JP2002074830A - デジタルデータ記録サービスシステム、キオスク型端末装置、デジタルデータ利用環境設定方法、およびデジタルデータ利用環境設定プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

デジタルデータ記録サービスシステム、キオスク型端末装置、デジタルデータ利用環境設定方法、およびデジタルデータ利用環境設定プログラムを記録した記録媒体

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JP2002074830A
JP2002074830A JP2000263927A JP2000263927A JP2002074830A JP 2002074830 A JP2002074830 A JP 2002074830A JP 2000263927 A JP2000263927 A JP 2000263927A JP 2000263927 A JP2000263927 A JP 2000263927A JP 2002074830 A JP2002074830 A JP 2002074830A
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JP
Japan
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digital data
data
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recording medium
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JP2000263927A
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English (en)
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Iwao Nozaki
岩夫 野崎
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Noritsu Koki Co Ltd
Original Assignee
Noritsu Koki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 例えばID認証を行うことが出来ない記録媒
体などにデジタルデータを記録する場合に、該デジタル
データの著作権を十全に保護することが可能なデジタル
データ記録サービスシステムを提供する。 【解決手段】 キオスク型端末装置がデジタルデータを
記録媒体に記録するサービスを行う際に、該デジタルデ
ータの利用可能環境情報を利用環境未設定情報として設
定する。利用可能環境情報の設定は、消費者側端末装置
からキオスク型端末装置に通信手段を介してアクセス
し、利用環境設定処理用データを受信することによって
行われる。また、キオスク型端末装置が、利用環境未設
定情報として設定したデジタルデータを記録媒体に記録
した際には、該デジタルデータに対応する管理コードを
保存するとともに、利用環境設定処理用データを消費者
側端末装置に送信した際には、該管理コードを環境設定
済に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、利用可能環境情報
を含んだデジタルデータを、記録媒体に記録するサービ
スを行うデジタルデータ記録サービスシステムに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】昨今では、通信技術の飛躍的な進歩、お
よび通信インフラの整備によって、様々なデータが様々
な通信回線を通じてやりとりされるようになっている。
例えば、現在世界的に急速に普及しているインターネッ
トにおいては、テキストベースのデータのみならず、音
楽データや画像データなども通信可能となっている。
【0003】また、昨今では、音楽データ、ビデオデー
タ、ゲームのプログラムデータなどを専用通信回線を通
じて、コンビニエンスストアなどに設けられた端末機に
送信し、一般の消費者がこの端末機から各種記録媒体に
これらのデータを記録するシステムも普及しつつある。
このようなシステムにおいては、一般の消費者はその端
末機に対して料金を支払うことによって各種データの記
録が可能となる一方、ここで徴収された料金の一部は、
それらのデータを提供している著作権管理者に対して支
払われることになっている。
【0004】また、例えば音楽データに関しては、様々
な種類の記録メディアが該音楽データを記録する記録媒
体として提案されているとともに、様々なデータ形式も
提案されている。例えば、記録媒体の例としては、CD
(Compact Disc)やMD(MiniDisc) などの光磁気ディス
ク、メモリースティックなどのフラッシュメモリー、あ
るいは、汎用のデジタルデータ記録媒体としてのMOな
どがある。データ形式の例としては、CDなどに利用さ
れるPCM(Pulse Code Modulation) データ、MDなど
に利用される圧縮データ形式であるATRAC(Adaptiv
e Transform Acoustic Coding)データ、その他、音楽配
信などに用いられる圧縮データ形式としてのMP3(Mpe
g-1 Layer3) などがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】例えば音楽データに関
しては、以上のように、端末機において記録媒体に記録
することによって購入することが可能となっている。こ
の際に、音楽データの著作権を保護することを目的とし
て、音楽データの一部に、該音楽データの再生を行うこ
とが可能な再生環境の情報を示す再生可能環境情報を埋
め込んでおく方法が考えられる。これにより、再生時
に、再生ソフトが再生可能環境情報を読み出し、再生し
ようとしている再生装置の情報と一致する場合にのみ再
生が許可されることになるので、音楽データの違法コピ
ーを無効にすることができる。
【0006】ここで、例えばICを内蔵したフラッシュ
メモリなど、ID認証を行うことが可能な記録媒体(I
D認証可能記録媒体)に音楽データを記録する場合に
は、再生可能環境情報として、音楽データを記録する記
録媒体のIDを設定することができる。この場合には、
再生可能環境情報として設定されているID認証可能記
録媒体からしか該音楽データを再生することができなく
なる。
【0007】このように、音楽データの記録先の記録媒
体として、ID認証可能記録媒体を用いる場合には、端
末機において音楽データを記録する際に、該ID認証可
能記録媒体のIDを端末機が読み取ることによって、再
生可能環境情報を設定した音楽データを作成することが
できる。
【0008】しかしながら、音楽データの記録先の記録
媒体として、例えばMOなどの、ID認証を行うことが
できない記録媒体(汎用記録媒体)を利用する場合に
は、再生可能環境情報として、消費者が該音楽データを
再生しようと思っている再生装置の情報を、端末機にお
いて入力する、などの対応が必要となってくる。例え
ば、再生装置として、消費者が所有しているPCを設定
したい場合には、例えば該PCにインストールされてい
るOS(Operating System) のシリアルナンバーなどを
入力することになる。
【0009】このように、汎用記録媒体に音楽データを
記録しようとする場合には、消費者は、該音楽データを
再生する再生装置の詳細な情報を把握していなければな
らないことになる。よって、音楽データを購入したいと
思った時に、再生装置の詳細な情報を消費者が把握して
いない場合には、音楽データの購入を行うことができ
ず、購買機会を逃すことになる。
【0010】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、その目的は、例えばID認証を行うこ
とが出来ない記録媒体などにデジタルデータを記録する
場合に、該デジタルデータの著作権を十全に保護するこ
とが可能なデジタルデータ記録サービスシステム、キオ
スク型端末装置、デジタルデータ利用環境設定方法、お
よびデジタルデータ利用環境設定プログラムを記録した
記録媒体を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1記載のデジタルデータ記録サービスシス
テムは、利用可能環境情報を含んだデジタルデータを、
記録媒体に記録するサービスを行うキオスク型端末装置
と、上記キオスク型端末装置によって記録媒体に記録さ
れたデジタルデータを利用する消費者が有している、通
信手段を備えた消費者側端末装置とを備え、上記キオス
ク型端末装置が、利用可能環境情報として利用環境未設
定情報をデジタルデータに記録するとともに、該デジタ
ルデータに対応する管理コードを保存し、上記消費者側
端末装置が、利用環境未設定情報が記録されているデジ
タルデータが記録されている記録媒体を読み出した際
に、通信手段を介して上記キオスク型端末装置から利用
環境設定処理用データを受信することによって、該デジ
タルデータの利用可能環境情報を設定し、上記キオスク
型端末装置が、上記消費者側端末装置に対して利用環境
設定処理用データを送信した際に、該当するデジタルデ
ータに対応する管理コードを環境設定済に設定すること
を特徴としている。
【0012】上記の構成では、まず、キオスク型端末装
置がデジタルデータを記録媒体に記録するサービスを行
う際に、該デジタルデータの利用可能環境情報を利用環
境未設定情報として設定する。このような状態のデジタ
ルデータは、利用可能環境情報を設定しないかぎり利用
することができないことになる。利用可能環境情報の設
定は、消費者側端末装置からキオスク型端末装置に通信
手段を介してアクセスし、利用環境設定処理用データを
受信することによって行われる。また、キオスク型端末
装置が、利用可能環境情報を利用環境未設定情報として
設定したデジタルデータを記録媒体に記録した際には、
該デジタルデータに対応する管理コードを保存するとと
もに、該デジタルデータに対する利用環境設定処理用デ
ータを消費者側端末装置に送信した際には、該管理コー
ドを環境設定済に設定することになる。すなわち、1つ
のデジタルデータに対しては、1回しか利用環境設定処
理用データが発行されないことになる。
【0013】したがって、例えばMOなどの、記録媒体
自体にID認証機能がなく、データをそのままコピーす
ることが可能な記録媒体に、デジタルデータを記録した
としても、該デジタルデータは、利用可能環境情報が設
定されないかぎり利用することができないものとなって
いる。よって、該デジタルデータをコピーすることによ
る不正使用を防ぐことができる。また、キオスク型端末
装置から利用環境設定処理用データを受信することによ
って、一旦利用可能環境情報を設定してしまうと、該デ
ジタルデータに関しては、基本的には二度と利用可能環
境情報の設定を行うことができなくなる。よって、利用
環境が未設定の状態のデータを不正にコピーして、コピ
ーされたデータそれぞれにおいて利用可能環境情報の設
定を行おうとしても、最初に利用可能環境情報の設定を
行ったデータのみしか利用できないことになる。これに
よっても、デジタルデータの不正利用を防止することが
可能となる。
【0014】このように、上記の構成によれば、デジタ
ルデータの著作権の保護を的確かつ十全に行うことがで
きるデジタルデータ記録サービスシステムを提供するこ
とができる。
【0015】請求項2記載のデジタルデータ記録サービ
スシステムは、請求項1記載の構成において、上記キオ
スク型端末装置において発行された管理コードを管理す
る管理装置をさらに備え、上記消費者側端末装置が、通
信手段を介して上記管理装置から利用環境設定処理用デ
ータを受信することによって、該デジタルデータの利用
可能環境情報を設定し、上記管理装置が、上記消費者側
端末装置に対して利用環境設定処理用データを送信した
際に、該当するデジタルデータに対応する管理コードを
環境設定済に設定することを特徴としている。
【0016】上記の構成によれば、管理装置によって、
管理コードの管理および利用環境設定処理用データの送
信処理が行われることになる。よって、例えば、キオス
ク型端末装置が複数設置されているとともに、1つの管
理装置が、これらのキオスク型端末装置を統轄して管理
するというようなシステム形態をとることが可能とな
る。この場合、サービスの提供側にとっては、複数のキ
オスク型端末装置における売上状況などを管理装置にお
いて全て把握することができ、サービスの運用を潤滑に
行うことが可能となる。また、各キオスク型端末装置
に、管理コードの管理および利用環境設定処理用データ
の送信処理などを行う装置を設ける必要がなくなるの
で、設備に対する必要経費を削減することができる。ま
た、消費者側にとっても、どのキオスク型端末装置から
記録媒体に記録されたデジタルデータを手に入れた場合
でも、1つの管理装置に対してアクセスを行うことによ
って、容易に利用環境設定処理を行うことができる。
【0017】請求項3記載のキオスク型端末装置は、デ
ジタルデータを記録媒体に記録するサービスを行うキオ
スク型端末装置において、記録媒体に記録を行うデジタ
ルデータに対して、該デジタルデータの利用可能環境情
報を設定する処理を行う利用環境設定手段と、上記デジ
タルデータを記録媒体に記録した際に、該デジタルデー
タに対応する管理コードを生成するとともに、該管理コ
ードの管理を行う管理コード管理手段と、記録媒体に記
録されたデジタルデータを利用する消費者が有している
消費者側端末装置との間で通信処理を行う通信処理手段
とを備え、上記利用環境設定手段が、デジタルデータが
記録媒体に記録された際に、該デジタルデータに、利用
環境未設定情報を記録する処理と、上記消費者側端末装
置から上記通信処理手段を介して、上記デジタルデータ
に対する利用環境設定要求を受信した際に、利用環境設
定処理用データを上記装置に送信する処理とを行うとと
もに、上記管理コード管理手段が、上記利用環境設定手
段が上記デジタルデータに対する利用環境設定処理用デ
ータを上記装置に送信した際に、該デジタルデータに対
応する管理コードを環境設定済に設定する処理と、上記
消費者側端末装置から上記デジタルデータに対する利用
環境設定要求を受信した際に、該デジタルデータに対応
する管理コードが環境設定済に設定されている場合に、
上記利用環境設定手段による利用環境設定処理用データ
の送信を禁止する処理とを行うことを特徴としている。
【0018】上記の構成では、まず、デジタルデータを
記録媒体に記録するサービスを行う際に、利用環境設定
手段によって、該デジタルデータの利用可能環境情報が
利用環境未設定情報として設定される。このような状態
のデジタルデータは、利用可能環境情報を設定しないか
ぎり利用することができないことになる。その後、消費
者側端末装置から利用環境設定要求を受信した際に、利
用環境設定手段によって、利用環境設定処理用データが
該消費者側端末装置に送信される。また、利用可能環境
情報を利用環境未設定情報として設定したデジタルデー
タを記録媒体に記録した際には、管理コード管理手段に
よって、該デジタルデータに対応する管理コードが保存
されるとともに、該デジタルデータに対する利用環境設
定処理用データが消費者側端末装置に送信された際に
は、該管理コードが環境設定済に設定されることにな
る。すなわち、1つのデジタルデータに対しては、1回
しか利用環境設定処理用データが発行されないことにな
る。
【0019】したがって、例えばMOなどの、記録媒体
自体にID認証機能がなく、データをそのままコピーす
ることが可能な記録媒体に、デジタルデータを記録した
としても、該デジタルデータは、利用可能環境情報が設
定されないかぎり利用することができないものとなって
いる。よって、該デジタルデータをコピーすることによ
る不正使用を防ぐことができる。また、キオスク型端末
装置から利用環境設定処理用データを受信することによ
って、一旦利用可能環境情報を設定してしまうと、該デ
ジタルデータに関しては、基本的には二度と利用可能環
境情報の設定を行うことができなくなる。よって、利用
環境が未設定の状態のデータを不正にコピーして、コピ
ーされたデータそれぞれにおいて利用可能環境情報の設
定を行おうとしても、最初に利用可能環境情報の設定を
行ったデータのみしか利用できないことになる。これに
よっても、デジタルデータの不正利用を防止することが
可能となる。
【0020】このように、上記の構成によれば、デジタ
ルデータの著作権の保護を的確かつ十全に行うことがで
きるキオスク型端末装置を提供することができる。
【0021】請求項4記載のキオスク型端末装置は、デ
ジタルデータを記録媒体に記録するサービスを行うキオ
スク型端末装置において、消費者がデジタルデータを利
用する際に用いられる利用装置が記録されている個人情
報記録媒体を読み取る個人情報読み取り手段と、記録媒
体に記録を行うデジタルデータに対して、上記個人情報
読み取り手段によって読み取られた利用装置の情報を、
該デジタルデータの利用可能環境情報として設定する処
理を行う利用環境設定手段とを備えていることを特徴と
している。
【0022】上記の構成によれば、個人情報読み取り手
段によって、個人情報記録媒体に記録されている、消費
者がデジタルデータを利用する際に用いられる利用装置
の情報が読み取られるとともに、利用環境設定手段によ
って、該利用装置の情報を利用可能環境情報として設定
されたデジタルデータが、記録媒体に記録されることに
なる。よって、記録媒体に記録されたデジタルデータ
は、利用可能環境情報に設定されている利用装置でしか
利用できなくなるので、例えばデジタルデータの不正コ
ピーを行ったとしても、他の装置では該コピーデータは
使えることができないことになる。よって、デジタルデ
ータの不正利用を防止することが可能となることによ
り、著作権の保護を的確かつ十全に行うことが可能とな
る。
【0023】また、消費者側にとっても、予め個人情報
記録媒体に利用装置を登録しておくことによって、キオ
スク型端末装置においてデジタルデータを記録媒体に記
録するサービスを受ける際に、個人情報記録媒体を持参
していくことのみで、複雑な入力動作などを行う必要が
なく、容易に処理を行うことができる。
【0024】請求項5記載のキオスク型端末装置は、デ
ジタルデータを記録媒体に記録するサービスを行うキオ
スク型端末装置において、消費者がデジタルデータを利
用する際に用いられる利用装置を、各個人ごとに記憶す
る個人情報記憶手段と、記録媒体に記録を行うデジタル
データに対して、上記個人情報記憶手段に記憶されてい
る利用装置の情報を、該デジタルデータの利用可能環境
情報として設定する処理を行う利用環境設定手段とを備
えていることを特徴としている。
【0025】上記の構成によれば、個人情報記憶手段に
記憶されている、消費者がデジタルデータを利用する際
に用いられる利用装置の情報が、利用環境設定手段によ
って、利用可能環境情報として設定されたデジタルデー
タが、記録媒体に記録されることになる。よって、記録
媒体に記録されたデジタルデータは、利用可能環境情報
に設定されている利用装置でしか利用できなくなるの
で、例えばデジタルデータの不正コピーを行ったとして
も、他の装置では該コピーデータは使えることができな
いことになる。よって、デジタルデータの不正利用を防
止することが可能となることにより、著作権の保護を的
確かつ十全に行うことが可能となる。
【0026】また、消費者側にとっても、予め利用装置
を個人情報記憶手段に登録しておくことによって、キオ
スク型端末装置においてデジタルデータを記録媒体に記
録するサービスを受ける際に、例えば記録媒体などを持
参する必要がなく、また、複雑な入力動作などを行う必
要がなく、容易に処理を行うことができる。
【0027】請求項6記載のデジタルデータ利用環境設
定方法は、デジタルデータを利用しようとしている環境
が、該デジタルデータに含まれている利用可能環境情報
に含まれる、または一致している場合にのみ利用可能と
なるデジタルデータ利用システムにおいて用いられる、
上記利用可能環境情報を設定するデジタルデータ利用環
境設定方法であって、デジタルデータの利用可能環境情
報を読みだすステップと、上記利用可能環境情報が利用
環境未設定状態となっている場合に、通信手段を介し
て、該デジタルデータを管理する管理装置にアクセスす
るステップと、上記管理装置から、利用環境設定処理用
データを受信するステップと、上記利用環境設定処理用
データに基づいて利用可能環境情報の書き込みを行うス
テップとを有していることを特徴としている。
【0028】上記の方法によれば、まず、デジタルデー
タの利用可能環境情報を読み出し、利用環境未設定状態
となっている場合に、通信手段を介して管理装置にアク
セスし、利用環境設定処理用データを受信することによ
って、利用可能環境情報の設定が行われる。したがっ
て、例えばMOなどの、記録媒体自体にID認証機能が
なく、データをそのままコピーすることが可能な記録媒
体に、デジタルデータを記録されている場合にも、該デ
ジタルデータは、利用可能環境情報が設定されないかぎ
り利用することができないものとなっている。よって、
該デジタルデータをコピーすることによる不正使用を防
ぐことができる。また、利用可能環境情報を設定する際
には、管理装置からの承認を受けることになるので、例
えば管理装置において、利用可能環境情報を利用環境未
設定情報として設定したデジタルデータを記録媒体に記
録した際に、該デジタルデータに対応する管理コードを
保存しておき、該デジタルデータに対する利用環境設定
処理用データが消費者側に送信された際には、該管理コ
ードを環境設定済に設定するようにすれば、1つのデジ
タルデータに対しては、1回しか利用環境設定処理用デ
ータが発行されないことになる。よって、利用環境が未
設定の状態のデータを不正にコピーして、コピーされた
データそれぞれにおいて利用可能環境情報の設定を行お
うとしても、最初に利用可能環境情報の設定を行ったデ
ータのみしか利用できないことになる。これによって
も、デジタルデータの不正利用を防止することが可能と
なる。
【0029】このように、上記の構成によれば、デジタ
ルデータの著作権の保護を的確かつ十全に行うことがで
きるデジタルデータ利用環境設定方法を提供することが
できる。
【0030】請求項7記載のデジタルデータ利用環境設
定プログラムを記録した記録媒体は、請求項6記載のデ
ジタルデータ利用環境設定方法を実行するプログラムを
記録していることを特徴としている。
【0031】上記の構成によれば、上記記録媒体に記録
されたプログラムを、デジタルデータ利用環境を設定す
るコンピュータシステムにロードすることによって、請
求項6に記載のデジタルデータ利用環境設定方法をユー
ザーに提供することができる。
【0032】請求項8記載の情報配信システムは、情報
源提供者から提供された、利用可能環境情報を含んだデ
ジタルデータを通信ネットワークを介して配信する情報
配信システムであって、上記デジタルデータの配信を行
う配信装置と、上記デジタルデータを受信する受信装置
と、上記デジタルデータに含まれている利用可能環境情
報の設定処理を行う端末装置とを備え、上記配信装置
が、デジタルデータを配信する際に、利用可能環境情報
として利用環境未設定情報を該デジタルデータに記録す
るとともに、該デジタルデータに対応する管理コードを
保存し、上記端末装置が、上記受信装置において受信さ
れた、利用環境未設定情報が記録されているデジタルデ
ータを読み出した際に、通信手段を介して上記配信装置
から利用環境設定処理用データを受信することによっ
て、該デジタルデータの利用可能環境情報を設定し、上
記配信装置が、上記端末装置に対して利用環境設定処理
用データを送信した際に、該当するデジタルデータに対
応する管理コードを環境設定済に設定することを特徴と
している。
【0033】上記の構成では、まず、配信装置がデジタ
ルデータを配信する際に、該デジタルデータの利用可能
環境情報を利用環境未設定情報として設定する。このよ
うな状態のデジタルデータは、利用可能環境情報を設定
しないかぎり利用することができないことになる。利用
可能環境情報の設定は、端末装置から配信装置に通信手
段を介してアクセスし、利用環境設定処理用データを受
信することによって行われる。また、配信装置が、利用
可能環境情報を利用環境未設定情報として設定したデジ
タルデータを配信した際には、該デジタルデータに対応
する管理コードを保存するとともに、該デジタルデータ
に対する利用環境設定処理用データを端末装置に送信し
た際には、該管理コードを環境設定済に設定することに
なる。すなわち、1つのデジタルデータに対しては、1
回しか利用環境設定処理用データが発行されないことに
なる。
【0034】したがって、例えばMOなどの、記録媒体
自体にID認証機能がなく、データをそのままコピーす
ることが可能な記録媒体に、デジタルデータを記録した
としても、該デジタルデータは、利用可能環境情報が設
定されないかぎり利用することができないものとなって
いる。よって、該デジタルデータをコピーすることによ
る不正使用を防ぐことができる。また、配信装置から利
用環境設定処理用データを受信することによって、一旦
利用可能環境情報を設定してしまうと、該デジタルデー
タに関しては、基本的には二度と利用可能環境情報の設
定を行うことができなくなる。よって、利用環境が未設
定の状態のデータを不正にコピーして、コピーされたデ
ータそれぞれにおいて利用可能環境情報の設定を行おう
としても、最初に利用可能環境情報の設定を行ったデー
タのみしか利用できないことになる。これによっても、
デジタルデータの不正利用を防止することができる。
【0035】このように、上記の構成によれば、デジタ
ルデータの著作権の保護を的確かつ十全に行うことがで
きる情報配信システムを提供することができる。
【0036】また、例えば、デジタルデータを受信する
受信装置と、利用可能環境情報を設定する端末装置と
が、離れた位置に設けられており、受信装置においてデ
ジタルデータを受信する際に、利用者が利用可能環境情
報の詳細がわからない場合も考えられる。このような場
合にも、例えば受信装置から記録媒体にデジタルデータ
を移動し、該記録媒体を持ち帰って端末装置で読みと
り、利用可能環境情報を設定する、というような処理を
行うことも可能となる。
【0037】請求項9記載の情報配信システムは、請求
項8記載の構成において、上記配信装置において発行さ
れた管理コードを管理する管理装置をさらに備え、上記
端末装置が、通信手段を介して上記管理装置から利用環
境設定処理用データを受信することによって、該デジタ
ルデータの利用可能環境情報を設定し、上記管理装置
が、上記端末装置に対して利用環境設定処理用データを
送信した際に、該当するデジタルデータに対応する管理
コードを環境設定済に設定することを特徴としている。
【0038】上記の構成によれば、管理装置によって、
管理コードの管理および利用環境設定処理用データの送
信処理が行われることになる。よって、例えば、配信装
置が複数設けられているとともに、1つの管理装置が、
これらの配信装置を統轄して管理するというようなシス
テム形態をとることが可能となる。この場合、サービス
の提供側にとっては、複数の配信装置における売上状況
などを管理装置において全て把握することができ、サー
ビスの運用を潤滑に行うことが可能となる。また、利用
者側にとっても、どの配信装置からデジタルデータを手
に入れた場合でも、1つの管理装置に対してアクセスを
行うことによって、容易に利用環境設定処理を行うこと
ができる。
【0039】請求項10記載のデジタルデータ管理装置
は、情報源提供者から提供された、利用可能環境情報を
含んだデジタルデータを通信ネットワークを介して配信
する情報配信システムにおいて用いられる、デジタルデ
ータの管理を行うデジタルデータ管理装置であって、利
用可能環境情報として利用環境未設定情報が記録された
デジタルデータを受信した端末装置から、利用環境設定
要求を受けた際に、上記端末装置に対して利用環境設定
処理用データを送信するとともに、該当するデジタルデ
ータに対応する管理コードを環境設定済に設定する処理
を行うことを特徴としている。
【0040】上記の構成では、利用可能環境情報が利用
環境未設定情報として設定されたデジタルデータは、利
用可能環境情報を設定しないかぎり利用することができ
ないことになっている。このようなデジタルデータを保
有している端末装置から利用環境設定要求を受信した際
に、利用環境設定処理用データが該消費者側端末装置に
送信される。また、デジタルデータに対する利用環境設
定処理用データが端末装置に送信された際には、該管理
コードが環境設定済に設定されることになる。すなわ
ち、1つのデジタルデータに対しては、1回しか利用環
境設定処理用データが発行されないことになる。
【0041】したがって、例えばMOなどの、記録媒体
自体にID認証機能がなく、データをそのままコピーす
ることが可能な記録媒体に、デジタルデータを記録した
としても、該デジタルデータは、利用可能環境情報が設
定されないかぎり利用することができないものとなって
いる。よって、該デジタルデータをコピーすることによ
る不正使用を防ぐことができる。また、デジタルデータ
管理装置から利用環境設定処理用データを受信すること
によって、一旦利用可能環境情報を設定してしまうと、
該デジタルデータに関しては、基本的には二度と利用可
能環境情報の設定を行うことができなくなる。よって、
利用環境が未設定の状態のデータを不正にコピーして、
コピーされたデータそれぞれにおいて利用可能環境情報
の設定を行おうとしても、最初に利用可能環境情報の設
定を行ったデータのみしか利用できないことになる。こ
れによっても、デジタルデータの不正利用を防止するこ
とが可能となる。
【0042】このように、上記の構成によれば、デジタ
ルデータの著作権の保護を的確かつ十全に行うことがで
きる情報配信システムを提供することができる。
【0043】請求項11記載のデジタルデータ管理装置
は、請求項10記載の構成において、デジタルデータの
配信を行うとともに、該デジタルデータを配信する際
に、利用可能環境情報として利用環境未設定情報を該デ
ジタルデータに記録し、該デジタルデータに対応する管
理コードを保存する処理をさらに行うことを特徴として
いる。
【0044】上記の構成によれば、デジタルデータの配
信処理機能をも有することになるので、データの配信と
管理とを1つの装置内で一括して行うことが可能とな
る。
【0045】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態について図
1ないし図8に基づいて説明すれば、以下のとおりであ
る。
【0046】図2は、本発明の実施の形態に係る情報配
信システムの概略を示すブロック図である。同図に示す
ように、該情報配信システムは、原盤サーバ1と、これ
に接続された複数のキオスク端末(キオスク型端末装
置)2…とからなるシステムとなっている。
【0047】原盤サーバ1は、例えば図2に示すよう
に、レコード会社3、音楽プロダクション4などとの契
約によって、原盤としての音楽データを格納するサーバ
コンピュータおよびこれを管理する原盤サーバ管理業者
を示している。この原盤サーバ1には、デジタル化され
た元音楽データ、あるいはこの元音楽データに基づいて
配信に適したデータ形式に変換された配信用音楽データ
が格納されている。
【0048】キオスク端末2は、原盤サーバ1と通信回
線によって接続された端末装置である。該キオスク端末
2は、原盤サーバ管理業者との契約に基づいて、原盤サ
ーバ1に格納されている配信用音楽データを通信回線を
通じてダウンロードすることが可能となっている。この
通信回線は、データ通信可能な回線であればどのような
ものでもよく、例えば専用回線であってもよいし、イン
ターネット回線であってもよい。
【0049】また、キオスク端末2は、消費者に対して
音楽データを販売することが可能となっている。販売の
形態としては、例えば、コンビニエンスストアやゲーム
センターなどに該キオスク端末2を設置し、消費者がそ
のキオスク端末2に足を運んで、何らかの記録媒体に所
望とする音楽データを記録し、該記録媒体を購入する、
というシステムとなっている。
【0050】さらに、キオスク端末2は、各種記録媒体
に各種データ形式で記録されている音楽データを、他の
記録媒体あるいは同じ記録媒体に移動またはコピーをし
たり、データ形式の変換処理を行ったりする機能を有し
ている。すなわち、消費者は、自分が所有している音楽
データを記録した記録媒体を持ってキオスク端末2まで
足を運び、その音楽データを、該キオスク端末2が対応
している記録媒体の中の所望の記録媒体に、移動・コピ
ー・データ変換を行うことができるようになっている。
この機能の詳細については後述する。
【0051】次に、キオスク端末2の構成について説明
する。図1は、キオスク端末2の概略構成を示すブロッ
ク図である。なお、図1に示す構成は、キオスク端末2
をPC(Personal Computer) ベースのサーバコンピュー
タで構成した例を示している。同図に示すように、キオ
スク端末2は、データ記憶部5、中央処理部6、認証チ
ェック部7、キャンセル制御部8、再生データチェック
部9、再生データ保存処理部10、音データ出力装置1
1、音声ガイド制御処理部12、再生完了処理部13、
変換データ保存処理部14、通信処理部15、表示部1
6、操作部17、再生処理部18、課金管理部19、発
注データ管理部20、データ変換受け付け部21、取り
込みデータチェック部22、データ変換部23、発注処
理部24、および再生環境設定処理部25を備えた構成
となっている。なお、図1は、上記の各構成が全て同様
に接続された図となっているが、実際には、各種バスや
インターフェースなどを介してハードウェア的に接続さ
れている部分や、制御・処理プログラム上での連係によ
ってソフトウェア的に接続されている部分などが混在し
ている。
【0052】データ記憶部5は、例えばハードディスク
装置などの記憶手段によって構成されるものであり、原
盤サーバ1から受信した配信用音楽データを記憶した
り、キオスク端末2における様々な管理データを記憶す
るものである。なお、このハードディスク装置内、ある
いは別のハードディスク装置内には、キオスク端末2の
動作に必要なOSや各種プログラム、データなどが記憶
されている。
【0053】中央処理部6は、CPU(Central Process
ing Unit) などの演算処理装置によって構成されるもの
であり、キオスク端末2内で行われる各種演算処理を行
うものである。なお、図示はしていないが、各種演算処
理を行う上で必要とされるRAM(Random Access Memor
y)なども設けられている。
【0054】通信処理部15は、原盤サーバ1とのデー
タ通信を行う上でのインターフェースとなるものであ
り、キオスク端末2を構成するコンピュータの特定のC
OMポートが割り当てられる。なお、ネットワークイン
ターフェースとしては特に限定するものではなく、例え
ば、Ethernet(登録商標)、FDDI(Fiber D
istributed Data Interface)、ISDN(Integrated Se
rvices Digital Network) 、ATM(Asynchronous Tran
sfer Mode)などが用いられる。
【0055】表示部16は、CRT(Cathode Ray Tube)
やLCD(Liquid Crystal Display)などの各種表示モニ
ターによって構成されるものである。また、操作部17
は、例えばジョイスティックなどのポインティングデバ
イスや各種ボタンなどの入力装置によって構成されるも
のである。消費者は、この表示部16における表示を見
て、操作部17によって入力動作を行うことによって、
所望とするデータの購入や、データの移動・コピー・デ
ータ変換処理などを行うことになる。
【0056】再生データ保存処理部10は、消費者が音
楽データの購入を行う際に、該音楽データを何らかの記
録媒体に記録する処理を行うブロックである。記録媒体
の種類としては特に限定しないが、例えばMD、CD−
R、DVD、メモリースティック、スマートメディア
(登録商標)、マルチメディアカード、コンパクトフラ
ッシュ(登録商標)、MO、フロッピー(登録商標)デ
ィスク、ZIPディスク、JAZ(登録商標)ディス
ク、PCカード、小型ハードディスクなどが挙げられ
る。また、このような記録媒体に対して記録を行う際の
形態としては、消費者が自ら持参して記録を行う形態で
もよいし、端末機内で予め記録媒体を用意しておき、販
売する際に、データの料金に記録媒体の料金を加えた額
を請求する形態としてもよい。
【0057】変換データ保存処理部14は、消費者が音
楽データの移動・コピー・データ変換処理を行う際に、
該音楽データを何らかの記録媒体に記録する処理を行う
ブロックである。音楽データの移動・コピー・データ変
換元および移動・コピー・データ変換先の記録媒体の種
類としては特に限定しないが、上記の再生データ保存処
理部10において例示した各種記録媒体などが挙げられ
る。また、このような記録媒体に対して記録を行う際の
形態としては、消費者が自ら持参して記録を行う形態で
もよいし、端末機内で予め記録媒体を用意しておき、音
楽データの移動・コピー・データ変換処理を行う際に、
手数料に記録媒体の料金を加えた額を請求する形態とし
てもよい。
【0058】音声出力装置11は、アンプ部およびスピ
ーカーなどから構成されるものであり、様々な音声を出
力するためのブロックである。例えば、音楽データの購
入や移動・コピー・データ変換処理を行う際には、その
音楽を試聴する際の音声を出力したり、操作のガイドを
行う音声を出力したり、BGMを出力したりすることに
なる。
【0059】以上説明した、データ記憶部5、中央処理
部6、通信処理部15、表示部16、操作部17、再生
データ保存処理部10、変換データ保存処理部14、お
よび音声出力装置11は、キオスク端末2におけるハー
ドウェア的な構成を示すブロックである。そして、以下
に示す認証チェック部7、キャンセル制御部8、再生デ
ータチェック部9、音声ガイド制御処理部12、再生完
了処理部13、再生処理部18、課金管理部19、発注
データ管理部20、発注処理部24、データ変換受け付
け部21、取り込みデータチェック部22、データ変換
部23、および再生環境設定処理部25が、キオスク端
末2におけるソフトウェア的な構成を示すブロックとな
る。
【0060】認証チェック部7は、原盤サーバ1に対し
て、特定の配信用音楽データの配信要求を送出し、デー
タ配信の認証を行うブロックである。配信要求を行う際
には、この認証チェック部7から当該キオスク端末2の
IDならびにパスワードが送出され、原盤サーバ1側で
これらの認証チェックが行われ、このチェックを通過し
た場合に、原盤サーバ1からキオスク端末2へ要求され
た配信用音楽データが配信されることになる。
【0061】キャンセル制御部8は、消費者によって一
旦データの再生要求がなされた後にキャンセルが行われ
た場合に、該当データの再生を中止するとともに、課金
処理をキャンセルする処理を行うブロックである。な
お、ここでいう再生とは、消費者にデータが売却された
状態に相当するものである。すなわち、消費者によって
購買要求された音楽データが各種記録媒体に記録され、
該記録媒体が消費者の手に渡った時点で再生が1回行わ
れたとカウントすることになる。また、キャンセル制御
部8は、消費者によって一旦データの移動・コピー・デ
ータ変換処理要求がなされた後にキャンセルが行われた
場合に、該当データの移動・コピー・データ変換処理を
中止するとともに、課金処理をキャンセルする処理をも
行う。
【0062】再生データチェック部9は、消費者が再生
要求を行った特定のデータが当該キオスク端末2内に蓄
えられている場合、その蓄えられている特定のデータの
再生回数情報をチェックし、再生が可能であるか否かを
チェックするブロックである。ここで再生が不可能であ
ると判断された場合には、再生要求が行われた特定のデ
ータを、原盤サーバ1に配信要求することになる。
【0063】音声ガイド制御処理部12は、消費者に対
して、データの再生、ならびに移動・コピー・データ変
換処理に関する様々な音声ガイドを制御するブロックで
ある。
【0064】再生処理部18は、再生要求されたデータ
に対して、暗号化されている配信用音楽データをデコー
ドするとともに、該当配信用音楽データが圧縮されてい
る場合には、同時に解凍(伸張)処理を行うブロックで
ある。これにより、再生要求されたデータが、各種デー
タ形式に変換可能なデータ形式に変換されることにな
る。
【0065】課金管理部19は、消費者による再生要
求、すなわちデータ購入要求がなされた際の課金の管
理、および、データの移動・コピー・データ変換処理が
要求された際の手数料の課金の管理を行うブロックであ
る。課金の形態としては、現金支払い、クレジットカー
ド、デビットカード、プリペイドカードなどによる支払
いなどが挙げられる。よって、課金管理部19は、現金
の収受を行う装置、あるいは各種カードによる決済を行
う装置などを備えるとともに、これらの装置の制御を行
うシステムを有していることになる。また、課金管理部
19は、データ購入の際の課金情報を、再生回数情報な
どに基づいて算出したり、再生1回当たりの課金を変更
したりする機能をも有している。
【0066】発注データ管理部20は、キオスク端末2
内に蓄えられているデータの再生回数情報をチェック
し、各データのIDとともに記録、管理を行うブロック
である。この発注データ管理部20によって、キオスク
端末2内に蓄えられている各データが、どれだけ再生可
能であるかを把握することが可能となっている。
【0067】発注処理部24は、上記発注データ管理部
20によって再生可能回数が0または所定値以下となっ
ていると認識されたデータを、新たに原盤サーバ1から
配信する要求を行うブロックである。
【0068】再生完了処理部13は、消費者に対する再
生処理を完了した際に、該当データの再生完了を示すデ
ータを、原盤サーバ1あるいはデータ配信を管理してい
る管理サーバに送信するとともに、再生完了の履歴デー
タを保存する処理を行うブロックである。
【0069】データ変換受け付け部21は、消費者から
データの移動・コピー・データ変換処理が要求された場
合に、変換方法選択処理、および変換条件選択処理を行
うブロックである。変換方法選択処理では、消費者によ
って、元の音楽データが記録されている記録媒体の種
類、移動・コピー・データ変換処理を行う先の記録媒体
の種類およびデータ形式の種類、および、移動処理を行
うかコピー処理を行うかが選択される。変換条件選択処
理では、後述する取り込みデータチェック部21によっ
て、元の音楽データが、当該キオスク端末2において販
売を行っているデータであると判断された場合に、移動
・コピー・データ変換処理を行った先のデータに対し
て、再生回数情報や再生可能環境情報(利用可能環境情
報)などを設定する際の条件を選択する処理が行われ
る。
【0070】取り込みデータチェック部21は、消費者
が持参してきた記録媒体に記録されている元の音楽デー
タをチェックし、そのデータ形式の検出、および、該音
楽データが、当該キオスク端末2によって販売されたも
のであるか否かについての検出を行うブロックである。
【0071】データ変換部23は、消費者が持参してき
た記録媒体に記録されている元の音楽データを読み出す
処理、読み出した元の音楽データを、移動・コピー処理
を行う先のデータ形式に変換する処理、および、移動・
コピー・データ変換処理を行う先の音楽データに対し
て、再生回数情報の設定処理を行うブロックである。
【0072】再生環境設定処理部(利用環境設定手段・
管理コード管理手段)25は、移動・コピー・データ変
換処理を行う先の音楽データに対して、再生可能環境情
報の設定処理や、管理コードの管理を行うブロックであ
る。この再生環境設定処理部25による再生環境設定処
理および管理コードの管理の詳細については後述する。
【0073】次に、原盤サーバ1からキオスク端末2に
送信される配信用音楽データについて以下に説明する。
図3は、配信用音楽データの概略構成を示す説明図であ
る。同図に示すように、配信用音楽データは、ヘッダ部
およびデータ部からなる構成となっている。
【0074】ヘッダ部には、再生回数情報、データI
D、および認証コードが記録されている。再生回数情報
は、当該配信用音楽データが、何回までの再生が可能で
あるかを示す情報である。再生とは、上記したように、
消費者にデータが売却された状態に相当するものである
ので、この再生回数情報は、当該配信用音楽データが、
何回分の売却が可能であるかを示していることになる。
すなわち、この再生回数情報によって再生回数を制限す
ることによって、1回配信用音楽データを受け取ったら
無制限に何回でも売却が可能となってしまうという状態
を防止することが可能となる。
【0075】データIDは、当該配信用音楽データの固
有のIDを示すものであり、当該配信用音楽データに含
まれるデータの内容を示しているとともに、同じ内容の
データであっても、最初に原盤サーバ1から配信された
タイミングや配信経路に応じて異なるIDとなるもので
ある。また、認証コードは、本情報配信システムにおい
て用いられているデータであることを示すコードであ
る。
【0076】データ部は、コンテンツデータ、すなわち
音楽情報データによって構成されている。このコンテン
ツデータは、容易に内容が解析できないように、暗号化
された状態でコード化されたデータとなっていてもよ
い。また、一般に音楽情報データそのものはサイズの大
きいデータである場合が多いので、圧縮された状態でコ
ード化されていてもよい。
【0077】次に、再生処理、およびコピー・データ変
換・移動処理を行う先の記録媒体の種類について説明す
る。ここでは、記録媒体の種類を3種類に分類する。ま
ず、1つ目の記録媒体としては、例えばMDや、CD−
AUDIO形式で記録されるCD−Rなどの記録媒体に
相当するものである。これらの記録媒体では、それぞれ
独自のデータ形式で音楽情報が記録されているととも
に、いわゆるシリアルコピーマネージメントと呼ばれる
著作権保護技術が施されている。このような記録媒体に
対して音楽データを記録する場合には、それぞれに対応
したデータ形式で記録されることになり、後述するよう
なコピー可能回数情報、再生可能環境情報、キオスク端
末IDなどの記録は行われない。このような種類の記録
媒体をMD形式記録媒体と称することにする。
【0078】2つ目の記録媒体としては、例えばメモリ
ースティックやスマートメディアなどの、ID認証機能
を有している記録媒体に相当するものである。このよう
な記録媒体は、ID認証を行うことが可能なIC(Integ
rated Circuit)が備えられている。このようなID認証
機能が備えられた記録媒体を、ID認証可能記録媒体と
称することにする。
【0079】3つ目の記録媒体としては、例えばMO、
ZIPディスク、JAZディスクなど、任意のデジタル
データを記録可能な各種記録媒体に相当するものであ
る。このような記録媒体に対しては、任意のデータ形式
の音楽データを記録することが可能であり、該音楽デー
タを例えばPC(消費者側端末装置)などによって読み
出し、記録されているデータ形式に対応した音楽再生ソ
フトウェアなどによって再生されることになる。このよ
うな記録媒体を汎用記録媒体と称することにする。
【0080】次に、消費者から音楽データの再生(販
売)要求がなされた際のキオスク端末2における処理の
流れについて、図4に示すフローチャートを参照しなが
ら説明する。まず、S1において、キオスク端末2に対
して、消費者から特定のデータの再生要求がなされたか
否かが判断され、再生要求がなされたと判断された場合
(S1においてYES)に、S2以降のステップが実行
され、再生要求がなされていない場合(S1においてN
O)には、S1の処理が繰り返される。すなわち、この
ステップは、再生要求の待機状態を示していることにな
る。
【0081】次に、再生要求されたデータに対応する音
楽データが、再生可能な状態でキオスク端末2内に蓄え
られているか否かが判断される(S2)。ここで、音楽
データが再生可能な状態であるというのは、音楽データ
のヘッダ部に記録されている再生回数情報が、再生要求
された数以上となっていることを示している。このS2
においてNO、すなわち、再生可能な音楽データがキオ
スク端末2内にないと判断された場合、以降のS3から
の処理が行われ、S2においてYES、すなわち、再生
可能な音楽データがキオスク端末2内にあると判断され
た場合、後述するS7からの処理が行われる。
【0082】上記のS2においてNOと判断されると、
再生要求されたデータに対応する配信用音楽データを、
原盤サーバ1からダウンロードしてくることになる。そ
こで、S3において、発注処理部24によって配信要求
先の原盤サーバ1が選択される。ここで、原盤サーバ1
の選択方法としては、例えば、過去の配信履歴などに基
づいて、再生要求されたデータに対応する配信用音楽デ
ータを所有している可能性が高いと思われる原盤サーバ
1から選択していく方法や、データ配信の際の転送速度
の速い原盤サーバ1から選択していく方法などが挙げら
れる。なお、このように原盤サーバ1を選択することが
できるのは、キオスク端末2が複数の原盤サーバ1と配
信契約を結んでいる場合であり、1つの原盤サーバ1と
の間でのみ配信が行われる場合には、このステップは省
略される。
【0083】そして、S3において選択された原盤サー
バ1に対して、該当配信用音楽データの配信要求を送出
する(S4)。この際に、キオスク端末2のIDおよび
パスワードを送出することによって認証が行われる。
【0084】配信要求が受理されると、原盤サーバ1か
らキオスク端末2に向けて該当配信用音楽データの送信
が行われる(S5)。これにより、キオスク端末2内
に、再生要求されたデータに対応する音楽データが蓄え
られる。
【0085】その後、ダウンロードした音楽データの再
生動作を行う前に、該音楽データにキオスク端末2のI
Dを付与する(S6)。また、同様に、上記のS2にお
いてYES、すなわち、再生可能な音楽データがキオス
ク端末2内にあると判断された場合、該当音楽データに
キオスク端末2のIDを付与する(S7)。これらのス
テップによって、音楽データに、再生処理を行ったキオ
スク端末の情報が記録されることになる。なお、このS
6およびS7のステップは、記録先の記録媒体が、上記
のMD形式記録媒体である場合には、省略されることに
なる。
【0086】このようにキオスク端末2のIDが付与さ
れた音楽データに対して、S8において確認のために該
当音楽データが再生可能であるかがチェックされる。こ
のチェックは、例えば、音楽データのヘッダ部に記録さ
れている再生環境条件に、当該キオスク端末2が適合し
ているか、などについてチェックを行うものであるが、
基本的には、正常に配信処理が行われているのであれ
ば、このチェックは通過することになる。ここで再生不
能であると判断された場合(S8においてNO)には、
エラーメッセージが表示部16上に表示され(S9)、
再生処理が中止される。
【0087】S8において、再生可能であると判断され
る(S8においてYES)と、再生データ保存処理部1
0によって、該当音楽データが、指定された記録媒体に
記録され、再生処理が行われる(S10)。ここで、音
楽データが記録される記録媒体としては、キオスク端末
2が用意している記録媒体でもよいし、消費者が自分で
持参してきた記録媒体であってもよい。また、再生処理
が完了すると、再生完了処理部13によって、該当音楽
データの再生完了を示すデータが、原盤サーバ1あるい
はデータ配信を管理している管理サーバに送信されると
ともに、再生完了の履歴データがキオスク端末2内に保
存される。このS10までのステップを行うことによっ
て再生(販売)処理が完了し、S1に戻って再生要求の
待機状態に戻る。
【0088】次に、上記の再生処理が行われることによ
って、記録媒体上に記録される音楽データの構成につい
て以下に説明する。図5は、上記音楽データの概略構成
を示す説明図である。同図に示すように、該音楽データ
は、ヘッダ部およびデータ部からなる構成となってい
る。なお、上記のMD形式記録媒体に対して記録される
音楽データのデータ形式は、該記録媒体に対応したデー
タ形式となるので、図5に示す音楽データの構成は、I
D認証可能記録媒体および汎用記録媒体に記録される音
楽データの構成となる。
【0089】ヘッダ部には、コピー可能回数情報、デー
タID、認証コード、再生可能環境情報、およびキオス
ク端末IDが記録されている。コピー可能回数情報は、
当該音楽データを、ID認証可能記録媒体あるいは汎用
記録媒体にコピーすることが、何回まで許可されるかを
示す情報である。すなわち、このコピー可能回数情報
は、コピー回数を制限することによって、1回音楽デー
タを受け取ったら無制限に何回でもコピーが可能となっ
てしまうという状態を防止するために付加されている。
また、このコピー可能回数情報は、1回のコピー処理が
行われる毎に1回分ずつ減数するように書き換えられ、
0になると、コピー処理を禁止する禁止情報として機能
する。
【0090】データIDは、当該音楽データの固有のI
Dを示すものであり、当該音楽データに含まれるデータ
の内容を示しているものである。また、このデータID
は、同じ内容のデータであっても、原盤サーバ1から配
信されたタイミング(時期)に応じて異なるIDとなっ
ていてもよい。また、認証コードは、特定の原盤サーバ
1から配信されたデータであることを示すコードであ
る。
【0091】再生可能環境情報は、当該音楽データを再
生する環境を定義する情報である。この再生可能環境情
報の設定の詳細については後述する。また、キオスク端
末IDは、当該音楽データがどのキオスク端末2で売却
(再生)されたものであるかを示す情報である。
【0092】データ部は、消費者にとって購入価値のあ
るコンテンツデータ、すなわち本実施形態においてはデ
ジタル音楽データによって構成されている。このデジタ
ル音楽データは、容易に内容が解析できないように、暗
号化された状態でコード化されたデータとなっていても
よい。また、一般にこのようなデジタル音楽データは、
データサイズが大きいことが多いので、必要に応じて圧
縮された状態でコード化されていてもよい。
【0093】次に、本実施形態におけるキオスク端末2
において行うことが可能な音楽データの移動・コピー・
データ変換処理の種類について説明する。以下に、この
処理の種類を列挙する。1つの記録媒体の中のデータ
を、他のデータ形式に変換して同じ記録媒体に保存する
処理。1つの記録媒体の中のデータを、他のデータ形
式に変換して他の記録媒体に保存する処理。複数の記
録媒体の中に記録されている複数のデータを、他のデー
タ形式に変換して他の1つの記録媒体にまとめて保存す
る処理。複数の記録媒体の中に記録されている複数の
データを、他のデータ形式に変換して他の複数の記録媒
体に保存する処理。以上の処理において、元のデータを
削除する場合には移動処理に相当し、元のデータを残す
場合にはコピー処理に相当することになる。
【0094】次に、消費者から音楽データの移動・コピ
ー・データ変換要求がなされた際のキオスク端末2にお
ける処理の流れについて、図6に示すフローチャートを
参照しながら説明する。まず、S11において、消費者
によって、特定のデータの移動・コピー・データ変換を
行う処理が選択される。そして、基本手数料の入金が行
われた(S12)後に、どのような種類の処理を行うか
についての選択が行われる(S13)。ここでの選択内
容としては、移動・コピー・データ変換の元となる音楽
データが記録されている記録媒体の種類およびデータ形
式、移動・コピー・データ変換先となる記録媒体の種類
およびデータ形式などが挙げられる。
【0095】次に、S13において設定された、処理の
元となる音楽データ(元データ)が記録されている記録
媒体が、消費者によってキオスク端末2の記録媒体挿入
口にセットされる(S14)。そして、セットされた記
録媒体に記録されているデータが読みだされて、各デー
タの情報が取り込まれる(S15)。ここで取り込まれ
た各データの情報が、キオスク端末2が備える表示部1
6に表示され、消費者は、該データ群の中から、所望の
処理対象となる音楽データを選択する(S16)。
【0096】ここで、選択された音楽データが、消費者
が処理を行いたいと思っている音楽データであるかを確
認するために、該音楽データの再生(通常の音楽再生)
を行う(S17)。消費者は、実際に音楽を聞くことに
よって、処理対象として選択した音楽データが間違いが
ないことを確認することができる。
【0097】次に、S18において、選択された音楽デ
ータのヘッダ部の情報などを確認することによって、該
音楽データが、キオスク端末2で取り扱っているデータ
であるか否かが判断される。ここで、キオスク端末2で
取り扱っているデータとは、該キオスク端末2において
再生(販売)が行われた音楽データのことを表してい
る。選択された音楽データが、キオスク端末2で取り扱
っているデータでないと判断された場合(S18におい
てNO)、後述するS25からの処理が行われる。
【0098】選択された音楽データが、キオスク端末2
で取り扱っているデータであると判断された場合(S1
8においてYES)、移動・コピー・データ変換先とな
る記録媒体が、上記のID認証可能記録媒体あるいは汎
用記録媒体であれば、記録先の音楽データのコピー可能
回数情報や再生可能環境情報などの利用条件が消費者に
よって設定される(S19)。例えば、元の音楽データ
が、コピー可能回数が0になっているデータである場合
には、基本的には、元の音楽データが消去された上で、
新たな記録媒体に該音楽データが移動されるか、あるい
は異なるデータ形式のデータに変換されるかが行われる
とともに、新たに作成された音楽データは、コピー可能
回数が0に設定されることになる。ここで、元の音楽デ
ータを残しておきたい場合や、新たに作成される音楽デ
ータのコピー可能回数を増やしたい場合には、その旨を
上記のS19において設定することができる。ただし、
この場合には、コピー可能回数を増加させた分に相当す
る料金がさらに課金されることになる。再生可能環境情
報の設定に関しての詳細は後述する。
【0099】その後、消費者に対して問い合わせを行う
ことによって、他の記録媒体にも移動・コピー・データ
変換元となる音楽データがあるか否かが判断され(S2
0)、ある場合には、再びS14からの処理が行われ
る。一方、S20においてNOと判断された場合、選択
された音楽データ、および各音楽データにおける利用条
件の設定状況の一覧が表示され、消費者によってこれら
の内容が確認される(S21)。
【0100】S21において問題がなければ、選択され
た音楽データに対応するオリジナルデータ、すなわち、
音楽データの再生(販売)を行う際に用いられる、キオ
スク端末2内に蓄えられているオリジナルデータが読み
だされる(S22)。ここで、選択された音楽データに
対応するオリジナルデータが、キオスク端末2内にない
場合には、該当するデータを原盤サーバ1から取り寄せ
る処理を行ってもよいか否かについて消費者に問い合わ
せを行い、消費者の承諾が得られた場合に、該当するデ
ータを原盤サーバ1からダウンロードすることになる。
その後、該オリジナルデータが、消費者によって指定さ
れた記録媒体に保存されるデータ形式に変換され(S2
3)、これらのデータが記録媒体に保存され(S2
4)、処理が終了する。
【0101】一方、S18においてNO、すなわち、選
択された音楽データが、キオスク端末2で取り扱ってい
るデータでないと判断された場合には、消費者に対して
問い合わせを行うことによって、他の記録媒体にも移動
・コピー・データ変換元となる音楽データがあるか否か
が判断され(S25)、ある場合には、再びS14から
の処理が行われる。一方、S25においてNOと判断さ
れた場合、選択された音楽データ、および各音楽データ
における利用条件の設定状況の一覧が表示され、消費者
によってこれらの内容が確認される(S26)。
【0102】S26において問題がなければ、選択され
た音楽データを元の記録媒体から読み出し、読みだした
音楽データを、消費者によって指定された記録媒体に保
存されるデータ形式へ変換する処理が行われる(S2
7)。その後、これらのデータが記録媒体に保存され
(S28)、処理が終了する。
【0103】上記のような処理によれば、移動・コピー
・データ変換処理を行う対象の音楽データが、キオスク
端末2で取り扱っているデータである場合には、キオス
ク端末2内に該当オリジナルデータが蓄えられていれ
ば、該オリジナルデータを元にしてデータ形式の変換が
行われる。すなわち、消費者が持参してきた記録媒体に
記録されているデータは、なんらかのデータ劣化が生じ
ている可能性が考えられるが、この元の記録媒体に記録
されているデータを使わずに、キオスク端末2で販売に
用いられるデータを、移動・コピー・データ変換処理の
元データとして使用するので、処理後のデータの品質を
向上させることができる。
【0104】また、移動・コピー・データ変換処理を行
う対象の音楽データが、キオスク端末2で取り扱ってい
るデータであるが、キオスク端末2内に該当オリジナル
データが蓄えられていない場合には、該当オリジナルデ
ータを原盤サーバ1からダウンロードすることが可能と
なっている。ここで、消費者が、該当オリジナルデータ
を原盤サーバ1からダウンロードすることを拒否した場
合には、元の記録媒体に記録されている元の音楽データ
をそのまま読みだして、データ形式の変換、保存処理を
行うようにしてもよい。
【0105】また、移動・コピー・データ変換処理を行
う対象の音楽データが、キオスク端末2で取り扱ってい
ないデータである場合には、元の音楽データを読み出
し、この読みだした音楽データに基づいて、データ形式
の変換、保存処理が行われる。この場合には、例えば元
の音楽データがMDデータであれば、保存先の記録媒体
がCD−Rであっても、通常のCDデータよりも音質が
落ちた状態で保存されることになる。なお、この場合に
は、保存先の記録媒体に記録されるデータに、上記のS
19で示したような利用条件の設定処理は行われない。
すなわち、この場合には、純粋にデータ変換、コピー処
理が行われることになる。また、元の音楽データの形式
が、キオスク端末2が読みだせないものである場合に
は、処理を行うことができない旨を表示させて処理を終
了することになる。
【0106】また、上記のS24およびS28におい
て、データ変換した音楽データの保存処理が行われてい
るが、この際に記録先となる記録媒体としては、消費者
が持参してきた記録媒体でもよいし、キオスク端末2側
で予め用意しておいた記録媒体でもよい。キオスク端末
2側で用意しておいた記録媒体の場合には、該記録媒体
の料金がさらに課金されることになる。
【0107】次に、再生可能環境情報の設定について説
明する。再生可能環境情報は、音楽データが上記のID
認証可能記録媒体に記録される場合と、上記の汎用記録
媒体に記録される場合とで、その内容が異なっている。
ID認証可能記録媒体に音楽データを記録する場合に
は、再生可能環境情報に、該当ID認証可能記録媒体の
IDが記録される。ID認証可能記録媒体に記録されて
いる音楽データを再生する場合には、再生ソフトが、I
D認証可能記録媒体のIDと、該当音楽データのヘッダ
部における再生可能環境情報に記録されているIDとを
照らし合わせて、両者が一致した場合にのみ再生が許可
される。これにより、ID認証可能記録媒体に記録され
た音楽データを、例えば他の記録媒体にコピーしたとし
ても、その記録媒体からは再生が行えないことになる。
このような仕組みによって、ID認証可能記録媒体に記
録された音楽データの著作権が保護されることになる。
【0108】一方、汎用記録媒体に音楽データを記録す
る場合には、次に示すような処理によって再生可能環境
情報が設定される。図7(a)および図7(b)は、キ
オスク端末2側における汎用記録媒体に音楽データを記
録した際の再生可能環境情報の設定処理の流れを示すフ
ローチャートである。また、図8は、例えばPCなどの
再生装置側において、汎用記録媒体に記録されている音
楽データの再生可能環境情報を設定する処理の流れを示
すフローチャートである。
【0109】まず、キオスク端末2において、図7
(a)に示すように、汎用記録媒体に記録しようとして
いる音楽データを作成する際に、再生可能環境情報とし
て、再生環境未設定の情報が付加されるとともに、キオ
スク端末情報が付加される(S31)。このように設定
されたヘッダ部を備えた音楽データを、キオスク端末2
は汎用記録媒体に記録するとともに、該音楽データに対
応する管理コードを作成し、キオスク端末2内に保存す
る(S32)。
【0110】消費者は、上記のようにして音楽データが
記録された汎用記録媒体を持ち帰り、該音楽データを再
生することのできる装置、例えばPCにインストールさ
れている再生ソフトなどを利用して、再生を行うことに
なる。この際に、図8に示すように、まず、再生ソフト
が汎用記録媒体に記録されている音楽データを読みだす
(S41)。そして、該音楽データの再生可能環境情報
において、再生環境未設定となっているか否かが判定さ
れる(S42)。再生環境が設定されている場合(S4
2においてNO)には、設定されている再生環境と、現
在の再生環境とが照会され(S43)、両者が合致して
いる場合に該音楽データの再生が行われる(S44)。
【0111】一方、S42においてYES、すなわち、
再生環境未設定となっている場合には、「再生環境を設
定します。よろしいですか?」という旨のダイアログが
表示される(S45)。すなわち、再生環境が未設定と
なっている限りは該当音楽データの再生は行われない仕
組みとなっている。再生環境を設定しない場合(S45
においてNO)には、処理が中断される(S46)。
【0112】上記のダイアログが表示された際に、OK
の指示を与えると(S45においてYES)、該音楽デ
ータに記録されているキオスク端末情報に基づいて、P
Cが備える通信手段を用いて、データが作成されたキオ
スク端末2と通信が行われる(S47)。
【0113】キオスク端末2側では、図7(b)に示す
ように、PCからアクセスされて再生環境設定要求を受
信する(S51)と、上記のS32においてキオスク端
末2内に保存した該当音楽データの管理コードを照会し
(S52)、該管理コードが環境設定済であるか否かの
判断を行う(S53)。S53においてYES、すなわ
ち、該管理コードが環境設定済である場合には、再生環
境設定済となっている旨をPCに通知し(S54)、処
理を終了する。
【0114】一方、S53においてNO、すなわち、該
管理コードが環境設定済ではないと判断された場合に
は、PCに向けて再生環境設定処理用データ(利用環境
設定処理用データ)を送信する(S55)。また、これ
と同時に、該管理コードを環境設定済に設定し(S5
6)、処理を終了する。
【0115】PC側では、図8に示すように、再生環境
設定処理用データをキオスク端末2から受信する(S4
8)と、このデータに基づいて、該音楽データに対して
該PCを再生可能環境として設定する再生可能環境情報
の書き込みが行われる(S49)。これにより、該PC
において該音楽データの再生(S50)が可能となる。
【0116】以上のような処理によれば、汎用記録媒体
に音楽データを記録する場合にも、再生可能環境情報に
記録されている内容と合致しない環境では、該音楽デー
タを再生することができないので、不正コピーが行われ
ることを防止することができる。また、再生環境を設定
する際には、該音楽データを発行したキオスク端末2に
アクセスし、再生環境設定処理用データを受信するとと
もに、キオスク端末2側では、該音楽データの管理コー
ドが、再生環境設定済として設定される。よって、例え
ば、再生環境を設定する前のデータを不正コピーし、こ
のコピーデータを使って他の環境で再生環境を設定しよ
うとしても、以前に該当音楽データの再生環境設定処理
が行われていることが管理コードに設定されている場合
には、新たに再生環境設定処理用データは発行されない
ことになるので、不正コピーによるデータは利用不可能
となる。したがって、汎用記録媒体に対して音楽データ
を記録した場合にも、著作権を強固に保護することが可
能となっている。
【0117】なお、上記では、図7(a)および図7
(b)、ならびに図8のフローチャートを用いて、汎用
記録媒体に記録された音楽データに対する処理を説明し
たが、同様の処理によって、ID認証記録媒体に記録さ
れた音楽データに対する処理を行ってもかまわない。す
なわち、ID認証記録媒体にキオスク端末2から音楽デ
ータを記録する際に、ID認証機能を用いずに、汎用記
録媒体に音楽データを記録するのと同様の処理により、
音楽データおよび再生可能環境情報を記録するようにし
てもよい。
【0118】以上では、再生環境として、通信手段を備
えたPCを用いる例を示したが、通信手段を備えていな
い装置を再生環境として設定したい場合には、次のよう
な処理が行われる。まず、再生環境が未設定となってい
る音楽データを、通信手段を備えたPCで読み出し、該
PCにおいて、再生環境設定ソフトを起動させる。そし
て、この再生環境設定ソフトの指示に従って、再生環境
として設定したい装置の情報を入力する。その後、この
情報を該PCにおける通信手段を利用してキオスク端末
2に送信し、再生環境設定処理用データを受信して、再
生環境を設定する。この際に、キオスク端末2側では、
該当音楽データの管理データが再生環境設定済として設
定される。
【0119】なお、上記では、PCにインストールされ
ている再生ソフトが、再生環境設定処理をも行う例につ
いて説明したが、これに限定されるものではなく、再生
ソフトとは別に再生環境設定ソフトがPCにインストー
ルされていてもよい。このような再生ソフトおよび再生
環境設定ソフトは、例えばインターネットなどを通じて
ダウンロードすることによってPC内にインストールす
るようにしてもよい。また、例えば、キオスク端末2に
おいて、音楽データが記録媒体に記録される際に、同時
に再生ソフトおよび再生環境設定ソフトを該記録媒体に
記録するようにしてもよい。この場合には、消費者は、
自分のPCに該音楽データを再生することが可能なソフ
トウェアがインストールされているか否かを気にする必
要がなくなり、安心して音楽データの購入、あるいは移
動・コピー・データ変換処理を行うことができる。
【0120】また、上記では、再生環境設定処理を行う
際に、PCから通信手段を介して、該音楽データを購入
したキオスク端末2にアクセスし、再生環境設定処理用
データを受信するようになっていたが、これに限定され
るものではない。例えば、音楽配信システムを管理する
管理者が提供しているメインの公開管理サーバ(管理装
置)において、一括して再生環境設定処理を行うシステ
ムとしてもよい。また、音楽データの購入者側で指定し
たアクセス先で再生環境設定処理を行えるようにしても
よい。この場合、指定可能アクセス先一覧情報から、ユ
ーザがアクセス先を選択することになる。すなわち、再
生環境設定処理を行う際に、音楽配信システムを管理す
る管理者の許可を得ることができるシステムであれば、
どのようなシステムでもよい。
【0121】また、上記では、再生環境設定処理を行う
際に、PCから該PCが備える通信手段を介してアクセ
ス動作が行われるようになっていたが、これに限定され
るものではない。例えば、現在、携帯電話などの端末が
非常に普及しているので、再生機器に携帯端末を接続し
て情報の送受信を行う方法でもよい。また、再生機器自
体が携帯電話機能や通常の電話機能などの通信機能を有
している場合には、該再生機器が直接情報の送受信を行
う方法でもよい。また、通信可能なPCに再生機器を接
続して情報の送受信を行う方法でもよい。すなわち、こ
れらのような場合には、再生機器自体が、請求項におけ
る消費者側端末装置として機能することになる。
【0122】また、CD−Rのようなデータの変更を行
えないような記録媒体に音楽データを記録した場合に
は、再生環境設定処理の際に、再生環境データを付加す
ることによって使用可能な状態にすることになる。
【0123】また、上記では、再生環境の設定を、通信
手段を介して再生環境設定の承認を受けることによって
行われるシステムとなっているが、次に示すような、個
人情報記録媒体(個人情報記憶手段)を利用する方法を
行うシステムとしてもよい。このシステムでは、まず、
予め、個人情報を記録した個人情報記録媒体を作成して
おく。この個人情報記録媒体の作成は、キオスク端末2
側で行ってもよいし、消費者が所有しているPCにおい
て行ってもよい。記録媒体としては、基本的にはどのよ
うな記録媒体を用いてもよいが、セキュリティを考慮す
ると、ID認証可能記録媒体を用いることが好ましい。
しかしながら、例えばフロッピーディスクなどは、媒体
の単価が安いという利点を有しているので、フロッピー
ディスクを個人情報記録媒体として利用する場合には、
パスワードとユーザIDとの入力を行うことによって、
セキュリティを確保することもできる。
【0124】個人情報記録媒体に記録しておく内容とし
ては、消費者が音楽データの再生を行いたいと思ってい
る再生装置の情報などであり、このような再生装置が複
数ある場合には、それらを全て登録することになる。
【0125】音楽データを購入する場合、あるいは移動
・コピー・データ変換処理を行う場合には、消費者が個
人情報記録媒体を持参してキオスク端末2に足を運び、
該個人情報記録媒体をキオスク端末2にセットする。キ
オスク端末2は、個人情報記録媒体に記録されている再
生装置情報を読み出し、その一覧を表示させる。消費者
は、再生環境として設定したい再生装置を選択し、キオ
スク端末2は、選択された再生装置を、再生可能環境情
報として設定した音楽データを、消費者が所望とする記
録媒体に記録する。
【0126】また、個人情報記録媒体に、その他のカス
タマイズ情報を記録しておいてもよい。カスタマイズ情
報としては、消費者が通常使用する分野や、消費者の決
済方法などの情報が挙げられる。このようなカスタマイ
ズ情報を個人情報記録媒体に記録しておくことによっ
て、該個人情報記録媒体2をキオスク端末2にセットし
た際に、その消費者に対応したメニュー画面などを表示
するような処理を行うことが可能となる。また、消費者
が、キオスク端末2において処理を行う際に、決済情報
などをいちいち入力する手間をなくすことも可能とな
る。
【0127】なお、上記では、個人情報記録媒体を消費
者が持参して処理を行うシステムとなっていたが、パス
ワードとユーザIDとの入力を行う形式にするのであれ
ば、再生環境情報をキオスク端末2側で管理するような
システムとしてもよい。この場合には、キオスク端末2
での管理情報が増えることになるが、消費者にとって
は、個人情報記録媒体を持参するなどの手間を省くこと
が可能となる。
【0128】次に、図2に示すシステムとは異なる形態
の情報配信システムについて説明する。本情報配信シス
テムは、図9に示すように、インターネット上に設けら
れた、配信用音楽データの配信元となる配信サーバ(配
信装置)31、および再生環境設定処理を行う管理サー
バ(管理装置、デジタルデータ管理装置)32と、配信
サーバ31と接続可能な状態で、インターネットに接続
されたPC(受信装置)33、および管理サーバ32と
接続可能な状態で、インターネットに接続されたPC
(端末装置)34とからなるシステムとなっている。具
体的には、PC34が、例えば自宅などに設置された、
音楽データの再生環境として利用するPCであり、PC
33が、自宅から離れた外出先に設置されているPCで
あるような状況を想定している。
【0129】配信サーバ31は、インターネットを通じ
て配信用音楽データを配信するサーバコンピュータであ
る。PC33は、配信サーバ31から、再生可能環境情
報として、再生環境未設定の情報が付加された音楽デー
タをダウンロードする。そして、PC33から、記録媒
体35にダウンロードした音楽データを移動させる。利
用者は、外出先のPCにおいて音楽データを記録した記
録媒体35を持って自宅に帰り、再生環境として利用し
ようとしているPC34によって、該記録媒体35に記
録されている音楽データを読みだし、図8に示すフロー
チャートと同様の手法により、再生環境の設定が行われ
ることになる。
【0130】PC34において再生環境を設定する際に
は、PC34から管理サーバ32にアクセスが行われ、
管理サーバ32において、図7(b)に示すフローチャ
ートと同様の処理により、再生環境設定処理が行われ
る。また、配信サーバ31と管理サーバ32との間で情
報の交換が行われ、再生環境設定処理が行われた音楽デ
ータの管理データは、環境設定済に設定される。なお、
本実施形態では、配信サーバ31と管理サーバ32とが
別に設けられたシステムとなっているが、1つのサーバ
で配信処理と管理処理とを行うシステムとしてもかまわ
ない。
【0131】以上のように、インターネット上の配信サ
ーバ31からPC33に音楽データをダウンロードし
て、該音楽データを利用するようなシステムにおいて
も、本発明に係る再生環境設定方法を適用することが可
能である。以上のようなシステムによれば、上記のよう
に、外出先で音楽データを入手した際に、外出先では自
宅の再生環境の詳細な情報がわからない場合にでも、該
音楽データを記録した記録媒体を自宅に持ち帰って、自
宅で再生環境を設定することが可能となる。
【0132】なお、本実施形態においては、音楽データ
の配信システムに関して説明したが、これに限定される
ものではなく、その他のデジタルデータ、例えば、画像
データ、動画データ、プログラムデータなどに適用する
ことも可能である。
【0133】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明に係るデ
ジタルデータ記録サービスシステムは、利用可能環境情
報を含んだデジタルデータを、記録媒体に記録するサー
ビスを行うキオスク型端末装置と、上記キオスク型端末
装置によって記録媒体に記録されたデジタルデータを利
用する消費者が有している、通信手段を備えた消費者側
端末装置とを備え、上記キオスク型端末装置が、利用可
能環境情報として利用環境未設定情報をデジタルデータ
に記録するとともに、該デジタルデータに対応する管理
コードを保存し、上記消費者側端末装置が、利用環境未
設定情報が記録されているデジタルデータが記録されて
いる記録媒体を読み出した際に、通信手段を介して上記
キオスク型端末装置から利用環境設定処理用データを受
信することによって、該デジタルデータの利用可能環境
情報を設定し、上記キオスク型端末装置が、上記消費者
側端末装置に対して利用環境設定処理用データを送信し
た際に、該当するデジタルデータに対応する管理コード
を環境設定済に設定する構成である。
【0134】これにより、例えばMOなどの、記録媒体
自体にID認証機能がなく、データをそのままコピーす
ることが可能な記録媒体に、デジタルデータを記録した
としても、該デジタルデータは、利用可能環境情報が設
定されないかぎり利用することができないものとなって
いるので、該デジタルデータをコピーすることによる不
正使用を防ぐことができるという効果を奏する。また、
キオスク型端末装置から利用環境設定処理用データを受
信することによって、一旦利用可能環境情報を設定して
しまうと、該デジタルデータに関しては、基本的には二
度と利用可能環境情報の設定を行うことができなくなる
ので、これによっても、デジタルデータの不正利用を防
止することが可能となるという効果を奏する。
【0135】請求項2の発明に係るデジタルデータ記録
サービスシステムは、上記キオスク型端末装置において
発行された管理コードを管理する管理装置をさらに備
え、上記消費者側端末装置が、通信手段を介して上記管
理装置から利用環境設定処理用データを受信することに
よって、該デジタルデータの利用可能環境情報を設定
し、上記管理装置が、上記消費者側端末装置に対して利
用環境設定処理用データを送信した際に、該当するデジ
タルデータに対応する管理コードを環境設定済に設定す
る構成である。
【0136】これにより、請求項1の構成による効果に
加えて、サービスの提供側にとっては、複数のキオスク
型端末装置における売上状況などを管理装置において全
て把握することができ、サービスの運用を潤滑に行うこ
とが可能となるという効果を奏する。また、各キオスク
型端末装置に、管理コードの管理および利用環境設定処
理用データの送信処理などを行う装置を設ける必要がな
くなるので、設備に対する必要経費を削減することがで
きるという効果を奏する。また、消費者側にとっても、
どのキオスク型端末装置から記録媒体に記録されたデジ
タルデータを手に入れた場合でも、1つの管理装置に対
してアクセスを行うことによって、容易に利用環境設定
処理を行うことができるという効果を奏する。
【0137】請求項3の発明に係るキオスク型端末装置
は、デジタルデータを記録媒体に記録するサービスを行
うキオスク型端末装置において、記録媒体に記録を行う
デジタルデータに対して、該デジタルデータの利用可能
環境情報を設定する処理を行う利用環境設定手段と、上
記デジタルデータを記録媒体に記録した際に、該デジタ
ルデータに対応する管理コードを生成するとともに、該
管理コードの管理を行う管理コード管理手段と、記録媒
体に記録されたデジタルデータを利用する消費者が有し
ている消費者側端末装置との間で通信処理を行う通信処
理手段とを備え、上記利用環境設定手段が、デジタルデ
ータが記録媒体に記録された際に、該デジタルデータ
に、利用環境未設定情報を記録する処理と、上記消費者
側端末装置から上記通信処理手段を介して、上記デジタ
ルデータに対する利用環境設定要求を受信した際に、利
用環境設定処理用データを上記装置に送信する処理とを
行うとともに、上記管理コード管理手段が、上記利用環
境設定手段が上記デジタルデータに対する利用環境設定
処理用データを上記装置に送信した際に、該デジタルデ
ータに対応する管理コードを環境設定済に設定する処理
と、上記消費者側端末装置から上記デジタルデータに対
する利用環境設定要求を受信した際に、該デジタルデー
タに対応する管理コードが環境設定済に設定されている
場合に、上記利用環境設定手段による利用環境設定処理
用データの送信を禁止する処理とを行う構成である。
【0138】これにより、例えばMOなどの、記録媒体
自体にID認証機能がなく、データをそのままコピーす
ることが可能な記録媒体に、デジタルデータを記録した
としても、該デジタルデータは、利用可能環境情報が設
定されないかぎり利用することができないものとなって
いるので、該デジタルデータをコピーすることによる不
正使用を防ぐことができるという効果を奏する。また、
キオスク型端末装置から利用環境設定処理用データを受
信することによって、一旦利用可能環境情報を設定して
しまうと、該デジタルデータに関しては、基本的には二
度と利用可能環境情報の設定を行うことができなくなる
ので、これによっても、デジタルデータの不正利用を防
止することが可能となるという効果を奏する。
【0139】請求項4の発明に係るキオスク型端末装置
は、デジタルデータを記録媒体に記録するサービスを行
うキオスク型端末装置において、消費者がデジタルデー
タを利用する際に用いられる利用装置が記録されている
個人情報記録媒体を読み取る個人情報読み取り手段と、
記録媒体に記録を行うデジタルデータに対して、上記個
人情報読み取り手段によって読み取られた利用装置の情
報を、該デジタルデータの利用可能環境情報として設定
する処理を行う利用環境設定手段とを備えている構成で
ある。
【0140】これにより、記録媒体に記録されたデジタ
ルデータは、利用可能環境情報に設定されている利用装
置でしか利用できなくなるので、デジタルデータの不正
利用を防止することが可能となることにより、著作権の
保護を的確かつ十全に行うことが可能となるという効果
を奏する。
【0141】また、消費者側にとっても、予め個人情報
記録媒体に利用装置を登録しておくことによって、キオ
スク型端末装置においてデジタルデータを記録媒体に記
録するサービスを受ける際に、個人情報記録媒体を持参
していくことのみで、複雑な入力動作などを行う必要が
なく、容易に処理を行うことができるという効果を奏す
る。
【0142】請求項5の発明に係るキオスク型端末装置
は、デジタルデータを記録媒体に記録するサービスを行
うキオスク型端末装置において、消費者がデジタルデー
タを利用する際に用いられる利用装置を、各個人ごとに
記憶する個人情報記憶手段と、記録媒体に記録を行うデ
ジタルデータに対して、上記個人情報記憶手段に記憶さ
れている利用装置の情報を、該デジタルデータの利用可
能環境情報として設定する処理を行う利用環境設定手段
とを備えている構成である。
【0143】これにより、記録媒体に記録されたデジタ
ルデータは、利用可能環境情報に設定されている利用装
置でしか利用できなくなるので、デジタルデータの不正
利用を防止することが可能となることにより、著作権の
保護を的確かつ十全に行うことが可能となるという効果
を奏する。
【0144】また、消費者側にとっても、予め利用装置
を個人情報記憶手段に登録しておくことによって、キオ
スク型端末装置においてデジタルデータを記録媒体に記
録するサービスを受ける際に、例えば記録媒体などを持
参する必要がなく、また、複雑な入力動作などを行う必
要がなく、容易に処理を行うことができるという効果を
奏する。
【0145】請求項6の発明に係るデジタルデータ利用
環境設定方法は、デジタルデータを利用しようとしてい
る環境が、該デジタルデータに含まれている利用可能環
境情報に含まれる、または一致している場合にのみ利用
可能となるデジタルデータ利用システムにおいて用いら
れる、上記利用可能環境情報を設定するデジタルデータ
利用環境設定方法であって、デジタルデータの利用可能
環境情報を読みだすステップと、上記利用可能環境情報
が利用環境未設定状態となっている場合に、通信手段を
介して、該デジタルデータを管理する管理装置にアクセ
スするステップと、上記管理装置から、利用環境設定処
理用データを受信するステップと、上記利用環境設定処
理用データに基づいて利用可能環境情報の書き込みを行
うステップとを有している方法である。
【0146】これにより、例えばMOなどの、記録媒体
自体にID認証機能がなく、データをそのままコピーす
ることが可能な記録媒体に、デジタルデータを記録され
ている場合にも、該デジタルデータは、利用可能環境情
報が設定されないかぎり利用することができないものと
なっているので、該デジタルデータをコピーすることに
よる不正使用を防ぐことができる。また、利用可能環境
情報を設定する際には、管理装置からの承認を受けるこ
とになるので、利用環境が未設定の状態のデータを不正
にコピーして、コピーされたデータそれぞれにおいて利
用可能環境情報の設定を行おうとしても、最初に利用可
能環境情報の設定を行ったデータのみしか利用できない
ことになるので、これによっても、デジタルデータの不
正利用を防止することが可能となるという効果を奏す
る。
【0147】請求項7の発明に係るデジタルデータ利用
環境設定プログラムを記録した記録媒体は、請求項6記
載のデジタルデータ利用環境設定方法を実行するプログ
ラムを記録している構成である。
【0148】これにより、上記記録媒体に記録されたプ
ログラムを、デジタルデータ利用環境を設定するコンピ
ュータシステムにロードすることによって、請求項6に
記載のデジタルデータ利用環境設定方法をユーザーに提
供することができるという効果を奏する。
【0149】請求項8の発明に係る情報配信システム
は、情報源提供者から提供された、利用可能環境情報を
含んだデジタルデータを通信ネットワークを介して配信
する情報配信システムであって、上記デジタルデータの
配信を行う配信装置と、上記デジタルデータを受信する
受信装置と、上記デジタルデータに含まれている利用可
能環境情報の設定処理を行う端末装置とを備え、上記配
信装置が、デジタルデータを配信する際に、利用可能環
境情報として利用環境未設定情報を該デジタルデータに
記録するとともに、該デジタルデータに対応する管理コ
ードを保存し、上記端末装置が、上記受信装置において
受信された、利用環境未設定情報が記録されているデジ
タルデータを読み出した際に、通信手段を介して上記配
信装置から利用環境設定処理用データを受信することに
よって、該デジタルデータの利用可能環境情報を設定
し、上記配信装置が、上記端末装置に対して利用環境設
定処理用データを送信した際に、該当するデジタルデー
タに対応する管理コードを環境設定済に設定する構成で
ある。
【0150】これにより、例えばMOなどの、記録媒体
自体にID認証機能がなく、データをそのままコピーす
ることが可能な記録媒体に、デジタルデータを記録した
としても、該デジタルデータは、利用可能環境情報が設
定されないかぎり利用することができないものとなって
いるので、該デジタルデータをコピーすることによる不
正使用を防ぐことができるという効果を奏する。また、
一旦利用可能環境情報を設定してしまうと、該デジタル
データに関しては、基本的には二度と利用可能環境情報
の設定を行うことができなくなるので、これによって
も、デジタルデータの不正利用を防止することができる
という効果を奏する。
【0151】また、例えば、デジタルデータを受信する
受信装置と、利用可能環境情報を設定する端末装置と
が、離れた位置に設けられているような場合にも、例え
ば受信装置から記録媒体にデジタルデータを移動し、該
記録媒体を持ち帰って端末装置で読みとり、利用可能環
境情報を設定する、というような処理を行うことも可能
となるという効果を奏する。
【0152】請求項9の発明に係る情報配信システム
は、上記配信装置において発行された管理コードを管理
する管理装置をさらに備え、上記端末装置が、通信手段
を介して上記管理装置から利用環境設定処理用データを
受信することによって、該デジタルデータの利用可能環
境情報を設定し、上記管理装置が、上記端末装置に対し
て利用環境設定処理用データを送信した際に、該当する
デジタルデータに対応する管理コードを環境設定済に設
定する構成である。
【0153】これにより、請求項8の構成による効果に
加えて、サービスの提供側にとっては、複数の配信装置
における売上状況などを管理装置において全て把握する
ことができ、サービスの運用を潤滑に行うことが可能と
なるという効果を奏する。また、利用者側にとっても、
どの配信装置からデジタルデータを手に入れた場合で
も、1つの管理装置に対してアクセスを行うことによっ
て、容易に利用環境設定処理を行うことができるという
効果を奏する。
【0154】請求項10の発明に係るデジタルデータ管
理装置は、情報源提供者から提供された、利用可能環境
情報を含んだデジタルデータを通信ネットワークを介し
て配信する情報配信システムにおいて用いられる、デジ
タルデータの管理を行うデジタルデータ管理装置であっ
て、利用可能環境情報として利用環境未設定情報が記録
されたデジタルデータを受信した端末装置から、利用環
境設定要求を受けた際に、上記端末装置に対して利用環
境設定処理用データを送信するとともに、該当するデジ
タルデータに対応する管理コードを環境設定済に設定す
る処理を行う構成である。
【0155】これにより、例えばMOなどの、記録媒体
自体にID認証機能がなく、データをそのままコピーす
ることが可能な記録媒体に、デジタルデータを記録した
としても、該デジタルデータは、利用可能環境情報が設
定されないかぎり利用することができないものとなって
いるので、該デジタルデータをコピーすることによる不
正使用を防ぐことができるという効果を奏する。また、
デジタルデータ管理装置から利用環境設定処理用データ
を受信することによって、一旦利用可能環境情報を設定
してしまうと、該デジタルデータに関しては、基本的に
は二度と利用可能環境情報の設定を行うことができなく
なるので、これによっても、デジタルデータの不正利用
を防止することが可能となるという効果を奏する。
【0156】請求項11の発明に係るデジタルデータ管
理装置は、デジタルデータの配信を行うとともに、該デ
ジタルデータを配信する際に、利用可能環境情報として
利用環境未設定情報を該デジタルデータに記録し、該デ
ジタルデータに対応する管理コードを保存する処理をさ
らに行う構成である。
【0157】これにより、請求項10の構成による効果
に加えて、デジタルデータの配信処理機能をも有するこ
とになるので、データの配信と管理とを1つの装置内で
一括して行うことが可能となるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係るキオスク端末の概
略構成を示すブロック図である。
【図2】本実施形態に係る情報配信システムの概略を示
すブロック図である。
【図3】配信用音楽データの概略構成を示す説明図であ
る。
【図4】消費者から音楽データの再生(販売)要求がな
された際のキオスク端末における処理の流れを示すフロ
ーチャートである。
【図5】記録媒体上に記録される音楽データの概略構成
を示す説明図である。
【図6】消費者から音楽データの移動・コピー・データ
変換要求がなされた際のキオスク端末における処理の流
れを示すフローチャートである。
【図7】同図(a)および(b)は、キオスク端末側に
おける汎用記録媒体に音楽データを記録した際の再生可
能環境情報の設定処理の流れを示すフローチャートであ
る。
【図8】PCなどの再生装置側において、汎用記録媒体
に記録されている音楽データの再生可能環境情報を設定
する処理の流れを示すフローチャートである。
【図9】図2に示すシステムとは異なる形態の情報配信
システムの概略を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 原盤サーバ 2 キオスク端末(キオスク型端末装置) 3 レコード会社 4 音楽プロダクション 25 再生環境設定処理部(利用環境設定手段・管理
コード管理手段) 31 配信サーバ(配信装置) 32 管理サーバ(管理装置・デジタルデータ管理装
置) 33 PC(受信装置) 34 PC(端末装置)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/765 H04N 7/173 640Z // H04N 7/173 640 5/91 L Fターム(参考) 5B017 AA06 BB06 CA16 5C052 AA01 AB04 CC11 DD03 DD04 DD06 EE08 5C053 FA15 FA23 FA27 GA11 GB11 JA01 JA16 JA21 KA04 KA05 KA24 LA11 LA15 5C064 BA07 BB07 BC07 BC18 BC20 BD02 BD05 BD08 BD09 BD13 5D044 AB05 AB07 BC08 CC04 CC08 DE50 GK08 GK12 HL08 HL09

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】利用可能環境情報を含んだデジタルデータ
    を、記録媒体に記録するサービスを行うキオスク型端末
    装置と、 上記キオスク型端末装置によって記録媒体に記録された
    デジタルデータを利用する消費者が有している、通信手
    段を備えた消費者側端末装置とを備え、 上記キオスク型端末装置が、利用可能環境情報として利
    用環境未設定情報をデジタルデータに記録するととも
    に、該デジタルデータに対応する管理コードを保存し、 上記消費者側端末装置が、利用環境未設定情報が記録さ
    れているデジタルデータが記録されている記録媒体を読
    み出した際に、通信手段を介して上記キオスク型端末装
    置から利用環境設定処理用データを受信することによっ
    て、該デジタルデータの利用可能環境情報を設定し、 上記キオスク型端末装置が、上記消費者側端末装置に対
    して利用環境設定処理用データを送信した際に、該当す
    るデジタルデータに対応する管理コードを環境設定済に
    設定することを特徴とするデジタルデータ記録サービス
    システム。
  2. 【請求項2】上記キオスク型端末装置において発行され
    た管理コードを管理する管理装置をさらに備え、上記消
    費者側端末装置が、通信手段を介して上記管理装置から
    利用環境設定処理用データを受信することによって、該
    デジタルデータの利用可能環境情報を設定し、上記管理
    装置が、上記消費者側端末装置に対して利用環境設定処
    理用データを送信した際に、該当するデジタルデータに
    対応する管理コードを環境設定済に設定することを特徴
    とする請求項1記載のデジタルデータ記録サービスシス
    テム。
  3. 【請求項3】デジタルデータを記録媒体に記録するサー
    ビスを行うキオスク型端末装置において、 記録媒体に記録を行うデジタルデータに対して、該デジ
    タルデータの利用可能環境情報を設定する処理を行う利
    用環境設定手段と、 上記デジタルデータを記録媒体に記録した際に、該デジ
    タルデータに対応する管理コードを生成するとともに、
    該管理コードの管理を行う管理コード管理手段と、 記録媒体に記録されたデジタルデータを利用する消費者
    が有している消費者側端末装置との間で通信処理を行う
    通信処理手段とを備え、 上記利用環境設定手段が、デジタルデータが記録媒体に
    記録された際に、該デジタルデータに、利用環境未設定
    情報を記録する処理と、上記消費者側端末装置から上記
    通信処理手段を介して、上記デジタルデータに対する利
    用環境設定要求を受信した際に、利用環境設定処理用デ
    ータを上記装置に送信する処理とを行うとともに、 上記管理コード管理手段が、上記利用環境設定手段が上
    記デジタルデータに対する利用環境設定処理用データを
    上記装置に送信した際に、該デジタルデータに対応する
    管理コードを環境設定済に設定する処理と、上記消費者
    側端末装置から上記デジタルデータに対する利用環境設
    定要求を受信した際に、該デジタルデータに対応する管
    理コードが環境設定済に設定されている場合に、上記利
    用環境設定手段による利用環境設定処理用データの送信
    を禁止する処理とを行うことを特徴とするキオスク型端
    末装置。
  4. 【請求項4】デジタルデータを記録媒体に記録するサー
    ビスを行うキオスク型端末装置において、 消費者がデジタルデータを利用する際に用いられる利用
    装置が記録されている個人情報記録媒体を読み取る個人
    情報読み取り手段と、 記録媒体に記録を行うデジタルデータに対して、上記個
    人情報読み取り手段によって読み取られた利用装置の情
    報を、該デジタルデータの利用可能環境情報として設定
    する処理を行う利用環境設定手段とを備えていることを
    特徴とするキオスク型端末装置。
  5. 【請求項5】デジタルデータを記録媒体に記録するサー
    ビスを行うキオスク型端末装置において、 消費者がデジタルデータを利用する際に用いられる利用
    装置を、各個人ごとに記憶する個人情報記憶手段と、 記録媒体に記録を行うデジタルデータに対して、上記個
    人情報記憶手段に記憶されている利用装置の情報を、該
    デジタルデータの利用可能環境情報として設定する処理
    を行う利用環境設定手段とを備えていることを特徴とす
    るキオスク型端末装置。
  6. 【請求項6】デジタルデータを利用しようとしている環
    境が、該デジタルデータに含まれている利用可能環境情
    報に含まれる、または一致している場合にのみ利用可能
    となるデジタルデータ利用システムにおいて用いられ
    る、上記利用可能環境情報を設定するデジタルデータ利
    用環境設定方法であって、 デジタルデータの利用可能環境情報を読みだすステップ
    と、 上記利用可能環境情報が利用環境未設定状態となってい
    る場合に、通信手段を介して、該デジタルデータを管理
    する管理装置にアクセスするステップと、 上記管理装置から、利用環境設定処理用データを受信す
    るステップと、 上記利用環境設定処理用データに基づいて利用可能環境
    情報の書き込みを行うステップとを有していることを特
    徴とするデジタルデータ利用環境設定方法。
  7. 【請求項7】請求項6記載のデジタルデータ利用環境設
    定方法を実行するプログラムを記録していることを特徴
    とするデジタルデータ利用環境設定プログラムを記録し
    た記録媒体。
  8. 【請求項8】情報源提供者から提供された、利用可能環
    境情報を含んだデジタルデータを通信ネットワークを介
    して配信する情報配信システムであって、 上記デジタルデータの配信を行う配信装置と、 上記デジタルデータを受信する受信装置と、 上記デジタルデータに含まれている利用可能環境情報の
    設定処理を行う端末装置とを備え、 上記配信装置が、デジタルデータを配信する際に、利用
    可能環境情報として利用環境未設定情報を該デジタルデ
    ータに記録するとともに、該デジタルデータに対応する
    管理コードを保存し、 上記端末装置が、上記受信装置において受信された、利
    用環境未設定情報が記録されているデジタルデータを読
    み出した際に、通信手段を介して上記配信装置から利用
    環境設定処理用データを受信することによって、該デジ
    タルデータの利用可能環境情報を設定し、 上記配信装置が、上記端末装置に対して利用環境設定処
    理用データを送信した際に、該当するデジタルデータに
    対応する管理コードを環境設定済に設定することを特徴
    とする情報配信システム。
  9. 【請求項9】上記配信装置において発行された管理コー
    ドを管理する管理装置をさらに備え、上記端末装置が、
    通信手段を介して上記管理装置から利用環境設定処理用
    データを受信することによって、該デジタルデータの利
    用可能環境情報を設定し、上記管理装置が、上記端末装
    置に対して利用環境設定処理用データを送信した際に、
    該当するデジタルデータに対応する管理コードを環境設
    定済に設定することを特徴とする請求項8記載の情報配
    信システム。
  10. 【請求項10】情報源提供者から提供された、利用可能
    環境情報を含んだデジタルデータを通信ネットワークを
    介して配信する情報配信システムにおいて用いられる、
    デジタルデータの管理を行うデジタルデータ管理装置で
    あって、 利用可能環境情報として利用環境未設定情報が記録され
    たデジタルデータを受信した端末装置から、利用環境設
    定要求を受けた際に、上記端末装置に対して利用環境設
    定処理用データを送信するとともに、該当するデジタル
    データに対応する管理コードを環境設定済に設定する処
    理を行うことを特徴とするデジタルデータ管理装置。
  11. 【請求項11】デジタルデータの配信を行うとともに、
    該デジタルデータを配信する際に、利用可能環境情報と
    して利用環境未設定情報を該デジタルデータに記録し、
    該デジタルデータに対応する管理コードを保存する処理
    をさらに行うことを特徴とする請求項10記載のデジタ
    ルデータ管理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8422861B2 (en) 2004-11-30 2013-04-16 Panasonic Corporation Content management device

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