JP2002077969A - 固定局装置の設置・保守支援装置 - Google Patents
固定局装置の設置・保守支援装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 指向性の高いアンテナを用いることにより加
入者局装置などの固定局装置に要求される通信性能を実
現するとともに、固定局装置の設置作業を支援する。 【解決手段】 加入者局装置１を、アンテナ５による無
線通信処理を司る屋外ユニットＯＤＵ２と、ベースバン
ド処理を司る屋内ユニットＩＤＵ３とに分離し、ＩＤＵ
３に接続されて検出されたＲＳＳＩレベルを通信網２３
へ送信する第１の保守用装置２１と、当該ＲＳＳＩレベ
ルを受信して提供する管理サーバ装置２５と、管理サー
バ装置２５からＲＳＳＩ情報を取得して当該ＲＳＳＩ情
報を設置・保守作業者に知覚可能に出力する携帯可能な
第２の保守用装置２６とを備えている。
入者局装置などの固定局装置に要求される通信性能を実
現するとともに、固定局装置の設置作業を支援する。 【解決手段】 加入者局装置１を、アンテナ５による無
線通信処理を司る屋外ユニットＯＤＵ２と、ベースバン
ド処理を司る屋内ユニットＩＤＵ３とに分離し、ＩＤＵ
３に接続されて検出されたＲＳＳＩレベルを通信網２３
へ送信する第１の保守用装置２１と、当該ＲＳＳＩレベ
ルを受信して提供する管理サーバ装置２５と、管理サー
バ装置２５からＲＳＳＩ情報を取得して当該ＲＳＳＩ情
報を設置・保守作業者に知覚可能に出力する携帯可能な
第２の保守用装置２６とを備えている。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば設置固定さ
れた基地局装置と無線通信を行う同じく設置固定された
加入者局装置のように、固定局装置の設置や保守作業を
支援するための装置に関し、指向性の高いアンテナを用
いて無線通信を行う固定局のアンテナ調整作業を支援す
るための装置に関する。
れた基地局装置と無線通信を行う同じく設置固定された
加入者局装置のように、固定局装置の設置や保守作業を
支援するための装置に関し、指向性の高いアンテナを用
いて無線通信を行う固定局のアンテナ調整作業を支援す
るための装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】基地局装置に無線接続される加入者局装
置を建物などに固定設置して、当該加入者局装置にパー
ソナルコンピュータなどの通信端末装置やこのような通
信端末装置を接続したＬＡＮなどを収容し、基地局装置
と加入者局装置との間の無線通信により、通信端末装置
を基地局装置側のバックボーン通信網に接続する加入者
無線アクセスシステム（ＦＷＡなどとも略称される）が
実用に供せられている。このような加入者無線アクセス
システムを用いると、基地局装置と加入者局装置とを設
置することによって、通信線路の敷設工事を行わずに通
信端末装置やそのＬＡＮを簡単にバックボーン通信網に
接続することができる。
置を建物などに固定設置して、当該加入者局装置にパー
ソナルコンピュータなどの通信端末装置やこのような通
信端末装置を接続したＬＡＮなどを収容し、基地局装置
と加入者局装置との間の無線通信により、通信端末装置
を基地局装置側のバックボーン通信網に接続する加入者
無線アクセスシステム（ＦＷＡなどとも略称される）が
実用に供せられている。このような加入者無線アクセス
システムを用いると、基地局装置と加入者局装置とを設
置することによって、通信線路の敷設工事を行わずに通
信端末装置やそのＬＡＮを簡単にバックボーン通信網に
接続することができる。
【０００３】ここで、加入者局装置は、基地局装置を良
好な無線通信ができるように、障害物に遮られることの
ない高所に設置固定することが要求される。このような
設置作業の状況に対して、特開平１０―３２７４７０号
公報、特開平１１―２１１７６７号公報、特開平１１―
２６６４８１号公報に記載されるように、無線通信を行
う固定局装置の設置作業に際して、アンテナによる受信
感度を設置作業者に視覚的或いは聴覚的に通知し、アン
テナの向きを適切に調整できるようにする発明が知られ
ている。
好な無線通信ができるように、障害物に遮られることの
ない高所に設置固定することが要求される。このような
設置作業の状況に対して、特開平１０―３２７４７０号
公報、特開平１１―２１１７６７号公報、特開平１１―
２６６４８１号公報に記載されるように、無線通信を行
う固定局装置の設置作業に際して、アンテナによる受信
感度を設置作業者に視覚的或いは聴覚的に通知し、アン
テナの向きを適切に調整できるようにする発明が知られ
ている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
加入者局装置（固定局装置）は、アンテナによる無線通
信処理部や送受信信号のベースバンド処理部などの局に
必要な機能を一体的なユニットに収めた構成であり、大
型で重量の嵩む装置であったため高所での設置固定作業
及びアンテナ向きの調整作業が極めて困難であった。
加入者局装置（固定局装置）は、アンテナによる無線通
信処理部や送受信信号のベースバンド処理部などの局に
必要な機能を一体的なユニットに収めた構成であり、大
型で重量の嵩む装置であったため高所での設置固定作業
及びアンテナ向きの調整作業が極めて困難であった。
【０００５】更には、特に加入者無線アクセスシステム
では、限られた無線帯域を有効利用して、基地局に多く
の加入者局装置を収容することが要求されるが、この要
求を満たすために、加入者局装置に指向性の高いアンテ
ナを用いて他の加入者局装置との干渉防止や通信効率の
向上を図ることが要求されている。この要求に対する最
良の方策として、加入者局装置にパラボラアンテナやカ
セグレンアンテナ等を用いることが考えられるが、これ
らのアンテナは例えば図５に示すように、半値角（指向
性の鋭さを示す値）が２〜３度程度で、少し向きがずれ
ているだけで所期の受信感度を得ることができないと言
ったように指向性がかなり強いため、上記要求を満たす
ためには最適ではあるが、加入者局装置の設置に際して
のアンテナ向きの調整作業がより一層困難になってしま
うという相反する課題があった。
では、限られた無線帯域を有効利用して、基地局に多く
の加入者局装置を収容することが要求されるが、この要
求を満たすために、加入者局装置に指向性の高いアンテ
ナを用いて他の加入者局装置との干渉防止や通信効率の
向上を図ることが要求されている。この要求に対する最
良の方策として、加入者局装置にパラボラアンテナやカ
セグレンアンテナ等を用いることが考えられるが、これ
らのアンテナは例えば図５に示すように、半値角（指向
性の鋭さを示す値）が２〜３度程度で、少し向きがずれ
ているだけで所期の受信感度を得ることができないと言
ったように指向性がかなり強いため、上記要求を満たす
ためには最適ではあるが、加入者局装置の設置に際して
のアンテナ向きの調整作業がより一層困難になってしま
うという相反する課題があった。
【０００６】本発明は、上記従来の事情に鑑みなされた
もので、指向性の高いアンテナを用いることにより加入
者局装置などの固定局装置に要求される通信性能を実現
するとともに、当該固定局装置の設置作業を容易に行う
ことができるように支援する装置を提供することを目的
とする。なお、本発明の更なる目的は、以下の説明にお
いて明らかなところである。
もので、指向性の高いアンテナを用いることにより加入
者局装置などの固定局装置に要求される通信性能を実現
するとともに、当該固定局装置の設置作業を容易に行う
ことができるように支援する装置を提供することを目的
とする。なお、本発明の更なる目的は、以下の説明にお
いて明らかなところである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明では、固定局装置
（ＦＷＡでは加入者局装置）を、主にアンテナによる無
線通信処理を司る通信ユニット（本明細書の説明では、
屋外ユニットＯＤＵに該当する）と、主に信号のベース
バンド処理を司る処理ユニット（本明細書の説明では、
屋内ユニットＩＤＵに該当する）とに分離し、これらユ
ニットをケーブルで接続した構成としている。このよう
に固定局装置を２つのユニットに分割した構成にしたこ
とにより、アンテナ周りの構成を小型軽量化して建物の
屋上などの屋外高所に設置し易くなって、障害物に遮ら
れることのない好適な場所にアンテナを容易に設置する
ことができ、更には、処理ユニットを通信端末装置やそ
のＬＡＮと容易に接続でき風雨に晒されることのない良
好な場所に設置することができる。
（ＦＷＡでは加入者局装置）を、主にアンテナによる無
線通信処理を司る通信ユニット（本明細書の説明では、
屋外ユニットＯＤＵに該当する）と、主に信号のベース
バンド処理を司る処理ユニット（本明細書の説明では、
屋内ユニットＩＤＵに該当する）とに分離し、これらユ
ニットをケーブルで接続した構成としている。このよう
に固定局装置を２つのユニットに分割した構成にしたこ
とにより、アンテナ周りの構成を小型軽量化して建物の
屋上などの屋外高所に設置し易くなって、障害物に遮ら
れることのない好適な場所にアンテナを容易に設置する
ことができ、更には、処理ユニットを通信端末装置やそ
のＬＡＮと容易に接続でき風雨に晒されることのない良
好な場所に設置することができる。
【０００８】すなわち、本発明では、固定局装置は互い
に接続されて離隔設置される通信ユニットと処理ユニッ
トとを備え、通信ユニットは、他の固定局装置と無線通
信するためのアンテナと、アンテナで通信する高周波信
号の送受信処理を行う無線処理部と、を備え、処理ユニ
ットは、無線部が扱う高周波信号を低周波信号に変復調
する周波数変換部と、当該低周波信号によりベースバン
ド処理を行う制御部と、を備えた構成としており、更
に、固定局装置を設置・保守するための装置は、処理ユ
ニットに接続されて周波数変換部で検出された受信感度
情報（受信電界強度ＲＳＳＩ、ビットエラーレートなど
の受信感度を表す情報）を通信網へ送信する第１の設置
・保守用装置と、通信網から当該検出された受信感度を
受信して当該受信感度情報を提供する管理装置と、管理
装置から無線通信網を介して受信感度情報を取得して当
該受信感度情報を設置・保守作業者に知覚可能に出力す
る携帯可能な第２の設置・保守用装置と、を備えてい
る。
に接続されて離隔設置される通信ユニットと処理ユニッ
トとを備え、通信ユニットは、他の固定局装置と無線通
信するためのアンテナと、アンテナで通信する高周波信
号の送受信処理を行う無線処理部と、を備え、処理ユニ
ットは、無線部が扱う高周波信号を低周波信号に変復調
する周波数変換部と、当該低周波信号によりベースバン
ド処理を行う制御部と、を備えた構成としており、更
に、固定局装置を設置・保守するための装置は、処理ユ
ニットに接続されて周波数変換部で検出された受信感度
情報（受信電界強度ＲＳＳＩ、ビットエラーレートなど
の受信感度を表す情報）を通信網へ送信する第１の設置
・保守用装置と、通信網から当該検出された受信感度を
受信して当該受信感度情報を提供する管理装置と、管理
装置から無線通信網を介して受信感度情報を取得して当
該受信感度情報を設置・保守作業者に知覚可能に出力す
る携帯可能な第２の設置・保守用装置と、を備えてい
る。
【０００９】したがって、固定局装置の設置や保守作業
に際して、処理ユニットの周波数変換部で検出された受
信感度情報を第１の設置・保守用装置から管理装置へ送
信し、この受信感度情報を設置・保守作業者が携帯する
第２の設置・保守用装置で取得して出力することがで
き、設置・保守作業者はアンテナの近傍に居ながらにし
て通信ユニットの設置や保守作業を遂行することができ
る。
に際して、処理ユニットの周波数変換部で検出された受
信感度情報を第１の設置・保守用装置から管理装置へ送
信し、この受信感度情報を設置・保守作業者が携帯する
第２の設置・保守用装置で取得して出力することがで
き、設置・保守作業者はアンテナの近傍に居ながらにし
て通信ユニットの設置や保守作業を遂行することができ
る。
【００１０】また、本発明では、固定局装置は互いにケ
ーブルで接続されて離隔設置される通信ユニットと処理
ユニットとを備え、通信ユニットは、他の固定局装置と
無線通信するためのアンテナと、アンテナで通信する高
周波信号の送受信処理を行う無線処理部と、を備え、処
理ユニットは、無線部が扱う高周波信号を低周波信号に
変復調する周波数変換部と、当該低周波信号によりベー
スバンド処理を行う制御部と、を備えた構成としてお
り、更に、固定局装置を設置・保守するための装置は、
処理ユニットに装備又は外部から接続されて周波数変換
部で検出された受信感度情報をケーブルを通して通信ユ
ニットへ送信する送信装置と、通信ユニットに装備又は
外部から接続されてケーブルと通して送信された受信感
度情報を設置・保守作業者に知覚可能に出力する出力装
置と、を備えている。
ーブルで接続されて離隔設置される通信ユニットと処理
ユニットとを備え、通信ユニットは、他の固定局装置と
無線通信するためのアンテナと、アンテナで通信する高
周波信号の送受信処理を行う無線処理部と、を備え、処
理ユニットは、無線部が扱う高周波信号を低周波信号に
変復調する周波数変換部と、当該低周波信号によりベー
スバンド処理を行う制御部と、を備えた構成としてお
り、更に、固定局装置を設置・保守するための装置は、
処理ユニットに装備又は外部から接続されて周波数変換
部で検出された受信感度情報をケーブルを通して通信ユ
ニットへ送信する送信装置と、通信ユニットに装備又は
外部から接続されてケーブルと通して送信された受信感
度情報を設置・保守作業者に知覚可能に出力する出力装
置と、を備えている。
【００１１】したがって、固定局装置の設置や保守作業
に際して、処理ユニットの周波数変換部で検出された受
信感度情報を送信装置から出力装置へ送信して出力させ
ることができ、設置・保守作業者はアンテナの近傍に居
ながらにして通信ユニットの設置や保守作業を遂行する
ことができる。
に際して、処理ユニットの周波数変換部で検出された受
信感度情報を送信装置から出力装置へ送信して出力させ
ることができ、設置・保守作業者はアンテナの近傍に居
ながらにして通信ユニットの設置や保守作業を遂行する
ことができる。
【００１２】また、本発明では、固定局装置は互いにケ
ーブルで接続されて離隔設置される通信ユニットと処理
ユニットとを備え、通信ユニットは、他の固定局装置と
無線通信するためのアンテナと、アンテナで通信する高
周波信号の送受信処理を行う無線処理部と、を備え、処
理ユニットは、無線部が扱う高周波信号を低周波信号に
変復調する周波数変換部と、当該低周波信号によりベー
スバンド処理を行う制御部と、を備えて構成されてお
り、更に、固定局装置を設置・保守するための装置は、
通信ユニットに外部から接続され、通信ユニットの受信
感度情報を検出する検出部と、検出した受信感度情報を
設置・保守作業者に知覚可能に出力する出力部と、を備
えている。
ーブルで接続されて離隔設置される通信ユニットと処理
ユニットとを備え、通信ユニットは、他の固定局装置と
無線通信するためのアンテナと、アンテナで通信する高
周波信号の送受信処理を行う無線処理部と、を備え、処
理ユニットは、無線部が扱う高周波信号を低周波信号に
変復調する周波数変換部と、当該低周波信号によりベー
スバンド処理を行う制御部と、を備えて構成されてお
り、更に、固定局装置を設置・保守するための装置は、
通信ユニットに外部から接続され、通信ユニットの受信
感度情報を検出する検出部と、検出した受信感度情報を
設置・保守作業者に知覚可能に出力する出力部と、を備
えている。
【００１３】したがって、固定局装置の設置や保守作業
に際して、処理ユニットと同様な機能を有する設置・保
守するための装置を処理ユニットに代えて或いは処理ユ
ニットと共に通信ユニットに接続し、当該設置・保守す
るための装置を作業場所に設置して検出した受信感度情
報を出力させることができ、設置・保守作業者はアンテ
ナの近傍に居ながらにして通信ユニットの設置や保守作
業を遂行することができる。なお、設置・保守するため
の装置を処理ユニットと共に通信ユニットに接続する場
合には、処理ユニットから電力を供給するようにすれ
ば、設置・保守するための装置の電源を省いて小型軽量
化して、高所作業により好適なものとすることができ
る。
に際して、処理ユニットと同様な機能を有する設置・保
守するための装置を処理ユニットに代えて或いは処理ユ
ニットと共に通信ユニットに接続し、当該設置・保守す
るための装置を作業場所に設置して検出した受信感度情
報を出力させることができ、設置・保守作業者はアンテ
ナの近傍に居ながらにして通信ユニットの設置や保守作
業を遂行することができる。なお、設置・保守するため
の装置を処理ユニットと共に通信ユニットに接続する場
合には、処理ユニットから電力を供給するようにすれ
ば、設置・保守するための装置の電源を省いて小型軽量
化して、高所作業により好適なものとすることができ
る。
【００１４】
【発明の実施の形態】本発明を、加入者無線アクセスシ
ステム（ＦＷＡ）の加入者局装置（固定局）の設置或い
は保守作業において、検出する受信感度情報を受信電界
強度（ＲＳＳＩ）のレベルとした実施例を参照して具体
的に説明する。なお、ＲＳＳＩレベルのような受信感度
情報は、高周波信号から検出することも可能ではある
が、２６ＧＨｚなどと言ったＦＷＡで用いる無線高周波
信号からは小さな受信レベルでしか検出できないので、
これをベースバンド処理のために中間周波数（ＩＦ）な
どの低周波数信号に変換した状態の方が精度良く検出す
ることができる。
ステム（ＦＷＡ）の加入者局装置（固定局）の設置或い
は保守作業において、検出する受信感度情報を受信電界
強度（ＲＳＳＩ）のレベルとした実施例を参照して具体
的に説明する。なお、ＲＳＳＩレベルのような受信感度
情報は、高周波信号から検出することも可能ではある
が、２６ＧＨｚなどと言ったＦＷＡで用いる無線高周波
信号からは小さな受信レベルでしか検出できないので、
これをベースバンド処理のために中間周波数（ＩＦ）な
どの低周波数信号に変換した状態の方が精度良く検出す
ることができる。
【００１５】図１には、加入者局装置の基本的な構成の
一例を示してある。加入者局装置１は、通信ユニットと
なる屋外ユニット（ＯＤＵ）２と処理ユニットとなる屋
内ユニット（ＩＤＵ）３とを同軸ケーブル４で接続した
構成であり、ＯＤＵ２は建物屋外の高所に設置され、Ｉ
ＤＵ３は建物屋内に設置されて通信端末ＬＡＮに接続さ
れる。ＯＤＵ２は、基地局装置と無線通信するためのア
ンテナ５と、アンテナ５で通信する高周波無線信号の送
受信処理を行う無線処理部（ＲＦ）６とを備えており、
また、ＩＤＵ３は、ＲＦ６が扱う高周波信号を低周波の
中間周波数信号に変復調する周波数変換部（ＩＦ）７
と、中間周波数信号によりベースバンド処理を行うベー
スバンド制御部８と、ＩＤＵ３及びケーブル４を通して
供給するＯＤＵ２の電源９とを備えている。ここでは、
基地局装置と無線通信するためのアンテナとして、パラ
ボラアンテナを用いて説明するが、本発明では、パラボ
ラアンテナに限らず、指向性の高いアンテナ、例えばカ
セグレンアンテナやセクタアンテナ等であっても構わな
い。
一例を示してある。加入者局装置１は、通信ユニットと
なる屋外ユニット（ＯＤＵ）２と処理ユニットとなる屋
内ユニット（ＩＤＵ）３とを同軸ケーブル４で接続した
構成であり、ＯＤＵ２は建物屋外の高所に設置され、Ｉ
ＤＵ３は建物屋内に設置されて通信端末ＬＡＮに接続さ
れる。ＯＤＵ２は、基地局装置と無線通信するためのア
ンテナ５と、アンテナ５で通信する高周波無線信号の送
受信処理を行う無線処理部（ＲＦ）６とを備えており、
また、ＩＤＵ３は、ＲＦ６が扱う高周波信号を低周波の
中間周波数信号に変復調する周波数変換部（ＩＦ）７
と、中間周波数信号によりベースバンド処理を行うベー
スバンド制御部８と、ＩＤＵ３及びケーブル４を通して
供給するＯＤＵ２の電源９とを備えている。ここでは、
基地局装置と無線通信するためのアンテナとして、パラ
ボラアンテナを用いて説明するが、本発明では、パラボ
ラアンテナに限らず、指向性の高いアンテナ、例えばカ
セグレンアンテナやセクタアンテナ等であっても構わな
い。
【００１６】このＯＤＵ２はそのアンテナ５を図外の基
地局装置に向けて設置され、当該アンテナ５による基地
局装置との間での無線通信処理をＲＦ６で行い、この無
線通信信号をＩＦ７が中間周波数に変復調し、ベースバ
ンド制御部８が通信端末ＬＡＮに対応した信号処理を行
う。そして、ＩＦ７はアンテナ５による受信信号のＲＳ
ＳＩレベル検出機能を有しており、ＲＳＳＩレベルを中
間周波数帯で検出する。なお、本例では加入者局装置１
と基地局装置との間の無線通信はＴＤＤ（時分割多重）
方式で行っており、ＩＦ７は受信処理タイミングをベー
スバンド制御部８から得てＲＳＳＩレベルを検出してお
り、これによって、受信タイミングに合致した正確なＲ
ＳＳＩレベル検出が実現されている。
地局装置に向けて設置され、当該アンテナ５による基地
局装置との間での無線通信処理をＲＦ６で行い、この無
線通信信号をＩＦ７が中間周波数に変復調し、ベースバ
ンド制御部８が通信端末ＬＡＮに対応した信号処理を行
う。そして、ＩＦ７はアンテナ５による受信信号のＲＳ
ＳＩレベル検出機能を有しており、ＲＳＳＩレベルを中
間周波数帯で検出する。なお、本例では加入者局装置１
と基地局装置との間の無線通信はＴＤＤ（時分割多重）
方式で行っており、ＩＦ７は受信処理タイミングをベー
スバンド制御部８から得てＲＳＳＩレベルを検出してお
り、これによって、受信タイミングに合致した正確なＲ
ＳＳＩレベル検出が実現されている。
【００１７】図２には、加入者無線アクセスシステムの
全体構成と共に第１実施例の構成を示してある。まず、
加入者無線アクセスシステムの全体構成を説明すると、
前記のような加入者局装置１と無線通信する基地局装置
１１も同様に、主にアンテナによる通信を司る屋外ユニ
ット（ＯＤＵ）１２と主に送受信信号処理を司る屋内ユ
ニット（ＩＤＵ）１３とをケーブル接続した構成であ
り、ＩＤＵ１３がルータ１４を介してＡＴＭ網などの専
用通信回線１５に接続されている。なお、図中には加入
者局装置１をＳＵ、基地局装置１１をＢＳとして記して
ある。
全体構成と共に第１実施例の構成を示してある。まず、
加入者無線アクセスシステムの全体構成を説明すると、
前記のような加入者局装置１と無線通信する基地局装置
１１も同様に、主にアンテナによる通信を司る屋外ユニ
ット（ＯＤＵ）１２と主に送受信信号処理を司る屋内ユ
ニット（ＩＤＵ）１３とをケーブル接続した構成であ
り、ＩＤＵ１３がルータ１４を介してＡＴＭ網などの専
用通信回線１５に接続されている。なお、図中には加入
者局装置１をＳＵ、基地局装置１１をＢＳとして記して
ある。
【００１８】そして、加入者局装置１（特に、ＯＤＵ
２）の設置・保守作業を支援するために、第１実施例に
おいては、加入者局装置１のＩＤＵ３にパーソナルコン
ピュータなどからなる第１の端末装置２１を接続してＩ
Ｆ７で検出されたＲＳＳＩレベルを取得し、当該ＲＳＳ
Ｉレベル情報を第１の端末装置２１がモデム２２及び公
衆網２３を介して送信し、また、公衆網２３にはモデム
２４を介してＷｅｂサーバ機能を有した管理マネージャ
装置２５を接続しておき、送信されてきたＲＳＳＩレベ
ル情報を受信保持するようにしている。更に、設置・保
守作業を行う作業者に携帯電話気やページャなどＷｅｂ
ブラウジング機能を有した第２の端末装置２６を携帯さ
せ、作業者の操作によって第２の端末装置２６で管理マ
ネージャ装置２５から保持されたＲＳＳＩレベル情報を
無線通信回線を介して取得し、これを出力できるように
している。
２）の設置・保守作業を支援するために、第１実施例に
おいては、加入者局装置１のＩＤＵ３にパーソナルコン
ピュータなどからなる第１の端末装置２１を接続してＩ
Ｆ７で検出されたＲＳＳＩレベルを取得し、当該ＲＳＳ
Ｉレベル情報を第１の端末装置２１がモデム２２及び公
衆網２３を介して送信し、また、公衆網２３にはモデム
２４を介してＷｅｂサーバ機能を有した管理マネージャ
装置２５を接続しておき、送信されてきたＲＳＳＩレベ
ル情報を受信保持するようにしている。更に、設置・保
守作業を行う作業者に携帯電話気やページャなどＷｅｂ
ブラウジング機能を有した第２の端末装置２６を携帯さ
せ、作業者の操作によって第２の端末装置２６で管理マ
ネージャ装置２５から保持されたＲＳＳＩレベル情報を
無線通信回線を介して取得し、これを出力できるように
している。
【００１９】すなわち、ＩＤＵ３で得られたＲＳＳＩレ
ベル情報をＯＤＵ２の近傍にいる作業者が、第２の端末
装置２６から知覚可能に出力させることができ、これに
より、その時のＲＳＳＩレベルを知ってアンテナ５の向
きを適切に設定することができる。なお、ＲＳＳＩレベ
ル情報の出力態様としては、第２の端末装置２６に備え
られたディスプレイ画面にレベル数値を表示する、第２
の端末装置２６に備えられた複数の発光素子をレベル値
に応じた数発光させる、第２の端末装置２６に備えられ
たスピーカをレベル値に応じた音量や音質で鳴動させ
る、第２の端末装置２６に備えられたバイブレータをレ
ベル値に応じた強さで振動させるなどが採用される。
ベル情報をＯＤＵ２の近傍にいる作業者が、第２の端末
装置２６から知覚可能に出力させることができ、これに
より、その時のＲＳＳＩレベルを知ってアンテナ５の向
きを適切に設定することができる。なお、ＲＳＳＩレベ
ル情報の出力態様としては、第２の端末装置２６に備え
られたディスプレイ画面にレベル数値を表示する、第２
の端末装置２６に備えられた複数の発光素子をレベル値
に応じた数発光させる、第２の端末装置２６に備えられ
たスピーカをレベル値に応じた音量や音質で鳴動させ
る、第２の端末装置２６に備えられたバイブレータをレ
ベル値に応じた強さで振動させるなどが採用される。
【００２０】図３には、加入者局装置のＯＤＵ２の設置
・保守作業を支援するための第２実施例が示してある。
この例では、ＩＤＵ３にＩＦ７で検出されたＲＳＳＩレ
ベル情報を同軸ケーブル４に重畳してＯＤＵ２へ送信す
るＲＳＳＩ重畳部３１を設けておき、ＯＤＵ２にはコネ
クタ３３により出力器３２を接続して、ＲＳＳＩ重畳部
３１から送られてきたＲＳＳＩレベル情報を出力器３２
が取得して出力するようにしている。
・保守作業を支援するための第２実施例が示してある。
この例では、ＩＤＵ３にＩＦ７で検出されたＲＳＳＩレ
ベル情報を同軸ケーブル４に重畳してＯＤＵ２へ送信す
るＲＳＳＩ重畳部３１を設けておき、ＯＤＵ２にはコネ
クタ３３により出力器３２を接続して、ＲＳＳＩ重畳部
３１から送られてきたＲＳＳＩレベル情報を出力器３２
が取得して出力するようにしている。
【００２１】すなわち、ＩＤＵ３で得られたＲＳＳＩレ
ベル情報をＯＤＵ２の近傍に設置して出力器３２から作
業者が知覚可能に出力させることができ、これにより、
その時のＲＳＳＩレベルを知って作業者はアンテナ５の
向きを適切に設定することができる。なお、ＲＳＳＩレ
ベル情報は、出力器３２のディスプレイ画面、発光素
子、スピーカ、バイブレータを用いて上記と同様に種々
な態様で出力させることができ、また、ＲＳＳＩ重畳部
３１は作業に際してＩＤＵ３２外部から接続するように
してもよく、出力器３２はＯＤＵ２に備えられているデ
ィスプレイ画面、発光素子、スピーカなどを用いてもよ
い。
ベル情報をＯＤＵ２の近傍に設置して出力器３２から作
業者が知覚可能に出力させることができ、これにより、
その時のＲＳＳＩレベルを知って作業者はアンテナ５の
向きを適切に設定することができる。なお、ＲＳＳＩレ
ベル情報は、出力器３２のディスプレイ画面、発光素
子、スピーカ、バイブレータを用いて上記と同様に種々
な態様で出力させることができ、また、ＲＳＳＩ重畳部
３１は作業に際してＩＤＵ３２外部から接続するように
してもよく、出力器３２はＯＤＵ２に備えられているデ
ィスプレイ画面、発光素子、スピーカなどを用いてもよ
い。
【００２２】図４には、加入者局装置のＯＤＵ２の設置
・保守作業を支援するための第３実施例が示してある。
この例では、ＩＤＵ３と同様なＲＳＳＩレベル検出機能
４２を有した調整用治具装置４１をＯＤＵ２に外部から
接続し、アンテナ５によるＲＳＳＩレベルを調整用治具
装置４１で検出し、その出力部から出力するようにして
いる。なお、この例では、ＯＤＵ２とＩＤＵ３とをつな
ぐ同軸ケーブル４に調整用治具装置４１を介装してお
り、また、ＩＤＵ３からの電源電力をＬＰＦ回路４３で
直流化して、ＩＤＵ３のＲＳＳＩレベル検出機能４２や
出力部の駆動電力としており、調整用治具装置４１の小
型軽量化を図っている。
・保守作業を支援するための第３実施例が示してある。
この例では、ＩＤＵ３と同様なＲＳＳＩレベル検出機能
４２を有した調整用治具装置４１をＯＤＵ２に外部から
接続し、アンテナ５によるＲＳＳＩレベルを調整用治具
装置４１で検出し、その出力部から出力するようにして
いる。なお、この例では、ＯＤＵ２とＩＤＵ３とをつな
ぐ同軸ケーブル４に調整用治具装置４１を介装してお
り、また、ＩＤＵ３からの電源電力をＬＰＦ回路４３で
直流化して、ＩＤＵ３のＲＳＳＩレベル検出機能４２や
出力部の駆動電力としており、調整用治具装置４１の小
型軽量化を図っている。
【００２３】すなわち、ＩＤＵ３で得られるＲＳＳＩレ
ベル情報を用いるのではなく、ＯＤＵ２の近傍に設置し
た調整用治具装置４１でＲＳＳＩレベル情報を検出して
出力し、これにより、その時のＲＳＳＩレベルを知って
作業者はアンテナ５の向きを適切に設定することができ
る。なお、ＲＳＳＩレベル情報は、調整用治具装置４１
のディスプレイ画面、発光素子、スピーカ、バイブレー
タを用いて上記と同様に種々な態様で出力させることが
できる。
ベル情報を用いるのではなく、ＯＤＵ２の近傍に設置し
た調整用治具装置４１でＲＳＳＩレベル情報を検出して
出力し、これにより、その時のＲＳＳＩレベルを知って
作業者はアンテナ５の向きを適切に設定することができ
る。なお、ＲＳＳＩレベル情報は、調整用治具装置４１
のディスプレイ画面、発光素子、スピーカ、バイブレー
タを用いて上記と同様に種々な態様で出力させることが
できる。
【００２４】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
指向性の高いアンテナを用いることにより加入者局装置
などの固定局装置に要求される通信性能を実現すること
ができるとともに、指向性の高いアンテナを用いること
により特に厳しく要求されるアンテナ向きの調整作業を
精度良く且つ容易に行うことができる。
指向性の高いアンテナを用いることにより加入者局装置
などの固定局装置に要求される通信性能を実現すること
ができるとともに、指向性の高いアンテナを用いること
により特に厳しく要求されるアンテナ向きの調整作業を
精度良く且つ容易に行うことができる。
【図１】 本発明の一実施例に係る加入者局装置の構成
図である。
図である。
【図２】 本発明の一例に係る加入者無線アクセスシス
テム及び支援装置の構成図である。
テム及び支援装置の構成図である。
【図３】 本発明の一例に係る加入者局装置及び支援装
置の構成図である。
置の構成図である。
【図４】 本発明の一例に係る加入者局装置及び支援装
置の構成図である。
置の構成図である。
【図５】 パラボラアンテナの指向性特性を説明する図
である。
である。
１：加入者局装置（固定局装置）、 ２：加入者局装置
の屋外ユニット、３：加入者局装置の屋外ユニット、
４：ケーブル、５：アンテナ、 ６：無線処理部、７：
中間周波数変換部、 ８：ベースバンド処理部、９：電
源、 ２１：第１の保守用端末装置、２５：管理サーバ
装置、 ２６：第２の保守用端末装置、３１：ＲＳＳＩ
重畳部、 ３２：出力器、４１：調整用治具装置、
の屋外ユニット、３：加入者局装置の屋外ユニット、
４：ケーブル、５：アンテナ、 ６：無線処理部、７：
中間周波数変換部、 ８：ベースバンド処理部、９：電
源、 ２１：第１の保守用端末装置、２５：管理サーバ
装置、 ２６：第２の保守用端末装置、３１：ＲＳＳＩ
重畳部、 ３２：出力器、４１：調整用治具装置、
Claims (3)
- 【請求項１】 無線通信を行う固定局装置を設置・保守
するための装置であって、 固定局装置は互いに接続されて離隔設置される通信ユニ
ットと処理ユニットとを備え、 通信ユニットは、他の固定局装置と無線通信するための
アンテナと、アンテナで通信する高周波信号の送受信処
理を行う無線処理部と、を備え、 処理ユニットは、無線部が扱う高周波信号を低周波信号
に変復調する周波数変換部と、当該低周波信号によりベ
ースバンド処理を行う制御部と、を備えており、 固定局装置を設置・保守するための装置は、処理ユニッ
トに接続されて周波数変換部で検出された受信感度情報
を通信網へ送信する第１の設置・保守用装置と、通信網
から当該検出された受信感度を受信して当該受信感度情
報を提供する管理装置と、管理装置から無線通信網を介
して受信感度情報を取得して当該受信感度情報を設置・
保守作業者に知覚可能に出力する携帯可能な第２の設置
・保守用装置と、を備えたことを特徴とする固定局装置
の設置・保守支援装置。 - 【請求項２】 無線通信を行う固定局装置を設置・保守
するための装置であって、 固定局装置は互いにケーブルで接続されて離隔設置され
る通信ユニットと処理ユニットとを備え、 通信ユニットは、他の固定局装置と無線通信するための
アンテナと、アンテナで通信する高周波信号の送受信処
理を行う無線処理部と、を備え、 処理ユニットは、無線部が扱う高周波信号を低周波信号
に変復調する周波数変換部と、当該低周波信号によりベ
ースバンド処理を行う制御部と、を備えており、 固定局装置を設置・保守するための装置は、処理ユニッ
トに装備又は外部から接続されて周波数変換部で検出さ
れた受信感度情報をケーブルを通して通信ユニットへ送
信する送信装置と、通信ユニットに装備又は外部から接
続されてケーブルと通して送信された受信感度情報を設
置・保守作業者に知覚可能に出力する出力装置と、を備
えたことを特徴とする固定局装置の設置・保守支援装
置。 - 【請求項３】 無線通信を行う固定局装置を設置・保守
するための装置であって、 固定局装置は互いにケーブルで接続されて離隔設置され
る通信ユニットと処理ユニットとを備え、 通信ユニットは、他の固定局装置と無線通信するための
アンテナと、アンテナで通信する高周波信号の送受信処
理を行う無線処理部と、を備え、 処理ユニットは、無線部が扱う高周波信号を低周波信号
に変復調する周波数変換部と、当該低周波信号によりベ
ースバンド処理を行う制御部と、を備えており、 固定局装置を設置・保守するための装置は、通信ユニッ
トに外部から接続され、通信ユニットの受信感度情報を
検出する検出部と、検出した受信感度情報を設置・保守
作業者に知覚可能に出力する出力部と、を備えたことを
特徴とする固定局装置の設置・保守支援装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000268511A JP2002077969A (ja) | 2000-09-05 | 2000-09-05 | 固定局装置の設置・保守支援装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000268511A JP2002077969A (ja) | 2000-09-05 | 2000-09-05 | 固定局装置の設置・保守支援装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002077969A true JP2002077969A (ja) | 2002-03-15 |
Family
ID=18755283
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000268511A Pending JP2002077969A (ja) | 2000-09-05 | 2000-09-05 | 固定局装置の設置・保守支援装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002077969A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008046908A (ja) * | 2006-08-17 | 2008-02-28 | Nec Networks & System Integration Corp | 進捗状況管理システム |
| JP2016503575A (ja) * | 2012-09-28 | 2016-02-04 | ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー | 無線通信タワー用の発泡金属コンポーネント |
| JP2016518694A (ja) * | 2012-09-28 | 2016-06-23 | ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー | 無線通信タワー用のマイクロスフェア充填金属コンポーネント |
-
2000
- 2000-09-05 JP JP2000268511A patent/JP2002077969A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008046908A (ja) * | 2006-08-17 | 2008-02-28 | Nec Networks & System Integration Corp | 進捗状況管理システム |
| JP2016503575A (ja) * | 2012-09-28 | 2016-02-04 | ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー | 無線通信タワー用の発泡金属コンポーネント |
| JP2016518694A (ja) * | 2012-09-28 | 2016-06-23 | ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー | 無線通信タワー用のマイクロスフェア充填金属コンポーネント |
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|---|---|---|---|
| RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20071010 |
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| RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
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