JP2002074535A - 火災警報設備およびそれに利用する火災警報器 - Google Patents

火災警報設備およびそれに利用する火災警報器

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JP2002074535A
JP2002074535A JP2000260843A JP2000260843A JP2002074535A JP 2002074535 A JP2002074535 A JP 2002074535A JP 2000260843 A JP2000260843 A JP 2000260843A JP 2000260843 A JP2000260843 A JP 2000260843A JP 2002074535 A JP2002074535 A JP 2002074535A
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alarm
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fire alarm
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JP2000260843A
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Mayuko Hiki
麻由子 比企
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Nohmi Bosai Ltd
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Nohmi Bosai Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 住宅等の各部屋に火災警報器を設けるととも
にそれらを相互に接続することで、各部屋に対して火災
警報器を用いて火災警報を行う。 【解決手段】 複数の部屋を有する建物に対して、火災
警報器を各部屋に設置するとともに各火災警報器を接続
する信号線網を配設し、いずれかの火災警報器の火災検
出に基づいて建物内全体に火災警報を行うものである。
複数の火災警報器には、火災を検出するときに信号線網
に移報信号を出力する出力回路が設けられているととも
に、信号線網を介して移報信号を受信する入力回路が設
けられ、入力回路が移報信号を受信するときに警報動作
を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は、火災警報器が相互
に警報を行わせることのできる火災警報設備に関するも
のである。
【従来の技術】従来の火災警報器は、住宅等において居
室に発生した熱や煙を捉えることによりブザー鳴動によ
って火災警報を行う自己完結型の火災警報機器として、
居室内に警報するのみであった。そのため、いずれかの
部屋で火災が発生したときに住宅全体に火災警報を行い
たい場合は、各部屋に火災感知器を設けるとともに、火
災感知器からの信号を受信して住宅内全体に音響を届か
せる火災受信機を設けることによる火災報知設備を配設
していた。
【発明が解決しようとする課題】従来の火災警報器で
は、設置された部屋に火災が発生したときにその部屋に
おいて音響によって警報を行うので、部屋に人がいない
ときに外部においてその警報音を聞き取る必要があっ
た。逆に部屋に人がいる場合には、通常では火災の発生
を目視することができるので、音響の価値はそれほど大
きくなかった。また、住宅等において火災の発生を住宅
内全体に音響を鳴動させるために、複数の火災感知器お
よび火災受信機を設置する住宅向けの火災報知設備もあ
るが、設備が大掛りであり、住宅の規模に応じた音響装
置を用意する必要があった。本発明は、住宅等の各部屋
に火災警報器を設けるとともにそれらを相互に接続する
ことで、各部屋に対して火災警報器を用いて火災警報を
行うことを目的とする。
【課題を解決するための手段】この発明は、火災を検出
するときに警報動作を行う複数の火災警報器と、複数の
火災警報器がそれぞれ接続される信号線網と、からなる
火災警報設備であって、複数の火災警報器には、火災を
検出するときに信号線網に移報信号を出力する出力回路
が設けられているとともに、信号線網を介して移報信号
を受信する入力回路が設けられ、入力回路が移報信号を
受信するときに警報動作を行うことを特徴とするもので
ある。また、複数の火災警報器は、警報情報を有する移
報信号を出力し、受信した移報信号の警報情報に応じた
警報動作を行うものである。さらに、複数の部屋を有す
る建物に対して、火災警報器を各部屋に設置するととも
に各火災警報器を接続する信号線網を配設し、いずれか
の火災警報器の火災検出に基づいて建物内全体に火災警
報を行うものである。さらに、他の発明は、火災を検出
するための検出回路と、検出回路によって火災を検出す
るときに警報動作を行うための警報回路と、同様に検出
回路によって火災を検出するときに信号線網に移報信号
を出力する出力回路と、警報回路に警報動作を行わせる
ために信号線網から移報信号を受信する入力回路と、を
有する火災警報器であることを特徴とするものである。
また、出力回路からの移報信号に火災情報を付与するた
めの設定回路を有し、さらに、警報回路が、入力回路の
受信した移報信号の火災情報に従った警報動作を行うも
のである。
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て説明する。図1は、本発明を利用する火災警報設備を
概略的に示すシステム構成図であり、図2は、図1に用
いられる火災警報器のブロック回路図である。図1にお
いて、Hは設置対象の一例として住宅であって図面上2
階建てで4つの部屋R1〜4を有している。各部屋R1
〜4にはそれぞれ火災警報器D1〜4が天井面や壁面を
利用して設置されていて、各火災警報器D1〜4は商用
電源(AC100V)に接続されて駆動され、各火災警
報器D1〜4を相互に接続する信号線網Lが配線されて
いる。この信号線網Lは天井裏や壁内を通して各部屋に
配線され、形式的に各火災警報器D1〜4が2線間に並
列接続されている。図2は、図1に用いられる火災警報
器D1〜4であって、その構成は、サーミスタを用いて
火災による熱を検出する、あるいは、投受光素子を用い
て散乱による煙濃度を検出する検出回路11と、外部か
ら点検スイッチ21を介して点検入力を受けたことを検
出する点検回路12と、商用電源を清流および平滑化す
る電源回路16からの電源電圧を所定のレベルに安定し
て供給する定電圧回路13と、スピーカやブザー等を用
いた音響回路22や発光ダイオード等を用いた火災表示
灯23を駆動制御する駆動回路14と、これらの各部の
動きを監視制御するマイコン等を用いた制御回路15を
備えている。さらに、この制御回路15から火災検出時
に端子部24に接点動作により移報信号出力を行う出力
回路31と、端子部24から移報信号入力があるとき
に、その入力を検出する入力回路32が設けられてい
る。この端子部24には、図1に示されている信号線網
Lが接続され、出力回路31を介した移報信号出力と、
入力回路32を介した移報信号入力がなされる。つぎ
に、このような火災警報器D1〜4の動作について、図
1の設備全体をふまえてとくに火災警報器D1に着目し
て説明する。常時、火災警報器D1は、詳細に説明しな
い所定のタイミングで制御回路15が検出回路11を起
動して火災判別を行っている。この火災判別は、詳細に
説明しないが、検出回路11による火災の熱や煙に基づ
く検出出力をAD変換してデータとして取り込み、予め
設定されている固定値あるいは差分値に関する基準と対
比して火災か否かを判別する。このとき、火災警報器D
1が設置されている部屋R1が正常状態であれば、この
火災監視動作を繰り返している。監視している部屋R1
が正常状態において、火災警報器D1が正常に機能して
いるか否かは外観からはわからないので、火災警報器D
1本体から露出するように設けられる点検スイッチ21
を押圧することで、火災警報器D1に点検入力を行うこ
とができる。点検入力があると、スイッチ21の動作が
点検回路12によって検出され、点検回路12は制御回
路15に対して点検入力を与えるとともに、制御回路1
5が点検動作を開始する。この点検動作は詳細に示さな
いが、検出回路11からの出力を増大させることにより
擬似的に火災検出状態の出力を行わせ、その出力を取り
込んで制御回路15は擬似的に所定時間(約10秒等)
火災検出状態となる。制御回路15は、この火災検出状
態において駆動回路14に駆動出力を行い、駆動回路1
4の動作に基づいて音響回路22のスピーカから例えば
「火災警報器が火災を検出しました。現場を確認してく
ださい」といった音声メッセージを発する。また、火災
表示灯23を点灯することで、火災警報器D1の点検動
作を視覚的に確認することができる。そして、この点検
動作は、上記所定時間の経過によって自動復旧すること
で、火災を監視する火災監視動作に自動的に戻るように
なっている。そして、この火災警報器D1が設置されて
いる部屋R1で火災が発生すると、火災警報器D1の火
災監視動作において、検出回路11の検出出力が増大
し、制御回路15がその検出出力から火災と判断する。
火災と判断した制御回路15は、上記の点検動作時と同
様に、駆動回路14に駆動出力を行い、駆動回路14の
動作に基づき音響回路22から音声鳴動として音声メッ
セージを発し、同時に火災表示灯23を点灯する。ここ
で、鳴動は音声メッセージでなく、警報音を鳴動させて
もよく、その場合、音響回路22にはスピーカでなくブ
ザーを用いてもよい。この火災警報器D1による音声警
報は、おもに部屋R1に対するものであって、居住者が
部屋R1に居なくて、例えば部屋R4に居住者が居ると
きにはその音声警報に十分聞こえることを期待しにく
い。そのため、この実施形態で用いている火災警報器D
1は移報機能を有している。すなわち、上記のような過
程によって制御回路15が火災と判断すると、駆動回路
14に駆動出力を行うと同時に、出力回路31に起動出
力を行う。起動出力を受けた出力回路31は、端子部2
4を介して信号線網Lに対して移報信号を出力する。こ
の移報信号は、出力回路31が無電圧接点を有してその
接点を閉じることで信号線網Lにつながる端子部24の
端子間が短絡されることになる。この状態の信号線網L
を介して他の火災警報器D2〜4は、それぞれの入力回
路32は信号線Lを介して電流を流せるようになる。す
なわち、入力回路32は詳細に示さないが電流検出機能
を備え、端子部24を介した信号線Lへの電流を検出す
ることで移報信号の入力を受ける。この移報入力によっ
て入力回路32は、制御回路15へ信号入力を行って制
御回路15に警報動作を行わせる。なお、出力回路31
は、有電圧接点による移報信号として、信号線網Lに電
圧印加を行って、入力回路32は、信号線網Lの電圧を
端子部24を介して基準電圧と比較して検出するように
してもよい。さらにここで、移報信号としてパルス信号
や信号伝送を用いるようにしてもよい。なお、移報信号
を区別しないときには、信号伝送を用いることは、回路
が複雑になってしまう。そして、信号入力を受けた制御
回路15は、検出回路11の出力に基づく火災判断時と
同様に、駆動回路14に駆動出力を行い、駆動回路14
の動作に基づき音響回路22から音響鳴動として音声メ
ッセージを発し、同時に火災表示灯23を点灯する。こ
こで、火災警報器D2〜4による音声警報は、それぞれ
部屋R2〜4に対するものであり、火災警報器D1の火
災検出に基づいて、一斉に各部屋R1〜4に警報動作を
行うことができ、居住者が部屋R1に居なくて、どこの
部屋に居たとしても、音声警報によって火災の発生を必
ず認識することが期待できる。この音声警報は、それぞ
れの火災警報器D1〜4が設置された部屋に対して警報
できれば十分であり、従来の火災受信機のように、住宅
H内の全域で聞こえるような大音量は不要であり、万一
の誤動作の場合に近所に迷惑をかけることなく、住宅の
各部屋で適度な音量で警報すればよい。そして、従来の
火災受信機では、建物の大きさによって音量を調整する
必要があるが、この実施形態においては、各火災警報器
D1〜4それぞれが適度な音量でよく、それを調整する
必要はない。そして、部屋R1の火災状態が回復される
と、火災警報器D1の検出回路11からの検出出力も低
下し、制御回路15は火災でないと判別し、駆動回路1
4および出力回路31への各出力を停止し、出力回路3
1の停止に基づき信号線網Lの移報信号は停止して他の
火災警報器D2〜4の入力回路32による移報信号の検
出はなくなり、火災警報器D2〜4の駆動回路14への
出力も停止される。このように、住宅H全体の警報が停
止されることになる。なお、この実施形態において、制
御回路15は、検出回路11による警報動作と移報信号
を受信した入力回路32の動作による警報動作を区別す
ることができるので、駆動回路14に対してそれらを区
別した出力を行うことができ、そのときに駆動回路14
に、自己の火災検出の場合と移報入力による場合のそれ
ぞれで音声メッセージを用意してケースに対応した音声
メッセージ、例えば「他の火災警報器が動作しました。
現場を確認してください」と切り分けて鳴動させること
もできる。また、ブザーによる警報音の場合にも、連続
音と断続音等に鳴動を区別することができる。なお、入
力回路32は出力回路31と端子部24を共有している
ので、自己の移報信号出力も自分で検出することになる
が、自己の火災検出に基づいて鳴動を行うのはもちろん
である。同様に、制御回路15は自己の火災検出を優先
して駆動出力を行うようにし、すなわち、移報入力があ
る場合に自己の火災検出が入るときには、自己の火災検
出に基づいて鳴動を行う。さらに、制御回路15は、点
検回路12からの点検入力がある場合には、システム全
体に警報動作を行わせる必要がないので、火災状態とし
て駆動回路14への駆動出力は行うが、出力回路31へ
の信号出力は閉鎖する。これによって、火災警報器D1
の点検の際に、別の場所の火災警報器D2〜4が警報動
作を行うことによる部屋R2〜4に居る人を不意に驚か
せることを防止している。上記一実施形態では、火災警
報器D1〜4の各回路の動作について、制御回路15が
中心となってマイコン制御による判別の上、各回路を起
動や停止しているが、比較回路での判断や論理回路の組
み合わせなどを用いて各回路の動作を制御するようにし
てもよい。つぎに、上記一実施形態に基づいて他の実施
形態について説明する。この他の実施形態について、上
記一実施形態の火災警報器が信号線網に共通の移報信号
を出入力しているが、他の実施形態では、移報信号に火
災情報を載せて出力することにより、移報信号を受信し
た各火災警報器が移報信号の情報に応じた音声警報等の
警報動作を行うものである。なお、この他の実施形態
は、システム的配置は一実施形態と同様であり、用いる
火災警報器も一実施形態と同一構成であるので、その相
違点を中心に説明する。まず、回路構成の点で、火災警
報器D1〜4は、火災情報を載せた移報信号を利用する
ために、上記一実施形態では接点機構であった出力回路
31および入力回路32が、波数または幅を調整できる
パルス発生回路および検出回路、または、伝送信号を用
いて送信回路および受信回路とする。なお、電気回路と
しての機能は異なるが、回路構成としての位置付けは変
わらないので、以降も出力回路31および入力回路32
と呼ぶ。つぎに、制御回路15において、移報信号に載
せる火災情報を識別する必要がある。この他の実施形態
において、個々の火災警報器を個別に認識することとし
て火災情報として各火災警報器のID番号を載せる場合
について説明する。したがって、この他の実施形態の火
災警報器は、詳細に説明しないが、ロータリースイッチ
やディップスイッチを用いたID番号の設定部を設置す
る必要がある。そして、制御回路15は、図示しない設
定部のID番号を読み込んで、出力回路31に信号出力
を行わせるよう制御する。さらに、音響回路22におい
て、移報信号による火災情報によって警報内容を区別す
るため、それぞれの音声メッセージが火災警報器ごと等
の複数設定されていなければならない。そして、音響回
路22は、制御回路15からの駆動出力を判別して必要
な音声メッセージを選択してスピーカから音声鳴動させ
る。つぎに、このような他の実施形態における火災警報
器D1〜4の動作について、上記一実施形態と同様、図
1の設備全体をふまえてとくに火災警報器D1に着目し
て説明するが、とくに上記一実施形態と同じ部分は省略
しながら説明する。常時、火災警報器D1は、上記一実
施形態と同様に火災監視動作を行っている。そして、火
災警報器D1の機能について、点検スイッチ21を押圧
することで上記一実施形態と同様に点検動作を行える。
そして、この火災警報器D1が設置されている部屋R1
で火災が発生すると、上記一実施形態と同様、火災警報
器D1の火災監視動作において、制御回路15が火災と
判断し、駆動回路14に駆動出力を行い、駆動回路14
の動作に基づき音響回路22から音響鳴動として「火災
警報器が火災を検出しました。現場を確認してくださ
い」の音声メッセージを繰り返し発し、同時に火災表示
灯23を点灯する。そして、制御回路15は、駆動回路
14に駆動出力を行うと同時に、出力回路31に起動出
力を行う。この起動出力は、詳細に説明しない設定部に
設定されたID番号1番に基づいて行われ、その起動出
力を受けた出力回路31は、端子部24を介して信号線
網Lに対して1番という情報を載せた移報信号を出力す
る。この移報信号は、例えば伝送出力によるコード信号
であって詳細に説明しないが所定のフォーマットで送信
される。そして、他の火災警報器D2〜4は、信号線網
Lを介して受信回路に構成される入力回路32によって
それぞれ移報信号を受信する。そして、入力回路32が
受信した移報信号を制御回路15が判別して、必要な警
報動作を行う。すなわち、制御回路15は、移報信号か
らID番号1番の移報信号であることを判別して、駆動
回路14に1番の移報信号の駆動出力を行う。そして、
駆動回路14は1番の移報信号のための音声メッセージ
を選択して、例えば「2階寝室の火災警報器が作動しま
した。現場を確認してください」のような、自己の動作
とは異なるとともに、ID番号によって現場を特定する
などの対応に有効な情報を伴う音声警報として音響回路
22から音声メッセージを発することができる。ここ
で、ID番号と音声メッセージについて説明すると、火
災警報器D1がID番号1番で場所が「2階寝室」、火
災警報器D2がID番号2番で場所が「2階子供部
屋」、火災警報器D3がID番号3番で場所が「1階リ
ビング」、火災警報器D4がID番号4番で場所が「1
階応接間」、と設定しておけば、移報信号に載せられた
ID番号によって火災発生場所の具体的な名称が音声警
報できる。なお、各ID番号に具体的な場所のみを示し
たが詳細に示さない駆動回路14に格納される音声メッ
セージには、それらの場所を用いた上記のようなメッセ
ージを格納しておく。このようにして、火災警報器D2
〜4による音声警報は、それぞれ部屋R2〜4に対する
ものであるが、火災警報器D1の火災検出に基づいて、
一斉に各部屋R1〜4に部屋R1での火災を警報動作を
行うことができ、居住者が部屋R1に居なくて、音声警
報によって火災の発生場所を認識することができる。な
お、この他の実施形態においても、制御回路15は、駆
動回路14に対して自己の火災検出を優先して駆動出力
を行うことが好ましい。この他の実施形態において、移
報信号に載せる火災情報は個々の警報器のID番号で、
それを利用した音声警報であったが、これに限らず、た
とえばブザーによる音響鳴動であっても、断続回数等で
番号を表してその番号から発生場所を理解してもよい
が、当然音声警報で具体的な場所を発音する方がわかり
やすい。また、ID番号の利用方式として移報警報を行
う必要のない番号、いわゆるマスクとして設定してもよ
く、工事中の際等に利用できる。また、IDの根拠を火
災警報器の種別として、検出したのが熱か、煙か、さら
にガス漏れやCO検知の場合等を区別してもよい。さら
に、他の実施形態における移報信号に対する火災情報の
載せ方について伝送信号を用いることを示したが、例え
ばID番号を用いるときには、上記一実施形態のような
移報信号に瞬断によるパルスの波数やパルスの幅を載せ
てもよく、伝送信号ほどID番号の個数が多く取れない
が、住宅のように部屋数がそれほど多くない場合には簡
便な手段として利用できる。なお、確実に信号を区別す
る方式として、出力回路31および入力回路32を所定
数用意して、信号線網Lに移報信号の数だけの信号線を
用意することもできる。上記各実施形態において、火災
警報器D1〜4の火災を検出する方式として、熱式や煙
式を示したが、炎式やガス漏れ警報器、防犯機器を用い
てもよい。また、火災判別についてレベル比較を示した
が、差分や積分等の処理の上複合的に判別してもよく、
ニューロ処理やファジー推論を用いてもよい。また、火
災状態になったときにその後にレベル低下によって通常
状態に戻る非保持型としたが、火災状態になるとその状
態を維持する自己保持型であってもよく(その場合、復
旧スイッチ等の手段が必要)、電源として商用電源を用
いるようにしたが、電池式であってもよい(その場合、
電圧低下警報を行うことが好ましい)。また、警報動作
について、音響警報を中心に説明してきたが、上記のよ
うに表示灯の点滅等の表示動作による区別も可能であ
り、発光ダイオードの色分けを用いることもできる。さ
らに、文字表示などが用いられれば、場所を特定して表
示できることなどはもちろんである。これらの選択およ
び組み合わせで有効に区別できるようにすればよい。以
上のように、この発明は、火災を検出するときに警報動
作を行う複数の火災警報器と、複数の火災警報器がそれ
ぞれ接続される信号線網と、からなる火災警報設備であ
って、複数の火災警報器には、火災を検出するときに信
号線網に移報信号を出力する出力回路が設けられている
とともに、信号線網を介して移報信号を受信する入力回
路が設けられ、入力回路が移報信号を受信するときに警
報動作を行うので、一つの火災警報器の動作によって各
火災警報器に警報を行わせることができ、その範囲も火
災警報器の設置に基づくので、住宅等の設置対象の規模
に係わらず簡便に設置することができる。そのため、一
括で大音量を必要とせず、誤報の場合にも周囲に迷惑を
かけない。また、複数の火災警報器は、警報情報を有す
る移報信号を出力し、受信した移報信号の警報情報に応
じた警報動作を行うので、設置対象の全体に警報情報を
警報することができる。さらに、複数の部屋を有する建
物に対して、火災警報器を各部屋に設置するとともに各
火災警報器を接続する信号線網を配設し、いずれかの火
災警報器の火災検出に基づいて建物内全体に火災警報を
行うことができ、有効に火災警報することができる。さ
らに、他の発明は、火災を検出するための検出回路と、
検出回路によって火災を検出するときに警報動作を行う
ための警報回路と、同様に検出回路によって火災を検出
するときに信号線網に移報信号を出力する出力回路と、
警報回路に警報動作を行わせるために信号線網から移報
信号を受信する入力回路と、を有する火災警報器であ
り、信号線網を介して複数接続して火災監視動作させる
ことができる。また、出力回路からの移報信号に火災情
報を付与するための設定回路を有し、この設定回路によ
って個々の火災警報器の情報を特定させることができ、
さらに、警報回路が、入力回路の受信した移報信号の火
災情報に従った警報動作を行うことで、移報信号の情報
を有効に利用した火災警報を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 火災警報設備を概略的に示すシステム構成
図。
【図2】 図1の火災警報器のブロック回路図。
【符号の説明】
D1〜4 火災警報器 L 信号線網 15 制御回路 22 音響回路 31 出力回路 32 入力回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 火災を検出するときに警報動作を行う複
    数の火災警報器と、該複数の火災警報器がそれぞれ接続
    される信号線網と、からなる火災警報設備であって、 前記複数の火災警報器には、火災を検出するときに前記
    信号線網に移報信号を出力する出力回路が設けられてい
    るとともに、前記信号線網を介して移報信号を受信する
    入力回路が設けられ、該入力回路が前記移報信号を受信
    するときに警報動作を行うことを特徴とする火災警報設
    備。
  2. 【請求項2】 複数の火災警報器は、警報情報を有する
    移報信号を出力し、受信した移報信号の警報情報に応じ
    た警報動作を行う請求項1の火災警報設備。
  3. 【請求項3】 複数の部屋を有する建物に対して、火災
    警報器を各部屋に設置するとともに各火災警報器を接続
    する信号線網を配設し、いずれかの火災警報器の火災検
    出に基づいて前記建物内全体に火災警報を行う請求項1
    または2の火災警報設備。
  4. 【請求項4】 火災を検出するための検出回路と、火災
    を検出するときに警報動作を行うための警報回路と、同
    様に前記検出回路によって火災を検出するときに信号線
    網に移報信号を出力する出力回路と、前記警報回路に警
    報動作を行わせるために前記信号線網から移報信号を受
    信する入力回路と、を有することを特徴とする火災警報
    器。
  5. 【請求項5】 出力回路からの移報信号に火災情報を付
    与するための設定回路を有する請求項4の火災警報器。
  6. 【請求項6】 警報回路が、入力回路の受信した移報信
    号の火災情報に従った警報動作を行う請求項4または5
    の火災警報器。
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