JP2002083532A - 回路遮断器及び温度検出装置 - Google Patents

回路遮断器及び温度検出装置

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JP2002083532A
JP2002083532A JP2000270263A JP2000270263A JP2002083532A JP 2002083532 A JP2002083532 A JP 2002083532A JP 2000270263 A JP2000270263 A JP 2000270263A JP 2000270263 A JP2000270263 A JP 2000270263A JP 2002083532 A JP2002083532 A JP 2002083532A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回路遮断器に流れる電流による接点部、端子
部等の温度変動分を含むことなく、接点部の接点磨耗に
よる接触抵抗増加による温度変動分又は固定端子に外部
接続線を締付ける締付ねじの緩みによる温度上昇を精度
良く検出する。 【解決手段】 電路10に流れる電流に基づいて引き外
し信号を出力する電流処理手段100と、電流処理手段
100の引き外し信号により動作する引き外し装置17
と、引き外し装置17により電路10を開路する開閉器
18と、温度が監視される被監視部31の温度を検出し
て検出結果を出力する温度検出手段300とを備えた回
路遮断器において、電路10に流れる電流に基づいて温
度検出手段300の検出結果を補正するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、たとえば回路遮
断器の端子部又は回路遮断器の接点部の温度を検出して
異常時に警報を出力する回路遮断器、または、異常温度
を検出して警報を出力する温度検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図8は、例えば、特開平05−0565
52号公報に示された従来の回路遮断器の温度警報装置
である。図において、1はベース1aとカバー1bとか
らなる回路遮断器のモールドケース、2はモールドケー
ス1の相間壁、3はベース1a内に配設された固定端
子、4は固定端子3に固着された固定接点、5は可動端
子、6は可動端子5に固着された可動接点、7は相間壁
2の接点近傍に設けた穴で、カバー1bからベース1a
の底近くまで穿設されている。8は穴7に埋め込まれた
温度センサ、9は温度センサ8を警報器(図示せず)に
接続するリードである。
【0003】以上のように形成された従来の温度警報装
置は、温度センサ8が接点部近傍の相間壁2の穴7に埋
め込まれているので、接点部の接点磨耗による接触抵抗
増加による温度変動分や、固定端子3に外部接続線(図
示しない)を締付ける締付ねじ(図示しない)の緩みに
よる異常な温度上昇を検知することができる。
【0004】なお、温度センサ8として、例えばサーミ
スタを使用し、サーミスタの抵抗値変化をコンパレータ
で判別して異常温度検出を行うものとして、特開平08
−95815号公報に示された温度変化監視装置があ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の温度警報装置
は、以上のように形成されており、温度センサ8で検出
される温度には、本来、検出を目的とする接点部の接点
磨耗による接触抵抗増加による温度上昇、固定端子3に
外部接続線を締付ける締付ねじの緩みによる温度上昇に
加え、回路遮断器に流れる電流による接点部、端子部等
のジュール熱による温度上昇を含んだものを検出してい
るため、接点部の接点磨耗や締付ねじの緩み等の異常状
態における温度上昇を精度良く検出することができない
という問題があった。
【0006】この発明は、かかる問題点を解決するため
になされたものであり、回路遮断器に流れる電流による
接点部、端子部等の温度変動分を含むことなく、本来、
検出を目的とする接点部の接点磨耗による接触抵抗増
加、又は端子に外部接続線を締付ける締付ねじの緩み等
の異常状態における温度上昇を精度よく検出できる回路
遮断器を提供することを目的としている。また、電路に
流れる電流による被監視部の温度変動分を含むことな
く、被監視部の異常状態による温度上昇を精度よく検出
できる温度検出装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る回路遮断
器は、電路に流れる電流に基づいて引き外し信号を出力
する電流処理手段と、該電流処理手段の引き外し信号に
より動作する引き外し装置と、該引き外し装置により前
記電路を開路する開閉器と、温度が監視される被監視部
の温度を検出して検出結果を出力する温度検出手段と、
前記電路に流れる電流に基づいて前記温度検出手段の検
出結果を補正する温度補正手段とを備えたものである。
【0008】また、温度補正手段は、被監視部の温度が
異常温度であるか否かの基準電圧が設定された基準電圧
設定部と、電流処理手段から出力された電路に流れる電
流による温度変動分に相当する電圧と前記基準電圧を加
算する加算回路と、該加算回路から出力された電圧と温
度検出手段から出力された温度検出電圧を比較し出力を
行う比較回路とを備えたものである。
【0009】また、温度補正手段は、被監視部の温度が
異常温度であるか否かの基準電圧が設定された基準電圧
設定部と、温度検出手段から出力された温度検出電圧か
ら電流処理手段から出力された電路に流れる電流による
温度変動分に相当する電圧を減算する減算回路と、該減
算回路から出力された電圧と前記基準電圧を比較し出力
を行う比較回路とを備えたものである。
【0010】また、電流処理手段から出力された電路に
流れる電流による温度変動分に相当する電圧を保持する
と共に保持した電圧を電流処理手段にフィードバックさ
せる電圧保持回路を備えたものである。
【0011】また、電圧保持回路は被監視部の放熱特性
に近似させたコンデンサと該コンデンサの電圧を放電さ
せる抵抗で構成されたものである。
【0012】また、回路遮断器が有する基準の通電電流
に対する被監視部の温度変動分を固有データとして記憶
させる記憶手段を配設し、前記固有データを用いて温度
補正手段へ出力される電圧を補正するものである。
【0013】また、この発明に係る温度検出装置は、電
路に流れる電流による温度変動分に相当する電圧を出力
する電流処理手段と、温度が監視される被監視部の温度
を検出して温度検出電圧を出力する温度検出手段と、前
記被監視部の温度が異常温度であるか否かの基準電圧が
設定された基準電圧設定部と、前記基準電圧と前記電流
処理手段から出力された電圧を加算する加算回路と、該
加算回路から出力された電圧と前記温度検出電圧を比較
し出力を行う比較回路とを備えたものである。
【0014】また、この発明に係る温度検出装置は、電
路に流れる電流による温度変動分に相当する電圧を出力
する電流処理手段と、温度が監視される被監視部の温度
を検出して温度検出電圧を出力する温度検出手段と、前
記被監視部の温度が異常温度であるか否かの基準電圧が
設定された基準電圧設定部と、前記温度検出手段から出
力された温度検出電圧から前記電流処理手段から出力さ
れた電圧を減算する減算回路と、該減算回路から出力さ
れた電圧と前記基準電圧を比較し出力を行う比較回路と
を備えたものである。
【0015】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、この発明
の実施の形態1による回路遮断器の構成を示すブロック
図、図2は図1の動作を示すタイムチャートである。図
において、11は電路10に流れる電流を検出するたと
えば変流器からなる電流センサ、12は電流センサ11
の出力電流を整流する整流回路、13は整流回路12か
ら入力された電流信号を電圧信号に変換する負担回路、
14は負担回路出力13から出力された電圧信号を波形
変換する波形変換回路である。
【0016】15は、波形変換回路14のアナログ信号
をディジタル信号に変換するA/D変換回路、16はA
/D変換回路15から入力された信号を処理し、後述の
引き外し装置17に引き外し信号を出力するマイクロプ
ロセッサ、17はマイクロプロセッサ16から出力され
た引き外し信号により動作し、開閉器18を動作させる
引き外し装置である。
【0017】31は異常温度であるか否かを監視される
部分である被監視部で、例えば、回路遮断器の端子部又
は開閉器18の接点部である。19は被監視部31に直
接取付けるか又は被監視部31に近接して配設すること
により被監視部31の温度を検出するサーミスタ、20
はサーミスタ19で検出した温度に比例した検出信号を
電圧信号に増幅し温度検出電圧を出力する増幅回路、2
1は被監視部31の温度が異常温度であるか否かの基準
である基準電圧が設定された基準電圧設定部である。
【0018】24はマイクロプロセッサ16から出力さ
れた電路10に流れる電流による温度変動分に相当する
ディジタル電圧をアナログ電圧に変換し出力するD/A
変換器、25は基準電圧設定部21に設定された基準電
圧と、D/A変換器24から出力された電圧を加算する
加算回路、22は加算回路25から出力された電圧と、
増幅回路20から出力された温度検出電圧とを比較し異
常である場合に出力を行う比較回路、23は比較回路2
2の出力に基づいて警報を行う警報手段である。
【0019】次に、以上のように形成されたこの発明の
実施の形態1による回路遮断器について、図1を用いて
動作を説明する。 (1)開閉器18が投入され、閉路状態になると電路1
0に電流が通電される。 (2)電流センサ11で電路10に流れる電流が検出さ
れ、検出電流に比例した電流が整流回路12に出力され
る。
【0020】(3)整流回路12に入力された電流は全
波整流され、負担回路13に出力される。 (4)負担回路13に入力された電流は電流信号から電
圧信号に変換され、波形変換回路14に出力される。 (5)波形変換回路14に入力された電圧は脈流のない
電圧波形に変換され、A/D変換回路15に出力され
る。
【0021】(6)A/D変換回路15に入力された電
圧はアナログ信号からディジタル信号に変換され、マイ
クロプロセッサ16に出力される。 (7)マイクロプロセッサ16は入力されたディジタル
信号を処理し、電路10に流れる電流が異常電流(過負
荷状態)に達すると電路10に流れる通電電流の大きさ
にほぼ反比例した時間(反限時特性)で引き外し信号を
出力し、引き外し装置17を動作させ、開閉器18によ
り電路10に流れる電流を遮断する。
【0022】次に、異常温度検出時の動作について、図
1及び図2を用いて説明する。 (8)開閉器18が投入され、閉路状態になると電路1
0に電流が通電(S100)される。 (9)上述の(2)〜(6)と同じ。 (10)マイクロプロセッサ16は入力されたA/D変
換回路15からのディジタル信号に基づいて、電路10
に流れる電流による温度変動分に相当するディジタル電
圧を算出し、D/A変換回路24に出力する。
【0023】(11)D/A変換回路24は入力された
ディジタル電圧をアナログ電圧に変換し、加算回路25
に出力(S101)する。なお、基準電圧設定部21に
は被監視部31の温度が異常温度であるか否かの基準で
ある基準電圧(図2の中央部に示す)が設定されてい
る。 (12)加算回路25は被監視部31の温度が異常であ
るか否かを判別する基準電圧設定部21の基準電圧と、
D/A変換回路24から出力された通電電流による温度
変動分に相当するディジタル電圧を加算し、比較回路2
2へ出力(S102)する。
【0024】(13)被監視部31の近傍に配設された
サーミスタ19が被監視部31の温度を検出し、増幅回
路20は被監視部31の温度に比例した温度検出電圧を
比較回路22に出力(S103)する。 (14)電路10に通電される電流が増加(S104)
すると、D/A変換回路24は上述した(9)〜(1
0)と同様にして、入力されたディジタル電圧をアナロ
グ電圧に変換し、加算回路25に出力(S105)す
る。
【0025】(15)加算回路25は被監視部31の温
度が異常であるか否かを判別する基準電圧設定部21の
基準電圧と、D/A変換回路24から出力された通電電
流による温度変動分に相当するディジタル電圧を加算
し、比較回路22へ出力(S106)する。 (16)被監視部31の温度が電路10に通電された電
流の増加に伴い上昇すると、サーミスタ19の持つ抵抗
値が変化し、増幅回路20は被監視部31の温度に比例
した温度検出電圧を比較回路22に出力(S107)す
る。
【0026】(17)接点部の接点磨耗による接触抵抗
増加又は端子部の締付ねじの緩みが生じ、被監視部31
の温度が上昇すると、サーミスタ19の持つ抵抗値が更
に変化し、増幅回路20から比較回路22に出力される
電圧が上昇(S108)する。(18)比較回路22は
増幅回路20の温度検出電圧と加算回路25の電圧を比
較し、増幅回路20の出力が加算回路25の出力を超え
た時(S109)、信号を警報手段23に出力(S11
0)する。 (19)警報手段23は図示しない警報ブザー、警報ラ
ンプを用いて被監視部31が異常温度であることを警報
する。
【0027】このように構成された回路遮断器では、異
常温度であるか否かの基準となる基準電圧に電路に流れ
る通電電流による温度変動分に相当する電圧を加算し、
加算した電圧を基準電圧にすることにより、回路遮断器
に流れる電流による温度変動分の影響を受けることな
く、本来、検出を目的とする接点部の接点磨耗による接
触抵抗増加又は端子に外部接続線を締付ける締付ねじの
緩み等の異常状態における温度上昇を精度良く検出でき
る。
【0028】なお、上記の説明では被監視部31が異常
温度に達したか否かの判断を行う基準を設定して、異常
温度に達した場合に警報を行うようにしたが、基準電圧
設定部21及び加算回路25を配設せずに、増幅回路2
0から出力された被監視部31の温度検出電圧からD/
A変換回路24から出力された通電電流による温度変動
分に相当する電圧を比較回路22で減算させることによ
り、被監視部31の温度そのものを警報手段31で表示
させるようにしても良い。
【0029】実施の形態2.図3はこの発明の実施の形
態2による回路遮断器の構成を示すブロック図、図4は
図3の電圧保持回路の動作を示すタイムチャートであ
る。図において26は電圧保持回路で、D/A変換回路
24から出力された電圧を増幅するオペアンプ30、オ
ペアンプ30から出力された電圧を整流するダイオード
29、ダイオード29から出力された電圧を被監視部3
1の放熱特性に近似した特性で保持するコンデンサ2
8、及びコンデンサ28の電圧を放電させる抵抗27に
より構成されている。10〜25は実施の形態1に示す
ものと同様である。
【0030】以上のように形成された回路遮断器は、電
路10に流れる電流による温度変動分に相当する電圧を
出力するD/A変換器24からの電圧を電圧保持回路2
6のオペアンプ30で増幅した後、コンデンサ28に充
電させておき、開閉器18が開路(S200)し、電路
10に流れる電流が遮断され、D/A変換器24から出
力される電圧が停止(S201)した場合において、コ
ンデンサ28に充電されていた電荷が抵抗27を介して
放電(S202)する間に開閉器18が閉路(S20
3)されると、コンデンサ28に残留していた電圧(V
0)がA/D変換回路15にフィードバックして入力さ
れ、マイクロプロセッサ16で処理された後、D/A変
換器24から出力されるため、D/A変換器24は電圧
V0から立上りを開始(S204)する。
【0031】通常、被監視部31の温度は通電がなくな
ったとしても温度は瞬時に低下するのではなく、放熱特
性をもって徐々に低下するものであり、電圧保持回路2
6が配設されていない場合においては、例えば、電路1
0に流れる電流により被監視部31の温度が上昇してい
る状態で短時間内に開閉器18が開路、閉路されると、
被監視部31の温度が昇温しているのにも拘わらず、D
/A変換器24は通電された電流による温度変動分に相
当する電圧しか出力しないため、比較回路22で増幅回
路20の電圧と加算回路25の電圧を比較すると、増幅
回路20の出力が加算回路25の出力を超え、比較回路
22が警報手段23に信号を出力してしまうという問題
があった。
【0032】電圧保持回路26を備えたこの発明の実施
の形態2による回路遮断器は、被監視部31の放熱特性
に近似させたコンデンサ28と抵抗27で形成された回
路の放電特性を利用して、被監視部31に昇温している
温度に相当する電圧をマイクロプロセッサ16にフィー
ドバックさせ再出力させるようにしたので、誤動作がな
く、又、精度の高い温度検出ができる。
【0033】実施の形態3.図5はこの発明の実施の形
態3による回路遮断器の構成を示すブロック図、図6は
図5の動作を示すタイムチャートである。図において3
2は、増幅回路20から出力された温度検出電圧からD
/A変換器24から出力された電圧を減算する減算回路
で10〜24は実施の形態1に示すものと同様である。
【0034】次に以上のように形成されたこの発明の実
施の形態3による回路遮断器についての動作を説明す
る。回路遮断器の引き外し動作については実施の形態1
の(1)〜(7)に記述したものと同じであり、温度検
出時の動作について、図5及び図6を用いて説明する。
【0035】(30)開閉器18が投入され、閉路状態
になると電路10に電流が通電(S300)される。 (31)実施の形態1の(2)〜(6)と同じ。 (32)マイクロプロセッサ16は入力されたA/D変
換回路15からのディジタル信号に基づいて電路10に
流れる通電電流による温度変動分に相当するディジタル
電圧を算出し、D/A変換回路24に出力する。
【0036】(33)D/A変換回路24は入力された
ディジタル電圧をアナログ電圧に変換し、減算回路32
に出力(S301)する。 (34)被監視部31の近傍に配設されたサーミスタ1
9が被監視部31の温度を検出し、増幅回路20は被監
視部31の温度に比例した温度検出電圧を減算回路32
に出力(S302)する。 (35)減算回路32は増幅回路20から出力された被
監視部31の温度に相当する電圧からD/A変換回路2
4から出力された通電電流による温度変動分に相当する
電圧を減算し、比較回路22へ出力(S303)する。
【0037】(36)電路10に通電される電流が増加
(S304)すると、D/A変換回路24は上述した
(31)〜(32)と同様にして、入力されたディジタ
ル電圧をアナログ電圧に変換し、減算回路32に出力
(S305)する。 (37)被監視部31の温度が電路10に通電された電
流の増加に伴い上昇し、サーミスタ19の持つ抵抗値が
変化し、増幅回路20は被監視部31の温度に比例した
温度検出電圧を減算回路32に出力(S306)する。
【0038】なお、基準電圧設定部21には被監視部3
1の温度が異常温度であるか否かの基準である基準電圧
(図6の下部に示す)が設定されている。 (38)比較回路22は被監視部31の温度が異常であ
るか否かを判別する基準電圧設定部21の基準電圧と、
減算回路32から出力された電圧を比較し、減算回路3
2から出力された電圧がの基準電圧を超えると警報手段
23に出力する。(この場合は条件を満足しないので、
出力なし)
【0039】(39)接点部の接点磨耗による接触抵抗
増加、又は固定端子に外部接続線を締付ける締付ねじの
緩みによる接触抵抗増加などが発生し、被監視部31の
温度が上昇すると、サーミスタ19の持つ抵抗値が変化
し、増幅回路20から減算回路32に出力される電圧が
上昇(S307)する。 (40)減算回路32から出力される電圧が上昇(S3
08)する。
【0040】(41)比較回路22は減算回路32から
出力された電圧が基準電圧を超えた時(S309)、電
圧を警報手段23に出力(S310)する。 (42)警報手段23は図示しない警報ブザー、警報ラ
ンプを用いて被監視部31が異常温度であることを警報
する。
【0041】このように構成された回路遮断器では、減
算回路を用いて温度検出手段で検出した温度検出電圧か
ら電路に流れる通電電流による温度変動分に相当する電
圧を減算するようにしたので、本来、検出を目的とする
接点部の接点磨耗による接触抵抗増加による温度上昇又
は端子に外部接続線を締付ける締付ねじの緩み等の異常
状態における温度上昇を精度良く検出できる。
【0042】なお、上述した実施の形態3において、実
施の形態2に記述した電圧保持回路26をD/A変換回
路24と減算回路32との間に挿入しても良い。
【0043】実施の形態4.図7はこの発明の実施の形
態4による回路遮断器の構成を示すブロック図である。
図において、16aは回路遮断器が有する基準の通電電
流に対する被監視部31の温度変動分を記憶する記憶手
段であるEEPROM(不揮発性記憶装置)、10〜2
5は実施の形態1に示すものと同様である。
【0044】以上の様に形成された回路遮断器におい
て、例えば、製品の出荷試験時において、回路遮断器に
基準電流を通電し、基準電流に対応する被監視部31の
温度をサーミスタ19で検出し、サーミスタ19で検出
した温度に比例した検出信号を増幅回路20で電圧信号
に増幅し、この電圧信号をA/D変換回路15の入力側
に入力し、アナログ信号からディジタル信号に変換し、
マイクロプロセッサ16で処理させた後、EEPROM
16aに記憶させる。この記憶させたデータは当該回路
遮断器の端子部、接点部の初期における固有データして
扱われる。
【0045】以上のように形成された回路遮断器は、異
常温度検出時の動作において、EEPROM16aに記
憶された回路遮断器が有する固有データに基づいて、例
えば、回路遮断器に試験的に通電した基準電流をA、基
準電流Aによる被監視部31の温度変動分に対応するマ
イクロプロセッサ16からD/A変換回路24へ出力さ
れるディジタル電圧をVとすると、通電電流aが流れた
場合における補正後のディジタル電圧vは次の補正式に
より補正され、マイクロプロセッサ16からD/A変換
回路24へ出力される。 v=a×V/A
【0046】以上のように形成された回路遮断器は、製
品の出荷試験時に通電試験を実施しておいて、当該回路
遮断器の固有データをEEPROM16aに記憶させ、
異常温度検出時にその固有データを用いて補正するよう
にしたので、接点部の接点磨耗による接触抵抗増加によ
る温度上昇又は端子に外部接続線を締付ける締付ねじの
緩み等の異常状態における温度上昇を精度良く検出でき
る。
【0047】なお、上記の実施の形態1から実施の形態
4は回路遮断器に温度検出装置を配設させた場合につい
て述べたが、引き外し装置17および開閉器18を備え
ない、たとえば、電路に流れる通電電流を測定する電流
測定器などの温度検出装置として使用できるものであ
る。
【0048】以上のように請求項1の発明の回路遮断器
によれば、回路遮断器に流れる電流による温度変動分の
影響を受けることなく、本来、検出を目的とする接点部
の接点磨耗による接触抵抗増加による温度上昇又は端子
に外部接続線を締付ける締付ねじの緩み等の異常状態に
おける温度上昇を精度良く検出できる。
【0049】請求項2の発明の回路遮断器によれば、異
常温度であるか否かの基準となる基準電圧に電路に流れ
る通電電流による温度変動分に相当する電圧を加算し、
加算した電圧を基準電圧とすることにより、回路遮断器
に流れる電流による温度変動分の影響を受けることな
く、本来、検出を目的とする接点部の接点磨耗による接
触抵抗増加による温度上昇又は端子に外部接続線を締付
ける締付ねじの緩み等の異常状態における温度上昇を精
度良く検出できる。
【0050】請求項3の発明の回路遮断器によれば、減
算回路を用いて温度検出手段で検出した温度検出電圧か
ら電路に流れる通電電流による温度変動分に相当する電
圧を減算するようにしたので、本来、検出を目的とする
接点部の接点磨耗による接触抵抗増加による温度上昇又
は端子に外部接続線を締付ける締付ねじの緩み等の異常
状態における温度上昇を精度良く検出できる。
【0051】請求項4及び請求項5の発明の回路遮断器
によれば、被監視部の放熱特性に近似させたコンデンサ
と該コンデンサの電圧を放電させる抵抗で形成された回
路の放電特性を利用して、被監視部に残留している温度
に相当する電圧をマイクロプロセッサ16にフィードバ
ックさせ再出力させるようにしたので、誤動作がなく、
又、精度の高い温度検出ができる。
【0052】請求項6の発明によれば、回路遮断器の固
有データをEEPROM(記憶手段)に記憶させておい
て、異常温度検出時にその固有データを用いて補正する
ようにしたので、接点部の接点磨耗による接触抵抗増加
による温度上昇又は端子に外部接続線を締付ける締付ね
じの緩み等の異常状態における温度上昇を更に精度良く
検出できる。
【0053】請求項7の発明の温度検出装置によれば、
異常温度であるか否かの基準となる基準電圧に電路に流
れる通電電流による温度変動分に相当する電圧を加算
し、加算した電圧を基準電圧とすることことにより、電
路に流れる電流による温度上昇の影響を受けることな
く、被監視部の異常状態による温度上昇を精度よく検出
できる。
【0054】請求項8の発明の温度検出装置によれば、
減算回路を用いて温度検出手段で検出した温度検出電圧
から電路に流れる通電電流による温度変動分に相当する
電圧を減算するようにしたので、電路に流れる電流によ
る温度変動分の影響を受けることなく、被監視部の異常
状態による温度上昇を精度よく検出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す回路遮断器の
構成を示すブロック図である。
【図2】 図1の動作を示すタイムチャートである。
【図3】 この発明の実施の形態2を示す回路遮断器の
構成を示すブロック図である。
【図4】 図3の電圧保持回路の動作を示すタイムチャ
ートである。
【図5】 この発明の実施の形態3を示す回路遮断器の
構成を示すブロック図である。
【図6】 図5の動作を示すタイムチャートである。
【図7】 この発明の実施の形態4による回路遮断器の
構成を示すブロック図である。
【図8】 従来の異常温度検出装置の構成図である。
【符号の説明】 10 電路、11 電流センサ、12 整流回路、13
負担回路、14 波形変換回路、15 A/D変換回
路、16 マイクロプロセッサ、16a EEPROM
(記憶手段)、17 引き外し装置、18 開閉器、1
9 サーミスタ、20 増幅回路、21 基準電圧設定
部、22 比較回路、 23 警報手段、24 D/A
変換回路、25 加算回路、26 電圧保持回路、27
抵抗、28 コンデンサ、29 ダイオード、30
オペアンプ、31 被監視部、32 減算回路、 10
0 電流処理手段、200,201,202 温度補正
手段、300 温度検出手段。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電路に流れる電流に基づいて引き外し信
    号を出力する電流処理手段と、該電流処理手段の引き外
    し信号により動作する引き外し装置と、該引き外し装置
    により前記電路を開路する開閉器と、温度が監視される
    被監視部の温度を検出して検出結果を出力する温度検出
    手段と、前記電路に流れる電流に基づいて前記温度検出
    手段の検出結果を補正する温度補正手段とを備えたこと
    を特徴とする回路遮断器。
  2. 【請求項2】 温度補正手段は、被監視部の温度が異常
    温度であるか否かの基準電圧が設定された基準電圧設定
    部と、電流処理手段から出力された電路に流れる電流に
    よる温度変動分に相当する電圧と前記基準電圧を加算す
    る加算回路と、該加算回路から出力された電圧と温度検
    出手段から出力された温度検出電圧を比較し出力を行う
    比較回路とを備えたことを特徴とする請求項1記載の回
    路遮断器。
  3. 【請求項3】 温度補正手段は、被監視部の温度が異常
    温度であるか否かの基準電圧が設定された基準電圧設定
    部と、温度検出手段から出力された温度検出電圧から電
    流処理手段から出力された電路に流れる電流による温度
    変動分に相当する電圧を減算する減算回路と、該減算回
    路から出力された電圧と前記基準電圧を比較し出力を行
    う比較回路とを備えたことを特徴とする請求項1記載の
    回路遮断器。
  4. 【請求項4】 電流処理手段から出力された電路に流れ
    る電流による温度変動分に相当する電圧を保持すると共
    に保持した電圧を電流処理手段にフィードバックさせる
    電圧保持回路を備えたことを特徴とする請求項2または
    請求項3記載の回路遮断器。
  5. 【請求項5】 電圧保持回路は被監視部の放熱特性に近
    似させたコンデンサと該コンデンサの電圧を放電させる
    抵抗で構成されたことを特徴とする請求項4記載の回路
    遮断器。
  6. 【請求項6】 回路遮断器が有する基準の通電電流に対
    する被監視部の温度変動分を固有データとして記憶させ
    る記憶手段を配設し、前記固有データを用いて温度補正
    手段へ出力される電圧を補正することを特徴とする請求
    項1から請求項5記載のいずれか1項に記載の回路遮断
    器。
  7. 【請求項7】 電路に流れる電流による温度変動分に相
    当する電圧を出力する電流処理手段と、温度が監視され
    る被監視部の温度を検出して温度検出電圧を出力する温
    度検出手段と、前記被監視部の温度が異常温度であるか
    否かの基準電圧が設定された基準電圧設定部と、前記基
    準電圧と前記電流処理手段から出力された電圧を加算す
    る加算回路と、該加算回路から出力された電圧と前記温
    度検出電圧を比較し出力を行う比較回路とを備えたこと
    を特徴とする温度検出装置。
  8. 【請求項8】 電路に流れる電流による温度変動分に相
    当する電圧を出力する電流処理手段と、温度が監視され
    る被監視部の温度を検出して温度検出電圧を出力する温
    度検出手段と、前記被監視部の温度が異常温度であるか
    否かの基準電圧が設定された基準電圧設定部と、前記温
    度検出手段から出力された温度検出電圧から前記電流処
    理手段から出力された電圧を減算する減算回路と、該減
    算回路から出力された電圧と前記基準電圧を比較し出力
    を行う比較回路とを備えたことを特徴とする温度検出装
    置。
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KR100902684B1 (ko) 2008-10-27 2009-06-15 주식회사 대륙 온도센서가 내장된 전기장치
JP2017100546A (ja) * 2015-12-01 2017-06-08 株式会社デンソー 電子制御装置

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