JP2002072644A - トナー補給装置および画像形成装置 - Google Patents

トナー補給装置および画像形成装置

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JP2002072644A
JP2002072644A JP2000261250A JP2000261250A JP2002072644A JP 2002072644 A JP2002072644 A JP 2002072644A JP 2000261250 A JP2000261250 A JP 2000261250A JP 2000261250 A JP2000261250 A JP 2000261250A JP 2002072644 A JP2002072644 A JP 2002072644A
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container
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storage container
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JP2000261250A
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Satoshi Muramatsu
智 村松
Nobuo Iwata
信夫 岩田
Junichi Matsumoto
純一 松本
Nobuo Kasahara
伸夫 笠原
Tomoyuki Ichikawa
智之 市川
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】トナーを安定して移送することができ、かつ、
トナー収納容器に残留するトナーを大幅に減少すること
ができるトナー補給装置および画像形成装置を提供する
ことである。 【解決手段】トナー排出部側をセット部50に嵌合して
セットされるトナー収納容器20と、そのトナー収納容
器20に収納されたトナーを吸引して現像装置10へ移
送する粉体ポンプ手段40と、セットされたトナー収納
容器20と補給装置本体との間の気密性を得るためシー
ル部材55とを具備している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、現像装置へトナー
収納容器に収納したトナーを補給するトナー補給装置お
よび電子写真方式のプリンター、ファクシミリ、複写機
等の画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の画像形成装置において、トナーボ
トルやトナーカートリッジ等のトナーを収納するトナー
収納容器を画像形成装置本体にセットし、その容器から
現像部へトナーを補給するものが良く知られている。こ
の種のトナー収納容器は、カートリッジ、ボトルといっ
たハードボトルで作られているために、トナー収納容器
の交換に伴う使用済み容器のリサイクルに大きな課題を
生じていた。すなわち、使用済みのトナー収納容器はユ
ーザー先からメーカーに引き取り、再生・再利用や焼却
処理が行われるが、トナー収納容器は容量がかさみ、ユ
ーザー先からメーカーへ回収・運搬物流コストが高額を
要していた。
【0003】ところで、本願出願人はフレキシブルなト
ナー収納容器に収納されたトナーを粉体ポンプにより吸
引して現像装置へ移送するトナー補給装置を提案してい
る。かかるトナー補給装置では、差圧によってトナーを
移送するので、トナー収納容器から吸引型粉体ポンプま
での経路を密閉系にするのが有効である。このような密
閉系であれば、吸引型粉体ポンプが作動すると、容器内
が減圧され、ポンプと容器内の圧力差によってポンプ側
への吸引力が生じる。この吸引力により、容器内のトナ
ーはポンプ側へと補給されることになる。
【0004】また、上記したトナー補給装置に用いるト
ナー収納容器は、その容器の着脱を容易にするため、ス
ポンジにスリットを形成した自閉弁を設けて、上方から
の容器の落とし込み操作だけでセットでき、また取り出
すときも単に抜き取るだけで行えるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記に
提案したトナー補給装置では、自閉弁自体でのエアー漏
れ、自閉弁とそれに挿入されるノズルの間の隙間がらの
エアー漏れが生ずることがあった。このようなエアー漏
れが発生すると、粉体ポンプ用いているトナー補給装置
ではトナーが移送されなくなるため、まだトナーが容器
内に十分にあるにもかかわらずトナーエンドとなってし
まった。
【0006】本発明は、上記した従来の問題を解消し、
トナーを安定して移送することができ、かつ、トナー収
納容器に残留するトナーを大幅に減少することができる
トナー補給装置および画像形成装置を提供することを目
的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、現像装置へトナー収納容器に収納したト
ナーを補給するトナー補給装置において、トナー排出部
側を補給装置本体に嵌合してセットされるトナー収納容
器と、該トナー収納容器に収納されたトナーを吸引して
現像装置へ移送する吸引手段と、セットされた前記トナ
ー収納容器と補給装置本体との間の気密性を得るためシ
ール手段とを具備することを特徴としている。
【0008】また、上記の目的を達成するため、本発明
は、現像装置へトナー収納容器に収納したトナーを補給
するトナー補給装置において、トナー排出部側を補給装
置本体に嵌合してセットされるトナー収納容器と、該ト
ナー収納容器に供給したエアー圧により収納されたトナ
ーを現像装置へ移送するエアー供給手段と、セットされ
た前記トナー収納容器と補給装置本体との間の気密性を
得るためシール手段とを具備することを特徴としてい
る。
【0009】なお、本発明は、前記シール手段がセット
される前記トナー収納容器が嵌合される部分に設けられ
た非通気性のシール部材であると、効果的である。さら
に、本発明は、前記非通気性のシール部材が前記補給装
置本体に設けられていると、効果的である。
【0010】さらにまた、本発明は、前記補給装置本体
には前記トナー収納容器に挿入されるノズルが設けら
れ、該ノズルに前記非通気性のシール部材が設けられて
いると、効果的である。
【0011】さらにまた、本発明は、前記非通気性のシ
ール部材が前記トナー収納容器に設けられていると、効
果的である。さらにまた、本発明は、前記トナー収納容
器に通気性フィルタが設けられているとともに、該トナ
ー収納容器にエアーを供給するエアー供給手段が設けら
れていると、効果的である。
【0012】また、上記の目的を達成するため、本発明
は、請求項1ないし8の何れか1つに記載のトナー補給
装置を用いて、像担持体に形成された潜像を現像する現
像装置へトナーを補給することを特徴としている。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に従って説明する。図1は、本発明に係る画像形成
装置に用いられるトナー補給機構を示す構成図、図2は
そのトナーが補給される側である現像装置の一部を示す
断面図である。
【0014】図1において、電子写真法による画像形成
装置は、現像装置10により像担持体1に形成された静
電潜像がトナー像として現像される。この現像装置10
には、後に詳述するトナーを収納したトナー収納容器2
0から吸引手段としての粉体ポンプ手段40および移送
チューブ15を介してトナーが補給される。
【0015】現像装置10には、像担持体1に対向配置
された現像スリーブ11と、第1攪拌スクリュー12、
第2攪拌スクリュー13とが備えられている。現像装置
10内での現像剤は、第1攪拌スクリュー12によって
搬送されるようにして循環される。この循環の間に搬送
路の途中で現像スリーブ11に移送された現像剤により
像担持体1上に形成された静電潜像を現像する。なお、
符号18はトナー濃度センサである。
【0016】この現像装置10には、図2および図3に
示すように、粉体ポンプ手段40が隣接配置され、該手
段は吸い込み型の一軸偏芯スクリューポンプ41を具備
している。このスクリューポンプ41の構成は、金属な
どの剛性をもつ材料で偏芯したスクリュー形状に作られ
たロータ42と、ゴム等の弾性体で内側に2条スクリュ
ー形状に作られ固定されて設置されるステータ43と、
これらを包みかつ粉体の搬送路を形成する樹脂材料等か
ら作られたホルダ44とを有している。そして、本実施
形態では第1攪拌スクリュー12と一体連結され、図示
していない駆動装置に駆動連結された歯車16と、上記
ロータ42とピン継ぎ手により連結された駆動軸43a
に一体連結された歯車45とが噛み合っているととも
に、歯車45には歯車16による回転駆動を断続する断
続手段としての電磁クラッチ46を介在させている。こ
の電磁クラッチ46によりスクリューポンプ41のオン
・オフが切り換えられ、現像装置10内の現像剤濃度を
一定に保つように制御する方式の現像装置に適用させる
ことができる。
【0017】このスクリューポンプ41は、ロータ42
の回転により強い自吸力が生じ、トナー収納容器20か
らトナーを吸い込むことができる。吸い込まれたトナー
は、スクリューポンプ41と第1攪拌スクリュー12と
の間に形成された供給孔17により現像装置10内に移
送され、そして2成分現像方式を用いている場合にはこ
の移送工程中に補給されたトナーが現像装置10内の現
像剤と攪拌混合され、均一な剤濃度と適正な帯電量にな
る。なお、現像装置には脱気孔14aとその脱気孔14
aを覆うフィルター14が設けられ、エアーのみを現像
装置10から脱気し、装置内の昇圧を抑え、トナー補給
の安定化と現像装置10からのトナー飛散を防止するよ
うに構成している。
【0018】図3において、符号50は画像形成装置本
体に設けられたトナー収納容器20がセットされるセッ
ト部である。このセット部50には、ほぼ真上方向に延
在するトナー収納容器20内に入り込む挿入部材として
のノズル51が一体または脱着可能であるが位置固定に
設けられている。ノズル51は、円筒状に形成されてい
るとともに、上部に設けられた尖端部52に続いてトナ
ー排出路33が設けられている。ノズル51の内部は、
単管構造になっており、トナー排出路33はノズル51
の下端において図3の左方へ曲げられてその先端にトナ
ー移送チューブ15が接続されている。
【0019】トナー収納容器20は、保護ケースとして
の外箱21と、その外箱21内に着脱可能に収容された
フレキシブルで変形可能な袋状体としてのトナー袋22
とを有するバックインボックスタイプに構成されてい
る。この外箱21は、剛性を有する紙、段ボール、樹脂
等の材料から作られ、トナー袋22が殆ど隙間なく収ま
る程度の内部空間を有している。
【0020】また、トナー袋22の袋部分はポリエステ
ルフィルム、ポリエチレンフィルム等のフレキシブルな
シート材(80〜125μm程度の厚み)を単層または
複層構成にして袋状容器形状のものである。そして、ト
ナー袋22はその袋の下部中央に開口されており、ポリ
エチレンやナイロン等に樹脂から作られた口金部材23
が固定されて構成されている。
【0021】口金部材23は、上下方向のほぼ中央外周
に設けられた円盤状の張り出し板24と、その張り出し
板24の下部に設けられた内部にシール26が設けられ
た円筒部25と、張り出し板24の上部に設けられた袋
体22が固着される舟形部27とを有し、その内部に円
筒部25から舟形部27へ突き抜ける開口28が形成さ
れている。円筒部25側の開口28には、自閉弁の役割
を持つ単層または複層のシール26が設けられ、シール
26は非通気性の発泡スポンジ等からなる弾性体によっ
て構成されている。シール26のほぼ中央には、例えば
十字状に形成された貫通したスリット(図示せず)が設
けられている。このスリットが設けられたシール26
は、トナー収納容器20のセット部50にセットするだ
けで、ノズル51の先端側が差し込まれ、このときシー
ル26がノズル51に密着してトナー袋22から外部へ
のトナー漏れを防いでいる。また、トナー収納容器20
をセット部50から取り出すと、スリットからノズル5
1が抜け、それによって押し広げられていたスリットは
ほぼ元の状態に戻る。
【0022】このように構成されたトナー補給装置は、
スクリューポンプ41が作動すると、トナー袋22内の
トナーはそのポンプによる吸引圧とトナーの重力によ
り、図3の矢印の方向に移動し、ノズル51のトナー排
出路33、さらに移送チューブ15を経てスクリューポ
ンプ41に移送される。このトナー補給する経路におい
て、スクリューポンプ41による吸引圧が発生するため
には、補給経路内の密閉性が保たれていることが重要で
ある。
【0023】補給経路内の密閉性が不完全な状態になる
主な原因としては、ノズル51とシール26の隙間もし
くはシール26自体の密閉性によるものが殆どである。
かかる部分の密閉性が低いと、スクリューポンプ41を
作動したとき、図14の破線で示すように、トナーより
も吸引しやすい空気の方を外部からノズル51とシール
26の隙間またはシール26を介して吸引してしまう。
この場合、ポンプによる吸引圧が発生せず、トナーが移
送されないため、まだトナーがトナー収納容器内に十分
残っているにもかかわらずトナーエンドとなってしまう
という不具合が生ずることがある。
【0024】しかしながら、ノズル51とシール26の
隙間およびシール26自体の密閉性を管理することはか
なり難しい。すなわち、ノズル51とシール26の隙間
はその密閉性の面から柔軟なスポンジ等が最も好ましい
が、シール26自体の密閉性を考慮すると、圧縮率の高
いスポンジもしくはゴム材が良い。したがって、ノズル
51とシール26の隙間とシール26自体の各密閉性は
相反関係にあり、両者をともに満足させることは難し
い。さらには、ノズル51とシール26の隙間は容器の
セットのしかたによっても影響を受けるため、上記の密
閉性を管理し難いものとなっている。
【0025】かかる不具合を解消するために、図3ない
し図5に示す実施形態ではセット部50が形成されたホ
ルダ53の口金部材23が嵌合される嵌合部54内にシ
ール手段としてのシール部材55を設けている。このシ
ール部材55は、トナー収納容器20がセット部50に
セットされると、口金部材23の円筒部25の下端が圧
接する。そして、シール部材55を、シール性と弾力性
に優れた非通気性のゴムスポンジやゴムシート等で作る
ことにより、空気が口金部材23の円筒部25内に侵入
することを防止することができる。材質を用いることが
有効である。なお、シール部材55は嵌合部54上に置
くだけでもよいが、例えば両面テープ等で嵌合部54に
固定しておけば外れることがないので有利である。
【0026】このように構成されたトナー補給装置は、
トナー収納容器20をセット部50にセットすると、口
金部材23の円筒部25の下端はその全周がシール部材
55に圧接する。したがって、トナー袋22の気密性が
保たれるので、スクリューポンプ41を作動しても口金
部材23から外気が入り込むことが防止されるので、ノ
ズル51とシール26の隙間とシール26自体の各密閉
性の管理が十分でなくとも、補給経路の密閉性が良好に
保持される。
【0027】ところで、図3に示すトナー補給装置では
スクリューポンプ41の吸引力によってトナーを補給し
ているが、この形式の補給装置ではトナー収納容器20
のトナー袋22内にエアーを供給し、収納トナーの流動
性を高めた状態にして補給するように改変することがで
きる。かかるトナー補給装置について図6を用いて説明
する。なお、図6において、図3の実施形態と同一部材
には同一符号を付している。
【0028】図6において、セット部50は樹脂等で作
られ、トナー収納容器20を保持し、このトナー収納部
材20内のトナーを排出して現像装置10に移送するた
めの、各種部材が組み込まれている。ノズル51は、ト
ナー供給路33とエアー供給路34を備えた2重管構造
になっており、トナー供給路33はノズル51の下端に
おいて図の左方へ曲げられてその先端にトナー移送チュ
ーブ15が接続されたトナー用接続口35が設けられて
いる。また、エアー供給路34は、トナー供給路33よ
りも上方で図の右方へ曲げられ、エアー接続口36に達
している。
【0029】エアー接続口36には、本実施形態の場
合、エアー供給手段としてのエアーポンプ31にエアー
移送パイプ32を介して接続されている。このエアーポ
ンプ31が作動すると、該ポンプからエアー移送パイプ
32およびエアー供給路34を介してトナー収納容器2
0のトナー袋22内にエアーが噴出される。そして、ト
ナー袋22内に噴出されたエアーは、トナー層を通過す
ることによりトナーを拡散しながら流動化させる。な
お、本トナー補給装置に使用するトナー袋22にはエア
ーを通すがトナーを通さないフィルター22aを備えて
いて内部圧の調整するようになっている。
【0030】このように構成されたトナー補給装置は、
トナーの補給指令が発せられると、トナー収納容器20
に収納されたトナーはエアーポンプ31により流動化が
促進されつつ、トナー自身の重力とによって粉体ポンプ
手段40に吸引力によってトナー収納容器20から排出
され、ノズル51、移送チューブ15および粉体分ぷ4
0を経て現像装置10にトナーが補給される。
【0031】上記したトナーの補給は、トナーに対して
機械的ストレスが加わらず、かつエアーにより流動化さ
れるのでトナーの凝集、架橋現象等の発生が防止され
る。しかし、このように構成されたトナー補給装置であ
っても、ノズル51とシール26の隙間もしくはシール
26自体の密閉性が低いと、トナー補給が不安定にな
り、多くの残トナーを出すことがある。
【0032】そこで、図3の実施形態と同様に、セット
部50が形成されたホルダ53の口金部材23が嵌合さ
れる嵌合部54内にシール手段としてのシール部材55
を設けて、トナー袋22の気密性を保つようにしてい
る。よって、スクリューポンプ41を作動しても口金部
材23から外気が入り込むことが防止されるので、ノズ
ル51とシール26の隙間とシール26自体の各密閉性
の管理が十分でなくとも、補給経路の密閉性が良好に保
持される。
【0033】また、図7に示すさらに別のトナー補給装
置ではエアーポンプ31のエアー圧によってトナーを補
給するように構成したもので、図7において、図6の実
施形態と同一部材には同一符号を付している。
【0034】図7において、ノズル51は、図6の実施
形態と同様に、トナー供給路33とエアー供給路34を
備えた2重管構造になっており、トナー供給路33はノ
ズル51の下端において図の左方へ曲げられてその先端
にトナー移送チューブ15が接続されたトナー用接続口
35が設けられている。また、エアー供給路34は、ト
ナー供給路33よりも上方で図の右方へ曲げられてエア
ー接続口36に達し、エアー接続口36にはエアー供給
手段としてのエアーポンプ31にエアー移送パイプ32
を介して接続されている。このエアーポンプ31が作動
すると、該ポンプからエアー移送パイプ32およびエア
ー供給路34を介してトナー収納容器20のトナー袋2
2内にエアーが噴出される。そして、トナー袋22内に
噴出されたエアーは、トナー層を通過することによりト
ナーを拡散しながら流動化させるとともにトナー袋22
内の圧を高める。なお、本トナー補給装置に使用するト
ナー袋22にはエアーを通すがトナーを通さないフィル
ター22aを用いていない。
【0035】このように構成されたトナー補給装置は、
エアーポンプ31が作動すると、エアーがトナー袋22
内に供給され、トナーを流動化が促進されつつ、トナー
袋22内の圧を高める。そして、トナーは自身の重力と
容器内の圧によってトナー収納容器20から排出され、
ノズル51および移送チューブ15を経て現像装置10
にトナーが補給される。なお、現像装置10には、トナ
ーとともに多量のエアーが送り込まれるので、エアーを
通すがトナーを通さないフィルター14を設ける必要が
ある。
【0036】上記したトナーの補給は、トナーに対して
機械的ストレスが加わらず、かつエアーにより流動化さ
れるのでトナーの凝集、架橋現象等の発生が防止され
る。しかし、このように構成されたトナー補給装置であ
っても、ノズル51とシール26の隙間もしくはシール
26自体の密閉性が低いと、トナー補給が不安定にな
り、多くの残トナーを出すことがある。
【0037】そこで、図3や図6の実施形態と同様に、
セット部50が形成されたホルダ53の口金部材23が
嵌合される嵌合部54内にシール手段としてのシール部
材55を設けて、トナー袋22の気密性を保つようにし
ている。よって、スクリューポンプ41を作動しても口
金部材23から外気が入り込むことが防止されるので、
ノズル51とシール26の隙間とシール26自体の各密
閉性の管理が十分でなくとも、補給経路の密閉性が良好
に保持される。
【0038】図8および図9は、本発明の他の実施形態
を示す断面図および分解斜視図である。図8および図9
において、口金部材23の円筒部25にはその外周を一
周するようにシール手段としてのOリング状のシール部
材56が設けられている。このシール部材56は、トナ
ー収納容器20がセット部50にセットされると、ホル
ダ53の嵌合部54の周面に当接して円筒部25と嵌合
部54との間をシールする。したがって、本実施形態に
おいても、トナー袋22の気密性が保たれるので、スク
リューポンプ41を作動しても口金部材23から外気が
入り込むことが防止される。よって、ノズル51とシー
ル26の隙間とシール26自体の各密閉性の管理が十分
でなくとも、補給経路の密閉性が良好に保持される。な
お、円筒部25にはシール部材56を保持するための溝
25aが形成され、該溝25aにシール部材56が予め
嵌合されていることにより、その移動を防止することが
できる。
【0039】図10および図11は、本発明のさらに他
の実施形態を示す断面図および分解斜視図である。図1
0および図11において、本例の口金部材23には円筒
部25の下部に、トナー収納容器20がセット部50に
セットされたときのノズル51と一定の隙間をもって対
向する小円筒部29が設けられている。そして、ノズル
51にはその外周を一周するようにして、シール手段と
してのOリング状のシール部材57が設けられている。
このシール部材57は、トナー収納容器20がセット部
50にセットされると、小円筒部29の内周面に当接し
てノズル51と小円筒部29との間をシールする。した
がって、本実施形態においても、トナー袋22の気密性
が保たれるので、スクリューポンプ41を作動しても口
金部材23から外気が入り込むことが防止される。よっ
て、ノズル51とシール26の隙間とシール26自体の
各密閉性の管理が十分でなくとも、補給経路の密閉性が
良好に保持される。なお、ノズル51にはシール部材5
7を保持するための溝58が形成され、該溝58にシー
ル部材57が予め嵌合されていることにより、その移動
を防止することができる。
【0040】図12には、口金部材23に設けたシール
26の構成図を示す。シール26はシール26aとシー
ル26bの複数のシールより構成されている。これらシ
ール26は円盤状で軸芯に十字の貫通したスリット26
c、26dを持ち、シール26aとシール26bは各々
の十字状スリット26c、26dが重ならない位置、す
なわち位相をずらした位置に取り付けられている。スリ
ット26c、26dの長さは、ノズル51の外径と同径
か最大で3mm程度まで大径の軸芯を中心とした円に内接
する長さとし、シール26a、26bは両面接着テープ
などの接着手段により接着位置を前記スリット形成円の
外側部として接着されて組み立てられている。シール2
6a、26bの材質は発泡スポンジ等の弾性体で作ら
れ、耐トナー性と空気の透過が非常に少ない、クリープ
に優れた強度を有したものを使用する。具体的には、ブ
リジストン社製ポリエステル系ポリウレタンフォームS
T、イノアック社製モルトプレンSM65、SM55が
適している。
【0041】トナー収納容器20をセット部50へセッ
トしたとき、シール26a、26bのスリット26c、
26dは、ノズル51により軸方向に押し広げられる。
同様に離脱時は、元の状態に復元し、トナー収納部材を
密閉する。このとき、シール26a、26bのスリット
26c、26dは位相がズレた位置で、かつシールbの
スリット26を偏芯させていると、シールaのスリット
26cはシールbによりシールされる。これらにより、
トナー収納容器20の口金部材23は密閉され、トナー
が外部に飛散しにくくなる。
【0042】本トナー補給装置の駆動、制御は、未図示
の電源コンセント、電源と未図示のスイッチ、制御回路
により駆動モータの駆動・制御を行う。これらは、従来
周知の技術を用いればよい。
【0043】トナー補給の制御は、従来公知の現像剤濃
度検知・制御方式を用いている。これは現像装置の一部
に設けられた磁率検出器18に基づき現像装置10内の
トナーとキャリアの混合比の変化を検知し、トナー量が
少ないと検知されると、粉体ポンプ手段40を作動す
る。粉体ポンプ手段40により現像装置10内に移送さ
れてきたトナー量がある一定量以上となると、透磁率検
出器18の信号により図示していない電磁クラッチによ
り駆動を遮断し粉体ポンプ手段40の作動を停止する。
トナー補給量を制御するこれ以外の方法としては、感光
体上のトナー像の反射濃度を検知し同様のトナー補給量
を制御する方法等、従来周知の技術を転用することも可
能である。
【0044】本発明の構成によれば、トナー収納容器2
0をノズル51に押し込むまたは引き抜くことで、トナ
ー収納容器20の交換が行えるので、これら交換時の操
作性が良い。同時にこれら交換時にて、シール効果によ
りトナー飛散や汚染の防止が図れる。また、トナー収納
容器20のシール性が良いので、トナー収納容器内のト
ナーは外気、特に湿度の影響を受けずトナー品質特性の
保護・維持が図れる。さらに、本シール方法は構成が簡
易なので、トナー収納容器の簡易化、低コスト化ばかり
でなくトナー補給装置の簡易化、低コスト化、機械メン
テナンス性の向上にも寄与する。
【0045】さらに、トナー収納容器20の外箱21は
剛性を有するので、トナー収納容器20のトナー補給装
置への装填・離脱時の操作性を容易にしている。また、
トナー収納容器20内のトナーにおける品質特性の保護
・維持にも有効である。また、トナー収納容器は外箱の
ない、ブロー成形法などにより形成された口金部材23
とトナー袋22が一体構造をなすフレキシブルな容器を
用いることも可能である。
【0046】トナー収納容器20は、トナーが充満され
ているときであり、この状態の容器をセット部50にセ
ットしてトナー補給動作行うと、トナー収納容器20の
トナー袋22内のトナーは、粉体ポンプ手段40が発生
する吸引圧とトナーの重力により、ノズル51の尖端部
52に設けられたトナー受け入れ口53からトナー排出
路54を通り、現像装置10に移送される。この動作を
繰り返す毎に、トナー袋22内の内圧は次第に減圧され
る。
【0047】トナー袋22は、粉体ポンプ手段40が発
生する吸引圧よりも小さい圧力で変形するような構造で
作られていると、トナー袋22は減圧作用に従い大気圧
とのバランスを保つため、その体積を上部より減容し、
減容が進むと容器壁面が移動する。トナー袋22内のト
ナーは、この減容作用とトナーの重力により一カ所に滞
留することなく下方に落下移動し、粉体ポンプ手段40
により最後まで残量なく吸引される。トナー袋22は、
トナーがなくなった状態では、充満時と比べその容積が
大幅に減容される。
【0048】また、使用後のトナー収納容器20は図1
3に示すように、外箱21とトナ袋22が容易に分解で
き、外箱21は折り畳め、トナー袋22はフレキシブル
であるので、従来のカートリッジ、ボトルといったハー
ドボトルに比較し、容器がかさばらないので運搬や保管
時での取扱性が良く、収納スペースをとらないため、、
ユーザー先からメーカーへ回収物流コストの大幅な低減
が可能となる。
【0049】本トナー補給装置は画像形成装置の現像装
置に対して、フレキシブルなトナー移送パイプのみを接
続するだけでよく、現像装置に対するトナー補給装置の
設置位置・場所の制約を持たないので、ユーザーのトナ
ー補給容器の交換時の操作性が最もやり易い場所にトナ
ー補給装置を設けることが可能となる。
【0050】
【発明の効果】請求項1の構成によれば、吸引力による
トナー補給のためのトナー移送が確実に行われ、容器内
の残留トナーを大幅に低減することができる。
【0051】請求項2の構成によれば、エアー圧による
トナー補給のためのトナー移送が確実に行われ、容器内
の残留トナーを大幅に低減することができる。請求項3
の構成によれば、トナー容器への外気の侵入を確実に防
止することができる。
【0052】請求項4ないし6の構成によれば、トナー
収納容器におけるトナーの確実な補給への外気の侵入を
確実に防止するとともに、そのシール部材の設置が容易
に行うことができる。
【0053】請求項7の構成によれば、フィルタ付トナ
ー収納容器におけるトナーの確実な補給を行うことがで
きる。請求項8の構成によれば、安定したトナー補給と
残留トナーの少ないトナー容器から現像装置へトナー補
給するタイプの画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るトナー補給装置の構成図である。
【図2】図1に示す現像装置の端部の部分断面図であ
る。
【図3】本発明のトナー補給装置の一実施形態を示す断
面説明図である。
【図4】図3のトナー補給装置における主要部分の拡大
断面図である。
【図5】図4の構成部分の分解斜視である。
【図6】本発明のトナー補給装置の他の一実施形態を示
す断面説明図である。
【図7】本発明のトナー補給装置のさらに他の一実施形
態を示す断面説明図である。
【図8】本発明のトナー補給装置における主要部分の別
例を示す拡大断面図である。
【図9】図8の構成部分の分解斜視である。
【図10】本発明のトナー補給装置における主要部分の
さらに別例を示す拡大断面図である。
【図11】図11の構成部分の分解斜視である。
【図12】トナー収納容器のシール部分の一例を斜視図
である。
【図13】トナー収納容器の使用時における態様を示す
説明図である。
【図14】トナー収納容器の問題点を説明する説明図で
ある。
【符号の説明】
10 現像装置 15 トナー移送チューブ 20 トナー収納容器 22 トナー袋 26 シール 31 エアーポンプ 41 スクリューポンプ 51 ノズル 55,56,57 シール部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 純一 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 笠原 伸夫 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 市川 智之 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H077 AA02 AC11 CA12

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像装置へトナー収納容器に収納したト
    ナーを補給するトナー補給装置において、 トナー排出部側を補給装置本体に嵌合してセットされる
    トナー収納容器と、該トナー収納容器に収納されたトナ
    ーを吸引して現像装置へ移送する吸引手段と、セットさ
    れた前記トナー収納容器と補給装置本体との間の気密性
    を得るためシール手段とを具備することを特徴とするト
    ナー補給装置。
  2. 【請求項2】 現像装置へトナー収納容器に収納したト
    ナーを補給するトナー補給装置において、 トナー排出部側を補給装置本体に嵌合してセットされる
    トナー収納容器と、該トナー収納容器に供給したエアー
    圧により収納されたトナーを現像装置へ移送するエアー
    供給手段と、セットされた前記トナー収納容器と補給装
    置本体との間の気密性を得るためシール手段とを具備す
    ることを特徴とするトナー補給装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のトナー補給装
    置において、前記シール手段が非通気性のシール部材を
    具備することを特徴とするトナー補給装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のトナー補給装置におい
    て、前記非通気性のシール部材が前記補給装置本体側に
    設けられていることを特徴とするトナー補給装置。
  5. 【請求項5】 請求項3または4に記載のトナー補給装
    置において、前記シール部材がセットされる前記トナー
    収納容器が嵌合される補給装置本体側の部分に設けられ
    ていることを特徴とするトナー補給装置。
  6. 【請求項6】 請求項3または4に記載のトナー補給装
    置において、前記補給装置本体には前記トナー収納容器
    に挿入されるノズルが設けられ、該ノズルに前記非通気
    性のシール部材が設けられていることを特徴とするトナ
    ー補給装置。
  7. 【請求項7】 請求項3に記載のトナー補給装置におい
    て、前記非通気性のシール部材が前記トナー収納容器に
    設けられていることを特徴とするトナー補給装置。
  8. 【請求項8】 請求項1,3ないし6の何れか1つに記
    載のトナー補給装置において、前記トナー収納容器に通
    気性フィルタが設けられているとともに、該トナー収納
    容器にエアーを供給するエアー供給手段が設けられてい
    ることを特徴とするトナー補給装置。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし8の何れか一項に記載の
    トナー補給装置を用いて、像担持体に形成された潜像を
    現像する現像装置へトナーを補給することを特徴とする
    画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012032674A (ja) * 2010-07-31 2012-02-16 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置

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JP2012032674A (ja) * 2010-07-31 2012-02-16 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置

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