JP2002087479A - 物質の包装小出し器具 - Google Patents

物質の包装小出し器具

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JP2002087479A JP2001217048A JP2001217048A JP2002087479A JP 2002087479 A JP2002087479 A JP 2002087479A JP 2001217048 A JP2001217048 A JP 2001217048A JP 2001217048 A JP2001217048 A JP 2001217048A JP 2002087479 A JP2002087479 A JP 2002087479A
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Nicolas Albisetti
ニコラ アルビセッティ
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LOreal SA
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 物質の塗布中における快適さを向上させると
共に塗布を容易にする包装塗布器具を提供する。 【解決手段】 本発明は、圧縮可能な部分（14）を備え
た入れ物と、ディスペンサー端部品（17）とから成る包
装塗布器具に関する。包装塗布器具は、圧縮可能な部分
（14）の互いに反対側の端部にそれぞれ位置した第１の
支承面（25）及び第２の支承面（30）を有し、それによ
りユーザが入れ物の軸線（Ｘ）に沿って圧力を加えて支
承面（25,30 ）を互いに近づけて圧縮可能な部分を圧縮
できるようになっている。第１の支承面は、端部品（1
7）に又はその付近に設けられ、ユーザが、器具を片手
で持つと共にこの手を物質が塗布されるべき表面に接触
させた状態で物質を小出しできるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、化粧品及び（又
は）ヘアケア製品を包装して塗布する器具に関し、特
に、物質を髪の毛及び（又は）頭皮に塗布する器具に関
するが、これには限られない。
【０００２】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】２種類
の物質を別々に包装し、これらの混合物を小出しする多
くの器具が知られている。かかる公知の器具は、圧縮可
能な部分を備えた入れ物と、入れ物の軸線上に位置して
いて外部に開口した出口チャネルを備える小出し端部品
とを有している。現在の技術動向は、コスト上の理由に
より、最初の使用時に折り取り可能な折取り部分を備え
た端部品を用いることにある。本出願人は、端部品を頭
皮に接触させた状態で物質を毛根に塗布することは、不
快感を生じさせる場合のあることに気づいた。というの
は、端部品は、折取り部分を除いた後、尖った縁を呈す
る場合があり、この縁は、頭皮をひっかき、あるいは髪
の毛にからむことがあるからである。さらに、ユーザ
は、端部品により頭皮に加えられる圧力を正確に制御し
たり、所定の経路、例えば髪の毛の分け目をたどること
が比較的困難である。本発明の目的は、物質の塗布の際
における快適さを向上させると共に（或いは）所定の経
路に沿って物質の塗布を容易に行うことができる新規な
包装塗布器具を提供することにある。
【０００３】
【課題を解決するための手段】本発明の器具は、従来通
り、圧縮可能な部分を備えた入れ物と、ディスペンサー
端部品とからなる包装塗布器具に関し、本発明は、包装
塗布器具が、圧縮可能な部分の互いに反対側の端部にそ
れぞれ位置した第１の支承面及び第２の支承面を有し、
それによりユーザが入れ物の軸線に沿って圧力を加え、
支承面を互いに近づけて圧縮可能な部分を圧縮できるよ
うになっており、第１の支承面は、端部品に又はその近
くに設けられ、ユーザが、器具を片手で持つと共にこの
手を物質が塗布されるべき表面に接触させた状態で物質
を小出しできるようになっていることを構成上の特徴と
する。本発明により、ユーザは、手入れすべき表面への
端部品の押付け力を手で容易に制御することができる。
【０００４】ユーザはまた、端部品を手入れすべき表面
に接触させないで、手を使うだけで手入れすべき表面に
沿って端部品を正確に動かすことができる。かくして、
折取り式端部品を用いた場合の端部品と手入れすべき表
面との接触を回避することが容易である。有利には、圧
縮可能な部分は、ベローから成り、かくして、ユーザ
は、塗布中小出しされる物質の量を比較的容易かつ正確
な仕方で測ることができる。この場合、第２の支承面は
好ましくは、ベローが連結されている横方向壁によって
構成される。第２の支承面を、使用の際、中指及び人差
し指を置くことができる環状ウエストを構成する入れ物
の絞り部の周りにぐるりと形成するのがよい。かかる絞
り部は有利には、即座に混ぜ合わされる成分、例えば染
髪料の２種類の薬剤の入った２つのコンパートメントを
形成するよう着脱自在な栓を受け入れる。
【０００５】一般に、２つの成分を用いる場合、栓はそ
れぞれが１種類の成分を収容した２つのコンパートメン
トを形成するように配置される。有利には、本発明の器
具は、栓を最初の使用時に動かして成分を混ぜ合わすこ
とができるようにする作動手段を有する。これら作動手
段は、種々のやり方で具体化できる。特定の実施形態で
は、作動手段は、ディスペンサー端部品に固定されたロ
ッドから成る。ロッドは、栓にスラストを加えるよう配
置されたものであるのがよく、ロッドは、栓にスラスト
を加えるよう配置され、栓は、絞り部内に配置されてい
て、ロッドによって加えられたスラストにより、絞り部
から突き出されるようになっている。
【０００６】ロッドは、ロッドを栓に近づけたときに栓
に設けられた突起にスナップ嵌合するのに適した結合手
段を備えるのがよい。この場合、栓は、ロッドによって
加えられた牽引力によって、入れ物の絞り部から出され
るように入れ物の絞り部内に配置される。特定の実施形
態では、入れ物は、２つの容器を互いに組み立てること
によって形成され、一方の容器は、スリーブを有し、他
方の容器は、スリーブに嵌まるのに適したネックを有
し、栓は、２つの容器を互いに組み立てると、飛び出て
成分を混ぜ合わせることができるようネック内に配置さ
れている。また、２つの容器を互いに組み立てて互いに
回すことができるようにすることによって入れ物を構成
すると共に容器のうち一方を他方に対して回すことによ
り、栓を動かし、容器を互いに連通させるように器具を
構成することも可能である。
【０００７】また、栓を、圧縮可能な部分を変形させる
ことにより入れ物内部に生じる過剰の圧力によって飛び
出るよう上述の絞り部内に配置してもよい。端部品は、
中心からずれている出口チャネルを有するのがよく、第
１の支承面は、入れ物の軸線上に位置するのがよい。出
口チャネルは、入れ物の軸線に実質的に平行な方向へ外
部に開口するのがよく、変形例として、入れ物の軸線に
実質的に垂直な方向へ外部に開口してもよい。特定の実
施形態では、圧縮可能な部分の圧縮ストロークを小出し
されるべき物質の量に応じて変えることができるように
する調節部材を有する。ディスペンサー端部品は、有利
には調節部材によって支持される。端部品は、複数の出
口チャネルを有するのがよい。この場合、有利には端部
品は、入れ物の軸線上に位置した第１の支承面を構成す
る壁を有する。
【０００８】ディスペンサー端部品は、調節部材にヒン
ジ止めされたものであるのがよく、調節部材は、端部品
が調節部材に対して第１の位置にあるときに端部品の出
口チャネルを覆い隠すことができるようにする周囲壁を
有するのがよく、端部品は、ユーザが第１の支承面を押
すと、出口チャネルが、周囲壁によって覆い隠されるこ
とがない第２の位置を取ることができ、第２の位置で
は、出口オリフィスは上記壁によって覆い隠されること
はない。特定の実施形態では、調節部材は、端部品のハ
ウジングに嵌まり込む環状リップによって包囲された出
口オリフィスを有する。調節部材は好ましくは、入れ物
のネックに調節可能に固定される。
【０００９】本発明は又、上述の器具の用途を提供し、
この器具は、ヘッドが下向きの位置で、即ち、端部品が
下方に向いた状態で用いられる。この器具は、好ましく
は、親指が第１の支承面を押し、人差し指及び中指が第
２の支承面を押した状態で用いられる。上述のように、
本発明の器具は有利には、物質を髪の毛及び（又は）頭
皮に塗布するために用いられる。本発明の他の特徴及び
利点は、添付の図面に示された非限定的な例としての実
施形態についての以下の詳細な説明を読むと明らかにな
ろう。
【００１０】
【発明の実施の形態】図１〜図３は、入れ物２を有する
器具１を示しており、この入れ物２は、最初の使用時に
混ぜ合わされる成分Ａ，Ｂでそれぞれ満たされた下側容
器３及び上側容器４を有している。入れ物２は、下側容
器３と上側容器４が互いに連通する部分としての絞り部
５を有している。栓６を、最初の使用前に成分Ａ，Ｂを
別々に包装することができるよう絞り部５内に漏れ止め
状態で嵌めるのがよい。栓６は、器具１の軸線Ｘに垂直
に延びる横方向壁８及び絞り部５の半径方向内面に漏れ
止め状態で当接するような形状になった環状密封リップ
７を有している。
【００１１】リップ７は、横方向壁８の周縁部からわず
かに引っ込められ、それによりカラー９を形成するよう
横方向壁８に連結されている。栓６は、横方向壁８の上
方で軸線Ｘに沿って延びるキャッチ１１を有している。
栓６が定位置にあるとき、下側容器３と上側容器４は互
いに連通することができない。上側容器４は、その底部
に横方向壁１２を有し、この横方向壁の周囲は、軸線Ｘ
に沿って圧縮可能なベロー１４内に延びている。横方向
壁１２は、これが絞り部５とつながるところに、栓が定
位置にあるときに栓６のカラー９が載る環状平坦部１０
を有している。ベロー１４の頂部はネック１６に連結さ
れ、このネックにはディスペンサー端部品１７が装着さ
れている。
【００１２】図示の実施形態では、ネック１６は、雄ね
じを有し、端部品１７は、ネック１６と螺合するのに適
した雌ねじを備える組立スカート１８を有している。端
部品１７は、ネック１６に密封作用をもたらす手段を更
に有している。図示の実施形態では、これら密封手段
は、ネック１６の半径方向内面に漏れ止め状態で当接す
る環状密封リップ１９によって構成されている。組立ス
カート１８は、物質の出口チャネル２２を構成する円錐
形部分２１を備えた端部品の頂壁２０に連結されてお
り、この出口チャネルは、軸線Ｘと平行であるが、これ
とは一致していない軸線Ｙを有している。円錐形部分２
１は、折取り端部分２３で終端している。頂壁２０は、
円錐形部分２１の最下部のところに、本発明において特
徴的な第１の支承面２５を構成しており、その機能につ
いては以下に具体的に説明する。軸線Ｘ上に位置したロ
ッド２６が、頂壁２０の底面に連結されている。
【００１３】このロッド２６は、その底端部のところ
に、図２に示すようにベロー１４が軸方向に圧縮される
とキャッチ１１にスナップ動作で嵌まるのに適した弾性
変形可能なタブ２７を有している。ロッド２６は、ベロ
ー１４がそれ自体の弾性及び上側容器４内の圧力の作用
を受けてそれ自体が膨張すると、栓６を絞り部５から引
き抜くことができ、それにより、図３に示すように成分
Ａ，Ｂが互いに混じり合うことができる。栓６は、混合
物の小出しを邪魔しないようにロッド２６に結合された
ままであることは理解されよう。横方向壁１２の外周面
は、環状の第２の支承面３０を構成している。
【００１４】器具１を使うために、折取り部分２３を取
り除き、入れ物２を逆さまにする。親指が表面２５に当
たるようにした状態で、中指及び人差し指を、図４で分
かるように、容器３，４相互間に形成された環状ウエス
ト又は胴部の絞り部５の周りに置く。折取り部分２３を
取り除いた後に物質を送り出すオリフィス３１が、頭皮
よりもほんのわずかな距離上に位置した状態に保つよう
にしながら、親指で頭Ｃの輪郭をたどるのがよい。円錐
形部分２１の高さは、ユーザが親指又は手の他の或る部
分を用いてオリフィス３１を頭皮の上方に保持すること
ができるように選択されている。物質を小出しするた
め、ユーザは図５に示すようにベロー１４を軸方向に圧
縮する。
【００１５】図６〜図１３は、種々の他の実施形態を示
している。図６に示す器具４０は、下側容器４１、上側
容器４２、ディスペンサー端部品４３及び絞り部４９を
有し、下側容器４１と上側容器４２は絞り部４９を介し
て連通することができる。下側容器４１は、その底部
に、軸線Ｘ上に位置するスリーブ４４を有し、キャップ
４５が、スリーブを漏れ止め状態に閉鎖する目的で螺着
されるという点において、上述の下側容器３と異なって
いる。上述の栓６に代えて栓４６が用いられており、そ
の周囲は、底端部を備えた環状壁４７を有し、この底端
部は、リム４８及び嵌め輪の形態をした中央部分５７を
備えており、その凹状の側部は、上側容器４２に向いて
いる。成分Ａ，Ｂが別々に貯蔵されている間、栓４６は
絞り部４９内に配置されている。
【００１６】上側容器４２は、上述のベローと同一のベ
ロー１４を有している。ベロー１４は、本発明において
特徴的な第２の支承面５６を構成する横方向壁５５を介
して絞り部４９に連結されている。環状平坦部５０が、
絞り部４９と下側容器４１との間の接合部のところに形
成されている。リム４８は、栓４６が定位置にあるとき
に、この平坦部５２当接する。端部品４３は、ロッド２
６を備えていないという点において上述の端部品１７と
異なっている。栓４６が既に定位置にある状態でスリー
ブ４４を介して下側容器４１の充填を行うことができ
る。栓４６を押し出すために、上側容器４２のベロー１
４を軸方向に圧縮し、過剰圧力が栓４６を下側容器４１
内へ押し出すようにする。
【００１７】図７に示す器具６０は、これに用いられる
参照符号７０で示されたディスペンサー端部品の構成に
ついてのみ、図６と関連して説明した器具と異なってい
る。端部品７０は、上側容器４２のネック１６に螺着す
るのに適した組立スカート１８を有している。組立スカ
ート１８の上方延長部として、軸線Ｘ上に位置してい
て、頂壁６８内へ延びる円錐形部分６１及び軸線Ｚ上に
位置する出口チャネル６５を構成するダクト６４が設け
られ、軸線Ｚは、軸線Ｘと交差していて、これにほぼ垂
直である。ダクト６４は、着脱自在なキャップ６６によ
って閉鎖されている。頂壁６８は、本発明において特徴
的な第１の支承面７３を構成している。端部品７０は、
軸線Ｘ上に位置していて、ベロー１４を圧縮すると栓４
６に圧力を加えてこれをその定位置から離脱させる長手
方向に分割されたロッド７１を有している。
【００１８】図８に示す器具８０は、互いに嵌まり合う
２つの容器８１，８２を互いに組み立てることによって
構成されている。下側容器８１は、直径方向反対側に位
置するスタッド８４を備えたネック８３を有している。
ネック８３はその頂端部に、軸線Ｘを中心として円筒形
をなす表面８６を有している。上側容器８２は、上述の
種類のディスペンサー端部品４３及びベロー１４を有
し、ベローの底端部は、管状壁８５に連結され、この管
状壁８５の下方延長部として、横方向壁９７が設けら
れ、この横方向壁９７は、本発明において特徴的な第２
の支承面９８を構成している。上側容器８２は、接合リ
ング８９が螺着された雄ねじ付きスリーブ８８を含む底
部を更に有している。
【００１９】このリング８９は、スリーブ８８への螺着
に適していて、内側スカート９２に連結された雌ねじ付
き組立スカート９０を有し、この内側スカート９２は、
スリーブの内側に係合し、ネック８３を受け入れるよう
設計されている。スリーブ８８の頂部は、横方向壁９７
に連結されている。内側スカート９２には雌ねじが設け
られ、この内側スカートは、その頂部に設けられてい
て、上述の表面８６に漏れ止め状態で圧接する環状密封
リップ９３を有している。下側容器８１を上側容器８２
に対して回すと、スタート８４は内側スカート９２のね
じ山と協働し、ネック８３をスカート９２内へ軸方向上
方に動かす。栓９５が、内側スカート９２の頂端部に固
定されており、この栓は、下側容器８１を上側容器８２
に十分にねじ込むと、ネック８３によって内側スカート
の頂端部から突き出される。
【００２０】図９に示す器具は、軸方向に動かさないで
軸線Ｘの周りに互いに回すことができるのに適した下側
容器１００と上側容器１０１を有している。別個の部品
によって構成された駆動要素１０２は、上側容器１０１
と一緒に回る。この駆動要素は、フランス国特許第２，
７６５，８５９号明細書に記載された駆動要素のうちの
一つと類似しており、利用にあたってはかかるフランス
国特許明細書を参照されたい。上側容器１０１は、ベロ
ー１４を有し、その底端部は、本発明において特徴的な
第２の支承面１０７を構成する横方向壁１０６に連結さ
れている。
【００２１】栓１０３が、下側容器のネック１０４に対
して回ることはできないが、軸線Ｘに沿って摺動できる
状態で、下側容器のネック１０４内に設けられている。
この栓１０３は、上側容器１０１を下側容器１００に対
して回すと、駆動要素１０２に設けられている傾斜部１
０５により下方に移動する。栓１０３は、その初期位置
において、容器１００，１０１が互いに連通しないよう
にする。容器１００，１０１を一杯まで回すと、上側容
器１０１内に入っている成分は、下側容器１００に入っ
ている成分と混じり合うことができる。この器具は、上
述した種類のディスペンサー端部品４３を更に有してい
る。
【００２２】図１０は器具１１０を示しており、この器
具１１０が図１〜図３と関連して説明した器具と異なっ
ている点は、下側容器３に代えて図６の下側容器４１が
用いられ、ディスペンサー端部品１７に代えて端部品１
１１が設けられていることである。この端部品１１１
は、ロッド７１の底端部が、栓６のキャッチ１１と結合
するようロッド２６の底端部と類似した方法で配置され
ていることを除き、図７の端部品７０と同一である。図
１１及び図１２は特に、１種類の物質を収容していて、
最初の使用時に互いに混じり合う２種類の成分を収容し
ているわけではないという点において、上述の器具と異
なる器具１２０を示している。器具１２０は、絞り部１
２３によって互いに連結された下側容器１２１と上側容
器１２２を有している。
【００２３】上側容器１２２は、ベロー１２５を有し、
このベローは、絞り部１２３の頂部の延長部をなすと共
に本発明において特徴的な第２の支承面１３０を構成す
る横方向壁１２６に連結されている。ベロー１２５はそ
の頂端部が横方向壁１２８に連結され、この横方向壁の
上方延長部としてネック１３１が設けられ、このネック
１３１は、その頂端部１３３からその長さの約半分にわ
たって延びる雄ねじ１３２を有している。ネック１３８
は、雄ねじ１３２の下に位置していて、以下に説明する
機能を果たす環状ビード１３４を更に有している。器具
１２０は、調節部品１５０に取り付けられたディスペン
サー端部品１４０を有し、この調節部品を用いることに
より、ベロー１２５の圧縮ストロークを意のままに変え
て使用時毎の物質の小出し量を少なくしたり多くしたり
することができる。
【００２４】調節部品１５０は、ねじ山１３２と螺合す
るよう配置された外側スカート１５１を有し、この外側
スカートはその底端部に、弾性変形によって上述のビー
ド１３４を通過し、実質的に外側スカート１５１が完全
にねじ戻ることがないようにするのに適したビード１５
２を備え、このビード１５２は、ビード１３４に当接す
るようになっている。調節部品１５０は内側スカート１
６０を更に有し、この内側スカートは、漏れ止め状態で
ネック１３１の半径方向内面に当接するように配置され
た頂部１６１及び長手方向穴を備えた底部１６３を有
し、この底部１６３は、ベロー１２５を圧縮すると横方
向壁１２６に当接するのに適した底端部１６４を有して
いる。外側スカート１５１と内側スカート１６０は横方
向壁１７０を介して互いに連結されており、この横方向
壁は、物質を送り出すオリフィス１７１を有し、入れ物
の軸線Ｘに平行な軸線の回りに環状リップ１７２によっ
て包囲されている。
【００２５】調節部品１５０は、横方向壁１７０の上方
に位置していて、軸線Ｘの周りに設けられた周囲壁１７
３を有し、この周囲壁は、出口チャネル１４２から見て
反対側のその側部に開口部１８０を備え、それによりユ
ーザが、この開口部のそばに端部品１４０によって構成
された支承面１７５に親指を押し当てることができるよ
うになっている。端部品１４０は、周囲壁１７３にヒン
ジ止めされていて、したがってユーザが、本発明におい
て特徴的な第１の支承面を構成する表面１７５を押す
と、端部品１４０は傾き、出口チャネル１４２は、図１
２に示すように周囲壁１７３の上方の位置を取るように
なっている。調節部品１５０をネック１３１に対して多
少締め付けることにより、内側スカート１６３の底端部
１６４と横方向壁１２６との間の距離ｄが調節され、か
くして、ベロー１２５の軸方向圧縮ストロークが変わる
ことは理解されよう。ネック１３１は、ユーザが調節部
品１５０をネック１３１に対して正確に位置決めするこ
とができるよう外部目盛りを有するのがよい。
【００２６】当然のことながら、本発明は、上述の実施
形態には限定されない。具体的に説明すると、本発明の
器具は、３種類以上の成分を収容することができる。入
れ物の圧縮可能な部分を、ベローとしてでなく、それ以
外の形状の変形可能な壁で形成してもよい。本発明の器
具は、２つの互いに逆方向において入れ物の軸線上に加
えられた圧力を、入れ物に対して異なる方向に作用する
圧力に変換できる圧縮手段を更に有してもよい。ディス
ペンサー端部品の形状を図面に示す形状とは異なる形状
にしてもよい。一例を挙げると、図１３は、器具１４０
の軸方向断面図であり、この器具１４０は、端部品１７
に代えて端部品１４１が用いられ、この端部品は、各々
が円錐形部分１４３でそれぞれ構成された２つのディス
ペンサーチャネル１４２を有している点において、図１
に示す器具と異なっている。
【００２７】端部品１４１は、ロッド２６及びタブ２７
を有している。２つの円錐形部分１４３相互間で入れ物
の軸線Ｘ上に位置した端部品の壁１４６の領域は、第１
の支承面１４５として役立つ。２つの円錐形部分１４３
相互間の間隔は、ユーザが親指で端部品１４１を押すこ
とができるのに十分な間隔である。２つの円錐形部分１
４３は、端部品を頭皮に接触させ、或いはその近くに配
置すると、櫛のように作用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】２つの成分を即座に混ぜ合わせ可能に別々に包
装する本発明の器具を示す概略軸方向断面図である。
【図２】２つの成分を即座に混ぜ合わせ可能に別々に包
装する本発明の器具を示す概略軸方向断面図である。
【図３】２つの成分を即座に混ぜ合わせ可能に別々に包
装する本発明の器具を示す概略軸方向断面図である。
【図４】器具の使用状態を示す斜視図である。
【図５】器具の使用状態を示す斜視図である。
【図６】変形実施形態を示す概略軸方向断面図である。
【図７】別の変形実施形態を示す概略軸方向断面図であ
る。
【図８】別の変形実施形態を示す概略軸方向断面図であ
る。
【図９】別の変形実施形態を示す概略軸方向断面図であ
る。
【図１０】別の変形実施形態を示す概略軸方向断面図で
ある。
【図１１】別の変形実施形態を示す概略軸方向断面図で
ある。
【図１２】別の変形実施形態を示す概略軸方向断面図で
ある。
【図１３】別の変形実施形態を示す概略軸方向断面図で
ある。
【符号の説明】
１ 包装塗布器具 ２ 入れ物 ３ 下側容器 ４ 上側容器 ６ 栓 １４ 圧縮可能な部分 １７ 端部品 ２５，３０ 支承面 ２６ ロッド Ａ，Ｂ 成分

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 圧縮可能な部分を備えた入れ物と、ディ
    スペンサー端部品（17;43;141）とからなる包装塗布器
    具であって、包装塗布器具は、圧縮可能な部分（14）の
    互いに反対側の端部にそれぞれ位置した第１の支承面
    （25;73;145）及び第２の支承面（30;56;98;107;130）
    を有し、それによりユーザが入れ物の軸線（Ｘ）に沿っ
    て圧力を加え、前記支承面を互いに近づけて圧縮可能な
    部分を圧縮できるようになっており、第１の支承面は、
    端部品（17;43;141）に又はその近くに設けられ、ユー
    ザが、器具を片手で持つと共にこの手を物質が塗布され
    るべき表面（Ｃ）に接触させた状態で物質を小出しでき
    るようになっていることを特徴とする器具。
  2. 【請求項２】 圧縮可能な部分は、ベロー（14）から成
    ることを特徴とする請求項１記載の器具。
  3. 【請求項３】 第２の支承面は、ベロー（14）が連結さ
    れている横方向壁（12;55;97;106;126）によって構成さ
    れていることを特徴とする請求項２記載の器具。
  4. 【請求項４】 第２の支承面は、使用の際、中指及び人
    差し指を置くことができる環状ウエストを構成する入れ
    物の絞り部（5;49;123）の周りにぐるりと形成されてい
    ることを特徴とする請求項１、２又は３記載の器具。
  5. 【請求項５】 ２つのコンパートメントを形成するよう
    に配置された着脱自在な栓（6;46）を有し、各コンパー
    トメントはそれぞれ１種類の成分（A;B）を収容してい
    ることを特徴とする請求項１〜４のうちいずれか一に記
    載の器具。
  6. 【請求項６】 栓を最初の使用時に動かして成分を混ぜ
    合わすことができるようにする作動手段を有しているこ
    とを特徴とする請求項５記載の器具。
  7. 【請求項７】 作動手段は、ディスペンサー端部品に固
    定されたロッド（26;71）から成ることを特徴とする請
    求項６記載の器具。
  8. 【請求項８】 ロッド（71）は、栓にスラストを加える
    よう配置されており、栓は、絞り部内に配置されてい
    て、ロッドによって加えられたスラストにより、絞り部
    から突き出されるようになっていることを特徴とする請
    求項４又は７記載の器具。
  9. 【請求項９】 ロッドは、ロッドを栓に近づけたときに
    栓に設けられた突起（11）にスナップ嵌合するのに適し
    た結合手段（27）を備えており、栓は、ロッドによって
    加えられた牽引力によって、入れ物の絞り部から出され
    るように入れ物の絞り部内に配置されていることを特徴
    とする請求項４又は７記載の器具。
  10. 【請求項１０】 入れ物は、２つの容器（81;82）を互
    いに組み立てることによって形成され、一方の容器は、
    スリーブ（88）を有し、他方の容器は、前記スリーブに
    嵌まるのに適したネック（83）を有し、栓（95）は、２
    つの容器を互いに組み立てると、飛び出るようにネック
    内に配置されていることを特徴とする請求項５記載の器
    具。
  11. 【請求項１１】 栓は、圧縮可能な部分が変形されてい
    ることにより入れ物の内部に生じる圧力の増加によって
    飛び出るよう絞り部（5）内に配置されていることを特
    徴とする請求項４又は５記載の器具。
  12. 【請求項１２】 入れ物は、２つの容器（100;101）を
    互いに組み立てて互いに回すことができるようにするこ
    とによって構成され、器具は、容器のうち一方を他方に
    対して回すことにより、栓（103）を動かし、容器を互
    いに連通させるように構成されていることを特徴とする
    請求項５記載の器具。
  13. 【請求項１３】 端部品は、折取り部分（23）を有して
    いることを特徴とする請求項１〜１２のうちいずれか一
    に記載の器具。
  14. 【請求項１４】 端部品は、中心からずれている出口チ
    ャネル（22;65）を有し、第１の支承面（25;73）は、入
    れ物の軸線（Ｘ）上に位置していることを特徴とする請
    求項１〜１３のうちいずれか一に記載の器具。
  15. 【請求項１５】 出口チャネル（22）は、入れ物の軸線
    （Ｘ）に実質的に平行な方向（Ｙ）へ外部に開口してい
    ることを特徴とする請求項１４記載の器具。
  16. 【請求項１６】 出口チャネル（65）は、入れ物の軸線
    （Ｘ）に実質的に垂直な方向（Ｚ）へ外部に開口してい
    ることを特徴とする請求項１４記載の器具。
  17. 【請求項１７】 圧縮可能な部分（14）の圧縮ストロー
    クを小出しされるべき物質の量に応じて変えることがで
    きるようにする調節部材（150）を有していることを特
    徴とする請求項１〜１６のうちいずれか一に記載の器
    具。
  18. 【請求項１８】 ディスペンサー端部品（140）は、調
    節部材（150）によって支持されていることを特徴とす
    る請求項１７記載の器具。
  19. 【請求項１９】 ディスペンサー端部品（140）は、調
    節部材（150）にヒンジ止めされ、調節部材は、端部品
    が調節部材に対して第１の位置（図１１）にあるときに
    端部品の出口チャネルを覆い隠すことができるようにす
    る周囲壁（173）を有し、端部品は、ユーザが第１の支
    承面（175）を押すと、出口チャネルが、周囲壁（173）
    によって覆い隠されることがない第２の位置（図１２）
    を取ることができることを特徴とする請求項１８記載の
    器具。
  20. 【請求項２０】 調節部材（150）は、端部品のハウジ
    ング（141）に嵌まり込む環状リップ（172）によって包
    囲された出口オリフィス（171）を有していることを特
    徴とする請求項１９記載の器具。
  21. 【請求項２１】 調節部材（150）は、入れ物のネック
    に調節可能に固定されていることを特徴とする請求項１
    ７〜２０のうちいずれか一に記載の器具。
  22. 【請求項２２】 端部品（141）は、複数の出口チャネ
    ル（142）を有していることを特徴とする請求項１〜１
    ８のうちいずれか一に記載の器具。
  23. 【請求項２３】 端部品は、第１の支承面を構成し、入
    れ物の軸線（Ｘ）上に位置している壁（146）を有して
    いることを特徴とする請求項２２記載の器具。
  24. 【請求項２４】 ディスペンサー端部品は、下方に向い
    ていることを特徴とする請求項１〜２３のうちいずれか
    一に記載の器具の用途。
  25. 【請求項２５】 圧力が親指で第１の支承面に、中指及
    び人差し指で第２の支承面にそれぞれ加えられることを
    特徴とする請求項１〜２３のうちいずれか一に記載の器
    具の用途。
  26. 【請求項２６】 中指及び人差し指は、入れ物の絞り部
    の各側に置かれることを特徴とする請求項２５記載の用
    途。
  27. 【請求項２７】 物質を髪の毛及び（又は）頭皮に塗布
    する請求項１〜２３のうちいずれか一に記載の器具の用
    途。
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