JP2002082339A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JP2002082339A
JP2002082339A JP2000272024A JP2000272024A JP2002082339A JP 2002082339 A JP2002082339 A JP 2002082339A JP 2000272024 A JP2000272024 A JP 2000272024A JP 2000272024 A JP2000272024 A JP 2000272024A JP 2002082339 A JP2002082339 A JP 2002082339A
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JP2000272024A
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Yasushi Matsuoka
康司 松岡
Toshio Fujii
利夫 藤井
Masaru Chiba
大 千葉
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 柱状スペーサを形成したことで生じるラビン
グ処理時の配向不良を防止し、さらに表示品位を向上さ
せた液晶表示装置を提供する。 【解決手段】 柱状スペーサ32を先端に向かうに連れ
て細くなるような錐形台状に形成する。このときの柱状
スペーサ32の高さをhとし、柱状スペーサ32の第2
の基板23側の下底の長さをL1とし、先端側の上底の
長さをL2とし、底面と側面とがなす角をθとし、最低
角度をaとした場合、 a≦θ≦90° 【数4】 の条件を満たすことによって、最適な柱状スペーサ32
を形成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の液晶表示装置は、互いに対向する
一対の基板を有し、基板間がスペーサによって一定に保
持される。図8は、従来の液晶表示装置1を概略的に示
す断面図である。図8に示す液晶表示装置1は、たとえ
ばアクティブマトリクス型液晶表示装置であり、第1の
基板2および第2の基板3を有する。第1の基板2は、
透明基板4の上に、薄膜トランジスタ(Thin film Tran
sistor:以下TFTと略記する)素子などのアクティブ
素子、ゲート配線およびソース配線を含むTFT回路層
5、絶縁層6、絵素電極7および配向膜8をこの順に積
層して構成される。第2の基板3は、透明基板9の上
に、カラーフィルタ層10、対向電極11および配向膜
12がこの順に積層して構成される。2枚の基板2,3
は、互いの配向膜8,12が向き合う状態で、ビーズ1
3によって一定の基板間隔(以下、セルギャップと呼称
する)が保たれ、シール剤によって貼合わされる。2枚
の基板の間には、液晶16が充填され、液晶注入口は封
止剤によって封止される。微小な粒径のビーズ13は、
スペーサとして基板2,3のうちいずれか一方の基板の
配向膜上に散布される。また、ビーズ13以外に、スペ
ーサとしてファイバを使用した液晶表示装置がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】液晶表示装置のスペー
サとしてビーズあるいはファイバを用いる構成では、ス
ペーサを均一に散布することが困難であり、スペーサの
散布が不均一になると表示のコントラスト低下および色
むらが発生する。また、スペーサを特定の位置に配置す
ることが困難であり、表示に直接かかわる絵素域に配置
されたスペーサから光が漏れ、表示のコントラストが低
下する。
【0004】前記問題に鑑み、特開平9−73088号
公報では、フォトリソグラフィー法などによって柱状ス
ペーサを形成し、この柱状スペーサを用いることによっ
て、セルギャップを均一に保つ方法が開示されている。
また、柱状スペーサの形状は、ラビング処理による配向
の乱れの防止およびラビングに対する機械的強度の耐圧
性を考慮した形状とし、この柱状スペーサを遮光層の範
囲内に形成する液晶表示装置が開示されている。
【0005】しかしながら、特開平9−73088号公
報では、柱状スペーサの形状を変化させることによって
セルギャップの均一性向上とラビング方向の配向不良の
抑制を行ってはいるが、実際に形成された柱状スペーサ
の周辺には相当面積に配向不良域が存在する。そのた
め、この領域に生じる表示品位の低下は遮光膜で隠す必
要があり、開口率の低下を招いていた。また、前記配向
不良域を削減するために柱状スペーサのサイズを縮小化
すると、柱状スペーサの支持基板への密着性の低下を招
き、製品を構成する上において著しい制約を加えてい
た。
【0006】本発明の目的は、柱状スペーサを形成した
ことで生じるラビング処理時の配向不良を防止し、さら
に表示品位を向上させた液晶表示装置を提供することで
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、所定の間隔を
あけて対向して配置される一対の基板間に液晶層を介在
して成り、いずれか一方基板の液晶層側表面に柱状スペ
ーサが形成され、所定のプレス圧で一対の基板をプレス
して製造される液晶表示装置において、前記柱状スペー
サは、先端に向かうにつれて細くなる錐台形状であり、
柱状スペーサの変形が、所定の変形率以下となるよう
に、柱状スペーサの底面と側面とのなす最低角度aが選
ばれることを特徴とする液晶表示装置である。
【0008】柱状スペーサが形成される一方基板の表面
には、配向膜が形成される。配向膜は、基板上に液晶配
向材料層を重ね、布などを用いて表面をこするラビング
と呼ばれる処理を行い形成される。たとえば、直方体な
ど側面が垂直に立上がる柱状スペーサの上に配向膜が形
成される構成では、配向膜のラビング処理方向下手側に
おいて、ラビング処理が行えない大きな領域が生じ、ラ
ビング処理に大きなむらができる。本発明では、柱状ス
ペーサが先端に向かうにつれて細くなる錐台形状である
ので側面が傾斜しているので、直方体などの柱状スペー
サに比べて、配向膜のラビング処理が行いやすくなり、
ラビング処理のむらを低減することができる。したがっ
て、液晶表示装置の表示品位をさらに向上させることが
できる。
【0009】また、プレス圧による柱状スペーサの変形
は、所定の変形率以下となるように、底面と側面とのな
す最低角度が選ばれるので、正確にセルギャップが制御
できる。
【0010】また本発明は、所定の間隔をあけて対向し
て配置される一対の基板間に液晶層を介在して成り、い
ずれか一方基板の液晶層側表面に柱状スペーサが形成さ
れる液晶表示装置において、前記柱状スペーサの高さを
h(μm)とし、柱状スペーサの基板側の下底の長さを
L1(μm)とし、先端側の上底の長さをL2(μm)
とし、柱状スペーサの下底と側面とがなす角度をθ
(°)とし、最低角度をa(°)とした場合に、a≦θ
<90°
【0011】
【数2】
【0012】の条件を満たすことを特徴とする液晶表示
装置である。本発明に従えば、柱状スペーサの底面と側
面とがなす角度θは、最低角度a以上であり90°より
小さくなる。また、最低角度aは、柱状スペーサの高さ
h、底面の長さL1および上底の長さL2から決定する
ことができる。したがって、最適な形状の柱状スペーサ
を形成することができる。
【0013】また本発明で、前記上底の長さL2は3μ
m以上であることを特徴とする。本発明に従えば、柱状
スペーサの上底の長さL2を3μm以上とすることで、
基板を貼合わせ時のプレス圧に対する耐圧性が確保され
る。
【0014】また本発明で、前記柱状スペーサの高さh
は2.5μm以上であることを特徴とする。
【0015】本発明に従えば、柱状スペーサの高さhを
2.5μmとすることで、基板間のリークを低減するこ
とができる。
【0016】また本発明で、前記下底の長さL1は10
μm以上30μm以下であることを特徴とする。
【0017】本発明に従えば、柱状スペーサの下底の長
さL1を10μm以上30μm以下とすることで、パタ
ーニングが容易であり、また、基板を貼合わせ時のプレ
ス圧に対する耐圧性が確保される。さらに、開口率が低
下しない。
【0018】また本発明で、前記柱状スペーサは、複数
の樹脂層が積層されて形成されることを特徴とする。
【0019】本発明に従えば、柱状スペーサは、複数の
樹脂膜が積層されて形成されるので、たとえばカラーフ
ィルタ層を一方基板上に形成するときに、同時にこのカ
ラーフィルタ層を積層することによって前記スペーサを
容易に形成することができる。
【0020】また本発明で、前記柱状スペーサは、フォ
トリソグラフィー法によって形成されることを特徴とす
る。
【0021】本発明に従えば、前記柱状スペーサは、従
来から使われているフォトリソグラフィー法によって形
成することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態で
ある液晶表示装置20の概略的な構成を示す断面図であ
る。液晶表示装置20は、たとえばアクティブマトリク
ス型液晶表示装置であり、互いに対向する一対の第1お
よび第2の基板22,23を有する。第1の基板22
は、透明基板24の一方表面上に、TFTなどのアクテ
ィブ素子、ゲート配線およびソース配線を含む回路層2
5、絶縁層26、絵素電極27および配向膜28をこの
順に積層して構成される。第2の基板23は、透明基板
29の一方表面上に、カラーフィルタ層30、対向電極
31が形成され、その上に柱状スペーサ32および配向
膜33がこの順に積層して構成される。
【0023】カラーフィルタ層30は、樹脂層である第
1のフィルタ30a、第2のフィルタ30b、第3のフ
ィルタ30cで構成される。これらのカラーフィルタ層
30は、たとえば、R(赤)、G(緑)、B(青)に着
色された樹脂層、あるいは、C(シアン)、M(マゼン
タ)、Y(イエロー)に着色された樹脂層から構成され
る。また、カラーフィルタ層30の液晶層側表面には、
カラーフィルタ層30によって生じる表面段差を緩和す
るためにオーバーコート層を形成してもよい。
【0024】前記柱状スペーサ32の形状は、基板23
に固定され、先端に向かうに連れて細くなる錐台形状と
し、本実施形態では、断面が正四角形である角錐台とし
ている。このように、断面は多角形でもよく、また、断
面を円形として、柱状スペーサ32を円錐台として形成
してもよい。また、柱状スペーサ32は、たとえば、液
晶表示装置のTFTの遮光領域内に配置される。
【0025】柱状スペーサ32を、図2(a)に示すよ
うに、柱状スペーサ32の基板側底面である下底と側面
とがなす角をθ(°)として、この底面と側面とがなす
角θを垂直より小さくすると、配向膜33を形成する際
の剥がれにくくなり、また、ラビング処理の際のラビン
グ不良域は小さくなるが、柱状スペーサ32の基板側底
面である下底の面積が大きくなる。また、図2(b)に
示すように、仮に、柱状スペーサ32の底面と側面がな
す角θを90°付近とした柱状スペーサ32aとして形
成した場合は、剥がれ易さは、図2(a)に示す形状よ
りも多少劣る場合もあり、また、ラビング処理の際のラ
ビング不良域は、図2(a)に示す形状の場合よりも大
きくなる。また、図2(c)に示すように、仮に、柱状
スペーサ32を底面と側面がなす角θを垂直以上の角度
とした柱状スペーサ32bとして形成した場合は、配向
膜33を形成する際に剥がれやすくなり、さらに、ラビ
ング処理の際に、ラビング不良域が大きくなるが、柱状
スペーサ32aの下底面積は小さくて済む。
【0026】ここで、画素部に相当する箇所に形成され
る柱状スペーサ32の基板側底面である下底の面積部分
およびラビング不良域は、すべて遮光する必要がある。
したがって、柱状スペーサ32の下底と側面をがなす角
θをあまりに小さい角度とすると、柱状スペーサ32の
下底の面積が大きくなるため、垂直方向に近い角度のラ
ビング不良域と同程度の遮光領域が必要となることと、
柱状スペーサの先端側底面である上底があまりにも小さ
い面積となるため、柱状スペーサ32のプレス圧に対す
る強度の低下をもたらす。
【0027】したがって、柱状スペーサ32の底面と側
面とがなす最低角度をa(°)としたとき、柱状スペー
サ32の底面と側面とがなす角度θをa≦θ<90°と
することで、ラビングに対する強度と、下底面積と、遮
光領域と、プレス圧に対する強度を最適化したセルギャ
ップ制御が行える液晶表示装置20が可能となる。
【0028】次に、最低角度a(°)の決定方法につい
て説明する。図3は、柱状スペーサ32の寸法を示す図
である。柱状スペーサ32の下底の長さL1は、基板に
固定される側の底面の幅の長さである。本実施形態の柱
状スペーサ32では、底面を正四角形として、下底の長
さL1は底面の一辺としている。また、底面を円形とし
た場合には下底の長さL1は直径となる。また、柱状ス
ペーサ32の上底の長さL2は、先端側の面の1辺の長
さである。柱状スペーサ32の高さhは、下底と上底と
の間の距離である。
【0029】ここで、柱状スペーサ32の高さh≦10
μmの場合では、柱状スペーサ32の下底の長さL1≦
5hのときのみ、a≦θ<90°である。つまり、柱状
スペーサ32の高さh≦10μmの場合では、この条件
を満たさない場合は、θ=90°としても剥がれない。
【0030】図4(a),(b)は、第1および第2の
基板22,23を貼合わせる前と貼合わせた時の柱状ス
ペーサ32の形状を示す図である。a(°)以下の場
合、プレス後の柱状スペーサ32の高さをh′とする
と、h′/h≧95%を維持できないため、a(°)の
規定が必要である。この最低角度aは、柱状スペーサ3
2の下底と、この下底をなす角度が最も小さい側面をが
なす角度であり、柱状スペーサ32の柱高さhと下底の
長さL1によって既定され、上底の長さL2が3μm以
上の場合、一般式f(h)で表すことができる。
【0031】
【数3】
【0032】式(1)で、上底の長さL2が3μm以上
の場合と限定した理由は、第1および第2の基板22,
23の貼合わせ時のプレス圧に対する耐圧性が減少し、
セルギャップ制御が困難になるためである。つまり、上
底の長さL2が3μmより小さい場合、露光量の微妙な
変化で、上底の長さL2が0となったり5μmくらいに
なったりして、柱上スペーサの柱高さhの振れが大きく
なり、セル厚の制御が困難になるためである。
【0033】図5は、前記式(1)をグラフ化したもの
である。ここで、柱状スペーサ32の高さhは、2.5
μm以上としている。これは、柱状スペーサ32の柱高
さhは2.5μm以下であると、第1の基板22と第2
の基板23との間でリークが多発し、また、セル厚の均
一性を実現することが困難になり、生産効率が著しく低
下するので、柱状スペーサ32の柱高さhは最低2.5
μm必要である。
【0034】このような理由から、最低角度aをf
(2.5)以上90°未満の範囲で柱状スペーサを形成
することによって、ラビング処理時の不良を低減し、表
示品位を向上させた液晶表示装置の作成が可能となる。
【0035】また、柱状スペーサの下底の長さL1は、
より好ましくは10μm以上30μm以下とすることが
好ましい。柱状スペーサ32の下底の長さL1が10μ
m以下では、パターニングが困難となり、また、プレス
圧に対する耐圧性が減少する。一方、柱状スペーサ32
の下底の長さL1が30μm以上では、柱状スペーサ3
2が大きくなりすぎて開口率の低下を招く。
【0036】このため、ラビング強度、プレス圧強度、
配向不良域、セルギャップ制御性が最適となり、液晶表
示装置の表示品位が最も良くなる最低角度aの範囲は、
図5に示す斜線部となる。つまり、最低角度a(°)
は、式(1)に柱状スペーサの高さ2.5μmを代入し
たf(2.5)以上90°未満の値であり、下底の長さ
L1が10μm以上30μm以下を満たす値である。
【0037】表1は、柱状スペーサ32の下底の長さL
1を15μm、柱状スペーサの高さhを5μmとしたと
きの柱状スペーサ32の底面と側面がなす角度θを変化
させた時の、柱状スペーサ32の密着性(ラビング処理
時の剥がれ易さ)、配向不良域、上底幅、およびプレス
後の柱状スペーサ32の高さの変化率を示す。柱状スペ
ーサ32の材料は、JRS製の商品名JNPC43(N
N700)を用いた。
【0038】
【表1】
【0039】表1から、柱状スペーサ32の底面と側面
とのなす角度θを大きくすることによって、配向不良域
が大きくなり、密着性が低下することがわかる。仮に、
底面と側面とのなす角度θを120°とすると、図2
(c)に示すように、密着性は大きく低下し、配向不良
域も大きくなる。しかし、底面と側面とがなす角度θが
小さくなると、上底L2が小さくなるので変形率が大き
くなり、プレス圧に対する強度が低下する。したがっ
て、このときの最適な柱状スペーサ32の底面と側面と
がなす角θは、40°≦θ<90°である。
【0040】また、前記柱状スペーサ32の形成方法
は、スピンコート法により樹脂を塗布した後、フォトリ
ソグラフィー法によって柱状スペーサ32と成る部分を
残し、残りの部分を現像によって取り除くことで得られ
る。この、フォトリソグラフィー法の露光と現像の条件
を変化させることによって、柱状スペーサ32の底面と
側面がなす角θを変化させることができる。このフォト
リソグラフィの露光と現像の条件は、たとえば露光量を
大幅に増やし、オーバー露光で、かつオーバー現像す
る。
【0041】以上のように、柱状スペーサ32を形成す
ることによって、セルギャップを高精度に制御でき、コ
ントラストの向上した、良好な表示品位の液晶表示装置
が得られる。
【0042】また、柱状スペーサ32の形状に応じて、
プレス圧を変えるように構成してもよい。また、柱状ス
ペーサ32は、第1の基板2の液晶層側に形成してもよ
い。
【0043】また、柱状スペーサ32の形成方法は、フ
ォトリソグラフィー法だけでなく、ラミネート法でも形
成できる。ラミネート法を用いると、セルギャップ制御
性がより向上し、セルギャップが均一になり、さらに表
示品位が向上する。
【0044】図6は、ラミネート法を用いた本発明の他
の実施形態である液晶表示装置の柱状スペーサ42の構
造の一例を示す断面図である。本実施形態の液晶表示装
置と、前記実施形態の液晶表示装置20とは、第2の基
板23のみが異なる。本実施形態で、前記実施形態と同
様な部分には同一の参照符を付し、その説明を省略す
る。
【0045】前記柱状スペーサ42は、一方基板である
第2の基板49の上に樹脂膜である赤、緑、青色のカラ
ーフィルタ層50R,50G,50Bをラミネート法に
よって形成すると同時に、赤、緑、青色の樹脂層49
R,49G,49Bをピラミッド状で積層することによ
って形成される。図7(a)〜(e)に、柱状スペーサ
42の作成方法を示し、以下にその作成方法を説明す
る。
【0046】まず、図7(a)に示すように、ドライフ
ィルム43を用意する。ドライフィルム43は剥離シー
ト44の上に、たとえば紫外線によって硬化する着色さ
れた感光性樹脂を塗布した後、乾燥してカラーフィルタ
層となる樹脂膜45を形成したものである。ドライフィ
ルム43としては、たとえば富士写真フィルム株式会社
製トランサーフィルムを用いることができる。
【0047】次に、図7(b)に示すように剥離シート
44および樹脂膜45から構成されるドライフィルム4
3を透明基板46に、透明基板46の一表面46aと樹
脂膜45の一表面45aとが対向するようにして圧着し
て貼付ける。その後、図7(c)に示されるように剥離
シート44を剥離する。
【0048】次に、図7(d)に示すように、透明シー
ト47の上にパターニングされたマスク部47aを備え
るマスク版48を樹脂膜45の他表面45bの上方に位
置を合わせて配置する。マスク版48は、樹脂膜45の
赤色のカラーフィルタ50Rおよび赤色の樹脂層49R
と成る部分に紫外線が照射するように、パターニングさ
れたマスク部47aを有し、樹脂膜45の他表面45b
の上方で位置合わせされて配置される。次に、マスク版
の上方から紫外線を照射し露光する。露光によって樹脂
膜45の赤色のカラーフィルタ層50Rおよび赤色の樹
脂層49Rと成る部分が硬化した樹脂膜45を現像し、
図7(e)に示すように赤色のカラーフィルタ層50R
および赤色の樹脂層49Rを形成する。
【0049】本実施形態の液晶表示装置では、赤色のカ
ラーフィルタ層50Rおよび赤色の樹脂層49Rと同様
にして、緑色のカラーフィルタ層50Gおよび緑色の樹
脂層49Gを形成し、次に青色のカラーフィルタ層50
Bおよび青色の樹脂層49Bを形成する。以上のよう
に、赤色の樹脂層49R、緑色の樹脂層49Gおよび青
色の樹脂層49Bから成る積層樹脂層(樹脂スペーサ)
42は、赤、緑、青色のカラーフィルタ層50R,50
G,50Bを形成する工程で同時に形成することができ
る。また、赤、緑、青色のカラーフィルタ層50R,5
0G,50Bおよび積層する赤、緑、青色の樹脂層49
R,49G,49Bは、赤色、緑色および青色の順番で
形成され、これによって熱硬化処理を効率的に行うこと
ができる。
【0050】前記工程によってピラミッド状に段差をも
って形成された柱状スペーサ42は、熱硬化処理工程に
よって図3に示すような前記実施形態の柱状スペーサと
同様な錐台形状に形成される。また、図6に示すよう
に、柱状スペーサ42は、赤、緑、青色のカラーフィル
タ層50R,50G,50Bの表面45bから突出して
いる部分がスペーサとしての役割を果す。よって、柱状
スペーサ42の下底の長さL1は、赤、緑、青色のカラ
ーフィルタ層50R,50G,50Bの表面45bから
突出した部分の幅である。また、このときの柱状スペー
サ42の底面と側面とがなす角度θは、図6に示す柱状
スペーサ42の傾斜に沿って直線を引いて、この直線が
赤、緑、青色のカラーフィルタ層50R,50G,50
Bの表面45bとなす角である。
【0051】以上のように、柱状スペーサ42を赤、
緑、青色のカラーフィルタ層50R,50G,50Bを
形成するのと同時に形成することによって、液晶表示装
置の製造工程を短縮することができる。また、柱状スペ
ーサ42の形状に応じて、プレス圧を変えるようにして
もよい。また、柱状スペーサ42はラミネート法によっ
て形成されるので、セルギャップ制御性がより向上し、
液晶表示装置の表示品位がさらに向上する。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、柱状スペーサが先端に
向かうにつれて細くなる錐台形状であるので側面が傾斜
しているので、直方体などの柱状スペーサに比べて、配
向膜のラビング処理が行いやすくなり、ラビング処理の
むらを低減することができので、液晶表示装置の表示品
位を向上させることができる。
【0053】また、プレス圧による柱状スペーサの変形
は、所定の変形率以下となるように、底面と側面とのな
す最低角度が選ばれるので、正確にセルギャップが制御
できるため、液晶表示装置の表示品位をさらに向上させ
ることができる。
【0054】また本発明によれば、柱状スペーサの底面
と側面とがなす角度θは、最低角度a以上であり90°
より小さくなる。また、最低角度aは、柱状スペーサの
高さh、底面の長さL1および上底の長さL2から決定
することができる。したがって、最適な形状の柱状スペ
ーサを形成することができるため、液晶表示装置の表示
品位が向上する。
【0055】また本発明によれば、柱状スペーサの上底
の長さL2を3μm以上とすることで、基板を貼合わせ
時のプレス圧に対する耐圧性が確保される。
【0056】また本発明によれば、柱状スペーサの高さ
hを2.5μmとすることで、基板間のリークを低減す
ることができるので液晶表示装置の表示品位の向上す
る。
【0057】また本発明によれば、柱状スペーサの下底
の長さL1を10μm以上30μm以下とすることで、
パターニングが容易であり、また、基板を貼合わせ時の
プレス圧に対する耐圧性が確保される。さらに、開口率
が低下しないので、より液晶表示装置の表示品位が向上
する。
【0058】また本発明によれば、柱状スペーサは、複
数の樹脂膜が積層されて形成されるので、たとえばカラ
ーフィルタ層を一方基板上に形成するときに、同時にこ
のカラーフィルタ層を積層することによって前記スペー
サを容易に形成することができる。
【0059】また本発明によれば、柱状スペーサは、従
来から使われているフォトリソグラフィ法によって形成
することができるので、容易に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の液晶表示装置20を示
す概略的な構成を示す断面図である。
【図2】(a)は、図1の液晶表示装置20における柱
状スペーサ32の形状の例を示す図であり、(b)は、
柱状スペーサ32aを示す図であり、(c)は、柱状ス
ペーサ32bを示す図である。
【図3】図1の液晶表示装置20における柱状スペーサ
32の寸法を示す図である。
【図4】(a)は、基板を貼合わせる前の柱状スペーサ
32を示す図であり、(b)は、基板を貼合わせた後の
柱状スペーサ32の形状を示す図である。
【図5】図4の柱状スペーサ32の底面と側面のなす角
度が最適となる最低角度aの範囲を示す図である。
【図6】本発明の他の実施形態の液晶表示装置における
柱状スペーサ42を示す図である。
【図7】図6の柱状スペーサ42の製造工程を示す図で
ある。
【図8】従来の液晶表示装置1を示す図である。
【符号の説明】
22 第1の基板 23 第2の基板 24,29,46 透明基板 25 回路層 26 絶縁層 27 絵素電極 28,33 配向膜 30 カラーフィルタ層 30a 第1のフィルタ 30b 第2のフィルタ 30c 第3のフィルタ 31 対向電極 34 液晶 49R 赤色の樹脂層 49G 緑色の樹脂層 49B 青色の樹脂層 50R 赤色のカラーフィルタ層 50G 緑色のカラーフィルタ層 50B 青色のカラーフィルタ層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 千葉 大 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 2H089 LA10 LA11 NA14 QA15 TA12 5C094 AA42 AA43 BA03 BA43 CA19 CA24 EA04 EA05 EA07 EB02 EC03 ED03 JA09

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の間隔をあけて対向して配置される
    一対の基板間に液晶層を介在して成り、いずれか一方基
    板の液晶層側表面に柱状スペーサが形成され、所定のプ
    レス圧で一対の基板をプレスして製造される液晶表示装
    置において、 前記柱状スペーサは、先端に向かうにつれて細くなる錐
    台形状であり、前記プレスによる柱状スペーサの変形
    が、所定の変形率以下となるように、柱状スペーサの底
    面と側面とのなす最低角度aが選ばれることを特徴とす
    る液晶表示装置。
  2. 【請求項2】 所定の間隔をあけて対向して配置される
    一対の基板間に液晶層を介在して成り、いずれか一方基
    板の液晶層側表面に柱状スペーサが形成される液晶表示
    装置において、 前記柱状スペーサの高さをh(μm)とし、柱状スペー
    サの基板側の下底の長さをL1(μm)とし、先端側の
    上底の長さをL2(μm)とし、柱状スペーサの下底と
    側面とがなす角度をθ(°)とし、最低角度をa(°)
    とした場合に、 a≦θ<90° 【数1】 の条件を満たすことを特徴とする液晶表示装置。
  3. 【請求項3】 前記上底の長さL2は3μm以上である
    ことを特徴とする請求項2記載の液晶表示装置。
  4. 【請求項4】 前記柱状スペーサの高さhは2.5μm
    以上であることを特徴とする請求項2または3記載の液
    晶表示装置。
  5. 【請求項5】 前記下底の長さL1は10μm以上30
    μm以下であることを特徴とする請求項2〜4のいずれ
    か1つに記載の液晶表示装置。
  6. 【請求項6】 前記柱状スペーサは、複数の樹脂層が積
    層されて形成されることを特徴とする請求項1〜5のい
    ずれか1つに記載の液晶表示装置。
  7. 【請求項7】 前記柱状スペーサは、フォトリソグラフ
    ィー法によって形成されることを特徴とする請求項1〜
    6のいずれか1つに記載の液晶表示装置。
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