JP2002077258A - データ送信装置及びデータ送信方法 - Google Patents

データ送信装置及びデータ送信方法

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JP2002077258A
JP2002077258A JP2000263295A JP2000263295A JP2002077258A JP 2002077258 A JP2002077258 A JP 2002077258A JP 2000263295 A JP2000263295 A JP 2000263295A JP 2000263295 A JP2000263295 A JP 2000263295A JP 2002077258 A JP2002077258 A JP 2002077258A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 損失した場合に大きな遅延が発生する特定の
通信パケットのみを多重化することにより、通信帯域を
減少させずに損失が発生した場合のデータ転送時間を短
縮することを目的とする。 【解決手段】 多重化判断部121が通信プロトコル処
理部10より送信データ140を受取り、送信データ1
40の多重化を行うか否かの判断をし、多重化判断部1
21が送信データの多重化を行うと判断した場合は、多
重化パケット送出部122がパケット複製処理125に
おいてパケットの複製を行い、更に、多重化パケット送
信処理126を呼出し、送信データ140のパケットと
複製された送信データ160のパケットをLANドライ
バ13に渡し、LANドライバが多重化されたパケット
を送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、情報処理装置の
通信処理に関するもので、特に信頼性を保証しないロー
カルエリアネットワーク等における通信の応答時間を短
縮する方式に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の情報処理装置の通信処理方式とし
ては、例えば、特開平7−46289号公報に示される
ようなものがあった。図26はこのような情報処理装置
の通信処理方式の動作である。
【0003】この方式においては、ローカルエリアネッ
トワークにおける情報フレームの損失によるデータ転送
時間の遅延を短縮するために、情報フレームが損失する
しないに係わらず全ての情報フレームを再送しておく。
情報フレームを多重化して送出することにより、情報フ
レームの損失が発生した場合でも、受信側は再送要求を
発行しなくても、再送を受け取ることができ、データ転
送時間を短縮できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような情報処理
装置の通信処理方式では、通信パケットが損失した場合
には、受信側からの再送要求の発行、送信側からの再送
データの送出という手順を行った場合に比べて、データ
転送時間を短縮することができるが、全ての通信パケッ
トが多重化されるために、結果として通信帯域が半減
し、通信パケットが損失しなかった場合と比較すると性
能が劣化するという問題があった。
【0005】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、通信プロトコル処理の動作には
変更を加えずに、損失した場合に大きな遅延が発生する
特定の通信パケットのみを多重化することにより、通信
帯域を減少させずに損失が発生した場合のデータ転送時
間を短縮することを目的とする。
【0006】また、この発明は、LANドライバを変更
し、送信データを入れ替えずにLANコントローラに対
して複数回送信要求を発行することにより、通信パケッ
トの多重化をデータのコピーを行わずに実現し、多重化
のオーバヘッドを削減することを目的とする。
【0007】更に、この発明は、通信パケットを多重化
すると判断した場合の同一パケットの多重化数をネット
ワークの通信品質に応じて自動的に設定することを目的
とする。
【0008】この発明は、通信パケットを多重化すると
判断した場合の同一パケットの多重化数をネットワーク
の通信品質に応じて自動的に設定することを目的とす
る。
【0009】この発明は、送信側が多重化パケットを連
続的に送信することによる受信側バッファのオーバフロ
ーの発生を防止することを目的とする。
【0010】この発明は、間欠的な小データ送信の損失
による送信遅延の発生を防ぐために、指定サイズより小
さいデータの送信の場合にも通信パケットの多重化を行
うことを目的とする。
【0011】この発明は、優先度の高い処理の場合は通
信の実時間性が必要と判断して、、指定優先度より高い
優先度を持つプロセスからのデータの送信の場合にも通
信パケットの多重化を行うことを目的とする。
【0012】また、この発明は、通信の実時間性を重視
しない低い優先度の処理の場合、パケット多重化の判断
を行わず、従来と同じ送信処理を行うことを目的とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明に係るデータ送
信装置は、以下の要素を有することを特徴とする。 (a)複数の送信データから、データの複製の対象とな
る送信データを複製対象送信データとして選択する複製
対象送信データ選択部、(b)前記複製対象送信データ
選択部により選択された前記複製対象送信データの複製
である複製データを生成する複製データ生成部、(c)
前記複製データ生成部により前記複製対象送信データの
前記複製データが生成された場合に、前記複製対象送信
データと、前記複製対象送信データの前記複製データと
を送信する送信部。
【0014】前記複数の送信データの各々には、前記複
数の送信データの各々の送信順序を示す送信シーケンス
番号が設定され、前記データ送信装置は、更に、前記送
信シーケンス番号のうち送信順序の最後を示す送信シー
ケンス番号を記録する送信シーケンス番号記録部を有
し、前記複製対象送信データ選択部は、前記複数の送信
データの各々に設定された前記送信シーケンス番号が、
前記送信シーケンス番号記録部に記録された前記送信順
序の最後を示す送信シーケンス番号よりも前の送信順序
を示す送信シーケンス番号であることを前記複製対象送
信データの選択条件とし、前記送信シーケンス番号記録
部に記録された前記送信順序の最後を示す送信シーケン
ス番号と、前記複数の送信データの各々に設定された前
記送信シーケンス番号とを比較し、前記送信順序の最後
を示す送信シーケンス番号よりも前の送信順序を示す送
信シーケンス番号が設定されていると判断された送信デ
ータを、前記複製対象送信データとすることを特徴とす
る。
【0015】前記複数の送信データの各々は、ヘッダー
部とデータ部とを有し、前記複製対象送信データ選択部
は、前記複数の送信データの各々の前記データ部のデー
タサイズがゼロであることを前記複製対象送信データの
選択条件とし、前記複数の送信データの各々につき、前
記データ部のデータサイズを判断し、前記データ部のデ
ータサイズがゼロと判断された送信データを前記複製対
象送信データとすることを特徴とする。
【0016】前記複製対象送信データ選択部は、前記複
数の送信データの各々が、他の送信データを複数個に分
割した分割データのうちの最終の分割データであること
を前記複製対象送信データの選択条件とし、前記複数の
送信データの各々につき、前記最終の分割データである
か否かを判断し、前記最終の分割データであると判断さ
れた送信データを前記複製対象送信データとすることを
特徴とする。
【0017】前記データ送信装置は、更に、送信データ
のデータサイズに関する基準値であるデータサイズ基準
値を記録するデータサイズ基準値記録部を有し、前記複
製対象送信データ選択部は、前記複数の送信データの各
々のデータサイズが、前記データサイズ基準値記録部に
記録されたデータサイズ基準値以下であることを前記複
製対象送信データの選択条件とし、前記データサイズ基
準値記録部に記録された前記データサイズ基準値と前記
複数の送信データの各々のデータサイズとを比較し、前
記データサイズ基準値以下のデータサイズであると判断
された送信データを前記複製対象送信データとすること
を特徴とする。
【0018】前記複数の送信データの各々には、データ
の重要性に応じて優先度が設定されており、前記データ
送信装置は、更に、前記優先度に関する基準値である優
先度基準値を記録する優先度基準値記録部を有し、前記
複製対象送信データ選択部は、前記優先度基準値記録部
に記録された前記優先度基準値と前記複数の送信データ
の各々に設定された前記優先度とを比較し、前記優先度
基準値以上の優先度が設定されていると判断された送信
データを前記複製対象送信データとすることを特徴とす
る。
【0019】前記複数の送信データの各々には、データ
の重要性に応じて優先度が設定されており、前記データ
送信装置は、更に、前記優先度に関する基準値である優
先度基準値を記録する優先度基準値記録部を有し、前記
複製対象送信データ選択部は、前記優先度基準値記録部
に記録された前記優先度基準値と前記複数の送信データ
の各々に設定された前記優先度とを比較し、前記選択条
件に合致する送信データであっても、前記優先度基準値
以下の優先度が設定されていると判断された送信データ
は前記複製対象送信データとしないことを特徴とする。
【0020】記送信部は、前記複製対象送信データと前
記複製データとを再送し、前記データ送信装置は、更
に、前記送信部による前記複製対象送信データと前記複
製データの再送回数を記録する再送回数記録部と、前記
再送回数に関する基準値である再送回数基準値を記録す
る再送回数基準値記録部と、前記再送回数記録部に記録
された前記再送回数と前記再送回数基準値記録部に記録
された前記再送回数基準値とを比較する再送回数比較部
と、前記複製データ生成部が同一の複製対象送信データ
に対して生成する前記複製データの複製数を記録する複
製データ複製数記録部とを有し、前記再送回数比較部
は、前記再送回数記録部に記録された前記再送回数と前
記再送回数基準値記録部に記録された前記再送回数基準
値とを比較し、前記再送回数が前記再送回数基準値以上
であると判断した場合に、前記複製データ複製数記録部
に前記複製数の増加を指示する複製数増加指示を出力
し、前記複製データ複製数記録部は、前記再送回数比較
部より出力された前記複製数増加指示に従って、前記複
製数を増加し、前記複製データ生成部は、前記複製デー
タ複製数記録部に記録された前記複製数に従って、前記
複製データを生成することを特徴とする。
【0021】前記データ送信装置は、更に、前記送信部
による前記複製対象送信データと前記複製データの送信
の送信間隔を設定する送信間隔設定部を有し、前記送信
部は、前記送信間隔設定部により設定された前記送信間
隔に従って、前記複製対象送信データと前記複製データ
とを送信することを特徴とする。
【0022】この発明に係るデータ送信方法は、以下の
要素を有することを特徴とする。(a)複数の送信デー
タから、データの複製の対象となる送信データを複製対
象送信データとして選択する複製対象送信データ選択ス
テップ、(b)前記複製対象送信データ選択ステップに
より選択された前記複製対象送信データの複製である複
製データを生成する複製データ生成ステップ、(c)前
記複製データ生成ステップにより前記複製対象送信デー
タの前記複製データが生成された場合に、前記複製対象
送信データと、前記複製対象送信データの前記複製デー
タとを送信する送信ステップ。
【0023】前記複数の送信データの各々には、前記複
数の送信データの各々の送信順序を示す送信シーケンス
番号が設定され、前記データ送信方法は、更に、前記送
信シーケンス番号のうち送信順序の最後を示す送信シー
ケンス番号を記録する送信シーケンス番号記録ステップ
を有し、前記複製対象送信データ選択ステップは、前記
複数の送信データの各々に設定された前記送信シーケン
ス番号が、前記送信シーケンス番号記録ステップに記録
された前記送信順序の最後を示す送信シーケンス番号よ
りも前の送信順序を示す送信シーケンス番号であること
を前記複製対象送信データの選択条件とし、前記送信シ
ーケンス番号記録ステップに記録された前記送信順序の
最後を示す送信シーケンス番号と、前記複数の送信デー
タの各々に設定された前記送信シーケンス番号とを比較
し、前記送信順序の最後を示す送信シーケンス番号より
も前の送信順序を示す送信シーケンス番号が設定されて
いると判断された送信データを、前記複製対象送信デー
タとすることを特徴とする。
【0024】前記複数の送信データの各々は、ヘッダー
部とデータ部とを有し、前記複製対象送信データ選択ス
テップは、前記複数の送信データの各々の前記データ部
のデータサイズがゼロであることを前記複製対象送信デ
ータの選択条件とし、前記複数の送信データの各々につ
き、前記データ部のデータサイズを判断し、前記データ
部のデータサイズがゼロと判断された送信データを前記
複製対象送信データとすることを特徴とする。
【0025】前記複製対象送信データ選択ステップは、
前記複数の送信データの各々が、他の送信データを複数
個に分割した分割データのうちの最終の分割データであ
ることを前記複製対象送信データの選択条件とし、前記
複数の送信データの各々につき、前記最終の分割データ
であるか否かを判断し、前記最終の分割データであると
判断された送信データを前記複製対象送信データとする
ことを特徴とする。
【0026】前記データ送信方法は、更に、送信データ
のデータサイズに関する基準値であるデータサイズ基準
値を記録するデータサイズ基準値記録ステップを有し、
前記複製対象送信データ選択ステップは、前記複数の送
信データの各々のデータサイズが、前記データサイズ基
準値記録ステップに記録されたデータサイズ基準値以下
であることを前記複製対象送信データの選択条件とし、
前記データサイズ基準値記録ステップに記録された前記
データサイズ基準値と前記複数の送信データの各々のデ
ータサイズとを比較し、前記データサイズ基準値以下の
データサイズであると判断された送信データを前記複製
対象送信データとすることを特徴とする。
【0027】前記複数の送信データの各々には、データ
の重要性に応じて優先度が設定されており、前記データ
送信方法は、更に、前記優先度に関する基準値である優
先度基準値を記録する優先度基準値記録ステップを有
し、前記複製対象送信データ選択ステップは、前記優先
度基準値記録ステップに記録された前記優先度基準値と
前記複数の送信データの各々に設定された前記優先度と
を比較し、前記優先度基準値以上の優先度が設定されて
いると判断された送信データを前記複製対象送信データ
とすることを特徴とする。
【0028】前記複数の送信データの各々には、データ
の重要性に応じて優先度が設定されており、前記データ
送信方法は、更に、前記優先度に関する基準値である優
先度基準値を記録する優先度基準値記録ステップを有
し、前記複製対象送信データ選択ステップは、前記優先
度基準値記録ステップに記録された前記優先度基準値と
前記複数の送信データの各々に設定された前記優先度と
を比較し、前記選択条件に合致する送信データであって
も、前記優先度基準値以下の優先度が設定されていると
判断された送信データは前記複製対象送信データとしな
いことを特徴とする。
【0029】前記送信ステップは、前記複製対象送信デ
ータと前記複製データとを再送し、前記データ送信方法
は、更に、前記送信ステップによる前記複製対象送信デ
ータと前記複製データの再送回数を記録する再送回数記
録ステップと、前記再送回数に関する基準値である再送
回数基準値を記録する再送回数基準値記録ステップと、
前記再送回数記録ステップに記録された前記再送回数と
前記再送回数基準値記録ステップに記録された前記再送
回数基準値とを比較する再送回数比較ステップと、前記
複製データ生成ステップが同一の複製対象送信データに
対して生成する前記複製データの複製数を記録する複製
データ複製数記録ステップとを有し、前記再送回数比較
ステップは、前記再送回数記録ステップに記録された前
記再送回数と前記再送回数基準値記録ステップに記録さ
れた前記再送回数基準値とを比較し、前記再送回数が前
記再送回数基準値以上であると判断した場合に、前記複
製データ複製数記録ステップに前記複製数の増加を指示
する複製数増加指示を出力し、前記複製データ複製数記
録ステップは、前記再送回数比較ステップより出力され
た前記複製数増加指示に従って、前記複製数を増加し、
前記複製データ生成ステップは、前記複製データ複製数
記録ステップに記録された前記複製数に従って、前記複
製データを生成することを特徴とする。
【0030】前記データ送信方法は、更に、前記送信ス
テップによる前記複製対象送信データと前記複製データ
の送信の送信間隔を設定する送信間隔設定ステップを有
し、前記送信ステップは、前記送信間隔設定ステップに
より設定された前記送信間隔に従って、前記複製対象送
信データと前記複製データとを送信することを特徴とす
る。
【0031】
【発明の実施の形態】実施の形態1.この問題の解決を
図るために、どのような場合に大きな通信遅延が発生す
るかについて述べる。図27は従来の情報処理装置の通
信処理機構の構成の一例である。2110は情報処理装
置、2111は通信プロトコル処理部、2121はLA
Nドライバである。図28に示すように、送信側の情報
処理装置はLAN2140により受信側の情報処理装置
3110に接続されている。受信側の情報処理装置31
10は、送信側の情報処理装置2110と同じ構成であ
る。通信パケット2130は送信側情報処理装置211
0から受信側情報処理装置3110へ送られる。通信プ
ロトコル処理部2111は、通信の信頼性を実現するた
めに次の構成要素を持つ。まず、送信を制御する情報と
して、これまで次に送信するデータ順序を示す送信シー
ケンス番号2112、受信側より受信確認を受信した送
信データを示すAck受信済み送信シーケンス番号21
13、送信処理を行うことができる送信データサイズを
示す送信ウィンドウサイズ2114の情報を持つ。また
受信を制御する情報として、これまでに受信したデータ
順序を示す受信済みシーケンス番号2115、受信処理
を行うことができる受信データサイズを示す受信ウィン
ドウサイズ2116を持つ。さらに、通信プロトコル処
理部はプロトコル処理内の周期処理実現のために、タイ
マ処理2150を持つ。タイマ処理2150はタイマ2
151と、それにより起床される周期処理2152で構
成される。送信データは通信プロトコルの送信キューで
ある送信待ちデータ2118に持つ。また、送信を行っ
たが受信確認を受け取っていない送信データも送信済み
データ2117として保持する。受信したデータはアプ
リケーションの受信処理が行われるまで、受信済みデー
タ2119に持つ。新しく到着した受信データは受信可
能領域2120に置かれる。
【0032】通信パケット2130のヘッダには、通信
プロトコル処理を行うために次の情報が記録される。2
131はシーケンス番号で、送信データ2136のデー
タ順序を示す。シーケンス番号2131は送信制御情報
の送信シーケンス番号2112より得られる。2132
はAck番号で、情報処理装置が受信済みのデータのデ
ータ順序を示す。Ack番号2132は受信制御情報の
受信済みシーケンス番号2115より得られる。213
3はウィンドウサイズで、情報処理装置が受信処理可能
なデータサイズを示す。ウィンドウサイズ2133は受
信制御情報の受信ウィンドウサイズ2116より得られ
る。2134は通信パケット2130内の送信データ2
136のデータサイズである。2135は通信パケット
が分割されていて、後続の通信データが存在するかどう
かを示す分割フラグである。
【0033】このような情報処理装置の通信処理方式
で、通信パケットを損失した場合の動作の例を図29に
示す。図29では、(1)データ1、(2)データ2、
(3)データ3と連続して送信を行った時に、データ2
が失われた場合の例である。情報処理装置(受信)は、
通信パケットのヘッダにあるシーケンス番号2131を
参照することにより、データ3のパケットを受信した時
点で、データ2のパケットが失われたことを検出でき
る。これにより、受信側は(4)でAckパケットによ
りデータ2の再送を要求し、それを受信した送信側は
(5)でデータ2を再送する。この場合のデータ損失に
よる遅延は通信パケットの往復処理にかかる時間である
ため、高速なローカルエリアネットワークでは許容可能
な遅延時間となる。
【0034】それに対し、別のケースの動作の例を図3
0に示す。図30では(4)で情報処理装置(受信)か
ら送信するAckパケットが失われた場合の例である。
情報処理装置(送信)は(1)データ1、(2)データ
2、(3)データ3と連続して送信を行ったが、それに
対する(4)Ackを受信していないために、次の送信
データを送信することができない。また、情報処理装置
(受信)も次のデータが届かないため、新たなAckパ
ケットを送信しない。(5)で通信プロトコル処理部は
タイマの周期処理2152により、送信ウィンドウサイ
ズが一定時間更新されなかったことを検出する。これに
より(6)で受信側の状態を確認するために、送信側か
らAckパケットを送信し、それに対する応答が(7)
で受信側から返信されることにより、(4)でのAck
パケットの損失を検出し、送信処理が再開される。この
場合のデータ損失による遅延は、通信プロトコル処理部
のタイマ2151の周期時間により決まる。これは通常
500ミリ秒のN倍といった時間であるため、高速なロ
ーカルエリアネットワークでは、損失が発生しなかった
場合のデータ転送時間と比較すると極めて大きな遅延が
発生する。このような図30と類する状態の発生を防げ
ば、通信パケットの損失が生じてもデータ転送の遅延時
間を小さくすることができる。
【0035】以下、この発明の実施の形態1を図に従っ
て説明する。図1は、この発明の実施の形態1によるデ
ータ送信装置の機能構成図である。図1における通信プ
ロトコル処理部10、LANドライバ13は、図27に
おける通信プロトコル部2111及びLANドライバ2
121と同様であり、また図1の通信プロトコル部10
に含まれる各要素も図27の通信プロトコル処理部21
11に含まれる各要素と同様である。本実施の形態で
は、図27に示した構成に加えて、パケット多重化制御
部12を持つ。パケット多重化制御部12は、多重化判
断部121と多重化パケット送出部122から構成され
る。多重化判断部121は、送信データのうち複製デー
タを作成する(多重化を行う)送信データ(複製対象送
信データ)を選択する。また、多重化パケット送出部1
22は、複製対象送信データにつき複製データを作成
し、複製対象送信データと作成した複製データとをLA
Nドライバ13に送信する。また、図2に示すように、
従来の情報処理装置と同様に、データ送信装置1はLA
N2140を介してデータ受信装置2と接続されてい
る。また、データ受信装置2はデータ送信装置1と同様
の構成を有している。
【0036】図3はパケット多重化制御部12の詳細構
成である。パケット多重化制御部12は通信プロトコル
処理部10の処理する通信コネクションごとに存在し、
通信プロトコル処理部10から送信データ140を受け
取る。送信データ140のヘッダおよびデータの構成は
図27の通信パケット2130と同じである。パケット
多重化制御部12の多重化判断部121は、送信シーケ
ンス番号記録部123を持つ。送信シーケンス番号記録
部123は、前回の送信したデータの送信シーケンス番
号(前回送信シーケンス番号)、即ち送信順序の最後を
示す送信シーケンス番号を記録する。なお、送信シーケ
ンス番号記録部123の役割については後述する。ま
た、多重化判断部121は、複製対象送信データ選択部
として機能し、多重化判断処理124を行う。即ち、多
重化判断部121は、送信データ140のヘッダ部の情
報とデータ部の情報より送信データ140を複製対象送
信データとするか否かを判断する。また、多重化判断部
121は、多重化する場合には多重化パケット送出部1
22へ複製対象送信データとして選択された送信データ
140を渡す。多重化しないと判断した場合には、その
ままLANドライバ13に渡し、従来と同様に送信す
る。
【0037】多重化パケット送出部122は、複製デー
タ生成部として機能し、パケット複製処理125と多重
化パケット送信処理126で構成される。即ち、多重化
パケット送出部122は、多重化判断部121において
複製対象送信データと判断された送信データ140を受
け取り、パケット複製処理125において、受け取った
送信データ140の複製である複製データを生成し、送
信データ140と同じデータを持つパケットを作成す
る。多重化パケット送信処理126では、パケット複製
処理125において複製したパケットと複製対象送信デ
ータである送信データ140を格納したパケットをLA
Nドライバ13に渡し、LANドライバ13はこれらの
データを送信する。この場合は送信データ140と同じ
内容の送信データ160が複製データとして複数回送信
されることになる。
【0038】この発明の実施の形態1の全体動作を図4
を使い説明する。実施の形態1では、データを送信する
場合、次のように動作する。なお、本実施の形態に基づ
くデータ送信方法も同様の手順により実現される。ま
ず、S110で通信プロトコル処理部10が送信プロト
コル処理を行う。これにより、送信すべきデータが送信
待ちデータ112に置かれる。次にS120で、多重化
判断部121が送信待ちデータ112から送信データを
受け取り、送信データの多重化を行うか否か、即ち多重
化判断処理を行う。S130で送信パケットの多重化を
行うと判断した場合は、多重化パケット送出部は、S1
40でパケット複製処理125を呼出し、複製データの
生成、即ちパケットの複製を行う。そしてS150で、
多重化パケット送出部122は、多重化パケット送信処
理126を呼出し、送信データ140のパケットと複製
された送信データ160のパケットをLANドライバ1
3に渡し、S160においてLANドライバがパケット
を送信する。S130で多重化を行わないと判断した場
合は、そのまま送信待ちデータ112の送信データをL
ANドライバ13に渡し、S160でLANドライバ1
3がパケットをネットワークへ送信する。ここで、S1
20からS150が本実施の形態で付加した新規処理で
ある。S110、S160は従来と同じ動作を行う。本
発明では受信側は従来と同じ動作を行う。これは、通信
プロトコルの受信処理には同一のパケットを複数受け取
った場合、同じパケットを廃棄する処理が組み込まれて
いるため、パケットを多重化した場合でも、受信側に特
別な処理はいらないためである。
【0039】本実施の形態で付加したS120、S14
0、S150の個々の処理の詳細を説明する。図5はS
120多重化判断処理の詳細である。これは多重化判断
部121が行う。S120では、複製対象送信データの
選択のために設定された選択条件(以下、多重化条件と
いう)に送信データ140が合致するか否かを多重化判
断部121が判定する。本実施の形態では3つの多重化
条件を設定している。
【0040】S121では、多重化判断部121は送信
データ140のヘッダにあるシーケンス番号141が、
送信シーケンス番号記録部123に記録された前回送信
シーケンス番号(送信順序の最後を示すシーケンス番
号)以下かどうかを確認する。記録された前回送信シー
ケンス番号以下の送信シーケンス番号は、最後に送信さ
れた送信データより前の送信順序を示す送信シーケンス
番号であるから、再送パケットの送信と判断して、送信
パケットを多重化すると判定し、送信パケットの多重化
を行う(S125)。送信データ140のシーケンス番
号141が送信シーケンス番号記録部123に記録され
た前回送信シーケンス番号以上である場合は、S122
へ進む。
【0041】S122では、多重化判断部121は送信
データ140のデータ部のデータサイズ144が0であ
るかどうかを確認する。データサイズが0であるという
ことは送信すべきデータ146が存在しない、ウィンド
ウサイズ143が更新されたことを通知するAckパケ
ットとなる。この場合も送信パケットを多重化すると判
定し、送信パケットの多重化を行う(S125)。送信
データのデータサイズが0でなかった場合は、S123
に進む。
【0042】S123では、多重化判断部121は送信
データ140の分割フラグを参照し、送信データ140
が他のデータから分割されたデータであって、かつ分割
されたデータの最終部分のパケットであることを示して
いるかを確認する。この場合は連続データの最終パケッ
トと判断して、送信パケットを多重化すると判定し、送
信パケットの多重化を行う(S125)。
【0043】送信データがS121からS123のいづ
れかの条件にあてはまった場合は、図6に従いS140
の処理に移る。S121からS123のいづれの条件に
もあてはまらない場合は、S124で送信パケットを多
重化しないと判定する。多重化しない場合は、図4に従
いS160で従来のパケット送信処理を行う。この場合
は、通信プロトコル処理部10から受け取った送信デー
タ140をそのままLANドライバ13に渡す。
【0044】図5のフローチャートにおける多重化条件
は、システムで行う通信の特性に合わせて、条件の選択
や順序の変更を行うこともできる。また、新たな条件を
追加することもできる。使用する通信プロトコル処理
が、送受信制御情報103〜107の一部を持たないよ
うな簡易な通信プロトコル処理の場合は、その情報を必
要とする多重化条件の判定を外して多重化判断処理S1
20を適用する。
【0045】図6は、パケット複製処理S140の詳細
である。これは多重化パケット送出部122が行う。S
140では、S120でパケットを多重化すると判定し
た場合に、同じデータを持つ送信パケットを送信するた
めのパケットの複製を行う。先ず、S141で、多重化
パケット送出部122は、複製した送信データを置くメ
モリ領域をオペレーティングシステムから獲得する。こ
れは送信データ用のメモリ領域を獲得する従来の手段を
利用する。次にS142で、多重化パケット送出部12
2は、送信データ140内のヘッダ、データ全ての内容
をS141で獲得したメモリ領域にコピーする。これが
複製データである送信データ160となる。
【0046】図7は、多重化パケット送信処理S150
の詳細である。これは多重化パケット送出部122が行
う。S150では、多重化したパケットの送信処理を行
う。本実施の形態では、LANドライバのパケット送信
処理S160(図4)をそのまま利用して、これを実現
する。まず、S151で元のデータである送信データ1
40をLANドライバ13に渡し、送信処理を依頼す
る。次にS152で複製した送信データ160をLAN
ドライバ13に渡し、送信処理を依頼する。LANドラ
イバ13はS160で送信処理を要求されている送信処
理を全て実行するので、複製対象送信データである元の
送信データ140と複製データである送信データ160
の送信処理が行われ、多重化したパケットの送信が行わ
れることになる。
【0047】この実施の形態1によるデータ送信装置に
よれば、損失した場合に大きな遅延を生じる送信パケッ
トのみを多重化するようにしたので、通信帯域を減少さ
せずに、通信パケットが損失した場合のデータ転送時間
を短縮できる。また、そのような機構を従来の通信プロ
トコルを変更せず、付加する方式で実現することができ
る。
【0048】実施の形態2.以下は、この発明の実施の
形態2を図に従って説明する。実施の形態2のデータ送
信装置は、実施の形態1の図1と同じ構成だが、パケッ
ト多重化制御部12およびLANドライバ13が図8の
ような構成を持つ。図8中、図3と同じ番号のものは、
図3と同じ構成要素である。実施の形態2では、多重化
パケット送出部122の代わりに多重化パケット登録部
127を設けている。多重化パケット登録部127は、
実施の形態1のパケット複製処理125、多重化パケッ
ト送信処理126の代わりに、多重化パケット登録処理
128を行う。また、LANドライバ13では新たに、
多重化要求フラグ131、多重送信処理部132を持
つ。多重化要求フラグ131は、LANドライバ内の各
送信データごとに保持するデータで、該当送信データを
多重化して送信するかどうかを示すフラグである。実施
の形態2では、実施の形態1と異なり、パケット多重化
制御部12内で複製データである送信データ160を作
成せずに、LANドライバの多重化送信処理部132に
おいて、複製データを生成し、多重送信を行う。従っ
て、LANドライバ13内の多重送信処理部132は、
複製データ生成部及び送信部の機能を果たす。
【0049】この発明の実施の形態2の全体動作を図9
に示す。なお、本実施の形態に基づくデータ送信方法も
同様の手順により実現される。実施の形態2では、S1
10、S120、S130、S160の処理は実施の形
態1と同じ動作をし、多重化を行うと判断した場合の多
重化パケット登録部127の処理のみが異なる。実施の
形態2では、S120で送信データを多重化するか否か
の判断が行われ、S130で送信データの多重化を行う
と判断した場合、S210で多重化パケット登録部12
7は多重化パケット登録処理128を呼出し、LANド
ライバに対して、多重送信要求の登録を行う。LANド
ライバでは、S220で、多重送信処理部132を呼出
し、複製対象送信データの複製データを生成し、多重送
信を行う。
【0050】S210多重化パケット登録処理、S22
0多重送信処理の詳細動作を図10、図11により説明
する。図10は、多重化パケット登録処理S210の詳
細である。これは多重化パケット登録部127が行う。
S211では、送信データ140をLANドライバの送
信キューに登録する。そしてS212では、送信データ
140に対応するLANドライバの多重化要求フラグ1
31を「多重化」に設定する。
【0051】図11はS220多重送信処理の詳細であ
る。これはLANドライバ13が行う。S221では、
LANドライバ13はLANドライバの送信キューより
送信データを取得する。次に、S222で送信データに
多重化要求フラグ131が「多重化」に設定されている
かどうかを確認する。多重化要求フラグ131が「多重
化」に設定されていない場合は、S223で従来と同様
にLANコントローラに送信要求を発行し、LANへ通
信パケットを送出する。S222で送信データに多重化
フラグ131が「多重化」に設定されている場合は、S
224に移る。S224では多重送信処理部132に複
製対象送信データである送信データ140を送り、S2
25で多重送信処理部132に送信要求を発行する。さ
らに、S226で送信データを変更せずに再度、多重送
信処理部132に送信要求を発行することにより、送信
データの多重化を実現する。S226の方法は、例え
ば、多重送信処理部132をLANコントローラとし、
LANコントローラ上のメモリに送信データ140を置
き、コマンドレジスタに送信コマンドを書込むことによ
り送信処理を行う場合は、LANコントローラのメモリ
上のデータを再利用することにより行う。LANコント
ローラがデータ送信装置の主記憶から直接DMA転送に
より送信処理を行う場合は、同じメモリ領域の送信デー
タを複数LANコントローラに指定することにより行
う。LANコントローラのレジスタに送信データを書込
むことにより送信処理を行う場合は、同じ送信データを
レジスタに書込むことにより行う。
【0052】この実施の形態2によるデータ送信装置に
よれば、通信パケットの多重化を送信データのコピーを
せず、LANドライバにおける多重送信で実現するよう
にしたので、ソフトウェアの多重化処理のオーバヘッド
を削減することができる。
【0053】実施の形態3.以下は、この発明の実施の
形態3を図に従って説明する。実施の形態3のデータ送
信装置では、実施の形態1の図1、図3と同じ構成を持
つ。ただし、通信プロトコル処理部のタイマ処理100
は、実施の形態1と異なり図12のようになる。実施の
形態3ではタイマ処理100に実施の形態1の構成に加
えて、再送回数記録部115、再送回数基準値記録部1
16、及び再送回数比較部117を持ち、周期処理10
2の動作が異なる。ここで、再送回数記録部115は、
複製対象送信データたる送信データ140と複製データ
たる送信データ160の再送が行われた場合に、再送回
数を記録する。再送回数基準値記録部116は、再送回
数の上限値を示す再送回数基準値を記録している。ま
た、再送回数比較部117は、再送回数記録部115に
記録された再送回数と再送回数基準値記録部116に記
録された再送回数基準値とを比較する。また、多重化パ
ケット送出部122は図13のような構成になってお
り、実施の形態1における多重化パケット送出部とは異
なっている。実施の形態3では多重化パケット送出部1
22に実施の形態1の構成に加えて、パケットの多重化
数記録部120を持ち、パケット複製処理125の処理
手順が異なる。なお、多重化数記録部120は、複製対
象送信データを複製する際の複製数、即ち多重化数を記
録している。
【0054】この発明の実施の形態3のタイマ処理内の
周期処理102の動作を図14により説明する。本実施
の形態に基づくデータ送信方法も同様の手順により実現
される。周期処理102はタイマ101により指定した
周期ごとに起床する。まず、S301で起床時に再送す
べきデータ(複製対象送信データ及び複製データ)があ
るかどうかを判別する。タイマによる再送データがある
かどうかは、通信プロトコル処理が持つ再送タイマがエ
クスパイアしたかどうかで判定する。S301で再送タ
イマがエクスパイアしておらず、再送すべきデータがな
い場合は、S306に移り従来と同じ周期処理を実行す
る。S301で再送すべきデータがある場合にはS30
2に移り、再送回数記録部115に記録された再送回数
をインクリメントする。さらに、S303で、再送回数
比較部117が、再送回数記録部115に記録された再
送回数が再送回数基準値記録部116に記録された再送
回数基準値以上になったかを確認する。再送回数記録部
115に記録された再送回数が再送回数基準値よりも小
さい場合は、S306で従来と同じ周期処理を実行す
る。S303で再送回数記録部115に記録された再送
回数が再送回数基準値以上になった場合は、再送回数比
較部117は、多重化数記録部120に対して多重化数
を増加するよう指示を出し、多重化数記録部120は多
重化数をインクリメントする(S304)。これにより
送信データの多重化の数が増すことになる。さらにS3
05で再送回数記録部115に記録された再送回数をリ
セットし、再びタイマによる再送の発生をカウントでき
るようにする。S305の処理のあとS306で従来と
同じ周期処理を実行する。
【0055】実施の形態3の送信処理の全体動作は実施
の形態1の図4と同じである。実施の形態3ではS13
0で送信パケットの多重化を行うと判断した場合のパケ
ット複製処理の動作S140が異なる。S140パケッ
ト複製処理の詳細を図15により説明する。S311
で、多重化パケット送出部122は、多重化数記録部1
20に記録された多重化数を参照し、多重化数記録部1
20に記録された多重化数で指定した回数分の多重化処
理を行ったか確認する。S311で多重化数記録部12
0に記録された多重化数で指定した回数分の多重化処理
を行っていないと判断された場合は、多重化パケット送
出部122は、S141、S142の処理で多重化数記
録部120に記録された多重化数で指定した回数分の送
信パケットの複製をつくる。ここで作成された全ての複
製された送信データ160及び複製対象送信データであ
る送信データ140を格納したパケットがS150によ
り送信される。このように、本実施の形態におけるデー
タ送信装置では、多重化数記録部120に記録された多
重化数をインクリメントすることにより、多重化を行う
と判断した場合の同一パケットの送信数を変えることが
できる。なお、本実施の形態に基づくデータ送信方法も
同様の手順により実現される。
【0056】この実施の形態3によるデータ送信装置に
よれば、タイマによるパケットの再送の発生の累積回数
に応じて、通信パケットの多重化数を増すようにしたの
で、ネットワークの通信品質に応じて多重化数を自動的
に設定することができる。
【0057】実施の形態4.以下は、この発明の実施の
形態4を図に従って説明する。実施の形態4のデータ送
信装置は、実施の形態3の効果を実施の形態2の構成で
得るものである。実施の形態4は実施の形態2と同様に
図8の構成を持つ。ただし、通信プロトコル処理部のタ
イマ処理100は実施の形態3と同じ図12の構成とな
る。また実施の形態4のLANドライバ13は実施の形
態2と異なり、図16の構成となる。LANドライバ1
3は多重化要求フラグ131に加えてパケットの多重化
数記録部120を持ち、多重送信処理132の動作が異
なる。
【0058】この発明の実施の形態4では、通信プロト
コル処理部10のタイマ処理100の周期処理102は
実施の形態3と同様に図14の動作となる。また、送信
処理の全体動作は実施の形態2の図9と同じである。実
施の形態4では、図9に示すS210は実施の形態2と
同じ動作をするが、LANドライバにおける多重送信処
理S220の動作が異なる。多重送信処理S220の動
作の詳細を図17に示す。多重送信処理S220ではS
225までの処理は実施の形態2と同じであるが、その
後S321で多重化数記録部120に記録された多重化
数を参照し、多重化数に達するまでS226で同じ送信
データを使って多重送信部に送信要求を発行する。この
ように多重化数記録部120に記録された多重化数をイ
ンクリメントすることにより、同一パケットの送信数を
変えることができる。なお、本実施の形態に基づくデー
タ送信方法も同様の手順により実現される。
【0059】この実施の形態4によるデータ送信装置に
よれば、実施の形態2と同様の構成において、ネットワ
ークの通信品質に応じて多重化数を自動的に設定するこ
とができる。
【0060】実施の形態5.以下は、この発明の実施の
形態5を図に従って説明する。実施の形態5のデータ送
信装置は、実施の形態2における多重化パケットの連続
送信により、受信側バッファのオーバフローの発生を防
ぐために、多重化パケットの送信間隔を制御するもので
ある。通信パケットの損失はネットワーク上でのデータ
損失だけでなく、受信側バッファの溢れによる取りこぼ
しにより発生することも多い。実施の形態2では、多重
化パケットの送信の場合、多重送信処理部132への送
信要求を連続的に発行可能であるため、受信溢れにより
再送パケットも失われる危険性がある。実施の形態5は
この問題を回避する。実施の形態5は実施の形態2と同
様に図8の構成を持つ。ただし、LANドライバ13は
図18に示すように実施の形態2と異なる。実施の形態
5のLANドライバ13は、送信間隔設定部133を有
する。送信間隔設定部133は、多重送信処理部132
への送信要求の発行間隔を制御することにより、多重化
パケットの送信間隔を調整する。多重送信処理部132
への送信要求の発行間隔の制御は、送信要求の発行間隔
時間を規定した送信遅延時間134に基づいて行われ
る。また、実施の形態5においては、図11に示した多
重送信処理S220と異なり、図19に示すように送信
遅延付き多重送信処理S220となる点でも実施の形態
2と異なっている。
【0061】この発明の実施の形態5では、送信処理の
全体動作は実施の形態2と同様に図9の動作を行う。実
施の形態5ではS210は実施の形態2と同じ動作をす
るが、LANドライバ13における多重送信処理S22
0が送信遅延付き多重送信処理S220に変わる。送信
遅延付き多重送信処理S220の動作の詳細を図19に
示す。多重送信処理ではS225までの処理は実施の形
態2と同じであるが、その後S401で送信間隔設定部
133は送信遅延時間134を参照し、そこで指定され
ている時間待つ。この指定時間は受信側情報処理装置の
性能により、数μ秒から数10μ秒である。この指定時
間をビジーループもしくは高速なコンテキストスイッチ
によるウェイトなどの方法で待つ。送信遅延時間134
を0とすることにより、再送待ちを行わない実施の形態
2と同じ動作を行わせることもできる。S401の後、
送信間隔設定部133は、同じ送信データを使って多重
送信処理部132へ送信要求を発行する。このように、
送信間隔設定部133が送信遅延時間を参照して送信間
隔を調整するため、受信側に受信処理を行わせる余裕を
作ることができる。なお、本実施の形態に基づくデータ
送信方法も同様の手順により実現される。
【0062】この実施の形態5によるデータ送信装置に
よれば、実施の形態2の構成において、多重化送信を行
う場合に、同一パケットを一定の遅延時間をおいて送信
するようにしたので、連続送信による受信側の処理溢れ
を防ぐことができる。
【0063】実施の形態6.以下は、この発明の実施の
形態6を図に従って説明する。実施の形態6のデータ送
信装置は、実施の形態1または実施の形態2において、
小さいデータの間欠送信の損失による大きなデータ転送
の遅延の発生を防ぐことを目的とする。情報処理システ
ムの通信において、少量データを数10ミリ秒から数秒
のオーダの定周期で交換するような通信が存在する。こ
の場合、1つの通信パケットの間欠的送信となり、この
データが損失した場合は、通信プロトコルのタイマ処理
でないと検出できないため、大きな転送遅延が発生す
る。これを解決するために、実施の形態6では、分割さ
れていない一定サイズより小さいデータの送信を小デー
タの間欠送信と判断して、自動的に通信パケットの多重
化を行う。また、データサイズが小さいため、多重化を
行ってもこれによる通信帯域の減少は小さい。実施の形
態6のデータ送信装置は実施の形態1と同様に図1、図
3の構成を持つが、多重化判断部121が異なる。多重
化判断部の構成を図20に示す。実施の形態6では多重
化判断部121に、通信パケットの多重化を行うかどう
かを判断するための送信データサイズのしきい値を示す
データサイズ基準値を記録したデータサイズ基準値記録
部129を持つ。また多重化判断処理124の動作が異
なる。
【0064】この発明の実施の形態6では、送信処理の
全体動作は実施の形態1と同様に図4に示す動作を行
う。実施の形態6では、S120の多重化判断部121
における多重化判断処理の動作が異なる。実施の形態6
における多重化判断処理124の動作の詳細を図21に
示す。実施の形態6では、S121からS123までの
多重化条件の判定は実施の形態1と同様に行う。その
後、多重化判断部121は、さらにS601で追加した
条件について判定を行う。S601では、多重化判断部
121は、送信データ140のデータ部のデータサイズ
144、分割フラグ145とデータサイズ基準値記録部
129に記録されたデータサイズ基準値とを比較し、送
信データが分割されておらず、送信データサイズ144
がデータサイズ基準値記録部129に記録されたデータ
サイズ基準値以下であるか判定する。多重化条件4に合
致した場合は間欠送信であると予想し、S125で送信
パケットの多重化を行うと判断する。データサイズ基準
値記録部129に記録されたデータサイズ基準値は、シ
ステムの通信設計より設定された値である。データサイ
ズ基準値を0に設定することにより、実施の形態1と同
じ動作を行わせることもできる。多重化を行うと判断し
た送信データは図4のS130で多重化パケット送出部
122に渡され、実施の形態1また実施の形態2の動作
を行う。これにより、通信パケットの多重化が行われ
る。なお、本実施の形態に基づくデータ送信方法も同様
の手順により実現される。
【0065】この実施の形態6によるデータ送信装置に
よれば、実施の形態1または実施の形態2と同様の構成
において、指定サイズよりも小さい送信データの通信パ
ケットを多重化するようにしたので、少量の間欠送信の
通信パケットの損失による大きな転送遅延時間の発生を
防ぐことができる。
【0066】実施の形態7.以下は、この発明の実施の
形態7を図に従って説明する。実施の形態7のデータ送
信装置は、実施の形態1または実施の形態2において、
特に優先度の高い処理の送信データの損失による通信遅
延の発生を防ぐことを目的とする。実施の形態7では、
優先度の高いプロセスからのデータ送信を実時間性の必
要な通信と判断して、自動的に通信パケットの多重化を
行う。実施の形態7は実施の形態1と同様に図1、図3
の構成を持つが、多重化判断部121が異なる。多重化
判断部121の構成を図22に示す。実施の形態7では
多重化判断部121に処理優先度701を持つ。処理優
先度701はオペレーティングシステムの管理するプロ
セス情報710にあるプロセス優先度711から得る該
当送信データを送信するプロセスの優先度である。さら
に、多重化判断部121は多重化を行うかどうかを判断
するしきい値となる優先度基準値703を記録している
優先度基準値記録部702を持つ。また、図23に示す
ように、多重化判断部121による多重化判断処理S1
20の手順が、実施の形態1又は実施の形態2と異な
る。
【0067】この発明の実施の形態7では、送信処理の
全体動作は実施の形態1と同様に図4の動作を行う。実
施の形態7ではS120の多重化判断部における多重化
判断処理の動作が異なる。実施の形態7における多重化
判断処理124の動作の詳細を図23に示す。実施の形
態7では、S121からS123までの多重化条件の判
定は実施の形態1と同様に行う。その後、多重化判断部
121は、さらにS701で追加した条件について判定
を行う。S701では、多重化判断部121は、優先度
基準値703と処理優先度701を比較し、処理優先度
701が優先度基準値703以上であるか判定する。条
件に合致した場合は高優先度処理のデータ送信とし、S
125で送信パケットの多重化を行うと判断する。優先
度基準値703の値は、システム内の処理の優先度設計
より、しきい値を設定しておく。多重化を行うと判断し
た送信データは図4のS130で多重化パケット送出部
122に渡され、実施の形態1また実施の形態2の動作
を行う。これにより、通信パケットの多重化が行われ
る。なお、本実施の形態に基づくデータ送信方法も同様
の手順により実現される。
【0068】この実施の形態7によるデータ送信装置に
よれば、実施の形態1または実施の形態2と同様の構成
において、優先度が指定値以上を持つ送信プロセスの送
信データを多重化するようにしたので、実時間制約の厳
しい処理のデータ送信の通信パケットの損失による大き
な転送遅延時間の発生を防ぐことができる。
【0069】実施の形態8.以下は、この発明の実施の
形態8を図に従って説明する。実施の形態8のデータ送
信装置は、実施の形態1または実施の形態2において、
通信の実時間性の必要ない優先度の低い処理の送信に対
しては、実施の形態1の多重化判断の条件に関わらずパ
ケットの多重化を行わず、従来と同じ方法で送信する。
実施の形態8のデータ送信装置は実施の形態1と同様に
図1、図3の構成を持つが、多重化判断部121が異な
る。多重化判断部の構成を図24に示す。実施の形態8
では実施の形態7と同様に多重化判断部に処理優先度7
01を持つ。さらに、多重化判断部は多重化を行わない
しきい値となる多重化下限優先度基準値802を持つ。
多重化下限優先度基準値802は、優先度基準値記録部
702に記録されている。多重化下限優先度基準値80
2より低い優先度の送信処理は、送信データの多重化条
件に関わらずパケットの多重化を行わない。また多重化
判断処理124の動作が異なる。
【0070】この発明の実施の形態8のデータ送信装置
は、送信処理の全体動作については、実施の形態1と同
様に図4の動作を行う。しかしながら、実施の形態8で
はS120の多重化判断部における多重化判断処理の動
作が異なる。実施の形態8における多重化判断処理12
4の動作の詳細を図25に示す。実施の形態8では、ま
ずS801で、多重化判断部121が、送信を要求した
プロセスの処理優先度701と多重化下限優先度基準値
802とを比較し、処理優先度701が多重化下限優先
度基準値802よりも低いか判定する。条件に合致した
場合、即ち、処理優先度701が多重化下限優先度基準
値よりも低い場合は、S121からS123までの多重
化条件の判定は行わずに、S124で送信パケットの多
重化を行わないと判断する。処理優先度701が多重化
下限優先度基準値以上であれば、実施の形態1と同様に
S121からS123までの多重化条件の判定を行い、
条件に合致した場合はS125で送信パケットの多重化
を行うと判断する。多重化下限優先度基準値802の値
は、システム内の処理の優先度設計よりしきい値を設定
しておく。実施の形態7と組合わせることにより、送信
プロセスの優先度が多重化下限優先度基準値802より
低い場合は多重化を行わず、優先度基準値703以上の
場合は必ず多重化を行うという動作を得ることができ
る。なお、本実施の形態に基づくデータ送信方法も同様
の手順により実現される。
【0071】この実施の形態8によるデータ送信装置に
よれば、実施の形態1または実施の形態2と同様の構成
において、優先度が指定値より低い送信プロセスの送信
データは条件に関わらず多重化しないようにしたので、
実時間制約の必要のない処理のデータ送信に対しては、
従来と同じ動作を行い、通信路の負荷を上げない。
【0072】ここで、これまで説明してきた本発明の特
徴をまとめると以下のようになる。データ損失が発生す
る可能性のあるローカルエリアネットワークにおける情
報処理装置間の通信において、以下のような特徴を持つ
通信処理方式 (a)通信プロトコル処理部から、他の情報処理装置へ
送信するパケットを受け取り、LANドライバへ送信パ
ケットを送出するパケット多重化制御部を持つ。 (b)パケット多重化制御部は、送信するパケットを多
重化するかどうか判断する多重化判断部と、送信パケッ
トを多重化しLANドライバへ送出する多重化パケット
送出部を持つ。 (c)多重化判断部は送信パケットのヘッダ内に含まれ
るシーケンス番号やデータサイズと、多重化判断部内に
持つ前回送信シーケンス番号や制限データサイズとの比
較により、パケットを多重化するかどうかの判断を行
う。 (d)多重化パケット送出部は送信するパケットの複製
を作成するパケット複製処理と、複製したパケットをL
ANドライバに送出する多重化パケット送信処理を持
つ。
【0073】更に、以下のような特徴を持つ情報処理装
置の通信処理方式 (a)LANドライバに、送信データを多重化して送信
することを示す多重化要求フラグを持つ。 (b)LANドライバは多重化要求フラグが設定されて
いる送信データに対して、同一データの複数回送信処理
を行う多重送信処理を持つ。 (c)多重送信処理は、LANコントローラに対して、
データを変更せずに送信要求を複数回発行することによ
り、多重化送信を実現する。 (d)パケット多重化制御部内の多重化パケット送出部
は、送信データのコピーを作成するパケット複製処理の
代わりに、多重化パケット登録処理を持つ。 (e)多重化パケット登録処理は、送信データのコピー
を作成せず、LANドライバの多重化要求フラグを設定
することにより、LANドライバに送信データの多重化
を通知する。
【0074】更に、以下のような特徴を持つ情報処理装
置の通信処理方式 (a)通信プロトコル処理部のタイマにより周期的に起
動される周期処理で、タイマによる再送の発生回数を検
出する。 (b)多重化パケット送出部に同一パケットの送信回数
を示すパケットの多重化数を持つ。 (c)パケット複製処理は、パケットの多重化数を参照
し、パケットを多重化する場合は、多重化数分のパケッ
トの複製を作る。 (d)タイマによる再送の発生回数が、設定したしきい
値を越えた場合は多重化数を増やす。
【0075】更に、以下のような特徴を持つ情報処理装
置の通信処理方式 (a)通信プロトコル処理部のタイマにより周期的に起
動される周期処理で、タイマによる再送の発生回数を検
出する。 (b)LANドライバに同一パケットの送信回数を示す
パケットの多重化数を持つ。 (c)LANドライバの多重送信処理は、パケットの多
重化数を参照し、パケットを多重化する場合は、多重化
数分の送信要求を連続発行する。 (d)タイマによる再送の発生回数が、設定したしきい
値を越えた場合は多重化数を増やす。
【0076】更に、以下のような特徴を持つ情報処理装
置の通信処理方式 (a)LANドライバに同一パケットの多重送信を行う
場合に、再送パケット送信までの待ち時間を指定する送
信遅延時間を持つ。 (b)LANドライバは、多重送信を行う場合は送信遅
延時間を参照し、指定された時間、送信要求発行を遅ら
せる。
【0077】更に、以下のような特徴を持つ情報処理装
置の通信処理方式 (a)多重化判断部に通信パケットの多重化を行う送信
データのデータサイズのしきい値を示す多重化パケット
サイズを持つ。 (b)多重化判断処理は、請求項1の多重化判断の条件
に加えて、多重化パケットサイズを参照し、送信データ
サイズが多重化パケットサイズ以下であれば送信パケッ
トを多重化すると判断し、送信データを多重化パケット
送出部に渡す。
【0078】更に、以下のような特徴を持つ情報処理装
置の通信処理方式 (a)多重化判断部に通信パケットの多重化を行う送信
処理の優先度のしきい値を示す多重化優先度を持つ。 (b)多重化判断部に送信要求を行ったプロセスの優先
度を示す処理優先度を持つ。 (c)多重化判断処理は、請求項1の多重化判断の条件
に加えて、処理優先度と多重化優先度を参照し、送信処
理の処理優先度が多重化優先度以上であれば送信パケッ
トを多重化すると判断し、送信データを多重化パケット
送出部に渡す。
【0079】更に、以下のような特徴を持つ情報処理装
置の通信処理方式 (a)多重化判断部に通信パケットの多重化を行う必要
がない送信処理の優先度のしきい値を示す多重化下限優
先度を持つ。 (b)多重化判断部に送信要求を行ったプロセスの優先
度を示す処理優先度を持つ。 (c)多重化判断処理は、多重化判断を行う前に、処理
優先度と多重化優先度を参照し、送信処理の処理優先度
が多重化下限優先度より小さい場合、多重化条件に関わ
らず送信パケットを多重化しないと判断し、送信データ
を多重化パケット送出部に渡す。
【0080】
【発明の効果】この発明によれば、損失した場合に大き
な遅延を生じる送信パケットのみを多重化するようにし
たので、通信帯域を減少させずに、通信パケットが損失
した場合のデータ転送時間を短縮できる。また、そのよ
うな機構を従来の通信プロトコルを変更せず、付加する
方式で実現することができる。
【0081】また、この発明によれば、通信パケットの
多重化を送信データのコピーをせず、LANドライバに
おける多重送信で実現するようにしたので、ソフトウェ
アの多重化処理のオーバヘッドを削減することができ
る。
【0082】また、この発明によれば、タイマによるパ
ケットの再送の発生の累積回数に応じて、通信パケット
の多重化数を増すようにしたので、ネットワークの通信
品質に応じて多重化数を自動的に設定することができ
る。
【0083】また、この発明によれば、多重化送信を行
う場合に、同一パケットを一定の遅延時間をおいて送信
するようにしたので、連続送信による受信側の処理溢れ
を防ぐことができる。
【0084】更に、この発明によれば、指定サイズより
も小さい送信データの場合、通信パケットを多重化する
ようにしたので、少量の間欠送信の通信パケットの損失
による大きな転送遅延時間の発生を防ぐことができる。
【0085】この発明によれば、優先度が指定値以上を
持つ送信プロセスの送信データを多重化するようにした
ので、実時間制約の厳しい処理のデータ送信の通信パケ
ットの損失による大きな転送遅延時間の発生を防ぐこと
ができる。
【0086】この発明によれば、優先度が指定値より低
い送信プロセスの送信データは条件に関わらず多重化し
ないようにしたので、実時間制約の必要のない処理のデ
ータ送信に対しては、従来と同じ動作を行い、通信路の
負荷を上げない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1に係るデータ送信装置の構成を
示すブロック図。
【図2】 実施の形態1に係るデータ送信装置を含むネ
ットワーク構成を示す図。
【図3】 実施の形態1に係るデータ送信装置の構成を
示すブロック図。
【図4】 実施の形態1に係るデータ送信装置の送信処
理の手順を示すフローチャート図。
【図5】 実施の形態1に係るデータ送信装置の多重化
判断処理の手順を示すフローチャート図。
【図6】 実施の形態1に係るデータ送信装置のパケッ
ト複製処理の手順を示すフローチャート図。
【図7】 実施の形態1に係るデータ送信装置の多重化
パケット送信処理の手順を示すフローチャート図。
【図8】 実施の形態2に係るデータ送信装置の構成を
示すブロック図。
【図9】 実施の形態2に係るデータ送信装置の送信処
理の手順を示すフローチャート図。
【図10】 実施の形態2に係るデータ送信装置の多重
化パケット登録処理の手順を示すフローチャート図。
【図11】 実施の形態2に係るデータ送信装置の多重
送信処理の手順を示すフローチャート図。
【図12】 実施の形態3に係るデータ送信装置のタイ
マ処理を示すブロック図。
【図13】 実施の形態3に係るデータ送信装置の多重
化パケット送出部を示すブロック図。
【図14】 実施の形態3に係るデータ送信装置の周期
処理の手順を示すフローチャート図。
【図15】 実施の形態3に係るデータ送信装置のパケ
ット複製処理の手順を示すフローチャート図。
【図16】 実施の形態4に係るデータ送信装置のLA
Nドライバを示すブロック図。
【図17】 実施の形態4に係るデータ送信装置の多重
送信処理の手順を示すフローチャート図。
【図18】 実施の形態5に係るデータ送信装置のLA
Nドライバを示すブロック図。
【図19】 実施の形態5に係るデータ送信装置の送信
遅延付き多重送信処理の手順を示すフローチャート図。
【図20】 実施の形態6に係るデータ送信装置の多重
化判断部を示すブロック図。
【図21】 実施の形態6に係るデータ送信装置の多重
化判断処理の手順を示すフローチャート図。
【図22】 実施の形態7に係るデータ送信装置の多重
化判断部を示すブロック図。
【図23】 実施の形態7に係るデータ送信装置の多重
化判断処理の手順を示すフローチャート図。
【図24】 実施の形態8に係るデータ送信装置の多重
化判断部を示すブロック図。
【図25】 実施の形態8に係るデータ送信装置の多重
化判断処理の手順を示すフローチャート図。
【図26】 従来の通信処理方式の動作を示す図。
【図27】 従来の情報処理装置の構成を示すブロック
図。
【図28】 従来の情報処理装置を含むネットワーク構
成を示す図。
【図29】 通信パケット紛失時の従来の情報処理装置
の動作を示す図。
【図30】 Ackパケット紛失時の従来の情報処理装
置の動作を示す図。
【符号の説明】
1 データ送信装置、2 データ受信装置、10 通信
プロトコル処理部、12 パケット多重化制御部、13
LANドライバ、100 タイマ処理、101 タイ
マ、102 周期処理、103 送信シーケンス番号、
104 Ack受信済み送信シーケンス番号、105
送信ウィンドウサイズ、106 受信済みシーケンス番
号、107 受信ウィンドウサイズ、110 送信済み
データ、112 送信待ちデータ、113 受信済みデ
ータ、114 受信可能領域、115 再送回数記録
部、116 再送回数基準値記録部、117 再送回数
比較部、120 多重化数記録部、121 多重化判断
部、122 多重化パケット送出部、123 送信シー
ケンス番号記録部、124 多重化判断処理、125パ
ケット複製処理、126 多重化パケット送信処理、1
27 多重化パケット登録部、128 多重化パケット
登録処理、129 データサイズ基準値記録部、131
多重化要求フラグ、132 多重送信処理部、133
送信間隔設定部、134 送信遅延時間、140 送
信データ、160 送信データ、701 処理優先度、
702 優先度基準値記録部、703 優先度基準値、
710プロセス情報、711 プロセス優先度、802
多重化下限優先度基準値。

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の要素を有することを特徴とするデ
    ータ送信装置。 (a)複数の送信データから、データの複製の対象とな
    る送信データを複製対象送信データとして選択する複製
    対象送信データ選択部、(b)前記複製対象送信データ
    選択部により選択された前記複製対象送信データの複製
    である複製データを生成する複製データ生成部、(c)
    前記複製データ生成部により前記複製対象送信データの
    前記複製データが生成された場合に、前記複製対象送信
    データと、前記複製対象送信データの前記複製データと
    を送信する送信部。
  2. 【請求項2】 前記複数の送信データの各々には、前記
    複数の送信データの各々の送信順序を示す送信シーケン
    ス番号が設定され、 前記データ送信装置は、更に、前記送信シーケンス番号
    のうち送信順序の最後を示す送信シーケンス番号を記録
    する送信シーケンス番号記録部を有し、 前記複製対象送信データ選択部は、 前記複数の送信データの各々に設定された前記送信シー
    ケンス番号が、前記送信シーケンス番号記録部に記録さ
    れた前記送信順序の最後を示す送信シーケンス番号より
    も前の送信順序を示す送信シーケンス番号であることを
    前記複製対象送信データの選択条件とし、 前記送信シーケンス番号記録部に記録された前記送信順
    序の最後を示す送信シーケンス番号と、前記複数の送信
    データの各々に設定された前記送信シーケンス番号とを
    比較し、 前記送信順序の最後を示す送信シーケンス番号よりも前
    の送信順序を示す送信シーケンス番号が設定されている
    と判断された送信データを、前記複製対象送信データと
    することを特徴とする請求項1に記載のデータ送信装
    置。
  3. 【請求項3】 前記複数の送信データの各々は、ヘッダ
    ー部とデータ部とを有し、 前記複製対象送信データ選択部は、 前記複数の送信データの各々の前記データ部のデータサ
    イズがゼロであることを前記複製対象送信データの選択
    条件とし、 前記複数の送信データの各々につき、前記データ部のデ
    ータサイズを判断し、 前記データ部のデータサイズがゼロと判断された送信デ
    ータを前記複製対象送信データとすることを特徴とする
    請求項1に記載のデータ送信装置。
  4. 【請求項4】 前記複製対象送信データ選択部は、前記
    複数の送信データの各々が、他の送信データを複数個に
    分割した分割データのうちの最終の分割データであるこ
    とを前記複製対象送信データの選択条件とし、 前記複数の送信データの各々につき、前記最終分割デー
    タであるか否かを判断し、 前記最終の分割データであると判断された送信データを
    前記複製対象送信データとすることを特徴とする請求項
    1に記載のデータ送信装置。
  5. 【請求項5】 前記データ送信装置は、更に、送信デー
    タのデータサイズに関する基準値であるデータサイズ基
    準値を記録するデータサイズ基準値記録部を有し、 前記複製対象送信データ選択部は、 前記複数の送信データの各々のデータサイズが、前記デ
    ータサイズ基準値記録部に記録されたデータサイズ基準
    値以下であることを前記複製対象送信データの選択条件
    とし、 前記データサイズ基準値記録部に記録された前記データ
    サイズ基準値と前記複数の送信データの各々のデータサ
    イズとを比較し、 前記データサイズ基準値以下のデータサイズであると判
    断された送信データを前記複製対象送信データとするこ
    とを特徴とする請求項1に記載のデータ送信装置。
  6. 【請求項6】 前記複数の送信データの各々には、デー
    タの重要性に応じて優先度が設定されており、 前記データ送信装置は、更に、前記優先度に関する基準
    値である優先度基準値を記録する優先度基準値記録部を
    有し、 前記複製対象送信データ選択部は、 前記優先度基準値記録部に記録された前記優先度基準値
    と前記複数の送信データの各々に設定された前記優先度
    とを比較し、 前記優先度基準値以上の優先度が設定されていると判断
    された送信データを前記複製対象送信データとすること
    を特徴とする請求項1に記載のデータ送信装置。
  7. 【請求項7】 前記複数の送信データの各々には、デー
    タの重要性に応じて優先度が設定されており、 前記データ送信装置は、更に、前記優先度に関する基準
    値である優先度基準値を記録する優先度基準値記録部を
    有し、 前記複製対象送信データ選択部は、 前記優先度基準値記録部に記録された前記優先度基準値
    と前記複数の送信データの各々に設定された前記優先度
    とを比較し、 前記選択条件に合致する送信データであっても、前記優
    先度基準値以下の優先度が設定されていると判断された
    送信データは前記複製対象送信データとしないことを特
    徴とする請求項2〜5のいずれかに記載のデータ送信装
    置。
  8. 【請求項8】 前記送信部は、前記複製対象送信データ
    と前記複製データとを再送し、 前記データ送信装置は、更に、前記送信部による前記複
    製対象送信データと前記複製データの再送回数を記録す
    る再送回数記録部と、 前記再送回数に関する基準値である再送回数基準値を記
    録する再送回数基準値記録部と、 前記再送回数記録部に記録された前記再送回数と前記再
    送回数基準値記録部に記録された前記再送回数基準値と
    を比較する再送回数比較部と、 前記複製データ生成部が同一の複製対象送信データに対
    して生成する前記複製データの複製数を記録する複製デ
    ータ複製数記録部とを有し、 前記再送回数比較部は、前記再送回数記録部に記録され
    た前記再送回数と前記再送回数基準値記録部に記録され
    た前記再送回数基準値とを比較し、前記再送回数が前記
    再送回数基準値以上であると判断した場合に、前記複製
    データ複製数記録部に前記複製数の増加を指示する複製
    数増加指示を出力し、 前記複製データ複製数記録部は、前記再送回数比較部よ
    り出力された前記複製数増加指示に従って、前記複製数
    を増加し、 前記複製データ生成部は、前記複製データ複製数記録部
    に記録された前記複製数に従って、前記複製データを生
    成することを特徴とする請求項1に記載のデータ送信装
    置。
  9. 【請求項9】 前記データ送信装置は、更に、前記送信
    部による前記複製対象送信データと前記複製データの送
    信の送信間隔を設定する送信間隔設定部を有し、 前記送信部は、前記送信間隔設定部により設定された前
    記送信間隔に従って、前記複製対象送信データと前記複
    製データとを送信することを特徴とする請求項1に記載
    のデータ送信装置。
  10. 【請求項10】 以下の要素を有することを特徴とする
    データ送信方法。 (a)複数の送信データから、データの複製の対象とな
    る送信データを複製対象送信データとして選択する複製
    対象送信データ選択ステップ、(b)前記複製対象送信
    データ選択ステップにより選択された前記複製対象送信
    データの複製である複製データを生成する複製データ生
    成ステップ、(c)前記複製データ生成ステップにより
    前記複製対象送信データの前記複製データが生成された
    場合に、前記複製対象送信データと、前記複製対象送信
    データの前記複製データとを送信する送信ステップ。
  11. 【請求項11】 前記複数の送信データの各々には、前
    記複数の送信データの各々の送信順序を示す送信シーケ
    ンス番号が設定され、 前記データ送信方法は、更に、前記送信シーケンス番号
    のうち送信順序の最後を示す送信シーケンス番号を記録
    する送信シーケンス番号記録ステップを有し、 前記複製対象送信データ選択ステップは、 前記複数の送信データの各々に設定された前記送信シー
    ケンス番号が、前記送信シーケンス番号記録ステップに
    記録された前記送信順序の最後を示す送信シーケンス番
    号よりも前の送信順序を示す送信シーケンス番号である
    ことを前記複製対象送信データの選択条件とし、 前記送信シーケンス番号記録ステップに記録された前記
    送信順序の最後を示す送信シーケンス番号と、前記複数
    の送信データの各々に設定された前記送信シーケンス番
    号とを比較し、 前記送信順序の最後を示す送信シーケンス番号よりも前
    の送信順序を示す送信シーケンス番号が設定されている
    と判断された送信データを、前記複製対象送信データと
    することを特徴とする請求項10に記載のデータ送信方
    法。
  12. 【請求項12】 前記複数の送信データの各々は、ヘッ
    ダー部とデータ部とを有し、 前記複製対象送信データ選択ステップは、 前記複数の送信データの各々の前記データ部のデータサ
    イズがゼロであることを前記複製対象送信データの選択
    条件とし、 前記複数の送信データの各々につき、前記データ部のデ
    ータサイズを判断し、 前記データ部のデータサイズがゼロと判断された送信デ
    ータを前記複製対象送信データとすることを特徴とする
    請求項10に記載のデータ送信方法。
  13. 【請求項13】 前記複製対象送信データ選択ステップ
    は、 前記複数の送信データの各々が、他の送信データを複数
    個に分割した分割データのうちの最終の分割データであ
    ることを前記複製対象送信データの選択条件とし、 前記複数の送信データの各々につき、前記最終の分割デ
    ータであるか否かを判断し、 前記最終の分割データであると判断された送信データを
    前記複製対象送信データとすることを特徴とする請求項
    10に記載のデータ送信方法。
  14. 【請求項14】 前記データ送信方法は、更に、送信デ
    ータのデータサイズに関する基準値であるデータサイズ
    基準値を記録するデータサイズ基準値記録ステップを有
    し、 前記複製対象送信データ選択ステップは、 前記複数の送信データの各々のデータサイズが、前記デ
    ータサイズ基準値記録ステップに記録されたデータサイ
    ズ基準値以下であることを前記複製対象送信データの選
    択条件とし、 前記データサイズ基準値記録ステップに記録された前記
    データサイズ基準値と前記複数の送信データの各々のデ
    ータサイズとを比較し、 前記データサイズ基準値以下のデータサイズであると判
    断された送信データを前記複製対象送信データとするこ
    とを特徴とする請求項10に記載のデータ送信方法。
  15. 【請求項15】 前記複数の送信データの各々には、デ
    ータの重要性に応じて優先度が設定されており、 前記データ送信方法は、更に、前記優先度に関する基準
    値である優先度基準値を記録する優先度基準値記録ステ
    ップを有し、 前記複製対象送信データ選択ステップは、 前記優先度基準値記録ステップに記録された前記優先度
    基準値と前記複数の送信データの各々に設定された前記
    優先度とを比較し、 前記優先度基準値以上の優先度が設定されていると判断
    された送信データを前記複製対象送信データとすること
    を特徴とする請求項10に記載のデータ送信方法。
  16. 【請求項16】 前記複数の送信データの各々には、デ
    ータの重要性に応じて優先度が設定されており、 前記データ送信方法は、更に、前記優先度に関する基準
    値である優先度基準値を記録する優先度基準値記録ステ
    ップを有し、 前記複製対象送信データ選択ステップは、 前記優先度基準値記録ステップに記録された前記優先度
    基準値と前記複数の送信データの各々に設定された前記
    優先度とを比較し、 前記選択条件に合致する送信データであっても、前記優
    先度基準値以下の優先度が設定されていると判断された
    送信データは前記複製対象送信データとしないことを特
    徴とする請求項11〜14のいずれかに記載のデータ送
    信方法。
  17. 【請求項17】 前記送信ステップは、前記複製対象送
    信データと前記複製データとを再送し、 前記データ送信方法は、更に、前記送信ステップによる
    前記複製対象送信データと前記複製データの再送回数を
    記録する再送回数記録ステップと、 前記再送回数に関する基準値である再送回数基準値を記
    録する再送回数基準値記録ステップと、 前記再送回数記録ステップに記録された前記再送回数と
    前記再送回数基準値記録ステップに記録された前記再送
    回数基準値とを比較する再送回数比較ステップと、 前記複製データ生成ステップが同一の複製対象送信デー
    タに対して生成する前記複製データの複製数を記録する
    複製データ複製数記録ステップとを有し、 前記再送回数比較ステップは、前記再送回数記録ステッ
    プに記録された前記再送回数と前記再送回数基準値記録
    ステップに記録された前記再送回数基準値とを比較し、
    前記再送回数が前記再送回数基準値以上であると判断し
    た場合に、前記複製データ複製数記録ステップに前記複
    製数の増加を指示する複製数増加指示を出力し、 前記複製データ複製数記録ステップは、前記再送回数比
    較ステップより出力された前記複製数増加指示に従っ
    て、前記複製数を増加し、 前記複製データ生成ステップは、前記複製データ複製数
    記録ステップに記録された前記複製数に従って、前記複
    製データを生成することを特徴とする請求項10に記載
    のデータ送信方法。
  18. 【請求項18】 前記データ送信方法は、更に、前記送
    信ステップによる前記複製対象送信データと前記複製デ
    ータの送信の送信間隔を設定する送信間隔設定ステップ
    を有し、 前記送信ステップは、前記送信間隔設定ステップにより
    設定された前記送信間隔に従って、前記複製対象送信デ
    ータと前記複製データとを送信することを特徴とする請
    求項10に記載のデータ送信方法。
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