JP2002081706A - 遮光室内への空気取込構造 - Google Patents

遮光室内への空気取込構造

Info

Publication number
JP2002081706A
JP2002081706A JP2000272680A JP2000272680A JP2002081706A JP 2002081706 A JP2002081706 A JP 2002081706A JP 2000272680 A JP2000272680 A JP 2000272680A JP 2000272680 A JP2000272680 A JP 2000272680A JP 2002081706 A JP2002081706 A JP 2002081706A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fan
light
air
plate
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000272680A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4572456B2 (ja
Inventor
Yasunori Matsuzaka
恭典 松阪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Noritsu Koki Co Ltd
Original Assignee
Noritsu Koki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Noritsu Koki Co Ltd filed Critical Noritsu Koki Co Ltd
Priority to JP2000272680A priority Critical patent/JP4572456B2/ja
Publication of JP2002081706A publication Critical patent/JP2002081706A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4572456B2 publication Critical patent/JP4572456B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Photographic Processing Devices Using Wet Methods (AREA)
  • Projection-Type Copiers In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的小型のファンを用いて、遮光室の外壁
に設けられた開口部を通過した光が遮光室内部に入り込
むのを抑制すると共に、比較的大量の空気を遮光室内部
に供給する。 【解決手段】 カバー3に形成したスリット2と対向す
る位置に遮光板4を配置し、スリット2と対向しない位
置にファン1aを有するファン機構1を配置する。ま
た、ファン1aの吹き出し側には、ファン1aからの空
気吹き出し通路を確保しつつ、ファン1aの回転軸に対
して実質的に垂直に整風板5を配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、写真処理装置に設
けられた遮光空間や暗室などの遮光室内に空気を取り込
むために用いることができる遮光室内への空気取込構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】印画紙などの感光材料に対して露光、現
像、漂白定着、安定化などの処理を自動的に施すことが
可能な写真処理装置が知られている。かかる写真処理装
置には、装置内部(特に露光部)で発生する熱による装
置内部の過度な温度上昇を防止するために、空気取込口
を設けると共にその装置内側の近傍にファンを取り付け
て、外部から装置内部に空気を送り込むことが好まし
い。一方で、ファンを空気取込口と対向するようにその
すぐ後方に取り付けた場合、空気取込口からファン近傍
を経て装置内部の遮光空間に光が入り込んで、その結
果、写真処理装置内の印画紙が不必要に露光されてしま
うことになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、図4に示すよ
うに、写真処理装置の外壁103に設けられた空気取込
口である複数のスリット102とオーバーラップしない
ように、これと対向する位置から若干ずれた位置にファ
ン101aを有するファン機構101を配置すると共
に、スリット102と対向する位置には非透明板状部材
からなる遮光板104を配置することが考えられる。こ
のような構造を採用することによって、スリット102
を通過した光が写真処理装置内の遮光空間に入り込むの
を抑制しつつ、スリット102を介して取り込んだ空気
をファン101aによって装置内部に供給することがで
きる。なお、ファン機構101は、ファン101aの他
に、これを取り囲むようにその側方に配置された側壁1
01bを具備している。
【0004】しかしながら、図4に示したような構造を
採用した場合であっても、ファン101aと外壁103
との距離が比較的離れていると、スリット102を通過
した光が回り込んでファン101aの近傍から装置内部
の遮光空間に入り込んでしまい、しかもファン101a
を外壁103から遠ざけるに連れて装置内部の遮光空間
に入り込む光の量が多くなる。そのため、ファン101
aはできるだけ外壁103に近い位置に配置しなければ
ならない。
【0005】一方において、ファン101aを外壁10
3に近づけすぎた場合、ファン101a近傍での空気の
流れが外壁103のために悪影響を受けてファン101
aの中央部付近の外壁103側が負圧となり、図4に示
すように、この部分に装置内部から空気が流れ込む。そ
のため、ファン101aによって充分な量の空気を装置
内部に送り込んで、装置内部の充分な冷却効果を得るこ
とができなくなってしまう。これに対して、ファン10
1aを吹き出し風量の大きい大型のものに変更すること
も考えられるが、ファンの取り付けスペースが増加した
り、ファンの回転に起因した騒音・振動が発生したりす
るという新たな問題が生じてしまう。
【0006】要するに、現状においては、比較的小型の
ファン101aを用いて、外壁103に設けられたスリ
ット102などの開口部を通過した光が回り込んで装置
内部の遮光空間に入り込むのを効果的に抑制すると共
に、比較的大量の空気を装置内部に供給して装置内部の
充分な冷却効果を得ることができない。このような問題
は、写真処理装置の遮光空間だけに限らず、暗室などの
遮光室においても同様に生じている。
【0007】そこで、本発明の目的は、比較的小型のフ
ァンを用いて、遮光室の外壁に設けられた開口部を通過
した光が遮光室内部に入り込むのを効果的に抑制可能で
あると共に、比較的大量の空気を遮光室内部に供給する
ことができる遮光室内への空気取込構造を提供すること
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の空気取込構造は、遮光室の外壁に設けら
れた開口部と、遮光室の内側であって、少なくとも前記
開口部と対向する位置に配置された遮光部材と、遮光室
の外壁に対して実質的に垂直な回転軸を有するように、
遮光室の内側であって前記開口部と対向しない位置に配
置されたファンと、前記ファンの吹き出し側に、前記フ
ァンからの空気吹き出し通路を確保しつつ、前記ファン
の回転軸に対して実質的に垂直に配置された板状部材と
を備えている。
【0009】請求項1によると、開口部と対向する位置
に遮光部材が配置されていると共に遮光室の外壁に対し
て実質的に垂直な回転軸を有するファンが開口部と対向
しない位置に配置されているために、開口部およびファ
ン近傍の空気吹き出し通路を介して遮光室内へ入り込む
光が大幅に削減される。また、開口部と対向する位置に
遮光部材が配置されているために、開口部を通過した空
気の大部分をファンに送り込んで大量の空気を遮光室内
に供給することができる。
【0010】また、ファンの吹き出し側に遮光室内への
空気吹き出し通路を確保しつつファンの回転軸に対して
実質的に垂直に板状部材が配置されているために、ファ
ンとこれに対向する外壁との距離を小さくして光が遮光
室内に入り込むのを抑制した場合であっても、遮光室内
の空気がファンによって引き込まれるという現象が実質
的に生じず、比較的大量の空気を外部から遮光室内に送
り込むことができる。これにより、ファンによる遮光室
内の冷却効果を高めることができ、しかも、ファンと外
壁との距離を近づけて従来よりも遮光室の薄型化を図る
ことが可能になる。
【0011】また、ファンによる遮光室内への空気の取
込量に余裕ができるため、比較的小型のファンを用いる
ことが可能になる。このように、ファンを小型化するこ
とにより、(a)遮光室自体の小型化を実現することが
できる、(b)ファンの大きさによる制限が少なくなっ
てファンの取り付け位置の選択可能範囲が広がり、冷却
効果の高い場所を選択してファンを取り付けることがで
きる、(c)ファンの回転に起因して遮光室に与えられ
る振動を小さく抑えることができる、(d)ファンの回
転に起因して発生する騒音を小さく抑えることができ
る、(e)ファン、ひいては遮光室の製造コストを低減
することができる、といった利益が生じる。
【0012】請求項2の空気取込構造は、前記板状部材
が、少なくとも前記ファンの中央部と対向するように配
置されているものである。請求項2によると、少なくと
もファンの中央部と対向するように配置された板状部材
が遮光室内からファン側への空気の逆流を効果的に阻止
するので、ファンと外壁との距離を小さくして遮光室内
へ入り込む光量を減少させつつファンによる冷却効果を
高めることができる。
【0013】また、請求項3の空気取込構造において
は、前記板状部材が着脱可能である。請求項3による
と、板状部材が着脱可能であるために、面積や形状の異
なる板状部材を配置することにより、遮光室内に取り込
まれる空気量を調整することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な一実施の形
態について、図面を参照しつつ説明する。
【0015】図1は、本実施の形態が適用される写真処
理装置の概略構成を示す図である。図2は、図1に示す
写真処理装置に設けられた本実施の形態に係る空気取込
構造の斜視図である。図1に示す写真処理装置10は、
スキャナ部12と、プリンタ部13と、プロセッサ部1
4と、仕上げ処理部15とを具備している。後述するカ
ッタ34で所定長さに切断された印画紙11は、図1に
おいて1点鎖線で示した経路17に沿って、プリンタ部
13からプロセッサ部14を経て仕上げ処理部15へと
搬送される。
【0016】スキャナ部12では、主に、フィルムの各
コマに記録された画像の読み取り処理、および、読み取
られた画像データに対する各種画像処理が行われる。プ
リンタ部13では、主に、感光材料である印画紙11に
対してディジタル画像データに基づく露光処理が行われ
る。プロセッサ部14では、露光済みの印画紙11に対
して現像、漂白、安定化などの処理が施される。仕上げ
処理部15では、プロセッサ部14から排出された画像
が顕在化した印画紙11に対して乾燥処理が施され、さ
らに乾燥して排出口18から排出された印画紙11がオ
ーダーごとに仕分けられる。
【0017】スキャナ部12は、フィルムが装着される
フィルム装着ユニット21と、スキャニング時にフィル
ムを照射する光源が収納されたスキャナ光源ユニット2
2とを具備している。フィルム装着ユニット21の下方
にはフィルム画像を撮像するためのCCDなどの撮像素
子(図示せず)が配置されている。撮像素子から出力さ
れる画像信号は、ディジタル変換された後に制御部19
による画像処理に供される。この際、操作者はディスプ
レイ20に映し出されたフィルム画像を参照しつつ所望
の画像処理を行うことができる。
【0018】プリンタ部13は、巻回された長尺の印画
紙11を収納するペーパーマガジン31、32から印画
紙11を引き出すアドバンスユニット33と、ペーパー
マガジン31、32から引き出された所定幅を有する印
画紙11を所定長さに切断するカッタ34と、印画紙1
1の感光乳剤層が形成されていない面(裏面)に所望の
文字を印字するための印字ユニット35と、所定長さに
切断された印画紙11を露光位置の前段にまで2〜3列
で並列搬送するチャッカ36と、印画紙11に露光処理
を施すための露光ユニット37と、印画紙11を搬送す
るための複数のローラ対38と、ローラ対38を駆動す
るためのモータ39a、39bとを有している。
【0019】露光ユニット37には、図1においてスキ
ャナ光源ユニット22の後方に配置された露光光源ユニ
ット(図示せず)からの光が光ファイバを介して導かれ
るPLZTプリントヘッド(図示せず)が内蔵されてい
る。PLZTプリントヘッドにおいては、印加電圧に応
じて複屈折率の変化するPLZT結晶からなる光シャッ
タが発光ドットとして印画紙11の幅方向すなわち印画
紙11の搬送方向と直交する方向(図1の紙面垂直方
向)に1次元的に配列されている。そのため、スキャナ
部12から供給されたディジタル画像信号に基づいて、
ローラ対38による印画紙11の搬送タイミングとPL
ZTプリントヘッドの光シャッタ開閉タイミングとを制
御することによって、印画紙11の感光乳剤面をライン
露光して所望画像の潜像を形成することができる。
【0020】プロセッサ部14は、プリンタ部13から
供給された印画紙11に対して現像、漂白、安定化の各
処理を施すための処理槽41a〜41fと、処理槽41
a〜41fに蓄えられた処理液の廃液および補充液のタ
ンク42a〜42dとを具備している。また、仕上げ処
理部15は、プロセッサ部14から排出された印画紙1
1を迅速に乾燥させるためのヒータ51と、排出口18
から排出された印画紙11を図1の紙面垂直方向に搬送
するための搬送機構52とを具備している。搬送機構5
2によって搬送された印画紙11は、図示しない仕分け
部によってオーダーごとに仕分けられる。
【0021】上述のように構成された写真処理装置10
において、ペーパーマガジン31、32や露光ユニット
37などが配置されたプリンタ部13の内部空間は、外
部からの光によって印画紙11が不必要に露光されない
ように遮光されている必要がある。その一方で、ペーパ
ーマガジン31、32への印画紙ロールの取り付けや各
部材のメンテナンスのためには、操作者がプリンタ部1
3の内部に容易にアクセス可能となっている必要があ
る。そのため、プリンタ部13の前面には、左端3aに
沿って上下方向に伸延する軸を中心として回動可能であ
って非透明板状部材からなるカバー3(外壁)が設けら
れている。このようなカバー3を設けておけば、プリン
タ部13の内部空間が遮光された状態と、プリンタ部1
3の内部空間が外部に露出されてプリンタ部13にある
各部材のメンテナンスを行うことができる状態とを容易
に切り換えることができる。
【0022】他方、プリンタ部13にはモータ39a、
39bや図示しない基板などの多数の熱源が配置されて
いるため、外部から空気を取り込んでプリンタ部13の
内部空間での過度の温度上昇を防止しなければならな
い。そこで、本実施の形態では、上下方向に伸延した複
数のスリット2がカバー3に設けられていると共に、ス
リット2と対向しない位置(図1においてスリットの右
方)であってカバー3の内側に、ファン1aを有するフ
ァン機構1が配置されている。そして、カバー3の内側
であってスリット2と対向する位置には、外部からスリ
ット2を通過した光がプリンタ部13の内部空間に達し
ないように、非透明板状部材からなる遮光板4が配置さ
れている。ファン1aは、ファン機構1を薄型化すると
共に外気を効率よくプリンタ部13内に送り込むため
に、回転軸がカバー3に対して実質的に垂直となるよう
に配置されている。また、ファン機構1は、ファン1a
の他に、これを取り囲むようにその側方に配置された側
壁1bと、ファン1aを回転駆動するためのモータ(図
示せず)とを具備している。
【0023】このように、本実施の形態では、ファン1
aが発生する吸い込み力によってカバー3に設けられた
スリット2から外気を取り込んでプリンタ部13内に供
給することができるので、プリンタ部13での過度の温
度上昇を防止することができる。また、スリット2と対
向する位置には遮光板4が配置されていることに加え
て、遮光板4の外縁部とカバー3との間に、カバー3を
補強するためのリブ(非透明板状部材から構成されてい
る)7が設けられており、これら3つの部材の間が空気
の漏れがないように接続されているため、スリット2か
ら取り込まれた空気のほとんどがファン機構1に達し、
比較的大量の空気がプリンタ部13内に送り込まれる。
【0024】しかも、本実施の形態では、スリット2と
対向する位置に遮光板4が配置されていると共にスリッ
ト2と対向しない位置にファン1aが配置されているた
めに、スリット2を通過した光はほとんど遮光板4によ
って遮光されてファン1a側まで達する光はきわめて僅
かである。従って、プリンタ部13の内部空間へ入り込
む光を大幅に削減することができる。
【0025】また、本実施の形態では、ファン1aの吹
き出し側に、ファン1aの回転軸に対して実質的に垂直
(カバー3と実質的に平行)となるように整風板(非透
明部材で構成されている)5が配置されている。ほぼ正
方形の整風板5は、ファン機構1の側壁1bの上端と整
風板5との間に充分な空気吹き出し通路が確保されるよ
うに、四隅において側壁1bの上端にネジ留めされてい
る。
【0026】そのため、本実施の形態の空気取込構造に
よると、図4に示した空気取込構造とは異なり、ファン
1aとカバー3との距離を小さくして光がプリンタ部1
3の内部空間内に入り込むのを抑制した場合であって
も、プリンタ部13の内部空間の空気がファン1aによ
って引き込まれるという現象が実質的に生じない(その
ためには、本実施の形態で用いられる整風板5は、ファ
ン1aの回転軸に対して垂直な方向に2次元的な広がり
を有する板状部材である必要がある)。従って、比較的
大量の空気を外部からプリンタ部13の内部空間内に効
率よく送り込むことが可能となって、ファン1aによる
プリンタ部13の内部空間内の冷却効果を高めることが
でき、且つ、ファン1aとカバー3との距離を近づけて
プリンタ部13を薄型化することができる。
【0027】さらに、本実施の形態の空気取込構造によ
ると、上述したようにファン1aによるプリンタ部13
の内部空間への空気の取込量に余裕ができるため、ファ
ン1aとして比較的小型のものを用いることが可能にな
る。このように、ファン1aとして小型のものを用いる
ことにより、(a)プリンタ部13自体の小型化を実現
することができる、(b)ファン1aの大きさによる制
限が少なくなってファン機構1の取り付け位置の選択可
能範囲が広がり、冷却効果の高い場所を選択してファン
を取り付けることができる(例えば、主たる熱源の近く
にファン機構1を配置することができる)、(c)ファ
ン1aの回転に起因してプリンタ部13に与えられる振
動を小さく抑えることができる、(d)ファン1aの回
転に起因して発生する騒音を小さく抑えることができ
る、(e)ファン1a、ひいてはプリンタ部13の製造
コストを低減することができる、といった利益が生じ
る。
【0028】本実施の形態において、整風板5は、その
四隅において側壁1bの上端にネジ留めされているた
め、側壁1bに対して着脱が可能である。従って、整風
板5としては、図2に示したように、ファン機構1とほ
ぼ同じ平面形状をもつ矩形のものに限らず、例えば図3
に示すように、ファン機構1よりも平面形状が一回り小
さく、より大きな空気吹き出し通路を確保するようにし
た整風板5’や、これ以外に様々な形状、大きさの整風
板を用いることもできる。このように、本実施の形態で
は、整風板の着脱が可能であるために面積や形状の異な
る様々な整風板を用いることができるので、プリンタ部
13の内部空間に取り込まれる空気量を適宜調整するこ
とが可能である。ただし、図3のように、より大きな空
気吹き出し通路を確保するようにした整風板5’を用い
る場合には、操作者が誤ってファン1aに触れてしまう
ことを防止するために、空気吹き出し通路にメッシュ状
の部材を配置することが好ましい。
【0029】なお、本実施の形態において用いられる整
風板5は、図2および図3に示すように様々な形状、大
きさのものであってよいが、少なくともファン1aの中
央部と対向するものであることが好ましい。このように
することで、プリンタ部13の内部空間からファン1a
側への空気の逆流を整風板5が効果的に阻止するので、
ファン1aをカバー3に近づけてプリンタ部13の内部
空間へ入り込む光量を減少させつつ、ファン1aによる
プリンタ部13の内部空間の冷却効果を高めることがで
きる。
【0030】また、本実施の形態では、整風板5が非透
明部材で構成されているために、ファン機構1を通過し
てプリンタ部13の内部空間に光が入り込むのを、より
効果的に防止することができる。
【0031】以上、本発明の好適な一実施の形態につい
て説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるも
のではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様
々な設計変更が可能なものである。例えば、上述の実施
の形態では、整風板5が側壁1bによって支持されてい
たが、整風板5はカバー3などの別の部材に支持されて
いてもよい。また、上述の実施の形態では、ファン1a
がスリット2と比較的近接した位置に配置されていた
が、ファン1aをスリット2から比較的離れた位置に配
置するようにしてもよい。その場合には、カバー3の裏
面に形成されたリブを、スリット2とファン1aとをつ
なぐダクトとしても機能させれば、スリット2から吸い
込んだ空気の大部分をファン1aに供給することができ
る。
【0032】また、上述の実施の形態ではカバー3に開
口部として多数のスリット2を設けたが、開口部として
例えば多数の小孔を設けるようにしてもよい。また、上
述の実施の形態の空気取込構造は、写真処理装置10の
プリンタ部13に設けられたが、これをプロセッサ部1
4などの他の部分に設けてもよい。また、本発明は、上
述の実施の形態のような写真処理装置だけではなく、暗
室などの遮光室を有するものすべてに適用可能である。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1による
と、開口部およびファン近傍の空気吹き出し通路を介し
て遮光室内へ入り込む光が大幅に削減されると共に、フ
ァンの吸い込み力によって開口部を通過した空気の大部
分をファンに送り込んで大量の空気を遮光室内に供給す
ることができる。また、遮光室内の空気がファンによっ
て引き込まれるという現象が実質的に生じなくなって、
ファンによる遮光室内の冷却効果を高めることが可能と
なると共に、比較的小型のファンを用いることが可能に
なる。
【0034】請求項2によると、ファンと外壁との距離
を小さくして遮光室内へ入り込む光量を減少させつつフ
ァンによる冷却効果を高めることができる。また、請求
項3によると、面積や形状の異なる板状部材を配置する
ことにより、遮光室内に取り込まれる空気量を調整する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態が適用される写真処理装
置の概略構成を示す図である。
【図2】図1に示す写真処理装置に設けられた本発明の
一実施の形態に係る空気取込構造の斜視図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係る空気取込構造にお
いて、図2のものとは異なる整風板を配置したときの斜
視図である。
【図4】従来の空気取込構造の斜視図である。
【符号の説明】
1 ファン機構 1a ファン 1b 側壁 2 スリット(開口部) 3 カバー(外壁) 4 遮光板(遮光部材) 5 整風板(板状部材) 7 リブ 10 写真処理装置 11 印画紙 12 スキャナ部 13 プリンタ部 14 プロセッサ部 15 仕上げ処理部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遮光室の外壁に設けられた開口部と、 遮光室の内側であって、少なくとも前記開口部と対向す
    る位置に配置された遮光部材と、 遮光室の外壁に対して実質的に垂直な回転軸を有するよ
    うに、遮光室の内側であって前記開口部と対向しない位
    置に配置されたファンと、 前記ファンの吹き出し側に、前記ファンからの空気吹き
    出し通路を確保しつつ、前記ファンの回転軸に対して実
    質的に垂直に配置された板状部材とを備えていることを
    特徴とする遮光室内への空気取込構造。
  2. 【請求項2】 前記板状部材が、少なくとも前記ファン
    の中央部と対向するように配置されていることを特徴と
    する請求項1に記載の遮光室内への空気取込構造。
  3. 【請求項3】 前記板状部材が着脱可能であることを特
    徴とする請求項1または2に記載の遮光室内への空気取
    込構造。
JP2000272680A 2000-09-08 2000-09-08 遮光室内への空気取込構造 Expired - Lifetime JP4572456B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000272680A JP4572456B2 (ja) 2000-09-08 2000-09-08 遮光室内への空気取込構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000272680A JP4572456B2 (ja) 2000-09-08 2000-09-08 遮光室内への空気取込構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002081706A true JP2002081706A (ja) 2002-03-22
JP4572456B2 JP4572456B2 (ja) 2010-11-04

Family

ID=18758753

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000272680A Expired - Lifetime JP4572456B2 (ja) 2000-09-08 2000-09-08 遮光室内への空気取込構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4572456B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01193741A (ja) * 1988-01-29 1989-08-03 Konica Corp 熱現像画形成装置
JPH055755U (ja) * 1991-07-15 1993-01-26 コニカ株式会社 写真焼付装置
JPH056446U (ja) * 1991-07-15 1993-01-29 コニカ株式会社 写真焼付装置の温湿度制御装置
JPH0695346A (ja) * 1992-09-11 1994-04-08 Fuji Photo Film Co Ltd 画像記録装置の外気吸排気構造と乾燥ファンの制御方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01193741A (ja) * 1988-01-29 1989-08-03 Konica Corp 熱現像画形成装置
JPH055755U (ja) * 1991-07-15 1993-01-26 コニカ株式会社 写真焼付装置
JPH056446U (ja) * 1991-07-15 1993-01-29 コニカ株式会社 写真焼付装置の温湿度制御装置
JPH0695346A (ja) * 1992-09-11 1994-04-08 Fuji Photo Film Co Ltd 画像記録装置の外気吸排気構造と乾燥ファンの制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4572456B2 (ja) 2010-11-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7740385B2 (en) Projector device
JP5368219B2 (ja) 冷却装置およびこれを備えた画像処理装置
JP5636844B2 (ja) 画像形成装置
JP4572456B2 (ja) 遮光室内への空気取込構造
US6817789B2 (en) Photosensitive material processing apparatus and photosensitive material
JP5850385B2 (ja) 画像形成装置
JP5674239B2 (ja) 画像形成装置
JP2006017999A (ja) 画像形成装置
JP2002321426A (ja) 画像形成装置の防塵装置及び光源ボックス
JP2007233145A (ja) 乾燥処理装置
JP3355250B2 (ja) プリンタプロセッサ
JP2005250015A (ja) 画像形成装置
JP2005227342A (ja) 写真処理装置
JP5950898B2 (ja) 画像形成装置
JPS60168167A (ja) 静電記録装置
JP5996142B1 (ja) 画像形成装置
JP2001353928A (ja) 画像形成装置
JP2013010235A (ja) 画像形成装置
JP3743606B2 (ja) 写真処理装置
JP2004133116A (ja) 写真処理装置
JP2005215289A (ja) 画像形成装置
JPH10293364A (ja) 画像記録装置
JP2007017740A (ja) 現像装置
JP2005077733A (ja) 画像記録装置
JPH055755U (ja) 写真焼付装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070807

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100720

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Effective date: 20100802

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130827

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 3

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130827

S801 Written request for registration of abandonment of right

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R311801

ABAN Cancellation of abandonment
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 3

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130827

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350