JP2002090075A - エバポレータ - Google Patents

エバポレータ

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JP2002090075A
JP2002090075A JP2000286614A JP2000286614A JP2002090075A JP 2002090075 A JP2002090075 A JP 2002090075A JP 2000286614 A JP2000286614 A JP 2000286614A JP 2000286614 A JP2000286614 A JP 2000286614A JP 2002090075 A JP2002090075 A JP 2002090075A
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Japan
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flow path
refrigerant
heat transfer
transfer tube
core
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JP2000286614A
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English (en)
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Akinari Narahara
明成 奈良原
Tatsu Asanuma
達 浅沼
Yoshihiro Sasaki
美弘 佐々木
Kazuhiro Kojima
一浩 小島
Yoshiaki Koga
美章 古賀
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Marelli Corp
Original Assignee
Calsonic Kansei Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内部を流れる冷媒の量を多くする事なく、熱
交換性能を十分に確保する。 【解決手段】 コア部2aを構成する各伝熱管素子の内
部に、幅方向中間部に存在する内側流路22と、この内
側流路22の両側に存在する1対の外側流路23、23
と、これら内側流路22と1対の外側流路23、23と
の一端部同士を連結した連結流路24とを、それぞれ設
ける。エバポレータ1aの使用時には、上記コア部2a
のうち、冷媒取り出し管28側の幅方向半部に於いて、
上記各外側流路23、23に送り込んだ冷媒を、上記連
結流路24に向け流し、この連結流路24内で集合させ
た後、上記内側流路22内をこの内側流路22の他端部
に向け流す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明に係るエバポレータ
は、空気調和装置、特に自動車用空気調和装置に組み込
んで、車室内を空気調和する為の空気を冷却する。
【0002】
【従来の技術】自動車用空気調和装置には、内部で冷媒
を蒸発させ、外部を流通する空気を冷却するエバポレー
タを組み込んでいる。この様な、自動車用空気調和装置
に組み込んで使用するエバポレータとして、例えば特開
昭61−49995号公報には、図7〜8に示す様な構
造のものが記載されている。
【0003】何れもアルミニウム合金製の金属板により
造った部材を組み合わせて成る、このエバポレータ1
は、コア部2を有する。このコア部2は、横方向(図7
の左右方向)に適当な間隔をあけて互いに平行に配置し
た複数の伝熱管素子3、3と、隣り合う伝熱管素子3、
3同士の間に挟持した、複数のコルゲート型のフィン
4、4とから成る。又、上記コア部2の横方向両側面に
は、フィン4を介してサイドプレート5、5を添設して
いる。又、上記コア部2の下側(図7の下側)には、互
いに平行に配設した1対のタンク6a、6bを設けてい
る。そして、これら各タンク6a、6bの内部と、上記
各伝熱管素子3、3の内部とを連通させている。
【0004】上記各伝熱管素子3は、図8に示す様に、
1対の金属板7、7を重ね合わせて成る。これら各金属
板7、7は、芯材の両面にろう材を積層した、所謂両面
クラッド材である。又、これら各金属板7、7は、長さ
方向(図8の上下方向)の一端(図8の下端)に、互い
に間隔をあけて1対の突出部8、8を形成している。
又、上記各金属板7、7の片面には倒立U字形の凹部9
を、この凹部9の両端を上記1対の突出部8、8の先端
縁(図8の下端縁)にまで連続させた状態で、それぞれ
形成している。尚、上記凹部9の内側には多数の突起1
0、10を形成しており、これら各突起10、10によ
り、上記凹部9により構成される、次述する流路11の
内側を流れる冷媒の流れを乱し、この冷媒と上記各金属
板7、7との間の熱交換効率を向上させる。同時にこれ
ら各突起10、10は、それぞれの先端同士をろう付け
接合する事により、上記各伝熱管素子3、3の耐圧強度
を向上させる役目も果たす。
【0005】上記各金属板7、7は、2枚1組とし、互
いの凹部9同士を対向させた状態で最中状に重ね合わ
せ、上記各金属板7、7の凹部9の周囲に存在する周縁
部同士を互いに気密且つ液密に接合する事により、上記
各伝熱管素子3、3を構成する。この様に構成した各伝
熱管素子3、3は、倒立U字形(中間部で180度折り
返された形)の流路11と、この流路11の両端に位置
し、上記各伝熱管素子3、3の長さ方向一端縁部から突
出する1対の接続部12、12とを有する。
【0006】一方、上記各タンク6a、6bは、それぞ
れ略舟形状に形成した座板13とタンク本体14とを最
中状に重ね合わせる事により造っている。又、上記各座
板13には、それぞれ複数個ずつのスリット状の接続孔
15、15を形成している。又、上記各タンク6a、6
bのうち、一方のタンク6aの中間部内側には隔壁16
を設け、この隔壁16により、上記タンク6a内を入口
室17と出口室18とに、二分割している。又、上記一
方のタンク6aの側面のうち、上記入口室17に対応す
る部分に冷媒送り込み口19を、上記出口室18に対応
する部分に冷媒取り出し口20を、それぞれ設けてい
る。
【0007】前記エバポレータ1を造る場合には、上記
各タンク6a、6bに設けた各接続孔15、15に、上
記複数の伝熱管素子3、3の長さ方向一端部に設けた各
接続部12、12を挿入する。そして、隣り合う伝熱管
素子3、3同士の間にフィン4、4を挟持し、コア部2
の横方向両端部にサイドプレート5、5を重ね合わせた
状態で、上記各構成部材13、14、3、4、5同士を
ろう付け接合する。
【0008】上述の様に構成するエバポレータ1を自動
車用空気調和装置に組み込む際には、例えば上記各タン
ク6a、6bを下にした状態で、ダクト内に設置する。
このダクト内を流通する空気を冷却する際には、上記冷
媒送り込み口19を通じて上記入口室17内に、液状若
しくは気液混合状態の冷媒を送り込む。この冷媒は、前
記各伝熱管素子3、3内の流路11を流れて上記出口室
18に達し、上記冷媒取り出し口20から取り出され
る。上記各流路11を流れる間に上記冷媒は、周囲の熱
を奪って蒸発する為、上記コア部2の温度が低下する。
この結果、このコア部2の厚さ方向に空気調和用の空気
を通過させれば、この空気を冷却し、更に除湿を行なえ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】エバポレータ1の内部
から冷媒取り出し口20を通じてコンプレッサに向け送
り出された冷媒が、十分に気化し切っていないと、液状
若しくは気液混合状態の冷媒がコンプレッサに送り込ま
れる、所謂リキッドバックが発生して、このコンプレッ
サの故障を招く可能性がある。この為に従来から、この
様なリキッドバックの発生を防止すべく、エバポレータ
1の内部で冷媒取り出し口20から冷媒が流出する直前
の部分に、冷媒を十分に気化し切る為の、所謂スーパー
ヒート領域を設けている。例えば、上述した従来構造の
場合には、コア部2の幅方向片半部(図7の左半部)
で、冷媒取り出し口20の直前に存在する、上記コア部
2の厚さ方向片半部(図7の手前側半部)の一部に、ス
ーパーヒート領域を設けている。但し、この様なスーパ
ーヒート領域では、冷媒が十分に気化し切っている為、
このスーパーヒート領域部分を通過した空気と、この部
分の内部を流れる冷媒との間での熱交換が十分に行なわ
れず、上記スーパーヒート領域部分の外部を通過した空
気を十分に冷却する事はできない。この為、エバポレー
タ1の熱交換性能を向上させる面からは上記スーパーヒ
ート領域をできる限り小さくする事が好ましい。
【0010】一方、上述の様に構成され作用する従来の
エバポレータ1の場合、コア部2の幅方向片半部に於い
て、このコア部2の厚さ方向片半部と厚さ方向他半部
(図7の奥側半部)とでは、それぞれの内部を流れる液
状冷媒の量が大きく異なる事に基づき、互いの温度が大
きく異なる。即ち、上記コア部2の幅方向片半部に於い
て、冷媒取り出し口20の直前に存在する、このコア部
2の厚さ方向片半部では温度が高くなり、同じくこのコ
ア部2の厚さ方向他半部では温度が低くなるが、従来構
造の場合には、これら各厚さ方向半部同士の間の温度差
が大きくなる。従って、上記コア部2の幅方向片半部
で、このコア部2の厚さ方向片半部の内部を流れる液状
冷媒は、早期に蒸発する。従って、上述した従来のエバ
ポレータ1の場合、内部を流れる冷媒の量を或る程度多
くしなければ、上記コア部2の幅方向片半部のうち、こ
のコア部2の厚さ方向片半部に存在する、上記スーパー
ヒート領域を小さくする事ができず、熱交換性能を十分
に確保できない可能性がある。本発明のエバポレータ
は、上述の様な事情に鑑みて、内部を流れる冷媒の量を
多くする事なく、熱交換性能を十分に確保すべく発明し
たものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のエバポレータ
は、前述した従来のエバポレータと同様に、それぞれの
内部に扁平な流路を有する複数の伝熱管素子及び複数の
フィンから成るコア部と、このコア部の内部に冷媒を送
り込む為の冷媒送り込み口と、このコア部から冷媒を取
り出す為の冷媒取り出し口とを有する。そして、上記各
伝熱管素子の内部に冷媒を流通させると共に、これら各
伝熱管素子の外部に空気調和用の空気を、上記コア部の
厚さ方向に通過させる状態で使用する。
【0012】特に、本発明のエバポレータに於いては、
上記コア部の少なくとも一部を構成する伝熱管素子の内
部で上記コア部の厚さ方向に関して中央部に設けられた
内側流路と、同じく上記コア部の厚さ方向に関して両端
寄り部分に、上記内側流路を壁部を介して挟持する状態
で設けられた1対の外側流路と、同じく上記内側流路及
び各外側流路の一端縁同士を連結する状態で設けられた
連結流路とを備える。そして、上記各外側流路の他端部
に送り込まれた冷媒が、これら各外側流路を上記連結流
路に向け流れ、この連結流路で集合した後、上記内側流
路内をこの内側流路の他端部に向け流れる。
【0013】
【作用】上述の様に構成する本発明のエバポレータの場
合には、コア部の少なくとも一部を構成する伝熱管素子
のうち、その内部を流れる液状冷媒の量が少ない、内側
流路が存在する幅方向中間部を、それぞれの内部を流れ
る液状冷媒の量が多い、1対の外側流路が存在する、上
記伝熱管素子の幅方向両端寄り部分により挟持してい
る。この為、上記伝熱管素子の幅方向に関する温度差を
十分に小さくできて、上記幅方向中間部の温度を十分に
低下させる事ができる。従って、本発明によれば、上記
内側流路の一部にスーパーヒート領域を設ける場合で
も、この内側流路内を流れる液状冷媒が早期に蒸発しに
くくなる。この結果、エバポレータの内部を流れる冷媒
の量を多くする事なく、上記スーパーヒート領域を十分
に小さくする事ができて、このエバポレータの熱交換性
能を十分に確保できる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1〜3は、本発明の実施の形態
の第1例を示している。尚、本例のエバポレータ1a
は、複数枚の金属板を互いに積層する事により構成し
た、所謂積層型エバポレータとしたものであり、それぞ
れの内部に扁平な流路を有する複数の伝熱管素子26及
び複数のフィン4(図7参照)から成るコア部2aと、
このコア部2aの内部に冷媒を送り込む為の冷媒送り込
み口19を有する冷媒送り込み管27と、上記コア部2
aから冷媒を取り出す為の冷媒取り出し口20を有する
冷媒取り出し管28とを備える。
【0015】上記コア部2aを構成する為の各伝熱管素
子26は、後で詳しく説明する様に、それぞれの片面に
凹部を形成した金属板21を2枚1組とし、互いの凹部
同士を対向させた状態で最中状に重ね合わせて互いに気
密且つ液密に接合する事により造っている。そして、こ
れら各伝熱管素子26の内部に、内側流路22と、1対
の外側流路23、23と、連結流路24と、第二の連結
流路25とを設けている。
【0016】上記各金属板21は、芯材(比較的融点が
高いアルミニウム合金)の両面にろう材(Siを多く含
み、比較的融点が低いアルミニウム合金)を積層した、
所謂両面クラッド材としている。前記エバポレータ1a
を造るには、上記各金属板21と、前記フィン4と、前
記冷媒送り込み管27と、前記冷媒取り出し管28とを
組み合わせ、加熱炉中で加熱して、上記ろう材により上
記各部材21、4、27、28を、互いにろう付け接合
する。
【0017】上記各伝熱管素子26は、図3に詳示する
様な金属板21を2枚、互いの凹部同士を対向させた状
態で、最中状に重ね合わせ、互いにろう付けして成る。
アルミニウム合金の両面クラッド材である素板にプレス
加工を施して成る、上記各金属板21は、それぞれの片
面に凹部29と、この凹部29の中間部に設けた倒立U
字形の壁部30とを、それぞれ設けている。そして、上
記各金属板21の片面の幅方向に関して中央部に内側凹
部31を、同じく両端寄り部分に1対の外側凹部32、
32を、それぞれ形成している。又、上記内側凹部31
は、上記1対の外側凹部32、32の間に、上記壁部3
0を介して挟持する状態で設けている。又、上記各金属
板21の片面の長さ方向一端部(図3の下端部)に連結
凹部33を設け、この連結凹部33により上記内側凹部
31及び各外側凹部32、32の一端縁(図3の下端
縁)同士を連結している。これに対して、上記各金属板
21の片面の長さ方向他端部(図3の上端部)には第二
の連結凹部34を設け、この第二の連結凹部34によ
り、上記各外側凹部31、31の他端縁(図3の上端
縁)同士を連結している。又、上記第二の連結凹部34
と、上記内側凹部32の他端部(図3の上端縁)とは、
上記壁部30の中間部により隔てている。
【0018】上記各伝熱管素子26はそれぞれ、上述の
様な金属板21を2枚1組として、それぞれの凹部同士
を対向させた状態、即ち、内側凹部31同士、外側凹部
32同士、連結凹部33同士、第二の連結凹部34同士
を互いに対向させた状態で、最中状に重ね合わせてい
る。そして、上記内側凹部31同士が突き合わされた部
分に内側流路22を、上記外側凹部32同士が突き合わ
された部分に外側流路23を、それぞれ形成している。
又、上記連結凹部33同士が突き合わされた部分を連結
流路24として、この連結流路24により上記各外側流
路23、23及び内側流路22の一端縁(図1、2の下
端縁)同士を連結している。又、上記第二の連結凹部3
4同士が突き合わされた部分を第二の連結流路25とし
て、この第二の連結流路25により上記各外側流路2
3、23の他端部(図2の上端部)同士を連結してい
る。又、本例の場合には、これら各外側流路23、23
の断面積を互いに同じにして、これら各外側流路23、
23内を流れる冷媒の状態が互いに同じになる様にして
いる。
【0019】前記コア部2aは、それぞれが上述した様
に構成する複数の伝熱管素子26を、前記フィン4を介
して重ね合わせる事により構成している。そして、この
様に重ね合わせた状態で、上記コア部2aの幅方向片半
部(図1の左半部)に於いてそれぞれが互いに整合す
る、上記内側流路22の他端部(図1、2の上端部)同
士を互いに連通して、第一タンク流路35を構成してい
る。この為に、上記コア部2aの幅方向片半部で、上記
各伝熱管素子26を構成する金属板21に形成した内側
凹部32の他端部の底部には、上記コア部2aの幅方向
中央部に位置する1枚の金属板21を除き、冷媒を通過
させる為の第一の通孔21を形成している。この様にし
て構成した、上記第一タンク流路35の長さ方向一端部
(図1の左端部)には、前記冷媒送り込み管27の下流
端を接続している。従って、前記冷媒送り込み口19を
通じて上記冷媒送り込み管27から送り込まれた冷媒
は、この第一タンク流路35により長さ方向に広がる状
態で流される。この状態で、この第一タンク流路35の
長さ方向複数個所には、内側流路22の他端部が接続さ
れている。
【0020】又、上記コア部2aの全体に於いてそれぞ
れが互いに整合する、上記第二の連結流路25の中間部
同士を、それぞれ互いに連通して、第二タンク流路37
を構成している。この為に、上記各第伝熱管素子26を
構成する金属板21に形成した第二の連結流路25の中
間部の底部には、コア部2aの幅方向両端部に存在する
2枚の金属板21を除き、冷媒を通過させる為の第二の
通孔38を形成している。この様に構成した第二タンク
流路37は、コア部2aの幅方向片半部を構成する伝熱
管素子26に設けた第二の連結流路25から送り込まれ
た冷媒を水平方向に流す。本例の場合には、上記第二タ
ンク流路37の下流側半部(図1の右半部)が、請求項
2に記載した上流側タンク流路に相当する。
【0021】又、上記コア部2aの幅方向他半部(図1
の右半部)に於いてそれぞれが互いに整合する、上記各
伝熱管素子26の内側流路22の他端部同士を、互いに
連通して、請求項2に記載した下流側タンク流路であ
る、第三タンク流路39を構成している。この為に、上
記コア部2aの幅方向他半部で、上記各伝熱管素子26
を構成する金属板21に形成した内側凹部32の他端部
の底部には、冷媒を通過させる為の第一の通孔36を形
成している。この様に構成した第三タンク流路39の長
さ方向他端部(図1の右端部)には、前記冷媒取り出し
管28の上流端を接続している。従って、上記コア部2
aの幅方向他半部を構成する各伝熱管素子26の内側流
路22から上記第三タンク流路39内に送り込まれた冷
媒は、集合して、前記冷媒取り出し口20を通じて上記
冷媒取り出し管28から外部に取り出される。尚、上記
コア部2aの幅方向両端部に存在する2枚の金属板21
の片側に、フィン4を介してサイドプレートを固定して
も良い。
【0022】上述の様に構成する本発明のエバポレータ
は、空気調和装置に組み込んで使用する。エバポレータ
1aの使用時には、コンデンサから吐出され、膨張弁を
通過した液状若しくは気液混合状態の冷媒を、前記冷媒
送り込み管27から前記冷媒送り込み口19を通じて、
前記第一タンク流路35内に送り込む。この第一タンク
流路35内に送り込まれた冷媒は、図1に実線矢印イで
示す様に、この第一タンク流路35全体に長さ方向に広
がる。この第一タンク流路35内に広がった冷媒は、続
いて、図1、2に実線矢印ロで示す様に、コア部2aの
幅方向片半部に存在する各伝熱管素子26内に設けた各
内側流路22内を、前記各連結流路24に向けて、コア
部2aの外部を通過する空気との間で熱交換を行ないつ
つ流れる。
【0023】この様にしてコア部2aの幅方向片半部に
存在する各伝熱管素子26の内部に設けた各連結流路2
4に達した冷媒は、これら各連結流路24で、同図に実
線矢印ハ、ハで示す様に分岐した後、上記内側流路22
の両側に存在する各外側流路23、23内を、同図に実
線矢印ニ、ニで示す様に、上記コア部2aの幅方向他半
部を構成する各外側流路23、23内を、上記熱交換を
行ないつつ流れ、前記第二の連結流路25内に達する。
【0024】この様にして第二の連結流路25に達した
冷媒は、同図に実線矢印ホ、ホで示す様に集合して、前
記第二タンク流路39内に送り込まれる。そして、この
第二タンク流路39内に送り込まれた冷媒は、この第二
タンク流路39内を、図1に実線矢印ヘで示す様に水平
方向に流れて、上記コア部2aの幅方向他半部に存在す
る各伝熱管素子26の内部に設けた第二の連結流路25
に達する。そして、これら各第二の連結流路25に送り
込まれた冷媒は、これら各第二の連結流路25で、図
1、2に破線矢印ト、トで示す様に分岐した後、上記各
伝熱管素子26の両端寄り部分に存在する各外側流路2
3、23内を、同図に破線矢印チ、チで示す様に、上記
各連結流路24に向け、上記熱交換を行ないつつ流れ
る。そして、これら各連結流路24で、同図に破線矢印
リ、リで示す様に集合した冷媒は、上記コア部2aの幅
方向他半部に存在する各伝熱管素子26の内部に設けた
内側流路22内を、同図に破線矢印ヌで示す様に、上記
熱交換を行ないつつ流れた後、前記第三タンク流路39
に達する。この様にして第三タンク流路39に達した冷
媒は、図1に破線矢印ルで示す様に、この第三タンク流
路6内を水平方向に流れた後、前記冷媒取り出し管28
に流出し、この冷媒取り出し管28の下流端に接続した
配管を通じて、コンプレッサの吸入口に送られる。
【0025】上述の様に構成し、上述の様にコア部2a
の内部を流れる冷媒とこのコア部2aの外部を通過する
空気との間で熱交換を行ない、この空気を冷却する、本
発明のエバポレータ1aの場合には、コア部2aの幅方
向他半部に存在する伝熱管素子26の一部で、その内部
を流れる液状冷媒の量が少ない、内側流路22を設けた
幅方向中間部を、それぞれの内部を流れる液状冷媒の量
が多い、1対の外側流路23、23を設けた、上記伝熱
管素子26の幅方向両端寄り部分により挟持している。
この為、上記コア部2aの幅方向他半部に存在する各伝
熱管素子26の幅方向に関する温度差を十分に小さくで
きて、上記幅方向中間部の温度を十分に低下させる事が
できる。即ち、本発明の場合には、各伝熱管素子26の
幅方向に関する2個所位置で、これら各伝熱管素子26
の幅方向両端寄り部分と、同じく幅方向中間部との間で
の熱交換を行なえる為、この幅方向中間部の温度を十分
に低下させる事ができる。従って、本例の様に、上記コ
ア部2aの幅方向他半部に存在する伝熱管素子26に設
けた内側流路22の一部にスーパーヒート領域を設ける
場合でも、この内側流路22内を流れる液状冷媒が早期
に蒸発しにくくなる。この結果、エバポレータ1aの内
部を流れる冷媒の量を多くする事なく、スーパーヒート
領域を十分に小さくする事ができて、このエバポレータ
1aの熱交換性能を十分に確保できる。
【0026】更に、本例の場合には、1種類の金属板2
1と、フィン4とを重ね合わせる事により、コア部2a
と、総てのタンク流路35、37、39とを構成してい
る為、部品点数を少なくして、低コストで造る事が可能
になる。
【0027】尚、図示の例の場合には、各伝熱管素子2
6に設ける第一、第二の各通孔36、38を円形として
いるが、これら各通孔36、38は、扁平状等種々の形
状にする事もできる。そして、これら各通孔36、38
の形状を、内側流路22の他端部又は第二の連結流路2
5の中間部に沿った形状にした場合には、上記各伝熱管
素子26を大きくする事なく、上記各通孔36、38に
より構成する各第一〜第三タンク流路35、37、39
の断面積を大きくできる。
【0028】又、上記各伝熱管素子26を構成する金属
板21の片面に形成した凹部29内には、図4に示す本
発明の実施の形態の第2例、又は、図5に示す本発明の
実施の形態の第3例の様に、多数の円形の突起40a、
40a又はそれぞれが各伝熱管素子26の長さ方向に長
い、多数の矩形状の突起40b、40bを形成する事も
できる。この様に多数の突起40a、40bを上記凹部
29内に形成した第2〜3例の場合には、上記各金属板
21同士を最中状に組み合わせて、伝熱管素子26を造
る際に、上記各突起40a、40b同士を、上記各金属
板21の周縁部等と共に、互いに突き合わせてろう付け
する。そして、上記各突起40a、40bにより、上記
各伝熱管素子26の耐圧強度を確保すると共に、外側、
内側各流路22、23内を流れる冷媒の流れを攪乱した
り、この冷媒と金属板との接触面積を大きくする事によ
り、この冷媒と金属板21との間での熱交換効率を向上
させる事ができる。
【0029】次に、図6は、本発明の実施の形態の第4
例を示している。本例のエバポレータ1bの場合には、
上述の図1〜3に示した第1例のエバポレータ1aの幅
方向他半部(図1の右半部)とほぼ同じ構造により、全
体を構成している。即ち、本例の場合には、複数の伝熱
管素子26(図2)を、フィン4(図7参照)を介して
重ね合わせた状態で、コア部2bの幅方向全長に亙りそ
れぞれが互いに整合する、第二の連結流路25、25の
中間部同士を互いに連通して、上流側タンク流路41を
構成している。この為に、本例の場合には、上記各伝熱
管素子26を構成する金属板21に形成した第二の連結
凹部34(図3)の中間部の底部に、上記コア部2bの
幅方向他端(図6の右端)に位置する1枚の金属板21
を除き、冷媒を通過させる為の第二の通孔38(図3)
を形成している。この様にして構成した、上記上流側タ
ンク流路41の長さ方向一端部(図3の左端部)には、
冷媒送り込み管27の下流端を接続している。
【0030】又、この状態で、コア部2bの幅方向全長
に亙りそれぞれが互いに整合する、内側流路22、23
の他端部(図6の上端部)同士を互いに連通して、下流
側タンク流路42を構成している。この為に、本例の場
合には、上記各伝熱管素子26を構成する金属板21に
形成した内側凹部32(図3)の他端部(図3の上端
部)の底部に、上記コア部2bの幅方向他端(図6の右
端)に位置する1枚の金属板21を除き、冷媒を通過さ
せる為の第一の通孔36を形成している。この様にして
構成した、上記下流側タンク流路42の長さ方向一端部
(図6の左端部)には、冷媒取り出し管28の上流端を
接続している。
【0031】上述の様に構成する本例のエバポレータ1
bの使用時には、図示しないコンデンサから吐出され、
やはり図示しない膨張弁を通過した液状若しくは気液混
合状態の冷媒を、上記冷媒送り込み管27から上流側タ
ンク流路41内に送り込む。この上流側タンク流路41
内に送り込まれた冷媒は、この上流側タンク流路41内
を水平方向に流れ、上記各第二の連結流路25、25内
に送り込まれる。これら各第二の連結流路25、25内
に送り込まれた冷媒は、これら各第二の連結流路25、
25内で分岐した後、各外側流路23、23内を、各連
結流路24、24に向けて、上記コア部2bの外部を通
過する空気との間で熱交換を行ないつつ流れる。
【0032】この様にして上記各連結流路24、24内
に流れ込んだ冷媒は、これら各連結流路24、24で集
合した後、上記各内側流路22、23内を、上記下流側
タンク流路42に向けて、上記熱交換を行ないつつ流れ
る。そして、この下流側タンク流路42内に達した冷媒
は、この下流側タンク流路42内を水平方向に流れた
後、上記冷媒取り出し管28に流出する。その他の構成
及び作用に就いては、上述の図1〜3に示した第1例の
場合と同様である為、重複する説明は省略する。
【0033】尚、上述した各例の場合には、伝熱管素子
26とフィン4とを重ね合わせる事により、コア部2a
(又は2b)と、総てのタンク流路35、37、39
(又は41、42)とを、構成した場合に就いて説明し
たが、本発明はこの様な構造に限定するものではない。
複数の伝熱管素子及びフィン4の端部に、これら各伝熱
管素子と別体のタンクを設けた構造に、本発明を適用す
る事もできる。
【0034】
【発明の効果】本発明のエバポレータは、以上に述べた
通り構成され作用するので、内部を流れる冷媒の量を多
くする事なく、熱交換性能を十分に確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1例に於いて、冷媒の
流れ状態を説明する為の略透視斜視図。
【図2】(a)は図1の左半部を構成する伝熱管素子
を、(b)は図1の右半部を構成する伝熱管素子を、そ
れぞれでの冷媒の流れ状態を説明する為に用いる、それ
ぞれ側方から見た状態で示す略透視図。
【図3】図2の伝熱管素子を構成する金属板を示す斜視
図。
【図4】本発明の実施の形態の第2例に用いる金属板を
示す、図3と同様の図。
【図5】同第3例に用いる金属板を示す、図3と同様の
図。
【図6】同第4例を示す、図1と同様の図。
【図7】従来のエバポレータの1例を示す斜視図。
【図8】同じく一部を省略して示す、分解斜視図。
【符号の説明】
1、1a、1b エバポレータ 2、2a、2b コア部 3 伝熱管素子 4 フィン 5 サイドプレート 6a、6b タンク 7 金属板 8 突出部 9 凹部 10 突起 11 流路 12 接続部 13 座板 14 タンク本体 15 接続孔 16 隔壁 17 入口室 18 出口室 19 冷媒送り込み口 20 冷媒取り出し口 21 金属板 22 内側流路 23 外側流路 24 連結流路 25 第二の連結流路 26 伝熱管素子 27 冷媒送り込み管 28 冷媒取り出し管 29 凹部 30 壁部 31 内側凹部 32 外側凹部 33 連結凹部 34 第二の連結凹部 35 第一タンク流路 36 第一の通孔 37 第二タンク流路 38 第二の通孔 39 第三タンク流路 40a、40b 突起 41 上流側タンク流路 42 下流側タンク流路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々木 美弘 東京都中野区南台5丁目24番15号 カルソ ニックカンセイ株式会社内 (72)発明者 小島 一浩 東京都中野区南台5丁目24番15号 カルソ ニックカンセイ株式会社内 (72)発明者 古賀 美章 東京都中野区南台5丁目24番15号 カルソ ニックカンセイ株式会社内 Fターム(参考) 3L103 AA37 BB38 CC02 DD15 DD22 DD54 DD55 DD57

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれの内部に扁平な流路を有する複
    数の伝熱管素子及び複数のフィンから成るコア部と、こ
    のコア部の内部に冷媒を送り込む為の冷媒送り込み口
    と、このコア部から冷媒を取り出す為の冷媒取り出し口
    とを有し、上記各伝熱管素子の内部に冷媒を流通させる
    と共に、これら各伝熱管素子の外部に空気調和用の空気
    を、上記コア部の厚さ方向に通過させる状態で使用する
    エバポレータに於いて、 上記コア部の少なくとも一部を構成する伝熱管素子の内
    部で上記コア部の厚さ方向に関して中央部に設けられた
    内側流路と、同じく上記コア部の厚さ方向に関して両端
    寄り部分に、上記内側流路を壁部を介して挟持する状態
    で設けられた1対の外側流路と、同じく上記内側流路及
    び各外側流路の一端縁同士を連結する状態で設けられた
    連結流路とを備え、上記各外側流路の他端部に送り込ま
    れた冷媒が、これら各外側流路を上記連結流路に向け流
    れ、この連結流路で集合した後、上記内側流路内をこの
    内側流路の他端部に向け流れる事を特徴とするエバポレ
    ータ。
  2. 【請求項2】 各伝熱管素子は、それぞれの片面の幅方
    向に関して中央部に設けられた内側凹部と、同じく両端
    寄り部分に、上記内側凹部を壁部を介して挟持する状態
    で設けられた1対の外側凹部と、同じく上記内側凹部及
    び各外側凹部の一端縁同士を連結する状態で設けられた
    連結凹部と、同じく上記各外側凹部の他端縁同士を連結
    する状態で設けられた第二の連結凹部とを、それぞれ備
    えた1対の金属板を、それぞれの凹部同士を対向させた
    状態で最中状に重ね合わせて互いに接合する事により、
    上記内側凹部同士が突き合わされた部分に内側流路を、
    上記1対の外側凹部同士が突き合わされた部分に1対の
    外側流路を、上記連結凹部同士が突き合わされた部分に
    連結流路を、上記第二の連結凹部同士が突き合わされた
    部分に第二の連結流路を、それぞれ設けたものであり、 コア部のうちの少なくとも一部は、上記各伝熱管素子
    を、フィンを介して互いに重ね合わせた状態で、互いに
    整合する上記第二の連結流路の中間部同士を互いに連通
    させる事により上流側タンク流路を、同じく互いに整合
    する上記内側流路の他端部同士を互いに連通させる事に
    より下流側タンク流路を、それぞれ設けたものであり、 上記上流側タンク流路内に送り込まれた冷媒が、この上
    流側タンク流路内を水平方向に流れた後、上記第二の連
    結流路で分岐して、上記各外側流路内を上記連結流路に
    向け流れ、この連結流路で集合して、上記内側流路内を
    上記下流側タンク流路に向け流れた後、この下流側タン
    ク流路内を水平方向に流れる、請求項1に記載したエバ
    ポレータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014521913A (ja) * 2011-07-25 2014-08-28 ヴァレオ システム テルミク 熱交換器プレート

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JP2014521913A (ja) * 2011-07-25 2014-08-28 ヴァレオ システム テルミク 熱交換器プレート

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