JP2002089186A - 構造物の免震構造およびトンネル覆工用セグメント - Google Patents

構造物の免震構造およびトンネル覆工用セグメント

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JP2002089186A
JP2002089186A JP2000344211A JP2000344211A JP2002089186A JP 2002089186 A JP2002089186 A JP 2002089186A JP 2000344211 A JP2000344211 A JP 2000344211A JP 2000344211 A JP2000344211 A JP 2000344211A JP 2002089186 A JP2002089186 A JP 2002089186A
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seismic isolation
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tunnel
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Takeyasu Suzuki
猛康 鈴木
Homare Kaneko
誉 金子
Fujita Katsukawa
藤太 勝川
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Kumagai Gumi Co Ltd
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  • Underground Structures, Protecting, Testing And Restoring Foundations (AREA)
  • Lining And Supports For Tunnels (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 地中に設置される構造物の免震についての改
善を図り、また、このような改善に資するトンネル覆工
用セグメントを提供すること。さらに、地中または水中
に設置された基礎の上に支持される構造物のための免震
機構を提供すること。 【解決手段】 免震構造(12)は、構造物(10)の
表面を覆う、微粉末(24)を含む水透過性塗料の皮膜
(18)と、皮膜を透過した構造物の周囲の水分(2
2)と皮膜から滲み出た微粉末(24)とにより皮膜と
構造物の表面との間に形成された水膜(20)とを含
む。さらに、構造物の表面を実質的に規定する防水皮膜
(29)を含み得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、構造物の免震構
造、特に地下構造物であるトンネルの免震構造およびそ
の覆工用セグメントに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、トンネルの免震構造としてトンネ
ルの躯体またはその覆工の外周面を摩擦係数の小さいシ
ートまたはベントナイトのような滑材で覆ってなるもの
が提案されている。
【0003】トンネルは、地震によって周囲地盤に局所
的なひずみが生じるとき、その外周面に軸線方向力を受
けるところ、これが前記シートまたは滑材の存在によっ
てこれらと周囲地盤との間が低摩擦状態にあるため、周
囲地盤とトンネルとの間に相対的な滑りが生じ、トンネ
ルの躯体またはその覆工の破壊が回避される。
【0004】しかし、前記シートを使用する場合にあっ
ては、前記躯体または覆工の表面と前記シートとが平滑
であっても両者間の低摩擦化には限界がある。また、前
記滑材を使用する場合にあっては、地中で長期にわたっ
て安定した物性を保持しかつ地中への浸透や前記躯体ま
たは覆工の外周での移動がない滑材の選定は困難であ
る。このことから、免震対策にはなお改善の余地があ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、地中
に設置される構造物の免震についての改善を図ることに
あり、また、このような改善に資するトンネル覆工用セ
グメントを提供することにある。本発明の他の目的は、
地中または水中に設置された基礎の上に支持される構造
物のための免震機構を提供することにある。さらに、本
発明の他の目的は、互いに接する2つの平滑面間に滑材
を形成し、低摩擦化と滑材の長期安定化を実現すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、地中に設置さ
れたトンネルのような構造物の免震構造を提供する。こ
の免震構造は、前記構造物の表面を覆う、微粉末を含む
水透過性塗料の皮膜と、該皮膜を透過した前記構造物の
周囲の水分と前記皮膜から滲み出た微粉末とにより前記
皮膜と前記構造物の表面との間に形成された水膜とを含
む。
【0007】本発明は、また、地中または水中に設置さ
れた基礎上に支持された橋梁のような構造物の免震構造
を提供する。この免震構造は、前記基礎の頂面を覆う前
記水透過性塗料の皮膜と、該皮膜と前記基礎の頂面との
間に存する前記水膜とを備える。
【0008】前記免震構造においては、前記構造物の表
面および前記基礎の頂面にそれぞれ塗布してなる防水皮
膜をもってこれらの実質的な前記表面および頂面を規定
することができる。前記水透過性塗料は、例えば、水性
エマルジョン型シリコーン系塗料からなり、また、前記
微粉末は例えば酸化チタンの微粉末からなる。
【0009】本発明は、また、前記塗料の皮膜で覆われ
た外周面を有するトンネル覆工用セグメントを提供す
る。前記セグメントは、その外周面を実質的に規定す
る、該外周面に塗布された防水皮膜を含み得る。
【0010】
【発明の効果】本発明に係る免震構造にあっては、地中
の構造物の表面とこれを覆う塗料の皮膜とが、これらの
間に存在する水膜によって互いに分離可能な状態にあ
る。また、前記構造物の周囲地盤から土水圧を受ける前
記塗料の皮膜は、前記周囲地盤とほぼ一体と化した状態
にある。
【0011】このことから、前記構造物は、前記水膜を
介して、周囲地盤と一体の前記皮膜に対しこれに沿って
の相対運動が可能であり、また、この相対運動には前記
水膜中の微粉末の転がり運動を伴う。このため、周囲地
盤に対する前記構造物の相対運動時における摩擦抵抗は
比較的小さく、地震の規模の大小に拘わらず有効な免震
効果を得ることができる。ここにおいて、前記構造物の
表面と前記皮膜とが2つの平滑面を提供し、また、これ
らの間の前記水膜が滑材を形成し、これにより、前記滑
材(水膜)の長期安定化と、前記構造物と周囲地盤との
間の低摩擦化とを実現する。
【0012】本発明が適用される地中構造物は代表的に
はトンネルであり、トンネル空間を規定する例えば複数
のセグメントからなる覆工の外周面に前記塗料の皮膜が
形成される。
【0013】また、地中または水中に設置された基礎上
に支持される橋梁のような構造物の免震構造にあって
は、前記基礎の頂面を覆う前記塗料の皮膜が構造物の重
量を受けて該構造物と一体化する。このことから、前記
構造物は、前記皮膜と前記基礎との間に存在する水膜お
よび微粉末を介して、その基礎の頂面に沿っての低摩擦
での相対移動が可能であり、これにより、大小の地震に
対する有効な免震機能を発揮する。前記構造物の表面、
前記セグメントの外周面および前記基礎の頂面のそれぞ
れを実質的に規定する前記防水皮膜は、その防水作用に
より、例えばこれらの構造物等が塩分濃度の高い地下水
を含む軟弱粘性土中に設置される場合における前記構造
物等の面に対する地下水の接触とこれに伴う該面自体の
劣化や腐食を防ぐ。これにより、免震効果の発揮に必要
な前記滑剤(水膜)を前記構造物等の面上に長期にわた
って維持することができる。
【0014】前記塗料および前記微粉末は、好ましく
は、水性エマルジョン型シリコーン系塗料および酸化チ
タンの微粉末を用いる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1および図2を参照すると、地
中に設置された代表的な構造物であるトンネル10に本
発明の免震構造12が適用されている。
【0016】図1に示す円形断面のトンネル10は、鋼
製、コンクリート製等の複数のセグメント14からな
る。これらのセグメント14は、地中に推進されたシー
ルド掘進機(図示せず)が掘削した壁面に沿って円筒状
に組み立てられている。
【0017】また、図2に示す矩形断面のトンネル10
は、開削地盤中に現場打ちコンクリートにより形成され
たトンネル躯体16からなる。
【0018】本発明に係る免震構造12は、図3にその
詳細を示すように、前記構造物であるトンネル10の表
面を覆う、微粉末を含む水透過性塗料の皮膜18と、こ
の皮膜18とトンネル10の表面との間に形成された水
膜20とを含む。水膜20は、皮膜18を透過したトン
ネル10の周囲の水分22と皮膜18から滲み出た前記
微粉末24とからなる。
【0019】図1に示すトンネル10にあっては、その
表面は全セグメント14の外周面であり、また、図2に
示すトンネル10にあっては、その表面はトンネル躯体
16の外周面である。
【0020】トンネル10の表面を覆う皮膜18を形成
するため、設置前のセグメント14の外周面に予め前記
水透過性塗料を塗布して塗膜を形成しておく。このセグ
メント14は前記塗料が塗布されていないセグメントと
同様の取り扱いが可能であり、また、掘削壁面へのセグ
メント14の設置によるのみで後述する過程を経て本発
明の免震構造を容易に形成することができる。
【0021】また、トンネル躯体16については、その
成形後、土砂の埋め戻し前にその外周面に前記水透過性
塗料を塗布する。
【0022】前記塗膜の厚さは好ましくは1mm以下、よ
り好ましくは0.5mm以下とする。
【0023】前記水透過性塗料として、例えば水性エマ
ルジョン型シリコーン系塗料を用いることができる。こ
の塗料は、水性であるために有害な有機溶剤が使われて
おらず、また、取り扱いやすいという利点を有する。前
記塗料は、水透過性を有するもの、より詳細には水を取
り込んで水膜20を形成し得るものであれば、ウレタン
系であってもまたアクリル系のものであってもよい。
【0024】前記塗料中の微粉末24は充填材として添
加されたものであり、高圧力下においても塑性変形によ
って後記相対移動(滑動)の特性が変化しないだけの前
記塗膜の強度を確保できるような高強度の物質、例えば
酸化チタンの微粉末、他の金属粉末等からなる。微粉末
24は、転動性のよい全体に丸みを帯びたものであるこ
とが望ましい。
【0025】前記水透過性塗料は水を通す性質を有する
ため、地中に設置されたトンネル10の周囲の水分が時
間の経過とともに前記塗膜に浸透し、その浸透水がトン
ネル10の表面にまで至る。この間、前記塗膜中の微粉
末24が前記水分によってトンネル10の表面まで連行
される。
【0026】その結果、前記塗膜とトンネル10の表面
との間に微粉末24と水分22とを含む薄い水膜20が
形成され、前記塗膜は小さい摩擦力でトンネル10の表
面から剥離可能な状態となって該表面を覆う皮膜18を
なす。
【0027】トンネル10の周囲の水分は、図1に示す
例にあってはセグメント14とその周囲地盤26との間
に充填されるモルタルのような裏込め注入材28中の水
分または周囲地盤26中の水分であり、また、図2に示
す例にあっては周囲地盤26中の水分である。
【0028】ところで、トンネル10の表面を覆う皮膜
18は周囲地盤26の土水圧を受けてトンネル10の表
面に押し付けられている。このため、皮膜18はその外
周面において裏込め注入材28または周囲地盤26に接
し、これと一体をなしている。また、トンネル10の表
面に相対する皮膜18の内周面は該トンネルの表面に対
する塗布面をなしていたことから比較的滑らかであり、
また、水膜20を介してトンネル10の表面に接してい
る。
【0029】このことから、トンネル10は、その軸線
方向に関して、皮膜18(したがって裏込め注入材28
または周囲地盤26)に対し、水膜20を滑材とする低
摩擦下での相対移動(滑動)が可能である。
【0030】また、この相対移動にはトンネル10の表
面と皮膜18の内周面とに接する水膜中の微粉末24の
転動を伴う。このため、相対移動の際に生じるトンネル
10と皮膜18との間に生じる摩擦力の大きさが著しく
小さいものとされる。
【0031】皮膜18に対するトンネル10の相対運動
により、地震のために周囲地盤26にひずみが生じ、こ
れがために周囲地盤26からトンネル10に伝達される
軸線方向外力が著しく低減される(免震効果)。この免
震効果により、トンネル10の破損や損壊を回避するこ
とができる。
【0032】本発明の免震構造が適用される構造物は、
前記トンネルのほか、地下室のような地下空間を規定す
る他の地下構造物であってもよい。
【0033】また、本発明の免震構造は、前記地下構造
物のほか、地中または水中に設置されたフーチング(図
示せず)のような基礎上に支持される橋梁(図示せず)
のような構造物に適用することができる。
【0034】前記橋梁の免震構造にあっては、前記橋梁
築造の際、前記フーチングの頂面に前記塗料を塗布し、
該塗料の塗膜上に前記橋梁の橋脚(図示せず)を載置す
ることにより前記免震構造を形成することができる。
【0035】前記フーチングは水中または地中にあるた
め、前記塗膜の周縁部から該塗膜中に水分が浸透し、前
記皮膜が形成される。前記橋梁の橋脚およびその上部構
造の重力を受ける前記皮膜は前記橋梁と一体をなし、ま
た、前記皮膜と前記フーチングの表面との間に前記水分
および前記微粉末を含む前記水膜が形成される。
【0036】したがって、前記地下構造物におけると同
様、地震の際、前記フーチングと前記橋脚との間に摩擦
の小さい相対運動を生じさせることができ、これにより
免震効果が得られ、橋梁の破損、破壊等を回避すること
ができる。
【0037】前記塗料中に充填材として添加される前記
微粉末の粒径、量等は、免震構造が適用される構造物の
種類、重量等に応じて適宜定めることができる。例え
ば、図1に示すトンネルへの適用にあっては、シリコー
ン系塗料のシリコーンと酸化チタンの重量比は約1:2.
5である。ところで、トンネル10、セグメント14、
前記フーチング(以下「構造物等」という。)は塩分濃
度の高い地下水を含む軟弱粘性土中に設置されることが
ある。塩分を含む環境においては、水膜20通して、前
記構造物等の面(前記表面、外周面、頂面)に劣化や腐
食が生じ、このために前記構造物等の面上への水膜20
の保持が困難となるおそれがある。これを回避するた
め、図4に示すように、前記構造物等の面を実質的に規
定する防水皮膜29を設けることが望ましい。防水皮膜
29は、これが有する防水作用をもって、前記構造物等
自体の面に対する前記塩分を含む水の接触を断ち、前記
面の劣化、腐食等とこれに伴う水膜20の消失とを防止
し、長期にわたる前記免震効果の維持を図ることができ
る。防水皮膜29は、好ましくは、エポキシ系塗料また
は硬質のシリコーン系塗料からなる。これらの塗料は、
前記構造物等の面上に平滑でしかも硬質な防水皮膜を形
成するのに適する。防水皮膜29は、前記塗料を前記構
造物等の面すなわちトンネル10の表面、セグメント1
4の外周面および前記フーチングの頂面のそれぞれにこ
れを覆うように塗布し、養生してなる。したがって、皮
膜18は、前記構造物等の面を実質的に規定する防水皮
膜29上にこれを覆うように形成される。防水皮膜29
の厚さ寸法は、例えば0.1−0.5mmに設定するこ
とができる。
【0038】図3に示す免震構造の効果の確認のため、
図5に示すような実験を行い、図6に示すような実験結
果を得た。
【0039】図5を参照すると、台車30上に2つの同
形の立方体(1辺が10cm)からなるブロック32,34
が積み重ねられている。下方のブロック32は前記トン
ネル覆工用のセグメントを模したコンクリート製ブロッ
クからなり、また、上方のブロック34は前記裏込め注
入材製ブロック34からなる。
【0040】実験は、比較のため、上下両ブロック3
2,34間に前記皮膜および前記水膜からなる本発明の
免震構造が配置されたものと、他の上下両ブロック3
2,34のうちの下方のブロック32の上面にフッ素樹
脂を塗布したものとについて行った。
【0041】本発明に係る免震構造は、予め成形したコ
ンクリート製ブロック32の上面に、刷毛を用いて、前
記水性エマルジョン型シリコーン系塗料を約0.5mmの厚
さに塗布した後、前記塗料の塗布面を上にしてブロック
32を直方体形状の型枠の中に入れ、該型枠内のブロッ
ク32上にブロック34を形成すべく裏込め材を打設し
た後、これを1ヶ月間水中で養生することにより形成し
た。
【0042】実験は、台車30に載置された上下両ブロ
ック32,34のうちの上方のブロック34に鉛直応力
A(約0.2 N/mm2)を付与する間に両ブロック32,3
4に水平方向の剪断力Bを加えたとき、両方のブロック
32,34に生じる剪断応力および両ブロックの相対的
な剪断変位を測定した。測定結果は図6に示すとおりで
ある。
【0043】図6に示す測定結果によれば、本発明の免
震構造が適用された両ブロック32,34については、
剪断力の付与下、ほぼ一定の剪断応力が生じ、両ブロッ
クの相対変位が増大した。
【0044】これに対し、前記フッ素樹脂が塗布された
ブロック32を含む両ブロック32,34については、
前記剪断力の付与下、剪断応力および相対変位がほぼ直
線的に増大し、剪断応力および剪断変位がそれぞれ約0.
27 N/mm2および4.6mmに達したところで、上方のブロッ
ク34の剪断応力が剪断強度を上回り、ブロック34が
剪断破壊を起こした。
【0045】これにより、本発明の有効性が確認され
た。
【0046】実験後、本発明の免震構造が適用された両
ブロック32,34を分離したところ、前記被膜が前記
裏込め注入材を模したブロック34と一体化しており、
また、前記セグメントを模したブロック32の上面には
前記酸化チタンの微粉末を含むわずかに白濁した水の膜
が形成されていた。さらに、前記被膜の露出面は平滑で
あり、これを指で擦ると前記酸化チタンの微粉末が浮き
出し、白色に変化した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された地下構造物であるトンネル
の横断面図である。
【図2】本発明が適用された地下構造物である他のトン
ネルの横断面図である。
【図3】本発明の免震構造の詳細を示す断面図である。
【図4】本発明の他の例に係る、図3に示すと同様の免
震構造の断面図である。
【図5】本発明の効果を試すために行われた実験の設備
を示す概要図である。
【図6】図5に示す設備を用いて行われた実験の結果を
示すグラフである。
【符号の説明】
10 構造物 12 免震構造 14 セグメント 16 トンネル躯体 18 皮膜 20 水膜 22,24 水膜中の水分および微粉末 26 周囲地盤 28 裏込め注入材 29 防水皮膜
フロントページの続き (72)発明者 勝川 藤太 東京都新宿区津久戸町2番1号 株式会社 熊谷組東京本社内 Fターム(参考) 2D055 BB01 JA00 KB04 LA19 3J048 AC03 BE12 EA38

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地中に設置された構造物の免震構造であ
    って、前記構造物の表面を覆う、微粉末を含む水透過性
    塗料の皮膜と、該皮膜を透過した前記構造物の周囲の水
    分と前記皮膜から滲み出た微粉末とにより前記皮膜と前
    記構造物の表面との間に形成された水膜とを含む、構造
    物の免震構造。
  2. 【請求項2】 さらに、実質的に前記構造物の表面を規
    定する、該表面に塗布された防水皮膜を含む、請求項1
    に記載の構造物の免震構造。
  3. 【請求項3】 前記構造物がトンネルからなる、請求項
    1または2に記載の構造物の免震構造。
  4. 【請求項4】 地中または水中に設置された基礎上に支
    持された構造物の免震構造であって、前記基礎の頂面を
    覆う、微粉末を含む水透過性塗料の皮膜と、該皮膜を透
    過した前記基礎の周囲の水分と前記皮膜から滲み出た微
    粉末とにより前記皮膜と前記基礎の頂面との間に形成さ
    れた水膜とを含む、構造物の免震構造。
  5. 【請求項5】 さらに、実質的に前記基礎の頂面を規定
    する、該頂面に塗布された防水皮膜を含む、請求項4に
    記載の構造物の免震構造。
  6. 【請求項6】 前記構造物が橋梁からなる、請求項4ま
    たは5に記載の構造物の免震構造。
  7. 【請求項7】 前記水透過性塗料が水性エマルジョン型
    シリコーン系塗料からなり、また、前記微粉末が酸化チ
    タンの微粉末からなる、請求項1ないし6のいずれか1
    項に記載の構造物の免震構造。
  8. 【請求項8】 微粉末を含む水透過性塗料の皮膜で覆わ
    れた外周面を有する、トンネル覆工用セグメント。
  9. 【請求項9】 さらに、実質的に前記外周面を規定す
    る、該外周面に塗布された防水皮膜を含む、請求項8に
    記載のトンネル覆工用セグメント。
  10. 【請求項10】 前記水透過性塗料が水性エマルジョン
    型シリコーン系塗料からなり、また、前記微粉末が酸化
    チタンの微粉末からなる、請求項8または9に記載のト
    ンネル覆工用セグメント。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111691918A (zh) * 2020-06-11 2020-09-22 中铁工程设计咨询集团有限公司 一种隧道消能减震装置
CN111691901A (zh) * 2020-06-11 2020-09-22 中铁工程设计咨询集团有限公司 一种隧道消能减震方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111691918A (zh) * 2020-06-11 2020-09-22 中铁工程设计咨询集团有限公司 一种隧道消能减震装置
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