JP2002088182A - 多孔性フィルム - Google Patents

多孔性フィルム

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JP2002088182A
JP2002088182A JP2000282798A JP2000282798A JP2002088182A JP 2002088182 A JP2002088182 A JP 2002088182A JP 2000282798 A JP2000282798 A JP 2000282798A JP 2000282798 A JP2000282798 A JP 2000282798A JP 2002088182 A JP2002088182 A JP 2002088182A
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moisture permeability
film
thermoplastic elastomer
inorganic filler
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JP2000282798A
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Taro Ichikawa
太郎 市川
Meichiyou Ou
銘調 王
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Mitsui Chemicals Inc
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Mitsui Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通常の延伸倍率、及び無機充填剤の含有量を
維持しながら、高い透湿性と通気性を有する多孔性フィ
ルムを提供する。 【解決手段】 ポリオレフィン系樹脂と透湿性を有す
る熱可塑性エラストマーとの混合物25〜55重量%、
及び無機充填剤75〜45重量%を含む多孔性フィルム
であって、前記混合物中の透湿性を有する熱可塑性エラ
ストマーの含有量が0.5〜10体積%であることを特
徴とする多孔性フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、透湿性を有する熱
可塑性エラストマーを含むポリオレフィン系樹脂及び無
機充填剤を含む多孔性フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、多孔性フィルムは、ポリオレフィ
ン系樹脂に無機充填剤を加え、フィルム状に溶融成形し
た後、これを延伸すること等により、ポリオレフィン樹
脂と無機充填剤の各々の界面を剥離させる方法で製造さ
れている。これらの多孔性フィルムは、内部に多数の微
細な空孔を有しているため、高い透湿性を持ちながらも
高い防水性を合わせ持っている。従って、例えば、多孔
性フィルムを使い捨てオムツや生理用ナプキンの裏面フ
ィルムとして用いた場合、ムレない、モレない防漏材と
して有効である。
【0003】近年、このような使い捨てオムツの用途で
は、多孔性フィルムに不織布を積層するなどして、肌へ
の触感を向上させる試みが主流となりつつある。しかし
ながら、不織布との積層により多孔性フィルムの空孔が
一部塞がれ、透湿性が低下する傾向にあるため、多孔性
フィルム側の透湿性を向上させることが求められてい
る。さらに、使い捨てオムツ等に見られる特に夏場のム
レ・かぶれの発生は大きな問題となっており、更なる快
適性向上のため、高透湿性の多孔性フィルムの要求が強
まってきている。
【0004】ここで、多孔性フィルムの透湿性を向上さ
せる方法として、従来は延伸倍率を上げる方法、無機充
填剤の配合量を増量する方法がなされてきた。しかしな
がら、延伸倍率を上げる方法は、延伸時にフィルム切れ
などを起こしやすく、生産性を低下することとなり好ま
しくない。また、延伸が出来たとしても、ある延伸倍率
以上は透湿性が向上しなくなる傾向にあるため、限界が
ある。一方、無機充填剤を増量する方法は、樹脂量が低
下するために、強度不足を招いたり、延伸時にフィルム
切れを起こしやすいため、目的とする透湿性が得られず
好ましくない。
【0005】一方、多孔性フィルムとは異なるが、透湿
性を有する熱可塑性エラストマーを用いたフィルムが、
高い透湿性を持つフィルムとして知られている。しかし
ながら、原料費が高いために使い捨てオムツ・衛生材料
等の用途には好適でない。また、原料費を低減する方法
として、フィルムを薄肉化する方法も考えられるが、フ
ィルム強度が低下するため、上記用途には使用できな
い。さらに、熱可塑性エラストマーを用いたフィルム自
身は、透湿性は得られるが多孔性フィルムではないた
め、通気性が得られず、ムレ・かぶれの防止機能として
は不十分である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、本発明の目
的は、従来の多孔性フィルムと同等の延伸倍率、及び無
機充填剤の含有量を維持しながら、高い透湿性と高い通
気性を持つ多孔性フィルムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
した結果、ポリオレフィン系樹脂と透湿性を有する熱可
塑性エラストマーとの樹脂混合物に無機充填剤を所要量
添加してフィルムを成形し、それを延伸することにより
得られる多孔性フィルムが、高い透湿性と高い通気性を
有することを見出し、遂に本発明に到達した。
【0008】すなわち、本発明は、ポリオレフィン系樹
脂と透湿性を有する熱可塑性エラストマーとの混合物2
5〜55重量%、及び無機充填剤75〜45重量%を含
む多孔性フィルムであって、前記混合物中の透湿性を有
する熱可塑性エラストマーの含有量が0.5〜10体積
%であることを特徴とする多孔性フィルムである。
【0009】本発明に係わる多孔性フィルムは、透湿性
を有する熱可塑性エラストマーを0.5〜10体積%含
むポリオレフィン系樹脂とその混合物25〜55重量
%、及び無機充填剤75〜45重量%を含む樹脂組成物
からフィルムを成形し、次いで、得られたフィルムを少
なくとも一軸方向に延伸することにより製造することが
できる。
【0010】本発明により提供される多孔性フィルムの
特徴は、従来と同等の延伸倍率、及び無機充填剤の含有
量を維持しながら、高い透湿性を持つことにある。かか
る特性を有する多孔性フィルムは、ポリオレフィン系樹
脂に透湿性を有する熱可塑性エラストマーを混合するこ
とにより製造することができる。本発明に係わる多孔性
フィルムは、内部に多数の空孔界面を保有し、熱可塑性
樹脂が透湿性を有することにより、高い透湿性と通気性
を有する。
【0011】従って、本発明に係わる多孔性フィルム
は、使い捨てオムツ等の衛生材料用、食品等の包装材料
用、衣料用として、好適に使用することができる。尚、
本発明における多孔性フィルムの透湿性と通気性は、後
述する実施例に記載した方法により得られる値を意味す
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明の多孔性フィルムは、ポリオレフィン樹脂
と透湿性を有する熱可塑性エラストマーとの特定割合の
混合物、及び無機充填剤とを含む樹脂組成物を溶融成形
してフィルムとなし、得られたフィルムを少なくとも一
軸方向に延伸することにより製造することができる。
【0013】ポリオレフィン系樹脂とは、エチレン、プ
ロピレン、ブテン等のモノオレフィン重合体及びそれら
の共重合体を主成分とするものである。具体的には、低
密度ポリエチレン、線型低密度ポリエチレン(エチレン
−α−オレフィン共重合体)、中密度ポリエチレン、高
密度ポリエチレン等のポリエチレン系樹脂、ポリプロピ
レン、エチレン−ポリプロピレン共重合体等のポリプロ
ピレン系樹脂、ポリ4−メチルペンテン、ポリブテン、
エチレン−酢酸ビニル共重合体、及びこれらの混合物等
が挙げられる。
【0014】これらのポリオレフィン系樹脂は、ツィー
グラー触媒の如きマルチサイト触媒を用いて製造された
樹脂であっても、また、メタロセン触媒の如きシングル
サイト触媒を用いて製造された樹脂であってもよい。こ
れらの内、フィルムへの成形性、得られたフィルムの耐
熱性及び延伸性等を総合的に勘案すると、エチレン−α
−オレフィン共重合体である線型低密度ポリエチレン樹
脂、低密度ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、及
びエチレン−プロピレン共重合体が好ましい。上記樹脂
は、単独で用いても、2種以上を混合して用いてもよ
い。
【0015】ポリオレフィン系樹脂のメルトインデック
ス(以下、MIという)は、多孔性フィルムの強度や生
産性に影響を及ぼす。本発明において用いるポリオレフ
ィン系樹脂のMIは、単独で用いた場合、単体としての
値、また、2種以上混合して用いた場合、混合物として
の値が、0.1〜10g/10minである。好ましく
は0.5〜8g/10minである。さらに好ましくは
1〜5g/10minである。MIが0.1〜10g/
10minであるポリオレフィン系樹脂は、高い強度と
生産性を有する。尚、単独で上記範囲外となるポリオレ
フィン系樹脂であっても、混合物としてのMIが上記範
囲内であれば本発明に使用しても良い。ここで、本発明
におけるメルトインデックスは、ASTM D−123
8に規定される方法により、温度190℃、荷重216
0g(ポリエチレン系樹脂の場合)、230℃、荷重
2.16kg(ポリプロピレン系樹脂の場合)の条件下
で測定したものである。
【0016】ポリオレフィン系樹脂のMIが0.1g/
10min未満の場合、多孔性フィルムは高い強度を有
するが、溶融時の樹脂粘度が高くなり、生産性が劣るこ
ととなるので好ましくない。ポリオレフィン系樹脂のM
Iが10g/10minを超える場合、溶融時の樹脂粘
度は低くなるが、樹脂強度が低下するために、フィルム
成型時や2時加工時に破れ等が発生して生産性が劣るこ
ととなるので好ましくない。
【0017】ポリオレフィン系樹脂の密度は得られるフ
ィルムの物性に影響を与える。一般的に、0.910〜
0.935g/cm3の範囲であることが好ましい。よ
り好ましくは0.910〜0.930g/cm3であ
る。密度が0.910g/cm3未満の場合、得られた
フィルムの透湿度が極端に低下することとなり好ましく
ない。密度が0.935g/cm3を超える場合、透湿
度は得られるが、均一延伸性に乏しく、また、フィルム
の柔軟性が低下し、使い捨てオムツの裏面フィルムとし
て用いる際問題である。
【0018】本発明の多孔性フィルムは、上記ポリオレ
フィン系樹脂に特定の割合の透湿性を有する熱可塑性エ
ラストマーを含む。ここでいうエラストマーとは、高分
子物質であって、弾性材料のことである。また、高温で
は通常の熱可塑性樹脂と同様に成形可能な熱可塑性エラ
ストマーであることが好ましい。さらに、透湿性を有す
る熱可塑性エラストマーとしては、熱可塑性エラストマ
ーであって、透湿性を有するものであれば種々のものを
用いることが出来る。
【0019】透湿性を有する熱可塑性エラストマーとし
て好適なものには、ウレタン系エラストマー、ポリエス
テル系エラストマー、ポリアミド系エラストマー、ポリ
オレフィン系アイオノマーなどが挙げられる。ウレタン
系エラストマーとして熱可塑性のものは、短鎖ポリオー
ル(分子量60〜600)とジイソシアナートとの反応
で得られるポリウレタンと、長鎖ポリオール(分子量6
00〜4000)とジイソシアナートの反応で得られる
ポリウレタンとのブロックコポリマーが例示される。ジ
イソシアナートとしては、トルエンジイソシアナート、
ジフェニルメタンジイソシアナートなどが挙げられる。
短鎖ポリオールとしては、エチレングリコール、1,3
−プロピレングリコール、ビスフェノールA等が挙げら
れる。
【0020】ウレタン系熱可塑性エラストマーとして
は、ポリカプロラクトングリコールなどのポリカプロラ
クトンエステルポリオールに短鎖ポリオールの存在下、
ジイソシアナートを付加重合したもの(ポリエーテルポ
リウレタン);ポリ(エチレン−1,4−アジペート)
グリコール、ポリ(ブチレン−1,4,−アジペート)
グリコールなどのアジピン酸エステルポリオールに短鎖
ポリオールの存在下、ジイソシアナートを付加重合した
もの(ポリエステルポリウレタン);テトラヒドロフラ
ンの開環で得られたポリテトラメチレングリコールに短
鎖ポリオールの存在下、ジイソシアナートを付加重合し
たものなどが例示される。市販品としては、ブルコラン
(バイエル社製の商品名)、ケミガムSL(グッドイヤ
ー社製の商品名)、アジプレン(デュポン社製の商品
名)、ハルカプレン(ICI社製の商品名)などが挙げ
られる。
【0021】ポリエステルエラストマーとしては、芳香
族ポリエステルに由来する下記一般式(1)〔化1〕
【0022】
【化1】
【0023】で表される構造単位と、脂肪族ポリエーテ
ルに由来する下記一般式(2)〔化2〕
【0024】
【化2】
【0025】(一般式(1)及び(2)中、Dは分子量
14〜250のジオールから2個のヒドロキシル基を除
いた2価の残基であり、Rは分子量78〜300の芳香
族ジカルボン酸から2個のカルボキシル基を除いた2価
の芳香族残基であり、Gは平均分子量が14〜3500
のポリ(アルキレンオキサイド)グリコールから両末端
のヒドロキシル基を除いた2価の残基である)で表され
る構造単位とからなるブロックコポリマーが例示され
る。
【0026】ここで、ポリ(アルキレンオキサイド)グ
リコールのコポリエーテルエステルである上記一般式
(2)で表される構造単位に挿入されるエチレンオキシ
ド単位の量は、コポリエーテルエステルの全重量に対し
て25〜68重量%程度である。本発明において、上記
一般式(1)で表される芳香族ポリエステル単位が、テ
トラメチレンテレフタレート単位であり、上記一般式
(2)で表される脂肪族ポリエーテル単位が、アルキレ
ンエーテルテレフタレート単位であることが好ましい。
具体的には、ポリブチレンテレフタレート・ポリテトラ
メチレンエーテルグリコールブロック共重合体などが挙
げられる。その市販品としてはハイトレル(デュポン社
製、商品名)等が挙げられる。
【0027】ポリアミド系エラストマーとしては、ポリ
アミドと、ガラス転移温度が−100℃〜100℃のポ
リエステルまたはポリオールのジオールとの、マルチブ
ロックコポリマーが例示される。ここで、ポリアミド成
分としては、ナイロン6、同66、同610、同11、
同12などが挙げられる。これらの中では、ナイロン
6、ナイロン12が好ましい。ポリエーテルジオールと
しては、ポリ(オキシテトラメチレン)グリコール、ポ
リ(オキシプロピレン)グリコールなどが挙げられる。
【0028】ポリエステルジオールとしては、ポリ(エ
チレン−1,4−アジペート)グリコール、ポリ(ブチ
レン−1,4−アジペート)グリコール、ポリテトラメ
チレングリコールなどが挙げられる。具体例として、ナ
イロン12−ポリテトラメチレングリコールブロック共
重合体などが挙げられる。市販品としては、ダイアミド
(ダイセルヒュルス社製)、PEBAX(アトケム社
製)[いずれも商品名]などが挙げられる。
【0029】ポリオレフィン系アイオノマーとしては、
エチレン、プロピレン、ブテン等と不飽和カルボン酸の
共重合体金属塩などがある。市販品としては、メタクリ
ル酸を酸モノマーとするハイミラン(三井・デュポンポ
リケミカル社製、商品名)などが挙げられる。これらの
中では、透湿性に優れる点で、ウレタン系エラストマ
ー、ポリエステル系エラストマーが好ましい。
【0030】ポリオレフィン系樹脂に対する上記透湿性
を有する熱可塑性エラストマーの混合割合は、得られる
多孔性フィルムの透湿性、通気性、強度に影響を及ぼ
す。ポリオレフィン系樹脂と透湿性を有する熱可塑性エ
ラストマーとの混合物中に占める透湿性を有する熱可塑
性エラストマーの量が多すぎると、高い透湿性が得られ
易いが、フィルム強度が不足し、成形時のフィルム破れ
や防水性を損なうピンホールの発生原因になるために好
ましくない。また、透湿性を有する熱可塑性エラストマ
ーの量が少なすぎると、フィルム強度に影響は無いが、
透湿性、通気性を高める効果が不十分のため好ましくな
い。かかる観点から、ポリオレフィン系樹脂と透湿性を
有する熱可塑性エラストマーとの混合物中に占める透湿
性を有する熱可塑性エラストマーの量は、0.5〜10
体積%であることが好ましい。さらに好ましくは1〜8
体積%である。
【0031】本発明の多孔性フィルムは、上記透湿性を
有する熱可塑性エラストマーを含むポリオレフィン系樹
脂と、所定量の無機充填剤を含む。無機充填剤として、
例えば、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウ
ム、炭酸バリウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミ
ニウム、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化チタン、シ
リカ、タルク等が挙げられる。これらの内、炭酸カルシ
ウム、及び硫酸バリウムが好ましい。これらの無機充填
剤は単独で用いても、2種以上を混合して用いてもよ
い。
【0032】上記無機充填剤の平均粒子径は0.1〜5
μmであることが好ましい。より好ましくは0.5〜3
μmである。さらに好ましくは0.7〜2.5μmであ
る。無機充填剤の平均粒子径が0.1μm未満の場合、
樹脂へ無機充填剤粒子を均一に分散させることが困難に
なり好ましくない。また、連通孔を形成することが困難
となり、透湿度が低下するため好ましくない。無機充填
剤の平均粒子径が5μmを超える場合、樹脂への無機充
填剤の分散は容易となる。また、連通孔も形成されやす
く、高い透湿度を有する。しかしながら、粒子径が極端
に増大することになり、フィルム成形時に製膜破れ等の
問題を引き起こすので好ましくない。
【0033】また、これらの無機充填剤は、ポリオレフ
ィン系樹脂との分散性を向上させるため、また樹脂との
界面剥離を促進させるため、さらには外部からの水分の
吸収を防ぐために表面処理が施されたものでもよい。表
面処理剤としては、無機充填剤の表面を被覆することに
より、その表面を疎水化できるものが好ましく、例え
ば、ステアリン酸、ラウリル酸等の高級脂肪酸またはそ
れらの金属塩等を挙げることができる。
【0034】透湿性を有する熱可塑性エラストマーを含
むポリオレフィン系樹脂と無機充填剤との組成比は、フ
ィルムの成形性、延伸性、得られる多孔性フィルムの透
湿性、通気性等に影響を及ぼす。無機充填剤の添加量が
45重量%未満であると、内部空孔が減少し、透湿度が
低下するので好ましくない。また、無機充填剤の量が7
5重量%を超えると、内部空孔が増大し透湿度は増大す
るが、フィルムの強度が低下したり、フィルム成形する
場合に延伸切れ等の成形不良を生じることから好ましく
ない。かかる観点から、透湿性を有する熱可塑性エラス
トマーを含むポリオレフィン系樹脂と無機充填剤との組
成比は、ポリオレフィン系樹脂が25〜55重量%、無
機充填剤が75〜45重量%であることが好ましい。更
に好ましくは、透湿性を有する熱可塑性エラストマーを
含むポリオレフィン系樹脂が30〜50重量%、無機充
填剤が70〜50重量%である。
【0035】本発明の多孔性フィルムには、本発明の目
的を妨げない範囲で脂肪酸エステル等の延伸助剤、安定
剤、酸化防止剤、着色剤、光安定剤、難燃剤、帯電防止
剤、消臭剤、抗菌剤等の他の添加剤を添加してもよい。
これらの添加剤の内、特に延伸性を向上させるため、脂
肪酸エステル等の延伸助剤を添加することが望ましい。
添加量は多すぎるとフィルムの生産性が低下し、少なす
ぎると十分な効果が得られないので、透湿性を有する熱
可塑性エラストマーを含むポリオレフィン系樹脂及び無
機充填剤を含む樹脂組成物100重量部に対し0.1〜
3重量%が好ましい。
【0036】本発明の多孔性フィルムは次の方法で製造
される。ポリオレフィン系樹脂と透湿性を有する熱可塑
性エラストマー、及び無機充填剤、必要に応じてその他
の添加剤とを混合した後、ヘンシェルミキサー、スーパ
ーミキサー、タンブラー型等の混合機を用いて混合し、
その後、通常の一軸あるいは二軸スクリュー押出機によ
って混練し、ペレット化する。次いで、そのペレットを
ポリオレフィン系樹脂の融点以上、好ましくは融点+2
0℃以上、分解温度未満の温度において、Tダイ等が装
着された押出成形機、円形ダイが装着されたインフレー
ション成形機等の公知の成形機を用いて溶融、製膜す
る。場合によってはペレット化せず直接成形機で製膜す
ることもできる。
【0037】製膜されたフィルムは、ロール法、テンタ
ー法等の公知の方法により、室温以上、樹脂の軟化点
(JIS K−6760に規定される方法により測定し
た値)未満の温度範囲において、少なくとも一軸方向に
延伸を行う。延伸は、一段で行ってもよいし、多段階に
分けて行ってもよい。また、延伸した後、必要に応じて
得られた開孔の形態を安定させるために熱固定処理を行
ってもよい。熱固定処理としては、樹脂の軟化点以上、
融点未満の温度において、0.05〜100秒間熱処理
する方法が挙げられる。
【0038】延伸倍率は、得られる多孔性フィルムの物
性、延伸性に影響を及ぼす。延伸倍率が1.1倍未満で
あると、十分に空孔が形成されず、透湿度が低下するの
で好ましくない。延伸倍率が7倍を超えると空孔は十分
形成されるが、逆に延伸切れが多発し、生産性が低下す
るので好ましくない。かかる観点から、多孔性フィルム
の延伸倍率は1.1〜7倍が好ましい。より好ましくは
1.2〜5倍である。
【0039】多孔性フィルムの厚みは、10〜100μ
mが好ましい。フィルムの厚みが10μm未満ではフィ
ルム強度が低下し好ましくない。逆に、フィルム厚みが
100μmを超えると、使い捨てオムツなどの用途に用
いる際、風合いも悪くコストも高くなるため好ましくな
い。
【0040】上記組成及び製造条件で得られる多孔性フ
ィルムは、透湿度が少なくとも3000g/m2・24
hr、透気度が3000秒/100ml未満である多孔
性フィルムである。例えば、多孔性フィルムを使い捨て
オムツ用の裏面フィルムとして用いるには、オムツかぶ
れを防止したり、快適性を追求する目的で、高い透湿
性、通気性を有することが望まれる。本発明に係わる多
孔性フィルムは、内部空孔が多数形成されており、熱可
塑性エラストマーが透湿性を有するために、透湿性、通
気性が高いものである。多孔性フィルムの透湿度が30
00g/m2・24hr未満、または透気度が3000
秒/100ml以上であると、着用者にムレ、カブレ等
を生じさせることとなり好ましくない。
【0041】
【実施例】以下、本発明について更に具体的に説明する
ため、以下に実施例を示す。尚、本発明はこれらの実施
例に限定されるものではない。実施例に示したMI、透
湿度、透気度、フィルム厚みは、下記方法により測定し
た値である。
【0042】(1)メルトインデックス(g/10mi
n) ASTM D−1238−57T(E)に規定される方
法により、温度190℃、荷重2160g(ポリエチレ
ン系樹脂の場合)、230℃、荷重2.16kg(ポリ
プロピレン系樹脂の場合)の条件下で測定する。
【0043】(2)透湿度(g/m2・24hr) ASTM E−96に規定される方法に基づき、温度4
0℃、相対湿度60%、純水法の条件で測定する。サン
プルは無作為に10点採取し、その平均値を算出する。
測定時間は24時間とする。
【0044】(3)透気度(秒/100ml) JIS P−8117に規定される方法に準じ、王研式
透気度測定器を用い、サンプルは無作為に10点採取
し、その平均値を算出する。
【0045】(4)フィルム厚み(μm) 多孔性フィルムから試料〔MD:10cm、TD:10
cm〕を10枚採取し、1枚につき3cm間隔で5点、
合計50箇所の測定点について、厚み測定機(PEAC
OCK社製、UPRIGHT DIAL GUAGE
NO.25)を用いて厚みを測定し、平均値を算出す
る。
【0046】実施例1 線型低密度ポリエチレン(三井化学(株)製、商品名:
エボリューSP2040、密度:0.920g/c
3、MI:4.0g/10min)37重量%、熱可
塑性エラストマーであるポリエステル系エラストマー
(東レ・デュポン(株)製、商品名:ハイトレル354
8L、密度:1.15g/cm3)3重量%(線型低密
度ポリエチレンと熱可塑性エラストマーの合計量の6体
積%、以下同じ)に対し、炭酸カルシウム(同和カルフ
ァイン(株)製、商品名:MD−2)60重量%、ステ
アリン酸カルシウム1重量%をタンブラーミキサーにて
混合した後、タンデム型押出機を用いて230℃におい
て均一に混練しペレット状に加工した。このペレットを
Tダイが装着された押出成形機を用いて、230℃にお
いて溶融押出して未延伸フィルムを得た。得られた未延
伸フィルムを65℃に加熱した予熱ロールと延伸ロール
との間で2倍の延伸倍率で機械方向に一軸延伸し、厚み
20μmの多孔性フィルム1を得た。多孔性フィルム1
は、透湿度、透気度共に良好であった。
【0047】実施例2 熱可塑性エラストマーの配合量を表1の通りとした以
外、実施例1と同様にして多孔性フィルム2を得た。多
孔性フィルム2は、透湿度、透気度共に良好であった。
【0048】実施例3〜4 ポリオレフィン系樹脂と熱可塑性エラストマーとの混合
物と無機充填剤の配合比率、及び延伸倍率をそれぞれ表
1に示す値とした以外、実施例1と同様にして多孔性フ
ィルム3及び4を得た。多孔性フィルム3及び4は透湿
度、透気度共に良好であった。
【0049】実施例5 多孔性フィルムの厚みを表1の通りとした以外、実施例
1と同様にして多孔性フィルム5を得た。多孔性フィル
ム5は、透湿度、透気度共に良好であった。
【0050】実施例6 ポリオレフィン系樹脂としてポリプロピレン樹脂(グラ
ンドポリマー(株)製、商品名:F103WH、密度
0.910g/cm3 、MI2.4g/10min)を
用いた以外、実施例1と同様にして多孔性フィルム6を
得た。多孔性フィルム6は、透湿度、透気度共に良好で
あった。
【0051】実施例7 無機充填剤として沈降性硫酸バリウム(バライト工業
(株)製、商品名:HD)を用いた以外、実施例1と同
様にして多孔性フィルム7を得た。多孔性フィルム7
は、透湿度、透気度共に良好であった。
【0052】実施例8 熱可塑性エラストマーとしてポリウレタン系熱可塑性エ
ラストマー(大日精化工業(株)製、商品名:レザミン
P210)を用いた以外、実施例1と同様にして多孔性
フィルム8を得た。多孔性フィルム8は、透湿度、透気
度共に良好であった。
【0053】比較例1〜2 熱可塑性エラストマーの配合比率をそれぞれ表2の通り
とした以外、実施例1と同様にして多孔性フィルム9、
10を得た。多孔性フィルム9は、透湿度が十分に得ら
れなかった。多孔性フィルム10は、フィルムの強度不
足により製膜ができずにサンプルが得られなかった。
【0054】比較例3〜4 ポリオレフィン系樹脂と熱可塑性エラストマーとの混合
物と無機充填剤の配合比率を表2に示す割合とした以
外、実施例1と同様にして多孔性フィルム11、12を
得た。多孔性フィルム11は、フィルムの強度不足によ
り製膜ができずにサンプルが得られなかった。多孔性フ
ィルム12は、無機充填材の配合量が少ないために、十
分な透気度、透湿度が得られなかった。
【0055】比較例5 熱可塑性エラストマーの配合比率を表2の通りとした以
外、実施例1と同様にして多孔性フィルム13を得た。
多孔性フィルムは、製膜時に多数のピンホールが空い
た。得られたフィルムの透湿度、透気度は良好である
が、ピンホールがあるため、防水性がまったく無く、防
漏材として使用できない。
【0056】
【表1】
【0057】
【表2】
【0058】<表の記号の説明>〔表1〕及び〔表2〕
に記載した記号は、下記を意味する。LLDPE:線形
低密度ポリエチレン、CaCO3:炭酸カルシウム、B
aSO4:硫酸バリウム、熱可塑性エラストマーの体積
%は、ポリオレフィン系樹脂と熱可塑性エラストマーの
合計量に占める値を示す。*印は大きなピンホール部の
存在を意味する。
【0059】
【発明の効果】本発明により提供される多孔性フィルム
の特徴は、従来の多孔性フィルムと同等の延伸倍率、及
び無機充填剤の含有量を維持しながら、高い透湿性及び
通気性を持つことにある。かかる特性を有する多孔性フ
ィルムは、ポリオレフィン系樹脂に、特定量の透湿性を
有する熱可塑性エラストマーを混合することにより製造
することができる。本発明に係わる多孔性フィルムは、
内部に多数の空孔界面を保有し、熱可塑性樹脂が透湿性
を有することにより、高い透湿性と通気性を持つ。従っ
て、本発明に係わる多孔性フィルムは、使い捨てオムツ
等の衛生材料用、食品等の包装材料用、衣料用として、
好適に使用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // A61F 5/44 B29K 23:00 B29K 21:00 105:04 23:00 105:16 105:04 B29L 7:00 105:16 A41B 13/02 F B29L 7:00 Fターム(参考) 3B029 BC03 BC06 4C098 AA09 DD04 DD05 DD13 DD14 DD23 DD24 DD26 DD28 4F074 AA05 AA16 AA20 AA31 AA65 AA71 AA78 AA98 AC26 AD10 AG01 CA02 CA06 CC02Y CC04X CC04Y DA10 DA23 DA53 DA59 4F210 AA03 AA08 AA22 AA24 AA29 AA31 AA45 AB11 AB16 AB19 AG01 AG20 QA03 QC01 QC02 QC05 QG01 QG18 4J002 BB031 BB061 BB121 BB141 BB151 BB171 BB232 CF102 CK022 CK032 CK042 CL072 DE076 DE106 DE136 DE146 DE236 DG046 DG056 DJ016 DJ046 FD016

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオレフィン系樹脂と透湿性を有する
    熱可塑性エラストマーとの混合物25〜55重量%、及
    び無機充填剤75〜45重量%を含む多孔性フィルムで
    あって、前記混合物中の透湿性を有する熱可塑性エラス
    トマーの含有量が0.5〜10体積%であることを特徴
    とする多孔性フィルム。
  2. 【請求項2】 透湿性を有する熱可塑性エラストマー
    が、ウレタン系エラストマー、ポリエステル系エラスト
    マー、ポリアミド系エラストマー、及びポリオレフィン
    系アイオノマーから選ばれた少なくとも1種の樹脂であ
    ることを特徴とする請求項1記載の多孔性フィルム。
  3. 【請求項3】 透湿性を有する熱可塑性エラストマー
    が、ウレタン系エラストマー、及びポリエステル系エラ
    ストマーから選ばれた少なくとも1種の樹脂であること
    を特徴とする請求項1記載の多孔性フィルム。
  4. 【請求項4】 少なくとも一軸方向に1.1〜7倍延伸
    された請求項1記載の多孔性フィルム。
  5. 【請求項5】 透湿度が少なくとも3000g/m2
    24hr、透気度が3000秒/100ml未満、厚み
    が10〜100μmである請求項1記載の多孔性フィル
    ム。
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