JP2002087964A - 性機能低下を治療するための医薬組成物及び方法 - Google Patents

性機能低下を治療するための医薬組成物及び方法

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JP2002087964A JP2000263735A JP2000263735A JP2002087964A JP 2002087964 A JP2002087964 A JP 2002087964A JP 2000263735 A JP2000263735 A JP 2000263735A JP 2000263735 A JP2000263735 A JP 2000263735A JP 2002087964 A JP2002087964 A JP 2002087964A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゲル製剤中にテストステロンを含む医薬組成
物を提供する。 【解決手段】 性機能低下を治療するのに有用な医薬組
成物が開示される。この組成物は男性ホルモンステロイ
ド又はタンパク同化ステロイド、C1−C4アルコー
ル、ミリスチン酸イソプロピルのような浸透賦活剤、及
び水を含む。この組成物を利用する性機能低下の治療方
法も開示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】本発明はゲル製剤中にテストステロンを
含む医薬組成物、及びその使用方法に向けられている。
【0002】
【発明の背景】A.男性におけるテストステロンの代謝 テストステロンは男性における主要循環アンドロゲンで
ある。1日当たり産生されるテストステロン6−7mg
のうちの95%を上回るものが精巣内の約5億のライデ
ィヒ細胞によって分泌される。脳下垂体によって産生さ
れる2種類のホルモン、黄体形成ホルモン(“LH" )
及び卵胞刺激ホルモン(“FSH" )が精巣機能の発達
及び維持に必要である。ライディヒ細胞数及びその機能
の調節に最も重要なホルモンはLHである。性腺正常男
性において、下垂体からのLHの分泌はテストステロン
濃度の増加による負のフィードバック経路によって阻害
され、このテストステロン濃度の増加は視床下部による
性腺刺激ホルモン放出ホルモン(“GRH" )の放出阻
害によるものである。FSHは***形成を促進し、***
の正常な成熟に必須のものである。下垂体からのFSH
の分泌は、通常、テストステロン濃度の増加による負の
フィードバック経路によって阻害される。
【0003】テストステロンは男性の二次性徴の発現及
び維持の主たる原因である。体内において、循環するテ
ストステロンは2つの異なる経路を介して様々な17−
ケトステロイドに代謝される。テストステロンは酵素5
α−レダクターゼによってジヒドロテストステロン
(“DHT" )に代謝され得る。体内には2つの形態の
5α−レダクターゼが存在する:一方の形態は主として
肝臓及び非生殖器皮膚に見出され、これに対して他方の
形態は男性の泌尿生殖器管及び両性の生殖器皮膚に見出
される。テストステロンは肝臓、脂肪、及び精巣に見出
されるアロマターゼ酵素複合体によってエストラジオー
ル(“E2")にも代謝され得る。
【0004】テストステロンは98%がタンパク質に結
合して血液中を循環する。男性においては、この結合の
約40%が高親和性性ホルモン結合性グロブリン(“S
HBG" )に対するものである。残りの60%はアルブ
ミンに弱く結合する。したがって、テストステロンの測
定の幾つかは臨床研究所から入手可能である。“フリ
ー" という用語は、ここで用いられる場合、タンパク質
に結合していない血液中のテストステロンの断片を指
す。“全テストステロン" 又は“テストステロン"とい
う用語は、ここで用いられる場合、フリーのテストステ
ロンに加えてタンパク質結合テストステロンを意味す
る。“生物学的に利用可能なテストステロン"という用
語は、ここで用いられる場合、非SHBG結合テストス
テロンを指し、アルブミンに弱く結合するものを含む。
【0005】テストステロンのDHTへの変換は多くの
点で重要である。例えば、DHTはテストステロンより
も高い親和性でSHBGに結合する。加えて、多くの組
織において、テストステロンの活性は、細胞質ゾル受容
体タンパク質に結合するDHTへの還元に依存する。こ
のステロイド−受容体複合体は、次に、核に輸送され、
そこでアンドロゲンの作用に関連する転写及び細胞変化
が開始される。また、DHTは前立腺の体積を低下さ
せ、前立腺における腫瘍の発達を阻害するものとも考え
られる。したがって、正常な身体機能におけるDHT及
びテストステロンの重要性を考慮して、研究者らは患者
におけるアンドロゲン濃度を全アンドロゲン(“DHT
+T" )又はDHTのテストステロンに対する比(“D
HT/T比" )として頻繁に評価し、報告する。UCL
A−Harbor医療センター(UCLA-Harbor Medical
Center)からの以下の表には正常な成人男性におけるホ
ルモン濃度の範囲がまとめられている:
【0006】
【表1】 表1:正常な男性におけるホルモン濃度 ホルモン 正常範囲 テストステロン 298ないし1043ng/dL フリーのテストステロン 3.5ないし17.9ng/dL DHT 31ないし193ng/dL DHT/T比 0.052ないし0.33 DHT+T 372ないし1349ng/dL SHBG 10.8ないし46.6ナノモル/L FSH 1.0ないし6.9mlU/mL LH 1.0ないし8.1mlU/mL E2 17.1ないし46.1pg/mL
【0007】文献に報告されるテストステロンの半減期
にはかなりの変動があり、10ないし100分の範囲を
とる。しかしながら、循環するテストステロンが若年男
性において日周変化することには研究者らは同意する。
最大濃度はおおよそ午前6:00から8:00に生じ、
その日を通して濃度が減少する。特徴的なプロフィール
では最大テストステロン濃度は720ng/dLであ
り、最小濃度は430ng/dLである。しかしなが
ら、この日内周期の生理学的意義は、例えあったとして
も、明確ではない。
【0008】B.性機能低下男性及び性機能低下の現在
の治療 男性の性機能低下は、テストステロン濃度が正常範囲よ
り下に減少する様々な病態生理学的状態の結果生じる。
性機能低下状態は、しばしば、幾つかの生理学的変化、
例えば、セックスの関心の低下、インポテンス、除脂肪
体重の減少、骨密度の低下、気分の落ち込み、及びエネ
ルギーレベルに結びつく。研究者らは、一般には、性機
能低下を3つの型のうちの1つに分類する。第1の性機
能低下には、先天的もしくは後天的無睾丸症、XYY症
候群、XX男性、ヌーナン症候群、性器発育異常、ライ
ディヒ細胞腫瘍、精巣の異常低下(maldescended teste
s )、精索静脈瘤、セルトリ細胞唯一症候群、睾丸停
留、両側捻転(bilateral torsion )、消失精巣症候群
(vanishing testis syndrome )、睾丸摘出、クライン
フェルター症候群、化学療法、アルコールもしくは重金
属に由来する中毒性損傷、及び一般的な疾患(腎不全、
肝硬変、糖尿病、異栄養性筋緊張)による精巣不全が含
まれる。第1の性機能低下の患者は、低血清テストステ
ロン濃度が高FSH及びLH濃度を伴う完全なフィード
バック機構を示す。しかしながら、精巣の不全又は他の
不全のため、高LH濃度はテストステロン産生の刺激に
有効ではない。
【0009】第2の性機能低下は突発性の性腺刺激ホル
モンもしくはLH放出ホルモンの欠乏に関連する。この
型の性機能低下にはカルマン症候群、プラーダー・ラバ
ート・ヴィリ症候群、ローレンス・ムーン・ビードル症
候群、下垂体不全/腺腫、パスクアリニ症候群(Pasqua
lini's Syndrome )、血色素症、過プロラクチン血症、
又は腫瘍、外傷、照射、もしくは肥満に由来する下垂体
−視床下部傷害が含まれる。第2の性機能低下の患者は
完全なフィードバック経路を示さないため、テストステ
ロン濃度の低下はLH又はFSH濃度の増加を伴わな
い。
【0010】第3の性機能低下は年齢に関連するもので
あり得る。男性は、おおよそ20ないし30歳以降、徐
々にではあるが連続的に平均血清テストステロンが低下
する。研究者らはこの低下が1年当たり約1−2%であ
るものと見積もっている。男性における断面研究では、
平均テストステロン値が80歳では30歳の約75%で
あることが見出されている。SHBGの血清濃度は男性
の加齢と共に増加するため、生物学的に利用可能なフリ
ーのテストステロンの減少は全テストステロンの減少よ
りも大きい。研究者らは、50ないし70歳の健常男性
の約50%は生物学的に利用可能なテストステロンの濃
度が正常下限を下回っているものと見積もっている。さ
らに、男性が加齢するに従い、テストステロン濃度の概
日周期はしばしば弱まり、鈍り、又は完全に失われる。
加齢に伴う主な問題は視床下部−下垂体ユニットのうち
にあるものと思われる。例えば、研究者らは、加齢に従
い、テストステロン濃度が低いにも関わらずLH濃度が
増加しないことを見出している。その原因には関わりな
く、高齢男性におけるこれらの無処置のテストステロン
の欠乏は、性的不全、***減退、筋肉量の喪失、骨密度
の低下、気分の抑鬱、及び認識機能の低下を含む様々な
生理学的変化につながる可能性がある。その最終的な結
果は老人性性機能低下、すなわち一般に“男性更年期"
と呼ばれるものである。
【0011】今日、性機能低下は、男性1,000名毎
に5名が患う、男性の最も一般的なホルモン欠乏症であ
る。現時点では、テストステロン置換治療を受けている
のは、推定で400万ないし500万名の性機能低下を
患う全ての年齢の米国人男性のうちの僅かに5パーセン
トのみである。このため、この数年にわたり、研究者ら
はテストステロンを男性に送達する方法を研究してい
る。これらの方法には、筋肉内注射(43%)、経口置
換(24%)、ペレット移植片(23%)、及び経皮パ
ッチ(10%)が含まれる。これらの方法のまとめを表
2に示す。
【0012】
【表2】
【0013】以下で論じられるように、現在用いられて
いるテストステロン置換法の全てには1つ以上の欠点、
例えば、望ましくない薬物動態プロフィール又は皮膚の
刺激がある。したがって、有効なテストステロン置換方
法に対する要求が数十年間存在するにも関わらず、これ
らの問題を克服する代替置換治療は開発されていない。
本発明は、現在のテストステロン置換法に伴う問題を克
服する1%テストステロンヒドロアルコールゲルに向け
られている。
【0014】1.皮下ペレット移植片 皮下移植片は1940年代以来テストステロン置換の方
法として用いられている。この移植片は結晶性テストス
テロンを溶融して円柱形態にすることによって製造す
る。今日、ペレット移植片は、100mg(長さ6m
m、表面積117mm2 )又は200mgのテストステ
ロン(長さ12mm、表面積202mm2 )のいずれか
を含むように製造される。患者には、個々の要求に応じ
て、100ないし1,200mgの範囲の投与量が投与
される。これらの移植片は、外套針及びカニューレを用
いることにより、又は比較的動きの少ない領域までの開
放手術により、皮下に挿入される。しばしば、この移植
片は下部腹壁又は臀部に配置される。挿入は局所麻酔の
下で行い、傷口を接着包帯又は細い縫合糸で閉じる。
【0015】移植片には幾つかの主な欠点がある。第1
に、移植片は外科的な手順を必要とし、多くの性機能低
下男性はそれに耐えることをまったく望んでいない。第
2に、移植治療には突出 (8.5%)、出血(2.3
%)、又は感染(0.6%)の危険性が含まれる。瘢痕
も危険性の1つである。おそらく最も重要なことには、
テストステロン・ペレット移植片治療の薬物動態プロフ
ィールでは適切な一貫したテストステロン濃度を男性に
もたらすことができない。一般には、皮下テストステロ
ン移植片は生理学的に過剰に(supra-physiologically
)高い血清テストステロン濃度をもたらし、これは徐
々に低下して次の皮下注射の前に低いテストステロン濃
度に到達する。例えば、最近の薬物動態研究の1つにお
いては、6個の移植片(テストステロン1,200m
g)を移植された性機能低下患者は適用後の最初の2日
以内にテストステロンの初期短命突発性放出を示した。
次に、安定なプラトーが続く2ヶ月にわたって維持され
た(第2日:1,015ng/dL;第63日:990
ng/dL)。その後、テストステロン濃度は第300
日でベースラインまで低下した。DHT血清濃度もベー
スラインを上回って大幅に増加し、移植後おおよそ第6
3日でピークに到達して正常範囲の上限を大幅に超え
た。第21日から第189日まで、DHT/T比は大幅
に増加した。この研究におけるテストステロン、DH
T、及びDHT/Tの薬物動態プロフィールが図1に示
されている。Jockenhovel et al., Pharmacokinetics a
nd Pharmacodynamics of Subcutaneous Testosterone I
mplants in Hypogonadal Men, 45 CLINICAL ENDOCRINOL
OGY 61-71 (1996)を参照。移植片に関係する他の研究が
同様の望ましくない薬物動態プロフィールを報告してい
る。
【0016】2.テストステロンエステルの注射 1950年代以降、研究者らは、性機能低下男性におけ
るテストステロン血清濃度を高めるためテストステロン
エステル(例えば、エナンテート、シピオネート)のデ
ポー注射で実験している。より最近の研究は、油ベース
のビヒクル中のテストステロンブシクレート又はテスト
ステロンウンデカノエートに関与する。他の研究者らは
テストステロン・マイクロカプセル製剤を注射してい
る。
【0017】テストステロンエステルの注射治療には多
くの問題がある。注射治療を受けている患者は、しばし
ば、その送達機構が痛みを伴い、局所的な皮膚反応を引
き起こすことを訴える。加えて、テストステロン・マイ
クロカプセル治療には比較的大容積の2回の同時筋肉内
注射が必要とされ、これはその溶液の高い粘度及び針を
塞ぐ傾向のために困難であることがある。他の男性は、
注射には通常その患者がかかりつけの医師を2ないし3
週間毎に訪れる必要があるため、一般にテストステロン
注射治療が不便であることを見出す。
【0018】等しく重要なことには、注射ベースのテス
トステロン置換治療もやはり望ましくない薬物動態プロ
フィールを生成する。このプロフィールは、一般には、
最初の24ないし48時間の間に生理学的に過剰のテス
トステロン濃度を示し、次いで続く数週間にわたって−
しばしば生理学的に過小の(sub-physiologic )濃度ま
で−徐々に低下する。E2 の増加が並行するこれらの高
血清テストステロン濃度も、幾らかの患者に生じる座瘡
及び女性化***、並びに特に注射用テストステロンエス
テルを用いる高齢患者において時折遭遇する赤血球増加
症の原因と考えられる。テストステロンブシクレート注
射の場合、この治療が正常なアンドロゲン血清濃度をも
たらすことはほとんどなく、ベースラインを上回るその
血清テストステロンの最大増加は平均で172ng/d
L(6ナノモル/dL)を超えることはない。***、性
的能力、気分、及びエネルギーは血清テストステロン濃
度に従って変動するものと考えられるため、テストステ
ロン注射ではこれらの変数に影響を及ぼすことにほとん
ど成功していない。したがって、テストステロン注射は
望ましくないテストステロン置換治療法のままである。
【0019】3.アンドロゲンの経口/舌下/口腔内製
剤 1970年代、研究者らはアンドロゲンの経口、舌下、
又は口腔内製剤(例えば、フルオキシメステロン、17
α−メチル−テストステロン又はテストステロンウンデ
カノエート)をテストステロン置換の手段として用い始
めた。より最近では、研究者らはテストステロン−ヒド
ロキシプロピル−ベータ−シクロデキストリン包接複合
体の舌下投与で実験している。予想通りに、フルオキシ
メステロン及びメチルテストステロンの両者は17−ア
ルキル化され、したがって肝毒性を伴う。これらの物質
は最初に肝臓を通過しなければならないため、これらは
血清脂質プロフィールに対する好ましくない効果、LD
Lの増加及びHDLの減少、並びに炭水化物代謝に対す
る好ましくない効果をも生成する。テストステロンウン
デカノエートは腸リンパ管を通して優先的に吸収される
が、これは米国においては認可されていない。
【0020】経口、舌下、及び口腔内送達機構の薬物動
態プロフィールも、患者が被る生理学的に過剰のテスト
ステロン濃度とそれに続くベースラインへの急速な復帰
のため、望ましいものではない。例えば、口腔内製剤の
最近の試験の1つでは、患者は投与後30分以内に2,
688±147ng/dLの平均血清テストステロン濃
度でピーク血清濃度を迎え、4ないし6時間でベースラ
インに復帰したことが示された。Dobs et al., Pharmac
okinetic Characteristics. Efficacy and Safety of B
uccal Testosterone in Hypogonadal Males: A Pilot S
tudy, 83 J. CLINICAL ENDOCRINOLOGY & METABOLISM 33
-39 (1998)を参照。今日まで、生理学的パラメータ(例
えば、筋肉量、筋力、骨再吸収、尿中カルシウム排出、
又は骨形成)を変化させるこれらのテストステロン送達
機構の能力は結論付けられていない。同様に、研究者ら
は、生理学的に過剰のテストステロン濃度には気分のパ
ラメータ、例えば、怒り、緊張、及び過敏性に対する格
別に有益な影響はいかなるものもないとみなしている。
【0021】4.テストステロン経皮パッチ 最も最近のテストステロン送達系は経皮パッチに関与し
ている。現在、市場では3種類のパッチが用いられてい
る:TESTODERM (登録商標)、TESTODERM (登録商標)
TTS 、及び ANDRODERM(登録商標)。
【0022】a.TESTODERM (登録商標) TESTODERM (登録商標)(Alza Pharmaceuticals、Moun
tain View 、CA)は最初に開発されたテストステロン
含有パッチであった。TESTODERM (登録商標)パッチは
現在2種類のサイズ(40又は60cm2 )で入手可能
である。このパッチは10もしくは15mgのテストス
テロンを含み、1日当たり4.0mgもしくは6.0m
gのテストステロンを送達する。TESTODERM (登録商
標)は剪毛した陰嚢皮膚に、ヘアドライヤーから数秒間
熱を適用することによって補助して配置する。
【0023】図2は、40cm2及び60cm2パッチ
の両者の典型的な薬物動態プロフィール・テストステロ
ン・プロフィールを示す。連続的に毎日使用して2ない
し4週間後にDHT及びDHT/Tの平均血漿濃度が正
常値の4ないし5倍に増加したことも研究によって示さ
れている。この高血清DHT濃度は、おそらく、陰嚢皮
膚において5α−レダクターゼの代謝が増加することに
よって生じる。
【0024】TESTODERM (登録商標)パッチには幾つか
の問題が伴う。驚くことではないが、多くの男性は最適
な接触のために陰嚢毛をドライ・シェービングする不快
な経験をまったく好まない。加えて、患者は、治療中は
ぴったりした下着を着用することができない。加えて、
男性はしばしば、通常は運動又は暑い天候で、パッチの
脱落を経験する。多くの場合、男性は陰嚢領域の痒み及
び/又は膨潤を経験する。最後に、幾らかの患者におい
ては、適切な血清ホルモン濃度が達成できない。
【0025】b.TESTODERM (登録商標)TTS 最も最近に開発された非陰嚢パッチは TESTODERM(登録
商標)TTS (Alza Pharmaceuticals、Mountain View 、
CA)である。これは1日1回腕、背中、又は上部臀部
に貼付される閉塞パッチである。このシステムは透明ポ
リエステル/エチレン−ビニルアセテート共重合体フィ
ルムの柔軟な裏層、テストステロンの薬物リザーバ、及
びポリイソブチレン接着剤配合物の層をコートしたエチ
レン−ビニルアセテート共重合体膜を含んでなる。シリ
コーンコート・ポリエステルの保護ライナーが接着剤表
面を覆う。貼付すると、血清テストステロン濃度は2な
いし4時間で最大まで上昇し、システムを除去した後2
時間以内にベースラインに向けて復帰する。しかしなが
ら、多くの男性は正常範囲内のテストステロン濃度を得
ること及び/又はそれを持続することができない。テス
トステロン濃度の薬物動態パラメータを以下に示す:
【0026】
【表3】
【0027】TESTODERM (登録商標)TTS パッチで達成
される典型的な24時間定常状態テストステロン濃度が
図3に示されている。TESTODERM (登録商標)パッチが
陰嚢皮膚に貼付され、これに対して TESTODERM TTS(登
録商標)パッチが非陰嚢皮膚に貼付されるため、これら
2種類のパッチは2種類の腫瘍テストステロン代謝物、
DTH及びE2 の異なる定常状態濃度をもたらす:
【0028】
【表4】
【0029】同様に、陰嚢パッチとは対照的に、TESTOD
ERM TTS (登録商標)治療はプラセボ治療と同じDHT
/H比を生成する。しかしながら、両システムには同様
の問題がある。臨床研究において、TESTODERM (登録商
標)TTS には、12%の患者において一時的な痒みが、
3%の患者において紅斑が、及び2%の患者においてpu
ritusが伴う。さらに、14日の研究の1つにおいて
は、42%の患者が3回以上の脱落を報告しており、そ
のうちの33%は運動中に生じた。
【0030】c.ANDRODERM (登録商標) ANDRODERM (登録商標)(Watson Laboratories, Inc.
、Corona、CA)は非陰嚢皮膚に貼付されるテストス
テロン含有パッチである。この環状パッチは37cm2
の総表面積を有する。このパッチは、12.2mgのテ
ストステロン、並びにエタノール、水、モノグリセリ
ド、脂肪酸エステル、及びゲル化剤を含有する浸透賦活
ビヒクルを含む液体リザーバからなる。毎晩持ち回りで
背中、腹部、上腕、又は大腿に貼付される2枚のパッチ
の示唆される用量で、4.1ないし6.8mgのテスト
ステロンが送達される。
【0031】ANDRODERM (登録商標)に関与する臨床研
究の定常状態薬物動態プロフィールが図4に示されてい
る。一般には、ANDRODERM (登録商標)の貼付を繰り返
すと、血清テストステロン濃度は各貼付の後8時間にわ
たって徐々に増加し、次いでこのプラトー濃度をさらに
約8時間保持した後、低下する。臨床試験において、AN
DRODERM (登録商標)は約1/3の患者において皮膚の
刺激を伴い、10%ないし15%の被験者が長期にわた
る皮膚の刺激のために治療を中断することが報告されて
いる。ANDRODERM (登録商標)の貼付部位に副腎皮質ス
テロイドクリームを予め塗布することで皮膚の刺激の発
生及び重篤性が減少することが報告されている。しかし
ながら、最近の研究では、治療を妨害するのに十分に侵
害性の皮膚反応の発生率が52%もの高さであったこと
が見出された。Parker et al., Experience with Trans
dermal Testosterone Replacementin Hypogonadal Men,
50 CLINICAL ENDOCRINOLOGY (OXF) 57-62(1999) を参
照。この研究では以下が報告された:
【0032】回答者の2/3が、このアンドロパッチ
(Andropatch)が不満足であることを見出した。パッチ
は、騒々しい、視覚的に分かれていない、当惑する、貼
付及び取り外しが不快のように様々に記述され、一般に
は社会的に受け入れがたいものである。これらは水泳プ
ール及びシャワーにおいて脱落し、スポーツのパートナ
ーからの野卑なコメントを招き、体躯及び手足の全体に
わたってむき出しの赤い瘢痕を残した。イヌ、妻、及び
子供達は身体の動きに伴って生じるパッチの雑音に気を
とられた。運動性又は手先の器用さに劣る者(幾人かは
70歳を超えていた)は包装を取り除いてパッチを背中
に貼付するのが困難であることを見出した。
【0033】d.経皮パッチのまとめ 要約すると、経皮パッチは、一般には、現在用いられて
いる他のテストステロン送達機構と比較して改善された
薬物動態プロフィールをもたらす。しかしながら、上に
論じられるように、臨床及び調査データはこれらのパッ
チ全てに無視できない欠点、例えば、buritus 、火傷様
の水疱、及び紅斑があることを示す。さらに、最近の研
究の1つでは、経皮パッチ・システムに伴う副作用が臨
床試験において報告されるものよりも“実質的に高い"
と結論付けられている。前出の Parker を参照。したが
って、経皮パッチもやはり大部分の男性にとって不適切
なテストステロン置換治療代替物のままである。
【0034】5.DHTゲル 研究者らは、近年、経皮ゲル中のDHTの皮膚への適用
を調べ始めている。しかしながら、DHT−ゲルの薬物
動態はテストステロンゲルとは著しく異なる。DTH−
ゲルを適用することで血清テストステロン、E2 、L
H、及びFSH濃度の減少が生じる。このため、DHT
ゲルは性機能低下男性におけるテストステロン濃度の増
加には有効ではない。したがって、最適かつ予測可能な
薬物動態プロフィールを安全かつ有効にもたらすテスト
ステロン製剤に対する明確な要求が存在する。
【0035】
【発明の要旨】本発明を用いることで前述の問題が解決
され、技術的な進歩が達成される。性機能低下男性にお
いてこのゲルを毎日経皮適用することで、テストステロ
ンの独特の薬物動態定常状態プロフィールが生じる。長
期間治療することで、さらに、骨塩量の増加、***の増
強、***頻度及び満足の増強、積極的な気分の増加、筋
力の増加、並びに身体組成の改善が強い皮膚の刺激なし
に生じる。また、本発明は、ゲルの成分と適合するポリ
エチレン・ライナーを有する包みを用いる、独自のテス
トステロンゲルの投与方法にも向けられている。
【0036】
【発明の説明】本発明を多くの異なる形態で具体化する
ことができるが、ここでは、本開示が本発明の原理の例
示としてのみ考えられ、かつ本発明を説明される態様に
限定しようとするものではないことを理解した上で幾つ
かの特定の態様を説明する。本発明は、少なくとも1種
類の医薬成分(例えば、テストステロン)をヒドロアル
コールゲル中に含有する、経皮投与用の医薬組成物に向
けられている。本発明の広範な側面においては、組成物
中で用いられる活性成分には同化ステロイド、例えば、
アンドロイソキサゾール、ボラステロン、クロステボー
ル、エチルエストレノール、ホルミルジエノロン、4−
ヒドロキシ−19−ノルテストステロン、メテノロン、
メチルトリエノロン、ナンドロロン、オキシメステロ
ン、キンボロン、ステンボロン、トレンボロン;男性ホ
ルモンステロイド、例えば、ボルデノン、フルオキシメ
ステロン、メスタノロン、メステロロン、メタンドロス
テノロン、17−メチルテストステロン、17α−メチ
ル−テストステロン、3−シクロペンチルエノールエー
テル、ノルエタンドロロン、ノルメタンドロン、オキサ
ンドトロン、オキシメトロン、プラステロン、スタンロ
ロン、スタノゾロール、ジヒドロテストステロン、テス
トステロン;及びプロゲストゲン、例えば、アナゲスト
ン、酢酸クロルマジノン、酢酸デルマジノン、デメゲス
トン、ジメチステロン、ジドロゲステロン、エチニルエ
ストレノール、エチステロン、エチノジオール、二酢酸
エチノジオール、酢酸フルオロゲストン、ゲストデン、
カプロン酸ゲストノロン、ハロプロゲステロン、17−
ヒドロキシ−16−メチレン−プロゲステロン、17β
−ヒドロキシプロゲステロン、カプロン酸17α−ヒド
ロキシプロゲステロン、メドロゲストン、メドロキシプ
ロゲステロン、酢酸メゲストロール、メレンゲストロー
ル、ノルエチンドロン、酢酸ノルエチンドロン、ノルエ
チノドレル、ノルゲステロン、ノルゲスチメート、ノル
ゲストレル、ノルゲストリエノン、19−ノルプロゲス
テロン、ノルビニステロン、ペンタゲストロン、プロゲ
ステロン、プロメゲストン、キンゲストロン、及びトレ
ンゲストン;並びにこれらの化合物の全ての鏡像異性
体、異性体及び誘導体が含まれ得る。(The Merck Inde
x, Merck & Co. Rahway, N.J. (1998)に示されるリスト
に基づく)。
【0037】活性成分に加えて、ゲルは1種類以上の低
級アルコール、例えば、エタノールもしくはイソプロパ
ノール;浸透賦活剤;濃厚剤;及び水を含む。加えて、
本発明は塩、皮膚軟化剤、安定化剤、抗菌剤、芳香剤、
及び噴霧剤を含んでいてもよい。“浸透賦活剤" は皮膚
を通しての薬物の送達を促進することが知られる薬剤で
ある。これらの薬剤は促進剤、補助剤及び吸着促進剤と
も呼ばれ、ここでは集合的に“賦活剤" と呼ぶ。このク
ラスの薬剤には多様な作用機構を有するものが含まれ、
これには薬物の可溶性及び拡散性を改善する機能を有す
るもの、及び水分を保持する角質層の能力を変化させ、
皮膚を軟化させ、皮膚の透過性を改善し、浸透補助剤も
しくは毛胞開放剤として作用し、又は境界層のような皮
膚の状態を変化させることにより経皮吸収を改善するも
のが含まれる。
【0038】本発明の浸透賦活剤は脂肪酸の官能基誘導
体であり、これには脂肪酸の等配電子修飾又は脂肪酸の
カルボキシル官能基の非酸性誘導体もしくはそれらの等
配電子修飾が含まれる。一態様において、脂肪酸の官能
基誘導体は、−COOH基がそれらの官能基誘導体、例
えば、アルコール、ポリオール、アミド及びそれらの置
換誘導体で置換されている不飽和アルカン酸である。
“脂肪酸" という用語は4ないし24個の炭素原子を有
する脂肪酸を意味する。浸透賦活剤の非限定的な例に
は、C8−C22脂肪酸、例えば、イソステアリン酸、
オクタン酸、及びオレイン酸;C8−C22脂肪アルコ
ール、例えば、オレイルアルコール及びラウリルアルコ
ール;C8−C22脂肪酸の低級アルキルエステル、例
えば、オレイン酸エチル、ミリスチン酸イソプロピル、
ステアリン酸ブチル、及びラウリン酸メチル;C6−C
8二酸のジ(低級)アルキルエステル、例えば、アジピ
ン酸ジイソプロピル;C8−C22脂肪酸のモノグリセ
リド、例えば、モノラウリン酸グリセリル;テトラヒド
ロフルフリルアルコールポリエチレングリコールエーテ
ル;ポリエチレングリコール、プロピレングリコール;
2−(2−エトキシエトキシ)エタノール;ジエチレン
グリコールモノメチルエーテル;ポリエチレングリコー
ルのアルキルアリールエーテル;ポリエチレンオキシド
モノメチルエーテル;ポリエチレンオキシドジメチルエ
ーテル;ジメチルスルホキシド;グリセロール;酢酸エ
チル;アセト酢酸エステル;N−アルキルピロリドン;
及びテルペンが含まれる。
【0039】ここで用いられる濃厚剤にはアニオン性ポ
リマー、例えば、ポリアクリル酸(B.F. Goodrich Spec
ialty Polymers and Chemicals Division of Clevelan
d、オハイオ州による CARBOPOL (登録商標))、カル
ボキシメチルセルロース等が含まれ得る。さらなる濃厚
剤、賦活剤及び補助剤は、一般には、Remington's Phar
maceutical Sciences, Meade Publishing Co. に見出す
ことができる。
【0040】組成物に組み込まれるべき薬物の量は、そ
の薬物、所望の治療効果、及びそのゲルが治療効果をも
たらす期間に応じて変化する。組成物は“薬理学的に有
効な量" で用いられる。これは、薬物の濃度が、その組
成物中で、ゲルを用いようとする期間にわたって送達さ
れる薬物の治療濃度を生じるようなものであることを意
味する。このような送達は幾つかの変数に依存し、これ
には薬物、薬物の形態、個々の投与単位を用いようとす
る期間、ゲルからの薬物の流出速度、適用部位の表面積
等が含まれる。必要な薬物の量は、賦活剤と共に、又は
それを伴わずに用いたときの、ゲルを通しての、及び皮
膚を通しての薬物の流出速度に基づいて実験的に決定す
ることができる。
【0041】そのようなテストステロン・ゲルの1つ
が、つい最近、米国内において、本願の譲受人の1つで
ある Unimed Pharmaceuticals, Inc. 、Deerfield 、イ
リノイ州によって AndroGel (登録商標)の商品名で入
手可能となっている。一態様において、このゲルは以下
の物質をおおよその量含んでなる。
【0042】
【表5】
【0043】当業者は、この処方の成分の量を本発明の
精神及び範囲内に止めながら変化させ得ることを理解す
るであろう。例えば、この組成物は約0.1ないし約1
0.0gのテストステロン、約0.1ないし約5.0g
の Carbopol 、約0.1ないし約5.0gのミリスチン
酸イソプロピル、及び約30.0ないし約98.0gの
エタノールを含み得る。このゲルの治療上有効な量を使
用者が皮膚の所定の領域に塗り広げる。親油性テストス
テロンとヒドロアルコールゲルとの組み合わせはテスト
ステロンを皮膚の外層に追いやることを助け、そこで吸
収された後、血流に徐々に放出される。ここに提示され
るデータによって示されるように、本発明のゲルの投与
には持続効果がある。
【0044】活性成分の毒性及び治療効力は、例えばL
50(集団の50%に対して致死的な用量)及びED50
(集団の50%において治療上有効である用量)を決定
するための、標準的な薬学的手順によって決定すること
ができる。毒性及び治療効果の間の用量比が治療指数で
あり、比LD50/ED50として表すことができる。大き
い治療指数を示す化合物が好ましい。毒性副作用を示す
化合物を用いることができるが、非感染細胞に対する潜
在的な損傷を最小にし、それにより副作用を減少させる
ため、そのような化合物を罹患組織部位に向けて標的設
定する送達系を設計するよう注意を払うべきである。
【0045】“治療" という用語は、ここで用いられる
場合、ヒトの状態又は疾患のあらゆる治療を指し、これ
らには以下のものが含まれる:(1)疾患の素因を有す
る可能性があるがそれを有していると診断されていない
被験者における疾患もしくは状態の発生を予防するこ
と、(2)疾患もしくは状態を阻止すること、すなわ
ち、その発症を阻止すること、(3)疾患もしくは状態
を軽減すること、すなわち、その状態の退行を引き起こ
すこと、又は(4)疾患によって生じる状態を軽減する
こと、すなわち、その疾患の症状を停止させること。
【0046】本発明の例は性機能低下男性に関連する障
害の治療に関与するが、本発明の組成物及び方法はヒト
及びあらゆる種類の動物、例えば、イヌ、ブタ、ヒツ
ジ、ウマ、ウシ、ネコ、動物園の動物、及び他の商業的
に飼育される家畜におけるこれらの障害の治療に用いる
ことができる。本発明を以下の例によってさらに説明す
るが、これらはいかなる意味においても限定するものと
解釈されるべきではない。本願を通して引用される参考
文献の内容は参照することによりここに明確に組み込ま
れる。本発明の実施は、他に指示されない限り、当該技
術分野における技術の範囲内にある薬理学及び薬学の通
常の技術を用いる。
【0047】
【実施例】実施例1:男性被験者における性機能低下の
治療 本発明の一態様は、男性の性機能低下の治療法としての
AndroGel (登録商標)の経皮適用に関与する。以下に
示されるように、このゲルを適用することにより、テス
トステロンの独自の薬物動態プロフィールに加えて幾つ
かの他の性ホルモンの同時調節が生じる。性機能低下男
性被験者へのテストステロン・ゲルの適用により、以下
も生じる:(1)骨塩量の増加、(2)***の増強、
(3)***能力及び満足の増強、(4)積極的な気分の
増加、(5)筋力の増加、並びに(6)良好な身体組
成、例えば、総除脂肪体重の増加及び総体脂肪の減少。
さらに、このゲルには著しい皮膚の刺激は伴わない。
【0048】方法 この例においては、米国内の16のセンターで性機能低
下男性を募集して研究した。これらの患者は19ないし
68歳であり、スクリーニング時の単一午前血清テスト
ステロン濃度が300ng/dL(10.4ナノモル/
L)以下であった。合計で227名の患者を登録した:
73、78、及び76名を無作為化し、それぞれ、5.
0g/日の AndroGel (登録商標)(50mg/日のテ
ストステロンを皮膚に送達し、そのうちの約10%、す
なわち5mgが吸収される)、10.0g/日の Andro
Gel (登録商標)(100mg/日のテストステロンを
皮膚に送達する)、又は ANDRODERM(登録商標)テスト
ステロンパッチ(“Tパッチ" )(50mg/日のテス
トステロンを送達する)を施した。以下の表に示される
ように、ベースラインで患者の特長に群に関連する著し
い相違は存在しなかった。
【0049】
【表6】
【0050】被験者の41パーセント(93/227)
はそれ以前にテストステロン置換治療を受けていなかっ
た。従来治療を受けている性機能低下男性は、スクリー
ニングの来院以前に、テストステロンエステル注射は少
なくとも6週間、経口もしくは経皮アンドロゲンは4週
間中止した。性機能低下を別にすると、これらの被験者
は、病歴、理学的検査、全血検査、尿検査、及び血清生
化学によって立証されるように健康である。被験者が脂
質低下剤又はトランキライザーを服用中である場合、登
録前の少なくとも3ヶ月、その用量を安定化させた。被
験者の5%未満は研究の間補助カルシウム又はビタミン
Dを摂取していた。これらの被験者には慢性疾病、アル
コールもしくは薬物乱用の経歴はなかった。彼らの直腸
検査は正常であり、PSA濃度は4ng/mL未満であ
り、かつ尿流速は12mL/秒以上であった。テストス
テロンの吸収に影響を及ぼし得る全身性の皮膚疾患又は
ANDRODERM(登録商標)パッチでの皮膚過敏性の前歴を
有する患者は排除した。体重が理想体重の80%未満又
は140%を超える被験者も排除した。
【0051】この無作為化複数センター平行研究では、
2種類の用量の AndroGel (登録商標)を ANDRODERM
(登録商標)テストステロン・パッチと比較した。この
研究はAndroGel (登録商標)に関しては二重盲検であ
り、テストステロン・パッチ群については名称を公開し
た(open-labeled)。研究の最初の3ヶ月(第1日ない
し第90日)、被験者を無作為化して5.0g/日の A
ndroGel (登録商標)、10.0g/日の AndroGel
(登録商標)、又は2種類の非陰嚢パッチを与えた。次
の3ヶ月(第91日ないし180日)においては、被験
者に以下の治療のうちの1つを施した:5.0g/日の
AndroGel (登録商標)、10.0g/日のAndroGel
(登録商標)、7.5g/日の AndroGel (登録商
標)、又は2種類の非陰嚢パッチ。AndroGel(登録商
標)を適用した患者は第60日に適用前血清テストステ
ロンを1回測定し、その濃度が300ないし1,000
ng/dL(10.4ないし34.7ナノモル/L)の
正常範囲内にある場合、それらの元の用量をそのまま施
した。テストステロン濃度が300ng/dL未満であ
り、かつ元々5.0g/日の AndroGel (登録商標)の
適用に割り当てられていた患者及びテストステロン濃度
が1,000ng/dLを超え、かつ10.0g/日の
AndroGel (登録商標)を施されていた者は、第91な
いし第180日については7.5g/日の AndroGel
(登録商標)を施すように再割り当てした。
【0052】したがって、第90日に、AndroGel(登録
商標)群において、第60日の適用前血清テストステロ
ン濃度に基づいて用量調整を行った。5.0g/日 And
roGel (登録商標)群の20名の被験者の用量を7.5
g/日に増加した。10.0g/日 AndroGel (登録商
標)群の20名の患者の AndroGel (登録商標)用量を
7.5g/日に減少させた。テストステロン・パッチ群
の3名の患者を、パッチ不寛容のため、5.0g/日 A
ndroGel (登録商標)に切り替えた。1名の10.0g
/日 AndroGel (登録商標)被験者を5.0g/日を施
すように調整し、1名の5.0g/日 AndroGel (登録
商標)被験者の用量を2.5g/日に調整した。したが
って、この研究の第91日ないし第180日に登録した
被験者の数は、5.0g/日の AndroGel (登録商標)
を施す51名、7.5g/日の AndroGel (登録商標)
を施す40名、10.0g/日の AndroGel (登録商
標)を施す52名、及び ANDRODERM(登録商標)パッチ
を継続する52名からなるものであった。したがって、
この例における治療群は“初期" 又は“最終" 治療群の
いずれかで2通りに特徴付けることができる。
【0053】被験者は、臨床検査、皮膚の刺激及び有害
現象評価のため第0日、第30日、第60日、第90
日、第120日、第150日、及び第180日に研究セ
ンターに戻った。カルシウム、無機リン、副甲状腺ホル
モン(“PTH" )、オステオカルシン、I型プロコラ
ーゲン、及び骨格特異的アルカリホスファターゼ(“S
ALP" )用の絶食時血液試料を第0日、第30日、第
90日、第120日、及び第180日に集めた。加え
て、尿中クレアチニン、カルシウム、及びI型コラーゲ
ン架橋N−テロペプチド(“N−テロペプチド" )用の
絶食時2時間尿収集品を第0日、第30日、第90日、
第120日、及び第180日に集めた。実施した他の試
験は以下の通りであった:
【0054】(1)血液学:ヘモグロビン、ヘマトクリ
ット、赤血球数、血小板、差別的分析での白血球数(好
中球、リンパ球、単球、好酸球、及び好塩基球); (2)化学:アルカリホスファターゼ、アラニンアミノ
トランスフェラーゼ、血清グルタミン酸ピルビン酸トラ
ンスアミナーゼ(“ALT/SGPT" )、アスパラギ
ン酸アミノトランスフェラーゼ/血清グルタミンアキサ
ロ酢酸トランスアミナーゼ(“AST/SGOT" )、
全ビリルビン、クレアチニン、グルコース、及び電解質
(ナトリウム、カリウム、塩化物、重炭酸塩、カルシウ
ム、及び無機リン); (3)脂質:全コレステロール、高密度リポタンパク質
(“HDL" )、低密度リポタンパク質(“LDL"
)、及びトリグリセリド; (4)尿検査:色、外見、比重、pH、タンパク質、グ
ルコース、ケトン、血液、ビリルビン、及び亜硝酸塩;
並びに (5)その他:赤血球、グルコース、腎臓、及び肝臓機
能試験並びに脂質プロフィールを含めて、PSA(第9
0日−第180日にスクリーニング)、プロラクチン
(スクリーニング)、及びテストステロン(スクリーニ
ング)を全ての臨床来院時に行った。骨塩量( “BM
D" )を第0日及び第180日に分析した。
【0055】A.AndroGel(登録商標)及び ANDRODERM
(登録商標)パッチ 約250gの AndroGel (登録商標)を、ポンプの各々
の作動について2.25gのゲルを送達する多用量ガラ
ス瓶に詰めた。5.0g/日の AndroGel (登録商標)
テストステロンを適用するように割り当てられた患者に
は一瓶の AndroGel (登録商標)及び一瓶のプラセボゲ
ル(ビヒクルは含むがテストステロンは含まない)を与
え、これに対して10.0g/日の AndroGel (登録商
標)を施すように割り当てられた者には二瓶の活性 And
roGel (登録商標)を配った。次に、これらの患者に、
瓶の内容物を右及び左上腕/肩並びに腹部の右及び左側
部に交代に塗布するように指示した。例えば、研究の第
1日に、患者は一方の瓶の2動作分を、各々1動作分を
左及び右上腕/肩に塗布し、かつ第2の瓶からの2動作
分を、各々1動作分を左及び右腹部に塗布した。治療の
翌日、それらの塗布を逆にした。塗布部位の交代はこの
研究を通して継続させた。ゲルを皮膚に塗布した後、ゲ
ルは数分以内に乾燥した。ゲルを塗布した後、患者は直
ちに石鹸及び水で手を完全に洗浄した。
【0056】7.5g/日 AndroGel (登録商標)群に
はそれらの用量をオープン・ラベル様式で施した。90
日後、AndroGel(登録商標)7.5g/日用量に滴定さ
れている被験者に対しては、1つがプラセボを含み、か
つ他のものが2種類の AndroGel (登録商標)を含む3
つの瓶を供給した。これらの被験者を、プラセボ瓶から
の1動作分及び AndroGel (登録商標)瓶からの3動作
分を上述のような身体の4ヶ所の異なる部位に塗布する
ように指示した。これらの部位は各々の日で同じ順序を
とって上述の通り回転させた。
【0057】各々2.5mg/日のテストステロンを送
達する ANDRODERM(登録商標)テストステロン・パッチ
を研究に参加している患者の約1/3に提供した。これ
らの患者には、1日当たり2枚のテストステロン・パッ
チを、背中、腹部、上腕、又は大腿の皮膚の清潔な乾燥
した領域に貼付するように指示した。貼付部位は、同じ
部位への貼付の間隔を約7日として回転させた。患者を
評価した研究日には、ゲル/パッチは投薬前評価に続い
て塗布した。残りの日には、テストステロン・ゲル又は
パッチは180日間ほぼ午前8:00に塗布した。
【0058】B.研究方法及び結果 1.ホルモンの薬物動態 第0日、第1日、第30日、第90日、及び第180日
の、AndroGel(登録商標)又はパッチ塗布の30、15
及び0分前並びに2、4、8、12、16、及び24分
後に、テストステロン及びフリーのテストステロン測定
用の複数の血液試料を患者から採取した。加えて、第6
0、第120、及び第150日に、ゲル又はパッチの塗
布前に1回血液サンプリングするため被験者を戻した。
第0日、第30日、第60日、第90日、第120日、
第150日、及び第180日にゲルを塗布する前に集め
た試料に関しては血清DHT、E3 、FSH、LH及び
SHBGを測定した。全てのホルモン用の血清は検定時
まで−20℃で凍結保存した。各々のホルモンについて
の患者の全ての試料は可能である限り同じ検定で測定し
た。ホルモン検定はUCLA−Habor医療センター
の内分泌研究所(Endocrine Research Laboratory of t
he UCLA-Harbor Medical Center )で測定した。以下の
表には各々の患者について測定した薬物動態パラメータ
がまとめられている。
【0059】
【表7】
【0060】a.テストステロンの薬物動態 (1)方法 血清テストステロン濃度は、酢酸エチル及びヘキサンで
抽出した後、ICN (Costa Mesa、CA)製の試薬を用い
る特異的ラジオイムノアッセイ(“RIA" )によって
測定した。このテストステロンRIAにおいて用いた抗
血清の交差反応性は、DHTについて2.0%、アンド
ロステンジオンについて2.3%、3−β−アンドロス
タンジオールについて0.8%、エチオコラノロンにつ
いて0.6%、及び試験した他の全てのステロイドにつ
いて0.01%未満であった。この検定によって測定し
た血清テストステロンの定量下限(“LLQ" )は25
ng/dL(0.87ナノモル/L)であった。ステロ
イド非含有血清に様々な量のテストステロン(0.9ナ
ノモル/Lないし52ナノモル/L)を添加することに
より決定したこのテストステロン検定の平均精度は10
4%であり、92%ないし117%の範囲であった。こ
のテストステロン検定の検定内及び検定間係数は、正常
成人男性範囲で、それぞれ、7.3及び11.1%であ
った。正常成人男性において、テストステロン濃度は、
UCLA−Harbor医療センターでの決定で、29
8ないし1,043ng/dL(10.33ないし3
6.17ナノモル/L)である。
【0061】(2)ベースライン濃度 表8及び図5に示されるように、ベースラインにおいて
24時間にわたる平均血清テストステロン濃度
(Cavg )は群内で類似しており、かつ成人の正常範囲
を下回るものであった。さらに、その日の間の血清濃度
の変動(24時間の最大及び最小濃度、それぞれ、C
max 及びCmin 、に基づく)も3つの群において類似し
ていた。図5は、平均テストステロン濃度の最大濃度が
午前8時から10時の間に(すなわち、0ないし2時間
で)あり、最小が8ないし12時間後にあることを示
し、これは血清テストステロンの穏やかな日周変動を示
していた。各群の患者の約1/3は、第0日に下方正常
成人男性範囲内のCavg を有していた(5.0g/日 A
ndroGel (登録商標)群については24/73、10.
0g/日AndroGel (登録商標)群については26/7
8、及びテストステロンパッチ群については25/7
6)。3名を除く全ての被験者は入院時に300ng/
dL(10.4ナノモル/L)未満という血清テストス
テロンの登録基準を満たしていた。
【0062】
【表8】
【0063】
【表9】
【0064】(3)第1日 図6及び表8(c)−(d)は、経皮テストステロンの
最初の塗布後の3つの初期治療群全ての薬物動態プロフ
ィールを示す。一般には、AndroGel(登録商標)及びテ
ストステロン・パッチでの治療により、ほんの数時間で
患者を正常範囲にするのに十分な大きさのテストステロ
ン濃度の増加が生じる。しかしながら、第1日にでさえ
AndroGel (登録商標)群とパッチ群とでは薬物動態プ
ロフィールが著しく異なっていた。血清テストステロン
はテストステロン・パッチ群において最も急速に上昇
し、約12時間(Tmax )で最大濃度(Cmax )に到達
した。対照的に、AndroGel(登録商標)塗布の後には血
清テストステロンは正常範囲まで一様に上昇し、Cmax
濃度は5.0g/日 AndroGel (登録商標)群及び1
0.0g/日 AndroGel (登録商標)群において、それ
ぞれ、22及び16時間で達成された。
【0065】
【表10】
【0066】
【表11】
【0067】(4)第30日、第90日及び第180日 図7及び8は、第30日及び第90日の、AndroGel(登
録商標)−治療群の患者の独自の24時間薬物動態プロ
フィールを示す。AndroGel(登録商標)群においては、
投薬直後に血清テストステロン濃度が小さい、変動する
増加を示した。その後、濃度は比較的一定の濃度に復帰
した。対照的に、テストステロン・パッチ群において
は、患者は最初の8ないし12時間にわたっては増加を
示し、次の8時間は平坦となり、次いで前日のベースラ
インまで低下した。さらに、第30日及び第90日の両
者のゲル塗布の後、10.0g/日 AndroGel (登録商
標)群におけるCavg は5.0g/日 AndroGel (登録
商標)群より1.4倍高く、テストステロン・パッチ群
より1.9倍高かった。テストステロン・パッチ群はC
min も実質的に正常範囲の下限を下回った。第30日に
累積比はテストステロン・パッチ群について0.94で
あり、これは累積がないことを示していた。1.54及
び1.9の累積比が、それぞれ、5.0g/日 AndroGe
l (登録商標)群及び10.0g/日 AndroGel (登録
商標)群において有意に高いものであった。この群の間
での累積比の相違は第90日でも持続していた。このデ
ータは、AndroGel(登録商標)製剤がテストステロン・
パッチよりも長い有効半減期を有していたことを示す。
【0068】図9は第180日での治療群の24時間薬
物動態プロフィールを示す。一般には、表8 (e)に
示されるように、達成される血清テストステロン濃度及
び薬物動態パラメータは、初期無作為化治療群にあり続
ける患者において第30日及び第90日のものと同様で
あった。表8(f)は7.5g/日 AndroGel (登録商
標)群に滴定されている患者が均一ではなかったことを
示す。それ以前に10.0g/日群にいた患者はそれ以
前に5.0g/日を施されていた者よりも血清テストス
テロン濃度が高い傾向にあった。第180日に、第90
日に7.5g/日に転向した10.0g/日群の患者に
おけるCavg は744ng/dLであり、これは5.0
g/日から7.5g/日に滴定された患者における45
0ng/dLのCavg より1.7倍高かった。5.0か
ら7.5g/日への群においては用量を2.5g/日上
げて調整したにもかかわらず、Cavg は5.0g/日群
に留まるものよりも低いままであった。10.0から
7.5g/日への群においては、Cavg は用量滴定なし
に10.0g/日群に留まる患者によって達成されるも
のと同様になった。これらの結果は、下方応答者の多く
が実際には服薬遵守に劣る患者であり得ることを示唆す
る。例えば、患者が AndroGel (登録商標)を正しく塗
布しない場合(例えば、プラセボ容器からを優先する
か、又は入浴の直前)、用量の増加してもいかなる利益
の追加ももたらされない。
【0069】図10−12では、それぞれ、第0日、第
1日、第30日、第90日、及び第180日での5.0
g/日 AndroGel (登録商標)群、10.0 AndroGel
(登録商標)g/日群、及びテストステロン・パッチ群
の薬物動態プロフィールが比較されている。一般には、
テストステロン・パッチ群の平均血清テストステロン濃
度は治療期間を通して正常範囲の下限のままであった。
対照的に、平均血清テストステロン濃度は、5.0g/
日 AndroGel (登録商標)群では約490−570ng
/dL、10.0g/日群では約630−860ng/
dL AndroGel(登録商標)のままであった。
【0070】
【表12】
【0071】
【表13】
【0072】(5)AndroGel(登録商標)の用量比例性 表8(g)は治療前のベースラインからの第30日、第
90日、及び第180日のAUC0-24の増加(正味のA
UC0-24)を示す。用量比例性を評価するため、“治
療" を唯一の因子として用いてlog変換AUCに対し
て生物学的等価性評価を行った。テストステロンの内在
性分泌に由来するAUC寄与(第0日のAUC)を差し
引き、塗布した用量の2倍の相違について調整した後、
AUCを比較した。第30日のAUC比は0.95(9
0%C.I.:0.75−1.19)であり、第90日
に0.92(90%C.I.:0.73−1.17)で
あった。第30日及び第90日のデータを組み合わせる
と、AUC比は0.93(90%C.I.:0.79−
1−10)であった。
【0073】このデータは AndroGel (登録商標)治療
の用量比例性を示す。第0日から第30日又は第90日
までのAUC0-24の増加の幾何平均は、10.0g/日
治療群のものが5.0g/日治療群のものの2倍の高さ
であった。各々2.5g/日の AndroGel (登録商標)
により血清テストステロンCavg 濃度に125ng/d
Lの平均増加が生じた。換言すると、このデータは、平
均で、0.1g/日のAndroGel (登録商標)が5ng
/dLの血清テストステロン濃度の増加を生じることを
示す。この用量比例性は医師による投薬調整を助ける。
AndroGel(登録商標)は2.5gの包み(25mgのテ
ストステロンを含む)で提供されるため、2.5gの包
みの各々は、平均で、血清全テストステロンのCavg
125ng/dLの増加を生じる。
【0074】
【表14】
【0075】10.0g/日及び5.0g/日群によっ
て達成される治療前のベースラインからのAUC0-24
増加は、テストステロン・パッチの貼付から生じるもの
より約2.7倍及び1.7倍高かった。これらの数字
は、約180ng/dLのCav g の増加を生じる ANDRO
DERM(登録商標)パッチが約3.5g/日の AndroGel
(登録商標)と等価であることも示す。
【0076】b.血清フリー・テストステロン濃度の薬
物動態 (1)方法 血清中のフリーのテストステロンは、一晩の平衡透析の
後、テストステロン検定と同じRIA試薬を用いて、透
析液のRIAによって測定した。血清中のフリーのテス
トステロンのLLQは、平衡透析法を用いて、22ピコ
モル/Lであるものと見積もられた。ステロイド非含有
血清にテストステロンの用量を増加させて成人男性範囲
内で添加したとき、フリーのテストステロンの量の増加
は11.0−18.5%の範囲の変動係数で回復した。
フリーのテストステロンの検定内及び検定間係数は、そ
れぞれ、成人正常男性値に対して15%及び16.8%
であった。UCLA−Harbor医療センターによっ
て見積もられるように、フリーのテストステロンの濃度
は正常成人男性において3.48−17.9ng/dL
(121−620ピコモル/L)の範囲である。
【0077】(2)薬物動態の結果 一般には、表9に示されるように、血清中のフリーのテ
ストステロンの薬物動態パラメータは上述の血清全テス
トステロンを反映していた。ベースライン(第0日)
で、平均血清フリー・テストステロン濃度(Cavg )は
3つの群の全てで類似しており、成人男性範囲の下限で
あった。最大血清フリー・テストステロン濃度は午前8
時から10時の間に生じ、最小は約8ないし16時間後
に生じた。このデータは血清テストステロンの穏やかな
日周変動に一致する。図13は、第1日の3つの治療群
の24時間薬物動態プロフィールを示す。テストステロ
ン・パッチを貼付した後、血清中のフリーのテストステ
ロン濃度は、AndroGel(登録商標)群によって達成され
るものよりも約4時間早い12時間でピークに到達し
た。その後、血清中のフリーのテストステロンの濃度は
テストステロン・パッチ群においては低下し、それに対
して AndroGel (登録商標)群においては血清中のフリ
ーのテストステロンの濃度は上昇し続けた。
【0078】図14及び15は、第30日及び第90日
で、AndroGel(登録商標)治療群におけるフリーのテス
トステロンの薬物動態プロフィールが独自のテストステ
ロン・プロフィールに類似していたことを示す。AndroG
el(登録商標)を塗布した後、3つの群における平均血
清フリー・テストテストステロン濃度は正常範囲内であ
った。全テストステロンの結果と同様に、10.0g/
日群によって達成されるフリーのテストステロンのC
avg は5.0g/日群よりも1.4倍高く、テストステ
ロン・パッチ群よりも1.7倍高かった。さらに、テス
トステロン・パッチの累積率は5.0g/日 AndroGel
(登録商標)群及び10.0g/日 AndroGel (登録商
標)群よりも著しく小さかった。
【0079】図16は第180日の最終治療群によるフ
リーのテストステロンの濃度を示す。一般には、フリー
のテストステロンの濃度は血清テストステロンと同様の
パターンを示す。24時間薬物動態パラメータは、3つ
の元の無作為化群に留まる被験者において、第30日及
び第90日のものに類似していた。この場合もやはり、
7.5g/日の AndroGel (登録商標)を施すように滴
定された被験者において、群は均一ではなかった。用量
が5.0から7.5g/日に上方調整された患者におけ
るフリーのテストステロンのCavg は、5.0g/日群
に留まる被験者より29%低いままであった。用量が1
0.0から7.5g/日に減少した患者におけるフリー
のテストステロンのCavg は、10.0g/日群に留ま
る者よりも11%高かった。
【0080】図7−19は、180日の治療期間を通し
ての、3つの被験者群におけるフリーのテストステロン
の濃度を示す。ここでもやはり、フリーのテストステロ
ンの濃度はテストステロンに従うものであった。3つの
群の全てにおける平均フリー・テストステロン濃度は正
常範囲内にあり、10.0g/日群は5.0g/日及び
テストステロン・パッチ群の両者よりも高いフリーのテ
ストステロン濃度を維持していた。
【0081】
【表15】
【0082】c.血清DHT濃度 血清DHTは、試料を過マンガン酸カリウムで処理し、
次いで抽出した後、RIAによって測定した。このDH
T検定の方法及び試薬は DSL(Webster 、TX)によっ
て提供された。DHT用のRIAにおいて用いた抗血清
の交差反応性は、3−β−アンドロスタンジオールに対
して6.5%、3−α−アンドロスタンジオールに対し
て1.2%、3−α−アンドロスタンジオールグルクロ
ニドに対して0.4%、及びテストステロンに対して
0.4% (過マンガン酸カリウム処理及び抽出の後)
であり、試験した他のステロイドに対しては0.01%
未満であった。このテストステロンに対する低い交差反
応性は、ステロイド非含有血清に35ナノモル/L
(1,000pg/dL)のテストステロンを添加し、
その試料をDHT検定にかけることによってさらに確認
された。これらの結果は、35ナノモル/Lを上回るテ
ストステロンを添加したときでさえ、0.1ナノモル/
L未満のDHTとして測定された。この検定における血
清DHTのLLQは0.43ナノモル/Lであった。ス
テロイド非含有血清に0.43ナノモル/Lないし9ナ
ノモル/Lの様々な量のDHTを添加することによって
決定したこのDHT検定の平均精度(回収率)は101
%であり、83ないし114%の範囲であった。このD
HT検定の検定内及び検定間変動係数は、正常成人男性
範囲に対して、それぞれ、7.8及び16.6%であっ
た。正常成人男性のDHT範囲は、UCLA−Harb
or医療センターによる決定で30.7−193.2n
g/dL(1.06ないし6.66ナノモル/L)であ
った。
【0083】表10に示されるように、3つの初期治療
群の全てにおいて治療前平均血清DHT濃度は36ない
し42ng/dLであり、これは正常範囲の下限に近い
ものであった。ほぼ半数 (103名の患者)が下限を
下回る濃度を有していたが、治療前の日に正常範囲の上
限を上回るDHT濃度を有する患者はいなかった。図2
0は、治療後に、異なる治療群に係わる平均DHT濃度
の相違が統計的に有意であって、AndroGel(登録商標)
を施された患者がパッチを用いる患者よりも平均DHT
濃度が高く、これが平均血清DHT濃度における用量依
存性を示すことを示す。具体的には、テストステロン・
パッチ貼付後には平均血清DHT濃度はベースラインの
約1.3倍に上昇した。対照的に、5.0g/日及び1
0.0g/日の AndroGel (登録商標)を塗布した後に
は、血清DHTは、それぞれ、基準性の3.6及び4.
8倍に増加した。
【0084】
【表16】
【0085】DHT濃度の増加は皮膚中の5α−レダク
ターゼの濃度及び位置に起因するものと思われる。例え
ば、陰嚢皮膚中の多量の5α−レダクターゼは、おそら
く、TESTODERM (登録商標)パッチにおいてDHT濃度
の増加を生じる。対照的に、ANDRODER(登録商標)及び
TESTODERM TTS(登録商標)パッチは、パッチの表面積
が小さく、かつ非陰嚢皮膚中に位置する5α−レダクタ
ーゼがほとんどないため、DTH濃度の変化をほとんど
生じない。AndroGel (登録商標)は、おそらく、ゲル
が比較的大きな皮膚面積に塗布され、したがってテスト
ステロンを多量の酵素に露出させるため、DHT濃度の
増加を生じる。現在まで、DHT濃度の上昇に有害な臨
床効果があることは報告されていない。さらに、DHT
濃度の増加が前立腺癌を阻止し得ることを示唆する幾つ
かの証拠が存在する。
【0086】d.DHT/T比 UCLA−Harbor医療センターは正常成人男性に
ついてDHT/T比が0.052−0.328であるこ
とを報告している。この例においては、第0日に、3つ
の治療の全ての平均比が正常範囲内であった。図21及
び表11に示されるように、180日の期間全体にわた
って観察される治療及び濃度依存性の増加が存在してい
た。具体的には、AndroGel (登録商標)治療群がDH
T/T比の最も大きな増加を示した。しかしながら、全
ての観察日で、全ての治療群の平均比は正常範囲内に留
まっていた。
【0087】
【表17】
【0088】e.全アンドロゲン(DHT+T) UCLA−Harbor医療センターは、正常全アンド
ロゲン濃度が372ないし1,350ng/dLである
ことを決定している。図22及び表12に示されるよう
に、治療前の第0日に、3つの治療全ての平均投薬前全
アンドロゲン濃度は正常範囲の下限を下回っていた。両
AndroGel (登録商標)群の全アンドロゲン濃度は全て
の治療観察日で正常範囲内であった。対照的に、テスト
ステロン・パッチを施された患者の平均濃度は第60日
及び第120日にかろうじて正常範囲内であったが、第
30日、第90日、第150日及び第180日には正常
下限を下回っていた。
【0089】
【表18】
【0090】f.E2 濃度 血清E2 濃度は、ICN (Costa Mesa、CA)製の試薬で
の抽出を用いない直接検定によって測定した。E2 の検
定内及び検定間変動係数は、それぞれ、6.5及び7.
1%であった。UCLA−Harbor医療センター
は、正常成人男性範囲について、7.1ないし46.1
pg/mL(63ないし169ピコモル/L)の範囲の
平均E2 濃度を報告した。E2 のLLQは18ピコモル
/Lであった。E2 抗体の交差反応性は、エストロンに
対して6.9%、エキレニンに対して0.4%、試験し
た他の全てのステロイドに対して0.01%未満であっ
た。このE2 検定の精度は、ステロイド非含有血清に量
を増加させて(18ないし275ピコモル/L)E2
添加することにより評価した。添加した量と比較したE
2 の平均回収率は99.1%であり、95ないし101
%の範囲であった。
【0091】図23は180日の研究を通してのE2
度を表す。3つの治療群全ての治療前平均E2 濃度は2
3−24pg/mLであった。研究期間中、E2 濃度
は、テストステロンパッチにおいては治療期間中に平均
9.2%、5.0g/日 AndroGel (登録商標)群にお
いては30.9%、及び10.0g/日 AndroGel (登
録商標)群においては45.5%増加した。全ての平均
濃度は正常範囲内にあった。
【0092】
【表19】
【0093】E2 は正常骨の維持に重要であると信じら
れている。加えて、E2 は血清脂質プロフィールに対す
る陽性効果を有する。
【0094】g.血清SHBG濃度 血清SHBG濃度は Delfia (Wallac、Gaithersberg、
MD)から入手した経口免疫測定検定(fluoroimmunome
tric assay)(“FIA" )で測定した。検定内及び検
定間係数は、それぞれ、5%及び12%であった。LL
Qは0.5ナノモル/Lであった。UCLA−Harb
or医療センターはSHBG検定の成人正常男性範囲が
0.8ないし46.6ナノモル/Lであると決定した。
図24及び表11に示されるように、血清SHBG濃度
は3つの治療群においてベースラインで類似しており、
かつ正常成人男性の範囲内であった。治療訪問日のいず
れにおいても、これらのベースラインからの大きな変化
を示した治療群はなかった。テストステロン置換の後、
3つの群の全てにおいて血清SHBG濃度が僅かな低下
を示した。最も顕著な変化は10.0g/日 AndroGel
(登録商標)群において生じた。
【0095】
【表20】
【0096】h.性腺刺激ホルモン 血清FSH及びLHは、Delfia(Wallac、Gaithersbur
g、MD)によって提供される試薬を用いる高感度の特
異的固相FIA検定によって測定した。LH及びFSH
蛍光免疫測定検定についての検定内変動係数は、それぞ
れ、4.3及び5.2%であり;LH及びFSHについ
ての検定間変動は、それぞれ、11.0%及び12.0
%であった。LH及びFSH検定の両者について、LL
Qは0.2IU/Lと決定された。同じ被験者から得ら
れた全ての試料を同じ検定で測定した。UCLA−Ha
rbor医療センターは、成人正常男性範囲が、LHに
ついては1.0−8.1U/Lであり、FSHについて
は1.0−6.9U/Lであることを報告している。
【0097】(1)FSH 表15(a)−(d)は、性機能低下の症例:(1)一
次、(2)二次、(3)年齢関連、又は(4)未知に依
存する、180日の治療を通してのFSHの濃度を示
す。上で論じられるように、一次性機能低下の患者は完
全なフィードバック阻害経路を有するが、精巣がテスト
ステロンを分泌しない。結果として、血清テストステロ
ン濃度の増加は血清FSH濃度の減少につながるはずで
ある。この例においては、合計で94名の患者を一次性
機能低下を患うものと同定した。これらの患者について
は、第0日の3つの治療群における平均FSH濃度は2
1−26mlU/mLであり、正常範囲の上限を上回っ
ていた。図25及び表15(a)に示されるように、平
均FSH濃度は治療の間3つの治療計画の全てにおいて
減少した。しかしながら、10.0g/日 AndroGel
(登録商標)群のみが治療の最初の90日の間に平均濃
度を正常範囲内まで低下させた。10.0g/日 Andro
Gel (登録商標)を用いる治療では、定常状態に到達す
るのに約120日を要した。5.0g/日の AndroGel
(登録商標)を塗布した患者における平均FSH濃度
は、第30日に完了する最初の低下及び第120日に現
れて治療の最後まで継続する別の低下相を示した。テス
トステロン・パッチを施した患者における平均FSH濃
度は30日後に定常状態に到達したものと思われたが、
正常範囲より著しく高かった。
【0098】
【表21】
【0099】二次性機能低下の患者はテストステロンの
負のフィードバック系が欠けている。図26に示される
ように、二次性機能低下を患うものと同定された44名
の患者の平均FSH濃度は、テストステロン・パッチに
ついては全期間にわたる減少は統計的に有意ではなかっ
たものの、治療の間減少した。5.0g/日 AndroGel
(登録商標)群における患者は第30日までに約35%
の平均FSH濃度の減少を示したが、第60日までには
さらなる減少は明らかではなかった。第90日を超える
と、これらの患者における平均FSH濃度は治療前の値
に向かって徐々に復帰するように思われた。第30日ま
でには、10.0g/日 AndroGel (登録商標)群の全
てのFSH濃度は下限を下回った。
【0100】
【表22】
【0101】25名の患者は年齢関連の性機能低下を患
うと診断された。図27に示されるように、5.0g/
日 AndroGel (登録商標)群の平均治療前FSH濃度は
正常範囲を上回っていた。この群の平均濃度は第30日
までには正常範囲内にあり、第90日及び第180日に
は50%を上回って減少していた。10.0g/日 And
roGel (登録商標)群におけるFSH平均濃度の減少は
より急速な応答を示した。6名の患者の全てにおいて濃
度は第30日までに正常下限を下回るまで減少し、研究
期間にわたってそこに留まった。テストステロン・パッ
チを施された6名の患者は平均FSH濃度における一貫
したパターンを示さなかった;しかしながら、治療の継
続に従ってより低いFHS濃度に向かう全体的な傾向が
存在していた。
【0102】
【表23】
【0103】この研究における64名の患者は未分類の
性機能低下に冒されていた。図28に示されるように、
これらの患者は3つの群の全てにおいて著しく比較的急
速なFSH濃度の減少を示し、最も大きな減少は10.
0g/日 AndroGel (登録商標)群におけるものであっ
た。10.0g/日 AndroGel (登録商標)群は第30
日までに平均FSH濃度がほぼ90%減少し、その効果
は第180日まで維持された。5.0g/日 AndroGel
(登録商標)群は第30日までに平均FSH濃度が約7
5%低下し、治療の残りの期間その濃度に留まった。テ
ストステロン・パッチが施されている21名の患者は第
30日までに平均FSH濃度が50%減少し、その傾向
は第90日まで続いてそのときの濃度は治療前の値の約
1/3であった。
【0104】
【表24】
【0105】このデータは、FSH分泌のフィードバッ
ク阻害が4つの下位集団の全てにおいてある程度まで機
能したことを示す。一次性機能低下集団は、FSH濃度
の低下の程度及び速度の両者において用量依存性を示し
た。このフィードバックプロセスの感受性は二次及び年
齢関連群においては低下しているように思われ、最高テ
ストステロン用量のみがFSHの分泌に対して著しく長
期にわたる衝撃を及ぼしていた。対照的に、未分類群の
患者におけるフィードバック阻害経路は最低用量の外来
性テストステロンでさえ極めて応答性であった。
【0106】(2)LH テストステロンに対するLHの応答も同じ4つの下位集
団について別々に検査した。表16(a)−(d)は治
療期間を通してのLH濃度を示す。図29及び表16
(a)に示されるように、治療前のLH濃度は一次性機
能低下患者においては正常範囲の上限の約175%であ
った。平均LH濃度は全ての群において治療の間に減少
した。しかしながら、平均LH濃度が正常範囲内に入る
のに十分な程度まで減少したのは AndroGel (登録商
標)群のみであった。FSHと同様に、AndroGel(登録
商標)が施されている一次性機能低下男性はLH応答の
速度及び程度の両者において用量依存性を示した。
【0107】
【表25】
【0108】二次性機能低下男性は外来性テストステロ
ンに対する感受性が劣っていた。二次性機能低下を患う
ものと同定された44名の患者については、治療前の平
均濃度は全て下限正常範囲内にあった。平均LH濃度
は、図30及び表16(b)に示されるように、3つの
投薬計画の全てで治療の間に減少した。
【0109】
【表26】
【0110】図31及び表16(c)に示されるよう
に、年齢関連性機能低下の25名の患者のうち治療前の
LH濃度が正常範囲の外にあるものはいなかった。全体
的な時間及び治療効果は AndroGel (登録商標)患者で
大きかったが、テストステロン・パッチを用いる患者で
は大きくなかった。
【0111】
【表27】
【0112】未分類の性機能低下の64名の患者のう
ち、上限を上回る治療前LH濃度を有する患者はいなか
った。しかしながら、15パーセントは正常限界を下回
る治療前濃度を有していた。図32及び表16(d)に
示されされるように、未分類の患者は全ての治療群にお
いて比較的急速なLH濃度の減少を示した。
【0113】
【表28】
【0114】(3)要約:LH及びFSH AndroGel(登録商標)又はテストステロン・パッチを施
された患者は長期間の治療の後にのみ“ホルモン定常状
態" を達成する。具体的には、FSH及びLHに関与す
るデータは、これらのホルモンが治療後多くの週が経過
するまで定常状態を達成しないことを示す。テストステ
ロン濃度はFSH及びLGによってネガティブに阻害さ
れるため、他のホルモンも定常状態を達成するまでテス
トステロン濃度が真の定常状態を達成することはない。
しかしながら、これらのホルモンは内在性テストステロ
ン(これは、性機能低下男性においては、開始させるに
は少ない)のみを完全なフィードバック機構(これは、
性機能低下の原因によっては存在しない可能性がある)
において調節するため、FSH及び/又はLHの濃度に
達成される実際のテストステロン濃度に対する効果がほ
とんどないことがある。正味の結果は、テストステロン
についてのCavg 、Cmin 、及びCmax が治療の数日後
に比較的一定のままであっても、患者がテストステロン
について“ホルモンの定常状態" を達成することはない
というものである。
【0115】2.骨塩量(“BMD" )及び類似のマー
カー a.BMD BMDは Hologic QDR 2000又は 4500 A (Hologic 、
Waltham 、MA)を用いるデュアル・エネルギーX線吸
光光度法(“DEXA" )により、第0日及び第180
日に、腰椎及び左臀部領域において評価した。脊椎のB
MDはL1ないしL4のBMDの平均として算出した。
ウォード三角を含む左臀部のBMDは、頸部、転子、及
び転子間領域からのBMDの平均によって算出した。ス
キャンはHologicが集中的に分析及び処理した。BMD
評価は、特定の場所で特有のDEXA器機が欠如してい
るため、16のセンターのうちの13(227名の被験
者のうちの206名)で行った。
【0116】表17及び図33−34は、治療前に、臀
部又は脊椎のBMDが3つの治療群の間で異なっていな
かったことを示す。BMDの著しい増加は、AndroGel
(登録商標)10.0g/日群における被験者及びAndr
oGel(登録商標)10.0g/日群から7.5g/日群
に切り替えられた者においてのみ生じた。BMDの増加
は6ヶ月間で臀部において約1%、脊椎において2%で
あった。臀部及び脊椎における0.6%及び1%のBM
Dの平均増加が5.0g/日の AndroGel (登録商標)
を施されている者に見られたが、テストステロン・パッ
チ群においては増加は観察されたかった。
【0117】
【表29】
【0118】ベースライン臀部及び脊椎のBMD及び第
180日のBMDの変化は第0日の平均血清テストステ
ロン濃度と有意に相関はしなかった。テストステロン置
換後の臀部又は脊椎におけるBMDの変化は、一次、二
次、加齢、又は未分類の原因による性機能低下を患う被
験者において有意の相違はなかった;未処置の被験者と
以前にテストステロン置換を受けた被験者との間にも相
違はなかった。脊椎におけるBMDの変化はベースライ
ンBMD値と負に相関し、これはBMDの最大増加が初
期BMDが最低である被験者において生じることを示
す。テストステロン治療後の臀部におけるBMDの増加
は血清テストステロン濃度の変化と相関した。
【0119】b.造骨細胞活性マーカー 上述の結果は、骨形成の血清及び尿中マーカーの幾つか
を測定することによって支持される。具体的には、血清
マーカー(PTH、SALP、オステオカルシン、I型
プロコラーゲン)の平均濃度は、一般に、全ての治療群
において治療中に増加する。加えて、骨形成の2種類の
尿中マーカーの比(N−テロペプチド/クレアチニン比
及びカルシウム/クレアチニン比)は骨再吸収の減少を
示唆する。
【0120】(1)PTH(副甲状腺又はカルシオトロ
ピック(Calciotropic)ホルモン) 血清中の無傷のPTHは、Nichol's Institute(San Ju
an Capistrano 、CA)製の2部位免疫放射測定検定
(“IRMA" )キットによって測定した。このPTH
検定のLLCは12.5ng/Lであった。検定内及び
検定間変動係数は、それぞれ、6.9及び9.6%であ
った。UCLA−Harbor医療センターは、PTH
の正常男性成人範囲が6.8ないし66.4ng/Lで
あることを従来報告している。表18は180日の研究
全体にわたるPTH濃度を示す。図35は、ベースライ
ンで、全ての治療群において、平均血清PTH濃度が正
常男性の範囲内にあったことを示す。血清PTHの統計
的に有意の増加が、第90日に、群間相違なしに集団的
に全ての被験者において観察された。これらの血清PT
Hの増加は第180日に3つの群の全てにおいて維持さ
れていた。
【0121】
【表30】
【0122】(2)SALP SALPは、Hybritech (San Diego 、CA)によって
供給される試薬を用いるIRMAによって定量した。S
ALP検定のLLQは3.8μg/Lであり;検定内及
び検定間精度係数は、それぞれ、2.9及び6.5%で
あった。UCLA−Harbor医療センターはSAL
Pの成人正常男性濃度が2.4ないし16.6μg/L
の範囲であることを報告した。治療前のSALP濃度は
正常範囲内であった。図36及び表19は、SALP濃
度が最初の90日にテストステロン治療と共に増加し、
テストステロン・パッチ群において統計的な相違に達し
たことを示す。その後、血清SALPは全ての治療群に
おいて横ばいとなった。
【0123】
【表31】
【0124】(3)オステオカルシン 血清オステオカルシンは、Immutopics(San Clemente、
CA)製のIRMAによって測定した。LLQは0.4
5μg/Lであった。検定内及び検定間係数は、それぞ
れ、5.6及び4.4%であった。UCLA−Harb
or医療センターは、オステオカルシン検定の正常男性
成人範囲が2.9ないし12.7μg/Lの範囲である
ことを報告している。図37及び表20に示されるよう
に、ベースライン平均血清オステオカルシン濃度は全て
の治療群において正常範囲内であった。最初の90日の
治療の間、平均血清オステオカルシンは集団的に全ての
被験者において群間に有意の相違なしにテストステロン
置換と共に増加した。治療の継続と共に、血清オステオ
カルシンは第180日までに横ばいになるか、又は減少
を示した。
【0125】
【表32】
【0126】(4)I型プロコラーゲン 血清I型プロコラーゲンは、Incstar Corp(Stillwate
r、MN)製のRIAキットを用いて測定した。このプ
ロコラーゲン検定のLLQは5μg/Lであり、検定内
及び検定間精度は、それぞれ、6.6及び3.6%であ
った。UCLA−Harbor医療センターは、I型プ
ロコラーゲンの正常成人男性濃度が56ないし310μ
g/Lの範囲であることを報告している。図38及び表
21は、血清プロコラーゲンが、一般には、血清オステ
オカルシンと同じパターンに従っていたことを示す。ベ
ースラインで、全ての治療群において平均濃度は類似し
かつ正常範囲内であった。経皮治療で、血清プロコラー
ゲンは治療群の相違なしに集団的に全ての被験者におい
て有意に増加した。プロコラーゲンの増加は第30日で
最高であり、その後第120日まで横ばいであった。第
180日までに血清プロコラーゲン濃度はベースライン
濃度に復帰した。
【0127】
【表33】
【0128】c.尿中骨代謝回転マーカー:N−テロペ
プチド/Cr及びCa/Cr比 尿中カルシウム及びクレアチニンは、標準的な臨床化学
手順を用い、UCLA−Harbor病理学研究所(UC
LA-Harbor Pathology Laboratory)によって操作される
自動分析器によって見積もった。この手順は Roche Dia
gnostics Systemsが製造する COBAS MIRA 自動化学分析
器システムを用いて行った。クレアチニンに対するこの
検定の感度は8.9mg/dLであり、LLQは8.9
mg/dLであった。UCLA−Harbor医療セン
ターによると、正常成人男性におけるクレアチニン濃度
は2.1mMないし45.1mMの範囲である。カルシ
ウムに対するこの検定の感度は0.7mg/dLであ
り、LLQは0.7mg/dLであった。尿中カルシウ
ムの正常範囲は0.21mMないし7.91mMであ
る。
【0129】N−テロペプチドは、Ostex (Seattle 、
WA)製の酵素結合免疫吸着検定(“ELISA" )に
よって測定した。このN−テロペプチド検定のLLQは
5nM骨コラーゲン当量(“BCE" )であった。検定
内及び検定間は、それぞれ、4.6及び8.9%の精度
を有していた。N−テロペプチド検定の正常範囲は48
−2529nM BCEであった。血清/尿中骨マーカ
ー濃度が低いか、もしくは高い試料は、試料容積を調整
するか、又は希釈して全ての試料が許容し得る精度及び
正確性の範囲内で検定されることを確実にした後に再検
定した。N−テロペプチド/Cr比の正常成人男性範囲
は13ないし119nM BCE/nM Crである。
図39及び表22に示されるように、尿中N−テロペプ
チド/Cr比は3つの治療群の全てにおいてベースライ
ンで類似していたが、治療の最初の90日間に AndroGe
l (登録商標)10.0g/日群においては有意に減少
したものの AndroGel (登録商標)5.0g/日又はテ
ストステロン・パッチ群においては減少しなかった。こ
の減少は、第180日に AndroGel (登録商標)10.
0g/日及び7.5g/日から10.0g/日群に調整
された被験者において尿中N−テロペプチド/Cr比が
ベースラインを下回ったままであるように維持された。
この比はテストステロン・パッチ治療群においても第1
80日までに減少した。
【0130】
【表34】
【0131】Ca/Cr比の正常範囲は0.022ない
し0.745mM/mMである。図40は、3つの群に
おいてベースライン尿中Ca/Cr比に有意の相違がな
いことを示す。経皮テストステロン置換治療では、尿中
Ca/Cr比は第90日にいかなる治療群においても有
意の減少を示さなかった。第180日までの連続テスト
ステロン置換では、尿中Ca/Crはいかなる治療群に
おける有意の変化もなしに著しい変動を示した。
【0132】
【表35】
【0133】興味深いことに、第90日でのベースライ
ンからのCa/Cr比の変化はベースラインCa/Cr
比に逆に関連した。同様に、尿中N−テロペプチド/C
r比もベースラインN−テロペプチド/Cr比に逆比例
した(r=−0.80、p=0.0001)。したがっ
て、ベースラインで骨再吸収マーカーが最高である被験
者は経皮テストステロン置換の間これらのマーカーの最
大減少を示した。尿中骨再吸収マーカーの減少は最も高
いベースライン値を有する被験者において最も顕著であ
り、これは最も重い代謝性骨疾患を患う性機能低下被験
者がテストステロン置換治療に最も応答したことを示唆
する。
【0134】d.血清カルシウム 血清カルシウムはベースラインで有意の群間相違を示さ
ず、テストステロン置換後も有意の変化を示さなかっ
た。血清カルシウム濃度はテストステロン置換の間有意
の変化を示さなかった。
【0135】3.***、性的能力、及び気分 性的機能及び気分は、第0日並びにゲル及びパッチの塗
布の間の第30日、第60日、第90日、第120日、
第150日、及び第180日の来院前の連続する7日間
に毎日患者が回答した質問票によって評価した。被験者
は、7日間の各々に性的白日夢、セックスの期待、戯
れ、性的な交流(例えば、性的動機付けパラメータ)及
びオルガスム、***、***、***、***(例えば、性的
能力パラメータ)があったかどうかを記録した。値は0
(なし)又は1(幾らかでも)として分析のために記録
し、被験者がパラメータを記した日の数をその7日間に
ついて合計した。4つの性的動機付けパラメータの平均
を性的動機付けスコアとして採用し、5つの性的動機付
けパラメータの平均を性的動機付け平均スコア(0ない
し7)として採用した。また、被験者は、彼らの性的欲
求、性的享楽、及び***の満足のレベルも7点リッカー
ト型(Likert-type )スケール(0ないし7)及び0な
いし100%の最大限***のパーセントを用いて評価し
た。被験者は彼らの気分を0ないし7のスコアを用いて
評価した。評価したパラメータには、積極的な気分応
答;用心深い、友好的、精力旺盛、好感及び消極的な気
分応答;怒り、いらつき、悲しみ、疲れ、神経質が含ま
れていた。1週間の平均スコアを算出した。この質問票
の詳細は従来記述されており、参照することにより完全
に組み込まれる。Wang et al., Testosterone Replacem
ent Therapy Improves Moodin Hypogonadal Men - A Cl
inical Research Center Study, 81 J. CLINICAL ENDOC
RINOLOGY & METABOLISM 3578-3583 (1996) を参照。
【0136】a.*** 図41に示されるように、ベースラインで、性的動機付
けは全ての治療群において同じであった。経皮テストス
テロン治療の後、全体的な性的動機付けは著しい改善を
示した。しかしながら、ベースラインからの要約スコア
における変化は3つの治療群の間で相違はなかった。性
欲は、(1)全体的な性的欲求、(2)パートナーなし
での性的活動の享楽、及び(3)パートナーを伴う性的
活動の享楽の直線スケールに対する応答から評価した。
図42及び表24に示されるように、集団的に、全体的
な性的欲求は経皮テストステロン治療の後に群間相違な
しに増加した。パートナー有り及び無しでの性的享楽
(図43並びに表25及び26)も集団的に増加した。
同様に、性的能力スコアが集団的に全ての被験者におい
て大きく改善された。ベースライン値からの性的能力に
おける改善は経皮製品間で相違はなかった。
【0137】
【表36】
【0138】
【表37】
【0139】
【表38】
【0140】b.性的能力 図44は、全ての治療群が同じベースライン性的能力評
価を有していたのに対して、その評価が全ての群におい
て経皮テストステロン治療で改善されたことを示す。加
えて、集団的に、***の満足(図45及び表27)及び
最大限***パーセント(図46及び表28)の患者の自
己評価も群間の有意の相違無しにテストステロン置換で
改善された。性的機能の改善はテストステロンの用量又
は送達方法には関連しなかった。この改善は様々なテス
トステロン製剤によって達成される血清テストステロン
濃度にも関連しなかった。このデータは、ひとたび閾値
(おそらくは低正常範囲での血清テストステロン濃度)
が達成されると性的機能の正常化が生じることを示唆す
る。上方正常範囲を上回る血清テストステロン濃度の改
善が性的動機付け又は性能をさらに改善することはなか
った。
【0141】
【表39】
【0142】
【表40】
【0143】c.気分 テストステロン置換治療に対する積極的及び消極的気分
の要約応答が図47及び48に示されている。3つの治
療群の全てはベースラインでのスコアが類似し、全ての
被験者は集団的に積極的な気分の改善を示した。同様
に、消極的な気分の要約スコアは3つの群においてベー
スラインで類似し、経皮テストステロン塗布に対する応
答は群間の相違を示すことなく集団的に有意の減少を示
した。具体的には、積極的な気分のパラメータ、例え
ば、幸福感及びエネルギーレベルが改善され、かつ消極
的な気分のパラメータ、例えば、悲しみ及びいらつきが
減少した。この気分の改善は第30日に観察され、継続
治療で維持された。気分パラメータの改善は血清テスト
ステロン濃度の増加の規模には依存しなかった。ひとた
び血清テストステロンが増加して下方正常範囲に入る
と、気分パラメータの最大の改善が生じた。したがっ
て、テストステロン治療に応答しての性機能低下男性に
おける性的機能及び気分の応答性は、低正常範囲に位置
する血清テストステロンの閾値への到達に依存するもの
と思われる。
【0144】4.筋力 筋力は第0日、第90日、及び第180日に評価した。
1回反復最大(one-repetitive maximum)(“1−R
M" )技術をベンチ・プレス及び着座レッグ・プレス
(seated leg press)運動において筋質量を測定するの
に用いた。この1−RM技術は、この試験を実施するの
に用いられる筋肉の最大力生成能力を評価する。5−1
0分のウォーキング及びストレッチング期間の後、おそ
らくは患者の最大力を表すものと信じられるウェイトで
試験を開始した。約2−10ポンドの増分を用いて、そ
の患者が追加のウェイトを許容し得るフォームで引き上
げることができなくなるまでこの試験を繰り返した。2
27名の患者のうちの167名で筋力を評価した。16
ヶ所のセンターのうちの4ヶ所は、必要とされる機器を
欠くため、この筋力試験には参加しなかった。
【0145】腕/胸による筋力試験の応答及びレッグ・
プレス試験の応答が図49及び50並びに表29に示さ
れている。ベースラインで、3つの群の間に、腕/胸又
は足の筋力に統計的に有意の相違は存在しなかった。一
般には、第90日及び第180日の両者で、群間の相違
無しに3つの治療群の全てにおいて腕及び足の両者で筋
力が改善された。これらの結果は第90日及び第180
日での、腕よりは足においてより多くの、筋力の改善を
示し、これは治療群全体にわたって相違がなく、異なる
評価日でも相違がなかった。第90日での用量の調整が
経皮テストステロン製剤に対する筋力応答に有意に影響
することはなかった。
【0146】
【表41】
【0147】5.身体組成 身体組成は、第0日、第90日、及び第180日に Hol
ogic 2000 又は 4500Aシリーズを用いるDEXAによっ
て測定した。これらの評価は、Hologic DEXA器機が
16ヶ所の研究センターのうちの3ヶ所で利用できなか
ったため、227名の被験者のうちの168名において
行った。全ての身体組成測定は Hologic(Waltham 、M
A)が集中的に分析及び処理した。
【0148】ベースラインで、3つの治療群において総
体重(“TBM" )、総除脂肪体重(“TLN" )、脂
肪パーセント(“PFT" )、及び総体脂肪量(“TF
T")に有意の差は存在しなかった。図51及び表30
に示されるように、全ての治療群にはTBMの全体的な
増加が含まれていた。TBMの増加は主としてTLNの
増加によるものであった。図52及び表30は、テスト
ステロン置換の90日後、TLNの増加が他の2つの群
よりも10.0g/日 AndroGel (登録商標)群におい
て有意に高かったことを示す。第180日に、TLNの
増加は、全てのAndroGel (登録商標)治療群において
はもちろん、テストステロン・パッチ群においてもさら
に増強されるか、又は維持されていた。
【0149】図53及び54は、TFT及びPFTが全
ての経皮 AndroGel (登録商標)治療群において減少し
たことを示す。治療の第90日、TFTは5.0g/日
及び10.0g/日 AndroGel (登録商標)群において
は有意に減少したが、テストステロン・パッチ群におい
ては変化しなかった。この減少は第180日でも維持さ
れていた。これに対応して、第90日及び第180日
に、PFTの減少は全ての AndroGel (登録商標)治療
群において有意に低いままであったが、テストステロン
・パッチ群においては有意の減少はなかった。
【0150】テストステロン置換治療に伴うこのTLN
の増加及びTFTの減少は、テストステロン・パッチ及
び異なる用量の AndroGel (登録商標)によって達成さ
れる血清テストステロン濃度との有意の相関を示した。
10.0g/日で投与されるテストステロン・ゲルはテ
ストステロン・パッチ及び5.0g/日 AndroGel (登
録商標)群よりも除脂肪体重を増加させた。この変化は
治療後第90日で明らかであり、第180日で維持され
ているか、又は増強されていた。身体組成のこのような
変化は、被験者がそれ以前のテストステロン治療を6週
間中止したときでさえ有意であった。TFT及びPFT
の減少も達成される血清テストステロンに関連し、治療
群全体を通して異なっていた。テストステロン・パッチ
群は治療の180日後にPFT又はTFTの減少を示さ
なかった。AndroGel(登録商標)(50ないし10.0
g/日)での90日間の治療ではPFT及びTFTが減
少した。この減少は第180日に5.0及び7.5g/
日群では維持されていたが、より高用量の AndroGel
(登録商標)を用いる継続治療ではさらに低下してい
た。
【0151】
【表42】
【0152】
【表43】
【0153】6.脂質プロフィール及び血液化学 ベースラインでの血清総HDL及びLDLコレステロー
ル濃度は全ての治療群において有意の相違はなかった。
経皮テストステロン置換では、総HDL−及びLDL−
コレステロール(図8)並びにトリグリセリド(データ
は示さず)の血清濃度における全体的な治療効果も群間
相違も存在しなかった。集団的で経時的な血清総コレス
テロール濃度の有意の変化(p=0.0001)が存在
し、第30日、第90日、及び第180日の濃度は第0
日よりも有意に低かった。約70ないし95%の被験者
では、テストステロン置換治療の間、血清脂質プロフィ
ールに有意の変化はなかった。初めに高かった総コレス
テロール濃度は、第180日に、テストステロン・パッ
チ、AndroGel(登録商標)5.0g/日及び AndroGel
(登録商標)10.0g/日の被験者の、それぞれ、1
7.2、20.4、及び12.2%において、低下して
(各センターの研究室の)正常範囲に入っていた。血清
HDL−コレステロール濃度(最初は正常)は、第18
0日に、テストステロン・パッチ、AndroGel(登録商
標)5.0、7.5、及び10.0g/日群の、それぞ
れ、9.8、4.0、9.1、及び12.5%の被験者
において、(各センターの研究室の)正常範囲を下回っ
て減少した。あらゆる治療群において、腎又は肝機能試
験における臨床的に有意の変化は存在しなかった。
【0154】7.皮膚の刺激 皮膚の刺激の評価は来院毎に以下のスケールを用いて行
った:0=紅斑無し;1=最小限の紅斑;2=明確に定
められた境界を伴う中程度の紅斑;3=極度の紅斑浮
腫;及び4=浮腫及び水疱/糜爛を伴う極度の紅斑。試
験した投与量での AndroGel (登録商標)の毎日の塗布
の耐容性は浸透賦活テストステロン・パッチよりも良好
であった。塗布部位での最小皮膚刺激(紅斑)が Andro
Gel (登録商標)5.0g/日群の3名の患者(5.7
%)及び AndroGel (登録商標)10.0g/日群の別
の3名(5.3%)において認められた。強度が最小か
ら重度(穏やかな紅斑から水疱を伴う極度の紅斑まで)
で変化する皮膚の刺激がパッチ群の65.8%の患者に
おいて生じた。テストステロン・パッチでの皮膚の刺激
のため、16名の被験者は研究を中断した;これらのう
ちの14名は投薬部位に穏やかなものから重度の皮膚反
応があった。AndroGel(登録商標)を施された患者で有
害皮膚反応のために研究を中断した者はいなかった。An
droGel(登録商標)製剤における開放系及び低濃度のア
ルコールが皮膚の刺激を著しく低下させ、これがテスト
ステロン置換治療に対する良好な耐容性及び継続率を生
じていた。
【0155】さらに、分配及び返還されたAndroGel(登
録商標)瓶の量の差に基づくと、第1日−第90日の間
の平均コンプライアンスは、5.0g/日及び10.0
g/日 AndroGel (登録商標)群について、それぞれ、
93.1%及び96.0%であった。第91日−第18
0日の間、コンプライアンスは3つの AndroGel (登録
商標)群について93%を上回ったままであった。対照
的に、被験者から返還されたパッチのカウントに基づく
と、テストステロン・パッチのコンプライアンスは第1
日−第90日の間は65%、第91日−第180日の間
は74%であった。このテストステロン・パッチ群にお
ける低いコンプライアンスは、被験者の記録からは、大
部分皮膚反応によるものであった。
【0156】
【表44】
【0157】実施例2:ゲル送達剤形及び送達 本発明はゲルの分配及び包装方法にも向けられている。
一態様において、本発明は、各作動毎に約2.5gのテ
ストステロン・ゲルを搬送することができるハンドヘル
ド・ポンプを含む。別の態様においては、ポリエチレン
裏層を含むホイル包みにゲルを包装する。各々の包みは
約2.5gのテストステロン・ゲルを保持する。患者
は、単に、穿孔処理された端部に沿ってその包みを引き
裂いてゲルを取り出す。しかしながら、ミリスチン酸イ
ソプロピルはポリエチレン裏層に結合するため、この送
達態様を用いる場合には、薬学的に有効なゲルを得るた
めにさらなるミリスチン酸イソプロピルを添加する。具
体的には、ゲルをホイル包みで分配する場合、そのゲル
組成物において約41%多いミリスチン酸イソプロピル
(すなわち、表5における約0.5gの代わりに約0.
705g)を用いてこの現象を補う。
【0158】両態様は、正確ではあるが増加する量のゲ
ル(例えば、2.5g、5.0g、7.5g等のいずれ
か)を患者が身体に送達することを可能にする。したが
って、これらの送達機構は、患者の特定の要求及び特徴
に依存する単位剤形でゲルを投与することを可能にす
る。本発明を特定の態様及び例に関して説明したが、本
発明の概念を利用する他の態様が本発明の範囲から逸脱
することなく可能であることは理解されるべきである。
本発明は、請求された要素、並びに基礎をなす原理の真
の精神及び範囲内にある変形、変種、又は等価物のあら
ゆる全てのものによって定義される。
【図面の簡単な説明】
【図1】皮下テストステロン・ペレット移植片を施され
ている患者の移植後300日の期間にわたるテストステ
ロン濃度、DHT濃度、及びDHT/T比のグラフ。
【図2】40cm2 又は60cm2 TESTODERM (登録商
標)パッチを施されている患者の24時間テストステロ
ン薬物動態プロフィール。
【図3】TESTODERM (登録商標)TTS パッチを施されて
いる患者の24時間テストステロン薬物動態プロフィー
ル。
【図4】ANDRODERM (登録商標)パッチを施されている
患者の24時間テストステロン薬物動態プロフィール。
【図5】5.0g/日の AndroGel (登録商標)、1
0.0g/日の AndroGel (登録商標)、又はテストス
テロン・パッチ(初期治療群による)を施される前の、
性機能低下男性の24時間テストステロン薬物動態プロ
フィールを示すグラフ。
【図6】5.0g/日の AndroGel (登録商標)、1
0.0g/日の AndroGel (登録商標)、又はテストス
テロン・パッチ(初期治療群による)のいずれかを用い
る治療の第1日の、性機能低下男性の24時間テストス
テロン薬物動態プロフィールを示すグラフ。
【図7】5.0g/日の AndroGel (登録商標)、1
0.0g/日の AndroGel (登録商標)、又はテストス
テロン・パッチ(初期治療群による)のいずれかを用い
る治療の第30日の、性機能低下男性の24時間テスト
ステロン薬物動態プロフィールを示すグラフ。
【図8】5.0g/日の AndroGel (登録商標)、1
0.0g/日の AndroGel (登録商標)、又はテストス
テロン・パッチ(初期治療群による)のいずれかを用い
る治療の第90日の、性機能低下男性の24時間テスト
ステロン薬物動態プロフィールを示すグラフ。
【図9】5.0g/日の AndroGel (登録商標)、1
0.0g/日の AndroGel (登録商標)、又はテストス
テロン・パッチ(最終治療群による)のいずれかを用い
る治療の第180日の、性機能低下男性の24時間テス
トステロン薬物動態プロフィールを示すグラフ。
【図10】5.0g/日の AndroGel (登録商標)を用
いる治療の第0日、第1日、第30日、第90日、及び
第180日の、性機能低下男性の24時間テストステロ
ン薬物動態プロフィールを示すグラフ。
【図11】10.0g/日の AndroGel (登録商標)を
用いる治療の第0日、第1日、第30日、第90日、及
び第180日の、性機能低下男性の24時間テストステ
ロン薬物動態プロフィールを示すグラフ。
【図12】テストステロン・パッチを用いる治療の第0
日、第1日、第30日、第90日、及び第180日の、
性機能低下男性の24時間テストステロン薬物動態プロ
フィールを示すグラフ。
【図13】5.0g/日の AndroGel (登録商標)、1
0.0g/日の AndroGel (登録商標)、又はテストス
テロン・パッチ(初期治療群による)のいずれかを用い
る治療の第1日の、性機能低下男性の24時間フリー・
テストステロン薬物動態プロフィールを示すグラフ。
【図14】5.0g/日の AndroGel (登録商標)、1
0.0g/日の AndroGel (登録商標)、又はテストス
テロン・パッチ(初期治療群による)のいずれかを用い
る治療の第30日の、性機能低下男性の24時間フリー
・テストステロン薬物動態プロフィールを示すグラフ。
【図15】5.0g/日の AndroGel (登録商標)、1
0.0g/日の AndroGel (登録商標)、又はテストス
テロン・パッチ(初期治療群による)のいずれかを用い
る治療の第90日の、性機能低下男性の24時間フリー
・テストステロン薬物動態プロフィールを示すグラフ。
【図16】5.0g/日の AndroGel (登録商標)、1
0.0g/日の AndroGel (登録商標)、又はテストス
テロン・パッチ(最終治療群による)のいずれかを用い
る治療の第180日の、性機能低下男性の24時間フリ
ー・テストステロン薬物動態プロフィールを示すグラ
フ。
【図17】5.0g/日の AndroGel (登録商標)を用
いる治療の第0日、第1日、第30日、第90日、及び
第180日の、性機能低下男性の24時間フリー・テス
トステロン薬物動態プロフィールを示すグラフ。
【図18】10.0g/日の AndroGel (登録商標)を
用いる治療の第0日、第1日、第30日、第90日、及
び第180日の、性機能低下男性の24時間フリー・テ
ストステロン薬物動態プロフィールを示すグラフ。
【図19】テストステロン・パッチを用いる治療の第0
日、第1日、第30日、第90日、及び第180日の、
性機能低下男性の24時間フリー・テストステロン薬物
動態プロフィールを示すグラフ。
【図20】5.0g/日の AndroGel (登録商標)、1
0.0g/日の AndroGel (登録商標)、又はテストス
テロン・パッチ(初期治療群による)のいずれかを施さ
れている性機能低下男性の、第0日ないし第180日の
DHT濃度を示すグラフ。
【図21】5.0g/日の AndroGel (登録商標)、1
0.0g/日の AndroGel (登録商標)、又はテストス
テロン・パッチ(初期治療群による)のいずれかを施さ
れている性機能低下男性の、第0日ないし第180日の
DHT/T比を示すグラフ。
【図22】5.0g/日の AndroGel (登録商標)、1
0.0g/日の AndroGel (登録商標)、又はテストス
テロン・パッチ(初期治療群による)のいずれかを施さ
れている性機能低下男性の、第0日ないし第180日の
総アンドロゲン濃度(DHT+T)を示すグラフ。
【図23】5.0g/日の AndroGel (登録商標)、1
0.0g/日の AndroGel (登録商標)、又はテストス
テロン・パッチ(初期治療群による)のいずれかを施さ
れている性機能低下男性の、第0日ないし第180日の
2 濃度を示すグラフ。
【図24】5.0g/日の AndroGel (登録商標)、1
0.0g/日の AndroGel (登録商標)、又はテストス
テロン・パッチ(初期治療群による)のいずれかを施さ
れている性機能低下男性の、第0日ないし第180日の
SHBG濃度を示すグラフ。
【図25】一次性機能低下を患い、かつ5.0g/日の
AndroGel (登録商標)、10.0g/日のAndroGel
(登録商標)、又はテストステロン・パッチ(初期治療
群による)のいずれかを施されている男性の、第0日な
いし第180日のFSH濃度を示すグラフ。
【図26】二次性機能低下を患い、かつ5.0g/日の
AndroGel (登録商標)、10.0g/日のAndroGel
(登録商標)、又はテストステロン・パッチ(初期治療
群による)のいずれかを施されている男性の、第0日な
いし第180日のFSH濃度を示すグラフ。
【図27】年齢関連性機能低下を患い、かつ5.0g/
日の AndroGel (登録商標)、10.0g/日の Andro
Gel (登録商標)、又はテストステロン・パッチ(初期
治療群による)のいずれかを施されている男性の、第0
日ないし第180日のFSH濃度を示すグラフ。
【図28】未知起源の性機能低下を患い、かつ5.0g
/日の AndroGel (登録商標)、10.0g/日の And
roGel (登録商標)、又はテストステロン・パッチ(初
期治療群による)のいずれかを施されている男性の、第
0日ないし第180日のFSH濃度を示すグラフ。
【図29】一次性機能低下を患い、かつ5.0g/日の
AndroGel (登録商標)、10.0g/日のAndroGel
(登録商標)、又はテストステロン・パッチ(初期治療
群による)のいずれかを施されている男性の、第0日な
いし第180日のLH濃度を示すグラフ。
【図30】二次性機能低下を患い、かつ5.0g/日の
AndroGel (登録商標)、10.0g/日のAndroGel
(登録商標)、又はテストステロン・パッチ(初期治療
群による)のいずれかを施されている男性の、第0日な
いし第180日のLH濃度を示すグラフ。
【図31】年齢関連性機能低下を患い、かつ5.0g/
日の AndroGel (登録商標)、10.0g/日の Andro
Gel (登録商標)、又はテストステロン・パッチ(初期
治療群による)のいずれかを施されている男性の、第0
日ないし第180日のLH濃度を示すグラフ。
【図32】未知起源の性機能低下を患い、かつ5.0g
/日の AndroGel (登録商標)、10.0g/日の And
roGel (登録商標)、又はテストステロン・パッチ(初
期治療群による)のいずれかを施されている男性の、第
0日ないし第180日のLH濃度を示すグラフ。
【図33】5.0g/日の AndroGel (登録商標)、
7.5g/日の AndroGel (登録商標)、10.0g/
日の AndroGel (登録商標)、又はテストステロン・パ
ッチを用いる治療の180日後の、性機能低下男性の臀
部BMDにおける変化を示す棒グラフ。
【図34】5.0g/日の AndroGel (登録商標)、
7.5g/日の AndroGel (登録商標)、10.0g/
日の AndroGel (登録商標)、又はテストステロン・パ
ッチを用いる治療の180日後の、性機能低下男性の脊
椎BMDにおける変化を示す棒グラフ。
【図35】5.0g/日の AndroGel (登録商標)、1
0.0g/日の AndroGel (登録商標)、又はテストス
テロン・パッチ(初期治療群による)のいずれかを施さ
れている性機能低下男性の、第0日ないし第180日の
PTH濃度を示すグラフ。
【図36】5.0g/日の AndroGel (登録商標)、1
0.0g/日の AndroGel (登録商標)、又はテストス
テロン・パッチ(初期治療群による)のいずれかを施さ
れている性機能低下男性の、第0日ないし第180日の
SALP濃度を示すグラフ。
【図37】5.0g/日の AndroGel (登録商標)、1
0.0g/日の AndroGel (登録商標)、又はテストス
テロン・パッチ(初期治療群による)のいずれかを施さ
れている性機能低下男性の、第0日ないし第180日の
オステオカルシン濃度を示すグラフ。
【図38】5.0g/日の AndroGel (登録商標)、1
0.0g/日の AndroGel (登録商標)、又はテストス
テロン・パッチ(初期治療群による)のいずれかを施さ
れている性機能低下男性の、第0日ないし第180日の
I型プロコラーゲン濃度を示すグラフ。
【図39】5.0g/日の AndroGel (登録商標)、1
0.0g/日の AndroGel (登録商標)、又はテストス
テロン・パッチ(初期治療群による)のいずれかを施さ
れている性機能低下男性の、第0日ないし第180日の
N−テロペプチド/Cr比を示すグラフ。
【図40】5.0g/日の AndroGel (登録商標)、1
0.0g/日の AndroGel (登録商標)、又はテストス
テロン・パッチ(初期治療群による)のいずれかを施さ
れている性機能低下男性の、第0日ないし第180日の
Ca/Cr比を示すグラフ。
【図41】5.0g/日の AndroGel (登録商標)、
7.5g/日 10.0g/日の AndroGel (登録商
標)、又はテストステロン・パッチ(初期治療群によ
る)のいずれかを施されている性機能低下男性の、第0
日ないし第180日の性的動機付けスコアを示すグラ
フ。
【図42】5.0g/日の AndroGel (登録商標)、
7.5g/日 10.0g/日の AndroGel (登録商
標)、又はテストステロン・パッチのいずれかを施され
ている性機能低下男性の、第0日ないし第180日の全
体的な性的欲求のスコアを示すグラフ。
【図43】5.0g/日の AndroGel (登録商標)、
7.5g/日 10.0g/日の AndroGel (登録商
標)、又はテストステロン・パッチのいずれかを施され
ている性機能低下男性の、第0日ないし第180日の性
的享楽(パートナーを伴う)スコアを示すグラフ。
【図44】5.0g/日の AndroGel (登録商標)、
7.5g/日 10.0g/日の AndroGel (登録商
標)、又はテストステロン・パッチのいずれかを施され
ている性機能低下男性の、第0日ないし第180日の性
的能力スコアを示すグラフ。
【図45】5.0g/日の AndroGel (登録商標)、
7.5g/日 10.0g/日の AndroGel (登録商
標)、又はテストステロン・パッチのいずれかを施され
ている性機能低下男性の、第0日ないし第180日の勃
起満足能力スコアを示すグラフ。
【図46】5.0g/日の AndroGel (登録商標)、
7.5g/日 10.0g/日の AndroGel (登録商
標)、又はテストステロン・パッチのいずれかを施され
ている性機能低下男性の、第0日ないし第180日の勃
起パーセントスコアを示すグラフ。
【図47】5.0g/日の AndroGel (登録商標)、
7.5g/日 10.0g/日の AndroGel (登録商
標)、又はテストステロン・パッチのいずれかを施され
ている性機能低下男性の、第0日ないし第180日の積
極的気分のスコアを示すグラフ。
【図48】5.0g/日の AndroGel (登録商標)、
7.5g/日 10.0g/日の AndroGel (登録商
標)、又はテストステロン・パッチのいずれかを施され
ている性機能低下男性の、第0日ないし第180日の消
極的気分のスコアを示すグラフ。
【図49】5.0g/日の AndroGel (登録商標)、
7.5g/日 10.0g/日の AndroGel (登録商
標)、又はテストステロン・パッチのいずれかを施され
ている性機能低下男性の、第90日及び第180日の脚
力の変化を示す棒グラフ。
【図50】5.0g/日の AndroGel (登録商標)、
7.5g/日 10.0g/日の AndroGel (登録商
標)、又はテストステロン・パッチのいずれかを施され
ている性機能低下男性の、第90日及び第180日の腕
力の変化を示す棒グラフ。
【図51】5.0g/日の AndroGel (登録商標)、
7.5g/日 10.0g/日の AndroGel (登録商
標)、又はテストステロン・パッチのいずれかを施され
ている性機能低下男性の、第90日及び第180日の総
体重の変化を示す棒グラフ。
【図52】5.0g/日の AndroGel (登録商標)、
7.5g/日 10.0g/日の AndroGel (登録商
標)、又はテストステロン・パッチのいずれかを施され
ている性機能低下男性の、第90日及び第180日の除
脂肪体重の変化を示す棒グラフ。
【図53】5.0g/日の AndroGel (登録商標)、
7.5g/日 10.0g/日の AndroGel (登録商
標)、又はテストステロン・パッチのいずれかを施され
ている性機能低下男性の、第90日及び第180日の脂
肪量の変化を示す棒グラフ。
【図54】5.0g/日の AndroGel (登録商標)、
7.5g/日 10.0g/日の AndroGel (登録商
標)、又はテストステロン・パッチのいずれかを施され
ている性機能低下男性の、第90日及び第180日の身
体脂肪パーセントの変化を示す棒グラフ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 47/32 A61K 47/32 A61P 3/00 A61P 3/00 5/26 5/26 15/00 15/00 19/10 19/10 (72)発明者 ロバート・イー・ダドリー アメリカ合衆国イリノイ州60043,ケニル ワース,ウェイランド・アベニュー 636 (72)発明者 ダニエル・ラリドン フランス国 92122 モンルージュ,ベペ 41,リュー・ペリエ 13,ラボラトワー ル・ベジン・イスコヴェスコ内 (72)発明者 エス・ジョージ・コッタイル アメリカ合衆国イリノイ州60047,ロン グ・グローヴ,アールエフディー 8068 Fターム(参考) 4C076 AA09 BB31 CC17 CC21 CC26 CC30 DD37 DD41N DD45N EE09 FF34 4C086 AA02 DA09 MA03 MA05 MA28 MA63 NA06 ZA81 ZA94 ZA97 ZC10 ZC33

Claims (36)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】活性医薬成分の経皮送達に有用な医薬組成
    物であって、 (a)C1−C4アルコール; (b)浸透賦活剤; (c)活性医薬成分;及び (d)水を含んでなる医薬組成物。
  2. 【請求項2】浸透賦活剤が少なくとも1種類のC8−C
    22脂肪酸を含んでなる請求項1に記載の組成物。
  3. 【請求項3】脂肪酸が少なくとも12炭素原子のアルキ
    ル鎖長を有する請求項2に記載の組成物。
  4. 【請求項4】低級アルコールがエタノール、2−プロパ
    ノール、n−プロパノール、及びそれらの混合物のうち
    の少なくとも1つを含んでなる請求項1に記載の組成
    物。
  5. 【請求項5】活性医薬成分がテストステロンであり、か
    つ賦活剤がミリスチン酸イソプロピルである請求項1に
    記載の組成物。
  6. 【請求項6】約1.0gw/wのテストステロンを含ん
    でなる請求項5に記載の組成物。
  7. 【請求項7】約0.5gw/wのミリスチン酸イソプロ
    ピルを含んでなる請求項5に記載の組成物。
  8. 【請求項8】約0.5gないし約5.0gのテストステ
    ロン、約0.10gないし約2gのカーボポール、約
    0.1gないし約2gのミリスチン酸イソプロピル、及
    び約40.0gないし約90gのエタノールを含んでな
    る医薬組成物。
  9. 【請求項9】水をさらに含んでなる請求項8に記載の組
    成物。
  10. 【請求項10】男性にテストステロンを経皮送達する方
    法であって、該男性の皮膚にヒドロアルコールゲルを塗
    布することを含んでなる方法。
  11. 【請求項11】男性における性機能低下の治療方法であ
    って、テストステロンを含有するヒドロアルコールゲル
    を該男性の皮膚に塗布することを含んでなる方法。
  12. 【請求項12】塗布が少なくとも7日の期間にわたる請
    求項11に記載の方法。
  13. 【請求項13】期間が少なくとも30日である請求項1
    1に記載の方法。
  14. 【請求項14】期間が少なくとも180日である請求項
    11に記載の方法。
  15. 【請求項15】ゲルの塗布が用量比例性を示す請求項1
    1に記載の方法。
  16. 【請求項16】治療が、約2時間の塗布で僅かに増加し
    た後、その日の残りにかけて比較的一定のままのテスト
    ステロン濃度まで減少する定常状態テストステロン24
    時間薬物動態プロフィールを生じる、請求項11に記載
    の方法。
  17. 【請求項17】治療が、図1(c)に示されるプロフィ
    ールに近似する定常状態テストステロン24時間薬物動
    態プロフィールを生じる、請求項10に記載の方法。
  18. 【請求項18】比較的一定のテストステロン濃度が約3
    00ng/dLないし約1,000ng/dLである請
    求項11に記載の方法。
  19. 【請求項19】塗布が性機能低下男性の平均DHT濃度
    の増加を生じる請求項11に記載の方法。
  20. 【請求項20】塗布が性機能低下男性の骨塩量の増加を
    生じる請求項11に記載の方法。
  21. 【請求項21】骨塩量の増加が脊椎において生じる請求
    項11に記載の方法。
  22. 【請求項22】塗布が男性の***の増加を生じる請求の
    範囲第11項に記載の方法。
  23. 【請求項23】塗布が男性の性的能力の改善を生じる請
    求の範囲第11項に記載の方法。
  24. 【請求項24】性的能力の改善が男性による完全な***
    のパーセンテージの増加を含んでなる請求の範囲第23
    項に記載の方法。
  25. 【請求項25】塗布が男性の気分の改善を生じる請求の
    範囲第11項記載の方法。
  26. 【請求項26】塗布が男性の筋力の増加を生じる請求項
    11に記載の方法。
  27. 【請求項27】筋力の増加が男性の両足に生じる請求項
    26に記載の方法。
  28. 【請求項28】塗布が男性の身体組成の改善を生じる請
    求項11に記載の方法。
  29. 【請求項29】身体組成の改善が男性の脂肪パーセンテ
    ージの減少を含んでなる請求の範囲第28項に記載の方
    法。
  30. 【請求項30】塗布が生じる皮膚の刺激がごく僅かであ
    る請求項11に記載の方法。
  31. 【請求項31】テストステロンCmax 及びCmin が性腺
    正常男性の正常範囲内にある請求項11に記載の方法。
  32. 【請求項32】性機能が低下した男性に単位用量の経皮
    テストステロンゲルを投与する方法であって:経皮テス
    トステロンゲルを提供し;経皮テストステロンヒドロア
    ルコールゲルを含有する、ポリエチレン・ライナーを有
    するホイル包みを提供し;該ゲルを該包みから取り出
    し;及び該ゲルを該性機能が低下した男性に塗布する、
    ことを含んでなる方法。
  33. 【請求項33】包みが約2.5gのゲルを含んでなる請
    求項32に記載の方法。
  34. 【請求項34】包みが約25mgのテストステロンを含
    んでなる請求項32に記載の方法。
  35. 【請求項35】(a)外表面及び内表面を有するホイル
    外部容器; (b)内部ホイル表面に貼着されたポリエチレン層;及
    び (c)活性医薬成分を含んでなる医薬組成物、を含んで
    なる単位用量包み。
  36. 【請求項36】組成物がテストステロン及びミリスチン
    酸イソプロピルを含んでなる請求項35に記載の包み。
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