JP2002075417A - 燃料電池装置および発電方法 - Google Patents

燃料電池装置および発電方法

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JP2002075417A
JP2002075417A JP2000259721A JP2000259721A JP2002075417A JP 2002075417 A JP2002075417 A JP 2002075417A JP 2000259721 A JP2000259721 A JP 2000259721A JP 2000259721 A JP2000259721 A JP 2000259721A JP 2002075417 A JP2002075417 A JP 2002075417A
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JP
Japan
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fuel cell
refrigerant
cooling water
fuel
temperature
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Application number
JP2000259721A
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English (en)
Inventor
Kiyoshi Kawamoto
清 河本
Shingo Ishida
真吾 石田
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Equos Research Co Ltd
Original Assignee
Equos Research Co Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
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Abstract

(57)【要約】 【課題】発電中、燃料電池を発電に適した状態に保つこ
とができる燃料電池装置を提供すること。 【解決手段】燃料電池装置1は、燃料電池91を備えた
電池本体9と、燃料電池91に燃料Fを供給する燃料供
給手段2と、燃料電池91に空気Aを供給する空気供給
手段3と、燃料電池91に第1冷却水W1を供給する第
1冷却水供給手段4と、燃料電池91に供給する空気A
と第1冷却水W1とを混合する気液混合手段5と、燃料
電池91に供給した第1冷却水W1を再生する再生手段
6と、燃料電池91に第2冷却水W2を供給する第2冷
却水供給手段7と、燃料電池装置1の運転を制御する制
御手段と、燃料電池91で発生させた電気を出力する出
力機構101とを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料電池装置およ
び発電方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、次世代のエネルギー源として、燃
料電池が注目されている。この燃料電池は、燃料を酸化
し、酸素を還元することにより、電気を発生させる。こ
のようにして発電を行う燃料電池には、発電に適した温
度範囲が存在することが知られている。したがって、燃
料電池の温度を発電に適した温度範囲内に維持しつつ燃
料電池を稼動させれば、燃料電池は、より効率よく電気
を発生させることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、発電
中、燃料電池を発電に適した状態に保つことができる燃
料電池装置、および、燃料電池を発電に適した状態に保
ちつつ、発電を行うことができる発電方法を提供するこ
とにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
の本発明により達成される。
【0005】(1) 燃料電池を備えた電池本体と、前
記燃料電池の電極表面に第1の冷媒を供給する第1の冷
媒供給手段と、前記冷媒とは異なる流路で、前記燃料電
池に第2の冷媒を供給する第2の冷媒供給手段とを有す
ることを特徴とする燃料電池装置。
【0006】(2) 前記燃料電池近傍では、前記第2
の冷媒の流路は、前記燃料電池を基準として、前記第1
の冷媒の流路よりも外側に位置する上記(1)に記載の
燃料電池装置。
【0007】(3) 前記第2の冷媒が前記燃料電池の
電極表面に直接接触しないように構成されている上記
(1)または(2)に記載の燃料電池装置。
【0008】(4) 前記第2の冷媒は、前記燃料電池
が有する各電極の近傍を、それぞれ通過する上記(1)
ないし(3)のいずれかに記載の燃料電池装置。
【0009】(5) 前記燃料電池は、酸素を還元する
電極を有し、前記第1の冷媒は、この電極の表面に供給
される上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の燃料
電池装置。
【0010】(6) 前記第1の冷媒の供給と前記第2
の冷媒の供給とをそれぞれ制御する制御手段を有する上
記(1)ないし(5)のいずれかに記載の燃料電池装
置。
【0011】(7) 前記第1の冷媒の供給と前記第2
の冷媒の供給とは、異なる判断条件に基づいて制御され
る上記(6)に記載の燃料電池装置。
【0012】(8) 前記第1の冷媒を供給後、前記第
2の冷媒を供給する上記(6)または(7)に記載の燃
料電池装置。
【0013】(9) 前記第1の冷媒を供給後、前記燃
料電池が所定の条件に達した場合に前記第2の冷媒を供
給する上記(6)ないし(8)のいずれかに記載の燃料
電池装置。
【0014】(10) 前記条件は、前記燃料電池の温
度である上記(9)に記載の燃料電池装置。
【0015】(11) 前記電池本体から排出された液
体または気体の温度を、前記燃料電池の温度の指標とす
る上記(10)に記載の燃料電池装置。
【0016】(12) 前記燃料電池には、酸素ガスを
含有する気体が供給され、この気体の供給は、前記制御
手段により制御される上記(6)ないし(11)のいず
れかに記載の燃料電池装置。
【0017】(13) 前記第1の冷媒の供給と前記酸
素ガスを含有する気体の供給とは、異なる判断条件に基
づいて制御される上記(12)に記載の燃料電池装置。
【0018】(14) 前記第2の冷媒を冷却する冷却
器を有する上記(1)ないし(13)のいずれかに記載
の燃料電池装置。
【0019】(15) 前記冷却器における前記第2の
冷媒の冷却を促進する冷却促進手段を有する上記(1
4)に記載の燃料電池装置。
【0020】(16) 前記冷却促進手段は、前記冷却
器に風を送る送風機で構成される上記(15)に記載の
燃料電池装置。
【0021】(17) 前記冷却促進手段は、前記第2
の冷媒が所定の条件になった場合に作動する上記(1
4)ないし(16)のいずれかに記載の燃料電池装置。
【0022】(18) 前記条件は、前記第2の冷媒の
温度である上記(17)に記載の燃料電池装置。
【0023】(19) 前記第1の冷媒および/または
前記第2の冷媒は、水である上記(1)ないし(18)
のいずれかに記載の燃料電池装置。
【0024】(20) 燃料電池を用いて発電を行う発
電方法であって、前記燃料電池に第1の冷媒を供給して
前記燃料電池の冷却を行い、前記第1の冷媒で前記燃料
電池の冷却が不十分な場合には、さらに第2の冷媒を前
記燃料電池に供給して、前記燃料電池の冷却を行うこと
を特徴とする発電方法。
【0025】(21) 燃料電池を用いて発電を行う発
電方法であって、前記燃料電池に第1の冷媒を供給して
前記燃料電池の冷却を行い、前記燃料電池が所定の温度
以上となった場合には、さらに第2の冷媒を前記燃料電
池に供給して、前記燃料電池の冷却を行うことを特徴と
する発電方法。
【0026】(22) 前記燃料電池から排出された前
記第1の冷媒の温度、または前記燃料電池から排出され
た気体の温度を、前記燃料電池の温度の指標とする上記
(21)に記載の発電方法。
【0027】(23) 前記第1の冷媒と前記第2の冷
媒とを、それぞれ異なる流路で、前記燃料電池に供給す
る上記(20)ないし(22)のいずれかに記載の発電
方法。
【0028】(24) 前記第1の冷媒が前記燃料電池
の電極表面に接触するように、前記第1の冷媒を供給
し、前記第2の冷媒が前記燃料電池の電極表面に接触し
ないように、前記第2の冷媒を供給する上記(20)な
いし(23)のいずれかに記載の発電方法。
【0029】(25) 前記燃料電池が有する2種類の
電極の近傍をそれぞれ通過するように、前記第2の冷媒
を供給する上記(20)ないし(24)のいずれかに記
載の発電方法。
【0030】(26) 前記燃料電池を通過した第2の
冷媒を冷却し、その後、この第2の冷媒を、再び前記燃
料電池に供給する上記(20)ないし(25)のいずれ
かに記載の発電方法。
【0031】(27) 前記第2の冷媒が所定の温度に
達した場合には、前記第2の冷媒の冷却を促進する処理
を行う上記(20)ないし(26)のいずれかに記載の
発電方法。
【0032】(28) 前記第1の冷媒および/または
前記第2の冷媒は、水である上記(20)ないし(2
7)のいずれかに記載の発電方法。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に示す好
適実施形態に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明
の燃料電池装置の実施形態を示す回路図である。図2
は、図1に示す燃料電池装置が備える燃料電池を示す縦
断面図である。図3は、図1に示す燃料電池装置の制御
系を示すブロック図である。
【0034】図1に示す燃料電池装置1は、図2に示す
ような燃料電池91を備えている。この燃料電池装置1
は、燃料電池91に燃料および酸素を供給して、発電を
行うことができる。この発電は、大きな発熱を伴う。そ
こで、燃料電池装置1は、発電中、燃料電池91に冷却
水(第1の冷却水)を供給して、燃料電池91を冷却す
ることができる。さらには、第1の冷却水だけでは燃料
電池91の冷却が不十分な場合には、燃料電池装置1
は、第1の冷却水に加えて第2の冷却水を別途供給し
て、燃料電池91を冷却することができる。
【0035】燃料電池装置1は、電池本体9と、燃料供
給手段2と、空気供給手段3と、第1冷却水供給手段4
と、気液混合手段5と、再生手段6と、第2冷却水供給
手段7と、制御手段8と、出力機構101とを有してい
る。
【0036】詳しくは、燃料電池装置1は、燃料電池9
1を備えた電池本体9と、燃料電池91に燃料Fを供給
する燃料供給手段2と、燃料電池91に空気Aを供給す
る空気供給手段3と、燃料電池91に第1冷却水W1を
供給する第1冷却水供給手段4と、燃料電池91に供給
する空気Aと第1冷却水W1とを混合する気液混合手段
5と、燃料電池91に供給した第1冷却水W1を再生す
る再生手段6と、燃料電池91に第2冷却水W2を供給
する第2冷却水供給手段7と、燃料電池装置1の運転を
制御する制御手段8(図3参照)と、燃料電池91で発
生させた電気を出力する出力機構101とを有してい
る。以下、燃料電池装置1を、構成要素ごとに説明す
る。
【0037】<電池本体9>電池本体9は、図2に示す
ような燃料電池91を、少なくとも1個収納している。
【0038】同図に示すように、燃料電池91は、燃料
極(負極;アノード)94と、酸素極(正極;カソー
ド)95と、かかる燃料極94と酸素極95との間に設
けられた電解質層93と、燃料極94に隣接する燃料極
側電池枠97と、酸素極95に隣接する酸素極側電池枠
98とを有している。これら燃料極94、酸素極95、
および電解質層93は、いずれも層状をなしており、積
層体を構成している。
【0039】燃料極94は、燃料(還元剤)Fの酸化を
促進する触媒(例えば白金等)を有しており、燃料Fを
酸化することができる。また、酸素極95は、酸素(酸
化剤)の還元を促進する触媒(例えば白金等)を有して
おり、酸素を還元することができる。燃料電池91は、
燃料極94で燃料Fを酸化し、酸素極95で酸素を還元
することにより、電気を発生させる。電解質層93は、
電解質(例えばイオン交換樹脂等)を有しており、燃料
電池91が発電を行う際に燃料極94と酸素極95との
間で移動が必要な物質(例えば水素イオン)の移動媒体
として機能する。
【0040】燃料電池91では、これら燃料極94と酸
素極95と電解質層93とで、電気を発生させる反応
(酸化還元反応)が行われる部分である反応部92が構
成される。
【0041】本実施形態の燃料電池91では、燃料Fに
は、例えば水素(H2)が用いられる。また、酸素
(O2)は、例えば空気A(酸素を含有する気体)から
供給される。換言すれば、本実施形態の燃料電池91で
は、酸素極95に空気Aを供給すると、この空気A中の
酸素が酸素極95に供給される。以下、説明を分かりや
すくするため、酸素極95に酸素を供給することを、単
に「空気Aを供給する」と言う。
【0042】燃料電池91では、反応部92は、2個の
電池枠(セパレータ)によって支持されている。具体的
には、燃料極94には燃料極側電池枠97が、また、酸
素極95には酸素極側電池枠98が、それぞれ当接して
おり、これらの電池枠が、反応部92を支持している。
【0043】燃料極側電池枠97は、図2に示すよう
に、例えば、板状(またはブロック状)をなしている。
この燃料極側電池枠97は、溝972と孔974とを有
している。
【0044】図2に示すように、溝972は、その横断
面形状が四角形をなしており、燃料極側電池枠97の表
面に、複数平行に配設されている(図中では、溝972
は、紙面を貫通するように形成されている)。これら溝
972は、燃料極94に面している。燃料電池91で
は、これら溝972により、燃料Fの流路である燃料流
路971が構成されている。かかる燃料流路971は、
図2に示すように、燃料極94の表面に沿って、形成さ
れている。燃料電池91では、これら燃料流路971を
通って、燃料Fが、燃料極94に供給される。
【0045】孔(管)974は、燃料極側電池枠97の
内部に設けられ、溝972の近傍に位置している。これ
ら孔974は、例えば、横断面形状が四角形をなしてお
り、燃料極側電池枠97を貫通するように設けられてい
る。また、これら孔974は、溝972とほぼ直交する
ように、複数平行に配設されている(図中では、孔97
4は、紙面の上下方向に伸びており、各孔974は、紙
面の垂直方向に並んで平行に配設されている)。このよ
うに、孔974と溝972とが非平行であると、電池本
体9内の配管が容易となる。
【0046】これら孔974は、溝972を挟んで、燃
料極94の近傍に位置している。燃料電池91では、こ
れら孔974により、第2冷却水W2の流路である燃料
極側第2冷却水流路973が構成されている。
【0047】このように、燃料極側電池枠97は、燃料
極94を基準として、燃料極94の外側に燃料流路97
1が位置し、さらにその外側に、燃料極側第2冷却水流
路973が位置するように構成されている。これら燃料
流路971および燃料極側第2冷却水流路973は、燃
料極側電池枠97で仕切られている。すなわち、燃料流
路971と燃料極側第2冷却水流路973とは、連通し
ていない。つまり、燃料電池91では、第2冷却水W2
は,燃料Fおよび燃料極94とは直接接触しない(混ざ
らない)ようになっている。
【0048】このような燃料極側電池枠97は、例えば
金属、炭素材料等、高い熱伝導性を有する材料で構成さ
れていることが好ましい。
【0049】酸素極側電池枠98は、燃料極側電池枠9
7と同様の構成となっている。燃料電池91では、酸素
極側電池枠98に形成された溝982により、空気A
(すなわち酸素)の流路である酸素流路981が構成さ
れている。この酸素流路981は、空気Aの他に、第1
冷却水W1の流路ともなっている。すなわち、酸素流路
981は、酸素極95へ供給される空気Aの流路と、第
1冷却水W1の流路とを兼有している。かかる酸素流路
981は、図2に示すように、酸素極95の表面に沿っ
て、形成されている。燃料電池91では、この酸素流路
981を通って、空気Aが酸素極95に供給され、ま
た、第1冷却水W1が酸素極95の表面に供給される。
【0050】また、燃料電池91では、孔984によ
り、第2冷却水W2の流路である酸素極側第2冷却水流
路983が構成されている。
【0051】図1に示すように、酸素極95の近傍に設
けられた酸素極側第2冷却水流路983と、燃料極94
の近傍に設けられた燃料極側第2冷却水流路973と
は、電池本体9内に設けられた配管71で、接続されて
いる。
【0052】図2に示す燃料電池91では、溝972と
溝982とがほぼ直交するように、燃料極側電池枠97
および酸素極側電池枠98が、反応部92に取り付けら
れている。このため、燃料電池91では、燃料流路97
1と酸素流路981とは、ほぼ直交するような位置関係
にある。これにより、燃料Fおよび空気Aを供給する部
材の構成を、簡易なものとすることができる。
【0053】このような燃料電池91を円滑に作動させ
るため、燃料電池装置1は、種々の部材(手段)を有し
ている。以下、燃料電池装置1が有する各手段について
説明する。
【0054】<燃料供給手段2>燃料供給手段(燃料供
給ライン)2は、燃料極94に燃料Fを供給する機能を
有している。
【0055】この燃料供給手段2は、燃料源21と、一
端が燃料源21に接続され、他端が燃料流路971に接
続された配管22と、配管22上に設置されたバルブ2
3と、バルブ23よりも下流側の配管22上に設置され
た圧力センサー24と、燃料流路971および気液混合
手段5に接続された燃料排出手段25とを有している。
【0056】燃料排出手段25は、燃料流路971内の
燃料F、その他の気体などを排出することができる。こ
の燃料排出手段25は、一端が燃料流路971に接続さ
れ、他端が気液混合手段5に接続された配管251と、
配管251上に設けられたバルブ252とを有してい
る。燃料供給手段2では、このバルブ252を閉じる
と、燃料源21とバルブ252との間の流路は、密閉系
を構成するようになっている。
【0057】燃料源(燃料供給装置)21は、例えばボ
ンベよりなり、燃料Fとして例えば水素ガスを貯留して
いる。この燃料源21は、貯留している燃料Fを、燃料
極94に供給することができる。
【0058】バルブ(圧力調整バルブ)23は、その開
度を調整することにより、バルブ23とバルブ251と
の間の流路の内圧(特に燃料流路971の内圧)を調整
することができる。圧力センサー24は、バルブ23と
バルブ251との間の流路の内圧(燃料流路971の内
圧)を検知することができる。
【0059】<空気供給手段3>空気供給手段(酸素供
給手段)3は、酸素極95に空気A(すなわち酸素)を
供給する機能を有している。
【0060】この空気供給手段(空気供給ライン)3
は、一端が大気中に開放し、他端が気液混合手段5に接
続された配管31と、配管31上に設けられた第1ファ
ン32とを有している。
【0061】第1ファン32は、所定の風量(供給量)
で酸素極95に、空気Aを供給することができる。
【0062】<第1冷却水供給手段4>第1冷却水供給
手段(第1冷却水供給ライン)4は、酸素極95の表面
に第1冷却水(冷媒)W1を供給する機能を有してい
る。
【0063】この第1冷却水供給手段4は、第1タンク
41と、一端が第1タンク41に接続され、他端が気液
混合手段5に接続された配管42と、配管42上に設置
された第1ポンプ43と、第1ポンプ43の下流側の配
管42上に設置された水圧センサー44と、配管42か
ら分岐し、一端が第1ポンプ43と水圧センサー44と
の間に接続され、他端が第1ポンプ43の上流側に接続
されたバイパスライン45と、バイパスライン45上に
設置されたバルブ46と、第1タンク41に接続、設置
された第1水位検知手段47とを有している。
【0064】第1タンク41は、第1冷却水W1を貯留
している。第1水位検知手段47は、第1タンク41内
に貯留された第1冷却水W1の水位を監視する機能を有
している。この第1水位検知手段47は、第1タンク4
1内に貯留された第1冷却水W1の水位を検知する第1
水位センサー471と、第1水位センサー471に接続
された第1アラーム472とを有している。
【0065】<気液混合手段5>気液混合手段(気液供
給手段)5は、空気Aと第1冷却水W1とを混合する機
能を有している。
【0066】この気液混合手段5は、配管42が接続さ
れたノズル51と、酸素流路981に連通する空間(気
液供給室)52とを有している。なお、空気供給手段3
の配管31は、空間52に連通している。また、燃料供
給手段2の配管251も、空間52に連通している。
【0067】この気液混合手段5は、例えば燃料電池9
1の鉛直上方に位置するように、電池本体9内に設置さ
れている。
【0068】<再生手段6>再生手段(再生ライン)6
は、酸素流路981に供給した第1冷却水W1を再生す
る機能を有している。
【0069】この再生手段6は、酸素流路981が連通
しているマニホールド66と、マニホールド66の下流
側に位置する再生機62と、一端がマニホールド66に
接続され、他端が再生機62に接続された配管61と、
配管61上に設置された第1温度センサー67と、一端
が再生機62に接続され、他端が大気中に開放した排気
ライン63と、排気ライン63上に設置されたバルブ6
4と、一端が再生機62に接続され、他端が第1タンク
41に接続された配管65とを有している。
【0070】マニホールド(下部マニホールド)66
は、例えば燃料電池91の鉛直下方に位置するように、
電池本体9内に設置されている。このマニホールド66
は、酸素流路981を通過した第1冷却水W1を集める
ことができる。
【0071】再生機62は、例えば、空気A中の水分を
凝縮し、凝結させる凝縮機よりなり、酸素流路981を
通過した空気Aと第1冷却水W1とを分離することがで
きる。また、この再生機62は、第1冷却水W1を、排
出することもできる。
【0072】第1温度センサー67は、電池本体9の外
側近傍、具体的にはマニホールド66の近傍に設置され
ている。この第1温度センサー67は、酸素流路891
を通過し、電池本体9から流出した第1冷却水W1また
は空気Aの温度を検知することができる。燃料電池装置
1では、これにより、燃料電池91の温度が検知され
る。
【0073】燃料電池装置1では、このような再生手段
6と第1冷却水供給手段4とで、第1冷却水W1が循環
する循環ライン(第1循環ライン)が構成されている。
【0074】<第2冷却水供給手段7>第2冷却水供給
手段(第2冷却水供給ライン)7は、酸素極側第2冷却
水流路983および燃料極側第2冷却水流路973に第
2冷却水W2(冷媒)を供給する機能を有している。
【0075】この第2冷却水供給手段7は、第1冷却水
供給手段2とは異なる流路(別系統)で、第1冷却水W
1とは別個に(独立して)、冷却水(第2冷却水W2)
を、燃料電池91に供給することができる。このよう
に、第2冷却水W2を供給する流路と第1冷却水W1を
供給する流路とを異なるものとすると、第1冷却水W1
の供給および第2冷却水W2の供給をそれぞれ別個独立
に制御することが、容易となる。
【0076】第2冷却水供給手段7は、第2タンク72
と、一端が第2タンク72に接続され、他端が酸素極側
第2冷却水流路983に接続された配管73と、配管7
3上に設置された第2ポンプ74と、一端が酸素極側第
2冷却水流路983に接続され、他端が燃料極側第2冷
却水流路973に接続された配管71と、燃料電池91
の下流側に設けられた第2冷却水冷却手段75と、一端
が燃料極側第2冷却水流路973に接続され、他端が第
2冷却水冷却手段75に接続された配管76と、配管7
6上に設置された第2温度センサー77と、一端が第2
冷却水冷却手段75に接続され、他端が第2タンク72
に接続された配管78と、第2タンク72に接続、設置
された第2水位検知手段79とを有している。この第2
冷却水供給手段7は、第2冷却水W2が循環する循環ラ
イン(第2循環ライン)を構成している。
【0077】第2タンク72は、第2冷却水W2を貯留
している。第2水位検知手段79は、第2タンク72内
に貯留された第2冷却水W2の水位を監視する機能を有
している。この第2水位検知手段79は、第2タンク7
2内に貯留された第2冷却水W2の水位を検知する第2
水位センサー791と、第2水位センサー791に接続
された第2アラーム792とを有している。
【0078】第2温度センサー77は、電池本体9の外
側近傍、具体的には燃料極側第2冷却水流路973の近
傍に設置されている。この第2温度センサー77は、燃
料電池91を通過し、電池本体9から流出した第2冷却
水W2の温度を検知することができる。燃料電池装置1
は、この第2冷却水W2の温度を、燃料電池91の温度
の指標とすることもできる。
【0079】第2冷却水冷却手段75は、燃料電池91
を通過した第2冷却水W2を、冷却することができる。
この第2冷却水冷却手段75は、第2冷却水W2を冷却
する冷却器751と、冷却器751で第2冷却水W2が
冷却されるのを促進する第2ファン(冷却促進手段)7
52とを有している。なお、冷却器751の流入口に
は、配管76が接続され、冷却器751の流出口には、
配管78が接続されている。
【0080】冷却器751は、例えば、ラジエーターよ
りなる。第2ファン(送風機)752は、冷却器751
に風を送り、第2冷却水W2の放熱を促進することがで
きる。
【0081】<出力機構101>出力機構101は、燃
料電池91で発生させた電気を出力する機構である。
【0082】この出力機構101は、配線105を介し
て燃料極94に接続されたマイナス端子107と、配線
106を介して酸素極95に接続されたプラス端子10
8と、配線105上に設けられた電流計102と、配線
105と配線106とに接続された電圧計103と、配
線106上に設けられたスイッチ104とを有してい
る。
【0083】<制御手段8>制御手段8は、燃料電池装
置1の動作を制御する機能を有している。
【0084】図3に示すように、制御手段8は、燃料電
池装置1の制御処理を行うCPU(制御装置)81と、
所定のプログラム、テーブル等が記録されたメモリー8
2と、CPU81と燃料電池装置1の各部材との入出力
を仲介するI/Oポート(入出力ポート)83とを有し
ている。
【0085】制御手段8は、燃料供給手段2、空気供給
手段3、第1冷却水供給手段4、再生手段6、第2冷却
水供給手段7、および出力機構101に接続されてお
り、これら各手段(部材)の稼動を制御することができ
る。例えば、燃料電池装置1では、燃料F、空気A、第
1冷却水W1、第2冷却水W2の燃料電池91への供給
等は、この制御手段8により制御される。
【0086】燃料電池装置1の各手段で検知された情報
は、I/Oポート83を介して、CPU81で認識され
る。CPU81は、この情報と、例えば、メモリー82
に記録されたプログラム(例えば後述するような処理を
行うプログラム)と、メモリー82に記録されたテーブ
ル等に基づいて、後述するような処理を行う。この処理
結果に基づいて、CPU81は、I/Oポート83を介
して、燃料電池装置1の各手段を制御する。
【0087】図3に示すように、燃料電池装置1では、
圧力センサー24、水圧センサー44、第1水位センサ
ー471、第1温度センサー67、第2温度センサー7
7、第2水位センサー791、電流計102、および電
圧計103からの情報が、I/Oポート83を介して、
CPU81に届くようになっている。すなわち、燃料電
池装置1では、圧力センサー24、水圧センサー44、
第1水位センサー471、第1温度センサー67、第2
温度センサー77、第2水位センサー791、電流計1
02、および電圧計103が、I/Oポート83に接続
されている。
【0088】また、CPU81は、I/Oポート83を
介して、バルブ23、バルブ252、第1ファン32、
第1ポンプ43、バルブ46、第1アラーム472、再
生機62、バルブ64、第2ポンプ74、第2ファン7
52、第2アラーム792、およびスイッチ104を制
御できるようになっている。すなわち、燃料電池装置1
では、バルブ23、バルブ252、第1ファン32、第
1ポンプ43、バルブ46、第1アラーム472、再生
機62、バルブ64、第2ポンプ74、第2ファン75
2、第2アラーム792、およびスイッチ104が、I
/Oポート83に接続されている。
【0089】以下、CPU81が、メモリー82および
I/Oポート83を用いて行う処理を、単に制御手段8
の処理として記載する。
【0090】◆◆◆◆◆◆◆ 燃料電池装置1の作用
◆◆◆◆◆◆◆ 以下、燃料電池装置1の作用(発電方法)を、図4〜図
9に基いて、説明する。
【0091】図4に示すように、燃料電池装置1の運転
は、主として、始動処理S1と、燃料供給制御処理S2
と空気供給制御処理S3と第1冷却水供給制御処理S4
と第2冷却水供給制御処理S5とで構成された主処理
と、終了処理S9とで構成される。
【0092】燃料電池装置1は、燃料供給制御処理S2
で、燃料電池91への燃料Fの供給を制御する。また、
燃料電池装置1は、空気供給制御処理S3で、燃料電池
91への空気Aの供給を制御する。さらには、燃料電池
装置1は、第1冷却水供給制御処理S4で、燃料電池9
1への第1冷却水W1の供給を制御する。さらには、燃
料電池装置1は、第2冷却水供給制御処理S5で、燃料
電池91への第2冷却水W2の供給を制御する。
【0093】燃料電池装置1は、燃料供給制御処理S2
を行うことにより、燃料Fを、円滑かつ安定に燃料極9
4に供給することができるようになる。また、燃料電池
装置1は、空気供給制御処理S3を行うことにより、空
気Aを、円滑かつ安定に酸素極95に供給することがで
きるようになる。さらには、燃料電池装置1は、空気供
給制御処理S3と第1冷却水供給制御処理S4と第2冷
却水供給制御処理S5とを行うことにより、燃料電池9
1の温度を、発電に適した温度範囲内に好適に保つこと
ができるようになる。
【0094】燃料電池装置1の運転は、例えば、各バル
ブが閉(クローズ)で、制御手段8を除く各部材(手
段)がオフの状態から開始される。
【0095】[始動処理S1]始動処理S1は、燃料電
池装置1を始動させ、運転を軌道に乗せる処理である。
燃料電池装置1を稼動させる際には、制御手段8は、ま
ず、この始動処理S1を行う。図5に示すように、始動
処理S1は、ステップS11〜S16で構成される。
【0096】[S11]まず、制御手段8は、第1タン
ク41内の第1冷却水W1および第2タンク72内の第
2冷却水W2の水位を、チェックする。具体的には、制
御手段8は、第1水位センサー471および第2水位セ
ンサー791から、第1タンク41内の第1冷却水W1
および第2タンク72内の第2冷却水W2の水位情報を
得る。そして、第1タンク41内の第1冷却水W1の水
位が所定値に到達していない場合には、→制御手段8
は、第1アラーム472を駆動して警告を行い、第1冷
却水W1が不足しているまたは少ない旨を知らせる。そ
して、制御手段8は、必要に応じて、燃料電池装置1の
運転を中止する。また、第2タンク72内の第2冷却水
W2の水位が所定値に到達していない場合には、→制御
手段8は、第2アラーム792を駆動して警告を行い、
第2冷却水W2が不足しているまたは少ない旨を知らせ
る。そして、制御手段8は、必要に応じて、燃料電池装
置1の運転を中止する。一方、第1冷却水W1および第
2冷却水W2の水位が正常の場合には、→制御手段8
は、ステップS12を行う。
【0097】[S12]次に、制御手段8は、再生手段
6をオンする。具体的には、制御手段8は、バルブ64
を所定の開度で開き、空気Aの排出路を開放する。ま
た、制御手段8は、再生機62を作動させる。
【0098】[S13]次に、制御手段8は、第1冷却
水供給手段4をオンする。具体的には、制御手段8は、
第1ポンプ43を作動させ、第1冷却水W1を、所定の
流速で、ノズル51に供給する。
【0099】[S14]次に、制御手段8は、空気供給
手段3をオンする。具体的には、制御手段8は、第1フ
ァン32を作動させ、空気Aを、所定の流量で、空間5
2内に供給する。
【0100】[S15]次に、制御手段8は、燃料供給
手段2をオンする。具体的には、制御手段8は、バルブ
23を所定の開度で開き、燃料Fの供給路を開放する。
また、制御手段8は、バルブ252を所定時間、開放す
る。これにより、燃料Fの燃料源21から燃料流路97
1への流入が促進され、燃料極94近傍での燃料Fの濃
度(分圧)が、速やかに高まる。その後、燃料流路97
1内の燃料Fの内圧が所定の圧力となるように、制御手
段8は、圧力センサー24で燃料流路971内の燃料F
の内圧をモニターしながら、バルブ23の開度を調整す
る。
【0101】♪♪燃料電池装置1の動作♪♪ 制御手段8が以上の処理を行うと、燃料電池装置1は、
以下のように動作する。
【0102】バルブ23を開くと、燃料源21に貯留さ
れた燃料Fは、配管22、燃料流路971を通って、燃
料極94に供給される。
【0103】第1ポンプ43を始動させると、第1タン
ク41内の第1冷却水W1が、配管42を通って、ノズ
ル51に供給される。ノズル51に供給された第1冷却
水W1は、ノズル51から空間52内に噴霧され、霧状
(粒子状)となる。
【0104】第1ファン32を始動させると、大気中の
空気Aが、配管31内に入り、この配管31を通って、
空間52内に、供給される。
【0105】空間52内では、ノズル51から噴霧され
た第1冷却水W1と、配管31から供給された空気Aと
が、混合される。これら混合された第1冷却水W1およ
び空気Aは、酸素流路981に供給される。この酸素流
路981を通って、空気Aは、酸素極95に供給され
る。
【0106】そして、電池本体9内では、燃料電池91
が、燃料極94に供給された燃料Fと、酸素極95に供
給された空気Aとから、電気を発生させる。詳しくは、
燃料極94に燃料Fが供給されると、燃料極94で、触
媒の働きにより、燃料Fが酸化される。また、酸素極9
5に空気Aが供給されると、酸素極95で、触媒の働き
により、空気A中の酸素が還元される。その結果、すな
わち酸化還元反応の結果、反応部92では、電気が発生
する。この電気は、配線105および106を介して、
出力される。
【0107】発電中、燃料電池91は、酸素極95の表
面に供給された第1冷却水W1と空気Aとにより、冷却
される。特に、燃料電池91の温度が高くなった場合に
は、第1冷却水W1は、酸素極95の表面で蒸発する。
この蒸発は、空気Aの送風で促進される。結果、燃料電
池91は、第1冷却水W1の気化熱(潜熱)で、効率よ
く冷却される。
【0108】酸素流路981を通過した第1冷却水W1
および空気Aは、マニホールド66で集められる。マニ
ホールド66で集められた第1冷却水W1および空気A
は、配管61を通って、再生機62内に流入する。
【0109】再生機62内では、第1冷却水W1と空気
Aとが分離される。このとき、気化した第1冷却水W1
は、凝縮され、凝結する。この凝結により発生した熱
(凝結熱)は、再生機62内等で放熱される。
【0110】再生機62内で第1冷却水W1から分離さ
れた空気Aは、排気ライン63を通り、大気中に排出
(放出)される。
【0111】再生機62内で空気Aから分離された第1
冷却水W1は、配管65を通り、第1タンク41内に、
流入する。その後、この第1冷却水W1は、再び燃料電
池91に供給されることとなる。
【0112】このように、燃料電池装置1では、第1冷
却水W1は、第1タンク41と燃料電池91との間を循
環する。これにより、第1冷却水W1の有効利用が図ら
れる。また、燃料電池装置1では、発電により燃料電池
91内で生成した水(補足:酸素極95で酸素が還元さ
れると、水が生成する)も、第1冷却水W1として、有
効利用される。
【0113】[S16]その後、燃料電池装置1は、電
気を出力する。具体的には、制御手段8は、電流計10
2および電圧計103を用いて燃料電池91の出力をモ
ニターし、燃料電池91の出力が安定したら、スイッチ
104をオンし、電流の供給を開始する。したがって、
例えば負荷109をマイナス端子107およびプラス端
子108に接続すると、負荷109に電流が供給され
る。
【0114】本実施形態のように、第1冷却水W1を燃
料電池91に供給しつつ、燃料Fの供給を開始すると、
燃料電池91の始動時(発電開始時)に、燃料電池91
の温度が急激に上昇することが、防止される。
【0115】[燃料供給制御処理S2]燃料供給制御処
理(燃料供給調整処理)S2は、燃料Fの燃料極94へ
の供給を制御(調整)する処理である。燃料電池91が
発電を行うと、燃料流路971中の燃料が燃料極94で
徐々に消費されていく。このため、燃料流路971内で
は、燃料の濃度(分圧)が低下し、燃料極94へ供給さ
れる燃料が減少してしまう。これは、燃料電池91の出
力低下をもたらすこととなる。
【0116】そこで、本処理では、制御手段8は、バル
ブ252を定期的に開放する。具体的には、前回のバル
ブ252の開放から所定時間が経過した場合に、制御手
段8は、バルブ252を、一定時間開放する。
【0117】♪♪燃料電池装置1の動作♪♪ バルブ252を開放すると、燃料流路971内の気体
(燃料Fを含む)は、配管251を通って、空間52内
に排出される。その結果、燃料流路971には、燃料源
21から新たな燃料Fが供給される。これにより、燃料
極94近傍の燃料Fの濃度(分圧)が、高まる。その
後、燃料流路971内の燃料Fの内圧は、バルブ23の
開度に対応した内圧まで、回復する。なお、配管251
から空間52内に流入した燃料Fは、その後酸素極95
で酸化され、例えば水になる。
【0118】このように、燃料電池装置1では、本処理
により、燃料極94の近傍で燃料Fの濃度が低下するこ
とが、防止される。すなわち、燃料電池装置1では、本
処理により、燃料極94へ供給される燃料Fの濃度
(量)が、所定の範囲内に保たれる。これにより、燃料
電池91の出力が低下することが防止され、燃料電池9
1の出力が安定する。
【0119】[空気供給制御処理S3]空気供給制御処
理(酸素供給制御処理)S3は、燃料電池91に供給す
る空気Aを制御する処理である。燃料電池装置1は、本
処理で、燃料電池91の温度が発電に適した温度に維持
されるように、空気Aの供給量を調節する。また、燃料
電池装置1では、本処理で、燃料電池91が発電を行う
のに必要な酸素の供給が、制御、維持される。図6に示
すように、空気供給制御処理S3は、ステップS31〜
S35で構成される。
【0120】[S31]まず、制御手段8は、燃料電池
91の温度を調べる。具体的には、制御手段8は、第1
温度センサー67から、第1冷却水W1(燃料電池91
から排出された液体)または空気A(燃料電池91から
排出された気体)の温度情報を得る。燃料電池装置1で
は、第1温度センサー67で測定された第1冷却水W1
または空気Aの温度を、燃料電池91の温度の指標とす
る。このように、燃料電池91を通過した液体または気
体の温度を燃料電池91の温度の指標とすると、燃料電
池装置1の構成をあまり複雑化せずに、燃料電池91の
温度を調べることが可能となる。
【0121】[S32]次に、制御手段8は、燃料電池
91が所定の温度以上であるか否かを判断する。具体的
には、制御手段8は、第1温度センサー67で検出され
た温度と、メモリー82に記録されたしきい値(しきい
温度)αとを比較する。そして、第1温度センサー67
で検出された温度がしきい値αよりも高い場合は、すな
わち、燃料電池91が所定の温度以上である場合は、制
御手段8は、ステップ[S33]を行う。また、第1温
度センサー67で検出された温度がしきい値α以下であ
る場合は、すなわち、燃料電池91が所定の温度以下で
ある場合は、制御手段8は、ステップ[S34]を行
う。
【0122】→[S33]制御手段8は、例えば第1フ
ァン32の回転数を増大させ、風量、すなわち燃料電池
91に供給する空気Aの量を、増大させる。これによ
り、酸素極95表面での第1冷却水W1の蒸発が加速さ
れ、燃料電池91の冷却が促進される。また、このと
き、制御手段8は、バルブ64の開度を、空気Aの供給
量に対応するように、調整する。なお、第1ファン32
の稼動が最大の場合は、制御手段8は、第1ファン32
に、その稼動状態を維持させる。その後、制御手段8
は、空気供給制御処理S3を終了する。
【0123】→[S34]制御手段8は、燃料電池91
が所定の温度以下であるか否かを判断する。具体的に
は、制御手段8は、第1温度センサー67で検出された
温度と、メモリー82に記録されたしきい値(しきい温
度)βとを比較する。そして、第1温度センサー67で
検出された温度がしきい値βよりも低い場合は、すなわ
ち、燃料電池91が所定の温度以下である場合は、制御
手段8は、ステップ[S35]を行う。また、第1温度
センサー67で検出された温度がしきい値β以上である
場合は、すなわち、燃料電池91が所定の温度以上であ
る場合は、→→制御手段8は、空気供給制御処理S3を
終了する。つまり、燃料電池91へ供給する空気Aの供
給量(風量)が最適であるので、制御手段8は、空気A
の供給量を変更しないで、空気供給制御処理S3を終了
する。
【0124】→→[S35]制御手段8は、例えば第1
ファン32の回転数を減少させ、風量、すなわち燃料電
池91に供給する空気Aの量を、減少させる。これによ
り、酸素極95表面での第1冷却水W1の蒸発が減速さ
れ、燃料電池91の冷却が抑制される。なお、第1ファ
ン32の稼動が最小の場合は、制御手段8は、第1ファ
ン32に、その稼動状態を維持させる。これにより、酸
素極95には、反応に必要な酸素は供給され続ける。そ
の後、制御手段8は、空気供給制御処理S3を終了す
る。
【0125】[第1冷却水供給制御処理S4]第1冷却
水供給制御処理S4は、燃料電池91に供給する第1冷
却水W1を制御する処理である。燃料電池装置1は、本
処理で、燃料電池91の温度が発電に適した温度に維持
されるように、第1冷却水W1の供給量を調節する。図
7に示すように、第1冷却水供給制御処理S4は、ステ
ップS41〜S45で構成される。
【0126】[S41]まず、制御手段8は、第1タン
ク41の水位をチェックする。具体的には、制御手段8
は、第1水位センサー471から、第1タンク41内の
第1冷却水W1の水位情報を得る。このとき、第1冷却
水W1の水位が所定値以下の場合は、制御手段8は、第
1アラーム472を用いて警告を行う。
【0127】[S42]次に、制御手段8は、必要に応
じて、再生機62を制御する。具体的には、ステップS
41で測定した第1冷却水W1の水位が所定値以上の場
合には、制御手段8は、再生機62に、余剰の第1冷却
水W1を排出させる。
【0128】[S43]次に、制御手段8は、燃料電池
91の温度を調べる。具体的には、制御手段8は、第1
温度センサー67から、第1冷却水W1または空気Aの
温度情報を得る。
【0129】[S44]次に、制御手段8は、燃料電池
91の温度に基づいて、最適な第1冷却水W1の供給量
を決定する。具体的には、制御手段8は、ステップS4
3で第1温度センサー67から得た第1冷却水W1また
は空気Aの温度と、図10に示すようなテーブルとに基
づいて、最適な第1冷却水W1の供給量を得る。なお、
このテーブルは、メモリー82に記録されている。図1
0に示すテーブルを補足する。ステップS43で得られ
た温度がしきい値γよりも小さい場合、第1冷却水W1
の供給量は、ゼロ(最小)となる。ステップS43で得
られた温度がしきい値γ以上の場合は、第1冷却水W1
の供給量は、ステップS43で得られた温度に比例(対
応)した量となる。ただし、第1冷却水W1の供給量が
第1ポンプ43の稼動能力を超える場合は、第1冷却水
W1の供給量は、第1ポンプ43の最大稼動状態に対応
したものとする。
【0130】[S45]次に、制御手段8は、ステップ
S44で得られた結果に基づいて、燃料電池91への第
1冷却水W1の供給量を調節する。具体的には、酸素極
95への第1冷却水W1の供給量がステップS44で得
られた値となるように、制御手段8は、水圧センサー4
4から得られる配管42内の水圧情報を参照しながら、
第1ポンプ43の送水量(粗調整)およびバルブ46の
開度(微調整)を調整する。なお、ステップS44で第
1冷却水W1の供給量がゼロと判定された場合には、制
御手段8は、第1ポンプ43を停止させ、第1冷却水W
1の供給をストップする。
【0131】本処理で、燃料電池91への第1冷却水W
1の供給量が増大すると、燃料電池91の冷却が促進さ
れる。また、燃料電池91への第1冷却水W1の供給量
が減少すると、燃料電池91の冷却が抑制される。
【0132】[第2冷却水供給制御処理S5]第2冷却
水供給制御処理S5は、第2冷却水W2の燃料電池91
への供給を制御する処理である。燃料電池装置1は、空
気Aおよび第1冷却水W1だけでは燃料電池91の冷却
が不十分となった場合には、さらに第2冷却水W2を供
給し、燃料電池91のさらなる冷却を図る。これによ
り、例えば燃料電池91の発熱が過大となった場合で
も、燃料電池装置1は、燃料電池91の温度が大幅に上
昇することを、防止できる。結果として、燃料電池91
の温度は、発電に適した温度範囲内に保たれるようにな
る。図8に示すように、第2冷却水供給制御処理S5
は、処理S51〜S53で構成される。
【0133】[処理S51]本処理では、制御手段8
は、第2タンク72の水位をチェックする。具体的に
は、制御手段8は、第2水位センサー791から、第2
タンク72内の第2冷却水W2の水位情報を得る。そし
て、第2冷却水W2の水位が所定値以下の場合には、制
御手段8は、第2アラーム792を用いて警告を行う。
【0134】[処理S52]本処理で、燃料電池装置1
は、燃料電池91が所定の温度以上となった場合に、第
2冷却水W2を用いて、燃料電池91の冷却を開始す
る。また、燃料電池91が十分に冷却された場合には、
第2冷却水W2の供給を停止する。図8に示すように、
処理S52は、ステップS521〜S526で構成され
る。
【0135】[S521]まず、制御手段8は、燃料電
池91の温度を調べる。具体的には、制御手段8は、第
1温度センサー67から、第1冷却水W1または空気A
の温度情報を得る。
【0136】[S522]次に、制御手段8は、燃料電
池91が所定の温度以上であるか否かを判断する。すな
わち、制御手段8は、空気Aおよび第1冷却水W1によ
る冷却だけで燃料電池91の冷却が十分か否かを、調べ
る。具体的には、制御手段8は、第1温度センサー67
で検出された温度と、メモリー82に記録されたしきい
値(しきい温度)δとを比較する。そして、第1温度セ
ンサー67で検出された温度がしきい値δ以上である場
合は、すなわち、空気Aおよび第1冷却水W1によるだ
けでは燃料電池91の冷却が不十分な場合には、制御手
段8は、ステップS523を行う。また、第1温度セン
サー67で検出された温度がしきい値γよりも低い場合
は、すなわち、燃料電池91の冷却が空気Aおよび第1
冷却水W1によるだけで十分な場合には、制御手段8
は、ステップS525を行う。
【0137】→[S523]制御手段8は、第2ポンプ
74が稼動していない場合は第2ポンプ74をオンし、
第2ポンプ74が稼動している場合には、その稼動を継
続する。具体的には、制御手段8は、第2ポンプ74が
稼動しているか否かを調べ、第2ポンプ74が稼動して
いる場合には、→→そのまま処理S52を終了する。一
方、第2ポンプ74が稼動していない場合には、→→
[S524]第2ポンプ74をオンした後、処理S52
を終了する。
【0138】→[S525]制御手段8は、第2ポンプ
74が稼動している場合は第2ポンプ74をオフし、第
2ポンプ74が稼動していない場合には、その停止を継
続する。具体的には、制御手段8は、第2ポンプ74が
稼動しているか否かを調べ、第2ポンプ74が稼動して
いない場合には、→→そのまま処理S52を終了する。
一方、第2ポンプ74が稼動している場合には、→→
[S526]第2ポンプ74をオフした後、処理S52
を終了する。
【0139】♪♪燃料電池装置1の動作♪♪ 第2ポンプ74を作動させると、第2冷却水W2が、第
2タンク72→配管73→酸素極側第2冷却水流路98
3→配管71→燃料極側第2冷却水流路973→配管7
6→冷却器751→配管78→第2タンク72と、循環
する。
【0140】このとき、第2冷却水W2が燃料電池91
の近傍を通過することにより、燃料電池91が冷却され
る。詳しくは、第2冷却水W2が酸素極側第2冷却水流
路983を通過する際に、燃料電池91の酸素極95側
の部分が冷却され、第2冷却水W2が燃料極側第2冷却
水流路973を通過する際に、燃料電池91の燃料極9
4側の部分が冷却される。その結果、燃料電池91の冷
却と引き換えに、第2冷却水W2の温度が上昇する。
【0141】この温度上昇した第2冷却水W2は、冷却
器751で、放熱し、冷却される。その後、この冷却さ
れた第2冷却水W2は、再び燃料電池91に供給され
る。このようにして第2冷却水W2を燃料電池91に供
給すると、燃料電池91を効率よく冷却できる。
【0142】[処理S53]本処理で、燃料電池装置1
は、第2冷却水W2の温度が高くなった場合に、第2冷
却水W2の冷却を促進する処理を行う。詳しくは、燃料
電池装置1は、第2冷却水W2が所定の温度以上となっ
た場合に(あるいは燃料電池91が所定の温度以上とな
った場合に)、第2ファン752を用いて、第2冷却水
W2の冷却の促進を行う。また、第2冷却水W2が十分
に冷却された場合には(あるいは燃料電池91が所定の
温度以下となった場合には)、かかる促進処理を停止す
る。本処理により、第2冷却水W2による燃料電池91
の冷却効率が低下することが、防止される。図8に示す
ように、処理S53は、ステップS531〜S536で
構成される。
【0143】[S531]まず、制御手段8は、第2冷
却水W2の温度を調べる。具体的には、制御手段8は、
第2温度センサー77から、第2冷却水W2の温度情報
を得る。あるいは、この第2温度センサー77(または
第1温度センサー67)の温度情報を指標として、燃料
電池91の温度情報を得る。
【0144】[S532]次に、制御手段8は、第2冷
却水W2が所定の温度以上であるか否かを判断する。具
体的には、制御手段8は、第2温度センサー77(また
は第1温度センサー67)で検出された温度と、メモリ
ー82に記録されたしきい値(しきい温度)εとを比較
する。そして、第2温度センサー77で検出された温度
がしきい値ε以上である場合は、すなわち、単に第2冷
却水W2を供給するだけでは燃料電池91の冷却が不十
分な場合には、制御手段8は、ステップS533を行
う。また、第2温度センサー77で検出された温度がし
きい値εよりも低い場合は、すなわち、単に第2冷却水
W2を供給するだけで燃料電池91の冷却が十分な場合
には、制御手段8は、ステップS535を行う。
【0145】→[S533]制御手段8は、第2ファン
752が稼動していない場合は第2ファン752をオン
し、第2ファン752が稼動している場合には、その稼
動を継続する。具体的には、制御手段8は、第2ファン
752が稼動しているか否かを調べ、第2ファン752
が稼動している場合には、→→そのまま処理S53を終
了する。一方、第2ファン752が稼動していない場合
には、→→[S534]第2ファン752をオンした
後、処理S53を終了する。
【0146】→[S535]制御手段8は、第2ファン
752が稼動している場合は第2ファン752をオフ
し、第2ファン752が稼動していない場合には、その
停止を継続する。具体的には、制御手段8は、第2ファ
ン752が稼動しているか否かを調べ、第2ファン75
2が稼動していない場合には、→→そのまま処理S53
を終了する。一方、第2ファン752が稼動している場
合には、→→[S536]第2ファン752をオフした
後、処理S53を終了する。
【0147】♪♪燃料電池装置1の動作♪♪ 第2ファン752をオンすると、風が冷却器751に送
られる。そして、冷却器751では、この風により、第
2冷却水W2の放熱が促進される。すなわち、第2冷却
水W2の冷却が、促進される。
【0148】[ステップS90]その後、燃料電池装置
1の運転を終了する場合には、→制御手段8は、終了処
理S9を行い、燃料電池装置1の運転を終了しない場合
には、→制御手段8は、所定時間待機(ウエイト)した
後、再び、主処理、すなわち燃料供給制御処理S2、空
気供給制御処理S3、第1冷却水供給制御処理S4、お
よび第2冷却水供給制御処理S5を行う。
【0149】[終了処理S9]終了処理S9は、燃料電
池装置1を正しく終了させる処理である。燃料電池装置
1を終了させる際には、制御手段8は、この終了処理S
9を行う。図9に示すように、終了処理S9は、ステッ
プS91〜S96で構成される。
【0150】[S91]まず、制御手段8は、燃料電池
装置1の電気の出力を終了する。具体的には、制御手段
8は、スイッチ104をオフし、電流の供給を停止す
る。
【0151】[S92]次に、制御手段8は、燃料供給
手段2をオフする。具体的には、制御手段8は、バルブ
23を閉じ、燃料Fの流路を遮断する。また、制御手段
8は、バルブ252を所定時間、開放した後、閉じる。
これにより、燃料電池装置1は、燃料流路971内の圧
を逃がすことができる。以上により、燃料電池装置1で
は、燃料極94への燃料Fの供給が止まる。
【0152】[S93]次に、制御手段8は、第2冷却
水供給手段7をオフする。具体的には、制御手段8は、
第2ファン752がオンになっている場合には、第2フ
ァン752をオフする。また、制御手段8は、第2ポン
プ74がオンになっている場合には、第2ポンプ74を
オフする。以上により、燃料電池装置1では、第2冷却
水W2の循環が停止し、燃料電池91への第2冷却水W
2の供給が止まる。
【0153】[S94]次に、制御手段8は、第1冷却
水供給手段4をオフする。具体的には、制御手段8は、
第1ポンプ43をオフし、また、バルブ46を閉じる。
以上により、燃料電池装置1では、第1冷却水W1の循
環が停止し、酸素極95表面への第1冷却水W1の供給
が止まる。
【0154】[S95]次に、制御手段8は、空気供給
手段3をオフする。具体的には、制御手段8は、第1フ
ァン32をオフする。以上により、燃料電池装置1で
は、酸素極95への空気Aの供給が止まる。
【0155】[S96]次に、制御手段8は、再生手段
6をオフする。具体的には、制御手段8は、再生機62
をオフする。また、制御手段8は、バルブ64を閉じ、
空気Aの排出路を閉じる。以上により、燃料電池装置1
の稼動が終了する。
【0156】◆◆◆◆◆◆◆ 燃料電池装置1の利点
◆◆◆◆◆◆◆ 以上述べた燃料電池装置1は、下記のような利点を有し
ている。
【0157】燃料電池装置1は、燃料電池91の温度
を、発電に適した温度範囲内に好適に保つことができ
る。しかも、本発明の燃料電池装置1は、冷却に要する
エネルギーを節減しつつ、燃料電池91の温度を発電に
適した温度範囲内に保つことができる。下記表1は、上
述した動作をする燃料電池装置1において、燃料電池9
1の温度と燃料電池装置1の各手段(部材)との関係を
まとめたものである。
【0158】
【表1】
【0159】燃料電池装置1の運転開始時は、通常、燃
料電池91の温度は低い(温度ランク☆)。この場合、
燃料電池装置1は、第1冷却水W1および第2冷却水W
2の供給を行わない。当然、燃料電池装置1は、第2冷
却水W2の冷却促進も行わない。
【0160】燃料電池91による発電は大きな発熱を伴
うため、その後燃料電池装置1が発電を続けると、燃料
電池91の温度が上昇する。そして、燃料電池91が所
定温度に達した場合(温度ランク☆☆)、燃料電池装置
1は、第1冷却水W1による燃料電池91の冷却を開始
する(ステップS44、S45、およびしきい値γ参
照)。
【0161】基本的な動作環境下では、第1冷却水W1
の供給により、燃料電池91は、十分に冷却され、発電
に適した温度範囲内に保たれる。しかし、燃料電池91
の発電量が増大した場合(発熱量が増大する)、燃料電
池装置1周囲の湿度が極度に高い場合(第1冷却水W1
の蒸発効率が低下し、潜熱冷却が頭打ちになる)など
は、第1冷却水W1による冷却だけでは、燃料電池91
の冷却が不十分となる場合がある。
【0162】その場合(温度ランク☆☆☆)、燃料電池
装置1は、第1冷却水W1に加えて、さらに第2冷却水
W2を、燃料電池91に供給する(ステップS522〜
S524、およびしきい値δ参照)。これにより、燃料
電池91の冷却は促進され、燃料電池91の温度は、発
電に適した温度範囲内に保たれる。
【0163】その後、第2冷却水W2を燃料電池91に
供給し続けて、第2冷却水W2の温度が高くなった場合
(温度ランク☆☆☆☆)には、燃料電池装置1は、第2
冷却水W2の冷却を促進する動作を行う(ステップS5
32〜S534参照)。これにより、燃料電池装置1
は、第2冷却水W2による燃料電池91の冷却効率が低
下することを、防止できる。
【0164】なお、温度ランク☆☆☆☆による冷却が峠
を越えた場合には、燃料電池装置1は、温度ランク☆☆
☆の状態に戻り(ステップS532、S535、S53
6参照)、温度ランク☆☆☆による冷却が峠を越えた場
合には、燃料電池装置1は、温度ランク☆☆の状態に戻
る(ステップS522、S525、S526参照)。各
温度ランクにおいて燃料電池装置1が享受する利点を以
下に記す。
【0165】・温度ランク☆ 燃料電池91の温度が低い場合には、燃料電池装置1
は、燃料電池91の冷却を本格的に行わない。このた
め、自らの発熱により、燃料電池91の温度が、効率よ
く上昇する。したがって、燃料電池91の温度は、速や
かに発電に適した温度範囲内に入る。
【0166】・温度ランク☆☆ 燃料電池91の温度が適度な場合、燃料電池装置1は、
燃料電池91への第1冷却水W1の供給および空気Aの
供給の調節を、細やかに行う(ステップS44、S4
5、およびステップS32〜S35参照)。このため、
燃料電池91には、その発熱状況に応じた適切な冷却が
なされる。したがって、燃料電池91の温度は、発電に
最適な温度範囲内に、好適に維持される。
【0167】特に、本実施形態の燃料電池装置1は、空
気Aの供給の制御と第1冷却水W1の供給の制御とを、
それぞれの判断条件で、別個に行う。このため、燃料電
池装置1は、発電に必要十分な量の酸素、および冷却に
最適な量の第1冷却水W1を、好適に燃料電池91に供
給することができる。別言すれば、燃料電池装置1は、
酸素の最適な供給、第1冷却水W1の最適な供給のうち
のどちらかを犠牲にしないと、もう一方を選択できない
という二律背反の事態が生じることを、好適に防止でき
る。
【0168】また、本実施形態の燃料電池装置1は、酸
素極95の表面に第1冷却水W1を供給しているので、
冷却効率が良い。燃料電池91では、酸素極95が、特
に発熱する部分である。本実施形態の燃料電池装置1で
は、この発熱する部分に、冷却水が直接的に供給され
る。したがって、燃料電池装置1は、燃料電池91の発
熱を、効率よく抑制できる。
【0169】しかも、本実施形態の燃料電池装置1で
は、酸素極側第2冷却水流路963は、燃料電池91を
基準として、酸素流路981の外側に位置している。こ
のため、燃料電池装置1では、酸素流路981と酸素極
95との接触面積を大きく確保することが容易となって
いる。これにより、第1冷却水W1による燃料電池91
の冷却効率が向上する。燃料電池装置1全体から見た場
合、かかる点は、燃料電池91の冷却効率上有利であ
る。
【0170】・温度ランク☆☆☆ 燃料電池装置1は、燃料電池91の温度がやや高くなっ
た場合には、第1冷却水W1に加えて第2冷却水W2を
用いて、燃料電池91の冷却を行う。このため、燃料電
池91の冷却効率が、大幅にアップする。したがって、
燃料電池91の発熱が多大となった場合でも、燃料電池
装置1は、この発熱を補って燃料電池91を冷却するこ
とができる。その結果、燃料電池装置1では、燃料電池
91の大幅な温度上昇が、抑制される。ゆえに、燃料電
池91の温度は、発電に適した温度範囲内に維持され
る。このように、燃料電池装置1は、燃料電池91の大
幅な発熱等にも対処することができる。
【0171】特に、本実施形態の燃料電池装置1では、
第2冷却水W2は、酸素極側電池枠98および燃料極側
電池枠97を介して酸素極95の近傍および燃料極94
の近傍をそれぞれ通過するので、第2冷却水W2は、反
応部92を満遍なく冷却でき、効率が良い。
【0172】・温度ランク☆☆☆☆ 燃料電池装置1は、第2冷却水W2の温度が上昇した場
合、第2ファン(送風機)72を用いて、第2冷却水W
2の冷却を行う。その結果、燃料電池装置1は、第2冷
却水W2の温度上昇を抑制できる。これにより、燃料電
池装置1では、第2冷却水W2による燃料電池91の冷
却効率が低下することが、好適に防止される。したがっ
て、燃料電池91の多大な発熱が持続した場合等でも、
燃料電池装置1は、燃料電池91の過度な温度上昇を防
止できる。ゆえに、燃料電池装置1は、発電を、好適に
継続することができる。
【0173】このように、本発明の燃料電池装置1は、
燃料電池91の温度状況に応じて、用いる冷却手段を変
えることができる。したがって、燃料電池装置1は、燃
料電池91の温度状況に対応した的確な冷却を行うこと
ができる。これにより、燃料電池91の温度は、発電に
適した温度範囲内に、好適に保たれる。
【0174】加えて、本発明の燃料電池装置1は、燃料
電池91の冷却に要するエネルギーを節約することがで
きる。燃料電池装置1では、現在用いている冷却手段で
燃料電池91の冷却が足りている場合には、他の冷却手
段を利用しない。換言すれば、燃料電池装置1は、現在
の冷却に必要な手段だけを用いて燃料電池91の冷却を
行い、現在不要な冷却手段の稼動を停止させておくこと
ができる。このため、燃料電池装置1では、冷却に無駄
なエネルギーが費やされることが、防止される。このよ
うに、燃料電池装置1は、省エネという点においても優
れている。
【0175】以上述べたような効果を好適に得る観点か
ら、しきい値γは、特に限定されないが、例えば、70
〜90℃程度に設定することが好ましい。また、しきい
値δは、特に限定されないが、例えば、γ+10〜γ+
30℃程度に設定することが好ましい。さらには、しき
い値εは、特に限定されないが、例えば、γ+10〜γ
+30℃程度に設定することが好ましい。
【0176】同様の観点から、しきい値αは、特に限定
されないが、例えば、80〜100℃程度に設定するこ
とが好ましい。また、しきい値βは、特に限定されない
が、例えば、α−20〜α−40℃程度に設定すること
が好ましい。
【0177】以上、本発明を添付図面に示す好適実施形
態に基づいて説明したが、本発明は、これに限定される
ものではないことは言うまでもない。
【0178】例えば、燃料供給手段は、燃料源にメタノ
ールを貯留し、かかるメタノールを分解して水素を発生
させ、かかる水素を燃料極に供給するような構成にして
もよい。
【0179】以上述べた本発明の実施形態では、第2冷
却水の冷却を促進する手段として送風機を挙げたが、か
かる第2冷却水の冷却を促進する手段には、送風機以外
のもの、例えば、ペルツェ(ペルティエ)素子、ラム風
などを用いてもよい。
【0180】以上述べた本発明の実施形態では、冷媒の
代表として水(純水を含む)を用いて説明したが、冷媒
には、水以外のものを用いてもよい。
【0181】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、発
電中、燃料電池を発電に適した状態に保つことができる
燃料電池装置、および、燃料電池を発電に適した状態に
保ちつつ、発電を行うことができる発電方法を提供する
ことができる。これにより、より安定に、より円滑に、
より効率よく、発電を行うことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の燃料電池装置の実施形態を示す回路図
である。
【図2】図1に示す燃料電池装置が備える燃料電池を示
す縦断面図である。
【図3】図1に示す燃料電池装置の制御系を示すブロッ
ク図である。
【図4】図1に示す燃料電池装置の動作手順を示すフロ
ーチャートである。
【図5】図4に示す始動処理の手順を示すフローチャー
トである。
【図6】図4に示す空気供給制御処理の手順を示すフロ
ーチャートである。
【図7】図4に示す第1冷却水供給制御処理の手順を示
すフローチャートである。
【図8】図4に示す第2冷却水供給制御処理の手順を示
すフローチャートである。
【図9】図4に示す終了処理の手順を示すフローチャー
トである。
【図10】図7に示す第1冷却水供給制御処理で用いら
れるテーブルを示すグラフである。
【符号の説明】
1 燃料電池装置 2 燃料供給手段 21 燃料源 22 配管 23 バルブ 24 圧力センサー 25 燃料排出手段 251 配管 252 バルブ 3 空気供給手段 31 配管 32 第1ファン 4 第1冷却水供給手段(第1冷媒供給手
段) 41 第1タンク 42 配管 43 第1ポンプ 44 水圧センサー 45 バイパスライン 46 バルブ 47 第1水位検知手段 471 第1水位センサー 472 第1アラーム 5 気液混合手段 51 ノズル 52 空間 6 再生手段 61 配管 62 再生機 63 排気ライン 64 バルブ 65 配管 66 マニホールド 67 第1温度センサー 7 第2冷却水供給手段(第2冷媒供給手
段) 71 配管 72 第2タンク 73 配管 74 第2ポンプ 75 第2冷却水冷却手段 751 冷却器 752 第2ファン(送風機) 76 配管 77 第2温度センサー 78 配管 79 第2水位検知手段 791 第2水位センサー 792 第2アラーム 8 制御手段 81 CPU 82 メモリー 83 I/Oポート 9 電池本体 91 燃料電池 92 反応部 93 電解質層 94 燃料極 95 酸素極 97 燃料極側電池枠 971 燃料流路 972 溝 973 燃料極側第2冷却水流路 974 孔 98 酸素極側電池枠 981 酸素流路 982 溝 983 酸素極側第2冷却水流路 984 孔 101 出力機構 102 電流計 103 電圧計 104 スイッチ 105 配線 106 配線 107 マイナス端子 108 プラス端子 109 負荷 F 燃料 A 空気 W1 第1冷却水(第1冷媒) W2 第2冷却水(第2冷媒) S1 始動処理 S11〜S16 ステップ S2 燃料供給制御処理 S3 空気供給制御処理 S31〜S35 ステップ S4 第1冷却水供給制御処理 S41〜S45 ステップ S5 第2冷却水供給制御処理 S51〜S53 処理 S521〜S526 ステップ S531〜S536 ステップ S90 ステップ S9 終了処理 S91〜S96 ステップ

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料電池を備えた電池本体と、 前記燃料電池の電極表面に第1の冷媒を供給する第1の
    冷媒供給手段と、 前記冷媒とは異なる流路で、前記燃料電池に第2の冷媒
    を供給する第2の冷媒供給手段とを有することを特徴と
    する燃料電池装置。
  2. 【請求項2】 前記燃料電池近傍では、前記第2の冷媒
    の流路は、前記燃料電池を基準として、前記第1の冷媒
    の流路よりも外側に位置する請求項1に記載の燃料電池
    装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の冷媒が前記燃料電池の電極表
    面に直接接触しないように構成されている請求項1また
    は2に記載の燃料電池装置。
  4. 【請求項4】 前記第2の冷媒は、前記燃料電池が有す
    る各電極の近傍を、それぞれ通過する請求項1ないし3
    のいずれかに記載の燃料電池装置。
  5. 【請求項5】 前記燃料電池は、酸素を還元する電極を
    有し、前記第1の冷媒は、この電極の表面に供給される
    請求項1ないし4のいずれかに記載の燃料電池装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の冷媒の供給と前記第2の冷媒
    の供給とをそれぞれ制御する制御手段を有する請求項1
    ないし5のいずれかに記載の燃料電池装置。
  7. 【請求項7】 前記第1の冷媒の供給と前記第2の冷媒
    の供給とは、異なる判断条件に基づいて制御される請求
    項6に記載の燃料電池装置。
  8. 【請求項8】 前記第1の冷媒を供給後、前記第2の冷
    媒を供給する請求項6または7に記載の燃料電池装置。
  9. 【請求項9】 前記第1の冷媒を供給後、前記燃料電池
    が所定の条件に達した場合に前記第2の冷媒を供給する
    請求項6ないし8のいずれかに記載の燃料電池装置。
  10. 【請求項10】 前記条件は、前記燃料電池の温度であ
    る請求項9に記載の燃料電池装置。
  11. 【請求項11】 前記電池本体から排出された液体また
    は気体の温度を、前記燃料電池の温度の指標とする請求
    項10に記載の燃料電池装置。
  12. 【請求項12】 前記燃料電池には、酸素ガスを含有す
    る気体が供給され、この気体の供給は、前記制御手段に
    より制御される請求項6ないし11のいずれかに記載の
    燃料電池装置。
  13. 【請求項13】 前記第1の冷媒の供給と前記酸素ガス
    を含有する気体の供給とは、異なる判断条件に基づいて
    制御される請求項12に記載の燃料電池装置。
  14. 【請求項14】 前記第2の冷媒を冷却する冷却器を有
    する請求項1ないし13のいずれかに記載の燃料電池装
    置。
  15. 【請求項15】 前記冷却器における前記第2の冷媒の
    冷却を促進する冷却促進手段を有する請求項14に記載
    の燃料電池装置。
  16. 【請求項16】 前記冷却促進手段は、前記冷却器に風
    を送る送風機で構成される請求項15に記載の燃料電池
    装置。
  17. 【請求項17】 前記冷却促進手段は、前記第2の冷媒
    が所定の条件になった場合に作動する請求項14ないし
    16のいずれかに記載の燃料電池装置。
  18. 【請求項18】 前記条件は、前記第2の冷媒の温度で
    ある請求項17に記載の燃料電池装置。
  19. 【請求項19】 前記第1の冷媒および/または前記第
    2の冷媒は、水である請求項1ないし18のいずれかに
    記載の燃料電池装置。
  20. 【請求項20】 燃料電池を用いて発電を行う発電方法
    であって、前記燃料電池に第1の冷媒を供給して前記燃
    料電池の冷却を行い、前記第1の冷媒で前記燃料電池の
    冷却が不十分な場合には、さらに第2の冷媒を前記燃料
    電池に供給して、前記燃料電池の冷却を行うことを特徴
    とする発電方法。
  21. 【請求項21】 燃料電池を用いて発電を行う発電方法
    であって、前記燃料電池に第1の冷媒を供給して前記燃
    料電池の冷却を行い、前記燃料電池が所定の温度以上と
    なった場合には、さらに第2の冷媒を前記燃料電池に供
    給して、前記燃料電池の冷却を行うことを特徴とする発
    電方法。
  22. 【請求項22】 前記燃料電池から排出された前記第1
    の冷媒の温度、または前記燃料電池から排出された気体
    の温度を、前記燃料電池の温度の指標とする請求項21
    に記載の発電方法。
  23. 【請求項23】 前記第1の冷媒と前記第2の冷媒と
    を、それぞれ異なる流路で、前記燃料電池に供給する請
    求項20ないし22のいずれかに記載の発電方法。
  24. 【請求項24】 前記第1の冷媒が前記燃料電池の電極
    表面に接触するように、前記第1の冷媒を供給し、 前記第2の冷媒が前記燃料電池の電極表面に接触しない
    ように、前記第2の冷媒を供給する請求項20ないし2
    3のいずれかに記載の発電方法。
  25. 【請求項25】 前記燃料電池が有する2種類の電極の
    近傍をそれぞれ通過するように、前記第2の冷媒を供給
    する請求項20ないし24のいずれかに記載の発電方
    法。
  26. 【請求項26】 前記燃料電池を通過した第2の冷媒を
    冷却し、その後、この第2の冷媒を、再び前記燃料電池
    に供給する請求項20ないし25のいずれかに記載の発
    電方法。
  27. 【請求項27】 前記第2の冷媒が所定の温度に達した
    場合には、前記第2の冷媒の冷却を促進する処理を行う
    請求項20ないし26のいずれかに記載の発電方法。
  28. 【請求項28】 前記第1の冷媒および/または前記第
    2の冷媒は、水である請求項20ないし27のいずれか
    に記載の発電方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008004310A (ja) * 2006-06-20 2008-01-10 Nissan Motor Co Ltd 燃料電池の温度制御方法および温度制御装置
KR100970336B1 (ko) 2003-02-10 2010-07-15 한라공조주식회사 연료전지 자동차의 열관리시스템

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