシリコン基板502の壁面が位置するた
め、挟み込んだガラス基板506上に永久磁石507を
配置せざるを得ず、その結果、駆動コイル505と永久
磁石507との距離が遠くなってしまい、駆動コイル5
06ヘ作用させる磁界が弱くなり、可動板504に対す
る駆動力も弱くなってしまい、駆動力の確保が困難にな
ってしまうという問題もあった。
【0007】このような問題を回避するために、最初か
らシリコン基板502の壁面と駆動コイル505との間
の寸法を大きく取り、その間に永久磁石507を位置さ
せることも可能であるが、この場合には、ガルバノミラ
ー500全体のサイズが大きくなってしまい、また、製
造コスト高を招いてしまう。
【0008】本発明は上記事情に着目してなされたもの
で、ハンドリング性に優れ、衝撃にも耐え、所望の駆動
特性を使用温度域で安定して得られる光走査装置を提供
すること、及びより安定した高効率な駆動特性を発揮し
得る光走査装置を得ることができる製造方法を提供する
ことを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、一対
の立設片を有する支持体と、前記支持体の一対の立設片
上に設けた一対の保持枠と、少なくとも一方の面に光を
反射するための鏡面が形成された可動板と、この可動板
の対向辺と前記一対保持枠との間を各々両持ち梁状に連
結する一対の弾性部材と、前記可動板を変位駆動する駆
動手段とを有し、前記保持枠、可動板及び弾性部材を一
つの基板上に一体形成した光走査装置であって、前記弾
性部材が高分子樹脂中にフィラーを含有したものからな
り、25℃での引っ張り弾性率が10GPa以上20G
Pa以下であり、使用環境温度範囲内での引っ張り弾性
率変動が2GPa以内であることを特徴とするものであ
る。
【0010】請求項1の発明では、一対の弾性部材を両
持ち梁状に形成し、各弾性部材を支持する保持枠を一対
の立設片を用いて形成し、前記弾性部材を高分子樹脂中
にフィラーを含有したものとし、25℃での引っ張り弾
性率が10GPa以上20GPa以下であり、使用環境
温度範囲内での前記引っ張り弾性率変動が2GPa以内
であるようにしたことにより、高分子樹脂ベースの弾性
部材であっても、混入したフィラーとの相乗効果によっ
て、前記可動板を変位可能に支持するに足る程に剛性が
高まり、光走査装置自体のハンドリング性を高め、耐衝
撃性に優れ、所望の駆動特性を使用温度域で安定して実
現することが可能な光走査装置を提供できる。
【0011】請求項2記載の発明の光走査装置の製造方
法は、一対の平行な保持枠と、少なくとも一方の面に光
を反射するための鏡面が形成されるとともに駆動手段を
構成する平面状のコイルが形成された矩形状の可動板
と、この可動板の対向辺の中央部と前記一対の保持枠と
の間を各々両持ち梁状に連結する一対の弾性部材と、前
記可動板の外側を占める位置で前記一対の保持枠の両端
間を各々連結する一対の不要枠とからなるユニットを半
導体製造プロセスにより一体形成する工程と、このユニ
ットの一対の保持枠を、支持体に設けた一対の立設片上
に各々固着して前記ユニットを支持体上に配置する工程
と、前記ユニットの一対の不要枠を除去する工程と、一
対の不要枠が除去された前記可動板の外側の領域に各々
駆動手段を構成するマグネットを前記可動板に近接して
臨ませた状態でこの各マグネットを支持する一対のヨー
クを前記支持体両端に取り付ける工程とを含むことを特
徴とするものである。
【0012】請求項2の発明では、半導体製造プロセス
により形成した前記ユニットの一対の保持枠を前記支持
体に設けた一対の立設片上に各々固着して前記ユニット
を支持体上に配置し、前記ユニットの一対の不要枠を除
去し、一対の不要枠が除去された前記可動板の外側の領
域に各々駆動手段を構成するマグネットを前記可動板に
近接して臨ませた状態でこの各マグネットを支持する一
対のヨークを前記支持体両端に取り付けるものであるか
ら、前記可動板とマグネットとを近接させることがで
き、電磁力による可動板の駆動特性を高め高速走査性を
実現できる光走査装置を製造することができる。
【0013】請求項3記載の発明は、請求項2記載の光
走査装置の製造方法において、前記弾性部材は、半導体
製造プロセスによって、高分子樹脂中にフィラーを含有
したものからなり、25℃での引っ張り弾性率が10G
Pa以上20GPa以下であり、使用環境温度範囲内で
の引っ張り弾性率変動が2GPa以内に形成されている
ことを特徴とするものである。
【0014】請求項3記載の発明では、高分子樹脂ベー
スであっても、混入したフィラーとの相乗効果によっ
て、前記可動板を変位可能に支持するに足る程に剛性を
高めることができる弾性部材を形成できるので、光走査
装置自体のハンドリング性を高め、耐衝撃性に優れ、所
望の駆動特性を使用温度域で安定して実現することが可
能な光走査装置を製造することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を詳
細に説明する。
【0016】(実施の形態1)以下、本発明の実施の形
態1の光走査装置及びその製造方法について、図1、図
2、図3、図4(A)〜図4(I)を参照して説明す
る。
【0017】図1は本実施の形態1に係る光走査装置の
概略構成を示す斜視図、図2は図1に示す光走査装置の
中心軸線であるA−A線に沿った断面図、図3は図1の
B−B’線に沿った断面図である。
【0018】また、図4(A)〜図4(I)は各々実施
の形態1に係る光走査装置の製造工程を示す図であり、
図5は実施の形態1に係る光走査装置の実装工程を示す
斜視図である。
【0019】図1に示すように、本実施の形態1に係る
光走査装置は、断面逆コ字状で一対の立設片11a、1
1bを有する支持体11における前記両立設片11a、
11bの略中央部において、矩形状に形成され一対の弾
性部材18の自由端として振動可能な矩形状の可動板1
3と、この可動板13の前記一対の弾性部材18とは直
交する側の両端に近接して対向配置された永久磁石から
なる一対のマグネット15とを有している。
【0020】前記可動板13と、前記支持体11の両立
設片11a、11b上に各々一体的に設けられ固定端と
して機能する一対の保持枠12とは、両持梁状で板バネ
状の一対の弾性部材18で連結されている。
【0021】前記可動板13の表面には、全反射ミラー
としての鏡面17が形成されている。また、前記可動板
13上には、その周縁近傍を周回するように内外2個構
成のコイル16a、16bからなるコイル16が設けら
れている。
【0022】内側のコイル16aからは、外側のコイル
16bを跨ぐように、コイル端が引き出され、前記一方
の弾性部材18上に設けられた配線を経由して各々フレ
キ(フレキシブル)基板20の端部上に設けた接続パッ
ド19に接続されている。
【0023】一方、外側のコイル16bの両端は、その
まま弾性部材18上に設けられた配線により各々フレキ
基板20の端部上に設けた接続パッド19に接続されて
いる。
【0024】この光走査装置の製造工程上、前記弾性部
材18上の配線類は同時に形成されるので、この配線類
と前記コイル16a、16bの各両端部の接続部におい
ては、配線部分に段差が形成されている。
【0025】ここで、前記一対のマグネット15は、そ
の着磁方向が可動板13の振動方向に略垂直であって、
着磁面の略中心がコイル16a、16bの平面に対向す
る位置に臨むように配置されている。
【0026】前記一対のマグネット15の外側には、各
々矩形板状のヨーク14が接合され、さらにヨーク14
の下端側は支持体11の両端部に固着されて、前記各ヨ
ーク14により各マグネット15を支持体11の両端部
上でかつ前記可動板13の両端近傍に臨む配置で各々支
持されている。
【0027】次に、図2、図3を参照して、図1に示す
光走査装置のA−A’線、B−B’線に沿った断面構造
について説明する。
【0028】図2に示すように、図1の光走査装置をA
−A’線に沿った断面で見ると、一方の保持枠12は、
シリコン基板200、窒化シリコン膜210、第1ポリ
イミド層220、第2ポリイミド層230、第3ポリイ
ミド層240を積層して形成している。また、他方の保
持枠12においては、窒化シリコン膜210、シリコン
基板200、窒化シリコン膜210、第1ポリイミド層
220、第2ポリイミド層230を積層して形成してい
る。
【0029】さらに、他方の保持枠12上の第2ポリイ
ミド層230上に、前記コイル16を跨ぐ配線142及
びこの配線142よりも膜厚の厚い接続パッド19が設
けられ、さらに第2ポリイミド層230上に積層する第
3ポリイミド層240には、前記接続パッド19に相当
する部分に貫通孔が形成されて、この貫通孔に充填した
異方性導電性接着剤300により前記フレキ基板20の
配線143と接続パッド19とを接続している。
【0030】前記可動板13は、一方の保持枠12と同
様な積層構造に加えて、第1ポリイミド層220上にコ
イル16a、16bを形成した構成となっている。
【0031】また、前記弾性部材18は、第1ポリイミ
ド層220、第2ポリイミド層230、第3ポリイミド
層240を積層して構成され、前記接続パッド19側の
弾性部材18では、第2ポリイミド層230上に配線1
42が配置される構造となっている。
【0032】前記シリコン基板200は、面方位が
(1,0,0)面のシリコン単結晶基板が用いられる。
ポリイミドは弾性を有する有機絶縁材料であり、その弾
性係数は、シリコン単結晶基板と比較してかなり小さい
ため、第1ポリイミド層220、第2ポリイミド層23
0及び第3ポリイミド層240は、弾性変形可能な弾性
薄膜となる。
【0033】ここで、第3ポリイミド層240の膜厚
は、第1ポリイミド層220及び第2ポリイミド層23
0の膜厚の和に略等しく形成されている。
【0034】従って、弾性部材18において、第2ポリ
イミド層230上に設けられたコイル16a、16bの
厚みは、弾性部材18の厚み方向に略二等分の位置に配
置されることになる。
【0035】更に、一方の保持枠12においては、駆動
回路と接続するために、絶縁保護用のカバーレイフィル
ム30を付したフレキ基板20上の配線143と、保持
枠12上の接続パッド19とを、既述したように異方導
電性接着剤300を介して接続している。
【0036】図3に示すように、図1の光走査装置をB
−B’線に沿った断面で見ると、図2に示す可動板13
を形成する積層構造に対して、左右対対称に同程度のク
リアランスをもって、一対のヨーク14の壁面に固定さ
れた一対のマグネット15を配置している。
【0037】そして、前記一対のマグネット15と、前
記コイル16とにより、前記可動板13に対して電磁力
による振動を与えて駆動する駆動手段(アクチュエー
タ)を構成していてる。
【0038】次に、このような構成を有する光走査装置
の動作について説明する。前記コイル16a、16bに
は、接続パッド19を介して、図示しない電源より交流
電流が供給される。
【0039】コイル16a、16bを流れる交流電流
は、可動板13の両端近傍に配置された両マグネット1
5が生成する磁揚と相互作用し、コイル16a、16b
には可動板13の両端部近傍で特に大きい電磁力が作用
する。つまり、両マグネット15と、コイル16a、1
6bの一部とにより可動板13を振動させる。
【0040】前記コイル16a、16bを流れる電流が
交流であるため、平面状のコイル16a、16bが受け
る力の向きは、周期的に変化する。
【0041】ここで、前記第1ポリイミド層220、第
2ポリイミド層230、第3ポリイミド層240の内、
シリコン基板200と接合されていない部分は、相対的
に剛性が低く、これらの部分が板バネ状の弾性部材18
として機能し、可動板13はその厚み方向に振動する。
【0042】前記可動板13の共振周波数は、この可動
板13と弾性部材18の形状や材質によって一意的に決
まり、この共振周波数に等しい周波数の交流電流をコイ
ルa、16bに供給することにより、可動板13は、そ
の電流値で定まる最大の振幅をもって振動する。
【0043】そして、前記可動板13上の鏡面17で反
射される光は、可動板13の振動振幅によって定まる偏
向角の範囲内で往復走査され、これにより、図示してい
ないが走査対象物の画像信号を取得する。
【0044】次に、本実施の形態1に係る光走査装置の
製造方法について、図4(A)乃至図4(I)をも参照
して説明する。
【0045】図4(A)に示すように、面方位が(1,
0,0)面の矩形状のシリコン基板200を用意し、洗
浄後、その表面に低圧CVD装置を用いて、窒化シリコ
ン膜210を成膜する。シリコン基板200の下面側の
窒化シリコン膜210は、ドライエッチングにより部分
的に除去されてパターニングされ、パターニングされた
窒化シリコン膜210は、シリコン基板200から保持
枠12と可動板13を形成する際のマスクとして機能す
る。
【0046】また、上面側の窒化シリコン膜210は、
シリコン基板200から保持枠12と可動板13を形成
する際に、上面の窒化シリコン膜210の上部に作製さ
れる構造体を前記シリコン基板200のエッチングプロ
セスから保護する役割を有する。
【0047】次に、図4(B)に示すように、上面側の
窒化シリコン膜210の上に、第1ポリイミド層220
が形成される。第1ポリイミド層220は、液状のポリ
イミド溶液を、シリコン基板200上に形成した窒化シ
リコン膜210上に印刷法又はスピンコーティング法に
よって均一に塗布し、乾燥・硬化して成膜する。
【0048】次に、図4(C)に示すように、第1ポリ
イミド層220の上に、コイル16a、16bが形成さ
れる。コイル16a、16bは、スパッタリングによっ
てアルミを成膜し、これをエッチングによってパターニ
ングして形成される。
【0049】次に、図4(D)に示すように、第1ポリ
イミド層220の上において、コイル16a、16bを
覆う第2ポリイミド層230を形成する。第2ポリイミ
ド層230は、第1ポリイミド層220と同様に、液状
のポリイミド溶液を第1ポリイミド層220上に均一に
塗布し、乾燥・硬化して成膜する。
【0050】次に、図4(E)に示すように、第2ポリ
イミド層230の上に、配線142が形成される。配線
142は、スパッタリングされたアルミ膜をエッチング
によりパターニングして形成される。
【0051】この工程においては、図4(C)の工程に
て製造した平面状のコイル16bを跨ぐ形で、配線14
2を形成するため、まず、コイル16bの内周部端部の
上部ポリイミドをエッチングで除去し、除去部分にアル
ミ膜を成膜し、パターニングによって層間の接続を取っ
てから、第2ポリイミド層230上にアルミ膜を成膜
し、パターニングする。
【0052】次に、図4(F)に示すように、前記配線
142及び第2ポリイミド層230上に、第3ポリイミ
ド層240を形成する。第3ポリイミド層240は、第
1、第2ポリイミド層220、230と同様に、液状ポ
リイミド溶液を第2ポリイミド層230上に均一に塗布
し、乾焼・硬化して成膜する。
【0053】前記第3ポリイミド層240は、弾性部材
18に所定の特性を持たせるように形成されると同時
に、図4(E)に示す工程で製造された配線142が、
空気中に露出して経時変化を起こすことを防ぐ役割、及
び絶縁保護の役割をする。
【0054】更に、第3ポリイミド層240の厚さは、
第1ポリイミド層220と第2ポリイミド層230の厚
さの和に略等しく成膜され、完成状態で、弾性部材18
の内部に存在する配線142が、弾性部材18の厚さ方
向に略二等分の位置に配置される。
【0055】更に、第3ポリイミド層240の鏡面17
に相当する部分に、マスクを介して、クロム、続いてア
ルミ膜を電子シャワー方式の蒸着により成膜して、前記
鏡面17を形成する。
【0056】図4(G)に示すように、第3ポリイミド
層240において、接続パッド19の端部上に位置する
部分が、ドライエッチングにより除去される。
【0057】尚、前記第1ポリイミド層220、前記第
2ポリイミド層230、前記第3ポリイミド層240の
各層に用いたポリイミドは、それ自体も高剛性である、
例えば、「UイミドタイプA」((株)ユニチカ製)に
対して、平均粒径0.5μmの球状シリカ微粉、例え
ば、「アドマフィンSO−C2」((株)アドマテック
ス製)を、表面処理した上で所定量添加・混和して、ス
クリーン印刷によって塗布し、乾燥・硬化して形成した
ものである。
【0058】次に、一対の保持枠12、駆動板13、一
対の保持枠12の両端を各々連結する一対の不要枠40
及び一対の弾性部材18を形成する領域以外の領域を除
去するとともに、図4(H)に示すように、前記シリコ
ン基板200の下面のパターニングされた窒化シリコン
膜210をマスクにして、アルカリ性溶液を用いてシリ
コン基板200の一部を、即ち、前記一対の弾性部材1
8を形成する領域を下面からの異方性エッチングにより
除去する。
【0059】この時、第1ポリイミド層220の下にあ
る窒化シリコン膜210は、シリコン基板200がエッ
チングされ貫通した際に、第1ポリイミド層220を保
護するマスク層として働く。
【0060】次に、図4(I)に示すように、第1ポリ
イミド層220のマスク層となった窒化シリコン膜21
0の一部を、シリコン基板200のエッチング後、ドラ
イエッチングによって除去する。
【0061】このように製作した光走査装置を構成する
ユニットを、フレキ基板(フレキシブル基板)20と接
続する。即ち、異方導電性接着剤300を用いて、駆動
回路への配線143が回路形成され、その表面をカバー
レイフィルム30で絶縁保護されているフレキ基板20
と前記ユニットの一方の保持枠12とを熱圧着して接続
した後、これらユニット及びフレキ基板20を、図5に
示すように、前記一対の保持枠12が前記立設片11
a、11bと各々接合する配置で前記支持体11上に固
着する。
【0062】その後に、前記一対の保持枠12の両端部
を各々連結していた一対の不要枠40の部分を機械的に
破壊して除去し、更に、一対の不要枠40を除去した領
域に一対のマグネット15を各々臨ませた状態で、この
マグネット15を支持する一対のヨーク14を支持体1
1の両端に各々取り付けて、図1に示すような本実施の
形態1の光走査装置を得る。
【0063】尚、前記不要枠40が破壊し易いように、
予めシリコン基板200上にエッチング加工等によって
スクライブライン等を入れておくことが好ましい。
【0064】以上詳述した本実施の形態1に係る光走査
装置によれば、電磁型の駆動方式により、光束径を大き
く取れ、コイル16をパターニング形成することによ
り、可動板13を軽量化でき、高速走査を安定して実現
でき、また、両持ち梁方式でかつねじれ方式を用いるこ
とにより、位置変動の少ない安定した駆動が可能とな
り、更に駆動用のアクチュエータを構成するコイル16
a、16bとマグネット15との位置をより近接化でき
るようにしたことで、高効率、低消費電力型で、耐衝撃
性に優れ、かつ、変位幅が大きい鏡面17を備えた駆動
特性の良好な光走査装置を提供できる。
【0065】また、マイクロマシニングによる微細加工
技術を用いて製作することで、保持枠12と弾性部材1
8と可動板13とを、一連の工程で一体に形成できるた
め、その後の組立工程が不要で、超小型の光走査装置を
大量に安価に製作できる。
【0066】更に、半導体製造技術を応用しているた
め、寸法精度が高く、従って、特性のばらつきが極めて
少ない光走査装置を製造できる。
【0067】また、前記弾性部材18に、有機絶縁材料
であるポリイミドをベースとして用い、その中に無機フ
ィラーとして球状シリカ微粉を混入させ、25℃での引
っ張り弾性率が10GPa以上20GPa以下、使用環
境温度範囲内での前記引っ張り弾性率変動を2GPa以
内に抑えたものを用いることにより、単にシリコン基板
を用いた弾性部材よりも、脆性破壊が起き難いために、
耐衝撃性に優れ、従ってハンドリング性にも優れ、か
つ、大きな偏向角を得ることができ、使用環境温度範囲
内での安定した駆動特性を実現できる。
【0068】また、コイル16と配線142が、ポリイ
ミド層の表面に表出せず、内部に形成されるため、湿気
や酸化による特性変化を抑えることができる。
【0069】尚、25℃での引っ張り弾性率が10GP
a未満だと、フレキシブルな樹脂本来の性質が発現して
しまい、剛性不足で、高速走査を要する光走査装置には
適用できない。
【0070】また、25℃での引っ張り弾性率が20G
Paを超えるようにすると、剛性的には良い傾向である
が、樹脂とフィラーとの接着力が不足して脆くなり、耐
衝撃性が弱くなり、シリコン基板の場合と類似の欠点が
発現してしまう。
【0071】更に、使用環境温度範囲内での前記引っ張
り弾性率変動が2GPaより大きいと、例えば、−30
℃〜80℃で使用する機器に適用した場合、この110
℃に亙る温度範囲内で、駆動特性がばらつき、温度補償
回路を付け加える必要が生じてしまう。
【0072】更に、前記鏡面17とコイル16a、16
bを有する前記構造体を支持体11に固着してから、不
要枠40を除去し、マグネット15を取り付けたヨーク
14を支持体11に取り付ける構造としていることによ
り、ハンドリング性が維持でき、駆動特性も変化させる
ことなく、かつ、コイル16a、16bのマグネット1
5への近接による高効率化も可能となる。
【0073】尚、本実施の形態1では、弾性部材18に
おいて、配線142が厚み方向に略二等分の位置に配置
されている。通常、光走査装置の動作時には、弾性部材
18が大きく変形し、その結果応力が発生する。
【0074】前記配線142を弾性部材18の最表層に
形成すると、この応力により繰り返し疲労で断線してし
まうが、本実施の形態1のような構成にすれば、長期信
頼性が得られる。
【0075】尚、本実施の形態1の各構成は、上述した
ものには限定されず、各種の変形、変更が可能である。
例えば、平面状のコイル16a、16bは、スパッタリ
ング成膜とエッチング加工による代わりに、めっき加工
によっても形成できる。この場合は、容易に配線類の厚
膜化ができるため、コイル16a、16bの抵抗値を下
げる一方で巻数を増やして、電磁力を増大することによ
り、前記鏡面17によるより大きい光の偏向角を得るこ
とができる。
【0076】前記ポリイミド各層は、剛性や線膨張係数
等の物性、あるいは溶剤可溶型、光反応型、付加型、熱
可塑型等各層への適用方法により、種々の特性を発現で
きる材料であるため、同一材料を用いる必要はなく、組
み合わせも可能である。
【0077】また、樹脂系は、ポリイミド樹脂系に限定
するものではなく、エポキシ樹脂系、アクリル樹脂系、
ポリエステル樹脂系等、他種の樹脂でも適用できる。
【0078】さらに、混入するフィラーも、球状のみな
らず、ウィスカー状、フレーク状、繊維状等、所望の特
性に応じて使い分けることができる。また、フィラーと
しては、シリカのみならず、アルミナや窒化アルミや窒
化硼素等、絶縁性のセラミック微粉や、樹脂粉末等を、
単独又は、組み合わせて用いることもできる。
【0079】前記ポリイミド各層のパターニングも、レ
ーザーアプレーションを用いる手法等も適用できる。
【0080】更に、本実施の形態1では、ポリイミド各
層に同一種のポリイミド樹脂を用いたが、構成によって
は、種々のポリイミドとフィラーの組み合わせが各層毎
に異なった適用の方法を用いることができる。
【0081】本実施の形態1では、前記鏡面17の形成
は、第3ポリイミド層240上に行ったが、中央部分の
ポリイミド層と窒化シリコン膜全てをエッチングで除去
して、シリコン基板200表面を露出させた上で、ここ
にアルミをスパッタリングして成膜しても良い。
【0082】また、本実施の形態1では、前記可動板1
3の上部に鏡面17を形成したが、可動板13と支持体
11との間におけるこの支持体11上に反射光検出回路
等を形成する場合には、可動板13の下面の面上に、金
等からなるの金属薄膜を成膜して鏡面17としても良
い。
【0083】前記フレキ基板20の配線143と、保持
枠12上の接続パッド19との接続は、ワイヤーボンデ
ィングして樹脂封止する方式も採用可能である。
【0084】更に、可動板13の駆動方法は、共振周波
数に等しい交流電流による往復運動には限定されず、例
えば可変の周波数による駆動、直流電流による駆動で静
的な位置決めを行うこと等も可能である。
【0085】(実施の形態2)次に、図6を参照して本
発明の実施の形態2について説明する。実施の形態1の
場合と同様にして可動板13を製作する際に、本実施の
形態2では可動板13の振動軸に対して軸対称な位置
に、図6に示すような一対の貫通孔400を設ける。こ
れ以外は、実施の形態1の場合と同様にして光走査装置
を製作した。
【0086】尚、前記貫通孔400は、全層の積層終了
後に、エッチングやレーザーアブレーション等で形成す
る。
【0087】このように、可動板13に対して前記貫通
孔400を設けたことにより、可動板13自身の重量を
軽量化できる上、振動時に可動板13が受ける空気抵抗
を極力少なくすることができ、可動板13や弾性部材1
8への負荷が低減でき、より安定した長寿命の光走査装
置を提供することができる。
【0088】(実施の形態3)次に、図7を参照して本
発明の実施の形態3について説明する。既述した実施の
形態1では、可動板13の形状が、可動板13の振動軸
に対して軸対称な矩形状としたが、本実施の形態3で
は、図7に示すように、保持枠12における弾性部材1
8が分岐する交差線部分から、可動板13の両端(両自
由端)先端に向かって、可動板13の振動軸に対して対
称な稜線を有する略六角形状となるように可動板13を
形成し、また、一対の弾性部材18としては、保持枠1
2から弾性部材18が分岐する交差線部分の寸法(保持
枠12と弾性部材18とを連結する部分の寸法)を、例
えば前記可動板13の全長(例えば可動板13における
両弾性部材18との連結部分間の寸法)の1/10以下
の極短いものとした以外は、記述した実施の形態1の場
合と同様にして光走査装置を製作した。
【0089】尚、前記弾性部材18は、可動板13の全
量量を支えるために、実施の形態1で適用した厚さより
も若干厚くするか、剛性の高いものを使用すると良い。
【0090】このように、本実施の形態3においては弾
性部材18の寸法を、極力短く形成したために、可動板
13のサイズが比較的大きい場合に、可動板13の重量
によって弾性部材18が撓んでしまい、可動板13の自
由端位置が安定しなくなるといった不都合を回避するこ
とができる。
【0091】(実施の形態4)次に、実施の形態4につ
いて説明する。既述した実施の形態1で、ポリイミド樹
脂に無機フィラーを混入させたものをスクリーン印刷し
て硬化させて、第1乃至第3ポリイミド層210、22
0、230を形成したが、本実施の形態4では、焼成す
るとセラミック化する感光性絶縁ペースト、例えば、
「NTPペースト」(日本電気環境エンジニアリング
(株)製)を、前記各ポリイミド層毎にスクリーン印刷
で塗布し、100℃で1時間乾燥後、本来ならば400
℃で5分と、920℃で7分ステップ焼成するところ
を、250℃、1時間の半焼成を行って、脱ガスし、比
較的安定な樹脂分のみを残留させて、フォトリソグラフ
ィーにてパターニングして前記弾性部材を含む各ポリイ
ミド層を形成した。これ以外は、実施の形態1と同様に
して光走査装置を製作した。
【0092】本実施の形態4によると、パターニング工
程が簡便になる上、半焼成条件の制御により、前記弾性
部材の引っ張り弾性率を制御し易いという利点がある。
【0093】以上説明した本発明によれば、以下の構成
を付記することができる。
【0094】(付記1)一対の立設片を有する支持体
と、前記支持体の一対の立設片上に設けた一対の保持枠
と、少なくとも一方の面に光を反射するための鏡面が形
成されとともに駆動手段を構成する平面状のコイルが形
成された可動板と、この可動板の対向辺と前記一対保持
枠との間を各々両持ち梁状に連結する一対の弾性部材
と、前記可動板に形成したコイルに磁力を作用させて可
動板を駆動する駆動手段を構成するマグネットとを有
し、前記保持枠、可動板及び弾性部材を一つの基板上に
ユニットとして一体形成した光走査装置であって、前記
弾性部材が高分子樹脂中にフィラーを含有したものから
なり、25℃での引っ張り弾性率が10GPa以上20
GPa以下であり、使用環境温度範囲内での引っ張り弾
性率変動が2GPa以内であることを特徴とする光走査
装置。この構成によれば、光走査装置自体のハンドリン
グ性に優れ、衝撃にも耐え、所望の駆動特性を使用温度
域で安定して得ることができる光走査装置を提供でき
る。
【0095】(付記2)前記可動板には貫通孔が形成さ
れていることを特徴とする付記1記載の光走査装置。こ
の構成によれば、可動板の軽量化が可能で、振動時に可
動板が受ける空気抵抗を極力少なくすることができ、可
動板や弾性部材への負荷が低減でき、より安定した長寿
命の光走査装置を提供することができる。
【0096】(付記3)前記可動板は略六角形状に形成
され、この可動板の対向辺と前記一対保持枠との間を各
々両持ち梁状に連結する一対の弾性部材は、可動板の対
向辺間の寸法の1/10程度の短寸法に形成されている
ことを特徴とする付記1記載の光走査装置。この構成に
よれば、可動板のサイズが比較的大きい場合に、可動板
の重量によって弾性部材が撓んでしまい、可動板の自由
端位置が安定しなくなるといった不都合を回避すること
ができる。
【0097】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、光走査装
置自体のハンドリング性に優れ、衝撃にも耐え、所望の
駆動特性を使用温度域で安定して得ることができる光走
査装置を提供できる。
【0098】請求項2記載の発明によれば、安定しかつ
高効率な駆動特性を実現できる光走査装置を製造するこ
とができる。
【0099】請求項3記載の発明によれば、ハンドリン
グ性を高め、耐衝撃性に優れ、所望の駆動特性を使用温
度域で安定して実現することが可能な光走査装置を製造
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る光走査装置の概略
構成を示す斜視図である。
【図2】図1に示す光走査装置の中心軸線であるA−A
線に沿った断面図である。
【図3】図1のB−B’線に沿った断面図である。
【図4】実施の形態1に係る光走査装置の製造工程を示
す図である。
【図5】実施の形態1に係る光走査装置の実装工程の説
明図である。
【図6】実施の形態2に係る光走査装置の変形例を示す
斜視図である。
【図7】実施の形態3に係る光走査装置の変形例を示す
斜視図である。
【図8】従来のガルバノミラーの平面図である。
【図9】図8のC−C線に沿った断面図である。
【符号の説明】
11 支持体 12 保持枠 13 可動板 13 可動部 14 ヨーク 15 マグネット 16 コイル 16a コイル 16b コイル 17 鏡面 18 弾性部材 19 接続パッド 20 フレキ基板 30 カバーレイフィルム 40 不要枠 142 配線 143 配線 200 シリコン基板 210 窒化シリコン膜 220 第1ポリイミド層 230 第2ポリイミド層 240 第3ポリイミド層 300 異方導電性接着剤 400 貫通孔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の立設片を有する支持体と、前記支
    持体の一対の立設片上に設けた一対の保持枠と、少なく
    とも一方の面に光を反射するための鏡面が形成された可
    動板と、この可動板の対向辺と前記一対保持枠との間を
    各々両持ち梁状に連結する一対の弾性部材と、前記可動
    板を変位駆動する駆動手段とを有し、前記保持枠、可動
    板及び弾性部材を一つの基板上に一体形成した光走査装
    置であって、 前記弾性部材が高分子樹脂中にフィラーを含有したもの
    からなり、25℃での引っ張り弾性率が10GPa以上
    20GPa以下であり、使用環境温度範囲内での引っ張
    り弾性率変動が2GPa以内であることを特徴とする光
    走査装置。
  2. 【請求項2】 一対の平行な保持枠と、少なくとも一方
    の面に光を反射するための鏡面が形成されるとともに駆
    動手段を構成する平面状のコイルが形成された矩形状の
    可動板と、この可動板の対向辺の中央部と前記一対の保
    持枠との間を各々両持ち梁状に連結する一対の弾性部材
    と、前記可動板の外側を占める位置で前記一対の保持枠
    の両端間を各々連結する一対の不要枠とからなるユニッ
    トを半導体製造プロセスにより一体形成する工程と、 このユニットの一対の保持枠を、支持体に設けた一対の
    立設片上に各々固着して前記ユニットを支持体上に配置
    する工程と、 前記ユニットの一対の不要枠を除去する工程と、 一対の不要枠が除去された前記可動板の外側の領域に各
    々駆動手段を構成するマグネットを前記可動板に近接し
    て臨ませた状態でこの各マグネットを支持する一対のヨ
    ークを前記支持体両端に取り付ける工程と、 を含むことを特徴とする光走査装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記弾性部材は、半導体製造プロセスに
    よって、高分子樹脂中にフィラーを含有したものからな
    り、25℃での引っ張り弾性率が10GPa以上20G
    Pa以下であり、使用環境温度範囲内での引っ張り弾性
    率変動が2GPa以内に形成されていることを特徴とす
    る請求項2記載の光走査装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005249810A (ja) * 2004-03-01 2005-09-15 Nikon Corp レンズ鏡筒
JP2014050894A (ja) * 2012-09-05 2014-03-20 Ricoh Co Ltd Memsデバイス、光偏向器、光走査装置、画像形成装置及び画像投影装置
JP7477344B2 (ja) 2020-03-31 2024-05-01 パイオニア株式会社 ミラー装置

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