JP2002083624A - 熱的に統合された等温のco洗浄サブシステムを有する燃料電池システム - Google Patents

熱的に統合された等温のco洗浄サブシステムを有する燃料電池システム

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JP2002083624A
JP2002083624A JP2001191474A JP2001191474A JP2002083624A JP 2002083624 A JP2002083624 A JP 2002083624A JP 2001191474 A JP2001191474 A JP 2001191474A JP 2001191474 A JP2001191474 A JP 2001191474A JP 2002083624 A JP2002083624 A JP 2002083624A
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fuel
water
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heat transfer
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William Henry Pettit
ウィリアム・ヘンリー・ペティット
Rodney Lynn Borup
ロドニー・リン・ボラップ
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Motors Liquidation Co
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    • H01M8/0612Combination of fuel cells with means for production of reactants or for treatment of residues with means for production of gaseous reactants from carbon-containing material
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 炭素と結合された水素を含む燃料から引き出
された水素によって燃料供給されるPEM燃料電池の熱
的管理及び始動を簡単且つ効率的にする。 【解決手段】 燃料電池システム(2)が、水ガスシフ
ト反応器(48、56)、優先酸化反応器(58)、少
なくとも1つのシステム熱交換器(34、44、60、
72、80、82、84)、及び、当該システムに専用
の閉ループ熱移送回路(76)を含む、熱的に統合され
た等温CO浄化サブシステムを有する。この熱移送回路
は、高い比熱を有し、且つ、当該回路と連通するガス流
れ構成要素を熱的に支配するように十分高い率で当該回
路内を通って循環される熱移送媒体を利用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、効率及び反応の制
御を最適化するため実質的に等温の熱的に統合されたC
O洗浄サブシステムを有するPEM燃料電池システムに
関する。
【0002】
【従来技術】PEM燃料電池は、内燃エンジンに取って
代わる電力プラントを含む多数の用途に対して提案され
てきた。PEM燃料電池は当該技術分野で周知されてお
り、薄い陽子透過性の固体ポリマー膜電極を含む「膜電
極アセンブリ(別称MEA)」を備える。この固体ポリ
マー膜電極は、その一方の表面にアノード、反対側の表
面にカソードを有する。固体ポリマー電解質は、典型的
には、ペルフルオレスルホン酸(perfluoronated sulfo
nic acid)などのイオン交換樹脂から作られる。アノー
ド/カソードは、典型的には、陽子伝達性樹脂と混ぜら
れた、細かく分割された触媒粒子(しばしば炭素粒子上
に担持される)を含む。MEAは、一対の導電性エレメ
ントの間に挟持されている。一対の導電性エレメント
は、(1)アノード及びカソードのための電流コレクタ
ーとして役立ち、(2)各々のアノード及びカソードの
表面に亘って燃料電池のガス状反応物を分配するための
チャンネルを含む。PEM電池では、水素がアノード反
応物(即ち燃料)である、酸素がカソード反応物(即ち
酸化剤)である。
【0003】車両の用途に対しては、炭素と結合された
水素含有燃料(例えば、メタン、ガソリン、メタノール
など)を使用することが望ましい。そのような液体燃料
は、車上搭載の容易さ及び該液体を利便性良く供給する
ことができるサービスステーションの全国的な設備の存
在の故に、燃料電池により使用される水素源として特に
望ましい。これらの燃料は、燃料電池を燃料供給するた
め、それらの水素含有成分を解放するように分解されな
ければならない。この分解反応は、所謂「主要反応器」
内で達成される。ガソリンのためのそのような主要反応
器の一つの知られた例は、例えば、「自家熱改質器(au
to thermal reformer)」としばしば称される2段階化
学反応器である。自家熱改質器では、ガソリン及び水蒸
気(即ち、スチーム)が空気と混合され、2反応区分、
即ち、第1の「部分酸化」(POX)区分及び第2の
「水蒸気改質」(SR)区分を順次通過する。POX区
分では、触媒の有無に係らず、ガソリンは、準化学量論
通りの量の空気と発熱反応して一酸化炭素、水素及び例
えばメタンなどのより低次の炭化水素を生成する。高温
POX反応の生産物は、ガソリンと一緒に導入された水
蒸気と共に、SR区分内に至り、そこで、より低次の炭
化水素及び一酸化炭素の一部分が当該水蒸気と反応して
主要には水素、二酸化炭素、窒素及び一酸化炭素を含む
改質ガスを生成する。SR反応は、吸熱性であるが、発
熱性のPOX区分で生成され、POX区分の流出物によ
ってSR区分へと前方に運ばれた熱、及び、燃料電池シ
ステムの他の部分(例えば燃焼器からの)からのいずれ
かから、その必要とする熱を得る。そのような自家熱改
質器の一つが、1998年3月5日に公開された国際特
許公開番号WO98/08771号で説明されている。
【0004】SR流出物内に含まれる一酸化炭素は、除
去されなければならず、或いは、少なくとも燃料電池の
アノード触媒に無毒であるような非常に低い濃度(即
ち、約20ppm以下)にまで減少されなければならな
い。SR反応器の下流側に配置された水ガスシフト反応
器で発生する所謂「水ガスシフト(water-gas-shif
t)」反応に一酸化炭素を被らせることによって、SR
流出物からCOを浄化することが知られている。水ガス
シフト反応では、水(即ち、水蒸気)は、次の理想的な
シフト反応に従って、SR流出物内の一酸化炭素と発熱
反応する。
【0005】CO+H2O −> CO2+H2 それにも係らず、COの中には、水−ガス−シフト反応
を生き残るものもあり、このようなCOは、改質物を燃
料電池に送ることができる前に、更に減少されなければ
ならない(即ち、約20ppm以下)。H2の豊富な改
質物のCO含有成分を、触媒PrOx反応器で実行され
る所謂PrOx(即ち優先酸化)反応で酸素(即ち空気
として)と選択的に反応させることによって、水ガスシ
フト反応器から出た該CO含有成分を更に減少させるこ
とが知られている。PrOx反応は発熱性であり、以下
のように進行する。
【0006】CO+1/2O2 −> CO2 次に、PrOx反応器の流出物(即ち、COが浄化され
たH2の豊富な改質物)は燃料電池に供給される。Pr
Ox反応は、選択性酸化(SelOx)としても知られてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】典型的な燃料電池シス
テムは、複数の構成要素及び各々異なる温度で機能する
作業流体(即ち、例えば燃料、空気、改質物等などの反
応流れ)を有し、熱的に複雑である。従って、そのよう
なシステムは、それらが冷却されて停止した後、制御が
複雑であり、ゆっくりと始動するしかない場合がしばし
ばある。本発明は、炭素と結合された水素を含む燃料か
ら引き出された水素によって燃料供給されるPEM燃料
電池の熱的管理及び始動を簡単にすることを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、燃料電池シス
テムの選択された構成要素と連通し、これらの構成要素
を熱的に支配する、独立した実質的に等温の熱移送サブ
システムを有するPEM燃料電池システムを意図してい
る。本発明による等温熱移送サブシステムは、(1)実
質的に同じ温度で作動するように設計されたPrOx反
応器及び水ガスシフト反応器、並びに、これと同じ温度
付近で作動する他のシステム構成要素(例えば熱交換
器)を熱的に統合し、(2)反応器の触媒を過熱又は損
傷させる懸念無しに、PrOx反応器及びシフト反応器
の始動を容易にし、(3)反応によって生成された熱に
よってはあまり影響を受けない反応温度を印加すること
によって反応器の制御を簡単にする。「熱支配(therma
lly dominate)」によって、構成要素は、熱移送回路内
で使用される熱移送媒体の流れ率及び比熱の結合が、熱
移送回路において当該構成要素の作動温度を達成する支
配即ち制御因子であるようになっている状態をもたら
す。
【0009】好ましい実施形態によれば、本発明は、炭
素が結合された水素含有燃料(例えばガソリン)を、燃
料電池に燃料供給するためのH2の豊富な改質ガスへと
転化させる主要反応器を備えるPEM燃料電池システム
を包含する。プロセッサは、(1)ガソリンが準化学量
論通りの量の酸素と反応してより低次の炭化水素(例え
ばメタン)及び各々第1濃度のCO及びH2を含むガス
流れを形成するところの第1のPOX区分と、(2)該
POX区分から出たガスの流れが水蒸気と触媒的に反応
して、第1のCO濃度より薄い第2のCO濃度と、第1
のH2濃度より濃い第2のH2濃度を有する改質ガスを形
成するところの、第1のPOX区分の下流側にある第2
のSR区分と、を有する。本システムは、主要反応器か
ら出た改質ガス中のCOの一部分を水蒸気と反応させ
て、燃料ガス中のCO濃度を、SR反応器の流出物内の
第2のCO濃度より薄い第3のCO濃度へと減少させ、
更にそのH2濃度をSR反応器の流出物内の第2のH2
度以上に増加させる、主要反応器の下流側にある少なく
とも1つの水ガスシフト反応器を更に備える。異なる温
度で作動する多数の水ガスシフト反応器を、単一の水ガ
スシフト反応器の代わりに使用してもよい。更には、本
システムは、水ガスシフト反応器から出た改質ガス中の
COの一部分を酸素(即ち、空気からの)と選択的に反
応させて改質ガス中のCO濃度を第3のCO濃度以下に
減少させ、CO濃度が燃料電池に無害となるようなCO
リーンガスを与えるPrOx反応器を備える。
【0010】本発明は、(1)優先酸化(PrOx)反
応器が、特定の温度でCOの選択的な酸化が有効となる
ように選択された第1の触媒を持つ等温反応器であり、
(2)水ガスシフト反応器は、PrOx反応が生じるの
と実質的に同じ温度で水ガスシフト反応が有効となるよ
うに選択された触媒を持つ等温反応器でもあり、(3)
システムの作動流体の少なくとも1つへ熱を移送し、又
は、該作動流体の少なくとも1つから熱を移送するため
の少なくとも1つの熱交換器が設けられ、(4)水ガス
シフト反応器、PrOx反応器及び熱交換器と連通する
閉ループの熱移送回路が設けられ、(5)水ガスシフト
反応器、PrOx反応器及び熱交換器を通って回路内に
循環する、比較的高比熱を有する熱移送液体が設けら
れ、(6)水ガスシフト反応器、PrOx反応器及び熱
交換器の全てを実質的にPrOx反応器のために選択さ
れた作動温度付近に維持するように回路に亘って十分な
率で熱移送液体を循環させるように構成されたポンプが
設けられる。この用途の目的のために、本文中で使用さ
れる用語「PrOx反応器のために選択された作動温度
付近」は、PrOx反応器の作動温度±約20℃の範囲
に収まる温度を意味する。熱移送回路内の構成要素の全
ての体積及び質量を最適化して他の作動温度を選択して
もよい。本発明の一実施形態では、熱交換器は、(1)
炭素と結合された水素を含む液体燃料(例えばガソリ
ン)を、燃料プロセッサに導入される前に蒸発させ、又
は、(2)水を、主要反応器又は水ガスシフト反応器の
いずれかに導入される前に蒸発させるために役立つ蒸発
器である。別の実施形態では、熱交換器は、酸素を、燃
料プロセッサに導入される前に予備加熱する加熱器であ
る。更なる実施形態では、熱交換器は、改質ガスを、水
ガスシフト反応器に導入される前に冷却するための冷却
器である。更に別の実施形態では、熱交換器は、熱移送
液体の温度がPrOx反応器の作動温度より実質的に高
くなる場合に、該熱移送液体を冷却するためのバイパス
可能な冷却器(例えばラジエータ)である。熱移送液体
の温度が許容範囲内にある場合(即ち、冷却工程を必要
としない場合)、この冷却器は、適切な配管を使用して
バイパスされ得る。更に別の実施形態では、熱交換器
は、その温度がPrOx反応器の作動温度より実質的に
低い場合に熱移送媒体を(例えば燃焼器からの熱を用い
て)加熱する加熱器である。
【0011】本発明の好ましい実施形態によれば、熱移
送回路は、複数の熱交換器を含み、各々の熱交換器は、
上述した加熱/冷却機能のうち1つ又はそれ以上を実行
する。最も好ましくは、熱移送回路は、上述した熱交換
器の全てを含む。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明は、幾つかの図面と連係し
て以下に与えられる本発明の幾つかの実施形態の次の詳
細な説明に鑑みて考慮されるとき、より良く理解されよ
う。
【0013】図1は、アノード入口ライン4内の水素及
びカソード入口ライン6内の空気によって燃料供給され
るPEM燃料電池2を示している。アノード排気ガス8
及びカソード排気ガス10が燃料電池2から出て、燃焼
器12に供給される。燃焼器12では、それらの排気ガ
スが燃焼されて加熱排気ガス14を形成する。ライン4
内の水素は、自家熱改質器16内のガソリンの分解によ
って引き出される。この点に関し、ガソリン18及び水
20は、蒸発器22内で蒸発され、よって予備加熱され
た空気24及び28と混合され、ライン26を介して自
家熱改質器16に供給される。
【0014】自家熱改質器16は、上述したように、第
1の「部分酸化」(即ちPOX)区分と、POX区分の
下流にある第2の「水蒸気改質」(即ちSR)区分と、
を備える2つの区分を含む。POX区分では、ガソリン
は、準化学量論通りの量の空気と発熱反応して、一酸化
炭素、水素及びメタン等のより低次の炭化水素を生成す
る。高温POX反応の生成物は、自家熱改質器のSR区
分へと移動し、該区分でより低次の炭化水素と水蒸気と
が反応して、主要には水素、二酸化炭素、窒素及び一酸
化炭素を含む改質ガス32を生成する。POX反応は、
発熱性であり、POX反応の下流で生じる吸熱性のSR
区分に対して要求される熱を提供する。改質物32は、
燃料電池2より遥かに高い非常な高温度(即ち、600
℃〜800℃)で自家熱反応器16から出るが、燃料電
池及び自家熱改質器の中間に設けられた反応器はこれに
耐えることができる。従って、ライン32中の改質物
は、周囲空気36によって第1の熱交換器34内で冷却
され、該周囲空気は、熱交換器34から出ると、ライン
24を介して自家熱改質器に入口から供給される。よっ
て、自家熱改質器16に供給された空気の少なくとも1
部分は、自家熱改質器16のより効率的な作動のため予
備加熱される。冷却された改質物38は、約645℃の
温度で熱交換器34から出て、ライン40からの水蒸気
と混合される。ライン40内の水蒸気は、熱交換器44
内のライン42からの水を加熱することによって形成さ
れ、高温水ガスシフト反応器48に導入されるのに先立
って、ライン46内で約600℃の温度にまで改質物3
8を更に冷却するため役立つ。改質物は、水ガスシフト
反応器48に入る前に、(例えば、熱交換器50の他方
の側に流れるライン10からのカソードガスによって)
熱交換器50内で更に冷却される。熱交換器50から出
た後、及び、高温水ガスシフト反応器48に入る前に、
ライン52内の改質物は、約330℃の温度を持つ。水
ガスシフト反応は、水ガスシフト反応器48内で発生
し、該反応器では、一酸化炭素含有量を減少させ、水素
及び二酸化炭素の含有量を増加させるように、水蒸気が
改質物中の一酸化炭素と僅かに発熱反応する。従って、
高温水ガスシフト反応器48から出たライン54内の改
質物は、420℃付近の温度をなお持っており、水ガス
シフト反応器48に入るライン52内の改質物よりも、
更に低い二酸化炭素含有量及び更に高い水素含有量を持
つ。この段階における改質物54の一酸化炭素含有量
は、一般に約2%乃至4%であり、燃料電池2内で使用
するにはまだ高すぎる。従って、改質物がPrOx反応
器58に入る前にその一酸化炭素含有量を更に減少させ
るため、高温水ガスシフト反応器48の下流に低温水ガ
スシフト反応器56が配置される。低温水ガスシフト反
応器56内で使用される触媒は、過度の温度に耐えられ
ず、特に、高温水ガスシフト反応器48から出た420
℃の改質物54に耐えられない。従って、改質物54
は、低温水ガスシフト反応器56内の触媒に適した温度
(即ち、約220℃)まで冷却される。このため、高温
水ガスシフト反応器48から出た改質物は、熱交換器6
0を通過してライン62内でその温度を約220℃まで
低下させる。この温度は、低温水ガスシフト反応器56
内の触媒の作動温度と適合性がある。低温水ガスシフト
反応器56内で使用される触媒の成分は、PrOx反応
器58内の温度と実質的に同じである作動温度範囲を持
つように選択される。よって、例えば、PrOx反応器
が約220℃の温度で働くイリジウム触媒を持つ場合、
低温水ガスシフト反応器56は、当該技術分野で周知さ
れているように、実質的にこの温度で働く銅−亜鉛(co
pper-zinc)触媒を持つことになる。ライン62内の改
質物は、低温水ガスシフト反応器56に入り、約1%よ
り少ない一酸化炭素含有量を持ちながらライン64内で
該反応器から出る。ライン64内の改質物は、ライン6
6内の空気と混合され、ライン68を介してPrOx反
応器58に供給される。PrOx反応器58では、ライ
ン68からの改質物中の一酸化炭素は、空気からの酸素
と優先的に発熱酸化されてCO2を形成し、一酸化炭素
のレベルを燃料電池2に無害なレベル(即ち、約20p
pm以下)にまで減少させる。ライン70を介してPr
Ox反応器58から出た改質物は、燃料電池2内で使用
するには高温過ぎ、従って、ライン4内の改質物の温度
を約80℃まで減少させるよう構成された適切な冷却流
体74を使用して熱交換器72内で冷却される。
【0015】本発明によれば、低温水ガスシフト反応器
56と、PrOx反応器58と、熱交換器22、44、
60及び後述される他の熱交換器のうち一つ又はそれ以
上と、を連通させる独立の熱移送回路が設けられてい
る。この熱移送回路は、破線76で示され、幾つかの反
応器及び熱交換器を通って適切な熱移送媒体を移動させ
るための適切な配管を含む。好ましくは、熱移送媒体
は、熱が該媒体に加えられたり或いは取り除かれたりす
るとき、その温度が容易には変化しないように、高い比
熱(即ち、少なくとも約2KJ/Kg・K)を持つのが
よい。この用途のための好ましい熱移送媒体は、例え
ば、パラセルム(Paratherm)社からパラセルム(商
標)の名で市販されているパラフィン系炭化水素オイル
である。本発明によれば、熱移送媒体は、幾つかの反応
器及び熱交換器を熱的に支配、制御するような率でポン
プ78により回路76を通して循環され、この実施形態
ではPrOx反応器58の温度(例えば約220℃)と
ほぼ同じ温度を各々に印加する。
【0016】図1に示されるように、ポンプ78は、回
路76を通して熱移送媒体を循環させ、循環しているう
ちに、最初に熱交換器80と遭遇する。この熱交換器8
0は、必要とあらば、燃焼器12からライン14内の排
気ガスを使用して熱交換媒体を加熱するため使用され
る。熱移送媒体の温度が適切なレベルであって、加熱を
必要としない場合、ライン14内の燃焼器の排気物は、
状況に応じて、システム内の他の箇所又は周囲環境に逸
らされる。次に、熱移送媒体は、加熱器80から熱交換
器60へと流れる。熱交換器60は、高温水ガスシフト
反応器48から出て低温水ガスシフト反応器56に入る
ライン54内の改質物を冷却するため役立つ。その後、
熱移送媒体は、水ガスシフト反応器の温度を、回路76
内の熱移送媒体の温度付近に該反応器の至る所で維持す
るのに十分な率で水ガスシフト反応器を通って流れる。
この温度は、熱移送媒体が通過して流れるところのPr
Ox反応器58内の作動温度とおおよそ同じである。よ
って、流れている熱移送媒体は、PrOx反応器58及
び水ガスシフト反応器の作動温度を確立し、これを維持
し、これによって、そうでなければ各々の温度を制御す
るのに必要となり得る複雑な制御を無くすことができ
る。次に、熱移送媒体は、ライン18及び20を介して
各々供給されるガソリン及び水を蒸発させるための蒸発
器としての機能を持つ熱交換器22を通って流れる。蒸
発器22は、それが自家熱改質器16に流入する前の準
備段階にあるガソリン及び水を蒸発させる。蒸発器22
から出た後、熱移送媒体は、熱交換器82に入り、該熱
交換器は自家熱反応器16へのその入口に準備されたラ
イン28内の空気を予備加熱するのに役立つ。次に、熱
移送媒体は、熱交換器82から出て、熱交換器22と同
様に、ライン42内の水を蒸発させ、それを高温水ガス
シフト反応器48に入力されるライン40内の水蒸気と
して供給するための機能上の蒸発器である熱交換器44
に入る。熱移送液体は、次にオプションで熱交換器84
を通って流れる。この熱交換器84は、回路76内の熱
移送液体を、それが非常に高温となった場合に冷却する
ためのラジエータ等である。冷却工程が必要でない場
合、バルブ86が付勢され、熱移送媒体がバイパスライ
ン88を介してラジエータ84をバイパスすることを可
能にする。最終的には、熱移送液体は、それが出発した
ところから熱移送液体貯蔵タンク90に戻る。熱移送液
体貯蔵タンク90は、好ましくは、燃料電池が停止した
後、長い期間の時間に亘って、熱移送液体の温度を維持
するように熱絶縁される。この点において、貯蔵タンク
90は、燃料電池の始動時に、暖温/高温の熱移送媒体
が直ぐにシステムを通って循環し、迅速にそれを作動温
度にまで加熱するために利用可能であるように、熱移送
液体の比較的大きい体積を保持するのに十分な容量を持
っている。この代替として、即ち増補の手段によって、
始動中に熱移送媒体を熱交換器80内で加熱してもよ
い。これは、燃焼器を発火させるためカソード及びアノ
ード排気物に頼るというよりも、最初にガソリン燃料タ
ンクから直接供給されるガソリンで燃焼器12を発火さ
せることが必要となり得る。システム用の水が水貯蔵タ
ンク92内に貯蔵されており、このタンクは熱移送貯蔵
タンク9と同様に、燃料電池システムの停止中にその中
に熱を保持するため熱絶縁されていてもよい。
【0017】図2には、アノード入口ライン104内の
水素及びカソード入口ライン106内の空気によって燃
料供給されるPEM燃料電池102が示されている。ア
ノード排気ガス108及びカソード排気ガス110は燃
料電池102から出て、燃焼器112に供給され、加熱
排気ガス114を形成するように燃焼される。ライン1
04内の水素は、自家熱改質器116内のガソリンの分
解から引き出される。この点に関し、ガソリン118は
蒸発器120内で蒸発され、燃焼排気ガス114により
加熱される空気予備加熱器124を介して予備加熱され
た空気122及び液体予備加熱器128内で予備加熱さ
れるか或いは予備加熱されていない水126と混合さ
れ、次に蒸発器130内で蒸発され、最終的に自家熱改
質器116からの排気ガス134によって加熱された熱
交換器132で過熱される。この混合物は、ライン11
7を介して自家熱改質器116に供給される。
【0018】自家熱改質器116は、第1の「部分酸
化」(即ち、POX)区分と、該POX区分の下流側の
第2の「水蒸気改質器」(即ち、SR)区分と、を含む
2つの区分を備える。POX区分では、ガソリンは、準
化学量論通りの量の空気と発熱反応し、一酸化炭素、水
素及びメタン等のより低次の炭化水素を生成する。高温
POX反応の生産物は、自家熱改質器116のSR区分
に移動し、そこで、水蒸気と反応して主要には水素、二
酸化炭素、窒素及び一酸化炭素を含む改質ガス134を
生成する。POX反応は発熱性であり、POX反応の下
流で生じた吸熱性のSR反応により必要とされる熱を提
供する。
【0019】改質物134は、燃料電池102より遥か
に高い非常な高温度(即ち、約750℃)で自家熱反応
器116から出るが、燃料電池及び自家熱改質器の中間
に設けられた反応器はこれに耐えることができる。従っ
て、ライン134中の改質物は、水蒸気136によって
第1の熱交換器34内で冷却され、該水蒸気は、熱交換
器132から出ると、ライン138を介して自家熱改質
器116に入口から供給される。自家熱改質器116用
の空気122は、燃焼器112からの排気ガス114を
使用して予備加熱器124内で予備加熱される。よっ
て、自家熱改質器116に供給された空気の流れは、自
家熱改質器116の更に効率的な作動のため予備加熱さ
れる。冷却された改質物140は、約500℃の温度で
熱交換器132から出て、所望ならば、水蒸気又はライ
ン142から噴霧された水と混合される。水蒸気又はラ
イン142内の液体水は、所望ならば、改質物140を
更に冷却するため役立つ。改質物が低温水ガスシフト反
応器144に入る前に、それは熱交換器146の他の側
を流れるライン148からの熱移送媒体によって熱交換
器146内で更に冷却される。熱交換器146に続い
て、及び、低温水ガスシフト反応器144に入る前に、
改質物は、約220℃の温度を持つ。水ガスシフト反応
は、水ガスシフト反応器144内で発生し、該反応器内
では、水蒸気は、一酸化炭素含有量を減少させ、水素及
び二酸化炭素含有量を増加させるように、改質物中の一
酸化炭素と僅かに発熱反応する。よって、低温水ガスシ
フト反応器144から出たライン150内の改質物は、
なおまだ220℃付近の温度を持つが、水ガスシフト反
応器144に入るライン140内の改質物よりも、更に
低い一酸化炭素含有量及び更に高い水素含有量を持つこ
とになる。
【0020】低温水ガスシフト反応器144内で使用さ
れる触媒の組成は、PrOx反応器152内の温度とほ
ぼ同じ作動温度範囲を持つように選択される。よって、
PrOx反応器がイリジウムを含む触媒を持ち、約22
0℃の温度で作動するとき、低温水ガスシフト反応器1
44内の触媒は、銅−亜鉛を含む。ライン140内の改
質物は、低温水ガスシフト反応器144に入り、(体積
にして)約1%より少ない一酸化炭素含有量を持った状
態でライン150へと出る。ライン150内の改質物
は、ライン154で空気と混合され、PrOx反応器1
52に供給される。PrOx反応器152では、ライン
150からの改質物中の一酸化炭素は、空気からの酸素
と優先的に発熱酸化され、CO2を形成し、燃料電池2
に無害なレベル(即ち、約20ppm以下)まで一酸化
炭素レベルを減少させる。ライン158を介してPrO
x反応器152から出た改質物は、燃料電池102で使
用するには高温過ぎ、従って、ライン104内の改質物
の温度を約80℃まで減少させるように適合された適切
な冷却流体126を使用して熱交換器128で冷却され
る。
【0021】本発明によれば、低温水ガスシフト反応器
144と、PrOx反応器152と、熱交換器146、
160、162、120、130及び154その他のう
ち一つ又はそれ以上と、を連通させる独立の熱移送回路
が設けられている。この熱移送回路は、破線156で示
され、幾つかの反応器及び熱交換器を通って適切な熱移
送媒体を移動させるための適切な配管を含む。好ましく
は、熱移送媒体は、熱が該媒体に加えられたり或いは取
り除かれたりするとき、その温度が容易には変化しない
ように、高い比熱(即ち、少なくとも約2KJ/Kg・
K)を持つのがよい。この用途のための好ましい熱移送
媒体は、例えば、パラセルム社からパラセルム(商標)
の名で市販されているパラフィン系炭化水素オイルであ
る。本発明によれば、熱移送媒体は、幾つかの反応器及
び熱交換器を熱的に支配、制御するような率でポンプ1
59により回路156を通して循環され、この実施形態
ではPrOx反応器152の温度(例えば約220℃)
とほぼ同じ温度を各々に印加する。
【0022】図2に示されるように、ポンプ159は、
回路156を通して熱移送媒体を循環させる。熱交換器
162は、必要とあらば、空気予備加熱器124からラ
イン114内の出力ガスを使用して熱交換媒体を加熱す
るため使用される。熱移送媒体の温度が適切なレベルで
あって、更なる加熱を必要としない場合、熱移送媒体
は、熱交換器162の回りに、バルブ164を介して逸
らされる。次に、熱移送媒体は、加熱器162から熱交
換器120へと流れる。熱交換器120は、ライン11
8を介してそこに供給されたガソリンを蒸発させるため
の機能上の蒸発器である。次に、熱移送媒体は、ライン
166を介して供給された水を蒸発させるための機能上
の蒸発器である熱交換器130へと流れる。次に、熱移
送媒体は、クーラー/熱交換器154を通って流れる。
これは、必要とあらば、燃料電池102を通って循環す
る冷却流体を使用して熱を除去する能力を持っている。
冷却工程が必要でない場合、バルブ170が付勢され、
熱移送媒体がバイパスライン172を介してラジエータ
154をバイパスすることを可能にする。熱移送媒体の
貯蔵タンク168は、燃料電池が停止した後、長期間に
渡って熱移送液体の音素を維持するように熱絶縁されて
いるのが好ましい。この点において、貯蔵タンク168
は、燃料電池の始動時に、暖温/高温の熱移送媒体が直
ぐにシステムを通って循環し、迅速にそれを作動温度に
まで加熱するために利用可能であるように、熱移送液体
の一部分を保持するのに十分な容量を持っている。タン
ク168は、一旦、車両が停止すると、流れが戻り又は
充填され、次に、体積の大部分が回路156の一部分で
はない状態でシステムの通常の作動中にポンプで汲み出
することを可能にするインターバルバルブ作動機能を有
する。この代替として、即ち増補の手段によって、始動
中に熱移送媒体を熱交換器162内で加熱してもよい。
これは、燃焼器を発火させるためカソード及びアノード
排気物に頼るというよりも、最初にガソリン燃料タンク
から直接供給されるガソリンで燃焼器112を発火させ
ることが必要となり得る。システム用の水が水貯蔵タン
ク(図示せず)内に貯蔵されており、このタンクは熱移
送貯蔵タンク168と同様に、燃料電池システムの停止
中にその中に熱を保持するため熱絶縁されていてもよ
い。次に熱移送媒体は、膨張リザーバー(即ち、貯蔵タ
ンク)を通過してポンプ159に流入する。次に、熱移
送媒体は、ポンプ159から、低温水ガスシフト反応器
144に入るライン140内の改質物を冷却するため役
立つ熱交換器146へと流れる。その後、熱移送媒体
は、回路156内の熱移送媒体の温度付近で水ガスシフ
ト反応器の温度を維持するのに十分な率で水ガスシフト
反応器を流れる。この温度は、熱移送媒体が熱交換器1
60を通過した後に通って流れるところのPrOx反応
器152内の作動温度とおおよそ同じである。よって、
流れている熱移送媒体は、PrOx反応器152及び水
ガスシフト反応器144の作動温度を確立し、これを維
持し、これによって、そうでなければ各々の温度を制御
するのに必要となり得る複雑な制御を無くすことができ
る。次に、熱移送媒体は、熱交換器162に戻ってルー
プを完了する。
【0023】本発明は、主要にはその特定の実施形態の
観点で開示されたが、本発明はそれに限定されるもので
はなく、請求の範囲に記載された範囲によってのみ画定
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施形態に係る燃料電池シ
ステムの概略図である。
【図2】図2は、本発明の別の実施形態に係る燃料電池
システムの概略図である。
【符号の説明】
2 PEM燃料電池 4 アノード入口ライン 6 カソード入口ライン 8 アノード排気ガス 10 カソード排気ガス 12 燃焼器 14 加熱排気ガス 16 自家熱改質器 18 ガソリン 20 水 22 蒸発器 24 空気 26 ライン 28 空気 32 ライン 34 第1の熱交換器 36 周囲の空気 38 改質物 40、42、46 ライン 44 熱交換器 48 高温水ガスシフト反応器 50 熱交換器 52、54 ライン 56 低温水ガスシフト反応器 58 優先酸化(PrOx)反応器 60 熱交換器 62、64、66、68、70 ライン 72 熱交換器 74 冷却流体 76 熱移送回路 78 ポンプ 80、82 熱交換器 84 ラジエータ(熱交換器) 86 バルブ 88 バイパスライン 90 熱移送液体貯蔵タンク 92 水貯蔵タンク 102 PEM燃料電池 104 アノード入口ライン 106 カソード入口ライン 108 アノード排気ガス 110 カソード排気ガス 112 燃焼器 114 加熱排気ガス 116 自家熱改質器 118 ガソリン 120 蒸発器 122 空気 124 空気予備加熱器 126 水 128 液体予備加熱器 130 蒸発器 132 熱交換器 134 改質ガス 136 水蒸気 138 ライン 140 改質物 142 ライン 144 低温水ガスシフト反応器 146 熱交換器 148、150、154、158 ライン 152 PrOx反応器 154、160、162 熱交換器 156 熱移送回路 158、166 ライン 159 ポンプ 164 バルブ 168 熱移送貯蔵タンク 170 バルブ 172 バイパスライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ロドニー・リン・ボラップ アメリカ合衆国ニューメキシコ州87544, ロス・アラモス,ラ・ビスタ・ドライブ 103 Fターム(参考) 4G040 EA03 EA06 EB12 EB31 EB32 EB35 4G140 EA03 EA06 EB12 EB31 EB32 EB39 5H026 AA02 AA06 BB01 BB10 HH05 HH08 5H027 AA02 AA06 BA01 BA16 KK42 KK48 MM16

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 PEM燃料電池システムであって、
    (i)炭素と結合された水素を含む燃料を燃料電池用の
    2の豊富な燃料ガスに転化させるための主要反応器で
    あって、該燃料を、水蒸気と触媒反応させて第1のCO
    濃度及び第1のH2濃度を有する該燃料ガスを形成する
    ための触媒を含む、前記主要反応器と、(ii)前記触
    媒から出た前記燃料ガス内のCOの少なくとも一部分を
    水蒸気と反応させて、該燃料ガス中のCO濃度を前記第
    1のCO濃度より薄い第2のCO濃度に減少させ、H2
    濃度を該燃料ガス中の前記第1のH2濃度以上に増加さ
    せるための少なくとも1つの水ガスシフト反応器と、
    (iii)前記水ガスシフト反応器から出た前記燃料ガ
    ス中のCOの少なくとも一部分を酸素と選択的に反応さ
    せて前記燃料ガス中のCO濃度を前記第2のCO濃度以
    下に減少させ、前記燃料電池に無害となる上で十分なC
    Oリーンの燃料ガスを与えるための優先酸化反応器と、
    を含み、(a)前記優先酸化反応器は、所望の温度で前
    記COの選択的な酸化が有効となるように選択された第
    1の触媒を持つ等温反応器であり、(b)前記水ガスシ
    フト反応器は、実質的に前記所望の温度で該反応器内の
    水ガスシフト反応が有効となるように選択された第2の
    触媒を持つ等温反応器であり、更に、(c)前記システ
    ムの作動流体の少なくとも1つへ熱を移送し、又は、該
    作動流体の少なくとも1つから熱を移送するための少な
    くとも1つの熱交換器と、(d) 前記水ガスシフト反
    応器、前記優先酸化反応器及び前記熱交換器と連通する
    閉ループの熱移送回路と、(e)前記水ガスシフト反応
    器、前記優先酸化反応器及び前記熱交換器を通って前記
    回路内を循環する熱移送液体と、(f)前記水ガスシフ
    ト反応器、前記優先酸化反応器及び前記熱交換器の全て
    を実質的に前記所望温度に維持するように前記回路に亘
    って十分な率で前記熱移送液体を循環させるように構成
    されたポンプと、を備えることを特徴とする、PEM燃
    料電池システム。
  2. 【請求項2】 PEM燃料電池システムであって、
    (i)ガソリンを燃料電池用のH2の豊富な燃料ガスに
    転化させるための主要反応器であって、該ガソリンを、
    準化学量論通りの量の酸素で部分的に酸化させて、各々
    第1の濃度のCO及びH2を有するより低次の炭化水素
    を含むガス流れを形成するための第1の区分と、該ガス
    の流れを水蒸気と触媒反応させて、該第1のCO濃度よ
    り薄い第2のCO濃度及び前記第1のH2濃度より濃い
    第2のH2濃度を有する該燃料ガスを形成するため前記
    第1の区分の下流にある第2の区分を有する、前記主要
    反応器と、(ii)前記第2の区分から出た前記燃料ガ
    ス中のCOの少なくとも1部分を水蒸気と反応させて該
    燃料ガス中のCO濃度を前記第2のCO濃度より薄い第
    3のCO濃度に減少させ、H2濃度を該燃料ガス中の前
    記第2のH2濃度以上に増加させるための少なくとも1
    つの水ガスシフト反応器と、(iii)前記水ガスシフ
    ト反応器から出た前記燃料ガス中のCOの少なくとも一
    部分を酸素と選択的に反応させて前記燃料ガス中のCO
    濃度を前記第3のCO濃度以下に減少させ、前記燃料電
    池に無害となる上で十分なCOリーンの燃料ガスを与え
    るための優先酸化反応器と、を含み、(a)前記優先酸
    化反応器は、所望の温度で前記COの選択的な酸化が有
    効となるように選択された第1の触媒を持つ等温反応器
    であり、(b)前記水ガスシフト反応器は、実質的に前
    記所望の温度で該反応器内の水ガスシフト反応が有効と
    なるように選択された第2の触媒を持つ等温反応器であ
    り、更に、(c)前記システムの作動流体の少なくとも
    1つへ熱を移送し、又は、該作動流体の少なくとも1つ
    から熱を移送するための少なくとも1つの熱交換器と、
    (d) 前記水ガスシフト反応器、前記優先酸化反応器
    及び前記熱交換器と連通する閉ループの熱移送回路と、
    (e)前記水ガスシフト反応器、前記優先酸化反応器及
    び前記熱交換器を通って前記回路内に循環する熱移送液
    体と、(f)前記水ガスシフト反応器、前記優先酸化反
    応器及び前記熱交換器の全てを実質的に前記所望温度に
    維持するように前記回路に亘って十分な率で前記熱移送
    液体を循環させるように構成されたポンプと、を備える
    ことを特徴とする、PEM燃料電池システム。
  3. 【請求項3】 前記熱交換器は、前記ガソリンを、前記
    燃料プロセッサ内に導入する前に蒸発させるための蒸発
    器である、請求項2に記載の燃料電池システム。
  4. 【請求項4】 前記熱交換器は、前記水を、前記燃料プ
    ロセッサ内に導入する前に蒸発させて水蒸気を形成する
    ための蒸発器である、請求項2に記載の燃料電池システ
    ム。
  5. 【請求項5】 前記熱交換器は、前記水を、前記水ガス
    シフト反応器内に導入する前に蒸発させて水蒸気を形成
    するための蒸発器である、請求項2に記載の燃料電池シ
    ステム。
  6. 【請求項6】 前記熱交換器は、前記酸素を、前記燃料
    プロセッサ内に導入する前に加熱するための予備加熱器
    である、請求項2に記載の燃料電池システム。
  7. 【請求項7】 前記熱交換器は、前記燃料ガスを、前記
    水ガスシフト反応器内に導入する前に冷却するための冷
    却器である、請求項2に記載の燃料電池システム。
  8. 【請求項8】 前記熱交換器は、前記熱移送液体を、そ
    の温度が実質的に前記所望温度より高い場合に冷却する
    ための冷却器である、請求項2に記載の燃料電池システ
    ム。
  9. 【請求項9】 前記熱移送液体の温度が許容可能な限界
    内にあり、冷却が必要でない場合、前記冷却器をバイパ
    スするための手段を備える、請求項8に記載の燃料電池
    システム。
  10. 【請求項10】 前記熱交換器は、前記熱移送液体の温
    度が実質的に前記所望温度より低く、加熱を必要とする
    場合、前記熱移送液体を加熱するための加熱器である、
    請求項2に記載の燃料電池システム。
  11. 【請求項11】 前記熱移送液体は、少なくとも約2K
    J/Kg・Kの比熱を有する炭化水素である、請求項2
    に記載の燃料電池システム。
  12. 【請求項12】 前記炭化水素は、パラフィン系オイル
    である、請求項11に記載の燃料電池システム。
  13. 【請求項13】 前記ガソリンを、前記燃料プロセッサ
    内に導入する前に蒸発させるための蒸発器と、 前記水を、前記燃料プロセッサ内に導入する前に蒸発さ
    せて水蒸気を形成するための蒸発器と、 前記水を、前記水ガスシフト反応器内に導入する前に蒸
    発させて水蒸気を形成するための蒸発器と、 前記酸素を、前記燃料プロセッサ内に導入する前に加熱
    するための予備加熱器と、 前記燃料ガスを、前記水ガスシフト反応器内に導入する
    前に冷却するための冷却器と、 前記熱移送液体を、その温度が実質的に前記所望温度よ
    り高い場合に冷却するための冷却器と、 前記熱移送液体の温度が実質的に前記所望温度より低い
    場合、前記熱移送液体を加熱するための加熱器と、を含
    む複数の熱交換器を備える、請求項2に記載の燃料電池
    システム。
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