JP2002087975A - 一酸化窒素産生抑制剤及び、その一酸化窒素産生抑制剤を配合した皮膚外用剤、化粧料、医薬部外品 - Google Patents

一酸化窒素産生抑制剤及び、その一酸化窒素産生抑制剤を配合した皮膚外用剤、化粧料、医薬部外品

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JP2002087975A
JP2002087975A JP2000277663A JP2000277663A JP2002087975A JP 2002087975 A JP2002087975 A JP 2002087975A JP 2000277663 A JP2000277663 A JP 2000277663A JP 2000277663 A JP2000277663 A JP 2000277663A JP 2002087975 A JP2002087975 A JP 2002087975A
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Hiroshi Tonogaito
浩 殿垣内
Kiyomi Mizoguchi
清美 溝口
Yasuhiro Yoshida
康弘 吉田
Akihiro Aioi
章博 相生
Kazuhiko Hamada
和彦 濱田
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Pias Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生体内での過剰な一酸化窒素の産生を抑制す
るための一酸化窒素産生抑制剤、及びその一酸化窒素産
生抑制剤を配合した皮膚外用剤、化粧料、医薬部外品に
関し、紫外線や炎症反応に起因する皮膚障害を改善する
効果を有するとともに、安全性及び使用感に優れた皮膚
外用剤、化粧料、医薬部外品として使用される一酸化窒
素産生抑制剤を提供することを課題とする。 【解決手段】 ローズマリー抽出液、カルノソール、カ
ルノシン酸、コーヒー豆の抽出液、サクラダソウ抽出
液、オウレン抽出液、オウバク抽出液、カンゾウ抽出
液、イヌノイバラの抽出液、センキュウ抽出液、トウニ
ン抽出液、シャクヤク抽出液、ヨクイニン抽出液、及び
アカブドウ抽出液の少なくとも1種を含有させたことで
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生体内での過剰な
一酸化窒素の産生を抑制するための一酸化窒素産生抑制
剤、及びその一酸化窒素産生抑制剤を配合した皮膚外用
剤、化粧料、医薬部外品に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、一酸化窒素は、大気汚染
や酸性雨等の要因となる窒素酸化物であるが、近年、生
体内で産生され生理的に重要な物質であることが見い出
されている。
【0003】1980年、Furchgott 等によってプロスタサ
イクリンに代わる血管弛緩物質としての機能を有する内
皮由来血管拡張因子(EDRF)が発見され、これが一
酸化窒素と同一であることが、1987年にMoncada 等によ
って証明された。
【0004】それ以来、循環器系以外の分野でも、神経
系さらに免疫系等の生体内の多くの生理機能における情
報伝達物質としての一酸化窒素の役割が次々と明らかに
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、一酸化窒素が
大量に生合成されると、生体にとって決して無毒ではな
く、たとえば大量に生合成された一酸化窒素が血管平滑
筋の弛緩と過剰な透過性の増大をもたらし、著しい血圧
の低下によってエンドトキシン・ショックを引き起こす
ことも知られている。
【0006】また、長期、短期の炎症、さらにはI型糖
尿病等の多くの自己免疫疾患についても、大量の一酸化
窒素の産生がその原因の1つと考えられている。
【0007】本発明者等は、このような点に鑑み、鋭意
研究を重ねた結果、ローズマリー抽出液、カルノソー
ル、カルノシン酸、コーヒー豆の抽出液、サクラダソウ
抽出液、オウレン抽出液、オウバク抽出液、カンゾウ抽
出液、イヌノイバラの抽出液、センキュウ抽出液、トウ
ニン抽出液、シャクヤク抽出液、ヨクイニン抽出液、及
びアカブドウ抽出液から選ばれる少なくとも1種の成分
が、紫外線照射や炎症反応によって生じる一酸化窒素を
特異的に抑制し、それに起因する皮膚障害を改善するこ
とを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】本発明は、紫外線や炎症反応に起因する皮
膚障害を改善する効果を有するとともに、安全性及び使
用感に優れた皮膚外用剤、化粧料、医薬部外品として使
用される一酸化窒素産生抑制剤を提供することを課題と
するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような課
題を解決せんとするもので、その課題を解決するための
手段は、一酸化窒素産生抑制剤に、ローズマリー抽出
液、カルノソール、カルノシン酸、コーヒー豆の抽出
液、サクラダソウ抽出液、オウレン抽出液、オウバク抽
出液、カンゾウ抽出液、イヌノイバラの抽出液、センキ
ュウ抽出液、トウニン抽出液、シャクヤク抽出液、ヨク
イニン抽出液、及びアカブドウ抽出液の少なくとも1種
を含有させたことである。
【0010】ローズマリー抽出液、カルノソール、カル
ノシン酸、コーヒー豆の抽出液、サクラダソウ抽出液、
オウレン抽出液、オウバク抽出液、カンゾウ抽出液、イ
ヌノイバラの抽出液、センキュウ抽出液、トウニン抽出
液、シャクヤク抽出液、ヨクイニン抽出液、アカブドウ
抽出液の皮膚外用剤、化粧料、医薬部外品への配合量
は、特に限定されるものではないが、乾燥固形物量で、
総量を基準として0.0005重量%〜5.0 重量%であること
が望ましい。
【0011】これらの配合量が0.0005重量%未満では、
本発明の目的とする効果がそれほど十分ではなく、一方
これらの配合量が5.0 重量%を超えても、その増量分に
見合った効果の向上は認められない。
【0012】本発明の一酸化窒素産生抑制剤を配合する
皮膚外用剤、化粧料、医薬部外品は、ローション類、乳
液類、クリーム類、パック類、軟膏類などの剤型にする
ことが可能である。
【0013】本発明の皮膚外用剤、化粧料、医薬部外品
には、色素、防腐剤、界面活性剤、香料、顔料等を適宜
配合することができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0015】(実施例1)本実施例は、一酸化窒素産生
抑制剤の一実施例であり、一酸化窒素産生抑制剤として
ローズマリー抽出液を用いて、マウス培養マクロファー
ジ細胞からの一酸化窒素産生抑制試験を行った。
【0016】〔マウスマクロファージ細胞の増殖〕マウ
スマクロファージ細胞(RAW264.7 細胞;大日本製薬
製)は、次のような常法に従って増殖させた。
【0017】RAW細胞の培養には、10%牛胎児血清
(シグマ製)、及びペニシリン・ストレプトマイシン50
0unit/ml・ 500μg/ml(シグマ製)を添加したDulbecc
o'sMEM(シグマ製)培地を用いた。
【0018】RAW細胞は、3日又は4日ごとに新しい
培地に交換して継代を行った。
【0019】RAW細胞を1.0 ×105cells/ml となるよ
うに培地に懸濁し、これを24wellプレートに1mlずつ分
注して24時間培養した。
【0020】〔ローズマリー抽出液の調製〕一方、ロー
ズマリー抽出液(丸善製薬製)は、培地で希釈して1.0v
ol/vol%溶液を調製してろ過滅菌した。
【0021】これを希釈して0.5 、0.3 、0.1vol/vol%
とした。
【0022】〔素材添加及び細胞刺激〕RAW細胞をリ
ポポリサッカライド(以下、LPSという;シグマ製)
で刺激して一酸化窒素の産生を誘導し、一定時間後の培
養上清中の一酸化窒素濃度を測定した。
【0023】LPSは培地に溶解して1mg/ml としてろ
過滅菌した。
【0024】具体的には、先ず、培養上清をアスピレー
トして除去した後、各濃度の溶液450 μl を入れ、続い
て1mg/ml LPSを添加して細胞を刺激した。
【0025】培養上清を細胞刺激の24時間後にサンプリ
ングした。培養上清中に遊離した一酸化窒素の測定はグ
リース試薬を用いて行った。
【0026】尚、一酸化窒素は、培養上清中に遊離する
が、不安定で直ちに二酸化窒素に酸化される。従って、
実際には一酸化窒素の遊離量を直接測定することは困難
であるので、二酸化窒素の量を測定することで、各試料
における一酸化窒素の遊離量を対比した。
【0027】一酸化窒素は、単に二酸化窒素に酸化され
るだけであるため、このような二酸化窒素の量を対比す
ることで、各試料における一酸化窒素の遊離量の対比も
客観的に行えると推定できる。
【0028】試験結果を図1に示す。
【0029】図1において、LPSは、LPSのみが添
加され、ローズマリー抽出液が入っていないものを意味
する。また、N.T.は、LPSが添加されていないも
のを意味する。
【0030】図1に示すように、LPSのみ添加したマ
ウスマクロファージ細胞では、二酸化窒素の遊離量は1
9.66 nmol/ml であったが、LPSとともにローズマリ
ー抽出液を0.3 %添加したマウスマクロファージ細胞で
は、二酸化窒素の遊離量は16.24nmol/mlと減少し、培養
上清中への一酸化窒素の遊離がやや抑制されたと推定さ
れる。
【0031】また、LPSとともにローズマリー抽出液
を0.5 %添加したマウスマクロファージ細胞では、二酸
化窒素の遊離量は約13.45nmol/mlとかなり減少し、さら
にLPSとともにローズマリー抽出液を1.0 %添加した
マウスマクロファージ細胞では、二酸化窒素の遊離量は
約8.55nmol/ml と著しい減少が認められた。
【0032】従って、ローズマリー抽出液の量が増える
ほど、培養上清中への一酸化窒素の遊離が抑制されるも
のと認められる。
【0033】(実施例2)本実施例は、一酸化窒素産生
抑制剤の他の実施例であり、一酸化窒素産生抑制剤とし
てカルノソールを用いて、マウス培養マクロファージ細
胞からの一酸化窒素産生抑制試験を行った。
【0034】マウスマクロファージ細胞の増殖は、実施
例1と同様に行った。
【0035】〔カルノソール溶液の調製〕カルノソール
溶液は、10mg/ml DMSO溶液を培地で希釈して100 μ
M(μmol/l)としてろ過滅菌した。
【0036】これを希釈して40、20、10、1μMとし
た。
【0037】LPSによって細胞刺激を行い、それによ
って一酸化窒素の産生を誘導すること、及び一酸化窒素
濃度の測定は、実施例1と同様に行った。
【0038】本実施例では、LPSの他に、インターフ
ェロンγ(以下、IFN−γという;Biosource 製品)
を用いて細胞刺激を行い、一酸化窒素濃度を測定するこ
とをも行った。
【0039】IFN−γは、培地に溶解して1000unit/m
l とし、ろ過滅菌したものを用いた。
【0040】IFN−γの場合に用いるカルノソール溶
液の濃度は、それぞれ40、20、10、1μMとした。
【0041】LPSによる試験結果を図2に示し、IF
N−γによる試験結果を図3に示す。
【0042】図2からも明らかなように、LPSのみ添
加したマウスマクロファージ細胞では、二酸化窒素の遊
離量は19.18nmol/mlであったが、カルノソール溶液を10
μM添加したマウスマクロファージ細胞では、二酸化窒
素の遊離量は17.02nmol/mlと減少し、培養上清中への一
酸化窒素の遊離がやや抑制されたと推定される。
【0043】また、カルノソール溶液を20μM添加した
マウスマクロファージ細胞では、二酸化窒素の遊離量は
約12.56nmol/mlとかなり減少し、さらにカルノソール溶
液を40μM添加したマウスマクロファージ細胞では、二
酸化窒素の遊離量は約8.81nmol/mlと著しい減少が認め
られた。
【0044】従って、カルノソール溶液の量が増えるほ
ど、培養上清中への一酸化窒素の遊離が抑制されるもの
と認められる。
【0045】また、図3において、IFN(−)とは、
IFN−γが添加されていないものを意味し、0とはI
FN−γが添加されてはいるが、カルノソール溶液が入
っていないものを意味する。
【0046】図3からも明らかなように、IFN−γの
み添加したマウスマクロファージ細胞では、二酸化窒素
の遊離量は39.85nmol/mlであったが、IFN−γととも
にカルノソール溶液を1μM添加したマウスマクロファ
ージ細胞では、二酸化窒素の遊離量は33.91nmol/mlに減
少し、またIFN−γとともに10μM添加したマウスマ
クロファージ細胞では、二酸化窒素の遊離量は22.46nmo
l/mlに減少した。
【0047】また、IFN−γとともにカルノソール溶
液を20μM添加したマウスマクロファージ細胞では、二
酸化窒素の遊離量は10.67nmol/mlとかなり減少し、さら
にIFN−γとともにカルノソール溶液を40μM添加し
たマウスマクロファージ細胞では、二酸化窒素の遊離量
は5.61nmol/ml と著しい減少が認められた。
【0048】従って、カルノソール溶液の量が増えるほ
ど、培養上清中への一酸化窒素の遊離が抑制されるもの
と認められる。
【0049】(実施例3)本実施例は、一酸化窒素産生
抑制剤の他の実施例であり、一酸化窒素産生抑制剤とし
てカルノシン酸を用いて、マウス培養マクロファージ細
胞からの一酸化窒素産生抑制試験を行った。
【0050】マウスマクロファージ細胞の増殖は、実施
例1、実施例2と同様に行った。
【0051】また、カルノシン酸溶液の調製は、実施例
2のカルノソール溶液の調製と同様に行った。
【0052】ただし、IFN−γの場合に用いるカルノ
シン酸溶液の濃度は、それぞれ10、5、2、1μMとし
た。
【0053】さらに、LPS又はIFN−γによる細胞
刺激による一酸化窒素の産生の誘導、及び一酸化窒素濃
度の測定は、実施例1、実施例2と同様に行った。
【0054】LPSによる試験結果を図4に示し、IF
N−γによる試験結果を図5に示す。
【0055】図4からも明らかなように、LPSのみ添
加したマウスマクロファージ細胞では、二酸化窒素の遊
離量は21.13nmol/mlであったが、LPSとともにカルノ
シン酸溶液を10μM添加したマウスマクロファージ細胞
では、二酸化窒素の遊離量は13.75nmol/mlと減少し、培
養上清中への一酸化窒素の遊離がやや抑制されたと推定
される。
【0056】また、LPSとともにカルノシン酸溶液を
20μM添加したマウスマクロファージ細胞では、二酸化
窒素の遊離量は8.36nmol/ml 、LPSとともにカルノシ
ン酸溶液を40μM添加したマウスマクロファージ細胞で
は、二酸化窒素の遊離量は4.27nmol/ml と、ともに著し
い減少が認められた。
【0057】従って、カルノシン酸溶液の量が増えるほ
ど、培養上清中への一酸化窒素の遊離が抑制されるもの
と認められる。
【0058】また、図5からも明らかなように、IFN
−γのみ添加したマウスマクロファージ細胞では、二酸
化窒素の遊離量は39.55nmol/mlであったが、IFN−γ
とともにカルノシン酸溶液を5μM添加したマウスマク
ロファージ細胞では、二酸化窒素の遊離量は32.16nmol/
mlに減少し、またIFN−γ10μM添加したマウスマク
ロファージ細胞では、二酸化窒素の遊離量は12.85nmol/
mlと著しく減少した。
【0059】従って、カルノシン酸溶液の量が増えるほ
ど、培養上清中への一酸化窒素の遊離が抑制されるもの
と認められる。
【0060】(実施例4)本実施例は、一酸化窒素産生
抑制剤の他の実施例であり、一酸化窒素産生抑制剤とし
て、コーヒー豆の抽出液であるコーヒーリキッドB(一
丸ファルコス製)を用いて、マウス培養マクロファージ
細胞からの一酸化窒素産生抑制試験を行った。
【0061】マウスマクロファージ細胞の増殖は、実施
例1乃至実施例3と同様に行った。
【0062】コーヒーリキッドBは、コーヒー豆の抽出
液であって、30重量%の1,3 −ブチレングリコールと、
0.3 重量%のクロロゲン酸を含有するものである。
【0063】このコーヒーリキッドBを、培地で希釈し
て1.0vol/vol%溶液を調製してろ過滅菌し、さらにこれ
を希釈して0.1 、0.01、0.001vol/vol%とした。
【0064】さらに、LPSによる細胞刺激による一酸
化窒素の産生の誘導、及び一酸化窒素濃度の測定は、実
施例1乃至実施例3と同様に行った。
【0065】LPSによる試験結果を図6に示す。
【0066】図6からも明らかなように、LPSのみ添
加したマウスマクロファージ細胞では、二酸化窒素の遊
離量は23.83nmol/mlであったが、LPSとともにコーヒ
ーリキッドB溶液を0.1 %添加したマウスマクロファー
ジ細胞では、二酸化窒素の遊離量は約16.57nmol/mlと減
少し、培養上清中への一酸化窒素の遊離がやや抑制され
たと推定される。
【0067】また、LPSとともにコーヒーリキッドB
溶液を1.0 %添加したマウスマクロファージ細胞では、
二酸化窒素の遊離量は約2.87nmol/ml と著しい減少が認
められた。
【0068】従って、コーヒーリキッドB溶液の量が増
えるほど、培養上清中への一酸化窒素の遊離が抑制され
るものと認められる。
【0069】(実施例5)本実施例は、一酸化窒素産生
抑制剤の他の実施例であり、一酸化窒素産生抑制剤とし
て、サクラダソウ抽出液を用いて、マウス培養マクロフ
ァージ細胞からの一酸化窒素産生抑制試験を行った。
【0070】マウスマクロファージ細胞の増殖は、実施
例1乃至実施例4と同様に行った。
【0071】サクラダソウ抽出液は、サクラダソウ(Pr
atia nummularia)の茎、葉を50%エタノールに浸漬して
得られた抽出液である。サクラダソウ(Pratia nummula
ria)は、キキョウ科Pratia属の植物であり、本実施例で
は、台湾製のPratia nummularia を用いた。
【0072】このサクラダソウ抽出液を、培地で希釈し
て1.0vol/vol%溶液を調製してろ過滅菌し、さらにこれ
を希釈して0.5 、0.1 、0.05vol/vol %とした。
【0073】さらに、LPSによる細胞刺激による一酸
化窒素の産生の誘導、及び一酸化窒素濃度の測定は、実
施例1乃至実施例4と同様に行った。
【0074】LPSによる試験結果を図7に示す。
【0075】図7からも明らかなように、LPSのみ添
加したマウスマクロファージ細胞では、二酸化窒素の遊
離量は19.68nmol/mlであったが、LPSとともにサクラ
ダソウ抽出液を0.05%添加したマウスマクロファージ細
胞では、二酸化窒素の遊離量は約17.45nmol/mlと減少
し、LPSとともにサクラダソウ抽出液を0.1 %添加し
たマウスマクロファージ細胞では、二酸化窒素の遊離量
は約15.37nmol/mlと減少し、LPSとともにサクラダソ
ウ抽出液を0.5 %添加したマウスマクロファージ細胞で
は、二酸化窒素の遊離量は約12.66nmol/mlと減少し、L
PSとともにサクラダソウ抽出液を1.0 %添加したマウ
スマクロファージ細胞では、二酸化窒素の遊離量は約1
0.0nmol/ml と減少した。
【0076】従って、サクラダソウ抽出液の量が増える
ほど、培養上清中への一酸化窒素の遊離が抑制されるも
のと認められる。
【0077】(実施例6)本実施例は、一酸化窒素産生
抑制剤の他の実施例であり、一酸化窒素産生抑制剤とし
て、オウレン抽出液を用いて、マウス角化細胞からの一
酸化窒素産生抑制試験を行った。
【0078】〔マウス角化細胞の増殖〕マウスは、1週
齢BALB/cマウス(日本SLCより購入)を使用し
た。このマウスから採取した皮膚を70%エタノール溶液
中に30秒間浸漬した後、5mm ×15mm程度の短冊形に切
り、皮膚片とした。
【0079】皮膚片を0.25%トリプシン溶液(Clonetic
s 製)に浸漬し、37℃で3〜4時間インキュベートした
後、皮膚片から表皮部分を分離し、表皮部分をKGM培
地(Clonetics 製)に移してピペッティングすることに
よって、角化細胞を分散させた。
【0080】このKGM培地は、種々のアミノ酸、ビタ
ミン、無機塩、グルコース等からなるKBM培地(クロ
ネティックス社製)を基礎培地とし、これにインスリ
ン、hEGF(ヒトのEGF)、BPE(牛の脳の抽出
物)、ハイドロコーチゾン、ゲンタマイシン(GA100
0)等を混合したものである。
【0081】分散した液をセルストレーナー(Falcon
製)で濾過し、その濾過後に、マウス角化細胞が1.5 ×
104cells/ml となるように濾液を調整し、これを24well
プレートに1mlずつ分注して72時間培養した。
【0082】〔オウレン抽出液の調製〕一方、オウレン
抽出液(丸善製薬製)は、培地で希釈して1.0vol/vol%
溶液を調製してろ過滅菌した。
【0083】これを希釈して0.1 、0.01vol/vol %とし
た。
【0084】〔素材添加及び細胞刺激〕マウス角化細胞
をインターフェロンγ(以下、IFN−γという;Bios
ource製)で刺激して一酸化窒素の産生を誘導し、一定
時間後の培養上清中の一酸化窒素濃度を測定した。
【0085】IFN−γは、培地に溶解して1000unit/m
l とし、ろ過滅菌したものを用いた。
【0086】具体的には、先ず、培養上清をアスピレー
トして除去した後、各濃度の溶液450 μl を入れ、続い
て1000unit/ml のIFN−γ50μl を添加して細胞を刺
激した。
【0087】培養上清を細胞刺激の24時間後にサンプリ
ングした。培養上清中に遊離した一酸化窒素の測定はグ
リース試薬を用いて行った。
【0088】試験結果を図8に示す。
【0089】図8に示すように、IFN−γのみ添加し
たマウス角化細胞では、二酸化窒素の遊離量は17.04nmo
l/mlであったが、IFN−γとともにオウレン抽出液を
0.01vol/vol %添加したマウス角化細胞では、二酸化窒
素の遊離量は14.13nmol/mlに減少した。
【0090】また、IFN−γとともにオウレン抽出液
を0.1vol/vol%添加したマウス角化細胞では、二酸化窒
素の遊離量は10.3nmol/ml と減少し、IFN−γととも
にオウレン抽出液を1vol/vol %添加したマウス角化細
胞では、二酸化窒素の遊離量は9.18nmol/ml と減少し
た。
【0091】従って、オウレン抽出液の量が増えるほ
ど、培養上清中への一酸化窒素の遊離が抑制されるもの
と認められる。
【0092】(実施例8)本実施例は、一酸化窒素産生
抑制剤の他の実施例であり、一酸化窒素産生抑制剤とし
て、オウバク抽出液を用いて、マウス角化細胞からの一
酸化窒素産生抑制試験を行った。
【0093】マウス角化細胞の増殖は、実施例6と同様
に行った。
【0094】また、オウバク抽出液(オウバク抽出液−
J;丸善製薬製)の調製は、実施例6のオウレン抽出液
の調製と同様に行った。
【0095】さらに、IFN−γによる細胞刺激による
一酸化窒素の産生の誘導、及び一酸化窒素濃度の測定
は、実施例6と同様に行った。
【0096】試験結果を図9に示す。
【0097】図9に示すように、IFN−γのみ添加し
たマウス角化細胞では、二酸化窒素の遊離量は約17.15n
mol/mlであったが、IFN−γとともにオウバク抽出液
を0.01vol/vol %添加したマウス角化細胞では、二酸化
窒素の遊離量は約13.86nmol/mlに減少した。
【0098】また、IFN−γとともにオウバク抽出液
を0.1vol/vol%添加したマウス角化細胞では、二酸化窒
素の遊離量は約8.12nmol/ml と減少し、IFN−γとと
もにオウバク抽出液を1vol/vol %添加したマウス角化
細胞では、二酸化窒素の遊離量は約11.2nmol/ml であっ
た。
【0099】従って、オウバク抽出液の量が増えるほ
ど、培養上清中への一酸化窒素の遊離が抑制されるもの
と認められるが、オウバク抽出液を1vol/vol %添加し
た場合には、0.1vol/vol%添加した場合よりも少し増加
した。
【0100】(実施例8)本実施例は、一酸化窒素産生
抑制剤の他の実施例であり、一酸化窒素産生抑制剤とし
て、カンゾウ抽出液を用いて、マウス角化細胞からの一
酸化窒素産生抑制試験を行った。
【0101】マウス角化細胞の増殖は、実施例6、実施
例7と同様に行った。
【0102】また、カンゾウ抽出液(カンゾウ抽出液−
BG;丸善製薬)の調製は、実施例6のオウレン抽出液
や実施例7のオウバク抽出液の調製と同様に行った。
【0103】さらに、IFN−γによる細胞刺激による
一酸化窒素の産生の誘導、及び一酸化窒素濃度の測定
も、実施例6、実施例7と同様に行った。
【0104】試験結果を図10に示す。
【0105】図10に示すように、IFN−γのみ添加し
たマウス角化細胞では、二酸化窒素の遊離量は約14.97n
moL/mLであったが、IFN−γとともにカンゾウ抽出液
を1.0 vol/vol %添加したマウス角化細胞では、二酸化
窒素の遊離量は約11.82nmol/mlに減少した。
【0106】(実施例9)本実施例は、一酸化窒素産生
抑制剤の他の実施例であり、一酸化窒素産生抑制剤とし
て、イヌノイバラの抽出液であるファルコレックスノバ
ラE(一丸ファルコス製)を用いて、マウス角化細胞か
らの一酸化窒素産生抑制試験を行った。
【0107】マウス角化細胞の増殖は、実施例6乃至実
施例8と同様に行った。
【0108】また、ファルコレックスノバラEの調製
は、実施例6のオウレン抽出液、実施例7のオウバク抽
出液、及び実施例8のカンゾウ抽出液と同様に行った。
【0109】さらに、IFN−γによる細胞刺激による
一酸化窒素の産生の誘導、及び一酸化窒素濃度の測定
も、実施例6乃至実施例8と同様に行った。
【0110】試験結果を図11に示す。
【0111】図11に示すように、IFN−γのみ添加し
たマウス角化細胞では、二酸化窒素の遊離量は13.05nmo
l/mlであったが、IFN−γとともにファルコレックス
ノバラEを1.0 vol/vol %添加したマウス角化細胞で
は、二酸化窒素の遊離量は約5.71nmol/ml に減少した。
【0112】(実施例10)本実施例は、一酸化窒素産生
抑制剤の一実施例であり、一酸化窒素産生抑制剤として
センキュウ抽出液を用いて、ヒトマクロファージ細胞か
らの一酸化窒素産生抑制試験を行った。
【0113】〔ヒトマクロファージ細胞の増殖〕ヒトマ
クロファージ細胞としては、単球であるTHP−1(大
日本製薬)を常法に従って培養し、増殖させたものを用
いた。
【0114】THP−1細胞の培養には、10%牛胎児血
清(シグマ製)、及びペニシリン・ストレプトマイシン
500unit/ml・ 500μg/ml(シグマ製)を添加したDulbec
co'sMEM(シグマ製)培地を用いた。
【0115】THP−1細胞は、3日又は4日ごとに新
しい培地に交換して継代を行った。
【0116】THP−1細胞を1.0 ×105cells/ml とな
るように培地に懸濁して100nMのPMA(ホルボール−
1,2 −ミリステート−1,3 −アセテート、Gibco 製)溶
液を添加し、これを24wellプレートに1mlずつ分注して
72時間培養した。
【0117】〔センキュウ抽出液の調製〕一方、センキ
ュウ抽出液(丸善製薬製)は、培地で希釈して1.0vol/v
ol%溶液を調製してろ過滅菌した。
【0118】これを希釈して0.1 、0.01vol/vol %とし
た。
【0119】〔素材添加及び細胞刺激〕THP−1細胞
をリポポリサッカライド(以下、LPSという;シグマ
製)で刺激して一酸化窒素の産生を誘導し、一定時間後
の培養上清中の一酸化窒素濃度を測定した。
【0120】LPSは培地に溶解して1mg/ml としてろ
過滅菌した。
【0121】具体的には、先ず、培養上清をアスピレー
トして除去した後、各濃度の溶液450 μl を入れ、続い
て1mg/ml LPSを添加して細胞を刺激した。
【0122】培養上清を細胞刺激の24時間後にサンプリ
ングした。培養上清中に遊離した一酸化窒素の測定はグ
リース試薬を用いて行った。
【0123】試験結果を図12に示す。
【0124】図12に示すように、LPSのみ添加したヒ
トマクロファージ細胞では、二酸化窒素の遊離量は約7.
46nmol/ml であったが、LPSとともにセンキュウ抽出
液を0.01%添加したヒトマクロファージ細胞では、二酸
化窒素の遊離量は約7.2nmol/mlとわずかに減少し、LP
Sとともにセンキュウ抽出液を0.1 %添加したヒトマク
ロファージ細胞では、二酸化窒素の遊離量は約6.6nmol/
mlとわずかに減少し、さらにLPSとともにセンキュウ
抽出液を1.0 %添加したヒトマクロファージ細胞では、
二酸化窒素の遊離量は約6.0nmol/mlとわずかに減少し
た。
【0125】従って、センキュウ抽出液の量が増えるほ
ど、二酸化窒素の遊離量が徐々に減少していることか
ら、センキュウ抽出液の量の増加に伴って培養上清中へ
の一酸化窒素の遊離が抑制されるものと認められる。
【0126】(実施例11)本実施例は、一酸化窒素産生
抑制剤の一実施例であり、一酸化窒素産生抑制剤として
トウニン抽出液を用いて、ヒトマクロファージ細胞から
の一酸化窒素産生抑制試験を行った。
【0127】ヒトマクロファージ細胞の増殖は、実施例
10と同様にTHP−1を用いて行った。
【0128】また、トウニン抽出液の調製は、実施例10
のセンキュウ抽出液の調製と同様に行った。
【0129】さらに、LPSによる細胞刺激による一酸
化窒素の産生の誘導、及び一酸化窒素濃度の測定は、実
施例10と同様に行った。
【0130】試験結果を図13に示す。
【0131】図13に示すように、LPSのみ添加したヒ
トマクロファージ細胞では、二酸化窒素の遊離量は7.96
nmol/ml であったが、LPSとともにトウニン抽出液を
0.01%添加したヒトマクロファージ細胞では、二酸化窒
素の遊離量は約6.14nmol/mlと減少し、LPSとともに
トウニン抽出液を0.1 %添加したヒトマクロファージ細
胞では、二酸化窒素の遊離量は約6.78nmol/ml であった
が、LPSとともにトウニン抽出液を1.0 %添加したヒ
トマクロファージ細胞では、二酸化窒素の遊離量は約6.
13nmol/ml と減少した。
【0132】(実施例12)本実施例は、一酸化窒素産生
抑制剤の一実施例であり、一酸化窒素産生抑制剤として
シャクヤク抽出液を用いて、ヒトマクロファージ細胞か
らの一酸化窒素産生抑制試験を行った。
【0133】ヒトマクロファージ細胞の増殖は、実施例
10、実施例11と同様に行った。
【0134】また、シャクヤク抽出液の調製は、実施例
10のセンキュウ抽出液、実施例11のトウニン抽出液の調
製と同様に行った。
【0135】さらに、LPSによる細胞刺激による一酸
化窒素の産生の誘導、及び一酸化窒素濃度の測定も、実
施例10、実施例11と同様に行った。
【0136】試験結果を図14に示す。
【0137】図14に示すように、LPSのみ添加したヒ
トマクロファージ細胞では、二酸化窒素の遊離量は8.15
nmol/ml であったが、LPSとともにシャクヤク抽出液
を0.01%添加したヒトマクロファージ細胞では、二酸化
窒素の遊離量は7.03nmol/mlとわずかに減少し、LPS
とともにシャクヤク抽出液を0.1 %添加したヒトマクロ
ファージ細胞では、二酸化窒素の遊離量は約6.45nmol/m
l とわずかに減少し、LPSとともにシャクヤク抽出液
を1.0 %添加したヒトマクロファージ細胞では、二酸化
窒素の遊離量は約6.18nmol/ml とわずかに減少した。
【0138】従って、シャクヤク抽出液の量が増えるほ
ど、二酸化窒素の遊離量が徐々に減少していることか
ら、シャクヤク抽出液の量の増加に伴って培養上清中へ
の一酸化窒素の遊離が抑制されるものと認められる。
【0139】(実施例13)本実施例は、一酸化窒素産生
抑制剤の一実施例であり、一酸化窒素産生抑制剤として
ヨクイニン抽出液を用いて、ヒトマクロファージ細胞か
らの一酸化窒素産生抑制試験を行った。
【0140】ヒトマクロファージ細胞の増殖は、実施例
10乃至実施例12と同様に行った。
【0141】また、ヨクイニン抽出液(丸善製薬)の調
製は、実施例10のセンキュウ抽出液、実施例11のトウニ
ン抽出液、及び実施例12のシャクヤク抽出液の調製と同
様に行った。
【0142】さらに、LPSによる細胞刺激による一酸
化窒素の産生の誘導、及び一酸化窒素濃度の測定も、実
施例10乃至実施例12と同様に行った。
【0143】試験結果を図15に示す。
【0144】図15に示すように、LPSのみ添加したヒ
トマクロファージ細胞では、二酸化窒素の遊離量は約8.
19nmol/ml であったが、LPSとともにヨクイニン抽出
液を0.01%添加したヒトマクロファージ細胞では、二酸
化窒素の遊離量は約7.3nmol/mlとわずかに減少し、LP
Sとともにヨクイニン抽出液を0.1 %添加したヒトマク
ロファージ細胞では、二酸化窒素の遊離量は約6.73nmol
/ml とわずかに減少したが、LPSとともにヨクイニン
抽出液を1.0 %添加したヒトマクロファージ細胞では、
二酸化窒素の遊離量は約7.01nmol/ml であった。
【0145】(実施例14)本実施例は、一酸化窒素産生
抑制剤の一実施例であり、一酸化窒素産生抑制剤として
アカブドウ抽出液を用いて、ヒトマクロファージ細胞か
らの一酸化窒素産生抑制試験を行った。
【0146】ヒトマクロファージ細胞の増殖は、実施例
10乃至実施例13と同様に行った。
【0147】また、アカブドウ抽出液(アカブドウ抽出
液−BG;丸善製薬)の調製は、実施例10のセンキュウ
抽出液、実施例11のトウニン抽出液、実施例12のシャク
ヤク抽出液、及び実施例13のヨクイニン抽出液の調製と
同様に行った。
【0148】さらに、LPSによる細胞刺激による一酸
化窒素の産生の誘導、及び一酸化窒素濃度の測定も、実
施例10乃至実施例13と同様に行った。
【0149】 試験結果を図16
に示す。
【0150】図16に示すように、LPSのみ添加したヒ
トマクロファージ細胞では、二酸化窒素の遊離量は約6.
18nmol/ml であったが、LPSとともにアカブドウ抽出
液を0.01%添加したヒトマクロファージ細胞、及び0.1
%添加したヒトマクロファージ細胞では、二酸化窒素の
遊離量は約4.08nmol/ml とかなり減少し、LPSととも
にアカブドウ抽出液を1.0 %添加したヒトマクロファー
ジ細胞では、二酸化窒素の遊離量は約3.46nmol/ml とさ
らに減少した。
【0151】従って、アカブドウ抽出液の量が増えるほ
ど、二酸化窒素の遊離量が徐々に減少していることか
ら、アカブドウ抽出液の量の増加に伴って培養上清中へ
の一酸化窒素の遊離が抑制されるものと認められる。
【0152】(実施例15)本実施例では、RT−PCR
によって誘導型一酸化窒素合成酵素に対するmRNAの
測定を行った。
【0153】〔RNAの抽出〕培養上清をサンプリング
した細胞を、PBS(大日本製薬製)1mlで2回洗浄
し、SVTotaL RNA Isolation System (プロメガ
製)に従って細胞中のRNAを抽出した。
【0154】〔RT−PCR〕RT−PCRは、TaKaRa
RNA PCR Kit(AMV) Ver.2.1 (宝酒造製)に従って行っ
た。
【0155】抽出したRNAを逆転写することで得られ
たcDNAをRT−PCRで増やした。
【0156】PCRは、変性温度94℃、アニーリング温
度65℃、伸長反応温度72℃として30サイクルの条件で行
った。
【0157】〔アガロースゲル電気泳動〕PCR反応液
50μl に、ローディングバッファー(ニッポンジーン
製)10μlを加えて混和した。
【0158】この液15μl を1.2 %アガロースゲルで電
気泳動した。
【0159】泳動終了後、0.5 μg/mlエチジウムブロミ
ド溶液に、アガロースゲルを30分間浸して染色した。
【0160】トランスイルミネーターを用いて紫外線を
照射して写真撮影した。
【0161】〔蛍光バンドの数値化〕各バンドの蛍光強
度の数値化は、ATTOLane&Spot Analyzer (アトー
株式会社製)を用いた。
【0162】これらの蛍光強度から、一酸化窒素を産生
する酵素であるiNOSに対するmRNAの量と、細胞
の解糖系中の酵素であるGAPDHに対するmRNAの
量との比(iNOS/GAPDH)を求めた。
【0163】GAPDHは常に発現している酵素であ
り、従ってこの酵素に対するmRNAの量は一定である
ので、iNOS/GAPDHを求めることで、iNOS
酵素の発現の抑制の程度、ひいては一酸化窒素の遊離の
抑制の程度を推測することができる。
【0164】その結果を図17に示す。
【0165】図17において、LPSは、LPSのみが添
加されたもの、Non Treat.はLPSが添加されていない
ものを意味する。
【0166】また、Her.A は、抗生物質であるハービマ
イシンAを添加したものを意味する。
【0167】図17に示すように、LPSのみ添加した細
胞では、iNOS/GAPDHの値が1.344 であったの
に対し、LPSとともにハービマイシンAを添加した細
胞ではiNOS/GAPDHの値は0.586 と低くなり、
さらに、LPSとともにローズマリー抽出液を添加した
細胞では、iNOS/GAPDHの値は0.125 とさらに
低くなり、LPSとともにカルノソール溶液を添加した
細胞では、iNOS/GAPDHの値は約0.146 と同様
に低くなり、LPSとともにカルノシン酸溶液を添加し
た細胞では、iNOS/GAPDHの値は0であった。
【0168】従って、ローズマリー抽出液、カルノソー
ル溶液、カルノシン酸溶液を添加した系では、iNOS
酵素の発現を抑制することにより、一酸化窒素の遊離を
抑制していることが推測できる。
【0169】(実施例16〜18及び比較例1〜3)本実施
例では、上記一酸化窒素産生抑制剤の1つであるローズ
マリー抽出液の炎症に対する改善効果を試験した。
【0170】ローズマリー抽出液の総量に対する濃度が
0.01、0.5 、及び1.0 重量%となるように軟膏基材剤プ
ラスチベース(大正製薬)に良く混合し、これを実施例
16、実施例17、及び実施例18とした。
【0171】一方、インドメタシンを総量に対する濃度
が1重量%となるようにプラスティベースに良く混合
し、これを陽性対象(比較例1)とした。
【0172】また、基剤のみを塗布する場合を比較例2
とし、さらに無塗布の場合を比較例3とした。
【0173】これらの実施例16〜18の一酸化窒素産生抑
制剤と、比較例1〜3について次のような炎症に対する
改善効果の試験を行った。
【0174】(試験方法)ウイスター系モルモット背部
に上記実施例16乃至18及び比較例1乃至3の試料を3日
間連用し、紫外線を照射した。紫外線照射部位の皮膚色
を色差計を用いて測定した。皮膚紅斑は、基剤を塗布し
ていない比較例3の場合を100 として比較算出したa*
値で示した。
【0175】その結果を、それぞれ表1に示す。
【0176】
【表1】
【0177】表1からも明らかなように、陽性対象であ
るインドメタシン配合の比較例1では、紅斑が抑制され
ていたが、基剤のみの比較例2では良好な結果は示さな
かった。
【0178】これに対して、実施例16〜18の軟膏は、陽
性対象である比較例1ほどではないが、全般的に良好な
結果を示した。特に、ローズマリー抽出液が1.0 重量%
の実施例18では、一般に優れた皮膚紅斑抑制作用を有す
るインドメタシンと比べて遜色のない効果が得られた。
【0179】(実施例19〜21及び比較例4)本実施例
は、上記一酸化窒素産生抑制剤の1つであるローズマリ
ー抽出液を、化粧料の一例としてのクリームに配合した
場合の処方例であり、そのクリームの美白試験を行っ
た。
【0180】クリームの調製は次のようにして行った。
【0181】スクワレン、セチルイソオクタノエート、
及びマイクロクリスタリンワックスを加熱溶解後、粘土
鉱物、POEグリセロールトリイソステアリン酸エステ
ル(界面活性剤)を加え、70℃に調整し、均一に分散・
溶解して油性ゲルを得た。
【0182】次に、ローズマリー抽出液を所定濃度精製
水に溶解し、70℃に調整した後、油性ゲルの中へ十分に
攪拌しながらゆっくりと添加した。
【0183】ホモミキサーで均一に混合した後、脱気、
濾過後、30℃まで冷却し、クリームを得た。
【0184】得られた実施例19〜21のクリームの組成及
び配合比は次のとおりである。
【0185】 (実施例19) 組成 配合比(重量%) スクワレン 20% セチルイソオクタノエート 8.5% マイクロクリスタリンワックス 1% 粘土鉱物 1.3% POEグリセロール トリイソステアリン酸エステル 0.2% ローズマリー抽出液 0.001% 水 残量
【0186】 (実施例20) 組成 配合比(重量%) スクワレン 20% セチルイソオクタノエート 8.5% マイクロクリスタリンワックス 1% 粘土鉱物 1.3% POEグリセロール トリイソステアリン酸エステル 0.2% ローズマリー抽出液 0.1% 水 残量
【0187】 (実施例21) 組成 配合比(重量%) スクワレン 20% セチルイソオクタノエート 8.5% マイクロクリスタリンワックス 1% 粘土鉱物 1.3% POEグリセロール トリイソステアリン酸エステル 0.2% ローズマリー抽出液 1% 水 残量
【0188】このように調製した実施例19〜21のクリー
ムを用いて美白試験を行った。
【0189】試験方法は次のとおりである。
【0190】実施例19〜21のクリームを、それぞれ女子
被験者(25歳〜45歳)25人を対象にして、1日2回3ケ
月間連用塗布した。
【0191】評価は、肌が白くなったと回答した人数で
示した。
【0192】一方、クリーム基剤の組成は上記実施例19
〜21と同じであってローズマリー抽出液の配合されてい
ないクリームを、比較例4として同様の試験を行った。
【0193】試験結果を表2に示す。
【0194】
【表2】
【0195】表2から明らかなように、実施例19〜21
は、美白の改善の程度が良好であったと回答した人数は
比較例4に比べて約2倍若しくはそれ以上に多かった。
【0196】(実施例22〜24及び比較例5)本実施例
は、上記ローズマリー抽出液を、化粧料の一例としての
化粧水に配合した場合の処方例であり、その化粧水の美
白試験を行った。
【0197】化粧水の調製は次のようにして行った。
【0198】界面活性剤POE(20)オレイルアルコール
エーテル、増粘剤メチルセルロース及びクインスシー
ド、エタノールを含有する化粧水基剤を調製し、所定濃
度のローズマリー抽出液を添加した。
【0199】得られた実施例22〜24の化粧水の組成及び
配合比は次のとおりである。
【0200】 (実施例22) 組成 配合比(重量%) POE(20)オレイルアルコール エーテル 0.5% メチルセルロース 0.2% クインスシード 0.1% エタノール 10% ローズマリー抽出液 0.001% 水 残量
【0201】 (実施例23) 組成 配合比(重量%) POE(20)オレイルアルコール エーテル 0.5% メチルセルロース 0.2% クインスシード 0.1% エタノール 10% ローズマリー抽出液 0.1% 水 残量
【0202】 (実施例24) 組成 配合比(重量%) POE(20)オレイルアルコール エーテル 0.5% メチルセルロース 0.2% クインスシード 0.1% エタノール 10% ローズマリー抽出液 1% 水 残量
【0203】このように調製した実施例22〜24の化粧水
を用いて美白試験を行った。
【0204】試験方法は次のとおりである。
【0205】実施例22〜24の化粧水を、それぞれ女子被
験者(25歳〜45歳)25人を対象にして、1日2回3ケ月
間連用塗布した。
【0206】評価は、肌が白くなったと回答した人数で
示した。
【0207】一方、化粧水基剤の組成は上記実施例22〜
24と同じであってローズマリー抽出液の配合されていな
い化粧水を、比較例5として同様の試験を行った。
【0208】試験結果を表3に示す。
【0209】
【表3】
【0210】表3から明らかなように、実施例22〜24で
は、肌が白くなったと回答した人数は比較例5に比べて
約1.5 倍〜2倍程度に多かった。
【0211】〔実施例25及び26、比較例6及び7〕 官
能試験(使用感)
【0212】本実施例は、ローズマリー抽出液を配合し
た化粧料(クリーム及び化粧水)の使用感に関する試験
である(官能試験)。
【0213】実施例25は、実施例21の試料、比較例6は
比較例4の試料、実施例26は実施例24の試料、比較例7
は比較例5の試料をそれぞれ使用して、被験者20名が試
料を1週間使用した後の試料の特性を評価した。
【0214】評価は、アンケートの「肌へのなじみがよ
い」と回答した人数で示した。
【0215】試験結果を表4に示す。
【0216】
【表4】
【0217】表4に示すように、実施例25及び26では、
比較例6及び7に比べて「肌へのなじみがよい」と回答
した人が約2倍であった。
【0218】(実施例27〜29及び比較例4)本実施例
は、上記一酸化窒素産生抑制剤の1つであるサクラダソ
ウ抽出液を、化粧料の一例としてのクリームに配合した
場合の処方例であり、そのクリームの美白試験を行っ
た。
【0219】クリームの調製は実施例19〜21と同様に行
った。
【0220】実施例27〜29のクリームの組成及び配合比
は次のとおりである。
【0221】 (実施例27) 組成 配合比(重量%) スクワレン 20% セチルイソオクタノエート 8.5% マイクロクリスタリンワックス 1% 粘土鉱物 1.3% POEグリセロール トリイソステアリン酸エステル 0.2% サクラダソウ抽出液 0.01 % 水 残量
【0222】 (実施例28) 組成 配合比(重量%) スクワレン 20% セチルイソオクタノエート 8.5% マイクロクリスタリンワックス 1% 粘土鉱物 1.3% POEグリセロール トリイソステアリン酸エステル 0.2% サクラダソウ抽出液 0.1% 水 残量
【0223】 (実施例29) 組成 配合比(重量%) スクワレン 20% セチルイソオクタノエート 8.5% マイクロクリスタリンワックス 1% 粘土鉱物 1.3% POEグリセロール トリイソステアリン酸エステル 0.2% サクラダソウ抽出液 1% 水 残量
【0224】この実施例27〜29のクリームを用いて美白
試験を行った。
【0225】試験方法は、女子被験者(25歳〜45歳)25
人を対象にして、上記実施例19〜21の場合と同様に行っ
た。
【0226】一方、上記比較例4のクリームを用いて、
実施例27〜29と同じ女子被験者を対象にして同様の試験
を行った。
【0227】試験結果を表5に示す。
【0228】
【表5】
【0229】表5から明らかなように、実施例27〜29
は、美白の改善の程度が良好であったと回答した人数は
比較例4に比べて約1.5 倍〜2.5 倍程度に多かった。
【0230】(実施例30〜32及び比較例5)本実施例
は、上記サクラダソウ抽出液を、化粧料の一例としての
化粧水に配合した場合の処方例であり、その化粧水の美
白試験を行った。
【0231】化粧水の調製は実施例22〜24と同様に行っ
た。
【0232】実施例30〜32の化粧水の組成及び配合比は
次のとおりである。
【0233】得られた実施例30〜32の化粧水の組成及び
配合比は次のとおりである。
【0234】 (実施例30) 組成 配合比(重量%) POE(20)オレイルアルコール エーテル 0.5% メチルセルロース 0.2% クインスシード 0.1% エタノール 10% サクラダソウ抽出液 0.01 % 水 残量
【0235】 (実施例31) 組成 配合比(重量%) POE(20)オレイルアルコール エーテル 0.5% メチルセルロース 0.2% クインスシード 0.1% エタノール 10% サクラダソウ抽出液 0.1% 水 残量
【0236】 (実施例32) 組成 配合比(重量%) POE(20)オレイルアルコール エーテル 0.5% メチルセルロース 0.2% クインスシード 0.1% エタノール 10% サクラダソウ抽出液 1% 水 残量
【0237】この実施例30〜32の化粧水を用いて美白試
験を行った。
【0238】試験方法は、女子被験者(25歳〜45歳)25
人を対象にして、上記実施例22〜24の場合と同様に行っ
た。
【0239】一方、上記比較例5の化粧水を用いて、実
施例30〜32と同じ女子被験者を対象にして同様の試験を
行った。
【0240】試験結果を表6に示す。
【0241】
【表6】
【0242】表6から明らかなように、実施例30〜32で
は、肌が白くなったと回答した人数は比較例5に比べて
約1.3 倍〜2.3倍程度に多かった。
【0243】〔実施例33及び34、比較例6及び7〕 官
能試験(使用感)
【0244】本実施例は、サクラダソウ抽出液を配合し
た化粧料(クリーム及び化粧水)の使用感に関する試験
である(官能試験)。
【0245】実施例33は、実施例29の試料、比較例6は
比較例4の試料、実施例34は実施例32の試料、比較例7
は比較例5の試料をそれぞれ使用して、被験者20名が試
料を1週間使用した後の試料の特性を評価した。
【0246】評価は、実施例25,26 と同様に、アンケー
トの「肌へのなじみがよい」と回答した人数で示した。
【0247】試験結果を表7に示す。
【0248】
【表7】
【0249】表7に示すように、実施例33及び34では、
比較例6及び7に比べて「肌へのなじみがよい」と回答
した人が約2倍であった。
【0250】
【発明の効果】叙上のように、本発明においては、優れ
た一酸化窒素産生抑制効果を有する一酸化窒素産生抑制
剤を提供することができた。
【0251】この結果、このような一酸化窒素産生抑制
剤を配合することで、紫外線や炎症反応に起因する皮膚
障害を改善する効果を有するとともに、安全性及び使用
感に優れた皮膚化粧料、医薬部外品、或いは皮膚外用剤
を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】LPSに添加するローズマリー抽出液の濃度と
二酸化窒素の遊離量との相関関係を示すグラフ
【図2】LPSに添加するカルノソールの濃度と二酸化
窒素の遊離量との相関関係を示すグラフ
【図3】IFN−γに添加するカルノソールの濃度と二
酸化窒素の遊離量との相関関係を示すグラフ
【図4】LPSに添加するカルノシン酸の濃度と二酸化
窒素の遊離量との相関関係を示すグラフ
【図5】IFN−γに添加するカルノシン酸の濃度と二
酸化窒素の遊離量との相関関係を示すグラフ
【図6】LPSに添加するコーヒーリキッドの濃度と二
酸化窒素の遊離量との相関関係を示すグラフ
【図7】LPSに添加するサクラダソウ抽出液の濃度と
二酸化窒素の遊離量との相関関係を示すグラフ
【図8】IFN−γに添加するオウレン抽出液の濃度と
二酸化窒素の遊離量との相関関係を示すグラフ
【図9】IFN−γに添加するオウバク抽出液の濃度と
二酸化窒素の遊離量との相関関係を示すグラフ
【図10】IFN−γに添加するカンゾウ抽出液の濃度
と二酸化窒素の遊離量との相関関係を示すグラフ
【図11】IFN−γに添加するファルコレックスノバ
ラEの濃度と二酸化窒素の遊離量との相関関係を示すグ
ラフ
【図12】LPSに添加するセンキュウ抽出液の濃度と
二酸化窒素の遊離量との相関関係を示すグラフ
【図13】LPSに添加するトウニン抽出液の濃度と二
酸化窒素の遊離量との相関関係を示すグラフ
【図14】LPSに添加するシャクヤク抽出液の濃度と
二酸化窒素の遊離量との相関関係を示すグラフ
【図15】LPSに添加するヨクイニン抽出液の濃度と
二酸化窒素の遊離量との相関関係を示すグラフ
【図16】LPSに添加するアカブドウ抽出液の濃度と
二酸化窒素の遊離量との相関関係を示すグラフ
【図17】RT−PCRによる誘導型一酸化窒素合成酵
素に対するmRNAの測定結果を示すグラフ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 35/78 A61K 35/78 N Q U 7/00 7/00 K N M X 7/48 7/48 A61P 17/00 A61P 17/00 17/16 17/16 43/00 111 43/00 111 (72)発明者 濱田 和彦 京都市北区上賀茂豊田町64−5 Fターム(参考) 4C083 AA111 AA112 AB442 AC012 AC102 AC182 AC352 AC422 AC851 AC852 AD262 AD352 CC04 CC05 CC19 DD31 EE12 EE13 EE16 EE17 4C088 AB12 AB14 AB30 AB32 AB38 AB40 AB51 AB52 AB56 AB60 AB62 AB77 AC01 BA08 MA17 MA28 MA63 NA14 ZA89 ZC20

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ローズマリー抽出液、カルノソール、カ
    ルノシン酸、コーヒー豆の抽出液、サクラダソウ抽出
    液、オウレン抽出液、オウバク抽出液、カンゾウ抽出
    液、イヌノイバラの抽出液、センキュウ抽出液、トウニ
    ン抽出液、シャクヤク抽出液、ヨクイニン抽出液、及び
    アカブドウ抽出液の少なくとも1種を含有することを特
    徴とする一酸化窒素産生抑制剤。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の一酸化窒素産生抑制剤を
    配合したことを特徴とする皮膚外用剤。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の一酸化窒素産生抑制剤を
    配合したことを特徴とする化粧料。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の一酸化窒素産生抑制剤を
    配合したことを特徴とする医薬部外品。
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