JP2002083492A - メモリ素子、磁性薄膜メモリ、メモリ素子の記録方法および再生方法 - Google Patents

メモリ素子、磁性薄膜メモリ、メモリ素子の記録方法および再生方法

Info

Publication number
JP2002083492A
JP2002083492A JP2000271736A JP2000271736A JP2002083492A JP 2002083492 A JP2002083492 A JP 2002083492A JP 2000271736 A JP2000271736 A JP 2000271736A JP 2000271736 A JP2000271736 A JP 2000271736A JP 2002083492 A JP2002083492 A JP 2002083492A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
closed magnetic
film
magnetic
memory element
memory
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000271736A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoki Nishimura
直樹 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2000271736A priority Critical patent/JP2002083492A/ja
Publication of JP2002083492A publication Critical patent/JP2002083492A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B82NANOTECHNOLOGY
    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
    • B82Y10/00Nanotechnology for information processing, storage or transmission, e.g. quantum computing or single electron logic
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10BELECTRONIC MEMORY DEVICES
    • H10B61/00Magnetic memory devices, e.g. magnetoresistive RAM [MRAM] devices

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Nanotechnology (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Mathematical Physics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Mram Or Spin Memory Techniques (AREA)
  • Semiconductor Memories (AREA)
  • Hall/Mr Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁化の向きによって情報を記録するメモリ素
子を微細化する際に、情報の保存、再生、記録のいずれ
の状態においてもメモリ素子の安定動作を可能にし、か
つメモリ素子の高集積化を可能にする。 【解決手段】 第1の閉磁路構成膜10と第2の閉磁路
構成膜20が絶縁層50を介して積層されており、第1
の閉磁路構成膜10内の中央部に非磁性層14が形成さ
れ、第2の閉磁路構成膜20内の中央部には非磁性層2
4が形成されている。このメモリ素子では、第1および
第2の閉磁路構成膜の各々で閉磁路構成を取り易くなっ
ていて、閉磁路構成膜の各々のスピンの相対角度によっ
て抵抗値が変化する、いわゆるスピントンネル膜構成と
なっている。情報の保存時、記録時、再生時ともに反磁
界による悪影響がなく、閉磁路構成膜から漏洩磁界が漏
れ出すことがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁化の向きによっ
て情報を記録するメモリ素子や、そのメモリ素子がマト
リックス状に配置された磁性薄膜メモリ、メモリ素子の
記録方法および再生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】磁性薄膜メモリは、半導体メモリと同じ
く可動部のない固体メモリであるが、電源が断たれても
情報を失わないこと、繰り返しの書換回数が無限回であ
ること、放射線が入射しても記録内容が消失する危険性
がないこと等、半導体メモリと比較して有利な点を有し
ている。特に近年、巨大磁気抵抗(GMR)効果および
スピントンネル効果を利用した薄膜磁気メモリは、従来
から提案されている異方性磁気抵抗効果を用いた磁性薄
膜メモリと比較して大きな出力が得られるために注目さ
れている。
【0003】例えば日本応用磁気学会誌VOL.20、
P22(1996)には、図14に示すように硬質磁性
膜301と非磁性膜302と軟磁性膜303と非磁性膜
からなる構成要素を複数回積層してメモリ素子とした固
体メモリが提案されている。このメモリ素子には、金属
導体と接合されたセンス線304と、絶縁膜305によ
ってセンス線304から絶縁されたワード線306とが
各々設けられており、このワード線306の電流及びセ
ンス線304の電流によって発生する磁界により情報を
書き込みを行う。具体的には、図15に示されるように
ワード線306に電流Iを流し、電流Iの向きID1
ID2とによって異なる方向の磁界を発生させて硬質磁
性膜301の磁化反転を行い、メモリ状態“0”,
“1”の記録を行う。例えば、図15(a)に示すよう
にワード線306に正の電流を流して、図15(b)に
示すように硬質磁性膜301および軟磁性膜303に右
向きの磁界を発生させて硬質磁性膜301に“1”の記
録を行う。また、図15(c)に示すようにワード線3
06に負の電流を流して、図15(d)に示すように硬
質磁性膜301および軟磁性膜303に左向きの磁界を
発生させて硬質磁性膜301に“0”の記録を行う。
【0004】メモリ素子からの情報の読み出しは、図1
6に示すようにワード線306に、上記の記録電流より
も小さい電流Iを流して軟磁性膜303の磁化反転のみ
を起こし、その際の抵抗変化を測定する。巨大磁気抵抗
効果を利用すれば軟磁性膜303と硬質磁性膜301の
磁化が平行の場合と反平行の場合で抵抗値が異なるの
で、その時に生じる抵抗変化により“1”,“0”のメ
モリ状態を判別することができる。図16(a)に示さ
れるような正から負のパルスを印加すると、軟磁性膜3
03の磁界の向きは右向きから左向きになり、メモリ状
態“1”に対しては、図16(b)のように小さい抵抗
値から図16(c)のように大きい抵抗値に変化し、メ
モリ状態“0”に対しては、図16(d)のように大き
い抵抗値から図16(e)のように小さい抵抗値に変化
する。このようにして抵抗の変化を読みとれば、記録後
の軟磁性膜303の磁化状態に関わらず硬質磁性膜30
1に記録した情報の読み出しが可能であり、非破壊読み
出しが可能である。
【0005】しかし、上記構成の磁性薄膜メモリは、ビ
ットセルの面積を小さくするに伴って、磁性層内部で生
じる反磁界(自己減磁界)が無視できなくなり、記録保
持する磁性層の磁化方向が一方向に定まらず不安定とな
ってしまう。従って上記構成の磁性薄膜メモリは、ビッ
トセルを微細化するとともに情報の保存ができず、高集
積化が不可能であると行った欠点を有していた。
【0006】そこで、本発明者は、上記課題に鑑み、検
出層とメモリ層とで閉磁路構成をなす構成を提案した。
(特開平10−302456号、特開平10−3024
57号、特開平11−3584号、および特開平11−
3585号の各々の公報)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように閉磁路構成の場合においても、保存時においては
閉磁路構成を保って微細化したときに安定な磁化状態を
取り得るが、再生動作を行った場合には、2つの磁性層
が閉磁路ではなくなるため、動作が不安定になるという
問題点がある。
【0008】本発明の目的は、メモリ素子を微細化して
も、情報の保存、再生、記録のいずれの状態においても
安定動作が可能であり、かつ高集積化が可能な、磁性薄
膜からなる不揮発性の固体メモリ素子や、そのメモリ素
子が複数配列されてなる磁性薄膜メモリ、さらにそのメ
モリ素子の記録方法および再生方法を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のメモリ素子は、垂直方向内で閉磁路を構成
する第1の閉磁路構成膜と、垂直方向内で閉磁路を構成
する第2の閉磁路構成膜とが絶縁層を介して積層されて
いる。
【0010】具体的には、前記第1および第2の閉磁路
構成膜の各々が複数の磁性膜からなるものであってもよ
い。この場合、前記第1および第2の閉磁路構成膜にお
ける前記複数の磁性膜が、非磁性層を取り囲むように積
層されていることが好ましい。
【0011】また、前記絶縁層が、0.5nm以上5n
m以下の膜厚の酸化アルミニウムからなるものであるこ
とが好ましい。
【0012】さらに、前記第1および第2の閉磁路構成
膜のうち少なくともいずれか一方の閉磁路構成膜の上部
もしくは下部に、良導体からなる書込み線が絶縁膜を介
して設けられていることが好ましい。あるいは、前記第
1および第2の閉磁路構成膜の形成する閉磁路のうち少
なくともいずれか一方の閉磁路の内側に、良導体からな
る書込み線が設けられていることが好ましい。
【0013】上記の通りの本発明のメモリ素子では、垂
直方向内で閉磁路を構成する第1の閉磁路構成膜と、垂
直方向内で閉磁路を構成する第2の閉磁路構成膜とが絶
縁層を介して積層されることで、第1と第2の閉磁路構
成膜の各々のスピンの相対角度によって抵抗値が変化す
る、いわゆるスピントンネル膜構成となっている。この
ような構成のメモリ素子では、情報の保存時、記録時、
再生時ともに、記録に関わる第1および第2の閉磁路構
成膜によって閉磁路が構成されているため、反磁界によ
る悪影響がない。また、複数のメモリ素子を例えばマト
リックス状に配置して磁性薄膜メモリを構成した場合に
も、隣接したセルで、メモリ素子を構成する磁性膜から
の漏洩磁界が漏れ出すということがない。このため、安
定して磁化情報を保存できるとともに、より安定して情
報の記録および再生を行うことが可能となる。また、メ
モリ素子を構成する磁性膜からの漏洩磁界がないことに
より1ビットの面積を小さくすることができ、集積度が
高い磁性薄膜メモリを実現することができる。
【0014】さらに、本発明の磁性薄膜メモリは、マト
リックス状に配列された、上記のような構成の複数のメ
モリ素子と、前記複数のメモリ素子のマトリックス状の
配置における縦方向または横方向のいずれかの方向に並
ぶ前記メモリ素子を電気的に並列に接続する複数のセン
ス線と、複数の該センス線の少なくとも1つと交差する
方向に並ぶ前記メモリ素子の列と平行な方向に延びて、
前記メモリ素子の前記列に近接して設けられた複数の書
込み線とを有する。
【0015】さらに、各々の前記メモリ素子が、ダイオ
ードもしくはトランジスタからなる半導体素子と接続さ
れたハイブリッド構造を有していることが好ましい。
【0016】上記の磁性薄膜メモリでは、上述したよう
にそれぞれが垂直方向内で閉磁路を構成する第1および
第2の閉磁路構成膜が絶縁層を介して積層されてなるメ
モリ素子を用いて磁性薄膜メモリが構成されたことによ
り、メモリ素子からの漏洩磁界がないため、1ビットの
面積を小さくすることができ、集積度が高い磁性薄膜メ
モリを実現することができる。
【0017】さらに、本発明は、垂直方向内で閉磁路を
構成する第1の閉磁路構成膜と、垂直方向内で閉磁路を
構成する第2の閉磁路構成膜とが絶縁層を介して積層さ
れているメモリ素子の記録方法であって、前記第1およ
び第2の閉磁路構成膜のうち一方の閉磁路構成膜上また
はその内部に設けられた書込み線に電流を流し、該電流
により生じた磁界により前記閉磁路構成膜の形成する閉
磁路の磁化方向を定め、前記書込み線に流す電流の方向
を変えることにより“0”と“1”の状態を記録する。
【0018】さらに、本発明は、垂直方向内で閉磁路を
構成する第1の閉磁路構成膜と、垂直方向内で閉磁路を
構成する第2の閉磁路構成膜とが絶縁層を介して積層さ
れているメモリ素子の再生方法であって、前記第1およ
び第2の閉磁路構成膜のうち一方の閉磁路構成膜上また
はその内部に設けられた書込み線に電流を流し、該電流
により生じた磁界により前記閉磁路構成膜の形成する閉
磁路のみの磁化方向が反転することで生じる前記メモリ
素子での抵抗値の変化を基に、前記メモリ素子の記録情
報を再生する。
【0019】上記の通りの本発明によるメモリ素子の記
録方法および再生方法では、メモリ素子内において第1
および第2の閉磁路構成膜によって閉磁路が構成されて
いるためにそれら構成膜からの漏洩磁界がないので、情
報の記録および再生を安定して行うことができる。ま
た、そのように構成膜からの漏洩磁界がないのでメモリ
素子を微細化して集積化した際にも、安定した記録動作
および再生動作が可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0021】(第1の実施の形態)図1は、本発明の第
1の実施形態に係る磁気メモリ素子の構造、およびその
メモリ素子における磁化の状態の例を示す断面図であ
る。図1(a)が、本実施形態のメモリ素子における磁
化状態の一例を示す断面図であり、図1(b)が、本実
施形態のメモリ素子における磁化状態の他の例を示す断
面図である。
【0022】図1(a)に示すように本実施形態のメモ
リ素子では、膜面に対する垂直方向内で閉磁路を構成す
る第1の閉磁路構成膜10と、膜面に対する垂直方向内
で閉磁路を構成する第2の閉磁路構成膜20が絶縁層5
0を介して積層されている。よって、第1の閉磁路構成
膜10および第2の閉磁路構成膜20の各々が、それら
の膜面に対して垂直な平面内で閉磁路を構成している。
第1の閉磁路構成膜10および第2の閉磁路構成膜20
の各々では、それら閉磁路構成膜の積層方向に沿った断
面内で閉磁路が構成される。図1において各々の閉磁路
構成膜内の矢印は磁化の方向を示している。第1の閉磁
路構成膜10の内側中央部には非磁性層14が形成さ
れ、第2の閉磁路構成膜20の内側中央部には非磁性層
24が形成されており、第1の閉磁路構成膜10および
第2の閉磁路構成膜20の各々で閉磁路構成を取り易く
なっている。
【0023】このように第1の閉磁路構成膜10および
第2の閉磁路構成膜20が絶縁層50を介して積層され
ているため、本実施形態の磁気メモリ素子は、第1の閉
磁路構成膜10と第2の閉磁路構成膜20の各々のスピ
ンの相対角度によってメモリ素子の抵抗値が変化する、
いわゆるスピントンネル膜構成となっている。そして、
第1の閉磁路構成膜10の、絶縁層50側と反対側の面
上に電極15が形成され、第2の閉磁路構成膜20の、
絶縁層50側と反対側の面上に電極25が形成されてい
る。
【0024】例えば、図1(a)に示される磁化状態で
は、第1の閉磁路構成膜10と第2の閉磁路構成膜20
の磁化の回転方向が逆である。このため、第1の閉磁路
構成膜10および第2の閉磁路構成膜20では、絶縁層
50に接している部分における絶縁層50と平行な方向
の磁化方向が、第1の閉磁路構成膜10と第2の閉磁路
構成膜20とで同じ方向に配向している。
【0025】これに対して、図1(b)に示される磁化
状態では、第1の閉磁路構成膜10と第2の閉磁路構成
膜20の磁化の回転方向は同じ時計周りである。このた
め、第1の閉磁路構成膜10および第2の閉磁路構成膜
20では、絶縁層50に接している部分における絶縁層
50と平行な方向の磁化方向が、第1の閉磁路構成膜1
0と第2の閉磁路構成膜20とで反平行となっている。
【0026】上述したように本実施形態では、非磁性層
である絶縁層50を介して積層された上下の2つの磁性
膜はスピントンネル膜となっているので、電極15と電
極25間に電流を流して抵抗を測定すると、図1(a)
の状態にあるメモリ素子は、図1(b)の状態よりも抵
抗値が大きくなる。よって、図1(a)、図1(b)の
各々を“0”、“1”のデジタルデータに対応させ、メ
モリ素子に閉磁路構成膜や絶縁層50の各々に対して垂
直な方向に電流を流して抵抗を測定すれば、メモリ素子
のメモリ状態を再生することができる。
【0027】第1の閉磁路構成膜10と第2の閉磁路構
成膜20の各々の内部では、どちらも膜厚に対して垂直
な方向の断面内で磁化が閉じており、メモリ素子の端面
から磁化が出ることが無いため、メモリ素子を微細化し
ても反磁界が増大することがない。このため、本実施形
態の磁気メモリ素子は、微細化しても安定に磁化を保存
することが可能である。
【0028】また、第1の閉磁路構成膜10と第2の閉
磁路構成膜20は、各々独立した閉磁路を構成してお
り、それぞれの磁性膜は共有化されておらず、互いに異
なる磁性膜で構成されている。したがって、第1の閉磁
路構成膜10と第2の閉磁路構成膜20は、互いに干渉
することなく、独立にその磁化方向を決定することがで
きる。従って、後述するように、記録再生動作が容易に
行えるといった特徴を有している。なお、上記で、互い
に異なる磁性膜というのは、材料や膜厚などが異なると
いう意味ではなく、共通化されていないということであ
る。
【0029】なお、本発明のメモリ素子とは異なり、一
部分の磁性膜を共有化してそれぞれ閉磁路を構成する場
合には、その共有化された磁性膜の磁化方向にそれぞれ
の閉磁路膜が影響をうけるため、独立に各々の閉磁路構
成膜の磁化方向を決定することができない。
【0030】第1および第2の閉磁路構成膜の材料とし
ては、Fe,Coを含むことが望ましく、具体的には、
Fe,Co,FeCo,NiFe,NiFeCo等を用
いることができる。あるいは、LaSrMnO等のCM
R材料を用いてもよい。
【0031】絶縁層50の材料としては、AlO,Al
N,SiO,SiN等を用いることができる。なかで
も、酸化アルミニウムであるAl23がトンネル障壁膜
として望ましい。絶縁層50の膜厚は、その層をトンネ
ル電流が流れる程度に薄く、また、その膜厚の均一性が
悪化しない程度に厚くする必要がある。このため、絶縁
層50の膜厚が少なくとも0.5nm以上5nm以下で
あることが望ましく、さらに1nm以上3nm以下であ
ることが望ましい。この絶縁層50の膜厚によってメモ
リ素子の抵抗値が変わる。メモリ素子の抵抗値は、少な
くとも100Ω以上10MΩ以下であればよく、望まし
くは1kΩ以上100kΩ以下がよい。
【0032】非磁性層14,24の材料としては、A
l,Cu等の良導体や、AlO,AlN,SiO,Si
N等の絶縁体を用いる。
【0033】以上で説明したように本実施形態のメモリ
素子では、第1の閉磁路構成膜10と第2の閉磁路構成
膜20とが絶縁層50を介して積層されることにより、
それらの磁性膜の各々のスピンの相対角度によって抵抗
値が変化する、いわゆるスピントンネル膜構成となって
いる。このような構成のメモリ素子では、情報の保存
時、記録時、再生時ともに、記録に関わる閉磁路構成膜
によって閉磁路が構成されているため、反磁界による悪
影響がない。したがって、磁化情報の保存性が高く、安
定した記録再生動作が可能で、高い集積度と高い信頼性
を有したメモリ素子が実現される。
【0034】また、複数のメモリ素子を例えばマトリッ
クス状に配置して磁性薄膜メモリを構成した場合にも、
隣接したセルでメモリ素子を構成する磁性膜からの漏洩
磁界が漏れ出すということがない。このため、安定して
磁化情報を保存できるとともに、より安定して情報の記
録および再生を行うことが可能となる。また、メモリ素
子を構成する磁性膜からの漏洩磁界がないことにより1
ビットの面積を小さくすることができ、集積度が高い磁
性薄膜メモリを実現することができる。
【0035】なお、第1の閉磁路構成膜10と第2の閉
磁路構成膜20の各々が、複数の磁性膜から構成されて
いても構わない。図2および図3は、図1に示したメモ
リ素子の変形例を示す図である。
【0036】例えば、図2に示されるメモリ素子の変形
例では、第1の閉磁路構成膜10が凹型の磁性膜11と
磁性膜12からなる。絶縁層50の上面に磁性膜12が
形成され、磁性膜11の凹部内に非磁性層14が形成さ
れている。そして、磁性膜12および非磁性層14を覆
うように、非磁性層14の上面や、非磁性層14および
磁性膜12の両側面、絶縁層50の上面に磁性膜11が
形成されている。よって、第1の閉磁路構成膜10を構
成する磁性膜11,12が、非磁性層14を取り囲むよ
うに積層されており、非磁性層14が磁性膜11,12
によって覆われている。
【0037】一方、第2の閉磁路構成膜20は、第1の
閉磁路構成膜10と同様な構造となっており、凹型の磁
性膜21と磁性膜22からなる。凹型の磁性膜21の形
状が磁性膜11と同じであり、磁性膜22の形状が磁性
膜12と同じになっている。磁性膜21の凹部内に非磁
性層24が形成され、その非磁性層24が磁性膜22,
21によって覆われている。よって、第2の閉磁路構成
膜20を構成する磁性膜21,22が、非磁性層24を
取り囲むように積層されており、非磁性層24が磁性膜
21,22によって覆われている。磁性膜21の、非磁
性層24側と反対側の面が絶縁層50に接している。
【0038】この構造においては、後述する製造工程に
おいて示すように、製造プロセスが容易になる点でメリ
ットがある。
【0039】また、図3に示されるメモリ素子の変形例
では、第1の閉磁路構成膜10が、磁性膜12、磁性膜
16、および磁性膜17からなり、第2の閉磁路構成膜
20が、磁性膜22、磁性膜26、および磁性膜27か
らなる。磁性膜12の上面に非磁性層14が形成され、
非磁性層14の上面に磁性膜17が形成されている。そ
して、磁性膜12,17および非磁性層14の両側面に
磁性膜16が形成されている。よって、第1の閉磁路構
成膜10を構成する磁性膜12,16,17が、非磁性
層14を取り囲むように積層されており、非磁性層14
が磁性膜12,16,17によって覆われている。
【0040】一方、第2の閉磁路構成膜20は、第1の
閉磁路構成膜10と同様な構造となっており、磁性膜2
2の上面に形成された非磁性層24の上面に磁性膜27
が形成されている。磁性膜27の、非磁性層24側と反
対側の面が絶縁層50に接している。そして、磁性膜2
2,27および非磁性層24の両側面に磁性膜26が形
成されている。よって、第2の閉磁路構成膜20を構成
する磁性膜22,26,27が、非磁性層24を取り囲
むように積層されており、非磁性層24が磁性膜22,
26,27によって覆われている。
【0041】図3に示される磁性膜16,26として
は、磁性膜12,17や絶縁層50の膜面に対して垂直
な方向に磁化配向した磁性膜を用いることができ、閉磁
路を構成する目的には、垂直磁化膜を用いることが望ま
しい。このため、磁性膜16,26としては、GdF
e,GdFeCo,TbFe,TbFeCo,DyF
e,またはDyFeCo等の希土類一鉄族合金やCo−
Cr膜の他、コバルト−バナジウム(Co−V)膜等の
他の強磁性膜を用いてもよい。
【0042】この構造においては、閉磁路を構成する磁
性膜のうち、垂直磁化方向の磁性膜を垂直磁化膜とする
ことができ、より閉磁路を構成しやすくなる点で、メリ
ットがある。
【0043】(第2の実施の形態)図4は、本発明の第
2の実施形態に係る磁気メモリ素子の構造を示す図であ
る。本実施形態の磁気メモリ素子は、第1の実施形態に
おいて図3に示した磁気メモリ素子に書込み線を付与し
た構成のものである。図4では、第1の実施形態と同一
の構成部品に同一の符号を付し、以下では、第1の実施
形態と異なる点を中心に説明する。
【0044】図4に示すように本実施形態の磁気メモリ
素子は、図3に示した磁気メモリ素子において磁性膜1
7上の電極15の上面に絶縁膜101を介して書込み線
102が形成され、磁性膜22上の電極25の下面に絶
縁膜201を介して書込み線202が形成されたもので
ある。書込み線102,202は良導体からなるもので
ある。
【0045】書込み線102に、磁性膜12,17や非
磁性層14の膜面に対して垂直な方向に電流を流して、
そこから発生する磁界を第1の閉磁路構成膜10に印加
する。第1の閉磁路構成膜10で磁界がもっとも強く印
加される部分は磁性膜17である。よって、磁性膜17
が、書込み線102の電流によって発生した磁界の方向
に磁化し、これにより、第1の閉磁路構成膜10の磁化
方向が決定される。
【0046】同様に、書込み線202に、膜面垂直方向
に電流を流して、そこから発生する磁界を第2の閉磁路
構成膜20に印加する。第2の閉磁路構成膜20で磁界
がもっとも強く印加される部分は磁性膜22である。よ
って、磁性膜22が、書込み線202の電流によって発
生した磁界の方向に磁化し、これにより、第2の閉磁路
構成膜20の磁化方向が決定される。
【0047】第1,2の閉磁路構成膜の磁化方向は、書
込み線102,202の各々に流す電流の方向によって
決定される。
【0048】また、図5は、磁気メモリ素子に書込み線
を設けた他の構成を示す図である。この図5に示される
磁気メモリ素子は、第1の実施形態において図2に示し
た磁気メモリ素子に書込み線103,203が設けられ
たものである。磁性膜11の、絶縁層50側と反対側の
面上に電極15が形成され、電極15上に絶縁層101
を介して書込み線103が形成されている。一方、磁性
膜21,22の、絶縁層50側と反対側の面上に電極2
5が形成され、電極25の下に絶縁層201を介して書
込み線203が形成されている。書込み線103,20
3は良導体からなるものである。
【0049】この磁気メモリ素子の場合、電極15,2
5が書込み線も兼用している。すなわち、書込み線15
もしくは25に図5の紙面に対して垂直な方向に電流を
流すことで第1の閉磁路構成膜10もしくは第2の閉磁
路構成膜20に磁界を発生させて、第1の閉磁路構成膜
10の磁性膜11、もしくは第2の閉磁路構成膜20の
磁性膜22の磁化方向を各々変えて記録を行う。
【0050】また、図5に示される磁気メモリ素子で
は、書込み線103,203の各々が図5の紙面と平行
な横方向に延びており、その横方向へと書込み線103
もしくは203に電流を流すことで、磁性膜11もしく
は22に図5の紙面垂直方向の磁界を印加する。すなわ
ち磁化方向に対して90°の方向に磁界が印加される。
よって、書込み線103と書込み線15に同時に電流を
流すことによって、書込み線103によって生じる磁界
と、書込み線15によって生じる磁界との合成磁界が磁
性膜11に印加されることになる。あるいは、書込み線
203と書込み線25に同時に電流を流すことによっ
て、書込み線203によって生じる磁界と、書込み線2
5によって生じる磁界との合成磁界が磁性膜22に印加
されることになる。これによって、磁気メモリが一平面
内でマトリックス状に配置された場合においても、特定
のメモリセルを選択して情報を書込むことが可能とな
る。
【0051】書込み線103,203の構成材料として
は、伝導率の高く、かつ限界電流密度が高く、プロセス
上の形成が容易なものを用いればよい。その構成材料と
しては、例えばAl,AlCu,Cu,W,AlSi,
AlCuSi等が挙げられる。
【0052】(第3の実施の形態)図6は、本発明の第
3の実施形態に係る磁気メモリ素子の構造を示す図であ
る。本実施形態の磁気メモリ素子では、第2の実施形態
と比較して書込み線の配置が主に異なっている。図6で
は、第1および第2の実施形態と同一の構成部品に同一
の符号を付し、以下では、第2の実施形態と異なる点を
中心に説明する。図6(a)および図6(b)には、第
2の実施形態における書込み線とは異なる別の形態の書
込み線が設けられたメモリ素子が示されている。
【0053】図6(a)に示される磁気メモリ素子で
は、第1の閉磁路構成膜10の内側中央部に絶縁膜14
1が形成され、絶縁膜141の内側中央部に書込み線1
45が形成されている。よって、書込み線145が第1
の閉磁路構成膜10に接触しないように第1の閉磁路構
成膜10の内側に絶縁膜141を介して書込み線145
が形成されている。また、第2の閉磁路構成膜20の内
側中央部に絶縁膜241が形成され、絶縁膜241の内
側中央部に書込み線245が形成されている。よって、
書込み線245が第2の閉磁路構成膜20に接触しない
ように第2の閉磁路構成膜20の内側に絶縁膜241を
介して書込み線245が形成されている。書込み線14
5,245は良導体からなるものである。
【0054】図6(a)の場合では第1の閉磁路構成膜
10および第2の閉磁路構成膜20のそれぞれの内側に
書込み線が形成されているが、図6(b)に示される磁
気メモリ素子では第1の閉磁路構成膜10の内側のみに
書込み線145が形成されている。第2の閉磁路構成膜
20の内側には、第1および第2の実施形態と同様に非
磁性層24が形成され、書込み線が形成されていない。
これとは反対に、第1の閉磁路構成膜10の内側には書
込み線を形成せずに、第2の閉磁路構成膜20の内側の
みに、図6(a)の場合と同様に絶縁膜141および書
込み線245を形成してもよい。
【0055】このように、第1の閉磁路構成膜10と第
2の閉磁路構成膜20の両方に書込み線を設けてよく、
あるいは、第1の閉磁路構成膜10と第2の閉磁路構成
膜20のいずれか一方の内側のみに書込み線を設けても
よい。
【0056】[記録方法]次に、上述した磁気メモリ素
子における情報の書込みの方法について図7を参照して
説明する。ここでは、図6(a)に示した磁気メモリ素
子を例にとって情報の書込み方法すなわち記録方法を説
明する。第1の閉磁路構成膜10の磁化方向を決定する
ためには、書込み線145に図7の紙面に対して垂直な
方向に電流を流す。例えば、図7の紙面の上からその紙
面に向かう方向に書込み線145に電流を流した場合に
は、図7(a)に示すように第1の閉磁路構成膜10内
において時計回りに磁化が配向する。図7の紙面から手
前に向かう方向に書込み線145に電流を流した場合に
は、図7(b)に示すように第1の閉磁路構成膜10内
において反時計回りに磁化が配向する。なお、図7では
第2の閉磁路構成膜に関しては磁化の方向を示していな
い。
【0057】このように書込み線145に電流を流すこ
とでその電流により生じた磁界による第1の閉磁路構成
膜10の磁化方向を定め、書込み線145に流す電流の
方向を変えることにより“0”と“1”の状態をメモリ
素子に記録する。
【0058】本実施形態においては、書込み線145,
245の周囲が磁性層であるため、書込み線145また
は245に流した電流から発生する磁界を第1の閉磁路
構成膜10または第2の閉磁路構成膜20の磁性膜27
に効率的に印加することが可能となる。すなわち、必要
な記録電流が低減するため、メモリ素子を駆動させるの
に必要な消費電力を小さくすることができる。
【0059】[再生方法]次に、図6(a)に示した磁
気メモリ素子における記録情報の再生方法の一例を、図
8を参照して説明する。図7(a)に示した状態のよう
に第1の閉磁路構成膜10が時計回りに磁化したメモリ
素子に対して、そのメモリ素子に記録された情報を再生
する際の磁化方向を図8に示す。再生の手順としては、
まず、図8(a)において、第2の閉磁路構成膜20の
内側中央部にある書込み線245に、図8の紙面から手
前に向かう方向に電流を流す。この時、第2の閉磁路構
成膜20の磁化は、図8(a)に示すように反時計回り
に配向するため、メモリ素子の抵抗値は低い値となる。
次に、図8(b)において書込み線245に、図8の紙
面の上からその紙面に向かう方向に電流を流す。この
時、第2の閉磁路構成膜20の磁化は、図8(b)に示
すように時計回りに配向するため、メモリ素子の抵抗値
は高い値となる。すなわち、素子の抵抗値が低い値から
高い値へと変化する。
【0060】また、図7(b)に示したように第1の閉
磁路構成膜10が反時計回りに磁化したメモリ素子に対
して、そのメモリ素子に記録された情報を再生する際の
磁化方向を図9に示す。まず、図9(a)において、第
2の閉磁路構成膜20の中央部にある書込み線245
に、図9の紙面から手前に向かう方向に電流を流す。こ
の時、第2の閉磁路構成膜20の磁化は、図9(a)に
示すように反時計回りに配向するため、メモリ素子の抵
抗値は高い値となる。次に、図9(b)において書込み
線245に、図9の紙面の上からその紙面に向かう方向
に電流を流す。この時、第2の閉磁路構成膜20の磁化
は、図9(b)に示すように時計回りに配向するため、
メモリ素子の抵抗値は高い値となる。したがってこの場
合には、図8に基づいて説明した再生方法と同様の動作
をした時に、メモリ素子の抵抗値は高い値から低い値に
変化する。
【0061】よって、書込み線245に正負の電流パル
スを流し、この時のメモリ素子の抵抗値の変化の方向を
検出すれば、第1の閉磁路構成膜10に書込まれた記録
情報を再生することが可能となる。
【0062】上述した方法は、メモリ素子の抵抗値の変
化によって情報の再生を行うものであるが、抵抗の絶対
値を検出することによって、メモリ素子に保存されてい
る記録情報の再生をすることもできる。メモリ素子の抵
抗の絶対値を検出することによって記録情報を再生する
際には、例えば図8(a),(b)に示したように第1
の閉磁路構成膜10の磁化を初めに時計回りに初期化し
ておく。記録の状態は、第2の閉磁路構成膜20の磁化
回転方向を反時計回りに磁化した場合を“0”、時計回
りに磁化した場合を“1”とする。こうすると、“0”
と“1”の状態によって抵抗値が異なるため、抵抗の絶
対値の変化を基に記録情報の再生を行うことが可能とな
る。
【0063】上述したメモリ素子の記録方法および再生
方法では、メモリ素子内において磁性膜によって閉磁路
が構成されているためにその磁性膜からの漏洩磁界がな
いので、情報の記録および再生を安定して行うことがで
きる。また、そのように磁性膜からの漏洩磁界がないの
でメモリ素子を微細化して集積化した際にも、安定した
記録動作および再生動作が可能となる。
【0064】[磁性薄膜メモリ]図10は、図6に示し
た構成の磁気メモリ素子がマトリックス状に複数配列さ
れてなる磁性薄膜メモリの構成を示す斜視図である。図
10には、図6(a)に示した磁気メモリ素子を2×4
個のマトリックス状に配置した場合の一例が示されてい
る。図10の紙面と平行な横方向に4個のメモリ素子が
並んでおり、その横方向と直角な縦方向に2個のメモリ
素子が並んでいる。このようなメモリ素子のマトリック
ス状の配置に対して、4つの電極15が縦方向に延び、
2つの電極25が横方向に延びている。メモリ素子の縦
方向の一列に対して1つの電極15が対応しており、メ
モリ素子の横方向の一列に対して1つの電極25が対応
している。この磁性薄膜メモリでは、電極15が、メモ
リ素子のマトリックス状の配置において縦方向に並ぶメ
モリ素子を電気的に並列に接続するセンス線となってお
り、電極25が、メモリ素子のマトリックス状の配置に
おいて横方向に並ぶメモリ素子を電気的に並列に接続す
るセンス線となっている。
【0065】このような構成の磁性薄膜メモリに情報を
記録する場合には、記録の対象となるメモリ素子中を通
る書込み線145もしくは書込み線245に電流を流し
て発生する磁界と、記録の対象となるメモリ素子の下部
に位置する電極25に電流を流して発生する磁界とによ
る合成磁界を、記録の対象となるメモリ素子内に印加す
る。こうすると、マトリックス状に配置された多数のメ
モリ素子のうち、特定のメモリ素子を選択して情報を記
録することが可能となる。
【0066】また、マトリックス状にメモリ素子を配置
する場合、各々のメモリ素子に選択トランジスタもしく
はダイオードを接続して検出信号のS/N比を上げるこ
とが望ましい。このように各々のメモリ素子が、ダイオ
ードもしくはトランジスタからなる半導体素子と接続さ
れたハイブリッド構造を有していることが好ましく、選
択トランジスタとしてはMOSFETを用いることが好
ましい。
【0067】また、上述した2つの再生方法のうち抵抗
の絶対値を検出する場合には、再生の対象となるメモリ
素子の上下にある電極15,25間に電流を流して、そ
のメモリ素子の抵抗値を検出する。
【0068】また、上述した2つの再生方法のうち抵抗
値の大小の変化を検出する場合には、電極25の、第2
の閉磁路構成膜20側と反対側の面に、電極25と同じ
方向に延びる書込み線を、絶縁膜を介して設け、その書
込み線から発生する磁界を利用すればよい。すなわち、
電極15と交差する方向に延びて、磁性薄膜メモリにお
ける横方向のメモリ素子の列に近接する書込み線を設け
ればよい。
【0069】以上で説明したように、この磁性薄膜メモ
リは、第1の閉磁路構成膜10と第2の閉磁路構成膜2
0とが絶縁層50を介して積層されてなるメモリ素子を
用いて構成されていることにより、メモリ素子からの漏
洩磁界がないため、1ビットの面積を小さくすることが
でき、集積度の高い磁性薄膜メモリを実現することがで
きる。
【0070】[製造工程]本発明の磁気メモリ素子を作
製する工程の一例を、図11を参照して説明する。ま
ず、図11(a)において基板(不図示)上に下部電極
25を成膜し、下部電極25の上面に、第2の閉磁路構
成膜20の一部を構成する磁性膜22をパターニングに
より成膜して、下部電極25の上面に部分的に磁性膜2
2を形成する。
【0071】次に、図11(b)に示すように磁性膜2
2の上面全体に絶縁膜241bを成膜する。
【0072】次に、図11(c)に示すように磁性膜2
2上の絶縁膜241bをパターニングして絶縁膜241
bの両側の部分を除去し、磁性膜22の両側の側部の表
面を露出させる。
【0073】次に、図11(d)に示すように、絶縁膜
241bの上面における両側の部分を除いた部分に書込
み線245をパターニングして成膜した後、書込み線2
45を覆うように書込み線245の上面および側面や絶
縁膜241bの上面に絶縁膜241aを成膜する。
【0074】次に、図11(e)に示すように、第2の
閉磁路構成膜20の一部を構成する磁性膜21を、絶縁
膜241a,241bを覆うように絶縁膜241aの上
面および側面や絶縁膜241bの側面に成膜する。これ
により磁性膜21と22から、閉磁路を形成するための
第2の閉磁路構成膜20が構成される。
【0075】次に、図11(f)に示すように絶縁膜2
1の上面全体に絶縁層50を成膜する。絶縁層50はト
ンネル障壁となる膜であって、この膜には平坦性が要求
されるため、磁性膜21を成膜した工程の後に、必要に
応じて磁性膜21の平坦化処理を行う。
【0076】次に、図11(g)に示すように、絶縁層
50の上面全体に、第1の閉磁路構成膜10の一部を構
成する磁性膜12を成膜する。
【0077】次に、図11(h)に示すように磁性膜1
2の上面全体に絶縁膜141bを成膜する。
【0078】次に、図11(i)に示すように磁性膜1
2上の絶縁膜141bをパターニングして絶縁膜141
bの両側の部分を除去し、磁性膜12の両側の一部の表
面を露出させる。
【0079】次に、図11(j)に示すように絶縁膜1
41bの上面における両側の部分を除いた部分に書込み
線145をパターニングにより成膜する。
【0080】次に、図11(k)に示すように書込み線
145を覆うように書込み線145の上面および側面や
絶縁膜141bの上面に絶縁膜141aを成膜する。
【0081】次に、図11(l)に示すように、第1の
閉磁路構成膜10の一部を構成する磁性膜11を、絶縁
膜141a,141bを覆うように絶縁膜141aの上
面および側面や絶縁膜141bの側面に成膜する。これ
により磁性膜11と12から、閉磁路を形成するための
第1の閉磁路構成膜10が構成される。
【0082】次に、磁性膜11の上面全体を通る上部電
極15を成膜する。
【0083】以上の工程を経て、図6(a)に示したメ
モリ素子や、そのメモリ素子がマトリックス状に配列さ
れてなる磁性薄膜メモリを作製することができる。
【0084】(実験例1)本発明のメモリ素子として、
第1の実施形態において図2に示したメモリ素子を作製
した。図12は、本実験例のメモリ素子の構造および寸
法を示す図である。
【0085】本実験例では、不図示のSiウエハーの表
面に、膜厚が約0.1μmの熱酸化膜を設け、その熱酸
化膜の表面に磁性膜22,21が接するように、図2お
よび図12に示される構成のメモリ素子をSiウエハー
上に作製した。第2の閉磁路構成膜20の一部を構成す
る磁性膜22として膜厚100nmのFeCo合金の
層、磁性膜21として膜厚t2=220nmのNiFe
層、非磁性層24として膜厚100nmのCu層を用い
た。絶縁層50としては膜厚2nmのAl23層を用い
た。
【0086】第1の閉磁路構成膜10を構成する磁性膜
12として膜厚100nmのFeCo合金の層、磁性膜
11として膜厚t1=220nmのNiFe層、非磁性
層14として膜厚100nmのCu層を用いた。
【0087】また、メモリ素子の全体の幅W1=10μ
mとし、メモリ素子の全体の長さL=15μmとした。
第1、第2の閉磁路構成膜ともに、磁性膜12,22お
よび非磁性層14,24の長さをL1、磁性膜11,2
1の一方の側部の長さをL2、磁性膜11,21の他方
の側部の長さL3をすると、L=(=L1+L2+L3)の
関係にあり、本実験例では、L1=L2=L3とした。し
たがって、長さL1=L2=L3=5μmとなっている。
【0088】このメモリ素子の上下から電極を取り、第
1の閉磁路構成膜10の磁性膜11の上部もしくは第2
の閉磁路構成膜20の磁性膜22の下部に磁界が集中す
るように、外部磁界を印加しながら、メモリ素子の抵抗
値を測定した。測定の結果、図12において第1の閉磁
路構成膜10の磁化方向が時計回り、第2の閉磁路構成
膜20の磁化方向が反時計回りになるように外部磁界を
印加した時は素子抵抗値が1300Ω、両方とも時計回
りになるようにした時は素子抵抗値が1000Ωであっ
た。
【0089】次に、メモリ素子の寸法を幅W1=0.3
μm、長さL=0.3μm、絶縁層50の膜厚を1.1
nmとした以外は上記と同様にしてメモリ素子を作製
し、そのメモリ素子の抵抗値を測定した。図12におい
て第1の閉磁路構成膜10の磁化方向が時計回り、第2
の閉磁路構成膜20の磁化方向が反時計回りの時は素子
抵抗値が52kΩ、両方とも時計回りの時は素子抵抗値
が40kΩであった。したがって、メモリ素子のサイズ
を小さくしても、抵抗値の変化率は、サイズを小さくす
る前の上記の場合と同じで劣化することはなかった。
【0090】本発明のメモリ素子の構成による効果は、
特に、メモリ素子の長さLおよび幅Wがともに1μm以
下のときに発揮され、さらには、L=W=0.5μm以
下で効果が大きく、最も効果が大きいのはL=W=0.
2μm以下のときであった。
【0091】(実験例2)本発明のメモリ素子として、
図6(a)に示した構成のメモリ素子、より詳しくは図
11に基づいて説明した工程により作製された構造のメ
モリ素子を作製した。図13は、本実験例のメモリ素子
の構造および寸法を示す図である。
【0092】本実験例では、第2の閉磁路構成膜20を
構成する磁性膜22として膜厚100nmのFeCo
層、磁性膜21として膜厚t21=520nmのNiFe
層を用いた。第1の閉磁路構成膜10を構成する磁性膜
12としては膜厚100nmのFeCo層、磁性膜11
として膜厚t11=600nmのNiFe層を用いた。絶
縁層50としては膜厚1.8nmのAl23層を用い
た。
【0093】書込み線145,245としては膜厚30
0nmのAlCu層、絶縁膜141a,241aとして
膜厚400nmのSiN層、絶縁膜141b,241b
として膜厚100nmのSiN層を用いた。
【0094】また、このメモリ素子における長さ方向の
寸法は、図13に示すように第1および第2の閉磁路構
成膜において、磁性膜11,21の一端面から絶縁膜1
41a,141b,241a,241bの一端面までの
長さをL4、絶縁膜141a,141b,241a,2
41bの一端面から書込み線145,245の一端面ま
での長さをL5、書込み線145,245の長さをL6
書込み線145,245の他端面から絶縁膜141a,
141b,241a,241bの他端面までの長さをL
7、絶縁膜141a,141b,241a,241bの
他端面から磁性膜11,21の他端面までの長さをL8
として、長さL4=L5=L6=L7=L8とした。
【0095】初めに、メモリ素子の全体の幅W2=10
μm、全体の長さL(=L4+L5+L6+L7+L8)=
20μmとした。このメモリ素子で、書き込み線14
5,245に正もしくは負方向の電流を流して、メモリ
素子の抵抗値を測定した。測定の結果、図13において
第1の閉磁路構成膜10の磁化方向が時計回り、第2の
閉磁路構成膜20の磁化方向が反時計回りの時は素子抵
抗値が1300Ω、両方とも時計回りの時は素子抵抗値
が1000Ωであった。
【0096】次に、メモリ素子の寸法をW2=0.3μ
m、L=0.3μm、絶縁層50の膜厚を1.1nmと
した以外は上記と同様にしてメモリ素子を作製し、その
メモリ素子の素子抵抗値を測定した。第1の閉磁路構成
膜10の磁化方向が時計回り、第2の閉磁路構成膜20
の磁化方向が反時計回りの時は素子抵抗値が52kΩ、
両方とも時計回りの時は素子抵抗値が40kΩであっ
た。したがって、メモリ素子のサイズを小さくしても、
抵抗値の変化率は、サイズを小さくする前の場合と同じ
で劣化することはなかった。
【0097】本発明のメモリ素子の構成による効果は、
特に、メモリ素子の長さLおよび幅Wがともに1μm以
下のときに発揮され、さらには、L=W=0.5μm以
下で効果が大きく、最も効果が大きいのはL=W=0.
2μm以下のときであった。
【0098】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、垂直方向
内で閉磁路を構成する第1の閉磁路構成膜と、垂直方向
内で閉磁路を構成する第2の閉磁路構成膜とを絶縁層を
介して積層してメモリ素子を構成したことにより、情報
の保存時、記録時、再生時ともに、記録に関わる第1お
よび第2の閉磁路構成膜によって閉磁路が構成されてい
るため、磁化情報の保存性が高く、安定した記録再生動
作が可能で、高い集積度と高い信頼性を有するメモリ素
子を実現できるという効果がある。
【0099】また、本発明の磁性薄膜メモリは、上述し
たようにそれぞれが垂直方向内で閉磁路を構成する第1
および第2の閉磁路構成膜が絶縁層を介して積層されて
なるメモリ素子を用いたことによりメモリ素子からの漏
洩磁界がないため、1ビットの面積を小さくすることが
でき、集積度の高い磁性薄膜メモリが実現されるという
効果がある。
【0100】さらに、本発明のメモリ素子の記録方法お
よび再生方法は、上記の構成の磁気メモリ素子を用いて
いるので、メモリ素子内では閉磁路構成膜によって閉磁
路が構成されているために閉磁路構成膜からの漏洩磁界
がなく、メモリ素子を微細化して集積化した際にも、安
定した記録動作および再生動作が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る磁気メモリ素子
の構造、およびそのメモリ素子における磁化の状態の例
を示す断面図である。
【図2】図1に示したメモリ素子の変形例を示す図であ
る。
【図3】図1に示したメモリ素子の変形例を示す図であ
る。
【図4】本発明の第2の実施形態に係る磁気メモリ素子
の構造を示す図である。
【図5】磁気メモリ素子に書込み線を設けた他の構成、
およびそのメモリ素子における磁化の状態の例を示す図
である。
【図6】本発明の第3の実施形態に係る磁気メモリ素子
の構造を示す図である。
【図7】図6に示したメモリ素子における情報の書き込
み方法について説明するための図である。
【図8】図6に示したメモリ素子における情報の再生方
法の一例について説明するための図である。
【図9】図6に示したメモリ素子における情報の再生方
法について説明するための図である。
【図10】図6に示した構成の磁気メモリ素子がマトリ
ックス状に複数配列されてなる磁性薄膜メモリの構成を
示す斜視図である。
【図11】本発明のメモリ素子の作製プロセスを示す図
である。
【図12】本発明の実験例1のメモリ素子の構造および
寸法を示す図である。
【図13】本発明の実験例2のメモリ素子の構造および
寸法を示す図である。
【図14】従来のメモリ素子の構造を示す図である。
【図15】従来のメモリ素子の記録方法を示す図であ
る。
【図16】従来のメモリ素子の再生方法を示す図であ
る。
【符号の説明】
10 第1の閉磁路構成膜 11、12、16、17、21、22、26、27
磁性膜 14、24 非磁性層 15、25 電極 20 第2の閉磁路構成膜 50、101、201 絶縁層 102、103、145、202、203、245
書込み線 141、141a、141b、241、241a、24
1b 絶縁膜

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 垂直方向内で閉磁路を構成する第1の閉
    磁路構成膜と、垂直方向内で閉磁路を構成する第2の閉
    磁路構成膜とが絶縁層を介して積層されていることを特
    徴とするメモリ素子。
  2. 【請求項2】 前記第1および第2の閉磁路構成膜の各
    々が複数の磁性膜からなることを特徴とする請求項1に
    記載のメモリ素子。
  3. 【請求項3】 前記第1および第2の閉磁路構成膜にお
    ける前記複数の磁性膜が、非磁性層を取り囲むように積
    層されていることを特徴とする請求項1に記載のメモリ
    素子。
  4. 【請求項4】 前記絶縁層が、0.5nm以上5nm以
    下の膜厚の酸化アルミニウムからなることを特徴とする
    請求項1に記載のメモリ素子。
  5. 【請求項5】 前記第1および第2の閉磁路構成膜のう
    ち少なくともいずれか一方の閉磁路構成膜の上部もしく
    は下部に、良導体からなる書込み線が絶縁膜を介して設
    けられている請求項1に記載のメモリ素子。
  6. 【請求項6】 前記第1および第2の閉磁路構成膜の形
    成する閉磁路のうち少なくともいずれか一方の閉磁路の
    内側に、良導体からなる書込み線が設けられている請求
    項1に記載のメモリ素子。
  7. 【請求項7】 マトリックス状に配列された、請求項1
    に記載の複数のメモリ素子と、 前記複数のメモリ素子のマトリックス状の配置における
    縦方向または横方向のいずれかの方向に並ぶ前記メモリ
    素子を電気的に並列に接続する複数のセンス線と、 複数の該センス線の少なくとも1つと交差する方向に並
    ぶ前記メモリ素子の列と平行な方向に延びて、前記メモ
    リ素子の前記列に近接して設けられた複数の書込み線と
    を有する磁性薄膜メモリ。
  8. 【請求項8】 各々の前記メモリ素子が、ダイオードも
    しくはトランジスタからなる半導体素子と接続されたハ
    イブリッド構造を有している請求項7に記載の磁性薄膜
    メモリ。
  9. 【請求項9】 垂直方向内で閉磁路を構成する第1の閉
    磁路構成膜と、垂直方向内で閉磁路を構成する第2の閉
    磁路構成膜とが絶縁層を介して積層されているメモリ素
    子の記録方法であって、 前記第1および第2の閉磁路構成膜のうち一方の閉磁路
    構成膜上またはその内部に設けられた書込み線に電流を
    流し、該電流により生じた磁界により前記閉磁路構成膜
    の形成する閉磁路の磁化方向を定め、前記書込み線に流
    す電流の方向を変えることにより“0”と“1”の状態
    を記録するメモリ素子の記録方法。
  10. 【請求項10】 垂直方向内で閉磁路を構成する第1の
    閉磁路構成膜と、垂直方向内で閉磁路を構成する第2の
    閉磁路構成膜とが絶縁層を介して積層されているメモリ
    素子の再生方法であって、 前記第1および第2の閉磁路構成膜のうち一方の閉磁路
    構成膜上またはその内部に設けられた書込み線に電流を
    流し、該電流により生じた磁界により前記閉磁路構成膜
    の形成する閉磁路のみの磁化方向が反転することで生じ
    る前記メモリ素子での抵抗値の変化を基に、前記メモリ
    素子の記録情報を再生するメモリ素子の再生方法。
JP2000271736A 2000-09-07 2000-09-07 メモリ素子、磁性薄膜メモリ、メモリ素子の記録方法および再生方法 Pending JP2002083492A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000271736A JP2002083492A (ja) 2000-09-07 2000-09-07 メモリ素子、磁性薄膜メモリ、メモリ素子の記録方法および再生方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000271736A JP2002083492A (ja) 2000-09-07 2000-09-07 メモリ素子、磁性薄膜メモリ、メモリ素子の記録方法および再生方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002083492A true JP2002083492A (ja) 2002-03-22

Family

ID=18757977

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000271736A Pending JP2002083492A (ja) 2000-09-07 2000-09-07 メモリ素子、磁性薄膜メモリ、メモリ素子の記録方法および再生方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002083492A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005072023A (ja) * 2003-08-21 2005-03-17 Tdk Corp 磁気記憶セルおよび磁気メモリデバイス
JP2005072024A (ja) * 2003-08-21 2005-03-17 Tdk Corp 磁気記憶セルおよび磁気メモリデバイス
JP2005129957A (ja) * 2003-10-24 2005-05-19 Samsung Electronics Co Ltd 磁気ramおよびその製造方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005072023A (ja) * 2003-08-21 2005-03-17 Tdk Corp 磁気記憶セルおよび磁気メモリデバイス
JP2005072024A (ja) * 2003-08-21 2005-03-17 Tdk Corp 磁気記憶セルおよび磁気メモリデバイス
JP4492052B2 (ja) * 2003-08-21 2010-06-30 Tdk株式会社 磁気記憶セルおよび磁気メモリデバイス
JP4492053B2 (ja) * 2003-08-21 2010-06-30 Tdk株式会社 磁気記憶セルおよび磁気メモリデバイス
JP2005129957A (ja) * 2003-10-24 2005-05-19 Samsung Electronics Co Ltd 磁気ramおよびその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1320102B1 (en) Magnetic random access memory and method of operating the same
US6956765B2 (en) Magneto-resistance effect element, magnetic memory and magnetic head
JPH11213650A (ja) 磁性薄膜素子および磁性薄膜メモリ素子およびその記録再生方法
JP2001195878A (ja) 磁気抵抗効果メモリ、および、それに記録される情報の再生方法とその再生装置
JP2005109263A (ja) 磁性体素子及磁気メモリ
TW200414497A (en) Magnetic memory device having yoke layer and its manufacturing method
JP2004031961A (ja) 自発ホール効果を用いた磁気ram及びこれを用いたデータ記録及び再生方法
JP4834403B2 (ja) 磁気書き込み線を利用したmramメモリ
JP2003197875A (ja) 磁気記憶装置
JP2002314167A (ja) 巨大磁気抵抗効果素子、磁気抵抗効果型ヘッド、薄膜磁気メモリ、並びに薄膜磁気センサ
JP4040173B2 (ja) メモリ
JP2002289942A (ja) 巨大磁気抵抗効果素子、磁気抵抗効果型ヘッド、薄膜磁気メモリ、並びに薄膜磁気センサ
JP3634761B2 (ja) 磁気抵抗素子、該磁気抵抗素子を用いたメモリ素子及び磁気ランダムアクセスメモリ、並びに記録再生方法
TWI440031B (zh) 資訊儲存元件及其驅動方法
JP2000076844A (ja) 磁性薄膜メモリ素子およびその記録再生方法、画像録画再生装置
JP2004146614A (ja) 磁気抵抗効果素子および磁気メモリ装置
JP3891511B2 (ja) 磁性薄膜メモリ及びその記録再生方法
JP2003142753A (ja) 磁性膜の磁化反転方法、磁気抵抗効果膜及びそれを用いた磁気メモリ
JP2002083492A (ja) メモリ素子、磁性薄膜メモリ、メモリ素子の記録方法および再生方法
JP2002190579A (ja) 磁気抵抗効果を用いた不揮発固体メモリおよびその記録再生方法
JPH11154389A (ja) 磁気抵抗素子、磁性薄膜メモリ素子および該メモリ素子の記録再生方法
JPH1186528A (ja) 磁気記憶装置
JP2004311513A (ja) 磁気記憶装置およびその製造方法
US20090080123A1 (en) Magnetoresistance effect element and magnetoresistive device
JP2005513795A (ja) サブミクロンメモリとして使用するのに適した高磁気安定性デバイス