JP2002077293A - 無線制御・交換制御装置 - Google Patents

無線制御・交換制御装置

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JP2002077293A
JP2002077293A JP2000257886A JP2000257886A JP2002077293A JP 2002077293 A JP2002077293 A JP 2002077293A JP 2000257886 A JP2000257886 A JP 2000257886A JP 2000257886 A JP2000257886 A JP 2000257886A JP 2002077293 A JP2002077293 A JP 2002077293A
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JP2000257886A
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Koichi Ejiri
康一 江尻
Shinichi Yumoto
伸一 湯本
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 移動通信装置でデータ通信を行うに当たり、
効率的なデータ転送を行い、リアルタイム性が高く大容
量データでも高速通信可能とする。 【解決手段】 論理コネクションを設定するコネクショ
ン設定部13と、論理コネクション上でセレクションリ
トランスミッションを有するプロトコル処理を実行する
パケット通信プロトコル処理部11と、プロトコル処理
に必要なプロトコルパラメータを管理する通信パラメー
タ管理部12とを備え、通信パラメータ管理部12にお
いて、データ通信に適した値にプロトコルパラメータを
設定変更する。このとき、プロトコルパラメータの一つ
である送達確認パケットの送出間隔を適切な値に制御す
ることにより、スループットの向上を図り、また、送信
バッファの解放遅延を小さくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明に属する技術分野】本発明は携帯電話機等の移動
体通信装置に対して画像データ等のデータ転送を行う無
線制御・交換制御装置に係り、特に、回線上のエラー等
によるデータパケットの紛失を補償する制御プロトコル
を実装すると共に高いデータ転送を可能とする無線制御
・交換制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】パケット通信では、データパケットを5
3バイトの固定長のセルに分割して転送するが、回線上
でのビット誤りや交換機での輻輳などが発生すると、セ
ルは破棄され、データが失われてしまう。画像データ
(動画,静止画,実動画)や大きなファイル等の高品質
でリアルタイム性の高いデータをパケット通信で転送す
るには、失われたデータを補償し、なお且つ、データが
失われないように十分なスループットを提供することが
必要である。
【0003】失われたデータを補償するには、ATM
(非同期転送モード)網上にリトランスミッションコン
トロール機能を有するプロトコルを実装するなどの方策
が従来とられている。リトランスミッションコントロー
ル機能を有するプロトコルとしては、TCP/IPが一
般的であるが、十分なスループットが得られないという
問題がある。
【0004】一方、シグナリングメッセージのリトラン
スミッションコントロール機能として、ITU―T(国
際電気通信連合標準化勧告)において、SSCOP(Se
rviceSpecific Connection Oriented Protocol:サービ
ス依存コネクション型プロトコル)が勧告化されてい
る。このSSCOPは、セレクションリトランスミッシ
ョン方式を採用しているため、データの再送が発生した
場合でも十分なスループットが維持され、また、再送に
おけるデータパケットの到着遅延を小さくすることが可
能である。しかし、ITU―T勧告でのSSCOPの規
定は、シグナリングのために使用することを前提として
おり、大量のデータや高速のデータを転送することは前
提としていない。
【0005】図9は、SSCOPを用いたデータ転送図
である。SSCOPでは、転送要求されたデータパケッ
ト毎にシーケンス番号を付加し、SDと呼ばれるプロト
コルデータユニット(PDU)を生成し、接続先の装置
へ送信する。
【0006】SSCOPを用いてデータ転送を行う場
合、まずデータリンクを設定する。データリンクの設定
を行う場合、送信側は受信側にBGNというPDUを送
信し、これを受信した受信側はBGAKというPDUを
生成してこれを送信側に返送し、データリンク設定が受
け付けられる。
【0007】受信側が返送するBGAKには、受信容量
の関係で連続受信できないSDのシーケンス番号の最初
の値(NMR)を付加する。NMRは、例えば、受信側
で受信可能なSDの個数がSD(0)〜SD(7)の8
個である場合“8”となる。送信側は、このNMRを超
えない範囲でSDを受信側に送出することになる。
【0008】データリンクの設定が完了すると、データ
パケットの転送が可能になる。送信側は、データ転送要
求を受け付けるとSDを生成し、回線へ送出する。この
時のシーケンス番号を“0”とすると、図9のSD
(0)が送出される。送信側は、送出したSDのための
データ領域を保持する。同様にして、SD(1)〜SD
(5)を送出する。その後、送信側からPOLLと呼ば
れるPDUを生成し送出する。POLLには、次に送信
するSDのシーケンス番号(NS)が付加される。この
場合には“6”が付加される。
【0009】受信側は、POLLを受け取ると、受信し
たデータに抜けがないかを確認した上で、STATと呼
ばれるPDUを生成する。STATには、受信できなか
ったSDのシーケンス番号と、連続して受信したSDの
次のシーケンス番号(NR)と、前記のNMRを付加す
る。図9の例では、受信すべきデータSD(0)〜SD
(5)は既に受信しているので、NR=6およびNMR
だけをSTATに付加する。NMRは、この時点におい
て受信側で受信可能なSDの個数が8個であるため“1
4”となる。このNMRとNRとの差分が、送信側での
ウインドウサイズとなる。
【0010】送信側では、STATを受信すると、受信
側で受信できなかったSDを再送し、受信側で受信され
たSDのためのデータ領域を解放する。図9の例では、
SD(0)〜SD(5)のためのデータ領域が解放され
る。
【0011】送信側から受信側に対してPOLLが送出
されるのは、以下の2つの場合である。第1は、決めら
れた個数のSDを送出した後である。この「個数」はプ
ロトコルパラメータであり、MaxPDと呼ばれる。第
2は、POLLの送出間隔を監視するタイマのタイムア
ウト時である。このタイマをTimer―POLLと呼
び、このタイマのタイムアウト値もプロトコルパラメー
タである。
【0012】上記のいずれかの場合が成立した時点で、
送信側でPOLLが生成され受信側に送出される。この
時、MaxPDと比較するための連続転送したSD数の
カウント値はクリアされ、またTimer―POLLも
リセットされる。図9は、MaxPDが“6”のときの
例である。SDを6つ以上連続して送信すると、POL
Lがすぐに送出されるが、SDの送出間隔が疎らである
と、Timer―POLLのタイマ値だけの時間が経過
しないとPOLLは送出されない。POLLの送出が遅
れると、STATの受信も遅れるため、ウインドウサイ
ズの更新や、送信側で保持されているデータ領域の解放
が遅れることになる。
【0013】以上のように、データパケットの転送間隔
とプロトコルパラメータの値によって、データ転送のパ
フォーマンスが変化するが、ITU―T勧告では、シグ
ナリング用としてプロトコルパラメータの値が固定的に
決められている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、SSC
OPを用いれば、ATM上でリトランスミッションコン
トロールを実行し、なお且つ、高い通信パフォーマンス
を得ることができる。しかし、シグナリング用に規定さ
れたパラメータを用いてデータ転送を行うと、十分な転
送能力とスループットを得ることができない。また、プ
ロトコルパラメータが固定であるため、様々なデータ転
送のパターンに対応することができないという問題があ
る。
【0015】従って、SSCOPを用いて画像データ等
のデータ転送を行うには、データ転送に適した構成を考
える必要がある。具体的には、SSCOP処理で必要と
する各種のプロトコルパラメータを、データパケットの
転送に適した値に設定することのできる構成が必要とな
る。
【0016】本発明は、上記問題点に鑑み、画像データ
や高速データ等のリアルタイムデータの効率的な転送を
可能とする無線制御・交換制御装置を提供することを目
的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的は、高速データ
通信を行う移動体通信装置に接続される無線制御・交換
制御装置において、通信網に設定された論理コネクショ
ン上でセレクションリトランスミッションを有するプロ
トコル処理を実行するパケット通信プロトコル処理手段
と、前記プロトコル処理に必要となるプロトコルパラメ
ータのうち一度に転送するデータパケット数を設定変更
するパラメータ変更手段とを備えることで達成される。
【0018】好適には、上記において、前記高速データ
通信を行う移動体通信装置はW―CDMAシステムの移
動体通信装置であり、前記プロトコル処理はSSCOP
プロトコル処理であり、また、論理コネクションが複数
設定された場合には論理コネクション毎に前記データパ
ケット数を設定変更する。更に、パラメータ変更手段
は、送達確認パケットの送出間隔に基づいて前記データ
パケット数を設定変更し、また、所定時間内に送出され
た送達確認パケット数より小さな値を前記データパケッ
ト数として設定する。
【0019】更に好適には、上記において、パラメータ
変更手段は、受信装置の受信バッファ状態に応じて前記
データパケット数を設定し、このとき、受信バッファの
空き状態を表す値と送達確認済みのデータパケットのシ
ーケンス番号との差分より小さな値を前記データパケッ
ト数として設定する。
【0020】このように、一度に送出するデータパケッ
ト数を、送受信の状況に応じて設定変更することで、リ
アルタイム性が要求されるデータや大容量の画像データ
を高速に転送するに際して効率的にデータ転送が可能と
なる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を、図
面を参照して説明する。図8は、本発明の一実施形態に
係る無線制御・交換制御装置を用いたW―CDMA(広
帯域CDMA)システムの一例を示す全体図である。こ
のシステムでは、画像データ等の送受信を必要とする外
部装置4Bが移動体通信装置(MS)1に接続され、移
動体通信装置1が無線基地局装置(BTS)2を介して
無線制御・交換制御装置(MCC―SIM)10に接続
されている。この無線制御・交換制御装置3はATM―
LAN20にも接続されており、画像データ等の送受信
を行う固定端末4AがATM―LAN20に接続されて
いる。以下、外部装置4Bと固定端末(TE)4Aとの
間で、画像データや高速データのパケット通信を行う例
について述べる。
【0022】図1は、本発明の第1の実施形態に係るW
―CDMA無線制御・交換制御装置のブロック構成図で
ある。このW―CDMA無線制御・交換制御装置10
は、SSCOP処理を行うパケット通信プロトコル処理
部11と、このSSCOP処理に必要なプロトコルパラ
メータを保持する通信パラメータ管理部12と、ATM
―LAN20を介した接続先のネットワーク装置との間
に論理チャンネルを設定しデータ転送を可能とするコネ
クション設定部13と、プロトコル処理部11及びコネ
クション設定部13との間で制御指令を授受する制御ア
プリケーション14と、ATM―LAN20と無線基地
局装置2との間に介在しプロトコル処理部11とコネク
ション設定部13との指令に基づき外部装置4Bと固定
端末4Aとの間のデータ転送を行う通信制御部15とを
備える。
【0023】制御アプリケーション14は、コネクショ
ン設定部13に指示してデータ転送先の装置との間に論
理チャンネル(この例ではATM―LAN20に接続さ
れた固定端末4Aまでのチャネル)を設定させ、その
後、転送したいデータをパケットにし、そのパケットの
転送を、パケット通信プロトコル処理部11に要求す
る。通信制御部15は、コネクション設定部13から渡
された論理チャンネル設定のための制御データまたはパ
ケット通信プロトコル処理部11から渡されたパケット
データをATM―LAN20に対して送出する。
【0024】次に、前述のように構成されたW―CDM
A無線制御・交換制御装置10の動作を説明する。図4
は、プロトコルパラメータを格納したテーブルの説明図
である。このテーブルは通信パラメータ管理部12で管
理され、「MaxPD」をはじめとした、ITU―T勧
告で規定されているSSCOPで必要とされる各種プロ
トコルパラメータが格納されている。
【0025】図7は、送信側装置と受信側装置との間で
行われるデータ転送シーケンスを示す図である。Max
PDの値としては、“1”〜“255”の範囲の値を採
ることができるが、本実施形態では、MaxPDの値
を、この範囲において、制御アプリケーション14が設
定する。例えば、制御アプリケーション14の扱うデー
タのサイズが大きく、転送時に幾つかのパケットに分割
して送ることになった場合、この「分割数」を、予め図
4のMaxPDの値として設定する。図4中の他のパラ
メータについては、デフォルトの値が設定される。この
例では、分割数=4すなわちMaxPD=4と設定した
場合について説明する。
【0026】制御アプリケーション14は、先ず、デー
タパケットを送信する相手先の装置との間で論理コネク
ションの接続を行う。このため、制御アプリケーション
14は接続先のアドレスを指定したコネクション設定を
コネクション設定部13に要求する。
【0027】コネクション設定部13では所定のコネク
ション設定処理を行い、接続先との通信を開始できる状
態にする。この時のコネクション設定処理として、SV
C(Switched Virtual Connection)を設定する場合
は、シグナリンクプロトコルを用いて交換機との間でプ
ロトコル処理を行い、割り当てられた論理チャンネルI
DやQoSを通信制御部15に設定する。また、PVC
(Permanent Virtual Connection)を設定する場合は、
あらかじめ割り当てられた論理チャンネルIDやQoS
を通信制御部15に設定する。論理チャンネル設定動作
の詳細については、本発明の主眼ではないので説明を省
略する。
【0028】コネクション設定部13による論理コネク
ションの設定が完了すると、制御アプリケーション14
は接続先の装置に対して、データリンクの設定を行う。
データリンクの設定は、パケット通信プロトコル処理部
11において、従来通りの手順で行われる。この手順に
関しても本発明の主眼ではないので説明を省略する。デ
ータリンク設定後、データパケットを転送する。制御ア
プリケーション14は、一度に4つのパケットを生成
し、それぞれのデータパケット毎にパケット通信プロト
コル処理部11に転送要求を発行する。
【0029】パケット通信プロトコル処理部11では、
要求されたパケットからSDを生成し、通信制御部15
を介してATM―LAN20に送出する。1つ目のSD
をSD(0)とすると、図7に示す様に、SD(3)ま
での4つのPDUが送出される。SD(3)が送出され
ると、SDの送信数が“4”となり、通信パラメータ管
理部12に保存されているMaxPD値以上となるた
め、NS=4のPOLLを生成し送出する。受信側が4
つのSDを正常に受信した旨を示すSTATを受信した
送信側は、SD(0)〜SD(3)のためのデータ領域
を解放する。
【0030】以上のように、一度に転送要求されるデー
タパケット数をMaxPD値として設定することによ
り、連続して送出されるSDの直後にPOLLが送出さ
れる。従って、データの送達確認を速やかにとることが
でき、送信側で保持されていたデータ領域を解放するこ
とができるため、データ領域を効率的に使用することが
可能となる。また、データ転送後すぐにウィンドウサイ
ズの更新も行われるので、送達確認がとれないことによ
ってウインドウサイズの更新が為されない状況を回避す
ることができる。
【0031】図2は、本発明の第2の実施形態に係るW
―CDMA無線制御・交換制御装置のブロック構成図で
ある。この実施形態の無線制御・交換制御装置18は、
図1の実施形態に比べ、通信監視部21と通信判断部2
2とを付加した点が異なる。通信監視部21は通信制御
部15から送信されるデータパケットの間隔を監視し、
通信判断部22は、通信監視部21で監視されたデータ
パケットの送信間隔と、通信パラメータ管理部12で管
理されるプロトコルパラメータからMaxPDの値を算
出する。
【0032】次に、この実施形態に係るW―CDMA無
線制御・交換制御装置18の動作について説明する。図
4のその他のプロトコルパラメータの値としては、予め
決定されたデフォルト値を設定しておく。図4のMax
PDのディフォルト値としては、ウインドウサイズのた
めにSDの送出が止まらないように、十分小さい値、こ
こでは、“2”を設定しておく。制御アプリケーション
14は、第1の実施形態と同様の手順を用いて、論理コ
ネクションの接続とデータリンクの設定を行い、通信パ
ラメータ管理部12で管理されているデフォルトのプロ
トコルパラメータ値を参照し、データ転送を行う。
【0033】通信監視部21は、パケット通信プロトコ
ル処理部11から通信制御部15に渡されるSDを監視
し、その平均送信間隔を算出する。通信判断部22は、
通信監視部21で算出された平均送信間隔から、通信パ
ラメータ管理部12で管理されているTimer―PO
LL(図4)の時間内に送出されるSDの数を算出す
る。平均送信間隔を10msec、Timer―POL
Lのタイマ値を400msecとすると、Timer―
POLL時間に送出されるSDは“40”になる。そこ
で、本実施形態に係る通信判断部22は、この“40”
よりも小さな値、例えば1/2の“20”を、MaxP
Dの値としてパラメータ管理部12に設定し直すように
要求する。通信パラメータ管理部12は、この要求を受
け、MaxPDの値を“2”から“20”に書き換え
る。以降、パケット通信プロトコル処理部11が参照す
るMaxPDの値は“20”となるため、POLLは、
SDを20個送信する毎に送出されることとなる。
【0034】尚、この本実施形態では、通信監視部21
において、SDの平均送信間隔を監視していたが、単位
時間内の最大送信間隔を監視し、それを基に通信判断部
22が判断する構成とすることもできる。また、通信判
断部22では、平均送信間隔の1/2の値を新たなMa
xPDの値としたが、平均送信間隔以下であれば、他の
値を用いることも可能である。但し、W―CDMA無線
制御・交換制御装置において、ウインドウサイズが送・
受信それぞれ“50”の場合は、MaxPDの値を“2
0”に設定するのが一番望ましい。
【0035】以上のように、MaxPDの値を再設定す
ることによって、Timer―POLLがタイムアウト
するよりも短い間隔でPOLLが送出されるようにな
り、データ転送効率が落ちることがなくなる。また、実
際のデータ送信状況を監視することによって、その時の
最良の値をMaxPDの値として選択することが可能と
なる。
【0036】図3は本発明の第3の実施形態に係るW―
CDMA無線制御・交換制御装置のブロック構成図であ
る。この実施形態の無線制御・交換制御装置30は、図
1の実施形態に比べ、通信判断部31を付加した点が異
なる。この通信判断部31は、パケット通信プロトコル
処理部11の受け取ったNR(連続して受信したSDの
次のシーケンス番号)とNMRの値(連続受信できない
SDのシーケンス番号の最初の値)からMaxPDの値
を算出する。
【0037】次に、この第3の実施形態のW―CDMA
無線制御・交換制御装置30の動作を説明する。制御ア
プリケーション14は、第1の実施形態と同様の手順を
用いて、論理コネクションの接続とデータリンクの設定
を行う。パケット通信プロトコル処理部11は、この時
に受信したNMR値を通信判断部31に通知する。通知
されたNMRが“8”である時、通信判断部31は、こ
の“8”よりも小さな値、例えば1/2の“4”をMa
xPDの値として通信パラメータ管理部12に設定要求
する。通信パラメータ管理部12は、この要求を受け、
MaxPDの値として“4”を設定する。その後、第1
の実施形態と同様の手順を用いてデータ転送が行われ
る。
【0038】パケット通信プロトコル処理部11は、デ
ータ転送処理中に、STATを受信して受信側装置から
NRとNMRが通知されると、このNRとNMRを通信
判断部31に通知する。この時、通知されたNRとNM
Rがそれぞれ“6”と“14”であるとすると、通信判
断部31はその差分であるウインドウサイズ“8”を算
出し、この“8”よりも小さな値、例えば1/2の
“4”をMaxPDの値として通信パラメータ管理部1
2に設定を要求する。通信パラメータ管理部12はこの
要求を受け、MaxPDの値として“4”を設定する。
パケット通信プロトコル処理部11は、以後、このMa
xPD値を参照してデータ転送を行う。
【0039】尚、本実施形態では、ウインドウサイズの
1/2の値をMaxPDの値としたが、ウインドウズサ
イズ以下であれば、他の値を用いることも可能である。
【0040】以上のようにしてMaxPDの値を設定す
ることにより、受信側装置から与えられたウインドウズ
サイズが小さい場合でも、ウインドウズサイズによって
SD送出が停止することなくデータ転送を行うことがで
きる。また、実際のデータ送信状況を監視することによ
って、その時の最良の値を選択することができる。
【0041】次に、本発明の第4の実施例形態について
説明する。図5,図6は、本実施形態におけるプロトコ
ルパラメータを格納するテーブルを示す図である。図5
には、VCIのためのプロトコルパラメータを格納し、
図6には、VCIIのためのプロトコルパラメータを格納
する。本実施形態では、論理コネクションを複数設定し
て、それぞれ別のデータ転送を行う場合を考える。この
時の2つの論理コネクションを、VCI,VCIIとし、
VCIの接続先を装置I、VCIIの接続先を装置IIとす
る。また、プロトコルパラメータを管理することによ
り、論理コネクションが“2”以上も可能である。VC
Iの一度に転送するデータパケット数を図5のMaxP
Dに、VCIIの一度に転送するデータパケット数を図6
のMaxPDに予め設定する。図5,図6中の他のパラ
メータについては、デフォルトの値を設定しておく。
【0042】次に、制御アプリケーション14は、VC
I,VCIIにおいての論理コネクション接続を行うた
め、それぞれの接続先アドレスを指定した論理コネクシ
ョンの設定をコネクション設定部13に要求する。コネ
クション設定部13による論理コネクションの設定が完
了すると、制御アプリケーション14はVCI上に装置I
との間でデータリンクを設定する。同様に、VCII上に
装置IIとの間でデータリンクを設定する。それぞれのデ
ータリンク設定が完了すると、データ転送を開始する。
【0043】パケット通信プロトコル処理部11では、
論理コネクション毎に別々にプロトコル処理を行う。従
って、データパケットにはVC毎に別々のシーケンス番
号が割り当てられる。制御アプリケーション14から装
置I宛のデータ転送要求を受けると、パケット通信プロ
トコル処理部11は、装置I用のシーケンス番号を付加
したSDを生成し、装置I宛に送信する。この時、VCI
のSD連続転送数を“+1”し、図5に設定されている
MaxPD値と比較し、MaxPD値以上であればPO
LLを送出する。
【0044】次に、制御アプリケーション14から装置
II宛のデータ送信要求を受けると、パケット通信プロト
コル処理部11では装置II用のシーケンス番号を付加し
たSDを生成し、装置II宛に送信する。この時、VCII
のSD連続転送数を“+1”し、図6に設定されている
MaxPD値と比較し、MaxPD値以上であればPO
LLを送出する。
【0045】この実施形態では、MaxPD値の設定の
方法として、一度に転送するデータパケットの数を予め
設定する方法を採ったが、SDの送信間隔から判断する
方法や、受信装置により指定されたNMRから算出する
方法を採ることもできる。この場合、通信監視部での監
視処理、通信判断部での判断処理を共にVC毎に行うこ
とが必要となる。
【0046】以上のように、複数の論理チャンネルを用
いてデータ転送を行う場合も、プロトコルパラメータを
論理チャンネル毎に別々に管理することによって、それ
ぞれの論理チャンネル毎に最適な状態で転送を行うこと
ができる。
【0047】尚、上述した実施形態では、受信バッファ
の状態に基づいてMaxPDの値を設定することはして
いないが、受信装置側の受信バッファの状態(クレジッ
ト値)を管理するクレジット管理部を無線制御・交換制
御装置に設け、受信バッファの状態に応じた送信許可を
受信装置側から送信装置側に与えることで、受信装置側
の状況に対応したスループットを達成する構成とするこ
とも可能である。例えば、割り当てられたクレジットを
管理するクレジット管理部は、クレジット値と送達確認
済みのシーケンス番号との差分を算出し、この差分より
小さい値を送達確認パケットの送出間隔としてMaxP
D値を設定することにより、受信装置側の状況に対応し
たスループットを達成可能となる。
【0048】以上述べた実施形態によれば、データパケ
ット送信後の送達確認パケットを適切なタイミングで送
出することができるような値にプロトコルパラメータを
設定あるいは変更することにより、送信データの保存領
域の解放を遅らせることなく、効率的に使用することが
可能となる。また、ウインドウズサイズの更新も行われ
るため、ウインドウズサイズの制限によるデータパケッ
ト送出の停止を回避することが可能となる。更に、論理
チャンネル毎にプロトコルパラメータを管理することに
より、複数の転送データが混在する場合にも、それぞれ
の論理チャンネル毎に最適なデータ転送を行うことがで
き、画像データや高速通信データなどのリアルタイム性
の高いデータの転送に対しても十分なデータ転送性能を
得ることが可能となる。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、論理コネクション上で
セレクションリトランスミッションを有するプロトコル
処理を行うに際しプロトコル処理で必要となるプロトコ
ルパラメータの値を設定変更可能としたので、W―CD
MAの移動体通信装置で画像データや高速データ等のリ
アルタイムデータを効率的に転送することが可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るW―CDMA無線
制御・交換制御装置のブロック構成図である。
【図2】本発明の第2実施形態に係るW―CDMA無線
制御・交換制御装置のブロック構成図である。
【図3】本発明の第3実施形態に係るW―CDMA無線
制御・交換制御装置のブロック構成図である。
【図4】本発明の実施形態で使用するプロトコルパラメ
ータを格納するテーブルの構成図である。
【図5】本発明の第4実施形態に係るVCI用のプロト
コルパラメータを格納するテーブルの構成図である。
【図6】本発明の第4実施形態に係るVCII用のプロト
コルパラメータを格納するテーブルの構成図である。
【図7】本発明の実施形態における装置間でのデータ転
送シーケンス図である。
【図8】W―CDMA移動体通信システムの一例の全体
図である。
【図9】従来例における装置間でのデータ転送シーケン
ス図である。
【符号の説明】
1 移動体通信装置 2 無線基地局 4A,4B 外部装置 10,18,30 無線制御・交換制御装置 11 パケット通信プロトコル処理部 12 通信パラメータ管理部 13 コネクション設定部 14 制御アプリケーション 15 通信制御部 20 ATM―LAN 21 通信監視部 22,31 通信判断部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K022 EE01 EE11 EE21 EE31 5K027 AA11 EE00 5K034 AA01 BB06 CC02 EE03 FF08 HH01 HH02 HH63 JJ11 KK21 LL01 5K067 AA13 BB04 CC10 EE02 EE16 HH11

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高速データ通信を行う移動体通信装置に
    接続される無線制御・交換制御装置において、通信網に
    設定された論理コネクション上でセレクションリトラン
    スミッションを有するプロトコル処理を実行するパケッ
    ト通信プロトコル処理手段と、前記プロトコル処理に必
    要となるプロトコルパラメータのうち一度に転送するデ
    ータパケット数を設定変更するパラメータ変更手段とを
    備えることを特徴とする無線制御・交換制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記高速データ通信
    を行う移動体通信装置はW―CDMAシステムの移動体
    通信装置であり、前記プロトコル処理はSSCOPプロ
    トコル処理であることを特徴とする無線制御・交換制御
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2において、論理
    コネクションが複数設定された場合には論理コネクショ
    ン毎に前記データパケット数を設定変更することを特徴
    とする無線制御・交換制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれかにおい
    て、前記パラメータ変更手段は、送達確認パケットの送
    出間隔に基づいて前記データパケット数を設定変更する
    ことを特徴とする無線制御・交換制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記パラメータ変更
    手段は、所定時間内に送出された送達確認パケット数よ
    り小さな値を前記データパケット数として設定すること
    を特徴とする無線制御・交換制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項5のいずれかにおい
    て、前記パラメータ変更手段は、受信装置の受信バッフ
    ァ状態に応じて前記データパケット数を設定することを
    特徴とする無線制御・交換制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項6において、前記パラメータ変更
    手段は、前記受信バッファの空き状態を表す値と送達確
    認済みのデータパケットのシーケンス番号との差分より
    小さな値を前記データパケット数として設定することを
    特徴とする無線制御・交換制御装置。
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